JP2002343706A - ステージ装置及びステージの駆動方法、露光装置及び露光方法、並びにデバイス及びその製造方法 - Google Patents

ステージ装置及びステージの駆動方法、露光装置及び露光方法、並びにデバイス及びその製造方法

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JP2002343706A
JP2002343706A JP2001149562A JP2001149562A JP2002343706A JP 2002343706 A JP2002343706 A JP 2002343706A JP 2001149562 A JP2001149562 A JP 2001149562A JP 2001149562 A JP2001149562 A JP 2001149562A JP 2002343706 A JP2002343706 A JP 2002343706A
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axis
stage
motor
wafer
exposure
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Keiichi Tanaka
慶一 田中
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Nikon Corp
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    • G03F7/70858Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature
    • G03F7/709Vibration, e.g. vibration detection, compensation, suppression or isolation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別な反力キャンセル機構を設けることな
く、ステージの位置制御性を向上する。 【解決手段】 リニアモータ(114’、116’)
は、相互に位相の異なる電流が重ね合せて供給される
と、相互に独立したX軸方向の力とY軸方向の力とを発
生する。例えば、リニアモータ(固定子110a)によ
りステージWST1がその可動子と一体でY軸方向に駆
動されると、その駆動力の反力が固定子110aに作用
するが、この反力を相殺するようなY軸方向の力をリニ
アモータ(114’、116’)が発生するように、電
流制御を行うことにより、前記反力をキャンセルするこ
とができる。反力キャンセルは、ステージのY軸方向駆
動力の大きさと無関係である。従って、ステージのY軸
方向の駆動力の反力をキャンセルするための特別な反力
キャンセル機構を設けることなく、ステージの位置制御
性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステージ装置及び
ステージの駆動方法、露光装置及び露光方法、並びにデ
バイス及びその製造方法に係り、更に詳しくは、2次元
移動するステージを有するステージ装置及び前記ステー
ジの駆動方法、前記ステージ装置を基板の駆動装置とし
て具備する露光装置及び前記ステージの駆動方法を含む
露光方法、並びに前記露光装置によって製造されるデバ
イス及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子、液晶表示素子等
を製造するためのリソグラフィ工程では、マスク又はレ
チクル(以下、「レチクル」と総称する)に形成された
パターンを露光用光学系によりレジスト等が塗布された
ウエハ又はガラスプレート等の基板(以下、「ウエハ」
と総称する)上に転写する露光装置が用いられている。
【0003】この露光装置では、ウエハを高精度に露光
位置に位置決めする必要があるため、ウエハはウエハホ
ルダ上に真空吸着等によって保持され、このウエハホル
ダがステージ上に固定されている。
【0004】従来、この種のステージの駆動系として
は、回転型モータと該モータの駆動力を直線運動に変換
するボールネジ(又は送りねじ)との組み合わせが用い
られていたが、かかる駆動系には、摺動摩擦、バックラ
ッシュなどの非線形要因があるため、駆動要素の線形化
と線形制御が困難であり、ステージの高精度位置決めが
困難であった。最近では、このような駆動系に代わり、
ステージをより高速に、機械的な案内面の精度等に影響
されず、かつ機械的な摩擦を回避して非接触で駆動する
直接駆動手段としてのリニアモータとリニア気体ガイド
とを組み合わせた駆動系が主流となりつつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、露光装置
は、半導体素子等の量産装置であることから、必然的に
高いスループットが要求される。このため、高スループ
ッ卜化に向けてリニアモータの高推力化が望まれている
が、これまでは、ステージ重量低減よりむしろモータ推
力を上げることに専念しており、モータが大型化してい
る。また、これに伴い、ステージの駆動反力に起因する
振動を除振するための防振装置や、位置ずれ防止(補
正)のための反力キャンセル機構も必要不可欠となって
いる。このような理由により、ステージ装置の重量が重
くなる悪循環となっている。
【0006】さらに、ステージを非接触で支持し案内す
るリニア気体ガイドは、重力方向の支持は勿論、水平面
内方向についても高い剛性を得るため強固な構造部材と
なっており、これによっても、ステージ装置がますます
重量化している。
【0007】この他、光露光装置においては、パターン
線幅の微細化(デバイスルールの微細化)のためArF
エキシマレーザ光(波長193nm)あるいはこれより
短波長の真空紫外光(例えば波長157nmのF2レー
ザ光)による露光が検討されている。かかる真空紫外
(VUV)露光装置では、真空紫外光の屈折や吸収を防
止するため、全光路に高純度なヘリウム等の不活性ガス
を充填(パージ)した状態で露光することが要求される
が、従来のリニアモータとリニア気体ガイドとを組み合
わせた駆動系にあっては、気体ガイドから周囲への気体
の流出(より正確には、気体静圧軸受けから気体ガイド
に対して噴出された浮上用の気体の流出)により、上記
ヘリウムガス等の純度が悪化する恐れがあった。従っ
て、気体ガイドの数は削減できることが望ましい。
【0008】本発明は、かかる事情の下になされたもの
で、その第1の目的は、特別な反力キャンセル機構を設
けることなく、ステージの位置制御性を向上することが
できるステージ装置及びステージの駆動方法を提供する
ことにある。
【0009】また、本発明の第2の目的は、露光精度を
向上することができる露光装置及び露光方法を提供する
ことにある。
【0010】また、本発明の第3の目的は、高集積度の
マイクロデバイスを提供することにある。
【0011】また、本発明の第4の目的は、高集積度の
マイクロデバイスの生産性を向上することができるデバ
イス製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、移動面(12a)に沿って2次元移動する少なくと
も1つのステージ(WST1,WST2)を有するステ
ージ装置であって、第1固定子(110a,112a)
と、該第1固定子と協働する第1可動子(110b)と
を有し、前記ステージを第1軸方向に駆動する、少なく
とも1つの第1軸用モータ(110,112)と;前記
第1固定子が接続された第2可動子(114,116,
118,120)と、該第2可動子と協働する第2固定
子(122,124)とを有し、前記第2固定子と前記
第2可動子との間の電磁気的相互作用により、前記第1
軸用モータと前記ステージとを少なくとも前記第1軸に
直交する第2軸方向に駆動する、少なくとも1つの第2
軸用モータ(114’116’等)と;前記第2軸用モ
ータに前記第1軸方向の力を発生させる成分と、前記第
2軸用モータに前記第2軸方向の力を発生させる成分と
を含む駆動電流を、前記第2軸用モータに供給する電流
供給装置(38)と;を備える。
【0013】本明細書において、固定子と可動子とが
「協働する」とは、固定子と可動子との間に、ステージ
を駆動する力を発生するような何らかの物理的相互作用
(電磁気的相互作用を含む)が行われることを意味す
る。また、第2軸用モータに第2軸方向の力を発生させ
る成分は、その電流値(振幅)が零である場合を含む。
【0014】これによれば、電流供給装置により、第2
軸用モータに第1軸方向の力を発生させる成分(以下、
適宜「第1軸駆動成分」又は「第1軸用駆動電流」とい
う)と、前記第2軸用モータに第2軸方向の力を発生さ
せる成分(以下、適宜「第2軸駆動成分」又は「第2軸
用駆動電流」という)とを含む駆動電流が、第2軸用モ
ータに対して供給されると、第1軸用モータとステージ
とが一体で第2軸方向に駆動される。このとき、第2軸
用モータは、第2軸方向の駆動力のみでなく、第1軸方
向の力も発生しているので、例えばこの力が一定となる
ような、第1軸駆動成分を含む駆動電流を電流供給装置
が供給することにより、第2軸用モータの可動子が、固
定子に対して所定のクリアランスを保った状態で、かつ
第1軸用モータ及びステージが一体で第2軸方向に駆動
される。従って、エアガイド等を別に設ける必要がなく
なる。
【0015】一方、ステージが、第1軸用モータの第1
可動子と第1固定子との協働により第1軸方向に駆動さ
れる場合には、第1軸用モータの可動子がステージと一
体で第1軸方向に駆動されるので、その駆動力の反力が
第1軸用モータの固定子に作用する。この反力を相殺す
るような第1軸方向の力を第2軸用モータに発生させる
ような第1軸駆動成分を含む駆動電流を、電流供給装置
が、第2軸用モータに供給することは容易である。従っ
て、結果的に、ステージの第1軸方向の移動に伴う反力
は第2軸用モータが発生する力のみによってキャンセル
することができる。第2軸用モータは第2軸方向の力と
独立に第1軸方向の力を発生するので、前記反力のキャ
ンセルは、ステージの第2軸駆動成分が零(第2軸用駆
動電流の電流値が零)であってもなくても同様に可能で
ある。従って、少なくとも、ステージの第1軸方向の駆
動力の反力をキャンセルするための反力キャンセル機構
は不要となる。
【0016】従って、本発明によれば、ステージの位置
制御性を向上することができるとともに、上記エアガイ
ド、上記反力キャンセル機構等が不要となる分、軽量化
が可能となる。但し、第1軸用モータの固定子の一側に
のみ第2軸用モータを設ける場合には、他側には、何ら
かの案内機構が必要であるが、この場合であっても、一
側のガイド機構及び反力キャンセル機構は不要となる。
【0017】この場合において、請求項2に記載の発明
の如く、前記電流供給装置は、前記第2軸用モータに前
記第2軸方向の力を発生させるための複数の相の第2軸
用駆動電流と、該第2軸用駆動電流とは位相が異なり、
前記第2軸用モータに前記第1軸方向の力を発生させる
ための第1軸用駆動電流とを重ね合わせて、前記第2軸
用モータに供給することとしても良い。
【0018】この場合において、請求項3に記載の発明
の如く、前記電流供給装置は、前記第1軸方向の力が前
記第1軸用モータの駆動状態に応じて変化するように、
前記第1軸用駆動電流を制御することとしても良い。か
かる場合には、ステージを第1軸方向に駆動する第1軸
用モータの駆動力及びその反力に応じて、第2軸用モー
タの電磁力ガイドとしての剛性を可変にすることがで
き、これによりステージの第1軸方向の駆動に伴う反力
をキャンセルすることができるとともに、第1軸用モー
タ(固定子)の第1軸方向への移動を防止することがで
きる。
【0019】上記請求項1〜3に記載の各発明におい
て、請求項4に記載の発明の如く、前記移動面(12
a)がその一側に設けられたステージベース(12)
と;前記ステージ、前記第1軸用モータ、及び前記第2
軸用モータの前記第2可動子とを前記移動面に対して所
定のクリアランスを保って浮上支持する軸受け装置(5
3)とを更に備えることとすることができる。かかる場
合には、第2軸用モータにより、摩擦力がほぼ零の状態
で、第1軸用モータと一体でステージを第2軸方向に駆
動することが可能になり、ステージの位置制御性の一層
の向上が期待できる。
【0020】この場合において、請求項5に記載の発明
の如く、前記第2軸用モータの前記第2固定子(12
2,124)が、前記ステージベースとは独立して床上
に配置されていることが望ましい。かかる場合には、ス
テージの第2軸方向の駆動の際に、第2軸用モータの第
2固定子にステージの駆動力の反力が作用するが、その
反力は、第2固定子から床に逃がされるので、その反力
がステージベースに直接的に伝達されることはなく、そ
の反力がステージベース及び該ステージベースに対して
軸受け装置によって浮上支持されたステージの振動要因
となることがない。
【0021】上記請求項4及び5に記載の各発明に係る
ステージ装置の構成は種々考えられる。
【0022】近年、高エネルギ積の磁石材料が開発され
てきており、例えば電磁カリニアモータにおいても、磁
気回路を必ずしもコの字(U字)型にしなくても偏平型
の磁気回路(電機子コイルの一方の面側に磁石がある磁
気回路)でも十分な推力(F=B・I・L)が得られ、
かつ設計の自由度を広げることができるようになった。
ここで、Fはローレンツ電磁力、Bは空隙磁束密度、L
は空隙にある電機子コイルの長さ、Iは電機子コイルに
流れる電流である。
【0023】ところで、コイル裏面に磁性体を設けない
偏平型磁気回路の場合、偏平型リニアモータ特有の優れ
た性質である垂直力(すなわち、電機子コイルと磁石と
の間隔を調整する方向の力)が現れることを、本発明者
は、見出した。この垂直力を鉛直方向でなく、水平方向
に発生させることにより、リニアモータ自体に非接触ガ
イド機構(電磁力ガイド機構)の機能を兼ね備えさせる
ことができる。
【0024】そこで、上記請求項4及び5に記載の各発
明に係るステージ装置において、例えば、請求項6に記
載の発明の如く、前記第1軸用モータが1つのリニアモ
ータで構成され、前記第2軸用モータが一対のリニアモ
ータで構成されるとともに、前記第1軸用リニアモータ
の前記第1固定子の駆動方向に関する両端に、前記一対
の第2軸用リニアモータの各第2可動子が設けられてい
ても良い。かかる場合には、1つの第1軸用リニアモー
タと、一対の第2軸用リニアモータとがH型に配置され
た、第1軸及び第2軸を含む面内の3自由度方向(第1
軸方向、第2軸方向、並びに第1軸及び第2軸に直交す
る第3軸回りの回転方向)にステージを駆動可能な3D
OFステージ装置が構成される。この3DOFステージ
装置では、第2軸方向へのステージの移動は一対の第2
軸用リニアモータで、第2軸用リニアモータ自身を電磁
力ガイドとして行われる。また、ステージの上記回転駆
動は、一対の第2軸用リニアモータの駆動力を異ならせ
ることにより行われる。一方、第1軸方向のステージの
駆動は、第1軸用リニアモータにより行われ、その際そ
の駆動反力が第1軸用リニアモータの固定子を介して第
2軸用リニアモータの少なくとも一方に作用するが、そ
の第2軸用リニアモータの発生する第1方向の力により
その反力を相殺することができる。この場合において、
第2軸用リニアモータとして、電磁力リニアモータを採
用する場合、コイル裏面に磁性体を設けない偏平型磁気
回路を有する偏平型リニアモータを採用することが望ま
しい。このようにする場合には、コイル裏側に磁性体を
貼り合せて閉磁気回路とする場合のように、磁石と磁性
体との相対運動による渦電流損失及びヒステリシス損失
により粘性及び摩擦抵抗が働き、非線形性が生じる可能
性が殆どないため、結果的に制御性が良くなるからであ
る。
【0025】上記請求項4及び5に記載の各発明におい
て、請求項7に記載の発明の如く、前記ステージが2つ
設けられ、前記各ステージを前記第1軸方向に個別に駆
動する前記第1軸用モータが2つ設けられ、前記各第1
軸用モータと該第1軸用モータに対応するステージとを
一体で、少なくとも前記第2軸方向に個別に駆動する前
記第2軸用モータは、前記各第1軸用モータの前記第1
固定子の駆動方向に関する両端に設けられた各一対の第
2可動子と、この第2可動子に対応する共通の第2固定
子とを有していても良い。かかる場合には、2つのステ
ージのそれぞれについて、上記請求項6で説明したのと
同様の3DOFステージ装置が構成される。また、この
場合、各第1軸用モータと該第1軸用モータに対応する
ステージとを一体で、少なくとも第2軸方向に個別に駆
動する第2軸用モータは、各第1軸用モータの第1固定
子の駆動方向に関する両端に設けられた各一対の第2可
動子と、この第2可動子に対応する共通の固定子とを有
していることから、2つのステージに、第2軸方向の共
通の移動領域を設定することができる。
【0026】上記請求項4〜7に記載の各発明に係るス
テージ装置において、軸受け装置は、磁気軸受け装置で
あっても勿論良いが、請求項8に記載の発明の如く、前
記軸受け装置は、前記移動面に向かって噴出される加圧
気体の静圧と真空吸引力とのバランスにより、前記ステ
ージ、前記第1軸用モータ及び前記第2軸用モータの可
動子を前記移動面に対して所定のクリアランスを保って
浮上支持する真空予圧型気体静圧軸受け装置であり、該
軸受け装置の軸受け面には、前記加圧気体の噴出口と、
その周囲に配された真空吸引溝とが設けられていても良
い。かかる場合には、軸受け装置に磁気を用いていない
ので、磁気を嫌う環境下での使用に適する。また、軸受
け装置から移動面に対して噴出された気体が直ちに真空
