JP2001098122A - 樹脂組成物及び多層構造体 - Google Patents

樹脂組成物及び多層構造体

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JP2001098122A
JP2001098122A JP27545099A JP27545099A JP2001098122A JP 2001098122 A JP2001098122 A JP 2001098122A JP 27545099 A JP27545099 A JP 27545099A JP 27545099 A JP27545099 A JP 27545099A JP 2001098122 A JP2001098122 A JP 2001098122A
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JP
Japan
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evoh
resin composition
flow
ethylene
mol
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JP27545099A
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English (en)
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Tomoyuki Yamamoto
友之 山本
Kenji Nimiya
賢二 仁宮
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B9/00Making granules
    • B29B9/12Making granules characterised by structure or composition
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B9/00Making granules
    • B29B9/02Making granules by dividing preformed material
    • B29B9/06Making granules by dividing preformed material in the form of filamentary material, e.g. combined with extrusion

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱延伸成形性(偏肉や色調等の外観性、ガ
スバリア性、連続成形性)に優れた樹脂組成物及びそれ
を用いた多層構造体を提供すること。 【解決手段】 2種以上のエチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物からなり、示差走査熱量計で測定(昇温速度
10℃/min)される融解ピーク温度が175℃以上
のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物を50重量%
以上含有し、かつ特定の関係式を満足する樹脂組成物及
び該組成物を用いた多層構造体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エチレン−酢酸ビ
ニル系共重合体ケン化物(以下、EVOHと略記する)
の樹脂組成物及びそれを用いた多層構造体に関し、更に
詳しくは加熱延伸成形性(偏肉や色調等の外観性、ガス
バリア性、連続成形性)に優れたEVOH樹脂組成物及
びそれを用いた多層構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、EVOHは、透明性、帯電防止
性、耐油性、耐溶剤性、ガスバリア性、保香性などに優
れている反面、耐衝撃性が劣るため他の熱可塑性樹脂と
積層して多層構造体として用いられている。しかし、こ
の多層構造体を延伸しようとすると、延伸時にEVOH
層に破断、ピンホール、クラックなどが発生し、その結
果外観、ガスバリア性が悪化するといった問題点を有す
る。かかる問題点を改善する目的で、特開昭61−47
52号公報には、少なくとも2種のエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体を、溶液状態で混合した後、けん化すること
によって得られた特定のエチレン含量、けん化度を有
し、かつ示差走査熱量計(以下DSCと略記する)によ
る特有の融解曲線をもつEVOHからなる気体遮断性成
形材料が開示され、特開平2−261847号公報に
は、2種以上の特定のEVOHからなり、再けん化前後
の組成物がDSCにおいて特有の吸熱ピークを有するE
VOH組成物が開示され、その実施例には同様に、2種
のエチレン−酢酸ビニル共重合体を溶液状態で混合した
後にけん化することが挙げられ、特開平5−20086
5号公報には、特定のEVOH層を少なくとも一層有
し、かつ90℃の熱水中に一分間浸漬したときの面積収
縮率が10%以上である熱収縮フィルム又は多層フィル
ムが開示され、その実施例には、2種のEVOHを溶液
状態で混合することが挙げられ、特開平8−31127
6号公報では、DSCで、特有の吸熱ピークを示すEV
OH樹脂組成物およびそれを用いた多層延伸フィルムが
開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
61−4752号公報や特開平2−261847号公報
開示技術では、加熱延伸成形後の成形物の偏肉防止とガ
スバリア性については改善が認められるものの、連続成
形性が不充分であり、成形物の色調については何の配慮
もされておらず、また特殊な製造法を用いているため生
産コストが不利となり、特開平5−200865号公報
開示技術では、得られたフィルムの延伸性および熱収縮
性には優れるものの、そのガスバリア性に劣るため、熱
収縮性フィルム以外の高いガスバリア性を要求される用
途には不適であり、特開平8−311276号公報開示
技術では、多層延伸フィルムの分野においては優れた適
性を示すものの、カップやボトル等の厚肉容器の分野に
おいては、加熱延伸成形体の色調の点で、改良の余地が
