JP5274210B2 - Ofdm復調装置 - Google Patents

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この発明は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)変調方式により変調されて伝送された信号を復調する復調装置に関する。
ISDB−T、DVB−T等の地上デジタル放送方式では、基準パイロット信号の一つであるSP(Scattered Pilot)信号が、サブキャリア方向に12キャリア毎に1回、シンボル方向に4シンボル毎に、1回挿入される。又、同じく基準パイロット信号の一つであるCP(Continual Pilot)信号が、例えば約5000本のサブキャリア(搬送波)より成る1シンボルの最後のサブキャリアの位置に於いて、シンボル方向に1シンボル毎に1回挿入されている。これらのSP信号及びCP信号は、送信局側から送信する際に規格によりその内容が決められていることにより、振幅及び位相が判っていると言う点で、「既知信号」である。ここで、OFDM変調方式を用いた地上デジタル放送では、送信局より出射されたサブキャリアの内で、受信機のアンテナに直接受信されるサブキャリアに加えて、建物或いは山々によって反射された後に受信機のアンテナで受信される様々な遅延波も存在するため、これらの遅延波が直接波に干渉する結果、データ等が載せられた各サブキャリアは、伝送路を経由することで歪むこととなる。
そこで、SP信号は以上の様に既知信号である点を利用して、受信したSP信号のサブキャリアが伝送路でどの様に歪んだかを推定する、即ち、伝送路特性の推定が行われる。受信機は、データを載せたサブキャリアの伝送路特性を、SP信号の伝送路特性を内挿することによって求め、得られた伝送路特性の推定結果を用いて等化処理を行う。
一般的に、シンボル方向の内挿処理後にキャリア方向の内挿処理を行うことで、伝送路特性は推定される。シンボル方向の内挿については、直線内挿が一般的であるが、受信機が車又は電車の様な移動体に搭載されている場合には、シンボル方向に伝送路特性が変動するため、より高精度な補間を行う必要がある。このため、FIRフィルタ又はIIRフィルタによる内挿処理を用いた手法が提案されている(例えば、特許文献1又は特許文献2を参照)。
即ち、特許文献1は、移動体の移動速度を基に最大ドップラー周波数fdを算出し、それを基にIIRフィルタの係数αを制御することにより、フィルタの周波数特性を変化させる手法を提案している。
又、特許文献2は、移動体の移動速度に応じて複数のFIRフィルタのタップ係数を用意して、移動速度情報を基にタップ係数を切り替える手法を提案している。
特許第2772286号公報 特開2006−203613号公報
従来の手法は、フィルタの係数を制御する、或いは、適正なフィルタを選択するために移動体の速度情報を用いており、速度センサ又は速度検出のための特別なハードウェアを必要としていた。そのため、その様な速度センサ等を必須とすることは、復調装置の小型化及び低消費電力化の阻害要因となっていた。
この発明は、この様な技術的問題点を克服すべく成されたものであり、その主目的は、移動体の速度情報無しに、基準パイロット信号の伝送に用いられるサブキャリアの伝送路特性をシンボル方向に内挿するシンボルフィルタの係数を最適化し、伝送路特性をより精度良く推定可能として、OFDM復調装置の小型化及び低消費電力化を図る点にある。
この発明の主題は、OFDM信号を復調するOFDM復調装置であって、シンボル毎に受信した信号からパイロット信号の一つであるCP信号を抽出するパイロット抽出部と、送信側で挿入している既知のパイロット信号の内のCP信号を送信CP信号として発生する送信パイロット発生部と、前記パイロット抽出部により抽出された前記CP信号を前記送信CP信号で除算することにより、前記CP信号の伝送に用いたサブキャリアに対する伝送路特性を算出する除算部と、前記除算部により算出されたシンボル毎に存在するCP信号の第1伝送路特性を所定数のシンボル毎に1回出力する様に、前記CP信号の伝送に用いたサブキャリアに対して間引き処理を行うCP間引き部と、前記CP間引き部により間引かれた後のCP信号の第2伝送路特性をシンボル方向に内挿するフィルタを有する適応シンボルフィルタと、前記パイロット抽出部により抽出された前記CP信号の伝送に用いたサブキャリアの、前記CP信号毎の信号電力を計算して電力情報を出力するCP電力計算部とを備えており、前記適応シンボルフィルタは、前記フィルタの出力信号と前記CP信号の前記第1伝送路特性との差分に該当する誤差信号、前記CP信号の前記第2伝送路特性、及び、ステップサイズパラメータに基づいて、所定数のシンボル毎に、前記フィルタの係数を更新する係数計算部と、前記電力情報に基づいて前記ステップサイズパラメータを決定するステップサイズ制御部とを備えていることを特徴とする。
