JP2001116451A - 浴室用乾燥機 - Google Patents

浴室用乾燥機

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JP2001116451A
JP2001116451A JP28958899A JP28958899A JP2001116451A JP 2001116451 A JP2001116451 A JP 2001116451A JP 28958899 A JP28958899 A JP 28958899A JP 28958899 A JP28958899 A JP 28958899A JP 2001116451 A JP2001116451 A JP 2001116451A
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Atsushi Muramatsu
篤 村松
Kazuhiro Watanabe
一弘 渡辺
Akio Maeda
晃男 前田
Tomonobu Wakamatsu
朋宜 若松
Tetsuo Tachibana
哲生 橘
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ショートサーキットを生じることがなく、浴
室全体に循環流を送風して乾燥および暖房効率を高める
ことのできる浴室用乾燥機を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 上方から吸い込み下方に吹き出すように
設けられる送風機5から吹き出される空気を加熱する熱
源9を設けた本体3と、本体3の前方を覆う形状で上面
に吸込口19を設け、下方の斜め前方に吹出口20を設
けた本体カバー21とを備え、浴室内の空気を上方から
下方に向けて加熱循環せしめる構成とすることにより、
浴室全体に循環流を送風して乾燥および暖房効率を高め
ることのできる浴室用乾燥機が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室内に吊り下げ
られた洗濯物等の被乾燥物の乾燥を行うとともに、入浴
者にドラフト感を与えないように暖房ができる浴室用乾
燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、一般家庭における浴室の設置が多
くなるにともない、浴室を利用して洗濯物を乾燥させる
乾燥機が普及されてきており、さらに、洗濯物の乾燥効
率の向上および冬季などの低温時に入浴者にドラフト感
を与えないように暖房ができる浴室用乾燥機の要求が高
まってきている。
【0003】従来、この種の浴室用乾燥機の一例として
図16および図17に示されるものが知られていた。以
下、その構成について図16および図17を参照しなが
ら説明する。
【0004】図に示すように、浴室(図示せず)等の壁
部101に設けられる換気口102に設置される換気装
置103と、この換気装置103の前方に、側面に吸込
口104を有し、前方の斜め下方に吹出口105を設
け、吸込口104に対向しオリフィス106を介してシ
ロツコファン107を有した送風機108を設け、吹出
口105にはセラミックヒーター109を設けた温風装
置110により構成していた。
【0005】そして、温風装置110により浴室内の空
気を、温風装置110の側部に設けた吸込口104より
吸い込み、セラミックヒーター109により加熱した温
風を浴室内に送風し、浴室内に吊り下げた洗濯物等を乾
燥させ、換気装置103により浴室内の空気を温風発生
装置110内を通じて吸気し、浴室外に排出していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の乾燥
機によれば、浴室内の空気を温風発生装置110の両側
面に設けた吸込口104より吸い込み、セラミックヒー
ター109を介して加熱し吹き出すため、吹き出し風が
ショートサーキットをして吸込口104より吸い込まれ
浴室全体に循環流が形成されないことにより乾燥効率が
悪いという課題があった。
【0007】また、大形の送風機108を用いるため、
温風装置110の厚みが厚くなり、インテリア性が悪い
という課題があった。
【0008】また、シロツコファン107を用いている
ため、吹き出し幅が小さく、浴室内に広く吹き出すこと
