JP4886736B2 - Ofdm信号合成用受信装置および中継装置 - Google Patents

Ofdm信号合成用受信装置および中継装置 Download PDF

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Description

本発明は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式を用いてデジタル放送またはデジタル伝送を行うOFDM信号合成用受信装置および中継装置に関し、特に、デジタル放送や無線LAN等において電波を受信する際に問題となるフェージングや干渉波の対策のために、アダプティブアレーアンテナ技術やダイバーシティ受信技術を適用するOFDM信号合成用受信装置および中継装置に関する。
アダプティブアレー技術を適用するOFDM信号合成用受信装置の例として、特許文献1,2に記載のものがある。特許文献1のOFDM信号合成用受信装置は、アダプティブアレーを構成する複数の受信アンテナを備え、受信したOFDM信号からSP(Scattered Pilot)信号を抽出し、この抽出したSP信号についての誤差に基づいてSP信号の合成重み付け係数を算出し、キャリヤシンボル毎に重み付け係数を算出してOFDM信号の合成を行う。また、特許文献2のOFDM信号合成用受信装置は、アダプティブアレーを構成する複数の受信アンテナを備え、受信したOFDM信号からSP信号を抽出し、SP信号の伝送路応答を算出し、伝送路応答を重み付け合成して無歪みの伝送路応答を発生させて誤差を算出し、キャリヤシンボル毎に重み付け係数を算出してOFDM信号の合成を行う。これらのOFDM信号合成用受信装置によれば、希望波信号を良好に抽出し再生することができる。
一般に、希望波の到来方向が既知である場合には、受信アンテナとして指向性アンテナが用いられる。同一チャネル干渉下にある受信点において、主アンテナを希望波が到来してくる方向に向け、補助アンテナを干渉波が到来してくる方向に向けると、それぞれのアンテナの出力信号における干渉D/U(Desired to Undesired ratio)には、大きな違いが生じる。特に、干渉波の電界強度が大きい場合には、補助アンテナで干渉波成分を精度良く受信することができる。
このように、OFDM信号合成用受信装置には、前述した特許文献1,2のようなアダプティブアレーを構成する受信アンテナによるもの、主アンテナおよび補助アンテナを用いて構成する受信アンテナによるもの等がある。
図6(a)および図6(b)は、各到来波とアンテナの設置位置との関係を示す図である。図6(a)は、アダプティブアレーアンテナを構成する線形アレーのアンテナを用いた例を示しており、複数のアンテナが希望波の到来方向に向いていて、干渉波の到来方向に向いていないことがわかる。また、図6(b)は、主アンテナおよび補助アンテナを用いた例を示しており、主アンテナが希望波の到来方向に向いていて、補助アンテナが干渉波の到来方向に向いていることがわかる。図6(b)によれば、OFDM信号合成用受信装置は、主アンテナにより希望波および干渉波を受信し、補助アンテナにより干渉波を受信し、補助アンテナにより受信した干渉波からレプリカ信号を生成し、主アンテナの受信波に混入した干渉波成分を、そのレプリカ信号によってキャンセルする。これにより、主アンテナの受信波から希望波を抽出することができる。
特開2003−174427号公報 特開2005−295506号公報
このように、主アンテナおよび補助アンテナを用いたOFDM信号合成用受信装置においては、主アンテナで受信した干渉波を、補助アンテナで受信した干渉波から生成するレプリカ信号によってキャンセルすることにより、干渉波を除去している。尚、詳細については、例えば、本件特許出願の同一の出願人および発明者によりなされた、本件特許出願時に未公開である特願2006−309367号公報および特願2007−200633号公報を参照されたい。
しかしながら、OFDM信号合成用受信装置が、遅延時間の長い遅延波成分を含む干渉波を受信した場合、主アンテナで受信した干渉波に含まれる主波成分および遅延波成分によるD/Uと、補助アンテナで受信した干渉波に含まれる主波成分および遅延波成分によるD/Uとが異なるときがある。この場合、OFDM信号合成用受信装置は、主アンテナで受信した干渉波の主波成分に対するレプリカ信号を精度よく生成することができたとしても、干渉波の遅延波成分に対するレプリカ信号を精度よく生成することができない。
したがって、主アンテナおよび補助アンテナを用いたOFDM信号合成用受信装置では、干渉除去特性が劣化し、希望波を良好に抽出することができないという問題があった。
本発明はかかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、遅延時間の長い遅延波成分を含む干渉波を受信した場合においても、複数のアンテナによって電波を受信し、主アンテナにて受信した受信信号に含まれる干渉波成分を、それ以外の一つ以上の補助アンテナにて受信した受信信号に含まれる干渉波成分からレプリカ信号を生成してキャンセルし、希望波を良好に抽出することが可能なOFDM信号合成用受信装置、およびそれを用いて希望波を良好かつ安定に中継する中継装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、請求項1の発明は、希望波が到来する方向に向いた主アンテナおよび干渉波が到来する方向に向いた一つ以上の補助アンテナのそれぞれをアレー素子として構成するアレーアンテナによってOFDM波を受信し、前記主アンテナを介して主アンテナ受信信号を、前記補助アンテナを介して補助アンテナ受信信号をそれぞれ出力するアレー受信部と、前記アレー受信部が出力する主アンテナ受信信号から、シンボルタイミング信号を再生して出力する同期再生部と、前記アレー受信部が出力する補助アンテナ受信信号を、干渉波に含まれる遅延波成分が到来する所定の遅延時間分遅延させ、遅延ブランチ信号として出力する遅延部と、前記アレー受信部が出力する主アンテナ受信信号および補助アンテナ受信信号、並びに前記遅延部が出力する遅延ブランチ信号から、前記同期再生部が出力するシンボルタイミング信号に基づいてGI(Guard Interval)を除去し、主アンテナ受信信号、補助アンテナ受信信号および遅延ブランチ信号における有効シンボル期間に相当する時間領域信号をそれぞれ抽出して出力するGI除去部と、前記GI除去部が出力する、主アンテナ受信信号、補助アンテナ受信信号および遅延ブランチ信号における有効シンボル期間に相当する各時間領域信号を、FFT(Fast Fourier