JP2009159455A - 回り込みキャンセラ - Google Patents

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Abstract

【課題】上位局波受信信号の帯域端において群遅延特性がある場合においても安定に動作する回り込みキャンセラを提供する。
【解決手段】本発明の回り込みキャンセラは、適応フィルタのフィルタ係数を制御する回り込み伝搬路推定部10を備え、回り込み伝搬路推定部10は、回り込みキャンセル後の信号をキャリアシンボルに変換するFFT部20と、当該キャリアシンボルから算出された伝送路応答の信号を複数のサブバンドに分割する帯域分割部22と、各サブバンドの伝送路応答の信号の平均値を上位局波成分とした値により、各サブバンドの伝送路応答の信号を除算して正規化する複数の正規化部23−nと、正規化後の伝送路応答の信号を帯域合成する帯域合成部25と、正規化後の伝送路応答の信号からキャンセル残差を算出するキャンセル残差算出部26とを備える。新たなフィルタ係数の生成のために、当該算出したキャンセル残差を用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式を用いるデジタル放送、デジタル伝送における中継局及び中継装置に関し、特に、SFN(Single Frequency Network)における放送波中継局の送受アンテナ間での電波の回り込みを除去するための回り込みキャンセラに関する。
いわゆる回り込みキャンセラは、受信信号の周波数と同一周波数で再送信を行うSFN放送波中継局において、受信信号に含まれる、送受アンテナ間結合により生じる回り込み波成分をキャンセルし、上位局信号のみを再送信するための装置である。
このような回り込み波成分は、送信アンテナから放射された電波の一部が回り込み伝搬路を通った後、上位局波を受信する受信アンテナで受信されて生じるものであり、回り込みキャンセラの内部で、回り込み伝搬路と同じ伝送特性の回路を実現すれば、回り込み波のレプリカ信号を生成することができる。
従って、回り込みキャンセラは、受信信号から装置内部で生成した回り込み波のレプリカ信号を減算することにより回り込みをキャンセルし、上位局信号のみを取り出すことを可能にする。
回り込み伝搬路と同じ伝送特性を実現しているのが適応フィルタ部であり、適応フィルタ部のフィルタ係数は回り込み伝搬路の遅延プロファイルに基づいて生成される。
様々な態様の回り込みキャンセラが先行技術として開示されている(例えば、特許文献1〜5参照)。
特開平11−355160号公報 特開2000−341238号公報 特開2000−349734号公報 特開2001−094528号公報 特開2000−295195号公報
上位局波受信信号の帯域端において群遅延特性があるような中継局において、FFF(Feed‐Forward Filter)を持たない回り込みキャンセラを用いてSFN放送波中継を行う場合、回り込みキャンセラによって等化できない成分はそのまま再送信される。
FFFを持つ場合でも、等化残差が大きければ同様である。このとき、回り込み成分には上位局の周波数特性及びマルチパス等化残差、更には帯域端の群遅延特性が乗じられることになる。
従って、回り込みキャンセラの制御アルゴリズムによると、実際の回り込み伝搬路に対して等化残差を乗じた周波数特性をFBF(Feed−Back Filter)によって実現することになる。
典型的なFBF構成の回り込みキャンセラを図2に示す。図2に示す回り込みキャンセラは、回り込み伝搬路推定部100、周波数変換部111、A/D変換部112、直交復調部113、減算部114、適応フィルタ部115、直交変調部116、D/A変換部117及び周波数変換部118を備える。
周波数変換部111は、RF帯の受信信号をIF帯の信号に変換し、A/D変換部112に出力する。A/D変換部112は、再生クロックで当該IF帯の信号をデジタルに変換し、デジタルIF信号を生成する。直交復調部113は、デジタルIF信号を直交復調し、等価ベースバンド信号を生成する。減算部114は、等価ベースバンド信号から、適応フィルタ部115によって供給される回り込み波のレプリカ信号を減算した信号を生成する。この回り込み波成分がキャンセルされた等価ベースバンド信号は、直交変調を施す直交変調部116、デジタル/アナログ変換を施すD/A変換部117及び周波数変換を施す周波数変換部118を介して、RF帯の送信信号に変換され、外部へ出力される。
