JP2001114899A - 硬化性組成物 - Google Patents

硬化性組成物

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JP2001114899A JP29557399A JP29557399A JP2001114899A JP 2001114899 A JP2001114899 A JP 2001114899A JP 29557399 A JP29557399 A JP 29557399A JP 29557399 A JP29557399 A JP 29557399A JP 2001114899 A JP2001114899 A JP 2001114899A
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明男 谷口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬化前の粘度が低く成形性が良い上に、硬化
後のTgが高く強度も強い実用性の高い硬化性組成物を
提供すること。 【解決手段】 (A)SiH基との反応性を有する炭素
−炭素二重結合を1分子中に3個以上有するオリゴエス
テル系化合物、(B)SiH基を有する化合物、及び、
(C)ヒドロシリル化触媒、を含有してなる硬化性組成
物。更に、(D)OH基含有化合物及び/又は発泡剤を
含有してなる発泡性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は硬化性組成物に関
し、特に、硬化前の粘度が低く成形性が良い上に、硬化
後のガラス転移点(以降Tgと称する。)が高く強度も
強い、実用性の高い硬化性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、硬化性樹脂組成物として、アルケ
ニル基含有有機基を分子中に有するポリエステル樹脂、
SiH基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ン、及び白金触媒からなる硬化性樹脂組成物が知られて
いる(例えば特開平3−277645号公報)。しか
し、このようなポリエステル樹脂では一般に硬化前の粘
度が高く、硬化性樹脂組成物の成型が困難である。ま
た、硬化前の樹脂粘度が低いポリエステルでは成型性は
良いが、得られる硬化物の強度が低く実用的とは言えな
い問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、硬化前の粘度が低く硬化性組成物の成型が容易であ
る上に、硬化後のTgが高く強度も強い実用性の高い硬
化性組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに本発明者らは鋭意研究の結果、1分子中に3個以上
の炭素−炭素二重結合を有するオリゴエステル系化合物
を使用することによって、硬化前の粘度が低い上に、硬
化後のTgが高く強度も強い硬化性組成物が得られるこ
とを見出し本発明に至った。
【0005】すなわち本発明は、(A)SiH基との反
応性を有する炭素−炭素二重結合を1分子中に3個以上
有するオリゴエステル系化合物、(B)SiH基を有す
る化合物、及び、(C)ヒドロシリル化触媒、を含有し
てなる硬化性組成物である。また本発明は、(A)Si
H基との反応性を有する炭素−炭素二重結合を1分子中
に3個以上有するオリゴエステル系化合物、(B)Si
H基を有する化合物、(C)ヒドロシリル化触媒、並び
に、(D)OH基含有化合物及び/又は発泡剤を含有し
てなる発泡性樹脂組成物でもある。更に本発明は、上記
発泡性樹脂組成物を反応させて得られる発泡体でもあ
り、また、上記発泡性樹脂組成物を反応させ、発泡、硬
化させることからなる、発泡体の製造方法でもある。以
下に本発明を詳述する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明における(A)成分につい
て説明する。(A)成分は、SiH基との反応性を有す
る炭素−炭素二重結合を1分子中に3個以上有するオリ
ゴエステル系化合物であるが、この場合のオリゴエステ
ル系化合物とは、分子内にエステル結合を3個以上有し
ている化合物である。
【0007】SiH基との反応性を有する炭素−炭素二
重結合とは、加熱条件下あるいはヒドロシリル化触媒存
在下にSiH基とのヒドロシリル化反応によって付加反
応物を生成しうる炭素−炭素二重結合である。具体的に
は例えばビニル基、アリル基、メタリル基、プロペニル
基、アクリル基、メタクリル基等に含まれる炭素−炭素
二重結合が挙げられ、ベンゼン環等の芳香族環を構成す
る炭素−炭素二重結合は該当しない。
【0008】オリゴエステル化合物(A)は、具体的に
は次式(イ)〜(ハ) (イ)X−OH (Xは炭素数1〜15の1価の有機基を表す。) (ロ)Y−(−COOH)n (Yは共有結合あるいは炭素数0〜15のn価の有機基
を表し、nは2〜4の数を表す。) (ハ)Z−(−OH)m (Zは炭素数1〜15のm価の有機基を表し、mは2〜
6の数を表す。)で表される成分を縮合反応させて得ら
れるオリゴエステルと同じ構造を有する化合物である
か、あるいは、上記成分(イ)〜(ハ)にさらに次式
(ニ) (ニ)(HO−)s −Q−(−COOH)t (Qは炭素数1〜15の(s+t)価の有機基を表し、
sおよびtはそれぞれ独立に1〜3の数であり2≦s+
t≦4を満足する数を表す。)で表される成分を加えて
縮合反応させて得られるオリゴエステルと同じ構造を有
する化合物である。
【0009】以上のような化合物としては例えば、以下
の構造が例示される。 X−OCO−Y′−CO−(−O−Z′−OCO−Y′
−CO−)a −O−X、 Y−(−CO−(−O−Z′−OCO−Y′−CO−)
a −O−X)n 、 Z−(−OCO−Y′−CO−(−O−Z′−OCO−
Y′−CO−)a −O−X)m 、 (X−OCO−Y′−CO−(−O−Z′−OCO−
Y′−CO−)a −O−) s −Q−(−CO−(−O−
Z′−OCO−Y′−CO−)b −O−X)t 式中、X、Y、Z、Qは上記(イ)〜(ニ)のX、Y、
Z、Qと同じであり、それぞれの繰り返し単位の中では
同一であっても異なっていてもよく、Y′は共有結合あ
るいは炭素数0〜15の2価の有機基を表し、それぞれ
の繰り返し単位の中では同一であっても異なっていても
よく、Z′は炭素数1〜15の2価の有機基を表し、そ
れぞれの繰り返し単位の中では同一であっても異なって
いてもよい。a、bはそれぞれ独立に1〜5の数を表
