JP4460140B2 - X線異物検出装置 - Google Patents
X線異物検出装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4460140B2 JP4460140B2 JP2000325781A JP2000325781A JP4460140B2 JP 4460140 B2 JP4460140 B2 JP 4460140B2 JP 2000325781 A JP2000325781 A JP 2000325781A JP 2000325781 A JP2000325781 A JP 2000325781A JP 4460140 B2 JP4460140 B2 JP 4460140B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inspection object
- display
- image
- ray
- displayed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば生肉、魚、加工食品、医薬などの各品種の被検査物に対し、X線を曝射したときのX線の透過量から被検査物中の異物を検出するX線異物検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
X線異物検出装置は、搬送ライン上を順次搬送されてくる例えば生肉、魚、加工食品、医薬などの各品種の被検査物にX線を曝射し、この曝射したX線の透過量から被検査物中に金属、ガラス、石、骨などの異物が混入しているか否かを検出する装置である。
【0003】
この種のX線異物検出装置では、X線曝射時の被検査物の内部状態を示す画像表示や良否判定表示などが装置本体の前面に設けられた表示器の表示画面上に表示されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種のX線異物検出装置では、高速かつ効率的に被検査物の異物混入の有無を検査するため、例えば製品の搬送されてくる数が多い場合や長い製品の場合には、ベルトコンベアのベルトスピードを高速に切り換えて処理を行うことにより対処している。
【0005】
このため、表示器の表示画面上に表示されるX線曝射時の被検査物の画像表示を被検査物の動きに合わせてスクロール表示した場合、例えばベルトコンベアのベルトスピードが10m/分のときに被検査物の画像が1秒間表示されるとすると、ベルトコンベアのベルトスピードを2倍の20m/分に切り換えた場合には、被検査物の画像表示が0.5秒間に短縮されることになる。
【0006】
そして、特に、順次搬送されてくる被検査物を一つ一つ表示器の表示画面を目視して被検査物の良否を判断する場合には、ベルトコンベアのベルトスピードを高速に切り換えると、被検査物の画像がそれまでよりも速く表示画面上を通り過ぎるため、全体的に画像が見ずらくなり、被検査物に異物が混入している場合、その異物の混入箇所を確認しずらくなるという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、被検査物を搬送させる搬送部の搬送速度が高速な場合でもX線曝射時の内部状態を示す被検査物の画像を見やすくして異物混入の有無を容易に確認することができるX線異物検出装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係るX線異物検出装置は、被検査物2にX線を曝射し、このX線の曝射に伴って前記被検査物を透過してくるX線の透過量をX線検出器9で検出して、前記被検査物中の異物の有無を検査するX線異物検出装置1において、
前記X線曝射時の内部状態を示す前記被検査物の透過画像Aを表示する表示器6と、
前記X線検出器9からから入力される前記X線の透過量に応じた電気信号に基づいて前記異物の有無を検査するとともに、該電気信号を出力する制御手段13と、
前記制御手段から出力される前記電気信号を受け前記被検査物の画像を得て、前記被検査物を搬送する搬送部3の搬送速度に応じて前記被検査物の搬送方向に対して前記被検査物の該画像の伸縮率を可変して生成した画像データを前記透過画像Aとして前記表示器の表示エリア6a内に表示する表示制御手段15とを備えており、
前記表示制御手段15は、前記搬送部の搬送速度が速いときは前記被検査物の搬送方向に対して前記被検査物の前記画像を間引いて圧縮した前記画像データを前記透過画像Aとして前記表示エリア内に表示し、前記搬送部の搬送速度が遅いときには前記被検査物の搬送方向に対して前記被検査物の画像を重ねて伸長した前記画像データを前記透過画像Aとして前記表示エリア内に表示することを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1のX線異物検出装置において、
