JP5023007B2 - Ofdm信号受信装置および中継装置 - Google Patents

Ofdm信号受信装置および中継装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5023007B2
JP5023007B2 JP2008178523A JP2008178523A JP5023007B2 JP 5023007 B2 JP5023007 B2 JP 5023007B2 JP 2008178523 A JP2008178523 A JP 2008178523A JP 2008178523 A JP2008178523 A JP 2008178523A JP 5023007 B2 JP5023007 B2 JP 5023007B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
output
channel
channel response
outputs
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008178523A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010021670A (ja
Inventor
知明 竹内
浩一郎 今村
啓之 濱住
一彦 澁谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Japan Broadcasting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Broadcasting Corp filed Critical Japan Broadcasting Corp
Priority to JP2008178523A priority Critical patent/JP5023007B2/ja
Publication of JP2010021670A publication Critical patent/JP2010021670A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5023007B2 publication Critical patent/JP5023007B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Description

本発明は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式を用いてデジタル放送またはデジタル伝送を行うOFDM信号受信装置および中継装置に関し、特に、デジタル放送や無線LANなどにおいて電波を受信する際に、マルチパスの遅延時間がGI(Guard Interval)長を越える場合であっても、そのようなマルチパスを受信する環境において送信データを正しく受信するOFDM信号受信装置および中継装置に関する。
図8は、従来のOFDM信号受信装置の構成を示すブロック図である。このOFDM信号受信装置100は、一般的に用いられる通常の装置であり、周波数変換部10、A/D変換部11、直交復調部12、FFT(Fast Fourier Transform)部13、チャネル推定部40、チャネル等化部41、デマッピング部19およびP/S(パラレルシリアル)変換部20を備えている。
このOFDM信号受信装置100によれば、送信元から受信点までの伝送路の遅延広がりを示すマルチパスの遅延時間がGI長以内の場合に、正常にチャネル等化を行うことができる。これに対し、マルチパスの遅延時間がGI長を越える場合は、シンボル間干渉およびキャリヤ間干渉が発生して受信特性が著しく損なわれることから、正常にチャネル等化を行うことができない。
図9は、従来のOFDM信号受信装置における他の構成を示すブロック図である。このOFDM信号受信装置101は、マルチパスの遅延時間がGI長を越える場合であっても正常にチャネル等化を行うことが可能な装置である。OFDM信号受信装置101は、周波数変換部10、A/D変換部11、直交復調部12、減算部42、適応フィルタ部43、FFT部44、チャネル推定部40、チャネル等化部41、デマッピング部19、P/S変換部20、再マッピング部45、除算部46およびフィルタ係数制御部47を備えている。
除算部46は、FFT部44によりFFTされたチャネル等化前の信号を、チャネル等化部41、デマッピング部19および再マッピング部45により処理されたチャネル等化後の信号で除算する。そして、フィルタ係数制御部47は、その除算結果からフィルタ係数を算出して適応フィルタ部43に出力する。すなわち、適応フィルタ部43が、送信元から受信点までのチャネル応答のうち、主波成分を除いたインパルス応答をフィルタ係数として入力することにより、減算部42によってマルチパスをキャンセルすることが可能である。
ところで、図9に示したOFDM信号受信装置101は、時間領域においてマルチパスをキャンセルすることができる。これに対し、周波数領域においてマルチパスを等化することが可能なOFDM信号受信装置が特許文献1に記載されている。
特開2004−343546号公報
しかしながら、図9に示した従来のOFDM信号受信装置101では、減算部42においてより長い遅延時間のマルチパスをキャンセルするために、適応フィルタ部43の次数を大きくする必要があるという問題があった。また、主波よりも早く到来するマルチパス(先行波)を等化するためには、図9に示した構成に加えてさらに適応フィルタを追加する必要があるという問題があった。このため、適応フィルタ部43の次数を大きくすることなく、より長い遅延時間のマルチパスを等化することができ、かつ、適応フィルタを追加することなく、主波よりも早く到来するマルチパスを等化することができるOFDM信号受信装置が望まれていた。
前述したように、マルチパスの遅延時間がGI長を越える場合には、図8に示した通常のOFDM信号受信装置100は、正常にチャネル等化を行うことができないが、図9に示した従来のOFDM信号受信装置101および特許文献1のOFDM信号受信装置は、正常にチャネル等化を行うことができる。
一方、マルチパスの遅延時間がGI長以内であって、そのD/U(Desired to Undesired ratio)が0dBに近いような、振幅が大きいマルチパスを受信する環境においては、図8に示した通常のOFDM信号受信装置100は、正常にチャネル等化を行うことができる。
しかしながら、特許文献1のOFDM信号受信装置は、周波数領域において、OFDM信号のサブキャリヤ間隔よりも狭い周波数間隔で等化を行う。これにより、C/N(Carrier to Noise Ratio)が著しく劣化したサブキャリヤ周波数の雑音成分が、信号レベルにまで引き上げられてしまう。そして、このような信号を再構成することにより、それほど劣化していない周辺サブキャリヤが影響を受けてしまい、そのC/Nが劣化してしまう。
つまり、マルチパスの遅延時間がGI長以内であって、そのD/Uが0dBに近いような、振幅が大きいマルチパスを受信する環境においては、図8に示した通常のOFDM信号受信装置100では、正常にチャネル等化を行うことができるが、特許文献1のOFDM信号受信装置では、正常にチャネル等化を行うことができず、受信不能になってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、マルチパスの遅延時間がGI長以内の場合には、そのD/Uが0dBに近いような、振幅が大きいマルチパスを受信する環境であっても、通常のOFDM信号受信装置と同様の受信特性を有することにより正常にチャネル等化を行うと共に、マルチパスの遅延時間がGI長を越える場合にも、正常にチャネル等化を行うことが可能なOFDM信号受信装置、およびそれを用いて上位局波を良好かつ安定に中継する中継装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明による請求項1のOFDM信号受信装置は、OFDM信号を受信して復調し、キャリヤシンボルをチャネル等化してビット列信号を出力するOFDM信号受信装置であって、送信元から受信点までの、前記OFDM信号のキャリヤ間隔に対して2のべき乗分の1の周波数間隔におけるチャネル応答を算出し、前記チャネル応答を出力するチャネル推定部と、直交復調後の等価ベースバンド信号を、前記OFDM信号の有効シンボル長に対して2のべき乗倍のサンプル数でFFTし、周波数領域信号を出力する第1のFFT部と、前記第1のFFT部の出力する周波数領域信号を、前記チャネル推定部の出力するチャネル応答に基づいて周波数領域等化し、周波数領域等化後の周波数領域信号を出力する周波数領域等化部と、前記周波数領域等化部の出力する周波数領域等化後の周波