JP2007312516A - 駆動装置、露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

駆動装置、露光装置及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】入れ替えが可能な2つの可動子(ステージ)を有する露光装置のフットプリントを小さくする。
【解決手段】露光装置は、アライメント用の計測処理と露光処理とを並列に実施する。露光装置は、計測領域MA及び露光領域EAを含む固定子SMと固定子上で移動可能な2つの可動子(ステージ)ST1、ST2とを有し各可動子が基板を保持するチャックを有するステージ装置SDを備える。固定子SMはコイルユニットを有する。コイルユニットは、計測領域MA及び露光領域EAで可動子ST1、ST2を独立して駆動する駆動コイルDCと、計測領域MA及び露光領域EAの間で可動子ST1、ST2を入れ替えるスワップコイルSCとを含む。コイルユニットは、駆動コイルDCの少なくとも一部とスワップコイルSCとが重なるように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、2つの可動子を備える駆動装置、露光装置及び該露光装置を用いたデバイス製造方法に関する。
特許文献1には、2つのウエハステージを有するステージ装置を備える露光装置が記載されている。このような露光装置では、一方のステージ上のウエハを露光している間に、他方のステージ上のウエハについてアライメント用の計測をすることができる。ウエハの露光は、露光領域において、投影光学系を介してウエハにパターンを投影することによってなされうる。アライメント用の計測は、計測領域において、計測光学系を使ってウエハ上のマーク位置を計測することによってなされうる。2つのステージは、露光領域と計測領域との間で入れ替えることができるように構成されている。この入れ替えのことをスワップともいう。
ステージ装置は、それぞれステージとして機能する2つの可動子と、平面部を有する固定子とを備える。各可動子は、略直方体の天板と、天板の下側(固定子側)に設けられた複数の永久磁石と、天板上に設けられた基板保持部(基板チャック)とを備える。
固定子は、コイルユニットを備える。図18は、固定子のコイルユニットの構成を示す図である。コイルユニットは、X、ωz、ωx方向の駆動用の第1コイル列171(171a、171b、171c)と、Y、ωz、ωy方向の駆動用の第2コイル列172(172a、172b)とを含む。第1コイル列171と第2コイル列172は、重ね合わせて配置される。
第1コイル列171は、Y方向に沿った直線部を有しX方向に推力を発生する複数のコイルをX方向に並べて構成され、第2コイル列172は、X方向に沿った直線部を有しY方向に推力を発生する複数コイルをY方向に並べて構成されている。
アライメントのための計測処理と露光処理とを並列に実施するためには、2つのステージ(可動子)を独立して駆動する必要がある。図18(b)に示すように、X方向に推力を発生するコイルからなる第1コイル列171は、Y方向に沿った直線部を有しX方向に推力を発生する複数のコイルをX方向に並べて構成されている。したがって、計測処理と露光処理とを並列に実施する際に、2つのステージ(可動子)を独立して駆動することができる。しかしながら、2つのステージを+Y方向、−Y方向にそれぞれ駆動して2つのステージを入れ替えるためには、2つのステージがY方向に並ぶ際にも2つのステージを独立して駆動する必要がある。そこで、第1コイル列171は、Y方向に分割されたスワップ用コイル列171c1、171c2を含む。結果として、第1コイル列171は、計測処理及びスワップ処理のためのコイル列171aと、露光処理及びスワップ処理のためのコイル列171bと、スワップ処理専用のコイル列171c1、171c2とで構成される。
図18(a)に示すように、Y方向に推力を発生するコイルからなる第2コイル列172は、X方向に分割されている。分割されたコイル列172aは、計測処理及びスワップ処理のためにステージを駆動し、分割されたコイル列172bは、露光処理及びスワップ処理のためにステージを駆動する。
特開2004−254489号公報
特許文献1に記載された露光装置では、第1コイル列171は、コイル列171a、171bの他に、スワップ処理専用のコイル列171c1、171c2を有する。そして、コイル列171a、171b、171c1、171cは、平面的に並べられている。したがって、スワップ処理専用のコイル列171c1、171c2が配置されている領域の分だけステージ装置或いは露光装置の設置面積(フットプリント)が増大する。
本発明は、上記のような課題認識を契機としてなされたものであり、例えば、入れ替えが可能な2つの可動子を有する装置のフットプリントを小さくすることを目的とする。
本発明の第1の側面は、第1領域及び第2領域を含む固定子と、前記固定子上で移動可能な2つの可動子とを備える駆動装置に関する。前記可動子は磁石を有し、前記固定子はコイルユニットを有する。前記コイルユニットは、前記第1領域及び前記第2領域で前記2つの可動子を独立して駆動する駆動コイルと、前記第1領域及び前記第2領域の間で前記2つの可動子を入れ替えるスワップコイルとを含む。前記駆動コイルの少なくとも一部と前記スワップコイルとが重なるように構成される。