Transform)により周波数領域の信号であるキャリヤシンボルにそれぞれ変換して出力するFFT部と、前記FFT部が出力する各キャリヤシンボルに対し、OFDM信号のサブキャリヤ毎に重み付け合成によりアレー合成信号を生成して出力するキャリヤシンボル合成部と、前記重み付け合成に用いる重み係数を制御する重み係数制御部と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のOFDM信号合成用受信装置において、前記遅延部およびGI除去部の代わりに、前記同期再生部が出力するシンボルタイミング信号を、干渉波に含まれる遅延波成分が到来する所定の遅延時間分遅延させ、遅延したシンボルタイミング信号を出力する遅延部と、前記アレー受信部が出力する主アンテナ受信信号および補助アンテナ受信信号から、前記同期再生部が出力するシンボルタイミング信号に基づいてGIを除去し、主アンテナ受信信号および補助アンテナ受信信号における有効シンボル期間に相当する時間領域信号をそれぞれ抽出して出力すると共に、前記アレー受信部が出力する補助アンテナ受信信号から、前記遅延部が出力する遅延したシンボルタイミング信号に基づいてGIを除去し、遅延ブランチ信号における有効シンボル期間に相当する時間領域信号を抽出して出力するGI除去部と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1に記載のOFDM信号合成用受信装置において、前記FFT部が出力する補助アンテナ受信信号におけるキャリヤシンボルから、SP(Scattered Pilot)を抽出して受信SP信号を生成し、当該OFDM信号合成用受信装置へ送信される既知のSPのキャリヤシンボルについての送信SP信号を生成し、前記受信SP信号および送信SP信号に基づいて、チャネル応答を算出して出力するチャネル推定部と、前記チャネル推定部が出力するチャネル応答を、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)により時間領域の遅延プロファイルを算出して出力する遅延プロファイル算出部と、前記遅延プロファイル算出部が出力する遅延プロファイルから、干渉波の遅延波成分の振幅が最大となる時間位置に基づいて、遅延時間を検出して出力する遅延時間検出部と、を備え、前記遅延部が、遅延時間検出部が出力する遅延時間を所定の遅延時間として、補助アンテナ受信信号を遅延させ、遅延ブランチ信号として出力する、ことを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項2に記載のOFDM信号合成用受信装置において、前記FFT部が出力する補助アンテナ受信信号におけるキャリヤシンボルから、SPを抽出して受信SP信号を生成し、当該OFDM信号合成用受信装置へ送信される既知のSPのキャリヤシンボルについての送信SP信号を生成し、前記受信SP信号および送信SP信号に基づいて、チャネル応答を算出して出力するチャネル推定部と、前記チャネル推定部が出力するチャネル応答から、IFFTにより時間領域の遅延プロファイルを算出して出力する遅延プロファイル算出部と、前記遅延プロファイル算出部が出力する遅延プロファイルから、干渉波の遅延波成分の振幅が最大となる時間位置に基づいて、遅延時間を検出して出力する遅延時間検出部と、前記遅延時間検出部が出力する遅延時間を、予め設定された1OFDMシンボル長から減算し、減算結果を新たな遅延時間として出力する減算部と、を備え、前記遅延部が、減算部が出力する新たな遅延時間を所定の遅延時間として、シンボルタイミング信号を遅延させ、遅延したシンボルタイミング信号として出力する、ことを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項3または4に記載のOFDM信号合成用受信装置において、前記遅延時間検出部が、離散時間上の遅延プロファイルから、前記離散時間がゼロとなる時間位置を中心として、干渉波に含まれる主波成分が存在する範囲を除外し、干渉波の遅延波成分の振幅が最大となる離散時間の位置を検出し、前記離散時間の位置を遅延時間として出力する、ことを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項3または4に記載のOFDM信号合成用受信装置において、請求項3の遅延時間検出部または請求項4の減算部が出力する遅延時間と、予め設定された遅延時間とのいずれか一方を選択するスイッチを備え、前記遅延部が、スイッチにより選択された遅延時間を所定の遅延時間として、請求項3の補助アンテナ受信信号を遅延させ、遅延ブランチ信号として出力し、または、請求項4のシンボルタイミング信号を遅延させ、遅延したシンボルタイミング信号として出力する、ことを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項1から6までのいずれか一項に記載のOFDM信号合成用受信装置を用いる中継装置である。
以上のように、本発明によれば、希望波が到来する方向に向いた主アンテナと、干渉波が到来する方向に向いた補助アンテナとを用いて、補助アンテナ受信信号から、干渉波に含まれる遅延波の遅延時間分遅らせて遅延ブランチ信号を生成し、主アンテナ受信信号の系統と、補助アンテナ受信信号の系統と、遅延ブランチ信号の系統とによりキャリヤシンボルをアレー合成するようにした。これにより、遅延時間の長い遅延波成分を含む干渉波を受信した場合においても、主アンテナにて受信した受信信号に含まれる干渉波成分を、それ以外の一つ以上の補助アンテナにて受信した受信信号に含まれる干渉波成分からレプリカ信号を生成してキャンセルし、希望波を良好に抽出することが可能なOFDM信号合成用受信装置、およびそれを用いて希望波を良好かつ安定に中継する中継装置を実現することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。本発明の実施形態は、希望波が到来する方向に向いた主アンテナと、干渉波が到来する方向に向いた補助アンテナとを用いて、主アンテナにて受信した受信信号(希望波および干渉波からなる信号)に含まれる干渉波成分を、補助アンテナにて受信した受信信号に含まれる干渉波成分を用いてキャンセルするものである。この場合、補助アンテナにて受信した受信信号から遅延波の遅延時間を検出し、干渉波の主波成分用の系統と、干渉波の遅延波成分用の系統とに分けて、キャリヤシンボルをアレー合成することを特徴とする。
以下に説明する実施例1は、干渉波の遅延波成分に相当する遅延ブランチ信号を、補助アンテナにて受信した受信信号から所定の遅延時間分遅らせて生成することにより、主アンテナにて受信した受信信号に含まれる干渉波成分と、補助アンテナにて受信した干渉波成分とのタイミング(アレー合成を行うタイミング)を合わせるようにした例である。また、以下に説明する実施例2は、主アンテナにて受信した受信信号からシンボルタイミング信号を所定の遅延時間遅らせ、この所定の遅延時間遅らせたシンボルタイミング信号を用いて、干渉波の遅延波成分に相当する遅延ブランチ信号を生成することにより、主アンテナにて受信した受信信号に含まれる干渉波成分と、補助アンテナにて受信した干渉波成分とのタイミング(GI除去を行うタイミング)を合わせるようにした例である。
〔実施例1〕