ここで、回り込み波のレプリカ信号は、適応フィルタ115によって生成される。適応フィルタ115のフィルタ係数は回り込み伝搬路推定部100によって生成される。回り込み伝搬路推定部100は、有効シンボル抽出部119、FFT部120、伝送路応答算出部121、正規化部123、上位局波抽出部124、キャンセル残差算出部126、IFFT部127、乗算部128、加算部129及び遅延部130を有する。
有効シンボル抽出部119は、減算部114から出力された等価ベースバンド信号から、所定のシンボルタイミングで有効シンボル期間の信号を抽出する。FFT部120は、時間領域の当該有効シンボル期間の信号にフーリエ変換(FFT)を施し、周波数領域信号であるキャリアシンボルに変換する。伝送路応答算出部121は、キャリアシンボルから、後述する所定の演算により伝送路応答(減算部114で一旦回り込みがキャンセルされている信号の伝送路応答である。)のデータを算出する。
正規化部123は、算出された伝送路応答の信号を上位局波抽出部124によって抽出された上位局波成分で除算して、当該伝送路応答の信号を正規化する。キャンセル残差算出部126は、正規化された伝送路応答の信号から、実際の回り込み伝搬路特性と適応フィルタ部115で適用していた伝搬路特性との差分であるキャンセル残差を算出する。
このキャンセル残差は、IFFT部127によって逆フーリエ変換(IFFT)が施こされ、乗算部128によって予め定められた定数が乗算され、インパルス応答の信号の変化分(即ち、回り込みキャンセル残差の更新分)となる信号が生成される。加算部129は、IFFT部127を介して供給される回り込み伝搬路のインパルス応答の信号の変化分に、遅延部130から供給される単位係数更新時間前のフィルタ係数を加算したフィルタ係数を生成する。
適応フィルタ115は、加算部129によって生成したフィルタ係数を用いて、減算部114から供給される等価ベースバンド信号にフィルタ処理を施し、回り込み波のレプリカ信号を生成する。このように、図2に示す典型的な回り込みキャンセラは、適応フィルタの残差をキャンセルするようにフィードバックループが構成されている。
しかしながら、上述の典型的なFBF構成の回り込みキャンセラは、上位局波受信信号の帯域端において群遅延特性が生じた場合に、この回り込み伝搬路とFBFの周波数特性に不一致を生じさせ、動作が不安定になるという問題があった。
本発明は、かかる問題を解決するために為されたものであり、その目的は上位局波受信信号の帯域端において群遅延特性がある場合においても安定に動作する回り込みキャンセラを提供することにある。
本発明の回り込みキャンセラは、入力されるOFDM信号と、適応フィルタによって生成される回り込みのレプリカを逆相で合成することにより回り込み波成分をキャンセルする回り込みキャンセラであって、前記適応フィルタのフィルタ係数を制御する回り込み伝搬路推定部を備え、前記回り込み伝搬路推定部は、回り込みキャンセル後の信号に対してフーリエ変換を施して、周波数領域のキャリアシンボルを出力するFFT部と、前記FFT部が出力するキャリアシンボルから伝送路応答の信号を算出する伝送路応答算出部と、前記伝送路応答の信号を複数のサブバンドに帯域分割する帯域分割部と、前記帯域分割部から出力されるサブバンドごとの伝送路応答の信号の平均値を算出し、上位局波成分として出力する帯域分割数分の上位局波抽出部と、前記帯域分割部から出力されるサブバンドごとの伝送路応答の信号を、前記上位局波抽出部から出力される上位局波成分で除算して正規化する、前記上位局波抽出部と一対に構成される帯域分割数分の正規化部と、前記帯域分割数分の正規化部の出力する正規化後の伝送路応答の信号を帯域合成する帯域合成部と、前記帯域合成部の出力する正規化後の伝送路応答の信号から、回り込みの周波数領域におけるキャンセル残差を算出して出力するキャンセル残差算出部と、前記キャンセル残差算出部から出力されるキャンセル残差に対して逆フーリエ変換を施し、時間領域のキャンセル残差として出力するIFFT部と、前記IFFT部の出力する時間領域のキャンセル残差に対して、予め決められた定数を乗算する乗算部と、前記乗算部から出力される時間領域の回り込みキャンセル残差の更新分に対して、単位係数更新時間前の適応フィルタの係数を加算して新たなフィルタ係数を生成する加算部と、前記加算部の出力するフィルタ係数を当該単位係数更新時間、保持する遅延部とを有することを特徴とする。
また、本発明の回り込みキャンセラにおいて、前記帯域分割部は、伝送路応答の信号を分割する際に、サブバンドを構成するサブキャリア数が非固定パターンとなるように、前記伝送路応答の信号の帯域幅を複数のサブバンドに分割することを特徴とする。
前記帯域分割部が伝送路応答の信号を分割する際に、帯域幅、すなわちサブバンドを構成するサブキャリア数が一定とならないように複数のサブバンドに分割することを特長とする回り込みキャンセラ。