数領域信号を、前記OFDM信号の有効シンボル長に対して2のべき乗倍のサンプル数でIFFTし、時間領域信号を出力するIFFT部と、前記IFFT部の出力する時間領域信号をFFTし、キャリヤシンボルを出力する第2のFFT部と、を有し、前記チャネル推定部が、パイロット信号に基づいてチャネル推定を行い、チャネル応答を出力する第1のチャネル推定部と、前記第2のFFT部の出力するキャリヤシンボルを、前記第1のチャネル推定部の出力するチャネル応答で除算することにより前記チャネル等化を行い、チャネル等化後のキャリヤシンボルを出力するチャネル等化部と、前記第2のFFT部の出力するキャリヤシンボル、および前記チャネル等化部の出力するチャネル等化後のキャリヤシンボルに基づいて、チャネル推定を行い、チャネル応答を出力する第2のチャネル推定部と、前記第1のチャネル推定部の出力するチャネル応答から、遅延時間がGI長以内のマルチパスのD/Uの最小値を検出し、マルチパスD/U最小値を出力するマルチパスD/U検出部と、前記第2のチャネル推定部の出力するチャネル応答、および前記マルチパスD/U検出部の出力するマルチパスD/U最小値に基づいて、前記OFDM信号のキャリヤ間隔に対して2のべき乗分の1の周波数間隔におけるチャネル応答を算出し、前記チャネル応答を出力する第3のチャネル推定部と、を有することを特徴とする。
また、本発明による請求項2のOFDM信号受信装置は、請求項1に記載のOFDM信号受信装置において、前記第3のチャネル推定部が、前記第2のチャネル推定部の出力するチャネル応答から主波成分を検出し、前記主波成分を出力する主波検出部と、前記第2のチャネル推定部の出力するチャネル応答から前記主波検出部の出力する主波成分を減算し、マルチパス成分を抽出し、前記マルチパス成分を出力する減算部と、前記マルチパスD/U検出部の出力するマルチパスD/U最小値から、適応係数を設定し、前記適応係数を出力する適応係数設定部と、前記減算部の出力するマルチパス成分に、前記適応係数設定部の出力する適応係数を乗算し、適応係数乗算後のマルチパス成分を出力する乗算部と、前記乗算部の出力する適応係数乗算後のマルチパス成分に、前記主波検出部の出力する主波成分を加算し、加算後のチャネル応答を出力する加算部と、前記加算部の出力する加算後のチャネル応答を、2のべき乗倍にインタポレートし、インタポレート後のチャネル応答を出力するインタポレータと、前記インタポレータの出力するインタポレート後のチャネル応答に、所定の単位更新時間前のチャネル応答を乗算し、チャネル応答を出力する乗算部と、前記乗算部の出力するチャネル応答を前記単位更新時間分保持し、前記単位更新時間前のチャネル応答を出力する遅延部と、を有することを特徴とする。
また、本発明による請求項3のOFDM信号受信装置は、請求項1に記載のOFDM信号受信装置において、前記第3のチャネル推定部が、前記第2のチャネル推定部の出力するチャネル応答から主波成分を検出し、前記主波成分を出力する主波検出部と、前記第2のチャネル推定部の出力するチャネル応答を、前記主波検出部の出力する主波成分で除算し、正規化されたチャネル応答を出力する除算部と、前記マルチパスD/U検出部の出力するマルチパスD/U最小値から、適応係数を設定し、前記適応係数を出力する適応係数設定部と、前記除算部の出力する正規化されたチャネル応答に、前記適応係数設定部の出力する適応係数を加算し、加算後のチャネル応答を出力する加算部と、前記加算部の出力する加算後のチャネル応答を、2のべき乗倍にインタポレートし、インタポレート後のチャネル応答を出力するインタポレータと、前記インタポレータの出力するインタポレート後のチャネル応答に、所定の単位更新時間前のチャネル応答を乗算し、チャネル応答を出力する乗算部と、前記乗算部の出力するチャネル応答を前記単位更新時間分保持し、前記単位更新時間前のチャネル応答を出力する遅延部と、を有することを特徴とする。
また、本発明による請求項4のOFDM信号受信装置は、請求項1から3までのいずれか一項に記載のOFDM信号受信装置において、前記第1のチャネル推定部が、前記第2のFFT部の出力するキャリヤシンボルからパイロットシンボルを抽出し、前記パイロットシンボルを出力するパイロット抽出部と、パイロット信号を生成して出力するパイロット生成部と、前記パイロット抽出部の出力するパイロットシンボルを、前記パイロット生成部の出力するパイロット信号で除算し、チャネル応答を求め、前記チャネル応答を出力する除算部と、前記除算部の出力するチャネル応答を、シンボル方向およびサブキャリヤ方向に補間し、全てのサブキャリヤにおけるチャネル応答を算出する補間部と、を有し、前記第2のチャネル推定部が、前記チャネル等化部の出力するチャネル等化後のキャリヤシンボルをデマッピングおよび再マッピングすることによりシンボルを再生し、再生シンボルを出力するシンボル再生部と、前記第2のFFT部の出力するキャリヤシンボルを、前記シンボル再生部の出力する再生シンボルで除算し、チャネル応答を出力する除算部と、を有し、前記マルチパスD/U検出部が、前記第1のチャネル推定部の出力するチャネル応答を、時間領域信号の遅延プロファイルにIFFTし、前記遅延プロファイルを出力するIFFT部と、前記IFFT部の出力する遅延プロファイルの全てのサンプルのうち、振幅が最大であるサンプルを検出し、前記サンプルを主波成分として主波成分のサンプル時間および振幅を出力する主波検出部と、前記主波検出部の出力する主波成分のサンプル時間を基準時間として、その基準時間との間の時間差の絶対値がGI長以内であるサンプル時間の範囲を設定し、前記サンプル時間の範囲を検出範囲として出力する検出範囲設定部と、前記IFFT部の出力する遅延プロファイルにおける、前記検出範囲設定部の出力する検出範囲の中のサンプルのうち、主波成分のサンプルを除いて振幅が最大となるサンプルを検出し、前記サンプルをマルチパス成分としてマルチパス成分の振幅を出力する最大値検出部と、前記主波検出部の出力する主波成分の振幅を、前記最大値検出部の出力するマルチパス成分の振幅で除算し、マルチパスD/U最小値を出力する除算部と、を有することを特徴とする。
また、本発明による請求項5の中継装置は、請求項1から4までのいずれか一項に記載のOFDM信号受信装置を用いることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、マルチパスの遅延時間がGI長以内の場合には、そのD/Uが0dBに近いような、振幅が大きいマルチパスを受信する環境であっても、正常にチャネル等化を行うことができる。また、マルチパスの遅延時間がGI長を越える場合にも、正常にチャネル等化を行うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。
〔OFDM信号受信装置〕
まず、OFDM信号受信装置について説明する。図1は、本発明の実施形態によるOFDM信号受信装置の構成を示すブロック図である。このOFDM信号受信装置1は、周波数変換部10、A/D変換部11、直交復調部12、第1のFFT部13、周波数領域等化部14、IFFT部15、第2のFFT部17、チャネル推定部18、デマッピング部19およびP/S変換部20を備えている。また、チャネル推定部18は、第1のチャネル推定部21、チャネル等化部22、マルチパスD/U検出部23、第2のチャネル推定部24および第3のチャネル推定部25を備えている。
周波数変換部10は、OFDM信号受信装置1が受信したOFDM信号である受信信号を入力し、受信信号を周波数変換し、IF信号を出力する。周波数変換部10の出力するIF信号は、A/D変換部11に入力される。A/D変換部11は、周波数変換部10からIF信号を入力し、IF信号(アナログIF信号)をA/D変換し、デジタルIF信号を出力する。A/D変換部11の出力するデジタルIF信号は、直交復調部12に入力される。直交復調部12は、A/D変換部11からデジタルIF信号を入力し、デジタルIF信号を直交復調し、等価ベースバンド信号を出力する。直交復調部12の出力する等価ベースバンド信号は、第1のFFT部13に入力される。
第1のFFT部13は、直交復調部12から等価ベースバンド信号を入力し、等価ベースバンド信号を、OFDM信号の有効シンボル長に対して2のべき乗倍のポイント数(サンプル数)でFFTし、周波数領域信号を出力する。第1のFFT部13の出力する周波数領域信号は、周波数領域等化部14に入力される。
周波数領域等化部14は、第1のFFT部13から周波数領域信号を入力すると共に、チャネル推定部18からチャネル応答(送信元から受信点までのチャネル応答)を入力し、周波数領域信号をチャネル応答に基づいて周波数領域等化し、等化後の周波数領域信号を出力する。周波数領域等化部14の出力する等化後の周波数領域信号は、IFFT部15に入力される。