本発明の好適な実施形態によれば、前記スワップコイルは、前記第1領域及び前記第2領域が配列された第1方向と平行かつ互いに反対方向に前記2つの可動子を駆動することができるように構成されうる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記スワップコイルは、前記第1方向に直交する第2方向に分割された2つの分割コイル列を含みうる。各分割コイル列は、前記第2方向に沿った直線部を含む複数のコイルを前記第1方向に並べて構成されうる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記スワップコイルは、前記駆動コイルよりも前記可動子から遠い位置に配置されうる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記第1領域は、前記可動子に搭載された基板についてアライメント用の計測処理を行うための領域とすることができる。前記第2領域は、アライメント用の計測結果に基づいて前記基板をアライメントしながら露光処理を行うための領域とすることができる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記駆動コイルは、前記計測処理及び前記露光処理のほか、前記2つの可動子を入れ替えるスワップ処理のために使用されうる。
本発明の第2の側面は、アライメント用の計測処理と露光処理とを並列に実施する露光装置に関する。前記露光装置は、ステージ装置、計測ユニット及び露光ユニットを備える。前記ステージ装置は、計測領域及び露光領域を含む固定子と前記固定子上で移動可能な2つの可動子とを有し、各可動子が基板を保持するチャックを有する。前記計測ユニットは、前記計測領域において計測処理を実施し、前記露光ユニットは、前記露光領域において前記計測ユニットによる計測結果に基づいて基板をアライメントしながら露光処理を実施する。前記可動子は磁石を有し、前記固定子はコイルユニットを有する。前記コイルユニットは、前記計測領域及び前記露光領域で前記2つの可動子を独立して駆動する駆動コイルと、前記計測領域及び前記露光領域の間で前記2つの可動子を入れ替えるスワップコイルとを含む。前記コイルユニットは、前記駆動コイルの少なくとも一部と前記スワップコイルとが重なるように構成される。
本発明の好適な実施形態によれば、前記スワップコイルは、前記計測領域及び前記露光領域が配列された第1方向と平行かつ互いに反対方向に前記2つの可動子を駆動することができるように構成されうる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記スワップコイルは、前記第1方向に直交する第2方向に分割された2つの分割コイル列を含みうる。各分割コイル列は、前記第2方向に沿った直線部を含む複数のコイルを前記第1方向に並べて構成されうる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記スワップコイルは、前記駆動コイルよりも前記可動子から遠い位置に配置されうる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記駆動コイルは、前記計測処理及び前記露光処理のほか、前記2つの可動子を入れ替えるスワップ処理のために使用されうる。
本発明の第3の側面は、デバイス製造方法に係り、前記露光装置を用いて、基板に塗布されら感光剤を露光する工程と、前記感光剤を現像する工程と、前記基板を処理する工程(例えば、エッチング)とを含む。
本発明によれば、例えば、駆動コイルの少なくとも一部とスワップコイルとを重ねて配置することによって、入れ替えが可能な2つの可動子を有する装置のフットプリントを小さくすることができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。
図1は、本発明の好適な実施形態に係るツインステージ構成の露光装置の構成を概略的に示す図である。図1(a)は、露光装置100の概略的な側面図(斜線を付した部分は断面)、図1(b)は、露光装置100のステージ装置SDの概略的な平面図である。
露光装置100は、露光対象の基板を駆動する装置としてツインステージ構成のステージ装置(駆動装置)SDを備えている。ステージ装置SDは、平面部を有する固定子SM上に2つのステージ(可動子)ST1、ST2を有し、平面部上で2つのステージST1、ST2を駆動することができる。平面部上のステージST1、ST2が移動可能な領域には、計測領域MAと、露光領域EAと、スワップ領域SAとが定義されている。ここで、スワップ領域SAは、計測領域MAの一部及び露光領域EAの一部と重複している。
計測領域MAでは、計測光学系等を含む計測ユニットMUにより、計測領域MA内のステージ上のチャックによって保持された基板についてアライメント用の計測処理がなされる。露光領域EAでは、投影光学系等を含む露光ユニットEUにより、その計測処理の結果に基づいて、露光領域EA内のステージ上に基板をアライメントしながら露光処理がなされる。
