JP2001118773A - ステージ装置及び露光装置 - Google Patents

ステージ装置及び露光装置

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JP2001118773A
JP2001118773A JP29489099A JP29489099A JP2001118773A JP 2001118773 A JP2001118773 A JP 2001118773A JP 29489099 A JP29489099 A JP 29489099A JP 29489099 A JP29489099 A JP 29489099A JP 2001118773 A JP2001118773 A JP 2001118773A
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wafer
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Seibun Ri
世文 李
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    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2201/00Specific aspects not provided for in the other groups of this subclass relating to the magnetic circuits
    • H02K2201/18Machines moving with multiple degrees of freedom

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステージの移動に伴う装置の重心移動や変形
による振動を低減する。 【解決手段】 第1ステージWST1及び第2ステージ
WST2の少なくとも1つの移動によって引き起こされ
るステージ装置40の重心の移動及び反力を、移動部材
DMX1,DMX2,DMY1,DMY2が移動することに
よって相殺される。そして、移動部材DMX1,DM
2,DMY1,DMY2の移動によって相殺しきれなか
ったステージ装置40の重心の移動及び反力が、ベース
42が移動することによって完全に相殺される。すなわ
ち、第1ステージWST1及び第2ステージWST2の
少なくとも1つが移動しても、ステージ装置40の重心
は移動せず、また、反力も確実にキャンセルされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステージ装置及び
露光装置に係り、さらに詳しくは、2つの物体をそれぞ
れ保持する2つのステージを含むステージ装置、及び該
ステージ装置を備えた露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子、液晶表示素子等
を製造するためのリソグラフィ工程では、マスク又はレ
チクル(以下、「レチクル」と総称する)に形成された
パターンをレジスト等が塗布されたウエハ又はガラスプ
レート等の基板(以下、「ウエハ」と総称する)上に転
写する露光装置が種々用いられている。近年において
は、ステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置
(いわゆるステッパ)やステップ・アンド・スキャン方
式の走査型投影露光装置(いわゆるスキャニング・ステ
ッパ)等の投影露光装置が主として用いられている。
【0003】かかるステッパ等の露光装置では、ウエハ
を高精度にレチクルパターンの投影位置に位置決めする
必要があるため、ウエハステージでは、ウエハはウエハ
ホルダ上に真空吸着等によって保持され、このウエハホ
ルダがウエハテーブル上に固定されている。
【0004】上記のステッパ等の露光装置における処理
では、まず、ウエハローダを使ってウエハをウエハステ
ージ上にロードするウエハロード工程が行なわれた後、
ウエハ上の各ショット領域の位置を求めるアライメント
工程が行なわれる。かかるアライメント工程は、通常、
ウエハの外形を基準としたり、あるいは、ウエハ上のサ
ーチアライメントマークを検出することにより行なわれ
るサーチアライメント工程と、該サーチアライメント工
程に引き続いて行われ、ウエハ上の各ショット領域の位
置を正確に求めるファインアライメント工程とを含んで
いる。このファインアライメント工程は、一般にEGA
(エンハンスト・グローバル・アライメント)方式が用
いられ、この方式は、ウエハ内の複数のサンプルショッ
トを選択しておき、当該サンプルショットに付設された
アライメントマーク(ウエハマーク)の位置を順次計測
し、この計測結果とショット配列の設計値とに基づい
て、いわゆる最小自乗法等による統計演算を行なって、
ウエハ上の全ショット配列データを求めるものであり
(特開昭61−44429号公報等参照)、高スループ
ットで各ショット領域の座標位置を比較的高精度に求め
ることができる。
【0005】次いで、上述したEGA方式等により求め
た各ショット領域の座標位置と予め計測したベースライ
ン量とに基づいて露光位置にウエハ上の各ショット領域
を順次位置決めしつつ、投影光学系を介してレチクルの
パターン像をウエハ上に転写する露光工程が行なわれた
後、露光処理されたウエハステージ上のウエハをウエハ
アンローダを使ってウエハアンロードさせるウエハアン
ロード工程が行なわれる。なお、ウエハアンロード工程
は、露光処理を行なうウエハの上記のウエハロード工程
ととともに、ウエハ交換工程を構成する。
【0006】このように、露光装置では、各ウエハに着
目した場合、ウエハ交換→アライメント→露光→ウエハ
交換……のように、大きく3つの動作が時間順に繰り返
し行なわれる。かかる露光装置における処理を1つのウ
エハテーブルを用いて行った場合には、ウエハ1枚あた
りの処理時間TTは、ウエハ交換時間をT1、アライメン
ト時間をT2、及び露光時間をT3とすると、 TT=T1+T2+T3 …(1) となる。なお、ウエハ交換時間T1は、アライメント時
間T2や露光時間T3と比べて短いものであり、ウエハ1
枚あたりの処理時間TTの大半は、アライメント時間T2
及び露光時間T3が占めている。
【0007】ところで、ステッパ等の露光装置は、半導
体デバイス等の量産装置であることから、生産性(スル
ープット)の向上が必然的に要請される。かかる要請に
応じて、2つの基板テーブルを使用するとともに、これ
ら2つの基板テーブルを独立駆動する資源を投入し、上
記のアライメント工程と露光工程とを並行動作させる露
光装置が、例えば特開平10−214783号公報等で
提案されている(以下、「従来例」という)。かかる装
置によれば、ウエハ1枚あたりの処理時間TT’は、 TT’=MAX[T1+T2,T3] …(2) となり、基板テーブルが1つの場合と比べて大幅にスル
ープットが向上する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】近年、半導体デバイス
の生産にあたって、その生産性の向上のため、ウエハサ
イズは6インチから8インチ、更には12インチという
ように次第に大型化する傾向にあり、大型化したウエハ
ステージの更なる高加速度駆動が要請されるようになっ
ている。すなわち、ウエハステージの重量化が進むとと
もに、重量化したウエハステージの駆動力を益々大きく
することが求められている。
【0009】ウエハステージの重量化は、ウエハステー
ジの移動に伴って該ウエハステージを含むステージ装置
の重心移動の増加を招き、ステージ装置を含む露光装置
において大きな偏加重を引き起こすことになる。かかる
大きな偏加重の発生は、露光装置の変形を引き起こすこ
とになる。なお、例えばウエハステージが往復移動をす
ると露光装置全体が振動することになる。
【0010】また、ウエハステージを大きな駆動力で駆
動すると、その反力によって露光装置全体の変形や振動
を引き起こすことになる。
【0011】また、上述の従来例の手法はスループット
向上のためには優れた手法であるが、ウエハステージの
大型化・重量化と、それに対応して大きな駆動力で2つ
のウエハステージをそれぞれ独立に駆動する場合を考え
ると、ウエハステージが1つの場合と比べて、露光装置
の変形や振動が更に大きくなることも生じ得る。
【0012】一方、半導体デバイスの高集積化に伴い、
デバイスルール(実用最小線幅)は年々微細化してお
り、パターンの転写精度を向上することが求められてい
る。かかるパターンの転写精度の向上の要請に対して、
上記の露光装置の変形や振動は、パターンの転写精度を
低下させる要因として作用する。すなわち、今後、パタ
ーンの転写精度の向上とスループットの向上とを両立さ
せることが困難となってきている。
【0013】本発明は、かかる事情の下になされたもの
で、その第1の目的は、2つのステージを独立に駆動し
つつ、ステージの駆動によって生ずる重心の移動や反力
に起因する振動の影響を低減する新たなステージ装置を
提供することにある。
【0014】本発明の第2の目的は、パターンの転写精
度を向上しつつ、スループットの向上が可能な露光装置
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のステージ装置
は、ベース(42)に移動可能に支持された第1ステー
ジ(WST1)及び第2ステージ(WST2)を備える
ステージ装置において、前記ベースに移動可能に支持さ
れ、前記第1ステージ及び前記第2ステージの少なくと
も1つの移動に伴う前記ステージ装置の重心の移動を相
殺するように移動する移動部材(DMX1,DMX2,D
MY1,DMY2)を備えることを特徴とする。ここで、
重心の移動の相殺には、重心の移動を完全に相殺するこ
とが含まれるとともに、重心の移動の一部相殺すなわち
重心位置の移動量の低減も含まれている。
【0016】これによれば、第1ステージ及び第2ステ
ージの少なくとも1つの移動によって引き起こされるス
テージ装置の重心の移動が、移動部材が移動することに
よって相殺される。すなわち、第1ステージ及び第2ス
テージの少なくとも1つが移動したときにおけるステー
ジ装置の重心の移動が防止される。したがって、ステー
ジ装置の初期の状態と比べて、外部の部材に対して偏加
重を発生させることを防止することができる。
【0017】本発明のステージ装置では、前記ベースを
移動可能に支持するベース支持部材(41)を更に備え
る構成とすることができる。かかる場合には、移動部材
の移動によって相殺しきれなかったステージ装置の重心
の移動が、ベースが移動することによって完全に相殺さ
れる。
【0018】本発明のステージ装置では、第1ステージ
の駆動、第2ステージの駆動、又は移動部材の駆動にあ
たって、ベースに対して第1ステージ、第2ステージ、
又は移動部材を駆動し、かかる駆動の反力がベースに作
用する構成とすることができる。かかる場合には、前記
ベースが、前記第1ステージ及び前記第2ステージの少
なくとも1つの移動によって発生する反力と、前記移動
部材の移動によって発生する反力との合力によって、前
記ベース支持部材上を移動する構成とすることができ
る。こうした構成とし、ベースとベース支持部材との間
の摩擦を低減することにより、ステージ装置の重心の移
動を防止することができる。
【0019】また、本発明のステージ装置では、前記移
動部材が、互いに独立して移動可能な複数の質量体を含
む構成とすることができる。かかる場合には、第1ステ
ージ又は第2ステージの移動に応じて、複数の質量体の
