JP2018168740A - 流体装置 - Google Patents

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Toshio Mizunoe
俊雄 水ノ上
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Kazutoshi Yokoo
和俊 横尾
栄一 柳沢
Eiichi Yanagisawa
栄一 柳沢
伸 ▲柳▼沢
伸 ▲柳▼沢
Shin Yanagisawa
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Abstract

【課題】フランジ間からの流体のリークを十分に防止することが可能な流体装置を提供すること。【解決手段】圧縮機1のケーシング6に備わる半割体20,30のそれぞれのフランジ61,62同士が、複数のボルト70と、複数のボルト70のうちの隣接する2以上のボルト70に共用される共用座金78とを用いて締結される。締付力をF、共用座金78の厚さをT、締付力の分散した角度をθ、ボルト70の半径をRb、座面61Aにおける締付力の分散した範囲R1の半径をR、座面61Aにおける範囲R1の面積をA、フランジ同士の合わせ面における締付力の分散した範囲R2の面積をa、と置き、R=Rb+T/tanθ、A=πR2であるとすると、F/Aは、フランジの材料の降伏強度および共用座金78の材料の降伏強度よりも低く、F/aは、運転時のケーシング内部の流体の圧力に基づいて定められた所定の面圧以上である。【選択図】図6

Description

本発明は、フランジ同士が締結されるケーシングを備えた圧縮機等の流体装置に関する。
圧縮機は、回転軸に結合したロータと、回転軸を支持する軸受と、ロータを収容する車室とを備えており、ロータの回転により、吸込口から車室内にガスを吸い込んで圧縮し、吐出口から吐出する。
圧縮機の車室は、典型的には、水平方向に分割されており、上の半割体のフランジと下の半割体のフランジとがボルトで締結される(特許文献1)。
特許文献1では、フランジ同士の合わせ面に形成した溝と突起とを噛み合わせることにより、車室内部の高圧ガスがフランジ間から外部へとリーク(漏洩)するのを防いでいる。
特許第973814号(特開昭52−119704号公報)
車室の内部には高圧高温のガスが存在するため、ガスの圧力が作用したり、高温のガスと軸受との温度差による熱変形が生じたりすることで、フランジ同士の合わせ面からガスがリークする可能性がある。
特許文献1のようにリーク防止対策としてフランジの合わせ面に溝と突起を形成したとしても、ガスの圧力によっては、また、温度勾配によってフランジが変形したならば、ガスがリークしてしまう。
リークを防止するためには、締結により得られるボルトの軸力(締付力)がボルトの軸の近傍だけでなく、軸周りに十分に分散し、それによってフランジの合わせ面のより広い範囲に亘り所定の面圧が確保されることが望ましい。
ここで、ボルトの頭部や、ボルトに取り付けられるナットと、フランジとの間には、座金が配置される。この座金により締付力が分散される範囲は、座金が配置された1つのボルトの軸の近い範囲に留まるため、リークを防止する効果は限定的である。この座金を厚くすると、締付力が分散される範囲が広がるものの、リークを防止するために十分とは言えない。
リークを防止するため、突き合わせられたフランジの双方を貫通する通しボルトを採用すると、締付力を増加させることができ、植込みボルトと比べて軸周りの広い範囲に締付力が分散する。しかし、それだけでは、リークを十分に防止できる程の広い範囲に亘って合わせ面の面圧を確保することが難しい。
以上より、本発明は、フランジ間からの流体のリークを十分に防止することが可能な流体装置を提供することを目的とする。
本発明の流体装置は、流体が導入され、フランジ同士を突き合わせて締結される半割体から構成されるケーシングを備え、半割体のそれぞれに備わるフランジ同士が、複数の締結部材と、複数の締結部材のうちの隣接する2以上の締結部材に共用される座金と、を用いて締結される。
ここで、締結部材による締付力をF、座金の厚さをT、座金に配置される締結部材の端部である締結端部から座金を介してフランジへと締付力の分散した角度をθ、締結端部の半径をRb、座金を支えるフランジの座面における締付力の分散した範囲の半径をR、座面における締付力の分散した範囲の面積をA、フランジ同士の合わせ面における締付力の分散した範囲の面積をa、と置く。
