JP2524669Y2 - 絶縁樹脂成形体の固定構造 - Google Patents

絶縁樹脂成形体の固定構造

Info

Publication number
JP2524669Y2
JP2524669Y2 JP4794890U JP4794890U JP2524669Y2 JP 2524669 Y2 JP2524669 Y2 JP 2524669Y2 JP 4794890 U JP4794890 U JP 4794890U JP 4794890 U JP4794890 U JP 4794890U JP 2524669 Y2 JP2524669 Y2 JP 2524669Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bush
molded body
resin molded
flange portion
insulating resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4794890U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH046217U (ja
Inventor
勝 中西
正嗣 桜井
進 清原
秀夫 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP4794890U priority Critical patent/JP2524669Y2/ja
Publication of JPH046217U publication Critical patent/JPH046217U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2524669Y2 publication Critical patent/JP2524669Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Installation Of Bus-Bars (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は絶縁樹脂成形体の固定構造に関し、SF6ガス
絶縁開閉装置等(以下、GISと称す)で用いるエポキシ
樹脂注型品絶縁スペーサの固定に有用なものである。
(従来の技術) GISにおいて、金属カバー内に導体を絶縁スペーサに
よって支持する場合、絶縁スペーサのフランジ部に内面
に螺子溝を有するブッシユを埋着し、該ブッシユにスタ
ッドボルトを螺挿し、絶縁スペーサの上記フランジ部を
両側から金属カバー端のフランジ部で挾み、これらのフ
ランジ部をナットの締め付けによって締結している。
かかる絶縁スペーサの固定構造においては、絶縁スペ
ーサ材(エポキシ樹脂)とカバー材(金属)との熱膨張
係数が異なるので、温度変化が生じると熱応力が発生す
る。この熱応力は金属カバーのフランジ部に対し、絶縁
スペーサのフランジ部が相対的に半径方向に伸びようと
するにもかかわらづ、この伸びがボルトによって拘束さ
れる結果、生じるのであり、絶縁スペーサの熱膨張係数
をα1、温度変化をΔT、絶縁スペーサのヤング率を
E、全ブッシユに内接する円の半径をRとすれば、この
半径Rの位置での熱応力δは δ=(α1−α2)ΔT − であり、絶縁スペーサの厚みをdとすれば、全部のボル
トに対し、剪断力δ・d2πRが作用し、各ボルトの剪断
応力、従って、ボルトで半径方向熱膨張が拘束されるこ
とによって絶縁スペーサのフランジ部に生じる剪断応力
τは、ボルトの本数をnとすれば、 τ=(α1−α2)ΔT・2πR・d/n − で与えられる。
(解決しようとする課題) 而るに、この剪断応力τはフランジ部の外径が大きく
なるほど大となり、高電圧が課せられるGISに使用され
る絶縁スペーサにおいてはフランジ部の径が相当に大で
あるので、当該絶縁スペーサの破損が懸念される。
かかる不合理を解消するために、ブッシユと樹脂スペ
ーサ材との間にクッション材を介在させたり、ブッシユ
両端部を弾性変形が可能なように堀込むことが知られて
いる。しかし、前者ではブッシユと樹脂との界面把持力
の著しい低下を免れえず、所定の機械的強度を確保し難
く、後者ではブッシユの加工が煩雑であり、しかも、満
足な応力吸収効果を期待し難い。
本考案の目的は、ブッシユ又はスタッドボルトの簡単
な処理のみで、上記熱応力を充分に緩和でき、しかもボ
ルトの連結強度も良く保持できる絶縁樹脂成形体の固定
構造を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本考案に係わる絶縁樹脂成形体の固定構造は、内面に螺
子溝を有するブッシユをフランジ部に埋着した絶縁樹脂
成形体の当該フランジ部を、両側から金属カバー端のフ
ランジ部で挾み、絶縁樹脂成形体のフランジ部と両金属
カバー端のフランジ部とを、上記ブッシユに螺挿したボ
ルトで締結してなる樹脂成形体の固定構造において、ブ
ッシユの螺子面とボルトの螺子面との間にブッシユの螺
子溝深さよりも浅いクリアランスを設けたことを特徴と
する構成である。
(実施例の説明) 本考案は、GISにおけるカバー内での連結用導体の絶
縁スペーサによる支持、管路気中送電線路における内部
導体の支持等に使用されるが、これらに限定されるもの
ではない。
以下、図面により本考案の実施例について説明する。
第1図は本考案の一実施例を示す説明図、第2図は第
1図における点線枠内の拡大図である。
第1図並びに第2図において、1は絶縁スペーサであ
り、例えばエポキシ樹脂注型品であって、フランジ部2
を有し、中央に接続用導体3を貫通してある。4はフラ
ンジ部2に埋着したブッシユであり、フランジ部2の周
方向に一定の間隔を隔てた位置に設けてある。このブッ