残るものである。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明者等は、かかる問
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、2種以上のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体ケン化物からなり、示差走査
熱量計で測定(昇温速度10℃/min)される融解ピ
ーク温度が175℃以上のエチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物を50重量%以上含有し、かつ下記(1)及
び(2)式を満足することを特徴とする樹脂組成物が、
かかる課題を解決することを見出し、本発明を完成し
た。 Vflow≧45 ・・・(1) 5≦P≦500 ・・・(2) 但し、Vflowは160℃における活性化体積(n
3)、Pは樹脂組成物中のリン含有量(ppm)をそ
れぞれ表し、活性化体積(Vflow)とは、シート状の樹
脂組成物を種々の歪速度で伸張時の降伏応力(σY)を
測定し、下記(3)のEyringの式により求められ
るものである。 σY/2=ΔH/Vflow−kT/Vflow・ln(γ'0/γ')・・・(3) 上式において、σYは公称一軸伸張降伏応力(公称一軸
伸張応力とは、伸張時の荷重を初期試料断面積で割った
もので、伸張に伴う断面積の変化を考慮していない応力
である)(Pa)、ΔHは活性化エネルギー(J)、V
flowは活性化体積(nm3)、kはボルツマン定数、T
は絶対温度(K)、γ'0は定数、γ'は剪断歪速度(s
ec-1)をそれぞれ表す。
【0005】上記において、実際に活性化体積
(Vflow)を求めるに当たっては、先ず、樹脂組成物を
厚さ約0.2mm、長さ300mm、幅10mmの短冊
形に成形して測定用試料とし、かかる試料の160℃に
おける公称伸張時の降伏応力(σY)を伸張レオメータ
ー(例えば、岩本製作所製「MI−MR−10」、チャ
ック間距離は150mm)を使用して測定する。具体的
には、種々の一軸伸張歪速度(ε')(例えば、0.0
1sec-1、0.1sec-1、1sec-1)で測定を行
って、得られる応力−伸度曲線を解析することにより求
めることができる。より具体的に説明すれば、上記の
(3)式は、 σY/2={ΔH/Vflow−kT/Vflow・lnγ'0}+kT/Vflow・lnγ'・・・(4) と変形することができ、上記のσY/2及びlnγ'をプロ
ットすることにより、その傾きがkT/Vflowとなり、
これからVflowを求めることができる。
【0006】即ち、図1の如く伸張レオメーターにより
測定される公称応力−伸度比曲線より、公称一軸伸張降
伏応力(σY)を求める。これを一軸伸張歪速度(ε')
を上記の如く変化させて3点測定を行う。次いで、求め
られた公称一軸伸張降伏応力(σY1、σY2、σY3)と剪
断歪速度(γ')から、σY/2及びlnγ'をプロットして
直線近似したときの該直線の傾きによりVflowが求めら
れるのであるが、上記の測定においては、一軸伸張歪速
度(ε')を測定しており、一軸伸張歪速度(ε')と剪
断歪速度(γ')は、γ'=1.5ε'の関係を有する[Y
ukuo Nanzai,Polym Eng.Sci.30,96(1990)より]ため、
実際には図2に示される如くσY/2及びln1.5ε'
(=lnγ')をプロットして直線近似したその直線の傾
きよりVflowを求めればよい。尚、k=1.38×10
-23(J/K)で、T=273+160=433(K)
である。
【0007】本発明は、2種以上のEVOHの混和手段
がその相溶性に大きな影響を与えるとの知見のもと、そ
れをより向上させること及び組成物中のリン含有量のコ
ントロールという工夫によって、加熱延伸成形性を改善
しようとするものである。
【0008】以下に、本発明を詳細に述べる。先ず、本
発明の樹脂組成物は、少なくとも2種以上のEVOHか
らなり、示差走査熱量計(DSC)で測定(昇温速度1
0℃/min)される融解ピーク温度が175℃以上
(好ましくは180〜205℃)のEVOH(A)を5
0重量%以上(好ましくは55〜95重量%)含有する
ことが必要で、かかるEVOH(A)の含有量が50重
量%未満では、樹脂組成物のガスバリア性が不十分で不
適当である。また、EVOH(A)のエチレン含有量は
10〜70モル%、好ましくは20〜60モル%で、ケ
ン化度は80モル%以上、好ましくは90モル%以上で
あることが望ましい。エチレン含有量が10モル%未満
では高湿時のガスバリア性、溶融成形性が低下し、70
モル%を越えると充分なガスバリア性が得られない。
又、ケン化度が80モル%未満ではガスバリア性や、熱
安定性、耐湿性が低下する。
【0009】該EVOH(A)はエチレン−酢酸ビニル
系共重合体のケン化によって得られ、該エチレン−酢酸
ビニル系共重合体は、公知の任意の重合法、例えば懸濁
重合、エマルジョン重合、溶液重合などにより製造さ
れ、エチレン−酢酸ビニル系共重合体のケン化も公知の
方法で行い得る。また、該EVOH(A)は、本発明の
効果を阻害しない範囲で共重合可能なエチレン性不飽和
単量体を共重合していてもよく、かかる単量体として
は、プロピレン、1−ブテン、イソブテン等のオレフィ
ン類、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、(無
水)フタル酸、(無水)マレイン酸、(無水)イタコン
酸等の不飽和酸類あるいはその塩あるいは炭素数1〜1
8のモノまたはジアルキルエステル類、アクリルアミ
ド、炭素数1〜18のN−アルキルアクリルアミド、
N,N−ジメチルアクリルアミド、2−アクリルアミド
プロパンスルホン酸あるいはその塩、アクリルアミドプ
ロピルジメチルアミンあるいはその酸塩あるいはその4
級塩等のアクリルアミド類、メタクリルアミド、炭素数
1〜18のN−アルキルメタクリルアミド、N,N−ジ
メチルメタクリルアミド、2−メタクリルアミドプロパ
ンスルホン酸あるいはその塩、メタクリルアミドプロピ
ルジメチルアミンあるいはその酸塩あるいはその4級塩
等のメタクリルアミド類、N−ビニルピロリドン、N−
ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド等のN−