本発明によれば、回り込みキャンセル後の信号の伝送路特性を正規化する際に、複数のサブバンドごとに上位局波成分を抽出し、除算を行うことにより、計算量を増やすことなく、上位局波受信信号の帯域端において群遅延特性がある場合においても安定に動作する回り込みキャンセラを実現することができる。
まず、本発明による実施例の回り込みキャンセラを説明する前に、前述した図2に示す典型的な回り込みキャンセラをデジタル放送の放送波に適用した場合について説明する。この典型的な回り込みキャンセラを説明した上で、本発明による実施例の回り込みキャンセラの構成及び効果の相違点を後述することで、本発明による効果がより一層明らかになる。
このため、図2に示す典型的な回り込みキャンセラにおいて、所定のパイロット信号を用いた伝送路応答の信号から、キャンセル残差を求め、キャンセル残差のインパルス応答の信号を求めるまでの手法について説明する。まず、伝送路応答算出部121における伝送路応答の信号の算出手法について説明する。
(伝送路応答算出部121における伝送路応答の信号の算出)
地上デジタルテレビジョン放送の放送方式であるISDB‐T(Integrated Services Digital Broadcasting ‐ Terrestrial)方式又はDVB‐T(Digital Video Broadcasting ‐ Terrestrial)方式においては、図3に示すように、特定のシンボルにおける特定のサブキャリアがパイロット信号に割り当てられており、スキャッタードパイロット(SP: Scattered Pilot)と呼ばれている。
図3において、SPを黒丸で、データシンボルなどその他のキャリアシンボルを白抜きの丸で示している。SPは、その振幅と位相が予め決められているため、受信側でも同じ信号を生成することができる。
SP信号を用いた伝送路応答の信号を算出する第1の構成を図4に示す。SP信号に割り当てられているサブキャリアは、シンボル番号をi、サブキャリア番号をkとすると、式(1)を満足する。
Figure 2009159455
ただし、modは、剰余を示す。以下、式(1)を満足するi、kを、それぞれi、kとする。
SP信号抽出部41で抽出されるSPをYip,kp、SP信号生成部42で生成される基準となる基準SP信号をXip,kpとすると、第1の除算部43によって出力される、シンボル番号i且つサブキャリア番号kにおける伝送路応答の信号Fip,kpは、式(2)で表される。
Figure 2009159455
尚、補間部44は、SP以外の各キャリアの周波数における周波数応答の信号を、伝送路応答の信号Fip,kpを用いて内挿補間して出力する。ここでは、伝送路応答の信号を算出するための基準信号として、ISDB‐T方式で採用されているSPを用いるものとして説明するが、振幅と位相が既知であり、且つ受信側で生成可能なシンボルであれば、同様に伝送路応答の信号算出のための基準信号として利用することができる。例えば、図5に示すようなチャネル等化部40を構成しても伝送路応答の信号を求めることができる。
図5に示す伝送路応答の信号を算出する第2の構成において、第2の除算部45は、FFT部120の出力のうち、SP以外のキャリアシンボル(以下、データシンボル)Yを、補間部44から出力される伝送路応答の信号Fで除算することにより、チャネル等化を行う。チャネル等化後のデータシンボルをZと表すと、Zは、式(3)のように表される。ここでは、シンボル番号iを省略して説明している。
Figure 2009159455
ここで、Dは、サブキャリア番号kのサブキャリアの周波数における送信シンボルであり、Nは、雑音を示す。式(3)から分かるようにZは、式(3)の第2項により信号点Dを中心に分散する。
次に、判定部46は、式(4)に示すように、第2の除算部45によるチャネル等化後のキャリアシンボルから信号空間上におけるユークリッド距離の最も小さい既知の送信シンボルを、送信シンボルの推定値として出力する。
送信シンボルの推定値をZ’とすると、式(4)のように表される。
Figure 2009159455
ここで、dec(y)は、しきい値判定の関数であり、信号空間においてyに最も近い送信信号を返す関数である。
次に、第3の除算部47は、キャリアシンボルYから、判定部46の出力を基準信号として用いて、式(5)の演算により伝送路応答の信号を算出する。
即ち、式(4)において判定誤りがないと仮定すると、Z’=Dとなる。従って、送信シンボルの推定値Z’を、第1の構成におけるSPと同様に基準信号として用い、式(5)のように、伝送路応答の信号を求めることができる。
Figure 2009159455
