JP2001107922A - フランジレスケーシングの締結構造 - Google Patents

フランジレスケーシングの締結構造

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JP2001107922A
JP2001107922A JP28854999A JP28854999A JP2001107922A JP 2001107922 A JP2001107922 A JP 2001107922A JP 28854999 A JP28854999 A JP 28854999A JP 28854999 A JP28854999 A JP 28854999A JP 2001107922 A JP2001107922 A JP 2001107922A
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casing
fastening
sleeve
bolt
fastening bolt
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Taku Ichiyanagi
卓 一柳
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • F01D25/243Flange connections; Bolting arrangements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B31/00Screwed connections specially modified in view of tensile load; Break-bolts
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フランジレスケーシングの強度を増大させ
る。 【解決手段】 ガスタービン車室等を水平分割型フラン
ジレスケーシング10として構成する。上側ケーシング
1内には壁面接線方向にボルト孔7を形成し、下側ケー
シング2との接合面3近傍内周に内ねじ9bを有するね
じ穴を設ける。ボルト孔7下部には外周に内ねじ5bと
螺合する外ねじ9aを設けた円筒状スリーブ11を装着
する。締結ボルト5は、先端の締結用ねじ部5aを下側
ケーシング2の締結用ねじ孔5bに螺合させたときに、
スリーブ11上端面と当接する大径部5cを形成する。
スリーブ11をボルト5と同様な高強度材料で製作する
ことにより、大径部5cとスリーブ11上端との接触面
圧を大きくとることができ、充分に大きなケーシング締
付け力を維持しながらボルト孔7の径を小さくできるた
め、ボルト孔の欠肉によるケーシング強度の低下を最小
限に抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フランジレスケー
シングの締結構造に関し、タービン、圧縮機、等の流体
機械の車室をフランジレスケーシングとして構成する場
合に特に有利なフランジレスケーシングの締結構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】タービン、圧縮機等の車室としては一般
的に軸線を含む平面で2つに分割される水平分割型のケ
ーシングが使用される。一般的には、ケーシングの各分
割片は接合面に厚肉の板状のフランジが形成されてお
り、このフランジ部を締結ボルトで締結することにより
互いに接合される。
【0003】図7は従来のフランジを有する水平分割型
ケーシングの軸線に直角な平面に沿った断面略示図であ
る。図7において、100は2つの分割片110a、1
20aからなるケーシング、110b、120bはそれ
ぞれの分割片の接合部に設けられたフランジ。115は
フランジ110b、120bを締結する締結ボルトであ
る。例えば、締結ボルト115は、ボルトヘッド115
dを有し、先端付近に締結用ねじ115aが形成された
形状とされ、ケーシング120aのフランジ部120b
にはこの締結用ねじに螺合するねじ孔120cが設けら
れている。また、フランジ部120aと当接するケーシ
ング110aのフランジ部110bには、ねじ孔120
cと同芯のボルト孔110cが貫通している。ボルト1