ビニルアミド類、アクリルニトリル、メタクリルニトリ
ル等のシアン化ビニル類、炭素数1〜18のアルキルビ
ニルエーテル、ヒドロキシアルキルビニルエーテル、ア
ルコキシアルキルビニルエーテル等のビニルエーテル
類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ
化ビニリデン、臭化ビニル等のハロゲン化ビニル類、ト
リメトキシビニルシラン等のビニルシラン類、酢酸アリ
ル、塩化アリル、アリルアルコール、ジメチルアリルア
ルコール、トリメチル−(3−アクリルアミド−3−ジ
メチルプロピル)−アンモニウムクロリド、アクリルア
ミド−2−メチルプロパンスルホン酸等が挙げられる。
又、同様に本発明の趣旨を損なわない範囲で、ウレタン
化、アセタール化、シアノエチル化など「後変性」され
ても差し支えない。
【0010】本発明の樹脂組成物に含有される上記のE
VOH(A)以外のその他のEVOHとしては特に限定
されず、上記のEVOH(A)とエチレン含有量やケン
化度が異なるものであればよく、特に、EVOH(A)
と次に多く含有されるEVOHとのエチレン含有量の差
が4モル%以上、更には6〜20モル%、特には10〜
18モル%であることが好ましい。該エチレン含有量の
差が4モル%未満では本発明の効果が発揮されない場合
があり好ましくない。また、EVOH(A)と次に多く
含有されるEVOHとのケン化度の差は1モル%以上、
更には1.5〜10モル%、特には2〜6モル%である
ことが好ましい。該ケン化度の差が1モル%未満では、
本発明の効果が発揮されない場合があり好ましくない。
【0011】次に、本発明の樹脂組成物は、下記(1)
及び(2)式を満足することも必要である。 Vflow≧45 ・・・(1) 5≦P≦500 ・・・(2) 但し、Vflowは160℃における活性化体積(n
3)、Pは樹脂組成物中のリン含有量(ppm)をそ
れぞれ表し、活性化体積(Vflow)とは、シート状の樹
脂組成物を種々の歪速度で伸張時の降伏応力(σY)を
測定し、下記のEyringの式により求められるもの
である。 σY/2=ΔH/Vflow−kT/Vflow・ln(γ'0/γ')・・・(3) 上式において、σYは公称一軸伸張降伏応力(Pa)、
ΔHは活性化エネルギー(J)、Vflowは活性化体積
(nm3)、kはボルツマン定数、Tは絶対温度
(k)、γ'0は定数、γ'は剪断歪速度(sec-1)を
それぞれ表す。上記の(1)式において、Vflow<45
の時、即ち活性化体積が45nm3よりも小さい時はE
VOH層にクラックやクレーズが発生したり、連続成形
性が不充分となったりして本発明の目的を達成すること
はできず、好ましくはVflow≧47、更にはVflow≧5
0で、上限としては特に限定はされないが、成形性を考
慮すれば、300以下が好ましく、300を越えると伸
張時の張力が低くなりすぎて成形性が低下して好ましく
ない。
【0012】また、上記の(2)式において、樹脂組成
物中のP(リン)含有量(ppm)が5(ppm)未満
では、加熱延伸成形後の成形物(特に肉厚部)の色調が
不充分となり連続成形性も低下する傾向にあり、逆に5
00(ppm)を越えると、得られる成形物の偏肉が著
しくなり連続成形性も低下して本発明の目的を達成する
ことはできず、好ましくは10〜200(ppm)で、
更には15〜100(ppm)である。
【0013】尚、P(リン)の測定方法に当たっては、
樹脂組成物を硫酸と硝酸で加熱分解して、リン成分をリ
ン酸として、そのリン酸根を吸光光度法により定量す
る。
【0014】本発明の樹脂組成物は、EVOH(A)を
50重量%以上含有し、上記の如く(1)及び(2)式
を満足すればとくにその製造法について制限はないが、
特に(1)式を満足する該樹脂組成物を効率的に得るた
めには、EVOH同士の相溶性を考慮したブレンド法を
用いることが大切で、該ブレンド法としては、EVO
Hを共に溶液状態でブレンドする方法、EVOHを共
に溶融状態でブレンドする方法(メルトサイドフィード
法)、EVOHの一方を溶融状態にしてそれに固体状
態のもう一方のEVOHを加えて溶融ブレンドする方法
(ソリッドサイドフィード法)などを挙げることができ
るが、これらに制限されることはない。
【0015】の方法について詳細に述べる。EVOH
を溶液にするにあたっては、それぞれのEVOHを溶解
可能な溶剤に溶解すればよく、その溶剤や方法等につい
ては限定されないが、該溶剤としては、メタノール、エ
タノール、プロパノール、フェノール、ジメチルスルフ
ォキサイド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DM
F)、ヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)等
やこれらの溶剤を含有する水(混合溶剤)を挙げること
ができ、好ましくは水/アルコール混合溶剤が、特に好
ましくは水/メタノールおよび水/プロパノール混合溶
剤が用いられる。水/溶剤の重量混合比は10/90〜
70/30の範囲から選択することができ、さらにそれ
ぞれのEVOHの水/溶剤混合溶液において下記式
(5)を満足することが好ましい。 0.0933×(50−Et)2+6≦H2O≦0.0933×(50−Et)2+26 ・・・(5) ここで、EtはEVOHのエチレン含有量(モル%)、
2OはEVOHの水/溶剤混剤中の水の含有量(重量
%)をそれぞれ表す。
【0016】上記式(4)を満足しないような混合比の
水/溶剤混合溶剤を用いて、各EVOH溶液同士をブレ
ンドすると、本発明の樹脂組成物を得るのが難しい場合
がある。各混合溶剤中に含有される各EVOHの量とし
ては、2〜70重量%(更には5〜60重量%、特には
10〜55重量%)が、均一にブレンドできる点で好ま
しく、具体的には、イ)各EVOHの粉体やペレット等
を溶剤や水/溶剤の混合溶剤中で所定の濃度となるよう
に溶解したり、ロ)各EVOH製造時のケン化処理後の
EVOHの溶剤溶液に水、溶剤またはその混合溶剤を適
当量添加して調整したり、ハ)各EVOH製造時の析出
または析出−水洗後の含水EVOHのペレットを溶剤ま
たは水/溶剤の混合溶剤中で所定の濃度と液組成になる
ように溶解したりする方法を挙げることができ、生産上
好適にはロ)の方法が採用され得る。