R=Rb+T/tanθ、A=πR であるとすると、F/Aは、フランジの材料の降伏強度および座金の材料の降伏強度よりも低く、F/aは、運転時のケーシング内部の流体の圧力に基づいて定められた所定の面圧以上である。
本発明の流体装置において、aは、座金の横断面積に相当することが好ましい。
本発明の流体装置において、複数の締結部材のうちの少なくとも一部の締結部材は、両端側にねじを有する植込みボルトであることが好ましい。
本発明の流体装置において、複数の締結部材のうちの少なくとも一部の締結部材は、突き合わせられたフランジの双方を貫通する通しボルトであることが好ましい。
本発明の流体装置において、通しボルトの一端側と他端側との双方に座金が配置され、通しボルトと、座金と、通しボルトにより締結されたフランジとは、合わせ面に対して線対称に配置されていることが好ましい。
本発明の流体装置において、ケーシングは、流体を圧縮する圧縮機構を収容することが好ましい。
その場合において、圧縮された流体を流体装置の吐出口に向けて通過させる吐出ボリュートは、ケーシングの軸線方向の内側に拡がって形成されていることが好ましい。
本発明によれば、複数の締結部材に共用される共用座金を用いることにより、隣り合う締結部材の間の領域も含め、座面における締付力の分散範囲およびフランジの合わせ面における締付力の分散範囲のいずれも、単一の締結部材に対応する座金と比べて大幅に拡大することができる。そのため、座面において座金やフランジを降伏させないで、運転中のフランジの合わせ面における応力の分布を一様に近づけることができるので、内圧増加や熱変形によるフランジの局所的な降伏を避けつつ、締付力を維持してリークを十分に抑止することができる。
本発明の実施形態に係る遠心圧縮機を示す縦断面図である。図3のI−I線断面図に相当する。 図1に示す圧縮機を示す斜視図である。 図2に示す圧縮機を示す平面図である。 (a)および(b)は、実施形態で用いる共用座金とは異なり、単一のボルトに使用される通常の座金を用いる例を示しており、(a)は、植込みボルトを用いた場合に締付力の分散した範囲を示す模式図である。(b)は、通しボルトを用いた場合に締付力の分散した範囲を示す模式図である。 (a)〜(d)は単一のボルトに種々の座金を使用した場合のそれぞれにおいて、締付力の分散した範囲を示す模式図である。 フランジの締結に用いられる2つのボルトに、実施形態に係る共用座金が共用されている状態を示す模式図である。 座面と合わせ面とのそれぞれにおける面圧と、共用座金の厚さとの関係を示すグラフである。 (a)および(b)は、共用座金の厚さを算出する方法を説明するための模式図である。 通しボルトの両端側に共用座金が配置された例を示す模式図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
以下、添付図面を参照しながら、フランジ同士が締結された流体装置について説明する。本実施形態では、かかる流体装置の一例として、遠心圧縮機について説明する。
〔遠心圧縮機の構成〕
まず、図1〜図3を参照し、本実施形態の遠心圧縮機1の構成を説明する。
遠心圧縮機1(以下、圧縮機1)は、複数のインペラ2を有し、多段式に構成されている。圧縮機1は、プラント設備等に組み込まれており、導入されるプロセスガスを圧縮して吐出する。
圧縮機1は、複数のインペラ2が備えられたロータ3と、ダイアフラム群4と、シール装置5と、上半車室20および下半車室30から構成される車室6(ケーシング)とを備えている。
ロータ3は、水平方向に沿って延びている回転軸3Aと、回転軸3Aの外周部に結合された複数のインペラ2とを有している。回転軸3Aの軸線をAで示し、軸線Aに沿った方向を軸線方向D1と称する。回転軸3Aの両端部は、図示しない軸受により車室6の外側で支持されている。
回転軸3Aに接続されたモータ等の駆動源により回転軸3Aが回転するのに伴い、複数のインペラ2が回転駆動される。そうすると、各インペラ2は、プロセスガス(作動流体)を遠心力により圧縮する。
ダイアフラム群4は、複数段のインペラ2のそれぞれに対応して軸線方向D1に沿って配列された複数のダイアフラム40から構成されている。ダイアフラム40は、リターンベーン40Rを介して連結された部材40A,40Bからなる。
ダイアフラム群4は、インペラ2を外周側から覆っている。
ダイアフラム40および車室6の内壁は、インペラ2の流路に連通してプロセスガスを通過させる流路を区画している。
