JP2001104430A - 折り畳み浴槽及び介護支援入浴システム - Google Patents

折り畳み浴槽及び介護支援入浴システム

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JP2001104430A
JP2001104430A JP29112899A JP29112899A JP2001104430A JP 2001104430 A JP2001104430 A JP 2001104430A JP 29112899 A JP29112899 A JP 29112899A JP 29112899 A JP29112899 A JP 29112899A JP 2001104430 A JP2001104430 A JP 2001104430A
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bathtub
hot water
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side body
heater
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Kinjiro Fukushi
金次郎 福士
Hiroyuki Fukushi
啓之 福士
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 要介護者を入浴させるのに浴槽まで移動させ
る必要が無く、しかも、入浴前及び入浴後に身体が冷え
たりすることのない浴槽、及び介護支援入浴システムを
提供する。 【解決手段】 浴槽の底部をなす防水性を備えた平板状
の主体部1と、浴槽の周壁部をなす防水性を備えた平板
状の側体部2a〜2dと、前記主体部と側体部及び側体
部同士を連結する可撓性を有した防水性の連結部材25
からなり、少なくとも前記主体部は排水手段7a,7b
を備え、主体部の周縁に前記側体部を立ち上げ固定する
ことで浴槽を完成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は折り畳み浴槽及び介
護支援入浴システムに関し、更に詳しくは自力で入浴す
ることができない老人、身障者、或いは入浴可能な病人
等、を入浴させるのに適した介護支援に供する浴槽及び
給湯設備との組み合わせからなる介護支援入浴システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】自力で入浴することができない老人、身
障者、寝たきり病人の人達をお風呂に入れる場合は、お
湯を入れた浴槽に数人の介護者が、要介護者を抱きかか
えたりして入浴させるのが一般的である。そして、要介
護者のいる場所が自宅であれ、或いは病院、老人ホーム
等であっても、要介護者を浴槽のある場所まで移動さ
せ、最後は浴槽に入れるために数人の介護者が抱きかか
えている。
【0003】又、在宅看護の場合は、区や市町村等の行
政が行っている介護サービスを利用して、給湯設備を搭
載した移動車と専門の介護者に来てもらい、入浴させて
もらうのが行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た何れの場合でも要介護者を布団やベッドから起こし、
裸にするなり、入浴用の衣類に着替えさせるなどして浴
槽に入れるため、入浴前の準備に時間を要し、その結
果、要介護者の体温を低下させ、風邪を引かせるといっ
た問題がある。又、体温の低下は上記した入浴前の準備
によるだけでなく、要介護者は一気に湯に浸かることで
心臓などに負担がかかるため、ゆっくり時間を掛けて入
浴させるのが一般的で、この間に体温が低下するという
問題がある。上記した問題は、住環境が十分に整備され
ていない在宅看護の場合、より顕著である。
【0005】更に、入浴に際しては、要介護者を浴槽の
場所まで移動させなければならず、その移動のための人
手(介護者)や、車椅子が必要となり、人的、経済的に
不具合を有するものである。本発明は上記した従来の技
術が有する問題点にに鑑みてなされたもので、その課題
とするところは、要介護者を入浴させるのに浴槽まで移
動させる必要が無く、しかも、入浴前及び入浴後に身体
が冷えたりすることのない浴槽、及び介護支援入浴シス
テムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の浴槽は、浴槽の底部をなす防水性を備えた平