15はケーシング分割片110a側からボルト孔110
cに挿通され、ボルト115のボルトヘッド115dが
フランジ110bの上面に当接するまでねじ孔120c
にねじ込まれる。これにより、フランジ110bと12
0bとはボルト115のねじ部115aとボルトヘッド
115dとの間に挟まれて互いに押圧される。
【0004】すなわち、ねじ込みにより生じるボルト1
15の軸方向引張荷重の反力が、ねじ孔120cと、ボ
ルトヘッド115dと当接するフランジ110b上面と
を介してフランジ110bと120bとに作用し、両方
のフランジを互いに堅固に押しつけるようになる。とこ
ろが、図7のようなフランジ110b、120bを有す
るケーシングをタービンや圧縮機等の車室として用いた
場合には問題が生じる場合がある。
【0005】すなわち、タービン、圧縮機等の車室は内
部に回転するロータを収納するため、ケーシング断面
(特に内周面)はできるだけ真円形状を保持する必要が
ある。ところが、タービン、圧縮機等では内部を流通す
る流体の温度が高温になりケーシング壁各部分もそれに
応じて高温になる。このため、ケーシング各部分の温度
に差が生じると各部分での熱膨張の差により大きな熱応
力を生じ、ケーシング断面が真円形状を維持できなくな
る場合がある。特に、タービン、圧縮機等では負荷状態
の変化により内部を流れる流体の温度が大きく変化する
場合があるが、図7のようなフランジがあると、この部
分のケーシング壁肉厚が他の部分より大きいため、流体
温度の変化に対するケーシング壁温度の変化が他の部分
より遅れるようになる。このため、流体温度が大きく変
化する過渡状態などではケーシング壁のフランジ部分と
他の部分との間に大きな温度差が生じてしまい、ケーシ
ング断面形状に比較的大きな歪みを生じる問題がある。
【0006】前述のように、タービン、圧縮等のケーシ
ング(車室)は内部に回転するロータを収納しているた
め、上記のような歪みを生じるとロータ外周(すなわち
タービン動翼先端等)とケーシングとの接触が生じる可
能性がある。また、ケーシングの熱歪みを考慮して、予
めタービン動翼先端等とケーシングとの間のクリアラン
スを大きく設定しておけば、一応上記のような接触を防
止することは可能であるが、クリアランスを大きく設定
するとタービン、圧縮機自体の効率が低下してしまう問
題がある。
【0007】一方、ケーシングに図7のようなフランジ
を設けずにケーシング分割片を接合する、いわゆるフラ
ンジレスケーシングが知られている。図8は、一般的な
フランジレスケーシング200の締結構造を示す、図7
と同様な断面図である。図8に示すように、フランジレ
スケーシング200では、各ケーシング分割片210
a、220aは締結部にフランジを備えていない半円形
状とされており、締結ボルト215は、分割片210
a、220aのケーシング壁自体に接線方向に穿設され
たボルト孔210c、220cに取り付けられる。
【0008】この場合、締結時にボルトヘッド215d
と当接して分割片210aに締付け力を付加するため
に、ボルト孔210c上部には座ぐり面210dが形成
される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このようなフランジレ
スケーシングでは、フランジを有するケーシングに較べ
て、フランジによる肉厚部が形成されないためケーシン
グ周方向での肉厚の不均一は比較的小さくなる。しか
し、ケーシング内圧や流体温度が高い場合にはフランジ
レスケーシングにおいても上述したと同様な問題が生じ
る場合がある。
【0010】すなわち、フランジレスケーシングでは座
ぐり210dを設けた結果、座ぐり210dより上の部
分ではボルト孔210cの孔径を座ぐり径と同一にしな
ければならなくなり、この部分ではケーシング壁が削れ
られてしまい欠肉部が生じる。このため、座ぐり部分で
はケーシング壁肉厚が最も薄くなって(図8、T1)し
まう問題がある。
【0011】図9は、図8のケーシング210a壁面の
座ぐり面210d付近の、水平方向断面(図8のA−A
線に沿った断面)を示す図である。図9に示すように、
座ぐり210d部分では円筒状にケーシング壁の肉が削
られており、図9にハッチングを施した形状の壁部分が
残っており、この壁部分の肉厚を平均すると、図9にT