ができなくなり、乾燥および暖房効率が悪いという課題
があった。
【0009】また、熱源としてセラミックヒーター10
9を使用しているので、輻射効率がまだ満足できるもの
ではないという課題があった。
【0010】本発明は、上記課題を解決するもので、シ
ョートサーキットを生じることがなく、浴室全体に循環
流を送風して乾燥および暖房の効率を高めることのでき
る浴室用乾燥機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の浴室用乾燥機に
おいては、上方から吸い込み下方に吹き出すように設け
られる送風機と、この送風機から吹き出される空気を加
熱する熱源とを設けた本体と、この本体の前方を覆う形
状で上面には吸込口を設け、下方の斜め前方には吹出口
を設けた本体カバーとを備え、前記送風機により浴室内
の空気を上方から下方に向かい加熱循環せしめる構成と
したものである。
【0012】この本発明によれば、ショートサーキット
を生じることがなく、浴室全体に循環流を送風して乾燥
および暖房の効率を高めることのできる浴室用乾燥機を
提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、上方から吸い込み下方に吹き出すように設けられる
送風機と、この送風機から吹き出される空気を加熱する
熱源とを設けた本体と、この本体の前方を覆う形状で上
面には吸込口を設け、下方の斜め前方には吹出口を設け
た本体カバーとを備え、前記送風機により浴室内の空気
を上方から下方に向かい加熱循環せしめる構成としたこ
とにより、浴室の天井近くから吸込口に吸い込まれた空
気が加熱され、浴室の洗い場等に向け吹出口より送風さ
れることとなり、吸込口と吹出口との間でショートサー
キットを起こすことが防止され、浴室全体に循環流を送
風して乾燥および暖房の効率を高めることができるとい
う作用を有する。
【0014】以下、本発明の実施の形態について図1〜
図15を参照しながら説明する。
【0015】(実施の形態1)図1〜図3に示すよう
に、端部に制御回路部1が取り付けられる空間を残して
左右に支持側板2を設けた本体3の上方から吸い込み下
方に吹き出すように横断流形ファン4を有した送風機5
および、送風機5の吸込側に設けられる吸込グリル6を
支持側板2間に設け、送風機5から吹き出される空気を
加熱するヒーター7と反射板8からなる熱源9および熱
源9の前方に設けられる吹出グリル10を支持側板2間
に設け、本体3の裏板11には浴室12の壁面13に取
り付けられた取付具14に設けた係止部15の係合する
係合孔16と取付具14にねじ17で係止する係止片1
8を設ける。
【0016】そして、本体3の前方を覆う形状で上面に
は本体3に設けた吸込グリル6に対応して吸込口19を
設け、下方の斜め前方には本体3に設けた吹出グリル1
0に対応して吹出口20を設けた本体カバー21を着脱
自在に設けた構成とする。
【0017】上記構成において、浴室12の壁面13に
取付具14を介して取り付けた浴室用乾燥機を運転する
と、送風機5により本体カバー21の上面に設けた吸込
口19より浴室12の天井付近の空気が吸い込まれ、送
風機5により下方に送られ熱源9により加熱され、吹出
口20より浴室12内に温風が送風され、浴室12内に
吊り下げられた洗濯物等の被乾燥物22に温風が接触し
て被乾燥物22が乾燥され、浴室12内の空気は上方か
ら下方に向かい加熱循環されて乾燥が行われる。
【0018】また、冬季の低温時に、浴室12内を暖房
するために浴室用乾燥機を運転すると、乾燥時と同様に
浴室12内の空気は上方から下方に向かい加熱循環さ
れ、吹出口20より送風される温風により浴室12の床
面付近が暖められることとなる。
【0019】このように本発明の実施の形態1の浴室用
乾燥機によれば、上方から吸い込み下方に吹き出すよう
に設けられる送風機5と、この送風機5から吹き出され
る空気を加熱する熱源9とを設けた本体3と、この本体
3の前方を覆う形状で上面には吸込口19を設け、下方
の斜め前方には吹出口20を設けた本体カバー21を設
け、送風機5により浴室12内の空気を上方から下方に
向かい加熱循環せしめる構成としたので、吸込口19と
吹出口20は遠ざかり、吸込口19と吹出口20との間
におけるショートサーキットが発生するのを防止するこ