板状の主体部と、浴槽の周壁部をなす防水性を備えた平
板状の側体部と、前記主体部と側体部を連結する可撓性
を有した防水性の連結部材からなり、少なくとも前記主
体部は排水手段を備え、主体部の周縁に前記側体部を立
ち上げ固定することで浴槽となることを特徴とする。
【0007】上記主体部は、要介護者が寝ることができ
る広さを備えた平面略矩形状に形成され、その周縁に連
結部材を介して側体部を起伏可能に連設するが、主体部
と側体部とを連結部材を介して一枚物の平板状に一体に
形成しても、或いは主体部と側体部、及び連結部材をバ
ラバラとし、浴槽を使用する場所で前記3部材を連結し
て一枚の平板状としてもよい。尚、主体部と側体部を連
結部材を介して一枚物の平板状に一体に形成した場合
は、要介護者を組み立て前の平板状の折り畳み浴槽に寝
かせてから給湯開始までの時間を短縮することができ
る。
【0008】又、防水性を備えた主体部及び側体部は、
軽量で強度のある金属系材料、樹脂系材料、木材に樹脂
を含浸させた木質系材料、或いは繊維強化樹脂材等、何
れでも良いものである。更に、主体部と側体部、側体部
相互間の防水シール性を行う連結部材は、その連結部材
を主体部及び側体部と同一体に形成しても、或いは主体
部、側体部と別体に形成してもよい。そして、連結部材
を主体部及び側体部と別体に形成する場合は、主体部と
側体部との連結部材、及び側体部相互を連結する略扇形
をした連結部材を一体に形成しても、或いはそれぞれ独
立した連結部材に形成してもよいものである。
【0009】上記の折り畳み浴槽にヒータを備えてもよ
い。そのヒータとしては温度管理機能を備えたものが効
果的で、そのヒータを備える形態としては、その構成
部材である主体部或いは側体部に、温度管理機能を有し
たヒータを内蔵する形態、構成部材の主体部或いは側
体部の外側面に、温度管理機能を有したヒータを一体的
に取り付ける形態、構成部材の主体部或いは側体部の
内側面に、温度管理機能を有したヒータを、防水構造を
施して一体的に取り付ける形態、組み立てた浴槽の外
側面に、シート状又はマット状をした独立形態のヒータ
を添設する形態等が挙げられる。
【0010】又、ヒータを取り付ける箇所は、要介護者
を寝かせる主体部に限らず、側体部に取り付けてもよ
く、その場合、側体部の全部(4面)又は一部にするか
は任意である。尚、主体部が矩形状である場合、側体部
は縦2辺、横2辺の合計4辺に存在するが、主体部の長
手方向に沿って横になった場合、頭部が位置する側の側
体部を除いて残り3辺の側体部にヒータを取り付けるの
が効果的である。又、本発明でいう温度管理機能を有し
たヒータとは、自己温度制御機能を備えた面状ヒータ、
温度センサーを一体的に備えた面状ヒータ、或いはセン
サー線複合型の線状ヒータの他に、発熱体(面状ヒー
タ、線状ヒータ等)と温度センサーとが別々である形態
も含むものとする。
【0011】更に、主体部に設ける排水手段は、1個に
限らず、複数個を設置してもよく、その場合は主体部上
に設ける首当て枕等で仕切られる区域毎に排水手段を設
けると効果的である。
【0012】上記浴槽にお湯を給湯する給湯設備搭載移
動車は、車両に、給湯ボイラー又は給湯機、清水タン
ク、ポンプ、発電機、給湯ホース等を装備したもので、
給湯ホースの先端にはシャワーヘッド等を取り付けると
共に、該シャワーヘッドに湯温度検知ゲージを設け、こ
のゲージでお湯の温度を確認する。そして、この移動車
には、浴槽への給湯のON/OFF切り換え及び給湯す
るお湯の温度を、給湯する浴槽の近くで操作する操作手
段を設ける。この操作手段は、有線タイプの操作スイッ
チ、或いは無線タイプの操作スイッチの何れでもよい。
又、前記した浴槽への給湯は、上記した給湯設備搭載移
動車による給湯に限られるものではなく、要介護者宅或
いは要介護者が居る施設の給湯設備を利用して給湯し得
ることは勿論可能である。
【0013】上記した請求項1の手段によれば、折り畳
み浴槽は組み立てる前は、主体部と、その主体部の周縁
に側体部を連接した平板状、或いは少なくとも主体部が
平板状をなしているため、この平板状の折り畳み浴槽又
は主体部を、抱き上げた要介護者の身体の下に差し入
れ、主体部の上に寝かせる。尚、折り畳み浴槽の差し入
れ設置は、要介護者が寝ている布団、或いはベッドの上
でも可能である。そして、折り畳み浴槽を要介護者の身
体の下に入れて、該折り畳み浴槽の主体部上に要介護者
を寝かせた後、主体部の周縁に連接された側体部を起立
