JP2001099790A - X線検査装置 - Google Patents

X線検査装置

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JP2001099790A
JP2001099790A JP27998099A JP27998099A JP2001099790A JP 2001099790 A JP2001099790 A JP 2001099790A JP 27998099 A JP27998099 A JP 27998099A JP 27998099 A JP27998099 A JP 27998099A JP 2001099790 A JP2001099790 A JP 2001099790A
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Osamu Azuma
修 東
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広範囲のX線電圧に対応できるX線検査装置
を提供する。 【解決手段】 検査官がX線発生装置20のX線電圧を高
くすると、制御装置CNTが作動してX線ラインセンサ
22のX線検知面上の金属フィルタ23、24の枚数を増やし
てX線の減衰量を増加し、検査官がX線電圧を低くする
と、制御装置CNTが作動してX線ラインセンサ22のX
線検知面上の金属フィルタ23、24の枚数を減らしてX線
の減衰量を減少させることで、金属フィルタ23、24の減
衰量がX線電圧に応じた減衰量となるので、被検査物3
の材質に応じたX線検査が行われる。この結果、広範囲
のX線電圧に対応できるX線検査装置の提供を実現する
ことができる。画像処理装置37が、両X線ラインセンサ
21、22における透過X線の量の差から被検査物3の透過
画像を無機物、有機物及び混合物毎に色付け表示するこ
とにより、検査官が識別しやすくなり検査能率が向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線検査装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来のX線検査装置の概念図であ
る(特開平4−2907号公報)。
【0003】このX線検査装置は、空港や港等の税関等
に配置されたベルトコンベア10で搬送される被検査物
3にX線管1からX線束2を照射し、被検査物3を透過
したX線をX線検知面上にフィルタ11が貼付けられた
放射線検出器列4A及びフィルタ11が貼付けられてい
ない放射線検出器列4Bで検知するように構成されてい
る。両放射線検出器列4A、4Bは、アンプ12A、1
2B、マルチプレクサ13A、13B、A/D変換器5
A、5B、補正回路6A、6Bに接続され、フィルタ1
1が貼付けられた放射線検出器列4B側の補正回路6B
は差分回路15に接続され、フィルタ11が貼り付けら
れていない放射線検出器列4A側の補正回路6Aはイン
ターフェイス14と差分回路15とに接続されている。
差分回路15はフレームメモリ7B、D/A変換器8B
を介してモニタ9Bに接続され、インターフェイス14
はフレームメモリ7A、D/A変換器8Aを介してモニ
タ9Aにそれぞれ接続されている。
【0004】このX線検査装置は、両放射線検出器列4
A、4Bからの信号からの差分信号により被検査物3が
低原子番号物質であるか、高原子番号物質であるかを識
別し、一方のモニタ9Bでカラー表示し、他方のモニタ
9Aで透過画像をモノクロ表示するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のX線検査装置は、X線管1のX線電圧が例えば15
0kVの電圧に固定されており、被検査物3が小さい場
合や低原子番号物質からなる場合には対応できるもの
の、被検査物3が大きい場合や高原子番号物質からなる
場合には対応できない。
【0006】すなわち、図10に示すように被検査物が
有機物の場合はX線の強度によらず曲線L1で示すよう
に均一に吸収されるのに対し、被検査物が無機物の場合
は曲線L2で示すようにX線の強度の弱い部分で吸収が
大きくなるので、放射線検出器に金属フィルタを貼付け
ても差分が小さくなるためである。なお、図10はX線
の強度とスペクトルとの関係を示す図であり、横軸がX