とができ、浴室12内全体の空気の温度上昇が効率よく
行われるとともに、被乾燥物22に対する温風の接触度
が高まり乾燥効率を向上することができ、また、冬季の
低温時には浴室12の床面付近を暖めることができ暖房
効率を向上することができる。
【0020】(実施の形態2)図4および図5に示すよ
うに、本体3Aに設けられる送風機5Aを複数の小形の
軸流ファンモーター23を並設して形成し、複数設けら
れる軸流ファンモーター23の回転数を個々に異なるよ
うに形成し、熱源9Aにハロゲンヒーター24と、ハロ
ゲンヒーター24の輻射熱を浴室の洗い場等の床面(図
示せず)に向かい反射する反射板8Aを設けた構成とす
る。
【0021】上記構成において、浴室用乾燥機を浴室
(図示せず)に設け運転すると、送風機5Aを形成する
複数の軸流ファンモーター23が駆動し、上方の吸込口
19より吸い込み、下方に送風され、ハロゲンヒーター
24により形成した熱源9Aにより加熱されて吹出口2
0より送風されて被乾燥物の乾燥が行われる。
【0022】また、複数設けられる軸流ファンモーター
23の回転数が異なるように形成されていることによ
り、各々の軸流ファンモーター23から発生する騒音が
相互に緩衝されることとなる。
【0023】また、熱源9Aに設けたハロゲンヒーター
24は、熱容量の小さいフィラメントを用いることによ
り石英管ヒーターおよびセラミックヒーターに比較して
立上り性能がよくなり、ハロゲンヒーター24の放熱温
度を高めることができ、ハロゲンヒーター24の輻射熱
を反射板8Aにより浴室の洗い場等の床面に向かい反射
し、被乾燥物の乾燥または入浴者に対する暖房を行うこ
とができる。
【0024】このように本発明の実施の形態2の浴室用
乾燥機によれば、本体3Aに設けられる送風機5Aを、
複数の軸流ファンモーター23により形成したので、送
風機にシロツコファンを用いた場合に比較して、横長に
送風範囲を拡げることができるとともに、小形の軸流フ
ァンモーター23を設けることにより、浴室用乾燥機の
厚みを薄くすることができ、壁面からの突出量が少なく
なってインテリア性の向上を図ることができる。
【0025】また、複数設けられる軸流ファンモーター
23の回転数を異なるように構成したので、各軸流ファ
ンモーター23が発生する騒音レベルが異なることによ
り、互いに緩衝されて騒音が低減され、低騒音化を図る
ことができるとともに、共振による異音の発生を防止で
きる。
【0026】また、熱源9Aをハロゲンヒーター24
と、ハロゲンヒーター24の輻射熱を浴室の洗い場に向
かい反射する反射板8Aにより形成したので、輻射暖房
により入浴者は体の表面に暖かさを感じドラフト感を防
止することができる。
【0027】(実施の形態3)図6に示すように、複数
の軸流ファンモーター23Aを吹出口20に向かい送風
される風が拡がるように、左右の軸流ファンモーター2
3Aを傾けた構成とする。
【0028】上記構成において、浴室用乾燥機を浴室に
設けて運転すると、複数の軸流ファンモーター23Aが
駆動し、上方の吸込口19より空気が軸流ファンモータ
ー23Aにより下方に送風され、ハロゲンヒーター24
で加熱されて吹出口20より温風が送風される。このと
き、複数設けられる軸流ファンモーター23Aのうち左
右の軸流ファンモーター23Aにより送風される風が左
右に拡がるようになる。
【0029】このように本発明の実施の形態3の浴室用
乾燥機によれば、複数の軸流ファンモーター23Aを、
送風される風が拡がるように傾けて設けたので、吹出口
20から温風を左右にワイドに吹き出すことができ、広
い浴室に対応した効率のよい乾燥および暖房を行うこと
ができる。
【0030】(実施の形態4)図7に示すように、複数
の軸流ファンモーター23Bを吹出口20側に向かい傾
けて設けた構成とする。
【0031】上記構成において、軸流ファンモーター2
3Bが駆動されると、上方の吸込口19より吸い込んだ
空気は、軸流ファンモーター23Bにより吹出口20側
に向かい送風され、ハロゲンヒーター24により加熱さ
れた温風が吹出口20より斜め下方に向かい送風され
る。
【0032】このように本発明の実施の形態4の浴室用
乾燥機によれば、複数の軸流ファンモーター23Bを吹
出口20側に傾けて設けているので、軸流ファンモータ
23Bより送風される風は吹出口20に向かい送風さ