し、a又はbが複数存在する場合は同一であっても異な
っていてもよい。nは2〜4の数を表し、mは2〜6の
数を表し、s、tは上記(ニ)のs、tと同じである。
【0010】上記成分(イ)のXは、炭素数1〜15の
1価の有機基であるが、その構造は線状でも枝分かれ状
でもよい。得られる硬化物の強度が高いという点から、
構成元素としてC、H、O、N、S、ハロゲンのうちの
いずれか1種以上のみを含む構造が好ましい。Xとして
は複数の構造のものを組み合わせて使用してもよい。
【0011】Xの具体的な例としては、メチル基、エチ
ル基、n−ブチル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基
などの鎖状あるいは環状の飽和炭化水素基;フェニル
基、アルキルフェニル基、ハロゲン化フェニル基、ナフ
チル基などの芳香族基;ビニル基、アリル基、メタリル
基、アクリル基、メタクリル基、2−ヒドロキシ−3−
(アリルオキシ)プロピル基、2−アリルフェニル基、
3−アリルフェニル基、4−アリルフェニル基、2−
(アリルオキシ)フェニル基、3−(アリルオキシ)フ
ェニル基、4−(アリルオキシ)フェニル基、2−(ア
リルオキシ)エチル基、2、2−ビス(アリルオキシメ
チル)ブチル基、3−アリルオキシ−2、2−ビス(ア
リルオキシメチル)プロピル基、
【0012】
【化1】
【0013】などのSiH基と反応性を有する炭素−炭
素二重結合を有する基が挙げられる。これらのうちXと
しては、Tgが高く強度も強い硬化物が得られやすいと
いう点において、SiH基と反応性を有する炭素−炭素
二重結合を有する基が好ましく、さらに2、2−ビス
(アリルオキシメチル)ブチル基、3−アリルオキシ−
2、2−ビス(アリルオキシメチル)プロピル基が好ま
しい。
【0014】上記成分(ロ)のYは、共有結合あるいは
炭素数0〜15の2〜4価の基であるが、その構造は線
状でも枝分かれ状でもよい。得られる硬化物の強度が高
いという点から、構成元素としてC、H、O、N、S、
ハロゲンのうちのいずれか1種以上のみを含む構造が好
ましい。Yとしては複数の構造のものを組み合わせて使
用してもよい。Yの具体的な例としては、共有結合、
【0015】
【化2】
【0016】
【化3】
【0017】などの2価の基、
【0018】
【化4】
【0019】などの2価より多い価数を有する基が挙げ
られる。さらに、
【0020】
【化5】
【0021】などのSiH基と反応性を有する炭素−炭
素二重結合を有する基が挙げられる。これらのうちYと
しては、容易に入手でき工業的利用価値が高いという点
から、
【0022】
【化6】
【0023】が好ましい。また、Yとしては複数の構造
のものを組み合わせて使用できるが、Tgが高く強度も
強い硬化物が得られやすいという点からは、組み合わせ
の中に、SiH基と反応性を有する炭素−炭素二重結合
を有する基を含むことが好ましい。
【0024】また、同じ観点から組み合わせの中に2価
より多い価数を有する基を含有することが好ましい。し
かし、2価より多い価数を有する基の含有率が高くなる
とオリゴエステル化合物がゲル化して液状とならず、工
業的利用価値が低下するため、2価より多い価数を有す
る基の含有率はオリゴエステル化合物がゲル化しない範
囲に設定するべきである。
【0025】上記成分(ハ)のZは、炭素数1〜15の
2〜6価の有機基であるが、その構造は線状でも枝分か
れ状でもよい。得られる硬化物の強度が高いという点か
ら、構成元素としてC、H、O、N、S、ハロゲンのう
ちのいずれか1種以上のみを含む構造が好ましい。Zと
しては複数の構造のものを組み合わせて使用してもよ
い。Zの具体的な例としては、
【0026】
【化7】
【0027】などの2価の基、
【0028】
【化8】
【0029】などの2価より多い価数を有する基が挙げ
られる。さらに、
【0030】
【化9】
【0031】などのSiH基と反応性を有する炭素−炭
素二重結合を有する基が挙げられる。これらのうち、Z
としては容易に入手でき工業的利用価値が高いという点
から、
【0032】
【化10】
【0033】が好ましい。また、Zとしては複数の構造
のものを組み合わせて使用できるが、Tgが高く強度も
強い硬化物が得られやすいという点からは、組み合わせ
の中に、SiH基と反応性を有する炭素−炭素二重結合
を有する基を含むことが好ましい。
【0034】また、同じ観点から組み合わせの中に2価
より多い価数を有する基を含有することが好ましい。し
かし、2価より多い価数を有する基の含有率が高くなる
とオリゴエステル化合物がゲル化して液状とならず、工
業的利用価値が低下するため、2価より多い価数を有す
る基の含有率はオリゴエステル化合物がゲル化しない範
囲に設定するべきである。
【0035】上記成分(ニ)のQは、炭素数1〜15の
2〜4価の有機基であるが、その構造は線状でも枝分か
れ状でもよい。得られる硬化物の強度が高いという点か
ら、構成元素としてC、H、O、N、S、ハロゲンのう
ちのいずれか1種以上のみを含む構造が好ましい。Qと
しては複数の構造のものを組み合わせて使用してもよ
い。上記成分(ニ)の具体的な例としては、
【0036】
【化11】
【0037】などが挙げられる。さらに、
【0038】
【化12】 などのSiH基と反応性を有する炭素−炭素二重結合を
有する基が挙げられる。これらのうち、上記成分(ニ)
としては容易に入手でき工業的利用価値が高いという点
から、
【0039】
【化13】
【0040】が好ましい。また、Qとしては複数の構造
のものを組み合わせて使用できるが、Tgが高く強度も
強い硬化物が得られやすいという点からは、組み合わせ
の中に、SiH基と反応性を有する炭素−炭素二重結合
を有する基を含むことが好ましい。また、同じ観点から
組み合わせの中に
【0041】
【化14】
【0042】などの2価より多い価数を有する基を含有
することが好ましい。しかし、2価より多い価数を有す
る基の含有率が高くなるとオリゴエステル化合物がゲル
化して液状とならず、工業的利用価値が低下するため、
2価より多い価数を有する基の含有率はオリゴエステル
化合物がゲル化しない範囲に設定するべきである。
【0043】(A)成分としては、以上のような成分
(イ)〜(ハ)(場合によってはさらに成分(ニ))を
縮合反応させて得られるオリゴエステルと同じ構造を有
する化合物であって、SiH基と反応性を有する炭素−
炭素二重結合を1分子中に3個以上有する化合物を用い
ることができる。Tgが高く強度も強い硬化物が得られ
やすいという点からは、SiH基と反応性を有する炭素