排気されるので、周囲への気体の漏出を防止することが
でき、気体の流出による周囲気体の汚染を嫌う環境下は
勿論、超高真空の環境下等の特殊環境下での使用に適す
るようになる。
【0027】上記請求項1〜8に記載の各発明に係るス
テージ装置において、請求項9に記載の発明の如く、前
記ステージの移動領域の全域を取り囲むチャンバ(2
5)を更に備える場合には、前記第2軸用モータの前記
第2可動子を前記チャンバ内に、前記第2軸用リニアモ
ータの前記第2固定子を前記チャンバ外に配置すること
とすることができる。
【0028】上記請求項1〜9に記載の各発明に係るス
テージ装置において、請求項10に記載の発明の如く、
前記第2軸用モータの前記第2可動子が電機子コイルを
含む電機子ユニットである場合に、前記第2軸用モータ
の前記第2可動子と並行して移動する第3可動子を有
し、前記電機子コイルの冷却配管を含む配管・配線群
(340)を搬送する搬送用モータ(330)を更に備
えていても良い。かかる場合には、ステージ駆動用モー
タの可動子の電機子コイルの冷却配管を含む配管・配線
群の引張力は、主として搬送用モータの可動子に作用す
る。このため、配管・配線群が可動子に引きずられ、そ
の配管・配線群に生じる張力が抵抗(摩擦)要素となっ
て、ステージの位置制御性を悪化させるのを防止するこ
とができる。
【0029】この場合において、前記搬送用モータは、
対応する第2軸用モータとは別々に固定子を有していて
も良いが、請求項11に記載の発明の如く、前記搬送用
モータは対応して設けられた前記第2軸用モータの前記
第2固定子を共有していても良い。かかる場合には、部
品点数の不必要な増加を防止することができる。
【0030】請求項12に記載の発明は、所定のパター
ンを露光用光学系を用いて基板上に形成する露光装置で
あって、前記基板の駆動装置として請求項1〜11のい
ずれか一項に記載のステージ装置を具備することを特徴
とする。
【0031】これによれば、請求項1〜11に記載の各
発明に係るステージ装置により、ステージの位置制御性
を向上することができることから、例えば基板を静止し
た状態で露光を行う静止型露光装置の場合には、ステー
ジに保持された基板の位置決め精度の向上及び位置決め
整定時間の短縮化が可能となり、これにより露光精度及
びスループットの向上が可能となる。また、例えばパタ
ーンが形成されたマスクと基板とを同期移動しつつ露光
用光学系によりマスクのパターンを基板上に転写する走
査型露光装置の場合には、ステージに保持された基板の
マスクに対する追従精度を向上させることができ、マス
クと基板の同期精度の向上及び同期整定時間の短縮化に
より、露光精度及びスループットの向上が可能となる。
【0032】ここで、露光用光学系は、投影光学系は勿
論、電子光学系等の荷電粒子線光学系を含んでいても良
い。
【0033】請求項13に記載の発明は、所定のパター
ンを露光用光学系を用いて基板上に形成する露光装置で
あって、請求項7に記載のステージ装置を備え、該ステ
ージ装置を構成する各ステージがそれぞれ基板を保持
し、前記各ステージに対応して2つのアライメント系が
設けられていることを特徴とする。
【0034】これによれば、上記の如く、露光精度及び
スループットの向上が可能になるのに加え、例えば一方
のステージ上の基板に対する露光用光学系によるパター
ンの形成(露光)と並行して、他方のステージ上で基板
交換及びアライメント系によるアライメント等を行うこ
とが可能となるので、基板交換→アライメント→露光→
基板交換をシーケンシャルに行っていた場合に比べて、
スループットを著しく向上させることが可能となる。
【0035】請求項14に記載の発明に係るデバイス
は、請求項12又は13に記載の露光装置を用いて製造
されたことを特徴とする。
【0036】請求項15に記載の発明は、移動面に沿っ
てステージを第1軸及びこれに直交する第2軸方向に駆
動するステージの駆動方法であって、前記ステージを、
少なくとも1つの第1軸用モータを用いて前記第1軸方
向に駆動する第1工程と;前記第1軸用モータの固定子
が接続され、前記第1軸用モータと前記ステージとを少
なくとも前記第1軸に直交する第2軸方向に駆動可能に
設けられた少なくとも1つの第2軸用モータに対し、該
第2軸用モータに前記第1軸方向の力を発生させる成分
と、前記第2軸用モータに前記第2軸方向の力を発生さ
せる成分とを含む駆動電流を供給する第2工程と;を含
む。
【0037】これによれば、第1工程では、ステージを
第1軸用モータを用いて第1軸方向に駆動する。また、
第2工程では、第2軸用モータに対し、前記第1軸駆動
成分と、前記第2軸駆動成分とを含む駆動電流を供給す
ることにより、第2軸用リニアモータを用いて、第1軸
用リニアモータとステージとを一体で第2軸方向に駆動
する。この場合、第1工程と第2工程とは、同時に行っ
ても良く、あるいは別々に行っても良い。いずれにして
も、ステージを直交2軸方向に駆動することができる。
【0038】この場合、第2工程では、第2軸用モータ
は、第2軸方向の駆動力のみでなく、第1軸方向の力も
発生しているので、例えばこの力が一定となるように、
対応する第1軸駆動成分(第1軸駆動用電流)を制御す
ることにより、第2軸用モータの可動子を、その固定子
に対して所定のクリアランスを保った状態で、かつ第1
軸用モータ及びステージと一体で第2軸方向に駆動する
ことができる。従って、エアガイド等を別に設ける必要
がなくなる。
【0039】一方、第1工程では、第1軸用モータの発
生する駆動力により、第1軸用モータの可動子がステー
ジと一体で第1軸方向に駆動されるので、その駆動力の
反力が第1軸用モータの固定子に作用するが、該固定子
は第2軸用モータに接続されているので、前記反力を相
殺するような第1軸方向の力を第2軸用モータが発生す
るように、対応する第1軸駆動成分(第1軸用駆動電
流)を制御することにより、結果的にステージの第1軸
方向の移動に伴う反力をキャンセルすることができる。
この反力のキャンセルは、ステージの第2軸方向の駆動
力が零(第2軸用駆動電流の振幅が零)であってもなく
ても同様に可能である。従って、少なくとも、ステージ
の第1軸方向の駆動力の反力をキャンセルするための反
力キャンセル機構は不要となる。
【0040】従って、本発明によれば、ステージの位置
制御性を向上することができるとともに、上記エアガイ
ド、上記反力キャンセル機構等が不要となる。
【0041】この場合において、請求項16に記載の発
明の如く、前記駆動電流は、前記第2軸用モータに前記
第2軸方向の力を発生させるための複数の相の第2軸用
駆動電流と、該第2軸用駆動電流とは位相が異なり、前
記第2軸用モータに前記第1軸方向の力を発生させるた
めの第1軸用駆動電流とが重ね合わされて生成されても
良い。
【0042】請求項17に記載の発明は、所定のパター
ンを露光用光学系を用いてステージに保持された基板上
に形成する露光方法であって、請求項15又は16に記
載のステージ駆動方法を用いて前記ステージを駆動し、
該ステージと前記露光用光学系との相対位置を調整する
工程を含む。
【0043】これによれば、請求項15及び16に記載
の各発明に係るステージ駆動方法を用いてステージを駆
動し、該ステージと露光用光学系との相対位置を調整す
るので、ステージの位置制御性を向上させることがで
き、これによりステージに保持された基板上の所望の位
置に露光用光学系を用いてパターンを精度良く形成する
ことが可能となる。すなわち露光精度の向上が可能とな
る。
【0044】この場合において、例えば、請求項18に
記載の発明の如く、前記相対位置の調整は、前記露光用
光学系を基準とする所定の位置に前記基板を位置決めす
る際に行われても良く、あるいは請求項19に記載の発
明の如く、前記相対位置の調整は、前記パターンの基板
上への形成中に、前記露光用光学系に対して前記基板を
相対走査する際に行われても良い。前者の場合には、例
えば、静止露光を行う場合に、パターンの基板上への形
成に先立って、露光用光学系を基準とする所定の位置、
例えば露光用光学系の直下の露光位置に基板を精度良く
位置決めすることにより、精度良く基板上にパターンを
形成することができるとともに、基板の位置決め整定時
間の短縮によりスループットの向上が可能となる。ま
た、後者の場合には、例えばパターンが形成されたマス
クと基板とを同期移動しつつ露光用光学系によりマスク
のパターンを基板上に転写する走査露光を行う場合に、
パターンの基板上への転写中に、マスクの相対走査に追
従して露光用光学系に対して基板を相対走査することに
より、マスクに対する基板の追従精度の向上、すなわち
マスクと基板との同期精度の向上が可能となり、基板上
にマスクのパターンを精度良く転写形成することが可能
となるとともに、同期整定時間の短縮によるスループッ
トの向上も可能となる。
【0045】請求項20に記載の発明は、リソグラフィ
工程を含むデバイス製造方法であって、前記リソグラフ
ィ工程で、請求項17〜19のいずれか一項に記載の露
光方法を用いることを特徴とする。
【0046】これによれば、リソグラフィ工程におい
て、請求項17〜19に記載の各発明に係る露光方法を
用いて露光を行うことにより、基板上に複数層のパター
ンを重ね合せ精度良く形成することができ、これによ
り、より高集積度のマイクロデバイスを歩留まり良く製
造することができ、その生産性を向上させることができ
る。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
〜図16に基づいて説明する。
【0048】図1には、一実施形態に係る露光装置10
の概略構成が示されている。この露光装置10は、いわ
ゆるステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置
である。
【0049】この露光装置10は、光源40及び照明ユ
ニットILUを含み、露光用照明光によりマスクとして
のレチクルRを上方から照明する照明系、マスクとして
のレチクルRを主として所定の走査方向、ここではY軸
方向(図1における紙面直交方向)に駆動するレチクル
駆動機構、レチクルRの下方に配置された露光用光学系
としての投影光学系PL、投影光学系PLの下方に配置
され、ステージベースとしてのベース盤12上を基板と
してのウエハW1、W2をそれぞれ保持して独立して2
次元方向に移動するステージとしてのウエハステージW
ST1、WST2を備えたステージ装置13、及びこれ
ら各部を制御する制御系等を備えている。
【0050】この内、光源40を除く上記各部は、超ク
リーンルームの床面上に設置され、温度、湿度等が精度
良く管理された環境制御チャンバ(以下、「チャンバ」
という)11内に収納されている。
【0051】前記光源40としては、ここではF2レー
ザ光源(出力波長157nm)あるいはArFエキシマ
レーザ光源(出力波長193nm)などの、真空紫外域
のパルス紫外光を出力するパルスレーザ光源が用いられ
ている。この光源40は、実際には、チャンバ11が設
置される超クリーンルームとは別のクリーン度が低いサ
ービスルーム、あるいはクリーンルーム床下のユーティ
リティスペースなどに設置され、不図示の引き回し光学
系を介してチャンバ11内の照明ユニットILUに接続
されている。チャンバ11及び照明ユニットILUの引
き回し光学系との接続部には、不図示の光透過窓が設け
られている。
【0052】光源40は、そのパルス発光の繰り返し周
波数(発振周波数)やパルスエネルギなどが、主制御装
置90及び露光量制御装置70の管理下にあるレーザ制
御装置76によって制御されるようになっている。
【0053】なお、光源40として、KrFエキシマレ
ーザ光源(出力波長248nm)などの紫外光源、ある
いはAr2レーザ光源(出力波長126nm)などの他
の真空紫外光源を用いても良い。
【0054】前記照明ユニットILUは、内部を外気に
対して気密状態にする照明系ハウジング14と、この照
明系ハウジング14内に所定の位置関係で収納された、
ビーム整形光学系46、エネルギ粗調器48、第1フラ
イアイレンズ系50、レンズ52A、振動ミラー54、
レンズ52B、第2フライアイレンズ系58、照明系開
口絞り板42、レンズ60、固定レチクルブラインド6
2、可動レチクルブラインド64、リレーレンズ66,
68等とから構成される。
【0055】前記照明系ハウジング14内には、空気
(酸素)の含有濃度が数ppm未満とされたクリーンな
ヘリウムガス(He)あるいは乾燥窒素ガス(N2)が
充填されている。
【0056】ここで、照明系ハウジング14内の上記構
成各部について説明する。
【0057】ビーム整形光学系46は、光源から出射さ
れた紫外パルス光の断面形状を該紫外パルス光の光路後
方に設けられた後述するダブルフライアイレンズ系の入
射端を構成する第1フライアイレンズ系50の入射端の
全体形状と相似になるように整形するもので、例えばシ
リンダレンズやビームエキスパンダ(いずれも図示省
略)等で構成される。
【0058】エネルギ粗調器48は、紫外パルス光のパ
ルス毎の平均エネルギを調整するためのもので、ここで
は、回転円板上に透過率(1−減光率)が異なる複数の
光学フィルタを配置し、減光率を等比級数的に段階的に
変更するものが用いられている。このエネルギ粗調器4
8を構成する光学フィルタは、主制御装置90及び露光
量制御装置70の管理下にある照明制御装置72によっ
て制御されるモータを含む駆動機構44によって切り替
えられる。
【0059】前記ダブルフライアイレンズ系は、照明光
の強度分布を一様化するためのもので、エネルギ粗調器
48後方の紫外パルス光の光路上に順次配置された第1
フライアイレンズ系50、レンズ52A,52B、及び
第2フライアイレンズ系58とから構成される。
【0060】この場合、レンズ52Aとレンズ52Bと
の間には、被照射面(レチクル面又はウエハ面)に生じ
る干渉縞や微弱なスペックルを平滑化するための振動ミ
ラー54が配置されている。この振動ミラー54の振動
(偏向角)は駆動系78を介して主制御装置90の管理
下にある露光量制御装置70によって制御されるように
なっている。
【0061】本実施形態のようなダブルフライアイレン
ズ系と振動ミラーとを組み合わせた構成については、例
えば特開平1−235289号公報、特開平7−142
354号公報などに詳細に開示されている。
【0062】前記第2フライアイレンズ系58の射出面
の近傍に、円板状部材から成る照明系開口絞り板42が
配置されている。この照明系開口絞り板42には、ほぼ
等角度間隔で、例えば通常の円形開口より成る開口絞
り、小さな円形開口より成りコヒーレンスファクタであ
るσ値を小さくするための開口絞り、輪帯照明用の輪帯
状の開口絞り、及び変形光源法用に例えば4つの開口を
偏心させて配置して成る変形開口絞り等が配置されてい
る。この照明系開口絞り板42は、照明制御装置72に
より制御されるモータ74等により回転されるようにな
っており、これによりいずれかの開口絞りが紫外パルス
光の光路上に選択的に設定され、後述するケーラー照明
における光源面形状が輪帯、小円形、大円形、或いは4
つ目等に制限される。
【0063】照明系開口絞り板42後方の紫外パルス光
の光路上に、レンズ60が配置され、更に後方の光路上
に固定レチクルブラインド62、可動レチクルブライン
ド64が配置されている。
【0064】固定レチクルブラインド62は、レチクル
Rのパターン面に対する共役面から僅かにデフォーカス
した面に配置され、レチクルR上の照明領域IA(図2
参照)を規定する所定形状の開口部が形成されている。
この固定レチクルブラインドの開口部は、投影光学系P
Lの円形視野内の中央で走査露光時のレチクルRの移動
方向(Y軸方向)と直交したX軸方向に直線的に伸びた
スリット状又は矩形状に形成されているものとする。
【0065】可動レチクルブラインド64は、走査方向
に対応する方向の位置及び幅が可変の開口部を有し、走
査露光の開始時及び終了時に可動レチクルブラインド6
4を介して照明領域を更に制限することによって、不要
な部分の露光が防止されるようになっている。この可動
レチクルブラインド64は、ブラインド駆動装置39を
介して、主制御装置90の管理下にあるステージ制御装
置38によって制御される。
【0066】前記可動レチクルブラインド64後方のパ
ルス紫外光の光路上には、リレーレンズ66,68から
成るリレー光学系が配置されている。
【0067】以上の構成において、第1フライアイレン
ズ系50の入射面、第2フライアイレンズ系58の入射
面、可動レチクルブラインド64の配置面、レチクルR
のパターン面は、光学的に互いに共役に設定されてい
る。また、第1フライアイレンズ系50の射出面側に形
成される光源面、第2フライアイレンズ系58の射出面
側に形成される光源面、投影光学系PLのフーリエ変換
面(射出瞳面)は光学的に互いに共役に設定され、ケー
ラー照明系となっている。
【0068】このようにして構成された照明ユニットI
LUの作用を簡単に説明すると、光源40からの紫外パ
ルス光が引き回し光学系を介して照明ユニットILU内
に入射すると、この紫外パルス光はビーム整形光学系4
6で後方の第1フライアイレンズ系50に効率よく入射
するようにその断面形状が整形される。次いで、この紫
外パルス光はエネルギ粗調器48により所定のピーク強
度に調整された後、第1フライアイレンズ系50に入射
する。これにより、第1フライアイレンズ系50の射出
端側に面光源、すなわち多数の光源像(点光源)から成
る2次光源が形成される。これらの多数の点光源の各々
から発散する紫外パルス光は、レンズ52A、振動ミラ
ー54、レンズ52Bを介して第2フライアイレンズ系
58に入射する。これにより、第2フライアイレンズ系
58の射出端に多数の微少な光源像を所定形状の領域内