2で示した厚さとなる。すなわち、座ぐり部分における
ケーシングの有効壁厚はT2となり、座ぐりが設けられ
ていない部分よりかなり薄くなってしまう。このため、
フランジレスケーシングでは、フランジを設けた場合と
は逆に局所的にケーシング壁の薄肉部が生じることにな
り、内圧が高い場合や温度が高い場合にはこの薄肉部分
の変形や歪みによりケーシングの真円度が維持できなく
なる場合が生じるのである。
【0012】上記問題を防止するためには、図8にdで
示したケーシングの座ぐり直径をできるだけ小さくし
て、座ぐり部分のケーシング壁有効厚さT2を他の部分
に近づける必要がある。ところが、実際には座ぐりの直
径はある程度以下には低減することは困難である。すな
わち、タービン等の運転中には流体圧力により、または
熱膨張による応力等により、ケーシングの各分割片を相
互に離反させる力が作用する。締結ボルトにはこれらの
力に抗してケーシング相互を密着させる大きな軸力を生
じさせる必要がある。
【0013】また、一般に締結ボルト等は強度の高い高
張力材料を用いて製作されるのに対して、ケーシング自
体は加工性(切削性や、必要な場合には溶接性)や製造
上の問題、低サイクル疲労強度等から高強度材料を使用
することができない。このため、締結ボルトのボルトヘ
ッド215dとケーシング座ぐり部210dとの間の最
大接触面圧はケーシングの材質により制限を受けてしま
う。従って、必要とされる締結ボルトの軸力(締付け
力)を得るためには、締結ボルトのボルトヘッドとの当
たり面の面積をある程度大きくしてボルトヘッドとケー
シングとの接触面圧がケーシング材質の許容値以下にな
るようにする必要がある。このため、ケーシングのボル
トヘッドとの当たり面の座ぐり径はある程度以上にする
必要が有り、座ぐり径を縮小してケーシング壁の有効厚
を増大させることは実際上困難である。
【0014】また、一般に、ケーシングを締結する締結
ボルトはできるだけ小さな間隔で配置して、ケーシング
に大きく、しかも均一な締付け力が作用するようにする
ことが好ましい。しかし、上記のようにケーシングの材
質によって締結ボルト孔の最小座ぐり径が制限されてし
まう結果、締結ボルトの間隔は座ぐり径に応じて大きく
なってしまい、ケーシングに充分に大きく均一な締付け
力を付加できない場合が生じる。
【0015】本発明は、フランジレスケーシングにおけ
る上記問題を解決し、締結ボルト孔近傍のケーシング壁
有効厚を大きく維持し、しかもボルト配置間隔を低減可
能なフランジレスケーシングの締結構造を提供すること
を目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、複数のケーシング分割片を接合面を合わせて締
結した分割型フランジレスケーシングの締結構造であっ
て、前記接合面を横切ってケーシング分割片内に形成さ
れた締結ボルト孔と、互いに締結されるケーシング分割
片のうち少なくとも一方の前記締結ボルト孔内周面に形
成された内ねじと、前記内ねじに係合する外ねじを外周
に備え、前記締結ボルト孔に螺合された円筒状のスリー
ブと、前記スリーブ内に挿通される締結ボルトと、前記
スリーブの一端に当接するとともに、前記締結ボルトに
軸方向引張荷重を付加する締結要素とを備え、前記スリ
ーブの前記締結要素との当接端に作用する前記締結ボル
トの軸方向引張荷重反力を、前記スリーブと前記ボルト
孔との螺合ねじ部を介して前記ケーシング壁分割片に作
用させることにより、前記ケーシング分割片を前記接合
面で互いに締結する、フランジレスケーシングの締結構
造が提供される。
【0017】すなわち、請求項1に記載の発明では締結
ボルト孔内周面に形成された内ねじに円筒状スリーブが
螺合されるとともに、その一端が締結要素に当接する。
また、ボルト引張荷重(すなわちケーシングの締付け
力)は締結要素とスリーブとの当接端からスリーブとボ
ルト孔内ねじとの螺合部を介してケーシングに伝達され
る。スリーブとボルト孔のねじとの螺合部では、ねじ山
の数を多くすることによりねじ山に加わる剪断応力を小
さく設定することができるため、大きなボルト引張荷重
が作用してもねじ部の強度には充分な余裕を持たせるこ
とができる。また、締結要素とスリーブとの当接面を介
してボルト引張荷重をケーシングに伝達するようにした