シユ4の内面には雌螺子41を刻設してある。5は雄螺子
を刻設したスタッドボルトであり、ブッシユ4に螺挿し
てある。ブッシユ4の雌螺子面とスタッドボルト5の雄
螺子面との間には、ブッシユ4の雌螺子の谷深さよりも
浅いクリアランス6を設けてある(通常、ブッシユの螺
子にはM16〜M24を使用し、クラアランスは0.3〜0.6mmと
する)。7、7は金属カバー片、70は各金属カバー片に
設けたフランジ部であり、これらの各フランジ部70には
上記ブッシユ4に対応する位置にボルト挿通孔71を設け
てある。これら金属カバー片端のフランジ部70、70と絶
縁スペーサ1のフランジ部2とを上記ブッシユ4、…に
螺挿したスタッドボルト5、…にナット8を締め付ける
ことによって締結してある。
上記において、絶縁スペーサのフランジ部の熱膨張係
数(α1)が、金属フランジ部の熱膨張係数(α2)より
も大であり、全部のブッシユに内接する円の半径をR、
前記したブッシユとスタッドボルトとの間のクラアラン
スをrとすれば、温度変化ΔTのもとにおいて、R(α
1−α2)ΔTがrを越えると、絶縁スペーサの半径方向
の熱膨張がスタッドボルトを介して金属カバー端フラン
ジ部に拘束されることになる。この場合、フランジ部に
作用する全剪断力Sは、絶縁スペーサのフランジ部のヤ
ング率をE、同フランジ部の厚みをtとすれば、 となる。
而るに、スタッドボルトの本数をn本とすれば各スタ
ッドボルトで固定されたブッシユと樹脂との界面に作用
する剪断力はS/nであり、この剪断力は第3図に示す各
ブッシユ4の両側面40、40で、支持されることになるか
ら、ブッシユと樹脂との界面に作用する平均剪断応力τ
1は、フッシユの厚みをt、ブッシユの直径をdとすれ
ば、 τ1=S/n・1/2dt であり、従って となる。
この第式から明らかなように、クリアランスrのた
めに、絶縁スペーサのフランジ部に作用する剪断熱応力
を充分に小さくできる(例えば、金属フランジ材が鉄
製、絶縁スペーサ材がエポキシ樹脂、絶縁スペーサの外
径が500mmφ、ブッシユの個数が16個、ブッシユの雌螺
子がM16、ブッシユの外径が50mmφ、絶縁スペーサのフ
ランジ部の厚みが50mm、クリアランスが0.3mmの場合、
τ1は4.1kg/mm2であり、クリアランスが零の場合の約70
%に低減できた)。
また、上記クリアランスをブッシユ内面の螺子溝の深
さよりも浅くしてあるので、ブッシユとスタッドボルト
とを良く係合でき、スタッドボルトとナットとの係合の
みならず、スタッドボルトとブッシユとの係合によって
も、長さ方向の導体熱伸縮力(内部導体、カバーの熱伸
縮力)をスタッドボルトに作用させ得、その熱伸縮力を
スタッドボルトの全長で負担し得るので、ボルトの締結
強度を充分に保証できる。
(考案の効果) 本考案に係わる絶縁樹脂成形体の固定構造は、上述し
た通りの構成であり、絶縁樹脂成形体のフランジ部に埋
着したブッシユとスタッドボルトとの間にクリアランス
を設けたから、同上フランジ部の熱膨張の一部をこのク
リアランスに逃がし得、当該フランジ部に作用する剪断
熱応力を軽減でき、そのフランジ部の熱応力破断を防止
できる。また、上記クリアランスをブッシユ内面の螺子
溝の深さよりも浅くしてあるから、ブッシユとスタッド
ボルトとを相互に係合でき、ボルトによる締結強度も充
分に保証できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す説明図、第2図は第1
図の点線枠内の拡大図、第3図は第1図におけるIII−I
II断面説明図である。 1…絶縁樹脂成形体、2…絶縁樹脂成形体のフランジ
部、3…ブッシユ、5…ボルト、6…クリアランス、70
…金属カバーのフランジ部、8…ナット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山下 秀夫 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日 東電工株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−100120(JP,A) 実開 昭62−159115(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内面に螺子溝を有するブッシユをフランジ
    部に埋着した絶縁樹脂成形体の当該フランジ部を、両側
    から金属カバー端のフランジ部で挾み、絶縁樹脂成形体
    のフランジ部と両金属カバー端のフランジ部とを、上記
    ブッシユに螺挿したボルトで締結してなる樹脂成形体の
    固定構造において、ブッシユの螺子面とボルトの螺子面
    との間にブッシユの螺子溝深さよりも浅いクリアランス
    を設けたことを特徴とする絶縁樹脂成形体の固定構造。
JP4794890U 1990-05-08 1990-05-08 絶縁樹脂成形体の固定構造 Expired - Lifetime JP2524669Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4794890U JP2524669Y2 (ja) 1990-05-08 1990-05-08 絶縁樹脂成形体の固定構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4794890U JP2524669Y2 (ja) 1990-05-08 1990-05-08 絶縁樹脂成形体の固定構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH046217U JPH046217U (ja) 1992-01-21
JP2524669Y2 true JP2524669Y2 (ja) 1997-02-05