に一様分布させた3次光源が形成される。この3次光源
から射出された紫外パルス光は、照明系開口絞り板42
上のいずれかの開口絞りを通過した後、固定レチクルブ
ラインド62の開口部を一様な強度分布で照明する。但
し、その強度分布には、光源40からの紫外パルス光の
可干渉性に依存した干渉縞や微弱なスペックルが数%程
度のコントラストで重畳し得る。そのためウエハ面上に
は、干渉縞や微弱なスペックルによる露光量むらが生じ
得るが、その露光量むらは先に挙げた特開平7−142
354号公報に記載のように、走査露光時のレチクルR
やウエハWの移動と紫外パルス光の発振とに同期させて
振動ミラー54を振ることで平滑化される。
【0069】こうして固定レチクルブラインド62の開
口部を通った紫外パルス光は、可動レチクルブラインド
64を通過した後、リレーレンズ66,68を経て均一
な照明光として、レチクルR上の上記固定レチクルブラ
インド62によって規定された所定形状、ここでは矩形
スリット状の照明領域IA(図2参照)を照明する。こ
こで、レチクルRに照射される矩形スリット状の照明光
は、図1中の投影光学系PLの投影視野の中央にX軸方
向(非走査方向)に細長く延びるように設定され、その
照明光のY軸方向(走査方向)の幅はほぼ一定に設定さ
れている。
【0070】前記レチクル駆動機構は、図1に示される
レチクルチャンバ15内に収容されている。レチクルチ
ャンバ15と照明系ハウジング14との接続部分には、
ホタル石などから成る光透過窓が形成されている。レチ
クルチャンバ15内には、空気(酸素)の含有濃度が数
ppm程度とされたクリーンなヘリウムガス(He)あ
るいは乾燥窒素ガス(N2)が充填されている。
【0071】前記レチクル駆動機構は、レチクルベース
盤32上をレチクルRを保持してXY2次元方向に移動
可能なレチクルステージRSTと、このレチクルステー
ジRSTを駆動する不図示のリニアモータと、このレチ
クルステージRSTの位置を管理するレチクル干渉計シ
ステムとを備えている。
【0072】これを更に詳述すると、レチクルステージ
RSTは、実際には、後述する真空予圧型気体静圧軸受
け装置53(図7参照)を介してレチクルベース盤32
上に浮上支持される。そして、このレチクルステージR
STは、不図示のリニアモータによって、走査方向であ
るY軸方向に所定ストローク範囲で駆動されるレチクル
粗動ステージと、該レチクル粗動ステージに対しボイス
コイルモータ等からなる駆動系によってX軸方向、Y軸
方向及びθz方向(Z軸回りの回転方向)に微少駆動さ
れるレチクル微動ステージとから構成される。このレチ
クル微動ステージ上に不図示の静電チャック又は真空チ
ャックを介してレチクルRが吸着保持されている。な
お、本実施形態では、図示は省略されているが、レチク
ル粗動ステージの移動により発生する反力は、例えば、
特開平8−63231号公報に開示されるように、レチ
クル粗動ステージを駆動するためのリニアモータの可動
子と固定子とをレチクルベース盤32に対して互いに逆
向きに相対移動させることによって排除するようになっ
ている。
【0073】上述のように、レチクルステージRST
は、実際には、2つのステージから構成されるが、以下
においては、便宜上、レチクルステージRSTは、図1
に示される駆動機構30によりX軸、Y軸方向の微小駆
動、θz方向の微小回転、及びY軸方向の走査駆動がな
される単一のステージであるものとして説明する。な
お、駆動機構30は、リニアモータ、ボイスコイルモー
タ等を駆動源とする機構であるが、図1では図示の便宜
上及び説明の便宜上から単なるブロックとして示してい
るものである。
【0074】レチクルステージRST上には、図2に示
されるように、X軸方向の一側の端部に、レチクルステ
ージRSTと同じ素材(例えばセラミック等)から成る
平行平板移動鏡34がY軸方向に延設されており、この
移動鏡34のX軸方向の一側の面には鏡面加工により反
射面が形成されている。この移動鏡34の反射面に向け
て図1の干渉計システム36を構成する測長軸BI6X
で示される干渉計からの干渉計ビームが照射され、干渉
計ではその反射光を受光して基準面に対する相対変位を
計測することにより、レチクルステージRSTの位置を
計測している。ここで、この測長軸BI6Xを有する干
渉計は、実際には独立に計測可能な2本の干渉計光軸を
有しており、レチクルステージRSTのX軸方向の位置
計測と、ヨーイング量の計測が可能となっている。この
測長軸BI6Xを有する干渉計は、後述するウエハステ
ージ側の測長軸BI1X、BI2Xを有する干渉計1
6、18からのウエハステージWST1、WST2のヨ
ーイング情報やX位置情報に基づいてレチクルとウエハ
の相対回転(回転誤差)をキャンセルする方向にレチク
ルステージRSTを回転制御したり、X方向同期制御を
行なうために用いられる。
【0075】一方、レチクルステージRSTの走査方向
(スキャン方向)であるY軸方向の一側(図1における
紙面奥側)には、一対のコーナーキューブミラー35、
37が設置されている。そして、不図示の一対のダブル
パス干渉計から、これらのコーナーキューブミラー3
5、37に対して図2に測長軸BI7Y、BI8Yで示
される干渉計ビームが照射される。各干渉計ビームは、
レチクルベース盤32上の反射面にコーナーキューブミ
ラー35、37より戻され、そこで反射したそれぞれの
反射光が同一光路を戻り、それぞれのダブルパス干渉計
で受光され、それぞれのコーナーキューブミラー35、
37の基準位置(レファレンス位置で前記レチクルベー
ス盤32上の反射面)からの相対変位が計測される。そ
して、これらのダブルパス干渉計の計測値が図1のステ
ージ制御装置38に供給され、その平均値に基づいてレ
チクルステージRSTのY軸方向の位置が計測される。
このY軸方向位置の情報は、後述するウエハ側の測長軸
BI3Y(図2参照)を有する干渉計の計測値に基づく
レチクルステージRSTとウエハステージWST1又は
WST2との相対位置の算出、及びこれに基づく走査露
光時の走査方向(Y軸方向)のレチクルとウエハの同期
制御に用いられる。
【0076】すなわち、本実施形態では、干渉計36及
び測長軸BI7Y、BI8Yで示される一対のダブルパ
ス干渉計によってレチクル干渉計システムが構成されて
いる。
【0077】なお、レチクルRを構成するガラス基板の
素材は、使用する光源によって使い分ける必要がある。
例えば、光源としてF2レーザ光源等の真空紫外光源を
用いる場合には、ホタル石やフッ化マグネシウム、フッ
化リチウム等のフッ化物結晶、あるいは水酸基濃度が1
00ppm以下で、かつフッ素を含有する合成石英(フ
ッ素ドープ石英)などを用いる必要があり、ArFエキ
シマレーザ光源あるいはKrFエキシマレーザ光源を用
いる場合には、上記各物質に加えて合成石英を用いるこ
とも可能である。
【0078】前記投影光学系PLとしては、ここでは、
物体面(レチクルR)側と像面(ウエハW)側の両方が
テレセントリックで1/4(又は1/5)縮小倍率の縮
小系が用いられている。このため、レチクルRに紫外パ
ルス光が照射されると、レチクルR上の回路パターン領
域のうちの紫外パルス光によって照明された部分からの
結像光束が投影光学系PLに入射し、その回路パターン
の部分倒立像が紫外パルス光の各パルス照射の度に投影
光学系PLの像面側の視野の中央にスリット状または矩
形状(多角形)に制限されて結像される。これにより、
投影された回路パターンの部分倒立像は、投影光学系P
Lの結像面に配置されたウエハW上の複数のショット領
域のうちの1つのショット領域表面のレジスト層に縮小
転写される。
【0079】投影光学系PLとしては、光源としてAr
Fエキシマレーザ光源あるいはKrFエキシマレーザ光
源を用いる場合には、屈折光学素子(レンズ素子)のみ
から成る屈折系が主として用いられる。これに対して、
2レーザ光源等を用いる場合には、例えば特開平3−
282527号公報に開示されているような、屈折光学
素子と反射光学素子(凹面鏡やビームスプリッタ等)と
を組み合わせたいわゆるカタディオプトリック系(反射
屈折系)、あるいは反射光学素子のみから成る反射光学
系が用いられる。
【0080】反射屈折型の投影光学系としては、上記の
他、例えば特開平8―171054号、特開平10−2
0195号公報などに開示される、反射光学素子として
ビームスプリッタと凹面鏡とを有する反射屈折系を用い
ることができる。また、特開平8−334695号公
報、特開平10−3039号公報などに開示される、反
射光学素子としてビームスプリッタを用いずに凹面鏡な
どを有する反射屈折系を用いることができる。
【0081】この他、米国特許第5,031,976
号、第5,488,229号、及び第5,717,51
8号に開示される、複数の屈折光学素子と2枚のミラー
(凹面鏡である主鏡と、屈折素子又は平行平面板の入射
面と反対側に反射面が形成される裏面鏡である副鏡)と
を同一軸上に配置し、その複数の屈折光学素子によって
形成されるレチクルパターンの中間像を、主鏡と副鏡と
によってウエハ上に再結像させる反射屈折系を用いても
良い。この反射屈折系では、複数の屈折光学素子に続け
て主鏡と副鏡とが配置され、照明光が主鏡の一部を通っ
て副鏡、主鏡の順に反射され、さらに副鏡の一部を通っ
てウエハ上に達することになる。
【0082】また、投影光学系PLを構成するレンズの
素材(硝材)も使用する光源によって使い分ける必要が
ある。ArFエキシマレーザ光源あるいはKrFエキシ
マレーザ光源を用いる場合には、合成石英あるいはホタ
ル石等を用いても良いが、光源としてF2レーザ光源等
の真空紫外光源を用いる場合には、全てホタル石等を用
いる必要がある。
【0083】本実施形態では、投影光学系PLの鏡筒内
には、空気(酸素)の含有濃度が数ppm未満とされた
クリーンなヘリウムガス(He)あるいは乾燥窒素ガス
(N 2)が充填されている。
【0084】次に、本実施形態のステージ装置13等に
ついて、図1、図3、図4、図5、図6、図7に基づい
て説明する。この内、図3には、ステージ装置13と、
このステージ装置13に隣接して配置されたウエハロー
ダチャンバ17内のウエハローダ室とが、天井部分を取
り除いた状態の概略平面図にて示されている。また、図
4には、図3のA−A線概略断面図が示されている。
【0085】ステージ装置13は、図1に示されるよう
に、非磁性体材料から成り内部にウエハ室19を形成す
るチャンバ25と、ウエハ室19内に収納されたベース
盤12と、このベース盤12上に後述する真空予圧型気
体静圧軸受け装置53(図1では図示せず、図7参照)
を介して浮上支持され、X軸方向(図1における紙面内
左右方向)及びY軸方向(図1における紙面直交方向)
に独立して2次元移動可能な2つのウエハステージWS
T1,WST2、これらのウエハステージWST1,W
ST2を駆動するステージ駆動系、及びウエハステージ
WST1,WST2の位置を計測する干渉計システム等
を備えている。
【0086】前記ウエハ室19内には、空気(酸素)の
含有濃度が数ppm程度とされたクリーンなヘリウムガ
ス(He)あるいは乾燥窒素ガス(N2)が充填されて
いる。また、このウエハ室19を形成するチャンバ25
の+Y側には、図3に示されるように、前記ウエハロー
ダ室を区画するウエハローダチャンバ17が隣接して配
置されている。ウエハローダ室は、X軸方向の隣接する
3つの部屋26、27、28に区画されている。中央に
位置する部屋27の+Y側の側壁には、外部からウエハ
を出し入れするための外部搬出入口27aが設けられて
いる。この外部搬出入口27aには、開閉扉29が設け
られている。また、部屋27の中央部には、ウエハを搭
載するための不図示のテーブルが設置されている。ま
た、この部屋27のX軸方向両側の側壁には、所定高さ
の位置に開口部27b、27cが設けられ、これらの開
口部27b、27cが上下方向のスライド扉31、33
によってそれぞれ開閉されるようになっている。
【0087】部屋27の両側に位置する部屋26、28
の内部には、水平多関節ロボット(スカラーロボット)
から成るウエハローダ41A、41Bがそれぞれ配置さ
れている。また、部屋26、28の−Y側の側壁には、
所定高さの位置に開口部26a、28aがそれぞれ形成
されている。これらの開口部26a、28aは、上下方
向のスライド扉43、45によってそれそれ開閉される
ようになっている。
【0088】開口部26a、28aの外部側には、接続
部47、49がそれぞれ設けられ、これらの接続部4
7、49を介してチャンバ25の+Y側の側壁に設けら
れたウエハ出し入れ口25a、25bが開口部26a、
28aに連通している(図4参照)。
【0089】本実施形態では、ウエハローダ41A、4
1Bによって、部屋27と部屋26,28との間のウエ
ハのやり取り、及び、部屋26,28とウエハ室19内
のウエハステージWST1、WST2との間のウエハの
やり取りが行われるようになっている。なお、図示は省
略しているが、部屋26、28内には、ウエハを複数枚
収納保管するウエハキャリアがそれぞれ設置されてい
る。
【0090】ここで、前記3つの部屋26、27、28
の内部にも、ヘリウムガスあるいは乾燥窒素ガスが充填
されているが、部屋27内のヘリウムガスの純度が低
く、部屋26、28内のヘリウムガスの純度は、それよ
り幾分高く、ウエハ室19内より幾分低くなっている。
すなわち、部屋27、部屋26,28、ウエハ室19の
順にヘリウムガスの純度が徐々に高くなるように設定さ
れている。
【0091】前記ウエハローダチャンバ17は、図4に
示されるように、クリーンルームの床面に設置されたベ
ースプレートBP上に載置されている。また、このベー
スプレートBP上に、複数の防振ユニット51を介して
ウエハ室19を形成するチャンバ25が載置されてい
る。従って、防振ユニット51により、床面からチャン
バ25に伝達される微振動がマイクロGレベルで絶縁さ
れるようになっている。この場合、ウエハローダチャン
バ17を介して床面からの微振動がチャンバ25に伝達
されるおそれがあるため、これら両者間に振動を吸収す
るための弾性部材を設ける、あるいは前記接続部47,
49を弾性部材によって形成することが望ましい。
【0092】また、ウエハステージWST1、WST2
の底面には、図4にウエハステージWST1を代表的に
採り上げて示されるように、真空予圧型気体静圧軸受け
装置(以下「軸受け装置」と略述する)53が複数ヶ所
に設けられており、この軸受け装置53からベース盤1
2上面に形成された移動面としてのガイド面12aに向
かって吹き出された加圧気体、例えばヘリウム(あるい
は乾燥窒素ガス等)の静圧(いわゆる隙間内圧力)と真
空予圧力とのバランスにより例えば数ミクロンの間隔を
保った状態で、ウエハステージWST1、WST2がベ
ース盤12上に浮上支持されている。
【0093】前記軸受け装置53は、図7に示されるよ
うに、ウエハステージWST1(WST2)の底面に不
図示の接着剤等により固着されている。軸受け装置53
では、その本体61の底面(ガイド面12aに対向する
側の面)に周囲より僅かに凹んだ軸受け面53aが設け
られている。この軸受け面53aのほぼ中央に、本体6
1に形成された給気用通路55が連通し、この給気用通
路55は不図示の加圧気体源(例えば、ヘリウムガスボ
ンベ(あるいは窒素ガスボンベ)等に不図示の供給用配
管を介して接続されている。また、軸受け面53aに
は、その給気用通路55を取り囲むように環状の凹溝5
7が形成されている。この環状凹溝57の一部の内底部
に、本体61に形成された排気用通路59が開口してい
る。この排気用通路59は、不図示の真空ポンプ等の真
空源に不図示の排気用配管を介して接続されている。
【0094】従って、この軸受け装置53が複数取り付
けれたウエハステージWST1(WST2)は、各軸受
け装置53の給気用通路55からガイド面12aに向か
って吹き出された加圧気体、例えばヘリウム(あるいは
乾燥窒素ガス等)の静圧と、各軸受け装置53の排気用
通路59を介して与えられる負圧(真空吸引力)及びウ
エハステージWST1の自重との合計である予圧力との
バランスにより、例えば数ミクロンの間隔を保った状態
で、ガイド面12aの上方に浮上支持されている。さら
に、各軸受け装置53の給気用通路55からガイド面1
2aに向かって吹き出された加圧気体は、その周囲の環
状凹溝57を介して排気用通路59内に排気されるの
で、加圧気体が、軸受け装置53の外部に漏出するのが
防止されるようになっている。従って、例えば、加圧気
体として、加圧空気等を用いても、ウエハ室19内のヘ
リウム等の純度が低下するのを防止できるようになって
いる。なお、排気用通路は、内側から外側へ順次真空度
が高くなるように複数段の排気用通路を設けても勿論良
い。
【0095】ベースプレートBP上のチャンバ25のY
軸方向の両外側には、図3及び図5の平面図に示される
ように、一対のX軸リニアガイド(いわゆるムービング
マグネット型のリニアモータの固定子)122、124
がX軸方向に延設されている。以下においては、これら
のX軸リニアガイドを固定子122、124と呼ぶ。
【0096】また、固定子122、124に対向してチ
ャンバ25の内部側には、前記固定子122、124に
沿って移動可能な各2つのムービングマグネット型のリ
ニアモータの可動子114,118及び116,120
が配置されている。
【0097】この内、可動子114,116は、第1軸
用モータとしてのY軸リニアモータ110の固定子11
0aのY軸方向の両端に設けられている。また、可動子
118,120は、第1軸用モータとしてのY軸リニア
モータ112の固定子112aのY軸方向の両端に設け
られている。
【0098】本実施形態では、可動子114と固定子1