ロータ3の回転により吸込口11から車室6内に吸い込まれたプロセスガスは、吸込流路12を通じて最初の段のインペラ2に流入し、インペラ2の流路の出口からディフューザ流路13により径方向外側に向けて流れ、さらに、曲がり流路14、およびリターン流路15を通り次段のインペラ2の内周側に位置する流路の入口へと流入する。そして、インペラ2の流路、ディフューザ流路13、曲がり流路14、およびリターン流路15を経て次段のインペラ2へと流入するのを繰り返し、最終段のインペラ2からディフューザ流路13および吐出ボリュート16を経て、吐出口17を通り車室6の外へと吐出される。
吐出ボリュート16は、車室6の周方向全体に亘り、環状に形成されている。この吐出ボリュート16は、最終段のインペラ2から流出した高圧ガスが流れるディフューザ流路13の延長上の位置に対して、軸線方向D1の内側(上流側)に向けて拡がるように形成されている。
本実施形態では、吐出ボリュート16の拡がる向きを軸線方向D1の内側に定めていることにより、車室6の後端部が軸線方向D1の下流側に向けて膨らむことを抑えている。
車室6の上半車室20の後端部は、上半車室20のフランジ61(図2)よりも背が高い台座24を有しており、下半車室30の後端部は、下半車室30のフランジ62(図2)よりも背が高い台座34を有している。
シール装置5は、回転軸3Aの外周部と車室6との間を全周に亘り封止することにより、車室6の外部へとプロセスガスが漏れるのを防止する。シール装置5としては、ラビリンスシールが好適である。
シール装置5は、回転軸3Aの両端側にそれぞれ配置されており、シールハウジングホルダ51に保持される。シールハウジングホルダ51の外周部と車室6との間はシール部材52により封止される。
車室6は、略円筒状に形成されており、ロータ3およびダイアフラム群4を内部に収容するとともに、シールハウジングホルダ51の外周部を包囲する。
車室6は、接触するプロセスガスに関する耐食性を備えた金属材料から形成することができる。本実施形態の車室6は、ステンレス鋼から形成されている。
車室6は、軸線Aを含む水平面に沿って分割されている上半車室20(図1〜図3)と、下半車室30(図1、図2)とを備えている。上半車室20と下半車室30とは、それぞれのフランジ61,62同士が締結されることで、一体化されている。
上半車室20は、図1および図3に示すように、ロータ3およびダイアフラム群4を収容する収容部21と、シールハウジングホルダ51を包囲する包囲部22と、収容部21および包囲部22の下端から水平方向外側に突出したフランジ61とを備えている。
収容部21は、半円筒状の周壁210と、周壁210の前端を塞ぐ前側壁211と、周壁210の後端を塞ぐ後側壁212とを有している。
包囲部22は、収容部21よりも径が小さい半円筒状に形成され、収容部21よりも前側(上流側)と、収容部21よりも後側(下流側)とにそれぞれ配置されている。
フランジ61は、収容部21および包囲部22の下端部の全体に亘り配置されている。フランジ61には、ボルトがそれぞれ挿通される多数の挿通孔610(図3)が形成されている。挿通孔610は、フランジ61の全周に亘り分散して配置されている。これらの挿通孔610には、それぞれ、上半車室20と下半車室30との締結に用いられるボルト70(図1)が挿通される。
吐出口17が位置する車室6の後端部6B付近の挿通孔610のうち、軸線方向D1の最も内側(上流側)に位置し、かつ、車室6の径方向D2において最も回転軸3Aに近い位置にある挿通孔610X(図3)には、最終段により圧縮されたガスの圧力に抵抗するため、通しボルト70A(図1)を用いることが好ましい。通しボルト70Aは、植込みボルト70B(図1)と比べて、締付力の強化と、軸周りのより広範な範囲への応力分散とを実現する。
その他の挿通孔610には、植込みボルト70Bを使用しても、通しボルト70Aを使用してもいずれでも良い。
下半車室30(図1)も、上半車室20と同様に、収容部31と、シールハウジングホルダ51を包囲する包囲部32と、収容部31および包囲部32の下端から水平方向外側に突出したフランジ62とを備えている。
下半車室30のフランジ62には、ボルトが挿通される貫通孔、あるいはボルトがねじ込まれる雌ねじが形成されている。これらの貫通孔および雌ねじの図示は省略する。
下半車室30のフランジ62の上面と、上半車室20のフランジ61の下面とが互いに突き合わせられる。以下では、フランジ62の上面と、フランジ61の下面のことをフランジ61とフランジ62との合わせ面612(図3)と称する。フランジ61の合わせ面612は水平方向に沿って平坦に形成されている。
