JP2652030B2 - 2,4,5−トリフルオロ安息香酸の製造方法 - Google Patents

2,4,5−トリフルオロ安息香酸の製造方法

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JP2652030B2 JP63085409A JP8540988A JP2652030B2 JP 2652030 B2 JP2652030 B2 JP 2652030B2 JP 63085409 A JP63085409 A JP 63085409A JP 8540988 A JP8540988 A JP 8540988A JP 2652030 B2 JP2652030 B2 JP 2652030B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、2,4,5−トリフルオロ安息香酸の新規の製
造方法に関する。
〔従来の技術〕
2,4,5−トリフルオロ安息香酸は、医薬、農薬、感光
材料および液晶等の中間原料として有用な化合物であ
る。この2,4,5−トリフルオロ安息香酸は、従来、2,4,5
−トリフルオロブロモベンゼンを出発原料として合成す
る方法が知られていた。特開昭58-188839号公報には、
2,4,5−トリフルオロブロモベンゼンと金属マグネシウ
ムとをテトラヒドロフラン中で反応させて、2,4,5−ト
リフルオロフェニルマグネシウムブロミドとし、次いで
炭酸ガスと反応させて2,4,5−トリフルオロ安息香酸を
製造する方法が記載されている。また、特開昭60-72885
号公報記載の方法では、2,4,5−トリフルオロブロモベ
ンゼンとシアン化第一銅とをN−メチルピロリドン中で
加熱処理して2,4,5−トリフルオロブロモベンゾニトリ
ルを単離した後、これを濃硫酸中で加熱撹拌してアミド
誘導体とし、ついで濃硫酸−亜硝酸ソーダ水溶液と加熱
処理して2,4,5−トリフルオロ安息香酸を得ている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前記の従来方法では、いずれの場合も
出発原料の2,4,5−トリフルオロブロモベンゼンは特殊
な試薬で非常に高価であるため、工業的製造方法として
満足できるものではなかった。
本発明者らは、2,4,5,6−テトラフルオロイソフタロ
ニトリルを出発原料として用い、これを還元、加水分
解、そして脱炭酸の順序で3段階の反応を実施すること
により、2,4,5−トリフルオロ安息香酸を得ることがで
きることを見出した。
従って、本発明の目的は、2,4,5−トリフルオロ安息
香酸の安価で簡易な新規製造方法を提供することにあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕 前記の目的は本発明により、2,4,5,6−テトラフルオ
ロイソフタロニトリルを水性溶媒中で固体金属または固
体合金と反応させることにより脱フッ素還元して2,4,5
−トリフルオロイソフタロニトリルとし、これを無機酸
水溶液中で加熱することにより加水分解して2,4,5−ト
リフルオロイソフタル酸とし、続いてこれを溶媒中で加
熱することにより脱炭酸することを特徴とする、2,4,5
−トリフルオロ安息香酸の製造方法によって達成するこ
とができる。
説明を容易にするために、本発明方法の反応工程の反
応式と、その比較としての代表的な従来技術の反応工程
の反応式を以下に示す。
本発明方法: 従来技術(1)〔特開昭58-188839号公報参照〕: 従来技術(2)〔特開昭60-72885号公報参照〕: 以下、本発明方法の各工程について順に説明する。
還元工程(A) 本発明方法の脱フッ素還元工程においては、出発原料
である2,4,5,6−テトラフルオロイソフタロニトリル(F
4IPNと略称することがある)を、例えば水性溶媒中で固
体金属または固体合金(固体金属等と称することがあ
る)と反応させることによって、この還元工程の目的生
成物である2,4,5−トリフルオロイソフタロニトリル(F
3IPNと略称することがある)を生成する。
上記の固体金属としては、例えば、亜鉛、錫、鉄、ニ
ッケル、クロム、アルミニウム、銅などを挙げることが
でき、固体合金としては、例えば、亜鉛アマルガム、錫
アマルガム、アルミニウムアマルガム等の金属アマルガ
ム類;例えば、黄銅、青銅、アルミニウム・ニッケル合