移動を調整することにより、ステージ装置の重心の移動
を相殺することができる。また、第1ステージ、第2ス
テージ、又は移動部材の駆動によってベースに反力が作
用する構成となっている場合には、第1ステージ又は第
2ステージの駆動力及びベースに対する相対位置に応
じ、複数の質量体のベースに対する相対位置に応じて駆
動力を調整することにより、ベースに作用する反力の和
をほぼ0とすることができる。
【0020】なお、第1ステージ、第2ステージ、及び
複数の質量体のそれぞれとベースとの摩擦が十分に小さ
ければ、上記のステージ装置の重心移動の相殺と、ベー
スに作用する反力の相殺の双方を同時に行うことができ
る。かかる摩擦力が十分に小さなベースによる第1ステ
ージ、第2ステージ、及び複数の質量体の支持方式とし
ては、例えばエアー浮上方式や磁気浮上方式等がある。
【0021】第1ステージ、第2ステージ、及び複数の
質量体が所定の移動面に沿って2次元移動し、複数の質
量体それぞれが任意の2次元方向に駆動可能な場合に
は、質量体の数が2個以上あれば、ステージ装置の重心
の移動を相殺することができる。また、第1ステージ、
第2ステージ、又は移動部材の駆動によってベースに反
力が作用する構成となっている場合には、所定の移動面
と平行な2次元並進力又は2次元回転力として作用する
反力の和をほぼ0とすることができる。さらに、第1ス
テージ、第2ステージ、及び複数の質量体の駆動によっ
てベースに作用する反力が同一の平面上の力であれば、
3次元的な回転力も含めて反力の和を0とすることがで
きる。
【0022】また、第1ステージ、第2ステージ、及び
複数の質量体が所定の移動面に沿って2次元移動し、複
数の質量体それぞれの駆動が、全て互いに平行な方向の
駆動ではない場合には、質量体の数が3個以上あれば、
ステージ装置の重心の移動を相殺することができる。ま
た、第1ステージ、第2ステージ、又は移動部材の駆動
によってベースに反力が作用する構成となっている場合
には、所定の移動面と平行な2次元並進力又は2次元回
転力として作用する反力の和をほぼ0とすることができ
る。さらに、第1ステージ、第2ステージ、及び複数の
質量体の駆動によってベースに作用する反力が同一の平
面上の力であれば、3次元的な回転力も含めて反力の和
を0とすることができる。
【0023】また、本発明のステージ装置では、前記第
1ステージに固定された第1可動子(50W1)と、前
記ベースに固定された第1固定子(60)とを含み、第
1可動子を電磁相互作用によって駆動する第1駆動装置
と;前記第2ステージに固定された第2可動子(50W
2)と、前記ベースに固定された第2固定子(60)と
を含み、第2可動子を電磁相互作用によって駆動する第
2駆動装置とを備える構成とすることができる。かかる
場合には、第1ステージ及び第2ステージを高速かつ制
御性良く移動させることができる。なお、第1駆動装置
及び第2駆動装置として平面モータを採用したときに
は、第1固定子と第2固定子とを一体的に構成すること
ができる。
【0024】また、本発明のステージ装置では、前記移
動部材に固定された第3可動子(50DX1,50D
2,50DY1,50DY2)、前記ベースに固定され
た第3固定子(60)とを含み、第3可動子を電磁相互
作用によって駆動する第3駆動装置とを備える構成とす
ることができる。かかる場合には、移動部材を高速かつ
制御性良く移動させることができる。なお、移動部材が
複数の質量体を含み、それぞれが独立駆動可能とする場
合には、第3可動子は質量体の数の可動子を含み、ま
た、第2固定子は質量体の数の固定子を含むことにな
る。なお、第3駆動装置として平面モータを採用したと
きには、移動部材が複数の質量体を含み、それぞれが独
立駆動可能とする場合であっても、全ての固定子を一体
的に構成することができる。
【0025】さらに、第1駆動装置、第2駆動装置、及
び第3駆動装置として平面モータを採用したときには、
第1固定子、第2固定子、及び第3固定子を一体的に構
成することができる。かかる場合には、第1ステージ、
第2ステージ、及び第3ステージの駆動によってベース
に作用する反力の全てを、同一平面上の力とすることが
できる。
【0026】本発明の露光装置は、エネルギビームによ
り基板(W1,W2)を露光して所定のパターンを前記
基板上に転写する露光装置において、前記基板を保持す
る基板ステージ装置(40)として本発明のステージ装
置を用いたことを特徴とする。
【0027】これによれば、露光の対象となる基板を本
発明のステージ装置によって保持して移動させつつパタ
ーン転写を行うので、基板の大型化に対応しつつ、ステ
ージ装置の重心移動に伴う露光装置の変形や振動を防止
することができる。したがって、パターンの転写精度を
向上しつつ、スループットの向上を図ることができる。
また、本発明のステージ装置における第1ステージ及び
第2ステージにそれぞれ基板を保持し、独立に移動させ
ることができるので、露光装置における処理において2
枚の基板について並行処理が可能となり、スループット
の向上を図ることができる。
【0028】本発明の露光装置では、前記第1ステージ
に保持された第1基板及び前記第2ステージに保持され
た第2基板の内の一方に前記エネルギビームを照射して
露光することにより、前記所定のパターンを転写する露
光本体部(10,PL,30)と;前記第1基板及び前
記第2基板の内の他方の表面に形成された区画領域の配
列座標を検出するアライメント部(ALG1,ALG
2)と;前記第1ステージの位置を検出する第1位置検
出装置)と;前記第2ステージの位置を検出する第2位
置検出装置とを備え、前記第1ステージ及び前記第2ス
テージの内の一方が所定パターンの転写位置に対して位
置決めされ、前記第1ステージ及び前記第2ステージの
内の他方がアライメント部に対して位置決めされる構成
とすることができる。かかる場合には、第1位置検出装
置による第1ステージの位置の検出結果に基づいて、一
方の基板を露光本体部に対して位置決めしつつ、パター
ンの転写を行う第1の基板に関する露光工程と、第2位
置検出装置による第2ステージの位置の検出結果に基づ
いて、他方の基板をアライメント部に対して位置決めし
つつ、他方の基板の表面に形成された区画領域の配列座
標を検出するアライメント工程とを並行させて実行する
ことができる。したがって、パターンの転写精度を向上
しつつ、露光装置のスループットを大幅に向上させるこ
とができる。
【0029】なお、ステージ装置における移動部材の位
置を検出する検出装置を更に備えていることが好まし
い。かかる場合には、重心の移動を精度良く相殺するこ
とができる。また、移動部材が位置に応じて駆動のため
の制御量が変化する場合には、移動部材の位置に応じた
駆動制御をすることにより、所望の態様で移動部材を駆
動することができる。
【0030】ここで、前記第1位置検出装置は、前記第
1ステージに固設された第1光学部材(57)と、前記
第1光学部材に向けて光を照射するとともに、前記第1
光学部材からの反射光を受光して、前記第1ステージの
位置を検出する第1干渉計システム(581)を備え、
前記第2位置検出装置は、前記第2ステージに固設され
た第2光学部材(57)と、前記第2光学部材に向けて
光を照射するとともに、前記第2光学部材からの反射光
を受光して、前記第2ステージの位置を検出する第2干
渉計システム(582)を備える構成とすることができ
る。かかる場合には、第1干渉計システム及び第2干渉
計システムによって、非常に精度良く第1ステージの位
置(ひいては第1基板の位置)及び第2ステージの位置
(ひいては第2基板の位置)を検出することができるの
で、パターンの転写を高精度に行うことができる。
【0031】なお、移動部材の位置検出にも干渉計シス
テムを使用することが好ましい。かかる場合には、重心
の移動を非常に精度良く相殺することができる。また、
移動部材が位置に応じて駆動のための制御量が変化する
場合には、移動部材の位置に応じた駆動制御をすること
により、非常に精度良く移動部材を駆動することができ
る。
【0032】また、本発明の露光装置では、前記露光本
体部が、前記所定のパターンが形成され、前記エネルギ
ビームが照射されるマスク(R)を保持して移動するマ
スクステージ装置(30)と;前記マスクを介したエネ
ルギビームにより前記所定のパターンを結像する投影光
学系(PL)とを備える構成とすることができる。かか
る場合には、マスクに形成されたパターンを、精度及び
スループットを向上して基板に転写することができる。
【0033】ここで、前記マスクステージ装置は、前記
マスクを保持して移動するマスクステージ(RST)
と;前記マスクステージを移動可能に保持し、前記マス
クステージの移動による反力によって移動するマスクス
テージベース(31)とを備える構成とすることができ
る。かかる場合には、マスクの移動にあたってのマスク
ステージの移動によるマスクステージ装置の重心の移動
が、マスクステージベースの移動によって相殺される。
したがって、マスクの移動に伴う露光装置の変形や振動
が防止されるので、マスクの高速移動が可能となり、マ
スクに形成されたパターンを精度及びスループットを向
上して基板に転写することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
〜図11に基づいて説明する。図1には、一実施形態に
係る露光装置100の全体的な構成が概略的に示されて
いる。この露光装置100は、いわゆるステップ・アン
ド・スキャン露光方式の走査型露光装置である。
【0035】この露光装置100は、照明系10、マス
クとしてのレチクルRを保持するマスクステージとして
のレチクルステージRSTを含むレチクルステージ装置
30、投影光学系PL、基板としてのウエハW1,W2
をそれぞれ保持してXY平面内でXY2次元方向に移動
する2つのステージとしてウエハステージWST1,W
ST2を含むステージ装置としてのウエハステージ装置
40、ウエハW1,W2上に形成されたウエハアライメ
ントマークをそれぞれ検出するアライメント部としての
2つのアライメント検出系ALG1,ALG2、及びこ
れらの制御系等を備えている。なお、照明系10、レチ
クルステージ装置30、及び投影光学系PLを含んで露
光装置本体部が構成されている。
【0036】前記照明系10は、例えば特開平9−32
0956号公報に開示されように、光源ユニット、シャ
ッタ、2次光源形成光学系、ビームスプリッタ、集光レ
ンズ系、レチクルブラインド、結像レンズ系、及び折り
曲げミラー等(いずれも不図示)から構成され、照度分
布のほぼ均一な露光用照明光ILを射出する。そして、
この照明光ILが、レチクルR上の矩形(あるいは円弧
状)の照明領域を均一な照度で照明する。ここで、露光
用照明光の光源としては、例えば超高圧水銀ランプから
の紫外域の輝線(g線、i線)や、KrFエキシマレー
ザ光源(発振波長248nm)、ArFエキシマレーザ
光源(発振波長193nm)、あるいはF2レーザ光源
(発振波長157nm)、Kr2(クリプトンダイマ)
レーザ光源(発振波長146nm)、Ar2(アルゴン
ダイマ)レーザ光源(発振波長126nm)、金属蒸気
レーザ光源、YAGレーザの高調波発生装置等を使用す
ることができる。
【0037】前記レチクルステージ装置30は、平面視
(図2参照)で長方形のレチクルベース31と、レチク
ルベース31の上面に設けられ、前記レチクルステージ
RSTをY軸方向に駆動する1対のリニアモータ32
A,32Bとを備えている。
【0038】レチクルベース31は、床面F上に、複数
(ここでは4つ)の防振ユニット21A,21B,21
