JP2001097183A - シートベルト装置 - Google Patents

シートベルト装置

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JP2001097183A
JP2001097183A JP22865099A JP22865099A JP2001097183A JP 2001097183 A JP2001097183 A JP 2001097183A JP 22865099 A JP22865099 A JP 22865099A JP 22865099 A JP22865099 A JP 22865099A JP 2001097183 A JP2001097183 A JP 2001097183A
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    • B60R22/18Anchoring devices
    • B60R22/195Anchoring devices with means to tension the belt in an emergency, e.g. means of the through-anchor or splitted reel type
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    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B60R22/28Safety belts or body harnesses in vehicles incorporating energy-absorbing devices

Abstract

(57)【要約】 【課題】 連結部材が高温高圧下に置かれることを防止
すると共に、バックル部を引込むための圧力を付与する
燃焼ガスを効率よく引込み力に変換することが可能なバ
ックルプリテンショナを提供する。 【解決手段】 火薬の燃焼ガス圧によってバックル部1
1を引込むバックルプリテンショナ10(30、40、
50、60、70)であって、バックル部11に連結さ
れた連結部材13と、連結部材13を介してバックル部
11を引込む引込み部12(32、72)と、を備え、
連結部材13が、前記燃焼ガスに曝されない位置に配設
された構造を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、車両の急減速時等
にバックル部を引込んで、シートベルトを乗員に密着さ
せるバックルプリテンショナを備えたシートベルト装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両の急減速時等にシートベ
ルトを乗員に密着させる手段として、シートベルトのリ
トラクタ側にベルト緊張装置を配設する手段の他に、シ
ートベルトの中間に装着されたタングプレートが係合す
るバックル部の方を車体下方に向けて引込むバックルプ
リテンショナが使用されている。
【0003】この従来のバックルプリテンショナは、例
えば、バックル部を車体やシート等に固定するために設
けた鉄板、丸棒、ワイヤ、ウエビング、テープ等の連結
部材を、車体下方に向けて引込むことによって、前記バ
ックル部を引込み、この動作によって乗員をシート(座
席)に拘束する拘束装置としての機能を発揮している。
【0004】ここで、このバックルプリテンショナは、
前記バックル部を車体下方に向けて直線的に引込むよう
な構造にすることが可能であれば、その構造を非常にシ
ンプルな機構にすることができる。しかしながら、一般
的に、バックルプリテンショナは、主としてシートとセ
ンターコンソールとの空間に取付けられることから、取
付部分の空きスペースが小さいこと、後部座席の乗員に
対する快適性や安全性を確保するための配慮、見映えの
改善、などを考慮して、前記連結部材を例えばプーリな
どを介して折り曲げて、前記引込み方向の変換を行う工
夫がなされている。
【0005】この引込み方向の変換を行うために、前記
連結部材には「折曲げ」に関して自由度(自在性)が求
められる。このため、この連結部材の材料として、現行
品の殆どにワイヤ部材や、ウエビングを含むテープ部材
などが採用されている。
【0006】この連結部材は、前記バックル部を引込む
引込み部(具体的には、例えば、シリンダ内の燃焼ガス
の圧力によって作動するピストン部材)に係止されてい
ることが多く、このピストン部材に引かれながらバック
ル部を引込むという構造を備えている。このため、この
連結部材は、前記シリンダ内の燃焼ガスに曝されながら
前記バックル部を引込むことになる。
【0007】また、従来のバックルプリテンショナとし
ては、例えば、実開昭50−83718号公報、実開平
6−35061号公報、特開昭49−61822号公報
などに開示されたものがある。
【0008】実開昭50−83718号公報及び実開平
6−35061号公報に記載されたバックルプリテンシ
ョナは、連結部材及びプーリをシリンダ内に配置、また
は連結部材のみをシリンダ内に配置し、このプーリによ
り連結部材の方向を変換することで、引込み方向の変換
を行う構造を備えている。
【0009】また、特開昭49−61822号公報に記
載のバックルプリテンショナは、連結部材として丸棒を
使用した直動式の構造を備えている。
【0010】そしてまた、図24に示す従来のバックル
プリテンショナは、燃焼室320に燃焼ガスを充填する
ガス発生装置319と、バックル部311を引き込むた
めの駆動部材310とを別の場所に設けた構成を備えて
いる。具体的には、ガス発生装置319を取り付ける部
品をダイキャスト製品から構成し、これにシリンダ31
5を取り付けて、このシリンダ315に、例えば、ピス
トン部316、逆作動防止部材317、ワイヤロープ3
13の一部などが収納されている。
【0011】なお、符号322はOリング、符号325
はキャップ、符号327はボール、符号335はベース
である。また、符号314は、ワイヤロープ313の方
向を変えるプーリである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のバックルプ
リテンショナは、通常、前記燃焼ガスの圧力をバックル
部を引込む引込み力に効率良く変換させるため、前記シ
リンダには気密性を持たせることが必要とされる。しか
しながら、前記シリンダ部には、連結部材やピストン棒
などを引込むための挿通穴を設ける方法が広く採用され