上述した通しボルト70Aは、頭部701(締結端部)および図示しない軸部を有する。フランジ61の下面とフランジ62の上面とが突き合わせられた状態で、通しボルト70Aの軸部は、上半車室20のフランジ61の挿通孔610(図3)と、下半車室30のフランジ62の図示しない貫通孔とを貫通する。フランジ62よりも下方に突出した通しボルト70Aの軸部はナット71(締結端部)にねじ込まれる。通しボルト70Aおよびナット71により締結部材が構成されている。
上述した植込みボルト70B(埋込みボルト、スタッドボルト)は、両端側にねじを有する。植込みボルト70Bは、フランジ61の挿通孔610と、下半車室30のフランジ62の雌ねじとに挿入される。植込みボルト70Bの上端部は、ボルト頭部として機能するナット72(締結端部)にねじ込まれる。植込みボルト70Bおよびナット72により締結部材が構成されている。
通しボルト70A、植え込みボルト70B、およびナット71,72は、フランジ61,62の降伏強度よりも大きい降伏強度を有するものとする。
通しボルト70Aや植込みボルト70B等のボルト70の軸力(締付力)が十分に作用することで、フランジ61とフランジ62とが十分な締付力で確実に締結される。
さて、圧縮機1の運転時に、車室6の内部のガスの圧力によりフランジ61の合わせ面612に開口(隙間)を生じ、その開口を通じて車室6の外部へとガスがリークするのを防ぐ必要がある。また、ガスの圧縮による昇温に伴い、車室6内の上流側と下流側とに生じる温度差や、特に、車室6内の後端部付近における高圧ガスの温度と、車室6の後端部の近くに位置する軸受(図示しない)との温度差に起因した、フランジ61,62の熱変形により、合わせ面612から内部のガスがリークするのを防ぐ必要がある。
リークを防止するためには、締付力をボルト70の軸周りの広い範囲に分散させることが重要である。これを目的として、本実施形態では、隣接する2以上のボルト70に共用される共用座金78(図2、図3および図6)を用いている。
共用座金78を説明する前に、単一のボルト70に使用される通常の座金について説明する。
図4(a)に示すように、ボルト70(植込みボルト70B)によりフランジ61,62が締結されているとする。ボルト70の頭部(ナット72)とフランジ61との間には、座金73が配置されている。ボルト70による締付力は、ボルト70の頭部から座金73を介してフランジ61に向けて、ボルト70の軸心を中心として円錐状に拡がるように分散する。これに伴い、ボルト70の軸部の先端70Cからも、頭部から拡がる向きとは逆向きの円錐状に拡がるように、締付力が分散する。
図4(a)に示すように、合わせ面612では、範囲Rに亘り締付力が分散する。植込みボルト70Bの場合は、フランジ61の表面と合わせ面612との間に、軸から径方向に最も離れた位置にまで締付力が分散した最大の分散範囲が位置する。
図4(b)に示すように通しボルト70Aの場合も、頭部701から座金73を介してフランジ61に向けて、ボルト70Aの軸心を中心として円錐状に拡がるように、締付力が分散する。上下対称に、通しボルト70Aの下端部に設けられたナット71からも、逆向きの円錐状に拡がるように、締付力が分散する。
通しボルト70Aを用いると、植込みボルト70Bと比べて軸長が長いため、締付力が植込みボルト70Bよりも軸から径方向に離れた位置まで分散する。そのため、合わせ面612において締付力が分散した範囲Rを植込みボルト70Bを用いる場合と比べて拡大することができる。
図4(b)に示す例では、フランジ61,62の板厚が同じであり、通しボルト70Aおよびナット71からなる締結部材と、フランジ61,62とは、合わせ面612に対して線対称(上下対称)に配置されている。そのため、合わせ面612において、軸から径方向に最も離れた位置にまで締付力が分散した、最大の分散範囲Rを得ることができる。
しかしながら、リークを十分に防止するためには、図4(a)および(b)に示した程度の分散範囲R1,R2では足りず、締付力をより広い範囲に分散させることで、フランジ61,62の合わせ面612における応力の分布を一様に近づける必要がある。そうすれば、運転中の内圧増加や熱変形によるフランジ61,62の局所的な降伏を避けつつ、締付力を増加させてリーク防止効果を高めることもできる。