れ、ハロゲンヒーター24で加熱された温風は、下方の
斜め前方に設けた吹出口20より浴室内に送風されるこ
ととなり、浴室用乾燥機の取付位置が低くても浴室の広
さおよびバスタブの大きさに左右されることなく浴室全
体を効率良く乾燥および暖房ができる。
【0033】(実施の形態5)図8および図9に示すよ
うに、軸流ファンモーター23Cのモーター23aの外
周を前後から包持する湾曲凹部25を複数設けた水平状
のモーター取付部26と、このモーター取付部26に取
り付けられたモーター23aの下方に対向するように突
出し設けられる遮熱板27とを垂直板28を介して断面
をほぼコの字状に形成し、端部には本体に設けた支持側
板(図示せず)に取り付けられ、取付片29と設けた一
対の軸流ファンモーター取付具30を形成する。
【0034】そして、モーター取付部26の湾曲凹部2
5を下方に曲折してモーター23aの外周を保持する保
持部31を形成し、モーター23aの外周にはモーター
23aを取り付けるモーター取付孔32を有した取付用
フランジ33を設け、モーター取付部26の湾曲凹部2
5の外方に、モーター23aを取付用フランジ33を介
してモーター取付部26にねじ34により取り付けるね
じ孔35を設ける。
【0035】また、軸流ファンモーター23Cのファン
外周を覆うオリフィス36の端部にねじ34の貫通孔3
7を有した複数の支持脚38を設け、軸流ファンモータ
ー取付具30のモーター取付部26に取り付けられる軸
流ファンモーター23Cのモーター23aとオリフィス
36の支持脚38をねじ34で共締めするように構成す
る。
【0036】上記構成において、軸流ファンモーター2
3Cおよび、オリフィス36を軸流ファンモーター取付
具30に組み付けるときには、軸流ファンモーター取付
具30のモーター取付部26の湾曲凹部25にモーター
23aの外周を合わせるようにしてモーター取付部26
上に取付用フランジ33を介してモーター23aを載置
し、オリフィス36の支持脚38をモーター23aの取
付用フランジ33上に載置し、ねじ34を支持脚38の
端部に設けた貫通孔37と、取付用フランジ33のモー
ター取付孔32を貫通し、ねじ34をモーター取付部2
6のねじ孔35に螺合し、軸流ファンモーター23Cと
オリフィス36をねじ34による共締めにより軸流ファ
ンモーター取付具30に取り付ける。
【0037】このとき、モーター取付部26に形成した
湾曲凹部25に設けた保持部31がモーター23aの外
周に当接してモーター23aが保持される。
【0038】また、軸流ファンモーター取付具30に形
成した遮熱板27がモーター23aの下方に対向するこ
とにより、熱源(図示せず)からの熱が直接モーター2
3aに加わるのが遮断されることとなる。
【0039】このように本発明の実施の形態5の浴室用
乾燥機によれば、軸流ファンモーター23Cのモーター
23aの外周を前後から包持する湾曲凹部25を有する
水平状のモーター取付部26と、このモーター取付部2
6に取り付けられたモーター23aの下方に対向し設け
られる遮熱板27とを垂直板28を介して形成した一対
の軸流ファンモーター取付具30により軸流ファンモー
ター23Cを本体に取り付けるように構成したので、軸
流ファンモーター23Cの下方部に設けられた熱源から
の熱がモーター23aに伝熱されることが抑制され、熱
によるモーター23aの寿命が短かくなるのが緩和さ
れ、品質向上を図ることができる。
【0040】また、モーター取付部26の湾曲凹部25
に下方に曲折した保持部31を設けたので、モーター2
3aの保持が正確に行われるとともに、モーター取付部
26の剛性が増大し、別パーツを設けることなく、強固
で安価な構造の軸流ファンモーター取付具30が得られ
る。
【0041】また、オリフィス36に支持脚38を設
け、軸流ファンモーター取付具30のモーター取付部2
6に取り付けられる軸流ファンモーター23Cのモータ
ー23aとオリフィス36の支持脚38を共締めにより
モーター取付部26に取り付けるように構成したので、
部品点数が少なく、モーター23aとオリフィス36の
取り付けが容易で、モーター23aとオリフィス36と
の寸法関係の誤差を少なくすることができ同心上に取り
付けることができ品質の向上およびファンの性能確保を
図ることができる。
