JP7447597B2 - パイプ延長治具、パイプ搬送装置及びパイプベンダー - Google Patents

パイプ延長治具、パイプ搬送装置及びパイプベンダー Download PDF

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Description

本開示は、パイプ延長治具、パイプ搬送装置及びパイプベンダーに関する。
従来、鋼管等のパイプを所望の形状に曲げる装置として、パイプベンダーが存在する。特許文献1は、パイプを曲げ型に向けて搬送するパイプ搬送装置を備えたパイプベンダーに関連する技術を開示している。特許文献1に開示されているパイプベンダーは、直管状である加工前のパイプに対して、最終的に蛇行曲げ管のような複雑な形状となるように連続的に曲げ加工を施すことができる。
特許文献1に開示されているパイプベンダーでは、連続曲げ加工の終盤になると、残りのパイプの長さが短くなり、曲げ加工前のパイプを一時的に支持するためのパイプの掴み代が不足する場合がある。そこで、パイプの掴み代の不足分を充足させるために、パイプの最後端に接続させてパイプの見かけ上の長さを延長させるパイプ延長治具が用いられる。
特開2014-8531号公報
しかし、従来のパイプ延長治具では、パイプに対する取り付けや、パイプ搬送装置に対する取り付けは、人手により行われるため、パイプベンダーを一時停止させる時間が長くなり、結果的にパイプの曲げ加工が完了するまでのタクトタイムが長くなる場合がある。
そこで、本開示は、タクトタイムの短縮化に有利なパイプ延長治具、パイプ搬送装置及びパイプベンダーを提供することを目的とする。
本開示に係るパイプ延長治具は、パイプの一端と連続し、パイプの見かけ上の長さを延長する直管部と、直管部の内部を移動するロッドと、ロッドの第1端部に接続され、パイプの内部に進入可能で、かつ、先端からロッドの側の後端に向かって径が小さくなるテーパ部と、第1端部とは反対側にあるロッドの第2端部に接続され、直管部とは反対側から外部に露出する把持軸の回転運動をロッドの直線運動に変換する駆動部と、テーパ部の外周面に内面が当接し、テーパ部の移動に合わせてテーパ部の移動方向とは交差する方向に外面が変位するコレットと、を備え、駆動部は、把持軸と該把持軸と同軸のネジ部とを有する回転軸と、ネジ部と係合するナット部を有し、ネジ部の軸方向に沿って直進する直進部と、を備え、直進部は、ロッドの第2端部に接続される
本開示に係るパイプ搬送装置は、軸中心に合わせて第1中空部を有し、該第1中空部を貫通しているパイプを複数のチャック爪を用いて把持するパワーチャックと、パワーチャックに接続され、内部にパイプを貫通させる第1管状部材と、パイプを貫通させる第2中空部を有し、第1管状部材に接続されて、第1管状部材を軸方向に直進運動させることで、チャック爪によるパイプの把持動作と開放動作とを行わせるシリンダーと、パワーチャックに接続され、内部に第1管状部材を貫通させる第2管状部材と、第2管状部材に中心軸周りの回転力を与えて、パワーチャックを回転させるモーターと、シリンダーとモーターとを支持し、パワーチャックに把持されているパイプの延伸方向に沿って移動する台車と、を備える。
上記のパイプ搬送装置では、モーターは、第1管状部材を貫通させる第3中空部を有し、第2管状部材に接続されて、第2管状部材を中心軸周りに回転させるものとしてもよい。
本開示に係るパイプベンダーは、曲げ型にパイプを巻き付けることでパイプを曲げる曲げ加工部と、曲げ加工部に向けてパイプを搬送するパイプ搬送装置と、を備え、パイプ搬送装置は、上記のパイプ搬送装置である。
上記のパイプベンダーは、パイプの一端に接続され、パイプの見かけ上の長さを延長するパイプ延長治具を備え、パイプ延長治具は、上記のパイプ延長治具であり、パイプ延長治具に含まれる把持軸は、パイプ搬送装置に含まれる複数のチャック爪に把持されてもよい。
本開示によれば、タクトタイムの短縮化に有利なパイプ延長治具、パイプ搬送装置及びパイプベンダーを提供することができる。
一実施形態に係るパイプベンダーの平面図である。 一実施形態に係るパイプ搬送装置の斜視図である。 図2におけるIII-III部に対応するパイプ搬送装置の断面図である。 パイプ延長治具を装着した状態のパイプベンダーを示す図である。 一実施形態に係るパイプ延長治具の斜視図である。 図5におけるVI-VI部に対応するパイプ延長治具の断面図である。 パイプ曲げ加工の終盤の工程を示す図である。
以下、いくつかの例示的な実施形態について、図面を参照して説明する。ここで、実施形態に示す寸法、材料、その他、具体的な数値等は例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。また、実質的に同一の機能及び構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、本開示に直接関係のない要素については図示を省略する。
(パイプベンダー)
図1は、一実施形態に係るパイプベンダー1の概略構成を示す平面図である。パイプベンダー1は、ワークであるパイプPを曲げる装置である。パイプPは、例えば、各種規格に準じた一般的な鋼管である。以下の各図では、一例として、鉛直方向にZ軸を取り、Z軸に垂直な水平面内において、曲げ加工前のパイプPを曲げ加工部10へ搬送する搬送方向Fに並行となるX軸を取り、X軸に垂直な方向にY軸を取る。