ことにより、スリーブにケーシングより強度の高い材料
を使用することが可能となり、スリーブ端部と締結要素
との当接部における面圧を高く設定することが可能とな
り、座ぐりを設けた場合に較べてスリーブ径を極めて小
さくすることが可能となる。このため、スリーブを使用
することによりケーシング壁の欠肉を低減し、ケーシン
グ壁有効厚さを大きく維持し、かつ締結ボルト配置間隔
を小さくすることが可能となる。
【0018】請求項2に記載の発明によれば、2つのケ
ーシング分割片を接合面を合わせて互いに締結して構成
する、内部に流体圧力が作用する流体機械の水平分割型
フランジレスケーシングの締結構造であって、前記接合
面をほぼ垂直に横断して両方の分割片のケーシング壁内
に形成された締結ボルト孔と、前記ケーシング分割片の
うち一方の前記締結ボルト孔内周面に形成された内ねじ
と、前記内ねじに係合する外ねじを外周に備え、該外ね
じにより前記締結ボルト孔に螺合された円筒状のスリー
ブと、前記ケーシング分割片のうち他方の前記締結ボル
ト孔内周面に形成された締結用内ねじと、一端の外周に
前記締結用ねじと係合するねじが形成され、他端に締結
部材を有する締結ボルトと、を備え、前記締結ボルトの
一端を前記一方のケーシング分割片の締結ボルト孔に螺
合した前記スリーブに挿通し、前記他方のケーシング分
割片の締結ボルト孔に形成された締結用ねじと螺合さ
せ、前記締結部材を前記スリーブの端面と当接させるこ
とにより、前記スリーブを挟んで両方のケーシング分割
片を締結する、フランジレスケーシングの締結構造が提
供される。
【0019】すなわち、請求項2に記載の発明では、例
えば、タービン、圧縮機、ポンプ等の流体機械の水平分
割型フランジレスケーシングの締結ボルト部分のケーシ
ングにスリーブが装着され、締結部材と当接する。これ
により、締結部材とスリーブとの当接面の面圧を高く設
定できるため、流体機械の水平分割型フランジレスケー
シングのケーシング壁有効厚さを大きく維持しながらボ
ルト配置間隔を小さくして均一かつ大きなケーシング締
付け力を作用させることが可能となる。
【0020】請求項3に記載の発明によれば、前記締結
部材は、前記締結ボルト軸部に形成された前記スリーブ
の内径より大きな外径を有する大径部である請求項2に
記載のフランジレスケーシングの締結構造が提供され
る。すなわち、請求項3に記載の発明ではスリーブ端部
に当接する締結部材は、ボルトと一体に形成された大径
部(例えば、ボルトヘッド、ボルト軸の段付き部)とさ
れる。締結ボルト先端をケーシングの締結用ねじ孔にね
じ込むことにより、ボルト大径部はスリーブ端部にボル
トの軸方向引張力の反力を伝達し、この反力はスリーブ
とケーシングとの螺合部を介してケーシングに伝達され
ケーシング分割片を相互に圧着するケーシング締付け力
を発生させる。
【0021】請求項4に記載の発明によれば、前記締結
ボルトは、前記締結ボルト軸部に螺合するナットである
請求項2に記載のフランジレスケーシングの締結構造が
提供される。すなわち、請求項4に記載の発明では、ス
リーブ端部に当接する締結部材は、締結ボルト軸部に形
成されたねじに螺合するナットとされる。締結ボルトの
先端をケーシングの締結用ねじ孔にねじ込んだ状態で、
上記ナットを締め込むことによりナットはスリーブ端部
に当接し締結ボルトに軸方向引張力を発生する。この引
張力の反力はスリーブ端部からスリーブとケーシングと
の螺合部を介してケーシングに伝達されケーシング分割
片を相互に圧着するケーシング締付け力を発生させる。
【0022】請求項5に記載の発明によれば、前記フラ
ンジレスケーシングはタービンまたは圧縮機の車室を構
成する請求項1から4のいずれか1項に記載のフランジ
レスケーシングの締結構造が提供される。すなわち、請
求項5に記載の発明によれば、蒸気タービン、ガスター
ビン等のタービンまたは圧縮機の車室が請求項1から4
のいずれか1項に記載の締結構造を有するフランジケー
シングとして構成される。これにより、特に高温、高圧
になるタービン、圧縮機等においても熱や圧力によるケ
ーシングの歪みを生じることなく堅固にケーシングを締
結可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