−炭素二重結合を1分子中に4個以上有する化合物が好
ましく、6個以上有する化合物がより好ましい。
【0044】(A)成分であるオリゴエステル系化合物
の粘度としては、硬化前の粘度が低く硬化性組成物の成
型が容易であるという点から、23℃での粘度が50P
a・s以下のものが好適に使用できるが、さらに20P
a・s以下であることが特に好ましい。
【0045】(A)成分であるオリゴエステル系化合物
中のSiH基と反応性を有する炭素−炭素二重結合の含
有量としては、得られる硬化物のTgがより高く強度が
より強いために、(A)成分1gあたり0.001mo
l以上であることが好ましいが、さらに、1gあたり
0.005mol以上であることが好ましく、0.00
8mol以上であることが特に好ましい。
【0046】(A)成分の製造方法は、上記のように成
分(イ)〜(ハ)(場合によってはさらに成分(ニ))
を縮合反応させる方法でも行うことができるが、他の方
法によっても可能である。例えば、上記成分(イ)〜
(ニ)の誘導体を縮合反応あるいはエステル交換反応さ
せて製造することもできる。さらに、成分(イ)〜
(ニ)および成分(イ)〜(ニ)の誘導体を組み合わせ
て縮合反応あるいはエステル交換反応させて製造するこ
ともできる。
【0047】その場合の成分(イ)の誘導体としては、 X−OR (Xは前記成分(イ)のXと同じであり、Rは同一又は
異なって炭素数1〜7の有機基を表す。)が挙げられ、
成分(ロ)の誘導体としては、 Y−(−COOR)n (Y、nは前記成分(ロ)のY、nと同じであり、Rは
同一又は異なって炭素数1〜7の有機基を表す。)が挙
げられ、成分(ハ)の誘導体としては、 Z−(−OR)m (Z、mは前記成分(ハ)のZ、mと同じであり、Rは
同一又は異なって炭素数1〜7の有機基を表す。)が挙
げられ、成分(ニ)の誘導体としては、 (RO−)s −Q−(−COOR)t (Q、s、tは前記成分(ニ)のQ、s、tと同じであ
り、Rは同一又は異なって炭素数1〜7の有機基を表
す。)が挙げられる。
【0048】上記成分(イ)〜(ニ)の誘導体のRはそ
れぞれ独立に炭素数1〜7の有機基を表すが、例として
はメチル基、エチル基、プロピル基、フェニル基、アセ
チル基、ベンゾイル基などが挙げられる。これらの内、
反応性の面からメチル基、フェニル基、あるいはアセチ
ル基が好ましい。
【0049】(A)成分の具体的な製造方法としては、
上記(イ)〜(ニ)あるいはその誘導体を、例えば10
0〜300℃の加熱条件下で縮合反応あるいはエステル
交換反応させることによって製造する方法が挙げられ
る。この際、生成する水、アルコール、カルボン酸、エ
ステルなどを効率よく留去することにより反応を効率良
く進めることができる。具体的には、減圧下に反応を実
施する方法、常圧あるいは減圧下に窒素などのガスを反
応器から系外へ流しながら反応を実施する方法、攪拌を
激しく行うことなどにより反応器中の気液面積を大きく
する方法、留去ラインを加熱する方法などが挙げられ
る。
【0050】その場合、触媒としてエステル交換触媒を
使用することもできる。エステル交換触媒としてはポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、不飽和ポリエステルなどのポリエステルを製造する
場合に通常用いられるものが使用できる。これらの触媒
としては例えば、オクチル酸錫などの錫系触媒、酢酸亜
鉛などの亜鉛系触媒、チタンテトラブトキシドなどのチ
タン系触媒、アルミニウムトリイソプロポキシドなどの
アルミニウム系触媒などが挙げられる。これらの触媒使
用量は適宜定めればよいが、例えば総仕込み量に対して
0.01部〜1部の量が用いられる。また、これらの触
媒は、本発明の組成物の硬化時におけるヒドロシリル化
反応を阻害するなどの問題がない限り、特に、除去する
必要はない。
【0051】次に、(B)成分であるSiH基を有する
化合物について説明する。この化合物は1分子中に平均
してSiH基を1個以上有する化合物である。本発明に
使用できるSiH基を有する化合物(B)については特
に制限がなく、国際公開WO96/15194に記載さ
れる化合物などが使用できる。これらのうち、入手性の
面からは、1分子中に1個より多い数のSiH基を有す
る鎖状及び/又は環状のポリオルガノシロキサンが好ま
しい。また、前記(A)成分と良好な相溶性を有すると
いう観点からは、炭素−炭素二重結合を有する有機化合
物(以降(b)と称する)より導入される骨格を分子中
に有し、かつ1分子中に1個より多い数のSiH基を有
する鎖状及び/又は環状のポリオルガノシロキサンがよ
り好ましい。(B)成分は単独もしくは2種以上のもの
を混合して用いることが可能である。
【0052】次に、炭素−炭素二重結合を有する有機化
合物(b)について説明する。化合物(b)の炭素−炭
素二重結合は、SiH基と反応性を有するものであれば
特に制限されないが、原料の入手性と合成の容易さの面
から、ビニル基、アリル基、メタリル基、アリルオキシ
基、アクリル基、メタクリル基が好ましい。当該炭素−
炭素二重結合は、分子内のどこに存在してもよいが、反
応性の点から、側鎖または末端に存在するのが好まし
い。
【0053】これらの炭素−炭素二重結合は2価以上の
置換基を介して化合物(b)の骨格部分に結合していれ
ばよく、この2価以上の置換基は、構成元素としてC、
H、O、N、S、ハロゲンのうちのいずれか1種以上の
みを含む炭素数0〜10の置換基であれば特に限定され
ない。これらの2価以上の置換基の例としては、
【0054】
【化15】
【0055】が挙げられる。これらの2価以上の置換基
の2つ以上が共有結合によりつながって1つの2価以上
の置換基を構成してもよい。化合物(b)の骨格構造
は、有機化合物であれば特に制限なく使用することがで
き、単量体骨格としては、フェノール系化合物、ビスフ
ェノールAなどのビスフェノール系化合物、フタル酸な
どのエステル系化合物、ベンゼンなどの芳香族炭化水素
系化合物、脂肪族炭化水素系化合物、エーテル系化合
物、エポキシ樹脂モノマー、イソシアナートまたはこれ
らの混合物が挙げられる。重合体では、ポリプロピレン
オキシド及びポリエチレンオキシドなどのポリエーテル
系重合体、無水フタル酸−エチレングリコール重合体あ
るいは無水フタル酸−ジエチレングリコール重合体、ポ
リカプロラクトンなどのポリエステル系重合体、ポリイ
ソブチレンなどの飽和あるいは不飽和炭化水素系重合
体、ポリカーボネート系重合体、ポリアクリル酸エステ
ル系重合体、ポリアミド系重合体、ジアリルフタレート
系重合体、フェノール−ホルムアルデヒド系(フェノー
