JP3338432B2 - コーティング材の強度向上方法 - Google Patents

コーティング材の強度向上方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐食・耐熱・耐摩
耗性を付与するコーティング材料の疲労強度を向上させ
る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】材料の疲労強度は、作用する変動応力を
軽減させるか、平均応力を引張から圧縮にすることによ
って向上させることが可能である。また、材料の損傷は
その表面部から生じることが多い。そこで、通常損傷の
生じ易い表面層であるコーティング材に圧縮の残留応力
を、また、これに釣り合う引張の残留応力を被コーティ
ング材において生じさせることにより、コーティング材
の疲労強度を向上させ、コーティング施工した材料全体
の疲労強度を向上させることができる。
【0003】コーティング材に圧縮残留応力を付与して
強度を向上させる方法として、例えば、特開平6−12
2577号公報には、セラミック部材へのCVD皮膜形
成方法において、セラミック部材内部の温度が成膜温度
よりも高く、表面部が成膜温度となるような温度分布で
CVD成膜処理を行うことで、CVD皮膜に圧縮残留応
力を付与する方法が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の諸点に
鑑みなされたもので、本発明の目的は、コーティング施
工前に被コーティング材のコーティング施工面に引張応
力を付与し、コーティング施工後に被コーティング材に
付与した引張応力を除去することにより、コーティング
材に圧縮残留応力を付与してコーティング材料の疲労強
度を向上させることができる方法を提供することにあ
る。また、本発明の目的は、コーティング施工前の被コ
ーティング材に、コーティング施工後にコーティング材
に圧縮応力が作用するような変形を与えることにより、
コーティング材に圧縮残留応力を付与してコーティング
材料の疲労強度を向上させることができる方法を提供す
ることにある。なお、上記の特開平6−122577号
公報に記載された方法は、本発明で提案する圧縮残留応
力の付与方法とは全く異なっている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のコーティング材の強度向上方法は、被コ
ーティング材を予め熱膨張率が小さい別部材と高温で接
合することにより、冷却後に被コーティング材に引張残
留応力を生じさせ、この状態の被コーティング材にコー
ティング材を接合した後、前記別部材を被コーティング
材から取り除くことで、コーティング材に圧縮残留応力
を生じさせるように構成されている(図1参照)。
【0006】また、本発明の方法は、板状の被コーティ
ング材を両端部及び各端部から等距離の荷重負荷点の4
点で固定する治具(4点曲げ治具)を用いて、被コーテ
ィング材の両方の荷重負荷点に同方向の負荷を加えて荷
重負荷点の間に曲げモーメントを作用させ、この状態を
保持したまま、被コーティング材の引張応力が生じてい
る面にコーティング材を接合した後、被コーティング材
に加えた負荷を取り除くことにより、コーティング材に
圧縮残留応力を生じさせることを特徴としている(図2
参照)。
【0007】また、本発明の方法は、被コーティング材
を予め引張応力が付与しやすい形状に加工しておき、こ
の被コーティング材のコーティング施工部に引張応力が
生じるように負荷を加えて、この状態で被コーティング
材にコーティング材を接合した後、被コーティング材に
加えた負荷を取り除くことにより、コーティング材に圧
縮残留応力を生じさせることを特徴としている。この場
合、引張応力が生じる負荷を加えるには、下記に示すよ
うにボルトを締め込んでも良いし、あるいは油圧ジャッ
キ等を用いて引張っても良い。
【0008】また、本発明の方法は、被コーティング材
を予めコーティング施工部の両端にフランジを設けた形
状に加工しておき、一方のフランジ側から他方のフラン
ジ面にボルトを締め込んで、被コーティング材のコーテ
ィング施工部に引張応力が生じるような負荷を加え、こ
の状態で被コーティング材にコーティング材を接合した
後、締め込んだボルトを取り外すことで、コーティング
材に圧縮残留応力を生じさせ、最後にフランジを除去し