ているため、この挿通穴から燃焼ガスの漏れが発生する
虞がある。そこで、例えばシール部材などによる密封対
策を施しているが、完全なガス漏れ対策を行うことがで
きず、引込み効率の低下を招いているのが実状である。
【0013】特に、実開昭49−61822号公報に記
載されたバックルプリテンショナは、バックル部を引込
む際に生じた燃焼ガスが、後部座席側に少なからず噴出
する虞がある。特に、バックルプリテンショナを後部座
席側に配置した構成にすると、後部座席の乗員に対する
悪影響が大きくなるという欠点もある。また、ピストン
の引込みストロークの設定によっては、バックルプリテ
ンショナが車床と干渉する虞もある。
【0014】また、実開昭50−83718号公報や実
開平6−35061号公報に記載されたような引込み方
向の変換を行う従来の連結部材は、ワイヤ部材やテープ
部材から構成されるが、これらの部材は、燃焼ガスに曝
されるという高温高圧下における強度劣化が否めない。
このため、前記連結部材の耐性をさらに向上しようとす
ると、コストの増加、重量の増加に繋がるという問題が
ある。
【0015】そしてまた、図24に示す構造のバックル
プリテンショナは、バックル部311を引き込むための
駆動機構310と、ガス発生装置319とを、別の場所
に配置しているため、ガス発生装置319を取り付ける
ための部品の形状が複雑であった。このため、この部分
をダイキャストで製作する必要があり、コスト高を招い
ていた。
【0016】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題とするものであり、連結部材が高温高圧
下に置かれることを防止すると共に、バックル部を引込
むための圧力を付与する燃焼ガスを効率よく引込み力に
変換することが可能なバックルプリテンショナを備えた
シートベルト装置を提供することを目的とする。
【0017】また、本発明は、構成部品の形状を簡略化
し、製造コストを削減可能なバックルプリテンショナを
備えたシートベルト装置を提供することも目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、火薬の燃焼ガス圧によってバックル部を
引込む引込み部と、当該引込み部と前記バックル部とを
連結する連結部材と、を有するバックルプリテンショナ
を備えたシートベルト装置であって、前記バックルプリ
テンショナは、前記連結部材が、前記燃焼ガスに曝され
ない位置に配設されてなるシートベルト装置を提供する
ものである。
【0019】この構造を備えたシートベルト装置のバッ
クルプリテンショナは、連結部材が燃焼ガスに曝されな
い位置に配設されているため、前記連結部材が高温高圧
下に置かれることを防止することができる。また、燃焼
ガスが充填される燃焼ガス室(例えば、シリンダなど)
内に連結部材が挿入されることがないため、この燃焼ガ
ス室に気密性を持たせることができる。このため、前記
燃焼ガスを効率よくバックル部の引込み力に変換するこ
とができる。
【0020】本発明に係るシートベルト装置のバックル
プリテンショナは、例えば、前記燃焼ガス圧を押出し力
に変換し、この押出し力を前記バックル部の引込み力に
変換する多段構成とすることもできる。さらに具体的に
は、前記引込み部がシリンダと、このシリンダ内に進退
可能に収納されたピストン部と、このピストン部に接続
され、前記連結部材に接続されるロッドと、備え、前記
燃焼ガス圧によって前記ピストン部及びロッドを押し出
すことで、前記バックル部を引込むこともできる。
【0021】また、前記燃焼ガスを発生するガス発生装
置を、前記ロッドの進退軸線上に、あるいは前記連結部
材の押出し軸線上に配置することもできる。
【0022】そしてまた、前記ロッドの先端に動滑車を
設け、この動滑車を介して前記連結部材を移動させ、バ
ックル部を引込むこともできる。この動滑車には、移動
中の連結部材が外れることを防止するガイド部の併用
や、溝部を形成することもできる。当然、連結部材の外
れ防止構造(ガイド部、溝部など)の併用、もしくは一
体化もできる。
【0023】また、前記動滑車に代えて、連結部材との
接触面がR形状を備えた部材を設けることもできる。
【0024】そしてまた、ピストン部とガス発生装置と
の間に、酸化剤や酸化促進剤(触媒)を配置し、前記燃
焼ガスに含まれる一酸化炭素ガスを低減させることもで
きる。
【0025】さらにまた、この構成を備えたバックルプ
リテンショナは、同一収納部に駆動機構(例えば、ピス
トン部、連結部材など)と、燃焼ガスを発生させるガス
発生装置とが配設されているため、従来のようにガス発
生装置を取り付けるための別部品を製造する必要がな
い。このため、構成部品の形状を複雑にする必要がな
く、低コスト化を実現することができると共に、信頼性
も向上することができる。
【0026】なお、前記同一の収納部とは、例えば、シ
リンダやハウジングなど、特に限定されるものではな
い。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態に係る
バックルプリテンショナについて、図面を参照して説明
する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1に係る
バックルプリテンショナを備えたシートベルト装置の概
略図、図2は、実施の形態1に係るバックルプリテンシ
ョナの拡大断面図である。
【0028】図1及び図2に示すシートベルト装置で
は、シート2に着座する乗員3は、ウエビング4を装着
できるようになっている。このウエビング4は、一端が
アンカープレート5で車両側壁6の下部に取付られ、中
間部は、タングプレート7、車両側壁6の上方に取付ら
れたスルーリング8に、移動可能に巻きかけられて折り
返され、他端側が巻取り装置9に巻き取られている。
【0029】タングプレート7は、車両中央部の床に設
けられたバックルプリテンショナ10の先端に設けられ
たバックル部11に係合するようになっている。
【0030】バックルプリテンショナ10は、特に図2
に示すように、バックル部11を引込むバックル引込み
部12と、バックル引込み部12とバックル部11とを
連結する連結部材13と、連結部材13を折曲げて方向
を換えるプーリ14と、を備えて構成されている。
【0031】引込み部12は、シリンダ15と、シリン
ダ15内に移動可能に収容されたピストン部16と、ピ
ストン部16のバックル部11側にシール部材17を介
して設けられた接続ロッド部18と、シリンダ15内の