パイプベンダー1は、概略的に分類すると、パイプPに曲げ加工を施す曲げ加工部10と、曲げ加工部10に向けてパイプPを搬送する搬送部20とを備える。なお、曲げ加工部10と搬送部20とは、パイプベンダー1において必ずしも明確に分けられている必要はなく、一つに統合されていてもよい。また、曲げ加工部10及び搬送部20は、それぞれ、その上部をパイプPが通過するテーブルを備える。搬送部20が備えるテーブルが上流テーブル21であり、パイプPの搬送方向Fの上流側に位置する。一方、曲げ加工部10が備えるテーブルが下流テーブル11であり、搬送方向Fの下流側に位置する。
曲げ加工部10は、曲げ型12と、締め型13と、締め型クランプ機構14と、圧力型15と、圧力型クランプ機構16と、バックブースター17とを備える。
曲げ型12は、パイプPの曲げられる部分が押し付けられた状態で回転することで、パイプPを曲げる型である。曲げ型12は、円柱又は円板状の外形を有し、下流テーブル11上で中心軸Oを中心に回転可能である。曲げ型12の外周には、パイプPの外周面を当接させる周溝12aが形成されている。周溝12aの断面形状は、パイプPの円形断面に対応した半円形である。周溝12aの曲率半径は、パイプPの所望の曲げ形状に対応している。また、曲げ型12は、外周の一部に、直線状に延出されたクランプ部12bを有する。つまり、クランプ部12bでの周溝12aは、例外的に直線状である。図1において実線で示される曲げ型12の位置が初期回転位置である。初期回転位置では、クランプ部12bは搬送方向Fに沿って延出している。なお、本実施形態における曲げ型12は、円柱又は円板状の外形を有するものとしているが、これに代えて、角が曲げられた四角柱又は四角板のような他の外形を有していてもよい。
締め型13は、パイプPの曲げられる部分よりも先端側の部分を曲げ型12に押し付けて曲げ型12とともに回転する型である。なお、締め型は、クランプ型とも呼ばれる。締め型13は、曲げ型12と一体に回転可能なクランプ台13a上に設置される。つまり、締め型13は、中心軸O周りのクランプ台13aの回転駆動に伴って回転する。締め型13は、曲げ型12のクランプ部12bとの対向面に、パイプPの円形断面に対応する半円形断面の押圧溝13bを有する。締め型13は、曲げ型12に対して近づいたり離れたりすることが可能である。図1において実線で示される締め型13の位置が初期位置である。
締め型クランプ機構14は、クランプ台13a上に設置され、曲げ型12に向かう方向に締め型13を移動させる。締め型クランプ機構14は、曲げ型12の周溝12aと締め型13の押圧溝13bとの間にパイプPが存在するときに締め型13を移動させることでパイプPを加圧し、パイプPを曲げ型12と締め型13とでクランプさせることができる。
圧力型15は、下流テーブル11上で、かつ、締め型13の上流側に設置され、パイプPの曲げ外側と接触し、曲げ加工によるパイプPからの反力を受け止める型である。圧力型15は、パイプPとの接触面に、パイプPの円形断面に対応する半円形断面の直線溝15aを有する。圧力型15は、パイプPに対して近づいたり離れたりすることが可能である。また、圧力型15は、パイプPの移動に追従して、搬送方向Fに受動的に移動可能である。
圧力型クランプ機構16は、下流テーブル11上に設置され、パイプPに向かう方向に圧力型15を移動させる。圧力型クランプ機構16は、曲げ型12の中心軸O及び搬送方向Fの双方に対して直角な押圧方向に圧力型15を押し出し、圧力型15にパイプPの反力を受け止めさせることができる。圧力型クランプ機構16が設けられていることで、圧力型15は、曲げ加工によりパイプPが軸方向に引かれるのと一体で搬送方向Fに移動可能である。
バックブースター17は、下流テーブル11上で、かつ、圧力型15の上流側に設置され、曲げ加工時にパイプPをクランプしながら搬送方向Fに押し出すことで、パイプPに軸圧縮力を作用させる。バックブースター17は、例えば、パイプPを挟み込むことが可能な一対のクランパである。クランパ同士の対向面には、それぞれ、パイプPの円形断面に対応する半円形断面のクランプ溝17aが形成されている。
搬送部20は、上流テーブル21上に、パイプ搬送装置30を備える。
(パイプ搬送装置)
図2は、一実施形態に係るパイプ搬送装置30の概略構成を示す斜視図である。図3は、図2におけるIII-III部に対応し、チャック爪38に把持されているパイプPの延伸方向と鉛直方向とを含む平面で切断したパイプ搬送装置30の断面図である。
パイプ搬送装置30は、搬送方向Fに沿ってパイプPを曲げ加工部10に搬送する。パイプ搬送装置30は、パワーチャック31と、第1管状部材32と、シリンダー33と、第2管状部材34と、モーター35と、台車36と、レール37とを備える。