【0042】なお、実施の形態5ではモーター取付部2
6に設けられる湾曲凹部25のみを下方に曲げて保持部
31を形成したが、モーター取付部26の湾曲凹部25
を含む内側端部全体を下方に曲げるようにしても、モー
ター取付部26の強度を高めることができることはいう
までもない。
【0043】(実施の形態6)図10および図11に示
すように、本体カバー21Aに設けた吸込口19に対向
して本体3Bに設けられる吸込グリル6Aを金属製のパ
ンチングメタル6aで形成し、本体3Bに設けた支持側
板2Aの上端部と本体カバー21Aの吸込口19の近傍
内面との間で挟持して取り付ける構成とする。また、オ
リフィス36、軸流ファンモーター取付具30、ハロゲ
ンヒーター24も吸込グリル6Aと同様に支持側板2A
により挟持固定され、支持側板2Aとともに本体3Bに
着脱される構成とする。
【0044】上記構成において、吸込グリル6Aを、本
体3Bに設けた支持側板2Aの上端部上に載置した状態
で、本体カバー21Aを本体3Bに装着すると、本体カ
バー21Aの吸込口19の近傍内面が吸込グリル6Aに
当接し、吸込グリル6Aが本体3Bに設けた支持側板2
Aと本体カバー21Aの内面とで挟持されて取り付けら
れる。
【0045】このように本発明の実施の形態6の浴室用
乾燥機によれば、本体3Bに設けられる吸込グリル6A
を、本体3Bに設けた支持側板2Aと本体カバー21A
に設けた吸込口19近傍内面との間で挟持して取り付け
る構成としたので、吸込グリル6Aを他の別部材を用い
ることなく取り付けることができ、部品点数が少なく安
価な低コストで吸込グリル6Aを取り付けることができ
る。
【0046】また、吸込グリル6Aを金属製パンチング
メタル6aにより形成したので、フィルターの役目を果
たし吸い込み空気中に含まれるほこり等を除去すること
ができる。
【0047】また、支持側板2Aを本体3Bから着脱す
ることで、各部品を本体3Bから着脱できるので、保守
点検時の作業性が向上する。
【0048】(実施の形態7)図12に示すように、本
体3Cに設けられる吸込グリル6Bを後方側を支点に開
閉自在に設け、開放時には本体カバー21に設けた吸込
口19より突出するように形成し、吸込グリル6Bを閉
鎖し使用状態にセットしたときにスイッチがオンとなり
電気回路が閉路し、吸込グリル6Bを開放したときにス
イッチがオフとなり、電気回路が開路するリミットスイ
ッチ39Aを設け、本体3Cに設けられる吹出グリル1
0Aを上方側を支点に開閉自在に設け、開放時には本体
カバー21に設けた吹出口20より突出するように形成
し、吹出グリル10Aを閉鎖し使用状態にセットしたと
きにはスイッチがオンとなり電気回路が閉路し、吹出グ
リル10Aを開放したときは、スイッチがオフとなり電
気回路が開路するリミットスイッチ39Bを設けた構成
とする。
【0049】上記構成において、通常運転時には吸込グ
リル6Bが閉鎖しリミットスイッチ39Aにより電気回
路が閉路し、吹出グリル10Aが閉鎖され、リミットス
イッチ39Bにより電気回路が閉路して運転状態とな
る。
【0050】そして、メンテナンス時において、軸流フ
ァンモーター23のメンテナンスを行うときには吸込グ
リル6Bを開放させることにより吸込グリル6Bは本体
カバー21に設けた吸込口19より突出して開放される
とともに、リミットスイッチ39Aにより電気回路が開
路され、吸込グリル6Bを開放することにより、軸流フ
ァンモーター23が露出しメンテナンスを行うことがで
きる。
【0051】また、熱源9側のメンテナンスを行うとき
には、吹出グリル10Aを開放することにより吹出グリ
ル10Aは本体カバー21に設けた吹出口20より突出
して開放されるとともに、リミットスイッチ39Bによ
り電気回路が開路され、吹出グリル10Aを開放するこ
とにより、熱源9が露出し、熱源9に設けたヒーターの
交換等を行うことができる。
【0052】このように本発明の実施の形態7の浴室用
乾燥機によれば、吸込グリル6Bおよび吹出グリル10
Aを開閉自在に構成したので、本体カバー21を取り外
すことなく、軸流ファンモーター23の点検および熱源
9に設けられるヒーター等の交換を行うことができ便利
となる。
【0053】また、吸込グリル6Bまたは吹出グリル1
0Aを開放したとき、電気回路を開路するリミットスイ
ッチ39Aまたはリミットスイッチ39Bを設けたの