単一のボルト70に配置される座金を使用しつつ、締付力をより広い範囲に分散させることについて検討する。ここでは、植込みボルト70Bを使用した場合の締付力の分散モデルを示す。
図5(a)は、図4(a)と同様に、ボルト70に典型的に選択される座金73を使用した場合に、ボルト70の締付力が分散する様子を示している。座金73は、円環状の平座金である。
この座金73の厚さや断面積を変更した座金74〜76を使用した場合を図5(b)〜(d)にそれぞれ示す。
図5(a)〜(d)には、ボルト70の頭部を支えるフランジ61の座面61Aにおいて締付力が分散した範囲をR1で示し、フランジ61,62の合わせ面612において締付力が分散した範囲をR2で示す。
図5(a)〜(d)のいずれにおいても、締付力が分散する角度θは同等である。
図5(b)に示すように、座金73よりも軸方向の断面積(横断面積)が広い座金74を使用した場合は、締付力が座金74の内周側に局所的に作用することで、座金74が塑性変形している。このため、締付力は、座面61Aにおいて、座金74を屈曲させたボルト70の頭部の外周部72Aの位置からフランジ61に向けて円錐状に分散することとなり、十分に広い範囲には締付力を分散させることができない。
次に、図5(c)では、座金73よりも厚い座金75が使用されている。座金75の断面積の広さは、典型的な座金73と同等である。そのため、締付力は、ボルト頭部の外周部のほぼ直下に位置する座金75の外周部75Aからフランジ61に向けて円錐状に分散する。
図5(d)では、基準の座金73よりも断面積が広く、かつ厚い座金76が使用されている。この場合は、締付力が、ボルト頭部から厚い座金76の外周部76Aに向けて分散し、さらにフランジ61へと分散する。
上述した図5(b)および(c)に示す座金74,75については、座面61Aおよび合わせ面612のいずれもついても、締付力の分散範囲R1,R2を基準の座金73により得られる分散範囲R1,R2から拡大する効果はない。
図5(d)に示す座金76については、座金76が厚い分だけ、ボルト頭部と座面61Aとが離れることで、座面61Aにおける分散効果が基準の座金73と比べれば高い。しかし、締付力が分散する角度θは、基準の座金73の場合と同等であるので、合わせ面612における分散効果は、基準の座金73と同等である。
以上より、単一のボルト70に配置される座金の厚さや断面積を変更したり、通しボルト70Aを採用したりしたとしても、リークの十分な抑止効果が得られる程には締付力を軸回りに分散できていない。
そこで、本実施形態では、フランジ61,62の周方向に隣接する複数のボルト70に共用される共用座金78(図6)を用いる。共用座金78は、平坦な板状に形成されており、複数のボルト70に個別に対応する複数の円形の孔(図示しない)があいている。それらの孔にそれぞれ、ボルト70が通される。
本実施形態のフランジ61,62は、複数のボルト70と、共用座金78とを用いて締結されている。
共用座金78は、フランジ61の周方向の一端から他端までに亘り、フランジ61の表面に接触している。
共用座金78は、一のボルト70から隣のボルト70に届く程に広い断面積を有しており、隣り合うボルト70の間の領域もフランジ61の表面に接触している。
この共用座金78によれば、連続して隣り合うボルト70の列の一端に位置するボルト70の位置から、ボルト70列の他端に位置するボルト70の位置までに亘り、座面61Aにおける分散範囲R1および合わせ面612における分散範囲R2のいずれも、単一のボルト70に対応する座金73を用いる場合(図4(a))に対して大幅に拡大することができる。
共用座金78が共用されるボルト70の数は、2以上である限り、任意である。図2は、フランジ61,62のほぼ全周に亘り連続するように共用座金78を形成した例を示している。この場合、共用座金78は、フランジ61よりも高い位置にある台座24に座面が設定されるものを除いて、フランジ61の周方向に連続して隣接する多数のボルト70に共用されている。この共用座金78は、例えば、軸線方向D1に沿って二分割することができる。
もっとも、共用座金78は、フランジ61,62の周方向に分割して構成した方が、容易に製造可能である。図3に示す例では、連続して隣接する2〜4本程度の単位のボルト70に共用される共用座金78をフランジ61の周方向に沿って並べている。