本発明の主題によれば、移動体の速度情報等を利用するための特別なハードウェアを必要とすること無く、伝送路特性の推定を行うためのシンボルフィルタの係数を適応的に更新することが出来る。従って、OFDM復調装置の小型化及び低消費電力化を図ることが可能となる。
以下、この発明の主題の様々な具体化を、添付図面を基に、その効果・利点と共に、詳述する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態に係るOFDM復調装置の構成例を示すブロック図である。尚、図1は、後述する実施の形態2に於いて援用される。
図1に於いて、100はOFDM変調された放送電波を受信する受信アンテナ、101はチューナ、102はアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路である。又、103は直交復調部であり、直交復調によりI軸信号の複素ベースバンド信号及びQ軸信号の複素ベースバンド信号を得る。又、104は時間信号を周波数信号に変換するための離散フーリエ変換を行う高速フーリエ変換回路(以下、「FFT」と言う。)である。更に、106は、伝送路で生じた周波数特性を推定する伝送路推定部であり、本実施の形態の中核的構成要素である。又、105は、伝送路推定部106の推定結果を基に等化を行う等化部である。尚、伝送路推定部106及び等化部105の各々は、本実施の形態ではハードウェア(回路)で構成されているが、マイクロコンピュター或いはDSP等を用いてソフトウェアにより実現されても良い。
図2は、図1の伝送路推定部106の詳細な構成を示すブロック図である。図2に於いて、先ず、タイミング制御部TCは、伝送路推定部106内の後述する各回路構成要素1〜9の動作開始のタイミング制御を司る処理回路である。又、メモリ制御部MCは、タイミング制御部TCが後述するメモリ7へのデータ書込み或いはデータ読み出しの開始タイミングに応じてデータ書込み或いはデータ読み出しの際のアドレスを指定するアドレス信号を生成・出力する回路である。
図2のパイロット抽出部1は、FFT104の出力である周波数信号より、基準パイロット信号である、CP(Continual Pilot)信号及びSP(Scattered Pilot)信号を抽出する。又、送信パイロット発生部2は、既述した意味に於いて既知信号であるCP信号及びSP信号を、送信パイロット信号として発生させる。尚、送信パイロット信号としてのCP信号及びSP信号を、それぞれ、送信CP信号及び送信SP信号と定義する。又、複素除算部3は、パイロット抽出部1が抽出したSP信号及びCP信号を、それぞれ、送信パイロット発生部2が生成した送信SP信号及び送信CP信号で除算して、伝送路特性を求める。以下では、複素除算部3のSP信号に関する出力信号及びCP信号に関する出力信号を、それぞれ、「SP信号の伝送路特性」及び「CP信号の伝送路特性」と記載する。
図2に於いて、CP間引き部4は、(1)後述するメモリ7より読み出された、アンテナ100で受信した現在の処理対象であるシンボルから見て過去の時点で受信した所定数のシンボル数分の、シンボル毎に存在するCP信号の伝送路特性を、4シンボル毎に1回出力する様に、間引き処理を行う(即ち、連続する3個のシンボルの各CP信号の伝送に用いられるサブキャリアに対して“0” 値を挿入する。)と共に、(2)複素除算部3より出力される、現在の処理対象であるシンボルのCP信号の伝送路特性に対しても間引き処理を行う。
又、適応シンボルフィルタ5は、SP信号の伝送路特性及びCP信号の伝送路特性の各々を、シンボル方向に内挿する。ここで、適応シンボルフィルタ5の入力信号の一方xは、メモリ7より出力されるSP信号の伝送路特性に対して0挿入部8によって間引き処理が行われた後の信号x(SP)と、CP間引き部4によって間引き処理が行われた後の信号x(CP)とから成る。他方の入力信号dは、メモリ7より読み出された所定のシンボル数分のCP信号の伝送路特性であって且つ間引き処理が施されてはいない、「教師信号」としてのCP信号の伝送路特性である。
又、CP電力計算部6は、後述する着目対象であるシンボルのCP信号の伝送に用いたサブキャリアの信号電力を計算する。
又、メモリ7は、複素除算部3の出力である、SP信号の伝送路特性及びCP信号の伝送路特性を、予め決められたシンボル数分だけ、記憶する。そして、0挿入部8は、メモリ7より読み出された所定数のシンボル数分の信号に於いて、データ信号の伝送に用いられるサブキャリアに対して“0”値を挿入する。
又、キャリアフィルタ9は、SP信号の伝送路特性及びCP信号の伝送路特性の各々を、キャリア方向に内挿する。
図3は、図2の適応シンボルフィルタ5の詳細な構成を示すブロック図である。図3に於いて、後述する各構成要素14,12は、FIRフィルタを構成する。本FIRフィルタの(m+1)個の入力信号の内で、信号X0[n]は、サブキャリア方向に於いて第n番目(1≦n≦i;iは1以上の整数である。)のサブキャリア位置に於ける、現在の処理対象である上記の信号x(SP)又は信号x(CP)である。又、信号Xm[n]は、メモリ7に現在の処理対象から見て過去の信号として記憶されているSP信号の伝送路特性及びCP信号の伝送路特性の所定数のシンボル数がm(mは1以上の整数である。)である場合に於いて、第n番目のサブキャリア位置に於ける、メモリ7より読み出された第m番目のシンボルの信号x(SP)又は信号x(CP)(n=iの場合)である。