一方のステージが露光領域EA内において基板の露光に利用されているときに、他方のステージが計測領域MA内において基板のアライメント用の計測に利用される。また、2つのステージST1、ST2は、スワップ領域SAにおいて互いの位置を入れ替えることができる。計測領域MA内において計測がなされた基板を保持した第1ステージ(例えば、ST1)は、露光領域EA内に移動し、露光領域EAにおいて、その基板は、計測結果に基づいてアライメントがなされながら露光がなされる。一方、露光領域EA内において露光がなされた基板を保持した第2ステージ(例えば、ST2)は、第1ステージが計測領域MAから露光領域EAに移動する際に、露光領域EAから計測領域MAに移動する。ここで、第2ステージ上の露光が終了した基板は、適当なタイミングで取り除かれ、新たな基板が第2ステージ上に載置される。
ステージ装置SDは、床上に設置された平面モータ固定子SMと、平面モータ固体子SM上でXY方向に移動する平面モータ可動子(ステージ)ST1、ST2とを備える。
可動子ST1、ST2は、例えば、略直方体の天板と、天板の下側(固定子側)に設けられた複数の永久磁石と、天板上に設けられた基板チャックとを備えうる。天板は、セラミック等の剛性が高い材質で構成されることが望ましい。
固定子SMは、ベースBと、ベースBの上又は中に配置されたコイルユニットを備える。固定子SMは、計測領域MAと、露光領域EAとを含み、可動子ST1、ST2は、計測領域MAと露光領域EAの間を移動することができる。
コイルユニットは、計測領域MA内及び露光領域MA内でそれぞれ2つの可動子を独立して駆動するための駆動コイルDCと、計測領域MAと露光領域EAの間で2つの可動子を入れ替えるためのスワップコイルSCとを含む。駆動コイルDCは、領域MA、EA内で可動子をX、Y、Z軸方向、及びX、Y、Z軸回りの回転方向であるωx、ωy、ωz方向に駆動することができるように構成されうる。例えば、ベースB上に絶縁シートを介してスワップコイルSCが配置され、その上に絶縁シートを介して駆動コイルSCが配置されうる。
図2は、駆動コイルの構成例を示す図である。駆動コイルDCは、例えば、6層構成のコイル列1〜6で構成されうる。各層のコイル列は、図3の(a)又は(b)に例示するように、複数の略長円形のコイルを並べて構成されうる。各コイルは、直線部を含み、直線部がX方向又はY方向に平行になるように配置されうる。図2に示す構成例は、コイルの直線部がX方向に平行なもので構成される層が3層、コイルの直線部がY方向に平行なもので構成される層が3層である。
コイル列6は、スワップコイルSCの上に絶縁シートを介して配置されうる。コイル列6は、X方向に平行な直線部を有する複数の略長円形のコイルをY方向に並べて構成されるコイル層であり、ωx方向の駆動に用いられうる。その上に絶縁シートを介してコイル列5が配置されうる。コイル列5は、Y方向に平行な直線部を有する複数の略長円形のコイルをX方向に並べて構成されるコイル層であり、ωy方向の駆動に用いられうる。その上に絶縁シートを介してコイル列4が配置されうる。コイル列4は、X方向に平行な直線部を有する複数の略長円形のコイルをY方向に並べて構成されるコイル層であり、ωz方向の駆動に用いられうる。その上に絶縁シートを介してコイル列3が配置されうる。コイル列3は、Y方向に平行な直線部を有する複数の略長円形のコイルをX方向に並べて構成されるコイル層であり、Z方向の駆動に用いられうる。その上に絶縁シートを介してコイル列2が配置されうる。コイル列2は、X方向に平行な直線部を有する複数の略長円形のコイルをY方向に並べて構成されるコイル層であり、Y方向の駆動に用いられうる。その上に絶縁シートを介してコイル列1が設けられる。コイル層1は、Y方向に平行な直線部を有する複数の略長円形のコイルをX方向に並べて構成されるコイル層であり、X方向の駆動に用いられうる。
図4は、可動子ST1、ST2の構成例を示す図である。天板(ステージ部材)Tの下部に磁石列Mが固定されている。磁石列Mは、Z方向に上向きに着磁された磁石、Z方向下向きに着磁された磁石、X方向に対して45度方向、135度方向、−135度方向、−45度方向に着磁された磁石の4種類の磁石を含む。
Z方向に上向きに着磁された磁石は、○の中に×を書いた記号で示され、Z方向下向きに着磁された磁石は、○の中に・を書いた記号で示されている。X方向に対して45度方向、135度方向、−135度方向、−45度方向に着磁された磁石はその方向の矢印を書いた記号で示されている。
図4下部の手前側空間において、Z方向に上向きに着磁された磁石付近ではZ方向上向きの磁束が、Z方向下向きに着磁された磁石付近ではZ方向下向きの磁束が発生している。また、X方向に対して45度方向に着磁された磁石の付近ではX方向に対して−135度方向の磁束が、X方向に対して135度方向に着磁された磁石の付近ではX方向に対して−45度方向の磁束が発生している。また、X方向に対して−45度方向に着磁された磁石の付近ではX方向に対して135度方向の磁束が、X方向に対して−135度方向に着磁された磁石の付近ではX方向に対して45度方向の磁束がそれぞれ発生している。つまり、着磁方向が水平面内にある磁石では、磁石の外部において磁石の着磁方向と逆向きの磁束が発生する。