次に、正規化部123における上位局波による正規化手法について説明する。
(正規化部123における上位局波による正規化)
式(2)又は式(5)によって求められる伝送路応答の信号には、振幅成分のあいまいさや周波数オフセット成分が含まれている。従って、マルチパス等化及び回り込みキャンセル後の出力信号から求める周波数特性から、実際の回り込み伝搬路の特性と適応フィルタによって実現している周波数特性との差を分離する必要がある。このために、伝送路応答の信号Fを上位局波成分Sで除算する。
即ち、まず、上位局波抽出部124は、伝送路応答の信号Fから、式(6)に基づいて上位局波成分Sを抽出する。次に、正規化部123は、式(7)に従って、伝送路応答の信号Fを抽出されたSで除算することにより正規化する。尚、Kは、予め定められたキャンセル残差を算出する際の伝送路応答の信号Fのデータの総数である。
Figure 2009159455
Figure 2009159455
以下、簡単のため、式(8)〜(11)に係る説明においては、正規化した伝送路応答の信号F’を単に伝送路応答の信号Fとして説明する。
次に、キャンセル残差算出部126における回り込みキャンル残差の算出手法を説明する。
(キャンセル残差算出部126における回り込みキャンセル残差の算出)
図6は、包括的な回り込みキャンセル演算のモデルを示す図である。ここで、Xは、サブキャリア番号kのサブキャリアの周波数における上位局における送信信号を示す。Yは、回り込みキャンセル後の再送信信号を示す。Cは、回り込み伝搬路の実際の伝搬路特性を示す。マルチパス伝搬路(H)51は、上位局から中継局までのマルチパス伝搬路を示す。加算器52は、伝搬路を通過した上位局信号と回り込み伝搬路56を通過した再送信信号、即ち回り込み波が合成される処理を示す。回り込みキャンセラ内の減算器53は、加算器52を介した受信信号から、適応フィルタFBF(W)55の出力信号を減算する処理を示す。FFF(G)54は、減算器53の出力信号にフィルタ処理を行うことを示し、再送信信号Yを出力する。
即ち、包括的な回り込みキャンセル演算のモデルは、式(8)のように表すことができる。
Figure 2009159455
一方、回り込みキャンセル後の再送信信号の伝送路応答の信号Fは、式(9)のように表すことができる。
Figure 2009159455
従って、実際の回り込み伝搬路特性Cと適応フィルタ115で適用している伝搬路特性Wとの差分であるキャンセル残差Eは、式(10)のように求めることができる。
Figure 2009159455
また、式(11)に示すように、キャンセル残差Eを、IFFT部127の逆フーリエ変換処理(IFFT)により時間領域に変換することにより、回り込みキャンセル残差のインパルス応答の信号e(n)を求めることができる。
Figure 2009159455
このようにして、図2に示す典型的な回り込みキャンセラにおいて、伝送路応答の信号から、キャンセル残差を求め、キャンセル残差のインパルス応答の信号を求めることになる。しかしながら、上述の説明から分かるように、上位局からの受信信号の帯域全体に対してキャンセル残差を求めることになり、上位局からの受信信号の帯域端において群遅延特性があると動作が不安定になりうる。そのため、本発明による一実施例の回り込みキャンセラでは、群遅延特性がある場合においても安定に動作するように後述する更なる構成要素を備えている。
以下、図1を参照して、本発明による実施例の回り込みキャンセラを説明する。
図1は、本発明による実施例の回り込みキャンセラの構成を示すブロック図である。本発明による実施例の回り込みキャンセラは、入力されるOFDM信号と、適応フィルタによって生成される回り込みのレプリカを逆相で合成することにより回り込み波成分をキャンセルする装置であり、回り込み伝搬路推定部10、周波数変換部11、A/D変換部12、直交復調部13、減算部14、適応フィルタ部15、直交変調部16、D/A変換部17及び周波数変換部18を備える。
回り込み伝搬路推定部10は、有効シンボル抽出部19、FFT部20、伝送路応答算出部21、帯域分割部22、正規化部23−n、上位局波抽出部24−n、帯域合成部25、キャンセル残差算出部26、IFFT部27、乗算部28、加算部29及び遅延部30を有する。尚、正規化部23−n及び上位局波抽出部24−nにおいて、nは2以上の自然数であり、一対の正規化部及び上位局波抽出部を複数構成させていることを意味する。尚、伝送路応答算出部21、正規化部23−n、上位局波抽出部24−n、キャンセル残差算出部26、IFFT部27、乗算部28、加算部29及び遅延部30は、前述の伝送路応答算出部121、正規化部123、上位局波抽出部124、キャンセル残差算出部126、IFFT部127、乗算部128、加算部129及び遅延部130と同様の機能を有する。