【0017】こうして得られた2種のEVOH溶液の混
合方法については特に限定されず、両者を一括して混合
して攪拌する方法、一方を攪拌下にもう一方を徐々に添
加する方法などが挙げられる。3種以上のEVOH溶液
の混合方法としては、3種以上を一括して混合して攪拌
する方法、最も多く含有されるEVOHの溶液に、他の
溶液を一括して混合する方法、最も多く含有されるEV
OHの溶液に、他の溶液を個別に混合する方法等が挙げ
られる。混合に使用する装置としては、公知の混合攪拌
機やラインミキサー等が用いられる。混合時および混合
後攪拌時のEVOH溶液の温度は、30〜110℃に保
っておくと、作業性と混合の均一性の点で好ましい。
【0018】かくして得られた、2種以上のEVOHの
均一混合溶液は、次いで溶剤または混合溶剤を除去する
ことにより、本発明のEVOH樹脂組成物が得られる。
溶剤または水混合溶剤の除去方法については特に限定さ
れず、i)EVOH混合溶液を加熱して溶剤または水を
除去する方法、ii)EVOH混合溶液を凝固液と接触
させて析出せしめてからさらに乾燥する方法等を挙げる
ことができ、生産上好適にはii)の方法が採用され、
以下ii)の方法について説明する。
【0019】かかるEVOH混合溶液はそのままでもよ
いし、該溶液を適宜濃縮あるいは希釈したりすることも
可能である。この時点で、飽和脂肪族アミド(例えばス
テアリン酸アミド等)、不飽和脂肪酸アミド(例えばオレ
イン酸アミド等)、ビス脂肪酸アミド(例えばエチレンビ
スステアリン酸アミド等)、脂肪酸金属塩(例えばステア
リン酸カルシウム等)、低分子量ポリオレフィン(例えば
分子量500〜10,000程度の低分子量ポリエチレ
ン、又は低分子量ポリプロピレン等)などの滑剤、無機
塩(例えばハイドロタルサイト等)、可塑剤(例えばエ
チレングリコール、グリセリン、ヘキサンジオール等の
脂肪族多価アルコールなど)、アンチブロッキング材
(酸化ケイ素、タルク等の微小粒子など)、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、着色剤、抗菌剤等の添加剤を配合し
ても良い。
【0020】かかるEVOH混合溶液は、次いで凝固液
中にストランド状に押し出して析出させるのであるが、
EVOH溶液中のEVOHの濃度(2種以上のEVOH
の総含有量)としては10〜60重量%が好ましい。
【0021】凝固液としては水又は水/アルコール混合
溶媒、ベンゼン等の芳香族炭化水素類、アセトン、メチ
ルエチルケトン等のケトン類、ジプロピルエーテル等の
エーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル、プロピオン酸メ
チル等の有機酸エステル等が用いられるが水又は水/ア
ルコール混合溶媒が好ましい。該アルコールとしては、
メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール
が用いられるが、好ましくはメタノールが用いられる。
EVOH溶液を凝固液と接触させる温度は、−10〜4
0℃が好ましい。
【0022】EVOH溶液は任意の形状を有するノズル
により、上記の如き凝固液中にストランド状に押し出さ
れる。次いで、ストランド状に押し出されたEVOHは
凝固が充分進んでから切断され、ペレット化されその後
水洗される。水洗条件としては、ペレットを温度10〜
60℃の水槽中で水洗する。かかる水洗により、EVO
H中のオリゴマーや不純物が除去される。
【0023】通常は、上記のペレット化の後に乾燥工程
を経て、EVOHペレットが得られる。かかる乾燥方法
として、種々の乾燥方法を採用することが可能であり、
具体的には流動乾燥、静置乾燥、およびそれらの組合せ
が挙げられる。なお、ここで言う流動乾燥とは、実質的
にEVOHペレットが機械的にもしくは熱風により撹拌
分散されながら行われる乾燥を意味し、該乾燥を行うた
めの乾燥器としては、円筒・溝型撹拌乾燥器、円筒乾燥
器、回転乾燥器、流動層乾燥器、振動流動層乾燥器、円
錐回転型乾燥器等が挙げられ、また、静置乾燥とは、実
質的にEVOHペレットが撹拌、分散などの動的な作用
を与えられずに行われる乾燥を意味し、該乾燥を行うた
めの乾燥器として、材料静置型としては回分式箱型乾燥
器が、材料移送型としてはバンド乾燥器、トンネル乾燥
器、竪型サイロ乾燥器等を挙げることができるが、これ
らに限定されるものではない。
【0024】乾燥処理後のEVOHペレットの含水率は
0.001〜2.0重量%(更には0.01〜1.0重
量%)になるようにするのが好ましく、該含水率が0.
001重量%未満では、該ペレットのロングラン成形性
が低下する傾向にあり、逆に2.0重量%を越えると成
形品に発泡が発生しやすくなり好ましくない。
【0025】次に、の方法について詳細に述べる。メ
ルトサイドフィード法とは、樹脂組成物成分の一方を溶
融状態にしておき、それに他の成分を溶融状態で加えた
後に溶融混合する成形方法で、例えば、EVOH(A)
を二軸押出機により溶融温度185〜270℃程度で加
熱溶融させた後、該二軸押出機のサイド供給口から、単
軸押出機や二軸押出機等で溶融温度150〜250℃程
度で加熱溶融させた他のEVOHを供給し、均一な組成
物となるように混練する方法が挙げられる。3種以上の
EVOHを混合する場合は他の2種以上のEVOHを予
め溶融混合してからEVOH(A)に供給するのが好ま
しい。
【0026】次に、の方法について詳細に述べる。ソ
リッドサイドフィード法とは、樹脂組成物成分の一方
(融点の高い方の成分が好ましい)を溶融状態にしてお
き、それに他の成分を固体状態で加えた後に溶融混合す
る成形方法で、例えば、EVOH(A)を二軸押出機に
より溶融温度185〜270℃程度で加熱溶融させた
後、該二軸押出機のサイド供給口から、他のEVOHを
定量フィーダー等により供給し、均一な組成物となるよ
うに混練する方法が挙げられる。3種以上のEVOHを
混合する場合は、EVOH(A)を溶融状態にしてお
き、他の2種以上のEVOHを固体状態で供給し混練す
る方法や最も含有量の多いEVOHと他の1種以上のE
VOHを溶融状態にしておき、残りのEVOHを固体状
態で供給し混練する方法が挙げられる。、ともに、
EVOH(A)あるいはEVOHの熱劣化を抑制するた
めに、各押出機のホッパー内およびサイド供給口内を窒
素等の不活性ガスで置換することが好ましく、で述べ