C,21D(但し、図1では紙面奥側の防振ユニット2
1C、21Dは図示せず)を介して立設された4本の柱
22によって水平に保持されたベース支持盤23上で、
水平移動可能に支持されている。すなわち、レチクルベ
ース31の下面には、不図示のエアパッドが設けられて
おり、これらのエアパッドを介してレチクルベース31
がベース支持盤23上方に非接触で浮上支持されてい
る。なお、防振ユニット21A〜21Dとしては、例え
ば柱22あるいはベース支持盤23に固定された半導体
加速度計等の振動センサの出力に基づいて積極的に制振
するいわゆるアクティブ防振装置が用いられ、床面Fか
ら伝達される微振動をマイクロGレベルで絶縁してい
る。
【0039】前記リニアモータ32Aは、図2に示され
るように、レチクルベース31上面の+X側に、Y軸方
向を長手方向として固定された断面コ字状の固定子33
Aと、該固定子33Aに係合する状態でレチクルステー
ジRSTの+X側に突設された可動子34Aとを備えて
いる。また、前記リニアモータ32Bは、レチクルベー
ス31上面の−X側に、Y軸方向を長手方向として固定
された断面コ字状の固定子33Bと、該固定子33Bに
係合する状態でレチクルステージRSTの−X側に突設
された可動子34Bとを備えている。これらのリニアモ
ータ32A、32Bとしては、ここでは、公知のムービ
ングコイル型のローレンツ力駆動方式のリニアモータが
用いられているが、リニアモータ32A、32Bとし
て、ムービングマグネット型のリニアモータを用いるこ
とも可能である。
【0040】なお、可動子34A,34B及びレチクル
ステージRSTの自重を支えるため、可動子34A,3
4Bのレチクルベース31対向面には不図示のエアーパ
ッドが設けられており、これらのエアパッドを介してレ
チクルステージRSTがレチクルベース31上方に非接
触で浮上支持されている。また、レチクルベース31上
には、可動子34A,34Bの移動(ひいてはレチクル
ステージRSTの移動)をY軸方向に案内し、X軸方向
の移動を拘束するための不図示のYガイドが設けられて
いるが、可動子34A,34BのYガイド対向面には不
図示のエアーパッドが設けられている。
【0041】前記レチクルステージRSTは、リニアモ
ータ32A,32BによってY軸方向に駆動される平面
視矩形枠状のレチクル粗動ステージRCと、このレチク
ル粗動ステージRCの内部空間にボイスコイルモータか
ら成る一対のX軸微動モータ35X1,35X2及びY
軸微動モータ35Y1,35Y2を介して配置されたほ
ぼ正方形状のレチクル微動ステージRFとを備えてい
る。レチクル微動ステージRF上に不図示のバキューム
チャック又は静電チャックを介してレチクルRが保持さ
れている。
【0042】図1に戻り、レチクルステージRST上に
は位置検出装置であるレチクルレーザ干渉計(以下、
「レチクル干渉計」という)37からのレーザビームを
反射する移動鏡36が固定されており、レチクルステー
ジRSTのステージ移動面内の位置はレチクル干渉計3
7によって、例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時
検出される。このレチクル干渉計37は、ベース支持盤
23上に固定されている。また、このレチクル干渉計3
7の参照鏡(固定鏡)は、図示は省略されているが、後
述する投影光学系PLの鏡筒部に固定されている。レチ
クル干渉計37からのレチクルステージRSTの位置情
報(又は速度情報)はステージ制御系91及びこれを介
して主制御装置90に送られ、ステージ制御系91では
主制御装置90からの指示に応じてレチクルステージR
STの位置情報に基づいて、リニアモータ32A,32
B及びボイスコイモータ35X1,35X2,35Y
1,35Y2を介してレチクルステージRST(すなわ
ち、レチクル粗動ステージRC及びレチクル微動ステー
ジRF)を駆動する。
【0043】ここで、実際には、図2に示されるよう
に、レチクルステージRST上には、レチクル粗動ステ
ージRCに設けられた、レチクル粗動ステージRCの走
査方向であるY軸方向の位置を検出するための移動鏡3
6Y3と、レチクル微動ステージRFに設けられた、レ
チクル微動ステージRFのY軸方向の位置及びZ軸回り
の回転を検出するための移動鏡36Y1,36Y2並び
にレチクル微動ステージRFの非走査方向であるX軸方
向の位置を検出するための移動鏡36Xが設けられてい
るが、図1では、これらが代表的に移動鏡36として示
されている。また、上記の4つの移動鏡に応じて不図示
の4個のレチクル干渉計が用いられるが、図1では、こ
れらが代表的にレチクル干渉計37として示されてい
る。
【0044】前記投影光学系PLは、レチクルステージ
RSTの図1における下方に、後述するコラム25に固
定されて配置され、その光軸AX0(照明系10の光軸
に一致)の方向がZ軸方向とされ、ここでは両側テレセ
ントリックな縮小系であり、光軸AX方向に沿って所定
間隔で配置された複数枚のレンズエレメントから成る屈
折光学系が使用されている。この投影光学系PLは所定
の投影倍率、例えば1/4、1/5、あるいは1/6を
有する。このため、照明系10からの照明光によってレ
チクルRの照明領域が照明されると、このレチクルRを
通過した照明光により、投影光学系PLを介してレチク
ルRの照明領域内の回路パターンの縮小像(部分倒立
像)が表面にフォトレジストが塗布されたウエハW(W
1又はW2)上の照明領域に共役な露光領域に形成され
る。
【0045】前記コラム25は、床面F上に、複数(こ
こでは4つ)の防振ユニット26A、26B、26C、
26D(但し、図1では紙面奥側の防振ユニット26
C、26Dは図示せず)を介して立設された4本の柱2
7と、これら4本の柱27によって水平に保持された鏡
筒定盤28とによって構成されている。ここで、防振ユ
ニット26A〜26Dは、上述の防振ユニット21A〜
21Dと同様に構成され、床面Fから伝達される微振動
をマイクロGレベルで絶縁する。
【0046】鏡筒定盤28の中央部には、平面視円形の
開口が形成されており、この開口の内部に前記投影光学
系PLが上方から挿入されている。この投影光学系PL
の鏡筒部の高さ方向の中央部やや下方の位置には、フラ
ンジ部FLGが設けられており、該フランジ部FLGを
介して投影光学系PLが鏡筒定盤28に固定されてい
る。
【0047】前記アライメント検出系ALG1,ALG
2は、図1及び図3を総合して示されるように、鏡筒定
盤48によって、投影光学系PLのX軸方向の両側にそ
れぞれ保持されている。ここで、アライメント検出系A
LG1はZ軸方向と平行な光軸AX1を有し、また、ア
ライメント検出系ALG2はZ軸方向と平行な光軸AX
2を有している。これらのアライメント検出系ALG
1,ALG2としては、ここでは画像処理方式の結像式
アライメントセンサすなわちFIA( Filed Image Ali
gnment)センサが用いられている。
【0048】なお、アライメント検出系ALG1,AL
G2では、FIAセンサに替えてLSA(Laser Step A
lignment)センサ、LIA(Laser Interferometric Al
ignment )センサを使用することも可能であるし、ま
た、FIAセンサ、LSAセンサ、及びLIAセンサの
任意の組合わせを使用することも可能である。
【0049】本実施形態では、アライメント検出系AL
G1,ALG2を使用して、ウエハ上の3点の一次元マ
ークの位置を検出してウエハの概略位置計測を行なうい
わゆるサーチアライメントや、ウエハ上の各ショット領
域の正確な位置計測を行なうファインアライメント等を
行なっている。
【0050】この場合、一方のアライメント検出系AL
G1は、ウエハW1上のアライメントマーク及びウエハ
ステージWST1上の不図示の基準マークの検出に用い
られる。また、他方のアライメント検出系ALG2は、
ウエハW2上のアライメントマーク及びウエハステージ
WST2上の不図示の基準マークの検出に用いられる。
これらのアライメント検出系ALG1,ALG2の検出
結果は、主制御装置90に供給されるようになってい
る。
【0051】前記ウエハステージ装置40は、床面Fに
固定されたベース支持部材としてのウエハベース支持盤
41と、該ウエハベース支持盤41上に不図示の空気軸
受けを介して浮上支持されたベースとしてのウエハベー
ス42と、ウエハベース42に組み込まれた固定子60
と、ウエハベース42上に不図示の空気軸受けを介して
浮上支持されたウエハステージWST1,WST2及び
質量体としての移動体DMX1,DMX2,DMY1,D
MY2(但し、図1では紙面奥側の移動体DMX 2は図示
せず、図3参照)と、ウエハステージWST1,WST
2に固定された第1及び第2可動子としての可動子50
1,50W2並びに移動体DMX1,DMX2,DM
1,DMY2に固定された可動子50DX1,50D
2,50DY1,50DY2とを備えている。なお、移
動体DMX1,DMX2,DMY1,DMY 2によって移動
部材が構成されている。また、固定子60及び可動子5
0W1から第1駆動装置(ここでは、平面モータ)が構
成され、また、固定子60及び可動子50W2から第2
駆動装置(ここでは、平面モータ)が構成されている。
さらに、可動子50DX1,50DX2,50DY1,5
0DY2から第3可動子が構成され、また、固定子60
及び可動子50DX1,50DX2,50DY1,50D
2から第3駆動装置(ここでは、4つのリニアモー
タ)が構成されている。
【0052】前記ウエハベース42の底面には、不図示
のエアパッド(例えば、真空予圧型空気軸受け)が複数
ヶ所に設けられており、このエアパッドの空気噴き出し
力と真空予圧力とのバランスにより例えば数ミクロンの
間隔を保った状態で、ウエハベース支持盤41上に、X
Y2次元方向に移動可能に浮上支持されている。また、
ウエハベース42上面には、可動子50DX1,50D
2それぞれの移動をX軸方向に案内し、Y軸方向への
移動を拘束する不図示のXガイドが設けられ、また、可
動子50DY1,50DY2それぞれの移動をY軸方向に
案内し、X軸方向への移動を拘束する不図示のYガイド
が設けられている。
【0053】前記ウエハステージWST1上に、ウエハ
W1が例えば真空吸着又は静電吸着によって固定されて
いる。また、このウエハステージWST1上には第1位
置検出装置としてのウエハレーザ干渉計(以下、「ウエ
ハ干渉計」という)581からのレーザビームを反射す
る移動鏡57が固定され、コラム25に固定された前記
ウエハ干渉計581により、ウエハステージWST1の
XY面内での位置が例えば0.5〜1nm程度の分解能
で常時検出されている。ここで、実際には、図3に示さ
れるように、ウエハステージWST1上には走査方向で
あるY軸方向に直交する反射面を有する移動鏡57Yと
非走査方向であるX軸方向に直交する反射面を有する移
動鏡57Xとが設けられ、ウエハ干渉計581は走査方
向に1軸、非走査方向には2軸設けられているが、図1
ではこれらが代表的に移動鏡57、ウエハ干渉計581
として示されている。ウエハステージWST1の位置情
報(又は速度情報)はステージ制御系91及びこれを介
して主制御装置90に送られ、ステージ制御系91では
主制御装置90からの指示に応じて前記位置情報(又は
速度情報)に基づいて、固定子60と可動子50W1
から構成される平面モータ装置を介してウエハステージ
WST1のXY面内の移動を制御する。
【0054】前記ウエハステージWST2上に、ウエハ
W2が例えば真空吸着又は静電吸着によって固定されて
