JPH11113773A - 組み立て式浴槽及びこれを用いる入浴設備 - Google Patents

組み立て式浴槽及びこれを用いる入浴設備

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JPH11113773A
JPH11113773A JP9303595A JP30359597A JPH11113773A JP H11113773 A JPH11113773 A JP H11113773A JP 9303595 A JP9303595 A JP 9303595A JP 30359597 A JP30359597 A JP 30359597A JP H11113773 A JPH11113773 A JP H11113773A
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JP
Japan
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bathtub
air
hot air
frame
bathing
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JP9303595A
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English (en)
Inventor
Yoichiro Okubo
洋一郎 大久保
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OKUBO ENGINEERING KK
OOKUBO ENGINEERING KK
Original Assignee
OKUBO ENGINEERING KK
OOKUBO ENGINEERING KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】身体の不自由な人の入浴介助労力を軽減するこ
とができる組み立て式浴槽及びこれを用いる入浴設備を
提供する。 【解決手段】偏平なシート1の周辺部を起立させること
により浴槽Aを形成し、この浴槽Aの側壁1aを、枠体
Bによって挟み込んで起立状態に保持する。上記浴槽A
に、温風吹出手段Dによって温風を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、身体の不自由な
人、あるいは寝たきりの患者の入浴に適した組み立て式
浴槽及びこれを用いる入浴設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、身体の不自由な人や寝たきりの患
者を、浴室に移動させることなく入浴させるために、ベ
ッドや布団の上に設置可能な折り畳み式の浴槽が提案さ
れている。このような折り畳み式の浴槽は、特開平6−
292696号公報に開示されている。この公報に開示
された折り畳み式の浴槽は、複数に仕切られた空気室を
備えるゴム製のものであり、空気室の空気を抜いて萎ま
せた状態で入浴者の下に敷き、空気室に空気を注入して
膨らませることにより、浴槽として使用することができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記折り畳み
式の浴槽は、空気室を膨らませた状態で、側壁部分が自
由に変形可能な不安定なものであるので、注入した湯が
こぼれ易いという問題があった。また、浴槽自体で入浴
者の姿勢を安定させることが困難であるので、介助者が
入浴者を支えておく必要があり、入浴に多大な労力を必
要とするという問題があった。また、上記浴槽の側壁部
分は、上下2段の空気室で構成されるので、折り畳んだ
状態で、周縁部の厚みが厚くなる。このため、浴槽を入
浴者の下に敷く際に、入浴者を持ち上げる必要があり、
複数の介助者を必要とするという問題があった。この発
明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、安定性に優
れるとともに、より少ない労力で身体の不自由な人等を
入浴させることができる組み立て式浴槽及びこれを用い
る入浴設備を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の組み立て式浴槽は、偏平なシートに展開又
は折り畳み可能な浴槽と、この浴槽の側壁を挟み込んで