た添加剤を配合してもよい。
【0027】以上で(1)式を満足する樹脂組成物が得
られるのであるが、更に本発明においては(2)式を満
足するようにリンを含有させることも必要で、実際には
リン化合物を樹脂組成物中に含有させればよく、該リン
化合物としては、特に限定されないが、リン酸や、アル
カリ金属又はアルカリ土類金属等のリン酸金属塩又はリ
ン酸水素金属塩として含有させることが好ましく、具体
的には、リン酸、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素
二ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二カ
リウム、リン酸三カリウム、リン酸一水素カルシウム、
リン酸二水素カルシウム、リン酸三カルシウム、リン酸
マグネシウム、リン酸水素マグネシウム、リン酸二水素
マグネシウム、リン酸水素亜鉛、リン酸水素バリウム、
リン酸水素マンガン等を挙げることができ、中でもリン
酸、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、
リン酸二水素カルシウム、リン酸二水素マグネシウムお
よびこれらの併用系(例えばリン酸とリン酸水素金属塩
など)が、加熱延伸成形性の向上効果に優れる点で特に
好ましい。
【0028】樹脂組成物中にリン化合物を含有させる方
法、時期等は特に限定されず、上記のブレンド法におい
て、x)複数のEVOHをブレンドする際に同時に添加
する方法、y)あらかじめ少なくとも一種のEVOHに
含有させた後、複数のEVOHをブレンドする方法、
z)複数のEVOHをブレンドした後のEVOH樹脂組
成物に含有させる方法を挙げることができる。例えば、
前述のEVOH溶液ブレンド法においては、混合前の少
なくとも一種のEVOH溶液が、EVOHに対して5〜
10000ppmのリンを含有するようにリン化合物を
添加しておいたり、混合後のEVOH組成物溶液に、該
溶液中のEVOHに対して5〜1000ppmのリンを
含有するようにリン化合物を添加したり、更に、EVO
H組成物溶液を凝固浴中で析出させて得た多孔性の20
〜60重量%の含水ペレットを、10〜5000ppm
のリンを含有する水溶液になるようにリン化合物を添加
した水溶液中で処理したりすることが、リン化合物の分
散性に優れる点で特に好ましい。
【0029】かくして得られた本発明の樹脂組成物は、
成形物の用途に多用され、溶融混練によりフィルム、シ
ート、容器、繊維、棒、管、各種成形品等に成形され
る。これらの粉砕品(回収品を再使用する時など)やペ
レットを用いて再び溶融成形に供することも多い。溶融
成形方法としては、押出成形法(T−ダイ押出、インフ
レーション押出、ブロー成形、溶融紡糸、異型押出
等)、射出成形法が主として採用される。溶融成形温度
は、200〜300℃の範囲から選ぶことが多い。
【0030】本発明で得られた樹脂組成物は、上述の如
き成形物に用いることができるが、特に該樹脂組成物か
らなる層の少なくとも片面に熱可塑性樹脂層を積層して
なる多層構造体として用いることが好ましく、耐水性、
機械的特性、ヒートシール性等が付与された実用に適し
た多層構造体が得られる。該多層構造体は、本発明の樹
脂組成物を用いているため、ガスバリア性、透明性はも
とより加熱延伸時の延伸成形性に非常に優れた効果を示
すものである。
【0031】該多層構造体を製造するに当たっては、本
発明で得られた樹脂組成物の層の片面又は両面に他の基
材を積層するのであるが、積層方法としては、例えば該
樹脂組成物のフィルム、シートに熱可塑性樹脂を溶融押
出する方法、逆に熱可塑性樹脂等の基材に該樹脂組成物
を溶融押出する方法、該樹脂組成物と他の熱可塑性樹脂
とを共押出する方法、更には本発明で得られた樹脂組成
物のフィルム、シートと他の基材のフィルム、シートと
を有機チタン化合物、イソシアネート化合物、ポリエス
テル系化合物等の公知の接着剤を用いてラミネートする
方法等が挙げられる。
【0032】共押出の場合の相手側樹脂としては直鎖状
低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、超低密度ポ
リエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、エ
チレン−プロピレン(ランダム又はブロック)共重合
体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリ
ル酸エステル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合
体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、ポリプ
ロピレン、プロピレン−α−オレフィン(炭素数4〜2
0のα−オレフィン)共重合体、ポリブテン、ポリペン
テン、ポリメチルペンテン等のオレフィンの単独又は共
重合体、或いはこれらのオレフィンの単独又は共重合体
を不飽和カルボン酸又はそのエステルでグラフト変性し
たものなどの広義のポリオレフィン系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、ポリアミド、共重合ポリアミド、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、アクリル系樹脂、スチレン
系樹脂、ビニルエステル系樹脂、ポリエステルエラスト
マー、ポリウレタンエラストマー、塩素化ポリエチレ
ン、塩素化ポリプロピレン等が挙げられる。EVOHも
共押出可能である。上記のなかでも、共押出製膜の容易
さ、多層構造体物性(特に強度)の実用性の点から、ポ
リプロピレン、ポリアミド、ポリエチレン、エチレン−
プロピレン共重合体、ポリスチレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレートが好ましく用い
られる。
【0033】更に、本発明で得られた樹脂組成物から一
旦フィルム、シート等の成形物を得、これに他の基材を
押出コートしたり、他の基材のフィルム、シート等を接
着剤を用いてラミネートする場合、前記の熱可塑性樹脂
以外に任意の基材(紙、金属箔、一軸又は二軸延伸プラ
スチックフィルム又はシート、織布、不織布、金属綿