金、アルミニウム・鉛合金等のその他の金属合金類;等
を挙げることができる。これらの中、入手の容易性や反
応収率の良さ等の観点より固体金属を用いるのが好まし
く、金属亜鉛を用いるのが特に好ましい。
上記の金属亜鉛としては、通常市販されている金属亜
鉛粉末等あらゆるものが使用できる。金属亜鉛を使用す
る場合の反応式は以下のとおりである。
金属亜鉛の使用量は、上記反応式に示すごとく、理論
的にはF4IPN1モルに対し、1モル存在すれば良いが、
通常0.8〜10モル、好ましくは0.9〜5モル、特に好まし
くは1〜2モル存在させるのがよい。金属亜鉛を上記使
用範囲の下限値より少ない量で使用すると反応速度が遅
くなり、また、上限値より多いと、生成したF3IPNの脱
フッ素還元反応が更に進行して副生成物2,5−ジフルオ
ロイソフタロニトリル(以下、F2IPNと略称することが
ある)の生成を極少量以下に抑えることができなくなる
ので、上記使用範囲内の量を用いるのがよい。
上記の還元反応は水性溶媒中で容易に進行する。但
し、出発原料であるF4IPNおよびこの還元工程での目的
物質であるF3IPNはともに非水溶性の物質であるため、
反応温度によって水性相と二つの固相〔出発物質および
目的物質よりなる固体と、固体金属等〕との三相、また
は、水性相および油相の二つの液相と固相(固体金属
等)との三相にわたる異相反応であるので、この還元反
応は攪拌によりできるだけ反応系を均一に保ちながら行
なうのが良い。
この還元工程において用いる水性溶媒とは、水、また
は、水と水溶性有機溶媒との混合溶媒をいい、このよう
な有機溶媒の併用によって、固相および/または油相を
水性相中に溶解させ一液相とさせ得る場合があり、ま
た、後記するように本発明に係る反応を還流温度条件下
で行なう場合には、還流温度を調節することも可能であ
る。
このような水溶性有機溶媒としては、水100重量部に
対して50重量部以上溶解するものなら特に制限なく使用
することができ、例えば、メチルアルコール、エチルア
ルコール、n−もしくはi−プロピルアルコール等の炭
素数1〜3の脂肪族一価アルコール類;例えば、アリル
アルコール、フルフリルアルコール等のその他の一価ア
ルコール類;例えばエチレングリコール、プロピレング
リコール(1,2−,1,3−)、グリセリン等の炭素原子数
1〜3の脂肪族多価アルコール類;例えば、室温で液状
のポリエチレングリコール;例えばエチレングリコール
モノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエ
ーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチ
レングリコールジメチルエーテル等のエチレングリコー
ルと炭素原子数1〜4の脂肪族一価アルコールとのモノ
またはジエーテル化物;例えば、ジエチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングルコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、
ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレング
リコールエジチルエーテル等のジエチレングリコールと
炭素原子数1〜4の脂肪族一価アルコールとのモノまた
はジエーテル化物;例えば、1−グリセリンモノメチル
エーテル等のグリセリンと炭素原子数1〜3の脂肪族一
価アルコールとのモノエーテル化物;例えば、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン(1,3−,1,4−)等の環状エー
テル類;並びに、例えば、アセトン、アセトニトリル、
ラクトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、ジエチルスルホオキシド等のその他の
水溶性有機溶媒;などを挙げることができる。
これらの有機溶媒は、それぞれ単独でまたは2種以上
混合して用いることができる。これらの有機溶媒の中、
入手の容易性や経済的観点より脂肪族一価アルコール類
が特に好適に使用できる。
還元反応は、一般に20℃以上の温度で行なうことがで
き、反応速度の点から40℃以上で行なうのが好ましい。
この還元反応は密閉耐圧反応槽中で高温、高圧下で反応
させることも可能であるが、反応設備コスト等の観点か