実施形態について説明する。 (1)第1の実施形態 図1は、本発明のフランジレスケーシングの締結構造の
一実施形態を説明する図である。
【0024】図1はガスタービンのタービン車室を水平
分割型のフランジレスケーシングとして構成した場合の
タービン軸線に直角な平面に沿った図7、図8と同様な
断面図を示している。図1において、その全体を10で
示すのはガスタービンのタービン車室である。本実施形
態では車室10は円筒形のフランジレスケーシングとし
て構成されており、車室10の中心軸線に沿って2つに
分割されたケーシング分割片1(以下「上側ケーシン
グ」という)とケーシング分割片2(以下「下側ケーシ
ング」という)を接合面3で合わせて締結した構成とな
っている。
【0025】図1に5で示すのは上側ケーシング1と下
側ケーシング2とを締結する締結ボルトである。本実施
形態では、締結ボルト5下部先端近傍には締結用ねじ5
aが形成されている。締結ボルト5は、上側ケーシング
1壁面に接合面3に垂直に穿設されたボルト孔7に挿通
され、下側ケーシング2の接合面に設けられた締結用ね
じ孔5bに先端の締結用ねじ5aが螺合してケーシング
1と2との締付け力を発生するようにされている。本実
施形態の締結ボルト5は、締結時にボルト孔7から上側
ケーシング1の外部にボルト5の上部端が突出する長さ
とされ、この突出端にはスパナ等の締結工具と係合しボ
ルト5の締結を可能とするための多角形ヘッド部5dが
形成されている。
【0026】図2は、図1にIIで示した部分の拡大図
である。本実施形態では、上側ケーシング1のボルト孔
7の接合面3近傍の内周にはねじ9aが切ってあり、こ
のボルト孔の内周ねじ9aには、外周にねじ9bを設け
た円筒状スリーブ11が装着されている。円筒状スリー
ブ11は、ボルト孔7に装着された状態で、その下端部
11bと接合面3との間に空隙が生じるようにされてお
り、締結ボルト5を締めつけたときに下端部11bと下
側ケーシング2とが当接しないようにされている。
【0027】また、締結ボルト5のボルト孔7内に位置
する軸部にはボルト孔7の径より僅かに小さい径のボル
ト軸段付部(大径部)5cが形成されている。ケーシン
グ締結時に、外部から工具を用いてボルトのヘッド部5
dを回して締結ボルト5のねじ5aを下側ケーシング2
のねじ孔5bにねじ込むと、ボルト軸部の大径部5cの
下面が円筒状スリーブ11の上端面11aに当接する。
【0028】この状態で更に締結ボルト5をねじ込む
と、ボルト軸部には引張力が発生する。このボルト引張
力の反力は、ボルト5の大径部5c下面に当接するスリ
ーブ11の上端面11aに伝達され、スリーブ11を下
方に押圧する。スリーブ11は上側ケーシング1のボル
ト孔7に螺合しているため、このボルト5の引張力反力
はスリーブ11からねじ9a、9bを介して上側ケーシ
ング1に伝達され、上側ケーシング1を下側ケーシング
2に向けて押圧する締付け力として作用する。
【0029】一方、下側ケーシング2は締結ボルト5先
端のねじ部5aと螺合する締結用ねじ孔5bのねじ部を
介してボルト5の引張力の反力を受け、上側ケーシング
に向けて押圧される。すなわち、締結ボルト5を締結用
ねじ孔5bにねじ込むことにより、上側ケーシング1と
下側ケーシング2とが接合面3で互いに押圧され、密着
する。
【0030】上述のように、本実施形態ではケーシング
締付け力はそれぞれスリーブと螺合するねじ9a、及び
締結用ねじ5aと螺合する5bを介して上側ケーシング
と下側ケーシングとに伝達される。本実施形態では、上
側ケーシング1と下側ケーシング2とは、機械加工の際
の加工性を良好するためにそれぞれSB410,SCP
H32(JIS規格)等の比較的強度の低い材料で製作
されている。また、締結ボルト5は大きなケーシング締
付け力を発生させるために、比較的強度の高い、例えば
SNB7,SUH616(JIS規格)等の材料で製作
される。このため、前述したように、ケーシングをボル
トヘッドで押圧する従来の形式の締結構造を採用したの
では、ケーシングに過度の面圧が作用することを防止す
るためにボルトヘッドと当接するケーシング部分に充分
な面積の座ぐりを設ける必要がありケーシング壁の欠肉
が大きくなるとともに締結ボルト配置間隔を短くできな
い問題が生じる。
【0031】本実施形態では、ボルトと同様な高強度材