前記表示器6の表示エリア6a内には、前記被検査物2の前記透過画像Aとともに前記透過画像の伸縮率が同時に表示されることを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1のX線異物検出装置において、
前記被検査物2の前記透過画像を前記表示器6の表示エリア6a内に固定表示するモードと、前記被検査物の前記透過画像Aを前記表示器の表示エリア内に前記被検査物の動きに合わせてスクロール表示するモードとを選択的に切り替える手段を備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明のX線異物検出装置1では、被検査物2を搬送する搬送部3(ベルトコンベア)の搬送速度に応じて表示器6の表示エリア6a内に表示されるX線曝射時の内部状態を示す被検査物2の画像Aの搬送方向に対する伸縮率を可変しており、搬送速度が速い場合には被検査物2の搬送方向に対して被検査物2の画像Aが縮まった状態で表示される。これに対し、搬送速度が遅い場合には被検査物2の搬送方向に対して被検査物2の画像Aが間延びした状態で表示される。
【0012】
これにより、搬送速度が速い場合には、従来に比べて、被検査物2の画像Aを表示器6の表示エリア6a内に長く止めることができ、画像を見やすくして被検査物2中の異物の有無が確認しやすくなる。これに対し、搬送速度が遅い場合には、被検査物2の画像が被検査物2の搬送方向に対して間延びし、拡大されたイメージで表示されるので、さらに画像が見やすくなり、しかも画像が表示エリア6a内に止まっている時間も長くなり、より確実に被検査物2中の異物混入の有無を確認することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明によるX線異物検出装置の全体構成を示すブロック図、図2は同X線異物検出装置の外観を示す斜視図である。
【0014】
図1および図2に示すように、X線異物検出装置1は、搬送ラインの一部に設けられ、所定間隔をおいて順次搬送されてくる被検査物2中(表面も含む)に混入される異物の有無を検出するものである。このX線異物検出装置1は、搬送部3と異物検出部4とが装置本体1a内部に設けられ、設定入力部5と表示器6からなる操作パネル7が装置本体1aの前面上部に設けられている。
【0015】
図2に示すように、搬送部3は、例えば生肉、魚、加工食品、医薬などの各品種の被検査物2を搬送するもので、例えば装置本体1aに対して水平に配置されたベルトコンベアで構成される。搬送部3は、駆動モータ6の駆動により予め設定された所定の搬送速度で図1の矢印方向に搬入口3aから搬入された被検査物2を搬出口3bへ搬出している。
【0016】
図1および図2に示すように、異物検出部4は、搬送される被検査物2を搬送路途中において異物を検出するもので、ベルトコンベア3の上方に所定高さ離れて設けられるX線発生器8と、ベルトコンベア3内にX線発生器8と対向して設けられるX線検出器9を備えて構成される。
【0017】
設定入力部5は、不図示のメニューキーの操作によって表示器6に設定画面を表示させた状態で、不図示のキー入力によってベルトコンベア3のベルトスピード(搬送速度)が所定速度(例えば5〜60m/分)に設定できるようになっている。また、設定入力部5は、被検査物2の異物検査に関する各種設定や指示を与えるための複数のキーを備えている。特に図示はしないが、例えば装置運転の開始を指示するときに操作されるスタートキー、装置運転の停止を指示するときに操作されるストップキー、表示器6に表示される画像を固定表示するモードと、表示器6に表示される画像を被検査物2の動きに合わせてスクロール表示するモードのいずれかに選択的に画面を切り替えるときに操作される画面切替キーなどを備えている。
【0018】
X線発生器8は、金属製の箱体11内部に設けられる円筒状のX線管12を不図示の絶縁油により浸漬した構成であり、X線管12の陰極からの電子ビームを陽極ターゲットに照射させてX線を生成している。X線管12は、その長手方向が被検査物2の搬送方向(図1の矢印方向)と直交するように設けられている。X線管12により生成されたX線は、下方のX線検出器9に向けて、長手方向に沿った不図示のスリットを介して、略円錐状のX線を略三角形状のスクリーン状にして曝射するようになっている。
【0019】
X線検出器9は、被検査物2に対してX線が曝射されたときに、被検査物2を透過してくるX線を検出し、この検出したX線の透過量に応じた電気信号を出力している。
【0020】