ら、大気圧下、50℃〜還流温度の範囲で反応させるのが
好ましい。さらに、副生成物F2IPN抑制の観点から、40
〜90℃の温度範囲で反応させるのが特に好ましい。
反応時間は、特に制限されるものではないが、長時間
に過ぎるとF2IPN生成の副反応が進行する場合があるの
で、一般に15分〜10時間、好ましくは30分〜6時間程度
の範囲で行なうのが良い。
本発明の脱フッ素還元反応は、その反応系が中性、酸
性およびアルカリ性のいずれの領域にある場合において
も進行するが、例えばpH9以上のアルカリ性領域では、
4−位のフッ素が水酸基で置換された2,5,6−トリフル
オロ−4−ヒドロキシイソフタロニトリルや、ニトリル
基が加水分解されたテトラフルオロイソフタルアミド等
が副生する場合があるので、例えば、pH9未満の反応系
で反応を行なうのが好ましく、pH3〜6の範囲の反応系
で反応を行なうのが、特に好ましい。
上記還元反応は、酸の存在下に行なうことができる。
本発明に用いることのできる酸としては、例えば硫酸、
塩酸、硝酸等の無機酸類;および、例えば、酢酸、修
酸、安息香酸、無水フタル酸、p−トルエンスルホン酸
等の有機酸類等のように、水溶液中で酸性を示すものな
らばあらゆるものを用いる事ができる。これらの酸のう
ち、入手の容易さ等の理由から硫酸、塩酸、硝酸等の無
機酸類を用いるのが好ましい。
しかしながら、例えば、固体金属等として最も好適な
亜鉛を用いた場合、反応系が強酸領域では、酸と金属亜
鉛との副反応(水素を発生して酸の亜鉛塩を生成する)
が起って金属亜鉛を浪費することがあり、また、副生し
ている水不溶性のフッ化亜鉛と酸とが反応して腐蝕性の
フッ化水素を遊離させる場合がある。さらに、酸の濃度
が過剰に過ぎると、ニトリル基が加水分解を受けてテト
ラフルオロイソフタルイミド、2,4,5−トリフルオロイ
ソフタルイミド、テトラヒフルオロイソフタル酸および
2,4,5−トリフルオロイソフタル酸等およびこれらの混
合物が副生する場合がある。このような理由から、酸の
使用量は、原料F4IPN1モルに対して0〜5グラム当
量、特に0.1〜5グラム当量の量で用いるのが好まし
く、また、前記金属亜鉛の使用量(モル数)をx、酸の
量(グラム当量数)をyとすると1≦2x−y≦3の関係
式を満足する範囲の量で使用するのが好ましい。
更にまた、反応系の酸濃度は水性溶媒の量1000gに対
して10グラム当量以下の範囲で用いるのが好ましく、8
グラム当量以下の範囲で用いるのが更に好ましい。酸の
添加方法も、反応初期に一括添加する方法の他、逐次添
加などの方法等も適宜選択できる。
この還元工程(A)において副生することのあるF2IP
Nは、次の加水分解工程(B)において2,5−ジフルオロ
フタル酸(以下、F2IPAと略称することがある)に加水
分解されるが、後記する脱炭酸工程(C)における条件
ではほとんど脱炭酸されずF2IPAとして残るため、本発
明の最終目的物である2,4,5−トリフルオロ安息香酸と
は比較的容易に分離することが可能である。そのため、
本発明方法においては、F2IPN等を特に取り除くことな
く、次の加水分解工程(B)を行なうことができる。
すなわち、還元工程(A)の終了後に、熱時濾過して
固形分を濾別するか、または反応系を冷却し、中間生成
物F3IPNを溶解する非水溶性の抽出溶媒を加えて混合し
てから固形分を濾別し、続いて濾液から分液によって水
層を除いて、中間生成物F3IPNを含有する抽出混合物を
得、引続いて次の加水分解工程(B)を行なうことがで
きる。
加水分解工程(B) 本発明方法における加水分解反応は無機酸(例えば硫
酸、塩酸または臭化水素酸、好ましくは硫酸)水溶液中
で容易に進行する。例えば、還元反応によって得られた
2,4,5−トリフルオロイソフタロニトリルを50〜90重量
%の硫酸水溶液中で、例えば100〜180℃の温度で加熱す
ることにより、2,4,5−トリフルオロイソフタル酸(以
下、F3IPAと略称することがある)を得る方法が好適に
採用しうる。
続いて連続的に脱炭酸工程(C)を行なうには、該脱
炭酸工程(C)に関連して後記するようなN−H結合を
有しない含窒素有機塩基のうち非水溶性のもの、或い
は、非プロトン性極性有機溶媒または非極性有機溶媒の
うち非水溶性のものを用いて、上記加水分解工程(B)
で得られた中間生成物F3IPAの抽出を行なうのがよい。
得られた抽出液はそのまま、または、必要に応じてその