起立状態に保持する枠体とを含むことを特徴とするもの
である(請求項1)。上記の構成の組み立て式浴槽によ
れば、浴槽を展開又は折り畳んで偏平なシートにするこ
とができるので、当該シートを、ベッド又は布団に床臥
している入浴者の横に敷いた後、例えば入浴者の足をシ
ート上に横滑りさせ、次いで頭部側をシート上に横滑り
させることにより、入浴者とベッド又は布団との間に、
シートを配置することができる。そしてこの状態で、シ
ートの周辺部を起立させることにより浴槽を形成し、こ
の浴槽の側壁を枠体で挟み込むことにより、当該側壁を
起立状態に保持して浴槽を安定させることができる。
【0005】上記組み立て式浴槽は、枠体を所定の高さ
位置に支持する高さ調整可能な支持体を含むものであっ
てもよく(請求項2)、この場合には、枠体によって浴
槽の側壁を起立状態に保持した状態で、当該枠体を支持
体によって所定の高さ位置に支持することができる。こ
のため、浴槽をより効果的に安定させることができる。
【0006】上記枠体は、少なくとも長辺と短辺とに分
解可能であるのが好ましく(請求項3)、この場合に
は、不使用時において枠体を少なくとも長辺と短辺とに
分解した状態で収納することができる。上記組み立て式
浴槽は、空気の注入によって膨張させることにより背起
こし部となる空気袋を含むのが好ましい(請求項4)。
この場合には、入浴時に空気袋に空気を注入することに
より、当該空気袋を膨らませて背起こし部を形成するこ
とができ、この背起こし部によって、入浴者の上半身を
支えることができる。
【0007】また、この発明の入浴設備は、上記組み立
て式浴槽を用いる入浴設備であって、温風を発生させる
温風発生源と、この温風発生源にて発生した温風を浴槽
に供給する温風供給管とを含むことを特徴とするもので
ある(請求項5)。上記の構成の入浴設備によれば、温
風発生源によって発生させた温風を、温風供給管を通し
て浴槽に供給することができる。このため、入浴後の濡
れた体を浴槽内で乾燥させることができる。また、入浴
後に入浴者の体が冷えるのを防止することもできる。
【0008】上記入浴設備は、浴槽に設けられた給湯
口、オーバーフロー口、及び排水口と、一端が上記排水
口に通じる排水管と、一端が上記オバーフロー口に通じ
他端側が分岐して上記排水管と温風供給管とに通じるオ
バーフロー用排水管とを含むものであってもよい(請求
項6)。この入浴設備によれば、入浴中においてオーバ
ーフロー口から溢れ出た湯を、オバーフロー用排水管、
及び排水管を介して外部に排出することができる。ま
た、例えば浴槽内の湯を排出する際に温風発生源を作動
させることにより、オーバーフロー口より温風を吹き出
すことができる。
【0009】上記入浴設備(請求項7)は、上記排水管
に連通され、浴槽の底に溜まった水を吸引するためのフ
レキシブルチューブを含むものであってもよい。この場
合には、入浴者の体の重みで浴槽の腰回り付近が凹むこ
とにより、排水時に湯溜まりが生じても、温風手段から
の温風を排水管に通して排水管内を負圧にすることによ
り、湯溜まりの湯を上記フレキシブルチューブで吸い込
んで排出することができる。
【0010】上記入浴設備は、蒸気を発生させる蒸気発
生器と、この蒸気発生器にて発生させた蒸気を浴槽に供
給する蒸気供給管とを含むものであってもよい(請求項
8)。この場合には、蒸気発生源にて発生した蒸気を、
蒸気供給管を介して浴槽に供給することができる。した
がって、浴槽をスチィームバスとして利用することがで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、添付図面に基づき詳細に説明する。図1はこの発
明の一実施形態にかかる組み立て式浴槽を示す斜視図で
ある。同図を参照して、上記組み立て式浴槽は、偏平な
シート1の周辺部を起立させることによって形成した浴
槽Aと、この浴槽Aの側壁1aを挟み込んで保持する枠
体Bと、上記枠体Bを支持する支持体Cとを備えてい
る。
【0012】上記シート1は、図2に示すように、矩形
状のものであり、その周辺部を起立させるための折り目
2a,2bが形成されている。このシート1の素材とし
ては、ゴム、合成樹脂、防水布、防水紙等の防水性を有
する折り曲げ可能な薄いものが採用される。一方の折り
目2aは、シート1の各辺部と所定の間隔をあけて平行
に延びており、他方の折り目2bは、上記一方の折り目
2aの交点からシート1の角部に向かって斜め方向に延
びている。
