JP2001114710A - ヘキサフルオロブタジエンの製造方法 - Google Patents

ヘキサフルオロブタジエンの製造方法

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JP2001114710A JP29726799A JP29726799A JP2001114710A JP 2001114710 A JP2001114710 A JP 2001114710A JP 29726799 A JP29726799 A JP 29726799A JP 29726799 A JP29726799 A JP 29726799A JP 2001114710 A JP2001114710 A JP 2001114710A
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Hiroichi Aoyama
博一 青山
Takuji Kume
拓司 久米
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Daikin Industries Ltd
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    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/35Preparation of halogenated hydrocarbons by reactions not affecting the number of carbon or of halogen atoms in the reaction
    • C07C17/358Preparation of halogenated hydrocarbons by reactions not affecting the number of carbon or of halogen atoms in the reaction by isomerisation

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工業的に有利なヘキサフルオロブタジエンの
製造方法を提供する。 【解決手段】ヘキサフルオロブタジエンの製造方法であ
って、 i) 1,2−ジブロモテトラフルオロエタンを触媒の存
在下に転位反応せしめて1,1−ジブロモテトラフルオ
ロエタンを得、 ii) 次いで、得られた1,1−ジブロモテトラフルオ
ロエタンを、非プロトン性溶媒中で亜鉛と反応させてト
リフルオロビニル亜鉛化合物を得、 iii) さらに、得られたトリフルオロビニル亜鉛化合物
を、非プロトン性溶媒中で三価の鉄化合物および二価の
銅化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種と反応
させてヘキサフルオロブタジエンを得ることを特徴とす
るヘキサフルオロブタジエンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘキサフルオロブ
タジエンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘキサフルオロブタジエンは、フッ素含
有樹脂のモノマー、フッ素含有化合物の中間体、あるい
は半導体基板製造時のエッチングガスなどとして用いる
ことができる有用な化合物である。
【0003】ヘキサフルオロブタジエンの製法として
は、例えば、トリフルオロクロロエチレンに一塩化ヨウ
素を付加させて1,2,2−トリフルオロ−1,2−ジ
クロロ−1−ヨードエタンを得た後、紫外線照射下に水
銀を存在させてカップリング反応を行うか、或いは亜鉛
を用いてジオキサン中カップリング反応を行って、1,
2,3,4−テロラクロロ−ヘキサフルオロブタンを
得、これをエタノール中で亜鉛と反応させる方法が知ら
れている(Journal of Chemical Society, 1952, p442
3)。
【0004】同様にして1,2,2−トリフルオロ−
1,2−ジクロロ−1−ヨードエタンを得た後、塩化メ
チレン、無水酢酸を溶媒とした亜鉛を用いるカップリン
グ反応により1,2,3,4−テロラクロロ−ヘキサフ
ルオロブタンを得た後、ヘキサフルオロブタジエンを得
る方法も知られている(Syntheses of Fluoroorganic C
ompounds,Springer-Verlag, 1985, p13)。
【0005】しかしながらこれらの方法は、工程数が多
く煩雑であったり、また収率も満足できるものではない
など、工業的な製法としては好ましくない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、工業的なヘ
キサフルオロブタジエンの製造方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、工業的なヘ
キサフルオロブタジエンの製造方法について鋭意検討し
た結果、1,2−ジブロモテトラフルオロエタンを触媒
存在下に転位反応せしめて1,1−ジブロモテトラフル