まず、実施例1について説明する。図1は、本発明の実施形態によるOFDM信号合成用受信装置の第1の構成を示すブロック図である。このOFDM信号合成用受信装置1は、同期再生部10、GI除去部11−1〜11−3、遅延部12、FFT(Fast Fourier Transform)部13−1〜13−3、アレー合成部(キャリヤシンボル合成部)14、判定部15、重み制御部20、遅延プロファイル算出部40、遅延時間検出部41およびスイッチ42を備えている。重み制御部20は、減算部21、重み係数算出部22、チャネル推定部23−1〜23−3、チャネル等化部24、アレー合成部(チャネル応答合成部)25、位相補正値算出部26、アレー合成部(キャリヤシンボル合成部)27、位相補正部28、キャリヤ間平均化部29、重み付け合成部30、しきい値判定部31、変調誤差比算出部32、乗算部33、最大値検出部34および選択部35を備えている。
OFDM信号合成用受信装置1は、主アンテナおよび1つの補助アンテナによって受信した受信OFDM信号を処理する構成の例を示している。OFDM信号合成用受信装置1は、図示しないアレー受信部が、主アンテナおよび複数の補助アンテナで構成されるアレーアンテナによってOFDM波を受信して出力する。主アンテナで受信され出力された受信OFDM信号は2分配され、一方がGI除去部11−1へ、他方が同期再生部10へ入力される。一方、補助アンテナで受信された受信OFDM信号は2分配され、一方がGI除去部11−2へ、他方が遅延部12へ出力される。尚、OFDM信号合成用受信装置1は、主アンテナの受信OFDM信号を2分配する分配部、および補助アンテナの受信OFDM信号を2分配する分配部を備えている。
同期再生部10は、主アンテナを介してアレー受信部から受信OFDM信号を入力し、受信OFDM信号からシンボルタイミング信号を再生してGI除去部11−1へ出力する。遅延部12は、補助アンテナを介してアレー受信部から受信OFDM信号を入力し、スイッチ42により選択された遅延時間設定値を入力し、受信OFDM信号を遅延時間設定値の時間分遅らせて、遅延ブランチ信号を出力する。遅延部12により出力される遅延ブランチ信号は、干渉波を受信する補助アンテナからの受信OFDM信号に対し、干渉波に含まれる遅延波のうち最も振幅の大きい遅延波を含む信号となる。
GI除去部11−1〜11−3は、アレー素子数に遅延ブランチ分を加えた数分存在する。GI除去部11−1は、主アンテナを介してアレー受信部から受信OFDM信号を入力し、同期再生部10からシンボルタイミング信号を入力し、シンボルタイミング信号に基づいて受信OFDM信号からGIを除去し、有効シンボル期間に相当する時間領域信号を抽出して出力する。同様に、GI除去部11−2は、補助アンテナを介してアレー受信部から受信OFDM信号を入力し、同期再生部10からシンボルタイミング信号を入力し、シンボルタイミング信号に基づいて受信OFDM信号からGIを除去し、有効シンボル期間に相当する時間領域信号を抽出して出力する。同様に、GI除去部11−3は、遅延部12から遅延ブランチ信号を入力し、同期再生部10からシンボルタイミング信号を入力し、シンボルタイミング信号に基づいて遅延ブランチ信号からGIを除去し、有効シンボル期間に相当する時間領域信号を抽出して出力する。GI除去部11−1〜11−3により抽出された時間領域信号は、FFT部13−1〜13−3へそれぞれ出力される。
FFT部13−1〜13−3は、アレー素子数に遅延ブランチ分を加えた数分存在し、GI除去部11−1〜11−3から時間領域信号をそれぞれ入力し、FFT(高速フーリエ変換)処理を行い、周波数領域信号であるキャリヤシンボルに変換して出力する。主アンテナ系統のFFT部13−1により高速フーリエ変換されたキャリヤシンボルは5分配され、キャリヤシンボル合成部14、重み係数算出部22、チャネル推定部23−1、チャネル等化部24およびキャリヤシンボル合成部27へそれぞれ出力される。また、補助アンテナ系統のFFT部13−2,13−3により高速フーリエ変換されたキャリヤシンボルはそれぞれ4分配され、キャリヤシンボル合成部14、重み係数算出部22、チャネル推定部23−2,23−3およびキャリヤシンボル合成部27へそれぞれ出力される。
キャリヤシンボル合成部14は、FFT部13−1〜13−3からキャリヤシンボルを入力し、重み係数算出部22から重み係数を入力し、キャリヤシンボルに対し、重み係数を用いてOFDM信号のサブキャリヤ毎にアレー合成処理して出力する。具体的には、キャリヤシンボル合成部14は、希望波の到来方向に向けられた主アンテナを介して受信したOFDM信号についてのキャリヤシンボルと、干渉波の到来方向に向けられた補助アンテナを介して受信したOFDM信号についてのキャリヤシンボルと、その補助アンテナを介して受信したOFDM信号を遅延させて得た、干渉波の遅延波のOFDM信号についてのキャリヤシンボルとに対し、重み係数を用いてアレー合成処理を行う。これにより、主アンテナにて受信した受信信号に含まれる干渉波成分を、補助アンテナにて受信した受信信号に含まれる干渉波成分からレプリカ信号を生成してキャンセルすることができる。キャリヤシンボル合成部14によりアレー合成処理された信号は2分配され、一方が減算部21へ出力され、他方が判定部15へ出力される。
判定部15は、キャリヤシンボル合成部14によりアレー合成処理された信号を入力し、OFDM信号のサブキャリヤ毎にしきい値判定処理を行い、送信シンボルを推定して出力する。このしきい値判定処理は、入力する信号のキャリヤシンボルに最も近い既知の送信シンボルに置き換える処理である。この処理により、干渉除去の残留誤差、およびアレー素子間の非相関による白色雑音を除去することができる。尚、OFDM信号合成用受信装置1は、必ずしも判定部15を備えている必要はない。
重み制御部20において、減算部21は、選択部35により選択された参照信号から、キャリヤシンボル合成部14によりアレー合成されたアレー合成信号を減算し、その減算結果を誤差信号として重み係数算出部22に出力する。
重み係数算出部22は、FFT部13−1〜13−3からアレー素子数に遅延ブランチ分を加えた数分のキャリヤシンボルを入力し、減算部21から誤差信号を入力し、誤差信号から平均二乗誤差(MSE:Mean Squared Error)を算出し、最小二乗誤差法(MMSE:Minimum Mean Squared Error)により誤差信号が最小となる重み係数を算出する。つまり、重み係数算出部22は、アレー素子数に遅延ブランチ分を加えた数分の重み係数を算出し、重み係数は3分配され、それぞれキャリヤシンボル合成部14、チャネル応答合成部25およびキャリヤシンボル合成部27へ出力される。個々の重み係数は、キャリヤシンボル合成部14,27が入力するキャリヤシンボルにそれぞれ対応し、また、チャネル応答合成部25が入力するチャネル応答に対応する。また、重み係数算出部22は、算出した平均二乗誤差を重み付け合成部30に出力する。ここで、平均二乗誤差は、シンボルにおけるキャリヤ毎の誤差平均である。
チャネル推定部23−1〜23−3はアレー素子数に遅延ブランチ分を加えた数分存在し、FFT部13−1〜13−3からキャリヤシンボルをそれぞれ入力し、キャリヤシンボルからOFDM信号の各サブキャリヤにおけるチャネル応答を推定して出力する。以下、チャネル推定部23(チャネル推定部23−1〜23−3を総称してチャネル推定部23という。)について詳細に説明する。
図3は、図1に示したチャネル推定部23の構成を示すブロック図である。このチャネル推定部23は、パイロット抽出部231、パイロット生成部232、除算部233および補間部234を備えている。