いる。また、このウエハステージWST2上には第2位
置検出装置としてのウエハレーザ干渉計(以下、「ウエ
ハ干渉計」という)582からのレーザビームを反射す
る移動鏡57が固定され、コラム25に固定された前記
ウエハ干渉計582により、ウエハステージWST2の
XY面内での位置が例えば0.5〜1nm程度の分解能
で常時検出されている。ここで、上記のウエハステージ
WST1の場合と同様に、実際には、図3に示されるよ
うに、ウエハステージWST2上にはY軸方向に直交す
る反射面を有する移動鏡57Yと非走査方向であるX軸
方向に直交する反射面を有する移動鏡57Xとが設けら
れ、ウエハ干渉計582は走査方向に1軸、非走査方向
には2軸設けられているが、図1ではこれらが代表的に
移動鏡57、ウエハ干渉計582として示されている。
ウエハステージWST2の位置情報(又は速度情報)は
ステージ制御系91及びこれを介して主制御装置90に
送られ、ステージ制御系91では主制御装置90からの
指示に応じて前記位置情報(又は速度情報)に基づい
て、固定子60と可動子50W2とから構成される平面
モータ装置を介してウエハステージWST2のXY面内
の移動を制御する。
【0055】前記移動体DMX1,DMX2上には、X軸
に直交する不図示の移動鏡が設けられており、これらそ
れぞれに応じて不図示のレーザ干渉計がX軸方向に1軸
設けられており、移動体DMX1,DMX2のX軸方向の
位置が常時検出されている。また、前記移動体DM
1,DMY2上には、Y軸に直交する不図示の移動鏡が
設けられており、これらそれぞれに応じて不図示のレー
ザ干渉計がY軸方向に1軸設けられており、移動体DM
1,DMY2のY軸方向の位置が常時検出されている。
移動体DMX1,DMX2,DMY1,DMY2の位置情報
(又は速度情報)はステージ制御系91及びこれを介し
て主制御装置90に送られ、ステージ制御系91では主
制御装置90からの指示に応じて前記位置情報(又は速
度情報)に基づいて、固定子60と可動子50DX1
50DX2とから構成される2つのリニアモータを介し
て、移動体DMX1,DMX2のX軸方向の移動を制御
し、固定子60と可動子50DY1,50DY2とから構
成される2つのリニアモータを介して、移動体DM
1,DMY2のY軸方向の移動を制御する。
【0056】更に、図1の装置には、投影光学系PLの
下方に位置決めされたウエハ(図1では、ウエハW1)
表面の前記露光領域内部分及びその近傍の領域のZ方向
(光軸AX方向)の位置を検出するための斜入射光式の
フォーカス検出系(焦点検出系)の一つである多点フォ
ーカス位置検出系が設けられている。この多点フォーカ
ス位置検出系は、不図示の照射光学系と受光光学系とか
ら構成されている。この多点フォーカス位置検出系の詳
細な構成等については、例えば特開平6−283403
号公報に開示されている。
【0057】次に、ウエハステージ装置40の各部の構
成について、図3〜図9を参照して更に詳述する。図3
には、このステージ装置30の平面図が示され、図4に
は、図3におけるA−A断面図が示されている。
【0058】前記ウエハステージWST1は、ウエハス
テージ装置の平面図である図3と、図3のA−A断面図
(XZ断面図)である図4とを総合して示されるよう
に、ウエハW1を載置する基板テーブル55と、可動子
51の上面(ベース対向面と反対側の面)設けられ、基
板テーブル55を異なる3点で支持するボイスコイルモ
ータ等を含む支持機構56a,56b,56cと、支持
機構56a,56b,56cが設けられた板状部材58
とを備えている。そして、板状部材58の底面に可動子
50W1が固定される。ウエハステージWST1では、
支持機構56a〜56cによって、基板テーブル55の
XY面に対する傾斜及びZ軸方向の駆動が可能になって
いる。支持機構56a〜56cは、図1では図示が省略
されているが、実際には不図示の駆動機構を介して図1
のステージ制御系91によってそれぞれ独立に駆動制御
される。
【0059】前記ウエハベース42は、図3と図4とを
総合して示されるように、平面視で矩形状の枠部材65
と、この枠部材65の高さ方向の中央部に架設された磁
性体材料から成る平板状の磁性体部材62と、枠部材6
5の上部開口を閉塞する状態で一体的に取り付けられた
セラミック等の実質的な非磁性体材料から成る平板状部
材68とを備えている。
【0060】前記磁性体部材62の上面には、複数の電
機子コイル63がマトリクス状に配置されている。な
お、図3においては、図中左上の電機子コイル63が1
つのみ具体的な形状で表されており、他の電機子コイル
63については単純な正方形で表されている。図4に示
されるように、これらの複数の電機子コイル63によっ
て電機子ユニット61が構成され、この電機子ユニット
61と前記磁性体部材62とによって、前述した固定子
60が構成されている。また、電機子ユニット61を構
成する電機子コイル63は、図5に示されるように、一
辺の長さが3Lの正方形状の底面(XY平面と平行な
面)を有し、Z軸と平行な中心軸CX付近でZ方向に貫
通する中空部を有する角柱状に構成されている。この中
空部の断面形状は、一辺の長さがLの正方形状となって
いる。この電機子コイル63には、不図示の電流駆動装
置から電流が供給される。そして、供給された電流は、
中心軸CXの周りをほぼ一様な電流密度(体積密度)で
流れる。なお、電機子コイル63に流れる電流の電流値
及び電流方向は、ステージ制御系91によって不図示の
電流駆動装置を介して制御される。
【0061】なお、電機子コイル63への電流供給によ
る電機子コイル63の発熱に伴う電機子コイル63、そ
の周辺部材の温度上昇や、電機子コイル63の周辺雰囲
気の揺らぎを防止するため、本実施形態では電機子コイ
ル63の冷却を行っている。かかる冷却は、前記平板状
部材68と枠部材65と磁性体部材62とで囲まれる閉
空間を、電機子ユニット61の電機子コイル63を冷却
するための冷却液(冷媒)の通路とすることにより行わ
れている。すなわち、前記閉空間の一側には、不図示の
流入口が設けられ、他側には不図示の流出口(排出口)
が設けられ、不図示の冷却制御機から冷却液(例えば、
水又はフッ素不活性液体)が流入口を介して閉空間に送
り込まれ、該閉空間内部を通過するときに電機子コイル
63との間で熱交換を行い、電機子コイル63で発生し
た熱を吸収して高温となった冷却液が流出口を介して外
部に排出されるようになっている。
【0062】前記可動子50W1は、図4に示されるよ
うに、非磁性体材料から成る磁石支持部材52Wと、こ
の磁石支持部材52Wの底面に所定の配列で磁石として
の永久磁石がXY2次元方向に沿って配置された磁極ユ
ニット59Wと、磁石支持部材52W底面の特定の隣接
する永久磁石相互間に配置された不図示の複数の気体静
圧軸受けとしてのエアパッド(エアベアリング)とを備
えている。
【0063】これを更に詳述すると、磁石支持部材52
Wは、平面視略正方形状を有し、その底面には、図6及
び図7(A)〜(C)に示されるような磁極ユニット5
9Wが設けられている。この磁極ユニット59Wは、平
面視で全体が網目状となるように永久磁石71N,71
S,72N,73N,73S,74,75が配列されて
構成されている。なお、各磁石の寸法及び磁極面の配置
は、図6及び図7(A)〜(C)に示されている。ここ
で、図6は磁極ユニット59Wの底面図であり、図7
(A)は図6におけるB−B断面図であり、図7(B)
は図6におけるC−C断面図であり、また、図7(C)
は図6におけるD−D断面図である。
【0064】以上の永久磁石71N,71S,72N,
73N,73S,74,75は、図7(A)〜(C)に
示されるように、それらの底面すなわちウエハベース4
2に対向する面が同一平面上になるように組み合わされ
ている。この結果、磁極ユニット59Wにおける永久磁
石71N,71S,72N,73N,73Sのウエハベ
ース42の対向側とは反対側の磁極面は、永久磁石7
4,75のウエハベース42の対向側とは反対側の面か
ら高さTだけ引っ込んだ状態となっており、凹部が形成
されている。そして、図7(A)及び図7(C)に示さ
れるように永久磁石71N,71Sの上部の凹部には磁
性体部材77が挿入され、永久磁石72Nの上部の凹部
には磁性体部材78が挿入され、また、永久磁石73
N,73Sの上部の凹部には磁性体部材79が挿入され
ている。かかる磁性体部材77〜79の寸法は図示され
る通りであり、材料としては、例えば快削純鉄等のよう
な、透磁率が高く、飽和磁束密度が高く、かつねじ穴の
形成が容易な材料が用いられる。
【0065】磁極ユニット59Wでは、図6に示される
ように、永久磁石74、又は永久磁石74及び永久磁石
75で囲まれた空間が複数個形成されている。かかる空
間のうちから選択された複数の空間に不図示のエアパッ
ドが挿入されている。なお、エアパッドは、磁石支持部
材52Wにねじ止めすることも可能であるし、磁石支持
部材52Wの底面部材を切削加工して一体的にエアパッ
ドを形成することも可能である。さらに、エアパッドを
接着剤(エポキシ系接着剤)で磁石支持部材52Wの底
面に取り付けることも可能である。
【0066】前記ウエハステージWST2は、上記のウ
エハステージWST1と同様に構成される。また、ウエ
ハステージWST2が上面に固定される可動子50W2
は、上記の可動子50W1と同様に構成される。
【0067】前記移動体DMX1は、図8に示されるよ
うに、X軸方向長さが12Lの直方体状の部材である。
移動体DMX1の材料としては、後述する磁気回路の形
成の観点から好ましい非磁性体材料であり、かつ小型化
の観点から好ましい高密度材料が選択される。移動体D
MX1の底面に前記可動子50DX1が固定されている。
【0068】可動子50DX1は、X軸方向長さ12
L、Y軸方向長さ3Lの磁極ユニット59Dと、底面部
に磁極ユニット59Dを収納する凹部を有する磁石支持
部材52Dと、磁石支持部材52Dの底面に設けられた
不図示の複数の気体静圧軸受けとしてのエアパッド(エ
アベアリング)(以下、「Zエアパッド」という)と、
磁石支持部材52Dの側面に設けられた不図示の複数の
気体静圧軸受けとしてのエアパッド(エアベアリング)
(以下、「Yエアパッド」という)とを備えている。前
記磁石支持部材52Dの上面に移動体DMX1が固定さ
れる。また、Zエアパッドから前記平板状部材68へ向
けて噴出されるエアー(気体)によって、可動子50D
1が平板状部材68と非接触となるように浮上支持さ
れる。また、前記平板状部材68上に設けられ、可動子
50DX1の移動をX軸方向に案内とともに、Y軸方向
への移動を拘束する不図示のYガイドへ向けて、Yエア
パッドからエアーが噴出される。
【0069】前記磁極ユニット59Dは、図9(A)及
び図9(B)に示されるように、Z軸方向に沿って、永
久磁石81N,81S,83N,84が配列されて構成
されている。なお、各磁石の寸法及び磁極面の配置は、
図9(A)及び図9(B)に示されている。なお、図9
(A)は磁極ユニット59Dの底面図であり、図9
(B)は磁極ユニット59DのXZ断面図である。
【0070】以上の永久磁石81N,81S,83N,
84が、図9(B)に示されるように、それらの底面す
なわちウエハベース42に対向する面が同一平面上にな
るように組み合わされて磁極ユニットが構成されてい
る。
【0071】この結果、磁石体における永久磁石81
N,81S,83Nのウエハベース42の対向側とは反
対側の磁極面は、永久磁石84のウエハベース42の対
向側とは反対側の面から高さTだけ引っ込んだ状態とな