Z方向に着磁された磁石は、X方向、Y方向には周期Lで並んでいて、X方向に対して45度及び−45度方向には周期√2×Lで並んでいる。更に、X方向に対して45度及び−45度方向にはZ方向上向きに着磁された磁石とZ方向下向きに着磁された磁石が距離√2/2×Lごとに交互に並んでいる。また、X方向に対して45度方向にはZ方向上向きに着磁された磁石とZ方向下向きに着磁された磁石との間にX方向に対して45度方向に着磁された磁石、X軸に対して−135度方向に着磁された磁石が交互に配置されている。また、X方向に対して−45度方向にはZ方向上向きに着磁された磁石とZ方向下向きに着磁された磁石との間にX方向に対して−45度方向に着磁された磁石、X軸に対して135度方向に着磁された磁石が交互に配置されている。このような配置方法は、ハルバッハ配列と呼ばれる。
図4(b)は、可動子ST1、ST2を下から眺めた図である。磁石の手間側の面では、手前に向かう磁束(つまり、Z方向下向きの磁束)は。四方から集められる形で強化され、紙面奥側に向かう磁束(つまり、Z方向上向きの磁束)は、四方に分散される形で強化される。逆に、反対側の面つまり磁石と天板の接合部では、磁束が相殺してほとんどでないようになっている。別の側面では、X方向、Y方向に沿って磁石の配置を眺めると±Z方向に着磁された磁石もX方向に対して±45度方向に着磁された磁石も周期Lで並んでいる。よって、X又はY方向に沿った鉛直方向の磁束密度も水平方向の磁束密度も周期Lの略サイン波で分布している。更に、鉛直方向の磁束密度と水平方向の磁束密度は距離L/4だけずれて分布している。距離Lを360度とすると鉛直方向の磁束密度分布と水平方向の磁束密度分のピーク位置は90度ずれている。
図4(b)に示す構成例では、対角線上の右上部と左下部に欠損部が設けられている。この欠損部は、後述のようにωz方向のモーメント発生に寄与する。図4(b)に示すように、前記対角線上の欠損部以外にも、X方向に3本、Y方向に3本の直線状の欠損領域がある。これは、後述のように、対面するコイルがかならず通電されないように制御される領域であり、推力にあまり寄与しないため軽量化のために磁石を取り除いたものである。この結果、天板下面には、14個の小磁石ユニッが配置されている。各磁石ユニットは、33個の磁石で構成される。具体的には、小磁石ユニットには、+Z軸方向に着磁された4個の磁石と、−Z軸方向に着磁された4個の磁石とが含まれる。小磁石ユニットには、X軸方向に対して、−45度方向に着磁された9個の磁石と、45度方向に着磁された6個の磁石と、135度方向に着磁された4個の磁石と、−135度方向に着磁された6個の磁石6個とが含まれる。磁石配置及び欠損部の配置については、上述の構成に限定されるものではなく、並進方向及び回転方向に力が発生可能に構成されていればよい。
次に、図5を参照しながら並進力及び浮上力の発生原理を説明する。並進力及び浮上力の基本は、フレミングの法則に従うローレンツ力である。コイルの直線部は、X又はY軸方向に平行なので、鉛直方向の磁束中でコイルに電流を流せばX又はY軸方向の並進力が発生するし、水平方向の磁束中でコイルに電流を流せば浮上力又は浮上力と逆方向の力を発生する。
図5は、コイル列2とステージST1(ST2)を下方から眺めた図である。前述のように、コイル列2は、直線部(長手方向)がX軸方向に沿った複数のコイルをY軸方向に沿って配列して構成される。各コイルの直線部のスパンは、磁石のX、Y軸方向におけるZ軸方向着磁磁石の周期Lの半分(つまりL/2)であり、隣り合うコイル同士は、3/4×Lずつ離れている。周期Lを360度としたとき、隣り合うコイルは、270度ずつ位相がずれている。1つおきのコイル同士の位相は、540度(つまり180度)ずれている。
あるコイルを基準に考えると隣のコイルは270度ずれ、更に隣のコイルは180度ずれ、更に隣のコイルは90度ずれて、4つ目のコイルは同じ位相になり、以下これを繰り返す。1つおきのコイルの巻き方を逆にするか、必ず逆向きの電流を流すように制御すれば、見かけ上、0度と90度の2種類の位相のコイルから構成されているようにも見える。
図5に示す構成例では、1つおきのコイルの電流方向を必ず逆にすることとして、逆電流を流すコイルには−符号をつけて示している。よって、見かけ上、コイルの相の種類は、A相、B相の2種類で−A相、−B相の電流は、A相、B相の電流がきまると自動的に決まる。
前述のように、鉛直方向の磁束密度も水平方向の磁束密度も、周期Lの略サイン波分布を有する。よって、各コイルに鉛直方向の磁束密度分布と同じ位相の電流を流すようにサイン波制御すれば、位置によらず電流のサイン波振幅に比例した並進力が発生する。
具体的には、図5に示す位置をY=0とするとき、矢印方向にYが変化した場合、
A相電流をIA=Ic×cos(Y/L×2×π)
B相電流をIB=Ic×sin(Y/L×2×π)
として、
−A相にはA相と逆向きの電流を
−B相にはB相と逆向きの電流を
それぞれ流すと、位置に関係なく、Icに比例した量の±Y軸方向の並進力が発生する。