バックル部11側と反対側に配設され、シリンダ15内
にガスを充填するガス発生装置19と、を備えて構成さ
れている。
【0032】ピストン部16は、後に詳述するガス発生
装置19から発生した燃焼ガスの押圧力により、シリン
ダ15内で押圧・移動される。ここで、ピストン部16
とシリンダ15の内壁との間には、ガス発生装置19
と、ピストン部16とが形成する空間を密閉状態にする
ためのシール部材17が設けられている。このため、前
記燃焼ガスがシリンダ15内から漏れ出すことがないた
め、シリンダ15内の圧力(エネルギー)を効率よく、
ピストン部16の押圧・移動に変換することができる。
【0033】接続ロッド部18は、シリンダ15のバッ
クル部11側先端面の略中央部に形成されたロッド挿通
穴20を介して、シリンダ15内に進退可能に配置され
ている。この接続ロッド部18のバックル部11側先端
には、連結部材13が連結される連結部21が形成され
ている。ここで、シリンダ15には、ロッド挿通穴20
が形成されているが、このロッド挿通穴20が形成され
ている領域は、シール部材17によって、燃焼ガス発生
領域と確実に隔離されているため、ロッド挿通穴20か
ら燃焼ガスが漏れ出すことがない。また、接続ロッド部
18が燃焼ガスに曝されることもない。
【0034】ガス発生装置19は、接続ロッド部18の
進退軸線上に配置されている。このガス発生装置19
は、例えば、電極(図示せず)と、点火装置(図示せ
ず)と、燃焼ガス発生剤(図示せず)とを備えて構成さ
れる。この電極には、車両の衝突時に発生する急激な加
速度を検出するショックセンサ(図示せず)からの信号
を伝える点火信号伝達用ハーネス23が接続されてい
る。ショックセンサから点火信号が電極に伝えられる
と、点火装置がガス発生剤を発火させて燃焼ガス(高圧
ガス)が瞬時に発生される。
【0035】連結部材13は、湾曲(折曲げ)可能なワ
イヤ部材から構成されている。この連結部材13の一端
13Aは、バックル部11の端部に連結され、他端13
Bは、接続ロッド部18の連結部21に連結されてい
る。すなわち、連結部材13は、シリンダ15の外部に
配置されており、したがって、燃焼ガスに曝されること
がない構成となっている。この連結部材13の他端13
Bと、連結部21との連結箇所がバックル部11の引込
み用固定点となる。連結部材13の一端13Aと他端1
3Bとの間は、プーリ14に移動可能に架け渡され、プ
ーリ14を起点として折り曲げられ、その引込み方向が
変換される。
【0036】このように、実施の形態1に係るバックル
プリテンショナ10は、ガス発生装置19から発生され
る燃焼ガスの圧力を、ピストン部16を押し出すための
押出し力に変換し、この押出し力をバックル部11の引
込み力に変換する多段構成を有している。
【0037】また、ガス発生装置19が、接続ロッド部
18の進退軸線上に配置されているため、前述したピス
トン部16を押出すことによりバックル部11の引込み
を行う「押し出し式」を簡単に採用することができる。
そしてまた、バックル引込部12の小型化を達成するこ
ともできる。
【0038】さらにまた、ガス発生装置19、ピストン
部16、接続ロット部18同一のシリンダ15内に収容
されているため、従来のようにガス発生装置を取り付け
るための別部品を製造する必要がない。したがって、構
成部品の形状を複雑にする必要がなく、低コスト化を実
現することができると共に、信頼性も向上することがで
きる。
【0039】次に、この構成を備えたバックルプリテン
ショナ10の具体的動作について説明する。
【0040】いま、車両に載った乗員3がウエビング4
を装着しているが、このとき車両に急減速が生じていな
いとする。このときは、ガス発生装置19は作動しない
から、シリンダ15内のピストン部16に燃焼ガスの押
圧力は作用せず初期状態にある。
【0041】この初期状態において、車両衝突などによ
り、車両に急激な減速が生じたとする。これにより、ガ
ス発生装置19は瞬時に燃焼ガスを発生し、この燃焼ガ
スがシリンダ15内のピストン部16と、ガス発生装置
19との間の空間、すなわち燃焼室31に瞬時に供給さ
れる。この燃焼ガスの圧力によって、ピストン部16
が、図2の左方向(矢印方向:以下、この方向を「左」
とする)に押圧されて移動する。すなわち、燃焼ガス圧
が、ピストン部16の押出し力に変換される。
【0042】このピストン部16の移動に伴って、接続
ロッド部18が左方向に移動し、連結部材13を引込
む。このとき、連結部材13は、プーリ14によって移
動方向(引込み方向)が変換され、バックル部11を車
体の斜め下方に向けて引込む。すなわち、前記押出し力
が、バックル部11の引込み力に変換される。
【0043】このように、実施の形態1に係るバックル
プリテンショナ10は、連結部材13が、燃焼ガスに曝
されることがないため、高温高圧下に置かれることが防
止される結果、高温高圧下における耐性を向上させる必
要がない。したがって、連結部材13を、例えば、通常
使用されるワイヤ部材やテープ部材などのように、高温
高圧の条件に比較的耐性のない材料で構成することもで
きる。また、シリンダ15内の燃焼ガスが充填される領
域に、連結部材13が挿入されることがないため、この
領域の気密性を向上することができる。このため、少な
いエネルギーによって、高効率な引込み性能を発揮させ
ることができる。この結果、低コストで高性能な信頼性
の高いバックルプリテンショナを提供することができ
る。
【0044】なお、実施の形態1では、連結部材13と
してワイヤ部材を使用した場合について説明したが、こ
れに限らず、連結部材13としては、例えば、スチール
バンド、金属線、ウエビング、テープなど、バックル部
11を引込むことが可能な強度を有していれば、様々な
材料を使用することができる。
【0045】また、実施の形態1に係るバックルプリテ
ンショナ10は、図8に示すように、ピストン部16
と、ガス発生装置19との間に形成される燃焼室31
に、燃焼ガス内に含まれるCOガス(一酸化炭素ガス)
を低減させることを目的とした酸化剤または酸化促進剤
(触媒)33を配置することもできる。
【0046】ここで、実施の形態1に係るバックルプリ
テンショナ10は、燃焼室31内に連結部材13の引込
穴が形成されていないため、従来品と比較して、燃焼ガ
ス(排ガス)の噴出(漏れ)量が少なく、バックル部1
1の引込み効率を向上することができる。これに加え
て、酸化剤または酸化促進剤(触媒)33を配置すれ