パワーチャック31は、第1中空部31aを有し、第1中空部31aを貫通しているパイプPを複数のチャック爪38を用いて把持する。第1中空部31aは、パワーチャック31の軸中心と同軸に設けられている。つまり、パワーチャック31は、チャック爪38に把持されたパイプPをおおよその軸中心として回転可能である。複数のチャック爪38は、パワーチャック31の軸中心に対して放射状に配置され、放射方向に沿って移動可能である。本実施形態では、チャック爪38は、一例として3つ存在するものとしているが、これに限定されるものではない。
第1管状部材32は、パワーチャック31の第1中空部31aと同軸状に配置され、内部にパイプPを貫通させる。パイプPは、第1管状部材32の内部を貫通しているとき、第1管状部材32に接触しない。第1管状部材32のパイプPが排出される側の第1開口部32aは、パワーチャック31内の不図示のくさび機構に接続される。くさび機構は、一般に旋盤等の工作機械に用いられるパワーチャックに採用され、外部から入力された直進運動を複数のチャック爪38の開閉運動に変換する機構である。一方、第1管状部材32のパイプPが導入される側の第2開口部32bは、シリンダー33の可動部に接続される。
シリンダー33は、パイプPを貫通させる第2中空部33aを有し、第2中空部33aの軸方向に沿って不図示の可動部を可動させることが可能な中空シリンダーである。シリンダー33の可動部は、上記のとおり、第1管状部材32の第2開口部32bに接続される。シリンダー33が可動部を可動させると、第1管状部材32が軸方向に直進運動し、パワーチャック31内のくさび機構が稼働する。チャック爪38は、くさび機構の稼働により開閉する。つまり、シリンダー33は、適宜、チャック爪38にパイプPの把持動作(クランプ)と開放動作(アンクランプ)とを行わせることができる。
第2管状部材34は、第1管状部材32と同軸状に配置され、内部に第1管状部材32を貫通させる。第2管状部材34は、パイプPが排出される側の開口に合わせて第1フランジ34aを有する。第1フランジ34aは、パワーチャック31の下流側に接続される。また、第2管状部材34は、パイプPが導入される側の開口に合わせて第2フランジ34bを有する。第2フランジ34bは、モーター35の回転部に接続される。
モーター35は、第2管状部材34を貫通させる第3中空部35aを有し、第2管状部材34に中心軸周りの回転力を与えることで、パイプPを把持した状態のパワーチャック31を回転させる中空型のダイレクトドライブモーターである。本実施形態では、モーター35は、パワーチャック31とシリンダー33との間に配置される。モーター35の回転部は、上記のとおり、第2管状部材34の第2フランジ34bに接続される。モーター35が回転部を回転させると、直接的に第2管状部材34が中心軸周りに回転運動し、パワーチャック31が回転する。
モーター35は、中空型のダイレクトドライブモーターであることから、パイプ搬送装置30を小型化又は軽量化するのに有利である。ただし、モーター35に代えて、例えば、プーリーやベルト等の伝達機構を介してパワーチャック31を回転させるモーターを採用してもよい。
台車36は、シリンダー33、第2管状部材34及びモーター35を設置し、パイプPの搬送方向Fに沿って移動したり位置決めしたりする。パイプPの搬送方向Fは、パワーチャック31のチャック爪38に把持されているパイプPの延伸方向に沿った方向となる。このとき、台車36の移動可能な方向には、搬送方向Fと同一方向のほか、搬送方向Fと反対方向も含まれる。台車36は、例えば、台車本体36aと、第1取付部36bと、第2取付部36dとを備える。
台車本体36aは、第1取付部36b及び第2取付部36dを支持し、かつ、レール37に沿って移動可能である。第1取付部36bは、搬送方向Fに沿って貫通する第1取付穴部36cを有する。第2管状部材34は、第1取付穴部36cに回転可能に取り付けられる。第2取付部36dは、第1取付部36bよりも搬送方向Fの上流側にあり、第1取付穴部36cと同軸状に、第2取付穴部36eを有する。モーター35が中空型のダイレクトドライブモーターである場合には、モーター35は、第3中空部35aが第2取付穴部36eと同軸状で、第1取付部36bと第2取付部36dとの間に位置するように、第2取付部36dの一側面に取り付けられてもよい。また、シリンダー33は、第2中空部33aが第2取付穴部36eと同軸状となり、かつ、第2取付部36dを挟んでモーター35の反対側に位置するように、第2取付部36dの一側面に取り付けられてもよい。
パイプ搬送装置30の構成によれば、第1中空部31a、第2中空部33a、第3中空部35a、第1取付穴部36c及び第2取付穴部36eが同軸状に並び、その空間に直管状のパイプPを非接触で貫通させることができる。
レール37は、上流テーブル21上に、搬送方向Fに沿って敷設されている。レール37の設置本数は限定されるものではなく、本実施形態では、一例として2つのレール37が並列に配置されている。これに対して、台車本体36aは、レール37に案内されて回転移動する複数の車輪39を備える。車輪39とレール37との組み合わせにより、台車本体36aは、搬送方向Fに沿って移動可能となる。なお、台車本体36aを移動させるための機構は、このような車輪39及びレール37を用いるものに限らず、例えばリニアガイドを用いてもよい。