っており、凹部が形成されている。そして、図9(B)
に示されるように永久磁石81N,81Sの上部の凹部
には磁性体部材87が挿入されて接着剤等により固定さ
れ、また、永久磁石83Nの上部の凹部には磁性体部材
89が挿入されて接着剤等により固定されている。かか
る磁性体部材87,89の寸法は図示される通りであ
り、材料としては、上述の磁性体部材77〜79と同様
に、快削純鉄等のような、透磁率が高く、飽和磁束密度
が高く、かつねじ穴の形成が容易な材料が用いられる。
【0072】前記移動体DMX2は、上記の移動体DM
1と同様に構成され、また、移動体DMX2がその上面
に固定される前記可動子50DX2は、上記の可動子5
0DX 1と同様に構成される。また、前記移動体DM
1,DMY2も、上記の移動体DMX1におけるX軸方
向がY軸方向となることを除いて移動体DMX1と同様
に構成され、また、移動体DMY1,DMY2がその上面
に固定される前記可動子50DY1,50DY2も、上記
の可動子50DX1におけるX軸方向がY軸方向となる
ことを除いて可動子50DX1と同様に構成される。
【0073】そして、図3に示されるように、移動体D
MX1及び可動子50DX1から成る複合体は、電機子ユ
ニット60の−Y側端部の+Z側に配置され、また、移
動体DMX2及び可動子50DX2から成る複合体は、電
機子ユニット60の+Y側端部の+Z側に配置される。
さらに、移動体DMY1及び可動子50DY1から成る複
合体は、電機子ユニット60の−X側端部の+Z側に配
置され、また、移動体DMY2及び可動子50DY2から
成る複合体は、電機子ユニット60の+X側端部の+Z
側に配置される。
【0074】次に、本実施形態におけるウエハW1,W
2の駆動、すなわち、可動子50W 1,50W2の駆動の
原理の概要を説明する。
【0075】可動子50W1の磁極ユニット59Wで
は、永久磁石71N,71S及び永久磁石74が関る場
合について代表的に示された図10(A)において実線
矢印で示されるように、磁性体部材62に対向する磁極
面(すなわち、ウエハベース42に対向する磁極面)が
N極である永久磁石71N,72N,73Nが−Z方向
(紙面下向き)の磁束を発生し、また、磁性体部材62
に対向する磁極面がS極である永久磁石71S,73S
が+Z方向(紙面上向き)の磁束を発生する。そして、
永久磁石74,75、及び磁性体部材77,78,7
9、及び磁性体部材62と共に磁気回路を形成してい
る。なお、磁気回路は、垂直磁化磁石71N,71S,
72N,73N,73Sの配列において互いに隣り合う
垂直磁化磁石ごとに構成される。かかる磁気回路の構成
にあたっては、磁性体部材62は全ての磁気回路で使用
されており、永久磁石71N及び永久磁石71Sが関る
磁気回路では永久磁石74及び磁性体部材77が更に使
用され、永久磁石73N及び永久磁石73Sが関る磁気
回路では、永久磁石75及び磁性体部材79が更に使用
される。また、永久磁石71N及び永久磁石73S、又
は永久磁石71S及び永久磁石73Nが関る磁気回路で
は、永久磁石74及び磁性体部材77,79が更に使用
され、また、永久磁石72N及び永久磁石73Sが関る
磁気回路では、永久磁石75及び磁性体部材78,79
が更に使用される。
【0076】以下、永久磁石71N及びこの永久磁石7
1Nと+X方向にある永久磁石71Sが関る磁気回路の
場合を例にとって、図10(A)及び図10(B)を参
照して説明する。
【0077】この磁気回路では、図10(A)に示され
るように、永久磁石71NのN極面から放出された磁束
は−Z方向に磁性体部材62へ向かって進行する。そし
て、磁性体部材62に到達した磁束は、その後、磁性体
部材62中を+X方向に進行し、永久磁石71SのS極
面に対向する位置に至る。この後、磁束は、+Z方向に
永久磁石71SのS極面へ向かって進行する。
【0078】永久磁石71SのS極面に到達した磁束は
永久磁石71S中を進行し、その磁束の一部は直接永久
磁石74のS極面に到達し、残りの磁束は永久磁石71
SのN極面から、このN極面に接着固定された磁性体部
材77を介して永久磁石74のS極面に到達する。この
後、磁束は永久磁石74中を−X方向に進行して、永久
磁石74のN極面に到る。
【0079】永久磁石74のN極面に到達した磁束は、
その磁束の一部が直接永久磁石71N中へ進行し、残り
の磁束は、永久磁石71NのS極面に接着固定された磁
性体部材77中を進行して永久磁石71NのS極面に到
達する。以後、磁束は永久磁石71N中を永久磁石71
NのN極面へ向けて進行する。
【0080】こうして、永久磁石71N、磁性体部材6
2、永久磁石71S、並びに永久磁石74(及び磁性体
部材77)を磁束が順次巡る磁気回路が形成される。な
お、磁極ユニット59Wの上面には磁石支持部材52W
が固定されているが、磁石支持部材52Wは非磁性体材
料から成るので、磁石支持部材52Wへの磁束の漏れは
殆どない。また、磁性体部材77〜79の厚さTは、磁
性体部材77〜79の透磁率と飽和磁束密度を考慮し
て、磁極ユニット59Wの上方への漏れ磁束が許容値以
下となる最小となる厚さとされている。
【0081】かかる磁気回路では、磁極ユニット59W
のウエハベース42側とは反対側において、永久磁石7
4のN極面から永久磁石71NのS極面への磁束の進行
路、及び永久磁石71SのN極面から永久磁石74のS
極面への磁束の進行路として、空気等よりも磁気抵抗が
格段に低い磁性体部材77が設けられているので、磁極
ユニット59Wの上方への磁束の漏れ量が低減されてい
る。また、永久磁石71NのN極面や永久磁石71Sの
S極面に対向して磁性体部材62が設けられているの
で、磁性体部材62の下方への磁束の漏れ量が低減され
ている。このため、永久磁石71N,71S,74の起
磁力によって発生する磁束の殆どすべてが上記の磁気回
路を流れる。したがって、磁極ユニット59Wの上方に
ある周辺部材や周辺装置に磁気的な悪影響を及ぼすこと
なく、磁極ユニット59Wと磁性体部材62との間に磁
束密度の高い磁束を発生することができる。
【0082】なお、以上では、永久磁石71N及びこの
永久磁石71Nと+X方向にある永久磁石71Sが関る
磁気回路について説明したが、永久磁石71N及びこの
永久磁石71Nと−X方向にある永久磁石71Sが関る
磁気回路、及び永久磁石71N及びこの永久磁石71N
と±Y方向にある永久磁石71Sが関る磁気回路につい
ても、同様に磁気回路が形成される。また、永久磁石7
1N(71S)及び永久磁石73S(73N)が関わる
磁気回路、及び永久磁石72N及び永久磁石73Sが関
わる磁気回路も上記と同様に形成される。
【0083】図10(A)に示された磁気回路が形成さ
れているとき、磁性体部材62付近、すなわち電機子ユ
ニット61が配置されるZ位置の磁束密度Bは、図10
(B)に示されるような分布となる。すなわち、永久磁
石71N(71S)の中心点に応じた位置で磁束密度B
の絶対値が最大となり、この点から磁極面の周辺部に応
じた位置へ行くほど磁束密度Bの絶対値は小さくなり、
一の永久磁石71N(71S)の中心に応じた位置と、
垂直磁化磁石の配列において一の永久磁石71N(71
S)と隣り合う他の永久磁石71S(71N)の中心に
応じた位置との中点位置で磁束密度Bは零となる。ま
た、磁束密度Bの分布は、永久磁石71N(71S)の
中心に応じた位置を中心として、±X方向について対称
となっている。すなわち、磁束密度BのX方向分布は、
正弦関数又は台形関数によって良い近似が行われる形状
となっている。なお、図10(B)では、磁束の方向が
+Z方向の場合に磁束密度Bの値を正とし、磁力線の方
向が−Z方向の場合に磁束密度Bの値を負としている。
また、図10(B)ではX方向に関する磁束密度Bの分
布が示されているが、Y方向に関する磁束密度Bの分布
も図10(B)の分布と同様となる。
【0084】なお、本実施形態においては、磁性体部材
62の材料として、高電気抵抗、高飽和磁束密度、低磁
気ヒステリシス、低保磁力のステンレス等を採用してい
るので、渦電流やヒステリシス損が小さく、磁気抵抗を
小さく維持することが可能であり、磁極ユニット59W
移動しても磁束密度の高い磁束を継続的を発生すること
ができる。
【0085】以下、磁極ユニット59Wと磁性体部材6
2との間の磁束と電機子コイル63を流れる電流との相
互作用で発生するローレンツ力による可動子51の駆動
について説明する。
【0086】ローレンツ力による可動子50W1の駆動
に先立って、主制御装置90により不図示の空気ポンプ
が作動され、前述のウエハステージ用のエアパッドから
所定圧力の加圧空気がウエハベース42上面に対して噴
出され、ウエハベース42上面と各エアパッドとの間の
加圧空気の静圧によって可動体、すなわちウエハステー
ジWST及び可動子50W1の全体がウエハベース42
上方に例えば5μm程度のクリアランスを介して浮上支
持される(図1、図4参照)。
【0087】このとき、可動子50W1の磁極ユニット
59Wとウエハベース42内の磁性体部材62との間に
は、磁気的吸引力が働いているので、この磁気的吸引力
と可動体自身の自重との総和である下向きの力に相当す
る上向きの力(浮上力)が発生していることになる。
【0088】そして、上記の図10(B)に示された分
布の磁束密度Bの環境中において電機子コイル63に電
流が供給されると、電機子コイル63にローレンツ力が
発生する。このローレンツ力の反力が磁極ユニット59
Wに作用し、ウエハステージWST1ひいてはウエハW
を移動させる。ところで、電機子コイル63に発生する
ローレンツ力の大きさ及び方向は、電機子コイル63に
供給される電流の大きさ及び方向並びに磁極ユニット5
9Wと電機子ユニット61との位置関係によって異なる
が、本実施形態においては、X方向にウエハステージW
ST1を移動させる場合には、磁極ユニット59WのX
位置に応じてX方向で隣り合う2つの電機子コイル63
の対を選択し、各対の電機子コイル63について、磁極
ユニット59Wと電機子ユニット61との位置関係に応
じ、互いに位相が90°だけ異なる同一振幅の正弦波電
流を供給することにより、ローレンツ力の合力のX成分
を磁極ユニット59WのX位置によらず一定に制御して
いる。なお、磁極ユニット59WをX方向へ駆動させよ
うとして電流を流すと、一般には磁極ユニット59Wを
Y方向へ駆動する力及びZ軸回りの回転力が発生してし
まう。そこで、磁極ユニット59をY方向に駆動する力
及び回転力が全体として0となるように、各電機子コイ
ル63に流す電流を調整している。また、各電機子コイ
ルに供給される正弦波電流の振幅及び方向を制御するこ
とによって、磁極ユニット59Wを駆動する力の大きさ
及び方向が制御されている。
【0089】また、ウエハステージWST1がY方向に
移動する場合におけるY方向への磁極ユニット59Wの
駆動についてもX方向の場合と同様にして、磁極ユニッ
ト59WのY位置によらず一定の駆動力による駆動を行
っている。
【0090】また、上記の磁極ユニット59WをX方向
に駆動する場合の電流パターンとY方向に駆動する電流
パターンとが適当な比率で重ね合わされたパターンの電
流を各電機子コイル63に供給することにより、XY平
面に沿った任意の方向に任意の駆動力で磁極ユニット5
9Wを駆動している。
【0091】更に、回転力の相殺を行わずに、磁極ユニ
ット59Wを駆動することにより、所望の回転方向及び
所望の回転力で磁極ユニット59Wを、回転駆動を行っ
ている。
【0092】以上のように、本実施形態の露光装置で
は、ウエハステージWST1のXY位置及び姿勢(Z軸
回りの回転)θに応じて電機子コイル63に供給する電
