JPH08284610A - 蒸気タービン車室フランジ部の座金 - Google Patents
蒸気タービン車室フランジ部の座金Info
- Publication number
- JPH08284610A JPH08284610A JP7092299A JP9229995A JPH08284610A JP H08284610 A JPH08284610 A JP H08284610A JP 7092299 A JP7092299 A JP 7092299A JP 9229995 A JP9229995 A JP 9229995A JP H08284610 A JPH08284610 A JP H08284610A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flange
- washer
- steam turbine
- bolt
- turbine casing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Bolts, Nuts, And Washers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 蒸気タービンの急速起動時において、車室フ
ランジ部のボルト・ナットによってフランジにかかる熱
応力を低くして、フランジの塑性変形の発生を抑え、蒸
気の漏洩を防ぐようにする。 【構成】 蒸気タービン車室フランジ部のボルト・ナッ
ト２、３とフランジ１の間に介装される座金５を隣接す
る複数のボルト２に共有の一体型平面形状とし、フラン
ジ１に加わる熱応力を分散させるようにした。
ランジ部のボルト・ナットによってフランジにかかる熱
応力を低くして、フランジの塑性変形の発生を抑え、蒸
気の漏洩を防ぐようにする。 【構成】 蒸気タービン車室フランジ部のボルト・ナッ
ト２、３とフランジ１の間に介装される座金５を隣接す
る複数のボルト２に共有の一体型平面形状とし、フラン
ジ１に加わる熱応力を分散させるようにした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、大きな締め付け力のか
かる蒸気タービン車室フランジ部の締め付けボルト・ナ
ット用の座金に関する。
かる蒸気タービン車室フランジ部の締め付けボルト・ナ
ット用の座金に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来は蒸気タービン車室フランジ部の締
め付け用のボルト・ナットの座金は、図３に示すよう
に、一般に知られるような各ボルト２及びナット３毎に
ほぼ同じ大きさの２枚の円板状座金１０、１１が用いら
れ、この円板状座金１０、１１は重ね合されてフランジ
１の上面に配置され、ボルト・ナット２、３とフランジ
１との間に介装されている。
め付け用のボルト・ナットの座金は、図３に示すよう
に、一般に知られるような各ボルト２及びナット３毎に
ほぼ同じ大きさの２枚の円板状座金１０、１１が用いら
れ、この円板状座金１０、１１は重ね合されてフランジ
１の上面に配置され、ボルト・ナット２、３とフランジ
１との間に介装されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】蒸気タービンでは、電
力の需用の変化に対応すべく急速な起動が求められるよ
うになってきている。しかしながら、蒸気タービンの急
速起動を行う場合、高温にさらされるフランジ部におい
ては、従来にもまして昇温過程でフランジの方がボルト
よりも先に加熱されるためにフランジがボルトよりも先
に熱膨張してボルト締め付けトルクが急増する。これに
よりナット下の座金の座面で大きな接触面圧が発生し、
フランジが塑性変形を起こしへこんでしまう。その結
果、ボルトも充分に加熱された後にはフランジがへこん
だ分ボルトの締め付け力が不足しフランジ下端の水平フ
ランジ面から蒸気が漏れるという問題が生じる。
力の需用の変化に対応すべく急速な起動が求められるよ
うになってきている。しかしながら、蒸気タービンの急
速起動を行う場合、高温にさらされるフランジ部におい
ては、従来にもまして昇温過程でフランジの方がボルト
よりも先に加熱されるためにフランジがボルトよりも先
に熱膨張してボルト締め付けトルクが急増する。これに
よりナット下の座金の座面で大きな接触面圧が発生し、
フランジが塑性変形を起こしへこんでしまう。その結
果、ボルトも充分に加熱された後にはフランジがへこん
だ分ボルトの締め付け力が不足しフランジ下端の水平フ
ランジ面から蒸気が漏れるという問題が生じる。
【０００４】本発明は、以上の問題点を解決することが
できる蒸気タービン車室フランジ部の座金を提供しよう
とするものである。
できる蒸気タービン車室フランジ部の座金を提供しよう
とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、蒸気タービン
車室フランジ部のボルト・ナットとフランジの間に介装
される蒸気タービン車室フランジ部の座金において、該
座金を隣接する複数のボルトに共用の一体型平板形状と
したことを特徴とする。
車室フランジ部のボルト・ナットとフランジの間に介装
される蒸気タービン車室フランジ部の座金において、該
座金を隣接する複数のボルトに共用の一体型平板形状と
したことを特徴とする。
【０００６】
【作用】蒸気タービンの急速起動時にフランジがボルト
より先に加熱されることによって熱応力（締め付けトル
クの増大）が発生するが、本発明では、ボルト・ナット
とフランジの間に介装された隣接する複数のボルトに共
有の一体型平板形状の座金によって、この熱応力が従来
のナットと座金の接触面のみに集中するのを防止し、一
体型平板形状の座金の全面に熱応力を分散させてフラン
ジにかけることになる。これによってフランジの塑性変
形の発生を防ぎ、その結果フランジ下端のフランジ水平
面からの蒸気の漏れを防止することができる。
より先に加熱されることによって熱応力（締め付けトル
クの増大）が発生するが、本発明では、ボルト・ナット
とフランジの間に介装された隣接する複数のボルトに共
有の一体型平板形状の座金によって、この熱応力が従来
のナットと座金の接触面のみに集中するのを防止し、一
体型平板形状の座金の全面に熱応力を分散させてフラン
ジにかけることになる。これによってフランジの塑性変
形の発生を防ぎ、その結果フランジ下端のフランジ水平
面からの蒸気の漏れを防止することができる。
【０００７】
【実施例】本発明の一実施例を、図１及び図２によって
説明する。図１は同実施例の俯瞰図、図２は同実施例の
縦断面図である。
説明する。図１は同実施例の俯瞰図、図２は同実施例の
縦断面図である。
【０００８】本実施例では、蒸気タービン車室の上部ケ
ーシングに連なるフランジ１の上面には、フランジ１と
車室の下部ケーシングに連なる下部フランジ７を結合す
るボルト２とナット３の隣接する複数のものに共用の長
さが長い一体型平板形状の座金５が配され、その座金５
の上に通常の円板状座金４を置いた上にナット２が締め
付けられている。前記一体型平板形状の座金５と円板状
座金４との当接面は、ボルト２とナット３の位置がずれ
ても座面に均一な締め付け力が伝わるよう球面状部を形
成している。なお、１ａは下部フランジ７に当接するフ
ランジ１の下端の水平フランジ面である。
ーシングに連なるフランジ１の上面には、フランジ１と
車室の下部ケーシングに連なる下部フランジ７を結合す
るボルト２とナット３の隣接する複数のものに共用の長
さが長い一体型平板形状の座金５が配され、その座金５
の上に通常の円板状座金４を置いた上にナット２が締め
付けられている。前記一体型平板形状の座金５と円板状
座金４との当接面は、ボルト２とナット３の位置がずれ
ても座面に均一な締め付け力が伝わるよう球面状部を形
成している。なお、１ａは下部フランジ７に当接するフ
ランジ１の下端の水平フランジ面である。
【０００９】また、前記一体型平板形状の座金５は、ナ
ット３の部分に集中する応力（締め付け力）を緩和する
ために強度の高い材料を使用するのが好ましく、例え
ば、１２Ｃｒ鋼等の材料が使用される。
ット３の部分に集中する応力（締め付け力）を緩和する
ために強度の高い材料を使用するのが好ましく、例え
ば、１２Ｃｒ鋼等の材料が使用される。
【００１０】以上のように構成された本実施例では、蒸
気タービンの急速起動時に高温にさらされるフランジ部
では、フランジ１がボルト２より先に加熱されて熱膨張
して熱応力（締め付けトルクの増大）がナット３と座金
４、５との間に発生するが、この熱応力は一体型平板形
状の座金５の全面に分散されてフランジ１にかけられる
ことになる。これによって、フランジ１の塑性変形の発
生が防止され、フランジ１下端の水平フランジ面１ａと
下部フランジ７との間から蒸気の漏れを防ぐことができ
る。
気タービンの急速起動時に高温にさらされるフランジ部
では、フランジ１がボルト２より先に加熱されて熱膨張
して熱応力（締め付けトルクの増大）がナット３と座金
４、５との間に発生するが、この熱応力は一体型平板形
状の座金５の全面に分散されてフランジ１にかけられる
ことになる。これによって、フランジ１の塑性変形の発
生が防止され、フランジ１下端の水平フランジ面１ａと
下部フランジ７との間から蒸気の漏れを防ぐことができ
る。
【００１１】
【発明の効果】本発明によると、蒸気タービン急速起動
時に増大する締め付け力を緩和することのできる隣接す
る複数のボルト・ナットに共有の一体型平板形状の座金
を用いているので、フランジの塑性変形と蒸気漏れ等を