図示はしないが、X線検出器9には、例えばベルトコンベア3上を搬送される被検査物2の搬送方向(図1の矢印方向)と直交する方向にライン状に配列された複数のフォトダイオードと、フォトダイオード上に設けられたシンチレータとを備えたアレイ状のラインセンサが用いられる。このような構成によるX線検出器9では、被検査物2に対してX線発生器8からX線が曝射されたときに、被検査物2を透過してくるX線をシンチレータで受けて光に変換する。さらにシンチレータで変換された光は、その下部に配置されるフォトダイオードによって受光される。そして、各フォトダイオードは、受光した光を電気信号に変換して出力する。このX線検出器9による電気信号は、図1に示す制御手段13に入力される。
【0021】
制御手段13には、ユーザーによって操作される設定入力部5からの信号が入力しており、設定入力部5によりベルトコンベア3の搬送速度が変更されたときに、表示器6に表示される画像の被検査物2の搬送方向に対する伸縮率を可変する伸縮率可変指令を表示制御手段15に出力している。また、制御手段13には、設定入力部5の所定のキー入力により、装置運転の開始・停止を制御したり、表示器6に表示されるX線曝射時の被検査物2の全体画像Aを固定表示する固定表示モードと、前記画像Aを被検査物2の動きに合わせてスクロール表示するスクロール表示モードのいずれかに選択的に画面を切り替える画面切替指令を表示制御手段15に出力している。
【0022】
さらに、制御手段13には、被検査物2の通過を検出するための位置検出手段14からの信号が入力される。位置検出手段14は、例えばベルトコンベア3の搬入口3a側に設けられる一対の投受光器からなるフォトセンサで構成される。この構成により、被検査物2がフォトセンサの前を通過していない状態では、投光器から出射された光がそのまま受光器に受光される。これに対し、被検査物2がフォトセンサの前を通過している間は、投光器から出射された光が被検査物2によって遮られ、受光器が検出する受光量が減少する。そして、フォトセンサからは受光器が検出する受光量に応じた電気信号が制御手段13に入力される。例えば被検査物2がフォトセンサの前を通過していない状態では位置検出手段14からオフ信号が制御手段13に入力され、被検査物2がフォトセンサの前を通過している間では位置検出手段14からオン信号が制御手段13に入力される。
【0023】
そして、制御手段13は、位置検出手段14が被検査物2の先端を検出してから後端を検出するまでにX線検出器9から入力される電気信号を被検査物2のデータとして表示制御手段15に出力している。また、制御手段13では、被検査物2を透過したX線の透過量に応じた電気信号に基づいて被検査物2中に金属、ガラス、石、骨などの異物が混入されているか否かの判別を行い、さらにこの判別結果から被検査物2の良否を判断し、被検査物2が良品又は不良品であるかを示す選別信号等を外部出力している。このときの被検査物2の検査結果は表示制御手段15にも入力される。
【0024】
表示制御手段15には、制御手段13から被検査物2の検査データ、検査結果データ、伸縮率データなどが入力される。表示制御手段15では、表示器6の表示エリアに対し、X線曝射時の被検査物2の画像Aを表示画面上に表示するべく、制御手段13からの各種データに基づいて表示器6の表示を制御している。また、表示制御手段15は、制御手段13から伸縮率可変指令が入力されたときに、その伸縮率の表示を含め、被検査物2の搬送方向に対する画像データを所定伸縮率で伸縮して表示器6に展開表示している。さらに、表示制御手段15は、制御手段13から画面切替指令が入力されたときに、現在の表示が固定表示モードであればスクロール表示モードに切り替え、現在の表示がスクロール表示モードであれば固定表示モードに切り替えて表示器6の表示を制御している。
【0025】
上記のように構成されるX線異物検出装置1では、被検査物2がベルトコンベア3の搬入口3aより搬入されると、その搬送過程において被検査物2にX線発生器8からX線が曝射される。このX線の曝射に伴って被検査物2を透過してくるX線はX線検出器9によって検出される。そして、制御手段13は、X線検出器9によって検出されたX線の透過量に応じた電気信号に基づいて被検査物2中に異物が混入している否かを判別し、この判別結果から良品又は不良品を示す選別信号などを外部出力する。そして、上記検査を終えた被検査物2は、制御手段13から出力される選別信号に応じて良品と不良品とに選別される。
【0026】
ここで、上記被検査物2の検査にあたって、X線曝射時の内部状態を示す被検査物2の画像Aは、後述する表示処理を経て表示器6の表示画面上に所定の伸縮率で表示される。
【0027】