Family

ID=31564328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4794890U Expired - Lifetime JP2524669Y2 (ja) 1990-05-08 1990-05-08 絶縁樹脂成形体の固定構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2524669Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH046217U (ja) 1992-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0611379Y2 (ja) ディスクブレーキのディスクロータ支持構造
US4501058A (en) Method of pre-stressing a structural member
US20130032441A1 (en) Mounting unit and brake disk with the mounting unit
US4294559A (en) Pre-stressed structural joint
CA1248368A (en) Clamping ring with variable bore size
JP2524669Y2 (ja) 絶縁樹脂成形体の固定構造
JP3055446B2 (ja) ねじ部品締結構造
JP2000335500A (ja) 断熱構造
JPS631044Y2 (ja)
JPS6131549Y2 (ja)
JPH01295025A (ja) 軸と環体との取付装置
JPH0129345Y2 (ja)
JPH0621815Y2 (ja) 樹脂製タンクの固定装置
JPH0234768Y2 (ja)
JPH036124Y2 (ja)
JPH0736528U (ja) 電気接続箱
JPH066162Y2 (ja) 蒸気タービン内車室の取付構造
JPH0566320U (ja) 樹脂成形品の鋳込みナット構造
JPH0574813U (ja) 異形ダイの加熱器及び冷却器
JPH0651512U (ja) 樹脂部材用締結構造
JPH0431776Y2 (ja)
JPH09215167A (ja) ゴム、プラスチック電力ケーブルの接続部
JPS62100120A (ja) 絶縁スペ−サ
JPS6126641Y2 (ja)
JPH0139990Y2 (ja)