ば、より一層、COガスの噴出量を低減させることがで
きる。
【0047】また、実施の形態1に係るバックルプリテ
ンショナ10は、バックル部11の引込み動作が開始さ
れる直前まで燃焼室31内の気密性は極めて良好に保た
れるので、酸化剤や触媒の性能を保持するには、非常に
有利であり、COガスの酸化反応を効率よく行うことが
できる。
【0048】酸化剤または触媒33の設置方法として
は、例えば、円筒形を備えたメッシュ部材の中に酸化剤
または触媒33を挿入して、シリンダ15内に配置す
る、あるいは酸化剤または触媒33を円筒形に押出し成
形してシリンダ15内に配置するなどが挙げられる。
【0049】さらにまた、実施の形態1では、接続ロッ
ド部18とピストン部16とが、一体化している場合に
ついて説明したが、この場合図9に示すように、ピスト
ン部16の左端を接続ロッド部18のフランジ39と見
なすことができる。
【0050】このフランジ39には、シリンダ15の左
側端部近傍(ロッド挿通穴20近傍)との衝突によっ
て、接続ロッド部18の移動を強制的に止めるストッパ
ーの機能が備わっている。つまり、接続ロッド部18の
長さとシリンダ15の左側端部近傍の位置関係を適当に
設定することで、接続ロッド部18のストローク調整が
可能となる。
【0051】また、例えば、プーリ14や連結部材13
が外れたり、接続ロッド部18が曲がるなどの不測の事
態が発生しても、接続ロッド部18がシリンダ15から
外に飛び出すことを防止することができる。このため、
乗員の安全性がさらに向上する。
【0052】そしてまた、図10に示すように、ピスト
ン部16と接続ロッド部18とを、別部品から構成して
もよい。この場合、接続ロット部18の右側端部にフラ
ンジ39'を設け、このフランジ39'にピストン部16
を固定もしくは隣接させればよい。 (実施の形態2)次に、本発明の実施の形態2に係るシ
ートベルト装置のバックルプリテンショナについて、図
面を参照して説明する。
【0053】図3は、実施の形態2に係るバックルプリ
テンショナを示す断面図である。なお、実施の形態2で
は、実施の形態1で説明した部材と同様の部材には、同
一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0054】実施の形態2に係るバックルプリテンショ
ナ30の、実施の形態1に係るプリテンショナ10と異
なる点は、図3に示すように、シリンダ15から延出し
た接続ロッド部18の左側先端(図3に示す矢印方向先
端、以下、この方向を「左」とする)に動滑車25を配
設し、連結部材13の他端13Bを、バックルプリテン
ショナ30のハウジング26に固定した点である。
【0055】すなわち、連結部材13は、プーリ14に
移動可能に架け渡され、プーリ14を起点として折り曲
げられてその引込み方向が変換されると共に、動滑車2
5にも移動可能に架け渡されて、動滑車25を起点とし
て折り曲げられる。
【0056】なお、連結部材13の他端13Bと、ハウ
ジング26との固定箇所がバックル部11の引込み用固
定点となる。
【0057】この構成を備えたバックルプリテンショナ
30は、実施の形態1に係るバックルプリテンショナ1
0と同様に、ガス発生装置19から発生される燃焼ガス
の圧力を、ピストン部16を押し出すための押出し力に
変換し、この押出し力をバックル部11の引込み力に変
換する多段構成を有している。
【0058】また、ガス発生装置19が、接続ロッド部
18の進退軸線上に配置されているため、前述したピス
トン部16を押出すことによりバックル部11の引込み
を行う「押し出し式」を簡単に採用することができる。
そしてまた、バックル引込部12の小型化を達成するこ
ともできる。
【0059】そしてまた、実施の形態1と同様に、従来
のようにガス発生装置を取り付けるための別部品を製造
する必要がない。したがって、構成部品の形状を複雑に
する必要がなく、低コスト化を実現することができると
共に、信頼性も向上することができる。
【0060】このバックルプリテンショナ30は、車両
衝突などにより、車両に急激な減速が生じると、実施の
形態1と同様に、燃焼ガスがシリンダ15内のピストン
部16と、ガス発生装置19との間の空間、すなわち燃
焼室31に瞬時に供給され、燃焼ガス圧が、ピストン部
16の押出し力に変換されて、ピストン部16が、図3
の左側に押圧されて移動する。
【0061】このピストン部16の移動に伴って、接続
ロッド部18が、図3の左側に移動する。このとき、接
続ロッド部18の先端には、動滑車25が配設されてい
るため、連結部材13は動滑車25を介して、図3に破
線で示すように移動し、プーリ14によって移動方向
(引込み方向)が変換され、バックル部11を引込む。
すなわち、連結部材13へ働きかける部位が、プーリ1
4と、動滑車25の二箇所となる。
【0062】このように、実施の形態2に係るバックル
プリテンショナ30は、実施の形態1と同様に、連結部
材13が燃焼ガスに曝されることがないことは勿論、連
結部材13が、動滑車25を介して引込まれるため、両
者間に発生する摩擦力を軽減させることができる。この
ため、より少ないエネルギーによって、高効率な引込み
性能を発揮させることができる。
【0063】また、実施の形態2に係るバックルプリテ
ンショナ30は、動滑車25を使用しているため、実施
の形態1に係るバックルプリテンショナ10と比較し
て、接続ロッド部18の移動量(ストローク量)が同じ
であれば、連結部材13を約2倍の長さで引込むことが
できるという利点がある。すなわち、両者のバックル引
込み部12のサイズ(体格)が同じ場合には、実施の形
態2に係るバックルプリテンショナ30は、連結部材1
3をより多く引込むことができ、両者の連結部材13の
引込み量を同じにすれば、実施の形態2に係るバックル
プリテンショナ30のサイズ、厳密には、バックル引込
み部12のサイズを小さくすることができる。
【0064】この結果、低コストで小型化が達成可能か
つ高性能な信頼性の高いバックルプリテンショナを提供
することができる。
【0065】さらにまた、実施の形態2に係るバックル
プリテンショナ30は、特に図示しないが、実施の形態
1に係るバックルプリテンショナ10と同様に、燃焼室
31に、燃焼ガス内に含まれるCOガス(一酸化炭素ガ
ス)を低減させることを目的とした酸化剤または酸化促
進剤(触媒)を配置することもでき、同様の効果を得る
ことができる。
【0066】そしてまた、同様に、ピストン部16と接