また、各コイルに水平方向の磁束密度分布と同じ位相の電流を流すように制御すれば、位置に関係なく、ほぼ一定の浮上力又はその逆向きの力が発生する。
具体的には、図5に示す位置をY=0とするとき矢印方向にYが変化した場合、
A相電流をIA=Ic×sin(Y/L×2×π)
B相電流をIB=Ic×cos(Y/L×2×π)
として、
−A相にはA相と逆向きの電流を
−B相にはB相と逆向きの電流を
それぞれ流すと、位置に関係なく、Icに比例した量の±Z軸方向の力(浮上力又はその逆方向の力)が発生する。いずれの場合もIcは、任意である。
つまり、図5のように、X軸方向に平行な直線部を有するコイルからなるコイル層では、±Y軸方向又は±Z軸方向に任意の大きさの力を発生することができる。
同様に、Y軸方向に平行な直線部を有するコイルからなるコイル層では、±X軸方向又は±Z軸方向に任意の大きさの力を発生することができる。
しかし、実際には、前述のように、磁石はステージ部材の下面の全体には配置されてはおらず、直線状の欠損領域を有する。磁石が存在しない部分では、コイルに電流を流しても意味がないので電流を流さないようにしている。換言すると、磁石と対面するコイルにだけに電流を流すように制御する。
対面するコイルにだけに電流を流す方法の基本は、A相とB相あるいは−A相と−B相のコイルの数を同じにすることである。コイルに磁束密度分布と同位相の電流を流す制御をすると、位置に関係なく、略一定の並進力又は浮上力が得られると述べたが、それはA相とB相のコイルの数が同じ場合である。磁石と作用するA相とB相のコイルの数を同じにするために、図6、図7に示すようなコイルのon、off制御を行う。
図6は、並進系のコイル切り替え説明図である。図4に示したように、点板Tの下面には、14個の小磁石ユニッが配置されている。これらの小磁石ユニットの各々に対して、A相コイル、B相コイル又は−A相コイル、−B相コイルが等しい数だけ作用するように、コイルをon、off制御する。1層で考えると、等しい数というのは1であり、小ユニットにはA相、B相あるいは−A相−B相コイルが1つずつ作用するように、コイルをon、off制御する。
図6では、onになっているコイルが2重線あるいは太い実線で示され、offになっているコイルが細い線で示されている。図6(a)は、可動子がY軸方向に移動する途中で−A相がoffになり、A相がonになった瞬間を示している。図6では、並進力を発生するように制御された状態が示されている。図6(a)の位置では、コイル直線部が±Z方向に着磁された磁石の真上のB相又は−B相の電流が最大値、コイル直線部が±Z方向に着磁された磁石の中間に存在するA相又は−A相の電流がゼロになるように制御される。よって、この位置で−A相からA相へのon、off切り替えを行う。図6(a)に示す状態になる直前までは、−A相がon、A相がoffになっているが、図6(a)に示す状態になった瞬間に−A相をoff、A相をonにする。B相はoffである。また、可動子より外側にあるコイルはA相、B相、−A相、―B相にかかわらず、すべてoffである。電流は、前述のように可動子の位置に応じてsinまたはcosの電流をA相と−B相に流す。
この状態で可動子が更にY軸方向に移動すると、図6(b)の状態になる。この位置では、B相及び−B相の電流がゼロになる。ここで、今までonだった−B相をoffにしてB相をonにする。以下、同じ手順を繰り返す。このように制御することにより、小磁石ユニットにA相(−A相)とB相(−B相)コイルが1個ずつ作用するようになり、全体としてもA相(−A相)とB相(−B相)コイルが1個ずつ作用する。よって、位置に関係なく、指令値に比例した±Y軸方向の並進力を発生することができる。
図7は、浮上系のコイル切り替え説明図である。切り替えの考え方は、図6の場合と同じで、小磁石ユニットにA相(−A相)とB相(−B相)コイルが1個ずつ作用するように切り替えるようにしている。また、この切り替えは、電流がゼロになる位置で行うようにしている。
並進と浮上では、電流がゼロになるコイルの位置が異なる。並進力の場合は、コイルの直線部がZ軸方向に着磁された磁石と−Z軸方向に着磁された磁石の中間に位置するときに電流をゼロに制御する。一方、浮上力の場合は、コイル直線部が±Z方向に着磁された磁石の真上に位置するときに電流をゼロに制御する。よって、図6と同様に、可動子がY軸方向に移動するとして、図7(a)のように、−AをoffしてAをonにするような切り替えを行う。更に可動子がY軸方向に移動して−BとBのコイルの直線部が±Z方向に着磁された磁石の真上にきたら−BからBへの切り替えを行う。以下、同様に繰り返すことで、位置に関係なく、指令値に比例したZ方向の力が発生することができる。
コイルの直線部がY軸方向に平行な層においても、同様に考えることができ、位置に関係なく、指令値に比例した±Y方向の並進力および±Z方向の浮上力を発生することができる。