他の溶媒および/または後記する触媒を加えて、引き続
き脱炭酸工程(C)を実施して本発明の目的生成物2,4,
5−トリフルオロ安息香酸を製造することができる。
脱炭酸工程(C) 本発明方法における脱炭酸反応は、前記の加水分解工
程で得られた中間生成物F3IPAを溶媒中で80〜250℃の温
度範囲で加熱することにより容易に進行する。
この脱炭酸工程の溶媒は、出発原料F3IPA、反応生成
物2,4,5−トリフルオロ安息香酸(以下F3BAと略記する
ことがある)および場合により使用する触媒との間で、
この脱炭酸工程にとって不都合な副反応を起こすことの
ないものであればよい。
このような溶媒としては、水、非プロトン性極性有機
溶媒、N−H結合を有しない含窒素有機塩基、および、
これらの混合物が好適に使用できる。
なお、本明細書において“極性有機溶媒”とは、分子
内に2D(デバイ)以上の永久双極子モーメントをもつ中
性の有機化合物をいう。
前記の非プロトン性極性有機溶媒としては、例えばジ
メチルスルホキシド、ジフェニルスルホン、ジメチルス
ルホン、テトラメチルスルホン、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ア
セトニトリル、ヘキサメチルリン酸トリアミド、ベンゾ
ニトリル、ニトロベンゼン、グリコール類のジアルキル
エーテル、または、キノリンなどがあり、そのうち、水
溶性非プロトン性極性有機溶媒としては例えばジメチル
スルホキシド、ジメチルスルホン、テトラメチルスルホ
ン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘ
キサメチルリン酸トリアミド、N−メチルピロリドン、
アセトニトリル、グリコール類のジアルキルエーテル
〔例えばジエチレングリコールジメチルエーテル(ジグ
ライム)、トリエチレングリコールジメチルエーテル
(トリグライム)、テトラエチレングリコールジメチル
エーテル(テトラグライム)〕などがある。また非水溶
性非プロトン性極性有機溶媒としては例えばベンゾニト
リル、ニトロベンゼンなどがある。
また、本発明の脱炭酸工程で使用できる前記のN−H
結合を有しない含窒素有機塩基(以下、非プロトン性有
機塩基と略称することがある)の例としては、一般式 〔式中、R1とR2とR3とは、各々独立に、炭素原子1〜18
個の直鎖状または分枝状のアルキル基(例えばメチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘプチル基、オ
クチル基、ノニル基、ドデシル基、またはステアリル
基)、アルケニル基(例えばオレイル基)、アリール基
(例えばフェニル基またはナフチル基)、または炭素原
子5〜8個のシクロアルキル基(例えばシクロヘキシル
基)であり、あるいはR1とR2とは一緒になって炭素原子
5〜8個のアルキレン基を形成することができるものと
し、そしてR3は前記の意味であるか、あるいはR1とR2
は一緒になって炭素原子5〜8個のアルキレン基を形成
し、そしてR3はそのアルキレン基中の炭素原子の窒素原
子とを結合する炭素原子2〜4個のアルキレン基である
ものとする〕 で表される第3アミンを挙げることができる。
好ましい第3アミンは、トリアルキルアミン(例えば
トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルア
ミン、トリブチルアミン、トリオクチルアミン、トリラ
ウリルアミン、トリステアリルアミン、ジメチルエチル
アミン、メチルジエチルアミン、ジイソプロピルエチル
アミン)、トリアルケニルアミン、ジアルキルアリール
アミン(例えばジメチルアニリン、ジエチルアニリ
ン)、アルキルジアリールアミン(例えばジフェニルメ
チルアミン、ジフェニルエチルアミン)、トリアリール
アミン(例えばトリフェニルアミン)、ジアルキルシク
ロアルキルアミン(例えばジメチルシクロヘキシルアミ
ン)、N−アルキル置換飽和窒素複素環式化合物(例え
ばN−メチル−ピロリジン、N−メチル−モルホリン、
N−メチル−ピペリジン)またはキヌクリジンである。
脱炭酸工程で使用することのできる別の非ピロトン性
有機塩基の例としては、一般式 〔式中、Aはアルキレン基(炭素原子数1〜8個)また
はアリーレン基であり、R4とR5とR6とR7とは各々独立に
炭素原子1〜18個の直鎖状または分枝状のアルキル基も
