JP2000341238A - 回り込みキャンセラ - Google Patents
回り込みキャンセラInfo
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Abstract
およびAGC回路への要求性能を大幅に緩和し、あるい
はAFC回路やAPC回路を用いないでも、回り込み伝
送路のインパルス応答を正確に求められるようにし、も
って、回り込みの除去精度を大幅に向上させるとともに
低コスト化された回り込みキャンセラを提供する。 【解決手段】回り込みキャンセラのキャンセル残差演算
回路に供給される回り込み関数F′(i,k) ・e(i) を複
素平均化する複素平均化回路14と、その複素平均化回
路の出力信号f0(i) と回り込み関数F′(i,k)・e(i)
が供給され、 の演算を行う複素除算回路B13と、複素除算回路Bの
出力信号を基準信号から減算して減算結果Err(i,k) を
出力する減算器15とを少なくとも備えた回り込みキャ
ンセラ。
Description
onal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分
割多重)方式によるデジタル放送やデジタル伝送におけ
る中継所(具体的には、中継装置)に係り、特に、SF
N(Single Frequency Network:単一周波数ネットワー
ク)における中継放送所の送受信アンテナ間での電波の
回り込みや、マルチパスによるエコーあるいは複数の送
信局により同一の信号が送信される複局送信時の本来受
信すべき親局以外からの受信波等(以下、回り込みと言
う)を除去するための回り込みキャンセラに関する。
放送ではBST−OFDM(Band Segmented Transmiss
ion Orthogonal Frequency Division Multiplexing) 方
式が有力である。この方式はマルチパス歪みに対して強
く、様々なサービス形態に対応できるなどの利点ととも
に、SFNが可能であるという特徴をもっている。地上
デジタル放送を導入するに当たり、既存のアナログ放送
と共存するために、デジタル放送は空きチャンネルを利
用する必要がある。一方、空きチャンネルの数は少ない
ために、SFNは必要条件となる。
分離型放送波中継所における送受信アンテナ間での回り
込み現象であり、伝送品質の劣化を生じるのみでなく、
送受信アンテナ間での結合量が大きい場合には発振を引
き起こし、再送信を不能にしてしまう。回り込みの量を
小さくするには、受信アンテナと送信アンテナの物理的
距離を離す方法(いわゆる分離型放送波中継所)がある
が、コスト的に不利である。
間での回り込みを除去する回り込みキャンセラとして
は、本発明者らの発明に係る回り込みキャンセラ(特願
平10−162189号「回り込みキャンセラ」)があ
る。
説明する。図4は、中継信号の判定/再変調を行わない
で、親局波をそのまま増幅して再送信する直接中継方式
による回り込みキャンセラを用いた中継放送装置の構成
例(図4の構成を構成例1という)を示している。この
ような構成においては、SFN用の放送波中継所は同一
周波数で再送信するため、送信アンテナ1から受信アン
テナ2に電波が回り込む。破線で囲んで示す回り込みキ
ャンセラは、この回り込み波を減算器3、FIR(Fini
te-duration Inpulse Response) フィルタ4およびFI
Rフィルタ係数制御回路5を用いて回り込み波の複製を
作成し、回り込み波の打ち消しを行うものである。
説明する。ここで扱う信号は、特にことわらない限り全
て複素数であるものとする。まず、親局の送信信号をX
t(ω)とし、これに親局の周波数や位相誤差のあるい
はπ/4シフトDQPSKの位相回転、さらには振幅変
動としてe(ω)が乗算され、親局からの受信波Xt
(ω)e(ω)として受信アンテナ1に到達する。回り
込み波をC(ω)とし、FIRフィルタの特性をW
(ω)、バンドパスフィルタ6と増幅器7の総合周波数
特性をG(ω)とする。図示の観測点Pにおける信号を
S(ω)とすると観測点Pにおける伝達関数F(ω)は
次式で表すことができる。
(ω)C(ω)=W(ω)であるから、誤差信号Err
(ω)は
波のキャンセルを行っている。しかし、(2)式の最右
辺第2項の分子には、e(ω)なる周波数誤差や位相誤
差、あるいはπ/4シフトDQPSKの位相回転などが
含まれており、従来の回り込みキャンセラにおいては、
何らかの位相/周波数同期手段を具備する必要があっ
た。
回り込みキャンセラを用いた中継放送装置の別の構成例
(図5の構成を構成例2という)を示している。図4の