IFFT部15は、周波数領域等化部14から等化後の周波数領域信号を入力し、等化後の周波数領域信号をIFFTし、等化後の時間領域信号を出力する。IFFT部15の出力する等化後の時間領域信号は、第2のFFT部17に入力される。
第2のFFT部17は、IFFT部15から等化後の時間領域信号を入力し、等化後の時間領域信号を、OFDM信号の有効シンボル長に相当するポイント数でFFTし、キャリヤシンボルを出力する。第2のFFT部17の出力するキャリヤシンボルは、チャネル推定部18に入力される。
チャネル推定部18は、FFT部17からキャリヤシンボルを入力し、送信元から受信点までのチャネル応答を推定し、チャネル応答を周波数領域等化部14に出力すると共に、チャネル等化を行い、チャネル等化後のキャリヤシンボルをデマッピング部19に出力する。チャネル推定部18の詳細については後述する。
デマッピング部19は、チャネル推定部18からチャネル等化後のキャリヤシンボルを入力し、チャネル等化後のキャリヤシンボルをデマッピングし、パラレル信号に変換して出力する。デマッピング部19の出力するパラレル信号は、P/S変換部20に出力される。P/S変換部20は、デマッピング部19からパラレル信号を入力し、パラレル信号をパラレルシリアル変換し、出力ビット列信号を外部へ出力する。
〔チャネル推定部〕
次に、チャネル推定部18について詳細に説明する。第2のFFT部17の出力するキャリヤシンボルは3分配され、チャネル等化部22、第1のチャネル推定部21および第2のチャネル推定部24にそれぞれ入力される。
第1のチャネル推定部21は、第2のFFT部17からキャリヤシンボルを入力し、パイロット信号を抽出してチャネル応答を算出し、第1のチャネル応答を出力する。第1のチャネル推定部21の出力する第1のチャネル応答は2分配され、一方がチャネル等化部22へ、他方がマルチパスD/U検出部23へ入力される。
図2は、図1に示したチャネル推定部18における第1のチャネル推定部21の構成を示すブロック図である。この第1のチャネル推定部21は、パイロット抽出部211、パイロット生成部212、除算部213および補間部214を備えている。パイロット抽出部211は、第2のFFT部17からキャリヤシンボルを入力し、キャリヤシンボルからパイロットシンボルを抽出して出力する。パイロット抽出部211の出力するパイロットシンボルは、除算部213に入力される。
パイロット生成部212は、予め決められた振幅および位相を持つパイロット信号を生成して出力する。パイロット生成部212の出力するパイロット信号は、除算部213に入力される。除算部213は、パイロット抽出部211からパイロットシンボルを入力すると共に、パイロット生成部212からパイロット信号を入力し、パイロットシンボルをパイロット信号で除算し、チャネル応答を出力する。除算部213の出力するチャネル応答は、補間部214に入力される。
補間部214は、除算部213からチャネル応答を入力し、チャネル応答をシンボル方向およびサブキャリヤ方向に補間し、OFDM信号の全てのサブキャリヤ周波数におけるチャネル応答を算出し、第1のチャネル応答を出力する。補間部214の出力する第1のチャネル応答は2分配され、一方がチャネル等化部22へ、他方がマルチパスD/U検出部23へ入力される。
図1に戻って、チャネル等化部22は、第2のFFT部17からキャリヤシンボルを入力すると共に、第1のチャネル推定部21から第1のチャネル応答を入力し、キャリヤシンボルを第1のチャネル応答で除算してチャネル等化を行い、チャネル等化後のキャリヤシンボルを出力する。チャネル等化部22のチャネル等化後のキャリヤシンボルは2分配され、一方がデマッピング部19へ、他方が第2のチャネル推定部24へ入力される。
第2のチャネル推定部24は、第2のFFT部17からキャリヤシンボルを入力すると共に、チャネル等化部22からチャネル等化後のキャリヤシンボルを入力し、チャネル等化後のキャリヤシンボルから送信シンボルの推定値であるキャリヤシンボルを再生して、チャネル等化後のキャリヤシンボルを再生シンボルで除算することによりチャネル応答を算出し、第2のチャネル応答を出力する。第2のチャネル推定部24の出力する第2のチャネル応答は、第3のチャネル推定部25に入力される。
図3は、図1に示したチャネル推定部18における第2のチャネル推定部24の構成を示すブロック図である。この第2のチャネル推定部24は、シンボル再生部241および除算部242を備えている。シンボル再生部241は、チャネル等化部22からチャネル等化後のキャリヤシンボルを入力し、チャネル等化後のキャリヤシンボルをデマッピングおよび再マッピングしてキャリヤシンボルを再生し、再生シンボルを出力する。シンボル再生部241の出力する再生シンボルは、除算部242に入力される。
除算部242は、第2のFFT部17からキャリヤシンボルを入力すると共に、シンボル再生部241から再生シンボルを入力し、キャリヤシンボルを再生シンボルで除算し、第2のチャネル応答を出力する。除算部242の出力する第2のチャネル応答は、第3のチャネル推定部25に入力される。
図1に戻って、マルチパスD/U検出部23は、第1のチャネル推定部21から第1のチャネル応答を入力し、遅延プロファイル上の主波を基準にしたGI長の時間範囲内においてマルチパスを特定し、主波の振幅およびマルチパスの振幅からD/Uを算出し、マルチパスD/Uを出力する。マルチパスD/U検出部23の出力するマルチパスD/Uは、第3のチャネル推定部25に入力される。
図4は、図1に示したチャネル推定部18におけるマルチパスD/U検出部23の構成を示すブロック図である。このマルチパスD/U検出部23は、IFFT部231、主波検出部232、検出範囲設定部233、最大値検出部234および除算部235を備えている。IFFT部231は、第1のチャネル推定部21から第1のチャネル応答を入力し、時間領域信号である遅延プロファイルに変換し、遅延プロファイルを出力する。IFFT部231の出力する遅延プロファイルは2分配され、一方が主波検出部232へ、他方が最大値検出部234へ入力される。
主波検出部232は、IFFT部231から遅延プロファイルを入力し、遅延プロファイルの全てのサンプルのうち、振幅が最大であるサンプルを検出し、そのサンプルを主波成分として主波成分のサンプル時間および振幅を特定し、主波成分のサンプル時間および振幅を出力する。主波検出部232の出力する主波成分のサンプル時間は、検出範囲設定部233に入力される。主波検出部232の出力する主波成分の振幅は、除算部235に入力される。
検出範囲設定部233は、主波検出部232から主波成分のサンプル時間を入力し、主波成分のサンプル時間を基準時間として、その基準時間との間の時間差の絶対値がGI長以内であるサンプル時間の範囲を設定し、サンプル時間の範囲(検出範囲)を出力する。検出範囲設定部233の出力する検出範囲は、最大値検出部234に入力される。
最大値検出部234は、IFFT部231から遅延プロファイルを入力すると共に、検出範囲設定部233から検出範囲を入力し、検出範囲内のサンプルのうち、主波成分のサンプルを除いて振幅が最大となるサンプルを検出し、そのサンプルをマルチパス成分としてマルチパス成分の最大振幅を特定し、主波成分を基準にしたGI長の時間範囲内におけるマルチパス成分の最大振幅を出力する。最大値検出部234の出力する、マルチパス成分の最大振幅は、除算部235に入力される。
除算部235は、主波検出部232から主波成分の振幅を入力すると共に、最大値検出部234からマルチパス成分の最大振幅を入力し、主波成分の振幅をマルチパス成分の最大振幅で除算し、主波成分を基準にしたGI長の時間範囲内におけるマルチパスD/U(最小D/U)を出力する。除算部235の出力するマルチパスD/U(最小D/U)は、第3のチャネル推定部25に入力される。
図1に戻って、第3のチャネル推定部25は、第2のチャネル推定部24から第2のチャネル応答を入力すると共に、マルチパスD/U検出部23からマルチパスD/Uを入力し、第2のチャネル応答から主波成分を検出し、主波成分およびマルチパスD/Uを用いて設定する適応係数を乗算することにより、マルチパス歪みを低減したチャネル応答を算出してインタポレートし、第3のチャネル応答を出力する。第3のチャネル推定部25の出力する第3のチャネル応答は、周波数領域等化部14に入力される。以下、第3のチャネル推定部25について、2種類の構成例により説明する。
まず、第1の構成例について説明する。図5は、図1に示したチャネル推定部18における第3のチャネル推定部25の第1の構成を示すブロック図である。この第3のチャネル推定部25−1は、主波検出部251、減算部252、乗算部253、加算部254、インタポレータ255、乗算部256、遅延部257および適応係数設定部258−1を備えている。主波検出部251は、第2のチャネル推定部24から第2のチャネル応答を入力し、第2のチャネル応答の平均を算出し、その平均のチャネル応答を主波成分として出力する。主波検出部251の出力する主波成分は2分配され、一方が減算部252へ、他方が加算部254へ入力される。