パイロット抽出部231は、FFT部13−1〜13−3からキャリヤシンボルを入力し、予め設定されたシンボル番号およびサブキャリヤ番号のキャリヤシンボルとして伝送されるパイロット信号を抽出し、受信パイロット信号として出力する。パイロット生成部232は、予め設定された振幅および位相を持つ送信パイロット信号を生成して出力する。除算部233は、パイロット抽出部231により出力された受信パイロット信号を、パイロット生成部232により出力された送信パイロット信号で除算し、パイロット信号が伝送されるサブキャリヤにおけるチャネル応答を求めて出力する。補間部234は、除算部233により出力されたチャネル応答を、シンボル方向およびサブキャリヤ方向に内挿補間し、OFDM信号の全サブキャリヤにおけるチャネル応答を算出して出力する。
図1に戻って、チャネル等化部24は、FFT部13−1から主アンテナ受信系統のキャリヤシンボルを入力し、チャネル推定部23−1により推定されたチャネル応答を入力し、OFDM信号のサブキャリヤ毎にキャリヤシンボルをチャネル応答で除算してチャネル等化を行い、チャネル等化後のキャリヤシンボルを重み付け合成部30に出力する。
チャネル応答合成部25は、チャネル推定部23−1〜23−3からアレー素子数分のOFDM信号の各サブキャリヤにおけるチャネル応答を入力し、重み係数算出部22から重み係数を入力し、重み係数を用いてチャネル応答をアレー合成処理し、チャネル応答のアレー合成信号を位相補正値算出部26に出力する。
位相補正値算出部26は、チャネル応答合成部25からチャネル応答のアレー合成信号を入力し、所望のチャネル応答である1+j0を生成する。そして、入力したチャネル応答のアレー合成信号と所望のチャネル応答とを用いて位相回転角を求め、これをOFDM信号のサブキャリヤ毎の位相補正値として位相補正部28に出力する。
複数のキャリヤシンボル合成部27は、FFT部13−1〜13−3からアレー素子数に遅延ブランチ分を加えた数分のキャリヤシンボルを入力し、重み係数算出部22から重み係数を入力し、OFDM信号のサブキャリヤ毎に、重み係数のうち当該サブキャリヤまたは隣接する複数のサブキャリヤにおける重み係数を用いて、FFT部13−1〜13−3からのキャリヤシンボルをアレー合成処理し、複数のアレー合成信号を複数の位相補正部28に出力する。以下、キャリヤシンボル合成部14、チャネル応答合成部25およびキャリヤシンボル合成部27について詳細に説明する。
図4は、キャリヤシンボル合成部14、チャネル応答合成部25およびキャリヤシンボル合成部27(以下、アレー合成部という。)の構成を示すブロック図である。このアレー合成部は、複素共役部141−1〜141−3、乗算部142−1〜142−3および加算部143を備えている。尚、キャリヤシンボル合成部14、チャネル応答合成部25およびキャリヤシンボル合成部27は、入力信号および出力信号に違いがあるのみであり、内部構成は同じである。キャリヤシンボル合成部14,27は、キャリヤシンボルを入力してキャリヤシンボルのアレー合成信号を出力するのに対し、チャネル応答合成部25は、チャネル応答を入力してチャネル応答のアレー合成信号を出力する。
複素共役部141−1〜141−3は、重み係数算出部22から重み係数をそれぞれ入力し、複素共役値を生成して出力する。乗算部142−1〜142−3は、キャリヤシンボルまたはチャネル応答をそれぞれ入力し、複素共役部141−1〜141−3から複素共役値をそれぞれ入力し、キャリヤシンボルまたはチャネル応答と複素共役値とを乗算して出力する。加算部143は、乗算部142−1〜142−3から乗算結果をそれぞれ入力し、これらの乗算結果を加算し、キャリヤシンボルのアレー合成信号またはチャネル応答のアレー合成信号として出力する。
図1に戻って、複数の位相補正部28は、複数のキャリヤシンボル合成部27から複数のアレー合成信号を入力し、位相補正値算出部26からOFDM信号のサブキャリヤ毎の位相補正値を入力し、アレー合成信号に位相補正値を乗算し、位相補正処理を行い、位相補正後の複数のアレー合成信号を複数のキャリヤ間平均化部29に出力する。
複数のキャリヤ間平均化部29は、複数の位相補正部28から位相補正後の複数のアレー合成信号を入力し、複数のアレー合成信号からなるベクトルに対して、予め設定されたキャリヤ間平均化行列を乗算し、複数のアレー合成信号のキャリヤ間平均化結果として複数の重み付け合成部30に出力する。
複数の重み付け合成部30は、複数のキャリヤ間平均化部29から複数のアレー合成信号のキャリヤ間平均化結果を入力し、チャネル等化部24からチャネル等化後のキャリヤシンボルを入力し、重み係数算出部22から平均二乗誤差(MSE)を入力し、複数のアレー合成信号のキャリヤ間平均化結果とチャネル等化後のキャリヤシンボルとを、平均二乗誤差によってそれぞれ重み付け合成処理して出力する。例えば、平均二乗誤差の大きさに比例して、チャネル等化後のキャリヤシンボルの重み付けの比率が高くなるようにする。つまり、平均二乗誤差が大きい場合は、チャネル等化後のキャリヤシンボルの合成比率が高くなって、チャネル等化後のキャリヤシンボルが高い比率で出力信号に反映される。一方、平均二乗誤差が小さい場合は、アレー合成信号のキャリヤ間平均化結果の合成比率が高くなって、アレー合成信号のキャリヤ間平均化結果が高い比率で出力信号に反映される。重み付け合成部30により重み付けされた複数の重み付け合成信号は2分配され、一方が複数のしきい値判定部31へ、他方が複数の変調誤差比算出部32へ出力される。
複数のしきい値判定部31は、複数の重み付け合成部30から複数の重み付け合成信号を入力し、重み付け合成信号に対してしきい値判定処理を行い、予め設定された複数の候補の値との間の誤差が最も小さい候補を特定し、その候補の値を既知の理想信号として出力する。このようなしきい値判定処理は、複数の重み付け合成信号のそれぞれに対して行われる。複数のしきい値判定部31により判定された複数の既知の理想信号は2分配され、一方が選択部35へ、他方が複数の変調誤差比算出部32へ出力される。
複数の変調誤差比算出部32は、複数の重み付け合成部30から複数の重み付け合成信号を入力し、複数のしきい値判定部31から複数の理想信号を入力し、理想信号から重み付け合成信号を減算して誤差を算出し、その誤差と理想信号とを用いて変調誤差比(MER:Modulation Error Ratio)を算出し、複数の乗算部33に出力する。
複数の乗算部33は、複数の変調誤差比算出部32から複数の変調誤差比を入力し、予め設定された定数を乗算し、乗算結果を最大値検出部34に出力する。最大値検出部34は、複数の乗算部33から複数の乗算結果である変調誤差比を入力し、そのうちの最大値を検出し、その最大値を検出した系統を示す選択制御信号を選択部35に出力する。
選択部35は、複数のしきい値判定部31から複数の理想信号を入力し、最大値検出部34から選択制御信号を入力し、複数の理想信号のうちの選択制御信号が示す系統の理想信号を選択し、参照信号として減算部21に出力する。