構成と異なる点は、FIRフィルタ4およびFIRフィ
ルタ係数生成回路5に供給される信号が増幅器7の出力
信号(図4では、減算器3の出力信号)であることであ
る。
で観測点Pにおける伝達関数F(ω)を計算すると次式
が得られる。
であるから、キャンセル残差信号Err(ω)は
G(ω)が残っていて、構成例2の場合はG(ω)を予
め知る必要がある。(4)式で表されるErr(ω)を最
小化することで、回り込み波のキャンセルを行ってい
る。しかし、(4)式の最右辺第2項の分子には、e
(ω)なる周波数誤差や位相誤差、あるいはπ/4シフ
トDQPSKの位相回転などが含まれており、従って、
この構成例(構成例2)においても何らかの位相・周波
数同期手段を具備する必要がある。
している。本例は、上述の構成例1に基づく回路構成例
となっている。図6においては、まず、減算器3の出力
をFFT(Fast Fourier Transform)またはDFT(Dis
cret Fourier Transform )8によって観測点Pの信号
を周波数領域の信号に変換する。これにより変換された
信号をS(i,k) とする。ここで、iはOFDMのシンボ
ル番号(整数)を表している。また、kはOFDMのキ
ャリア番号で、Kを総キャリア数とすると、0≦k<K
の範囲の整数である。
り得られる送信信号の推定値をX(i,k) とすると、観測
点Pにおける周波数特性F(i,k) は、複素除算回路
(A)9で次式の演算を行うことによって求めることが
できる。
り込みキャンセル後の残差の周波数特性Err(i,k) を上
述の(2)式に基づいて、次式の演算を行う回路で実現
する。
あるいはπ/4シフトDQPSKの位相回転である。従
来の回り込みキャンセラでは、このe(i) を何らかの周
波数・位相同期手段によって予めうち消しておく必要が
あった。
性Err(i,k) をIFFT(InverseFast Fourier Transf
orm)またはIDFT(Inverse Discret Fourier Trans
form )11により、時間領域の信号err(i,n) に変換
することで、観測点Pの複素インパルスレスポンスを求
めることができる。ここで、NをIFFTまたはIDF
Tの変換ポイント数とすると、時間領域の信号err(i,
n) のnは0≦n<Nの範囲の整数である。ここで、時
間領域の信号err(i,n) としては、1シンボルあたりN
個の複素情報が得られる。回り込み波の存在する最大遅
延時間の番号をMとすると、FIRフィルタ4に要求さ
れる最大タップ長もMとなる。ここでFIRフィルタ4
のタップ番号をm(1≦m<M)とする。通常は、N>
Mであるから、FIRフィルタの制御にあたっては、時
間領域の信号err(i,n) において主波の番号であるn=
0およびFIRフィルタ制御外の番号であるn>Mの信
号を切り捨て、回り込みキャンセル後の残差のインパル
スレスポンスerr(i,m) のみを取り出すようにする。
よび次式の逐次更新式によりFIRフィルタ4のタップ
係数を制御する回路である。
は1以下の更新係数である。
は、三木信之、黒田徹、堀江力、広瀬慎介、福原黎児、
小室憲司、「地上ディジタルテレビジョン放送実証実験
用送信設備」映像情報メディア学会誌、Vol.53,No.
2,pp187−193,1999などを参照された
い。
従来の回り込みキャンセラには、次の4つの点、すなわ
ち、(1)親局からの受信波(以下、親局波という)に
対して周波数同期や位相同期が確率している必要があ
る、(2)親局波の振幅(電力)の変動が充分抑圧され
ている必要がある、(3)地上デジタル放送方式として
検討されているキャリア変調方式の一つであるπ/4シ
フトDQPSK−OFDM方式に対しては、そのままで
は適用することができないという解決すべき課題があっ
た。
ならば、上記(1)に関しては、親局波に対して周波数
同期や位相同期を確立するためのAFC回路やAPC回
路を具備する必要があった。特に位相同期に関しては、
親局波の絶対位相を再生する同期検波を行う必要があ
る。上記(2)に関しては、中継放送所の受信点におい
て回り込み波と親局波とを分離できないため、親局波の
振幅・位相情報を含む主波成分(以下、主波という)の
みの振幅を一定にすることができず、回り込み伝達関数
において誤差を発生する要因となる。
れている地上デジタル放送方式のπ/4シフトDQPS
Kのモードは、復調方式として遅延検波を前提としてい
るため、受信機器において変調波の絶対位相を知る必要
がない。このため、絶対位相を受信側で知ることができ
る方式とはなっておらず、回り込みキャンセラのように