減算部252は、第2のチャネル推定部24から第2のチャネル応答を入力すると共に、主波検出部251から主波成分を入力し、第2のチャネル応答から主波成分を減算し、マルチパス成分を出力する。減算部252の出力するマルチパス成分は、乗算部253に入力される。
このように、減算部252によれば、第2のチャネル応答から主波成分を除去するようにしたから、マルチパス成分のみを抽出することができる。このマルチパス成分には、遅延時間がGI長以内のマルチパス、および遅延時間がGI長を越えるマルチパスが含まれる場合がある。
適応係数設定部258−1は、マルチパスD/U検出部23から、主波成分を基準にしたGI長の時間範囲内におけるマルチパスD/U(最小D/U)を入力し、マルチパスD/U(最小D/U)から適応係数を設定して出力する。適応係数設定部258−1の出力する適応係数は、乗算部253に入力される。尚、適応係数設定部258−1により設定される適応係数の詳細については後述する。
乗算部253は、減算部252からマルチパス成分を入力すると共に、適応係数設定部258−1から適応係数を入力し、マルチパス成分に適応係数を乗算し、マルチパス歪みを低減し、マルチパス歪みが低減されたマルチパス成分を出力する。乗算部253の出力するマルチパス歪みが低減されたマルチパス成分は、加算部254に入力される。
このように、乗算部253によれば、マルチパス成分に適応係数を乗算するようにしたから、マルチパス歪みを低減することができる。
加算部254は、乗算部253から、主波成分を基準にしたGI長の時間範囲内におけるマルチパス歪みが低減されたマルチパス成分を入力すると共に、減算部252から主波成分を入力し、マルチパス成分に主波成分を加算し、チャネル応答を出力する。加算部254の出力するチャネル応答は、インタポレータ255に入力される。
このように、加算部254によれば、主波成分を基準にしたGI長の時間範囲内におけるマルチパス歪みが低減されたマルチパス成分に、主波成分を加えるようにした。これにより、主波成分と、遅延時間がGI長以内のマルチパス成分についてはその歪みが低減されたマルチパス成分と、遅延時間がGI長を越えるマルチパス成分とを含むチャネル応答を生成することができる。
インタポレータ255は、加算部254から、主波成分を基準にしたGI長の時間範囲内におけるマルチパス歪みが低減されたチャネル応答を入力し、チャネル応答を2のべき乗倍にアップサンプルし、イメージング成分を除去して出力する。インタポレータ255の出力するチャネル応答は、乗算部256に入力される。
このように、インタポレータ255によれば、チャネル応答を2のべき乗倍にアップサンプルするようにした。これにより、インタポレータ255による信号数と、第1のFFT部13において2のべき乗倍のポイント数でFFTが行われる信号数とを対応させることができる。したがって、周波数領域等化部14は、第1のFFT部13からの周波数領域信号と、この信号数に対応した、インタポレータ255を含む第3のチャネル推定部25からの第3のチャネル応答とを用いて、等化後の周波数領域信号を生成することができる。
乗算部256は、インタポレータ255からインタポレートされたチャネル応答を入力すると共に、遅延部257から単位係数更新時間前のチャネル応答を入力し、単位係数更新時間前のチャネル応答に、インタポレートされたチャネル応答を乗算し、第3のチャネル応答を出力する。乗算部256の出力する第3のチャネル応答は2分配され、一方が周波数領域等化部14へ、他方が遅延部257へ入力される。
遅延部257は、乗算部256から第3のチャネル応答を入力し、第3のチャネル応答を、予め設定された単位係数更新時間分保持し、単位係数更新時間遅延させたチャネル応答、すなわち単位係数更新時間前のチャネル応答を出力する。遅延部257の出力する単位係数更新時間前のチャネル応答は、乗算部256に入力される。
次に、第3のチャネル推定部25における第2の構成例について説明する。図6は、図1に示したチャネル推定部18における第3のチャネル推定部25の第2の構成を示すブロック図である。この第3のチャネル推定部25−2は、主波検出部251、除算部259、加算部254、インタポレータ255、乗算部256、遅延部257および適応係数設定部258−2を備えている。主波検出部251は、第2のチャネル推定部24から第2のチャネル応答を入力し、第2のチャネル応答の平均を算出し、その平均のチャネル応答を主波成分として出力する。主波検出部251の出力する主波成分は、除算部259に入力される。
除算部259は、第2のチャネル推定部24から第2のチャネル応答を入力すると共に、主波検出部251から主波成分を入力し、第2のチャネル応答を主波成分で除算し、正規化された第2のチャネル応答を出力する。除算部259の出力する正規化された第2のチャネル応答は、加算部254に入力される。
このように、除算部259によれば、第2のチャネル応答を、主波成分を基準にした応答に変換するようにしたから、マルチパス成分が主波成分を基準にした値、すなわち正規化された第2のチャネル応答として生成されることになる。このマルチパス成分には、遅延時間がGI長以内のマルチパス、および遅延時間がGI長を越えるマルチパスが含まれる場合がある。
適応係数設定部258−2は、マルチパスD/U検出部23から、主波成分を基準にしたGI長の時間範囲内におけるマルチパスD/U(最小D/U)を入力し、マルチパスD/U(最小D/U)から適応係数を設定して出力する。適応係数設定部258−2の出力する適応係数は、加算部254に入力される。尚、図5に示した適応係数設定部258−1により設定される適応係数と、図6に示す適応係数設定部258−2により設定される適応係数とは、異なる値である。これらの適応係数の違い、および適応係数設定部258−2により設定される適応係数の詳細については後述する。
加算部254は、除算部259から正規化された第2のチャネル応答を入力すると共に、適応係数設定部258−2から適応係数を入力し、正規化された第2のチャネル応答に適応係数を加算し、主波成分を基準にしたGI長の時間範囲内におけるマルチパス歪みを低減し、マルチパス歪みが低減されたチャネル応答を出力する。加算部254の出力するマルチパス歪みが低減されたチャネル応答は、インタポレータ255に入力される。
このように、加算部254によれば、正規化された第2のチャネル応答に適応係数を加算するようにしたから、マルチパス成分に対して、主波成分を基準にしたGI長の時間範囲内におけるマルチパス歪みを低減することができる。
インタポレータ255は、加算部254から、マルチパス歪みが低減されたチャネル応答を入力し、チャネル応答を2のべき乗倍にアップサンプルし、イメージング成分を除去して出力する。インタポレータ255の出力するチャネル応答は、乗算部256に入力される。
このように、インタポレータ255によれば、チャネル応答を2のべき乗倍にアップサンプルするようにした。これにより、インタポレータ255による信号数と、第1のFFT部13において2のべき乗倍のポイント数でFFTが行われる信号数とを対応させることができる。したがって、周波数領域等化部14は、第1のFFT部13からの周波数領域信号と、この信号数に対応した、インタポレータ255を含む第3のチャネル推定部25からの第3のチャネル応答とを用いて、等化後の周波数領域信号を生成することができる。
乗算部256は、インタポレータ255からインタポレートされたチャネル応答を入力すると共に、遅延部257から単位係数更新時間前のチャネル応答を入力し、単位係数更新時間前のチャネル応答に、インタポレートされたチャネル応答を乗算し、第3のチャネル応答を出力する。乗算部256の出力する第3のチャネル応答は2分配され、一方が周波数領域等化部14へ、他方が遅延部257へ入力される。
遅延部257は、乗算部256から第3のチャネル応答を入力し、第3のチャネル応答を、予め設定された単位係数更新時間分保持し、単位係数更新時間遅延させたチャネル応答、すなわち単位係数更新時間前のチャネル応答を出力する。遅延部257の出力する単位係数更新時間前のチャネル応答は、乗算部256に入力される。
以上のように、図1に示したOFDM信号受信装置1によれば、チャネル推定部18が、主波成分と、歪みが低減されたマルチパス成分とを含むチャネル応答を生成するようにした。そして、周波数領域等化部14が、このチャネル応答を用いて、第1のFFT部13によりFFTされた周波数領域信号を等化するようにした。これにより、マルチパスの遅延時間がGI長を越える場合には、周波数領域等化部14により、マルチパス成分をキャンセルすることができ、チャネル等化部22により、正常にチャネル等化を行うことができる。