さて、仮に共用座金78(図6)の厚みが不足しており、運転中に座面61Aの位置で発生した面圧により共用座金78あるいはフランジ61が降伏に至るとする。例えば共用座金78が降伏すれば、図4(b)と同様に、フランジ61の表面に接触しない部分が共用座金78に生ずる。そうすると、隣り合うボルト70の間で、共用座金78がフランジ61の表面に対して浮いてしまい、接触しない。そのため、各ボルト70について、単一のボルト70用の座金73(図4(a))と同程度に締付力が分散するだけであり、図6に示すようにボルト70間に亘り連続した広い分散範囲R1,R2を得ることができない。
座面61Aの位置に過大な面圧が発生したことで、フランジ61が共用座金78に押圧されて陥没した場合は、ボルト70の軸長が短くなるため、締付力の分散範囲R1,R2が狭くなり、ボルト70による締付力も低下する。
合わせ面612における分散範囲R2が十分でないために、合わせ面612に局所的に過大な面圧が発生してフランジ61,62が局所的に降伏するのを避けるためには、座面61Aに過大な面圧を発生させないように、応力分散を考慮して共用座金78に適切な厚みを設定する必要がある。
図7を参照し、共用座金78に必要な厚さTを定める条件について説明する。
太い実線は、座面61Aにおける面圧p1(締付力/共用座金の断面積)を示す。面圧p1は、座金の厚さTが増加するにつれて次第に減少する。面圧p1は、後述する面圧p2よりも大きい。
細い実線は、フランジ61,62に用いられた材料(例えばステンレス鋼)の降伏面圧psを示す。本実施形態のフランジ61,62の材料の降伏面圧は、共用座金78に用いられた材料の降伏面圧よりも低い。
但し、それらの降伏面圧の関係が上記とは逆である場合には、降伏面圧psは、共用座金78に用いられた材料の降伏面圧に相当するものとする。
図7に示す太い破線は、合わせ面612における面圧p2(締付力/合わせ面の面積)を示す。面圧p2は、座金の厚さTが増加するにつれて次第に減少し、その後は所定値にほぼ収束する。
細い破線は、リークを十分に抑止するのに必要な面圧pnを示す。必要面圧pnは、車室6内部の高圧ガスの圧力に基づいて定められる。
締付力を十分に分散させるため、座面61Aに過大な応力が加わり共用座金78およびフランジ61,62のいずれか一方あるいは両方が降伏するのを避け、かつ、合わせ面612に、合わせ面612の開口を防いでリークを十分に抑止することのできる面圧を確保する必要がある。
つまり、座面61Aに作用する応力が、共用座金78の材料の降伏強度未満でかつフランジ61,62の材料の降伏強度未満であり(条件1)、かつ、合わせ面612での面圧p2が必要面圧pn以上である(条件2)ことが成り立つ厚さの範囲Rtから、共用座金78の厚さTを定める必要がある。
なお、図7に、NOx(窒素酸化物)を吸蔵するNox対応材の座面での降伏面圧を一点鎖線で示す。この降伏面圧は、本実施形態の材料の降伏面圧psよりも低い。そのため、NOx対応材が用いられる場合は、共用座金78に許容される厚さの範囲Rt´が、範囲Rtよりも狭い。
以上に基づいて、共用座金78の厚さTを設定する方法を説明する。
以下で説明する条件1および条件2により、座面61Aにおいて共用座金78やフランジ61を降伏させないで、合わせ面612に十分な分散範囲R2を得られる共用座金78の厚みTを設定することができる。
条件1(図8(a)および(b)参照)
F/A < σy

締付力:F
共用座金の厚さ:T
分散角度:θ
ボルト頭部の半径:Rb
座面における分散半径:R =Rb+T/tanθ
座面における分散面積:A =πR
座面における支圧応力:F/A
材料の降伏強度:σy
ここで、θは、ボルト70の頭部(72)から共用座金78を介してフランジ61へと締付力の分散する角度に相当する。θは、例えば30〜45°程度である。
σyは、フランジ61,62の材料の降伏強度および共用座金78の材料の降伏強度のうちの低い方、あるいは、フランジ61,62の材料の降伏強度および共用座金78の材料の降伏強度が同じ場合はその降伏強度に該当する。
条件2(図6および図8(b)参照)
F/a > pn

合わせ面における分散面積:a
合わせ面における面圧:F/a
必要な面圧:pn
aは、共用座金78の横断面積とみなすことができる。
上記の条件1かつ条件2が成り立つように、つまり、F/Aが、材料の降伏強度σy未満であり、かつ、F/aが、運転時の車室6内部のガスの圧力に基づいて定められた必要面圧pn以上となるように、共用座金78の厚さTを定めることができる。
通しボルト70A(図9)の場合も、軸方向の両端側から、上記と同様に考えることができる。