しくはアルケニル基、アリール基、または炭素原子5〜
8個のシクロアルキル基であり、あるいはR4とR5もしく
はR6とR7またはR4とR6もしくはR5とR7とが各々炭素原子
2〜8個のアルキレン基を形成することができるものと
する〕 で表されるジアミンを挙げることができる。
前記のジアミンは、例えばN,N′−テトラアルキル−
アルキレンジアミン(例えばN,N′−テトラメチルメチ
レンジアミン、N,N′−テトラメチルエチレンジアミ
ン、N,N′−テトラメチルトリメチレンジアミン)、N,
N′−テトラアルキル−アリーレンジアミン(例えばN,
N′−テトラメチルフェニレンジアミン)、あるいは環
状ジアミン(例えばトリエチレンジアミン、N,N′−ジ
メチルピペリジン)である。前記のジアミン以外にも、
同様のトリアミン等のポリアミンも使用することができ
る。
脱炭酸工程で使用することのできる更に別の非プロト
ン性有機塩基の例としては一般式 〔式中、R8とR9とR10とは、各々独立に、炭素原子1〜1
8個の直鎖状または分枝状のアルキル基もしくはアルケ
ニル基、アリール基または炭素原子5〜8個のシクロア
ルキル基であり、あるいはR8とR10とが炭素原子3〜8
個のアルキレン基を形成することができ、あるいはR9
炭素原子3〜8個のアルキレン基を形成して基−C=N
−の炭素原子と結合することができるものとする) で表されるアミジンを挙げることができる。
前記アミジンは、例えばトリアルキルアミジンまたは
二環式アミジン(例えばジアザビシクロウンデセン、ジ
アザビシクロノネン)である。
前記の各種の溶媒を組合せて使用することもできる。
例えば、前記の非プロトン性有機塩基と水、前記非プロ
トン性有機塩基と非プロトン性極性有機溶媒、あるい
は、水と非プロトン性極性有機溶媒である。
また、脱炭酸工程で用いる溶媒としては、必要に応じ
前記以外の有機溶媒を併用することができる。
このような有機溶媒の中で好適なものとしては、例え
ば、非極性有機溶媒を挙げることができる。なお、ここ
でいう“非極性有機溶媒”とは、分子内の永久双極子モ
ーメントが2D末端の中性の有機化合物をいうものとす
る。
前記の非極性有機溶媒としては、好ましくは沸点80〜
300℃の有機溶媒であって、ブタノール、ペンタノー
ル、ヘキサノール、シクロヘキサノール等の炭素原子4
個以上の脂肪族アルコール類;プロピルエーテル、ブチ
ルエーテル等の、少なくとも一方のアルキル基が炭素原
子3個以上をもつジアルキルエーテル類;ベンゼン、ト
リエン、キシレン、メシチレン、エチルベンゼン、プロ
ピルベンゼン、クメン、ブチルベンゼン、シメン等の芳
香族炭化水素類;パラジクロロベンゼン、パラジフルオ
ロベンゼン等のハロゲン置換芳香族炭化水素類;ヘプタ
ン、オクタン等の炭素原子7個以上の脂肪族炭化水素
類;1,2−ジクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタ
ン等のハロゲン置換脂肪族炭化水素類を挙げることがで
きる。これらの中では、芳香族炭化水素類、ハロゲン置
換芳香族炭化水素類、脂肪族炭化水素類、およびハロゲ
ン置換脂肪族炭化水素等の炭化水素系溶媒を用いるのが
更に好ましく、ハロゲン原子で置換されていない芳香族
炭化水素類を用いるのが特に好ましい。
脱炭酸工程は、場合により触媒の存在下で実施するこ
とができる。触媒としては、この種の脱炭酸反応におい
て公知の触媒を使用する。使用する溶媒の種類に応じて
触媒を選択するのが好ましい。水性溶媒中で使用する触
媒としては、例えば、アンモニア、アルカリ金属または
アルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、硫酸
塩、有機酸塩またはフッ化物、あるいはアルカリ土類金
属の酸化物、更に有機塩基の硫酸塩、フッ化物または有
機酸塩を挙げることができる。アンモニア、アルカリ金
属またはアルカリ土類金属の硫酸塩としては、例えば、
硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫
酸ルビジウム、硫酸セシウム、硫酸マグネシウム、硫酸
カルシウム、硫酸ストロンチウム、硫酸バリウムであ
る。有機塩基の硫酸塩としては、例えば、ピリジン硫酸
塩、キノリン硫酸塩、または前述の非ピロトン性有機塩
基の硫酸塩を例示できる。また、アンモニアの水酸化