料(例えばSUH616,SACM645(JIS規
格)等)から製作したスリーブ11をボルト5と当接す
る部分に用いることにより上記問題を解決している。す
なわち、本実施形態ではボルト5の大径部5c下面はス
リーブ11の上面11aと当接するが、スリーブ11は
ボルト5と同様な高強度材料で製作されており、接触面
圧を大きく設定して当接面の面積を小さくすることがで
きる。このため、ボルト5の大径部5cとスリーブ11
外径は、座ぐりを設けた場合に較べて小さく設定するこ
とが可能となる。
【0032】なお、スリーブ11は上側ケーシング1に
ねじ9a、9bを介して装着されるが、ねじ9a、9b
のねじ山の数は任意に設定できるため、締結用ねじ部5
a、5bの場合と同様、ねじ9a、9bの歯面における
接触面圧及び剪断応力はケーシング1の材質の許容値よ
り充分に小さくすることが可能であり、ねじ9a、9b
部分での強度上の問題は生じない。
【0033】以下、本実施形態のようにスリーブを設け
た場合の座ぐり径(本実施形態ではボルト孔7の径)の
低減効果について具体的に説明する。例えば、図8の従
来のフランジレスケーシング締結構造では、仮にJIS
規格のM48の六角穴付きボルトを使用した場合には、
ボルトヘッド215dの外径は78mmとなり、座ぐり
径(図8にdで示す)は最小でも78mm以上必要とな
る。
【0034】一方図1、図2で締結ボルトのねじ部5
a、5bを同じM48とした場合、スリーブ11の内径
DIN(図2)はねじ5aの山径(48mm)より僅か
に大きければ良く、例えばDIN=49mm程度にな
る。また、ボルト軸部5の径DBは締結時の最大引張荷
重から決定され、例えばDB=41mm程度となる。こ
の場合、スリーブ11を締結ボルト5と同一の材料で製
作するとすれば、スリーブ11とボルト大径部5cとの
接触面圧はボルトの引張荷重による応力以下であれば充
分に許容面圧以下となる。すなわち、スリーブ11の上
端における断面積(スリーブ外径と内径とで囲まれる環
状断面の面積)は締結ボルト5の断面積以上であれば良
い。従って、スリーブ11外径DOUTは、 (π/4)×((DOUT)2−(DIN)2)=(π/
4)×(DB)2 から、(DOUT)=((DIN)2+(DB)21/2
となる。ここで、DIN=49mm、DB=41mmで
あるので、スリーブ外径DOUTの最小値は、DOUT
≒64mmとなる。
【0035】図2からわかるように、スリーブ11の外
径はスリーブ外周のねじ9aの谷径と等しくなるが、谷
径64mmに近いねじはM68(谷径約61.5mm)
またはM72(谷径約66mm)となる。従って、ねじ
9aとしてM72を採用した場合でもスリーブ外径DO
UT(すなわち、ボルト孔7の内径)は、DOUT≒6
6mmとなり、図8の場合の座ぐり径(d=78mm)
に対して約12mm小さくなる。
【0036】図3(A) 、(B) は上記の計算結果に基づい
て図8の座ぐり210dを設けた場合(図3(A) )と図
2のスリーブを用いる場合(図3(B) )のケーシングの
欠肉部の大きさを比較した図である。図3から判るよう
に、スリーブを用いた場合には、ケーシングの最小厚さ
を約12mm増大させることができるとともに、ケーシ
ングの曲げ剛性に寄与するケーシング断面積(図3ハッ
チング部)が大幅に増大している。また、図3(A) 、
(B) ではボルト配置間隔を等しくした場合を示している
が、スリーブを用いることにより締結ボルトの配列間隔
を更に最大12mm短くしてボルトを密に配置すること
も可能である。
【0037】(2)第2の実施形態 図4は、本発明の第2の実施形態を説明する図1と同様
な断面図である。図4において、図1、図2と同じ参照
符号は同様な要素を示している。本実施形態では、第1
の実施形態と同様な円筒状スリーブ11が用いられてい
るが、第1の実施形態のスリーブ11がケーシングの接
合面3側から上側ケーシング1のボルト孔7下部に装着
されるのに対して、本実施形態のスリーブ11は上側ケ
ーシング1外側からボルト孔7の上部に装着され、スリ
ーブ11上端部11aがケーシング1外側に突出してい
る点が第1の実施形態と相違している。
【0038】また、本実施形態のボルト5は通常の六角
穴つきのボルトが用いられている。前述のように、通常