ル樹脂系)重合体、ポリウレタン系重合体、ポリウレア
系重合体、メラミン系重合体重合体、エポキシ樹脂系重
合体などの骨格が挙げられる。これらの内、入手性の面
からより好ましくはフェノール系化合物、ビスフェノー
ル系化合物、エステル系化合物、芳香族あるいは脂肪族
炭化水素系化合物、ポリエーテル重合体、ポリエステル
重合体が挙げられる。
【0056】有機化合物(b)は、100℃以下の温度
において流動性があることが好ましい。その構造は線状
でも枝分かれ状でもよく、分子量は特に限定されない
が、100〜100000程度の任意のものが好適に使
用でき、100〜20000のものが特に好ましい。
【0057】有機化合物(b)の具体例としては、ノボ
ラックフェノールのアリルエーテルおよびビスフェノー
ルAジアリルエーテル、2、2′−ジアリルビスフェノ
ールA、ジアリルフタレート、フタル酸のビス(2−ア
リルオキシエチル)エステル、スチレン、α−メチルス
チレン、アリル末端ポリプロピレンオキシド及びポリエ
チレンオキシドが挙げられる。有機化合物(b)は、単
独もしくは2種以上のものを混合して用いることが可能
である。
【0058】(B)成分に(b)成分の骨格を導入する
方法としては特に限定されないが、例えば(b)成分と
SiH基を有するポリオルガノシロキサン(以降SiH
シロキサンと呼ぶこともある)とのヒドロシリル化反応
による方法が挙げられる。ヒドロシリル化反応は(b)
成分とSiHシロキサンとをヒドロシリル化触媒の存在
下に混合することによって実施できる。その際用いられ
るヒドロシリル化触媒及び助触媒の具体例とそれらの好
ましい添加量は(C)成分の説明と同じである。
【0059】このヒドロシリル化反応においては溶剤の
使用は特に必要とされないが、始発原料等が固体あるい
は高粘度のものであって撹拌等の操作に困難をともなう
場合等には適宜不活性有機溶剤を使用することは差し支
えなく、これにはベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素系溶剤、ヘキサン、オクタン等の脂肪族炭
化水素系溶剤、エチルエーテル、ブチルエーテル、テト
ラヒドロフラン等のエーテル系溶剤、メチルエチルケト
ン等のケトン系溶剤、クロロホルム、塩化メチレン、ト
リクロロエチレン等のハロゲン化炭化水素系溶剤、メタ
ノール、エタノール等のアルコール系溶媒、酢酸エチル
等のエステル溶媒等が例示される。用いる溶媒の量とし
ては、特に限定されないが、経済性の点から用いる反応
剤の総量の100重量部以下が好ましく用いられる。
【0060】本発明に使用される(b)成分、SiHシ
ロキサンおよびヒドロシリル化触媒の添加方法について
は、3成分を一括して仕込む方法、SiHシロキサンに
(b)成分とヒドロシリル化触媒とを添加する方法、S
iHシロキサンおよびヒドロシリル化触媒に(b)成分
を添加する方法、各成分を同時に添加する方法等が考え
られるが、特に制限はない。ヒドロシリル基が反応後も
残存するように反応させるためには、SiHシロキサン
のSiH基が(b)成分の炭素−炭素二重結合に対し常
に過剰に存在することが望ましいと考えられるので、S
iHシロキサンに(b)成分を添加する方法が好まし
い。
【0061】反応に用いる(b)成分とSiHシロキサ
ンとの混合比は、(b)成分中の炭素−炭素二重結合の
数に対してSiHシロキサン中のSiH基の数が過剰に
なるように設定すればよい。硬化剤として使用するとき
の硬化性の点から、得られる硬化剤の一分子中に平均で
1個を超える数のSiH基が残存するように設定するこ
とが好ましく、さらに、得られる硬化物の強度が高くな
るという点から、得られる硬化剤の一分子中に平均で2
個以上の数のSiH基が残存するように設定することが
より好ましい。
【0062】また、本発明の硬化剤は、反応後に未反応
のポリシロキサンを蒸留、吸着、沈殿、抽出等の方法に
より除去する方法によっても得ることができる。反応の
温度は0〜200℃、好ましくは50〜150℃がよ
い。反応温度が0℃より低いと触媒活性が充分でなくそ
のため反応速度が遅くなる。また、150℃より高くな
ると触媒が失活することが多い。
【0063】本発明の方法によって製造された硬化剤中
には場合によってSiH基と遷移金属触媒が存在するた
めに、保存期間中にSiH基同士あるいはSiH基と系
中に混入した水などが徐々に反応することにより粘度の
増大やゲル化を起こす可能性がある。これを避けるため
に、ヒドロシリル化反応を行なった後に触媒の失活を目
的とした添加剤を添加してもよい。用いられる添加剤の
例としては、トリフェニルホスフィンなどのリン系化合
物、ジメチルマレエートなどの1、2−ジエステル系化
合物、3−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブチン等のア
セチレンアルコール系化合物、ベンゾチアゾール、硫黄
などの硫黄系化合物等が挙げられる。用いる添加剤の量
としては特に限定されないが、貯蔵安定性と硬化剤の硬
化性を両立させる点から反応に用いた触媒1モルに対し
て1〜102 モルの範囲が好ましく、より好ましくは1
〜30モルの範囲である。あるいは、上記の問題を避け
るために硬化剤よりヒドロシリル化触媒を除去してもよ
い。除去方法としては反応溶液をシリカ、シリカゲル、
アルミナ、イオン交換樹脂等と撹拌処理、カラム処理す
る方法、又は中性ないし弱酸性の水溶液で水洗する方法
等が例示される。
【0064】本発明の硬化性組成物において(A)成分
と(B)成分の配合比は特に限定されないが、生成する
硬化物物性が良好となるためには(A)成分中のヒドロ
シリル化可能な炭素−炭素二重結合の(B)成分中のS
iH基に対する比が0.5〜1.5であることが好まし
い。
【0065】次に(C)成分であるヒドロシリル化触媒
について説明する。ヒドロシリル化触媒としては、ヒド
ロシリル化反応の触媒活性があれば特に限定されない
が、例えば、白金の単体、アルミナ、シリカ、カーボン
ブラックなどの担体に固体白金を担持させたもの、塩化
白金酸、塩化白金酸とアルコール、アルデヒド、ケトン
などとの錯体、白金−オレフィン錯体(例えば、Pt
(CH2 =CH22 (PPh32 、Pt(CH2
CH22 Cl2 )、白金−ビニルシロキサン錯体(例
えば、Pt(ViMe2 SiOSiMe2 Vi)n 、P
t[(MeViSiO)4m )、白金−ホスフィン錯
体(例えば、Pt(PPh34 、Pt(PBu3
4 )、白金−ホスファイト錯体(例えば、Pt[P(O
Ph)34 、Pt[P(OBu)34 )(式中、M
