JP2001094528A - 回り込みキャンセラ - Google Patents

回り込みキャンセラ

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JP2001094528A JP26656799A JP26656799A JP2001094528A JP 2001094528 A JP2001094528 A JP 2001094528A JP 26656799 A JP26656799 A JP 26656799A JP 26656799 A JP26656799 A JP 26656799A JP 2001094528 A JP2001094528 A JP 2001094528A
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浩一郎 今村
Hiroyuki Hamazumi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 日本における地上デジタル放送方式であるI
SDB−T方式のように、OFDM信号の異なるキャリ
ア変調方式が混在する伝送方式における回り込みキャン
セラにおいては、キャリア変調方式で異なる回り込み伝
送路特性の推定により、回り込み伝送路特性を示す周波
数特性に不連続が生じるため、回り込みの複製信号が正
確に作り出せなくなり、回り込みをキャンセルすること
ができなくなることがあった。 【解決手段】 OFDMセグメントのキャリア変調方式
毎に回り込み伝送路特性を示す周波数特性を算出し、周
波数特性に不連続がないように周波数特性を連続化する
構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OFDM (Orthog
onal Frequency Division Multiplexing) 信号からマル
チパスや回り込み等の伝送路の特性を推定してそれらを
キャンセルする回り込みキャンセラに係り、特に、日本
における地上デジタル放送方式であるISDB−T(Int
egrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)
のようにOFDM信号帯域を複数のブロックに分割して
できたOFDMセグメント毎に異なるキャリア変調方式
を割り当てることのできる伝送方式においても使用する
ことができる回り込みキャンセラに関する。
【0002】
【従来の技術】これまでの回り込み伝送路特性の推定法
においては、キャリア変調方式が64QAMのような同
期変調の場合、本発明者らの発明に係る回り込みキャン
セラ(特願平10−162189号「回り込みキャンセ
ラ」参照)により、同期復調のためにOFDM信号に内
挿されたSP(Scattered Pilot signal)などの既知のパ
イロットキャリアを用いて回り込み伝送路特性を推定す
るようにしている。また、キャリア変調方式がDQPS
Kのようなデジタル位相変調の場合、本発明者らの発明
に係る回り込みキャンセラ(特願平11−156234
号「回り込みキャンセラ」参照)により、各キャリアの
位相をキャリアの変調多値数(DQPSKなら4、BP
SKなら2)で逓倍して処理することで回り込み伝送路
特性を推定するようにしている。
【0003】上述した種類の回り込み伝送路特性の推定
法において、とくに、同期変調におけるSPなどのパイ
ロットキャリアを用いた回り込み伝送路特性推定法で
は、SPなどのパイロットキャリアの周波数における周
波数特性データは直接求めることができるが、それ以外
のキャリアの周波数における周波数特性データは直接求
めることができない。従って、直接求めることができな
い周波数特性データをSPなどのパイロットキャリアの
周波数における周波数特性データで補間するか、あるい
は離散的なSPなどのパイロットキャリアの周波数にお
ける周波数特性データだけを用いて回り込み伝送賂特性
を推定するようにする。
【0004】また、デジタル位相変調におけるキャリア
位相を逓倍して処理する回り込み伝送路特性推定法で
は、すべてのデータキャリアを用いて連続した周波数特
性を算出することができるが、π/4シフトDQPSK
のシンボル毎のπ/4の位相回転などによる絶対位相の
不確定性が残る。しかし、この絶対位相の不確定性につ
いては、本発明者らの発明に係る回り込みキヤンセラ
(特願乎11−147885号「回り込みキヤンセラ」
参照)を用いて解消することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、日本における地
上デジタル放送方式であるISDB−Tでは、約5.6
MHzのOFDM信号帯域を13個のセグメントに分割
するBST−OFDM(Band Segmented Transmission
Orthrogonal Frequency Division Multiplexing)方式を
採用していて、セグメント毎にデータキャリアの変調方
式を設定することが可能である。また、セグメント内に
は、それぞれ特定の位置にCP(ContinualPilot signa
l)やAC(Auxiliary Channel) やTMCC(Transmissio
n and Multiplexing Configuration) のような他のキャ
リアの変調方式とは異なるBPSKで変調されたキャリ
アが内挿されている。そのため、回り込みキヤンセラに
おいてもキャリア変調方式毎に回り込み伝送路特性の推
定法を変更する必要がある。
【0006】ISDB−T方式のようにOFDM信号の
異なるキャリア変調方式が混在する伝送方式における回
り込みキヤンセラにおいては、キャリア変調方式毎に推
定された系の総合伝達関数に相当する周波数特性データ
をそのまま結合すると、セグメントが同期変調部の場合
はSP以外のキャリアの周波数における総合伝達関数に
対応する周波数特性データがなく、また、セグメントが
差動変調部の場合はDQPSKとBPSKのキャリアか
ら求められた周波数特性データの接続部分でπ/4シフ
トDQPSKの位相回転などによる位相の不確定性によ
り周波数位相特性に不連続が発生することがあり、結果
として、推定した回り込み伝送路特性においても不連続
が生じるため、回り込みの複製信号が正確に作り出せな
くなり、回り込みをキャンセルすることができなくなる
ことがあった。
【0007】そこで本発明の目的は、ISDB−Tのよ
うに異なるキャリア変調方式が混在するOFDM方式に
よるデジタル放送やデジタル伝送方式においても、正確
な回り込み波の複製信号を作り出し、高精度に回り込み
をキャンセルすることが可能な回り込みキヤンセラを提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明回り込みキャンセラは、減算器と該減算器
の減算端子に、その出力信号が供給されるように実質的
に接続された回り込み信号の複製を発生する信号処理部
とを少なくとも具えてなり、前記減算器の被減算端子に
は前記回り込み信号を含んでいる受信OFDM信号が実
質的に供給され、前記減算器の出力端子には中継放送機
の入力端子が実質的に接続され、そして前記信号処理部
の入力端子には、前記中継放送機の入出力信号のいずれ
か一方の信号が分岐されて実質的に供給されるように構
成され、前記信号処理部はFIRフィルタと該フィルタ
のタップ係数制御用のフィルタ係数生成回路とを具えて
なる回り込みキャンセラにおいて、前記フィルタ係数生
成回路は、前記中継放送機の入出力信号のいずれか一方
の信号であるOFDM信号を直交復調して等価ベースバ
ンド信号を出力する直交復調回路と、前記中継放送機の
入出力信号のいずれか一方の信号であるOFDM信号か
らISDB−T方式におけるモードを判定するモード判
定回路と、前記直交復調回路により復調された前記ベー
スバンド信号を前記モード判定回路によるモード判定結
果により決定されるポイント数のFFTを実行するFF
T回路と、該FFT回路の出力信号から前記ISDB−
T方式におけるTMCCを復号するTMCC復号回路の
出力信号および前記モード判定回路によるモード判定結
果に従って、前記FFT回路の出力信号から系全体の総
合伝達関数に対応する周波数特性データを算出する周波
数特性算出回路と、前記TMCC復号回路の出力信号に
従って前記周波数特性算出回路の出力信号である前記系
全体の総合伝達関数に対応する周波数特性データを連続
化する周波数特性連続化回路とを少なくとも具えて構成
したことを特徴とするものである。
【0009】また、本発明回り込みキャンセラは、前記
周波数特性算出回路が、前記ISDB−T方式における
OFDMセグメントのキャリア変調方式毎に前記FFT
回路の出力信号から前記系全体の総合伝達関数に対応す
る周波数特性データを算出するように構成したことを特
徴とするものである。
【0010】また、本発明回り込みキャンセラは、前記
周波数特性連続化回路が、前記周波数特性算出回路の出
力信号である周波数特性データの周波数位相特性に生じ
る不連続を除去する位相連続化回路と、本来、前記周波
数特性算出回路においては得ることのできないキャリア
の周波数特性データを、周波数特性データを得ることの
できたキャリアの周波数特性データを用いて内挿補間す
る周波数特性補間回路とを具えて構成したことを特徴と
するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照し、発明の
実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。以下に
おいては、説明中の数式導出の詳細は、本発明者らの発
明に係る回り込みキヤンセラ(特願平10−16218
9号、特願平11−156234号、および特願平11
−147885号、いずれも「回り込みキヤンセラ」)
の出願明細書の記載を参照されたい。また、地上デジタ
ル放送方式(ISDB−T)については、三木信之、黒
田 徹、堀江 力、広瀬慎介、福原黎児、小室憲司、
「地上ディジタルテレビジョン放送実証実験用放送設
備」,映像情報メディア学会,Vol. 53, No.2,pp. 1
87−193,1999、または「特集 地上デジタル
放送方式の研究」,NHK技研R&D,No. 56,Ma
y,1999などを参照されたい。
【0012】図1は、回り込みキャンセルを説明する図
であり、回り込みキャンセラ(ただし、この回り込みキ
ャンセラは、例えば、上述した特願平11−15623
4号の出願明細書において開示されている回り込みキャ
ンセラであり、本発明によるものではない。)を使用し
て中継放送所の送受アンテナ間での回り込みをキャンセ
ルする方法の原理的構成の一構成例をブロック図にて示
している。図1において、1は受信変換部、2は回り込
みキヤンセラ、3はフィルタ係数生成回路、4はFIR
(Finite Impulse Response)フィルタ、5は減算器、6
は送信変換部である。以下の説明における信号や伝達関
数の表示については、大文字が複素数、小文字が実数を
それぞれ表すものとする。また、ωは角周波数、tは時
間をそれぞれ表すものとする。
【0013】図1中のX(ω)は親局からの希望波、R
(ω)は受信変換部1への入力信号、S(ω)は送信変
換部6への入力信号、Gl(ω)は受信変換部1の伝達
関数、G2(ω)は送信変換部6の伝達関数、C(ω)
は回り込み伝送路特性を示す伝達関数、そして、C′
(ω)は回り込みキヤンセラ2中のFIRフィルタ4の
伝達関数である。このような構成において、親局からの
希望波X(ω)は、(1)式に示すように、図示の受信
アンテナで回り込み波C(ω)G2(ω)S(ω)との
合成波として受信され、受信信号R(ω)として受信変
換部1に入力される。
【数1】
【0014】受信変換部1においては、受信信号R
(ω)に対してフィルタ処理や周波数変換などが行わ
れ、G1(ω)R(ω)として回り込みキャンセラ2へ
出力される。ここで、回り込み波の成分は、受信変換部
1の伝達関数G1(ω)が掛け合わされG1(ω)C
(ω)G2(ω)S(ω)となっている。
【0015】回り込みキャンセラ2は、フィルタ係数生
成回路3で送信変換部6への入力信号である回り込み観
測信号S(ω)から回り込み伝送路特性を推定し、推定
した回り込み伝送路特性をフィルタ係数W(t)として
FIRフィルタ4に与える。ここで、フィルタ係数W
(t)をフーリエ変換した伝達関数で表すとC′(ω)
となり、フィルタ係数生成回路3は、(2)式を満たす
ようなフィルタ係数W(t)を生成する。
【数2】
【0016】FIRフィルタ4は、フィルタ係数W
(t)で表される回り込み伝送路特性C′(ω)を回り
込み観測信号S(ω)に与えることで、回り込み波の複
製信号C′(ω)S(ω)を作り出し、減算器5へ送
る。減算器5においては、(3)式に示すように、受信
変換部1の出力信号G1(ω)R(ω)から回り込み波
の複製信号C′(ω)S(ω)が減算され、減算器5の
出力は親局波だけの成分となり、従って、回り込みキャ
ンセラ2の出力には親局からの希望波G1(ω)X
(ω)だけが出力される。
【数3】
【0017】図2は、図1と同様、回り込みキャンセル
を説明する図であり、回り込みキャンセラ(これも、図
1の場合と同様、本発明によるものではない)を使用し
て中継放送所の送信アンテナ間での回り込みをキャンセ
ルする方法の原理的構成の他の構成例をブロック図にて
示している。なお、上記説明した図1と同一符号を付し
て示されるブロックは、両図(図1と図2)において同
一の回路要素を示すものとする。図2に示した構成にお
いては、回り込みキャンセラ2を動作させるために必要
な回り込み観測信号を、図1で送信変換部6の入力側か
ら得ていたのを、送信変換部6の出力側から得ている。
この構成の場合、FIRフィルタ4の入力信号がG2
(ω)S(ω)(図1の場合は、S(ω))であるた
め、送信変換部6の伝達関数G2(ω)を考慮して、フ
ィルタ係数生成回路3において、C′(ω)=C(ω)
G1(ω)(C(ω)は、回り込み伝送路特性を示す伝
達関数)となるようにフィルタ係数W(t)を生成す
る。このため、図2の構成においては、送信変換部6へ
の入力信号S(ω)をもフィルタ係数生成回路3に入力
して、送信変換部6の伝達関数G2(ω)を算出してい
る。このようにして生成したフィルタ係数W(t)をF
IRフィルタ4に与えることで、FIRフィルタ4の出
力はC(ω)G1(ω)G2(ω)S(ω)となり、減
算器5において、回り込み波をキャンセルすることがで
きる。
【0018】図2に示した構成のものは、たとえ、送信
変換部6の増幅器の入出力特性に非線形が生じていて
も、その非線形の影響を受けた信号をもとに回り込み波
の複製信号を作り出すようにしているため、回り込み波
を高精度にキャンセルすることができるという利点を有
している。
【0019】以上、図1、図2に基づいて説明した回り
込みキャンセル系、また、その回り込みキャンセル系で
使用される回り込みキャンセラ2(それぞれの図参照)
は、公知のものであるが、本発明による回り込みキャン
セラ、およびそれを用いて構成した回り込みキャンセル
系と上位概念において同じ原理に基づいて、本発明を理
解するためには、まず、上記についての理解が必要であ
るから説明したものである。
【0020】以下に、本発明回り込みキャンセラについ
て説明する。当然のことであるが、以下に説明する本発
明回り込みキャンセラは、図1に示す回り込みキャンセ
ル系に適用されるものである。図3は、本発明による回
り込みキャンセラの一実施形態をブロック図に示してい
る。図3においても、図1、図2に倣って、回り込みキ
ャンセラ、フィルタ係数生成回路、FIRフィルタおよ
び減算器をそれぞれ符号2,3,4,5で示すものとす
る。図3において、7は直交復調回路、8はモード判定
回路、9はFFT(Fast Fourier Transform :高速フー
リエ変換)回路、10はTMCC復号回路、11は周波
数特性算出回路、12は周波数特性連続化回路、13は
主波成分抽出回路、14はキャンセル残差演算回路、1
5は逆フーリエ変換回路、16は係数更新回路、17は
遅延回路である。
【0021】動作について説明する。フィルタ係数生成
回路3の入力信号である回り込み観測信号S(ω)は、
直交復調回路7において直交復調して等価ベースバンド
信号とし、さらに、周波数軸のキャリア信号に変換する
ため、FFT回路9へ入力される。また、回り込み観測
信号S(ω)は、ISDB−T方式のモード判定のため
にモード判定回路8へ入力され、モード判定回路8で判
定されたモード情報をFFT回路9および周波数特性算
出回路11へ出力する。FFT回路9においては、モー
ド判定回路8で判定されたモード情報からFFTのポイ
ント数を決定し、直交復調回路7の出力からFFTのポ
イント数の有効シンボル期間を抽出してFFTする。
【0022】TMCC復号回路10においては、FFT
回路9の出力であるキャリア信号データからTMCCを
復号し、各OFDMセグメントのキャリア変調方式、O
FDMフレーム同期ならびにOFDMシンボル番号など
の情報を周波数特性算出回路11および周波数特性連続
化回路12へ出力する。周波数特性算出回路11におい
ては、モード判定回路8の出力およびTMCC復号回路
10の出力から各OFDMセグメントの情報を判定し、
FFT回路9の出力についてキャリア変調方式毎に周波
数特性データを算出する。さらに、周波数特性連続化回
路12において、TMCC復号回路10の出力をもと
に、周波数特性算出回路11からの周波数特性データの
不連続点を連続化する処理を行い、回り込みキャンセラ
系の総合伝達関数を示す周波数特性F(ω)を出力す
る。
【0023】主波成分抽出回路13においては、周波数
特性連続化回路12の出力である回り込みキャンセラ系
の総合伝達関数を示す周波数特性F(ω)から希望波の
成分である主波成分Dを算出する。キャンセル残差演算
回路14において、周波数特性連続化回路12の出力で
ある周波数特性F(ω)と主波成分抽出回路13の出力
である主波成分Dとを用いて、実際の回り込みの伝達関
数C(ω)G1(ω)G2(ω)とFIRフィルタ4の
伝達関数C′(ω)との差分の伝達関数E(ω)を作り
出す。ここでE(ω)は(4)式で求められる。
【数4】
【0024】逆フーリエ変換回路15においては、伝達
関数E(ω)をインパルス応答H(t)に変換する。さ
らに、係数更新回路16において、逆フーリエ変換回路
15の出力であるH(t)と前回係数更新した際の当該
回路16の出力である遅延回路17の出力W′(t)を
用いて、新しいフィルタ係数W(t)を得る。係数更新
回路16の出力であるフィルタ係数W(t)は(5)式
で定義する。 W(t)=W′(t)+μH(t) (5) ここで、μは更新係数であり、通常0<μ≦1の値をと
る。以上が、フィルタ係数回路3(図1,図2中に、同
一符号で示す部分に相当する)の処理内容である。
【0025】FIRフィルタ4においては、図1および
図2の場合と同様に係数更新回路16の出力であるフィ
ルタ係数W(t)から回り込み伝送路特性と同じ周波数
特性C′(ω)を作り出し、また、同フィルタ4に入力
される回り込み観測信号S(ω)と乗算することで、回
り込み波の複製C′(ω)S(ω)を出力する。さら
に、減算器5において、FIRフィルタ4出力の回り込
み波の複製信号C′(ω)S(ω)を受信信号R(ω)
から減算することで、回り込み波をキャンセルし、回り
込み波がキャンセルされた信号S(ω)を送信変換部6
へ送出する。
【0026】図4は、図3中の周披数特性算出回路11
(図3中のフィルタ係数回路3内に示される)の一構成
例をブロック図にて示している。図4において、18は
CP分離回賂、19はセグメント分割回路、20は同期
部・差動部ゲート回路、21は同期部周波数特性算出回
路、22は差動部周波数特性算出回路、23はCP発生
器、24は複素除算回路、25はセグメント合成回路で
ある。
【0027】図5は、ISDB−T方式におけるOFD
Mセグメントの構成を示している。
【0028】CP分離回路18においては、モード判定
回路8(図3参照)の出力を用いてOFDM信号のキャ
リア本数を算出し、FFT回路9(図3参照)の出力で
あるOFDMキャリア信号の最も高い周波数のキャリア
であるCPを分離して、CPは複素除算回路24へ、そ
の他のキャリア信号はセグメント分割回路19へそれぞ
れ出力する。次段のセグメント分割回路19において
は、CP分離回路18の出力であるCP以外のキャリア
信号をOFDMセグメントに分割して同期部・差動部ゲ
ート回路20へ出力する。さらに、同期部・差動部ゲー
ト回路20においては、TMCC復号回路10(図3参
照)からの各OFDMセグメントのキャリア変調方式の
情報に基づき、同期変調部(QPSK,16QAM,6
4QAM)のセグメントは同期部周波数特性算出回路2
1へ、差動変調部(DQPSK)のセグメントは差動部
周波数特性算出回路22へそれぞれ出力する。
【0029】同期部周披数特性算出回路21において
は、同期変調部(QPSK,16QAM,64QAM)
のセグメントについて周波数特性データを算出し、ま
た、差動部周波数特性算出回路22においては、差動変
調部(DQPSK)のセグメントについて周波数特性デ
ータを算出し、ともにセグメント合成回路25へ出力す
る。なお、CP発生器23においては、モード判定回路
8(図3参照)の出力であるモード情報からキャリアの
位置で決定するCPの位相情報を得て、親局送信信号と
同じ位相と振幅を有するCPを出力する。さらに、複素
除算回路24においては、CP分離回路18からのCP
をCP発生器23からのCPで複素除算(すなわち、図
に分子、分母で示す関係に複素除算)し、除算結果をC
Pにおける周波数特性データとしてセグメント合成回路
25へ出力する。
【0030】セグメント合成回路25においては、同期
部周波数特性算出回路21の出力の周波数特性、差動部
周波数特性算出回路22の出力の周波数特性データ、お
よび複素除算回路24の出力の周波数特性データを合成
して、周波数特性連続化回路(図3参照)へ出力する。
【0031】図6は、図4中の同期部周波数特性算出回
路21の一構成例をブロック図にて示している。図6に
おいて、26はSP発生器、27は条件付複素除算回路
である。
【0032】図7は、ISDB−TのModel(キャ
リア間隔は約4kHz)における同期変調部のOFDM
セグメントにおけるSPの配置を示している。
【0033】図6において、SP発生器26は、モード
判定回路8(図3参照)の出力とTMCC復号回路10
(図3参照)の出力をもとに、親局送信信号と同じ位相
と振幅を有するSPを作り出して出力する。
【0034】SPは、図7に示すように、キャリア方向
に12キャリアに1回、シンボル方向に4シンボルに1
回それぞれ挿入されていて、SPの挿入位置は1シンボ
ル毎に3キャリアだけシフトしている。また、SPのキ
ャリア位相はSPのキャリア位置で規定されている。条
件付複素除算回路27においては、同期部・差動部ゲー
ト回路19(図4参照)の出力キャリア信号をSP発生
器26出力のSPで複素除算(すなわち、図に分子、分
母で示す関係に複素除算)して出力する。このとき、S
P発生器26からの出力中にSPが存在するキャリア位
置については複素除算した結果を、また、SPが存在し
ないキャリア位置については0をそれぞれセグメント合
成回路25(図4参照)へ出力する。なお、図7に示す
ように、同期変調部のセグメントにはSP以外にBPS
K(正確にはDBPSK)変調されたTMCCやACの
キャリアも存在し、これらのキャリアからも回り込み伝
送路特性の推定が可能であるが、SPとTMCCやAC
では回り込み伝送路特性の推定方法が異なるため、回路
構成が複雑になるという欠点がある。
【0035】図8は、図4中の差動部周波数特性算出回
路22の一構成例をブロック図にて示している。図8に
おいて、28は差動部CP分離回路、29はDQPSK
・BPSKゲート回路、30はπ/4シフト判定回路、
31はDQPSKキャリア周波数特性算出回路、32は
BPSKキャリア周波数特性算出回路、33は差動部C
P発生器、34は複素除算回路、35は周波数特性合成
回路である。
【0036】図9は、ISDB−TのModel(キャ
リア間隔約4kHz)における差動変調(DQPSK)
部のOFDMセグメントにおけるキャリアの配置を示し
ている。差動変調部のセグメントの各キャリアのうち最
も低い周波数のキャリアはCPであり、CPの位相はO
FDM信号におけるキャリアの位置によって規定され、
OFDMシンボル番号で変化しない。
【0037】差勤部CP分離回路28において、差勤変
調部のセグメントのキャリアのうち最も低い周波数のキ
ャリアであるCPを分離し、そのCPは複素除算回路3
4へ、その他のキャリア信号はDQPSK・BPSKゲ
ート回路29へそれぞれ出力する。さらに、DQPSK
・BPSKゲート回路29において、DQPSK変調さ
れたデータキャリアはDQPSKキャリア周波数特性算
出回路31へ出力し、BPSK変調されたTMCCとA
CはBPSKキャリア周波数特性算出回路32へ出力す
る。π/4シフト判定回路30においては、差動変調部
のセグメントのキャリアのうち最も低い周波数のキャリ
アであるCPと隣り合ったデータキャリアとの位相差を
割り出し、データキャリアの位相がπ/4シフトによっ
てπ/4、3π/4、5π/4、7π/4の位置にある
場合には0を、0、π/2、π、3π/2の位置にある
場合には1をそれぞれ出力する。
【0038】DQPSKキャリア周波数特性算出回路3
1においては、DQPSK・BPSKゲート回路29の
出力のうちDQPSK変調されたデータキャリアについ
て周波数特性データを算出する。以下に、DQPSKキ
ャリア周波数特性算出回路31におけるDQPSKのキ
ャリアの周波数特性データの算出法について説明する。
【0039】DQPSKキャリアの実部、虚部信号をそ
れぞれ、SI(i,k)、SQ(i,k)とする。ここ
で、iはOFDMのシンボル番号、kはOFDMのキャ
リア番号をそれぞれ表すものとする。SI(i,k)、
SQ(i,k)について極座標変換し、位相項θ(i,
k)、振幅項r(i,k)に変換する。θ(i,k)、
r(i,k)はそれぞれ(6)式、(7)式で表され
る。
【数5】
【数6】
【0040】次に、π/4シフト判定回路30の出力を
aとして(8)式の演算を行う。
【数7】 さらに、(9)式の演算を行うことで、DQPSKキャ
リアの変調成分を除去する。
【数8】 ここで、FLR〔 〕は、小数点以下の数字を切り捨て
て整数化する処理を表している。
【0041】(7)式、(9)式の振幅項、位相項を直
交座標変換し、FqI(i,k)、FqQ(i,k)と
して出力する。ここで、FqI(i,k)、FqQ
(i,k)はi番目のシンボル、k番日のキャリアの周
波数における周波数特性データであり、これらは(1
0)式、(11)式でそれぞれ求められる。
【数9】
【0042】同様に、BPSKキャリア周波数特性算出
回路32においては、DQPSK・BPSKゲート回路
29出力のうちBPSKキャリアについて周波数特性デ
ータを算出する。以下に、BPSKキャリア周波数特性
算出回路32におけるBPSKキャリアの周波数特性デ
ータの算出法について説明する。
【0043】各キャリアの実部、虚部信号をそれそれ、
SI(i,k)、SQ(i,k)とする。ここでも、i
はOFDMのシンボル番号、kはOFDMのキャリア番
号をそれそれ表すものとする。SI(i,k)、SQ
(i,k)について極座標変換し、位相項θ(i,
k)、振幅項r(i,k)に変換する。θ(i,k)、
r(i,k)はそれそれ(12)式、(13)式で表さ
れる。
【数10】
【0044】次に、すべてのBSPKキャリアの位相項
に対して(14)式の演算を行う。
【数11】 また、BSPK変調されたACおよびTMCCの各キャ
リアの振幅は、データキャリアに対して4/3倍の振幅
を持っているため、これをデータキャリアの振幅と同じ
にするために(15)式の演算を行い等化する。
【数12】
【0045】さらに、(16)式の演算を行うことで、
BPSKキャリアの変調成分を除去する。
【数13】 ここで、FLR〔 〕は、少数点以下の数字を切り捨て
て整数化する処理を表している。
【0046】(15)式、(16)式の振幅項、位相項
を直交座標変換し、FbI(i,k)、FbQ(i,
k)として出力する。ここで、FbI(i,k)、Fb
Q(i,k)はi番目のシンボル、k番目のキャリアの
周波数における周波数特性データであり、これらは(1
7)式、(18)式でそれぞれ求められる。
【数14】
【0047】図8に示すDQPSKキャリア周波数特性
算出回路31およびBPSKキャリア周波数特性算出回
路32の例では極座標変換して周波数特性を求める方法
について説明したが、これらは、同様の位相処理を直交
座標系におけるキャリアの実部、虚部の複素演算によっ
て行うことで、周波数特性を求めることもできる。
【0048】差動部CP発生器33においては、モード
判定回路8(図3参照)およびTMCC復号回路10
(同じく図3参照)の各出力をもとに、差動変調部のセ
グメントのキャリアのうち最も低い周波数のキャリアに
挿入された親局送信信号と同じ振幅と位相を有するCP
を発生する。さらに、複素除算回路34において、差動
部CP分離回路28の出力のCPを差動部CP発生器3
3の出力で複素除算(すなわち、図に分子、分母で示す
関係に複素除算)し、差動変調部のCPにおける周波数
特性データを算出して出力する。周波数特性合成回路3
5においては、上述したDQPSKキャリア周波数特性
算出回路31、BPSKキャリア周波数特性算出回路3
2および複素除算回路34のそれぞれの出力を合成し
て、差動変調部の周波数特性データとしてセグメント合
成回路25(図4参照)へ出力する。
【0049】図10は、図3中の周波数特性連続化回路
12の一構成例をブロック図にて示している。図10に
おいて36は位相連続化回路、37は周波数特性補間回
路である。位相連続化回路36においては、TMCC復
号回路10(図3参照)の出力を用いて、周波数特性算
出回路11(図3参照)から出力されるデータのうち差
動変調部のセグメントについて位相連続化処理を行う。
この処理はキャリア変調方式毎の周波数特性算出法の違
いや、回り込みによる位相の不連続を除去するものであ
る。以下に、位相連続化回路36における位相連続化処
理について説明する。
【0050】差動変調部の各キャリアの実部、虚部信号
をそれぞれ、FdI(i,k)、FdQ(i,k)とす
る。ここで、iはOFDMのシンボル番号、kはOFD
Mのキャリア番号をそれぞれ表すものとする。FdI
(i,k)、FdQ(i,k)について極座標変換し、
位相項θd(i,k)、振幅項rd(i,k)に変換す
る。θd(i,k)、rd(i,k)はそれぞれ(1
9)式、(20)式で表される。
【数15】
【0051】次に、差動変調部のセグメント内での位相
について、(21)式で隣り合うキャリアとの位相差Δ
θd(i,k)を算出する。
【数16】 さらに、(22)式に示す演算を行うことで、位相連続
化処理を行う。
【数17】 ここで、FLR〔 〕は、小数点以下の数字を切り捨て
て整数化する処理を表している。
【0052】(20)式、(22)式の振幅項、位相項
を直交座標変換し、FdI′(i,k)、FdQ′
(i,k)として出力する。ここで、FdI′(i,
k)、FdQ′(i,k)はi番目のシンボル、k番目
のキャリアの周波数における周波数特性データであり、
これらは(23)式、(24)式でそれぞれ求められ
る。
【数18】
【0053】差動変調部のセグメント内での位相連続化
処理は、差動変調部セグメント内の最も周波数の低いキ
ャリアであるCPを基準として位相連続化していくこと
で、隣り合うセグメントとの接合点においても連続性が
保たれた周波数位相特性を得ることができる。また、上
述例では、極座標変換して位相を連続化する方法につい
て説明したが、これらは、同様の位相処理を直交座標系
におけるキャリアの実部、虚部の複素演算によって行う
ことで、位相連続化することもできる。
【0054】図10に示す周波数特性補間回路37にお
いては、同期変調部のSP以外の各キャリアの周波数に
おける周波数特性データをSPなどの周波数特性データ
を用いて内挿補間して出力する。一例として、周波数特
性補間回路37における周波数特性データの内挿補間は
次の(1)から(2)のステップで行う。なお、周波数
特性データの内挿補間は低い周波数のキャリアから行っ
ていくものとする。
【0055】(1)同一セグメント内のSP間の周波数
特性データについては、隣り合う2つのSPの周波数に
対応する周波数特性データを用いて内挿補間する。 (2)セグメント内の最も周波数の高いSPよりも高い
周波数のキャリアの周波数に対応する周波数特性データ
については、次の条件により内挿補間を行う。 a.周波数の高い側に配置された隣接した次のセグメン
トが同期変調部の場合には、セグメント内の最も周波数
の高いSPと隣接した次のセグメントの最も低い周波数
のSPの周波数に対応する周波数特性データを用いて、
この間の各キャリアの周波数に対応する周波数特性デー
タを内挿補間する。 b.周波数の高い側に配置された隣接した次のセグメン
トが差動変調部の場合には、セグメント内の最も周波数
の高いSPと隣接した次の差動変調部のセグメントのC
Pの周波数に対応する周波数特性データを用いて、この
間の各キャリアの周波数に対応する周波数特性データを
内挿補間する。 c.周波数の高い側に隣接した次のセグメントがない場
合、すなわち図5に示すセグメント番号12の場合、セ
グメント内の最も周波数の高いSPとOFDM信号の各
キャリア信号の中で最も周波数の高いキャリアに配置さ
れたCPの周波数特性データを用いて、この間の各キャ
リアの周波数に対応する周波数特性データを内挿補間す
る。
【0056】上述した周波数特性データの内挿補間にお
いては、最も低い周波数のセグメント(図5に、セグメ
ント番号11として示されている)が同期変調部の場
合、最も周波数の低いSPより低い周波数の各キャリア
の周波数に対応する周波数特性データについては補間を
行っていないが、本発明者らの発明に係る特願平11−
153430号「回り込みキャンセラ」の出願明細書に
記載した処理を行うことで、最も周波数の低いSPより
低い周波数の各キャリアの周波数に対応する周波数特性
データも外挿補間することができる。
【0057】最後に、以上説明した本発明による回り込
みキャンセラは、その回り込みキャンセラに入力する回
り込み観測信号を送信変換部の入力側から得る(すなわ
ち、図1に示す構成例)ものとしたが、これは、送信変
換部の出力側から得る(すなわち、図2に示す構成例)
ように変更して実施することも極めて容易である。
【0058】
【発明の効果】本発明は、OFDMセグメントのキャリ
ア変調方式毎に系の総合伝達関数に対応する周波数特性
データを算出し、周波数特性データに不連続がないよう
に周波数特性データを補間する構成となっているので、
本発明回り込みキャンセラを用いることにより、日本に
おける地上デジタル放送方式のように複数のキャリア変
調方式が混在しているISDB−T方式においても、精
度の高い回り込み波のキャンセルを行う回り込みキャン
セラを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 回り込みキャンセラを説明する図であり、回
り込みキャンセラを使用して中継放送所の送受アンテナ
間での回り込みをキャンセルする方法の原理的構成の一
構成例をブロック図にて示している。
【図2】 回り込みキャンセラを説明する図であり、回
り込みキャンセラを使用して中継放送所の送受アンテナ
間での回り込みをキャンセルする方法の原理的構成の他
の構成例をブロック図にて示している。
【図3】 本発明による回り込みキャンセラの一実施形
態をブロック図にて示している。
【図4】 図3中の周波数特性算出回路の一構成例をブ
ロック図にて示している。
【図5】 ISDB−T方式におけるOFDMセグメン
トの構成を示している。
【図6】 図4中の同期部周波数特性算出回路の一構成
例をブロック図にして示している。
【図7】 ISDB−TのModel における同期変調部の
OFDMセグメントにおけるSPの配置を示している。
【図8】 図4中の差動部周波数特性算出回路の一構成
例をブロック図にて示している。
【図9】 ISDB−TのModel における差動変調部の
OFDMセグメントにおけるキャリアの配置を示してい
る。
【図10】 図3中の周波数特性連続化回路の一構成例
をブロック図にて示している。
【符号の説明】
1 受信変換部 2 回り込みキャンセラ 3 フィルタ係数生成回路 4 FIRフィルタ 5 減算器 6 送信変換部 7 直交復調回路 8 モード判定回路 9 FFT(高速フーリエ変換)回路 10 TMCC復号回路 11 周波数特性算出回路 12 周波数特性連続化回路 13 主波成分抽出回路 14 キャンセル残差演算回路 15 逆フーリエ変換回路 16 係数更新回路 17 遅延回路 18 CP分離回路 19 セグメント分割回路 20 同期部・差動部ゲート回路 21 同期部周波数特性算出回路 22 差動部周波数特性算出回路 23 CP発生器 24 複素除算回路 25 セグメント合成回路 26 SP発生器 27 条件付複素除算回路 28 差動部CP分離回路 29 DQPSK・BPSKゲート回路 30 π/4シフト判定回路 31 DQPSKキャリア周波数特性算出回路 32 BPSKキャリア周波数特性算出回路 33 差動部CP発生器 34 複素除算回路 35 周波数特性合成回路 36 位相連続化回路 37 周波数特性補間回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澁谷 一彦 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 Fターム(参考) 5K022 DD01 DD13 DD18 DD19 DD23 DD31 DD33 5K046 AA05 BB05 EE06 EE32 EE37 EE42 EE48 EE55 EE57 EF46 EF52

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減算器と該減算器の減算端子に、その出
    力信号が供給されるように実質的に接続された回り込み
    信号の複製を発生する信号処理部とを少なくとも具えて
    なり、前記減算器の被減算端子には前記回り込み信号を
    含んでいる受信OFDM信号が実質的に供給され、前記
    減算器の出力端子には中継放送機の入力端子が実質的に
    接続され、そして前記信号処理部の入力端子には、前記
    中継放送機の入出力信号のいずれか一方の信号が分岐さ
    れて実質的に供給されるように構成され、前記信号処理
    部はFIRフィルタと該フィルタのタップ係数制御用の
    フィルタ係数生成回路とを具えてなる回り込みキャンセ
    ラにおいて、前記フィルタ係数生成回路は、 前記中継放送機の入出力信号のいずれか一方の信号であ
    るOFDM信号を直交復調して等価ベースバンド信号を
    出力する直交復調回路と、 前記中継放送機の入出力信号のいずれか一方の信号であ
    るOFDM信号からISDB−T方式におけるモードを
    判定するモード判定回路と、 前記直交復調回路により復調された前記ベースバンド信
    号を前記モード判定回路によるモード判定結果により決
    定されるポイント数のFFTを実行するFFT回路と、 該FFT回路の出力信号から前記ISDB−T方式にお
    けるTMCCを復号するTMCC復号回路の出力信号お
    よび前記モード判定回路によるモード判定結果に従っ
    て、前記FFT回路の出力信号から系全体の総合伝達関
    数に対応する周波数特性データを算出する周波数特性算
    出回路と、 前記TMCC復号回路の出力信号に従って前記周波数特
    性算出回路の出力信号である前記系全体の総合伝達関数
    に対応する周波数特性データを連続化する周波数特性連
    続化回路とを少なくとも具えて構成したことを特徴とす
    る回り込みキャンセラ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回り込みキャンセラにお
    いて、前記周波数特性算出回路は、前記ISDB−T方
    式におけるOFDMセグメントのキャリア変調方式毎に
    前記FFT回路の出力信号から前記系全体の総合伝達関
    数に対応する周波数特性データを算出するように構成し
    たことを特徴とする回り込みキャンセラ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の回り込みキャン
    セラにおいて、前記周波数特性連続化回路は、 前記周波数特性算出回路の出力信号である周波数特性デ
    ータの周波数位相特性に生じる不連続を除去する位相連
    続化回路と、 本来、前記周波数特性算出回路においては得ることので
    きないキャリアの周波数特性データを、周波数特性デー
    タを得ることのできたキャリアの周波数特性データを用
    いて内挿補間する周波数特性補間回路とを具えて構成し
    たことを特徴とする回り込みキャンセラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002290370A (ja) * 2001-03-28 2002-10-04 Japan Radio Co Ltd 伝送路特性測定器および回り込みキャンセラ
JP2009522908A (ja) * 2006-01-02 2009-06-11 シッ チェ,ドン 干渉除去型無線中継器
JP2009159455A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 回り込みキャンセラ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2009522908A (ja) * 2006-01-02 2009-06-11 シッ チェ,ドン 干渉除去型無線中継器
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