つまり、通しボルト70Aの両端側に配置される共用座金78のそれぞれの厚さTについて、上記の条件1(F/A < σy)と、条件2(F/a > pn)とから、適切な厚さ範囲を導くことができる。
図9に示すように、通しボルト70Aの一端側と他端側との双方に共用座金78を配置することができる。
図9に示す例のように、通しボルト70Aおよびナット71からなる締結部材と、共用座金78,78と、フランジ61,62とは、合わせ面612に対して線対称に配置されていることが好ましい。そうすると、応力分布を一様に近づけるために締付力の広範囲への分散が望まれる合わせ面612に最大の分散範囲R2を確保できる。
なお、締結部材、共用座金78,78、およびフランジ61,62が必ずしも合わせ面612に対して線対称に配置されている必要はない。フランジ61,62の板厚が相違していて、合わせ面612から軸方向にシフトした位置で最大の分散範囲が得られる場合も許容される。
図9に示すように、通しボルト70Aを採用し、かつ通しボルト70Aの両端側に共用座金78を配置すると、通しボルト70Aの軸長が長いことと、複数のボルト70Aに共用される共用座金78を用いることとの相乗効果により、座面61Aにおける分散範囲R1および合わせ面612における分散範囲R2のいずれも十分に確保することができる。
以上で説明したように、本実施形態によれば、複数のボルト70に共用される共用座金78を用いることにより、隣り合うボルト70の間の領域も含め、座面61Aにおける分散範囲R1および合わせ面612における分散範囲R2のいずれも、単一のボルト70に対応する座金73によっては実現しない程、大幅に拡大することができる。そのため、座面61Aにおいて共用座金78やフランジ61を降伏させないで、運転中のフランジ61,62の合わせ面612における応力の分布を一様に近づけることができるので、内圧増加や熱変形によるフランジ61,62の局所的な降伏を避けつつ、締付力を維持してリークを十分に抑止することができる。
本実施形態の共用座金78によれば、合わせ面612における応力分布の一様化が図られて、局所的な降伏を回避できることから、締付力を増加させてリーク防止効果を高めることも可能である。
以下、本実施形態の車室6に備わるリーク防止のための構成を説明する。以下で述べる構成を備える圧縮機1を上述の製造方法(図5)により製造することで、ガスの圧力が最大となる車室6の後端部からのフランジ61,62間を通じたリークをより十分に防止することができる。
(1)吐出ボリュート16(図1)を軸線方向D1の内側に向けて巻くように拡がる形状とするとともに、(2)インペラ2の最終段および回転軸3Aに最も近いボルト70のタイプを通しボルト70Aに定め、通しボルト70Aの座面を他のボルト70の座面の位置よりも高くしてある。
通しボルト70Aの座面は、上半車室20の後端部の台座24の上面および下半車室30の後端部の台座34の下面に相当する。通しボルト70Aの軸部がねじ込まれるナット71の座面が、台座34の下面に相当する。
これらの台座24,34を設けていることにより、強度の観点より車室6の後端部に必要な肉厚を確保しながら、通しボルト70Aおよびそれを受ける部材が吐出ボリュート16の位置と干渉するのを避けることができる。
上記の(1)、つまり、吐出ボリュート16の位置が軸線方向D1の内側にシフトされることで、吐出口17から、回転軸3Aの後端側の軸受までの温度勾配が緩和されるため、急峻な温度差に起因するフランジ61,62の熱変形を抑え、リーク防止を図ることができる。
また、上記の(1)により吐出ボリュート16を軸線方向D1の内側に向けて退避させているため、上記の(2)により車室6に必要な肉厚を確保しつつ、図3の挿通孔610Xの位置のように、最終段および回転軸3Aに出来るだけ近い位置に通しボルト70Aを設けることができるし、回転軸3Aが長くなることも避けられる。回転軸3Aが短いことで、回転軸3Aの剛性を十分に確保することができ、剛性を確保しつつ回転軸3Aの径を小さくすることで車室6の小型化を図ることもできる。
挿通孔610Xは、軸線方向D1においても径方向D2においても、シールハウジングホルダ51の近傍に位置する。挿通孔610Xは、フランジ61の内周側の端縁に近いため、挿通孔610Xに通されるボルトにより、フランジ61の内周側の端縁まで面圧を確保できる。このため、フランジ61,62によるシール性を向上させることができる。
上記以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