図3の係数計算部10は、上記FIRフィルタのタップ係数C0[n]〜Cm[n]の値を算出する部分であり、ステップサイズ制御部11は、上記タップ係数C0[n]〜Cm[n]を算出する際に、タップ係数C0[n]〜Cm[n]を更新するためのステップサイズμを、CP電力計算部6によって計算された、後述する意味での着目対象であるシンボルのCP信号の伝送に用いたサブキャリアの信号電力Pに基づいて、決定する部分である。又、上記FIRフィルタの総和演算器12は、m個の複素乗算器14の複素乗算結果の総和を算出する部分であり、減算器13は、メモリ7より読み出された間引き処理前のCP信号の伝送路特性(教師信号)d[n]と、適応シンボルフィルタ5の出力信号である、上記FIRフィルタによって内挿補間された伝送路特性y[n]との差分を求める部分である。
以下、図面を用いて、本実施の形態の一例に係る図1のOFDM復調装置の動作について記載する。
先ず、受信アンテナ100は、OFDM変調された無線信号(「OFDM変調信号」に該当。)を受信し、チューナ101は、RF周波数の信号を中間周波数帯の信号に変換する。次に、A/D変換回路102は、中間周波数信号(以下、「IF信号」と言う。)をデジタル信号に変換し、直交復調部103は、デジタル信号となったIF信号を、共にベースバンド信号である、I軸信号とQ軸信号とに分離する。そして、FFT104は、共に時間信号であるI軸信号とQ軸信号とを周波数成分に変換し、この結果、1シンボル内に於ける全サブキャリアの複素データが得られる。
周波数成分に変換されると、日本の地上波デジタル放送方式ISDB−Tでは、図4に示す様に、シンボル方向及びサブキャリア方向に関して、SP信号(黒丸で表示。)、CP信号(梨地の丸で表示。)、及びデータ信号(白丸で表示。)が配置されている。既述の通り、SP信号は、シンボル方向に関して、4シンボル毎に配置されており、CP信号は最後のサブキャリア位置に於いて、シンボル方向に関して1シンボル毎に配置されている。
伝送路推定部106内のパイロット抽出部1は、周波数成分に変換された複素データの内でSP信号及びCP信号以外のデータ信号に0値を挿入することで、SP信号及びCP信号だけを抽出する。次に、複素除算部3は、抽出されたSP信号及びCP信号を、それぞれ、送信パイロット発生部2により生成された送信パイロット信号としてのSP信号及びCP信号で除算し、SP信号及びCP信号の各々の伝送に用いたサブキャリアの伝送路特性を算出(推定)する。ここで、複素除算部3が受信したSP信号及びCP信号の各々をYとして、送信パイロット発生部2で生成された既知信号であるSP信号及びCP信号の各々をRとして、伝送路特性をHとして、雑音をNとして、それぞれ表記すると、受信信号Yは、次の数1で表される。
Figure 0005274210
従って、複素除算部3は、数1を変形して得られる数2に基づいて、SP信号及びCP信号の各々の伝送路特性Hの推定結果を算出する。
Figure 0005274210
数2に於いて、雑音Nが無視し得る程に小さいとした場合には、複素除算部3は、H=Y/Rで定まる式に基づいて、SP信号及びCP信号の各々の伝送路特性Hを推定することが出来る。但し、このとき算出される伝送路特性Hは、SP信号及びCP信号の各々の伝送で用いられたサブキャリアについての伝送路特性だけであり、データ信号の伝送で用いられたサブキャリアについての伝送路特性は、未定であるため、その後の適応シンボルフィルタ5及びキャリアフィルタ9の各々による内挿処理によって補間することで求められることになる。その上で、等化部105は、この様にして補間して求められた伝送路特性の推定結果を基に、データ信号を等化する。
又、複素除算部3により算出されたSP信号及びCP信号の各々の伝送路特性は、メモリ7に記憶される。その際、メモリ7には、予め決められたシンボル数分(m個分)のSP信号及びCP信号の各々の伝送路特性が記憶される。即ち、既述の通り、SP信号及びCP信号は図4に示す様に配置されているため、(1)m個分のシンボル数分迄に含まれる、シンボル方向に4シンボル置きに各サブキャリア位置に於いて配置された各SP信号の伝送路特性と、(2)m個分のシンボル数分迄に含まれる、1シンボルの最後のサブキャリア位置i(n=i)に於いてシンボル方向に1シンボル置きに配置された全てのCP信号の伝送路特性とが、メモリ7内に記憶される。