以上からように、固定子SMは、±X軸方向の並進力と±Z軸方向の力を発生させる層を3層、±Y方向の並進力と±Z方向の力を発生させる層を3層含む。よって、XYZ軸方向の3自由度方向の力は以上のいずれかの組み合わせで発生可能である。具体的には、図2に示すように、磁石に最も近く直線部がY軸方向に平行な複数のコイルで構成されるコイル列1でX方向の駆動を行う。そして、それに隣接する、直線部がX軸方向に平行な複数のコイルで構成されるコイル列2でY軸方向の駆動を行う。そして、それに隣接する、直線部がY軸方向に平行な複数のコイルで構成されるコイル列3でX軸方向の駆動を行う。
次に、図8〜図10を参照してωz、ωx、ωy方向のモーメント発生方法について説明する。
図8は、ωz方向の駆動方法を説明する図である。直線部がX軸方向に平行な複数のコイルで構成される層において、2つの欠損部を含む領域と対面しているコイル系だけを駆動し、更に、その両者で逆方向の並進力が出るように駆動する。欠損部があるため逆向きの並進力の作用線がX方向にずれてωz方向のモーメントが発生する。具体的には、図2に示すコイル列4でωz方向の駆動を行う。コイルの電流制御方法及び切り替え方法は前述の例に従う。
図9は、ωx方向の駆動方法を説明する図である。直線部がX軸方向に平行な複数のコイルで構成される層において、欠損部のない中央部の8個の小磁石ユニットと対面するコイル系だけを±Z軸方向力を発生するよう駆動する。これにより、可動子の中心線を境にして互いに逆のZ軸方向力を発生させる。Y方向にずれた位置でZ軸方向に沿って互いに逆向きの力が作用するので、ωx方向のモーメントが発生する。具体的には、図2に示すコイル列6でωx方向の駆動を行う。
図10は、ωy方向の駆動方法を説明する図である。直線部がY軸方向に平行な複数のコイルで構成される層において、欠損部のない中央部の8個の小磁石ユニットと対面するコイル系だけを±Z軸方向力を発生するよう駆動する。これにより、可動子の中心線を境にして互いに逆のZ方向力を発生させる。X方向にずれた位置でZ軸方向に沿って互いに逆向きの力が作用するので、ωy方向のモーメントが発生する。具体的には、図2に示すコイル列5でωy方向の駆動を行う。
これらの6軸方向の力は、電流に比例するもので、可動子と固定子との間で振動を絶縁することができる。
図1に示す構成では、計測処理及び露光処理において、計測領域MA内及び露光領域EA内でそれぞれステージを駆動する際には、駆動コイルDCのみ用いる。
図11は、スワップコイルSCを示す図である。計測領域MAで計測処理が終了し、露光領域EAで露光処理が終了して、領域MA、EA間でステージを入れ替える動作をスワップ動作と呼ぶ。スワップ動作では、2つのステージST1、ST2が、計測領域MA及び露光領域EAが配列された第1方向と平行かつ互いに逆方向に移動する間に、第1方向と直交する第2方向にステージST1、ST2が並ぶ期間がある。この期間において、第1方向についてのステージST1、ST2の駆動がスワップコイルSCによってなされる。スワップコイルSCは、Y方向(第2方向)に2分割された第1、第2分割スワップコイル列SC1、SC2を含む。第1、第2分割スワップコイル列SC1、SC2は、それぞれ、直線部がY方向(第2方向)に平行な略長円形のコイルをX方向(第1方向)に並べて構成されている。第1、第2分割スワップコイル列SC1、SC2は、独立して制御される。スワップコイルSCは、駆動コイルDCの少なくとも一部と重ねて配置されているので、フットプリントが増加することがない。
スワップコイルSCは、駆動コイルDCよりも磁石Mから遠い位置に配置されることが望ましい。この場合、スワップコイルSCの位置では、駆動コイルDCの位置に比べて、磁石Mが発生する磁束密度が小さい。したがって、単位電流あたりの推力が小さくなるか、同一推力を発生したときの発熱が増加する。そこで、各ステージST1、ST2がスワップコイルSC上を通過するまでにY方向の加速を終了し、スワップコイルSC上は等速で通過するようにコイルユニットを制御することが好ましい。また、ステージST1、ST2の重量は、駆動コイルDCにおける直線部がY方向に平行なコイル群で発生するようにコイルユニットを制御することが好ましい。この場合、スワップコイルSCによって制御力だけを発生すればよいので、スワップコイルSCの発生力が小さいことによる発熱問題を回避することができる。
以上のように、駆動コイルの少なくとも一部とスワップコイルとを重ねて配置することによって、ステージ装置及びそれを含む露光装置のフットプリントを小さくすることができる。
上記の駆動コイルDCは、6層構成であるが、他の構成を採用することもできる。
図12は、4層構成の駆動コイルDCを例示する図である。図12に示す駆動コイルは、図1及び図4に示すような磁石列Mを有する可動子を駆動するために図1に示す駆動コイルDCの代わりに採用されうる。
図12に示す駆動コイルDCは、直線部がX方向に平行な複数の略長円形のコイルでそれぞれ構成される2つの層と、直線部がY方向に平行な複数の略長円形のコイルでそれぞれ構成される2つの層を備える4層構成を有する。図2に示す駆動コイルは、6自由度方向の力を発生する層を別々に有するが、図12に示す駆動コイルは、各層が2自由度の力を発生する。