続ロッド部18とを、別部品から構成してもよい。 (実施の形態3)次に、本発明の実施の形態3に係るシ
ートベルト装置のバックルプリテンショナについて、図
面を参照して説明する。
【0067】図4は、実施の形態3に係るバックルプリ
テンショナを示す断面図、図5は、図4に示すバックル
プリテンショナの一部を示す拡大図、図6は、図5のさ
らなる拡大図である。
【0068】なお、実施の形態3では、実施の形態1及
び実施の形態2で説明した部材と同様の部材には、同一
の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0069】実施の形態3に係るバックルプリテンショ
ナ40の引込み部32は、図4に示すように、シリンダ
35と、シリンダ35のバックル部11側の端部に設け
られたバッグ固定部材36と、シリンダ35内のバック
ル部11側と反対側に配設されたガス発生装置19と、
バッグ固定部材36に固定されたバッグ38と、を備え
て構成されている。
【0070】バッグ38は、特に図5及び図6に示すよ
うに、バッグ固定部材36に固定される端部が折り返さ
れた状態で、バッグ固定部材36の外周とシリンダ35
の内壁との間に配置され、螺子37によって、シリンダ
35及びバッグ固定部材36に固定されている。このバ
ッグ38の折り返し部分には、丸棒41などの引掛部材
が設けられ、バッグ38が抜け落ちることを防止してい
る。この折り返されたバッグ38の端部が、シール部材
となり、これによってシリンダ35内が密封される。こ
のバッグ固定部材36は、バッグ38内に、ガス発生装
置19から発生した燃焼ガスを供給するため、好ましく
はリング状に形成されている。なお、符号42は、バー
リングである。
【0071】このバッグ38は、例えば、蛇腹状を備え
た密封袋からなり、通常時は折りたたまれた状態でバッ
グ固定部材36に固定されている。このバッグ38は、
ガス発生装置19から発生した燃焼ガスが、前記リング
状開口部から供給され、この燃焼ガスの押圧力により、
図4の左側(図4に示す矢印方向、以下、この方向を
「左」とする)に展開されて押出される。ここで、シリ
ンダ35内は、前述したように密閉状態になっているた
め、前記燃焼ガスが、シリンダ35及びバッグ38の外
に漏れ出すことがない。この結果、前記燃焼ガスの圧力
(エネルギー)を効率よく、バッグ38を左側に押出す
力に変換することができる。すなわち、燃焼ガス圧が、
ピストン部16の押出し力に変換される。
【0072】連結部材13は、一端13Aがバックル部
11の端部に連結され、他端13Bがハウジング26に
固定されている。この連結部材13は、プーリ14に移
動可能に架け渡され、プーリ14を起点として折り曲げ
られてその引込み方向が変換されると共に、バッグ38
の端面38Aにも移動可能に架け渡されて(当接され
て)、バッグ38の端面38Aを起点として折り曲げら
れる。
【0073】なお、連結部材13の他端13Bと、ハウ
ジング26との固定箇所がバックル部11の引込み用固
定点となる。
【0074】この構成を備えたバックルプリテンショナ
40も、実施の形態1に係るバックルプリテンショナ1
0と同様に、ガス発生装置19から発生される燃焼ガス
の圧力を、ピストン部16を押し出すための押出し力に
変換し、この押出し力をバックル部11の引込み力に変
換する多段構成を有している。
【0075】また、ガス発生装置19が、バッグ38の
進退軸線上に配置されているため、前述したピストン部
16を押出すことによりバックル部11の引込みを行う
「押し出し式」を簡単に採用することができる。そして
また、バックル引込部32の小型化を達成することもで
きる。
【0076】そしてまた、前述した実施の形態と同様
に、従来のようにガス発生装置を取り付けるための別部
品を製造する必要がない。したがって、構成部品の形状
を複雑にする必要がなく、低コスト化を実現することが
できると共に、信頼性も向上することができる。
【0077】このバックルプリテンショナ40は、車両
衝突時などにより急激な減速が生じると、実施の形態1
及び実施の形態2と同様に、ガス発生装置19から燃焼
ガスがシリンダ35内に供給され、これによってバッグ
38が図4の左側に展開して押出され、図4に破線で示
す状態となる。
【0078】このバッグ38の押出しによって、連結部
材13は図4に破線で示すように移動し、プーリ14に
よって移動方向(引込み方向)が変換され、バックル部
11を引込む。
【0079】このように、実施の形態3に係るバックル
プリテンショナ40は、実施の形態1及び2と同様に、
連結部材13が燃焼ガスに曝されることがないことは勿
論、連結部材13が、バッグ38の押出しによって引込
まれる。ここで、このバッグ38の押出しは、一種の動
滑車機構を示すことになる。すなわち、実施の形態2と
同様に、実施の形態1に係るバックルプリテンショナ1
0と比較して、両者のバックル引込み部12及び32の
サイズ(体格)が同じ場合には、実施の形態3に係るバ
ックルプリテンショナ40は、連結部材13をより多く
引込むことができ、両者の連結部材13の引込み量を同
じにすれば、実施の形態3に係るバックルプリテンショ
ナ40のサイズを小さくすることができる。
【0080】この結果、低コストで小型化が達成可能か
つ高性能な信頼性の高いバックルプリテンショナを提供
することができる。
【0081】また、バッグ38の端面38Aに、滑りの
よいキャップなど、低摩擦部材を設けたり、塗布したり
することで、連結部材13とバッグ38の端面38Aと
の間に発生する摩擦力を軽減させることもできる。これ
により、より少ないエネルギーによって、高効率な引込
み性能を発揮させることもできる。
【0082】なお、実施の形態3では、螺子37によっ
て、バッグ38をシリンダ35及びバッグ固定部材36
に固定した場合について説明したが、これに限らず、バ
ッグ38は、リベット(例えば、ブラインドリベット)
など、所望の固定部材によって固定することができる。
【0083】また、図7に示すように、バッグ38の端
部をシリンダ35の外周に配置し、このバッグ38の端
部を穴あきリング43を挟んで折り曲げた状態にし、リ
ベット44によって、バッグ38の折り曲げた端部、穴
あきリング43及びシリンダ35を固定するなど、バッ
グ38は、シリンダ35内を密封可能であれば、その取
付方法は限定されるものではない。
【0084】そしてまた、図11に示すように、実施の
形態3に係るバックルプリテンショナ40も、実施の形