回り込み伝達関数を知る必要がある場合には、別途何ら
かの工夫が必要となる。
M方式とは、OFDMの各キャリアをDQPSK変調
し、OFDMのシンボル毎に基準位相がπ/4ずつシフ
トしていく方式である。このため、変調波の位相基準点
が8点存在することとなり、回り込み波伝達関数を特定
することができない。
ラにおいては、中継所においてまず周波数同期や位相同
期を確立した上で回り込みキャンセラを構成する必要が
あった。また、周波数同期や位相同期の実現にあたって
は、回り込み波と親局波の分離が難しく、特に親局波や
回り込み波に時間的な変動がある場合は周波数誤差や位
相誤差さらには振幅誤差を生じ、その結果、一般的な同
期検波回路では回り込みキャンセラとして充分な性能が
得られないという問題があった。このため、回り込みキ
ャンセラの周波数同期(AFC)回路、位相同期(AP
C)回路、および自動利得調整(AGC)回路に要求さ
れる性能を緩和する、あるいは、AFC回路やAPC回
路を不要とする手法が望まれていた。
方式においては、変調信号からπ/4シフトの絶対位相
を知ることができないため、π/4位相シフトに起因す
る位相不確実性を除去することができず、従って、伝達
関数を特定できないという解決すべき課題もあった。
FC回路、APC回路およびAGC回路への要求性能を
大幅に緩和し、あるいはAFC回路やAPC回路を用い
ないでも、回り込み伝送路のインパルス応答を正確に求
められるようにし、もって、回り込みの除去精度を大幅
に向上させるとともに低コスト化された回り込みキャン
セラを提供することにある。
に、本発明回り込みキャンセラは、減算器と該減算器の
減算端子に、その出力信号が供給されるように実質的に
接続された回り込み信号の複製を発生するデジタル信号
処理部とを少なくとも具えてなり、前記減算器の被減算
端子には前記回り込み信号を含んでいる受信信号が実質
的に供給され、前記減算器の出力端子には中継放送機の
入力端子が実質的に接続され、そして前記デジタル信号
処理部の入力端子には、前記中継放送機の入出力信号の
いずれか一方の信号が分岐されて実質的に供給されるよ
うに構成され、前記デジタル信号処理部はデジタルフィ
ルタと該フィルタのタップ係数制御用の係数生成回路と
で構成され、該係数生成回路は実質的にFFTまたはD
FT回路、複素除算回路(A)、キャンセル残差演算回
路、IFFTまたはIDFT回路、および係数抽出回路
を縦続接続してなる回り込みキャンセラにおいて、前記
キャンセル残差演算回路は、当該回路に供給される回り
込み関数F′(i,k) ・e(i) を複素平均化する複素平均
化回路と、該複素平均化回路の出力信号f0(i) と前記回
り込み関数F′(i,k) ・e(i) とが供給されて〔数1〕
の演算を行う複素除算回路(B)と、該複素除算回路
(B)の出力信号を基準信号から減算して減算結果Err
(i,k) を出力する減算器とを少なくとも具えてなること
を特徴とするものである。
器と該減算器の減算端子に、その出力信号が供給される
ように実質的に接続された回り込み信号の複製を発生す
るデジタル信号処理部とを少なくとも具えてなり、前記
減算器の被減算端子には前記回り込み信号を含んでいる
受信信号が実質的に供給され、前記減算器の出力端子に
は中継放送機の入力端子が実質的に接続され、そして前
記デジタル信号処理部の入力端子には、前記中継放送機
の入出力信号のいずれか一方の信号が分岐されて実質的
に供給されるように構成され、前記デジタル信号処理部
はデジタルフィルタと該フィルタのタップ係数制御用の
係数生成回路とで構成され、該係数生成回路は実質的に
FFTまたはDFT回路、複素除算回路(A)、キャン
セル残差演算回路、IFFTまたはIDFT回路、およ
び係数抽出回路を縦続接続してなる回り込みキャンセラ
において、前記キャンセル残差演算回路は、当該回路に
供給される回り込み関数の実部FI(i,k) と虚部FQ
(i,k) のそれぞれに対して平均化を行う第1、第2の平
均化回路、前記実部FI(i,k) および虚部FQ(i,k)の
両方が入力されて自乗和をとる自乗和回路、および前記
実部FI(i,k) 、前記第1の平均化回路の出力信号fi0
(i) 、前記自乗和回路の出力信号FP(i,k)、前記虚部
FQ(i,k) および前記第2の平均化回路の出力信号fq0
(i) が供給されて〔数2〕、〔数3〕の演算を行い、該
演算結果であるErrI(i,k)とErrQ(i,k) をそれぞれ出
力する条件付複素除算回路を具えてなることを特徴とす
るものである。
に、前記第1の平均化回路の出力信号fi0(i) および前
記第2の平均化回路の出力信号fq0(i) が供給されて自