その後、現在の処理対象であるシンボルを受信すると、メモリ7から、所定のタイミングで、メモリ7に格納された全てのSP信号の伝送路特性及び全てのCP信号の伝送路特性が読み出される。そして、0挿入部8は、読み出されたSP信号の伝送路特性に対して、各SP信号の伝送路特性とそれに引き続くSP信号の伝送路特性との間に3シンボル分のデータ信号のサブキャリアを挿入すると共に、各データ信号のサブキャリアに対して“0”値を挿入する。この様な0挿入部8から出力されるSP信号の伝送路特性は、その後、CP間引き部4に於いて間引き処理(“0”値の挿入。)された現在の処理対象であるシンボルのSP信号x0[n]と組み合わされて(但し、0挿入部8から出力されるSP信号の伝送路特性に対しては間引き処理は成されない。)、既述した信号x(SP)(x0[n]〜xm[n])として、適応シンボルフィルタ5に入力される。適応シンボルフィルタ5は、受信した信号x(SP)に対して、FIRフィルタによって内挿処理を施して、各サブキャリア位置の信号y[n]として出力する。
これに対して、メモリ7より読み出される、最後のサブキャリア位置i(n=i)に於けるm個分のシンボル数分の各CP信号の伝送路特性は、0挿入部8を通して(但し、0挿入部8により“0”値挿入の処理は行われない。)、CP間引き部4に入力される。その際、0挿入部8を通った最後のサブキャリア位置i(n=i)に於けるm個分のシンボル数分の各CP信号の伝送路特性は、既述した教師信号d[n]として、適応シンボルフィルタ5の一方の入力端に入力される。0挿入部8を通った最後のサブキャリア位置i(n=i)に於けるm個分のシンボル数分の各CP信号の伝送路特性をCP間引き部4は受信すると、CP間引き部4は、m個分のシンボル数分のCP信号の伝送路特性の内で4シンボル毎に1回だけ当該シンボルのCP信号の伝送路特性を間引くこと無く通す間引き処理を行う。従って、m個分のシンボル数分のCP信号の内で、間引きされなかった両CP信号の伝送路特性の間に存在する連続する3シンボル分のCP信号のサブキャリアには、データ信号のサブキャリアと同様に、“0”値が内挿されることとなる。そして、CP間引き部4は、間引き処理後のメモリ7より読み出した過去のm個分のシンボル数分のCP信号x1[i]〜xm[i]に、現在の処理対象であるシンボルのSP信号又はCP信号の伝送路特性に間引き処理を施して成る信号x0[i]を組み合わせて、既述した信号x(CP)(x0[i] 〜xm[i])を、適応シンボルフィルタ5の他方の入力端に出力する。
ここで、図5は、CP信号の伝送路特性の間引き処理を行った後のパイロット信号の配置を、2次元的に示す図である。図5に於いて、第i番目のサブキャリア位置に於けるCP信号の伝送路特性の内で、CP間引き部4によって間引きされた信号は、白丸で表示されている。既述の通り、ISDB−T規格では、CP信号はシンボル帯域の最右端に存在しているが、CP間引き部4による上記の間引き処理によって、CP信号の伝送路特性に関しては、4シンボル毎に1個のCP信号の伝送路特性だけが、適応シンボルフィルタ5に入力される。
次に、適応シンボルフィルタ5の動作の概念を、図6及び図7を参照して以下に記載する。
図6は、SP信号の伝送路特性を適応シンボルフィルタ5で内挿する処理の概念を模式的に示す図である。図6に於いては、図3に示す適応シンボルフィルタ5のタップ係数C0[n]〜Cm[n]の数は9個である場合を考え、メモリ7は、現在の処理対象のシンボルから遡って過去8シンボル分のSP信号及びCP信号の各々の伝送路特性を記憶しているものとする。但し、過去8シンボル分のSP信号の伝送路特性がメモリ7内に記憶されていると記述してみても、同一のサブキャリア位置に於いてはシンボル方向に関して4シンボル置きにしかSP信号の伝送路特性は存在しないため、SP信号の伝送路特性に関しては、8シンボル分未満の数のSP信号の伝送路特性がメモリ7内に記憶されているにすぎない。
0挿入部8は、メモリ7から読み出された過去のSP信号の伝送路特性の内で、SP信号の伝送路特性と別のSP信号の伝送路特性との間に、パイロット抽出部1での抽出処理前の段階に於いては本来存在したデータ信号のサブキャリアを設定し、各データ信号のサブキャリアについては“0”値を挿入する(図6の(b)参照。)。又、CP間引き部4は、複素除算部3より出力された、メモリ7から読み出された過去のSP信号の伝送路特性と同一のサブキャリア位置nに於ける現在の処理対象のシンボルkのSP信号の伝送路特性に対しては“0”値を挿入し、“0”値を挿入された現在の処理対象のシンボルのSP信号を、0挿入部8より出力される、“0”値挿入後のデータ信号のサブキャリアと組み合わせて、9個(m+1個)の適応シンボルフィルタ5の入力信号とする。これらの入力信号に対して、図3の適応シンボルフィルタ5のFIRフィルタは、現在の処理対象のシンボルkのタップ係数C0,k〜Cm,k(図9参照。)を用いてフィルタ演算を行い、データ信号のサブキャリアに対する伝送路特性を算出する。このとき算出された伝送路特性y[n]は、4シンボル前のデータ信号のサブキャリアに対する伝送路特性であるため(図6参照。)、等化部105で等化する際には、FFT104から出力される信号を等化部105内に於いて4シンボル分遅延させて、タイミングを合わせる必要性がある。