台車36の初期位置は、図1に示される位置である。チャック爪38は、この初期位置においてパイプPを把持する。チャック爪38がパイプPを把持した状態で、台車36がレール37上を搬送方向Fに沿って移動すると、パイプPが搬送方向Fに沿って曲げ加工部10に向かって搬送されることになる。所定の位置までパイプPを搬送させた後は、チャック爪38がパイプPを開放し、台車36は、レール37上を搬送方向Fとは反対方向に移動し、初期位置に戻る。
また、パイプ搬送装置30は、チャック爪38にパイプPを把持させた状態で、モーター35にパワーチャック31を回転させることで、パイプPをその中心軸回りに回転させることができる。パイプPをその中心軸回りに所望の量だけ回転させることで、パイプPの曲げの向きを所望の向きに調整することができる。
そして、パイプベンダー1は、不図示の制御部を含む。制御部は、作業者の指示に基づいて、曲げ加工部10における曲げ加工動作や、搬送部20におけるパイプ搬送装置30によるパイプ搬送動作などを制御する。
次に、パイプベンダー1における基本的な曲げ加工動作について説明する。
加工対象であるパイプPは、予め、パイプ搬送装置30により曲げ加工部10に搬送され、パイプPの曲げ加工部分が曲げ型12に対して適切な位置に配置される。そして、曲げ型12及び締め型13、並びに、バックブースター17は、図1に示される初期位置においてパイプPを把持する。パイプPが曲げ型12等に把持されると、パイプ搬送装置30は、図1に示すように初期位置に戻る。このとき、チャック爪38は、パイプPを把持していない。
次に、曲げ型12及び締め型13は、パイプPの一部を把持したまま、中心軸O回りに一体的に回転移動する。パイプPは、曲げ型12及び締め型13の回転により、搬送方向Fに引かれつつ、周溝12aに巻き付けられて曲げられる。このとき、曲げ型12及び締め型13の回転移動に伴ってパイプPに作用する引張力を相殺するために、バックブースター17は、曲げ型12及び締め型13の回転移動に同期させてパイプPを搬送方向Fに繰り出し、パイプPに軸圧縮力を発生させる。バックブースター17は、この軸圧縮力によりパイプPの送りを制御することで、パイプPの扁平化や曲げ外側の薄肉化を抑えることができる。なお、図1では、回転移動した曲げ型12、締め型13、クランプ台13a及び締め型クランプ機構14と、曲げられたパイプPの一例を二点鎖線で示している。
同時に、パイプPを側方から押圧している圧力型15は、パイプPの軸方向の移動に追従して受動的に移動する。このとき、圧力型15には、圧力型クランプ機構16による押圧力と、曲げ加工による反力とが作用している。圧力型15によりパイプPの曲げ外側を押さえることでパイプPの曲げを周溝12aの形状に正確に倣わせることができ、バックブースター17によるパイプPの送りも制御することで、パイプPの曲げ外側の薄肉化が抑えられる。
パイプベンダー1は、曲げ加工部10における曲げ加工動作と、搬送部20におけるパイプ搬送装置30によるパイプPの搬送動作とを組み合わせた連続曲げ加工を行うことで、最終的には、蛇行曲げ管(図7参照)等の連続曲げ管を製作することができる。
(パイプ延長治具)
パイプベンダー1による連続曲げ加工の終盤では、残りのパイプPの長さが短くなることで、曲げ加工前のパイプPを一時的に支持するためのパイプPの掴み代が不足する場合がある。本実施形態では、このようなパイプPの掴み代の不足分を充足させるために、パイプPの最後端に接続させてパイプPの見かけ上の長さを延長させる以下のようなパイプ延長治具を採用する。
図4は、一実施形態に係るパイプ延長治具40をパイプPの最後端に装着した状態のパイプベンダー1を示す平面図である。図5は、パイプ延長治具40の概略構成を示す斜視図である。図6は、図5おけるVI-VI部に対応し、延長部41の本体を構成する直管部50の延伸方向と鉛直方向とを含む平面で切断したパイプ延長治具40の断面図である。
パイプ延長治具40は、延長部41と、延長部41の一方の端部に位置する接続部42と、延長部41の他方の端部に位置する操作部43とを備える。延長部41は、パイプPと同様の外観形状を有し、パイプPにパイプ延長治具40が取り付けられたときに、パイプPの見かけ上の長さを延長する。接続部42は、パイプPの一端にパイプ延長治具40を接続する。また、操作部43は、接続部42に、パイプPに対する接続動作又は開放動作を行わせる。
延長部41は、直管部50と、ロッド51とを含む。
直管部50は、パイプPの一端と連続し、パイプPの見かけ上の長さを延長する。直管部50の外周面50aの形状は、おおよそパイプPの外形に一致する。つまり、直管部50は、鋼管であってもよい。この場合、直管部50の外径は、パイプPの外径と同一とし得るが、若干の大小差は許容される。直管部50の端面のうち、パイプPに接続される側の第1端面50cは、直管部50の内部と外部とで連通する先端穴50eを有する。一方、直管部50の端面のうち、第1端面50cとは反対側の第2端面50dは、操作部43に含まれる筐体54の第1開口面54bに固定される。