オロエタンとし、非プロトン性溶媒中、1,1−ジブロ
モテトラフルオロエタンを亜鉛と反応させてトリフルオ
ロビニル亜鉛化合物を得、次いで非プロトン性溶媒中、
トリフルオロビニル亜鉛化合物を三価の鉄化合物および
/または二価の銅化合物と反応させると、ヘキサフルオ
ロブタジエンが比較的高い収率で得られることを見出
し、本発明を完成させるに至った。
【0008】即ち、本発明は、下記の各項に係る発明を
提供するものである。
【0009】項1 ヘキサフルオロブタジエンの製造方
法であって、 i) 1,2−ジブロモテトラフルオロエタンを触媒の存
在下に転位反応せしめて1,1−ジブロモテトラフルオ
ロエタンを得、 ii) 次いで、得られた1,1−ジブロモテトラフルオ
ロエタンを、非プロトン性溶媒中で亜鉛と反応させてト
リフルオロビニル亜鉛化合物を得、 iii) さらに、得られたトリフルオロビニル亜鉛化合物
を、非プロトン性溶媒中で三価の鉄化合物および二価の
銅化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種と反応
させてヘキサフルオロブタジエンを得ることを特徴とす
るヘキサフルオロブタジエンの製造方法。
【0010】項2 上記i)における触媒が、ルイス酸
触媒であることを特徴とする項1に記載の方法。
【0011】項3 ルイス酸触媒が、ハロゲン化アルミ
ニウムであることを特徴とする項2に記載の方法。
【0012】項4 ハロゲン化アルミニウムが、塩化ア
ルミニウムであることを特徴とする項3に記載の方法。
【0013】項5 ハロゲン化アルミニウムが、フッ素
化塩化アルミニウムであることを特徴とする項3に記載
の方法。
【0014】項6 上記i)の転位反応を、1,1−ジ
ブロモテトラフルオロエタンの存在下に行い、触媒とし
て塩化アルミニウムを用いることを特徴とする項1に記
載の方法。
【0015】項7 上記iii)における三価の鉄化合物
および二価の銅化合物からなる群より選ばれる少なくと
も1種が、無水塩化鉄(III)、無水臭化鉄(III)、無
水塩化銅(II)及び無水臭化銅(II)からなる群より選
ばれる少なくとも1種であることを特徴とする項1に記
載の方法。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の方法をi)〜ii
i)の各工程に分けて説明する。
【0017】i) 転位反応 1,1−ジブロモテトラフルオロエタンは、下記に示さ
れるように、1,2−ジブロモテトラフルオロエタンの
転位反応により得られる。
【0018】
【化1】
【0019】1,2−ジブロモテトラフルオロエタンに
触媒を加え、攪拌しながら還流条件下で反応させること
により転位反応が進行し、1,1−ジブロモテトラフル
オロエタンが得られる。
【0020】触媒としては、ルイス酸触媒を用いること
が好ましい。ルイス酸触媒としては、塩化アルミニウ
ム、フッ素化塩化アルミニウムなどのハロゲン化アルミ
ニウムが好ましく例示される。フッ素化塩化アルミニウ
ムは塩化アルミニウムをフルオロトリクロロメタン、フ
ルオロジクロロメタンやジフルオロクロロメタンと反応
させることにより得ることができる。
【0021】触媒の量は特に限定されるものではなく適
宜設定することができるが、通常、1,2−ジブロモテ
トラフルオロエタンに対して0.01〜5mass%程度が
好ましく、さらに好ましくは0.1〜2mass%程度であ
る。
【0022】転位反応をスムーズに進行させるために、
1,2−ジブロモテトラフルオロエタンに、あらかじめ
1,1−ジブロモテトラフルオロエタンを加えておくな
どして1,1−ジブロモテトラフルオロエタンの存在下
に反応を行ってもよい。1,1−ジブロモテトラフルオ
ロエタンは、1,2−ジブロモテトラフルオロエタンに
対して、通常0.5〜20mass%程度、好ましくは1〜
10mass%程度用いることができる。
【0023】転位反応は、通常、40〜50℃程度に
て、2〜10時間程度行う。当該反応は、溶媒の存在下
で行ってもよいが、通常、溶媒の非存在下に行う。ま
た、当該反応は、通常、大気圧にて行う。なお、通常、
ガスクロマトグラフィーにて転位反応をモニターし、未
反応の1,1−ジブロモテトラフルオロエタンが0.5
mass%以下になった時点で反応を終了する。
【0024】転位反応により得られた1,1−ジブロモ
テトラフルオロエタンは、通常の精製方法、たとえば精
留により、反応の副生成物である1,1,1−トリブロ
モトリフルオロエタン、ブロモペンタフルオロエタン、
1−クロロ−1−ブロモテトラクロロエタンから分離精
製することができる。
【0025】ii) 亜鉛との反応 下記式に示すように、1,1−ジブロモテトラフルオロ
エタンを亜鉛と反応させることにより、トリフルオロビ
ニル亜鉛化合物が得られる。
【0026】
【化2】
【0027】上記反応は、反応溶媒中に亜鉛を加え、攪
拌しながら、反応溶媒に溶解させた1,1−ジブロモテ
トラフルオロエタンを滴下して行うことができる。
【0028】亜鉛の添加量は、特に限定されるものでは
ないが、1,1−ジブロモテトラフルオロエタン1モル
に対して1.5〜3モル程度が好ましく、1.9〜2.