図7は、CP信号の伝送路特性を適応シンボルフィルタ5により内挿する処理の概念を示す図である。図7に示す様に、メモリ7は、現在の処理対象のシンボルから見て過去8シンボル分のCP信号の伝送路特性を記憶しており、CP間引き部4は、現在の処理対象のシンボルのCP信号の伝送路特性を含めて9シンボル分のCP信号の伝送路特性の内で、予め決められた所定のシンボルに対するCP信号の伝送路特性以外のものを“0”値に置き換えることで、間引き処理後の信号x(CP)を得る。この信号x(CP)と、間引き前の既述した教師信号dとに基づいて適応シンボルフィルタ5は内挿処理を行うことにより、出力信号yを得る。
ここで、図8は、SP信号の伝送路特性を基に適応シンボルフィルタ5により内挿処理をした結果、及び、CP信号の伝送路特性を基に適応シンボルフィルタ5により内挿処理をした結果、得られる伝送路特性を示している。尚、図8は、内挿処理により得られる伝送路特性を2次元配置で記載している。実際には、現在の処理対象となっているシンボルに対応した伝送路特性(例えば図8に於いて点線BLで囲ったサブキャリア)は、後段にあるサブキャリアフィルタ9によって、更にサブキャリア方向に内挿される。
次に、適応シンボルフィルタ5の動作を具体的に記載する。適応シンボルフィルタ5は、(1)入力信号xがSP信号の伝送路特性の場合にはFIRフィルタ演算のみを行い、(2)入力信号xがCP信号の伝送路特性の場合には、FIRフィルタ演算を行うと共に、その後に、FIRフィルタのタップ係数を更新するための算出処理を更に実行する。この算出処理により更新されたFIRフィルタのタップ係数は、次の処理対象であるシンボルのSP信号の伝送路特性、及び、CP信号の伝送路特性の各々に対してFIRフィルタ演算を適用する際に使用される。この処理の流れを時系列的に模式的に示した図が、図9である。以下、現在の処理対象であるシンボルに於けるCP信号の伝送路特性に対する具体的な処理を記載する。
図2のCP間引き部4は、現在の処理対象であるシンボルに於けるCP信号の伝送路特性及びメモリ7から読み出した過去mシンボル分のCP信号の伝送路特性に対して、前述した様な0値置換処理を実施する。次に、図3に示す様に、FIRフィルタの(m+1)個の複素乗算器14は、CP間引き部4から出力されたCP信号に関する入力信号x(CP)(x0[i]〜xm[i]:n=i)に対して、タップ係数C0[i]〜Cm[i]を掛け算し、総和演算器12は、(m+1)個の複素乗算器14の出力の総和を計算して、信号y[i]として出力する。この例では、適応シンボルフィルタ5は、(m+1)タップのFIRフィルタである。
図3に於いて、入力信号x0[n](1≦n≦i)は、現在の処理対象であるシンボルに於けるサブキャリア位置nのSP信号の伝送路特性又はCP信号の伝送路特性(n=i)を示している。又、x1[n]〜xm[n]は、メモリ7から順次に読み出された、現在の処理対象であるシンボルから見て過去のシンボルに属するサブキャリア位置nのSP信号の伝送路特性又はCP信号の伝送路特性(n=i)である。既述の通り、図2の0挿入部8は、(1)サブキャリア位置nにSP信号の伝送路特性が有る場合には、当該サブキャリア位置nに属する隣接するSP信号の伝送路特性の間に、所定のシンボル数分(本例では3シンボル分)だけ、入力信号xj[n](1≦j≦m)に“0”を挿入する一方、(2)サブキャリア位置nにSP信号の伝送路特性が無い場合には、入力信号xj[n](1≦j≦m)に“0”を挿入する。そして、図2のCP間引き部4は、サブキャリア位置iに於ける各CP信号の伝送路特性に対しては、既述した間引き処理によって、所定のシンボルに対応する伝送路特性を“0”と置き換える(本例では、連続する3シンボル分のCP信号の伝送路特性に“0”が挿入される(図5参照。)。図3のタップ係数C0[n]〜Cm[n]の値は1シンボル期間内では固定されており、CP信号の伝送路特性x(CP)のフィルタ演算後の当該1シンボル期間内に、係数計算部10は、次の様なタップ係数更新処理を更に実施する。
即ち、係数計算部10は、サブキャリア位置nに於ける現在の処理対象のシンボルである第0番目のシンボルの伝送路特性x0[n]或いは現在の処理対象のシンボルから遡って第j番目(1≦j≦m)のシンボルの伝送路特性xj[n]と、ステップサイズパラメータμと、総和演算器12の出力y[n]と間引き前の教師信号であるCP信号の伝送路特性d[n]との差分ないしは誤差ε[n]とを基にして、(m+1)個のタップ係数C0[n]〜Cm[n]を順次に更新する。ここで、係数計算部10で用いる適応アルゴリズムとして、LMS(least mean squares)を用いた場合に於ける、タップ係数の更新方法について記載する。LMSに於いては、フィルタの出力信号と理想信号との2乗平均誤差を最小にする様に、フィルタ係数が順次に更新される。即ち、現在の処理対象のシンボルを第0番目のシンボル(h=0)と定義すると、サブキャリア位置nに於ける第h番目(0≦h≦m)前の伝送路特性に対するタップ係数Ch[n]の係数更新式は、数3及び数4で表される。