22、可動子118と固定子122とによって、それぞ
れ第2軸用モータとしてのX軸リニアモータが構成さ
れ、可動子116と固定子124、可動子120と固定
子124とによって、それぞれ第2軸用モータとしての
X軸リニアモータが構成されている。以下の説明では、
上記可動子114、116、118、120を示す符号
に「’」を付して各X軸リニアモータを示すものとす
る。また、前述のように、本実施形態の各X軸リニアモ
ータは、固定子122、124がチャンバ25の外部に
配置され、可動子114、116、118、120がチ
ャンバ25の内部に配置されている。すなわち、固定子
と可動子との間に、チャンバ25を構成する部材が介在
することになる。この場合、チャンバ25を構成する材
料としては、非磁性及び非導電性の特性を有する材料が
望ましい。
【0099】可動子114、116、118、120
は、図5に示されるように、X軸方向に沿って所定間隔
で配置された複数の永久磁石63を有する磁極ユニット
として構成されている。
【0100】前記固定子122、124は、図4に示さ
れるように、電機子コイル65を有する電機子ユニット
として構成され、それぞれの下端がベースプレートBP
に固定されている。なお、これらの固定子122、12
4を含むX軸リニアモータ114’、116’、11
8’、120’の構成及び駆動方法については、後に更
に詳述する。
【0101】可動子114、118、116、120の
底面部には、図4に可動子114,116について代表
して示されるように、軸受け取付け部材67A、67
B、67C、67D(図4においては、軸受け部材67
C、67Dは図示せず、図5参照)がそれぞれ固定され
ている。これらの軸受け取付け部材67A〜67Dの底
面には、前述した軸受け装置53がそれぞれ複数箇所に
取り付けられ、ベース盤12のガイド面12a上に数ミ
クロン程度のクリアランスを介して浮上支持されてい
る。すなわち、軸受け取付け部材67A、67Bに取り
付けられた軸受け装置53の浮上力によって、可動子1
14、116及び固定子110aの全体がベース盤12
のガイド面12aの上方に浮上支持されている。また、
軸受け取付け部材67C、67Dに取り付けられた軸受
け装置53の浮上力によって、可動子118、120及
び固定子112aの全体がベース盤12のガイド面12
aの上方に浮上支持されている。
【0102】図6には、一方のウエハステージWST1
が、Y軸リニアモータ110とともに断面図にて示され
ている。この図6に示されるように、ウエハステージW
ST1は、ステージ本体69と、該ステージ本体69の
上部に、3つのボイスコイルモータ71で異なる3点を
支持されたウエハテーブル73とを備えている。
【0103】ステージ本体69は、上下方向で相互に対
向した一対の断面L字状の磁石取付け部材75、77
と、これらの一対の磁石取付け部材75、77を相互に
連結する連結部材79とを備えている。上側の磁石取付
け部材75の下面には、ヨーク81が固定され、該ヨー
ク81の下面には、Y軸方向に所定間隔で極性が交互に
異なる永久磁石83が配設されている。また、下側の磁
石取付け部材77の上面には、ヨーク82が固定され、
該ヨーク82の上面には、前記永久磁石83とそれぞれ
対向してかつY軸方向に極性が交互に異なる永久磁石8
4が配設されている。相互に対向する永久磁石83,8
4同士の極性は、互いに逆極性とされている。
【0104】すなわち、本実施形態では、ステージ本体
69の一部にY軸リニアモータ110の固定子110a
に対応する可動子としての磁極ユニット110bが組み
込まれている。そして、相互に対向する永久磁石83,
84相互間の空隙内に、Y軸方向に所定間隔で並べられ
た電機子コイル85を内蔵する固定子(電機子ユニッ
ト)110aが挿入されている。これら磁極ユニット1
10bと固定子110aとの間に生じるローレンツ電磁
力により、ウエハステージWST1が走査方向であるY
軸方向に駆動されるようになっている。
【0105】また、図6に示されるように、ウエハステ
ージWST1の底面(すなわちステージ本体69の底
面)と同様に、該ステージ本体69の+X側の側面に
は、前述した軸受け装置53が複数箇所に設けらてい
る。この側面に設けられた軸受け装置53の各々から吹
き出される加圧気体の静圧と真空予圧力とのバランスに
より、ステージ本体69が固定子110aに対して所定
のクリアランスを保って非接触で支持されている。これ
により、ステージ本体69が固定子110aに対して接
触するのが防止されるとともに、固定子110aがその
長手方向(Y軸方向)の両端に設けられた一対の可動子
114,116と一体で+X方向に駆動される際に、ス
テージ本体69が固定子110aから離脱するのが防止
されるようになっている。
【0106】前記ウエハテーブル73を支持する上記3
つのボイスコイルモータ71は、図1に示されるステー
ジ制御装置38によって独立して駆動されるようになっ
ており、これによって、ウエハテーブル73がZ軸方向
及びθx方向(X軸回りに回転方向)、θy方向(Y軸
回りの回転方向)に微少駆動されるようになっている。
また、このウエハテーブル73上に不図示のウエハホル
ダを介してウエハW1が静電吸着若しくは真空吸着され
ている。
【0107】他方の、ウエハステージWST2も上述と
同様にして構成されている。
【0108】ここで、X軸リニアモータ114’、11
6’、118’、120’について、その駆動原理等を
X軸リニアモータ120’を例として詳述する。なお、
X軸リニアモータ114’、116’、118’それぞ
れも、X軸リニアモータ120’と同様の駆動原理によ
って可動子駆動を行う。
【0109】X軸リニアモータ120’の可動子120
の−Y方向側(すなわち、固定子124との対向面側)
端部には、図8(A)及び図8(B)に総合的に示され
るように、磁性体部材から成る磁石保持部材126が設
けられており、該磁石保持部材126によって、永久磁
石128S、128NがX軸方向に沿って、配列周期P
Xで交互に配列されるように保持されている。ここで、
永久磁石128S、128Nは、共にX軸方向の幅LX
(<PX)である同一の直方体形状を有し、同様に磁化
された永久磁石である。そして、永久磁石128Sは、
固定子124に対向する磁極面がS極面とされ、一方、
永久磁石128Nは、固定子124に対向する磁極面が
N極面とされている。
【0110】X軸リニアモータ120’の固定子124
では、図9(A)に示されるように、外形が六角形状と
なる扁平コイルである電機子コイル65が、Z軸方向中
央部においてZ軸と平行となる電流経路を有するよう
に、X軸方向に沿って隙間なく配列されている。なお、
Z軸方向中央部における各電機子コイル65の電流経路
のX軸方向の幅は(PX/3)となっている。そして、
Z軸と平行な電流経路の領域が、上記の可動子120と
対向するようになっている。このように配列された複数
の電機子コイル65から成るコイル群に対しては、可動
子120と対向する領域のX軸方向の中央部において、
図9(B)に示されるように、X軸方向に沿ってZ軸方
向の電流がIU、IV、IW、−IU、−IV、−IWの順で
繰り返されるように、各電機子コイルに電流が供給され
るようになっている。
【0111】次に、以上のように構成されたX軸リニア
モータ120’における可動子120の駆動原理を、図
10〜図12を参照して説明する。
【0112】可動子120では、永久磁石128Nが、
そのN磁極面から固定子124との間の空間へ向けて−
Y方向(紙面下向き)の磁束を発生する。こうして発生
した磁束は、−Y方向に進行するほど−Y方向成分を減
少させつつ、隣接する永久磁石128S側への成分を増
していく。そして、永久磁石128Nとそれに隣接する
永久磁石128Sとの中間点に達すると、−Y方向成分
は零となり、隣接する永久磁石128S側への成分のみ
となる。その後、磁束は、+Y方向成分を増加させつ
つ、また、隣接する永久磁石128S側への成分を減少
させつつ進行し、永久磁石128SのS極面に到達す
る。永久磁石128SのS極面に到達した磁束は、永久
磁石128S内を進行し、そのN極面を介した後に磁石
保持部材126内を進行して永久磁石128NのS極面
に到達する。そして、永久磁石128NのS極面に到達
した磁束は永久磁石128N内を進行し、そのN極面に
到達する。こうして、図10(A)において実線矢印で
示されるような、永久磁石128N、永久磁石128
S、磁石保持部材126を順次巡る磁気回路が形成され
る。
【0113】以上のような磁気回路が形成されていると
き、固定子124のY位置、すなわち電機子コイル65
が配置されるY位置の磁束密度B(BX,BY,BZ)で
は、可動子120における永久磁石128S、128N
の形状及び配置から、磁石−コイル間の空隙部分の他の
位置と同様に、Z成分BZが零となる。そして、磁束密
度BのY成分BY(以下、単に「磁束密度BY」と略す)
は、図10(B)に示されるような分布となる。すなわ
ち、永久磁石128N,128SのX軸方向の中点に応
じた位置で磁束密度BYの絶対値が最大となり、この点
から磁極面のX軸方向の周辺部に応じた位置へ行くほど
磁束密度BYの絶対値は小さくなる。そして、永久磁石
128NのX軸方向の中点に応じた位置と永久磁石12
8SのX軸方向の中点に応じた位置との中点位置で磁束
密度BYは零となる。また、磁束密度BYの分布は、永久
磁石128N,128SのX軸方向の中点に応じた位置
を中心として、±X方向について対称となっており、磁
束密度BYのX方向分布は、周期2PXの正弦関数(あ
るいは余弦関数)によって良い近似が行われる形状とな
っている。なお、磁束密度BYは、Z軸方向では変化し
ないとみなすことができる。
【0114】以上より、磁束密度BY(X)は、 BY(X)=BY0・cos{(PX/π)・X+φ} …(1) が良い近似となっている。ここで、BY0及びφは定数で
ある。なお、図10(B)では、磁束方向が+Y方向成
分を有する場合に磁束密度BYの値を正とし、磁束方向
が−Y向成分を有する場合に磁束密度BY値を負として
いる。
【0115】また、磁束密度BのX成分BX(以下、単
に「磁束密度BX」と略す)は、図10(C)に示され
るような分布となる。すなわち、永久磁石128Nと永
久磁石128SとのX軸方向の中点に応じた位置で磁束
密度BXの絶対値が最大となる。そして、この位置から
永久磁石128N,128SのX軸方向の中点に応じた
位置に近付くほど磁束密度BXの絶対値は小さくなり、
永久磁石128N,128SのX軸方向の中点に応じた
位置で磁束密度BXは零となる。また、磁束密度BXの分
布は、永久磁石128Nと永久磁石128SとのX軸方
向の中点に応じた位置を中心として、±X方向について
対称となっており、磁束密度BXのX方向分布は、正弦
関数(あるいは余弦関数)によって良い近似が行われる
形状となっている。なお、磁束密度BXは、Z軸方向で
は変化しないとみなすことができる。
【0116】以上より、磁束密度BX(X)は、 BX(X)=BX0・cos{(PX/π)・X+φ+(π/2)} =−BX0・sin{(PX/π)・X+φ} …(2) と表される。
【0117】上記の(1)式と(2)式とを比べて分か
るように、磁束密度BY(X)と磁束密度BX(X)と
は、X軸方向に関する変化の周期が同一であり、位相が
1/4周期だけずれている。なお、図10(C)では、
磁束の方向が+X方向の場合に磁束密度BXの値を正と
し、磁束の方向が−X方向の場合に磁束密度BXの値を
負としている。
【0118】なお、本実施形態においては、磁石保持部
材126として磁性体部材を使用して磁気抵抗を小さく
しているので、効率の良い磁束発生を可能としている。
【0119】上記の図10(B)に示される磁束密度分
布BYの環境中において、各電機子コイル65に電流が
供給されて、上述のようなZ軸方向の電流IU、IV、I
W、−IU、−IV、−IWが発生すると、磁束密度分布B
Yと各電流との相互作用によってX軸方向のローレンツ
力が発生する。また、図10(C)に示される磁束密度
分布BXの環境中において、各電機子コイル65に電流
が供給されて、上述のようなZ軸方向の電流IU、IV
W、−IU、−IV、−IWが供給されると、磁束密度分
布BXと各電流との相互作用によってY軸方向のローレ
ンツ力が発生する。本実施形態では、以上のようにして
発生するX軸方向のローレンツ力の反力により可動子1
20をX軸方向に駆動し、また、Y軸方向のローレンツ
力の反力により可動子120をY軸方向に駆動してい
る。
【0120】かかるX軸方向及びY軸方向への可動子1
20の駆動のため、電流IU、IV、IW、−IU、−
V、−IWそれぞれがX軸駆動用電流成分(第1軸用駆
動電流)IUX、IVX、IWX、−IUX、−IVX、−IWX
びY軸駆動用電流成分(第2軸用駆動電流)IUY
VY、IWY、−IUY、−IVY、−IWYを含むように、可
動子120に対向する各電機子コイル65に電流が供給
される。すなわち、電流IU、IV、IW、−IU、−
V、−IWが、 IU=IUX+IUY …(3) IV=IVX+IVY …(4) IW=IWX+IWY …(5) となる電流が、可動子120に対向する各電機子コイル
65に供給される。
【0121】ここで、磁束密度分布BYが(1)式で表
されることを考慮して、本実施形態では、X軸駆動用電
流成分IUX、IVX、IWX、−IUX、−IVX、−IWXが、
可動子120に対するX軸方向に関する相対位置を変数
Xとして、図11(A)に示されるような、 IUX=IX0cos{(π/PX)・X+φ} …(6) IVX=IX0cos{(π/PX)・X+φ+π/3} …(7) IWX=IX0cos{(π/PX)・X+φ+2π/3} …(8) となるように、可動子120に対向する各電機子コイル
65に電流が供給される。ここで、IX0は定数である。
【0122】また、磁束密度分布BXが(2)式で表さ
れることを考慮して、本実施形態では、Y軸駆動用電流
成分IUY、IVY、IWY、−IUY、−IVY、−IWYが、図
11(B)に示されるような、 IUY=−IY0sin{(π/PX)・X+φ} …(9) IVY=−IY0sin{(π/PX)・X+φ+π/3} …(10) IWY=−IY0sin{(π/PX)・X+φ+2π/3} …(11) となるように、可動子120に対向する各電機子コイル
65に電流が供給される。ここで、IY0は定数である。
【0123】こうした電流が各電機子コイル65に供給
されると、磁束密度分布BYとX軸駆動用電流成分
UX、IVX、IWX、−IUX、−IVX、−IWXとの相互作
用によって発生するX軸方向のローレンツ力の合力FX1
は、 FX1=C1・IX0 …(12) となる。ここで、C1は定数である。一方、磁束密度分
布BYとY軸駆動用電流成分IUY、IVY、IWY、−
UY、−IVY、−IWYとの相互作用によって発生するX
軸方向のローレンツ力の合力FX2は、零となる。したが
って、磁束密度分布BYと電流IU、IV、IW、−IU
−IV、−IWとの相互作用によって発生するX軸方向の
ローレンツ力の合力FXは、 FX=FX1+FX2=C1・IX0 …(13) となる。すなわち、X軸方向のローレンツ力の合力FX
は、図12に示されるように、可動子120のX位置に
よらない一定の大きさを有する。ここで、(13)式か
ら明らかなように、合力FXの方向は、定数IX0の正負
すなわち電流IUX、IVX、IWX、−IUX、−IVX、−I
WXの向きを変化させることにより制御可能であり、ま
た、合力FXの大きさは、定数IX0の絶対値すなわち電
流の振幅を変化させることにより制御可能となってい
る。
【0124】また、磁束密度分布BYとY軸駆動用電流
成分IUY、IVY、IWY、−IUY、−IVY、−IWYとの相
互作用によって発生するY軸方向のローレンツ力の合力
Y1は、 FY1=C2・IY0 …(14) となる。ここで、C2は定数である。一方、磁束密度分
布BXとX軸駆動用電流成分IUX、IVX、IWX、−
UX、−IVX、−IWXとの相互作用によって発生するY
軸方向のローレンツ力の合力FY2は、零となる。したが
って、磁束密度分布BXと電流IU、IV、IW、−IU
−IV、−IWとの相互作用によって発生するY軸方向の
ローレンツ力の合力FYは、 FY=FY1+FY2=C2・IY0 …(15) となる。すなわち、Y軸方向のローレンツ力の合力FY
は、図12に示されるように、可動子120のX位置に
よらない一定の大きさを有する。ここで、(15)式か
ら明らかなように、合力FYの方向は、定数IY0の正負
すなわち電流IUY、IVY、IWY、−IUY、−IVY、−I
WYの向きを変化させることにより制御可能であり、ま
た、合力FYの大きさは、定数IY0の絶対値すなわち電
流の振幅を変化させることにより制御可能となってい
る。
【0125】上記の合力FXの反力が可動子120に対
するX軸方向の駆動力となり、また、合力FYの反力が
可動子120に対するY軸方向の駆動力となる。したが
って、X軸リニアモータ120’では、各電機子コイル
65に供給する電流を、X軸駆動用電流成分IUX
VX、IWX、−IUX、−IVX、−IWXの方向と振幅とを
所望のX軸駆動力となるように調整し、また、Y軸駆動
用電流成分IUY、IVY、I WY、−IUY、−IVY、−IWY
を所望のY軸駆動力となるように調整することにより、
所望のXY2次元方向の所望の力を可動子120に与え
ることができる。
【0126】本実施形態では、以上の説明から明らかな
ように、Y軸リニアモータ110、112の発生するロ
ーレンツ力によって、ウエハステージWST1、WST
2がそれぞれ走査方向であるY軸方向に駆動されるとと
もに、X軸リニアモータ114’、116’によって、