させると共に、それら側体部相互をシールして連結固定
すれば、側体部が周壁部を構成する浴槽が完成される。
従って、要介護者を浴槽の場所まで移動させること無
く、要介護者が寝ている場所、またはその場所に出来る
だけ近い場所で入浴させることができる。この場合、裸
になる要介護者の体温が低下するのを防止する為、室温
を調整するとより有効である。又、請求項2の手段によ
れば、浴槽が電気式ヒータを備えることで、浴槽の構成
部材(主体部、側体部)を所定の温度に温めることが出
来る。これにより、暖房設備等が十分でないところで
も、入浴前及び入浴後における、要介護者の体温の低下
を防止して、快適な入浴を可能にする。
【0014】更に、請求項3の手段によれば、上記した
浴槽(ヒータを備えない折り畳み浴槽、又はヒータを備
えた折り畳み浴槽)と給湯設備搭載移動車との組み合わ
せにより、要介護者が寝ている場所で入浴させることが
可能となる。しかも、組み立てた浴槽への給湯のON/
OFF切り換え、及び給湯するお湯の温度の調整は操作
手段により給湯しながら操作できるため非常に便利で、
適確に調整できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明に係る折り畳み浴槽
を示す斜視図で、この折り畳み浴槽Aは、防水性を備え
た平板を平面略矩形状に形成した主体部1と、この主体
部1の周縁に起伏動可能に連接した防水性を備えた平板
状の側体部2a〜2dと、側体部2a〜2dの端部相互
間を連結する平面略扇形をした可撓性の防水シート3a
〜3dとで構成され、これら全体が一枚の平板状に形成
されている。主体部1と側体部2a〜2dとは可撓性を
有した防水性の連結部材25を介して一体に形成されて
いる。
【0016】浴槽の底部となる主体部1と、浴槽の周壁
部となる側体部2a〜2dは、図1の拡大断面図に示す
ように、合成樹脂材からなる外装材aの内部に発泡ウレ
タン等の保温材bを充填収容した断熱構造の平板で構成
され、主体部1は要介護者が寝ることができる広さを備
えた平面略矩形状に形成されている。尚、外装材におけ
る上面(要介護者と接触する面)は、肌触りを考慮して
柔軟素材で形成すると要介護者に優しい浴槽を構成でき
る。又、側体部2a〜2dは浴槽の周壁部を構成するも
のであるから、該側体部2a〜2dの幅(L)を変える
ことで浴槽の深さを決定することが出来る。そして、こ
の周縁に起伏可能に連設した周壁部を起立すると共に、
その周壁部相互をシールして連結固定することで、お湯
を貯えることができる浴槽が完成される。
【0017】側体部2a〜2dにおける幅の側端間を連
結する可撓性の防水シート3a〜3dは、側体部2a〜
2dを主体部1に対して略直角に起立させた時、その引
き起こしを阻害しないように襞が形成され、この襞が折
り畳まれて側体部の側端同士が略直角に交差し、組み立
てられるように構成されている。
【0018】以上の如く構成した主体部1、及び主体部
1の頭部側に位置する側体部2cを除いた他の側体部2
a,2b,2dに、温度管理機能を有したヒータ4が内
蔵され、且つ主体部1には排水手段7が設けられてい
る。温度管理機能を有したヒータ4は、面状発熱体4a
と面状発熱体4aの温度を検出する温度センサー線4b
とで構成され、浴槽を構成する平板を所定の温度に温
め、保持し得るように構成されている。
【0019】上記の温度管理機能を有したヒータ4を構
成する面状発熱体4aと温度センサー線4bは、保温材
b中に内蔵する。また、温度管理機能を有したヒータ4
は、主体部1及び側体部2a,2b,2dの略全面に配
置してもよいが、それら各部に部分的に配置してもよ
い。尚、図示の場合、頭部側の側体部2cにヒータ4を
内蔵しないのは、頭部側が必要以上に熱くなるのを防止
するためである。そして、主体部1及び側体部2a,2
b,2dに内蔵した面状発熱体4aと温度センサー線4
bは、電源コード線に接続自在なコード線5に電気的に
接続されると共に、該コード線5の途中には前記主体部
1及び側体部2a,2b,2dが温められる温度を高・
低調整する温度コントローラ6が取り付けられている。
【0020】主体部1に取り付けられる排水手段7は、
該主体部1上に着脱可能に取り付けられる枕31で仕切
られる頭部側1aと脚側1bにそれぞれ排水口7a,7
bを設け、その排水口7aと排水口7bを排水チューブ
7cで連結して、両排水口からの排水を集合して排水し
得るように構成されている。勿論、組み立てた浴槽にお