て製品形状に加工することを特徴としている(図3参
照)。
【0009】また、本発明の方法は、板状の被コーティ
ング材を略円筒面に沿わせて固定できる治具を用いて、
被コーティング材を略円筒面に沿わせて固定することに
より、被コーティング材のコーティング施工面に引張応
力を生じさせ、この状態で被コーティング材にコーティ
ング材を接合した後、治具から取り外すことで、コーテ
ィング材に圧縮残留応力を生じさせることを特徴として
いる(図4参照)。
【0010】また、本発明の方法は、略円筒形もしくは
略球形のシェル構造又は断面が箱型となる板構造の被コ
ーティング材に、被コーティング材の内側から圧力を加
えることにより、被コーティング材に引張応力を生じさ
せ、この状態で被コーティング材の外面にコーティング
材を接合した後、内圧を除去することで、コーティング
材に圧縮残留応力を生じさせることを特徴としている
(図5参照)。
【0011】また、本発明の方法は、略円筒形の被コー
ティング材の内側に、被コーティング材を外側から加熱
した状態で、被コーティング材が熱膨張した状態で嵌合
する大きさの治具を嵌め込むことにより、冷却後に被コ
ーティング材に引張応力を生じさせ、この状態で被コー
ティング材の外面にコーティング材を接合した後、内側
の治具を取り外すことで、コーティング材に圧縮残留応
力を生じさせることを特徴としている(図6参照)。ま
た、本発明の方法は、略円筒形の被コーティング材の内
側に、被コーティング材を加熱した状態で、被コーティ
ング材が熱膨張した状態で嵌合する大きさの熱膨張率が
低い治具を嵌め込むことにより、冷却後に被コーティン
グ材に引張応力を生じさせ、この状態で被コーティング
材の外面にコーティング材を接合した後、加熱により熱
膨張差を生じさせて内側の治具を取り外すことで、コー
ティング材に圧縮残留応力を生じさせることを特徴とし
ている(図6参照)。これらの場合、コーティング施工
後に治具が取り外しやすいように、焼嵌めの際に、予め
治具と被コーティング材の間に、セラミックス等の熱伝
導率の低い部材を挟んでおいても良い(図6参照)。
【0012】また、本発明の方法は、コーティング施工
前に被コーティング材を加熱膨張させ、その状態で被コ
ーティング材にコーティング材を接合し、コーティング
施工後に冷却収縮させることにより、コーティング材に
圧縮残留応力を生じさせることを特徴としている(図7
参照)。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定さ
れるものではなく、適宜変更して実施することが可能な
ものである。すなわち、被コーティング材、コーティン
グ材等となる材料は、下記に示すそれぞれの方法が適用
できるものであれば特に限定されず、また、コーティン
グの施工方法についても、PVD、CVD、溶射、ディ
ップコートなど、下記に示すそれぞれの方法が適用可能
なものであれば特に限定されない。
【0014】(1) 被コーティング材に引張応力を付
与する場合 図1は、本発明の実施の第1形態によるコーティング材
の強度向上方法を実施する工程を示している。図1に示
すように、被コーティング材Aを、被コーティング材の
板厚よりも十分厚い板厚で、かつ、熱膨張率が被コーテ
ィング材よりも低い材料でできた部材Bに高温で接合す
る。次に、これを常温に戻す等して冷却すると、被コー
ティング材Aの熱膨張率αAの方が部材Bの熱膨張率αB
より大きいので、被コーティング材に引張の残留応力を
生じさせることができる。この状態の被コーティング材
Aにコーティング材Cを接合する。その後、部材Bを被
コーティング材Aから切削等により切り離せば、コーテ
ィング材Cに圧縮残留応力が生じることになる。例え
ば、被コーティング材Aがニッケルクロムステンレス鋼
(線膨張率αA=17〜18×10-6)の場合には、部
材Bとして炭素鋼(線膨張率αB=10〜11.6×1
-6)を用いれば、接合温度を200℃程度にすれば、
20kgf/mm2程度の引張残留応力を付与することが可能
であり、部材Bを除去した後、コーティング材Cを接合
すれば、コーティング材には20kgf/mm2程度の圧縮残
留応力が生じる。
【0015】図2は、本発明の実施の第2形態によるコ
ーティング材の強度向上方法を実施する装置を示してい
る。図2に示すような4点曲げ治具10を製作し、被コ