ウエハステージWST1が固定子110aとともに非走
査方向であるX軸方向に駆動され、X軸リニアモータ1
18’、120’によって、ウエハステージWST2が
固定子112aとともに非走査方向であるX軸方向に駆
動されるようになっている。すなわち、このようにして
ウエハステージWST1、WST2を独立してXY2次
元駆動するステージ駆動系が構成されている。そして、
このステージ駆動系を構成する各リニアモータの電機子
コイルに対する供給電流が、主制御装置90からの指令
に応じてステージ制御装置38によって制御されるよう
になっている。すなわち、本実施形態ではステージ制御
装置38が電流供給装置をも兼ねている。
【0127】なお、固定子110aの両端に設けられた
一対のX軸リニアモータ114’、116’のX軸方向
の推力を異ならせることにより、ウエハステージWST
1に微少ヨーイングを発生させたり、除去したりするこ
とも可能である。同様に、固定子112aの両端に設け
られた一対のX軸リニアモータ118’、120’のX
軸方向の推力を異ならせることにより、ウエハステージ
WST2に微少ヨーイングを発生させたり、除去したり
することも可能である。
【0128】上述のように、ウエハステージWST1、
WST2は、ステージ本体69とウエハテーブル73と
の2部分を備えているが、以下においては、便宜上ウエ
ハステージWST1、WST2がそれぞれ単一のステー
ジであるものとして説明を行う。
【0129】ウエハステージWST1、WST2の上面
には、図5に示されるように、種々の基準マークが形成
された基準マーク板FM1、FM2がウエハW1、W2
とそれぞれほぼ同じ高さになるように設置されている。
これらの基準マーク板FM1、FM2は、例えば各ウエ
ハステージの基準位置を検出する際に用いられる。
【0130】また、ウエハステージWST1(より正確
にはウエハテーブル73)のX軸方向一側の面(図1に
おける左側面)20とY軸方向一側の面(図1における
紙面手前側の面)21とは、鏡面仕上げがなされた反射
面となっており、同様に、ウエハステージWST2(よ
り正確にはウエハテーブル73)のX軸方向他側の面
(図1における右側面)22とY軸方向の一側の面23
とは、鏡面仕上げがなされた反射面となっている。これ
らの反射面に、後述する干渉計システムを構成する各測
長軸の干渉計ビームが投射され、その反射光を各干渉計
で受光することにより、各反射面の基準位置(一般には
投影光学系側面や、アライメント系の側面に固定ミラー
を配置し、そこを基準面とする)からの変位を計測し、
これにより、ウエハステージWST1、WST2の2次
元位置がそれぞれ計測されるようになっている。なお、
干渉計システムの測長軸の構成については、後に詳述す
る。
【0131】前記投影光学系PLのX軸方向の両側に
は、図1に示されるように、同じ機能を持ったオフアク
シス(off-axis)方式のアライメント系24a、24b
が、投影光学系PLの光軸中心(レチクルパターン像の
投影中心と一致)よりそれぞれ同一距離だけ離れた位置
に設置されている。これらのアライメント系24a、2
4bは、LSA(Laser Step Alignment)系、FIA
( Filed Image Alignment)系、LIA(Laser Interf
erometric Alignment )系の3種類のアライメントセン
サを有しており、基準マーク板上の基準マーク及びウエ
ハ上のアライメントマークのX、Y2次元方向の位置計
測を行なうことが可能である。
【0132】ここで、LSA系は、レーザ光をマークに
照射して、回折・散乱された光を利用してマーク位置を
計測する最も汎用性のあるセンサであり、従来から幅広
いプロセスウエハに使用される。FIA系は、ハロゲン
ランプ等のブロードバンド(広帯域)光でマークを照明
し、このマーク画像を画像処理することによってマーク
位置を計測するセンサであり、アルミ層やウエハ表面の
非対称マークに有効に使用される。また、LIA系は、
回折格子状のマークに周波数をわずかに変えたレーザ光
を2方向から照射し、発生した2つの回折光を干渉させ
て、その位相からマークの位置情報を検出するセンサで
あり、低段差や表面荒れウエハに有効に使用される。
【0133】本実施形態では、これら3種類のアライメ
ントセンサを、適宜目的に応じて使い分け、ウエハ上の
3点の一次元マークの位置を検出してウエハの概略位置
計測を行なういわゆるサーチアライメントや、ウエハ上
の各ショット領域の正確な位置計測を行なうファインア
ライメント等を行なうようになっている。
【0134】この場合、アライメント系24aは、ウエ
ハステージWST1上に保持されたウエハW1上のアラ
イメントマーク及び基準マーク板FM1上に形成された
基準マークの位置計測等に用いられる。また、アライメ
ント系24bは、ウエハステージWST2上に保持され
たウエハW2上のアライメントマーク及び基準マーク板
FM2上に形成された基準マークの位置計測等に用いら
れる。
【0135】これらのアライメント系24a、24bを
構成する各アライメントセンサからの情報は、アライメ
ント制御装置80によりA/D変換され、デジタル化さ
れた波形信号を演算処理してマーク位置が検出される。
この結果が主制御装置90に送られ、主制御装置90か
らその結果に応じてステージ制御装置38に対し、露光
時の同期位置補正等が指示されるようになっている。
【0136】さらに、本実施形態の露光装置10では、
図1では図示を省略したが、レチクルRの上方に、例え
ば特開平7−176468号公報等に開示される、投影
光学系PLを介してレチクルR上のレチクルマーク(図
示省略)と基準マーク板FM1、FM2上のマークとを
同時に観察するための露光波長を用いたTTR(Throug
h The Reticle )アライメント系から成る一対のレチク
ルアライメント顕微鏡が設けられている。これらのレチ
クルアライメント顕微鏡の検出信号は、主制御装置90
に供給されるようになっている。
【0137】また、図1では図示を省略したが、投影光
学系PL、アライメント系24a、24bのそれぞれに
は、合焦位置を調べるためのオートフォーカス/オート
レベリング計測機構(以下、「AF/AL系」という)
がそれぞれ設けられている。
【0138】このように、投影光学系PL及び一対のア
ライメント系24a、24bのそれぞれに、オートフォ
ーカス/オートレベリング計測機構を設けた露光装置の
構成は、例えば特開平10−214783号公報に詳細
に開示されており、公知であるから、ここではこれ以上
の説明を省略する。
【0139】従って、本実施形態では、上記特開平10
−214783号公報に記載の露光装置と同様に、アラ
イメント系24a、24bによるアライメントセンサの
計測時に、露光時と同様のAF/AL系の計測、制御に
よるオートフォーカス/オートレベリングを実行しつつ
アライメントマークの位置計測を行なうことにより、高
精度なアライメント計測が可能になる。換言すれば、露
光時とアライメント時との間で、ステージの姿勢による
オフセット(誤差)が発生しなくなる。
【0140】次に、ウエハステージWST1、WST2
の位置を管理する干渉計システムについて、図1、図2
及び図5を参照しつつ説明する。
【0141】これらの図に示されるように、投影光学系
PLの投影中心とアライメント系24a、24bのそれ
ぞれの検出中心とを通るX軸に沿ってウエハステージW
ST1のX軸方向一側の面には、図1の干渉計16から
の第1測長軸BI1Xで示される干渉計ビームが照射さ
れ、同様に、X軸に沿ってウエハステージWST2のX
軸方向の他側の面には、図1の干渉計18からの第2測
長軸BI2Xで示される干渉計ビームが照射されてい
る。そして、干渉計16、18ではこれらの反射光を受
光することにより、各反射面の基準位置からの相対変位
を計測し、ウエハステージWST1、WST2のX軸方
向位置を計測するようになっている。ここで、干渉計1
6、18は、図2に示されるように、各3本の光軸を有
する3軸干渉計であり、ウエハステージWST1、WS
T2のX軸方向位置の計測以外に、チルト計測及びヨー
イング量(θz回転)計測が可能となっている。各光軸
の出力値は独立に計測できるようになっている。
【0142】なお、第1測長軸BI1X、第2測長軸B
I2Xの各干渉計ビームは、ウエハステージWST1、
WST2の移動範囲の全域で常にウエハステージWST
1、WST2に当たるようになっており、従って、X軸
方向については、投影光学系PLを用いた露光時、アラ
イメント系24a、24bの使用時等いずれのときにも
ウエハステージWST1、WST2の位置は、第1測長
軸BI1X、第2測長軸BI2Xの計測値に基づいて管
理される。
【0143】また、図2及び図5に示されるように、投
影光学系PLの投影中心で第1,第2測長軸BI1X,
BI2Xと垂直に交差する第3測長軸BI3Yを有する
干渉計と、アライメント系24a、24bのそれぞれの
検出中心で第1,第2測長軸BI1X,BI2Xとそれ
ぞれ垂直に交差する第4、第5測長軸BI4Y,BI5
Yをそれぞれ有する干渉計とが設けられている(但し、
図中では測長軸のみが図示されている)。
【0144】本実施形態の場合、投影光学系PLを用い
た露光時のウエハステージWST1、WST2のY方向
位置計測には、投影光学系PLの投影中心、すなわち光
軸AXを通過する測長軸BI3Yの干渉計の計測値が用
いられる。また、アライメント系24aの使用時のウエ
ハステージWST1のY方向位置計測には、アライメン
ト系24aの検出中心、すなわち光軸SXを通過する測
長軸BI4Yの計測値が用いられる。また、アライメン
ト系24b使用時のウエハステージWST2のY方向位
置計測には、アライメント系24bの検出中心、すなわ
ち光軸SXを通過する測長軸BI5Yの計測値が用いら
れる。
【0145】従って、各使用条件により、Y軸方向の干
渉計測長軸がウエハステージWST1、WST2の反射
面より外れる事となるが、少なくとも一つの測長軸、す
なわち測長軸BI1X、BI2Xはそれぞれのウエハス
テージWST1、WST2の反射面から外れることがな
いので、使用する干渉計光軸が反射面上に入った適宜な
位置でY側の干渉計のリセットを行なうことができる。
この干渉計のリセット方法については、後に詳述する。
【0146】なお、上記Y計測用の測長軸BI3Y、B
I4Y、BI5Yの各干渉計は、各2本の光軸を有する
2軸干渉計であり、ウエハステージWST1、WST2
のY軸方向の計測以外に、チルト計測が可能となってい
る。各光軸の出力値は独立に計測できるようになってい
【0147】本実施形態では、干渉計16、18及び測
長軸BI3Y、BI4Y、BI5Yを有する3つの干渉
計の合計5つの干渉計によって、ウエハステージWST
1、WST2の2次元座標位置を管理する干渉計システ
ムが構成されている。
【0148】また、本実施形態では、後述するように、
ウエハステージWST1、WST2の内の一方が露光シ
ーケンスを実行している間、他方はウエハ交換、ウエハ
アライメントシーケンスを実行するが、この際に両ステ
ージの干渉が発生しないように、各干渉計の出力値に基
づき、主制御装置90からの指令に応じてステージ制御
装置38により、ウエハステージWST1、WST2の
移動が管理されている。
【0149】次に、制御系について図1に基づいて説明
する。この制御系は、装置全体を統括的に制御する主制
御装置90を中心に、この主制御装置90の配下にある
露光量制御装置70及びステージ制御装置38、並びに
露光量制御装置70の配下にある照明制御装置72、レ
ーザ制御装置76等から構成されている。
【0150】ここで、制御系の上記構成各部の動作を中
心に本実施形態に係る露光装置10におけるステップ・
アンド・スキャン露光時の動作について説明する。
【0151】まず、ステージ制御装置38では、主制御
装置90からアライメント結果に基づいて与えられる指
令に応じ、前述した干渉計システムの測長軸BI3Yと
測長軸BI1X(又はBI2X)の計測値をモニタしつ
つ、ウエハステージの駆動系を構成する各リニアモータ
を制御してウエハW1(又はW2)の第1ショットの露
光のための走査開始位置にウエハステージWST1(又
はWST2)を移動する。
【0152】次に、ステージ制御装置38では、、主制
御装置90の指示に応じてレチクルRとウエハW1(又
はW2)、すなわちレチクルステージRSTとウエハス
テージWST1(又はWST2)とのY軸方向の相対走
査を開始し、両ステージRST、WST1(又はWST
2)がそれぞれの目標走査速度に達し、等速同期状態に
達すると、照明系ユニットILUからの紫外パルス光に
よってレチクルRのパターン領域が照明され始め、走査
露光が開始される。上記の相対走査は、前述した干渉計
システムの測長軸BI3Yと測長軸BI1X(又はBI
2X)及びレチクル干渉計システムの測長軸BI7Y、
BI8Yと測長軸BI6Xの計測値をモニタしつつ、ス
テージ制御装置38によってレチクル駆動部30及びウ
エハステージの駆動系を構成する各リニアモータを制御
することにより行われる。
【0153】この走査露光の開始に先立って、両ステー
ジがそれぞれの目標走査速度に達した時点で、露光量制
御装置70では、レーザ制御装置76に指示してパルス
発光を開始させている。このとき、ステージ制御装置3
8からの指示に基づき、ブラインド駆動装置39によっ
て可動レチクルブラインド64の所定のブレードの移動
がレチクルステージRSTの移動と同期制御されている
ため、レチクルR上のパターン領域外への紫外パルス光
の照射が遮光されることは、通常のスキャニング・ステ
ッパと同様である。
【0154】ステージ制御装置38は、レチクル駆動部
30及びウエハステージの駆動系を構成する各リニアモ
ータを介してレチクルステージRST及びウエハステー
ジWSTを同期制御する。その際、特に上記の走査露光
時には、レチクルステージRSTのY軸方向の移動速度
VrとウエハステージWST1(又はWST2)のY軸
方向の移動速度Vwとが、投影光学系PLの投影倍率
(1/4倍あるいは1/5倍)に応じた速度比に維持さ
れるように同期制御を行う。
【0155】そして、レチクルRのパターン領域の異な
る領域が紫外パルス光で逐次照明され、パターン領域全
面に対する照明が完了することにより、ウエハW1(又
はW2)上の第1ショットの走査露光が終了する。これ
により、レチクルRのパターンが投影光学系PLを介し
て第1ショットに縮小転写される。
【0156】ここで、前述したパルス発光の開始と同時
に、露光量制御装置70は、ミラー駆動装置78に指示
して振動ミラー54を駆動させ、レチクルR上のパター
ン領域が完全に照明領域IA(図2参照)を通過するま
で、すなわちパターンの全面の像がウエハ上のショット
領域に形成されるまで、連続してこの制御を行なうこと
で2つのフライアイレンズ系50、58で発生する干渉
縞のムラ低減を行なう。
【0157】また、ブラインド駆動装置39では、ステ
ージ制御装置38からの指示に基づき、走査露光終了の
直後のレチクルR上のパターン領域外への紫外パルス光
の照射を遮光すべく、可動レチクルブラインド64の所
定のブレードの移動をレチクルステージRSTの移動と
同期制御するようになっている。
【0158】上述のようにして、第1ショットの走査露
光が終了すると、主制御装置90からの指示に基づき、
ステージ制御装置38により、ウエハステージの駆動系
を構成する各リニアモータを介してウエハステージWS
T1(又はWST2)がX、Y軸方向にステップ移動さ
れ、第2ショットの露光のための走査開始位置に移動さ
れる。このステッピングの際に、ステージ制御装置38
では干渉計システムの測長軸BI3Yと測長軸BI1X
(又はBI2X)の計測値に基づいてウエハステージW
ST1(又はWST2)のX、Y、θz方向の位置変位
をリアルタイムに計測する。この計測結果に基づき、ス
テージ制御装置38では、ウエハステージWST1(又
はWST2)のXY位置変位が所定の状態になるように
ウエハステージWST1(又はWST2)の位置を制御
する。また、ステージ制御装置38ではウエハステージ
WST1(又はWST2)のθz方向の変位の情報に基
づいてレチクル駆動部30を制御し、そのウエハ側の回
転変位の誤差を補償するようにレチクルステージRST
(レチクル微動ステージ)を回転制御する。
【0159】そして、主制御装置90の指示に応じて、
ステージ制御装置38、露光量制御装置70により、上
述と同様に各部の動作が制御され、ウエハW1(又はW
2)上の第2ショットに対して上記と同様の走査露光が
行われる。
【0160】このようにして、ウエハW1(又はW2)
上のショットの走査露光と次ショット露光のためのステ
ッピング動作とが繰り返し行われ、ウエハ上の露光対象
ショットの全てにレチクルRのパターンが順次転写され
る。
【0161】なお、上記走査露光中にウエハ上の各点に
与えられるべき積算露光量の制御は、主制御装置90に
より、露光量制御装置70又はステージ制御装置38を
介して、光源40の発振周波数(パルス繰り返し周波
数)、光源40から出力される1パルス当たりのパルス
エネルギ、エネルギ粗調器48の減光率、及びウエハス
テージとレチクルステージとの走査速度の少なくとも1
つを制御することにより行われる。
【0162】さらに、主制御装置90では、例えば、走
査露光時にレチクルステージとウエハステージの移動開
始位置(同期位置)を補正する場合、各ステージを移動
制御するステージ制御装置38に対して補正量に応じた
ステージ位置の補正を指示する。
【0163】ところで、例えば一方のウエハステージW
ST1を採り上げて説明すると、上記走査露光時に、ウ
エハステージWST1がY軸リニアモータ110の可動
