JP2001107212A - 表面性状に優れる高耐食性溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板 - Google Patents

表面性状に優れる高耐食性溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板

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JP2001107212A JP28907999A JP28907999A JP2001107212A JP 2001107212 A JP2001107212 A JP 2001107212A JP 28907999 A JP28907999 A JP 28907999A JP 28907999 A JP28907999 A JP 28907999A JP 2001107212 A JP2001107212 A JP 2001107212A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エッジしわの顕著に抑制された溶融Zn−Al−
Mg系めっき鋼板を通常の連続溶融めっきラインを用いて
提供する。 【解決手段】 質量%で、Al:4.0〜15.0%好ましくは
4.0〜10%,Mg:1.0〜4.0%,Sr:0.001〜1.0%好まし
くは0.01〜1.0%を含有し、必要に応じてTi:0.002〜0.
1%,B:0.001〜0.045%のうち1種または2種を含有
し、残部がZnおよび不可避的不純物からなる溶融めっき
を鋼板表面に施した表面性状に優れる高耐食性溶融Zn−
Al−Mg系めっき鋼板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面性状に優れる
高耐食性溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】Zn中にAlとMgを適量含有させためっき浴
を用いた溶融Zn−Al−Mgめっき鋼板は耐食性に優れるの
で、従来より種々の開発研究が進められている。本発明
者らは、Zn−Al−Mg三元共晶点に比較的近い浴組成でめ
っきを施したとき、しばしばめっき鋼板表面に斑点状の
晶出相が現れ、しばらく放置するとこの斑点部分が灰黒
色に変色して見苦しい外観を呈するようになることを経
験した。詳細な調査の結果、この斑点状晶出相はZn11Mg
2相であることがわかった。そこで、発明者らは特開平1
0−226865号公報において、Al:4.0〜10%、Mg:1.0〜
4.0%、残部が実質的にZnからなる溶融Zn−Al−Mg系め
っき鋼板のめっき層を、〔Al/Zn/Zn2Mgの三元共晶組
織〕の素地中に〔初晶Al相〕と、場合によってはさらに
〔Zn単相〕が混在した金属組織にすることにより、Zn11
Mg2相に起因する色調変化が抑止できることを明らかに
し、見苦しい斑点状の変色の生じない溶融Zn−Al−Mg系
めっき鋼板を提案するに至った。同時にその金属組織を
得るための製造条件も明らかにした。また発明者らは、
特開平10−306357号公報において、Al:4.0〜10%、M
g:1.0〜4.0%の他、さらにTi:0.002〜0.1%、B:0.00
1〜0.045%をめっき層に含有させることにより、一層広
範な製造条件において上記金属組織を有する溶融Zn−Al
−Mg系めっき鋼板が得られることを開示した。
【0003】しかしその後の経験として、このようなAl
とMgを比較的多量に含有する溶融Zn基めっき鋼板では、
工業的規模での連続溶融めっき鋼板の製造においてエッ
ジしわが発生し易いことを知見した。ここで「エッジし
わ」とは、浴からの引き上げを仮想して鋼帯を垂直にし
て見たときに、板の端縁(単にエッジと呼ぶ)側から斜
め下向きに延びる互いにほぼ平行な多数の線の集合から
なるしわ模様を言う。その代表例を図1に示した。
【0004】図1は、図中のL方向を浴からの引き上げ
方向として写した実物の約1.5倍の写真である。図中の
右側に見える一方のエッジの側から、斜め下向きに細い
線が無数に延びているのが見える。これが「エッジし
わ」である。また、このエッジしわと直交する方向に
(エッジ側から斜め上向きに)やや太いヒゲ様の単線が