線電圧軸であり、縦軸がスペクトル軸である。曲線L0
は被検査物透過前のX線のスペクトルを示す。
【0007】また、X線検査装置にはX線の出力を可変
できる出力可変式X線検査装置(X線電圧:80kV〜
300kV)があるが、この場合には上述した従来技術
では対応できない。例えば、出力可変式X線検査装置の
X線ラインセンサのX線検知面に金属フィルタを貼付け
た場合80kV〜150kVでは機能するものの、15
0kVを超えるX線電圧では機能しないという不都合が
ある。これは、金属フィルタがある特定のX線電圧範囲
に最適になるように設定され、X線電圧範囲が大きくず
れると識別感度が低下するためである。
【0008】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、広範囲のX線電圧に対応できるX線検査装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のX線検査装置は、コンベアで搬送される被検
査物にX線ファンビームを照射するX線発生装置と、そ
の透過X線を検知する2列のX線ラインセンサと、一方
のX線ラインセンサのX線検知面にX線ファンビームを
遮るように配置された金属フィルタと、両X線ラインセ
ンサからの出力電圧の差より被検査物の材料を識別しモ
ニタに画像表示する画像処理装置とを備えたX線検査装
置において、X線発生装置のX線電圧が可変式であり、
金属フィルタが複数枚の金属板からなり、X線発生装置
のX線電圧に応じてX線ラインセンサ上から金属板を出
し入れすることにより金属フィルタのX線減衰量を制御
する制御装置を有するものである。
【0010】上記構成に加え本発明のX線検査装置の画
像処理装置は、両X線ラインセンサにおける透過X線の
量の差から被検査物の透過画像を無機物、有機物及び混
合物毎に色付け表示するものである。
【0011】本発明によれば、X線が透過しにくい物
(大きい物、高原子番号のもの)を検査官が検査する
時、X線発生装置のX線電圧を高くすると、制御装置が
作動してX線ラインセンサのX線検知面上の金属板の枚
数を増やしてX線の減衰量を増加し、X線が透過しやす
い物(小さい物、低原子番号のもの)を検査官が検査す
る時、検査官がX線電圧を低くすると、制御装置が作動
してX線ラインセンサのX線検知面上の金属板の枚数を
減らしてX線の減衰量を減少させることで、金属フィル
タの減衰量がX線電圧に応じた減衰量となるので、被検
査物の透過しにくさ応じたX線検査が行われる。この結
果、広範囲のX線電圧に対応できるX線検査装置の提供
を実現することができる。
【0012】画像処理装置が、両X線ラインセンサにお
ける透過X線の量の差から被検査物の透過画像を無機
物、有機物及び混合物毎に色付け表示することにより、
検査官が識別しやすくなり検査能率が向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0014】図1は本発明の一実施の形態を示すブロッ
ク図である。
【0015】被検査物3を搬送するベルトコンベア10
の一方の側(図では右側)には、被検査物3にX線ファ
ンビーム2を照射する出力可変式のX線発生装置20が
配置されており、ベルトコンベア10の他方の側(図で
は左側)には被検査物3を透過したX線を検知する2列
のX線ラインセンサ21、22が配置されている。X線
ラインセンサ21、22の一方の側(図では下側)のX
線検知面上のX線ファンビーム上には複数(図では2枚
であるが限定されない)の金属板(銅板あるいは鉄板)
からなる金属フィルタ23、24が重なるように配置さ
れており、エアシリンダ25、26のロッド25a、2
6aの先端に取付けられている。27、28はエアシリ
ンダ25、26の電磁弁であり、検査装置制御部29に
接続されている。検査装置制御部29には操作盤30が
接続されており、操作盤30にはX線発生装置20の電
源スイッチ、ベルトコンベア3のスイッチやX線電圧を
0〜300kVまで変えるためのダイヤル等の各種スイ
ッチが設けられている。
【0016】検査装置制御部29は、X線発生装置20
のX線電圧に応じてX線ラインセンサ22とX線発生装
置20との間のX線ラインビーム上から金属フィルタ2
3、24を出し入れすることにより、金属フィルタ2
3、24のX線減衰量を制御するようになっている。