状、木質等)が使用可能である。多層構造体の層構成
は、本発明で得られた樹脂組成物の層をa(a1、a2
・・・)、他の基材、例えば熱可塑性樹脂層をb
(b1、b2、・・・)とするとき、フィルム、シート、
ボトル状であれば、a/bの二層構造のみならず、b/
a/b、a/b/a、a1/a2/b、a/b1/b2、b
2/b1/a/b1/b2、b 1/a/b2/a/b1等任意
の組み合わせが可能であり、フィラメント状ではa、b
がバイメタル型、芯(a)−鞘(b)型、芯(b)−鞘
(a)型、或いは偏心芯鞘型等任意の組み合わせが可能
である。
【0034】又、共押出の場合、通常は樹脂組成物層と
熱可塑性樹脂層の間に接着性樹脂が設けられる。接着性
樹脂としては、不飽和カルボン酸又はその無水物で変性
された熱可塑性樹脂、特にポリオレフィン系樹脂が好ま
しく、上記で述べたのと同じ樹脂を不飽和カルボン酸又
はその無水物で共重合又はグラフト変性することにより
得ることができる。勿論、変性には、未変性の熱可塑性
樹脂とその酸変性物のブレンドも含まれる。不飽和カル
ボン酸又はその無水物としては、マレイン酸、無水マレ
イン酸、フマル酸、アクリル酸、メタクリル酸、クロト
ン酸、イタコン酸、シトラコン酸、ヘキサヒドロ無水フ
タル酸等が挙げられ、中でも、無水マレイン酸が好適に
用いられる。このときの、熱可塑性樹脂に含有される不
飽和カルボン酸又はその無水物の量は、0.01〜3重
量%が好ましく、さらに好ましくは0.03〜1重量%
である。該変性物中の変性量が少ないと、加熱延伸成形
性、特に耐衝撃デラミ性が不十分となることがあり、逆
に多いと架橋反応を起こし、成形性が悪くなることがあ
り好ましくない。さらに、aにb、bにaをブレンドし
たり、aやbの少なくとも一方に両層面の密着性を向上
させる樹脂を配合することもある。
【0035】本発明においては、該多層構造体は、その
まま各種形状で使用されるが、更に該多層構造体の物性
を改善するために、(加熱)延伸してフィルム、シート
にしたり、カップ、トレイ、ボトル、タンク等の容器形
状に成形する。該成形を行うためには加熱延伸処理を施
すことが好ましく、該処理を行うと、高延伸しても、破
断、ピンホール、クラック、偏肉等が生じず、ガスバリ
ア性や透明性にも優れた多層構造体(多層容器)を得る
ことができる。ここで加熱延伸成形とは、該多層構造体
を種々のヒーターで均一に加熱して、チャック、プラ
グ、真空力、圧空力などにより、各種形状に均一に成形
する操作を意味する。
【0036】加熱延伸については、一軸延伸、二軸延伸
のいずれであってもよく、加熱延伸方法としては、ロー
ル延伸法、テンター延伸法、チューブラー延伸法、延伸
ブロー法、深絞成形法、真空成形法、圧空成形法、真空
圧空成形法等のものが採用できる。二軸延伸の場合は同
時二軸延伸方式、逐次二軸延伸方式のいずれの方式も採
用できる。加熱延伸時の多層構造体の温度は80〜17
0℃、好ましくは100〜160℃程度の範囲から選ば
れる。本発明においては、特にシートから真空圧空成形
によりカップ、トレイを得たり、パリソンからブロー成
形によりボトル、タンクを得たりするような、厚物の加
熱延伸成形分野において、特に効果的である。上記の如
く得られたフィルム、シート或いは多層容器等は食品、
飲料、化粧品、医薬品、工業薬品、農薬、溶剤、燃料等
各種の包装材料として有用である。
【0037】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。尚、実施例中「部」、「%」とあるのは特に断り
のない限り重量基準を示す。 実施例1 エチレン含有量(Et)32モル%、ケン化度99.5
モル%、MFR(メルトフローレート)3.5g/10
分(210℃、荷重2160g)、Tm=183℃のE
VOH(A)を、水/メタノール(水の含有量:H2
=50%)混合溶剤に、EVOH濃度が40%になるよ
うに溶解して、EVOH(A)溶液を調製した。下記の
(5)式にEt、H2Oの数値を代入すると、36.2
≦50≦56.2となり、該式を満足するものであっ
た。 0.0933×(50−Et)2+6≦H2O≦0.0933×(50−Et)2+26 ・・・(5) また、エチレン含有量(Et)47モル%、ケン化度9
6.8モル%、MFR30g/10分(210℃、荷重
2160g)のEVOH(B)を水/メタノール(組成
重量比20/80、H2O=20%)に、樹脂濃度が3
5%になるように溶解して、EVOH(B)溶液を調製
した。また、上記同様Et、H2Oの数値を上記(4)
式に代入すると、6.8≦20≦26.8となり、該式
を満足するものであった。尚、Tmはパーキンエルマー
社製の示差走査熱量計(DSC7)を用いて、昇温速度
10℃/minで測定した。
【0038】上記EVOH(A)溶液83部を40℃で
攪拌下、EVOH(B)溶液17部を徐々に添加して混
合攪拌した。更に2%のリン酸及び0.35%のリン酸
二水素カルシウムを含む水溶液1.6部を加えて、40
℃で30分間混合攪拌し混合溶液を、5℃の凝固液(重
量組成比:水/メタノール=95/5)中に析出させて
ストランドとし、これを切断して得た含水ペレットを3
0℃の水槽中で水洗してから、回分式流動層乾燥器(塔
型)を用いて、75℃の窒素ガスを流動させながら約3
時間、続いて回分式箱型乾燥器(通気式)を用いて、1
25℃の窒素ガスで約18時間乾燥して、含水率0.3
%の目的とするEVOH組成物(ペレット)を得た。該
組成物中のEVOH(A)の含有量は85(%)、Pの
含有量は30(ppm)であった。
【0039】該樹脂組成物をTダイを備えた単軸押出機
に供給して下記の条件で製膜して、厚み30μmのフィ
ルムを得た。 [単軸押出機による製膜条件] スクリュー内径 40mm L/D 28 スクリュー形状 フルフライトタイプ スクリュー圧縮比 3.8 スクリュー回転数 30rpm Tダイ コートハンガータイプ ダイ巾 450mm 押出温度 C1:180℃ H:200℃ C2:200℃ D:200℃ C3:210℃ C4:210℃
【0040】上記で得られたフィルムを、伸張レオメー
ター(岩本製作所製「MI−MR−10」)を使用して
伸張レオメーター試験[試験片幅10mm、チャック間
距離150mmとして、予熱時間10minで温度16
0℃雰囲気中で、0.01,0.1,1(sec-1)の
3種の一軸伸張歪速度(ε)で応力を測定]を行った。