ところどころに見られる。このヒゲ様の単線は、エッジ
しわに比べると良く目立つが、実際には金属光沢をもつ
滑らかな表面を有している。後者のヒゲ様の金属光沢を
もつ部分を「ヒゲ模様」と呼ぶことにする。
【0005】図2は、図1中の矢視点付近の拡大写真で
あり、右上方部から左下方部にかけて延びているしわが
エッジしわに相当するものである。エッジしわは、同方
向にしわが寄った凹凸構造となっており、この凹凸で光
の乱反射が生じて、めっき表面に白っぽい外観をもたら
す。
【0006】エッジしわが発生しても、ヒゲ模様は発生
したりしなかったりする。すなわちヒゲ模様のあるエッ
ジしわと、ヒゲ模様のないエッジしわがあるが、本明細
書では両者を含めた意味でエッジしわと呼ぶ。いずれに
しても、エッジしわが発生するとめっき鋼板の表面外観
を著しく損ね、製品としての実用に耐えない場合が出て
くる。
【0007】本発明者らは、連続溶融めっきで生じるZn
−Al−Mg系めっき鋼板のエッジしわの発生原因について
検討を進めたきた。その結果、めっき浴から出た鋼板に
おいて、まだ凝固が完了していないめっき層が凝固する
までの過程で、めっき層表面に形成される「酸化皮膜」
の挙動がエッジしわに関与していることを突き止めた。
AlとMgを含有するめっき浴でめっきするとめっき層の表
面にMg(Al)の酸化物を含有した酸化皮膜が生成し易い
が、この「Mg(Al)系酸化皮膜」は、エッジしわを発生さ
せ易い性質を有していると考えられる。
【0008】図3は、通常の連続溶融めっきラインで溶
融Zn−Al−Mg系めっき鋼板を製造する場合の、めっき浴
から引き上げられた鋼板(鋼帯)の浴近傍における表面
の状態を示した概略図である。1は溶融Zn−Al−Mg系め
っき浴、2は鋼帯、5は気体絞り装置(ワイピングノズ
ル)、6はめっき層の凝固完了位置を示している。浴1
から垂直方向に引き上げられた鋼帯は、気体絞り装置3
でその表面に付着しためっき層厚みが調整され、凝固完
了位置6で凝固が完了する。その際、未凝固状態のめっ
き層は重力により下方にたれ落ちようとする。そのた
め、めっき層表面の酸化皮膜も、図3の矢印7に示すよ
うにめっき層とともに鋼帯に対して下方に落ちようとす
る。一方、エッジ部にはめっき層が非常に薄くなってい
る部分が存在し、この部分では、表面酸化皮膜は鋼帯に
対して固定された状態になり易い。このために、未凝固
状態のめっき層では、エッジ部に比べ板幅中央部でめっ
き層のたれ落ちの程度が大きくなり、エッジ側から板幅
中央部に向けて斜め下向きに図3の矢印8に示すような
張力が発生する。この斜め下向きの張力と溶融Zn−Al−
Mg系めっき特有の表面酸化皮膜の性質が、当該めっき鋼
板に生じるエッジしわの原因になっていると考えられ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、溶融Zn
−Al−Mg系めっき鋼板に生じるエッジしわの発生を防止
あるいは抑制する方法を種々検討した。そして、連続溶
融めっき工程において、めっき鋼帯の製造方法に工夫を
加えることによってこのエッジしわの発生は顕著に抑え
られることを知見し、特願平10−264876号および特願平
10−266761号でその有力な手段を提案した。すなわち、
特願平10−264876号では、めっき浴から鋼帯を引き上げ
る過程で、鋼帯のエッジ近傍に刃を当てるかガスを吹き
付けることにより、未凝固のめっき層に発生した張力を
分断あるいは緩和する方法を開示した。また特願平10−
266761号では、めっき浴から鋼帯を引き上げる過程で、
凝固が完了していない370℃以上のめっき層表面に水ま
たは水溶性のミストを吹き付けて張力を緩和する方法お
よび装置を開示した。
【0010】これらの方法により、表面性状の良好な溶
融Zn−Al−Mg系めっき鋼板の工業的規模での製造が可能
であることが確かめられ、当該めっき鋼板のエッジしわ
抑制課題に関し、一応の解決をみた。
【0011】しかし、特願平10−264876号,特願平10−
266761号で提案したエッジしわ抑止方法は、めっき層が
未凝固のあいだに外部から鋼帯に特殊な処理を加えるも
のであるから、溶融めっきラインに特殊な付帯設備を必
要とする。具体的には、鋼帯のエッジが通る位置に刃や
ガス吹き付けノズルを設けたり、あるいは引き上げられ