【0017】両X線ラインセンサ21、22は、アンプ
31a、31b、A/D変換器32a、32b、補正回
路33a、33b及びリングバッファメモリ34a、3
4bにそれぞれ接続されている。X線検知面上に金属フ
ィルタ23、24が無い方のリングバッファメモリ34
aは透過像処理部35に接続され、透過像処理部35は
モニタ36に接続されている。X線検知面上に金属フィ
ルタ23、24の有る方のリングバッファメモリ34b
は画像処理装置としての材料判別処理部37に接続さ
れ、材料判別処理部37はモニタ38に接続されてい
る。
【0018】材料判別処理部37は両X線ラインセンサ
21、22からの出力電圧の差より被検査物3の材質、
すなわち無機物、有機物か、あるいはそれ以外(混合
物)かを識別するようになっている。
【0019】これら検査装置制御部29、A/D変換器
32a、32b、補正回路33a、33b、リングバッ
ファメモリ34a、34b、透過像処理部35及び材料
判別処理部37で制御装置CNTが構成されている。
【0020】なお、45は被検査物3の位置を検出する
ためのセンサであり、検査装置制御部29に接続されて
いる。
【0021】ここで、両X線ラインセンサ21、22は
位置がずれているため、得られる透過像には必然的に位
置ずれが生じる。そこで、本X線検査装置はこの透過像
の位置ずれを防止するため、数1式を満足するように設
定されている。
【0022】
【数1】(X線ラインセンサ位置ずれ)=(整数)×
(被検査物搬送速度)×(X線ラインセンサスキャン周
期時間) 例えば、X線ラインセンサ21、22の位置ずれを8m
mとし、整数を2とすると、X線ラインセンサスキャン
周期時間は0.02secとなる。
【0023】図2は本発明のX線検査装置の一実施の形
態を示す斜視図である。図3は図2に示したX線検査装
置の側面図であり、図4は図2に示したX線検査装置の
平面図である。
【0024】被検査物3を搬送するベルトコンベア10
の一部を覆うようにX線検査室39が配置されている。
X線検査室39の側壁39aには、X線発生装置20か
ら鉛直な面に扇状に広がるX線ファンビームが通過でき
るように鉛直方向のスリット39bが形成されている。
X線発生装置20は外部にX線が漏れないように防護壁
40で覆われている。X線検査室39内にはベルトコン
ベア10を挟んで被検査物3からの透過X線を検知する
略Γ字形状のX線ラインセンサ21、22が2列配置さ
れている。2列のX線ラインセンサ21、22の一方
(図では出口側であるが入口側でもよい。)のX線ライ
ンセンサ21、22のX線検知面上にはX線ファンビー
ムを遮るように金属フィルタ23、24が図示しない直
線ガイドに取付けられている。
【0025】X線検査室39の外側には図2には示され
ない制御装置CNT、モニタ36、38、操作盤30等
が配置されている。
【0026】X線検査室39の出入口には遮蔽扉41、
42が設けられている。遮蔽扉41、42の内側には巻
き上げ式の遮蔽カーテン43、44が設けられており、
被検査物3がそのままX線検査室39を通過できるよう
になっている。
【0027】図5(a)は図2に示したX線ラインセン
サ及び金属フィルタの拡大図であり、図5(b)は図5
(a)の矢印A方向の矢視図である。
【0028】略Γ字形状のX線ラインセンサ21、22
のX線検知面の上には略Γ字形状の金属フィルタ23が
配置され、エアシリンダ25のロッド25aの端部に取
付けられている。金属フィルタ23は両端から中央に向
かって厚さが薄くなるように形成されている。これはX
線発生装置20から照射されるX線ファンビームの透過
X線の強度がX線ラインセンサ21、22のX線検知面
上で均一になるようするためである。
【0029】金属フィルタ23の下側には他の金属フィ
ルタ24が配置され、エアシリンダ26のロッド26a
の端部に取付けられている。図2〜5ではX線ラインセ
ンサ22のX線検知面は金属フィルタ23で覆われてい
るが、エアシリンダ25を駆動して金属フィルタ23を
矢印C方向に移動させることによりX線ラインセンサ2
2のX線検知面を露出させることができ、これとは逆に
エアシリンダ26を駆動して金属フィルタ24を矢印B
方向に移動させることにより、X線ラインセンサ22の
X線検知面を2枚の金属フィルタ23、24で覆うこと
ができる。すなわち、一方(図5(b)では右側)のX