【0013】上記シート1によって浴槽Aを形成するに
は、まず図3(a) に示すように、その周辺部を折り目2
aに沿って起立させて側壁1aを形成する。次いで、図
3(b) に示すように、4隅の余剰部1cを折り目2bに
沿って折り曲げ、最終的に図3(c) に示すように、上記
余剰部1cを側壁1aに沿わせる。以上により、平面形
状が長方形の浴槽Aを組み立てることができる。
【0014】再び、図2を参照して、シート1の上面の
一部には、一枚のシート片3aの周縁部をシート1に接
合することにより、内部に密閉空間を有する空気袋3が
形成されている。この空気袋3は、シート1を組み立て
た状態で、空気供給口3bから空気を供給して膨らませ
ることにより、入浴者の上半身を支える背もたれ部4を
構成することができる(図8参照)。また、上記シート
1の周辺部の所定部位には、給湯口5、オーバーフロー
口6及び排水口7が形成されている。浴槽Aを形成した
状態において、上記オーバーフロー口6は、給湯口5の
下方に位置し、排水口7はオーバーフロー口6の側方で
あって浴槽Aの底部付近に位置する。
【0015】上記枠体Bは、矩形の内枠10と外枠11
とを、クリップ12によって連結したものである。上記
内枠10は、浴槽Aの側壁1aの内面に沿わせるもので
あり、側壁1aの長辺の上縁部に沿わせる一対の第1内
枠材10aと、側壁1aの短辺の上縁部に沿わせる一対
の第2内枠材10bとを備えている(図4参照)。これ
ら第1内枠材10aと第2内枠材10bとを、ほぞ10
cとほぞ溝10dとの嵌合によって連結することによ
り、上記内枠10を形成している。上記第1内枠材10
a及び第2内枠材10bは、合成樹脂によって形成され
ている。
【0016】外枠11は、浴槽Aの側壁1aの外面に沿
わせるものであり、その高さは側壁1aと同じ高さに設
定されており、長辺の全長は浴槽Aの長辺よりも長くな
るように設定されている。この外枠11は、側壁1aの
長辺の外面に沿わせる一対の第1外枠材11aと、側壁
1aの短辺の外面に沿わせる一対の第2外枠材11bと
を備えている。上記第1内枠材10a及び第2内枠材1
0bは、合成樹脂によって形成されているもので、それ
ぞれの内面には、側壁1aの全面を沿わせる平面部11
cが形成されており、この平面部11cの背後には、当
該平面部11cを補強するリブ11dが一体成形されて
いる。上記第2外枠材11bの両端には、ボルト15が
突設され、第1枠材11aの平坦部11aには、上記ボ
ルト15を挿通させる孔16が形成されている。上記孔
16を挿通させたボルト15を、ナット17で締め付け
て、上記第1外枠材11aと第2外枠材11bとを連結
することにより、上記外枠11を形成することができ
る。上記第2枠体11bの両端部の下部には、支持体C
を導入するための凹溝22が形成されている。なお、上
記各枠材10a,10b,11a,11bは、さらに短
く分解可能に構成してもよい。
【0017】クリップ12は、内枠10と外枠11とに
上側から覆いかぶさるように、コ字状に形成されてお
り、ねじ12aを締め付けることにより、内枠10と外
枠11との間に、側壁1aを挟み込むことができる(図
6参照)。
【0018】図5も参照して、支持体Cは、「コ」の字
形の横棒19と、この横棒19を上下動自在に支持する
一対の支柱20とを備える門形のものである。上記支柱
20は、床面に載置されており、横棒19は互いに対向
する一対の第1外枠材11aの各凹溝22に係合されて
いる。これにより、枠体Bをマットや布団等の柔軟な面
に載置した場合でも、その安定性をより効果的に確保す
ることができる。上記横棒19は、締め付けねじ21に
よって、支柱20に対して固定されており、締め付けね
じ21を緩めることにより、横棒19の高さを調節する
ことができる。したがって、図1に示すように、横棒1
9の高さを高くすれば、浴槽Aをベッド23の上に設置
することができ、図7に示すように、横棒19の高さを
低くすれば布団24の上に設置することができる。
【0019】次に、上記組み立て式浴槽を使用した入浴
設備について、図8を参照しながら説明する。浴槽Aの
給湯口5には、継手を介して給湯管30が接続されてお
り、この給湯管30には、ポンプ31が接続され、この
ポンプ31により風呂槽32の湯が浴槽Aに供給できる
ようになっている。なお、給湯管30を給湯器に接続し
て、直接給湯するようにしてもよい。
【0020】浴槽Aの排水口7には、排水管33が接続