湯を入れる時は上記排水口7a,7bに栓をするもので
ある。又、前記した排水口7a,7bからの排水を効率
良く行う場合は、主体部1の表面を前記排水口に向けて
傾斜させるようにする。
【0021】主体部1の周縁に連接された側体部2a〜
2dを直角に起こし、その側体部の端縁相互を連結する
防水シート3a〜3dを折り畳んで、側体部の端縁同士
が略直角に交差するように組み立てることで浴槽が完成
するが、その組み立て状態は隣り合う側体部同士を連結
具8で連結固定して行う(図2参照)。
【0022】上記組み立て浴槽Aに給湯する給湯設備搭
載移動車Bは、車両9に、LPガス,油を燃料としてお
湯を沸かす給湯ボイラー又は給湯器10、水タンク1
1、燃料タンク12、ポンプ13、発電機14、給気扇
15、排気筒16、給湯ホース17及び巻取りドラム1
7’、電源線,操作ケーブル18及び巻取りドラム1
8’、配電電工ドラム19等を備えた今日周知のもの
で、この移動車に前記した折り畳み浴槽Aを積載し得る
ようにしてある。そして、給湯ホース17の先端にはシ
ャワーヘッド20が取り付けられ、そのシャワーヘッド
20に給湯されるお湯の温度を表示する給湯温度ゲージ
21が設けられている。これにより、給湯されるお湯の
温度を確認できるように構成されている。
【0023】又、操作ケーブル18の先部には、前記し
た給湯ホース17を通して給湯されるお湯の温度の調
節、及び給湯のON/OFF切り換えを、浴槽A付近で
行う操作手段(スイッチボックス)22が設けられてい
る。これにより、給湯するお湯の温度を最適な温度に調
節して、且つ給湯量を見ながら給湯することが出来る。
【0024】次に、上記の如く構成した折り畳み浴槽A
及び給湯設備搭載移動車Bを使用した介護支援入浴サー
ビスについて説明する。先ず、移動車で介護支援入浴の
申し出があった要介護者宅へ出向き、発電機14を運転
して発電を開始し、ポンプ13を運転して給湯ボイラー
又は給湯器10に給水する。この時、給気扇15を回転
して車内の酸素欠乏を防止する。そして、移動車に積ん
できた折り畳み浴槽Aと給湯ホース17、操作ケーブル
18及び操作手段(スイッチボックス)22、更に配電
電工ドラム19を要介護者宅へ搬入する。
【0025】次に、折り畳み浴槽Aのヒータ4に接続さ
れたコード5を配電電工ドラム19に接続し、折り畳み
浴槽Aを構成する主体部1及び側体部2a,2b,2d
に内蔵した発熱体4aを発熱させて、組み立て前の平板
状をした浴槽の表面温度を所定の温度にする。尚、温度
は温度コントローラ6で調整し、確認する。温めた平板
状の浴槽Aを、要介護者を抱き上げて身体の下に差し入
れ、要介護者を主体部1の上に寝かせる。この時、主体
部1上の所定位置に枕31を取り付ける。又、平板状の
浴槽Aを敷設する場所は、布団、ベッドの上でもよい。
次に、主体部1の周縁に連接する側体部2a〜2dを直
角に引き起こし、側体部同士を連結具8で固定して浴槽
に組み立てる。そして、この浴槽付近に延長された操作
ケーブル18の操作手段(スイッチボックス)22を操
作して給湯ボイラー又は給湯器10に点火すると共に、
お湯の温度を調節し、シャワーヘッド20から出るお湯
を他の容器に流し、お湯の温度を給湯温度ゲージ21で
確認してから浴槽に給湯する。
【0026】浴槽に所定量のお湯を溜めた後、要介護者
の体を洗い、排水し、きれいなお湯をシャワーで身体に
かけて流し、体を拭き、同時に浴槽内面も拭いて水切り
し、最後に連結具8を外して浴槽Aを平板状に解体す
る。そして、要介護者を抱き上げて平板状の浴槽を引き
抜き、要介護者を寝具に戻す。この間、要介護者の体温
を低下させること無く、入浴をさせることが出来る。ま
た、上記した浴槽への給湯は給湯設備搭載移動車Bから
の給湯に限られるものではなく、要介護者宅の給湯設備
から給湯してもよいものである。
【0027】図4は折り畳み浴槽を構成する主体部、側
体部、及び連結部材の他の実施例を示し、折り畳み浴槽
の底部を構成する主体部23と、折り畳み浴槽の周壁部
を構成する4枚の側体部24a〜24dと、前記主体部
23と側体部24a〜24d及び側体部同士を連結する
可撓性を有した防水性の連結部材25を、それぞれ独立
して形成し、これを現場で連結部材25に主体部23、
及び側体部24a〜24dを嵌め込み取り付けて一枚の
平板状に形成し、要介護者の身体の下に差し入れる。
尚、連結部材25に対する側体部24a〜24dの取付
けは、前記したように要介護者の身体の下に入れる前に