Figure 0005274210
Figure 0005274210
ここで、*は共役複素数を表す。又、数3及び数4に於いて、xh[n]、y[n]、ε[n]、d[n]、Ch[n]、及びCh[n+1]は、全て複素数である。数3及び数4の計算処理を実行する回路のブロック図が、図10である。
図10に於いて、20a、20b及び20cはCP間引き部4から出力された信号を入力し、複素共役信号を出力する複素共役化部、21a、21b及び21cは複素乗算を行う複素乗算部、22a、22b及び22cはステップサイズパラメータμと誤差信号ε[n]との掛け算処理を行う乗算器、23a、23b及び23cは減算器、24a、24b及び24cは遅延器、25は各遅延器24a、24b、24cの遅延量を制御すると共に、各遅延器24a、24b、24cが対応するタップ係数を出力するタイミングを制御するタイミング制御部である。
次に、図10の回路の動作について記載する。複素共役化部20aはCP間引き部4から出力された信号x0[n]を複素共役化し、x0 *[n]を算出する。又、乗算器22aは、ステップサイズパラメータμとサブキャリア位置nに於ける誤差信号ε[n]との掛け算処理を行う。そして、複素乗算部21aは、複素共役化部20aの出力x0 *[n]と、乗算器22aの出力μ・ε[n]とにより、複素乗算を実施する。次に、数3で示す様に、減算器23aは、1シンボル期間前の時に使用したタップ係数と複素乗算結果との差分を算出する。ここで、遅延器24aは1シンボル期間前の時に算出したタップ係数を保持する目的で存在しており、タイミング制御部25からの制御信号に応じて係数出力タイミングを制御している。減算器23aによって差分が算出された後に、遅延器24aはタップ係数C0[n]を出力する。CP間引部4の出力信号x1[n]〜xm[n]の各々についても同様に演算されることで、タップ係数C1[n]〜Cm[n]が算出される。
図11は、内挿処理とタップ係数更新処理とのタイミングを模式的に示す図である。例えば、現在kシンボル目の内挿処理を実行するとした場合には、順次にSP信号及びCP信号を内挿していくが、このときには固定されたタップ係数C0,k〜Cm,kを用いてフィルタ演算が実施され、CP信号が存在する最後のサブキャリアiのタイミングに於いて、次の(k+1)シンボル目のSP信号及びCP信号の内挿に適用するタップ係数C0,k+1〜Cm,k+1が算出される。
尚、図3に於いては、係数計算部10は、CP間引き部4の出力信号x0[n]〜xm[n]を入力しているが、計算に必要となるサブキャリアはCP信号が位置するサブキャリアだけなので、そのザブキャリア信号のみを係数計算部に入力する様に構成しても良い。
本実施の形態に於いては、ステップサイズパラメータμは、受信したCP信号の信号電力値Pに基づき決定される。ここで、図12は、図3のステップサイズ制御部11の構成例を示すブロック図である。図12に於いて、ステップサイズ選択信号生成部30は、最適なステップサイズパラメータμを選択するための選択信号を電力情報Pに応じて生成する。ステップサイズ選択部31は、予め決められてテーブル値として同部31内に保有されたL個のステップサイズパラメータ値μ1〜μL(選択ステップサイズパラメータに該当。)の中から、ステップサイズ選択信号生成部30が出力する選択信号に対応したステップサイズパラメータ値をステップサイズパラメータμとして出力する。
次に、図12のステップサイズ制御部11の動作について記載する。先ず、図2のCP電力計算部6は、パイロット抽出部1から抽出されるCP信号の内で、着目しているシンボルに対応したCP信号の電力情報Pを算出して、適応シンボルフィルタ5内のステップサイズ選択信号生成部30に出力する。ここで、「着目しているシンボルに対応したCP信号」とは、現在の処理対象のシンボル(0番目のシンボル)から数えてm/2シンボル目に該当するシンボルに於けるCP信号を意味する(図6参照。)。ステップサイズ選択信号生成部30は、入力される電力情報Pの値をL段階に分類(区分)し、各段階に対応したステップサイズ選択信号を生成する。ステップサイズ選択部31は、ステップサイズ選択信号生成部30から生成された選択信号に対応するステップサイズパラメータ値を、ステップサイズパラメータμとして出力する。
以上では、図12に示す構成例によってステップサイズパラメータμを決定しているが、これに代えて、予め決められた変換関数によってステップサイズパラメータμを算出することとしても良い。例えば、数5に示す様に、
Figure 0005274210
電力情報Pと実定数αとの掛け算処理によって、ステップサイズパラメータμを算出しても良い。
図13は、この場合のステップサイズ制御部11の構成例を示す図である。図13に於いて、乗算器40は、予め決めた実定数αとCP信号の電力情報Pとの掛け算処理を行い、その掛け算処理の結果をステップサイズパラメータμとして出力する。