図3は上記X線異物検出装置1の表示制御手段15の内部構成を示すブロック図である。
【0028】
図3において、表示制御手段15は、表示制御部15a、表示アドレス生成部15b、画像処理部15c、情報表示データ記憶部(VRAM1)15d、画像データ記憶部(VRAM2)15e、情報表示データバッファ15f、画像データバッファ15gを備えて構成される。
【0029】
表示制御部15aは、X線検出器9の検出によって得られる被検査物2の画像を表示器6に表示する際の画像の伸縮率を表す伸縮率データを作成している。
【0030】
表示アドレス生成部15bは、情報表示データ記憶部15dの読み出しアドレスと画像データ記憶部15eの読み出しアドレスを生成している。また、表示アドレス生成部15bは、生成したアドレスに対応して情報表示データバッファ15fと画像データバッファ15gを切り替えている。
【0031】
画像処理部15cは、制御手段13からの被検査物2の画像データをベルトコンベア3のベルトスピード(被検査物2の搬送速度)に応じた伸縮率で伸縮して画像処理を行っている。
【0032】
情報表示データ記憶部15dは、表示アドレス生成部15bで生成されたアドレスに表示制御部15aからの表示情報(表示器6に表示される被検査物2の画像Aの伸縮率を示す画像伸縮率データ)を記憶している。画像データ記憶部15eは、表示アドレス生成部15bで生成されたアドレスに画像処理部15cで処理された画像データを記憶している。
【0033】
情報表示データバッファ15fと画像データバッファ15gは、表示アドレス生成部15bによって生成されたアドレスに対応して切り替えが行われ、この切り替えによりいずれかのデータが表示器6に出力され、被検査物2の画像Aおよび画像Aの伸縮率を示す表示Bが表示器6の表示画面上の同一表示エリア6aの所定箇所に表示される。
【0034】
次に、図4は上記X線異物検出装置においてベルトコンベア3のベルトスピードを可変したときの表示器6の表示処理の概略を示すフローチャート、図5(a)〜(c)はベルトコンベア3のベルトスピードに応じた表示器6の表示状態を模式的に示す図である。
【0035】
以下、ベルトコンベア3のベルトスピード(被検査物2の搬送速度)に応じた表示器6の表示処理の動作について説明する。
【0036】
まず、ベルトコンベア3のベルトスピードを決定する(ST1)。ここでは、設定入力部5からの設定入力により、ベルトスピードが標準、2倍(高速)、1/2(低速)の3段階に切り換えられるものとしている。
【0037】
ベルトコンベア3のベルトスピードが標準の場合には(ST2:標準)、画像データ記憶部15eのデータサイズをそのままにしてデータを表示器6に送るように処理される(ST3)。その後、運転が開始され(ST4)、被検査物2の異物検査が実行される。更に説明すると、画像処理部15cは、制御手段13からの被検査物2の画像データをそのままのデータサイズで処理する。この画像データは、画像記憶部15eに対して表示アドレス生成部15bで生成されたアドレスに記憶される。また、表示制御部15aは、上記被検査物2の画像データのデータサイズを示す伸縮率データを作成し、この作成された伸縮率データが情報表示データ記憶部15dに対して表示アドレス生成部15bで生成されたアドレスに記憶される。そして、上記画像データと伸縮率データを表示器6の表示エリア6aに展開表示する。これにより、図5(b)に示すように、表示器6の表示エリア6a内の中央に被検査物の画像Aが表示される。また同時に、被検査物2の画像Aの伸縮率を表す伸縮率データとして、例えば「1:1」の数値表示が表示エリア6aの右下部分になされる。
【0038】
ベルトコンベア3のベルトスピードを標準の2倍にした場合には(ST2:2倍)、画像データ記憶部15eのデータサイズ(ライン数)を1/2にして1ライン毎にデータが間引かれた状態で表示器6にデータを送るように処理される(ST5)。その後、運転が開始され(ST4)、被検査物2の異物検査が実行される。更に説明すると、画像処理部15cは、制御手段13からの被検査物2の画像データを1/2のデータサイズにする。被検査物2の画像データを1/2のデータサイズにする場合には、例えば1ライン毎にデータが間引かれて圧縮される。1/2のデータサイズによる画像データは、画像記憶部15eに対して表示アドレス生成部15bで生成されたアドレスに記憶される。また、表示制御部15aは、上記被検査物2の画像データのデータサイズの伸縮率を示す伸縮率データを作成し、この作成された伸縮率データが情報表示データ記憶部15dに対して表示アドレス生成部15bで生成されたアドレスに記憶される。そして、上記画像データと伸縮率データを表示器6の表示エリア6aに展開表示する。これにより、図5(b)に示すように、表示器6の表示エリア6a内の中央には、ベルトスピードが標準のときに比べて被検査物2の搬送方向の幅が1/2に圧縮された状態で被検査物2の画像Aが表示される。また同時に、被検査物2の画像Aの伸縮率を表す伸縮率データとして、例えば「1:2」の数値表示が表示エリア6aの右下部分になされる。