eはメチル基、Buはブチル基、Viはビニル基、Ph
はフェニル基を表し、n、mは、整数を示す。)、ジカ
ルボニルジクロロ白金、カールシュテト(Karste
dt)触媒、また、アシュビー(Ashby)の米国特
許第3159601号および3159662号明細書中
に記載された白金−炭化水素複合体、ならびにラモロー
(Lamoreaux)の米国特許第3220972号
明細書中に記載された白金アルコラート触媒が挙げられ
る。さらに、モディック(Modic)の米国特許第3
516946号明細書中に記載された塩化白金−オレフ
ィン複合体も本発明において有用である。これらの中で
は、触媒活性の点から塩化白金酸、白金−オレフィン錯
体、白金−ビニルシロキサン錯体などが好ましい。ま
た、これらの触媒は単独で使用してもよく、2種以上併
用してもよい。
【0066】また、白金化合物以外の触媒も併用するこ
とが可能であり、白金化合物以外の触媒の例としては、
RhCl(PPh33 、RhCl3 、Rh/Al2
3 、RuCl3 、IrCl3 、FeCl3 、AlCl
3 、PdCl2 ・2H2 O、NiCl2 、TiCl4
どが挙げられる。
【0067】触媒の添加量は特に限定されないが、十分
な硬化性を有し、かつ硬化性組成物のコストを比較的低
く抑えるために、SiH基1モルに対して、10-1〜1
-8モルの範囲が好ましく、より好ましくは、10-2
10-6モルの範囲である。上記触媒には助触媒を併用す
ることが可能であり、例としてトリフェニルホスフィン
などのリン系化合物、ジメチルマレエートなどの1、2
−ジエステル系化合物、3−ヒドロキシ−3−メチル−
1−ブチンなどのアセチレンアルコール系化合物、単体
の硫黄などの硫黄系化合物、トリエチルアミンなどのア
ミン系化合物などが挙げられる。助触媒の添加量は特に
限定されないが、触媒1モルに対して、10-1〜103
モルの範囲が好ましく、より好ましくは1〜50モルの
範囲である。
【0068】本発明の硬化性組成物は各成分を混合して
必要に応じて加熱し、硬化させれば発泡等の現象を伴う
ことなく深部硬化性に優れた均一な硬化物が得られる。
各成分の混合方法は作業上容易な方法を選択すれば良
く、(A)、(B)成分のどちらかに混合して用いて
も、また、(A)、(B)成分の混合と同時に、また
は、混合終了後に添加しても良い。硬化物の作成は例え
ば各成分を適当な組み合わせで事前に混合した2液又は
それ以上の数の別々の混合物を使用直前に混合し、押
出、または注入させる方法によっても行うことができ
る。混合方法としては、特に限定しないが、例えばハン
ドミキシング、電動ミキサー、スタティックミキサー、
衝突混合等の、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノー
ル樹脂で通常使用されている方法などを用いることがで
きる。硬化条件については特に制限はないが、一般に0
〜200℃で10秒〜4時間、好ましくは30〜150
℃で10秒〜4時間硬化するのがよい。
【0069】本発明の硬化性組成物には、溶剤、充填
剤、老化防止剤、ラジカル禁止剤、紫外線吸収剤、接着
性改良剤、難燃剤、ポリジメチルシロキサン−ポリアル
キレンオキシド系界面活性剤あるいは有機界面活性剤
(ポリエチレングリコールアルキルフェニルエーテルな
ど)などの整泡剤、保存安定改良剤、オゾン劣化防止
剤、光安定剤、増粘剤、可塑剤、カップリング剤、酸化
防止剤、熱安定剤、導電性付与剤、帯電防止剤、放射線
遮断剤、核剤、リン系過酸化物分解剤、滑剤、顔料、金
属不活性化剤、物性調整剤などを本発明の目的および効
果を損なわない範囲において添加することができる。
【0070】本発明の硬化性組成物は、各種成形材料、
塗料、粉体塗料、吹付け材、保護コーティング材料、封
止材、防水材、型取り用材料、注型ゴム材料、粘着剤、
接着剤、制振材料、コンタクト接着剤、フィルム等に用
いることができる。また、種々の熱可塑性樹脂もしくは
熱硬化性樹脂の改質剤として用いることができる。さら
に、本発明の硬化性組成物は、電子・電気材料、土木・
建築材料、自動車・航空機材料、光学材料、医療材料等
の各分野に用いることができる。電子・電気材料の具体
例としては、半導体実装用のリジッド配線板、フレキシ
ブルプリント配線板、半導体実装用装着材料、フレキシ
ブルプリント配線板用接着剤、半導体用封止樹脂、電気
・電子部品周りの封止材、太陽電池用封止材、半導体用
絶縁膜、フレキシブルプリント回路保護用カバーレイフ
ィルム、配線被覆用コーティング剤等に用いることがで
きる。また、土木・建築材料の具体例としては、シーリ
ング剤、制振・防震材料、塗料、接着剤、コーティング
剤吹付剤、弾性壁材、床材、防水剤、構造用部材等であ
る。また、自動車・航空機材料の具体例としては、密封
剤、摺動部材、コーティング剤、アンダーボディーコー
ト、構造用部材、接着剤、型取り用材料等である。光学
材料としては光ファイバー用コア材及びクラッド材、プ
ラスチックレンズの耐摩耗性コーティング剤である。医
療材料としては、人工骨、歯科印象剤等に用いることが
できる。本発明の硬化性組成物の利用分野、用途は上述
した分野に限られるものではない。
【0071】次に本発明の発泡性樹脂組成物について述
べる。本発明の発泡性樹脂組成物は、(A)SiH基と
の反応性を有する炭素−炭素二重結合を1分子中に3個
以上有するオリゴエステル系化合物、(B)SiH基を
有する化合物、(C)ヒドロシリル化触媒、並びに、
(D)OH基含有化合物及び/又は発泡剤を含有してな
る。ここにおける(A)成分、(B)成分及び(C)成
分は上述したものと同様である。(D)成分として用い
る発泡剤あるいはOH基を有する化合物については、そ
れぞれ単独に用いても併用しても良い。
【0072】OH基を有する化合物の種類は特に限定さ
れないが、アルコール類、カルボン酸類、水などが挙げ
られる。アルコールの例としては、n−プロピルアルコ
ール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコー
ル、イソブチルアルコール、エチレングリコールが挙げ
られ、カルボン酸の例としては、ヘキサン酸、2−エチ
ルヘキサン酸、アジピン酸、meso−1、2、3、4
−テトラカルボン酸、安息香酸、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸などが挙げられる。
【0073】発泡速度の調整のために2種類以上のOH
化合物を併用することも可能である。併用する例として
はn−プロピルアルコールなどの一級アルコールとイソ