流を制御することによって、ウエハステージWST1ひ
いてはウエハWの位置制御を行っている。
【0093】ウエハW2の駆動すなわち可動子50W2
の駆動も、上記のウエハW1の駆動すなわち可動子50
1の駆動と同様にして行われる。
【0094】次に、本実施形態における移動体DM
1,DMX2,DMY1,DMY2の駆動、すなわち、可
動子50DX1,50DX2,50DY1,50DY2の駆
動の原理の概要を説明する。
【0095】可動子50DX1の磁極ユニット59Dで
は、X軸方向については、上述の図10(A)と同様の
磁気回路が形成されており、また、図10(B)と同様
の磁束密度Bが発生している。すなわち、磁束密度Bの
X方向分布は、正弦関数又は台形関数によって良い近似
が行われる形状となっている。なお、Y方向に関する磁
束密度の分布は、磁極ユニット59Dに対向する領域で
はY位置が変化しても磁束密度Bは変化せず、磁極ユニ
ット59Dに対向しない領域では、磁束密度Bは0とな
っている。
【0096】以下、磁極ユニット59Dと磁性体部材6
2との間の磁束と電機子コイル63を流れる電流との相
互作用で発生するローレンツ力による可動子51DX1
の駆動について説明する。
【0097】ローレンツ力による可動子50BX1の駆
動に先立って、主制御装置90により不図示の空気ポン
プが作動され、前述のZエアパッドから所定圧力の加圧
空気がウエハベース42上面に対して噴出され、ウエハ
ベース42上面と各エアパッドとの間の加圧空気の静圧
によって可動体、すなわちウエハステージWST及び可
動子50W1の全体がウエハベース42上方に例えば5
μm程度のクリアランスを介して浮上支持される(図
1、図4参照)。また、前述のYエアパッドから所定圧
力の加圧空気が前述のYガイドに噴出される。
【0098】そして、上記の磁束密度分布の環境中にお
いて電機子コイル63に電流が供給されると、電機子コ
イル63にローレンツ力が発生する。このローレンツ力
の反力が磁極ユニット59Dに作用し、可動子50DX
1ひいては移動体DMX1を移動させる。ところで、磁束
密度分布が発生しているY軸方向の幅は、コイル63の
Y方向の幅と一致している。したがって、磁極ユニット
59Dに対向する電機子コイル63のY軸方向の数は1
個又は2個となっている。ここで、磁極ユニット59D
に対向する電機子コイル63のY軸方向の数が1個の場
合には、駆動力を発生させるために電機子コイル63に
電流を供給すると、その電機子コイル63に発生するロ
ーレンツ力のY軸方向の総和は0となる。一方、磁極ユ
ニット59Dに対向する電機子コイル63のY軸方向の
数が2個の場合には、駆動力を発生させるために、Y軸
方向で隣り合う2個の電機子コイル63に同一の電流を
供給すると、それらの電機子コイル63に発生するロー
レンツ力のY軸方向の総和は0となる。以上のように電
流を制御することにより、磁極ユニット59Dに対向す
る電機子コイル63で発生するローレンツ力の合力をX
軸方向のみ力とすることができ、固定子60と可動子5
0DX1とによって、X軸方向に可動子50DX1を駆動
するリニアモータを構成することができる。なお、本実
施形態では、前述の図3に示されるように、可動子50
DX1の磁極ユニット59Wに対向する電機子コイル6
3のY軸方向の数を1個とすることにより、固定子60
と可動子50DX1とによって、X軸方向に可動子50
DX1を駆動するリニアモータを構成することにしてい
る。
【0099】電機子コイル63に発生するローレンツ力
の大きさ及び方向は、電機子コイル63に供給される電
流の大きさ及び方向並びに磁極ユニット59Dと電機子
ユニット61との位置関係によって異なるが、本実施形
態においては、X軸方向に移動体DMX1を移動させる
のにあたって、磁極ユニット59DのX位置に応じてX
方向で隣り合う2つの電機子コイル63の対を選択し、
各対の電機子コイル63について、磁極ユニット59D
と電機子ユニット61との位置関係に応じ、互いに位相
が90°だけ異なる同一振幅の正弦波電流を供給するこ
とにより、ローレンツ力の合力のX成分を磁極ユニット
59DのX位置によらず一定に制御している。
【0100】以上のように、本実施形態の露光装置で
は、移動体DMX1のX位置に応じて電機子コイル63
に供給する電流を制御することによって、移動体DMX
1の駆動制御を行っている。
【0101】可動子50DX2の駆動も、上記の可動子
50DX1の駆動と同様にして行われる。また、可動子
50DY1,50DY2の駆動も、上記の可動子50DX
1の駆動におけるX軸方向がY軸方向となることを除
き、可動子50DX1の駆動と同様にして行われる。
【0102】次に、固定子60に作用するウエハステー
ジWST1,WST2の駆動に伴う反力のキャンセル及
びウエハステージ装置40におけるウエハステージWS
T1,WST2の移動に伴う重心移動のキャンセルの原
理の概要を、図11を参照して説明する。なお、固定子
の重心のXY位置は、図11に示される点G0にあるも
のする。また、以後の説明においては、適宜、力Fを力
F(FX,FY)のようにXY成分表記するとともに、点
Gを、点G0をXY位置座標系の原点として、点G
(GX,GY)のようにXY成分表記するものとする。
【0103】まず、固定子60に作用するウエハステー
ジWST1,WST2の駆動に伴う反力のキャンセルに
ついて説明する。
【0104】一般的に、図11に示されるように、XY
位置GW1(GW1X,GW1Y)にあるウエハステージW
ST1の駆動より、固定子60に反力FW1(FW1X
FW1 Y)が作用し、また、XY位置GW2(GW2X,G
2Y)にあるウエハステージWST2駆動より、固定子
60に反力FW2(FW2X,FW2Y)が作用した場合を
考える。こうした反力が作用するウエハステージWST
1,WST2の駆動は、主制御装置90の制御の下で行
われものであり、位置GW1(GW1X,GW1Y)、力F
1(FW1X,FW1Y)、位置GW2(GW2X,G
2Y)、及び力FW2(FW2X,FW2Y)は、主制御装
置90にとって既知のものである。
【0105】上記のウエハステージWST1,WST2
の駆動が行われた時、移動体DMX 1,DMX2,DMY
1,DMY2のそれぞれは、図11に示されるように、位
置GDX1(GDX1X,GDX1Y),GDX2(GD
2X,GDX2Y),GDY1(GDY1X,GDY1Y),
GDY2(GDY2X,GDY2Y)にあったものとする。
ここで、移動体DMX1,DMX2はX軸方向にのみ移動
するので、Y座標値GDX 1Y,GDX2Yは、主制御装置
90にとって既知の一定値である。また、移動体DMY
1,DMY2はY軸方向にのみ移動するので、X座標値G
DY1X,GDY2Xは、主制御装置90にとって既知の一
定値である。
【0106】一方、主制御装置90は、移動体DM
1,DMX2,DMY1,DMY2の駆動制御を行うこと
により、所望の力FDX1(FDX1X,0)、力FDX2
(FDX 2X,0)、力FDY1(0,FDY1Y)、力F
DY2(0,FDY2Y)を作用させることができる。そ
こで、主制御装置90は、固定子60に作用するウエハ
ステージWST1,WST2の駆動に伴う反力FW
1(FW1X,FW1Y),FW2(FW2X,FW2Y)をキャ
ンセルするために、以下の連立方程式を満足する力FD
1(FDX1X,0)、力FDX2(FDX2X,0)、力
FDY1(0,FDY1Y)、力FDY2(0,FDY2Y
を、移動体DMX1,DMX2,DMY1,DMY2を駆動
制御することにより固定子60に発生させている。
【0107】 FW1X+FW2X+FDX1X+FDX2X=0 …(3) FW1Y+FW2Y+FDY1Y+FDY2Y=0 …(4)
【0108】
【数1】
【0109】上記の(3)〜(5)式は、未知数が4つ
[FDX1X,FDX2X,FDY1Y,FDY2Y]で、式が
3つの連立方程式なので、解は必ず存在する。したがっ
て、(3)〜(5)式を満たす力FDX1,FDX2,F
DY1,FDY2の内から1つの組合わせを選択して、そ
れらの力を発生する電流を電機子コイル63に供給する
ことにより、ウエハステージWST1,WST2の駆動
によって固定子60に作用する反力をキャンセルするこ
とができる。なお、本実施形態の装置100では、
(3)〜(5)式を満たす力FDX1,FDX2,FDY
1,FDY2の内から、電機子コイル63への供給電流の
総量が小さくなるものを選ぶことにしている。
【0110】こうして、本実施形態の装置では、主制御
装置90がステージ制御系91を介して、ウエハステー
ジWST1,WST2の駆動に伴って固定子60に作用
する反力を、移動体DMX1,DMX2,DMY1,DM
2の駆動制御を行うことにより、上記の(3)〜
(5)式を満たす力FDX1,FDX2,FDY1,FD
2を固定子60に作用させることによりキャンセルす
る。したがって、ウエハステージWST1,WST2の
駆動に伴って固定子60に作用する反力を正確にキャン
セルする力が反力の作用時からの時間遅れ無しで固定子
60に作用するので、非常に正確にキャンセルすること
ができる。
【0111】なお、以上の移動体DMX1,DMX2,D
MY1,DMY2の駆動制御による反力キャンセルによっ
てキャンセルされきれなかった力が残存する場合には、
その残存した力が固定子60を介してウエハベース42
全体に作用することになるが、ウエハベース42はウエ
ハベース支持盤41上で浮上支持されており、XY平面
内で移動可能なので、前記の残存した力はウエハベース
42の駆動力として使われることになる。
【0112】また、上記のように、ウエハステージWS
T1,WST2の駆動に伴って固定子60に作用する反
力をキャンセルすべく移動体DMX1,DMX2,DMY
1,DMY2の駆動制御を行うと、ウエハステージWST
1,WST2及び移動体DMX1,DMX2,DMY1
DMY2からなる系全体でみて、駆動力が相殺されるの
で、ウエハステージWST1,WST2の移動によるウ
エハステージ装置40の重心移動は、移動体DMX1
DMX2,DMY1,DMY2の移動によってキャンセル
される。なお、以上の移動体DMX1,DMX2,DMY
1,DMY2の駆動制御による反力キャンセルによってキ
ャンセルされきれなかった力が残存し、移動体DM
1,DMX2,DMY1,DMY2の移動によってキャン
セルしきれなかった重心移動が残存する場合には、ウエ
ハベース42の移動によって、ウエハステージ装置40
の重心移動がキャンセルされる。
【0113】このため、本実施形態では、ウエハステー
ジWST1,WST2の任意の駆動、及びこの駆動によ
るウエハステージWST1,WST2の移動による反力
や重心移動が、ウエハステージ装置40の外部の装置や
部材の変形や振動を引き起こすことはない。したがっ
て、本実施形態の露光装置では、転写精度良くレチクル
Rに形成されたパターンをウエハW1,W2に転写する
ことができる。
【0114】なお、レチクルステージRSTの駆動によ
る反力は、レチクルベース31の移動によって吸収さ
れ、また、レチクルステージ装置30の重心移動は、レ
チクルベース31の移動によってキャンセルされる。こ
のため、本実施形態では、レチクルステージRSTの任
意の駆動、及びこの駆動によるレチクルステージRST
の移動による反力や重心移動が、レチクルステージ装置
30の外部の装置や部材の変形や振動を引き起こすこと
はない。したがって、本実施形態の露光装置では、転写
精度良くレチクルRに形成されたパターンをウエハW
1,W2に転写することができる。
【0115】以上のようにして、構成された本実施形態