【0039】
ベルトコンベア3のベルトスピードを標準の1/2にした場合には(ST2:1/2)、画像データ記憶部15eのデータサイズ(ライン数)を2倍にして同じデータを重ね表示するように表示器6にデータを送るように処理される(ST6)。その後、運転が開始され(ST4)、被検査物2の異物検査が実行される。更に説明すると、画像処理部15cは、制御手段13からの被検査物2の画像データを2倍のデータサイズにする。被検査物2の画像データを2倍のデータサイズにする場合には、例えば1ラインのデータを2回重ねて伸長される。2倍のデータサイズによる画像データは、画像記憶部15eに対して表示アドレス生成部15bで生成されたアドレスに記憶される。また、表示制御部15aは、上記被検査物2の画像データのデータサイズの伸縮率を示す伸縮率データを作成し、この作成された伸縮率データが情報表示データ記憶部15dに対して表示アドレス生成部15bで生成されたアドレスに記憶される。そして、上記画像データと伸縮率データを表示器6の表示エリア6aに展開表示する。これにより、図5(c)に示すように、表示器6の表示エリア6a内の中央には、ベルトスピードが標準のときに比べて被検査物2の搬送方向の幅が2倍に伸長された状態で被検査物2の画像Aが表示される。また同時に、画像Aの伸縮率を表す伸縮率データとして、例えば「1:0.5」の数値表示が表示エリア6aの右下部分になされる。
【0040】
ところで、上述した表示処理において、表示器6の表示エリア6a内に表示される被検査物2の画像Aは、通常固定表示モードに設定されているが、設定入力部5の画面切替キー(不図示)が操作されたときは、固定表示モードからスクロール表示モードに変更され、被検査物2の画像Aが被検査物2の動きに合わせてスクロール表示される。
【0041】
また、上記表示処理において、被検査物2の画像Aとともに表示器6の表示エリア6a内に表示される伸縮率データは、図5に示すような数値表示に限らず、例えば倍率を表示してもよい。
【0042】
このように、本例のX線異物検出装置1では、被検査物2を搬送する搬送部(ベルトコンベア)3の搬送速度(ベルトスピード)に応じて表示器6に表示されるX線曝射時の内部状態を示す被検査物の画像Aにおける被検査物2の搬送方向に対する伸縮率を可変している。これにより、搬送速度が速い場合には被検査物2の搬送方向に対して画像Aが圧縮されて縮まった状態で表示され、搬送速度が遅い場合には被検査物2の搬送方向に対して画像Aが伸長されて間延びした状態で表示される。
【0043】
したがって、搬送速度が速い場合には、従来に比べて、被検査物2の画像Aを表示器6の表示エリア6a内に長く止めることができるので、画像が見やすくなり、被検査物2に異物が混入されている場合でもその位置を確認することができる。これに対し、搬送速度が遅い場合では、被検査物2の画像Aが被検査物2の搬送方向に対して間延びし、拡大されたイメージで表示されるので、さらに画像が見やすく、画像が表示エリア6a内に止まっている時間も長くなり、より確実に被検査物2中の異物混入の有無を確認することができる。
【0044】
また、表示器6の表示エリア6a内には、被検査物2の画像Aとともに、画像Aの伸縮率が表示されるので、現在の表示状態として、表示エリア6a内に表示されている被検査物2の画像Aが伸縮されて加工処理されたものか否かをユーザーに認識させることができる。
【0045】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、被検査物を搬送する搬送部の搬送速度が速いときに被検査物の搬送方向に対して被検査物の画像を間引いて圧縮した画像データを透過画像として表示エリア内に表示し、搬送速度が遅いときには被検査物の搬送方向に対して被検査物の画像を重ねて伸長した画像データを透過画像として表示エリア内に表示するので、搬送速度が速い場合には、従来に比べて、被検査物の画像を表示器の表示エリア内に長く止めることができ、画像が見やすくなり、被検査物に異物が混入されている場合でもその位置を確認することができる。これに対し、搬送速度が遅い場合では、被検査物の画像が被検査物の搬送方向に対して間延びし、拡大されたイメージで表示されるので、さらに画像が見やすく、画像が表示エリア内に止まっている時間も長くなり、より確実に被検査物中の異物混入の有無を確認することができる。