されている。また、浴槽A内の湯を排出するためのフレ
キシブルチューブ36が、上記排水口7から浴槽Aの中
央部に向かって引き出されている。このフレキシブルチ
ューブ36の基端部は、排水管33に接続されされてい
る。上記排水管33は、エルボJ1部分において排水口
7側とオバーフロー口6側とに分岐しており、浴槽Aの
湯は、上記排水口7側の排水管33を通して例えば浴室
の洗い場34に排出されるようになっている。この排水
管33の排水口7とエルボJ1との間には、水栓35が
設けられている。
【0021】浴槽Aのオーバーフロー口6には、オーバ
ーフロー用排水管37の一端部が接続されており、この
オーバーフロー用排水管31の他端部は、エルボJ2を
介して排水管33に接続されている。これにより、オー
バーフロー口6から溢れ出た湯を、オーバーフロー用排
水管37、及び排水管33を介して外部に排出すること
ができる。上記排水管33のオバーフロー口6とエルボ
J2との間には、開度調整可能な水栓38が設けられて
いる。
【0022】空気袋3の空気供給口3bは、空気供給管
40介してエアーポンプ39に接続されている。この空
気供給管40の途中部には、送風管41が接続されてお
り、この接続部分には、流路を切り替える切替バルブ4
2が設けられている。上記送風管41は、後述する温風
供給管45を介してオーバーフロー用排水管37に連通
されている。
【0023】上記入浴設備は、オーバーフロー口6より
温風を吹き出すための温風吹出手段Dをさらに備えてい
る。この温風吹出手段Dは、温風を発生させる温風発生
源D1と、この温風発生源D1にて発生した温風を、オ
バーフロー用排水管37に供給する温風供給管45とを
備えている。上記温風発生源D1は、前記エアーポンプ
39及び送風管41、並びにヒータ44によって構成さ
れている。上記ヒータ44は、送風管41と温風供給管
45との間の空気通路に配置されている。また、上記温
風供給管45の一端は、エルボJ2を介してオーバーフ
ロー用排水管37に接続されている。上記温風発生源D
1は、浴槽Aの湯の排出時に起動され、送風管41を通
してエアーポンプ39から送られる空気を、ヒータ44
により加熱して、温風供給管45及びオーバーフロー用
排水管37を通して、オーバーフロー口6から浴槽A内
に吹き出すことができる。
【0024】上記温風供給管45の途中部には、開閉バ
ルブ43が設けられており、この開閉バルブ43によっ
て温風供給管45を閉鎖することにより、オーバーフロ
ー口6から溢れ出た湯をオバーフロー用排水管37、及
び排水管33を介して外部に排出することができ、温風
供給管45を開放することにより、温風発生源D1にて
発生した温風を、オバーフロー用排水管37を介してオ
ーバーフロー口6より吹き出すことができる。但し、上
記温風供給管45の吹出し側の端部の高さを、オーバー
フロー口6よりも高くした場合には、オーバーフロー口
6から溢れ出た湯が温風供給管45に流入するのを防止
することができるので、上記開閉バルブ43を省略して
実施することができる。なお、これらの配管は、可撓性
のあるホースを使用すれば、家屋内を自由に引き回すこ
とができるので、入浴を任意の場所で行なうことができ
る。
【0025】次に、上記入浴設備を用いた入浴方法の一
例について説明する。まず、ベッド又は布団に床臥して
いる入浴者の横にシート1を敷き、この入浴者の足をシ
ート1の上に横滑りさせた後、頭部側を横滑りさせる。
これにより、入浴者を持ち上げることなくベッド又は布
団と入浴者との間にシート1を介在させることができ
る。次いで、シート1を折り目2a,2bに沿って折り
込んで浴槽Aを形成し、その側壁1aの上縁を、内枠1
0と外枠11の間で挟み込み、さらに、外枠11に横棒
19を通して、枠体Bの高さを調整する。そして、エア
ーポンプ38を作動させ、空気供給口3bから空気袋3
内に空気を入れて、空気袋3を膨らませ、入浴者の上半
身を適宜位置に持ち上げる。ここで、入浴者の位置ずれ
防止のためにバンド46を設けておくと、入浴中に入浴
者がずり落ちないので、安心して入浴させることができ
る。
【0026】このように、入浴者を入浴体勢にしてから
給湯を行うのであるが、このとき、給湯時の飛散防止、
及び湯気の蒸発防止を兼ねて、カバー47を浴槽Aの上
に置いておくとよい。このカバー47は、シート1に着
脱自在とされたものでもよいし、シート1に一体的に取