る鋼帯表面をカバーするような水噴霧装置を設ける必要
がある。また、実操業に当たっては、刃やノズルを鋼帯
の通過位置の変動に追随させるような制御が必要となっ
たり、めっき付着量に応じてガスやミストの吹き付け量
を調整することが必要になってくる。これを手動で行う
には現場での人的負荷が増し、自動制御で行うにはその
システム構築に投資を要する。さらに、これらの装置の
保守作業も比較的頻繁に必要となり、これが長期連続操
業の障害になる場合もある。このように、特願平10−26
4876号,特願平10−266761号で提案した手法は、特に付
帯設備を必要とし、その保守管理も必要となる点で、設
備コスト・製造コストの増加、生産性の低下といった問
題を抱えている。
【0012】本発明は、このような特殊な付帯設備を用
いて行う溶融めっきでは避けられない上記問題を解消
し、通常の連続溶融めっきラインをそのまま用いて製造
してもエッジしわの発生を顕著に抑止することが可能な
表面性状に優れる溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板を提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らの詳細な検討
の結果、溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板の溶融めっき層に
Srを適量含有させることによって、通常の連続溶融めっ
き方法でもエッジしわの顕著に抑止された鋼板が製造で
きることがわかった。
【0014】すなわち、上記目的は、質量%で、Al:4.
0〜15.0%,Mg:1.0〜4.0%,Sr:0.001〜1.0%,残部
がZnおよび不可避的不純物からなる溶融めっきを鋼板表
面に施した表面性状に優れる高耐食性溶融Zn−Al−Mg系
めっき鋼板によって達成される。
【0015】また、斑点状変色の原因となるZn11Mg2
を出現し難くしためっき鋼板として、めっき層にTiまた
はBの1種をさらに含有させためっき鋼板、すなわち、
質量%で、Al:4.0〜15.0%,Mg:1.0〜4.0%,Sr:0.0
01〜1.0%を含有し、Ti:0.002〜0.1%,B:0.001〜0.0
45%のうちいずれか1種を含有し、残部がZnおよび不可
避的不純物からなる溶融めっきを鋼板表面に施した表面
性状に優れる高耐食性溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板を提
供する。
【0016】また、Zn11Mg2相を一層出現し難くしため
っき鋼板として、めっき層にTiとBを複合で含有させた
めっき鋼板、すなわち、質量%で、Al:4.0〜15.0%,M
g:1.0〜4.0%,Sr:0.001〜1.0%,Ti:0.002〜0.1
%,B:0.001〜0.045%,残部がZnおよび不可避的不純
物からなる溶融めっきを鋼板表面に施した表面性状に優
れる高耐食性溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板を提供する。
【0017】また、優れためっき密着性を示すものとし
て、上記のめっき鋼板(めっき層にTi,Bを含有しない
ものと含有するものを含む)において、溶融めっきのAl
含有量を特に0.4〜10質量%に規定したものを提供す
る。
【0018】また、これらのめっき鋼板において、溶融
めっきのSr含有量を特に0.01〜1.0質量%の範囲に規定
したものを提供する。これは後述するように、エッジし
わの発生が事実上認められないほど顕著に表面性状の改
善をもたらすめっき鋼板である。さらに、以上のめっき
鋼板において、めっき付着量が鋼板片面あたり20〜300g
/m2であるものを提供する。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の溶融Zn−Al−Mg系めっき
鋼板は、通常の連続溶融めっきラインにおいて一般的な
手法で製造することができる。その際、めっき浴組成を
目標とするめっき層の組成と同じにすればよい。すなわ
ち、本発明で規定するめっき層の組成は、めっき浴の組
成をほぼそのまま反映したものとなることを確認してい
る。具体的には、めっき浴を、質量%で、Al:4.0〜15.