の六角穴つきボルトのボルトヘッドの外径は必要とされ
るスリーブ11の外径より大きいため、本実施形態では
ケーシング1の外側に位置するスリーブ上端面にフラン
ジ11fを形成し、ボルトヘッド5dを受承してケーシ
ング1のボルト孔7の径が大きくなることを防止してい
る。
【0039】本実施形態では、ボルトヘッド5dが第1
の実施形態におけるボルト大径部5cと同じ締結要素と
しての機能を備えている。本実施形態のその他の点につ
いては第1の実施形態と同様である。 (3)第3の実施形態 図5は本発明の第3の実施形態を説明する図1と同様な
断面図である。図5においても、図1、図2と同一の参
照符号は同様な要素を示している。
【0040】本実施形態では、図1と同様にスリーブ1
1はボルト孔7に接合面3側から装着される。しかし、
本実施形態ではケーシング1のボルト孔7はスリーブ1
1と締結ボルト5の大径部5cを受容するボルト孔下側
部分のみが大径とされ、ケーシング外部に連通するボル
ト孔上側部分は、ボルト軸部5aよりわずかに大きな径
まで縮径されている点が相違する。すなわち、本実施形
態では、上側ケーシング1のボルト孔7には、まず締結
ボルト5を接合面3側から挿通し、その後ボルト5の大
径部5cをボルト孔7大径部内に保持したままでスリー
ブ11を接合面3側から装着するようになっている。
【0041】本実施形態では、ボルト孔7の上半部を縮
径したことにより上述の第1と第2の実施形態に較べて
更にケーシング1の曲げ剛性が増大している。すなわ
ち、ケーシング曲げ剛性は、変形に対する中立軸(図
5、点線E、すなわち、ケーシング肉厚の中心線)に関
する断面二次モーメントが大きい程大きくなる。ところ
が、ボルト孔等の欠肉部と中立軸との距離が大きくなる
ほど断面二次モーメントの低下が大きくなり、ケーシン
グ曲げ剛性は大きく低下してしまう。そこで、本実施形
態ではボルト孔7が中立軸E近傍を通過するボルト孔下
側部分(図3、A部分)のみボルト孔7の径を大きくし
て、ボルト孔7と中立軸Eとの距離が大きくなるボルト
孔上側部分(図3、B部分)ではボルト孔7の径を小さ
くしている。本実施形態では、ボルト孔下側部分(図
3、A部分)はほぼ中立軸E上にあるためこの部分では
孔径が比較的大きくても曲げ剛性の低下は小さくなる。
また、ボルト孔上側部分(図3、B部分)は中立軸から
の距離(図5、D)が大きくなるが、本実施形態ではこ
の部分のボルト孔径を小さくしているため曲げ剛性の低
下は最小限に抑制される。このように、曲げに対する中
立軸からの距離に応じてボルト孔の径を変えたことによ
り、ケーシング1の曲げ剛性は更に増大するようにな
る。
【0042】(4)第4の実施形態 図6は本発明の第4の実施形態を説明する図である。図
6においても、図1、図2と同一の参照符号は同様な要
素を示すものとする。本実施形態では、上述の各実施形
態とは反対に、締結ねじ5bは上側ケーシング1のボル
ト孔7内周に設けられており、スリーブ11と螺合する
ねじ9bは下側ケーシング2に設けられている。また、
本実施形態の締結ボルト5はボルト下端に大径部5cが
配置されており、締結用ねじ5aはボルト軸部に設けら
れている点が上述の各実施形態と相違している。本実施
形態では、まずボルト5の大径部5cを接合面3側から
下側ケーシング2のねじ孔7bに挿入し、その後スリー
ブ11を接合面3側から下側ケーシング2のねじ孔7b
に装着し、ボルト大径部5cをねじ孔9b内に保持す
る。そして、ボルト上端部5dを上側ケーシング1のボ
ルト孔7に挿通して締結用ねじ5a、5bを締結する。
これにより、大径部5cがスリーブ11の下端に当接し
ケーシング1、2が締結される。
【0043】本実施形態によれば、第3の実施形態と同
様ケーシングの曲げ中立軸からの距離が大きくなる部分
のボルト孔径を小さくすることができるため、ケーシン
グの曲げ剛性を増大することが可能となる。
【0044】
【発明の効果】各請求項に記載の発明によれば、フラン
ジレスケーシングの締結ボルト貫通部近傍の有効肉厚を
大きく維持し、ケーシングの曲げ剛性低下を防止すると
もに、締結ボルト配置間隔を小さくしてボルト配置を密
にすることが可能となり、例えば流体機械のケーシング
として用いた場合に内圧や熱応力による変形を最小限に