本発明は、締結されるフランジを備え、内部の流体(気体または液体)の圧力がフランジに作用する限り、圧縮機1の車室6以外にも、過給機やポンプ等の種々の機械のケース、あるいは圧力容器や配管等の種々の構造を製造するために用いることができる。
上記より、本発明の「流体装置」は、車室やケースを備えた種々の機械、容器、および配管を包含する。
本発明における締結部材には、ボルトに限らず、ねじの切られていないものも含めてファスナ全般(リベットも含む)が該当する。
フランジ61,62におけるボルト70の配置形態によっては、本発明における共用座金をフランジ61,62の周方向とは異なる方向、例えば、フランジ61,62の径方向に隣接した2つのボルトに共用することもできる。
1 遠心圧縮機(流体装置)
2 インペラ
3 ロータ(圧縮機構)
3A 回転軸
4 ダイアフラム群
5 シール装置
6 車室(ケーシング)
11 吸込口
12 吸込流路
13 ディフューザ流路
14 曲がり流路
15 リターン流路
16 吐出ボリュート
17 吐出口
20 上半車室(半割体)
21 収容部
22 包囲部
24 台座
30 下半車室(半割体)
31 収容部
32 包囲部
34 台座
40 ダイアフラム
40A,40B 部材
40R リターンベーン
51 シールハウジングホルダ
52 シール部材
61 フランジ
61A 座面
62 フランジ
70 ボルト
70A 通しボルト
70B 植込みボルト
70C 先端
71,72 ナット(締結端部)
72A 外周部
73 座金
74〜76 座金
75A 外周部
76A 外周部
78 共用座金
210 周壁
211 前側壁
212 後側壁
610 挿通孔
610X 挿通孔
612 合わせ面
701 頭部(締結端部)
A 軸線
D1 軸線方向
D2 径方向
p1 面圧
p2 面圧
pn 必要面圧
ps 降伏面圧
R 分散範囲
R1,R2 分散範囲
R1,R2 分散範囲
Rt 厚さ範囲
θ 角度

Claims (7)

  1. 流体が導入され、半割体から構成されるケーシングを備え、
    前記半割体のそれぞれに備わるフランジ同士が、
    複数の締結部材と、前記複数の締結部材のうちの隣接する2以上の締結部材に共用される座金と、を用いて締結され、
    前記締結部材による締付力をF、
    前記座金の厚さをT、
    前記座金に配置される前記締結部材の端部である締結端部から前記座金を介して前記フランジへと前記締付力の分散した角度をθ、
    前記締結端部の半径をRb、
    前記座金を支える前記フランジの座面における前記締付力の分散した範囲の半径をR、
    前記座面における前記締付力の分散した範囲の面積をA、
    前記フランジ同士の合わせ面における前記締付力の分散した範囲の面積をa、と置き、
    R=Rb+T/tanθ、A=πR であるとすると、
    F/Aは、前記フランジの材料の降伏強度および前記座金の材料の降伏強度よりも低く、
    F/aは、運転時の前記ケーシング内部の前記流体の圧力に基づいて定められた所定の面圧以上である、
    ことを特徴とする流体装置。
  2. aは、前記座金の横断面積に相当する、
    請求項1に記載の流体装置。
  3. 複数の前記締結部材のうちの少なくとも一部の前記締結部材は、
    両端側にねじを有する植込みボルトである、
    請求項1または2に記載の流体装置。
  4. 複数の前記締結部材のうちの少なくとも一部の前記締結部材は、
    突き合わせられた前記フランジの双方を貫通する通しボルトである、
    請求項1または2に記載の流体装置。
  5. 前記通しボルトの一端側と他端側との双方に前記座金が配置され、
    前記通しボルトと、前記座金と、前記通しボルトにより締結された前記フランジとは、前記合わせ面に対して線対称に配置されている、
    請求項4に記載の流体装置。
  6. 前記ケーシングは、前記流体を圧縮する圧縮機構を収容する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の流体装置。
  7. 圧縮された前記流体を前記流体装置の吐出口に向けて通過させる吐出ボリュートは、
    前記ケーシングの軸線方向の内側に拡がって形成されている、
    請求項6に記載の流体装置。
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