の露光装置100における露光動作の流れの例について
簡単に説明する。
【0116】まず、不図示のレチクルローダにより、転
写したいパターンが形成されたレチクルRがレチクルス
テージRSTにロードされる。同様に、不図示のウエハ
ローダにより、露光したいウエハW1がウエハステージ
WST1にロードされる。
【0117】このとき、ウエハステージWST1は、第
1ローディングポジションにて、ウエハベース41上に
浮上支持されており、かつ第1ローディングポジション
に所定時間停止状態を維持するように主制御装置90に
より、ステージ制御系91を介してサーボ制御されてい
る。また、ウエハステージWST2は、第2ローディン
グポジションにて、ウエハベース41上に浮上支持され
ており、かつ第2ローディングポジションに所定時間停
止状態を維持するように主制御装置90により、ステー
ジ制御系91を介してサーボ制御されている。さらに、
移動体DMX1,DMX2,DMY1,DMY2はそれぞれ
所定の初期位置に所定時間停止状態を維持するように主
制御装置90により、ステージ制御系91を介してサー
ボ制御されている。したがって、この待期時には、固定
子60を構成する電機子コイル63に電流が供給されて
おり、この電機子コイル63における発熱による温度上
昇を防止すべく、主制御装置90では不図示の冷却機等
を用いて電機子コイル63の冷却を行っている。
【0118】次に、主制御装置90の制御の下で、ウエ
ハステージWST1がアライメント検出系ALG1の下
方に移動し、ウエハステージWST1上の不図示の基準
マーク板等を用いてレチクルアラインメント、ベースラ
イン計測等の準備作業が所定の手順に従って行われた
後、アラインメント検出系ALG1を用いて、サーチア
ライメント及び統計的な手法を用いて行われるEGA
(エンハンスト・グローバル・アラインメント)等のア
ラインメント計測が実行される。なお、EGA計測の詳
細は、例えば特開昭61−44429号公報に記載され
ている。
【0119】かかるウエハW1に関するアライメント工
程において行われるウエハステージWST1の移動にあ
たっては、上述した移動体DMX1,DMX2,DM
1,DMY2の駆動制御がなされ、ウエハステージWS
T1の駆動に伴う反力のキャンセルや、重心移動のキャ
ンセルが行われ、ウエハベース42の移動によって最終
的な反力及び重心移動のキャンセルが行われる。
【0120】ウエハW1のアライメント計測の終了後、
主制御装置90の制御の下で、ウエハステージWST1
が投影光学系PLの下方に移動し、以下のようにして、
ウエハW1に関するステップ・アンド・スキャン方式の
露光動作が行われる。
【0121】この露光動作にあたって、まず、ウエハW
1のXY位置が、ウエハW1上の最初のショット領域
(ファースト・ショット)の露光のための走査開始位置
となるように、ウエハステージWST1が移動される。
この移動は、主制御装置90によりステージ制御系91
を介して、固定子60を構成する各電機子コイル63の
電流を前述のように制御することにより行われる。同時
に、レチクルRのXY位置が、走査開始位置となるよう
に、レチクルステージRSTが移動される。この移動
は、主制御装置90によりステージ制御系19等を介し
て行われる。
【0122】そして、ステージ制御系91が、レチクル
干渉計37によって計測されたレチクルRのXY位置情
報、ウエハ干渉系581により計測されたウエハW1の
XY位置情報に基づき、レチクルRとウエハWとを同期
移動させる。かかる同期移動中においては、レチクルR
の走査方向に対して垂直な方向に長手方向を有する長方
形(スリット状)の照明領域でレチクルRが照明され、
レチクルRは露光時に速度VRで走査(スキャン)され
る、照明領域(中心は光軸AXとほぼ一致)は投影光学
系PLを介してウエハW1上に投影され、照明領域に共
役なスリット状の投影領域、すなわち露光領域が形成さ
れる。ウエハW1はレチクルRとは倒立結像関係にあた
るため、ウエハWは速度VRの方向とは反対方向にレチ
クルRに同期して速度VWで走査され、ウエハW上のシ
ョット領域の全面が露光可能となっている。走査速度の
比VW/VRは正確に投影光学系PLの縮小倍率に応じた
ものとなっており、レチクルRのパターン領域のパター
ンがウエハW1上のショット領域上に正確に縮小転写さ
れる。なお、照明領域の長手方向の幅は、レチクルR上
のパターン領域よりも広く、遮光領域の最大幅よりも狭
くなるように設定され、レチクルRを走査(スキャン)
することによりパターン領域PA全面が照明されるよう
になっている。
【0123】以上のように制御されながら行われる走査
露光により、一つのショット領域に対するレチクルパタ
ーンの転写が終了すると、ウエハテーブルWST1がス
テッピングされて、次のショット領域に対する走査露光
が行われる。このようにして、ステッピングと走査露光
とが順次繰り返され、ウエハW1上に必要なショット数
のパターンが転写される。
【0124】以上のウエハW1に関する露光工程と並行
して、不図示のウエハローダにより、露光したいウエハ
W2がウエハステージWST2にロードされる。そし
て、主制御装置90の制御の下で、ウエハステージWS
T2がアライメント検出系ALG2の下方に移動し、ウ
エハW1の場合と同様にして、ウエハステージWST2
上の不図示の基準マーク板等を用いてレチクルアライン
メント、ベースライン計測等の準備作業が所定の手順に
従って行われた後、アラインメント検出系ALG2を用
いて、サーチアライメント及び統計的な手法を用いて行
われるEGA(エンハンスト・グローバル・アラインメ
ント)等のアラインメント計測が実行される。
【0125】かかるウエハW1に関する露光工程におい
て行われるウエハステージWST1の移動、並びにウエ
ハW2に関するロード工程及びアライメント工程にあた
っては、上述した移動体DMX1,DMX2,DMY1
DMY2の駆動制御がなされ、ウエハステージWST1
の駆動に伴う反力のキャンセルや、重心移動のキャンセ
ルが行われ、ウエハベース42の移動によって最終的な
反力及び重心移動のキャンセルが行われる。また、レチ
クルステージRSTの駆動に伴う反力のキャンセルや重
心移動のキャンセルが、上述のようにして行われる。
【0126】ウエハW1に関する露光工程が終了する
と、ウエハステージWST1は、第1ロードポジション
に移動し、そこでウエハW1がアンロードされるととも
に、次のウエハ(以下、「ウエハW3」という)がロー
ドされる。そして、主制御装置90の制御の下で、ウエ
ハステージWST1がアライメント検出系ALG1の下
方に移動し、ウエハW1の場合と同様に、アラインメン
ト計測が実行される。
【0127】このウエハステージWST1に関するウエ
ハ交換工程、及びウエハW3に関するアライメント工程
と並行して、ウエハW2のアライメント計測の終了後
に、主制御装置90の制御の下で、ウエハステージWS
T2が投影光学系PLの下方に移動し、ウエハW1の場
合と同様にして、ウエハW2に関するステップ・アンド
・スキャン方式の露光動作が行われる。かかる、ウエハ
ステージWST1に関するウエハ交換工程及びアライメ
ント工程、並びにウエハW2に関する露光工程にあたっ
ても、上述したウエハステージWST1,WST2の駆
動に伴う反力のキャンセルや、重心移動のキャンセルが
行われるともに、レチクルステージRSTの駆動に伴う
反力のキャンセルや重心移動のキャンセルが、上述のよ
うにして行われる。
【0128】ウエハW2に関する露光工程が終了する
と、ウエハステージWST2は、第21ロードポジショ
ンに移動し、そこでウエハW2がアンロードされるとと
もに、次のウエハ(以下、「ウエハW4」という)がロ
ードされる。そして、主制御装置90の制御の下で、ウ
エハステージWST2がアライメント検出系ALG2の
下方に移動し、ウエハW2の場合と同様に、アラインメ
ント計測が実行される。このウエハステージWST2に
関するウエハ交換工程、及びウエハW4に関するアライ
メント工程と並行して、ウエハW3のアライメント計測
の終了後に、主制御装置90の制御の下で、ウエハステ
ージWST1が投影光学系PLの下方に移動し、ウエハ
W1の場合と同様にして、ウエハW3に関するステップ
・アンド・スキャン方式の露光動作が行われる。かか
る、ウエハステージWST2に関するウエハ交換工程及
びウエハW4に関するアライメント工程、並びにウエハ
W3に関する露光工程にあたっても、上述したウエハス
テージWST1,WST2の駆動に伴う反力のキャンセ
ルや、重心移動のキャンセルが行われるともに、レチク
ルステージRSTの駆動に伴う反力のキャンセルや重心
移動のキャンセルが、上述のようにして行われる。
【0129】以下、各ウエハステージ上では、ウエハ
交換(ウエハアンロード+ウエハロード)→ウエハア
ライメント(サーチアライメント+ファインアライメン
ト)ステップ・アンド・スキャン方式の露光の大きく
3つの動作がシーケンシャルに繰り返し行われる。但
し、主制御装置90では、例えば特開平10−2147
83号公報に開示されるのと同様に、一方のウエハステ
ージ(WST1又はWST2)上で上記との動作を
実行するのと並行して、他方のウエハステージ(WST
2又はWST1)上で上記の動作を実行し、両方の動
作が終了した時点でお互いの動作を切り換えるようにし
つつ、露光装置の変形や振動を有効に防止している。こ
のため、本実施形態の露光装置100によると、スルー
プットを格段向上させつつ、パターンの転写精度を向上
することができる。
【0130】なお、一方のウエハステージ(WST1又
はWST2)が走査露光時に例えば+Y方向に移動する
場合に、他方のウエハステージ(WST2又はWST
1)を−Y方向に移動させることにより、一方のウエハ
ステージ(WST1又はWST2)の移動により生じる
反力及び重心の移動を低減することもできる。この場合
には、移動体DX1,DX2,DY1,DY2について、数
を減らしたり、省略したりすることができる。
【0131】上記の本実施形態の装置100は、多数の
機械部品からなるレチクルステージ装置30、複数のレ
ンズから構成される投影光学系PL、多数の機械部品か
らなるウエハステージ装置40等を組み立てる。そし
て、レチクルステージ装置30、投影光学系PL、ウエ
ハステージ装置40等を組み合わせた後に、総合調整
(電気調整、光学調整、動作確認等)をすることにより
製造することができる。なお、露光装置100の製造は
温度及びクリーン度等が管理されたクリーンルームで行
うことが望ましい。
【0132】なお、上記の実施形態では、レチクルステ
ージ装置30及びウエハステージ装置40において、可
動子の固定子からの浮上にエアガイド機構を用いたが磁
気浮上機構を採用することも可能である。さらに、磁極
ユニットにおいて、永久磁石に代えて永久磁石と同等な
電磁石を使用することも可能である。
【0133】また、ウエハステージ装置40における磁
極ユニットにおける磁石の形状及び配列、並びに電機子
ユニットにおける電機子コイルの形状及び配列は、採用
する電磁力による駆動を行う形態に応じて決定すればよ
い。
【0134】また、上記の実施形態では、ウエハステー
ジ装置40において、電機子コイルの保持部材として磁
性体部材を使用したが、非磁性体部材を採用することも
可能である。電機子コイルの保持部材として非磁性体部
材を採用した場合には、水平方向の成分(X方向やY方
向の成分)を有する磁束を発生させることができるの
で、磁極ユニットを水平面(XY面)に沿って磁極ユニ
ットを駆動させるとともに、Z方向に沿って磁極ユニッ