0%好ましくは4.0〜10%,Mg:1.0〜4.0%,Sr:0.001
〜1.0%好ましくは0.01〜1.0%,残部がZnおよび不可避
的不純物からなる組成とすればよい。まためっき層中に
Ti,Bの1種以上を含有させる場合には、質量%で、A
l:4.0〜15.0%好ましくは4.0〜10%,Mg:1.0〜4.0
%,Sr:0.001〜1.0%好ましくは0.01〜1.0%を含有
し、Ti:0.002〜0.1%,B:0.001〜0.045%のうち1種
または2種を含有し、残部がZnおよび不可避的不純物か
らなるめっき浴組成とすればよい。めっき付着量の制御
は、気体絞り装置(ガスワイピングノズル)によって行
うことができる。
【0020】本発明では、エッジしわの発生が顕著に抑
制された溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板めっき鋼板を提供
することが主たる課題であるが、工業製品として一層価
値あるめっき鋼板を提供するには、Zn11Mg2相に起因し
た斑点状の変色をも防止して、真に表面外観の良好なめ
っき鋼板とすることが望ましい。種々検討の結果、めっ
き浴にSrを添加する本発明のめっき鋼板の製造において
も、特開平10−226865号公報,特開平10−306357号公報
で提案した製造法に準じた製造条件を採ることが非常に
有効であることがわかった。
【0021】すなわち、質量%で、Al:4.0〜15.0%,M
g:1.0〜4.0%,Sr:0.001〜1.0%,残部がZnおよび不
可避的不純物からなるめっき浴、またはこれにTi:0.00
2〜0.1%,B:0.001〜0.045%のうちいずれか1種のみ
を加えためっき浴を用いる場合は、次の2通りの製造条
件が有効である。1つは、めっき浴の浴温を融点以上47
0℃未満とし、かつめっき層の冷却速度を、めっき後、
浴温からめっき層凝固温度までの平均冷却速度が10℃/
秒以上になるように制御する製造条件である。他の1つ
は、めっき浴の浴温を470℃以上とし、かつめっき層の
冷却速度を、めっき後、浴温からめっき層凝固温度まで
の平均冷却速度が0.5℃/秒以上になるように制御する製
造条件である。後者において、めっき浴の浴温の上限は
550℃以下とすることが一層望ましい。
【0022】めっき浴にTiおよびBを複合で添加する場
合、つまり質量%で、Al:4.0〜15.0%,Mg:1.0〜4.0
%,Sr:0.001〜1.0%,Ti:0.002〜0.1%,B:0.001〜
0.045%,残部がZnおよび不可避的不純物からなるめっ
き浴を用いる場合は、一層広範な製造条件においてZn11
Mg2相の生成を効果的に抑制できる。具体的には次の2
通りの製造条件が採用できる。1つは、めっき浴の浴温
を融点以上410℃未満とし、かつめっき層の冷却速度
を、めっき後、浴温からめっき層凝固温度までの平均冷
却速度が7℃/秒以上になるように制御する製造条件であ
る。他の1つは、めっき浴の浴温を410℃以上とし、か
つめっき層の冷却速度を、めっき後、浴温からめっき層
凝固温度までの平均冷却速度が0.5℃/秒以上になるよう
に制御する製造条件である。後者において、めっき浴の
浴温の上限は550℃以下とすることが一層望ましい。
【0023】めっき原板としては種々の鋼板が使用でき
るが、例えば、Alキルド鋼,Ti添加鋼,中炭素鋼,低合
金鋼,高張力鋼等を使用するのが効果的である。
【0024】以下、本発明を特定するための事項につい
て説明する。めっき層中のAlは、Zn基めっき鋼板におい
て耐食性を向上させる作用を担うものであるが、この
他、めっき浴中にAlを含有させることでMg酸化物系ドロ
ス発生を抑制する効果もある。溶融めっきのAl含有量が
4.0質量%未満では耐食性向上効果が十分ではなく、ま
たMg酸化物系ドロスの発生を抑制する効果も低い。一
方、Al含有量が15.0質量%を超えると、めっき層と母材
鋼板との界面でFe−Al合金層の成長が著しくなり、めっ
き密着性が悪くなる。特に優れためっき密着性を確保す
るには、10質量%以下のAl含有量とするのがよい。した
がって、本発明では溶融めっきのAl含有量を4.0〜15.0
質量%に規定し、優れためっき密着性を重視する場合は