子110bと一体で+Y方向(又は−Y方向)に駆動さ
れると、Y軸リニアモータ110の固定子110aに−
Y方向(又は+Y方向)の反力が作用する。しかし、そ
の反力を相殺するようなY軸方向の力を、X軸リニアモ
ータ114’及び116’の少なくとも一方に発生させ
るように、ステージ制御装置38によってX軸リニアモ
ータ114’及び116’の電機子コイル65に対する
供給電流の制御が行われるので、前記反力が装置の他の
部分の振動要因となることがない。従って、その反力を
キャンセルするための特別な機構は不要である。
【0164】また、ステージ制御装置38では、前記X
軸リニアモータ114’及び116’の少なくとも一方
が発生するY軸方向の力がY軸リニアモータ110の駆
動状態に応じて変化するように、Y軸方向の力を発生さ
せるための電流を制御することも容易に実現できる。例
えば、X軸リニアモータ114’及び116’に対する
推力指令値に応じて前記Y軸方向の力を発生させるため
の電流を制御すれば良い。このようにすると、ウエハス
テージWSTをY軸方向に駆動するY軸リニアモータ1
10の駆動力及びその反力に応じて、X軸リニアモータ
114’及び116’の電磁力ガイドとしての剛性を可
変にすることができ、これによりウエハステージWST
1のY軸方向の駆動に伴う反力をキャンセルすることが
できるとともに、Y軸リニアモータ110(固定子11
0a)のY軸方向への移動(位置ずれ)を防止すること
ができる。
【0165】一方、上記ステッピング時等には、X軸リ
ニアモータ114’及び116’により、Y軸リニアモ
ータ110と一体でウエハステージWST1が+X方向
(又は−X方向)に駆動される。その際、X軸リニアモ
ータ114’の可動子114及びX軸リニアモータ11
6’の可動子116に作用する駆動力の反力がそれぞれ
の固定子122、124に作用する。しかし、これらの
固定子122、124は、床面に設置されたベースプレ
ートBPに固定されているので、それらの固定子12
2、124がその反力の方向に位置ずれすることがな
く、また、固定子122、124に作用した反力はベー
スプレートBPを介して床面に逃がされるので、この反
力が防振ユニット51を介してベースプレートBP上に
支持されたチャンバ25及びその内部の各構成部材の振
動要因となるおそれはない。
【0166】上述と同様のことは、他方のウエハステー
ジWST2についても言える。
【0167】従って、本実施形態の露光装置10では、
一方のウエハステージの動作が、他方のウエハステージ
に殆ど影響を及ぼすことがないようになっている。
【0168】次に、露光装置10におけるウエハ交換時
の動作について、簡単に説明する。ここでは、図13に
示されるように、右側のウエハローディング位置にある
ウエハステージWST2上にあるウエハW2’とウエハ
ローダ41Aにより搬送されてきたウエハW2とが交換
される場合について説明する。
【0169】まず、ウエハステージWST2上の不図示
のウエハホルダによるウエハW2’の吸着が解除され、
センターアップ180が所定量上昇してウエハW2’を
所定位置まで持ち上げる。
【0170】次いで、ウエハローダ41Aがウエハステ
ージWST2上まで移動してウエハW2’の真下に位置
する。
【0171】この状態で、センターアップ180が所定
位置まで下降し、その下降の途中で、ウエハW2’がウ
エハローダ41Aに受け渡される。
【0172】次いで、ウエハローダ41AがウエハW
2’を部屋26内の不図示のキャリア内に納入した後、
新たなウエハW2を保持してウエハステージWST2の
上方まで搬送する。
【0173】この状態で、センターアップ180が上昇
し、センターアップ180によりウエハW2が下方から
持ち上げられる。次いで、ウエハローダ41Aがステー
ジ上から退避し、この退避開始と同時にセンターアップ
180が下降を開始してウエハW2をウエハステージW
ST2上の不図示のウエハホルダに載置し、当該ウエハ
ホルダのバキュームがオンにされる。これにより、ウエ
ハ交換の一連のシーケンスが終了する。
【0174】上記のウエハ交換の一連のシーケンスは、
主制御装置90及び不図示のウエハローダ制御装置の連
携によって行われる。
【0175】他方のウエハステージWST1側では、図
14に示される左側のローディング位置にあるときに、
ウエハローダ41B及び不図示のセンターアップによっ
て上記と同様にしてウエハ交換が行われる。
【0176】次に、図13及び図14に基づいて、本実
施形態の特徴点の1つである2つのウエハステージによ
る並行処理について説明する。
【0177】図13には、ウエハステージWST1上の
ウエハW1を投影光学系PLを介して露光動作を行なっ
ている間に、右側ローディング位置にて上述の様にして
ウエハステージWST2とウエハローダ41Aとの間で
ウエハの交換が行なわれている状態の平面図が示されて
いる。この場合、ウエハステージWST2上では、ウエ
ハ交換に引き続いて後述するようにしてアライメント動
作が行なわれる。なお、図13において、露光動作中の
ウエハステージWST1の位置制御は、干渉計システム
の測長軸BI1X、BI3Yの計測値に基づいて行なわ
れ、ウエハ交換とアライメント動作が行なわれるウエハ
ステージWST2の位置制御は、干渉計システムの測長
軸BI2X、BI5Yの計測値に基づいて行なわれる。
【0178】この図13に示される右側のローディング
位置ではアライメント系24bの真下にウエハステージ
WST2の基準マーク板FM2上の基準マークが来るよ
うな配置となっている(図15参照)。このため、主制
御装置90では、アライメント系24bにより基準マー
ク板FM2上の基準マークMK2を検出する以前に、干
渉計システムの測長軸BI5Yの干渉計のリセットを実
行している。
【0179】前記基準マークMK2の検出に際しては、
アライメント系24bのFIA系のセンサによりマーク
MK2の画像が取り込まれ、その画像信号が図1のアラ
イメント制御装置80に送られる。アライメント制御装
置80では、この画像信号に所定の処理を施し、その処
理後の信号を解析することでアライメント系24bのF
IA系のセンサの指標中心を基準とするマークMK2の
位置を検出する。主制御装置90では、前記マークMK
2の位置と測長軸BI2X、BI5Yの干渉計の計測結
果とに基づいて測長軸BI2XとBI5Yを用いた座標
系(以下、適宜「第2ステージ座標系」という)におけ
る基準マーク板FM2上のマークMK2の座標位置を算
出する。
【0180】上述したウエハ交換、干渉計のリセットに
引き続いて、サーチアライメントが行なわれる。そのウ
エハ交換後に行なわれるサーチアライメントとは、ウエ
ハW2の搬送中になされるプリアライメントだけでは位
置誤差が大きいため、ウエハステージWST2上で再度
行なわれるプリアライメントのことである。具体的に
は、ステージWST2上に載置されたウエハW2上に形
成された3つのサーチアライメントマーク(図示せず)
の位置をアライメント系24bのLSA系のセンサ等を
用いて計測し、その計測結果に基づいてウエハW2の
X、Y、θz方向の位置合わせを行なう。このサーチア
ライメントの際の各部の動作は、主制御装置90により
制御される。
【0181】このサーチアライメントの終了後、ウエハ
W2上の各ショット領域の配列をEGAを使って求める
ファインアライメントが行なわれる。具体的には、干渉
計システム(測長軸BI2X、BI5Y)により、ウエ
ハステージWST2の位置を管理しつつ、設計上のショ
ット配列データ(アライメントマーク位置データ)をも
とに、ウエハステージWST2を順次移動させつつ、ウ
エハW2上の所定のサンプルショットのアライメントマ
ーク位置をアライメント系24bのFIA系のセンサ等
で計測し、この計測結果とショット配列の設計座標デー
タとに基づいて最小自乗法による統計演算により、全て
のショット配列データを演算する。これにより、上記の
第2ステージ座標系上で各ショットの座標位置が算出さ
れる。なお、このEGAの際の各部の動作は主制御装置
90により制御され、上記の演算は主制御装置90によ
り行なわれる。
【0182】そして、主制御装置90では、各ショット
の座標位置から前述した基準マークMK2の座標位置を
減算することで、マークMK2に対する各ショットの相
対位置関係を算出する。
【0183】ウエハステージWST2側で、上記のウエ
ハ交換、アライメント動作が行なわれている間に、ウエ
ハステージWST1側では、前述したステップ・アンド
・スキャン方式によりウエハW1上の各ショット領域に
レチクルRのパターンが転写される。
【0184】具体的には、前述したウエハW2側と同様
にして事前にマークMK2に対する各ショットの相対位
置関係の算出が行われている。この結果と、一対のレチ
クルアライメント顕微鏡(図示省略)による基準マーク
板FM1上マークMK1,MK3(図15参照)とそれ
に対応するレチクル上マークのウエハ面上投影像の相対
位置検出の結果とに基づいて、ウエハW1上のショット
領域の露光のための走査開始位置にウエハステージWS
T1を順次位置決めする。そして、位置決めしつつ、各
ショット領域の露光の都度、レチクルステージRSTと
ウエハステージWST2とを同期して走査方向に相対走
査することにより、走査露光が行なわれる。
【0185】上述した図13に示される、2つのウエハ
ステージWST1、WST2上で並行して行なわれる露
光シーケンスとウエハ交換・アライメントシーケンスと
は、先に終了したウエハステージの方が待ち状態とな
り、両方の動作が終了した時点で図14に示される位置
までウエハステージWST1、WST2が移動制御され
る。そして、露光シーケンスが終了したウエハステージ
WST1上のウエハW1は、左側ローディングポジショ
ンでウエハ交換がなされ、アライメントシーケンスが終
了したウエハステージWST2上のウエハW2は、投影
光学系PLの下で露光シーケンスが行なわれる。
【0186】図14に示される左側ローディングポジシ
ョンでは、右側ローディングポジションと同様にアライ
メント系24aの下に基準マーク板FM1上の基準マー
クMK2が位置づけられるようになっており、前述のウ
エハ交換動作とアライメントシーケンスとが実行される
こととなる。勿論、干渉計システムの測長軸BI4Yを
有する干渉計のリセット動作は、アライメント系24a
による基準マーク板FM1上のマークMK2の検出に先
立って実行されている。
【0187】次に、図13の状態から図14の状態へ移
行する際の、主制御装置90による干渉計のリセット動
作について説明する。
【0188】ウエハステージWST2は、右側ローディ
ングポジションでアライメントを行なった後に、図14
に示される投影光学系PLの光軸AX中心(投影中心)
の真下に基準マーク板FM2上の基準マークが来る位置
まで移動されるが、この移動の途中で測長軸BI5Yの
干渉計ビームが、ウエハステージWST2の反射面23
に入射されなくなるので、アライメント終了後直ちに図
14の位置までウエハステージWST1を移動させるこ
とは困難である。このため、本実施形態では、次のよう
な工夫をしている。
【0189】すなわち、先に説明したように、本実施形
態では右側ローディングポジションにウエハステージW
ST2がある場合に、アライメント系24bの真下に基
準マーク板FM2が来るように設定されており、この位
置で測長軸BI5Yの干渉計がリセットされているの
で、この位置までウエハステージWST2を一旦戻し、
その位置から予めわかっているアライメント系24bの
検出中心と投影光学系PLの光軸中心(投影中心)との
距離(便宜上BLとする)に基づいて、干渉計ビームの
切れることのない測長軸BI2Xの干渉計18の計測値
をモニタしつつ、ウエハステージWST2を距離BLだ
け−X側に移動させる。これにより、図14に示される
位置までウエハステージWST2が移動されることにな
る。
【0190】そして、主制御装置90では、一対のレチ
クルアライメント顕微鏡(図示省略)により露光光を用
いて基準マーク板FM2上のマークMK1,MK3とそ
れに対応するレチクル上マークのウエハ面上投影像の相
対位置検出を行なう。
【0191】主制御装置90では、上記の相対位置検出
(レチクルアライメント顕微鏡による前記各マーク像の
画像信号の取り込み)をするのに先立って、測長軸BI
3Yの干渉計をリセットする。リセット動作は、次に使
用する測長軸がウエハステージ側面を照射できるように
なった時点で実行することができる。
【0192】これにより、測長軸BI2X、BI3Yを
用いた座標系(第2ステージ座標系)における基準マー
ク板FM2上のマークMK1,MK3の座標位置と、レ
チクルR上マークのウエハ面上投影像座標位置が検出さ
れる。そして、両者の差により露光位置(投影光学系P
Lの投影中心)と基準マーク板FM2上マークMK1,
MK3座標位置の相対位置関係が求められる。
【0193】主制御装置90では、先に求めた基準マー
ク板FM2上マークMK2に対する各ショットの相対位
置関係と、露光位置と基準マーク板FM2上マークMK
1,MK3座標位置の相対関係より、最終的に露光位置
と各ショットの相対位置関係を算出する。その結果に応
じて、図16に示されるように、ウエハW1上の各ショ
ットの露光が行なわれることとなる。
【0194】上述のように、干渉計のリセット動作を行
なっても高精度アライメントが可能な理由は、アライメ
ント系24bにより基準マーク板FM2上の基準マーク
を計測した後、ウエハW2上の各ショット領域のアライ
メントマークを計測することにより、基準マークと、ウ
エハマークの計測により算出された仮想位置との間隔を
同一のセンサにより算出しているためである。この時点
で基準マークと露光すべき位置の相対位置関係(相対距
離)が求められていることから、露光前にレチクルアラ
イメント顕微鏡により露光位置と基準マーク位置との対
応がとれていれば、その値に前記相対距離を加えること
により、Y軸方向の干渉計の干渉計ビームがウエハステ
ージの移動中に切れて再度リセットを行なったとしても
高精度な露光動作を行なうことができるからである。
【0195】また、アライメント終了位置から図14の
位置にウエハステージWST2が移動する間に、測長軸
BI5Yが切れないような場合には、測長軸BI2X、
BI5Yの計測値をモニタしつつ、アライメント終了後
に直ちに、図14の位置までウエハステージWST2を
直線的に移動させてもよいことは勿論である。この場
合、ウエハステージWST2のY軸と直交する反射面2
3に投影光学系PLの光軸AXを通る測長軸BI3Yが
かかった時点以後、レチクルアライメント顕微鏡による
基準マーク板FM2上マークMK1,MK3とそれに対
応するレチクル上マークのウエハ面上投影像の相対位置
検出より以前のいずれの時点で干渉計のリセット動作を
行なうようにしても良い。
【0196】上記と同様にして、露光終了位置からウエ
ハステージWST1を図14に示される左側のローディ
ングポジションまで移動させ、測長軸BI4Yの干渉計
のリセット動作を行なえば良い。
【0197】本実施形態では、以上のようにして、2つ
のウエハステージWST1、WST2を独立して2次元
方向に移動させながら、各ウエハステージ上のウエハW
1、W2に対して露光シーケンスとウエハ交換・アライ
メントシーケンスとを並行して行なうことにより、スル
ープットの向上を図っている。
【0198】この場合において、本実施形態に係る露光
装置10を構成するステージ装置13では、前述した如
く、一方のウエハステージWSTの移動に伴う反力によ
って、他方のウエハステージが影響を受けない。そのた
め、一方のウエハステージ上で行われる動作が外乱要因
として、他方のウエハステージ上で行われる動作に悪影
響を及ぼすこともない。従って、本実施形態では、ウエ
ハステージWST1、WST2のいずれにおいても、も
う一方のウエハステージの動作に影響を受けることな
く、レチクルのパターンをウエハ上に精度良く転写する
ことができる。
【0199】また、本実施形態では、並行処理する動作
の内、外乱要因となる動作同士、あるいは外乱要因とな
らない動作同士が同時に行われるように、各動作のタイ
ミング調整を図る等の工夫は不要である。
【0200】以上詳細に説明したように、本実施形態に
係るステージ装置13によると、ステージ制御装置38
により、X軸リニアモータ(例えば114’、11
6’)に、駆動用電流と該駆動用電流とは位相の異なる
Y軸方向の力を発生させるための電流とが重ね合せて供
給されると、Y軸リニアモータ110とウエハステージ
WST1とが一体でX軸方向に駆動される。このとき、
X軸リニアモータ114’、116’は、X軸方向の駆
動力のみでなく、Y軸方向の力も発生している。そのた
め、例えばこのY軸方向の力が一定となるように、対応
する電流がステージ制御装置38に制御されることによ
り、X軸リニアモータの可動子114、116が、固定
子122、124に対して所定のクリアランスを保った
状態で、かつY軸リニアモータ110及びウエハステー
ジWST1と一体でX軸方向に駆動される。従って、エ
アガイド等を別に設ける必要がなくなる。
【0201】一方、ウエハステージWST1が、Y軸リ
ニアモータ110のローレンツ力によりY軸方向に駆動
される場合には、Y軸リニアモータ110の可動子11
0aがウエハステージWST1と一体でY軸方向に駆動
されるので、その駆動力の反力が固定子110bに作用
する。しかし、ステージ制御装置38によって、この反
力を相殺するようなY軸方向の力をX軸リニアモータ1
14’、116’が発生するように、対応する電流(駆
動用電流)が制御される。その結果、前記ウエハステー
ジWST1のY軸方向への移動に伴う反力をキャンセル
することができる。この反力のキャンセルは、ウエハス