り付けられたものでもよい。この給湯時には、排水管3
3の水栓35、及び温風供給管45の開閉バルブ43を
閉じ、オーバーフロー用排水管37の水栓38のみを開
けておく。これにより、給湯口5から湯が浴槽Aに注が
れ、ある一定レベルまで満たされると、オーバーフロー
口6より湯は溢れ出し、常に一定の湯面が保たれる。
【0027】入浴終了後、排水管33の水栓35を開い
て、浴槽A内の湯をフレキシブルチューブ36を介して
排出する。このとき、温風吹出手段Dを起動し、オーバ
ーフロー口6より温風を吹き出して、入浴者の濡れた体
を乾燥させるとともに、入浴者の体を冷やさないように
する。上記湯の排出に際しては、入浴者の重みで浴槽A
の底部が凹んで、湯溜まりができるが、オーバーフロー
用排水管37の水栓38の開度を調整して、温風を排水
管33に通すことにより、当該排水管33内を負圧にし
て、浴槽Aの底部に残留した湯を、フレキシブルチュー
ブ36により吸い上げて排出する。湯の排出が完了する
と、枠体Bを分解するとともに、浴槽Aを展開して、再
び1枚のシート1にする。これによって、枠体B及びシ
ート1を容易に乾燥できるとともに、広いスペースを要
することなく保管することができる。
【0028】このように、本実施形態によると、浴槽A
を一枚の偏平なシート1に展開することができるので、
1人の介助者により、少ない労力で入浴者をシート1に
乗せることができる。また、上記浴槽Aの側壁1aを、
枠体Bによって起立状態に保持して、浴槽Aを安定させ
ることができるので、介助者が入浴者を支える必要がな
く、より少ない労力で身体の不自由な人等を入浴させる
ことができるとともに、浴槽の変形によって湯が溢れる
という従来の不都合を解消することができる。
【0029】図9及び図10は浴槽Aの他の実施の形態
を示す斜視図である。この実施の形態においては、浴槽
Aをシート材によって予め箱状に形成し、この浴槽Aの
長辺側の側壁1aを外側に、短辺側の側壁1aを内側に
それぞれ倒伏させることにより、偏平なシート1に折り
畳み可能にしている。
【0030】なお、この発明の入浴設備は、図11に示
すように、蒸気発生器50を設け、この蒸気発生器50
の蒸気吹出口を、蒸気供給管51を介して給湯口5に接
続するようにすれば、浴槽Aをスチームバスとしても利
用することができる。なお、上記蒸気供給管51は、給
湯管30と兼用してもよい。この発明は上記の実施の形
態に限定されるものでなく、例えば上記浴槽Aを、給湯
口30、排水管33、及びオーバーフロー用排水管37
を接続することなく単独で使用すること、支持体Cをベ
ッドの支柱に固定する構造とすること、支持体Cを省略
して実施すること等、種々の設計変更を施すことができ
る。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、請求項1
に記載の組み立て式浴槽によると、浴槽を展開又は折り
畳んで偏平なシートにすることができるので、身体の不
自由な人等を、当該シートに少ない労力で容易に乗せる
ことができる。また、上記浴槽を枠体によって安定させ
ることができるので、介助者が入浴者を支える必要がな
く、より少ない労力で身体の不自由な人等を入浴させる
ことができる。しかも、浴槽の側壁が枠体によって保持
されているので、その変形によって湯が溢れるのを防止
することができる。
【0032】請求項2に記載の組み立て式浴槽による
と、枠体を支持体によって所定の高さ位置に支持するこ
とができるので、浴槽をより効果的に安定させることが
できる。請求項3に記載の組み立て式浴槽によると、不
使用時において枠体を少なくとも長辺と短辺とに分解し
た状態で収納することができるので、収納スペースを少
なくすることができる。
【0033】請求項4に記載の発明によると、空気袋を
膨らませて背起こし部を形成することができるので、こ
の背起こし部によって、入浴者の上半身を支えることが
できる。このため、介助者が入浴者を支える必要がな
く、介助者の労力をより軽減させることができる。
【0034】請求項5に記載の入浴設備によると、温風
発生源によって発生させた温風を、温風供給管を通して
浴槽に供給することができるので、入浴後の濡れた体を
浴槽内で乾燥させることができるとともに、入浴後に入
浴者の体が冷えるのを防止することができる。請求項6
に記載の入浴設備によると、入浴中においてオーバーフ
ロー口から溢れ出た湯を、オバーフロー用排水管、及び