ーティング材12の荷重負荷点a、b間に一様な曲げモ
ーメントを付与する。例えば、図2に示すように、4点
曲げ治具10では、ボルト14を押し込んで被コーティ
ング材12に曲げモーメントを作用させる。この状態を
保持したまま、被コーティング材12の下面、すなわち
引張の応力が生じている面にコーティング施工を行う。
次に、4点曲げ治具10で加えた負荷を取り除くことに
よりコーティング材に圧縮の残留応力が付与できる。こ
のような、曲げ応力は、実施の第1形態に示した方法
で、部材Bの板厚を被コーティング材Aと同程度とする
ことでも付与することができる。また、被コーティング
材の一端を固定して他端側から曲げモーメントを付与す
ることも可能である。
【0016】図3は、本発明の実施の第3形態によるコ
ーティング材の強度向上方法を実施する装置を示してい
る。図3に示すように、被コーティング材16を、予め
フランジ18を設けた形状に加工しておく。なお、被コ
ーティング材に引張応力を付与しやすい形状であれば、
フランジ付きの形状に限らず他の形状であってもよい。
フランジ18の形状を利用してボルト20を締め込むこ
とにより、被コーティング材16のコーティング施工部
22に引張応力を生じさせる。この状態で被コーティン
グ材16のコーティング施工部22にコーティングを施
工する。コーティング施工後、ボルト20を取り外せ
ば、コーティング材に圧縮応力が生じる。最後にフラン
ジ18を除去し、製品形状に加工する。なお、ボルトを
締め込む代わりに、油圧ジャッキ等を用いて被コーティ
ング材に引張応力を付与することも可能である。
【0017】図4は、本発明の実施の第4形態によるコ
ーティング材の強度向上方法を実施する装置を示してい
る。図4に示すような治具24を用いて被コーティング
材26を略円筒面に沿わせてボルト28により固定す
る。これにより、被コーティング材26のコーティング
施工面に引張応力を生じさせる。この状態で被コーティ
ング材26にコーティングを施工する。コーティング施
工後、ボルト28を取り外せば、コーティング材に圧縮
応力が生じる。
【0018】図5は、本発明の実施の第5形態によるコ
ーティング材の強度向上方法を実施している状態を示し
ている。図5に示すように、被コーティング材30を円
筒あるいは球面のようなシェル構造、又は断面が箱型と
なるような板構造もしくはその一部とする。被コーティ
ング材30の内側から流体(液体又は気体)により圧力
を加えることで、被コーティング材30に引張応力を作
用させる。この状態で被コーティング材30の外面にコ
ーティングを施工する。コーティング施工後、内圧を除
去すれば、コーティング材に圧縮応力が生じる。
【0019】図6は、本発明の実施の第6形態によるコ
ーティング材の強度向上方法を実施している状態を示し
ている。図6に示すように、被コーティング材32を円
筒もしくはその一部とする。一例として、被コーティン
グ材32よりも熱膨張率が低い治具34を用意し、被コ
ーティング材32を外側から加熱して治具34を嵌合さ
せる。治具34は被コーティング材32が熱膨張した状
態でちょうど嵌合する大きさであり、被コーティング材
32を常温に戻す等して冷却すると嵌合した治具34に
よって被コーティング材32に引張応力が生じる。この
ように、被コーティング材32に治具34を焼嵌めする
ことにより、被コーティング材32に引張応力を作用さ
せる。このとき、コーティング施工後に治具34が取り
外しやすいように、治具34と被コーティング材32の
間に、セラミックス等の低熱伝導性の部材36を挟んで
も良い。
【0020】この状態で被コーティング材32の外面に
コーティングを施工する。コーティング施工後、被コー
ティング材32(及び治具34)を加熱して熱膨張の差
により隙間を生じさせ、内側の治具34を取り外せば、
コーティング材に圧縮応力が生じる。なお、治具34を
冷却し、被コーティング材32を加熱することによって
も、焼嵌め部に隙間が生じ、治具34を取り外すことが
できる。この場合は、治具34の線膨張係数が被コーテ
ィング材32の線膨張係数より小さい必要はない。ま
た、治具34と被コーティング材32の間に、予めセラ
ミックス等の熱伝導率の低い部材36を挟み込むことに
より、コーティング施工後、外側から加熱した場合に、
治具34と被コーティング材32の間に温度差が大きく