乗和をとる自乗和回路を具え、該自乗和回路の出力fp
(i)またはfa(i) を用いて主波の自動利得調整を行うよ
うにしたことを特徴とするものである。
実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。図1
は、本発明による回り込みキャンセラの一実施形態を示
している。本実施形態は、図4に示した中継放送装置に
本発明を適用したものである。
術の項で説明した従来の回り込みキャンセラ(図6)と
比較すれば明らかなように、本発明回り込みキャンセラ
は、図6に示すキャンセル残差演算回路10の部分の新
規な構成を発明したものであり、この構成によれば、回
り込みキャンセラのAFC回路、APC回路およびAG
C回路への要求性能を大幅に緩和し、あるいはAFC回
路やAPC回路を用いないで回り込みの除去精度を大幅
に向上させるとともに、回り込みキャンセラが低コスト
化されるという従来にない効果が得られる。
のFIRフィルタ係数生成回路5で、複素除算回路
(A)9までは、図6と全く同じである。この複素除算
回路(A)9の出力信号は、本実施形態において2分岐
され、その分岐された一方は複素除算回路(B)13に
直接入力される。また、その他方の複素平均化回路14
を介して同じく複素除算回路(B)13に入力される。
における主波(遅延プロファイル上の遅延がゼロの成
分)f0 (i) が求められる。本例では、観測点Pにおけ
る受信信号にはe(i) なる周波数/位相誤差が含まれて
いるものとし、FFTまたはDFT8の出力において
は、S(i,k) e(i) として受信されるものとする。従っ
て、観測点Pの回り込み伝達関数をF(i,k) とし、周波
数・位相誤差を含まない真の回り込み伝達関数をF′
(i,k) とすれば、F(i,k) =F′(i,k) であるから次式
が成立する。
記の除算を行い、さらに、次段の減算器15において基
準振幅(1,0)(複素表示)からの減算を行なうと、
Err(i,k) を得る。
次式で与えられる。
て、(9)式の演算過程においてe(i) が打ち消される
ことが理解できる。
実施形態を示している。なお、ここまでの説明では、信
号は全て複素数として記述したが、以下では、複素数を
展開し、実部信号と虚部信号とに分けて記述する。ま
ず、これまで述べたF(i,k) を実部と虚部とに分けて、
それぞれFI(i,k) ,FQ(i,k) と定義する。図2にお
いて、実部信号FI(i,k) は、3分岐されて回り込み特
性演算回路16、平均化回路17および自乗和回路18
にそれぞれ入力される。また虚部信号FQ(i,k) も、3
分岐されて、自乗和回路18、条件付複素除算回路16
および平均化回路19にそれぞれ入力される。
fi0(i) を得る。
る。
を得る。
、fi0(i) 、FP(i,k) 、FQ(i,k) およびfq
0(i)を当該回路に入力して次式の演算を行い、ErrI
(i,k)、ErrQ(i,k) を得る。
に別の実施形態を示している。なお、本実施形態は、上
述の図2に示した回り込みキャンセラに主波に対するA
GC機能を付加したことを特徴としている。図3におい
て、平均化回路17,19の各出力信号fi0(i) 、fq0
(i) がともに自乗和回路20に供給され、二乗和の結果
fp(i)がAGC回路に送られる。この構成以外の回路構
成は、図2に示したものと全く同じである。
号の演算は図3に示した実施形態の場合と同じである
が、式(11)、式(12)のfi0(i) 、fq0(i) の自
乗和を求めることで次式の主波の電力fp(i)を求める回
路を具備した点が、本実施形態の特徴となっている。
り、
(i) が一定となるようAGC回路を構成すれば、主波に
対するAGC機能を実現することができる。
路およびAGC回路に要求される性能を大幅に緩和し、
あるいはAFC回路やAPC回路を不要とすることがで
き、さらに、回り込みキャンセラのハードウェアを大幅
に簡略化することができる。また、回り込みキャンセラ
のコストを大幅に低減することができる。
誤差は複素除算によって打ち消されるため、観測点にお
ける回り込み伝達関数の精度をあげることができ、回り
込みキャンセラの性能が向上する。また、周波数誤差や
位相誤差のみならず、AGC回路によって除去しきれな
い振幅変動も複素除算によって打ち消すことができる。
トDQPSK−OFDM方式におけるπ/4シフトの位
相回転も複素除算によって打ち消すことができるため、
π/4シフトDQPSK−OFDM方式を採用した地上
デジタル放送の中継放送装置にも適用することが可能と
なる。
している。
示している。