本発明による実施例の回り込みキャンセラは、図2に示す典型的な回り込みキャンセラと比較して、回り込み伝搬路推定部10の構成が相違する。
周波数変換部11は、RF帯の受信信号をIF帯の信号に変換し、A/D変換部112に出力する。
A/D変換部12は、再生クロックで当該IF帯の信号をデジタルに変換し、デジタルIF信号を生成する。
直交復調部13は、デジタルIF信号を直交復調し、等価ベースバンド信号を生成する。
減算部14は、等価ベースバンド信号から、適応フィルタ部15によって供給される回り込み波のレプリカ信号を減算した信号を生成する。
適応フィルタ部15は、加算部29から供給されるフィルタ係数を用いて、減算部14から供給される等価ベースバンド信号にフィルタ処理を施し、回り込み波のレプリカ信号を生成して出力する。
直交変調部16は、入力された等価ベースバンド信号に対して直交変調を施し、デジタルIF信号として出力する。
D/A変換部17は、直交変調部16から供給されるデジタルIF信号をアナログ信号に変換して、IF信号として出力する。
周波数変換部18は、D/A変換部17から供給されるRF帯の信号に変換して出力する。
有効シンボル抽出部19は、減算部14から出力された等価ベースバンド信号から、所定のシンボルタイミングで有効シンボル期間の信号を抽出して出力する。
FFT部20は、減算部14から供給される、回り込みキャンセル後の有効シンボル期間の信号に対してフーリエ変換(FFT)を施して、周波数領域のキャリアシンボルに変換する。
伝送路応答算出部21は、FFT部20が出力するキャリアシンボルから上述した第1又は第2の構成(図3又は図4)により、伝送路応答の信号を算出する。
帯域分割部22は、伝送路応答算出部21から供給される伝送路応答の信号を複数のサブバンドに分割する。
正規化部23−nは、帯域分割部22の出力するサブバンドごとの伝送路応答の信号を、上位局波抽出部24−nの出力する上位局波成分で除算する。従って、回り込み伝搬路推定部10は、帯域分割数分(n個)の正規化部を備える。
上位局波抽出部24−nは、帯域分割部22の出力するサブバンドごとの伝送路応答の信号の平均値を求める。従って、回り込み伝搬路推定部10は、帯域分割数分(n個)の上位局波抽出部を備える。
帯域合成部25は、帯域分割数分の当該正規化部の出力する正規化後の伝送路応答の信号を帯域合成する。
キャンセル残差算出部26は、帯域合成部26の出力する正規化後の伝送路応答の信号から、回り込みの周波数領域におけるキャンセル残差を算出して出力する。
IFFT部27は、キャンセル残差算出部27の出力するキャンセル残差を逆フーリエ変換(IFFT)を施し、時間領域のキャンセル残差として出力する。
乗算部28は、IFFT部27の出力する時間領域のキャンセル残差に予め決められた定数を乗算する。
加算部29は、単位係数更新時間前の適応フィルタの係数に、乗算部28の出力する時間領域の回り込みキャンセル残差の更新分を加算して新たなフィルタ係数を生成する。
遅延部30は、加算部29の出力するフィルタ係数を単位係数更新時間、保持する。
以下、より詳細に、本発明による実施例の回り込みキャンセラの動作を説明する。
受信信号は、周波数変換部11においてIF帯の信号に変換され出力される。周波数変換部11から出力されたIF信号は、A/D変換部12へ入力され、図示しない同期再生部から供給されるサンプリングクロックを用いてデジタル信号へ変換され、デジタルIF信号として出力される。
A/D変換部12から出力されたデジタルIF信号は、直交復調部に入力され、直交復調され等価ベースバンド信号として出力される。ここで、A/D変換部12と直交復調部13の順序を逆にしてアナログ直交復調部から出力されるI,Qの等価ベースバンド信号を、2つのA/D変換器を用いてデジタル信号とする構成としてもよい。
直交復調部16から出力された等価ベースバンド信号は、減算部14に入力される。減算部14は、直交復調部16から供給される等価ベースバンド信号から、適応フィルタ部15から供給される回り込み波のレプリカ信号を減算し、出力する。
減算部14から出力される等価ベースバンド信号は、3分配され、直交変調部16、有効シンボル抽出部19、及び適応フィルタ部15へそれぞれ出力される。直交変調部16へ入力された等価ベースバンド信号は、直交変調され、デジタルIF信号として出力される。
直交変調部16から出力されたデジタルIF信号は、D/A変換部17に入力され、アナログ信号に変換されて、IF信号として出力される。D/A変換部17から出力されたIF信号は、周波数変換部18に入力され、RF帯の送信信号に変換された後に外部へ出力される。