態1に係るバックルプリテンショナ10と同様に、バッ
グ固定部材36と、ガス発生装置19との間に形成され
る空間に、燃焼ガス内に含まれるCOガス(一酸化炭素
ガス)を低減させることを目的とした酸化剤または酸化
促進剤(触媒)33を配置することができる。また、こ
れによって、実施の形態1と同様の効果が得られる。 (実施の形態4)次に、本発明の実施の形態4に係るシ
ートベルト装置のバックルプリテンショナについて、図
面を参照して説明する。
【0085】図12は、実施の形態4に係るバックルプ
リテンショナを示す拡大断面図である。なお、実施の形
態4では、実施の形態2と同様の部材には、同一の符号
を付し、その詳細な説明は省略する。
【0086】実施の形態4に係るバックルプリテンショ
ナ50の、実施の形態2に係るバックルプリテンショナ
30と異なる点は、図12に示すように、シリンダ15
から延出した接続ロッド部18の左側先端(図12に示
す矢印方向先端、以下、この方向を「左」とする)に動
滑車25を配設する代わりに、実施の形態1に係るバッ
クルプリテンショナ10のように、連結部材13が連結
される連結部21が形成されている点である。
【0087】すなわち、連結部材13は、プーリ14に
移動可能に架け渡され、プーリ14を起点として折り曲
げられてその引込み方向が変換されると共に、連結部2
1に移動可能に挿入されて、連結部21を起点として折
り曲げられる。この時、連結部材13は、連結部21に
よって支持される(ガイドされる)。すなわち、連結部
21は、連結部材13のガイドの役割を果たしている。
【0088】なお、連結部材13の他端13Bと、ハウ
ジング26との固定箇所がバックル部11の引込み用固
定点となる。
【0089】この構成を備えたバックルプリテンショナ
50は、実施の形態2と同様に、ガス発生装置19から
発生される燃焼ガスの圧力を、ピストン部16を押し出
すための押出し力に変換し、この押出し力をバックル部
11の引込み力に変換する多段構成を有している。ま
た、ガス発生装置19が、接続ロッド部18の進退軸線
上に配置されている。
【0090】そしてまた、前述した実施の形態と同様
に、従来のようにガス発生装置を取り付けるための別部
品を製造する必要がない。したがって、構成部品の形状
を複雑にする必要がなく、低コスト化を実現することが
できると共に、信頼性も向上することができる。
【0091】このバックルプリテンショナ50は、車両
衝突などにより、車両に急激な減速が生じると、前述し
た実施の形態と同様に、燃焼ガスが燃焼室31に瞬時に
供給され、燃焼ガス圧が、ピストン部16の押出し力に
変換されて、ピストン部16が、図12の左側に押圧さ
れて移動する。
【0092】このピストン部16の移動に伴って、接続
ロッド部18が、図12の左側に移動する。このとき、
連結部材13は連結部21を介して、図12に破線で示
すように移動し、プーリ14によって移動方向(引込み
方向)が変換され、バックル部11を引込む。すなわ
ち、連結部材13へ働きかける部位が、プーリ14と、
連結部21の二箇所になる。
【0093】このように、実施の形態4に係るバックル
プリテンショナ50は、前述した実施の形態と同様に、
連結部材13が燃焼ガスに曝されることがないことは勿
論、連結部材13が連結部21によって、ガイドされる
ため、接続ロッド部18が進退する際に、連結部材13
が外れることがなく、確実にバックル部11を引き込む
ことができる。
【0094】また、このバックルプリテンショナ50
は、実施の形態2に係るバックルプリテンショナ30と
同様に、実施の形態1に係るバックルプリテンショナ1
0と比較して、接続ロッド部18の移動量(ストローク
量)が同じであれば、連結部材13を約2倍の長さで引
込むことができるという利点がある。この結果、低コス
トで小型化が達成可能かつ高性能な信頼性の高いバック
ルプリテンショナを提供することができる。
【0095】さらにまた、実施の形態4に係るバックル
プリテンショナ50は、特に図示しないが、実施の形態
2に係るバックルプリテンショナ30と同様に、燃焼室
31に、燃焼ガス内に含まれるCOガス(一酸化炭素ガ
ス)を低減させることを目的とした酸化剤または酸化促
進剤(触媒)を配置することもでき、同様の効果を得る
ことができる。
【0096】そしてまた、同様に、ピストン部16と接
続ロッド部18とを、別部品から構成してもよい。 (実施の形態5)次に、本発明の実施の形態5に係るシ
ートベルト装置のバックルプリテンショナについて、図
面を参照して説明する。
【0097】図13は、実施の形態5に係るバックルプ
リテンショナを示す拡大断面図、図14は、図13に示
すXIV−XIV線に沿った一部断面図である。
【0098】なお、実施の形態5では、実施の形態2に
係るバックルプリテンショナ30と同様の部材には、同
一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0099】実施の形態5に係るバックルプリテンショ
ナ60の、実施の形態2に係るバックルプリテンショナ
30と異なる点は、図13及び図14に示すように、ハ
ウジング26の、動滑車25を両側から挟む位置、すな
わち、動滑車25の進退方向に平行な両側に、連結部材
13をガイドするガイド部126を各々設けた点であ
る。
【0100】この構成を備えたバックルプリテンショナ
60は、一対のガイド部126によって、連結部材13
がその両側からガイドされるため、連結部材13が横ズ
レすることを防止でき、接続ロッド部18が進退する際
に、連結部材13が外れることがなく、確実にバックル
部11を引き込むことができる。
【0101】ここで、図14に示すように、動滑車25
の側面25Aとガイド部126により形成される隙間L
は、連結部材13の横ズレや外れによって発生すると予
想される連結部材13の隙間Lへのもぐり込みを防止す
るために、作動前の連結部材13の断面直径の1/2以
下に設定することが望ましい。また、連結部材13の前
記もぐり込みを防止するという観点からは、この隙間L
は、小さければ小さいほどより好ましい。なお、連結部
材13が円断面を有さない場合は、断面の内接円直径相
当の1/2以下に設定することが望ましい。
【0102】なお、この連結部材13をガイドするガイ
ド部としては、例えば、図15に示す形態、図16及び
図17に示す形態、図18に示す形態、図19に示す形
態を採用することもできる。
【0103】図15は、図13に示すXIV−XIV線に沿っ