ロッド51は、直管部50の内部に配置され、直管部50の延伸方向に沿って移動可能である。ロッド51の端部のうち、パイプPに接続される側の第1端部51aは、直管部50の先端穴50eを貫通し、接続部42に含まれるテーパ部52に接続される。一方、ロッド51の端部のうち、第1端部51aとは反対側の第2端部51bは、操作部43に含まれる駆動部55の直進部56の一部に、接続部材58を介して連結される。また、ロッド51は、第1端部51aの近傍に、一部が直管部50の内周面50bと接触して摺動可能な摺動部51cを備えてもよい。
接続部42は、テーパ部52と、コレット53とを含む。
テーパ部52は、パイプPの内部に進入可能で、かつ、先端からロッド51の側の後端に向かって径が小さくなる円錐柱状の部材である。テーパ部52は、ロッド51の第1端部51aに同軸状に接続される。つまり、テーパ部52は、直管部50の延伸方向に沿って、ロッド51と一体的に移動可能である。なお、テーパ部52は、ロッド51と別体であり、組み立て時に接続されるものであってもよいし、予めロッド51と一体であってもよい。
コレット53は、テーパ部52の外周面に内面が当接し、テーパ部52の移動に合わせてテーパ部52の移動方向とは交差する方向に外面が変位する部材である。コレット53は、テーパ部52を中心として放射状に複数個設置されている。テーパ部52の径が小さい根元部にコレット53がある場合には、テーパ部52は、コレット53を保持したまま、コレット53ごとパイプPの内部に進入可能である。
操作部43は、筐体54と、駆動部55とを含む。
筐体54は、直管部50を支持し、かつ、駆動部55を収容する。筐体54の外形は、本実施形態では、直管部50の延伸方向を長手方向とする直方体状としているが、例えば、直管部50の延伸方向を軸方向とする円柱状であってもよい。
また、筐体54は、駆動部55の主要部が収容される空間を形成する第1内面54aと、前述した接続部材58が摺動可能に接触する第2内面54cとを有する。第1内面54aで形成される第1空間と、第2内面54cで形成される第2空間とは、筐体54内で連続している。筐体54は、第1内面54aが外部に開放される側に、第2開口面54dを有する。第2開口面54dは、直管部50が固定される第1開口面54bとは、直管部50の延伸方向の反対側にある。第2開口面54dには、筐体54の内部に駆動部55が収容された後に、蓋体61が取り付けられる。蓋体61は、駆動部55に含まれる回転軸57の一部が貫通する後端穴61aを有する。一方、直管部50の延伸方向に対して垂直な断面形状について、第2内面54cで形成される第2空間の断面形状は、おおよそ、直管部50の内部空間と断面形状と同等であってもよい。
駆動部55は、直管部50とは延伸方向の反対側から外部に露出する把持軸57bの回転運動をロッド51の直線運動に変換するユニットである。駆動部55は、例えば、直進機構としての直進部56及びナット部59と、回転機構としての回転軸57とを含む。なお、回転運動を直線運動に変換可能なものであれば、駆動部55として他の機構のユニットを採用してもよい。
直進部56は、互いに直管部50の延伸方向に沿って連続する、第1開口面54b側にある第1連結端部56aと、第2開口面54d側にある第2連結端部56bとを有する。
第1連結端部56aは、ロッド51と同軸状に配置された軸状部材であり、前述のとおり、接続部材58を介してロッド51の第2端部51bに連結される。この場合、ロッド51の第1端部51a側は、摺動部51cを介して、固定面である直管部50の内周面50bに支持される。一方、ロッド51の第2端部51b側は、接続部材58を介して、固定面である筐体54の第2内面54cに支持される。これにより、ロッド51は、直管部50内を滑らかに移動することができる。
第2連結端部56bは、内周面56cと外周面56dとを有する筒状部材である。内周面56cで形成される空間側には、第2連結端部56bの軸方向と同軸状に、ナット部59が設置される。外周面56dは、摺動部材60を介して、筐体54の第1内面54aと摺動可能に接触している。
回転軸57は、筐体54側に位置するネジ部57aと、蓋体61を挟んで外部側に位置する把持軸57bとを含む。ネジ部57aは、例えば台形ネジが形成され、直進部56に含まれるナット部59に係合する。つまり、第2連結端部56bにおける内周面56cで形成される空間には、回転軸57の一部が収容される。把持軸57bは、回転軸57に対して回転力を与えやすくするために、例えば、外周部に複数の平面溝が施された軸部である。
次に、パイプ延長治具40の基本的な動きについて説明する。ここでは、予め、図6に示すように、パイプ延長治具40の接続部42がパイプPの最後端の内部空間に収容されて、延長部41の直管部50とパイプPとが同軸状に連続していると想定する。以下、パイプ延長治具40の延伸方向は、図中、X方向に沿っている。