テージのX軸方向の駆動力が零(駆動用電流の振幅が
零)であってもなくても同様に可能である。従って、少
なくとも、ウエハステージWST1のY軸方向の駆動力
の反力をキャンセルするための反力キャンセル機構は不
要となる。
【0202】上記と同様のことは、ウエハステージWS
T2側についても言える。なお、本実施形態では、駆動
用電流(X軸駆動用電流成分)とY軸方向の力を発生さ
せるための電流(Y軸駆動用電流成分)とを各々独立に
求めた後に、両者を重ね合せるものとしているが、本発
明がこれに限定されるものではない。ステージをX軸方
向に駆動する場合、X軸リニアモータのX軸方向に関す
る所望の推力と、その際に必要なX軸リニアモータにお
けるY軸方向の推力は、それぞれ駆動制御系の中で求め
ることができる。従って、X軸リニアモータに供給され
る電流は、X軸方向とY軸方向への所望の推力を合成し
た推力(XY平面でX軸に対して所定の角度を持つ)を
発生させるものであれば良い。そこで、例えば、X軸と
Y軸とを含む平面内で二次元座標を想定し、その二次元
座標内で所定の位置に向かう力を発生させる駆動電流を
直接生成することも可能である。但し、本実施形態の構
成の方が、制御し易いこと、及び電流供給装置の構成が
簡単になる、という点で好ましい。
【0203】従って、本実施形態に係るステージ装置1
3によると、ウエハステージWST1、WST2の位置
制御性を向上することができるとともに、ウエハステー
ジWST1、WST2をX軸方向に案内するためのエア
ガイド及びそれを実現するための剛な部品を削減でき、
ステージ装置の可動部の軽量化が可能となり、更なる高
加速度化(高スループット化)、モータ消費電力の低減
が可能となる。また上記反力キャンセル機構等が不要と
なる分、ステージ装置全体としても軽量化が可能であ
る。
【0204】また、X軸リニアモータの固定子122、
124は、ベース盤12とは独立して床上に載置された
ベースプレートBPに固定されている。そのため、ウエ
ハステージWST1、WST2のX軸方向への駆動の際
に、X軸リニアモータの固定子122、124に作用す
る反力は、固定子122、124から床に逃がされ、そ
の反力がベース盤12に直接的に伝達されることはな
い。従って、その反力がベース盤12及び該ベース盤1
2に対して軸受け装置によって浮上支持されたウエハス
テージWST1、WST2の振動要因となることがな
い。
【0205】また、本実施形態に係るステージ装置13
では、図7に示されるような真空予圧型軸受け装置53
が各所で用いられているので、軸受け装置に磁気が用い
られてなく、磁気を嫌う環境下での使用に適する。ま
た、軸受け装置53からガイド面に対して噴出された気
体が直ちに真空排気されるので、周囲への気体の漏出を
防止することができる。従って、本実施形態のようにヘ
リウム等の純度を高く維持しなければならない、気体の
流出による周囲気体の汚染を嫌う環境下は勿論、超高真
空の環境下等の特殊環境下での使用にも適する。
【0206】本実施形態に係る露光装置10によると、
レチクルRとウエハW1又はW2とを同期移動しつつ投
影光学系PLによりレチクルRのパターンをウエハW1
又はW2上に転写する場合に、ウエハステージWST1
又はWST2に保持されたウエハW1又はW2のレチク
ルRに対する追従精度を向上させることができる。その
ため、レチクルRとウエハW1又はW2との同期精度の
向上及び同期整定時間の短縮化により、露光精度及びス
ループットの向上が可能となる。
【0207】また、本実施形態の露光装置10による
と、2枚のウエハをそれぞれ独立に保持する2つのウエ
ハステージWST1,WST2を具備し、これら2つの
ウエハステージをXYZ方向に独立に移動させて、一方
のウエハステージ上でウエハ交換とアライメント動作を
実行する間に、他方のウエハステージ上で露光動作を実
行する。そして、両方の動作が終了した時点でお互いの
動作を切り換えるようにしたことから、スループットを
大幅に向上させることが可能になる。
【0208】また、上記の動作を切り換える際に、切り
換え後の動作で使用される測長軸の干渉計をリセットす
ると同時にウエハステージ上に配置された基準マーク板
の計測シーケンスをも行なうようにしたことから、干渉
計システムの測長軸がウエハステージの反射面(移動鏡
を別に設ける場合は、該移動鏡)から外れても特に不都
合がない。そのため、ウエハステージの反射面(移動鏡
を別に設ける場合は移動鏡)を短くする事が可能となる
ので、ウエハステージの小型化を容易に実現できる。具
体的にはウエハステージの一辺の長さをウエハ直径より
僅かに大きい程度の大きさにまで小型化することができ
る。これにより独立に可動できる2つのウエハステージ
を装置に容易に組み込む事が可能となるのに加え、各ウ
エハステージの位置制御性を向上させることが可能にな
る。
【0209】また、本実施形態では、真空紫外域の紫外
パルス光を露光用照明光として露光が行われるので、微
細パターンを高解像度でウエハ上に転写することが可能
となる。
【0210】さらに、図1からも容易に想像されるよう
に、露光用照明光の光路の全てに高純度なヘリウムガス
あるいは乾燥窒素ガスが充填されているので、露光用照
明光(紫外パルス光)の透過率低下が極力防止され、露
光量制御をも精度良く行うことができる。
【0211】また、本実施形態によると、投影光学系P
Lを挟んでマーク検出を行なう2つのアライメント系を
具備しているため、2つのウエハステージを交互にずら
すことにより、各アライメント系を交互に使って行なわ
れるアライメント動作と露光動作とを並行処理すること
が可能になる。
【0212】その上、本実施形態によると、ウエハ交換
を行なうウエハローダがアライメント系の近辺、特に、
各アライメント位置で行なえるように配置されているた
め、ウエハ交換からアライメントシーケンスへの移行が
円滑に行なわれ、より高いスループットを得ることがで
きる。
【0213】さらに、本実施形態によると、上述したよ
うな高スループットが得られるため、オフアクシスのア
ライメント系を投影光学系PLより大きく離して設置し
たとしてもスループットの劣化の影響が殆ど無くなる。
このため、直筒型の高N.A.(開口数)であって且つ
収差の小さい光学系を設計して設置することが可能とな
る。
【0214】また、本実施形態によると、2つのアライ
メント系及び投影光学系PLの各光軸のほぼ中心を計測
する干渉計からの干渉計ビームを各光学系毎に有してい
るため、アライメント時や投影光学系を介してのパター
ン露光時のいずれの場合にも2つのウエハステージ位置
をアッべ誤差のない状態でそれぞれ正確に計測すること
ができ、2つのウエハステージを独立して正確に移動さ
せることが可能になる。
【0215】さらに、2つのウエハステージWST1、
WST2が並ぶ方向(ここではX軸方向)に沿って両側
から投影光学系PLの投影中心に向けて設けられた測長
軸BI1X、BI2Xは、常にウエハステージWST
1、WST2に対して照射され、各ウエハステージのX
軸方向位置を計測するため、2つのウエハステージが互
いに干渉しないように移動制御することが可能になる。
【0216】なお、上記実施形態に係るステージ装置の
構成は一例であって、本発明に係るステージ装置の構成
がこれに限定されるものではない。すなわち、上記実施
形態では、前述した同時並行処理によるスループット向
上の観点からステージを2つ持たせたものであるが、本
発明に係るステージ装置は、単一の2次元移動ステージ
のみを有していても良い。かかる場合であっても、先に
説明したステージの位置制御性の向上、ステージをX軸
方向(第2軸方向)に案内するためのエアガイド及びそ
れを実現するための剛な部品の削減、ステージ装置の可
動部の軽量化は同様に可能である。また、ステージの高
加速度化(高スループット化)、モータ消費電力低減も
可能である。また上記反力キャンセル機構等も不要とな
る。
【0217】また、上記実施形態では、Y軸モータがム
ービングマグネット型の3相の電磁力リニアモータであ
る場合について説明したが、これに限らず、ムービング
コイル型のモータを採用しても構わない。図17には、
上記実施形態中の1つのX軸リニアモータ120’に代
えて、ムービングコイル型のリニアモータ320’を採
用した場合の例が示されている。この場合、可動子32
0は電機子コイルを内蔵する電機子ユニットであるた
め、電機子コイルの冷却のための配管が必要である。
【0218】しかるに、冷却用の配管は、電機子コイル
に対する給電のための配線や、軸受け装置53に対する
加圧気体の供給用配管、真空排気用配管に比べてその径
が相当大きくなる。このため、可動子320が駆動され
ると、その冷却用配管を含む配管・配線群を引きずるこ
とになり、その配管・配線群に生じる張力が抵抗(摩
擦)要素となって、ステージ(ウエハステージWST
2)の位置制御性が悪化する。
【0219】そこで、図17のステージ装置では、X軸
リニアモータ320’の可動子320と並行して移動す
る可動子を有し、可動子320の冷却配管を含む配管・
配線群を収納したフレキシブルな金属製のチューブ34
0を搬送する搬送用モータとしての搬送用リニアモータ
330(但し、その固定子は図示せず)が設けられてい
る。この場合、チューブ340は、搬送用リニアモータ
330の可動子に固定部材350によって中間の所定箇
所が固定されている。
【0220】この場合、搬送用リニアモータ330の可
動子を、可動子320にある程度の精度で追従させれ
ば、チューブ340に生じる張力は、主として搬送用リ
ニアモータ330の可動子が受けることになる。従っ
て、チューブ340、すなわち配管・配線群に生じる張
力に起因してステージ(ウエハステージWST2)の位
置制御性が悪化するのを防止することができるようにな
っている。
【0221】この場合において、搬送用リニアモータ3
30の可動子が電機子ユニットである場合には、固定部
材350による搬送用リニアモータ330の可動子に対
するチューブ340の取付け場所を工夫して、搬送用リ
ニアモータ330の固定子として、チャンバ25の外側
に配置されたX軸リニアモータ320’の不図示の固定
子(磁極ユニット)を共有するようにしても良い。かか
る場合には、部品点数の不必要な増加を防止することが
できる。
【0222】その他のX軸リニアモータに代えてムービ
ングコイル型のリニアモータが採用された場合も、上記
と同様にすれば良い。
【0223】なお、上記実施形態では、照明ユニットI
LUがハウジング14を有し、レチクルステージRST
がレチクルチャンバ15に収納され、ステージ装置13
がチャンバ25を有し、これらハウジング14、チャン
バ15、チャンバ25及び投影光学系PLの鏡筒内にヘ
リウムガス等の不活性ガスがそれぞれ充填されている場
合について説明したが、これに限らず、露光装置の構成
各部の全体が単一のチャンバ内に収納されていても構わ
ない。
【0224】また、上記実施形態では、レチクルステー
ジRST側に運動量保存の法則を利用した反力キャンセ
ル機構を採用するものとしたが、これに代えて、ウエハ
側のX軸リニアモータと同様に、レチクルステージの走
査方向駆動用のリニアモータの可動子をチャンバ15の
内側に、固定子をチャンバ15の外側に配置するととも
に、該固定子を床面あるいはベースプレートに固定する
構成を採用しても構わない。この場合も、リニアモータ
として、前述したウエハ側のX軸リニアモータと同様の
構成の複数相の電磁力リニアモータを採用し、この電磁
力リニアモータに対する供給電流の制御を前述と同様に
行うようにすることができる。このようにすると、エア
ガイド等が不要になる。
【0225】なお、上記実施形態では、一方のウエハス
テージ上で1枚のレチクルのパターンを用いて露光を行
っている間に、他方のウエハステージ上でウエハ交換、
アライメント等を行う場合について説明したが、これに
限らず、例えば特開平10−214783号に開示され
るように、2枚のレチクルを搭載可能なレチクルステー
ジを用いて、一方のウエハステージ上で2枚のレチクル
のパターンを用いて二重露光を行っている間に、他方の
ウエハステージ上でウエハ交換、アライメント等を並行
して行うようにしても良い。このようにすると、同時並
行処理によりスループットをあまり低下させることな
く、二重露光により高解像度とDOF(焦点深度)の向
上効果とを得ることができる。この場合、1枚目のレチ
クルを用いた露光の際と、2枚目のレチクルを用いた露
光の際とで、それぞれのレチクルのパターンに合わせて
図1の照明系開口絞り板42の開口絞りの選択設定を行
うなどして、それぞれの最適照明条件の下で露光を行う
ようにしても良い。このようにすると、更なる露光精度
の向上が期待できる。
【0226】なお、上記実施形態では、本発明に係るス
テージ装置が、スキャニング・ステッパに適用された場
合について例示したが、本発明の適用範囲がこれに限定
されるものではなく、本発明に係るステージ装置は、マ
スクと基板とを静止した状態で露光を行うステッパ等の
静止型の露光装置にも好適に適用できるものである。こ
のような場合であっても、ステージ装置により、基板を
保持する基板ステージの位置制御性を向上することがで
きるので、ステージに保持された基板の位置決め精度の
向上及び位置決め整定時間の短縮化が可能となり、これ
により露光精度及びスループットの向上が可能となる。
【0227】また、本発明に係るステージ装置は、投影
光学系を用いることなくマスクと基板とを密接させてマ
スクのパターンを基板に転写するプロキシミティ露光装
置にも好適に適用できる。
【0228】勿論、本発明は、半導体素子の製造に用い
られる露光装置だけでなく、液晶表示素子、プラズマデ
ィスプレイなどを含むディスプレイの製造に用いられ
る、デバイスパターンをガラスプレート上に転写する露
光装置、薄膜磁気へッドの製造に用いられる、デバイス
パターンをセラミックウエハ上に転写する露光装置、及
び撮像素子(CCDなど)の製造に用いられる露光装置
などにも適用することができる。
【0229】また、半導体素子などのマイクロデバイス
だけでなく、光露光装置、EUV(Extreme Ultraviole
t)露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置など
で使用されるレチクル又はマスクを製造するために、ガ
ラス基板又はシリコンウエハなどに回路パターンを転写
する露光装置にも本発明を適用できる。ここで、DUV
(遠紫外)光やVUV(真空紫外)光などを用いる露光
装置では一般的に透過型レチクルが用いられ、レチクル
基板としては石英ガラス、フッ素がドープされた石英ガ
ラス、蛍石、フッ化マグネシウム、又は水晶などが用い
られる。また、プロキシミティ方式のX線露光装置、又
は電子線露光装置などでは透過型マスク(ステンシルマ
スク、メンブレンマスク)が用いられ、EUV露光装置
では反射型マスクが用いられ、マスク基板としてはシリ
コンウエハなどが用いられる。
【0230】さらに、本発明に係るステージ装置は、露
光装置に限らず、その他の基板の処理装置(例えば、レ
ーザリペア装置、基板検査装置その他)、あるいはその
他の精密機械における試料の位置決め装置にも広く適用
できる。
【0231】また、本発明に係る露光装置における露光
用光学系としては、投影光学系に限らず、X線光学系、
電子光学系等の荷電粒子線光学系を用いることもでき
る。例えば、電子光学系を用いる場合には、光学系は電
子レンズ及び偏向器を含んで構成することができ、電子
銃として、熱電子放射型のランタンへキサボライト(L
aB6)、夕ンタル(Ta)を用いることができる。な
お、電子線が通過する光路は真空状態にすることはいう
までもない。
【0232】更に、電子光学系を用いる露光装置に本発
明を適用する場合、マスクを用いる構成としても良い
し、マスクを用いずに電子線による直接描画により基板
上にパターンを形成する構成としても良い。すなわち、
本発明は、露光用光学系として電子光学系を用いる電子
ビーム露光装置であれば、ペンシルビーム方式、可変成
形ビーム方式、セルプロジェクション方式、ブランキン
グ・アパーチャ方式、及びEBPSのいずれのタイプで
あっても、適用が可能である。
【0233】また、本発明に係る露光装置では、露光用
照明光として、前述した遠紫外域、真空紫外域の光に限
らず、波長5〜30nm程度の軟X線領域のEUV光を
用いても良い。また、例えば真空紫外光としては、Ar
Fエキシマレーザ光やF2レーザ光などが用いられる
が、これに限らず、DFB半導体レーザ又はファイバー
レーザから発振される赤外域、又は可視域の単一波長レ
ーザ光を、例えばエルビウム(又はエルビウムとイッテ
ルビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増
幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高
調波を用いても良い。
【0234】例えば、単一波長レーザの発振波長を1.
51〜1.59μmの範囲内とすると、発生波長が18
9〜199nmの範囲内である8倍高調波、又は発生波
長が151〜159nmの範囲内である10倍高調波が
出力される。特に発振波長を1.544〜1.553μ
mの範囲内とすると、発生波長が193〜194nmの
範囲内の8倍高調波、即ちArFエキシマレーザ光とほ
ぼ同一波長となる紫外光が得られ、発振波長を1.57
〜1.58μmの範囲内とすると、発生波長が157〜
158nmの範囲内の10倍高調波、即ちF2レ−ザ光
とほぼ同一波長となる紫外光が得られる。
【0235】また、発振波長を1.03〜1.12μm
の範囲内とすると、発生波長が147〜160nmの範
囲内である7倍高調波が出力され、特に発振波長を1.