線ラインセンサ22のX線透過量はエアシリンダ25、
26を駆動することにより制御できるようになってい
る。
【0030】次に図1に示したX線検査装置の動作につ
いて説明する。
【0031】ここで、X線ラインセンサ21、22には
性能のばらつきや経年変化等があり、最良の透過像を得
るためには頻度高くX線ラインセンサ21、22の感度
等を校正する必要がある。X線ラインセンサ21、22
の校正時には金属フィルタ23、24は不要なため、金
属フィルタ23、24をX線ラインセンサ21、22の
X線検知面から離しておく(金属フィルタ取り外し状
態)。金属フィルタ23、24が無い方のX線ラインセ
ンサ21側では「X線オフ状態」、「X線オン状態」の
2種類のデータを取り、金属フィルタ23、24がある
方のX線ラインセンサ22側では「X線オフ状態」、
「X線オンで金属フィルタ取り外し状態」、「X線オン
で金属フィルタ挿入状態」の3種類の条件で校正データ
を取る。なお、この校正はX線検査で使用するX線電圧
全てについて行う。
【0032】無機物(銅、鉄等)を用いて校正するとき
に、横軸を無機物厚さとし、縦軸をX線ラインセンサ出
力とする減衰特性曲線を形成し、この特性曲線を基準デ
ータとして画像処理部のメモリに記憶させておく。この
特性曲線もX線検査に使用するX線電圧全てについて行
う。
【0033】以下の3つのアルゴリズムで材料識別を行
い、結果をモニタ36、38(図1参照)に表示する。
【0034】(1) 無機物の減衰特性曲線と、2列のX線
ラインセンサ21、22の出力とをもとにして、被検査
物3の無機物相当厚を推定する。X線ラインセンサ2
1、22それぞれ用いて独自に推定した結果を比較し、
差が規定値以内であれば被検査物3は無機物であると判
定し、規定値以外であればそれ以外(有機物か、あるい
は無機物と有機物との混在)であると判定する。
【0035】(2) 校正時に、被検査物3が無い状態での
X線ラインセンサ21、22の出力比を計算しておく。
実際の検査時に取るX線ラインセンサ21、22のデー
タは、被検査物3で何らかの減衰が生じているが、同様
にX線ラインセンサ21、22の出力比を計算し、先の
校正時のデータ比と比較する。X線ラインセンサ21、
22の出力の差が規定値以内ならば有機物であると判定
し、規定値以外ならばそれ以外(無機物か、あるいは無
機物と有機物との混在)であると判定する。
【0036】(3) 上記(1) 、(2) の判定をもとに、概ね
有機物、概ね無機物、中間の3種類に識別する。
【0037】ここで、例えば金属フィルタ23、24の
減衰量を1/5とした場合、金属フィルタ23、24が
挿入されたX線ラインセンサ21、22の出力が20%
になり、金属フィルタ23、24が無いX線ラインセン
サ21、22の出力は100%となる。この状態で減衰
量が1/10の有機物のX線検査を行うと、有機物はX
線電圧の変化に対して均一にX線を減衰させるので、金
属フィルタ23、24が挿入されたX線ラインセンサ2
1、22の出力が2%になり、金属フィルタ23、24
が無いX線ラインセンサ21、22の出力は10%とな
る。すなわち、被検査物3が有機物の場合は両X線ライ
ンセンサ21、22の出力の比は一定である。しかしな
がら、被検査物3が無機物の場合はX線電圧の変化に対
してX線の減衰が不均一となるので、出力比が一定とな
らない。この結果、両X線ラインセンサ21、22の出
力比が一定であるか否かで被検査物3が有機物か否かが
判定できる。
【0038】モニタ36の表示はモノクロ透視画像表示
(従来の表示方法。金属フィルタ23、24の無い側の
X線ラインセンサ21で取るデータを表示)する。また
モニタ38に識別結果をもとに3種類に色分けし、カラ
ー画像表示する。カラー画像は被検査物3を見やすくす
るためにモノクロ透視画像の輝度情報を重畳させて表示
することも可能である。なお、2台のモニタ36、38
を用いずに1台のモニタに分割表示したり、1台のモニ
タで切替え表示してもよい。
【0039】なお、本実施の形態では、2列のX線ライ
ンセンサ21、22のうちの一方のX線ラインセンサ2
2のX線検知面上にのみ金属フィルタ23、24を出し
入れする場合について説明したが、これに限定されず、
図6(a)、(b)、(c)に示すように両X線ライン
センサ21、22のX線検知面上に金属フィルタ46、