トを駆動することができる。
【0135】さらに、上記の実施形態では電機子コイル
の冷却用に冷却液を使用したが、冷媒となる流体であれ
ば気体冷媒を使用することが可能である。
【0136】また、上記の実施形態では、ウエハステー
ジ装置40において、可動子が磁極ユニットを備え、固
定子が電機子ユニットを備える構成としたが、可動子が
電機子ユニットを備え、固定子が磁極ユニットを備える
構成とすることもできる。
【0137】また、上記の実施形態では、移動体DMX
1,DMX2,DMY1,DMY2の1次元駆動を、ウエハ
ステージWST1,WST2の駆動に使用する固定子
(電機子ユニット)60上の浮上支持された可動子(磁
極ユニット)50DX1,50DX2,50DY1,50
DY2を駆動することにより行ったが、通常のリニアモ
ータを使用して駆動することにすることも可能である。
【0138】さらに、ウエハステージWST1,WST
2の駆動に平面モータを使用したが、リニアモータを組
み合わせて2次元駆動可能とする構成とすることもでき
る。
【0139】また、上記の実施形態では、レチクルステ
ージ装置30おけるレチクルステージの数を1つとした
が、レチクルステージを2つ設け、2つのレチクルステ
ージを交互に投影光学系PLの上方に移動させることに
より、2重露光を高いスループットで行うことができ
る。これにより、高解像度とDOF(焦点深度)の向上
効果を得ることができる。かかる2重露光のシーケンス
等については、特開平10−214783号公報に詳細
に開示されており、上記の実施形態においても、開示さ
れた技術をそのままあるいは一部変更して用いることが
できる。そして、前述の移動体DX1,DX2,DY1
DY2をレチクルステージRST側にも設けることによ
り、上述の実施形態における反力及び重心移動のキャン
セル処理を、レチクルステージRST側にも適用するこ
とができる。
【0140】また、レチクルコラムを本体コラムとは独
立に床面に設置したが、レチクルコラムを本体コラムの
鏡筒定盤上に設けるようにすることも可能である。さら
に、ウエハベース支持盤を直接床面に配置したが、ウエ
ハベース支持盤を鏡筒定盤からの吊り下げ支持すること
も可能である。
【0141】また、上記の実施形態では、投影光学系P
Lとして屈折光学系を用いる場合について説明したが、
これに限らず、投影光学系として反射系あるいは反射屈
折系を用いても良い。また、投影光学系は縮小系のみな
らず等倍系および拡大系のいずれでも良い。
【0142】また、本発明は、紫外線を光源にする縮小
投影露光装置、波長10nm前後の軟X線を光源にする
縮小投影露光装置、波長1nm前後を光源にするX線露
光装置、EB(電子ビーム)やイオンビームによる露光
装置などあらゆるウエハ露光装置、液晶露光装置等に適
応できる。また、ステップ・アンド・リピート機、ステ
ップ・アンド・スキャン機、ステップ・アンド・スティ
ッチング機を問わない。但し、ウエハ等の周囲環境を真
空とする必要のある、波長10nm前後の軟X線を光源
にする縮小投影露光装置、波長1nm前後を光源にする
X線露光装置、EB(電子ビーム)やイオンビームによ
る露光装置などで本発明を採用する場合には、磁気浮上
機構等を採用することが望ましい。
【0143】また、本発明のステージ装置は、露光装置
における基板ステージ装置への適用に限定されるもので
はなく、例えば露光装置におけるレチクルステージ装置
にも適用が可能であるし、また、露光装置以外であって
も試料の位置制御が必要な場合には適用が可能である。
【0144】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のス
テージ装置によれば、2つのステージの移動によって引
き起こされるステージ装置の重心移動や、2つのステー
ジの駆動によって引き起こされる装置の変形を、移動部
材の移動や駆動、及びベースの移動によって低減するの
で、2つのステージを独立に駆動しつつ、ステージの駆
動によって生ずる重心の移動や反力に起因する振動の影
響を低減することができる。
【0145】また、本発明の露光装置によれば、本発明
のステージ装置によって2枚の基板の位置制御をしつつ
基板にパターンを転写するので、パターンの転写精度を
向上しつつ、かつ、スループットを大幅に向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の露光装置の概略的な構成を示す図
である。
【図2】図1のレチクルステージ装置の構成を説明する
ための平面図である。
【図3】図1のウエハステージ装置の構成を説明するた
めの平面図である。
【図4】図1のウエハステージ装置の構成を説明するた
めの断面図である。
【図5】電機子コイルの構成を示す図である。
【図6】ウエハステージ用可動子の磁石配置を説明する
ための底面図である。
【図7】図7(A)〜図7(C)は、ウエハステージ用
可動子の磁極ユニットの構成を説明するための図であ
る。
【図8】移動体用可動子の磁石配置を説明するための斜
視図である。
【図9】図9(A)及び図9(B)は、移動体用可動子
の磁極ユニットの構成を説明するための図である。
【図10】図10(A)及び図10(B)は、ウエハス
テージ用可動子の磁極ユニットによる磁気回路を説明す
るための図である。
【図11】固定子に作用する反力キャンセルを説明する
ための図である。
【符号の説明】
30…レチクルステージ装置(マスクステージ装置、露
光装置本体部の一部)、31…レチクルベース(マスク
ステージベース)、40…ウエハステージ装置(基板ス
テージ装置)、41…ウエハベース支持盤(ベース支持
部材)、42…ウエハベース(ベース)、50W1…可
動子(第1可動子)、50W2…可動子(第2可動
子)、50DX1,50DX2,50DY1,50DY2
可動子(第3可動子)、57…移動鏡(第1光学部材、
第2光学部材)、581…ウエハ干渉計(第1位置検出
装置)、582…ウエハ干渉計(第2位置検出装置)、
60…固定子(第1固定子、第2固定子、第3固定
子)、ALG1,ALG2…アライメント検出系(アラ
イメント部)、DMX1,DMX2,DMY1,DMY2
移動体(質量体、移動部材)、PL…投影光学系(露光
装置本体部の一部)、R…レチクル、RST…レチクル
ステージ、W1…ウエハ(第1基板)、W2…ウエハ
(第2基板)、WST1…ウエハステージ(第1ステー
ジ)、WST2…ウエハステージ(第2ステージ)。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースに移動可能に支持された第1ステ
    ージ及び第2ステージを備えるステージ装置において、 前記ベースに移動可能に支持され、前記第1ステージ及
    び前記第2ステージの少なくとも1つの移動に伴う前記
    ステージ装置の重心の移動を相殺するように移動する移
    動部材を備えることを特徴とするステージ装置。
  2. 【請求項2】 前記ベースを移動可能に支持するベース
    支持部材を備えることを特徴とする請求項1に記載のス
    テージ装置。
  3. 【請求項3】 前記ベースは、前記第1ステージ及び前
    記第2ステージの少なくとも1つの移動によって発生す
    る反力と、前記移動部材の移動によって発生する反力と
    の合力によって、前記ベース支持部材上を移動すること
    を特徴とする請求項2に記載のステージ装置。
  4. 【請求項4】 前記移動部材は、互いに独立して移動可
    能な複数の質量体を含むことを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか一項に記載のステージ装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の質量体の数は3個以上であ
    り、 前記複数の質量体のそれぞれは、全てが互いに平行では
    ない前記複数の質量体それぞれに対応する軸に沿って1
    次元移動することを特徴とする請求項4に記載のステー
    ジ装置。
  6. 【請求項6】 前記第1ステージに固定された第1可動
    子と、前記ベースに固定された第1固定子とを含み、第
    1可動子を電磁相互作用によって駆動する第1駆動装置
    と;前記第2ステージに固定された第2可動子と、前記
    ベースに固定された第2固定子とを含み、第2可動子を
    電磁相互作用によって駆動する第2駆動装置とを備える
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の
    ステージ装置。
  7. 【請求項7】 前記移動部材に固定された第3可動子、
    前記ベースに固定された第3固定子とを含み、第3可動
    子を電磁相互作用によって駆動する第3駆動装置とを備
    えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記
    載のステージ装置。
  8. 【請求項8】 エネルギビームにより基板を露光して所
    定のパターンを前記基板上に転写する露光装置におい
    て、 前記基板を保持する基板ステージ装置として請求項1〜
    7のいずれか一項に記載のステージ装置を用いたことを
    特徴とする露光装置。
  9. 【請求項9】 前記第1ステージに保持された第1基板
    及び前記第2ステージに保持された第2基板の内の一方
    に前記エネルギビームを照射して露光することにより、
    前記所定のパターンを転写する露光本体部と;前記第1
    基板及び前記第2基板の内の他方の表面に形成された区
    画領域の配列座標を検出するアライメント部と;前記第
    1ステージの位置を検出する第1位置検出装置と;前記
    第2ステージの位置を検出する第2位置検出装置とを備
    え、 前記第1ステージ及び前記第2ステージの一方が前記所
    定のパターンの転写位置に対して位置決めされ、前記第
    1ステージ及び前記第2ステージの他方がアライメント
    部に対して位置決めされることを特徴とする請求項8に
    記載の露光装置。
  10. 【請求項10】 前記第1位置検出装置は、 前記第1ステージに固設された第1光学部材と、 前記第1光学部材に向けて光を照射するとともに、前記
    第1光学部材からの反射光を受光して、前記第1ステー
    ジの位置を検出する第1干渉計システムを備え、 前記第2位置検出装置は、 前記第2ステージに固設された第2光学部材と、 前記第2光学部材に向けて光を照射するとともに、前記
    第2光学部材からの反射光を受光して、前記第2ステー
    ジの位置を検出する第2干渉計システムを備えることを
    特徴とする請求項9に記載の露光装置。
  11. 【請求項11】 前記露光本体部は、 前記所定のパターンが形成され、前記エネルギビームが
    照射されるマスクを保持して移動するマスクステージ装
    置と;前記マスクを介したエネルギビームにより前記所
    定のパターンを結像する投影光学系とを備えることを特
    徴とする請求項9又は10に記載の露光装置。
  12. 【請求項12】 前記マスクステージ装置は、 前記マスクを保持して移動するマスクステージと;前記
    マスクステージを移動可能に保持し、前記マスクステー
    ジの移動による反力によって移動するマスクステージベ
    ースとを備えることを特徴とする請求項11に記載の露
    光装置。
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