図13は、Y、ωz方向の駆動の説明図である。直線部がX方向に平行な複数の略長円形のコイルからなるコイル列122を用いて可動子に対面するコイルだけを駆動しかつ可動子の上半分と下半分で個別の並進力が発生するように電流制御する。図13の上半分が発生する力と下半分が発生する力の和がY方向の並進力になる。また、上半分が発生する力と下半分が発生するの作用線がX方向にずれているので、上半分が発生する力と下半分が発生する力との差がωz方向のモーメントになる。
図14は、Z、ωx方向の駆動の説明図である。直線部がX方向に平行な複数の略長円形のコイルからなるコイル列124を用いて可動子に対面するコイルだけを駆動しかつ可動子の上半分と下半分で個別の浮上力が出るように電流制御する。図14の上半分が発生する浮上力と下半分が発生する浮上力との和が可動子に作用する浮上力になる。また、上半分が発生する力と下半分が発生する力の作用線がY方向にずれているので、上半分が発生する力と下半分が発生する力との差がωx方向のモーメントになる。
図15は、X、ωz方向の駆動の説明図である。直線部がY方向に平行な複数の略長円形のコイルからなるコイル列121を用いて可動子に対面するコイルだけを駆動しかつ可動子の右半分と左半分で個別の並進力が出るように電流制御する。図15の右半分が発生する力と左半分が発生する力との和がX方向の並進力になる。また、右半分が発生するX方向力と左半分が発生するX方向力の作用線がY方向にずれているので、上半分が発生する力と下半分が発生する力との差がωz方向のモーメントになる。
図16は、Z、ωy方向の駆動説明図である。直線部がY方向に平行な複数の略長円形のコイルからなるコイル列123を用いて可動子に対面するコイルだけを駆動しかつ可動子の右半分と左半分で個別の浮上力が出るように電流制御する。図16の右半分が発生する浮上力と左半分が発生する浮上力との和が可動子に作用する浮上力になる。また、右半分が発生する力と左半分が発生する力との作用線がX方向にずれているので、右半分が発生する力と左半分が発生する力との差がωy方向のモーメントになる。
図12に示す構成例によれば、コイル列の層数を減らすことができる。別の観点では、1層あたりのコイル断面積を増やすことができ、コイルの抵抗を減少させること、更にはコイルの発熱を減少させることができる。
図17は、2層構成の駆動コイルDCを例示する図である。図17に示す駆動コイルは、図1及び図4に示すような磁石列Mを有する可動子を駆動するために図1に示す駆動コイルDCの代わりに採用されうる。
図17に示す駆動コイルDCは、直線部がX方向に平行な複数の略長円形のコイルからなるコイル列171と、直線部がY方向に平行な複数の略長円形のコイルからなるコイル列172との2層構成を有する。
既述のとおり、直線部がX方向に平行な長円形コイル群によってY方向駆動力、Z方向駆動力、ωx方向モーメントを発生することができる。Y方向駆動力を発生するための電流とZ方向駆動力又はωx方向モーメントを発生するための電流とを重畳して直線部がコイル列172に流すことにより1層でY方向駆動力、Z方向駆動力、ωx方向モーメントを発生することができる。同様に、直線部がY方向に平行な複数のコイルからなるコイル列171だけでX方向駆動力、Z方向駆動力、ωy方向モーメントを発生することができる。
次に上記の露光装置を利用したデバイスの製造プロセスを説明する。図19は、半導体デバイスの全体的な製造プロセスのフローを示す図である。ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を行う。ステップ2(レチクル作製)では設計した回路パターンに基づいてレチクル(原版)を作製する。一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハ(基板)を製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記のレチクルとウエハを用いて、リソグラフィー技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の組み立て工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これを出荷(ステップ7)する。
図20は、上記ウエハプロセスの詳細なフローを示す図である。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁膜を成膜する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では上記の露光装置によって回路パターンを感光剤が塗布されたウエハに転写して潜像パターンを形成する。ステップ17(現像)ではウエハに転写された潜像パターンを現像してレジストパターンを形成する。ステップ18(エッチング)ではレジストパターンが開口した部分を通してレジストパターンの下にある層又は基板をエッチングする。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによって、ウエハ上に多重に回路パターンを形成する。