プロピルアルコールなどの二級アルコール、カルボン酸
と一級アルコール、あるいはカルボン酸と水との組み合
わせが挙げられる。
【0074】発泡剤は特に制限はなく、例えば通常、ポ
リウレタン、フェノール、ポリスチレン、ポリオレフィ
ンなどの有機発泡体に用いられるものから選択して用い
ることが可能である。安定した発泡体を製造するには、
揮発性化合物を発泡剤として予め組成物に添加し、発熱
や減圧により発泡させる方法が好ましい。発泡剤が揮発
性化合物の場合には、その沸点は100℃以下が好まし
く、80℃以下がより好ましく、50℃以下が特に好ま
しい。
【0075】上記揮発性化合物の種類は特に限定されな
いが、作業性と安全性との面から、炭化水素、フロン
類、エーテル類などの有機化合物、二酸化炭素、窒素、
空気などから選ばれる化合物を単独あるいは2種以上併
用して用いることが好ましい。
【0076】炭化水素としては、メタン、エタン、プロ
パン、n−ブタン、イソブタン、n−ペンタン、イソペ
ンタン、ネオペンタン、n−ヘキサン、2−メチルペン
タン、3−メチルペンタン、2、2−ジメチルブタン、
2、3−ジメチルブタン、シクロペンタン、シクロブタ
ン、シクロペンタン、シクロヘキサンなどが挙げられ
る。
【0077】フロン類としては、トリクロロフルオロメ
タン(R11)、ジクロロジフルオロメタン(R1
2)、クロロトリフルオロメタン(R13)、ブロモト
リフルオロメタン(R13B1)、テトラフルオロメタ
ン(R14)、ジクロロフルオロメタン(R21)、ク
ロロジフルオロメタン(R22)、トリフルオロメタン
(R23)、ジフルオロメタン(R32)、フルオロメ
タン(R41)、テトラクロロジフルオロエタン(R1
12)、トリクロロトリフルオロエタン(R113)、
ジクロロテトラフルオロエタン(R114)、ジブロモ
テトラフルオロエタン(R114B2)、クロロペンタ
フルオロエタン(R115)、ヘキサフルオロエタン
(R116)、クロロトリフルオロエタン(R12
3)、テトラフルオロエタン(R134a)、ジクロロ
フルオロエタン(R141b)、クロロジフルオロエタ
ン(R142b)ジフルオロエタン(R152a)、オ
クタフルオロプロパン(R218)、ジクロロペンタフ
ルオロプロパン(R225)、ヘキサフルオロプロパン
(R236ea)、ペンタフルオロプロパン(R245
fa)、オクタフルオロシクロブタン(RC318)、
ヘキサフルオロブタン(R356mffm)、ペンタフ
ルオロブタン(R365mfc)、デカフルオロヘキサ
ン(R4310mee)などが挙げられる。環境問題な
どを考慮すると、クロロフルオロカーボン(CFC)よ
りは、ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)、
いわゆる代替フロンが好ましく、更にハイドロフルオロ
カーボン(HFC)を使用するのが特に好ましい。すな
わち、テトラフルオロエタン、ジフルオロエタン、オク
タフルオロプロパン、ヘキサフルオロプロパン、ペンタ
フルオロプロパン、オクタフルオロシクロブタン、ヘキ
サフルオロブタン、ペンタフルオロブタンが特に優れて
いる。
【0078】エーテル類としては、ジメチルエーテル、
ジエチルエーテル、エチルメチルエーテル、ジプロピル
エーテル、ジイソプロピルエーテル、ブチルメチルエー
テル、ブチルエチルエーテル、tert−ブチルメチル
エーテル、tert−ブチルエチルエーテル、1、1−
ジメチルプロピルメチルエーテル、メチルペンタフルオ
ロエチルエーテル、2、2、2−トリフルオロエチルエ
ーテル、メチル(トリフルオロメチル)テトラフルオロ
エチルエーテルなどが挙げられる。
【0079】また、他の発泡方法として、例えばNaH
CO3 、(NH42 CO3 、NH4HCO3 、NH2
NO2 、Ca(N32 、NaBH4 などの無機系発泡
剤、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリ
ル、バリウムアゾジカルボキシレート、ジニトロソペン
タメチレンテトラミン、パラトルエンスルホニルヒドラ
ジッドなどの有機系発泡剤、イソシアネートと活性水素
基含有化合物との反応による二酸化炭素の発生、機械的
な攪拌などを併用することも可能である。
【0080】(D)成分であるOH基含有化合物の配合
割合は、目的とする発泡倍率、物性などにより適宜選択
されるものであって特に限定はされないが、(B)成分
中のSiH基のモル数xと、(A)成分の炭素−炭素二
重結合のモル数yおよび(D)成分のOH基のモル数z
の和との比率が、x:y+z=30:1〜1:30であ
ることが好ましい。さらに好ましくは、x:y+z=1
0:1〜1:10である。比率がx:y+z=30:1
を越えると架橋密度が低くなり、十分な機械的強度が得
られず、x:y+z=1:30未満であると十分な発
泡、硬化が起こらない。また、(A)成分の炭素−炭素
二重結合のモル数yと(D)成分のOH基のモル数zと
の比率には特に限定はなく、目的とする発泡倍率、物性
などにより適宜選定することができるが、一般的には
y:z=100:1〜1:100が好ましく、y:z=
10:1〜1:20がより好ましい。
【0081】(D)成分である発泡剤の配合割合は目的
とする発泡倍率、物性などにより適宜選定することがで
きるが、一般的には(A)〜(C)成分の総量に対して
5〜50重量部が用いられ、10〜30重量部が好まし
く用いられる。配合割合が少ないと発泡倍率が低くな
り、配合割合が多いと強度などの物性が低下する。
【0082】本発明の発泡性樹脂組成物には、溶剤、充
填剤、老化防止剤、ラジカル禁止剤、紫外線吸収剤、接
着性改良剤、難燃剤、ポリジメチルシロキサン−ポリア
ルキレンオキシド系界面活性剤あるいは有機界面活性剤
(ポリエチレングリコールアルキルフェニルエーテルな
ど)などの整泡剤、保存安定改良剤、オゾン劣化防止
剤、光安定剤、増粘剤、可塑剤、カップリング剤、酸化
防止剤、熱安定剤、導電性付与剤、帯電防止剤、放射線
遮断剤、核剤、リン系過酸化物分解剤、滑剤、顔料、金
属不活性化剤、物性調整剤などを本発明の目的および効
果を損なわない範囲において添加することができる。
【0083】次に、本発明の発泡体製造方法について述
べる。本発明の発泡性樹脂組成物の各成分を混合して反
応させ、発泡硬化させることにより発泡体が製造され
る。発泡方法については特に限定されず各種の方法を用
いることができる。例えば、(A)〜(D)成分を混合
して自然発泡させる方法あるいは加熱発泡させる方法、
加圧下に(A)〜(D)成分を混合した後、除圧発泡さ