遅延プロファイル算出部40は、チャネル推定部23−2から補助アンテナ系統のチャネル応答を入力し、そのチャネル応答に対しIFFT(逆高速フーリエ変換)処理を行い、時間領域のチャネル応答に変換して遅延プロファイルを算出し、遅延時間検出部41に出力する。
具体的には、遅延プロファイル算出部40は、入力したチャネル応答H(i,k)をIFFTすることにより、遅延プロファイルh(n)を以下の式に示すように算出する。
h(n)=IFFT[H(i,k)] (1)
ここで、iはシンボル番号、kはキャリヤ番号、pはパイロット信号であることをそれぞれ示している。つまり、iは、パイロット信号のシンボル番号を示し、kは、パイロット信号のキャリヤ番号を示している。また、nは、遅延プロファイルの離散時間を示している。
遅延時間検出部41は、遅延プロファイル算出部40から遅延プロファイルを入力し、遅延プロファイルについて離散時間上の各サンプルの振幅を求め、干渉波からその主波のサンプルを除いた他のサンプルを抽出し、そのサンプルの中から、振幅が最大となるサンプルを特定し、そのサンプルの時間(干渉波の主波が生じた時点から特定したサンプルの時点までの間の時間)を干渉波の遅延時間として検出し、スイッチ42に出力する。尚、補助アンテナは干渉波が到来する方向に向いているから、遅延時間検出部41は、干渉波の遅延プロファイルを入力し、この遅延プロファイルから干渉波の遅延時間を検出することができる。
図5は、遅延時間検出部41による処理を説明する図である。図5を参照して、遅延時間検出部41は、入力した遅延プロファイルh(n)について、所定の離散時間における検出範囲(nの絶対値がmよりも大きい範囲、|n|>m)で、離散時間n上の各サンプルの振幅のうち最大値を与えるサンプルn1を特定し、主波の時間位置からサンプルn1の時間位置までの間の遅延時間ndを検出する。式を以下に示す。
nd=argmax|h(n)| (2)
|n|>m
ここで、検出範囲からnがゼロの付近(|n|≦m)を除外したのは、nがゼロの付近は干渉波の主波が存在し、これを除外しないと、遅延波となるサンプルn1を特定できないからである。つまり、遅延時間検出部41により検出されるべき遅延時間は、干渉波の主波と遅延波との間の時間であり、主波を除くことによって、遅延波となるサンプルn1の振幅が最大になるようにするためである。尚、補助アンテナは干渉波を受信する目的で設置されており、この補助アンテナの受信系統で算出された遅延プロファイルは干渉波の遅延プロファイルとなる。
尚、干渉波に遅延時間の短い遅延波が含まれていたとしても、干渉除去特性は劣化しない。したがって、主波の近くに遅延波が存在した場合であっても、すなわち、遅延波が検出範囲外(nがゼロの付近(|n|≦m))に存在した場合であっても、干渉除去特性は劣化しないので、本発明の実施形態を実施する上で何ら問題はない。
図1に戻って、スイッチ42は、遅延時間検出部41から遅延時間を入力し、外部から遅延時間を入力し、遅延時間検出部41により検出された遅延時間と、外部にて設定された遅延時間とのどちらかを、オペレータによる手動操作にて選択し、遅延時間設定値として遅延部12に出力する。スイッチ42により出力された遅延時間設定値は、遅延部12において、補助アンテナ系統の受信OFDM信号をその設定値の時間分遅らせ、干渉波に含まれる振幅の最も大きい遅延波の遅延ブランチ信号を生成するために用いられる。
図7は、実施例1のOFDM信号合成用受信装置1におけるタイムチャートを示す図である。主アンテナの受信OFDM信号のタイムチャートでは、GI除去部11−1により、同期再生部10が出力するシンボルタイミング信号に基づいて有効シンボル期間に相当する時間のサンプルが取り出され、FFT部13−1に出力される。補助アンテナの受信OFDM信号も同様に、GI除去部11−2により、同期再生部10が出力するシンボルタイミング信号に基づいて、主アンテナの受信OFDM信号と同じ時間のサンプルが取り出され、FFT部13−2に出力される。これにより、主アンテナの受信OFDM信号のキャリヤシンボルと、補助アンテナの受信OFDM信号のキャリヤシンボルとをアレー合成することによって、主アンテナの受信OFDM信号に含まれる干渉波の主波成分をキャンセルすることができる。
一方、遅延ブランチ信号のタイムチャートでは、遅延部12により、補助アンテナの受信OFDM信号を遅延させた信号が、GI除去部11−3に出力される。そして、GI除去部11−3により、同期再生部10が出力するシンボルタイミング信号に基づいて、主アンテナの受信OFDM信号と同じ時間のサンプルが取り出され、FFT部13−3に出力される。これにより、主アンテナの受信OFDM信号のキャリヤシンボルと、補助アンテナの受信OFDM信号を遅らせた遅延ブランチ信号のキャリヤシンボルとをアレー合成することによって、主アンテナの受信OFDM信号に含まれる干渉波の遅延波成分をキャンセルすることができる。
以上のように、実施例1のOFDM信号合成用受信装置1によれば、遅延プロファイル算出部40および遅延時間検出部41が、補助アンテナの受信OFDM信号を用いて干渉波の主波と遅延波との間の遅延時間(遅延時間設定値)を求め、遅延部12が補助アンテナの受信OFDM信号をその遅延時間設定値分遅らせて遅延ブランチ信号を出力するようにした。そして、FFT部13−1により出力された、主アンテナの受信OFDM信号のキャリヤシンボルと、FFT部13−2により出力された、補助アンテナの受信OFDM信号のキャリヤシンボルとをアレー合成することによって、主アンテナの受信OFDM信号に含まれる干渉波の主波成分をキャンセルするようにした。また、主アンテナの受信OFDM信号のキャリヤシンボルと、FFT部13−3により出力された、遅延ブランチ信号のキャリヤシンボルとをアレー合成することによって、主アンテナの受信OFDM信号に含まれる干渉波の遅延波成分をキャンセルするようにした。
これにより、主アンテナにて受信した受信OFDM信号に含まれる干渉波成分を、補助アンテナにて受信した受信OFDM信号に含まれる干渉波成分からレプリカ信号を生成してキャンセルし、希望波を良好に抽出することが可能となる。
〔実施例2〕
次に、実施例2について説明する。図2は、本発明の実施形態によるOFDM信号合成用受信装置の第2の構成を示すブロック図である。このOFDM信号合成用受信装置2は、同期再生部10、遅延部50、GI除去部51,52、FFT部13−1〜13−3、キャリヤシンボル合成部14、判定部15、重み制御部20、遅延プロファイル算出部40、遅延時間検出部41、減算部53およびスイッチ42を備えている。実施例1のOFDM信号合成用受信装置1と実施例2のOFDM信号合成用受信装置2とを比較すると、主アンテナの受信OFDM信号からシンボルタイミング信号を再生する同期再生部10、周波数領域信号であるキャリヤシンボルを出力するFFT部13−1〜13−3、キャリヤシンボルを入力して重み係数を算出し、補助アンテナ系統のチャネル応答を出力する等の処理を行う重み制御部20、干渉波に含まれる遅延波の遅延時間を検出する遅延プロファイル算出部40および遅延時間検出部41、並びに、遅延波時間設定値を選択するスイッチ42を備えている点で同一である。これに対し、実施例2のOFDM信号合成用受信装置2は、シンボルタイミング信号を遅延させる遅延部50、GIを除去するGI除去部51,52、および、1OFDMシンボル長を遅延時間から減算する減算部53を備えている点で相違する。