かかる試験により得られた応力−伸度曲線を解析して、
本文中に記載の方法により求めた活性化体積(Vflow
は62nm3であった。
【0041】上記の樹脂組成物を用いて、フィードブロ
ック3種5層のTダイを備えた多層押出装置に供給し
て、ポリスチレン(エーアンドエムスチレン社製『ダイ
アレックス HT516』)層/接着樹脂(三菱化学社
製『モディックAP F502』)層/樹脂組成物層/
接着樹脂層(同左)/ポリスチレン層(同左)の層構成
(厚み450/90/120/90/450μm)と
し、次にプラグアシスト型真空圧空成形機(浅野研究所
製)にて、ヒーター温度が500℃で加熱時間28se
c(カップ;上面65mmΦ、底面60mmΦ、深さ5
5mm)の延伸成形加工を行って多層構造体を作製し
た。かかる多層構造体(カップ)について、外観性(偏
肉及び色調)、ガスバリア性、連続成形性を下記の如く
評価した。
【0042】(外観性:偏肉)上記で得られたカップ
を、光学顕微鏡で観察し下記の基準により評価した。 ○ ・・・ 微小なクラックやピンホール、局部的な偏
肉は全く認められなかった。 △ ・・・ カップの側面部に微小なクラックやピンホ
ール或いは局部的な偏肉が若干認められた。 × ・・・ カップの側面部に微小なクラックやピンホ
ール及び局部的な偏肉が認められた。
【0043】(外観性:色調)上記で得られたカップの
外観を目視観察して、下記の基準により評価した。 ○ ・・・ 着色(黄色)観はほとんど認められなかっ
た。 △ ・・・ カップの肉厚部(上面縁部及び底面部)に
着色(黄色)観が若干認められた。 × ・・・ カップの肉厚部(上面縁部及び底面部)に
着色(黄色)観が明らかに認められ、肉薄部(側面部)
にも若干認められた。
【0044】(ガスバリア性)上記で得られたカップの
上面をアルミ金属板で密封して、モダンコントロール社
製「OXTRAN10/50」を用いて、23℃、50
%RH条件下で酸素透過度(cc/m2・day・at
m)を測定した。
【0045】(連続成形性)また、上記の延伸成形加工
を連続して2時間行って、同様に120個のカップを製
造して、以下のように評価した。 ○ ・・・ 120個とも上記外観性(偏肉)の評価が
○ △ ・・・ 111〜119個が上記外観性(偏肉)の
評価が○ × ・・・ 110個以下が上記外観性(偏肉)の評価
が○
【0046】実施例2エチレン含有量34モル%、ケン
化度99.6モル%、MFR(メルトフローレート)3
g/10分(210℃、荷重2160g)、Tm=18
1℃、リン酸二水素ナトリウム含有量180ppmのE
VOH(A)と、エチレン含有量44モル%、ケン化度
95.0モル%、MFR15g/10分(210℃、荷
重2160g)、リン酸含有量120ppmのEVOH
(B)を用意した。但し、リンの含有方法については、
各EVOHについて、その水/メタノール溶液を凝固浴
中に析出させてストランドとし、これを切断して得た多
孔性含水ペレットを30℃の水槽中で水洗してから、更
にリン酸二水素ナトリウム(EVOH(A))およびリ
ン酸(EVOH(B))の水溶液中で処理して乾燥する
ことにより含有せしめた。次いでEVOH(A)を二軸
押出機に供給して230℃で加熱溶融させた。続いてE
VOH(B)を単軸押出機で230℃で加熱して溶融し
たものを、EVOH(A)/EVOH(B)の重量比が
70/30になるように前記二軸押出機のサイド供給口
から供給したのち、二軸押出機で両者が均一になるよう
に混練りし押し出して、目的とする樹脂組成物(ペレッ
ト)を得た。該組成物中のEVOH(A)の含有量は7
0(%)、Pの含有量は44(ppm)であった。次い
で、実施例1と同様にして活性化体積を求めたところ、
52nm3であった。更に実施例1と同様にして多層構
造体を作製し、同様に評価を行った。
【0047】実施例3 エチレン含有量32モル%、ケン化度99.6モル%、
MFR(メルトフローレート)3g/10分(210
℃、荷重2160g)、Tm=183℃、リン酸二水素
カルシウム含有量160ppmのEVOH(A)と、エ
チレン含有量38モル%、ケン化度99.2モル%、M
FR8g/10分(210℃、荷重2160g)、リン
酸二水素マグネシウム含有量120ppmのEVOH
(B)と、エチレン含有量44モル%、ケン化度95.
0モル%、MFR15g/10分(210℃、荷重21
60g)、リン酸含有量120ppmのEVOH(C)
を用意した。但し、リンの含有方法については、EVO
H(A)及び(C)の水/メタノール溶液を凝固浴中に
析出させてストランドとし、これを切断して得た多孔性
含水ペレットを30℃の水槽中で水洗してから、更にリ
ン酸二水素カルシウム(EVOH(A))、リン酸二水
素マグネシウム(EVOH(B))およびリン酸(EV
OH(C))の水溶液中で処理して乾燥することにより
含有せしめた。次いでEVOH(A)とEVOH(B)
の重量比が75/25になるようにドライブレンドして
一括で二軸押出機に供給して230℃で加熱溶融させ
た。続いてEVOH(C)を単軸押出機で230℃で加
熱して溶融したものを、[EVOH(A)+EVOH
(B)]/EVOH(C)の重量比が80/20になる
ように前記二軸押出機のサイド供給口から供給したの
ち、二軸押出機で両者が均一になるように混練りし押し
出して、目的とする樹脂組成物(ペレット)を得た。該
組成物中のEVOH(A)の含有量は60(%)、Pの
含有量は40(ppm)であった。次いで、実施例1と
同様にして活性化体積を求めたところ、48nm3であ
った。更に実施例1と同様にして多層構造体を作製し、
同様に評価を行った。
【0048】比較例1 実施例1において、EVOH(A)の替りに、エチレン
含有量40モル%、ケン化度99.5モル%、MFR
3.5g/10分(210℃、荷重2160g)、Tm
=170℃のEVOHを使用して、水/メタノールの組
成重量比30/70(H2O=30%)の混合溶剤とし
た以外は同様に樹脂組成物(ペレット)を得て、同様に
評価を行った。尚、該組成物の上記EVOHの含有量は
85(%)、Pの含有量は30(ppm)であった。次
いで、実施例1と同様にして活性化体積を測定したとこ
ろ、82nm3であった。更に実施例1と同様にして多
層構造体を作製し、同様に評価を行った。
【0049】比較例2 実施例1において、EVOH(B)として、エチレン含