せる方法などが用いられる。
【0084】発泡体の成形方法も特に制限されず、押出
し発泡法、連続発泡方法、注型成形方法、不連続成形方
法、又は現場発泡施工方法など、ポリウレタンフォー
ム、フェノールフォーム、シリコーンフォーム等向けに
開発されてきた方法を、本発明に適応しうるように適宜
組み合わせ、又は一部変更して使用することができる。
【0085】この製造で用いられる混合成分の組合せ
は、相溶性、量比などにより任意に決めることが可能で
あり、例えば、(A)成分と(D)成分とヒドロシリル
化触媒とからなる混合成分1と(B)成分からなる混合
成分2との組合せ;(A)成分とヒドロシリル化触媒か
らなる混合成分1と(B)成分と(D)成分からなる混
合成分2との組合せ;(A)成分と(D)成分とヒドロ
シリル化触媒からなる混合成分1と(B)成分と(D)
成分からなる混合成分2との組合せが例示される。ま
た、量比、粘度の調整のため、3種以上の混合成分の組
合せも可能である。
【0086】本発明の発泡体は、ポリウレタンフォーム
やフェノールフォーム、シリコーンフォームが使用され
ている用途で使用でき、防音、断熱、止水、気密、制
振、保護、クッション、装飾などの用途に好適に利用で
きる。
【0087】
【実施例】以下に、本発明の実施例および比較例を示す
が、本発明は以下によって限定されるものではない。 (合成例1)上部に3方コックを接続した冷却管、温度
計、精留塔つきの留出管を接続した4ツ口フラスコ内
に、テレフタル酸ジメチル19.4g、ペンタエリスリ
トールトリアリルエーテル(ダイソー社製、ネオアリル
P−30M)84.0gを入れ、チタンテトラブトキシ
ド0.1gを添加した。3方コックよりフラスコを経て
留出管へ窒素ガスを流しながら、攪拌下、室温から徐々
に昇温した。生成するメタノールを留去しながら反応を
進め、反応液を1 H−核磁気共鳴分析(以下、NMRと
略す)によりテレフタル酸ジメチルのメチル基のピーク
が検出されなくなるまで反応させた。反応終了後、10
torr以下の減圧度で、190℃に加熱して未反応の
ペンタエリスリトールトリアリルエーテルを留去し、粘
稠な透明液体(A−1)を得た。生成物をNMRで分析
したところ、下記の構造を平均として有する化合物であ
ると同定された。
【0088】
【化16】
【0089】(合成例2)合成例1と同様の手法で、テ
レフタル酸ジメチルの代わりにシュウ酸ジメチル11.
8gを使用した以外は、同様の操作を行い、粘稠な透明
液体(A−2)を得た。生成物をNMRで分析したとこ
ろ、下記の構造を平均として有する化合物であると同定
された。
【0090】
【化17】
【0091】(合成例3)合成例1と同様の手法で、テ
レフタル酸ジメチルの代わりにクエン酸トリエチル2
5.1gを使用した以外は、同様の操作を行い、粘稠な
透明液体(A−3)を得た。生成物をNMRで分析した
ところ、下記の構造を主として有する化合物であると同
定された。
【0092】
【化18】
【0093】(合成例4)合成例1と同様の手法で、ペ
ンタエリスリトールトリアリルエーテルの代わりに3−
アリルオキシ−1、2−プロパンジオール6.6gおよ
び2−(アリルオキシ)エタノール15.0gを使用し
た以外は、同様の操作を行い、粘稠な透明液体(A−
4)を得た。生成物をNMRで分析したところ、下記の
構造を平均として有する化合物であると同定された。
【0094】
【化19】
【0095】(合成例5)合成例4と同様の手法で、3
−アリルオキシ−1、2−プロパンジオールの代わりに
平均4.5核体の構造を有するノボラック型フェノール
樹脂オリゴマー10.3gを使用した以外は、同様の操
作を行い、粘稠な透明液体(A−5)を得た。生成物を
NMRで分析したところ、下記の構造を平均として有す
る化合物であると同定された。
【0096】
【化20】
【0097】(合成例6)合成例1と同様の手法で、ペ
ンタエリスリトールトリアリルエーテルの代わりに2−
(アリルオキシ)エタノール15.0gを使用した以外
は、同様の操作を行い、粘稠な透明液体(A−6)を得
た。生成物をNMRで分析したところ、下記の構造を有
する化合物であると同定された。
【0098】
【化21】
【0099】(合成例7)合成例2と同様の手法で、ペ
ンタエリスリトールトリアリルエーテルの代わりに2−
(アリルオキシ)エタノール15.0gを使用した以外
は、同様の操作を行い、粘稠な透明液体(A−7)を得
た。生成物をNMRで分析したところ、下記の構造を有
する化合物であると同定された。
【0100】
【化22】
【0101】以上のようにして得られたオリゴエステル
化合物の構造および物性の特徴を表1にまとめた。
【0102】
【表1】
【0103】(合成例8)滴下ロート、上部に3方コッ
クを接続した冷却管、温度計、メカニカルスターラーを
接続した4ツ口フラスコ内に、1,3,5,7−テトラ
メチルシクロテトラシロキサン(信越化学社製、KF−
9902)60.1gを入れ、3方コックより酸素/窒
素混合ガス(酸素含有量1%)を流しながら40℃に加
熱した。白金−ビニルシロキサン触媒溶液(デグサジャ
パン社製、PTVTS−3.0X)6.5mgを入れ、
滴下ロートよりビスフェノールAジアリルエーテル3
0.8gを滴下し、その後末端がアリル基およびメチル
基で置換されたポリエチレンオキシド重合体(日本油脂
社製、PKA−5007)8.1gを滴下した。そのま
ま40℃で1時間撹拌し、安定剤としてベンゾチアゾー
ルを添加し、やや粘稠な透明液体を得た。得られた液体
を60℃で減圧し、未反応の1,3,5,7−テトラメ
チルシクロテトラシロキサンを留去し、粘稠な透明液体
(B−1)を得た。
【0104】(合成例9)滴下ロート、上部に3方コッ
クを接続した冷却管、温度計、メカニカルスターラーを
接続した4ツ口フラスコ内に、1,3,5,7−テトラ
メチルシクロテトラシロキサン(信越化学社製、KF−
9902)60.1gを入れ、3方コックより酸素/窒
素混合ガス(酸素含有量1%)を流しながら40℃に加
熱した。白金−ビニルシロキサン触媒溶液(デグサジャ
パン社製、PTVTS−3.0X)6.5mgを入れ、
滴下ロートよりジアリルフタレート30.8gを滴下し
た。そのまま40℃で1時間撹拌し、安定剤としてベン
ゾチアゾールを添加し、やや粘稠な透明液体を得た。得
られた液体を60℃で減圧し、未反応の1,3,5,7
−テトラメチルシクロテトラシロキサンを留去し、粘稠
な透明液体(B−2)を得た。
【0105】(実施例1)合成例1で合成した(A−
1)12.4gと合成例7で合成した(B−1)18.