47を出し入れするようにしてもよい。
【0040】なお、図6(a)、(b)、(c)は本発
明のX線検査装置の金属フィルタの変形例を示す説明図
である。
【0041】
【実施例】(実施例1)図7は鉄板からなる金属フィル
タの透過時のセンサ出力減衰を示す図であり、横軸が鉄
の厚さ軸であり、縦軸がX線ラインセンサ出力(A/D
変換後のデータであり、鉄板の厚さが0mmのときの値
を255とする。)軸である。
【0042】例えば減衰率を1/5とすると、X線電圧
が80kVのときは鉄板の厚さは2mmであり、X線電
圧が150kVのときは鉄板の厚さは3.5mmであ
る。また減衰率を1/10とすると、X線電圧が80k
Vのときは鉄板の厚さは3mmであり、X線電圧が15
0kVのときは鉄板の厚さは6mmである。
【0043】(比較例1)図8は有機物としての水の透
過時のセンサ出力減衰を示す図であり、横軸が水の厚さ
軸であり、縦軸がX線ラインセンサ出力(A/D変換後
のデータであり、鉄板の厚さが0mmのときの値を25
5とする。)軸である。
【0044】同図より、減衰は検査電圧に依存せず、水
厚さのみに依存することが分る。
【0045】(実施例2)鉄板を金属フィルタとした場
合、金属フィルタでの最適減衰量を1/5とすると、各
検査電圧における厚さは表1のようになる。
【0046】
【表1】
【0047】(注)金属フィルタは2mm、4mmを用
意して、最適厚に近くなるように選択する。
【0048】(実施例3)鉄板を金属フィルタとした場
合、金属フィルタでの最適減衰量を1/10とすると、
各検査電圧における厚さは表2のようになる。
【0049】
【表2】
【0050】(注)金属フィルタは3mm、7mmを用
意して、最適厚に近くなるように選択する。
【0051】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0052】広範囲のX線電圧に対応できるX線検査装
置の提供を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明のX線検査装置の一実施の形態を示す斜
視図である。
【図3】図2に示したX線検査装置の側面図である。
【図4】図2に示したX線検査装置の平面図である。
【図5】(a)は図2に示したX線ラインセンサ及び金
属フィルタの拡大図であり、(b)は(a)の矢印A方
向の矢視図である。
【図6】(a)、(b)、(c)は本発明のX線検査装
置の金属フィルタの変形例を示す説明図である。
【図7】鉄板からなる金属フィルタの透過時のセンサ出
力減衰を示す図である。
【図8】有機物としての水の透過時のセンサ出力減衰を
示す図である。
【図9】従来のX線検査装置の概念図である。
【図10】X線の強度とスペクトルとの関係を示す図で
ある。
【符号の説明】
3 被検査物 10 ベルトコンベア 20 X線発生装置 21、22 X線ラインセンサ 23、24 金属フィルタ 35 透過像処理部 37 材料判別処理部(画像処理装置) 36、38 モニタ CNT 制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンベアで搬送される被検査物にX線フ
    ァンビームを照射するX線発生装置と、その透過X線を
    検知する2列のX線ラインセンサと、一方のX線ライン
    センサのX線検知面に上記X線ファンビームを遮るよう
    に配置された金属フィルタと、両X線ラインセンサから
    の出力電圧の差より上記被検査物の材料を識別しモニタ
    に画像表示する画像処理装置とを備えたX線検査装置に
    おいて、上記X線発生装置のX線電圧が可変式であり、
    上記金属フィルタが複数枚の金属板からなり、上記X線
    発生装置のX線電圧に応じて上記X線ラインセンサ上か
    ら上記金属板を出し入れすることにより上記金属フィル
    タのX線減衰量を制御する制御装置を有することを特徴
    とするX線検査装置。
  2. 【請求項2】 上記画像処理装置は、両X線ラインセン
    サにおける透過X線の量の差から上記被検査物の透過画
    像を無機物、有機物及び混合物毎に色付け表示する請求
    項1に記載のX線検査装置。
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