抑制することが可能となる共通の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフランジレスケーシングの締結構造の
一実施形態を説明する図である。
【図2】図1の部分IIの拡大図である。
【図3】従来のフランジレスケーシング締結構造におけ
るケーシング欠肉部(図3(A))と図1の締結構造にお
ける欠肉部(図3(B))とを比較する図である。
【図4】本発明の第2の実施形態を説明する図1と同様
な断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態を説明する図1と同様
な断面図である。
【図6】本発明の第4の実施形態を説明する図1と同様
な断面図である。
【図7】従来の、フランジを有する水平分割型ケーシン
グの締結構造を説明する断面図である。
【図8】従来の、一般的なフランジレスケーシングの締
結構造を説明する図7と同様な断面図である。
【図9】図8のA−A線に沿った断面を示す図である。
【符号の説明】
1…ケーシング分割片(上側ケーシング) 2…ケーシング分割片(下側ケーシング) 5…締結ボルト 5c…締結ボルト大径部 7…ボルト孔 10…ガスタービン車室 11…円筒状スリーブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のケーシング分割片を接合面を合わ
    せて締結した分割型フランジレスケーシングの締結構造
    であって、 前記接合面を横切ってケーシング分割片内に形成された
    締結ボルト孔と、 互いに締結されるケーシング分割片のうち少なくとも一
    方の前記締結ボルト孔内周面に形成された内ねじと、 前記内ねじに係合する外ねじを外周に備え、前記締結ボ
    ルト孔に螺合された円筒状のスリーブと、 前記スリーブ内に挿通される締結ボルトと、 前記スリーブの一端に当接するとともに、前記締結ボル
    トに軸方向引張荷重を付加する締結要素とを備え、 前記スリーブの前記締結要素との当接端に作用する前記
    締結ボルトの軸方向引張荷重反力を、前記スリーブと前
    記ボルト孔との螺合ねじ部を介して前記ケーシング分割
    片に作用させることにより、前記ケーシング分割片を前
    記接合面で互いに締結する、フランジレスケーシングの
    締結構造。
  2. 【請求項2】 2つのケーシング分割片を接合面を合わ
    せて互いに締結して構成する、内部に流体圧力が作用す
    る流体機械の水平分割型フランジレスケーシングの締結
    構造であって、 前記接合面をほぼ垂直に横断して両方の分割片のケーシ
    ング壁内に形成された締結ボルト孔と、 前記ケーシング分割片のうち一方の前記締結ボルト孔内
    周面に形成された内ねじと、 前記内ねじに係合する外ねじを外周に備え、該外ねじに
    より前記締結ボルト孔に螺合された円筒状のスリーブ
    と、 前記ケーシング分割片のうち他方の前記締結ボルト孔内
    周面に形成された締結用内ねじと、 一端の外周に前記締結用ねじと係合するねじが形成さ
    れ、他端に締結部材を有する締結ボルトと、を備え、 前記締結ボルトの一端を前記一方のケーシング分割片の
    締結ボルト孔に螺合した前記スリーブに挿通し、前記他
    方のケーシング分割片の締結ボルト孔に形成された締結
    用ねじと螺合させ、前記締結部材を前記スリーブの端面
    と当接させることにより、前記スリーブを挟んで両方の
    ケーシング分割片を締結する、フランジレスケーシング
    の締結構造。
  3. 【請求項3】 前記締結部材は、前記締結ボルト軸部に
    形成された前記スリーブの内径より大きな外径を有する
    大径部である請求項2に記載のフランジレスケーシング
    の締結構造。
  4. 【請求項4】 前記締結ボルトは、前記締結ボルト軸部
    に螺合するナットである請求項2に記載のフランジレス
    ケーシングの締結構造。
  5. 【請求項5】 前記フランジレスケーシングはタービン
    または圧縮機の車室を構成する請求項1から4のいずれ
    か1項に記載のフランジレスケーシングの締結構造。
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