この様に、CP信号の信号電力に応じてタップ係数算出の際に用いるステップサイズパラメータμを最適値化出来る様に構成しているので、マルチパスの影響(遅延波の干渉)を受けたCP信号が受信された場合に於いても最適なステップサイズパラメータμを決定してFIRフィルタのタップ係数を決定・更新することが出来る。
即ち、本実施の形態では、適応シンボルフィルタ5のタップ係数のステップサイズパラメータμ(更新幅に該当。)をCP信号の信号電力から決定している。マルチパスの影響で受信したCP信号は、伝送路に応じて減衰又は増幅される。減衰したCP信号のサブキャリアと増幅したサブキャリアとでは信号電力対雑音電力の比が異なり、増幅されているものは雑音による影響は小さく、タップ係数更新の際の情報として信頼性が高い。他方、減衰しているサブキャリアでは雑音の影響が大きく、タップ係数更新の際の情報としての信頼性は低い。そこで、CP信号のサブキャリアの信号電力を毎シンボル計算し、電力が大きい場合にはタップ係数更新幅μを大きく設定し、他方、電力が小さい場合にはタップ係数更新幅μを小さく設定する様に制御することにより、伝送路に応じて精度良くタップ係数の更新を行うことが出来る。
図2に於いて、サブキャリアフィルタ9は、適応シンボルフィルタ5の出力結果に対して、サブキャリア方向に内挿処理を行い、これにより、伝送路特性の推定処理を完了させる。
SP信号の伝送路特性を適応シンボルフィルタ5により内挿する処理の概念で記載した様に、等化部105が等化処理を実行する際には、FFT104から出力される信号を等化部105内に於いてm/2シンボル分だけ遅延させてタイミングを合わせる。
尚、本実施の形態では、1シンボル毎にタップ係数の算出を行うことでタップ係数を更新しているが、これに代えて、2シンボル以上置きでタップ係数を更新することとしても良い。
又、本実施の形態では、CP信号に関してシンボル方向に4シンボルに1回だけ通す様な間引き処理を行っているが、これは一例であって、間引く際のシンボル周期は4シンボルには限られない。
(実施の形態2)
実施の形態1は、タップ係数の更新を予め決めたシンボル間隔で実施しているが、この構成に代えて、本実施の形態では、CP信号の伝送で用いたサブキャリアの電力情報に基づいて、タップ係数の更新間隔が決定される。本実施の形態の一例を、図14、図15及び図16の各図面に記載するが、その中核は、図2の適応シンボルフィルタ5に代えて、図14に示す適応シンボルフィルタ5Aを用いる点にある。
図14は、本実施の形態に係る適応シンボルフィルタ5Aの構成を示すブロック図である。図14に於いて、係数計算部50は、CP間引き部4の出力信号x0[n]〜xm[n]、誤差信号ε[n]及びステップサイズパラメータμに加えて、図2のCP電力計算部6の出力である電力情報Pを更に入力する。
図15は、係数計算部50の構成例を示すブロック図である。図15に於いて、特徴部であるタイミング制御部60は、電力情報Pに基づいてタップ係数を出力するタイミングを制御する。
又、図16は、図15のタイミング制御部60により、タップ係数を算出するタイミングを模式的に示す図である。
以下に、本実施の形態の特徴的な動作について記載する。CP電力計算部6から出力されるCP信号の電力情報Pに基づき、タイミング制御部60は、タップ係数C0[n]〜Cm[n]を出力するタイミングを制御する。即ち、タイミング制御部60は、電力情報Pと、予め決められて同部60内に保有する閾値Pthとの比較処理を行い、電力情報Pが閾値Pthよりも小さい場合には(P<Pth)、各遅延器24a、24b及び24cの遅延量を制御して、タップ係数を出力するタイミングを遅らせる。例えば、図16に例示する様に、kシンボル目の内挿処理の実施時に於いて、CP信号の電力情報Pが閾値Pthよりも小さいと判定される場合には、次の(k+1)番目のシンボルの内挿処理を実行する際には、適応シンボルフィルタ5Aのタップ係数として、k番目のシンボル時と同じタップ係数を使用する。
これによって、CP信号の伝送に用いられたサブキャリアがマルチパスの影響を受けていた場合には、タップ係数の更新が行われないため、より精度良くタップ係数を更新することが可能となる。
(付記)
以上、本発明の実施の形態を詳細に開示し記述したが、以上の記述は本発明の適用可能な局面を例示したものであって、本発明はこれに限定されるものではない。即ち、記述した局面に対する様々な修正や変形例を、この発明の範囲から逸脱することの無い範囲内で考えることが可能である。
この発明は、例えば、復調装置として地上デジタル放送に於ける受信機に適用して好適である。