取り付けてもよいが、連結部材25に主体部23のみを
取り付けて、要介護者の身体の下に入れ、その後に側体
部24a〜24dを連結部材25に取り付けてもよい。
又、連結部材25は可撓性を有し、且つ防水性を有した
部材で図示する額縁状に構成し、側体部24a〜24d
の立ち上げ組み立てを可能にしている。
【0028】図6及び図7は折り畳み浴槽を構成する主
体部、側体部に対するヒータ取付けの他の形態を示し、
図6は折り畳み浴槽を構成する主体部26、側体部27
a、27b、27dの外側面にヒータ28を取り付けた
形態で、該ヒータ28は構成部材の外側面に固着されて
いる。又、図7は浴槽と別体のマット状のヒータ29
を、浴槽の外側に巻き付けた形態を示し、組み立て前の
平板状をした浴槽の下にマット状のヒータ29を敷き、
浴槽に組み立てた後に前記マット状のヒータ29も側体
部に沿って立ち上げて側体部の外側を覆い、バンド30
で固定する。
【0029】
【発明の効果】本発明の折り畳み浴槽は請求項1に記載
の構成により、使用前は平板状をなしているため、要介
護者のいる場所で、要介護者を抱き上げて身体の下に差
し入れ、これお組み立てれば浴槽が完成する。従って、
要介護者を入浴させるのに、要介護者を浴槽のある場所
まで移動させる必要はなく、非常に便利である。又、請
求項2に記載の構成により、入浴前及び入浴後において
も平板状の浴槽表面を適度な温かさに保持できるため、
要介護者の体温を低下させ、風邪をひかせるといった心
配は全く無い。従って、暖房設備等が十分でない場所で
も、要介護者に寒い思いをさせずに、快適に入浴を楽し
んでもらうことが出来る。更に、請求項3に記載の構成
により、介護支援入浴サービスに最適な介護支援入浴シ
ステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る折り畳み浴槽の実施例を示し、組
み立て前の平面マット状態を示す斜視図である。
【図2】浴槽に組みたてた状態を示す斜視図である。
【図3】浴槽と給湯設備搭載移動車からなる介護支援入
浴システムを示す説明図である。
【図4】折り畳み浴槽の他の実施例を示す、組み立て前
の平面図である。
【図5】図4の(5)−(5)線に沿える拡大断面図で
ある。
【図6】ヒータ取付けの他の例を示す斜視図である。
【図7】ヒータ取付けの更に他の例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
A…折り畳み浴槽 B…給湯設備搭載移動車 1…主体部 2a〜2d…側体部 3a〜3d…防水シート 4…温度管理機
能を有したヒータ 7a,7b…排水手段 22…操作手段 25…連結部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽の底部をなす防水性を備えた平板状
    の主体部と、浴槽の周壁部をなす防水性を備えた平板状
    の側体部と、前記主体部と側体部及び側体部同士を連結
    する可撓性を有した防水性の連結部材からなり、少なく
    とも前記主体部は排水手段を備え、主体部の周縁に前記
    側体部を立ち上げ固定することで浴槽となることを特徴
    とする折り畳み浴槽。
  2. 【請求項2】 上記折り畳み浴槽が、ヒータを備えてい
    ることを特徴とする請求項1記載の折り畳み浴槽。
  3. 【請求項3】 防水性を備えた平板状の主体部の周縁
    に、浴槽の周壁部を構成する防水性を備えた平板状の側
    体部を起伏可能に連設し、且つ少なくとも前記主体部に
    排水手段を備えた折り畳み浴槽、又はヒータを備えた折
    り畳み浴槽と、その折り畳み浴槽に給湯する給湯設備搭
    載移動車とからなり、該給湯設備搭載移動車に、給湯設
    備搭載移動車から給湯されるお湯の温度の調節及び、給
    湯のON/OFF切り換えを、前記浴槽付近で行う操作
    手段を設けたことを特徴とする介護支援入浴システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003019179A (ja) * 2002-07-15 2003-01-21 Kishiho Kogyo Kk 車椅子用バスタブ
KR20090099521A (ko) * 2006-11-07 2009-09-22 프렉시 바스 에이피에스 접철식 욕조

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