で、掃除や部品交換時における安全性の向上を図ること
ができる。
【0054】なお、実施の形態7では吸込グリル6Bお
よび吹出グリル10Aを一端を支点にして開閉自在に設
けるように説明したが吸込グリル6Bおよび吹出グリル
10Aをスライドするように形成しても同様の作用効果
をもたらすことはいうまでもない。
【0055】(実施の形態8)図13〜図15に示すよ
うに、吹出グリル10Bを、線材40で上下に設けられ
る横線40aと、この横線40aに格子状に組み合わさ
れる複数の縦線40bにより形成し、下側の横線40a
の両端部にL字状で水平に突出した水平取付部40cを
設け、上側の横線40aの両端にはL字状部の端部に曲
げ角度の異なる垂直に突出した垂直取付部40dと40
eを設け、本体に設けた支持側板2Bには、斜め前方の
下方側に吹出グリル10Bの水平取付部40cが係合す
る丸孔41を設け、上方側に垂直取付部40dまたは垂
直取付部40eが係合する長孔42を設け構成する。
【0056】上記構成において、吹出グリル10Bを支
持側板2Bに取り付けるときには、一方の垂直取付部4
0dと水平取付部40cを図14のように一方の支持側
板2Bの長孔42と丸孔41に係合した後、他方の支持
側板2Bに設けた丸孔41と長孔42に吹出グリル10
Bの他方の水平取付部40cと垂直取付部40eを線材
40の弾性を利用して挿入し、吹出グリル10Bを両方
の支持側板2Bに取り付ける。
【0057】このとき、垂直取付部40dと40eは曲
げ角度が異なることにより、互いに長孔42の周辺部に
位置がずれて当接し取り付けられる。このことにより取
り付けられた吹出グリル10Bに力が加わっても垂直取
付部40dと40eの垂直状の曲げ角度が異なることに
より、垂直取付部40dと40eの曲げ方向が2方向と
なり、吹出グリル10Bに加わる一方向の力では垂直取
付部40dと40eが長孔42から抜けることがなくな
る。
【0058】また、吹出グリル10Bを支持側板2Bに
取り付けるとき、図15のように、支持側板2Bに設け
た長孔42に吹出グリル10Bの垂直取付部40dと4
0eを係合した後、水平取付部40cを丸孔41に係合
し取り付けることもできる。
【0059】このように、本発明の実施の形態8の浴室
用乾燥機によれば、吹出グリル10Bを線材40で上下
の横線40aと複数の縦線40bを格子状に接合して形
成し、下側の横線40aの両端部に水平取付部40cを
設け、上側の横線40aの両端には曲げ角度の異なる垂
直取付部40dと40eを設け、本体に設けた支持側板
2Bには、吹出グリル10Bの水平取付部40cが係合
する丸孔41と垂直取付部40dと40eの係合する長
孔42を設けたので、本体カバー(図示せず)を装着し
た後、吹出グリル10Bに強固な押し込みおよび引き出
し方向への力が加わっても容易に外れることがなくな
る。
【0060】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、上方から吸い込み下方に吹き出すように設
けられる送風機と、この送風機から吹き出される空気を
加熱する熱源とを設けた本体と、この本体の前方を覆う
形状で上面には吸込口を設け、下方の斜め前方に吹出口
を設けた本体カバーとを備え、前記送風機により浴室内
の空気を上方から下方に向かい加熱循環せしめる構成と
したので、ショートサーキットの発生を防止することが
でき、また、乾燥効率および暖房効率を向上することが
できる浴室用乾燥機を提供できる。
【0061】また、本体に設けられる送風機を複数の軸
流ファンモーターにより形成したので、横長に送風範囲
を拡げることができるとともに、薄形に形成することが
でき、インテリア性の向上を図ることができる。
【0062】また、複数設けられる軸流ファンモーター
の回転数を異なるように構成したので、騒音が低減さ
れ、低騒音化を図ることができる。
【0063】また、熱源をハロゲンヒーターと、ハロゲ
ンヒーターの輻射熱を浴室の洗い場に向かい反射する反
射板により形成したので、輻射暖房により入浴者のドラ
フト感を防止することができる。
【0064】また、複数の軸流ファンモーターを送風さ
れる風が拡がるように傾けて設けたので、温風をワイド
に吹き出すことができ、浴室の大きさ等に対応した効率
の良い乾燥および暖房を行うことができる。