2モル程度がさらに好ましい。
【0029】反応溶媒としては、非プロトン性溶媒を用
いるが、非プロトン性極性溶媒を用いるのがより好まし
い。溶媒としては、具体的には、N,N−ジメチルフォ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミ
ド類;モノグライム、ジグライム、トリグライムなどの
グライム類;ジオキサンなどのエーテル類;アセトニト
リル、ベンゾニトリルなどのニトリル類が挙げられる。
【0030】溶媒の使用量は、特に限定されるものでは
なく、亜鉛の量、溶媒の種類などに応じて適宜設定する
ことができる。
【0031】反応温度は、通常10〜120℃程度であ
り、30〜110℃程度が好ましく、50〜100℃程
度がより好ましい。反応時間は、通常、2〜10時間程
度である。反応圧力は、特に限定されないが、通常、大
気圧である。
【0032】また、当該反応は、反応容器を、窒素ガス
などの不活性ガスで置換して行ってもよい。
【0033】反応終了後、反応混合物中に未反応の亜鉛
が残った場合には、濾過により取り除いてもよいが、通
常、溶媒を含む反応混合物をそのまま次の反応に用い
る。
【0034】iii) 三価の鉄化合物および/または二価
の銅化合物との反応 上記ii)にて得られたトリフルオロビニル亜鉛化合物
に、三価の鉄化合物及び二価の銅化合物少なくとも1種
を加えることにより、カップリング反応が進行し、目的
化合物であるヘキサフルオロブタジエンか得られる。
【0035】
【化3】
【0036】上記反応は、上記ii)で得られたトリフル
オロビニル亜鉛化合物を含む反応混合物に、三価の鉄化
合物および/または二価の銅化合物を固体のまま、また
は溶媒に溶解させて加える。
【0037】三価の鉄化合物としては、無水塩化鉄(II
I)、無水臭化鉄(III)などの三価の鉄の塩が挙げられ、
二価の銅の化合物としては、無水塩化銅(II)、無水臭化
銅(II)などの二価の銅の塩が挙げられる。
【0038】三価の鉄化合物および/または二価の銅化
合物の量は特に規定されないが、通常、上記ii)の亜鉛
との反応の際に用いた1,1−ジブロモテトラフルオロ
エタン1モルに対して、8〜3モル程度、好ましくは1
〜2モル程度である。
【0039】溶解のための溶媒としては、上記ii)と同
様に、非プロトン性溶媒を用いるが、非プロトン性極性
溶媒を用いるのがより好ましい。具体的には、上記ii)
で例示されたような溶媒を用いることができる。
【0040】溶媒の使用量は、特に限定されるものでは
なく、三価の鉄化合物及び/又は二価の銅化合物の種類
や量などに応じて適宜設定することができる。
【0041】反応温度は、通常0〜80℃程度であり、
10〜60℃程度であることが好ましい。反応時間は、
通常、2〜10時間程度である。反応は、通常、常圧乃
至減圧(例えば、0.01〜0.2MPa程度)で行
う。
【0042】反応により生成したヘキサフルオロブタジ
エンは反応系外へ、例えばガスの状態で抜き出して、−
70℃程度に冷却されたコールドトラップに捕集するこ
とができる。反応により得られたヘキサフルオロブタジ
エンは、慣用されている精製方法により、例えば精留す
ることにより精製することができる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、ヘキサフルオロブタジ
エンが工業的に有利な方法により得られる。
【0044】
【実施例】以下に実施例を示して、本発明をより詳細に
説明する。
【0045】実施例1 1−i)転位反応 メカニカルスターラー、温度計および塩化カルシウム管
に連結した還流冷却器を備えた1Lのフラスコに、1,
2−ジブロモテトラフルオロエタン1,425g、1,
1−ジブロモテトラフルオロエタン75g、および乳鉢
ですりつぶした塩化アルミニウム7. 6gを導入した。
これら混合物を、45℃程度に加熱しながら、3時間還
流した。ガスクロマトグラフィーで分析したところ、
1,2−ブロモテトラフルオロエチレンの転化率は9
9.5%であった。室温まで冷却した後、混合物を水洗
浄したところ、有機混合物1,424gが得られた。
【0046】得られた有機混合物をガスクロマトグラフ
ィーで分析したところ、1,1−ジブロモテトラフルオ
ロエタンが89. 9%であった。該有機混合物を蒸留す
ることにより1,1−ジブロモテトラフルオロエタン1,
114g(純度99. 9%)を得た。 1―ii) 亜鉛との反応 1Lのフラスコに、窒素雰囲気下、亜鉛粉末65. 4g
(1. 0モル)、N,N−ジメチルフォルムアミド20
0mlを仕込み、80℃まで加熱した。これに、上記1
−i)で得られた1,1−ジブロモテトラフルオロエタ
ン131g(0.5モル)のN,N−ジメチルフォルム
アミド(50ml)溶液を、温度を80〜90℃に保ちな
がら加えた。その際、反応混合物の温度が90℃を越え
ないように、添加速度を調節した。添加後、反応混合物
の温度を90℃に保って3時間加熱撹拌した。温度を室
温まで下げた後、反応混合物に、内部標準物質としてヘ
キサフルオロベンゼンを加え、19F−NMRで分析した
ところ、トリフルオロビニル亜鉛化合物が収率60.7
%で得られた。 1−iii) 無水臭化銅とのカップリング反応 上記1−ii)で得られた反応混合物を5℃に冷却し、真
空ポンプで減圧(106mmHg(14kPa))とした。
そこに無水臭化銅(II)115g(0.5モル)のN,