4.0〜10質量%とする。なお、溶融めっきのAl含有量
の、より好ましい下限値は5.0質量%を超える値であ
り、より好ましい上限値は8.5質量%、さらに好ましい
上限値は7.0質量%である。
【0025】めっき層中のMgは、めっき層表面に均一な
腐食生成物を生成させて当該めっき鋼板の耐食性を著し
く高める作用を呈する。溶融めっきのMg含有量が1.0質
量%未満ではこのような作用が十分に発揮されない。一
方、4.0質量%を超えてMgを含有させても耐食性向上効
果は飽和し、むしろMg酸化物系のドロスが発生し易くな
る弊害が大きくなる。したがって、溶融めっきのMg含有
量は1.0〜4.0質量%に規定する。溶融めっきのMg含有量
の、より好ましい下限値は1.5質量%、さらに好ましい
下限値は2.0質量%、さらに一層好ましい下限値は2.5質
量%である。また、Mg含有量のより好ましい上限値は3.
5質量%である。
【0026】本発明では、溶融めっき層にSrを含有させ
る点に最大の特徴がある。後述の実施例で示すように、
溶融めっき層に適量のSrを含有させることにより、溶融
Zn−Al−Mg系めっき鋼板で問題となるエッジしわの発生
が顕著に抑制されるのである。その理由は必ずしも明ら
かではないが、めっき浴から出た未凝固のめっき層の表
層部においてMgよりもSrの方が優先的に酸化され、エッ
ジしわを発生させ易い性質を有する前述の「Mg(Al)系酸
化皮膜」の生成を阻止するからではないかと考えられ
る。
【0027】このようなSrの効果は、溶融めっきのSr含
有量が0.001質量%程度から現れ、含有量が多くなるに
したがってその効果も増長する。特に0.01質量%以上の
Sr含有により、エッジしわの発生が事実上認められない
ほど顕著に表面性状が改善される。ただし、Sr含有量が
1.0質量%を超えると、凝固ひけが大きくなり、めっき
鋼板の外観は損なわれる。また耐食性にも悪影響が出始
める。したがって、溶融めっきのSr含有量は0.001〜1.0
質量%に規定し、特にエッジしわをほぼ完全に防止する
場合は0.01〜1.0質量%とする。なお、溶融めっきのSr
含有量の、より好ましい上限値は0.5質量%である。
【0028】めっき層中のTiとBは、特開平10−306357
号公報で示したように、Srを含有しない溶融Zn−Al−Mg
系めっき鋼板において、斑点状の外観不良を与えるZn11
Mg2相の生成・成長を抑制する作用を呈することが知ら
れている。発明者らのその後の研究により、めっき層に
Srを含有する溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板においても上
記と同様のTiとBの作用を享受できることがわかった。
なお、Ti,Bはそれぞれ単独で含有させてもZn11Mg2相の
抑制効果は生じてくる。ただし、製造条件の大幅な緩和
を確保するには、TiおよびBを複合で含有させることが
望ましい。
【0029】溶融めっきのTi含有量が0.002質量%未満
ではZn11Mg2相の生成・成長を抑制するTiの作用が十分
に発揮されない。一方、Ti含有量が0.1質量%を超える
とめっき層中にTi−Al系の析出物が生成し、めっき層に
「ブツ」と呼ばれる凹凸が生じて外観を損なうようにな
る。したがって、Tiを含有させる場合は、溶融めっきの
Ti含有量を0.002〜0.1質量%の範囲とするのがよい。
【0030】溶融めっきのB含有量が0.001質量%未満で
はZn11Mg2相の生成・成長を抑制するBの作用が十分に発
揮されない。一方、B含有量が0.045質量%を超えるとめ
っき層中にAl−B系あるいはTi−B系の析出物が生成・粗
大化し、やはり「ブツ」と呼ばれる凹凸が生じて外観を
損なうようになる。したがって、Bを含有させる場合
は、溶融めっきのB含有量を0.001〜0.045質量%の範囲
とするのがよい。なお、このB含有量範囲では、浴中にT
i−B系のの化合物、例えばTiB2が存在していても、その
量はわずかであるため、めっき層に「ブツ」を生じさせ
ることはない。このため、TiとBを複合で含有させる場
合には、めっき浴へのTi,Bの添加に際して、Ti,Bもし
くはTi−B合金、またはこれらのうち1種以上を含有す
るZn合金,Zn−Al合金,Zn−Al−Mg合金もしくはAl合金