一方、従来は、マルチパスの遅延時間がGI長以内であって、そのD/Uが0dBに近いような、振幅が大きいマルチパスの場合には、周波数領域において、OFDM信号のサブキャリヤ間隔よりも狭い周波数間隔で等化を行うことから、C/Nが著しく劣化したサブキャリヤ周波数の雑音成分が、信号レベルにまで引き上げられ、それほど劣化していない周辺サブキャリヤのC/Nが劣化してしまい、結果として、正常にチャネル等化を行うことができなかった。図1に示したOFDM信号受信装置1では、第1のFFT部13が、等価ベースバンド信号を2のべき乗倍のポイント数でFFTし、第3のチャネル推定部25のインタポレータ255が、入力したチャネル応答を2のべき乗倍にアップサンプルし、イメージング成分を除去するようにした。そして、周波数領域等化部14が、第1のFFT部13から、ポイント数を増加してFFTが行われた周波数領域信号を入力し、インタポレータ255を含む第3のチャネル推定部25から、前記ポイント数に対応し、かつ、歪が低減されたマルチパス成分を含む第3のチャネル応答を入力し、周波数領域信号を等化するようにした。この場合、周波数領域等化部14において等化されなくても、チャネル等化部22において、正常にチャネル等化が行われる。これにより、マルチパスの遅延時間がGI長以内であって、そのD/Uが0dBに近いような、振幅が大きいマルチパスの場合であっても、図8に示した通常のOFDM信号受信装置と同様の受信特性を有することができ、チャネル等化部22により、正常にチャネル等化を行うことができる。
〔ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial)方式を用いた場合〕
以上のように構成されるOFDM信号受信装置1において、ISDB−T方式を用いた場合について詳細に説明する。
〔第1のチャネル推定部〕
まず、第1のチャネル推定部21について説明する。ISDB−T方式において、SP(Scattered Pilot)に割り当てられているサブキャリヤは、シンボル番号をiとし、サブキャリヤ番号をkとすると、以下の式(1)を満足する。
Figure 0005023007
ここで、modは剰余を示す。以下、式(1)を満足するi,kをそれぞれi,kとする。
第1のチャネル推定部21のパイロット抽出部211により抽出される受信SP信号をxip,kpとし、パイロット生成部212により生成されるSP信号(以下、「送信SP信号」という。)、すなわち、ISDB−T変調器において生成されて送信されるSP信号をsip,kpとすると、シンボル番号i、サブキャリヤ番号kにおけるチャネル応答uip,kpは、式(2)で表される。
Figure 0005023007
尚、ここでは、チャネル応答を算出するための基準信号としてISDB−T方式で採用されているSP信号を用いる方法を説明したが、振幅と位相が既知であって、受信側で生成可能なシンボルであれば、チャネル応答を算出するための基準信号として用いることができる。
前述のようにSP信号を参照してチャネル応答を求める場合、全てのシンボルおよびサブキャリヤにおけるチャネル応答を直接求めることができない。全てのシンボルおよびサブキャリヤにおけるチャネル応答を得るためには、シンボルおよびサブキャリヤ方向について補間処理を行う必要がある。
シンボル方向の補間方法として、例えば、以下に示す最新値保持法や線形補間法を用いることができる。補間部214は、式(3)または式(4)により補間処理を行うことができる。
最新値保持法の場合
Figure 0005023007
線形補間法の場合
Figure 0005023007
また、サブキャリヤ方向の補間方法として、例えば、以下に示す線形補間法を用いることができる。補間部214は、式(5)により補間処理を行うことができる。
Figure 0005023007
〔チャネル等化部〕
次に、チャネル等化部22について説明する。図1に示したOFDM信号受信装置1における第2のFFT部17により出力されるキャリヤシンボルは、伝送路歪みや復調側(受信側)であるOFDM信号受信装置1での処理における誤差を含んでいる。このため、判定や復号処理の前に、キャリヤシンボルを、第1のチャネル推定部21においてSP信号を用いて求めた第1のチャネル応答で除算する必要がある。チャネル等化部22は、式(6)によりチャネル等化を行う。
Figure 0005023007
ここで、xi,kは、第2のFFT部17の出力するキャリヤシンボル、yi,kは、チャネル等化部22の出力する、チャネル等化後のキャリヤシンボルを示す。
〔第2のチャネル推定部〕
次に、第2のチャネル推定部24について説明する。第2のチャネル推定部24は、ISDB−T変調器により信号が生成される時のデータシンボル(以下、「送信信号」という。)を推定し、全てのシンボルおよびサブキャリヤにおけるチャネル応答を直接得る。第2のチャネル推定部24のシンボル再生部241は、シンボルi、サブキャリヤ番号kにおける受信キャリヤシンボルをデマッピングおよび再マッピングすることにより、送信シンボルを再生する。
Figure 0005023007
式(7)のしきい値判定処理により得られる再生シンボルをdi,k(送信信号の推定値)とすると、チャネル応答は式(8)により得られる。
Figure 0005023007
〔第3のチャネル推定部/第1の構成〕
次に、図5に示した第3のチャネル推定部25−1(第1の構成)について説明する。第3のチャネル推定部25−1は、第2のチャネル推定部24により推定された第2のチャネル応答に基づいてマルチパス成分を抽出した後、マルチパスD/U検出部23の検出結果であるマルチパスD/Uに基づいて、周波数領域等化部14において等化するマルチパス成分の振幅を調整する。
さらに、第3のチャネル推定部25−1は、チャネル応答をOFDM信号のサブキャリヤ数のL倍にインタポレーションして出力する。まず、第3のチャネル推定部25−1の主波検出部251は、式(9)により、受信信号から主波zを検出する。
Figure 0005023007
ここで、Kは、OFDM信号の全サブキャリヤ数を示す。
チャネル応答は主波成分とマルチパス成分の和で表されることから、チャネル応答から主波成分を減算することにより、マルチパス成分が得られる。得られたマルチパス成分に適応係数を乗算し、主波成分を加えることにより、新たなチャネル応答vi,kを得る。
Figure 0005023007
ここで、αは0≦α≦1を満たす適応係数である。また、新たなチャネル応答vi,kは、C/Nの劣化したサブキャリヤを周波数領域等化することにより、周辺サブキャリヤのC/Nを劣化させないために、式(10)で表される適応処理が加えられている。新たなチャネル応答vi,kは、厳密にはチャネル応答ではないが、説明を簡単にするため、チャネル応答という。
次に、第3のチャネル推定部25−1のインタポレータ255は、チャネル応答vi,kに対し、比Lのインタポレーションを行い、OFDM信号のサブキャリヤ周波数帯域内のチャネル応答を算出する。
Figure 0005023007
ここで、[・]↑Lは、比Lのインタポレーションを示し、アップサンプルとイメージ成分の除去を含むものとする。また、lは、OFDM信号のサブキャリヤ周波数間隔に対し、L分の1の周波数間隔における周波数番号を示し、0≦l<LKである。比Lを2のべき乗とすることにより、周波数領域等化のための時間−周波数領域変換に高速演算アルゴリズムであるFFT対を用いることができるため、好適である。
i,lは、周波数領域等化後のチャネル応答であるため、周波数領域等化のためのチャネル応答Ci,lを、式(12)にしたがって更新することにより算出する。
Figure 0005023007
〔第3のチャネル推定部/第2の構成〕
次に、図6に示した第3のチャネル推定部25−2(第2の構成)について説明する。第3のチャネル推定部25−2は、第2のチャネル推定部24により推定された第2のチャネル応答を正規化した後、マルチパスD/U検出部23の検出結果であるマルチパスD/Uに基づいて決定した適応係数である定数値を加算する。さらに、第3のチャネル推定部25−2は、加算結果のチャネル応答をOFDM信号のサブキャリヤ数のL倍にインタポレーションして出力する。
まず、第3のチャネル推定部25−2の主波検出部251は、式(13)により、受信信号から主波zを検出する。
Figure 0005023007
ここで、Kは、OFDM信号の全サブキャリヤ数を示す。除算部259は、第2のチャネル応答を主波Zで除算することにより、第2のチャネル応答を正規化する。加算部254は、正規化後の第2のチャネル応答に適応係数を加算することにより、新たなチャネル応答wi,kを得る。
Figure 0005023007