形態を示している。
いた中継放送装置の構成例を示している。
いた中継放送装置の別の構成例を示している。
いる。
Claims (3)
- 【請求項1】 減算器と該減算器の減算端子に、その出
力信号が供給されるように実質的に接続された回り込み
信号の複製を発生するデジタル信号処理部とを少なくと
も具えてなり、前記減算器の被減算端子には前記回り込
み信号を含んでいる受信信号が実質的に供給され、前記
減算器の出力端子には中継放送機の入力端子が実質的に
接続され、そして前記デジタル信号処理部の入力端子に
は、前記中継放送機の入出力信号のいずれか一方の信号
が分岐されて実質的に供給されるように構成され、前記
デジタル信号処理部はデジタルフィルタと該フィルタの
タップ係数制御用の係数生成回路とで構成され、該係数
生成回路は実質的にFFTまたはDFT回路、複素除算
回路(A)、キャンセル残差演算回路、IFFTまたは
IDFT回路、および係数抽出回路を縦続接続してなる
回り込みキャンセラにおいて、 前記キャンセル残差演算回路は、当該回路に供給される
回り込み関数F′(i,k) ・e(i) を複素平均化する複素
平均化回路と、該複素平均化回路の出力信号f0(i) と前
記回り込み関数F′(i,k) ・e(i) とが供給されて 【数1】 の演算を行う複素除算回路(B)と、該複素除算回路
(B)の出力信号を基準信号から減算して減算結果Err
(i,k) を出力する減算器とを少なくとも具えてなること
を特徴とする回り込みキャンセラ。 - 【請求項2】 減算器と該減算器の減算端子に、その出
力信号が供給されるように実質的に接続された回り込み
信号の複製を発生するデジタル信号処理部とを少なくと
も具えてなり、前記減算器の被減算端子には前記回り込
み信号を含んでいる受信信号が実質的に供給され、前記
減算器の出力端子には中継放送機の入力端子が実質的に
接続され、そして前記デジタル信号処理部の入力端子に
は、前記中継放送機の入出力信号のいずれか一方の信号
が分岐されて実質的に供給されるように構成され、前記
デジタル信号処理部はデジタルフィルタと該フィルタの
タップ係数制御用の係数生成回路とで構成され、該係数
生成回路は実質的にFFTまたはDFT回路、複素除算
回路(A)、キャンセル残差演算回路、IFFTまたは
IDFT回路、および係数抽出回路を縦続接続してなる
回り込みキャンセラにおいて、 前記キャンセル残差演算回路は、当該回路に供給される
回り込み関数の実部FI(i,k) と虚部FQ(i,k) のそれ
ぞれに対して平均化を行う第1、第2の平均化回路、前
記実部FI(i,k) および虚部FQ(i,k) の両方が入力さ
れて自乗和をとる自乗和回路、および前記実部FI(i,
k) 、前記第1の平均化回路の出力信号fi0(i) 、前記
自乗和回路の出力信号FP(i,k)、前記虚部FQ(i,k)
および前記第2の平均化回路の出力信号fq0(i) が供給
されて 【数2】 【数3】 の演算を行い、該演算結果であるErrI(i,k)とErrQ
(i,k) をそれぞれ出力する条件付複素除算回路を具えて
なることを特徴とする回り込みキャンセラ。 - 【請求項3】 請求項2記載の回り込みキャンセラにお
いて、該回り込みキャンセラはさらに、 前記第1の平均化回路の出力信号fi0(i) および前記第
2の平均化回路の出力信号fq0(i) が供給されて自乗和
をとる自乗和回路を具え、該自乗和回路の出力fp(i)ま
たはfa(i)を用いて主波の自動利得調整を行うようにし
たことを特徴とする回り込みキャンセラ。
Priority Applications (1)
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JP14788599A JP3787040B2 (ja) | 1999-05-27 | 1999-05-27 | 回り込みキャンセラ |
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JP2000341238A true JP2000341238A (ja) | 2000-12-08 |
JP2000341238A5 JP2000341238A5 (ja) | 2006-03-30 |
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- 1999-05-27 JP JP14788599A patent/JP3787040B2/ja not_active Expired - Lifetime
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