【0046】
また、表示器の表示エリア内には、被検査物の画像とともに、画像の伸縮率が表示されるので、現在の表示状態として、表示エリア内に表示されている被検査物の画像が伸縮されて加工処理されたものか否かをユーザーに認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるX線異物検出装置の全体構成を示すブロック図
【図2】本発明によるX線異物検出装置の外観を示す斜視図
【図3】本発明によるX線異物検出装置の表示制御手段の内部構成を示すブロック図
【図4】本発明によるX線異物検出装置においてベルトコンベアのベルトスピードを可変したときの表示器の表示処理の概略を示すフローチャート
【図5】(a),(b),(c)本発明によるX線異物検出装置においてベルトコンベアのベルトスピードに応じた表示器の表示状態を模式的に示す図
【符号の説明】
1…X線異物検出装置、2…被検査物、3…搬送部、6…表示器、6a…表示エリア、15…表示制御手段。
Claims (3)
- 被検査物(2)にX線を曝射し、このX線の曝射に伴って前記被検査物を透過してくるX線の透過量をX線検出器(9)で検出して、前記被検査物中の異物の有無を検査するX線異物検出装置(1)において、
前記X線曝射時の内部状態を示す前記被検査物の透過画像(A)を表示する表示器(6)と、
前記X線検出器から(9)から入力される前記X線の透過量に応じた電気信号に基づいて前記異物の有無を検査するとともに、該電気信号を出力する制御手段(13)と、
前記制御手段から出力される前記電気信号を受け前記被検査物の画像を得て、前記被検査物を搬送する搬送部(3)の搬送速度に応じて前記被検査物の搬送方向に対して前記被検査物の該画像の伸縮率を可変して生成した画像データを前記透過画像(A)として前記表示器の表示エリア(6a)内に表示する表示制御手段(15)とを備えており、
前記表示制御手段(15)は、前記搬送部の搬送速度が速いときは前記被検査物の搬送方向に対して前記被検査物の前記画像を間引いて圧縮した前記画像データを前記透過画像(A)として前記表示エリア内に表示し、前記搬送部の搬送速度が遅いときには前記被検査物の搬送方向に対して前記被検査物の画像を重ねて伸長した前記画像データを前記透過画像(A)として前記表示エリア内に表示することを特徴とするX線異物検出装置。 - 前記表示器(6)の表示エリア(6a)内には、前記被検査物(2)の前記透過画像(A)とともに前記透過画像の伸縮率が同時に表示されることを特徴とする請求項1記載のX線異物検出装置。
- 前記被検査物(2)の前記透過画像を前記表示器(6)の表示エリア(6a)内に固定表示するモードと、前記被検査物の前記透過画像(A)を前記表示器の表示エリア内に前記被検査物の動きに合わせてスクロール表示するモードとを選択的に切り替える手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のX線異物検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000325781A JP4460140B2 (ja) | 2000-10-25 | 2000-10-25 | X線異物検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000325781A JP4460140B2 (ja) | 2000-10-25 | 2000-10-25 | X線異物検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002131244A JP2002131244A (ja) | 2002-05-09 |
JP4460140B2 true JP4460140B2 (ja) | 2010-05-12 |
Family
ID=18803086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000325781A Expired - Lifetime JP4460140B2 (ja) | 2000-10-25 | 2000-10-25 | X線異物検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4460140B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7561663B2 (en) | 2004-06-24 | 2009-07-14 | Anritsu Industrial Solutions Co., Ltd. | X-ray detection device for foreign matter |