た断面に対応する一部断面図である。図15に示すガイ
ド部118は、接続ロッド部18の左側先端を延出させ
た構造を備えている。
【0104】また、図16は、図13に示すXIV−XIV線
に沿った断面に対応する一部断面図、図17は、図16
に示すバックルプリテンショナの一部を示す斜視図であ
る。図16及び図17に示す実施の形態では、ハウジン
グ26の一方のガイド部126と、接続ロッド部18の
左側先端から延出した一方のガイド部118によって、
連結部材13をガイドする構成を備えている。
【0105】また、図18は、図13に示すXIV−XIV線
に沿った断面に対応する一部断面図である。図18に示
す実施の形態では、車両のシート2の側面2Aと、ハウ
ジング26の一方のガイド部126によって、連結部材
13をガイドする構成を備えている。ここで、バックル
プリテンショナは、シート2の側面2Aに取り付けられ
ることが多いので、シート2の側面2Aを有効に利用す
ることができる。
【0106】また、図19は、図13に示すXIV−XIV線
に沿った断面に対応する一部断面図である。図19に示
す実施の形態では、車両のシート2の側面2Aと、接続
ロッド18の左側先端に延出した一方のガイド部118
によって、連結部材13をガイドする構成を備えてい
る。
【0107】なお、図15〜図19に示す形態のもの
も、動滑車25の側面25Aと、ガイド部118(ある
いは2Aや126)との間に形成される隙間と、連結部
材13の直径との関係は前述した通りである。 (実施の形態6)次に、本発明の実施の形態6に係るシ
ートベルト装置のバックルプリテンショナについて、図
面を参照して説明する。
【0108】図20は、実施の形態6に係るバックルプ
リテンショナの一部を示す斜視図、図21は、図13に
示すXIV−XIV線に沿った断面に対応する一部断面図であ
る。
【0109】なお、実施の形態6では、実施の形態2に
係るバックルプリテンショナ30と同様の部材には、同
一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0110】実施の形態6に係るバックルプリテンショ
ナの、実施の形態2に係るバックルプリテンショナ30
と異なる点は、図20及び図21に示すように、動滑車
25に連結部材13が嵌合する溝部125を形成した点
である。
【0111】この溝部125は、特に図21に示すよう
に、動滑車25の回転軸方向の中心部の直径が、その両
側端部より狭くなるよう、断面略半円形に構成されてい
る。
【0112】この構成を備えたバックルプリテンショナ
は、溝部125によって、動滑車25と連結部材13と
の接触面積が増加するため、両者の摩擦力が向上する。
したがって、接続ロッド部18が押し出されて、動滑車
25で連結部材13が移動する際に、動滑車25が滑る
ことを防止することができる。このため、動滑車25を
確実に回転させることができる。すなわち、滑り摩擦を
転がり摩擦に変換させることができ、バックル部11の
引込み効率を向上させることができる。
【0113】また、実施の形態6に係るバックルプリテ
ンショナにも、実施の形態5で説明した各種ガイド部を
組み合わせることができることは勿論である。 (実施の形態7)次に、本発明の実施の形態7に係るシ
ートベルト装置のバックルプリテンショナについて、図
面を参照して説明する。
【0114】図22は、実施の形態7に係るバックルプ
リテンショナの一部を示す斜視図である。
【0115】なお、実施の形態7では、実施の形態2に
係るバックルプリテンショナ30と同様の部材には、同
一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0116】実施の形態7に係るバックルプリテンショ
ナの、実施の形態2に係るバックルプリテンショナ30
と異なる点は、図22に示すように、動滑車25に代え
て、左側先端がアール(R)形状を備えたR形状部材2
25を設けた点である。
【0117】この構成を備えたバックルプリテンショナ
は、製造が簡単であり、コストの削減ができ、より現実
的である。
【0118】このR形状部材225は、接続ロッド部1
8と一体に形成してもよく、また、別部材として構成
し、例えば、圧入、接着、あるいはネジなどの固定手段
によって、接続ロッド部18に固定してもよい。
【0119】なお、R形状部材225の側面225Aと
ガイド部126(あるいは118や2A)により形成さ
れる隙間は、実施の形態5と同様に、連結部材13の横
ズレや外れによって発生すると予想される連結部材13
の隙間Lへのもぐり込みを防止するため、作動前の連結
部材13の断面直径の1/2以下に設定することが望ま
しい。また、連結部材13の前記もぐり込みを防止する
という観点からは、この隙間Lは、小さければ小さいほ
どより好ましい。
【0120】また、実施の形態7に係るバックルプリテ
ンショナにも、実施の形態5で説明した各種ガイド部を
組み合わせることができることは勿論である。 (実施の形態8)次に、本発明の実施の形態8に係るシ
ートベルト装置のバックルプリテンショナについて図面
を参照して説明する。
【0121】図23は、実施の形態8に係るバックルプ
リテンショナを示す拡大断面図である。なお、実施の形
態8では、前述した実施の形態と同様の部材には、同一
の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0122】図23に示すように、実施の形態8に係る
バックルプリテンショナ70の引込み部72は、シリン
ダ75と、シリンダ75内に移動可能に収容されたピス
トン部76と、ピストン部76の図8における右側にシ
ール部材17を介して設けられた接続ロッド部18と、
シリンダ75の図8における左側に配設されたガス発生
装置19と、を備えて構成されている。
【0123】シリンダ75は、左端がキャップ65によ
って閉鎖されている。また、シリンダ75の右端には、
フランジ66が形成されている。このシリンダ75は、
フランジ66を介してベース67に固定されている。な
お、シリンダ75の右端に形成されるロッド挿通穴20
は、ベース67に形成された仕切部68によって画定さ
れている。
【0124】接続ロッド部18の右端には、略半球状の
R形状部材53が設けられている。このR形状部材53
は、接続ロッド部18が右側に移動した際に、連結部材
13を押圧して引き込む役割を果たしており、この動作
によってバックル部11を引き込むことができる。
【0125】連結部材13のバックル部11が接続され