【0065】また、複数の軸流ファンモーターを吹出口
側に向かい傾けて設けたので、浴室用乾燥機の取付位置
が低くても浴室の広さおよび、バスタブの大きさに左右
されることなく浴室全体を効率良く乾燥および暖房を行
うことができる。
【0066】また、軸流ファンモーターの外周を前後か
ら包持する湾曲凹部を有する水平状のモーター取付部
と、このモーター取付部に取り付けられたモーターの下
方に対向し設けられる遮熱板とを垂直板を介して形成し
た一対の軸流ファンモーター取付具により前記軸流ファ
ンモーターを本体に取り付ける構成としたので、熱源か
らの熱が遮熱板により遮断され、熱によるモーターの寿
命が短くなるのが緩和され品質向上を図ることができ
る。
【0067】また、モーター取付部の内側端部を下方に
曲折し、保持部を形成したので、モーターの保持が正確
に行われるとともに、強固で安価な構造の軸流ファンモ
ーター取付具が得られる。
【0068】また、軸流ファンモーターのファン外周を
覆うオリフィスに支持脚を設け、軸流ファンモーター取
付具のモーター取付部に取り付けられる軸流ファンモー
ターと前記オリフィスの支持脚を共締めにより前記モー
ター取付部に取り付ける構成としたので、部品点数が少
なく取り付けが容易で、モーターとオリフィスを同心上
に取り付けることができ品質の向上を図ることができ
る。
【0069】また、吸込グリルを本体に設けた支持側板
と本体カバーにより挟持して取り付ける構成としたの
で、部品点数が少なく、安価な低コストで吸込グリルを
取り付けることができる。
【0070】また、吸込グリルを金属製のパンチングメ
タルで形成したので、吸い込む空気中のほこり等を除去
することができる。
【0071】また、吸込グリルおよび吹出グリルを開閉
自在に設けたので、本体カバーを取り外すことなく、軸
流ファンモーターの点検や熱源に設けられるヒーターを
交換することができる。
【0072】また、吹出グリルまたは吹出グリルの開放
時に電気回路を開路するリミットスイッチを設けたの
で、掃除や部品交換時の安全性が確保できる。
【0073】また、吸込グリルを線材で形成した横線と
縦線を接合して形成し、一方の横線の両端部に水平取付
部を設け、他方の横線の両端部に曲げ角度の異なる垂直
取付部を設け、本体に設けた支持側板に前記吹出グリル
の水平取付部が係合する丸孔と、垂直取付部が係合する
長孔を設けたので、吹出グリル10Bに強固な押し込み
および引き出し方向への力が加わっても容易に外れるこ
とがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の浴室用乾燥機の断面図
【図2】同浴室用乾燥機の正面図
【図3】同浴室用乾燥機の設置状態を示す断面図
【図4】本発明の実施の形態2の浴室用乾燥機の断面図
【図5】同浴室用乾燥機の正面図
【図6】本発明の実施の形態3の浴室用乾燥機の正面図
【図7】本発明の実施の形態4の浴室用乾燥機の断面図
【図8】本発明の実施の形態5の浴室用乾燥機の要部分
解斜視図
【図9】同浴室用乾燥機のオリフィスの取り付け状態を
示す断面図
【図10】本発明の実施の形態6の浴室用乾燥機の構成
を示す分解斜視図
【図11】同浴室用乾燥機の断面図
【図12】本発明の実施の形態7の浴室用乾燥機の斜視
【図13】本発明の実施の形態8の浴室用乾燥機の吹出
グリルの斜視図
【図14】同浴室用乾燥機の吹出グリルの取り付け時の
状態を示す斜視図
【図15】同浴室用乾燥機の吹出グリルの他の取り付け
時の状態を示す斜視図
【図16】従来の浴室用乾燥機の正面断面図
【図17】同浴室用乾燥機の側面断面図
【符号の説明】
2A 支持側板 2B 支持側板 3 本体 3B 本体 5 送風機 5A 送風機 6A 吸込グリル 6B 吸込グリル 6a パンチングメタル 8A 反射板 9 熱源 9A 熱源 10A 吹出グリル 10B 吹出グリル 19 吸込口 20 吹出口 21 本体カバー 23 軸流ファンモーター 23A 軸流ファンモーター 23B 軸流ファンモーター 23a モーター 24 ハロゲンヒーター 25 湾曲凹部 26 モーター取付部 27 遮熱板 28 垂直板 30 軸流ファンモーター取付具 31 保持部 34 ねじ 36 オリフィス 38 支持脚 39A リミットスイッチ 39B リミットスイッチ 40 線材 40a 横線 40b 