ここで、βは0≦βを満たす適応係数である。また、新たなチャネル応答wi,kは、周波数領域等化部14における周波数領域等化によりC/Nを劣化させないために、式(14)で表される適応処理が加えられている。新たなチャネル応答wi,kは、厳密にはチャネル応答ではないが、説明を簡単にするため、チャネル応答という。
次に、第3のチャネル推定部25−2のインタポレータ255は、チャネル応答wi,kに対し、比Lのインタポレーションを行い、OFDM信号のサブキャリヤ周波数帯域内のチャネル応答を算出する。
Figure 0005023007
ここで、[・]↑Lは、比Lのインタポレーションを示し、アップサンプルとイメージ成分の除去を含むものとする。また、lは、OFDM信号のサブキャリヤ周波数間隔に対し、L分の1の周波数間隔における周波数番号を示し、0≦l<LKである。比Lを2のべき乗とすることにより、周波数領域等化のための時間−周波数領域変換に高速演算アルゴリズムであるFFT対を用いることができるため、好適である。
i,lは、周波数領域等化後のチャネル応答であるため、周波数領域等化のためのチャネル応答Ci,lを、式(16)にしたがって更新することにより算出する。
Figure 0005023007
〔マルチパスD/U検出部〕
次に、マルチパスD/U検出部23について説明する。マルチパスD/U検出部23のIFFT部231は、第1のチャネル推定部21の出力する第1のチャネル応答uip,kpをIFFTすることにより、遅延プロファイルを求める。
Figure 0005023007
ここで、nは、遅延プロファイルの離散時間を示す。
主波検出部232は、遅延プロファイルの全サンプル時間における振幅の最大値を検出し、主波のサンプル時間nとその振幅Aを出力する。検出範囲設定部233は、遅延時間がGI長以内であるマルチパスが存在する範囲を、式(18)のように設定する。
Figure 0005023007
ここで、nは、GI長に相当するサンプル数を示す。
最大値検出部234は、IFFT部231の出力する遅延プロファイルのうち、式(18)を満たすサンプル時間nの中で振幅が最大となるものをAとして出力する。除算部235は、式(19)の計算結果DURをマルチパスD/Uとして出力する。
Figure 0005023007
ここで、式(19)におけるDURは、遅延時間がGI長以内であるマルチパス素波のD/Uのうちの最小値であり、マルチパスD/U検出部23は、D/Uの最小値を求めているに過ぎない。
〔適応係数設定部〕
次に、第3のチャネル推定部25における図5に示した適応係数設定部258−1、および図6に示した適応係数設定部258−2について説明する。適応係数設定部258−1,258−2は、周波数領域等化部14で等化するマルチパス成分の大きさを決めるための適応係数α,βをそれぞれ設定する。マルチパスの遅延時間がGI長以内である場合、周波数領域等化部14において等化しなくても、チャネル等化部22において正常にチャネル等化を行うことができる。
図5に示した適応係数設定部258−1の場合、式(10)における適応係数αを小さくする、またはゼロにすることにより、周波数領域等化部14においてC/Nを劣化させず、かつチャネル等化部22において正常に等化することができ、正しい受信ビット列を得ることができる。一方、αを小さくすることにより、遅延時間がGI長を越えるマルチパスの等化特性が劣化してしまう。したがって、適応係数設定部258−1は、式(19)の演算結果であるマルチパスD/Uの大きさに応じて、0≦α≦1の定数を設定すればよい。すなわち、マルチパスD/Uが大きいときαを大きくし、マルチパスD/Uが小さいときβを小さくすればよい。
一方、図6に示した適応係数設定部258−2の場合、式(14)における適応係数βを大きくすることにより、周波数領域等化部14においてC/Nを劣化させず、かつチャネル等化部22において正常に等化することができ、正しい受信ビット列を得ることができる。一方、βを大きくすることにより、遅延時間がGI長を越えるマルチパスの等化特性が劣化してしまう。したがって、適応係数設定部258−2は、式(19)の演算結果であるマルチパスD/Uの大きさに応じて、0≦βの定数を設定すればよい。すなわち、マルチパスD/Uが大きいときβを小さくし、マルチパスD/Uが小さいときβを大きくすればよい。
〔周波数領域等化部〕
次に、周波数領域等化部14について説明する。周波数領域等化部14は、第3のチャネル推定部25の出力する第3のチャネル応答Ci,lに基づいて、受信信号を周波数領域において等化する。
Figure 0005023007
ここで、Xi,lは、第1のFFT部13の出力する周波数領域信号を示し、Yi,lは、周波数領域等化部14の出力する周波数領域等化後の周波数領域信号を示す。
〔中継装置〕
次に、図1に示したOFDM信号受信装置1を用いた中継装置について説明する。図7は、その中継装置の構成を示すブロック図である。この中継装置3は、受信アンテナ301、フィーダーケーブル302、受信フィルタ303、OFDM信号受信装置1、再マッピング部304、スイッチ305、IFFT部306、GI付加部307、直交変調部308、D/A変換部309、周波数変換部310、送信フィルタ311、フィーダーケーブル312および送信アンテナ313を備えている。
上位局から送信された希望波(OFDM波)は、中継装置3を備える放送波中継局において、受信アンテナ301によって受信される。受信フィルタ303は、受信アンテナ301により出力された受信信号を、フィーダーケーブル302を通して入力し、希望波の周波数帯域外の不要な信号成分を除去する。受信フィルタ303の出力信号は、図示しない受信部に入力され、その出力レベルが一定になるようにAGC(Automatic Gain Control)増幅された後、周波数変換されOFDM信号受信装置1に入力される。
OFDM信号受信装置1における処理は前述のとおりである。OFDM信号受信装置1におけるデマッピング部19の出力するパラレルデータは、再マッピング部304に入力される。また、OFDM信号受信装置1におけるチャネル等化部22の出力するチャネル等化後のキャリヤシンボルは、スイッチ305に入力される。再マッピング部304は、デマッピング部19からパラレルデータを入力し、シンボルを再生し、再生シンボルをスイッチ305に出力する。
スイッチ305は、チャネル等化部22からチャネル等化後のキャリヤシンボルを入力すると共に、再マッピング部304から再生シンボルを入力し、チャネル等化後のキャリヤシンボルおよび再生シンボルのうちのいずれか一方を選択し、送信シンボルとしてIFFT部306に出力する。IFFT部306は、スイッチ305から送信シンボルを入力し、そのキャリヤシンボルをIFFT処理して時間領域信号に変換し、GI付加部307に出力する。
GI付加部307は、IFFT部306から時間領域信号を入力し、OFDMシンボルの先頭にGIを付加し、等価ベースバンド信号を直交変調部308に出力する。直交変調部308は、GI付加部307から等価ベースバンド信号を入力し、等価ベースバンド信号に直交変調処理を施し、デジタルIF信号に変換してD/A変換部309に出力する。D/A変換部309は、直交変調部308からデジタルIF信号を入力し、デジタルIF信号をD/A変換し、IF信号を周波数変換部310に出力する。周波数変換部310は、D/A変換部309からIF信号を入力し、IF信号をRF帯に周波数変換し、RF信号が一定レベルになるように増幅して送信フィルタ311に出力する。送信フィルタ311は、周波数変換部310からRF信号を入力し、帯域外の不要輻射成分を除去する。送信フィルタ311により帯域外の不要な成分が除去された送信信号は、フィーダーケーブル312を通して送信アンテナ313へ供給され、電波となって放射される。
尚、図7に示した中継装置3は、OFDM信号受信装置1のデマッピング部19および再マッピング部304を備えているが、必ずしも必要ではない。デマッピング部19および再マッピング部304によるしきい値判定処理は、入力されるキャリヤシンボルに最も近い既知の送信シンボルに置き換える処理である。この処理には等化誤差や白色雑音を除去できるという利点があるが、必ずしも必要であるとは限らない。
〔実験結果〕
図10は、従来のOFDM信号受信装置による所要D/Uと本発明の実施形態によるOFDM信号受信装置による所要D/Uとを比較する図であり、1波マルチパス環境におけるマルチパス遅延時間に対する所要D/Uを示している。図10(a)は、図8に示した通常のOFDM信号受信装置100における所要D/Uを、図10(b)は、特許文献1に示されている従来のOFDM信号受信装置における所要D/Uを、図10(c)は、図5に示した第3のチャネル推定部25−1を備えたOFDM信号受信装置1における所要D/Uを、図10(d)は、図6に示した第3のチャネル推定部25−2を備えたOFDM信号受信装置1における所要D/Uをそれぞれ示している。