接続部42とはパイプ延長治具40の延伸方向で反対側にある操作部43の把持軸57bに回転力が加えられると、回転軸57の回転運動は、ネジ部57aを介して直進部56側のナット部59に伝達する。これにより、直進部56は、図6中の白抜きの矢印で示すように、パイプ延長治具40の延伸方向に沿って、かつ、把持軸57b側に向かって、直進運動を行う。直進部56の第1連結端部56aは、接続部材58を介してロッド51に接続されているので、直進部56の移動に伴い、ロッド51も一体的に同方向に移動する。一方、ロッド51には、第1連結端部56aとは反対側に、接続部42に含まれるテーパ部52が接続されているので、このとき、テーパ部52は、ロッド51と一体的に同方向に移動して、直管部50側に引き込まれる。接続部42では、テーパ部52の引き込みに伴って、コレット53が、テーパ部52の傾斜の変化に合わせて、図6中の白抜きの矢印で示すようにパイプPの内周面に向かって移動する。最終的に、コレット53がパイプPの内周面と接触して押圧することで、接続部42がパイプPの内部に保持される。これにより、パイプ延長治具40は、パイプPに連結され、パイプPの最後端側の長さが、見かけ上、パイプ延長治具40の延長部41の長さ分延長されたことになる。一方、把持軸57bに逆方向の回転力が加えられれば、接続部42では、テーパ部52が直管部50から引き離される方向に移動して、コレット53がパイプPの内周面から離れるので、パイプ延長治具40は、パイプPから取り外し可能となる。
次に、パイプ延長治具40を用いた、パイプベンダー1における曲げ加工の終盤の工程について説明する。ここでいう終盤の工程とは、具体的には、パイプPに対して最後の曲げ加工を施す工程である。したがって、パイプPの加工済み部分は、すでに、最終の製品形状に近い蛇行曲げ管となっている(図7参照)。
まず、パイプベンダー1においてパイプPに対して連続曲げ加工が施され、残りのパイプPの長さが短くなった段階で、例えば作業者が、パイプ延長治具40をパイプ搬送装置30に取り付けさせる。ここで、本実施形態に係るパイプ搬送装置30は、チャック爪38を用いたパワーチャック31でパイプPを把持する。そこで、作業者は、ここでは、パイプ搬送装置30のチャック爪38に、パイプPに代えてパイプ延長治具40の把持軸57bを把持させる。
次に、曲げ加工部10においてバックブースター17等にパイプPを把持させた状態で、パイプ搬送装置30の台車36を搬送方向Fに沿って移動させることで、パイプ延長治具40の接続部42を、パイプPの最後端の内部に収容させる。
次に、パイプ搬送装置30は、パワーチャック31を回転させることで、パイプ延長治具40の把持軸57bを回転させる。このとき、直管部50をパイプPに対してある程度押し付けた状態で接触させておくことで、把持軸57bが回転しても、延長部41及び操作部43の軸回転が抑えられる。この把持軸57bの回転により、上記のとおり、パイプ延長治具40の接続部42がパイプPに固定され、パイプ延長治具40がパイプPの最後端に連結される。図4は、このときのパイプベンダー1及びパイプ延長治具40の状態、すなわち、パイプベンダー1においてパイプ延長治具40の準備が完了した状態を示している。
図7は、パイプベンダー1においてパイプ延長治具40を用いて行われる曲げ加工の終盤の工程を時系列で示す概略図である。
まず、図7(a)に示すように、バックブースター17等によるパイプPの把持を開放させた状態で、パイプ搬送装置30は、搬送方向Fに沿って台車36の移動を開始させる。台車36の移動に伴い、パイプ延長治具40、及び、加工済み部を含むパイプP全体が、図7(b)に示すように移動する。パイプ搬送装置30は、パイプPが曲げ位置に到達したら、台車36を停止させる。このとき、バックブースター17には、パイプPに代わり、パイプ延長治具40の延長部41を構成する直管部50が位置する。そして、台車36の停止後、バックブースター17は、直管部50を把持する。これにより、パイプ延長治具40は、バックブースター17に支持されることになる。
そして、図7(c)に示すように、曲げ加工部10は、パイプPに対して曲げ加工を施す。このとき、パイプ延長治具40は、バックブースター17とともに移動する。例えば曲げ加工の終了後、パイプ搬送装置30は、パワーチャック31を逆方向に回転させることで、パイプ延長治具40の把持軸57bの把持を解除してもよい。そして、台車36も、初期位置へと戻る。
もし、パイプ延長治具40を用いない場合、図7(b)からわかるように、バックブースター17はパイプPを把持することができず、また、図7(c)からわかるように、圧力型15も曲げ加工時にパイプPの反力を受けることができない。つまり、パイプ延長治具40を用いない場合には、パイプベンダー1は、パイプPの最後端の近傍を曲げることが難しい。これに対して、パイプベンダー1は、上記のように、パイプ延長治具40を用いることで、パイプPの最後端の近傍も所望の形状に曲げることができる。
次に、本実施形態に係るパイプ延長治具40、パイプ搬送装置30及びパイプベンダー1による効果について説明する。
本実施形態に係るパイプ延長治具40は、パイプPの一端と連続し、パイプPの見かけ上の長さを延長する直管部50と、直管部50の内部を移動するロッド51とを備える。パイプ延長治具40は、ロッド51の第1端部51aに接続され、パイプPの内部に進入可能で、かつ、先端からロッド51の側の後端に向かって径が小さくなるテーパ部52を備える。パイプ延長治具40は、第1端部51aとは反対側にあるロッド51の第2端部51bに接続され、直管部50とは反対側から外部に露出する把持軸57bの回転運動をロッド51の直線運動に変換する駆動部55を備える。また、パイプ延長治具40は、テーパ部52の外周面に内面が当接し、テーパ部52の移動に合わせてテーパ部52の移動方向とは交差する方向に外面が変位するコレット53を備える。