として添加するすることもできる。
【0031】本発明におけるめっき層組成において、A
l,Mg,Sr,Ti,Bを除く残部は本質的にZnであるが、こ
こで本質的にとは、本発明で目的とするめっき鋼板の基
本特性すなわち耐食性および表面外観を損なわない程度
の他の物質が含まれていても良いことを意味する。例え
ば、Zn−Al合金めっきのための溶融めっき浴に通常許容
されている不純物として、約1質量%までのFeを含有す
ることができる。
【0032】めっき付着量は、鋼板片面あたり20〜300g
/m2に調整することが望ましい。また、めっき浴温が550
℃を超えると、浴からの亜鉛の蒸発が顕著になるため、
めっき欠陥が発生しやすく、かつ浴表面の酸化ドロス量
が増大するので好ましくない。
【0033】
【実施例】〔実施例1〕連続溶融めっきシミュレータ
(連続溶融めっき実験ライン)を用いて、Al,Mg,Ti,
B,Srの含有量を種々変化させた溶融Zn−Al−Mg系めっ
き鋼板を作製した。めっき条件は以下のとおりである。
【0034】[めっき条件] ・処理鋼板:冷延Alキルド鋼(厚み:0.8mm) ・通板速度:70m/分 ・めっき浴組成(質量%):表1のとおり ・めっき浴温:470℃ ・めっき浴浸漬時間:2秒 ・ワイピングガス:空気 ・めっき付着量(片面あたり):100g/m2 ・浴温からめっき層凝固温度までの平均冷却速度:11℃
/秒
【0035】作製した溶融めっき鋼板の表面外観を目視
観察し、エッジしわの発生程度を次の基準で3段階
(◎,○,×)にランク付けして評価した。 ・◎:エッジしわの発生が全く認められないもの。 ・○:エッジしわの発生が認められるが、その「しわ
幅」(図3の符号9で示されるような、しわが発生した
領域のエッジ端からの幅)が10mm未満のもの。 ・×:エッジしわの発生が認められ、前記「しわ幅」が
10mm以上のもの。 ただし、エッジしわの発生が認められなくても、Sr含有
量の増加に起因すると考えられる表面凹凸が発生したも
のは、従来材にはない新たな欠陥が生じたことになるた
め「凹凸あり」と評価した。
【0036】また、めっき密着性について、1t密着折曲
げした外面をセロテープにより強制剥離し、次の基準で
評価した。 ・◎:全く剥離が認められないもの。 ・○:微小点状剥離(数点)が認められるもの。 ・△:ある面積をもって剥離が認められるもの。 これらの評価結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】溶融めっきのSr含有量を0.001質量%以上
にしたとき、エッジしわ抑制効果が認められた。Sr含有
量が0.01〜0.1質量%の範囲にあるものでは、エッジし
わの発生が認められないほど顕著に表面性状が改善され
た。しかし、Sr含有量が1.2質量%のものではめっき層
に新たな凹凸が発生し、表面外観が損なわれた。なお、
これらいずれのサンプルにも、Zn11Mg2相に起因すると
考えられる斑点状の外観不良は認められなかった。
【0039】〔実施例2〕営業用の連続溶融めっきライ
ンを用いて、幅1000mmの鋼帯に種々のSr含有量の溶融Zn
−Al−Mg系めっきを施した。めっき条件は以下のとおり
である。
【0040】[めっき条件] ・処理鋼板:熱延中炭素鋼(厚み:3.2mm) ・通板速度:60m/分 ・めっき浴組成(質量%) Al:6.2質量%,Mg:2.9質量%,Ti:0.01質量%,B:
0.002質量%,Sr:0(無添加)〜1.3質量%,残部Zn ・めっき浴温:420℃ ・めっき浴浸漬時間:3秒 ・ワイピングガス:窒素 ・めっき付着量(片面あたり):150g/m2 ・浴温からめっき層凝固温度までの平均冷却速度:4℃/
【0041】得られた溶融めっき鋼板について、実施例
1と同様の基準で表面外観を評価した。また、JIS Z 23
71に準拠した塩水噴霧試験(SST)を1000時間行った後
の腐食減量を測定し、耐食性を評価した。これらの結果
を表2に示す。
【0042】
【表2】
【0043】溶融めっきのSr含有量が0.5質量%以下の
ものでは、いずれも腐食減量に差はなく、Sr添加による
耐食性への影響が認められなかった。Sr含有量が0.5質
量%を超えると耐食性の低下が認められるようになる