具体的には、実施例1のOFDM信号合成用受信装置1では、GI除去部11−2が、補助アンテナの受信OFDM信号が2分配された一方の信号を入力し、同期再生部10からのシンボルタイミング信号に基づいて、有効シンボル期間に相当する時間のサンプルを、GIを除去した補助アンテナの受信OFDM信号として出力する。また、GI除去部11−3が、遅延部12によって他の一方の信号を遅延させた遅延ブランチ信号を入力し、同期再生部10からのシンボルタイミング信号に基づいて、有効シンボル期間に相当する時間のサンプルを、GIを除去した遅延ブランチ信号として出力する。これに対し、実施例2のOFDM信号合成用受信装置2では、GI除去部51は、補助アンテナの受信OFDM信号を入力し、同期再生部10からのシンボルタイミング信号と、遅延部50によって遅延されたシンボルタイミング信号とを入力し、GIを除去した補助アンテナの受信OFDM信号および遅延ブランチ信号を出力する点で相違する。尚、OFDM信号合成用受信装置2は、主アンテナの受信OFDM信号を2分配する分配部を備えているが、補助アンテナの受信OFDM信号を2分配する分配部を備えていない。
また、実施例1のOFDM信号合成用受信装置1では、遅延部12が、遅延時間検出部41により検出された遅延時間を、スイッチ42を介して遅延時間設定値として入力しているのに対し、実施例2のOFDM信号合成用受信装置2では、減算部53が、遅延時間検出部41により検出された遅延時間を定数である1OFDMシンボル長から減算し、遅延部50が、その減算結果を、スイッチ42を介して遅延時間設定値として入力している点で相違する。以下、図2において、図1と共通する部分には図1と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。
図2において、遅延部50は、同期再生部10からシンボルタイミング信号を入力し、スイッチ42から遅延時間設定値を入力し、シンボルタイミング信号をその遅延時間設定値分遅らせて、GI除去部51に出力する。
GI除去部51は、補助アンテナの受信OFDM信号、同期再生部10からシンボルタイミング信号、遅延部50から遅延したシンボルタイミング信号をそれぞれ入力する。そして、時間的に先に入力したシンボルタイミング信号(同期再生部10からのシンボルタイミング信号)のタイミングで、有効シンボル期間に相当する時間領域のOFDM信号を抽出し、その時間領域の受信OFDM信号を、補助アンテナの受信OFDM信号としてFFT部13−2に出力する。また、時間的に後に入力したシンボルタイミング信号(遅延部50からのシンボルタイミング信号)のタイミングで、有効シンボル期間に相当する時間領域のOFDM信号を抽出し、その時間領域の受信OFDM信号を、遅延ブランチ信号としてFFT部13−3に出力する。この場合、GI除去部51は、1OFDMシンボル期間内に、2つのシンボルタイミング信号を入力する。
尚、GI除去部51は、同期再生部10からのシンボルタイミング信号と遅延部50からの遅延したシンボルタイミング信号との2つの信号を、予め論理和の演算がされた1つの信号として入力するようにしてもよい。
図8は、実施例2のOFDM信号合成用受信装置2におけるタイムチャートを示す図である。実施例1のOFDM信号合成用受信装置1では、補助アンテナの受信OFDM信号を遅延させて遅延ブランチ信号を生成しているのに対し、実施例2のOFDM信号合成用受信装置2では、GI除去部51が、遅延部50にて遅延させたシンボルタイミング信号を入力して、遅延ブランチ信号を生成する。
具体的には、主アンテナの受信OFDM信号のタイムチャートでは、GI除去部52により、同期再生部10が出力するシンボルタイミング信号に基づいて有効シンボル期間に相当する時間のサンプルが取り出され、FFT部13−1に出力される。補助アンテナの受信OFDM信号のタイムチャートでは、GI除去部51により、同期再生部10が出力するシンボルタイミング信号に基づいて、主アンテナの受信OFDM信号と同じ時間のサンプルが取り出され、FFT部13−2に出力される。これにより、主アンテナの受信OFDM信号のキャリヤシンボルと、補助アンテナの受信OFDM信号のキャリヤシンボルとをアレー合成することによって、主アンテナの受信OFDM信号に含まれる干渉波の主波成分をキャンセルすることができる。
一方、遅延ブランチ信号のタイムチャートでは、GI除去部51により、遅延部50が所定の遅延時間分遅延させたシンボルタイミング信号に基づいて、有効シンボル期間に相当するサンプルが取り出され、FFT部13−3に出力される。ここで、実施例2のOFDM信号合成用受信装置2と実施例1のOFDM信号合成用受信装置1とを同じ動作にするためには、実施例2のOFDM信号合成用受信装置2では、遅延ブランチ信号の生成にあたり、シンボルタイミング信号を早める必要がある。一般に、シンボルタイミング信号は、1OFDMシンボル期間のうち1つの離散時間において“1”となる2値信号であるから、減算部53が1OFDMシンボル長から遅延時間を減算し、遅延部50が、その減算結果を遅延時間設定値分として入力し、シンボルタイミング信号を遅らせるようにした。これにより、主アンテナの受信OFDM信号のキャリヤシンボルと、補助アンテナの受信OFDM信号を遅らせた遅延ブランチ信号のキャリヤシンボルとをアレー合成することによって、主アンテナの受信OFDM信号に含まれる干渉波の遅延波成分をキャンセルすることができる。
以上のように、実施例2のOFDM信号合成用受信装置2によれば、遅延プロファイル算出部40および遅延時間検出部41が、補助アンテナの受信OFDM信号を用いて干渉波の主波と遅延波との間の遅延時間を求め、減算部53が、1OFDMシンボル長からその遅延時間を減算し、遅延部50が、同期再生部10により再生されたシンボルタイミング信号を、その減算結果である遅延時間設定値分遅らせるようにして。そして、GI除去部51は、遅延部50により遅延したシンボルタイミング信号に基づいて、遅延ブランチ信号を出力するようにした。そして、FFT部13−1により出力された、主アンテナの受信OFDM信号のキャリヤシンボルと、FFT部13−2により出力された、補助アンテナの受信OFDM信号のキャリヤシンボルとをアレー合成することによって、主アンテナの受信OFDM信号に含まれる干渉波の主波成分をキャンセルするようにした。また、主アンテナの受信OFDM信号のキャリヤシンボルと、FFT部13−3により出力された、遅延ブランチ信号のキャリヤシンボルとをアレー合成することによって、主アンテナの受信OFDM信号に含まれる干渉波の遅延波成分をキャンセルするようにした。
これにより、主アンテナにて受信した受信OFDM信号に含まれる干渉波成分を、補助アンテナにて受信した受信OFDM信号に含まれる干渉波成分からレプリカ信号を生成してキャンセルし、希望波を良好に抽出することが可能となる。
〔中継装置〕