実施の形態1又は2に係るOFDM復調装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る伝送路推定部の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る適応シンボルフィルタの構成を示すブロック図である。 OFDM信号のパイロット信号の配列を示す図である。 CP信号に対して間引き処理を行った後のパイロット信号の配列を示す図である。 SP信号に対する適応シンボルフィルタの動作の概念を示す図である。 CP信号に対する適応シンボルフィルタの動作の概念を示す図である。 シンボル方向への内挿を行った後のパイロット信号の配列を示す図である。 実施の形態1に於けるタップ係数更新タイミングを示す図である。 実施の形態1に係る係数計算部の構成を示すブロック図である。 シンボル方向への内挿処理のタイミングを示す図である。 ステップサイズ制御部の構成を示すブロック図である。 ステップサイズ制御部の別の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る適応シンボルフィルタの構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る係数計算部の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に於けるタップ係数更新タイミングを示す図である。
符号の説明
1 パイロット抽出部、2 送信パイロット発生部、3 複素除算部、4 CP間引き部、5,5A 適応シンボルフィルタ、6 CP電力計算部、7 メモリ、8 0挿入部、9 サブキャリアフィルタ、10 係数計算部、11 ステップサイズ制御部、12 総和演算器、13 減算器、14 複素乗算器、20a 複素共役化部、21a 複素乗算部、22a 乗算器、23a 減算器、24a 遅延器、20b 複素共役化部、21b 複素乗算部、22b 乗算器、23b 減算器、24b 遅延器、20c 複素共役化部、21c 複素乗算部、22c 乗算器、23c 減算器、24c 遅延器、25 タイミング制御部25、30 ステップサイズ選択信号生成部、31 ステップサイズ選択部、40 乗算器、50 係数計算部、60 タイミング制御部。

Claims (5)

  1. OFDM信号を復調するOFDM復調装置であって、
    シンボル毎に受信した信号からパイロット信号の一つであるCP信号を抽出するパイロット抽出部と、
    送信側で挿入している既知のパイロット信号の内のCP信号を送信CP信号として発生する送信パイロット発生部と、
    前記パイロット抽出部により抽出された前記CP信号を前記送信CP信号で除算することにより、前記CP信号の伝送に用いたサブキャリアに対する伝送路特性を算出する除算部と、
    前記除算部により算出されたシンボル毎に存在するCP信号の第1伝送路特性を所定数のシンボル毎に1回出力する様に、前記CP信号の伝送に用いたサブキャリアに対して間引き処理を行うCP間引き部と、
    前記CP間引き部により間引かれた後のCP信号の第2伝送路特性をシンボル方向に内挿するフィルタを有する適応シンボルフィルタと
    前記パイロット抽出部により抽出された前記CP信号の伝送に用いたサブキャリアの、前記CP信号ごとの信号電力を計算して電力情報を出力するCP電力計算部とを備えており、
    前記適応シンボルフィルタは、
    前記フィルタの出力信号と前記CP信号の前記第1伝送路特性との差分に該当する誤差信号、前記CP信号の前記第2伝送路特性、及び、ステップサイズパラメータに基づいて、所定数のシンボル毎に、前記フィルタの係数を更新する係数計算部と、
    前記電力情報に基づいて前記ステップサイズパラメータを決定するステップサイズ制御部とを備えていることを特徴とする、
    OFDM復調装置。
  2. 請求項1記載のOFDM復調装置であって、
    前記ステップサイズ制御部は、前記電力情報の値を予め複数段階に分類しておいた上で、各段階に対応した選択ステップサイズパラメータを保有しており、前記CP電力計算部より入力した前記電力情報の値が属する段階を判断して当該段階に属する選択ステップサイズパラメータを前記ステップサイズパラメータに決定することを特徴とする、
    OFDM復調装置。
  3. 請求項1記載のOFDM復調装置であって、
    前記ステップサイズ制御部は、予め定められた変換式に基づいて前記CP電力計算部より入力した前記電力情報の値から前記ステップサイズパラメータを算出し決定することを特徴とする、
    OFDM復調装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のOFDM復調装置であって、
    前記係数計算部は、前記電力情報の値に基づいて前記係数を更新するタイミングを決定することを特徴とする、
    OFDM復調装置。
  5. 請求項4記載のOFDM復調装置であって、
    前記係数計算部は、前記電力情報の値が予め保有する閾値よりも小さい場合には、当該シンボルに関しては前記係数を更新しないことを特徴とする、
    OFDM復調装置。
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