図10(a)を参照して、通常のOFDM信号受信装置100では、マルチパスの遅延時間がGI長内の場合は、所要D/Uが0dBであるが、遅延時間がGI長を越えると、所要D/Uが20dB以上となっている。また、図10(b)を参照して、従来のOFDM信号受信装置では、マルチパスの遅延時間がGI長を越えている範囲では、通常のOFDM信号受信装置100と比較して所要D/Uがより小さくなっているが、遅延時間がGI長内の場合、遅延時間が長くなるにしたがって所要D/Uも大きくなっており、通常のOFDM信号受信装置100よりも所要D/Uが大きくなっている。
これに対し、図10(c)を参照して、図5に示した第3のチャネル推定部25−1を備えたOFDM信号受信装置1では、マルチパスの遅延時間がGI長以内の場合、OFDM信号受信装置100と同様に、所要D/Uが0dBであると共に、遅延時間がGI長を越えている範囲では、従来のOFDM信号受信装置と同様に、通常のOFDM信号受信装置100よりも所要D/Uが小さくなっている。また、図10(d)を参照して、図6に示した第3のチャネル推定部25−2を備えたOFDM信号受信装置1も同様に、図10(c)と同様の結果を得ることができた。
以上のように、図10の実験結果に示したように、図5に示した第3のチャネル推定部25−1を備えたOFDM信号受信装置1、および図6に示した第3のチャネル推定部25−2を備えたOFDM信号受信装置1によれば、遅延時間がGI長以内の場合には、通常のOFDM信号受信装置100と同様の受信特性を有することができる。また、通常のOFDM信号受信装置100では、遅延時間がGI長を越える場合に受信不能となるが、OFDM信号受信装置1によれば、遅延時間がGI長を越える場合であっても、このようなマルチパスを等化することができる。さらに、このようなOFDM信号受信装置1を用いることにより、上位局波を良好かつ安定に中継する中継装置を実現することができる。
本発明の実施形態によるOFDM信号受信装置の構成を示すブロック図である。 第1のチャネル推定部の構成を示すブロック図である。 第2のチャネル推定部の構成を示すブロック図である。 マルチパスD/U検出部の構成を示すブロック図である。 第3のチャネル推定部における第1の構成を示すブロック図である。 第3のチャネル推定部における第2の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態によるOFDM信号受信装置を用いた中継装置の構成を示すブロック図である。 従来のOFDM信号受信装置の構成を示すブロック図である。 従来のOFDM信号受信装置における他の構成を示すブロック図である。 従来のOFDM信号受信装置と本発明の実施形態によるOFDM信号受信装置との間でマルチパスの遅延時間に対する所要D/Uを比較する図である。
符号の説明
1,100,101 OFDM信号受信装置
3 中継装置
10 周波数変換部
11 A/D変換部
12 直交復調部
13,17,44 FFT部
14 周波数領域等化部
15 IFFT部
18,40 チャネル推定部
19 デマッピング部
20 P/S変換部
21,24,25 チャネル推定部
22,41 チャネル等化部
23 マルチパスD/U検出部
43 適応フィルタ部
45 再マッピング部
46 除算部
47 フィルタ係数制御部
211 パイロット抽出部
212 パイロット生成部
213 除算部
214 補間部
231 IFFT部
232 主波検出部
233 検出範囲設定部
234 最大値検出部
235 除算部
241 シンボル再生部
242 除算部
251 主波検出部
252 減算部
253,256 乗算部
254 加算部
255 インタポレータ
257 遅延部
258 適応係数設定部
259 除算部
301 受信アンテナ
302 フィーダーケーブル
303 受信フィルタ
304 再マッピング部
305 スイッチ
306 IFFT部
307 GI付加部
308 直交変調部
309 D/A変換部
310 周波数変換部
311 送信フィルタ
312 フィーダーケーブル
313 送信アンテナ

Claims (5)

  1. OFDM信号を受信して復調し、キャリヤシンボルをチャネル等化してビット列信号を出力するOFDM信号受信装置であって、
    送信元から受信点までの、前記OFDM信号のキャリヤ間隔に対して2のべき乗分の1の周波数間隔におけるチャネル応答を算出し、前記チャネル応答を出力するチャネル推定部と、
    直交復調後の等価ベースバンド信号を、前記OFDM信号の有効シンボル長に対して2のべき乗倍のサンプル数でFFTし、周波数領域信号を出力する第1のFFT部と、
    前記第1のFFT部の出力する周波数領域信号を、前記チャネル推定部の出力するチャネル応答に基づいて周波数領域等化し、周波数領域等化後の周波数領域信号を出力する周波数領域等化部と、
    前記周波数領域等化部の出力する周波数領域等化後の周波数領域信号を、前記OFDM信号の有効シンボル長に対して2のべき乗倍のサンプル数でIFFTし、時間領域信号を出力するIFFT部と、
    前記IFFT部の出力する時間領域信号をFFTし、キャリヤシンボルを出力する第2のFFT部と、を有し、
    前記チャネル推定部が、
    パイロット信号に基づいてチャネル推定を行い、チャネル応答を出力する第1のチャネル推定部と、
    前記第2のFFT部の出力するキャリヤシンボルを、前記第1のチャネル推定部の出力するチャネル応答で除算することにより前記チャネル等化を行い、チャネル等化後のキャリヤシンボルを出力するチャネル等化部と、
    前記第2のFFT部の出力するキャリヤシンボル、および前記チャネル等化部の出力するチャネル等化後のキャリヤシンボルに基づいて、チャネル推定を行い、チャネル応答を出力する第2のチャネル推定部と、
    前記第1のチャネル推定部の出力するチャネル応答から、遅延時間がGI長以内のマルチパスのD/Uの最小値を検出し、マルチパスD/U最小値を出力するマルチパスD/U検出部と、
    前記第2のチャネル推定部の出力するチャネル応答、および前記マルチパスD/U検出部の出力するマルチパスD/U最小値に基づいて、前記OFDM信号のキャリヤ間隔に対して2のべき乗分の1の周波数間隔におけるチャネル応答を算出し、前記チャネル応答を出力する第3のチャネル推定部と、
    を有することを特徴とするOFDM信号受信装置。
  2. 前記第3のチャネル推定部が、
    前記第2のチャネル推定部の出力するチャネル応答から主波成分を検出し、前記主波成分を出力する主波検出部と、
    前記第2のチャネル推定部の出力するチャネル応答から前記主波検出部の出力する主波成分を減算し、マルチパス成分を抽出し、前記マルチパス成分を出力する減算部と、
    前記マルチパスD/U検出部の出力するマルチパスD/U最小値から、適応係数を設定し、前記適応係数を出力する適応係数設定部と、
    前記減算部の出力するマルチパス成分に、前記適応係数設定部の出力する適応係数を乗算し、適応係数乗算後のマルチパス成分を出力する乗算部と、
    前記乗算部の出力する適応係数乗算後のマルチパス成分に、前記主波検出部の出力する主波成分を加算し、加算後のチャネル応答を出力する加算部と、
    前記加算部の出力する加算後のチャネル応答を、2のべき乗倍にインタポレートし、インタポレート後のチャネル応答を出力するインタポレータと、
    前記インタポレータの出力するインタポレート後のチャネル応答に、所定の単位更新時間前のチャネル応答を乗算し、チャネル応答を出力する乗算部と、
    前記乗算部の出力するチャネル応答を前記単位更新時間分保持し、前記単位更新時間前のチャネル応答を出力する遅延部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のOFDM信号受信装置。
  3. 前記第3のチャネル推定部が、
    前記第2のチャネル推定部の出力するチャネル応答から主波成分を検出し、前記主波成分を出力する主波検出部と、
    前記第2のチャネル推定部の出力するチャネル応答を、前記主波検出部の出力する主波成分で除算し、正規化されたチャネル応答を出力する除算部と、
    前記マルチパスD/U検出部の出力するマルチパスD/U最小値から、適応係数を設定し、前記適応係数を出力する適応係数設定部と、
    前記除算部の出力する正規化されたチャネル応答に、前記適応係数設定部の出力する適応係数を加算し、加算後のチャネル応答を出力する加算部と、
    前記加算部の出力する加算後のチャネル応答を、2のべき乗倍にインタポレートし、インタポレート後のチャネル応答を出力するインタポレータと、