なって、熱膨張の差により隙間が生じ易くなり、治具3
4の取り外しが容易となる。また、被コーティング材3
2から治具34へ熱が伝わりにくくなるように、低熱伝
導性の部材36は隙間を空けて配置することが好まし
い。この場合も、治具34の線膨張係数が被コーティン
グ材32の線膨張係数より小さい必要はない。本手法は
下記の(2)と似ているが、高温環境下でコーティング
が施工できない場合に適している。
【0021】(2) 被コーティング材を熱膨張させる
場合 図7は、本発明の実施の第7形態によるコーティング材
の強度向上方法を実施する工程を示している。図7に示
すように、被コーティング材38の温度を上昇させ、熱
膨張させた状態にする。被コーティング材38の温度を
上昇させた状態でコーティング材40を接合する。コー
ティング施工後に冷却することにより被コーティング材
38が収縮する。それに伴い、被コーティング材38に
引張残留応力、コーティング材40に圧縮残留応力が発
生する。なお、本手法では界面端部が無いので、強度上
さらに有利である。
【0022】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 本発明の方法により、コーティング材に圧縮の
残留応力を生じさせることができ、コーティング材料の
強度(特に、疲労強度)を向上させることができる。 (2) コーティング材に圧縮残留応力を付与すること
により、疲労強度の向上だけでなく、コーティングの厚
膜化が可能になり、コーティング寿命を延長させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態によるコーティング材
の強度向上方法(被コーティング材に引張応力を生じさ
せる方法)を実施する工程を示す概略構成説明図であ
る。
【図2】本発明の実施の第2形態によるコーティング材
の強度向上方法(被コーティング材に引張応力を生じさ
せる方法)を実施する装置を示す概略構成説明図であ
る。
【図3】本発明の実施の第3形態によるコーティング材
の強度向上方法(被コーティング材に引張応力を生じさ
せる方法)を実施する装置を示す概略構成説明図であ
る。
【図4】本発明の実施の第4形態によるコーティング材
の強度向上方法(被コーティング材に引張応力を生じさ
せる方法)を実施する装置を示す概略構成説明図であ
る。
【図5】本発明の実施の第5形態によるコーティング材
の強度向上方法(被コーティング材に引張応力を生じさ
せる方法)を実施している状態を示す概略説明図であ
る。
【図6】本発明の実施の第6形態によるコーティング材
の強度向上方法(被コーティング材に引張応力を生じさ
せる方法)を実施している状態を示す概略説明図であ
る。
【図7】本発明の実施の第7形態によるコーティング材
の強度向上方法(被コーティング材を変形させる方法)
を実施する工程を示す概略説明図である。
【符号の説明】
A、12、16、26、30、32、38 被コーティ
ング材 B 被コーティング材より熱膨張率が低い部材 C、40 コーティング材 10 4点曲げ治具 14、20、28 ボルト 18 フランジ 22 コーティング施工部 24、34 治具 36 低熱伝導性の部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02C 7/00 F02C 7/00 C D (56)参考文献 特開 平6−69140(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 26/00 F01D 5/28 F01D 25/00 F02C 7/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被コーティング材を予め熱膨張率が小さ
    い別部材と高温で接合することにより、冷却後に被コー
    ティング材に引張残留応力を生じさせ、この状態の被コ
    ーティング材にコーティング材を接合した後、前記別部
    材を被コーティング材から取り除くことで、コーティン
    グ材に圧縮残留応力を生じさせることを特徴とするコー
    ティング材の強度向上方法。
  2. 【請求項2】 板状の被コーティング材を両端部及び各
    端部から等距離の荷重負荷点の4点で固定する治具を用
    いて、被コーティング材の両方の荷重負荷点に同方向の