ている側と反対側の端部は、カシメ玉77を介してベー
ス67に固定されている。この連結部材13は、R形状
部材53を起点として折り曲げられる。
【0126】なお、符号27は、ボールであり、符号8
2は、連結部材13を誘導するガイドローラである。
【0127】この構成を備えたバックルプリテンショナ
70は、前述した実施の形態と同様に、ガス発生装置1
9から発生される燃焼ガスの圧力を、ピストン部76を
押し出すための押出し力に変換し、この押出し力をバッ
クル部11の引込み力に変換する多段構成を有してい
る。また、ガス発生装置19が、接続ロッド部18の進
退軸線上に配置されている。
【0128】そしてまた、前述した実施の形態と同様
に、従来のようにガス発生装置を取り付けるための別部
品を製造する必要がない。したがって、構成部品の形状
を複雑にする必要がなく、低コスト化を実現することが
できると共に、信頼性も向上することができる。
【0129】このバックルプリテンショナ70は、前述
した実施の形態と同様の初期状態において、車両衝突等
により車両に急激な減速が生じると、ガス発生装置19
は瞬時に燃焼ガスを発生し、この燃焼ガスの圧力によっ
て、ピストン部76が右側に押されて、接続ロッド部1
8と共に移動する。これによって、連結部材13はR形
状部材53を介して、図23に破線で示すように移動
し、バックル部11を引き込む。
【0130】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るバッ
クルプリテンショナは、火薬の燃焼ガス圧によってバッ
クル部を引込む引込み部と前記バックル部とを連結する
連結部材が、前記燃焼ガスに曝されない位置に配設され
ているため、前記連結部材が高温高圧下に置かれること
を防止することができる。また、燃焼ガスが充填される
燃焼ガス室(例えば、シリンダのガス発生装置が配置さ
れる部分など)内に連結部材が挿入されることがないた
め、この燃焼ガス室に十分な気密性を持たせることがで
きる。この結果、燃焼ガスを効率よくバックル部の引込
み力に変換することができ、低コストで高性能な信頼性
の高いバックルプリテンショナを提供することができ
る。
【0131】また、構成部品の形状を簡略化し、製造コ
ストを削減可能なバックルプリテンショナを備えたシー
トベルト装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るバックルプリテン
ショナを備えたシートベルト装置の概略図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るバックルプリテン
ショナの拡大断面図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係るバックルプリテン
ショナの拡大断面図である。
【図4】本発明の実施の形態3に係るバックルプリテン
ショナの拡大断面図である。
【図5】図4に示すバックルプリテンショナの一部を示
す拡大図である。
【図6】図5のさらなる拡大図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係るバックルプリテン
ショナの他の形態を示す部分拡大図である。
【図8】本発明の実施の形態1に係る他のバックルプリ
テンショナの拡大断面図である。
【図9】本発明の実施の形態1に係る他のバックルプリ
テンショナの拡大部分断面図である。
【図10】図9に示すバックルプリテンショナの一部を
示す側面図である。
【図11】本発明の実施の形態3に係る他のバックルプ
リテンショナの拡大断面図である。
【図12】本発明の実施の形態4に係るバックルプリテ
ンショナを示す拡大断面図である。
【図13】本発明の実施の形態5に係るバックルプリテ
ンショナを示す拡大断面図である。
【図14】図13に示すXIV−XIV線に沿った一部断面図
である。
【図15】本発明の実施の形態5に係る他のバックルプ
リテンショナの、図13に示すXIV−XIV線に沿った断面
に対応する一部断面図である。
【図16】本発明の実施の形態5に係る他のバックルプ
リテンショナの、図13に示すXIV−XIV線に沿った断面
に対応する一部断面図である。
【図17】図16に示すバックルプリテンショナの一部
を示す斜視図である。
【図18】本発明の実施の形態5に係る他のバックルプ
リテンショナの、図13に示すXIV−XIV線に沿った断面
に対応する一部断面図である。
【図19】本発明の実施の形態5に係る他のバックルプ
リテンショナの、図13に示すXIV−XIV線に沿った断面
に対応する一部断面図である。
【図20】本発明の実施の形態6に係るバックルプリテ
ンショナの一部を示す斜視図である。
【図21】本発明の実施の形態6に係る他のバックルプ
リテンショナの、図13に示すXIV−XIV線に沿った断面
に対応する一部断面図である。
【図22】本発明の実施の形態7に係るバックルプリテ
ンショナの一部を示す斜視図である。
【図23】本発明の実施の形態8に係るバックルプリテ
ンショナの拡大断面図である。
【図24】従来のバックルプリテンショナの拡大断面図
である。
【符号の説明】
10、30、40、50、60、70 バックルプリ
テンショナ 11 バックル部 12、32、72 バックル引込み部 13 連結部材 14 プーリ 15、35、75 シリンダ 16、76 ピストン部 17 シール部材 18 接続ロッド部 19 ガス発生装置 21 連結部 25 動滑車 26 ハウジング 33 酸化剤または酸化促進剤(触媒) 36 バッグ固定部材 38 バッグ 39、66 フランジ 118、126 ガイド部 125 溝部 53、225 R形状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 良彦 神奈川県藤沢市桐原町12番地日本精工株式 会社内 Fターム(参考) 3D018 MA05

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火薬の燃焼ガス圧によってバックル部を
    引込む引込み部と、当該引込み部と前記バックル部とを
    連結する連結部材と、を有するバックルプリテンショナ
    を備えたシートベルト装置であって、 前記プリテンショナは、前記連結部材が、前記燃焼ガス
    に曝されない位置に配設されてなるシートベルト装置。
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