縦線 40c 水平取付部 40d 垂直取付部 40e 垂直取付部 41 丸孔 42 長孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 晃男 大阪府大阪市城東区今福西6丁目2番61号 松下精工株式会社内 (72)発明者 若松 朋宜 大阪府大阪市城東区今福西6丁目2番61号 松下精工株式会社内 (72)発明者 橘 哲生 大阪府大阪市城東区今福西6丁目2番61号 松下精工株式会社内 Fターム(参考) 3L050 BC03 3L071 AA02 AB02 AC02 AD01 AE03 3L072 AA05 AB06 AC02 AD07 AE03 AG05 3L113 AA01 AB02 AC07 AC52 BA12 BA14 DA01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方から吸い込み下方に吹き出すように
    設けられる送風機と、この送風機から吹き出される空気
    を加熱する熱源とを設けた本体と、この本体の前方を覆
    う形状で上面には吸込口を設け、下方の斜め前方には吹
    出口を設けた本体カバーとを備え、前記送風機により浴
    室内の空気を上方から下方に向かい加熱循環せしめる構
    成とした浴室用乾燥機。
  2. 【請求項2】 本体に設けられる送風機を複数の軸流フ
    ァンモーターにより形成した請求項1記載の浴室用乾燥
    機。
  3. 【請求項3】 複数設けられる軸流ファンモーターの回
    転数を異なるように構成した請求項2記載の浴室用乾燥
    機。
  4. 【請求項4】 熱源をハロゲンヒーターと、ハロゲンヒ
    ーターの輻射熱を浴室の洗い場に向かい反射する反射板
    により形成した請求項1、2または3記載の浴室用乾燥
    機。
  5. 【請求項5】 複数の軸流ファンモーターを、送風され
    る風が拡がるように傾けて設けた請求項2または3記載
    の浴室用乾燥機。
  6. 【請求項6】 複数の軸流ファンモーターを吹出口側に
    向かい傾けて設けた請求項2または3記載の浴室用乾燥
    機。
  7. 【請求項7】 軸流ファンモーターのモーターの外周を
    前後から包持する湾曲凹部を有する水平状のモーター取
    付部と、このモーター取付部に取り付けられたモーター
    の下方に対向し設けられる遮熱板とを垂直板を介して形
    成した一対の軸流ファンモーター取付具により前記軸流
    ファンモーターを本体に取り付ける構成とした請求項1
    〜6のいずれかに記載の浴室用乾燥機。
  8. 【請求項8】 モーター取付部の内側端部を下方に曲折
    し、保持部を形成した請求項7記載の浴室用乾燥機。
  9. 【請求項9】 軸流ファンモーターのファン外周を覆う
    オリフィスに支持脚を設け、軸流ファンモーター取付具
    のモーター取付部に取り付けられる軸流ファンモーター
    のモーターと前記オリフィスの支持脚を共締めにより前
    記モーター取付部に取り付ける構成とした請求項7また
    は8記載の浴室用乾燥機。
  10. 【請求項10】 吸込グリルを、本体に設けた支持側板
    と本体カバーにより挟持して取り付ける構成とした請求
    項1〜9のいずれかに記載の浴室用乾燥機。
  11. 【請求項11】 吸込グリルを金属製のパンチングメタ
    ルで形成した請求項10記載の浴室用乾燥機。
  12. 【請求項12】 吸込グリルおよび吹出グリルを開閉自
    在に構成した請求項1記載の浴室用乾燥機。
  13. 【請求項13】 吸込グリルまたは吹出グリルの開放時
    に電気回路を開路するリミットスイッチを設けた請求項
    12記載の浴室用乾燥機。
  14. 【請求項14】 吹出グリルを線材で形成した横線と縦
    線を接合して形成し、一方の横線の両端部に水平取付部
    を設け、他方の横線の両端部に曲げ角度の異なる垂直取
    付部を設け、本体に設けた支持側板に前記吹出グリルの
    水平取付部が係合する丸孔と、垂直取付部が係合する長
    孔を設けた請求項1記載の浴室用乾燥機。
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