    前記インタポレータの出力するインタポレート後のチャネル応答に、所定の単位更新時間前のチャネル応答を乗算し、チャネル応答を出力する乗算部と、
    前記乗算部の出力するチャネル応答を前記単位更新時間分保持し、前記単位更新時間前のチャネル応答を出力する遅延部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のOFDM信号受信装置。
  4. 前記第1のチャネル推定部が、
    前記第2のFFT部の出力するキャリヤシンボルからパイロットシンボルを抽出し、前記パイロットシンボルを出力するパイロット抽出部と、
    パイロット信号を生成して出力するパイロット生成部と、
    前記パイロット抽出部の出力するパイロットシンボルを、前記パイロット生成部の出力するパイロット信号で除算し、チャネル応答を求め、前記チャネル応答を出力する除算部と、
    前記除算部の出力するチャネル応答を、シンボル方向およびサブキャリヤ方向に補間し、全てのサブキャリヤにおけるチャネル応答を算出する補間部と、を有し、
    前記第2のチャネル推定部が、
    前記チャネル等化部の出力するチャネル等化後のキャリヤシンボルをデマッピングおよび再マッピングすることによりシンボルを再生し、再生シンボルを出力するシンボル再生部と、
    前記第2のFFT部の出力するキャリヤシンボルを、前記シンボル再生部の出力する再生シンボルで除算し、チャネル応答を出力する除算部と、を有し、
    前記マルチパスD/U検出部が、
    前記第1のチャネル推定部の出力するチャネル応答を、時間領域信号の遅延プロファイルにIFFTし、前記遅延プロファイルを出力するIFFT部と、
    前記IFFT部の出力する遅延プロファイルの全てのサンプルのうち、振幅が最大であるサンプルを検出し、前記サンプルを主波成分として主波成分のサンプル時間および振幅を出力する主波検出部と、
    前記主波検出部の出力する主波成分のサンプル時間を基準時間として、その基準時間との間の時間差の絶対値がGI長以内であるサンプル時間の範囲を設定し、前記サンプル時間の範囲を検出範囲として出力する検出範囲設定部と、
    前記IFFT部の出力する遅延プロファイルにおける、前記検出範囲設定部の出力する検出範囲の中のサンプルのうち、主波成分のサンプルを除いて振幅が最大となるサンプルを検出し、前記サンプルをマルチパス成分としてマルチパス成分の振幅を出力する最大値検出部と、
    前記主波検出部の出力する主波成分の振幅を、前記最大値検出部の出力するマルチパス成分の振幅で除算し、マルチパスD/U最小値を出力する除算部と、を有することを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載のOFDM信号受信装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載のOFDM信号受信装置を用いる中継装置。
JP2008178523A 2008-07-09 2008-07-09 Ofdm信号受信装置および中継装置 Active JP5023007B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008178523A JP5023007B2 (ja) 2008-07-09 2008-07-09 Ofdm信号受信装置および中継装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008178523A JP5023007B2 (ja) 2008-07-09 2008-07-09 Ofdm信号受信装置および中継装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010021670A JP2010021670A (ja) 2010-01-28
JP5023007B2 true JP5023007B2 (ja) 2012-09-12

Family

ID=41706159

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008178523A Active JP5023007B2 (ja) 2008-07-09 2008-07-09 Ofdm信号受信装置および中継装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5023007B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5460487B2 (ja) * 2010-06-25 2014-04-02 日本放送協会 Ofdm信号受信装置および中継装置
JP5647871B2 (ja) * 2010-11-19 2015-01-07 日本放送協会 Ofdm信号再送信装置
JP5570456B2 (ja) * 2011-02-18 2014-08-13 日本放送協会 Ofdm信号受信装置および中継装置
JP2014147029A (ja) * 2013-01-30 2014-08-14 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> Mimo−ofdm受信装置及びプログラム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3842680B2 (ja) * 2001-09-28 2006-11-08 日本放送協会 回り込みキャンセラおよび多段中継方式
CN101103572B (zh) * 2005-01-20 2011-03-23 松下电器产业株式会社 发送装置、接收装置及无线通信方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010021670A (ja) 2010-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070036232A1 (en) Ofdm reception apparatus and ofdm reception method
JP5278678B2 (ja) 受信方法および受信装置
JPWO2003088538A1 (ja) 受信装置および受信方法
KR20090108665A (ko) 채널 추정 장치 및 등화 장치와 그 추정 및 등화 방법
US9118514B2 (en) Receiver and signal processing method
JP2008294631A (ja) 受信品質測定装置および受信品質測定方法
JP4311132B2 (ja) Ofdm伝送方式における受信装置
US8428538B2 (en) Channel estimator
JP2008028515A (ja) 受信装置、受信方法、及びプログラム
JP2004080731A (ja) Ofdm受信装置及びofdm信号の補正方法
JP4903026B2 (ja) 遅延プロファイル解析回路及びそれを用いた装置
JP5093343B2 (ja) Mimo受信装置および方法
JP5023007B2 (ja) Ofdm信号受信装置および中継装置
JP4871334B2 (ja) Ofdm信号合成用受信装置
JP4649381B2 (ja) 回り込みキャンセラ
KR100738350B1 (ko) Ofdm 통신시스템에서 위상잡음 보상을 위한 등화기 및그 방법
JP4780161B2 (ja) 受信装置、受信方法、およびプログラム
JP5570456B2 (ja) Ofdm信号受信装置および中継装置
JP5023006B2 (ja) Ofdm信号受信装置および中継装置
US8139664B2 (en) Reception apparatus, reception method and program
JP6028572B2 (ja) 受信装置
JP4886736B2 (ja) Ofdm信号合成用受信装置および中継装置
JP4486008B2 (ja) 受信装置
JP5460487B2 (ja) Ofdm信号受信装置および中継装置
JP5331583B2 (ja) マルチパス等化器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120523

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120618

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5023007

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150622

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250