減算部14から出力され3分配されたもう一方の等価ベースバンド信号は、有効シンボル抽出部19において、1つのOFDM伝送シンボル期間のうち有効シンボル期間に相当する信号が抽出され、出力される。有効シンボル抽出部19から出力される有効シンボル期間の時間領域のOFDM信号は、FFT部20においてフーリエ変換(FFT)され、周波数領域信号であるキャリアシンボルに変換される。
FFT部20の出力するキャリアシンボルは、伝送路応答算出部21へ入力される。伝送路応答算出部21は、入力されたキャリアシンボルから、回り込みキャンセル後の伝送路応答の信号を算出して出力する。
伝送路応答算出部21の出力する伝送路応答の信号は、帯域分割部22へ入力され、伝送路応答の信号を複数のサブバンドに分割して出力する。帯域分割部22の出力する分割数分の伝送路応答の信号はそれぞれ2分配され、一方が上位局波抽出部24−nへ、他方が正規化部23−nへ入力される。
分割数分の上位局波抽出部24−nは、帯域分割部22から入力される伝送路応答の信号の平均値を算出し、この平均値を上位局波成分として出力する。分割数分の正規化部23−nは、帯域分割部22から入力される伝送路応答の信号を、対応する上位局波抽出部23−nから入力されるサブバンドにおける上位局波成分で除算して、伝送路応答の信号を正規化する。
分割数分の正規化部23−nの出力する正規化後の伝送路応答の信号は、帯域合成部25へ入力される。帯域合成部25は、分割数分の正規化部23−nから入力されるサブバンドごとの正規化後の伝送路応答の信号を合成して、OFDM信号の全帯域の伝送路応答の信号を出力する。
帯域合成部25の出力する伝送路応答の信号は、キャンセル残差算出部26へ入力される。キャンセル残差算出部26は、前述のキャンセル残差算出部126の動作と同様に、入力された伝送路応答の信号から、実際の回り込み伝搬路特性と適応フィルタで実現している伝搬路特性との差分であるキャンセル残差(周波数領域信号)を算出して出力する。
キャンセル残差算出部26の出力するキャンセル残差は、IFFT部27に入力される。IFFT部27は、入力される回り込みのキャンセル残差の伝送路応答の信号に対して逆フーリエ変換(IFFT)を施し、回り込み伝搬路のインパルス応答の信号の変化分(即ち、回り込みキャンセル残差の更新分)に変換して出力する。
IFFT部27が出力する回り込み伝搬路のインパルス応答の信号の変化分は、乗算部28に供給され、予め決められた定数が乗算され、加算部29に供給される。加算部29は、乗算部28を介してIFFT部27から出力される回り込み伝搬路のインパルス応答の信号の変化分(即ち、回り込みキャンセル残差の更新分)を、遅延部30から供給される単位係数更新時間前のフィルタ係数に加算して、新たなフィルタ係数として出力する。
加算部29の出力するフィルタ係数は2分配され、一方は適応フィルタ部15へ、他方は遅延部30に供給される。適応フィルタ部15は、加算部29から供給されるフィルタ係数を用いて、減算部14から供給される等価ベースバンド信号に対してフィルタ処理を施し、回り込み波のレプリカ信号を生成して出力する。尚、遅延部30は、加算部29から供給されるフィルタ係数を次回の係数更新時まで遅延、保持し、加算部29へ供給するように動作する。
以下、本実施例の回り込みキャンセラをISDB‐T伝送方式の地上デジタル放送に適用した場合について、より詳細に説明する。ただし、上位局波成分による正規化以外は、図2に示す典型的な回り込みキャンセラと同様であるため、その説明は省略する。
図2に示す典型的な回り込みキャンセラが抽出する上位局波成分Sは(式(6)参照)、複素スカラであり、周波数特性を持たない。上位局波成分がフラットな周波数特性である場合には、図2に示す典型的な回り込みキャンセラであっても、振幅成分のあいまいさの解決と周波数オフセット成分の補正が行われるため、安定に動作する。
しかしながら、図2に示す典型的な回り込みキャンセラでは、上位局波の帯域端における群遅延特性があるような場合に、上位局波の帯域端における群遅延特性が乗じられた伝送路応答の信号を用いて回り込みキャンセル残差を求め、FBFの適応制御を行うことになり、実際の回り込み伝搬路とFBFの周波数特性に不一致が生じてしまう。また、FBFによって上位局波の帯域端における群遅延特性を補正することはできない。
そこで、本実施例の回り込みキャンセラでは、伝送路応答の信号からこのような群遅延特性の成分を分離する(図1参照)。