物、炭酸塩、有機酸塩またはフッ化物としては、例え
ば、アンモニア水、炭酸アンモニウム、フッ化アンモニ
ウムまたは、出発原料もしくは生成物とアンモニアとの
塩、すなわち2,4,5−トリフルオロイソフタル酸アンモ
ニウム、2,4,5−トリフルオロ安息香酸アンモニウムで
ある。
アルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩、有機
酸塩またはフッ化物としては、例えば、酸化マグネシウ
ム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、フッ化マ
グネシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、炭酸
カルシウム、フッ化カルシウム、酸化ストロンチウム、
水酸化ストロンチウム、酸化バリウム、水酸化バリウ
ム、炭酸バリウムまたは出発原料(2,4,5−トリフルオ
ロイソフタル酸)もしくは生成物(2,4,5−トリフルオ
ロ安息香酸)とアルカリ土類金属(例えば、マグネシウ
ム、カルシウム、ストロンチウムまたはバリウム)の水
酸化物との塩も触媒として作用する。
また、アルカリ金属の水酸化物、炭酸塩、有機酸塩ま
たはフッ化物としては、例えば、水酸化ナトリウム、炭
酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸カリウム、フッ化カリウムまたは出発原料もしくは生
成物とアルカリ金属水酸化物との塩も触媒となる。
また、有機塩基のフッ化物または有機酸塩としては、
例えば、前述の非プロトン性有機塩基のフッ化物または
該非プロトン性有機塩基と出発原料もしくは生成物との
塩を例示できる。
次に非プロトン性極性有機溶媒を含有してなる溶媒中
で使用する触媒としては、無機塩基、例えば重炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム等を挙げるこ
とができる。
更に、非プロトン性有機塩基を含有してなる溶媒中で
は、該非プロトン性有機塩基自体が触媒作用を有し、ま
た、該非プロトン性有機塩基と、出発原料溶液中に場合
により含まれていることのある硫酸または出発原料もし
くは生成物である有機酸との塩も触媒作用を有するの
で、必ずしも別途、触媒の添加を要しない。
本発明方法の脱炭酸工程においては、使用する溶媒お
よび場合により使用する触媒の種類に応じて、加熱条件
や出発原料と溶媒の量比等を簡単に設定することができ
る。
例えば、非プロトン性極性有機溶媒中で脱炭酸を実施
する場合には、反応温度80〜200℃好ましくは90〜180
℃、特に好ましくは105〜140℃で0.5〜3時間好ましく
は約1時間、大気圧下で加熱処理する。触媒は、出発原
料1モルに対して0.05〜0.75モル好ましくは0.2〜0.5モ
ルの量で使用する。
更に、有機塩基溶媒中で脱炭酸を実施する場合には、
反応温度100〜200℃好ましくは120〜180℃で0.5〜50時
間好ましくは約0.5〜5時間、大気圧下で加熱処理す
る。
非極性有機溶媒の共存下で実施する場合には、出発原
料1モルに対して、一般に有機塩基0.1〜3.0モル(反応
速度の観点から好ましくは0.3〜2.0モル、更に好ましく
は0.75超〜1.5モル)および非極性有機溶媒0〜10モル
(好ましくは0.5〜5.0モル)を使用する。
非極性有機溶媒を使用しない場合には、出発原料1モ
ルに対して好ましくは0.5〜10モル更に好ましくは0.5〜
5モルの量で有機塩基を使用する。
水性溶媒中で脱炭酸を実施する場合には、反応温度80
〜250℃好ましくは100〜220℃、特に好ましくは130〜18
0℃で2〜40時間好ましくは約5〜30時間、pH0.7〜2.2
好ましくは1.2〜2.0で真空ないし約15気圧好ましくは1
〜10気圧の下で加熱処理する。水性溶媒の使用量は、出
発原料1モルに対し、0.1〜2.0モル好ましくは0.2〜1.0
モルである。触媒の使用量は触媒の種類によって差があ
り、各々、出発原料1モルに対して、アンモニア、アル
カリ金属、アルカリ土類金属および有機塩基の硫酸塩お
よびフッ化物では0.01〜3.0モル好ましくは0.05〜1.0モ
ル、有機塩基では0.01〜1.2モル好ましくは0.1〜0.9モ
ル、アンモニアの水酸化物、炭酸塩および有機酸塩並び
にアリカリ土類金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩および