JP2007303848A (ja) * | 2006-05-09 | 2007-11-22 | Shimadzu Corp | X線透視装置 |
JP2009080030A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Ishida Co Ltd | X線検査装置 |
BR112016001572A2 (pt) * | 2013-07-23 | 2020-08-25 | Rapiscan Systems, Inc. | Métodos para melhorar a velocidade de processamento para a inspeção de objeto |
US10345479B2 (en) | 2015-09-16 | 2019-07-09 | Rapiscan Systems, Inc. | Portable X-ray scanner |
-
2000
- 2000-10-25 JP JP2000325781A patent/JP4460140B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002131244A (ja) | 2002-05-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007232586A (ja) | X線検査装置 | |
JP3875842B2 (ja) | X線異物検出装置及び該装置における不良品検出方法 | |
JP3828781B2 (ja) | X線異物検出装置 | |
JP2002168805A (ja) | X線異物検出装置 | |
JP4460140B2 (ja) | X線異物検出装置 | |
JP3756751B2 (ja) | X線異物検出装置 | |
JP4460139B2 (ja) | X線異物検出装置 | |
JP3888623B2 (ja) | X線異物検出方法及びx線異物検出装置 | |
JP3943072B2 (ja) | X線検査装置 | |
JP4530523B2 (ja) | X線異物検出装置 | |
JP4737427B2 (ja) | インラインx線透視装置 | |
JP2002310944A (ja) | 放射線検査装置 | |
JP6480171B2 (ja) | X線検査装置 | |
JP4658703B2 (ja) | 個数検査装置及び個数検査方法 | |
JP4156645B2 (ja) | X線異物検出装置 | |
JP4052301B2 (ja) | X線異物検査装置およびx線異物検査装置のための判定用パラメータ設定装置 | |
JP2007303851A5 (ja) | ||
JP6388826B2 (ja) | X線検査装置 | |
JP3682587B2 (ja) | X線異物検査装置およびx線異物検査装置のための判定用パラメータ設定装置 | |
JP6274939B2 (ja) | X線検査装置 | |
JP3860144B2 (ja) | X線検査装置 | |
JP6388827B2 (ja) | X線検査装置 | |
JP6457854B2 (ja) | X線検査装置 | |
JP6581789B2 (ja) | 物品検査装置 | |
EP4224153A1 (en) | X-ray inspection apparatus |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061228 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081225 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090908 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091023 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100209 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100212 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4460140 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140219 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |