JP2001308820A - 直交周波数分割多重信号受信装置 - Google Patents

直交周波数分割多重信号受信装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直交周波数分割多重された信号の受信装置に
おいて、フーリエ変換出力において存在するキャリア間
干渉成分を除去し、再生データの誤り発生確率を抑える
ことによって、高性能な受信性能を有する直交周波数分
割多重信号受信装置を実現する。 【解決手段】 フーリエ変換(1)出力である周波数ド
メイン信号に対してキャリア干渉成分を除去するための
フィルタリング(3)を行い、そのフィルタ係数として
キャリア間干渉成分が除去できるような係数を適応アル
ゴリズムによって逐次計算(4)するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、直交周波数分割
多重された信号の受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は例えば、影山、西村、池田:”
地上波ディジタル放送用受信機の要素技術”、映像情報
メディア学会誌、Vol.52、No.11、pp.1
571〜1572、Nov.、1998記載の従来の直
交周波数分割多重伝送された信号の復調部を表すブロッ
ク図である。図15において、10は直交周波数分割多
重方式によって伝送された信号を入力とするチューナー
部、11は該チューナー部の出力rr、riおよびFFT
部1の出力を入力とする同期再生部、1は該同期再生部
11の出力を入力とするFFT部、2は該FFT部1の
出力を入力とする復調部であり、該復調部の出力I’お
よびQ’は送信されたディジタルデータの再生データま
たは誤り訂正符号化された再生データである。また、R
RFは直交周波数分割多重方式によって伝送された信号、
rおよびriはそれぞれ直交周波数分割多重方式によっ
て伝送された信号を所定の周波数帯域に周波数変換した
信号を複素信号表記した場合の実部および虚部、Sr
よびSiはそれぞれ同期再生部11によって周波数再生
およびクロック再生された信号を複素信号表記した場合
の実部および虚部、IおよびQはそれぞれFFT部1の
出力信号を複素信号表記した場合の実部および虚部、
I’およびQ’はそれぞれ復調部2の出力信号を複素信
号表記した場合の実部および虚部を表す。
【0003】次に、動作について説明する。チューナー
部10は、直交周波数分割多重方式によって伝送された
信号を入力とし、それを所定の周波数帯域に周波数変換
して出力する。同期再生部11は、該チューナー部10
の出力rr、riおよびFFT部1の出力信号I、Qを入
力とし、直交周波数分割多重信号の周波数の同期再生お
よびクロックの同期再生を行い、周波数再生およびクロ
ック再生された信号S rおよびSi(以下、「時間ドメイ
ン信号」とする)を出力する。FFT部1は、該同期再
生部11の出力である時間ドメイン信号を入力とし、そ
れを所定のポイント数によってフーリエ変換処理した信
号IおよびQ(以下、「周波数ドメイン信号」とする)
を出力する。復調部2では、周波数ドメイン信号を入力
とし、各サブキャリアをそれぞれの変調方式に応じた復
調法によって復調する。該復調部2の出力は、送信され
たディジタルデータの再生データまたは誤り訂正符号化
された再生データであり、これをもとに送信データが再
生される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の直交周波数分割
多重信号受信器では、フーリエ変換出力である周波数ド
メイン信号をそのまま復調するように構成されているた
め、同期再生部で除去しきれない周波数誤差による各サ
ブキャリア間の干渉(以下、「キャリア間干渉」とす
る)成分が残留し、再生データの誤り発生確率が増大す
るという問題点があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、同期再生部で除去しきれない周
波数誤差に起因するキャリア間干渉成分を除去し、高性
能な受信性能を有する直交周波数分割多重信号受信装置
を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に記載の直
交周波数分割多重信号受信装置は、直交周波数分割多重
された信号から送信データを再生する直交周波数分割多
重信号受信装置において、受信した時間ドメインの信号
を周波数ドメインの信号に変換するフーリエ変換手段
と、係数計算手段と、上記フーリエ変換手段の出力およ
び上記係数計算手段の出力を入力とし、上記係数計算手
段から出力されるフィルタ係数によるフィルタリングを
行うフィルタ手段と、上記フィルタ手段の出力を入力と
し、サブキャリアをそれぞれの変調方式に応じた復調法
によって復調を行う復調手段とを備え、上記係数計算手
段は、上記フィルタ手段の出力、上記フーリエ変換手段
の出力、ステップサイズ値およびリファレンス値を入力
とし、上記フィルタ手段から出力される信号において、
キャリア間干渉が最小になるように適応的にフィルタ係
数を逐次更新して出力することを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の直交周波数分割多重信号
受信装置は、請求項1において、フィルタ手段の出力信
号がパイロットキャリアであるか否かを識別するタイミ
ング信号を出力するパイロットタイミング信号生成手段
と、該パイロットタイミング信号生成手段の出力を入力
とし、タイミング信号に応じたステップサイズパラメー
タを出力するステップサイズ制御手段とをさらに備え、
上記係数計算手段は、上記ステップサイズ値として該ス
テップサイズ制御手段の出力を入力とし、これに基づき
上記フィルタ係数の逐次更新を行うことを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の直交周波数分割多重信号
受信装置は、請求項1において、各サブキャリア毎の信
号電力を計算して出力する電力計算手段と、該電力計算
手段の出力を入力とし、これに基づきステップサイズパ
ラメータを制御して出力するステップサイズ制御手段と
をさらに備え、上記係数計算手段は、上記ステップサイ
ズ値として該ステップサイズ制御手段の出力を入力と
し、これに基づき上記フィルタ係数の逐次更新を行うこ
とを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の直交周波数分割多重信号
受信装置は、請求項3において、上記電力計算手段は、
上記フーリエ変換手段の出力を入力とし、各サブキャリ
ア毎の信号電力を計算して出力することを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の直交周波数分割多重信号
受信装置は、請求項3において、上記復調手段が、各サ
ブキャリアに対して推定した伝送路特性をもとに復調を
行う過程で各サブキャリアの平均的な電力に相当する物
理量を計算するものである場合、上記復調手段が上記電
力計算手段を兼ねており、上記ステップサイズ制御手段
は、上記復調手段から出力される各サブキャリアの上記
平均的な電力を表す情報を入力とし、これに基づき上記
ステップサイズパラメータを制御して出力することを特
徴とする。
【0011】請求項6に記載の直交周波数分割多重信号
受信装置は、請求項1において、各サブキャリア毎の信
号電力を計算して出力する電力計算手段と、該電力計算
手段の出力を入力とし、これに基づきリファレンスレベ
ル値を制御して出力するリファレンス制御手段とをさら
に備え、上記係数計算手段は、上記リファレンス値とし
て該リファレンス制御手段の出力を入力とし、これに基
づき上記フィルタ係数の逐次更新を行うことを特徴とす
る。
【0012】請求項7に記載の直交周波数分割多重信号
受信装置は、請求項6において、上記電力計算手段は、
上記フーリエ変換手段の出力を入力とし、各サブキャリ
ア毎の信号電力を計算して出力することを特徴とする。
【0013】請求項8に記載の直交周波数分割多重信号
受信装置は、請求項6において、上記復調手段が、各サ
ブキャリアに対して推定した伝送路特性をもとに復調を
行う過程で各サブキャリアの平均的な電力に相当する物
理量を計算するものである場合、上記復調手段が上記電
力計算手段を兼ねており、上記ステップサイズ制御手段
は、上記復調手段から出力される各サブキャリアの上記
平均的な電力を表す情報を入力とし、これに基づき上記
リファレンス値を制御して出力することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1による直交周波数分割多重信号受信装置
を表すブロック図である。図1において、1は直交周波
数分割多重方式によって伝送された信号を所定の周波数
帯域に周波数変換し、周波数再生およびクロック再生さ
れた信号である時間ドメイン信号SrおよびSiを入力と
するFFT部、2はフィルタ部3の出力を入力とする復
調部、3は上記FFT部1の出力である周波数ドメイン
信号I、Qおよび係数計算部4の出力を入力とするフィ
ルタ部、4は該フィルタ部3の出力、上記FFT部1の
出力、ステップサイズ値およびリファレンス値を入力と
する係数計算部であり、上記復調部2の出力は送信され
たディジタルデータの再生データまたは誤り訂正符号化
された再生データである。また、図1において、Cr
iはそれぞれ係数計算部4の出力信号を複素信号表記
した場合の実部および虚部、μは係数計算部4に入力さ
れるステップサイズパラメータ、Rは係数計算部4に入
力されるリファレンスレベル信号、I”、Q”はそれぞ
れフィルタ部3の出力信号を複素信号表記した場合の実
部および虚部を表す。
【0015】次に動作について説明する。FFT部1
は、時間ドメイン信号SrおよびSiを入力とし、それを
所定のポイント数によってフーリエ変換処理して出力す
る。フィルタ部3は、該FFT部1の出力である周波数
ドメイン信号I、Qに対し、係数計算部4の出力である
フィルタ係数Cr、Ciによるフィルタリングを行う。該
フィルタ部3の出力I”、Q”は、周波数ドメイン信号
I、Qに残留しているキャリア間干渉成分が除去された
信号となる。係数計算部4は、該フィルタ部3の出力、
上記FFT部1の出力、ステップサイズ値およびリファ
レンス値を入力とし、フィルタ部3から出力される信号
においてキャリア間干渉成分が最小となるようにフィル
タ係数を逐次更新して出力する。復調部2では、上記フ
ィルタ部3の出力を入力とし、各サブキャリアをそれぞ
れの変調方式に応じた復調法によって復調する。該復調
部2の出力は、送信されたディジタルデータの再生デー
タまたは誤り訂正符号化された再生データであり、これ
をもとに送信データが再生される。
【0016】次に、フィルタ部3の構成例として、Mタ
ップの複素フィルタのブロック図を図2に示す。図2に
おいて、300は入力信号に一定の遅延を与える遅延
部、301は2つの入力信号を乗算して出力する乗算
部、302はフィルタ部3の入力信号であるIまたはそ
れを遅延部300によって遅延した信号とフィルタ部3
の入力信号であるフィルタ係数Crを入力としている複
数の乗算部301から出力される信号を入力とする第1
の信号加算部、303はフィルタ部3の入力信号である
Iまたはそれを遅延部300によって遅延した信号とフ
ィルタ部3の入力信号であるフィルタ係数Ciを入力と
している複数の乗算部301から出力される信号を入力
とする第2の信号加算部、304はフィルタ部3の入力
信号であるQまたはそれを遅延部300によって遅延し
た信号とフィルタ部3の入力信号であるフィルタ係数C
rを入力としている複数の乗算部301から出力される
信号を入力とする第3の信号加算部、305はフィルタ
部3の入力信号であるQまたはそれを遅延部300によ
って遅延した信号とフィルタ部3の入力信号であるフィ
ルタ係数Ciを入力としている複数の乗算部301から
出力される信号を入力とする第4の信号加算部、306
は第1の信号加算部302および第4の信号加算部30
5の出力を入力とする信号減算部、307は第2の信号
加算部303および第3の信号加算部304の出力を入
力とする第5の信号加算部である。また、図2におい
て、Cr,mおよびCi,mはそれぞれ係数CrおよびCiの第
m番目(m=0,1,…,M−1)のタップにおける係
数値を示す。
【0017】次に、図2に示した複素フィルタ3の動作
を説明する。遅延部300は、FFT部1におけるFF
Tサンプル速度の逆数に相当する遅延を周波数ドメイン
信号I、Qおよびそれらを遅延した信号に与える。乗算
部301では、遅延部300の出力信号と各タップに対
応するフィルタ係数とを乗算して出力する。第1の信号
加算部302は、フィルタ部3の入力信号であるIまた
はそれを遅延部300によって遅延した信号とフィルタ
部3の入力信号であるフィルタ係数Crを乗算部301
によって乗算した信号を入力とし、それらを加算して出
力する。第2の信号加算部303は、フィルタ部3の入
力信号であるIまたはそれを遅延部300によって遅延
した信号とフィルタ部3の入力信号であるフィルタ係数
iを乗算部301によって乗算した信号を入力とし、
それらを加算して出力する。第3の信号加算部304
は、フィルタ部3の入力信号であるQまたはそれを遅延
部300によって遅延した信号とフィルタ部3の入力信
号であるフィルタ係数Crを乗算部301によって乗算
した信号を入力とし、それらを加算して出力する。第4
の信号加算部305は、フィルタ部3の入力信号である
Qまたはそれを遅延部300によって遅延した信号とフ
ィルタ部3の入力信号であるフィルタ係数Ciを乗算部
301によって乗算した信号を入力とし、それらを加算
して出力する。信号減算部306は、第1の信号加算部
302の出力から第4の信号加算部305の出力を減算
して出力する。第5の信号加算部307は、第2の信号
加算部303の出力と第3の信号加算部304の出力を
加算して出力する。該第5の信号加算部307の出力信
号はフィルタ部3の出力信号Q”、上記信号減算部30
3の出力信号はフィルタ部3の出力信号I”となる。図
2に示したフィルタは、FFT部1および係数計算部4
から出力される信号を複素信号表記した場合、I”およ
びQ”が出力される複素信号の実部および虚部となるよ
うなNタップのFIR型複素フィルタに他ならない。
【0018】次に、係数計算部4について説明する。係
数計算部4では、FFT部1、フィルタ部3の出力をも
とに、周波数ドメイン信号I、Qに含まれるキャリア間
干渉成分を除去するのに最適なフィルタ係数を計算し、
フィルタ部3に対して出力する。
【0019】ここで、直交周波数分割多重伝送された信
号におけるキャリア間干渉について説明する。直交周波
数分割多重伝送方式では、キャリア周波数の送受信間の
ずれにより、受信側で得られる復調信号においてキャリ
ア間干渉が生じ、受信性能劣化の原因となる。この周波
数ずれは、受信装置における同期再生回路による残留周
波数誤差やチューナーの位相雑音などに起因し、この度
合いによって受信時の誤り率が増減する。伝送路が理想
伝送路で雑音を無視した等価低域系での直交周波数分割
多重信号は数1で表される。
【0020】
【数1】
【0021】但し、sk,iは直交周波数分割多重信号に
おいて第i番目のシンボルにおける第k番目のサブキャリ
アで伝送された送信複素データ、Tsはガード・インタ
ーバルを含めたシンボル周期、tsはガード・インター
バルを除いたシンボル周期、Nは総サブキャリア数であ
る。また、ガード・インターバルの長さをtgとおく
と、fcは数2で表される関数である。
【0022】
【数2】
【0023】受信装置において、送信データの再生はr
(t)をフーリエ変換し、各サブキャリアを復調するこ
とによって実現される。このとき、送受信間でキャリア
周波数の誤差δfが存在しているとすると、第i目のシン
ボルにおける第m番目のサブキャリアに対するフーリエ
変換出力は数3のように表される。
【0024】
【数3】
【0025】但し、fmは本来の第m番目のサブキャリア
周波数である。数1を数3に代入すると数4が得られ
る。
【0026】
【数4】
【0027】但し、sinc(x)は数5で表されるシ
ンク関数である。
【0028】
【数5】
【0029】数4において、第1項は第m番目のサブキ
ャリアによって伝送された信号成分、第2項はキャリア
間干渉成分を表す。数4に見られるように、キャリア間
干渉成分は、各サブキャリアに対して主成分に相当する
サブキャリアとの周波数間隔によって定まるゲインおよ
び位相回転が加わり、それらが線形加算された信号とし
て表される。従って、フーリエ変換後の周波数ドメイン
信号に対して、複素フィルタ等の線形フィルタによる線
形信号処理を行うことによって、キャリア間干渉成分を
除去することが可能である。
【0030】キャリア間干渉成分を除去するには、複素
フィルタ出力におけるキャリア間干渉成分が最小となる
ように複素フィルタの係数を最適化する必要がある。こ
れは、例えば最急降下法によってフィルタ係数を逐次更
新していくことによって実現できる。従って、係数更新
部4では、係数最適化のための適応アルゴリズムを用い
てフィルタ部3のフィルタ係数を逐次計算し出力する。
【0031】次に、係数更新部4で用いる適応アルゴリ
ズムとしてCMA(Constant Modulus
Algorithm)を用いた場合の係数更新法につい
て説明する。CMAでは、フィルタの出力信号とその理
想信号との2乗平均誤差を最小にするようにフィルタ係
数を逐次更新する。時刻nにおける第i番目のタップ係
数Ci,nに対する係数更新式は、数6のように表され
る。
【0032】
【数6】
【0033】但し、xi,nは時刻nにおける第i番目の
タップ入力信号、ynは時刻nにおけるフィルタ出力、
μはステップサイズパラメータ、Rはリファレンスレベ
ル信号であり、*は共役複素数を表す。また、Rは、時
刻nでのフィルタ出力における理想信号をanとしたと
き、数7で表される定数である。
【0034】
【数7】
【0035】次に、係数計算部4の構成例として、係数
最適化のための適応アルゴリズムとしてCMAアルゴリ
ズムを用いた場合のブロック図を図3および図4に示
す。図3において、400はフィルタ部3の入力信号で
ある周波数ドメイン信号またはそれを係数計算部内遅延
部401によって遅延した信号、フィルタ部3の出力信
号、リファレンスレベル信号およびステップサイズパラ
メータを入力とするタップ係数更新部、401はフィル
タ部3の入力信号である周波数ドメイン信号またはそれ
を遅延した信号を入力とする係数計算部内遅延部であ
る。
【0036】また、図3において、xはFFT部1の出
力である周波数ドメイン信号の複素信号表記であり、数
8で表される。
【0037】
【数8】
【0038】また、図3において、yはフィルタ部3の
出力信号の複素信号表記であり、数9で表される。
【0039】
【数9】
【0040】また、Cmはフィルタ部3における第m番
目(m=0,1,…,M−1)のタップ係数の複素信号
表記である。
【0041】図4において、4000はフィルタ部3の
入力信号である周波数ドメイン信号またはそれを係数計
算部内遅延部401によって遅延した信号を入力とする
複素共役化部、4001は該複素共役化部4000の出
力およびフィルタ部3の出力を入力とする複素乗算部、
4002はフィルタ部3の出力を入力とする電力計算
部、4003は該電力計算部4002の出力およびリフ
ァレンスレベル信号を入力とする第1の減算部、400
4は該第1の減算部4003の出力およびステップサイ
ズパラメータを入力とする第1の乗算部、4005は該
第1の乗算部4004および上記複素乗算部4001の
出力を入力とする第2の乗算部、4006は該第2の乗
算部4005および遅延部4007の出力を入力とする
第2の減算部、4007は該第2の減算部4006の出
力を入力とする遅延部であり、該遅延部4007の出力
はタップ係数更新部400の出力であると同時に係数計
算部4の出力である。
【0042】次に、動作について説明する。タップ係数
更新部400は、フィルタ部3の入力信号である周波数
ドメイン信号またはそれを係数計算部内遅延部401に
よって遅延した信号、フィルタ部3の出力信号、リファ
レンスレベル信号およびステップサイズパラメータを入
力とし、フィルタ部3における各タップのフィルタ係数
が最適化されるように逐次更新して出力する。係数計算
部内遅延部401は、フィルタ部3の入力信号である周
波数ドメイン信号またはそれを遅延した信号を入力と
し、FFT部1におけるFFTサンプル速度の逆数に相
当する遅延を与える。
【0043】次に、図4を用いてタップ係数更新部40
0の動作について説明する。複素共役化部4000は、
入力される複素信号に対して共役となる複素信号を出力
する。複素乗算部4001は、該複素共役化部4000
の出力およびフィルタ部3の出力を入力とし、それらの
複素信号を乗算して出力する。電力計算部4002は、
フィルタ部3の出力を入力とし、その複素信号の振幅の
2乗値を計算して出力する。第1の減算部4003で
は、該電力計算部4002の出力からリファレンスレベ
ル信号を減算して出力する。第1の乗算部4004で
は、該第1の減算部4003の出力とステップサイズパ
ラメータを乗算して出力する。該第1の乗算部4004
の出力はスカラー値となる。第2の乗算部4005は、
該第1の乗算部4004の出力であるスカラー値を上記
複素乗算部4001の出力である複素信号に乗算して出
力する。第2の減算部4006は、遅延部4007の出
力から該第2の乗算部4005の出力を減算して出力す
る。遅延部4007は該第2の減算部4006の出力を
入力とし、FFT部1におけるFFTサンプル速度の逆
数に相当する遅延を与える。
【0044】係数計算部4を以上のように構成すること
によって、数6で表されるCMAによるフィルタ係数の
最適化装置を実現することができる。
【0045】また、図3に示した係数更新部4の構成例
では、タップ係数更新部400に入力される周波数ドメ
イン信号を遅延した信号は、係数計算部内遅延部401
の出力信号としたが、これに代わって、これと等価また
は同様の信号である乗算部301の出力信号を入力して
もよい。
【0046】また、係数最適化のための適応アルゴリズ
ムとしてCMAを例に示したが、DD(Decisio
n Direct)アルゴリズム、DAMA(Deci
sion Adjusted Modulus Algo
rithm)など他のLMS(Least Mean S
quares)アルゴリズムやRLS(Recursi
ve Least Squares)アルゴリズムを用い
てもよい。
【0047】以上のように、フーリエ変換出力である周
波数ドメイン信号に対してフィルタリングを行い、その
フィルタ係数としてキャリア間干渉成分が除去できるよ
うな係数を適応アルゴリズムによって計算できるように
構成したので、信号復調時におけるキャリア間干渉を軽
減し、再生データの誤り発生確率を低減することができ
る。
【0048】また、フィルタ係数の最適化アルゴリズム
として適応アルゴリズムを用いるようにしたので、キャ
リア間干渉の度合いの変化に対して適応的に追従するこ
とができる。
【0049】実施の形態2.以上の実施の形態1では、
フィルタ係数の最適化を行う際に、全てのサブキャリア
の情報に対して係数計算手段が等しく動作するように構
成されているが、次に所定のパイロットキャリアに対し
ては特定の動作をするような実施形態を示す。
【0050】図5は、この発明の実施の形態2による直
交周波数分割多重信号受信装置を表すブロック図であ
る。図5において、1〜4は実施の形態1に示したもの
と同様である。但し、係数計算部4に入力されるステッ
プサイズパラメータμは、ステップサイズ制御部6の出
力である。5は、パイロットタイミング信号生成部、6
は該パイロットタイミング生成部5の出力を入力とする
ステップサイズ制御部である。
【0051】次に、動作について説明する。FFT部
1、復調部2、フィルタ部3、及び係数計算部4の動作
は実施の形態1に示したものと同様である。直交周波数
分割多重伝送によって信号伝送を行う場合、例えば受信
装置の同期性能を向上する目的で複数の特定のサブキャ
リアをパイロットキャリアとする場合がある。このと
き、受信装置においてパイロットキャリアの送信データ
は既知データであるため、係数計算部4においてフィル
タ係数を求める際、他のサブキャリアを用いる場合に比
べてより高速かつ高精度に係数の最適化を図ることがで
きる。そこで、実施の形態2では、パイロットキャリア
に対してはステップサイズパラメータの大きさをそれ以
外の場合に比べて大きくし、係数更新の際の重み付けを
制御できるようにする。そのため、パイロットタイミン
グ信号生成部5は、フィルタ部3の出力信号がパイロッ
トキャリアであるか否かを識別する信号を出力する。ま
た、ステップサイズ制御部6では、該パイロットタイミ
ング信号生成部5から出力されるパイロットタイミング
信号に応じたステップサイズパラメータを出力する。例
えば、パイロットタイミング信号がフィルタ部3の出力
がパイロットキャリアであることを示している場合は、
ステップサイズパラメータとしてそれ以外の場合の値よ
りも大きな値を出力する。
【0052】尚、ステップサイズ制御部6において、パ
イロットタイミング信号がフィルタ部3の出力がパイロ
ットキャリアであることを示している場合以外は、ステ
ップサイズパラメータの値を0とするようにしてもよ
い。
【0053】以上のように、パイロットキャリアに対し
ては係数更新の際のステップサイズパラメータが他の場
合よりも大きくなるように構成したので、キャリア間干
渉を除去する際のフィルタ係数を高速に求めることがで
きる。
【0054】また、係数更新に用いる情報としてパイロ
ットキャリアを用いるように構成したので、より精度の
高いキャリア間干渉除去装置を実現できる。
【0055】実施の形態3.以上の実施の形態2では、
パイロットキャリアとそれ以外のキャリアとで係数更新
時のステップサイズパラメータを切り替えることができ
るように構成されているが、次に、周波数ドメイン信号
の電力レベルに応じてステップサイズパラメータを制御
するような実施形態を示す。
【0056】図6は、この発明の実施の形態3による直
交周波数分割多重信号受信装置を表すブロック図であ
る。図6において、1〜4は実施の形態1に示したもの
と同様である。但し、係数計算部4に入力されるステッ
プサイズパラメータμは、ステップサイズ制御部8の出
力である。7は、FFT部1の出力を入力とする電力計
算部、8は該電力計算部7の出力を入力とするステップ
サイズ制御部である。また、図6において、Pは電力計
算部7の出力であり、各サブキャリアの瞬時電力信号を
表す。
【0057】次に、動作について説明する。FFT部
1、復調部2、フィルタ部3、及び係数計算部4の動作
は実施の形態1に示したものと同様である。直交周波数
分割多重伝送された信号がマルチパス伝送路を伝搬する
場合、受信された各サブキャリアは伝送路に応じて減衰
または増幅される。この場合、減衰したサブキャリアと
増幅されたサブキャリアとでは信号電力対雑音電力比が
異なり、増幅されているものの方は雑音による影響を受
けにくく、係数更新の際の情報として信頼性が高い一
方、減衰しているキャリアは雑音の影響も大きく、係数
更新の際の情報としての信頼性が低い。そこで、サブキ
ャリア毎の信号電力を計算し、電力が大きいサブキャリ
アに対してはステップサイズパラメータの値を大きく、
電力が小さいサブキャリアに対してはステップサイズパ
ラメータの値を小さくするように制御する。電力計算部
7では、FFT部1の出力を入力とし、各サブキャリア
毎に電力を計算して出力する。ステップサイズ制御部8
は、該電力計算部7の出力を入力とし、入力される電力
レベルをもとにステップサイズパラメータを制御して出
力する。
【0058】ここで、ステップサイズ制御部8の構成例
として、電力計算部7の出力によってステップサイズパ
ラメータを選択して出力するように構成した場合のブロ
ック図を図7に示す。図7において、800は、電力計
算部7の出力である電力情報を入力とするステップサイ
ズ選択信号生成部、801は、該ステップサイズ選択信
号生成部800の出力および互いに値の異なる実定数で
ある複数のステップサイズパラメータ候補値を入力とす
るステップサイズ選択部であり、該ステップサイズ選択
部801の出力はステップサイズ制御部8の出力あって
ステップサイズパラメータである。また、図7におい
て、μk(k=1,2,…,K)はステップサイズパラ
メータ候補値を表す。
【0059】次に、動作について説明する。ステップサ
イズ選択信号生成部800は、入力される電力情報の大
きさをK段階に分類し、その結果をステップサイズ選択
信号として出力する。この時、電力が大きいほどステッ
プサイズパラメータとして大きな値が選択されるように
分類を行う。ステップサイズ選択部801では、ステッ
プサイズ選択信号生成部800から入力される信号をも
とに、K個あるステップサイズパラメータ候補値のうち
の1つを選択し、フィルタ部3の出力に対応するステッ
プサイズパラメータを出力する。
【0060】次に、ステップサイズ制御部8の別の構成
例として、電力計算部7の出力レベルを所定の変換関数
によってステップサイズパラメータに変換して出力する
ように構成した場合のブロック図を図8に示す。図8に
おいて、802は、電力計算部7の出力である電力情報
を入力とするステップサイズ変換テーブル部であり、該
ステップサイズ変換テーブル部802の出力はステップ
サイズ制御部8の出力あってステップサイズパラメータ
である。
【0061】次に、動作について説明する。ステップサ
イズ変換テーブル部802は、入力される電力レベルを
所定の変換関数によってステップサイズパラメータに変
換し、フィルタ部3の出力に対応するステップサイズパ
ラメータを出力する。
【0062】例えば、数10に変換関数の例を示す。数
10において、Pは電力レベル、αは正の実定数を表
す。
【0063】
【数10】
【0064】また、数11に別の変換関数の例を示す。
数11において、Pは電力レベル、β、γは正の実定数
を表す。
【0065】
【数11】
【0066】数10又は数11を用いて変換を行なえ
ば、電力が大きいほどステップサイズパラメータが大き
くなる。
【0067】以上のように、サブキャリアの電力に応じ
て係数更新の際に用いるステップサイズパラメータを制
御できるように構成したので、マルチパスの影響を受け
た直交周波数分割多重信号に対しても適応的にキャリア
間干渉を除去することができる。また、FFT部1の出
力に基づいて信号電力を計算するので、速やかに電力の
計算を行なうことができ、従ってフィルタ係数の逐次更
新を遅滞なく行なうことができる。
【0068】実施の形態4.以上の実施の形態3では、
電力情報として各サブキャリアの瞬時電力を計算し、こ
れをもとにステップサイズパラメータを制御するように
構成されているが、次に、各サブキャリアに対する伝送
路の平均的な電力情報をもとにステップサイズパラメー
タを制御するような実施形態を示す。
【0069】図9は、この発明の実施の形態4による直
交周波数分割多重信号受信装置を表すブロック図であ
る。図9において、1、3、4、8は実施の形態1およ
び実施の形態3に示したものと同様である。但し、ステ
ップサイズ制御部8への入力信号は同期変調信号復調部
20から出力される平均的電力信号である。また、20
はフィルタ部3の出力を入力とする同期変調信号復調部
であり、該同期変調信号復調部20の出力は送信された
ディジタルデータの再生データまたは誤り訂正符号化さ
れた再生データである。また、図9において、P’は平
均電力信号を表す。
【0070】次に、動作について説明する。図9におい
て、FFT部1、フィルタ部3、係数計算部4、及びス
テップサイズ制御部8の動作は実施の形態1および実施
の形態3に示したものと同様である。直交周波数分割多
重伝送される各サブキャリアの変調方式として、QPS
K(Quadrature Phase ShiftKe
ying)やQAM(Quadrature Ampl
itude Modulation)が用いられている
場合、復調のためのパイロットキャリアが用いられてい
る場合が多く、このような場合の信号復調は、例えば図
10に示される同期変調信号復調部20のような装置で
実現されている。図9に示された同期変調信号復調部2
0では、上記のような変調方式によるサブキャリアの復
調を行うと同時に、その過程で求められた各サブキャリ
アの平均的な電力情報を出力している。ステップサイズ
制御部8では、この平均的な電力情報すなわち平均電力
信号P’を入力とし、ステップサイズパラメータを制御
する。
【0071】ここで、図10を用いて、同期変調信号復
調部20について説明する。図10において、200は
フィルタ部3の出力であるI”およびQ”を入力とする
同期復調用パイロットキャリア復調部、201は該同期
復調用パイロットキャリア復調部200の出力を入力と
する伝送路推定部、202は該伝送路推定部201の出
力を入力とする複素共役化部、203はフィルタ部3の
出力であるI”およびQ”を入力とする遅延部、204
は該遅延部203および上記複素共役化部202の出力
を入力とする複素乗算部、205は上記伝送路推定部2
01の出力を入力とする電力計算部、206は該電力計
算部205および上記複素乗算部204の出力を入力と
する除算部であり、該除算部206の出力は同期変調信
号復調部20の出力であるところの送信されたディジタ
ルデータの再生データまたは誤り訂正符号化された再生
データ、また、上記電力計算部205の出力は同期変調
信号復調部20の出力であるところの平均電力信号P’
である。
【0072】次に、動作について説明する。同期復調用
パイロットキャリア復調部200は、フィルタ部3の出
力であるI”およびQ”を入力とし、そこに含まれてい
る同期復調用のパイロットキャリアを抽出し、それをそ
れに対応する既知信号で除算して出力する。該同期復調
用パイロットキャリア復調部200の出力は、各パイロ
ットキャリアに対する伝送路における伝達特性を表す信
号となる。伝送路推定部201では、該同期復調用パイ
ロットキャリア復調部200の出力を入力とし、時間方
向および周波数方向の内挿を行うことによって全サブキ
ャリアに対する伝送路特性を推定して出力する。複素共
役化部202は、該伝送路推定部201の出力を入力と
し、その複素共役信号を出力する。遅延部203は、該
複素共役化部202、上記同期復調用パイロットキャリ
ア復調部200および上記伝送路推定部201において
生じる遅延と同等の遅延をフィルタ部3の出力である
I”およびQ”に与えて出力する。従って、上記複素共
役化部202から出力される信号は、該遅延部203か
ら出力されるサブキャリアに対応した信号となる。複素
乗算部204では、該遅延部203および上記複素共役
化部202の出力を入力とし、それらを複素乗算して出
力する。電力計算部205は、上記伝送路推定部201
の出力を入力とし、その複素信号の振幅の2乗値を計算
して出力する。除算部206では、該電力計算部205
で計算されたスカラー値で上記複素乗算部204の出力
を除算して出力する。これにより、該除算部206の出
力として得られる複素信号は、送信されたディジタルデ
ータの再生データまたは誤り訂正符号化された再生デー
タとなる。また、上記電力計算部205の出力は各サブ
キャリアの平均的な電力情報となる。
【0073】従って、QPSKやQAMなどの同期変調
方式で変調されたサブキャリアを復調する場合、その復
調過程において伝送路における各サブキャリアの平均的
な電力情報を得ることができる。そこで、実施の形態4
では、図9に示したように、このようにして得られた平
均電力信号P’をもとにステップサイズパラメータを制
御する。そして、この場合にも実施の形態3で述べたの
と同様、電力が大きいほどステップサイズパラメータを
大きくする。
【0074】以上のように、各サブキャリアの平均的な
電力に応じて係数更新の際に用いるステップサイズパラ
メータを制御できるように構成したので、送信データの
信号レベル変化によらず、マルチパスの影響を受けた直
交周波数分割多重信号に対して適応的にキャリア間干渉
を除去することができる。また、復調部2に元々備わっ
ている電力計算機能を利用することができるので、電力
の計算のために新たに回路を加える必要がない。
【0075】実施の形態5.実施の形態3では、電力情
報として各サブキャリアの瞬時電力を計算し、これをも
とにステップサイズパラメータを制御するように構成さ
れているが、次に、この瞬時電力情報に応じて、係数更
新の際に用いるリファレンスレベル信号を制御するよう
な実施形態を示す。
【0076】図11は、この発明の実施の形態5による
直交周波数分割多重信号受信装置を表すブロック図であ
る。図11において、1〜4、7は実施の形態3に示し
たものと同様である。但し、係数計算部4において、ス
テップサイズパラメータとしては固定のステップサイズ
値を入力とし、リファレンスレベル信号としてはリファ
レンス制御部9の出力を用いる。9は、電力計算部7の
出力を入力とするリファレンス制御部である。
【0077】次に、動作について説明する。FFT部
1、復調部2、フィルタ部3、係数計算部4、及び電力
計算部7の動作は実施の形態3に示したものと同様であ
る。直交周波数分割多重伝送された信号がマルチパス伝
送路を伝搬する場合、受信された各サブキャリアは伝送
路に応じて減衰または増幅される。この場合、キャリア
間干渉が発生していない場合であっても周波数ドメイン
信号における各サブキャリアの信号レベルはサブキャリ
ア毎に変化しているため、係数更新の際に用いるリファ
レンスレベル信号Rの値は、それに応じて変化すると考
えられる。そこで、リファレンス制御部9では、電力計
算部7から出力された瞬時電力信号Pをもとにリファレ
ンス値を選択して出力する。
【0078】ここで、リファレンス制御部9の構成例と
して、電力計算部7の出力によってリファレンスレベル
信号を選択して出力するように構成した場合のブロック
図を図12に示す。図12において、900は、電力計
算部7の出力である電力情報を入力とするリファレンス
値選択信号生成部、901は、該リファレンス値選択信
号生成部900の出力および互いに値の異なる実定数で
ある複数のリファレンス候補値を入力とするリファレン
ス値選択部であり、該リファレンス値選択部901の出
力はリファレンス制御部9の出力あってリファレンスレ
ベル信号である。また、図12において、Rk(k=
1,2,…,K)はリファレンス候補値を表す。
【0079】次に、動作について説明する。リファレン
ス値選択信号生成部900は、入力される電力情報の大
きさをK段階に分類し、その結果をリファレンス値選択
信号として出力する。この時、電力が大きいほどリファ
レンスレベル信号として大きな値が選択されるように分
類を行う。リファレンス値選択部901では、リファレ
ンス値選択信号生成部900から入力される信号をもと
に、K個あるリファレンス候補値のうちの1つを選択
し、フィルタ部3の出力に対応するリファレンスレベル
信号を出力する。
【0080】次に、リファレンス制御部9の別の構成例
として、電力計算部7の出力レベルを所定の変換関数に
よってリファレンスレベル信号に変換して出力するよう
に構成した場合のブロック図を図13に示す。図13に
おいて、902は、電力計算部7の出力である電力情報
を入力とするリファレンス値変換テーブル部であり、該
リファレンス値変換テーブル部902の出力はリファレ
ンス制御部9の出力あってリファレンスレベル信号であ
る。
【0081】次に、動作について説明する。リファレン
ス値変換テーブル部902は、入力される電力レベルを
所定の変換関数によってリファレンスレベルに変換し、
フィルタ部3の出力に対応するリファレンスレベル信号
を出力する。
【0082】例えば、数12に変換関数の例を示す。数
12において、Pは電力レベル、η及びR0は正の実定
数であり、信号が理想的な伝送路を伝送した場合の数1
2の右辺は数7の右辺と一致するものとする。
【0083】
【数12】
【0084】数12を用いて変換を行なえば、電力が大
きいほどリファレンスレベルが大きくなる。
【0085】以上のように、サブキャリアの電力に応じ
て係数更新の際に用いるリファレンスレベル信号を制御
できるように構成したので、マルチパスの影響を受けた
直交周波数分割多重信号に対しても適応的にキャリア間
干渉を除去することができる。また、FFT部1の出力
に基づいて信号電力を計算するので、速やかに電力の計
算を行なうことができ、従ってフィルタ係数の逐次更新
を遅滞なく行なうことができる。
【0086】実施の形態6.以上の実施の形態5では、
電力情報として各サブキャリアの瞬時電力を計算し、こ
れをもとにリファレンスレベル信号を制御するように構
成されているが、次に、各サブキャリアに対する伝送路
の平均的な電力情報をもとにリファレンスレベル信号を
制御するような実施形態を示す。
【0087】図14は、この発明の実施の形態6による
直交周波数分割多重信号受信装置を表すブロック図であ
る。図14において、1、3、4、9、20は実施の形
態1、実施の形態4および実施の形態5に示したものと
同様である。但し、リファレンス制御部9への入力信号
は同期変調信号復調部20から出力される平均的電力信
号である。
【0088】次に、動作について説明する。図14にお
いて、FFT部1、フィルタ部3、係数計算部4、リフ
ァレンス制御部9、及び復調部20の動作は実施の形態
1、実施の形態4および実施の形態5に示したものと同
様である。直交周波数分割多重伝送される各サブキャリ
アの変調方式として、QPSKやQAMが用いられてい
る場合、信号の復調は、同期変調信号復調部20のよう
な装置で実現されているため、各サブキャリアの平均的
な電力情報をここから得ることができる。そこで、リフ
ァレンス制御部9への入力信号として、この平均的な電
力情報すなわち平均電力信号P’を用い、リファレンス
レベル信号を制御するようにする。そして、この場合に
も実施の形態5で述べたのと同様、電力が大きいほどリ
ファレンスレベルを大きくする。
【0089】以上のように、各サブキャリアの平均的な
電力に応じて係数更新の際に用いるリファレンスレベル
信号を制御できるように構成したので、送信データの信
号レベル変化によらず、マルチパスの影響を受けた直交
周波数分割多重信号に対して適応的にキャリア間干渉を
除去することができる。また、復調部2に元々備わって
いる電力計算機能を利用することができるので、電力の
計算のために新たに回路を加える必要がない。
【0090】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、フーリエ変換
出力である周波数ドメイン信号に対してフィルタリング
を行い、そのフィルタ係数としてキャリア間干渉成分が
除去できるような係数を適応アルゴリズムによって計算
できるように構成したので、信号復調時におけるキャリ
ア間干渉を軽減し、再生データの誤り発生確率を低減す
ることができるという効果がある。
【0091】また、フィルタ係数の最適化アルゴリズム
として適応アルゴリズムを用いるようにしたので、キャ
リア間干渉の度合いの変化に対して適応的に追従するこ
とができるという効果がある。
【0092】請求項2の発明によれば、パイロットキャ
リアであるか否かに応じて係数更新の際に用いられるス
テップサイズパラメータを制御するように構成したの
で、キャリア間干渉を除去する際のフィルタ係数を高速
に求めることができるという効果がある。
【0093】また、係数更新に用いる情報としてパイロ
ットキャリアを用いるように構成したので、より精度の
高いキャリア間干渉除去装置を実現できるという効果が
ある。
【0094】請求項3の発明によれば、サブキャリアの
電力に応じて係数更新の際に用いるステップサイズパラ
メータを制御できるように構成したので、マルチパスの
影響を受けた直交周波数分割多重信号に対しても適応的
にキャリア間干渉を除去することができるという効果が
ある。
【0095】請求項4の発明によれば、フーリエ変換手
段の出力に基づいて信号電力を計算するので、速やかに
電力の計算を行なうことができ、従ってフィルタ係数の
逐次更新を遅滞なく行なうことができる。
【0096】請求項5の発明によれば、復調手段に元々
備わっている電力計算機能を利用することができるの
で、電力の計算のために新たに回路を加える必要がな
い。また、平均的な電力を用いるので、送信データの信
号レベル変化によらず、安定的にフィルタ係数の逐次更
新を行なうことができる。
【0097】請求項6の発明によれば、サブキャリアの
電力に応じて係数更新の際に用いるリファレンスレベル
信号を制御できるように構成したので、マルチパスの影
響を受けた直交周波数分割多重信号に対しても適応的に
キャリア間干渉を除去することができるという効果があ
る。
【0098】請求項7の発明によれば、フーリエ変換手
段の出力に基づいて信号電力を計算するので、速やかに
電力の計算を行なうことができ、従ってフィルタ係数の
逐次更新を遅滞なく行なうことができる。
【0099】請求項8の発明によれば、復調手段に元々
備わっている電力計算機能を利用することができるの
で、電力の計算のために新たに回路を加える必要がな
い。また、平均的な電力を用いるので、送信データの信
号レベル変化によらず、安定的にフィルタ係数の逐次更
新を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による受信装置を示
すブロック図である。
【図2】 実施の形態1の受信装置におけるフィルタ部
3の構成例を示すブロック図である。
【図3】 実施の形態1の受信装置における係数計算部
4の構成例を示すブロック図である。
【図4】 実施の形態1の受信装置におけるタップ係数
更新部400の構成例を示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による受信装置を示
すブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態3による受信装置を示
すブロック図である。
【図7】 実施の形態3の受信装置におけるステップサ
イズ制御部8の構成例を示すブロック図である。
【図8】 実施の形態3の受信装置におけるステップサ
イズ制御部8の別の構成例を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態4による受信装置を示
すブロック図である。
【図10】 実施の形態4の受信装置における同期変調
信号復調部20の構成例を示すブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態5による受信装置を
示すブロック図である。
【図12】 実施の形態5の受信装置におけるリファレ
ンス制御部9の構成例を示すブロック図である。
【図13】 実施の形態5の受信装置におけるリファレ
ンス制御部9の別の構成例を示すブロック図である。
【図14】 この発明の実施の形態6による受信装置を
示すブロック図である。
【図15】 従来の受信装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 FFT部、 2 復調部、 20 同期変調信号復
調部、 200 同期復調用パイロットキャリア復調
部、 201 伝送路推定部、 202 複素共役化
部、 203 遅延部、 204 複素乗算部、 20
5 電力計算部、206 除算部、 3 フィルタ部、
300 遅延部、 301 乗算部、302 第1の
信号加算部、 303 第2の信号加算部、 304
第3の信号加算部、 305 第4の信号加算部、 3
06 信号減算部、 307 第5の信号加算部、 4
係数計算部、 400 タップ係数更新部、 401
係数計算部内遅延部、 4000 複素共役化部、 4
001 複素乗算部、4002 電力計算部、 400
3 第1の減算部、 4004 第1の乗算部、 40
05 第2の乗算部、 4006 第2の減算部、 4
007 遅延部、 5 パイロットタイミング信号生成
部、 6 ステップサイズ制御部、 7電力計算部、
8 ステップサイズ制御部、 800 ステップサイズ
選択信号生成部、 801 ステップサイズ選択部、
802 ステップサイズ変換テーブル部、 9 リファ
レンス制御部、 900 リファレンス値選択信号生成
部、 901 リファレンス値選択部、 902 リフ
ァレンス値変換テーブル部、 10 チューナー部、
11 同期再生部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K022 DD01 DD13 DD18 DD19 DD33 DD34 5K061 AA04 BB06 CC00 CC25 CD02 CD08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交周波数分割多重された信号から送信
    データを再生する直交周波数分割多重信号受信装置にお
    いて、 受信した時間ドメインの信号を周波数ドメインの信号に
    変換するフーリエ変換手段と、 係数計算手段と、 上記フーリエ変換手段の出力および上記係数計算手段の
    出力を入力とし、上記係数計算手段から出力されるフィ
    ルタ係数によるフィルタリングを行うフィルタ手段と、 上記フィルタ手段の出力を入力とし、サブキャリアをそ
    れぞれの変調方式に応じた復調法によって復調を行う復
    調手段とを備え、 上記係数計算手段は、上記フィルタ手段の出力、上記フ
    ーリエ変換手段の出力、ステップサイズ値およびリファ
    レンス値を入力とし、上記フィルタ手段から出力される
    信号において、キャリア間干渉が最小になるように適応
    的にフィルタ係数を逐次更新して出力することを特徴と
    する直交周波数分割多重信号受信装置。
  2. 【請求項2】 フィルタ手段の出力信号がパイロットキ
    ャリアであるか否かを識別するタイミング信号を出力す
    るパイロットタイミング信号生成手段と、 該パイロットタイミング信号生成手段の出力を入力と
    し、タイミング信号に応じたステップサイズパラメータ
    を出力するステップサイズ制御手段とをさらに備え、 上記係数計算手段は、上記ステップサイズ値として該ス
    テップサイズ制御手段の出力を入力とし、これに基づき
    上記フィルタ係数の逐次更新を行うことを特徴とする請
    求項1に記載の直交周波数分割多重信号受信装置。
  3. 【請求項3】 各サブキャリア毎の信号電力を計算して
    出力する電力計算手段と、 該電力計算手段の出力を入力とし、これに基づきステッ
    プサイズパラメータを制御して出力するステップサイズ
    制御手段とをさらに備え、 上記係数計算手段は、上記ステップサイズ値として該ス
    テップサイズ制御手段の出力を入力とし、これに基づき
    上記フィルタ係数の逐次更新を行うことを特徴とする請
    求項1に記載の直交周波数分割多重信号受信装置。
  4. 【請求項4】 上記電力計算手段は、上記フーリエ変換
    手段の出力を入力とし、各サブキャリア毎の信号電力を
    計算して出力することを特徴とする請求項3に記載の直
    交周波数分割多重信号受信装置。
  5. 【請求項5】 上記復調手段が、各サブキャリアに対し
    て推定した伝送路特性をもとに復調を行う過程で各サブ
    キャリアの平均的な電力に相当する物理量を計算するも
    のである場合、上記復調手段が上記電力計算手段を兼ね
    ており、 上記ステップサイズ制御手段は、上記復調手段から出力
    される各サブキャリアの上記平均的な電力を表す情報を
    入力とし、これに基づき上記ステップサイズパラメータ
    を制御して出力することを特徴とする請求項3に記載の
    直交周波数分割多重信号受信装置。
  6. 【請求項6】 各サブキャリア毎の信号電力を計算して
    出力する電力計算手段と、 該電力計算手段の出力を入力とし、これに基づきリファ
    レンスレベル値を制御して出力するリファレンス制御手
    段とをさらに備え、 上記係数計算手段は、上記リファレンス値として該リフ
    ァレンス制御手段の出力を入力とし、これに基づき上記
    フィルタ係数の逐次更新を行うことを特徴とする請求項
    1に記載の直交周波数分割多重信号受信装置。
  7. 【請求項7】 上記電力計算手段は、上記フーリエ変換
    手段の出力を入力とし、各サブキャリア毎の信号電力を
    計算して出力することを特徴とする請求項6に記載の直
    交周波数分割多重信号受信装置。
  8. 【請求項8】 上記復調手段が、各サブキャリアに対し
    て推定した伝送路特性をもとに復調を行う過程で各サブ
    キャリアの平均的な電力に相当する物理量を計算するも
    のである場合、上記復調手段が上記電力計算手段を兼ね
    ており、 上記ステップサイズ制御手段は、上記復調手段から出力
    される各サブキャリアの上記平均的な電力を表す情報を
    入力とし、これに基づき上記リファレンス値を制御して
    出力することを特徴とする請求項6に記載の直交周波数
    分割多重信号受信装置。
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