即ち、本実施例の回り込みキャンセラは、上位局波成分による正規化を複数のサブバンドごとに行う。帯域分割部22ではOFDM信号の全帯域の伝送路応答の信号を複数のサブバンドに分割する。ここで、分割数をMとし、m番目のサブバンドを構成するサブキャリア数をNとする。
サブバンドごとに、式(12)を用いて平均値を求め、サブバンドごとの上位局波成分として抽出する。
Figure 2009159455
ここで、Sは、m番目のサブバンドにおける上位局波成分を示す複素スカラである。また、kは、m番目のサブバンドを構成するサブキャリアのうち最も小さいサブキャリアの番号を示す。
各サブバンドに含まれる伝送路応答の信号を、式(12)により求めたサブバンドごとの上位局波成分により除算し、式(13)に示すように正規化する。
Figure 2009159455
これにより、演算量を増やすことなく上位局波成分に周波数特性をもたせることができ、伝送路応答の信号から上位局波の周波数特性を分離することができる。
(各サブバンドの帯域幅)
帯域分割にあたっては、各サブバンドを構成するサブキャリア数を同じにすると、サブバンドの帯域幅の逆数に相当する時間間隔で回り込みキャンセル残差に歪みが生じる。よって各サブバンドを構成するサブキャリア数を同じにするのではなく、ある程度ばらばらの数とするとよい。
上位局波の帯域端における群遅延特性がある場合に、図2に示す典型的な回り込みキャンセラと本実施例の回り込みキャンセラとを比較するために、回り込みキャンセラによって推定されるキャンセル残差の周波数領域表現と時間領域表現を、それぞれ図7及び図8に示す。図7は、図2に示す典型的な回り込みキャンセラにおける回り込みキャンセル残差の特性を示す図である。図8は、本発明による実施例の回り込みキャンセラにおける回り込みキャンセル残差の特性を示す図である。
ここで、図7(a)及び図8(a)には、キャンセル残差の周波数領域表現(同図では、“1−1/F”と表記)とともに正規化後の伝送路応答の信号(同図では、“F”と表記)も合わせて示している。図2に示す典型的な回り込みキャンセラでは、伝送路応答の信号の振幅に関するあいまいさと周波数オフセットが補正されているが、帯域端の群遅延特性がそのまま残っていることが分かる。従って、この伝送路応答の信号を用いて求めたキャンセル残差にも帯域端の群遅延特性が生じる。
キャンセル残差の時間領域表現においては、遅延時間0にキャンセル残差成分が現れている。遅延時間0は、上位局波成分の基準時間であり、回り込みとは異なることは明らかである。遅延時間20μs付近にキャンセル残差成分も現れているが、ここにも歪みが加わっていると考えられる。
これに対して、本実施例の回り込みキャンセラでは、上位局波による正規化後の伝送路応答の信号は(1,0)を中心に、キャンセル残差成分は原点を中心に分布していることが分かる。また、本実施例の回り込みキャンセラにおける時間領域表現では、遅延時間0にキャンセル残差成分はなく、キャンセル残差が正しく求められていることが分かる。
次に、図9に、本実施例の回り込みキャンセラの効果をより明確にする例として、各サブバンドの帯域幅を一定とした場合と、非固定パターンのばらばらとした場合のそれぞれについて求められる回り込みキャンセル残差の時間領域表現を示す。図9(a)では各サブバンドを構成するサブキャリア数をN=120、図9(b)ではN=120±20αとしている。ただし、αは、サブバンドごとの乱数であり、0≦α≦1である。
図9(a)では、サブバンドの帯域幅119kHzの逆数である、8.4μsごとに、キャンセル残差成分に歪み成分が現れている。これは、実際の回り込み伝搬路には存在しないものであるため、キャンセル特性を劣化させる可能性がある。これに対して、図9(b)では、回り込みキャンセル残差の時間領域表現において、一定時間周期をもつ歪みが生じておらず、良好に回り込みをキャンセルすることができる。従って、帯域分割部22は、帯域幅、即ちサブバンドを構成するサブキャリア数が一定とならないように複数のサブバンドに分割することが好ましい。
以上のように本発明によれば、回り込みキャンセル後の信号の伝送路特性を正規化する際に複数のサブバンドごとに上位局波成分を抽出し、除算を行うことにより、計算量を増やすことなく、上位局波受信信号の帯域端において群遅延特性がある場合においても安定に動作する回り込みキャンセラを実現することができる。
上述の実施例については特定の伝送方式を代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変形及び置換することができることは当業者に明らかである。従って、本発明は、上述の実施例によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲によってのみ制限される。