N−ジメチルフォルムアミド(350ml)溶液を、温度
を10℃以下かつ減圧に保ちながら2時間かけて徐々に
加えた。その後、真空に引きながら40℃まで加熱し、
その温度に保ちつつ2時間撹拌を行った。反応によって
生じた混合物は、ドライアイス−アセトンで−78℃に
冷却したコールドトラップに捕集した。トラップには2
3. 2gの反応混合物が得られ、該混合物をガスクロマ
トグラフィーで分析したところ、ヘキサフルオロブタジ
エンが84.0%含まれていた(全工程の収率は47%
であった)。
【0047】実施例2 実施例1の1−ii)において、亜鉛粉末と共にフラスコ
に仕込むN,N−ジメチルフォルムアミドの量を400
mlとし、1,1−ジブロモテトラフルオロエタン13
0g(0.5モル)のN,N−ジメチルフォルムアミド
(50ml)溶液の代わりに1,1−ジブロモテトラフ
ルオロエタン130g(0.5モル)のN,N−ジメチ
ルフォルムアミド(100ml)溶液を添加し、実施例
1の1-iii)において、無水塩化銅(II)115g
(0.5モル)のN,N−ジメチルフォルムアミド(3
50ml)溶液の代わりに無水塩化銅67.2g(0.5
モル)を固体で加えた以外は実施例1と同様にしてヘキ
サフルオロブタジエンを製造した。トラップには18.
0gの反応混合物が得られ、該混合物をガスクロマトグ
ラフィーで分析したところ、ヘキサフルオロブタジエン
が44.2%含まれていた(収率19.6%)。
【0048】実施例3 実施例1の1−ii)において、亜鉛粉末と共にフラスコ
に仕込むN,N−ジメチルフォルムアミドの量を400
mlとし、1,1−ジブロモテトラフルオロエタン13
0g(0.5モル)のN,N−ジメチルフォルムアミド
(50ml)溶液の代わりに1,1−ジブロモテトラフ
ルオロエタン130g(0.5モル)のN,N−ジメチ
ルフォルムアミド(100ml)溶液を添加し、実施例
1の1−iii)において、無水塩化銅(II)115g
(0.5モル)のN,N−ジメチルフォルムアミド(3
50ml)溶液の代わりに無水塩化鉄81.1g(0.5
モル)を固体で加えた以外は実施例1と同様にしてヘキ
サフルオロブタジエンを製造した。トラップには7.4
gの反応混合物が得られ、該混合物をガスクロマトグラ
フィーで分析したところ、ヘキサフルオロブタジエンが
39.3%含まれていた(収率7.2%)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H006 AA02 AC13 AC27 AD11 BA05 BA09 BA19 BA37 BA67 BB15 BB20 BB21 BB25 BB41 BC10 BC11 BC19 BE24 BM10 BM71 FE71 FE74 4H039 CA21 CA50 CA93 CG20 CJ10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘキサフルオロブタジエンの製造方法で
    あって、 i) 1,2−ジブロモテトラフルオロエタンを触媒の存
    在下に転位反応せしめて1,1−ジブロモテトラフルオ
    ロエタンを得、 ii) 次いで、得られた1,1−ジブロモテトラフルオ
    ロエタンを、非プロトン性溶媒中で亜鉛と反応させてト
    リフルオロビニル亜鉛化合物を得、 iii) さらに、得られたトリフルオロビニル亜鉛化合物
    を、非プロトン性溶媒中で三価の鉄化合物および二価の
    銅化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種と反応
    させてヘキサフルオロブタジエンを得ることを特徴とす
    るヘキサフルオロブタジエンの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記i)における触媒が、ルイス酸触媒
    であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 ルイス酸触媒が、ハロゲン化アルミニウ
    ムであることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ハロゲン化アルミニウムが、塩化アルミ
    ニウムであることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 ハロゲン化アルミニウムが、フッ素化塩
    化アルミニウムであることを特徴とする請求項3に記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 上記i)の転位反応を、1,1−ジブロ
    モテトラフルオロエタンの存在下に行い、触媒として塩
    化アルミニウムを用いることを特徴とする請求項1に記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 上記iii)における三価の鉄化合物およ
    び二価の銅化合物からなる群より選ばれる少なくとも1
    種が、無水塩化鉄(III)、無水臭化鉄(III)、無水塩
    化銅(II)及び無水臭化銅(II)からなる群より選ばれ
    る少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記
    載の方法。
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