有量45モル%、ケン化度99.2モル%、MFR(メ
ルトフローレート)12g/10分(210℃、荷重2
160g)のEVOH(B1)と、エチレン含有量47
モル%、ケン化度96.8モル%、MFR(メルトフロ
ーレート)30g/10分(210℃、荷重2160
g)のEVOH(B2)の等量ブレンド品を使用して、
該ブレンド品の水/MeOH溶液(樹脂濃度35%)と
EVOH(A)溶液を、EVOH(A)とEVOH(B
1)とEVOH(B2)の配合比がEVOH(A)/E
VOH(B1)/EVOH(B2)=40/30/30
となるように混合した以外は同様に樹脂組成物(ペレッ
ト)を得て、同様に評価を行った。すなわち、該組成物
中のEVOH(A)のTm=183(℃)、EVOH
(A)の含有量は40(%)、Pの含有量は30(pp
m)であった。次いで、実施例1と同様にして活性化体
積を求めたところ、73nm3であった。更に実施例1
と同様にして多層構造体を作製し、同様に評価を行っ
た。
【0050】比較例3 実施例1において、EVOH(A)90部とEVOH
(B)10部を溶液ブレンドではなく、両者ペレットと
リン酸及びリン酸二水素カルシウムを所定量ドライブレ
ンドして単軸押出機に供給して230℃で溶融ブレンド
した以外は同様に樹脂組成物(ペレット)を得て、同様
に評価を行った。尚、該組成物中のEVOH(A)のT
mは183(℃)、EVOH(A)の含有量は90
(%)、Pの含有量は30(ppm)であった。次い
で、実施例1と同様にして活性化体積を求めたところ、
42nm3であった。更に実施例1と同様にして多層構
造体を作製し、同様に評価を行った。
【0051】比較例4 実施例1において、EVOH(A)とEVOH(B)の
総計に対するリン酸の配合量を1650ppm及びリン
酸二水素カルシウムの配合量を290ppmにした以外
は同様に樹脂組成物(ペレット)を得て、同様に評価を
行った。尚、該組成物のTmは183℃、EVOH
(A)の含有量は85(%)、Pの含有量は600(p
pm)であった。次いで、実施例1と同様にして活性化
体積を求めたところ、61nm3であった。更に実施例
1と同様にして多層構造体を作製し、同様に評価を行っ
た。
【0052】比較例5 実施例1において、EVOH(A)とEVOH(B)の
総計に対するリン酸の配合量を6ppm及びリン酸二水
素カルシウムの配合量を1ppmにした以外は同様に樹
脂組成物(ペレット)を得て、同様に評価を行った。
尚、該組成物のTmは183℃、EVOH(A)の含有
量は85(%)、Pの含有量は2(ppm)であった。
次いで、実施例1と同様にして活性化体積を求めたとこ
ろ、61nm3であった。更に実施例1と同様にして多
層構造体を作製し、同様に評価を行った。実施例、比較
例のそれぞれの評価結果を表1に示す。
【0053】
【表1】 外観性 ガスバリア性 連続成形性 偏肉 色調 (cc/m2・day・atm) 実施例1 ○ ○ 0.31 ○ 〃 2 ○ ○ 0.46 ○ 〃 3 ○ ○ 0.34 ○ 比較例1 ○ ○ 1.38 ○ 〃 2 ○ ○ 1.84 ○ 〃 3 ○ ○ 0.34 × 〃 4 × ○ 0.29 × 〃 5 △ × 0.31 △
【0054】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、2種以上のEV
OHからなり、融解ピーク温度が175℃以上のEVO
Hを50重量%以上含有し、かつ特定の関係式を満足す
るもので、該樹脂組成物は加熱延伸成形性(偏肉や色調
等の外観性、ガスバリア性、連続成形性)に優れ、それ
を用いた多層構造体も加熱延伸成形性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の樹脂組成物の公称応力−伸度比曲線
の概念図
【符号の説明】
σY:降伏点応力値(Pa)
【図2】 本発明の樹脂組成物の活性化体積を求めるた
めにσY/2及びlnγ'をプロットした概念図
【符号の説明】
σY/2:降伏応力の1/2の値(Pa) lnγ' :剪断歪速度の自然対数値(sec-1) α :σY/2とlnγ'の関係を直線近似したときの直
線の傾き
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA04A AK01B AK12 AK69A AK70B AL05A AL07B BA03 BA06 BA15 EH17 EJ37 GB15 GB16 JA04A JA20A JB16B JD02 JL01 YY00A 4J002 BB22W BB22X BE03W BE03X DH006 FD206 GF00 GG00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種以上のエチレン−酢酸ビニル共重合
    体ケン化物からなり、示差走査熱量計で測定(昇温速度
    10℃/min)される融解ピーク温度が175℃以上
    のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物を50重量%
    以上含有し、かつ下記(1)及び(2)式を満足するこ
    とを特徴とする樹脂組成物。 Vflow≧45 ・・・(1) 5≦P≦500 ・・・(2) [但し、Vflowは160℃における活性化体積(n
    3)、Pは樹脂組成物中のリン含有量(ppm)をそ
    れぞれ表す。尚、活性化体積(Vflow)とは、シート状
    の樹脂組成物を種々の歪速度で伸張時の降伏応力
    (σY)を測定し、下記のEyringの式により求め
    られるものである。 σY/2=ΔH/Vflow−kT/Vflow・ln(γ'0
    γ') ここで、σY:公称一軸伸張降伏応力(Pa)、ΔH:
    活性化エネルギー(J)、Vflow:活性化体積(n
    3)、k:ボルツマン定数、T:絶対温度(K)、γ'
    0:定数、γ':剪断歪速度(sec-1)である。]
  2. 【請求項2】 請求項1記載の樹脂組成物からなる層の
    少なくとも片面に不飽和カルボン酸又はその無水物で変
    性された熱可塑性樹脂を積層してなることを特徴とする
    多層構造体。
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