有機酸塩では0.01〜0.4モル好ましくは0.05〜0.25モ
ル、そしてアルカリ金属の水酸化物、炭酸塩および有機
酸塩では0.002〜0.1モル好ましくは0.005〜0.05モルで
ある。
得られた目的生成物2,4,5−トリフルオロ安息香酸は
任意の公知の方法で単離し、そして精製することができ
る。例えば、溶媒として非水溶性非プロトン性有機塩
基、非水溶性非プロトン性極性有機溶媒、非水溶性非極
性有機溶媒等の非水溶性溶媒を使用する場合は、反応終
了後、冷却してから反応液中に水酸化ナトリウム水溶液
等のアルカリ性化合物の水溶液を加えて攪拌し、水層を
分液により単離する。次いで、この水層中に塩酸水溶液
等の無機酸の水溶液を加え、析出した結晶を濾過して乾
燥するなどの方法が採用できる。
また、上記結晶中には目的生成物F3BAの他に還元工程
(A)で副生することのあるF2IPNに由来する副生成物
が混入している場合があり、該F2IPNは加水分解工程
(B)で2,5−ジフルオロフタル酸になるが、次の前記
の脱炭酸工程(C)における条件ではほとんど脱炭酸し
ないため、F3BA中に混入している可能性のある副生成物
は、これよりはるかに水に対する溶解度の高い2,5−ジ
フルオロフタル酸である。従って、得られた上記の結晶
を熱水により再結晶することにより容易に高純度のF3BA
を得ることができる。
なお、前記したとおり加水分解工程(B)における中
間生成物F3IPAを単離することなく、前記の非プロトン
性有機塩基のうち非水溶性のもの、或いは、前記非プロ
トン性極性有機溶媒または非極性有機溶媒のうち非水溶
性のものを用いて該F3IPAを抽出し、この抽出液に必要
に応じて更に、非水溶性もしくは水溶性の非プロトン性
有機塩基、非水溶性もしくは水溶性の非プロトン性極性
有機溶媒、非水溶性もしくは水溶性の非極性有機溶媒、
及び/又は、前記の触媒を加えて連続的に脱炭酸工程
(C)を行なうことができる。
このような非水溶性非プロトン性有機塩基としては、
例えば、トリアルキルアミン(各アルキル基の炭素原子
数が2以上のもの)、ジアルキルアリールアミン、アル
キルジアリールアミン、トリアリールアミンまたはジア
ルキルシクロアルキルアミン等の第3アミン;例えば、
N,N′−テトラアルキルアリーレンジアミン等のジアミ
ンを挙げることができ、非水溶性非プロトン性極性有機
溶媒としては、例えば、ベンゾニトリル、ニトロベンゼ
ン等を、また、非水溶性非極性有機溶媒としては、例え
ば、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、エチ
ルベンゼン、プロピルベンゼン、クメン、ブチルベンゼ
ン、シメン等の芳香族炭化水素類;パラジクロロベンゼ
ン、パラジフルオロベンゼン等のハロゲン置換芳香族炭
化水素類;プロピルエーテル、ブチルエーテル類のジア
ルキルエーテル類等を挙げることができる。
〔実施例〕
以下、実施例によって本発明を更に具体的に説明する
が、これは本発明を限定するものではない。
実施例1 (a)冷却還流管と温度計を備えた100mlフラスコに、F
4IPN2g(10ミリモル)、粉末亜鉛1.1g(純度85重量%、
約14ミリモル)および水20gを仕込み、攪拌しながら氷
酢酸0.9g(15ミリモル)を加えた。80℃で3時間反応さ
せた。この間、反応系のpHは3〜4であった。反応終了
後反応液をガスクロマトグラフィーにて分析したとこ
ろ、2,4,5−トリフルオロイソフタロニトリル(F3IPN)
が62%、2,5−ジフルオロイソフタロニトリル(F2IPN)
が38%の収率で生成していることが確認された。反応液
を冷却してエチルエーテルを50ml加えてから濾過して固
形物を分離し、この固形物をエチルエーテルで洗浄し、
得られた濾液とエーテル洗浄液との混合液を分液してエ
ーテル層を単離し、このエーテル層を硫酸マグネシウム
で乾燥した。乾燥終了後、硫酸マグネシウムを濾過し、
エーテルを留去した。エーテル留去後の釜残を減圧蒸留
することによりF3IPNとF2IPNとの混合物約1.7gを得た。
(b)次いで、前項(a)で得られたF3IPNとF2IPNとの
混合物約1g(F3IPN約3.5ミリモル、F2IPN約2.2ミリモル
含有)と70%硫酸10g(約71ミリモル)とを還流冷却管
を付けた50mlのフラスコに仕込み、150℃で3時間加熱
攪拌して加水分解反応を実施した。反応終了後、冷却し
てからエチルエーテル50mlを加えて生成物を抽出し、エ
チルエーテルを濃縮し、乾燥することにより、2,4,5−
トリフルオロイソフタル酸(F3IPA)及び2,5−ジフルオ
ロイソフタル酸(F2IPA)の混合物約1.2gを得た。
(c)前項(b)で得られたF3IPA及びF2IPAの混合物1g
とトリ−n−オクチルアミン1.8g(約5ミリモル)とキ
シレン4gとを還流冷却管を付けた25mlフラスコに仕込
み、還流温度(140〜150℃)で3時間加熱攪拌した。反
応終了後、冷却してから反応液中に10重量%水酸化ナト
リウム水溶液8gとエチルエーテル10mlとを加えて攪拌
し、水層を分液により単離した。この水層を更にエチル
エーテルで洗浄した後、硫酸にてpH1として再度エチル
エーテルにて抽出を行ない、エチルエーテル層を塩化カ
ルシウムで乾燥し、次いでエチルエーテルを減圧下に留
去して固形生成物約0.8gを得た。19F‐NMR分析の結果、
2,4,5−トリフルオロ安息香酸(F3BA)0.44g(2.5ミリ
モル)、F2IPA0.34g(約1.7ミリモル)の生成を確認し
た。この混合物を熱水より再結晶することによりほぼ純
品の2,4,5−トリフルオロ安息香酸を得ることができ
た。この物質の物性値は次の通りであった。
融点:95〜96℃ IR(cm-1):1690,1460,1270,1160 質量スペクトル(m/e):131,159,176(M+1 H NMR(CDCl3:TMS) (ppm)δ7.1(1H,d-t 6.4Hz,9.8Hz) 7.9(1H,d-d-d 6.7Hz,8.9Hz,10.5Hz)19 F NMR(CDCl3:CF3COOH):1H‐デカップリング (ppm)δ‐31.9(1F,d-d 9.8Hz,15.9Hz) ‐47.1(1F,d-d 9.8Hz,20.8Hz) ‐64.9(1F,d-d 15.9Hz,20.8Hz) 実施例2 冷却還流管と温度計とを備えた300mlのフラスコにF4I
PN10g(50ミリモル)と粉末亜鉛(純度85重量%)5.5g
(約70ミリモル)と水100gと硫酸3.6g(約37ミリモル)
を仕込み、80℃で3時間加熱攪拌した。反応終了後、冷
却し、トルエン50mlを加えて反応液を濾過した。濾液か
ら分液により水層を除去した後、70%硫酸50g(約360ミ
リモル)を加えて再び加熱攪拌した。共沸で留出してく
るトルエンと水のうち水だけを反応系にもどし、トルエ
ンは抜き出して、130℃で3時間加水分解反応を行なっ
た。反応液を60℃に冷却してから、50%トリ−n−オク
チルアミンのキシレン溶液を加えてF3IPNとF2IPNとの混
合物を抽出し、分液により水層を除去した後、130℃で
2時間加熱攪拌して脱炭酸反応を行なった。反応終了
後、冷却してから10重量%苛性ソーダ60g(150ミリモ
ル)を加えてF3IPAとF2IPAとの混合物をナトリウム塩と
して水層を逆抽出した。分液により50%トリ−n−オク
チルアミンのキシレン溶液を除去した後、硫酸20g(約2
00ミリモル)を加えて、F3BAとF2IPAとの混合物を遊離
化した。この反応液に直接水蒸気を吹き込んで水蒸気蒸
留することにより、これら混合物の水スラリーを得、こ
れを濾過し、次いで熱水より再結晶することによりほぼ
純品のF3BA4.2g(収率48モル%)を得た。生成物の物性
は実施例1と同じであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 51/377 2115−4H C07C 51/377 51/38 2115−4H 51/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2,4,5,6−テトラフルオロイソフタロニト
    リルを水性溶媒中で固体金属または固体合金と反応させ
    ることにより脱フッ素還元して2,4,5−トリフルオロイ
    ソフタロニトリルとし、これを無機酸水溶液中で加熱す
    ることにより加水分解して2,4,5−トリフルオロイソフ
    タル酸とし、続いてこれを溶媒中で加熱することにより
    脱炭酸することを特徴とする、2,4,5−トリフルオロ安
    息香酸の製造方法。
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