7gおよび白金−ビニルシロキサン触媒溶液(デグサジ
ャパン社製、PTVTS−3.0X)mgを混合して2
0秒間激しく攪拌した。混合物は発熱しながら硬化し、
硬質の硬化物が得られた。硬化物のTgを測定したとこ
ろ、76℃であった。
【0106】(実施例2〜8、比較例1〜3)実施例1
にならって、第2表に示す配合で、硬化物および発泡体
を作製した。表2中、 D4H:1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシ
ロキサン(信越化学社製、KF−9902) ヒドロシリル化触媒:白金−ビニルシロキサン触媒溶液
(デグサジャパン社製、PTVTS−3.0X) 発泡剤:HFC245fa
【0107】
【表2】
【0108】
【発明の効果】本発明の硬化性組成物によれば、硬化前
の粘度が低いことによって硬化物を容易に成型すること
ができる上に、Tgが高く、強度の強い硬化物が得られ
る。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)SiH基との反応性を有する炭素
    −炭素二重結合を1分子中に3個以上有するオリゴエス
    テル系化合物、(B)SiH基を有する化合物、及び、
    (C)ヒドロシリル化触媒、を含有してなることを特徴
    とする硬化性組成物。
  2. 【請求項2】 (A)成分は、23℃での粘度が20P
    a・s以下を示すオリゴエステル系化合物である請求項
    1に記載の硬化性組成物。
  3. 【請求項3】 (A)成分は、SiH基との反応性を有
    する炭素−炭素二重結合を(A)成分1gあたり0.0
    01mol以上含有するオリゴエステル系化合物である
    請求項1又は2に記載の硬化性組成物。
  4. 【請求項4】 (B)成分は、炭素−炭素二重結合を有
    する有機化合物より導入される骨格を分子中に有し、か
    つ1分子中に1個より多い数のSiH基を有する鎖状及
    び/又は環状のポリオルガノシロキサンである請求項1
    乃至3のいずれか1項に記載の硬化性組成物。
  5. 【請求項5】 (A)SiH基との反応性を有する炭素
    −炭素二重結合を1分子中に3個以上有するオリゴエス
    テル系化合物、(B)SiH基を有する化合物、(C)
    ヒドロシリル化触媒、並びに、(D)OH基含有化合物
    及び/又は発泡剤を含有してなることを特徴とする発泡
    性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 (A)成分は、23℃での粘度が20P
    a・s以下を示すオリゴエステル系化合物である請求項
    5に記載の発泡性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 (A)成分は、SiH基との反応性を有
    する炭素−炭素二重結合を(A)成分1gあたり0.0
    01mol以上含有するオリゴエステル系化合物である
    請求項5又は6に記載の発泡性樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 (B)成分は、炭素−炭素二重結合を有
    する有機化合物より導入される骨格を分子中に有し、か
    つ1分子中に1個より多い数のSiH基を有する鎖状及
    び/又は環状のポリオルガノシロキサンである請求項5
    乃至7のいずれか1項に記載の発泡性樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 請求項5乃至8のいずれか1項に記載の
    発泡性樹脂組成物を反応させて得られる発泡体。
  10. 【請求項10】 請求項5乃至8のいずれか1項に記載
    の発泡性樹脂組成物を反応させ、発泡、硬化させること
    を特徴とする、発泡体の製造方法。
  11. 【請求項11】 (A)成分は、以下の構造式 X−OCO−Y′−CO−(−O−Z′−OCO−Y′
    −CO−)a −O−X、 Y−(−CO−(−O−Z′−OCO−Y′−CO−)
    a −O−X)n 、 Z−(−OCO−Y′−CO−(−O−Z′−OCO−
    Y′−CO−)a −O−X)m 、又は、 (X−OCO−Y′−CO−(−O−Z′−OCO−
    Y′−CO−)a −O−) s −Q−(−CO−(−O−
    Z′−OCO−Y′−CO−)b −O−X)t (式中、Xは炭素数1〜15の1価の有機基を表し、そ
    れぞれの繰り返し単位の中では同一であっても異なって
    いてもよい。Yは共有結合あるいは炭素数0〜15の2
    〜4価の有機基を表す。Zは炭素数1〜15の2〜6価
    の有機基を表す。Qは炭素数1〜15の2〜4価の有機
    基を表す。Y′は共有結合あるいは炭素数0〜15の2
    価の有機基を表し、それぞれの繰り返し単位の中では同
    一であっても異なっていてもよい。Z′は炭素数1〜1
    5の2価の有機基を表し、それぞれの繰り返し単位の中
    では同一であっても異なっていてもよい。a、bはそれ
    ぞれ独立に1〜5の数を表し、a又はbが複数存在する
    場合は同一であっても異なっていてもよい。nは2〜4
    の数を表し、mは2〜6の数を表し、sおよびtはそれ
    ぞれ独立に1〜3の数であり2≦s+t≦4を満足する
    数を表す。)のいずれかで表されるオリゴエステル系化
    合物である請求項1、2、3又は4に記載の硬化性組成
    物。
  12. 【請求項12】 各構造式においてXは、SiH基と反
    応性を有する炭素−炭素二重結合を有する基である請求
    項1、2、3、4又は11に記載の硬化性組成物。
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