このようなパイプ延長治具40によれば、延伸方向の一方にある把持軸57bの把持及び操作のみで、パイプ搬送装置30によるパイプ延長治具40の支持と、パイプPに対するパイプ延長治具40の連結とを行うことができる。特に、パイプ延長治具40では、パイプPの内部にテーパ部52とコレット53とを進入させた後に、直管部50の姿勢を維持した状態で把持軸57bを回転させることで、パイプPとの連結が行われる。つまり、パイプ延長治具40のパイプPと連結される側においては、作業者等が直接的に作業を行う必要がない。
この点、従来のパイプ延長治具では、パイプ延長治具のパイプPと連結される側において、パイプPにパイプ延長治具を連結させるための第1の作業を直接的に行う必要がある。さらに、パイプ延長治具のパイプ搬送装置に支持される側において、パイプ搬送装置にパイプ延長治具を支持させるための第2の作業を直接的に行う必要がある。これに対して、本実施形態に係るパイプ延長治具40では、パイプ搬送装置30に支持される側での作業のみで、パイプ延長治具40を用いた曲げ工程の準備が完了する。したがって、本実施形態によれば、従来よりも短い時間でパイプ延長治具40の準備が完了することになり、結果として、パイプベンダー1を一時停止させる時間を短くすることができる。
このように、本実施形態によれば、タクトタイムの短縮化に有利なパイプ延長治具40を提供することができる。
また、パイプ延長治具40では、駆動部55は、把持軸57bと、該把持軸57bと同軸のネジ部57aとを有する回転軸57と、ネジ部57aと係合するナット部59を有し、ネジ部57aの軸方向に沿って直進する直進部56とを備えてもよい。このとき、直進部56は、ロッド51の第2端部51bに接続されるものとしてもよい。
このようなパイプ延長治具40によれば、直進部56及び回転軸57を直管部50と同軸状に配置することができるので、例えば、パイプ延長治具40の形状や構成の簡略化や小型化を図ることができる。
次に、本実施形態に係るパイプ搬送装置30は、軸中心に合わせて第1中空部31aを有し、該第1中空部31aを貫通しているパイプPを複数のチャック爪38を用いて把持するパワーチャック31を備える。パイプ搬送装置30は、パワーチャック31に接続され、内部にパイプPを貫通させる第1管状部材32を備える。パイプ搬送装置30は、パイプPを貫通させる第2中空部33aを有し、第1管状部材32に接続されて、第1管状部材32を軸方向に直進運動させることで、チャック爪38によるパイプPの把持動作と開放動作とを行わせるシリンダー33を備える。パイプ搬送装置30は、パワーチャック31に接続され、内部に第1管状部材32を貫通させる第2管状部材34を備える。パイプ搬送装置30は、第2管状部材34に中心軸周りの回転力を与えて、パワーチャック31を回転させるモーターを備える。また、パイプ搬送装置30は、シリンダー33とモーターとを支持し、パワーチャック31に把持されているパイプPの延伸方向に沿って移動する台車36を備える。
従来のパイプベンダーに採用されているパイプ搬送装置では、パイプPは、パイプPの外径に合わせた金型により把持されることで支持される。したがって、従来のパイプ搬送装置では、加工対象のパイプPの外径が変わるごとに、金型の交換作業を行なう必要がある。また、このような金型は使い続けられることで摩耗し、一方、パイプPの外径にも公差があるため、金型とパイプPの外径とが合わない場合には、クランプ力が不足して、パイプPの搬送動作中や軸周りの回転動作中にパイプPが金型上で滑ることがあり得る。
これに対して、本実施形態に係るパイプ搬送装置30では、パワーチャック31を用いてパイプPを把持する。パワーチャック31は、径方向に大きくストロークするチャック爪38により、円筒状のワークとしてのパイプPを把持する。したがって、パイプ搬送装置30によれば、加工対象であるパイプP等の外径が一律ではなくても把持することができ、把持可能なワークの外径の適用範囲を広くすることができる。つまり、パイプ搬送装置30では、従来の金型交換のような作業を要しない。
また、パイプ搬送装置30では、モーター35は、第1管状部材32を貫通させる第3中空部35aを有し、第2管状部材34に接続されて、第2管状部材34を中心軸周りに回転させるものとしてもよい。
このようなパイプ搬送装置30によれば、図2や図3等を用いて説明したように、パイプPの搬送方向Fに沿って、パワーチャック31やシリンダー33などの各構成要素に対してモーター35を同軸状に配置することができる。したがって、例えば、パイプ搬送装置30の構成の簡略化や小型化を図ることができる。
次に、本実施形態に係るパイプベンダー1は、曲げ型12にパイプPを巻き付けることでパイプPを曲げる曲げ加工部10と、曲げ加工部10に向けてパイプPを搬送するパイプ搬送装置30とを備える。
このようなパイプベンダー1によれば、上記のパイプ搬送装置30を備えるので、例えば、従来の金型交換のような作業を要しないことによる作業の簡略化を実現することができる。