が、1.0質量%以下の範囲であれば良好な耐食性を有す
ると言える。しかし、Sr含有量が1.2質量%のものでは
大幅な耐食性劣化が起こった。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、めっき層中に適量のSr
を含有させるという、実施化の容易な新たな手法によ
り、溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板に特有のエッジしわの
問題が解消された。この手法によれば、通常の量産ライ
ンを用いて表面外観の良好な溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼
板を安定的に得ることができ、得られた製品はSrを含有
しない従来の溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板と比較しても
遜色のない優れた耐食性を呈する。したがって本発明
は、溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板の工業的普及に大きく
寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板の表面のエッジし
わが生じた部分を撮影した写真である。
【図2】図1の矢視点近傍を観察した電子顕微鏡(SE
M)写真である。
【図3】連続溶融めっきラインのめっき浴から引き上げ
られた溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板(鋼帯)の浴近傍に
おける表面の状態を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 溶融Zn−Al−Mg系めっき浴 2 鋼帯 5 気体絞り装置(ワイピングノズル) 6 めっき層の凝固完了位置 9 しわ幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻村 太佳夫 大阪府堺市石津西町5番地 日新製鋼株式 会社技術研究所内 (72)発明者 橘高 敏晴 大阪府堺市石津西町5番地 日新製鋼株式 会社技術研究所内 Fターム(参考) 4K027 AA02 AA22 AB05 AB44 AE03 AE23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量%で、Al:4.0〜15.0%,Mg:1.0〜
    4.0%,Sr:0.001〜1.0%,残部がZnおよび不可避的不
    純物からなる溶融めっきを鋼板表面に施した表面性状に
    優れる高耐食性溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板。
  2. 【請求項2】 質量%で、Al:4.0〜15.0%,Mg:1.0〜
    4.0%,Sr:0.001〜1.0%を含有し、Ti:0.002〜0.1
    %,B:0.001〜0.045%のうちいずれか1種を含有し、
    残部がZnおよび不可避的不純物からなる溶融めっきを鋼
    板表面に施した表面性状に優れる高耐食性溶融Zn−Al−
    Mg系めっき鋼板。
  3. 【請求項3】 質量%で、Al:4.0〜15.0%,Mg:1.0〜
    4.0%,Sr:0.001〜1.0%,Ti:0.002〜0.1%,B:0.00
    1〜0.045%,残部がZnおよび不可避的不純物からなる溶
    融めっきを鋼板表面に施した表面性状に優れる高耐食性
    溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板。
  4. 【請求項4】 溶融めっきのAl含有量が4.0〜10質量%
    である請求項1〜3に記載のめっき鋼板。
  5. 【請求項5】 溶融めっきのSr含有量が0.01〜1.0質量
    %である請求項1〜4に記載のめっき鋼板。
  6. 【請求項6】 めっき付着量が鋼板片面あたり20〜300g
    /m2である請求項1〜5に記載のめっき鋼板。
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