次に、実施例1のOFDM信号合成用受信装置1または実施例2のOFDM信号合成用受信装置2を用いた中継装置について説明する。図9は、中継装置の構成を示すブロック図である。この中継装置3は、受信アンテナ301、フィーダーケーブル302、受信フィルタ303、受信部304、OFDM信号合成用受信装置1,2のうちのいずれか1つのOFDM信号合成用受信装置、IFFT部305、GI付加部306、送信部307、PA(Power Amplifier:増幅器)308、送信フィルタ309、フィーダーケーブル310および送信アンテナ311を備えている。
上位局から送信された希望波(OFDM波)は、放送波中継局の中継装置3において、複数の受信アンテナ301によって受信される。複数の受信フィルタ303は、複数の受信アンテナ301からフィーダーケーブル302を通して受信信号を入力し、希望波の周波数帯域外の不要な信号成分を除去する。複数の受信部304は、受信アンテナ301数分の受信フィルタ303の出力信号をそれぞれ入力し、その出力レベルが一定になるようにAGC(Automatic Gain Control)増幅した後、周波数変換してIF信号を出力する。このIF信号の中心周波数としては、37.15MHzが一般に用いられる。
受信アンテナ301数分の受信部304により出力されたIF信号は、OFDM信号合成用受信装置1,2に入力される。OFDM信号合成用受信装置1,2の周波数変換部(図示せず)は、入力されるIF信号を周波数変換し、第2IF信号に変換して出力する。この第2IF信号の中心周波数としては、512/63(8.127689....)MHzが一般に用いられる。A/D変換器(図示せず)は、周波数変換部から第2IF信号を入力し、A/D変換してデジタルIF信号を出力する。直交復調器(図示せず)は、A/D変換器からデジタルIF信号を入力し、直交復調処理し、複素ベースバンド信号に変換して出力する。FFT部は、直交復調器から複素ベースバンド信号を入力し、FFTしてキャリヤシンボルを出力する。そして、FFT部の出力するキャリヤシンボルはアレー合成処理され、入力信号からマルチパス歪み、および希望波と同一周波数帯域内の妨害波を除去して出力する。判定部は、OFDM信号のサブキャリヤ毎にしきい値判定処理により、送信シンボルを推定して出力する。
IFFT部305は、OFDM信号合成用受信装置1,2からのキャリヤシンボルを入力し、IFFT処理し、時間領域信号に変換する。GI付加部306は、IFFT部305からの時間領域信号を入力し、OFDMシンボルの先頭にGIを付加する。直交変調器(図示せず)は、GI付加部306から入力される複素ベースバンド信号に対して直交変調処理し、デジタルIF信号に変換して出力する。D/A変換器(図示せず)は、直交変調器から入力されるデジタルIF信号を第2IF信号に変換して出力する。周波数変換部(図示せず)は、D/A変換器から入力される第2IF信号をIF信号に変換して出力する。
送信部307は、周波数変換部から入力されるIF信号をRF帯に周波数変換し、一定レベルになるように増幅して出力する。PA308は、送信部307から入力されるRF信号に対し、所望の出力の送信信号を得るために電力増幅して出力する。送信フィルタ309は、PA308から入力される送信信号から、帯域外の不要輻射成分を除去する。送信フィルタ309により帯域外の不要な成分が除去された送信信号は、フィーダーケーブル310を通して送信アンテナ311に供給され電波となって放射される。
尚、図9に示した中継装置3は、OFDM信号合成用受信装置1,2に判定部を備えるようにしたが、必ずしも必要ではない。判定部によるしきい値判定処理は、入力されるキャリヤシンボルに最も近い既知の送信シンボルに置き換える処理である。この処理には干渉除去の残留誤差や素子間で非相関の白色雑音を除去できるという利点があるが、必ずしも必要であるとは限らない。
〔実験結果〕
図10は、従来のOFDM信号合成用受信装置と実施例1または実施例2のOFDM信号合成用受信装置1,2との間の干渉除去特性を比較する図であり、干渉波に遅延波成分が含まれる場合の実験結果を示している。この実験結果は、干渉波をNTSC変調されたアナログテレビ放送波とし、主アンテナの受信OFDM信号のD/Uを10dBとし、補助アンテナの受信OFDM信号のD/Uを−10dBとし、双方の受信OFDM信号にD/U20dBの干渉波の遅延波(遅延時間90μs)が混入している条件の下で測定されたものである。図10において、横軸が周波数を、縦軸が干渉除去後の信号のMER(変調誤差比)をそれぞれ示している。
図10の左側に示した従来のOFDM信号合成用受信装置による実験結果から、干渉波に含まれる遅延波成分の影響により、映像や音声の搬送波周波数において干渉除去特性が劣化していることがわかる(矢印で示した個所)。これに対し、図10の右側に示した実施例1または実施例2のOFDM信号合成用受信装置1,2による実験結果では、全帯域に渡って良好に干渉が除去されていることがわかる。
以上のように、実施例1のOFDM信号合成用受信装置1および実施例2のOFDM信号合成用受信装置2によれば、遅延時間の長い遅延波成分を含む干渉波を受信した場合においても、複数のアンテナによって電波を受信し、主アンテナの受信OFDM信号に含まれる干渉波成分を、それ以外の一つ以上の補助アンテナの受信OFDM信号に含まれる干渉波成分からレプリカ信号を生成してキャンセルし、希望波を良好に抽出することが可能なOFDM信号合成用受信装置1,2、およびそれを用いて希望波を良好かつ安定に中継する中継装置3を実現することができる。
以上、実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、図1に示した実施例1のOFDM信号合成用受信装置1および図2に示した実施例2のOFDM信号合成用受信装置2は、1本の主アンテナおよび1本の補助アンテナを介してそれぞれ受信OFDM信号を入力しているが、補助アンテナの数は1本に限定するものではなく、複数本であってもよい。この場合、補助アンテナ毎に、補助アンテナ系統と遅延ブランチ系統を備えることになる。
本発明の実施形態によるOFDM信号合成用受信装置の第1の構成(実施例1)を示すブロック図である。 本発明の実施形態によるOFDM信号合成用受信装置の第2の構成(実施例2)を示すブロック図である。 チャネル推定部の構成を示す図である。 アレー合成部の構成を示す図である。 遅延時間検出部の処理を説明する図である。 各到来波とアンテナの配置との間の関係を説明する図である。 実施例1のOFDM信号合成用受信装置におけるタイムチャートを示す図である。 実施例2のOFDM信号合成用受信装置におけるタイムチャートを示す図である。 実施例1または実施例2のOFDM信号合成用受信装置を用いた中継装置の構成を示すブロック図である。 従来のOFDM信号合成用受信装置と実施例1または実施例2のOFDM信号合成用受信装置との間の干渉除去特性を比較する図である。
符号の説明
1,2 OFDM信号合成用受信装置
3 中継装置
10 同期再生部
11 GI除去部
12 遅延部
13 FFT部
14 アレー合成部(キャリヤシンボル合成部)
15 判定部
16 IFFT部
20 重み制御部
21 減算部
22 重み係数算出部
23 チャネル推定部
24 チャネル等化部