099〜1.106μmの範囲内とすると、発生波長が
157〜158μmの範囲内の7倍高調波、即ちF2
ーザ光とほぼ同一波長となる紫外光が得られる。この場
合、単一波長発振レーザとしては例えばイッテルビウム
・ドープ・ファイバーレーザを用いることができる。
【0236】また、上記実施形態では、投影光学系とし
て縮小系を用いる場合について説明したが、投影光学系
は等倍系および拡大系のいずれでも良い。さらに、反射
屈折型の投影光学系としては、前述したものに限らず、
例えば円形イメージフィールドを有し、かつ物体面側、
及び像面側が共にテレセントリックであるとともに、そ
の投影倍率が1/4倍又は1/5倍となる縮小系を用い
ても良い。また、この反射屈折型の投影光学系を備えた
走査型露光装置の場合、照明光の照射領域が投影光学系
の視野内でその光軸をほぼ中心とし、かつレチクル又は
ウエハの走査方向とほぼ直交する方向に沿つて延びる矩
形スリット状に規定されるタイプであっても良い。かか
る反射屈折型の投影光学系を備えた走査型露光装置によ
れば、例えば波長157nmのF2レーザ光を露光用照
明光として用いても100nmL/Sパターン程度の微
細パターンをウエハ上に高精度に転写することが可能で
ある。
【0237】なお、複数のレンズから構成される照明光
学系、投影光学系を露光装置本体に組み込み光学調整を
するとともに、多数の機械部品からなるレチクルステー
ジやウエハステージを露光装置本体に取り付けて配線や
配管を接続し、更に総合調整(電気調整、動作確認等)
をすることにより上記実施形態の露光装置などの本発明
の露光装置を製造することができる。なお、露光装置の
製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンル
ームで行うことが望ましい。
【0238】《デバイス製造方法》次に、上述した実施
形態に係る露光装置10及びその露光方法をリソグラフ
ィ工程で使用したデバイスの製造方法の実施形態につい
て説明する。
【0239】図18には、デバイス(ICやLSI等の
半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、
マイクロマシン等)の製造例のフローチャートが示され
ている。図18に示されるように、まず、ステップ20
1(設計ステップ)において、デバイスの機能・性能設
計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、そ
の機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続
き、ステップ202(マスク製作ステップ)において、
設計した回路パターンPAを形成したマスクを製作す
る。一方、ステップ203(ウエハ製造ステップ)にお
いて、シリコン等の材料を用いてウエハを製造する。
【0240】次に、ステップ204(ウエハ処理ステッ
プ)において、ステップ201〜ステップ203で用意
したマスクとウエハを使用して、後述するように、リソ
グラフィ技術等によってウエハ上に実際の回路等を形成
する。次いで、ステップ205(デバイス組立ステッ
プ)において、ステップ204で処理されたウエハを用
いてデバイス組立を行う。このステップ205には、ダ
イシング工程、ボンディング工程、及びパッケージング
工程(チップ封入)等の工程が必要に応じて含まれる。
【0241】最後に、ステップ206(検査ステップ)
において、ステップ205で作製されたデバイスの動作
確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工
程を経た後にデバイスが完成し、これが出荷される。
【0242】図19には、半導体デバイスの場合におけ
る、上記ステップ204の詳細なフロー例が示されてい
る。図19において、ステップ211(酸化ステップ)
においてはウエハの表面を酸化させる。ステップ212
(CVDステップ)においてはウエハ表面に絶縁膜を形
成する。ステップ213(電極形成ステップ)において
はウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ2
14(イオン打込みステップ)においてはウエハにイオ
ンを打ち込む。以上のステップ211〜ステップ214
それぞれは、ウエハ処理の各段階の前処理工程を構成し
ており、各段階において必要な処理に応じて選択されて
実行される。
【0243】ウエハプロセスの各段階において、上述の
前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程
が実行される。この後処理工程では、まず、ステップ2
15(レジスト形成ステップ)において、ウエハに感光
剤を塗布する。引き続き、ステップ216(露光ステッ
プ)において、上で説明したリソグラフィシステム(露
光装置)及び露光方法によってマスクの回路パターンを
ウエハに転写する。次に、ステップ217(現像ステッ
プ)においては露光されたウエハを現像し、ステップ2
18(エッチングステップ)において、レジストが残存
している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより
取り去る。そして、ステップ219(レジスト除去ステ
ップ)において、エッチングが済んで不要となったレジ
ストを取り除く。
【0244】これらの前処理工程と後処理工程とを繰り
返し行うことによって、ウエハ上に多重に回路パターン
が形成される。
【0245】以上説明した本実施形態のデバイス製造方
法を用いれば、露光工程(ステップ216)において上
記実施形態の露光装置及びその露光方法が用いられるの
で、真空紫外域の露光光により解像力の向上が可能とな
り、しかも光学系透過率の低下を可能な限り抑制して、
露光量制御を高精度に行うことができるので、結果的に
最小線幅が0.1μm程度の高集積度のマイクロデバイ
スを歩留まり良く生産することができる。
【0246】また、前述した2つのウエハステージによ
る同時並行処理により、高いスループットで露光を行う
ことができるので、上記の高集積度のマイクロデバイス
の生産性を一層向上させることが可能になる。
【0247】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るステ
ージ装置及びステージの駆動方法によれば、特別な反力
キャンセル機構を設けることなく、ステージの位置制御
性を向上することができるという優れた効果がある。
【0248】また、本発明に係る露光装置及び露光方法
によれば、露光精度を向上することができるという効果
がある。
【0249】また、本発明に係るデバイスによれば、微
細パターンが精度良く形成された高集積度のマイクロデ
バイスが提供される。また、本発明に係るデバイス製造
方法によれば、高集積度のマイクロデバイスの生産性を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係る露光装置の概略構成を示す図
である。
【図2】2つのウエハステージとレチクルステージと投
影光学系とアライメント系の位置関係を示す斜視図であ
る。
【図3】ステージ装置と、このステージ装置に隣接して
配置されたウエハローダチャンバ内のウエハローダ室と
を、天井部分を取り除いた状態で示す概略平面図であ
る。
【図4】図3のA−A線概略断面図である。
【図5】ウエハステージの駆動系の構成を示す平面図で
ある。
【図6】ウエハステージWST1をY軸リニアモータ1
10とともに示す断面図である。
【図7】軸受け装置を示す一部省略した断面図である。
【図8】X軸リニアモータ120’の可動子120の構
成を説明するための図であって、図8(A)はその一部
省略した平面図、図8(B)は図8(A)を−Y方向か
ら見た図である。
【図9】X軸リニアモータ120’の固定子を構成する
電機子コイルについて説明するための図であって、図9
(A)は電機子コイルの形状及び配置を示す図、図9
(B)は複数の電機子コイルから成るコイル群に供給さ
れる電流を示す図である。
【図10】図10(A)はX軸リニアモータ120’の
固定子と可動子との間に形成される磁気回路を示す図、
図10(B)は固定子(電機子ユニット)の位置におけ
る磁束密度のY成分の分布を示す図、図10(C)は固
定子(電機子ユニット)の位置における磁束密度のX成
分の分布を示す図である。
【図11】図11(A)は磁束密度分布BYとの相互作
用によってX軸方向のローレンツ力を発生させるX軸駆
動用電流成分の波形を示す図、図11(B)は磁束密度
分布BXとの相互作用によってY軸方向のローレンツ力
を発生させるY軸駆動用電流成分の波形を示す図であ
る。
【図12】図11(A)、図11(B)の各成分の駆動
電流を電機子コイルに供給した結果、X軸方向のローレ
ンツ電磁力の合力、Y軸方向のローレンツ電磁力の合力
がそれぞれ一定となった様子を示す図である。
【図13】2つのウエハステージを使ってウエハ交換・
アライメントシーケンスと露光シーケンスとが行なわれ
ている状態を示す平面図である。
【図14】図13のウエハ交換・アライメントシーケン
スと露光シーケンスとの切り換えを行なった状態を示す
図である。
【図15】アライメント系による基準マーク板上の基準
マークの検出動作を説明するための図であって、アライ
メント系の真下に基準マーク板上の基準マークMK2が
位置づけされた様子を示す図である。
【図16】最終的に算出された露光位置と各ショットの
相対位置関係に応じてウエハ上の各ショットの露光が行
なわれる状態を示す概念図である。
【図17】ステージ装置の変形例を示す図である。
【図18】本発明に係るデバイス製造方法の実施形態を
説明するためのフローチャートである。
【図19】図18のステップ204における処理を示す
フローチャートである。
【符号の説明】 10…露光装置、12…ベース盤(ステージベース)、
12a…ガイド面(移動面)、13…ステージ装置、2
4a,24b…アライメント系、25…チャンバ、38
…ステージ制御装置(電流供給装置)、53…真空予圧
型気体静圧軸受け装置(軸受け装置)、110,112
…Y軸リニアモータ(第1軸用モータ)、110a,1
12a…固定子(第1軸用モータの固定子)、114,
116,118,120…可動子(第2軸用モータの可
動子)、114’、116’、118’、120’…X
軸リニアモータ(第2軸用モータ)、122,124…
固定子(第2軸用モータの固定子)、330…搬送用リ
ニアモータ(搬送用モータ)、340…配管・配線群、
WST1,WST2…ウエハステージ(ステージ)、P
L…投影光学系(露光用光学系)、W1、W2…ウエハ
(基板)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02P 7/00 101 H01L 21/30 503A 503F Fターム(参考) 5F031 CA02 CA05 DA17 FA01 FA07 FA12 GA02 GA43 HA13 HA16 HA33 HA53 HA55 HA60 JA02 JA06 JA14 JA17 JA32 JA38 KA06 KA08 LA03 LA04 LA07 LA08 LA18 MA27 NA04 NA05 NA14 PA02 5F046 AA23 BA05 CC01 CC02 CC03 CC06 CC18 CC19 CD01 CD04 GA11 GA12 5H540 AA01 AA06 AA10 BB03 BB07 BB09 DD02 5H641 BB03 BB06 BB14 BB19 GG02 GG05 GG07 HH03 JA06

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動面に沿って2次元移動する少なくと
    も1つのステージを有するステージ装置であって、 第1固定子と、該第1固定子と協働する第1可動子とを
    有し、前記ステージを第1軸方向に駆動する、少なくと
    も1つの第1軸用モータと;前記第1固定子が接続され
    た第2可動子と、該第2可動子と協働する第2固定子と
    を有し、前記第2固定子と前記第2可動子との間の電磁
    気的相互作用により、前記第1軸用モータと前記ステー
    ジとを少なくとも前記第1軸に直交する第2軸方向に駆
    動する、少なくとも1つの第2軸用モータと;前記第2
    軸用モータに前記第1軸方向の力を発生させる成分と、
    前記第2軸用モータに前記第2軸方向の力を発生させる
    成分とを含む駆動電流を、前記第2軸用モータに供給す
    る電流供給装置と;を備えるステージ装置。
  2. 【請求項2】 前記電流供給装置は、前記第2軸用モー
    タに前記第2軸方向の力を発生させるための複数の相の
    第2軸用駆動電流と、該第2軸用駆動電流とは位相が異
    なり、前記第2軸用モータに前記第1軸方向の力を発生
    させるための第1軸用駆動電流とを重ね合わせて、前記
    第2軸用モータに供給することを特徴とする請求項1に
    記載のステージ装置。
  3. 【請求項3】 前記電流供給装置は、前記第1軸方向の
    力が前記第1軸用モータの駆動状態に応じて変化するよ
    うに、前記第1軸用駆動電流を制御することを特徴とす
    る請求項2に記載のステージ装置。
  4. 【請求項4】 前記移動面がその一側に設けられたステ
    ージベースと;前記ステージ、前記第1軸用モータ、及
    び前記第2軸用モータの前記第2可動子とを前記移動面
    に対して所定のクリアランスを保って浮上支持する軸受
    け装置とを更に備えることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか一項に記載のステージ装置。
  5. 【請求項5】 前記第2軸用モータの前記第2固定子
    が、前記ステージベースとは独立して床上に配置されて
    いることを特徴とする請求項4に記載のステージ装置。
  6. 【請求項6】 前記第1軸用モータが1つのリニアモー
    タで構成され、前記第2軸用モータが一対のリニアモー
    タで構成されるとともに、 前記第1軸用リニアモータの前記第1固定子の駆動方向
    に関する両端に、前記一対の第2軸用リニアモータの各
    第2可動子が設けられていることを特徴とする請求項4
    又は5に記載のステージ装置。
  7. 【請求項7】 前記ステージが2つ設けられ、 前記各ステージを前記第1軸方向に個別に駆動する前記
    第1軸用モータが2つ設けられ、 前記各第1軸用モータと該第1軸用モータに対応するス
    テージとを一体で、少なくとも前記第2軸方向に個別に
    駆動する前記第2軸用モータは、前記各第1軸用モータ
    の前記第1固定子の駆動方向に関する両端に設けられた
    各一対の第2可動子と、この第2可動子に対応する共通
    の第2固定子とを有することを特徴とする請求項4又は
    5に記載のステージ装置。
  8. 【請求項8】 前記軸受け装置は、前記移動面に向かっ
    て噴出される加圧気体の静圧と真空吸引力とのバランス
    により、前記ステージ、前記第1軸用モータ及び前記第
    2軸用モータの可動子を前記移動面に対して所定のクリ
    アランスを保って浮上支持する真空予圧型気体静圧軸受
    け装置であり、 前記真空予圧型気体静圧軸受け装置の軸受け面には、前
    記加圧気体の噴出口と、その周囲に配された真空吸引溝
    とが設けられていることを特徴とする請求項4〜7のい
    ずれか一項に記載のステージ装置。
  9. 【請求項9】 前記ステージの移動領域の全域を取り囲
    むチャンバを更に備え、 前記第2軸用モータの前記第2可動子を前記チャンバ内
    に、前記第2軸用モータの前記第2固定子を前記チャン
    バ外に配置したことを特徴とする請求項1〜8のいずれ
    か一項に記載のステージ装置。
  10. 【請求項10】 前記第2軸用モータの前記第2可動子
    が電機子コイルを含む電機子ユニットであり、 前記第2軸用モータの前記第2可動子と並行して移動す
    る第3可動子を有し、前記電機子コイルの冷却配管を含
    む配管・配線群を搬送する搬送用モータを更に備えるこ
    とを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のス
    テージ装置。
  11. 【請求項11】 前記搬送用モータは、対応して設けら
    れた前記第2軸用モータの前記第2固定子を共有するこ
    とを特徴とする請求項10に記載のステージ装置。
  12. 【請求項12】 所定のパターンを露光用光学系を用い
    て基板上に形成する露光装置であって、 前記基板の駆動装置として請求項1〜11のいずれか一
    項に記載のステージ装置を具備することを特徴とする露
    光装置。
  13. 【請求項13】 所定のパターンを露光用光学系を用い
    て基板上に形成する露光装置であって、 請求項7に記載のステージ装置を備え、該ステージ装置
    を構成する各ステージがそれぞれ基板を保持し、 前記各ステージに対応して2つのアライメント系が設け
    られていることを特徴とする露光装置。
  14. 【請求項14】 請求項12又は13に記載の露光装置
    を用いて製造されたことを特徴とするデバイス。
  15. 【請求項15】 移動面に沿ってステージを第1軸及び
    これに直交する第2軸方向に駆動するステージの駆動方
    法であって、 前記ステージを、少なくとも1つの第1軸用モータを用
    いて前記第1軸方向に駆動する第1工程と;前記第1軸
    用モータの固定子が接続され、前記第1軸用モータと前
    記ステージとを少なくとも前記第1軸に直交する第2軸
    方向に駆動可能に設けられた少なくとも1つの第2軸用
    モータに対し、該第2軸用モータに前記第1軸方向の力
    を発生させる成分と、前記第2軸用モータに前記第2軸
    方向の力を発生させる成分とを含む駆動電流を供給する
    第2工程と;を含むステージの駆動方法。
  16. 【請求項16】 前記駆動電流は、前記第2軸用モータ
    に前記第2軸方向の力を発生させるための複数の相の第
    2軸用駆動電流と、該第2軸用駆動電流とは位相が異な
    り、前記第2軸用モータに前記第1軸方向の力を発生さ
    せるための第1軸用駆動電流とが重ね合わされて生成さ
    れることを特徴とする請求項15に記載のステージの駆
    動方法。
  17. 【請求項17】 所定のパターンを露光用光学系を用い
    てステージに保持された基板上に形成する露光方法であ
    って、 請求項15又は16に記載のステージの駆動方法を用い
    て前記ステージを駆動し、該ステージと前記露光用光学
    系との相対位置を調整する工程を含む露光方法。
  18. 【請求項18】 前記相対位置の調整は、前記露光用光
    学系を基準とする所定の位置に前記基板を位置決めする
    際に行われることを特徴とする請求項17に記載の露光
    方法。
  19. 【請求項19】 前記相対位置の調整は、前記パターン
    の前記基板上への形成中に、前記露光用光学系に対して
    前記基板を相対走査する際に行われることを特徴とする
    請求項17に記載の露光方法。
  20. 【請求項20】 リソグラフィ工程を含むデバイス製造
    方法であって、 前記リソグラフィ工程で、請求項17〜19のいずれか
    一項に記載の露光方法を用いることを特徴とするデバイ
    ス製造方法。
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