本発明の好適な実施形態に係るツインステージ構成の露光装置の構成を概略的に示す図である。 駆動コイルの構成例を示す図である。 コイルの配置例を示す図である。 可動子の構成例を示す図である。 並進力及び浮上力の発生原理を説明するための図である。 並進系のコイル切り替え説明図である。 浮上系のコイル切り替え説明図である。 ωz方向の駆動方法を説明する図である。 ωx方向の駆動方法を説明する図である。 ωy方向の駆動方法を説明する図である。 スワップコイルの構成例を示す図である。 4層構成の駆動コイルを例示する図である。 Y、ωz方向の駆動の説明図である。 Z、ωx方向の駆動の説明図である。 X、ωz方向の駆動の説明図である。 図16は、Z、ωy方向の駆動説明図である。 2層構成の駆動コイルを例示する図である。 固定子のコイルユニットの構成を示す図である。 全体的な製造プロセスのフローを示す図である。 ウエハプロセスの詳細なフローを示す図である。

Claims (12)

  1. 第1領域及び第2領域を含む固定子と、前記固定子上で移動可能な2つの可動子とを備える駆動装置であって、
    前記可動子は磁石を有し、
    前記固定子はコイルユニットを有し、
    前記コイルユニットは、前記第1領域及び前記第2領域で前記2つの可動子を独立して駆動する駆動コイルと、前記第1領域及び前記第2領域の間で前記2つの可動子を入れ替えるスワップコイルとを含み、前記コイルユニットは、前記駆動コイルの少なくとも一部と前記スワップコイルとが重なるように構成されていることを特徴とする駆動装置。
  2. 前記スワップコイルは、前記第1領域及び前記第2領域が配列された第1方向と平行かつ互いに反対方向に前記2つの可動子を駆動することができるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記スワップコイルは、前記第1方向に直交する第2方向に分割された2つの分割コイル列を含み、各分割コイル列は、前記第2方向に沿った直線部を含む複数のコイルを前記第1方向に並べて構成されていることを特徴とする請求項2に記載の駆動装置。
  4. 前記スワップコイルは、前記駆動コイルよりも前記可動子から遠い位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の駆動装置。
  5. 前記第1領域は、前記可動子に搭載された基板についてアライメント用の計測処理を行うための領域であり、前記第2領域は、アライメント用の計測結果に基づいて前記基板をアライメントしながら露光処理を行うための領域であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の駆動装置。
  6. 前記駆動コイルは、前記計測処理及び前記露光処理のほか、前記2つの可動子を入れ替えるスワップ処理のために使用されることを特徴とする請求項5に記載の駆動装置。
  7. アライメント用の計測処理と露光処理とを並列に実施する露光装置であって、
    計測領域及び露光領域を含む固定子と前記固定子上で移動可能な2つの可動子とを有し、各可動子が基板を保持するチャックを有するステージ装置と、
    前記計測領域において前記計測処理を実施する計測ユニットと、
    前記露光領域において前記計測ユニットによる計測結果に基づいて基板をアライメントしながら前記露光処理を実施する露光ユニットとを備え、
    前記可動子は磁石を有し、
    前記固定子はコイルユニットを有し、
    前記コイルユニットは、前記計測領域及び前記露光領域で前記2つの可動子を独立して駆動する駆動コイルと、前記計測領域及び前記露光領域の間で前記2つの可動子を入れ替えるスワップコイルとを含み、前記コイルユニットは、前記駆動コイルの少なくとも一部と前記スワップコイルとが重なるように構成されている、
    ことを特徴とする露光装置。
  8. 前記スワップコイルは、前記計測領域及び前記露光領域が配列された第1方向と平行かつ互いに反対方向に前記2つの可動子を駆動することができるように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の露光装置。
  9. 前記スワップコイルは、前記第1方向に直交する第2方向に分割された2つの分割コイル列を含み、各分割コイル列は、前記第2方向に沿った直線部を含む複数のコイルを前記第1方向に並べて構成されていることを特徴とする請求項8に記載の露光装置。
  10. 前記スワップコイルは、前記駆動コイルよりも前記可動子から遠い位置に配置されていることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の露光装置。
  11. 前記駆動コイルは、前記計測処理及び前記露光処理のほか、前記2つの可動子を入れ替えるスワップ処理のために使用されることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の露光装置。
  12. デバイス製造方法であって、
    請求項7乃至11のいずれか1項に記載の露光装置を用いて、基板に塗布されら感光剤を露光する工程と、
    前記感光剤を現像する工程と、
    前記基板を処理する工程と、
    を含むことを特徴とするデバイス製造方法。
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