25 アレー合成部(チャネル応答合成部)
26 位相補正値算出部
27 アレー合成部(キャリヤシンボル合成部)
28 位相補正部
29 キャリヤ間平均化部
30 重み付け合成部
31 しきい値判定部
32 変調誤差比算出部
33 乗算部
34 最大値検出部
35 選択部
40 遅延プロファイル算出部
41 遅延時間検出部
42 スイッチ
50 遅延部
51,52 GI除去部
53 減算部
141 複素共役部
142 乗算部
143 加算部
231 パイロット抽出部
232 パイロット生成部
233 除算部
234 補間部
301 受信アンテナ
302 フィーダーケーブル
303 受信フィルタ
304 受信部
305 IFFT部
306 GI付加部
307 送信部
308 PA
309 送信フィルタ
310 フィーダーケーブル
311 送信アンテナ

Claims (7)

  1. 希望波が到来する方向に向いた主アンテナおよび干渉波が到来する方向に向いた一つ以上の補助アンテナのそれぞれをアレー素子として構成するアレーアンテナによってOFDM波を受信し、前記主アンテナを介して主アンテナ受信信号を、前記補助アンテナを介して補助アンテナ受信信号をそれぞれ出力するアレー受信部と、
    前記アレー受信部が出力する主アンテナ受信信号から、シンボルタイミング信号を再生して出力する同期再生部と、
    前記アレー受信部が出力する補助アンテナ受信信号を、干渉波に含まれる遅延波成分が到来する所定の遅延時間分遅延させ、遅延ブランチ信号として出力する遅延部と、
    前記アレー受信部が出力する主アンテナ受信信号および補助アンテナ受信信号、並びに前記遅延部が出力する遅延ブランチ信号から、前記同期再生部が出力するシンボルタイミング信号に基づいてGI(Guard Interval)を除去し、主アンテナ受信信号、補助アンテナ受信信号および遅延ブランチ信号における有効シンボル期間に相当する時間領域信号をそれぞれ抽出して出力するGI除去部と、
    前記GI除去部が出力する、主アンテナ受信信号、補助アンテナ受信信号および遅延ブランチ信号における有効シンボル期間に相当する各時間領域信号を、FFT(Fast Fourier Transform)により周波数領域の信号であるキャリヤシンボルにそれぞれ変換して出力するFFT部と、
    前記FFT部が出力する各キャリヤシンボルに対し、OFDM信号のサブキャリヤ毎に重み付け合成によりアレー合成信号を生成して出力するキャリヤシンボル合成部と、
    前記重み付け合成に用いる重み係数を制御する重み係数制御部と、
    を備えたことを特徴とするOFDM信号合成用受信装置。
  2. 前記遅延部およびGI除去部の代わりに、
    前記同期再生部が出力するシンボルタイミング信号を、干渉波に含まれる遅延波成分が到来する所定の遅延時間分遅延させ、遅延したシンボルタイミング信号を出力する遅延部と、
    前記アレー受信部が出力する主アンテナ受信信号および補助アンテナ受信信号から、前記同期再生部が出力するシンボルタイミング信号に基づいてGIを除去し、主アンテナ受信信号および補助アンテナ受信信号における有効シンボル期間に相当する時間領域信号をそれぞれ抽出して出力すると共に、前記アレー受信部が出力する補助アンテナ受信信号から、前記遅延部が出力する遅延したシンボルタイミング信号に基づいてGIを除去し、遅延ブランチ信号における有効シンボル期間に相当する時間領域信号を抽出して出力するGI除去部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のOFDM信号合成用受信装置。
  3. 前記FFT部が出力する補助アンテナ受信信号におけるキャリヤシンボルから、SP(Scattered Pilot)を抽出して受信SP信号を生成し、当該OFDM信号合成用受信装置へ送信される既知のSPのキャリヤシンボルについての送信SP信号を生成し、前記受信SP信号および送信SP信号に基づいて、チャネル応答を算出して出力するチャネル推定部と、
    前記チャネル推定部が出力するチャネル応答を、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)により時間領域の遅延プロファイルを算出して出力する遅延プロファイル算出部と、
    前記遅延プロファイル算出部が出力する遅延プロファイルから、干渉波の遅延波成分の振幅が最大となる時間位置に基づいて、遅延時間を検出して出力する遅延時間検出部と、を備え、
    前記遅延部は、遅延時間検出部が出力する遅延時間を所定の遅延時間として、補助アンテナ受信信号を遅延させ、遅延ブランチ信号として出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のOFDM信号合成用受信装置。
  4. 前記FFT部が出力する補助アンテナ受信信号におけるキャリヤシンボルから、SPを抽出して受信SP信号を生成し、当該OFDM信号合成用受信装置へ送信される既知のSPのキャリヤシンボルについての送信SP信号を生成し、前記受信SP信号および送信SP信号に基づいて、チャネル応答を算出して出力するチャネル推定部と、
    前記チャネル推定部が出力するチャネル応答から、IFFTにより時間領域の遅延プロファイルを算出して出力する遅延プロファイル算出部と、
    前記遅延プロファイル算出部が出力する遅延プロファイルから、干渉波の遅延波成分の振幅が最大となる時間位置に基づいて、遅延時間を検出して出力する遅延時間検出部と、
    前記遅延時間検出部が出力する遅延時間を、予め設定された1OFDMシンボル長から減算し、減算結果を新たな遅延時間として出力する減算部と、を備え、
    前記遅延部は、減算部が出力する新たな遅延時間を所定の遅延時間として、シンボルタイミング信号を遅延させ、遅延したシンボルタイミング信号として出力する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のOFDM信号合成用受信装置。
  5. 前記遅延時間検出部は、離散時間上の遅延プロファイルから、前記離散時間がゼロとなる時間位置を中心として、干渉波に含まれる主波成分が存在する範囲を除外し、干渉波の遅延波成分の振幅が最大となる離散時間の位置を検出し、前記離散時間の位置を遅延時間として出力する、
    ことを特徴とする請求項3または4に記載のOFDM信号合成用受信装置。
  6. 請求項3の遅延時間検出部または請求項4の減算部が出力する遅延時間と、予め設定された遅延時間とのいずれか一方を選択するスイッチを備え、
    前記遅延部は、スイッチにより選択された遅延時間を所定の遅延時間として、請求項3の補助アンテナ受信信号を遅延させ、遅延ブランチ信号として出力し、または、請求項4のシンボルタイミング信号を遅延させ、遅延したシンボルタイミング信号として出力する
    ことを特徴とする請求項3または4に記載のOFDM信号合成用受信装置。
  7. 請求項1から6までのいずれか一項に記載のOFDM信号合成用受信装置を用いる中継装置。
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