防止することができ、蒸気タービンの信頼性を向上させ
ることができる。
時に増大する締め付け力を緩和することのできる隣接す
る複数のボルト・ナットに共有の一体型平板形状の座金
を用いているので、フランジの塑性変形と蒸気漏れ等を
防止することができ、蒸気タービンの信頼性を向上させ
ることができる。
【図１】本発明の一実施例の俯瞰図である。
【図２】同実施例の縦断面図である。
【図３】従来の蒸気タービン車室フランジ部のボルト・
ナットと座金を示す俯瞰図である。
ナットと座金を示す俯瞰図である。
１ フランジ ２ ボルト ３ ナット ４ 円板状座金 ５ 一体型平板形状の座金 ６ 球面状部 ７ 下部フランジ
Claims (1)
- 【請求項１】 蒸気タービン車室フランジ部のボルト・
ナットとフランジの間に介装される蒸気タービン車室フ
ランジ部の座金において、該座金を隣接する複数のボル
トに共用の一体型平板形状としたことを特徴とする蒸気
タービン車室フランジ部の座金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7092299A JPH08284610A (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | 蒸気タービン車室フランジ部の座金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7092299A JPH08284610A (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | 蒸気タービン車室フランジ部の座金 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08284610A true JPH08284610A (ja) | 1996-10-29 |
Family
ID=14050540
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7092299A Pending JPH08284610A (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | 蒸気タービン車室フランジ部の座金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08284610A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006162059A (ja) * | 2004-11-12 | 2006-06-22 | Shimizu Corp | 鉛ダンパー |
| JP2011047307A (ja) * | 2009-08-26 | 2011-03-10 | Nabtesco Corp | 風車用減速装置 |
| WO2018181376A1 (ja) * | 2017-03-29 | 2018-10-04 | 三菱重工コンプレッサ株式会社 | 流体装置 |
| JP2019157958A (ja) * | 2018-03-09 | 2019-09-19 | 三菱重工業株式会社 | 二面拘束座金及び回転機械 |
-
1995
- 1995-04-18 JP JP7092299A patent/JPH08284610A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006162059A (ja) * | 2004-11-12 | 2006-06-22 | Shimizu Corp | 鉛ダンパー |
| JP2011047307A (ja) * | 2009-08-26 | 2011-03-10 | Nabtesco Corp | 風車用減速装置 |
| WO2018181376A1 (ja) * | 2017-03-29 | 2018-10-04 | 三菱重工コンプレッサ株式会社 | 流体装置 |
| JP2018168740A (ja) * | 2017-03-29 | 2018-11-01 | 三菱重工コンプレッサ株式会社 | 流体装置 |
| US10975728B2 (en) | 2017-03-29 | 2021-04-13 | Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corporation | Fluid device |
| JP2019157958A (ja) * | 2018-03-09 | 2019-09-19 | 三菱重工業株式会社 | 二面拘束座金及び回転機械 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20001107 |