排水管を介して外部に排出することができるので、浴槽
に湯を過剰に供給した場合でも、浴槽の周囲に湯が溢れ
るのを防止することができる。また、例えば浴槽内の湯
を排出する際に、温風を浴槽内に吹き出して、入浴後の
濡れた体を乾燥させたり、入浴者の体が冷えるのを防止
したりすることができる。
【0035】請求項7に記載の入浴設備によると、入浴
者の体の重みで浴槽の腰回り付近が凹むことにより、排
出時に湯溜まりが生じても、温風手段からの温風を排水
管に通して排水管内を負圧にすることにより、湯溜まり
の湯を上記フレキシブルチューブを介して吸い込んで排
出することができる。このため、浴槽内の湯を容易に排
出することができる。
【0036】請求項8に記載の入浴設備によると、蒸気
発生源にて発生した蒸気を、蒸気供給管を介して浴槽に
供給することができるので、浴槽をスチィームバスとし
て利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の組み立て式浴槽の一つの実施の形態
を示す斜視図である。
【図2】浴槽の展開図である。
【図3】シートの組み立て手順を示す要部斜視図であ
る。
【図4】組み立て式浴槽の要部分解斜視図である。
【図5】支持体の斜視図である。
【図6】組み立て式浴槽の断面図である。
【図7】布団上に浴槽を配置した状態を示す斜視図であ
る。
【図8】入浴設備の一つの実施の形態を示す概略図であ
る。
【図9】浴槽の他の実施の形態を示す展開図である。
【図10】シートを組み立てた状態を示す要部斜視図で
ある。
【図11】入浴設備の他の実施の形態を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 シート 3 空気袋 5 給湯口 6 オーバーフロー口 7 排水口 10 内枠 11 外枠 12 クリップ 13 支持体 33 排水管 36 フレキシブルチューブ 37 オバーフロー用排水管 45 温風供給管 50 蒸気発生器 51 蒸気供給管 A 浴槽 B 枠体 C 支持体 D 温風吹出手段 D1 温風発生源

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】偏平なシートに展開又は折り畳み可能な浴
    槽と、 この浴槽の側壁を挟み込んで起立状態に保持する枠体と
    を含むことを特徴とする組み立て式浴槽。
  2. 【請求項2】上記枠体を所定の高さ位置に支持する高さ
    調整可能な支持体を含む請求項1記載の組み立て式浴
    槽。
  3. 【請求項3】上記枠体は、少なくとも長辺と短辺とに分
    解可能である請求項1記載の組み立て式浴槽。
  4. 【請求項4】空気の注入によって膨張させることにより
    背起こし部となる空気袋を含む請求項1記載の組み立て
    式浴槽。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載の組み
    立て式浴槽を使用した入浴設備であって、 温風を発生させる温風発生源と、 この温風発生源にて発生した温風を浴槽に供給する温風
    供給管とを含むことを特徴とする入浴設備。
  6. 【請求項6】上記浴槽に設けられた給湯口、オーバーフ
    ロー口、及び排水口と、 一端が上記排水口に通じる排水管と、 一端が上記オバーフロー口に通じ他端側が分岐して上記
    排水管と温風供給管とに通じるオバーフロー用排水管と
    を含む請求項5記載の入浴設備。
  7. 【請求項7】上記排水管に連通され、浴槽の底に溜まっ
    た水を吸引するためのフレキシブルチューブを含む請求
    項6記載の入浴設備。
  8. 【請求項8】蒸気を発生させる蒸気発生器と、 この蒸気発生器にて発生させた蒸気を浴槽に供給する蒸
    気供給管とを含むことを特徴とする請求項5記載の入浴
    設備。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007269341A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Nanwa:Kk 簡易浴槽用シート及びそのシートを用いた簡易浴槽
CN108937669A (zh) * 2018-07-23 2018-12-07 唐满林 折叠式浴缸

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