    負荷を加えて荷重負荷点の間に曲げモーメントを作用さ
    せ、この状態を保持したまま、被コーティング材の引張
    応力が生じている面にコーティング材を接合した後、被
    コーティング材に加えた負荷を取り除くことにより、コ
    ーティング材に圧縮残留応力を生じさせることを特徴と
    するコーティング材の強度向上方法。
  3. 【請求項3】 被コーティング材を予め引張応力が付与
    しやすい形状に加工しておき、この被コーティング材の
    コーティング施工部に引張応力が生じるように負荷を加
    えて、この状態で被コーティング材にコーティング材を
    接合した後、被コーティング材に加えた負荷を取り除く
    ことにより、コーティング材に圧縮残留応力を生じさせ
    ることを特徴とするコーティング材の強度向上方法。
  4. 【請求項4】 被コーティング材を予めコーティング施
    工部の両端にフランジを設けた形状に加工しておき、一
    方のフランジ側から他方のフランジ面にボルトを締め込
    んで、被コーティング材のコーティング施工部に引張応
    力が生じるような負荷を加え、この状態で被コーティン
    グ材にコーティング材を接合した後、締め込んだボルト
    を取り外すことで、コーティング材に圧縮残留応力を生
    じさせ、最後にフランジを除去して製品形状に加工する
    ことを特徴とするコーティング材の強度向上方法。
  5. 【請求項5】 板状の被コーティング材を略円筒面に沿
    わせて固定できる治具を用いて、被コーティング材を略
    円筒面に沿わせて固定することにより、被コーティング
    材のコーティング施工面に引張応力を生じさせ、この状
    態で被コーティング材にコーティング材を接合した後、
    治具から取り外すことで、コーティング材に圧縮残留応
    力を生じさせることを特徴とするコーティング材の強度
    向上方法。
  6. 【請求項6】 略円筒形もしくは略球形のシェル構造又
    は断面が箱型となる板構造の被コーティング材に、被コ
    ーティング材の内側から圧力を加えることにより、被コ
    ーティング材に引張応力を生じさせ、この状態で被コー
    ティング材の外面にコーティング材を接合した後、内圧
    を除去することで、コーティング材に圧縮残留応力を生
    じさせることを特徴とするコーティング材の強度向上方
    法。
  7. 【請求項7】 略円筒形の被コーティング材の内側に、
    被コーティング材を外側から加熱した状態で、被コーテ
    ィング材が熱膨張した状態で嵌合する大きさの治具を嵌
    め込むことにより、冷却後に被コーティング材に引張応
    力を生じさせ、この状態で被コーティング材の外面にコ
    ーティング材を接合した後、内側の治具を取り外すこと
    で、コーティング材に圧縮残留応力を生じさせることを
    特徴とするコーティング材の強度向上方法。
  8. 【請求項8】 略円筒形の被コーティング材の内側に、
    被コーティング材を加熱した状態で、被コーティング材
    が熱膨張した状態で嵌合する大きさの熱膨張率が低い治
    具を嵌め込むことにより、冷却後に被コーティング材に
    引張応力を生じさせ、この状態で被コーティング材の外
    面にコーティング材を接合した後、加熱により熱膨張差
    を生じさせて内側の治具を取り外すことで、コーティン
    グ材に圧縮残留応力を生じさせることを特徴とするコー
    ティング材の強度向上方法。
  9. 【請求項9】 コーティング施工後に治具が取り外しや
    すいように、焼嵌めの際に、予め治具と被コーティング
    材の間に熱伝導率の低い部材を挟んでおく請求項7又は
    8記載のコーティング材の強度向上方法。
  10. 【請求項10】 コーティング施工前に被コーティング
    材を加熱膨張させ、その状態で被コーティング材にコー
    ティング材を接合し、コーティング施工後に冷却収縮さ
    せることにより、コーティング材に圧縮残留応力を生じ
    させることを特徴とするコーティング材の強度向上方
    法。
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