本発明による回り込みキャンセラは、上位局波受信信号の帯域端において群遅延特性がある場合にも関わらず安定に動作するので、所定のパイロット信号を用いる伝送方式の用途に有用である。
本発明による実施例の回り込みキャンセラの構成を示すブロック図である。 典型的な回り込みキャンセラの構成を示すブロック図である。 OFDM方式のSPの配置を示す図である。 本発明による実施例の回り込みキャンセラにおける伝送路応答算出部の第1の構成を示す図である。 本発明による実施例の回り込みキャンセラにおける伝送路応答算出部の第2の構成を示す図である。 本発明による実施例の回り込みキャンセラのモデルを示す図である。 図2に示す典型的な回り込みキャンセラにおける回り込みキャンセル残差の特性を示す図である。 本発明による実施例の回り込みキャンセラにおける回り込みキャンセル残差の特性を示す図である。 回り込みキャンセル残差について分割時のサブバンド帯域幅の依存性を示す図である。
符号の説明
10 回り込み伝搬路推定部
11 周波数変換部
12 A/D変換部
13 直交復調部
14 減算部
15 適応フィルタ
16 直交変調部
17 D/A変換部
18 周波数変換部
19 有効シンボル抽出部
20 FFT部
21 伝送路応答算出部
22 帯域分割部
23−1,23−2,23−n 正規化部
24−1,24−2,24−n 上位局波抽出部
25 帯域合成部
26 キャンセル残差算出部
27 IFFT部
28 乗算部
29 加算部
30 遅延部
40 チャネル等化部
41 SP信号抽出部
42 SP信号生成部
43 第1の除算部
44 補間部
45 第2の除算部
46 判定部
47 第3の除算部
51 マルチパス伝搬路
52 加算器
53 減算器
54 FFF
55 FBF
56 回り込み伝搬路
100 回り込み伝搬路推定部
111 周波数変換部
112 A/D変換部
113 直交復調部
114 減算部
115 適応フィルタ
116 直交変調部
117 D/A変換部
118 周波数変換部
119 有効シンボル抽出部
120 FFT部
121 伝送路応答算出部
123 正規化部
124 上位局波抽出部
126 キャンセル残差算出部
127 IFFT部
128 乗算部
129 加算部
130 遅延部

Claims (2)

  1. 入力されるOFDM信号と、適応フィルタによって生成される回り込みのレプリカを逆相で合成することにより回り込み波成分をキャンセルする回り込みキャンセラであって、
    前記適応フィルタのフィルタ係数を制御する回り込み伝搬路推定部を備え、
    前記回り込み伝搬路推定部は、
    回り込みキャンセル後の信号に対してフーリエ変換を施して、周波数領域のキャリアシンボルを出力するFFT部と、
    前記FFT部が出力するキャリアシンボルから伝送路応答の信号を算出する伝送路応答算出部と、
    前記伝送路応答の信号を複数のサブバンドに帯域分割する帯域分割部と、
    前記帯域分割部から出力されるサブバンドごとの伝送路応答の信号の平均値を算出し、上位局波成分として出力する帯域分割数分の上位局波抽出部と、
    前記帯域分割部から出力されるサブバンドごとの伝送路応答の信号を、前記上位局波抽出部から出力される上位局波成分で除算して正規化する、前記上位局波抽出部と一対に構成される帯域分割数分の正規化部と、
    前記帯域分割数分の正規化部の出力する正規化後の伝送路応答の信号を帯域合成する帯域合成部と、
    前記帯域合成部の出力する正規化後の伝送路応答の信号から、回り込みの周波数領域におけるキャンセル残差を算出して出力するキャンセル残差算出部と、
    前記キャンセル残差算出部から出力されるキャンセル残差に対して逆フーリエ変換を施し、時間領域のキャンセル残差として出力するIFFT部と、
    前記IFFT部の出力する時間領域のキャンセル残差に対して、予め決められた定数を乗算する乗算部と、
    前記乗算部から出力される時間領域の回り込みキャンセル残差の更新分に対して、単位係数更新時間前の適応フィルタの係数を加算して新たなフィルタ係数を生成する加算部と、
    前記加算部の出力するフィルタ係数を当該単位係数更新時間、保持する遅延部と、
    を有することを特徴とする回り込みキャンセラ。
  2. 前記帯域分割部は、伝送路応答の信号を分割する際に、サブバンドを構成するサブキャリア数が非固定パターンとなるように、前記伝送路応答の信号の帯域幅を複数のサブバンドに分割することを特徴とする、請求項1に記載の回り込みキャンセラ。
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