また、パイプベンダー1は、パイプPの一端に接続され、パイプPの見かけ上の長さを延長するパイプ延長治具40を備え、パイプ延長治具40に含まれる把持軸57bは、パイプ搬送装置30に含まれる複数のチャック爪38に把持されてもよい。
このようなパイプベンダー1によれば、パイプ延長治具40を取り付けるとき、パイプ搬送装置30の動作のみで、パイプ延長治具40をパイプPに連結させ、パイプ延長治具40を用いた曲げ加工の終盤の準備を行うことができる。具体的には、まず、パイプ搬送装置30のチャック爪38による把持位置に、パイプ延長治具40の把持軸57bが合わせられさえすれば、チャック爪38の把持動作により、パイプ搬送装置30のパワーチャック31にパイプ延長治具40が把持される。次に、パイプ搬送装置30がパイプPに向けて移動することで、パイプPの最後端の内部に、パイプ延長治具40の接続部42が収容される。そして、パイプ搬送装置30がパワーチャック31を回転させることで把持軸57bを回転させることで、パイプPに対してパイプ延長治具40を連結させることができる。
したがって、パイプ延長治具40の効果に関連して、パイプベンダー1は、タクトタイムの短縮化に有利となり得る。さらに、このようなパイプ延長治具40の準備工程は、把持範囲が広くなったパイプ搬送装置30により、ワークの外径の相違や公差の影響を受けることなくワークを把持可能となったことで成り立つものと言える。したがって、本実施形態に係るパイプ搬送装置30も、タクトタイムの短縮化に有利となるものである。
いくつかの実施形態を説明したが、上記開示内容に基づいて実施形態の修正または変形をすることが可能である。上記実施形態のすべての構成要素、及び請求の範囲に記載されたすべての特徴は、それらが互いに矛盾しない限り、個々に抜き出して組み合わせてもよい。
1 パイプベンダー
10 曲げ加工部
12 曲げ型
30 パイプ搬送装置
31 パワーチャック
31a 第1中空部
32 第1管状部材
33 シリンダー
33a 第2中空部
34 第2管状部材
35 モーター
35a 第3中空部
36 台車
38 チャック爪
40 パイプ延長治具
50 直管部
51 ロッド
51a 第1端部
51b 第2端部
52 テーパ部
53 コレット
55 駆動部
56 直進部
57 回転軸
57a ネジ部
57b 把持軸
59 ナット部
P パイプ

Claims (5)

  1. パイプの一端と連続し、前記パイプの見かけ上の長さを延長する直管部と、
    前記直管部の内部を移動するロッドと、
    前記ロッドの第1端部に接続され、前記パイプの内部に進入可能で、かつ、先端から前記ロッドの側の後端に向かって径が小さくなるテーパ部と、
    前記第1端部とは反対側にある前記ロッドの第2端部に接続され、前記直管部とは反対側から外部に露出する把持軸の回転運動を前記ロッドの直線運動に変換する駆動部と、
    前記テーパ部の外周面に内面が当接し、前記テーパ部の移動に合わせて前記テーパ部の移動方向とは交差する方向に外面が変位するコレットと、
    を備え
    前記駆動部は、
    前記把持軸と該把持軸と同軸のネジ部とを有する回転軸と、
    前記ネジ部と係合するナット部を有し、前記ネジ部の軸方向に沿って直進する直進部と、
    を備え、
    前記直進部は、前記ロッドの前記第2端部に接続される、パイプ延長治具。
  2. 軸中心に合わせて第1中空部を有し、該第1中空部を貫通しているパイプを複数のチャック爪を用いて把持するパワーチャックと、
    前記パワーチャックに接続され、内部に前記パイプを貫通させる第1管状部材と、
    前記パイプを貫通させる第2中空部を有し、前記第1管状部材に接続されて、前記第1管状部材を軸方向に直進運動させることで、前記チャック爪による前記パイプの把持動作と開放動作とを行わせるシリンダーと、
    前記パワーチャックに接続され、内部に前記第1管状部材を貫通させる第2管状部材と、
    前記第2管状部材に中心軸周りの回転力を与えて、前記パワーチャックを回転させるモーターと、
    前記シリンダーと前記モーターとを支持し、前記パワーチャックに把持されている前記パイプの延伸方向に沿って移動する台車と、
    を備える、パイプ搬送装置。
  3. 前記モーターは、前記第1管状部材を貫通させる第3中空部を有し、前記第2管状部材に接続されて、前記第2管状部材を中心軸周りに回転させる、請求項に記載のパイプ搬送装置。
  4. 曲げ型にパイプを巻き付けることで前記パイプを曲げる曲げ加工部と、
    前記曲げ加工部に向けて前記パイプを搬送するパイプ搬送装置と、
    を備え、
    前記パイプ搬送装置は、請求項又はに記載のパイプ搬送装置である、パイプベンダー。
  5. 前記パイプの一端に接続され、前記パイプの見かけ上の長さを延長するパイプ延長治具を備え、
    前記パイプ延長治具は、請求項に記載のパイプ延長治具であり、
    前記パイプ延長治具に含まれる把持軸は、前記パイプ搬送装置に含まれる前記複数のチャック爪に把持される、請求項に記載のパイプベンダー。
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