JP2001285167A - 中継装置 - Google Patents

中継装置

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JP2001285167A
JP2001285167A JP2000096400A JP2000096400A JP2001285167A JP 2001285167 A JP2001285167 A JP 2001285167A JP 2000096400 A JP2000096400 A JP 2000096400A JP 2000096400 A JP2000096400 A JP 2000096400A JP 2001285167 A JP2001285167 A JP 2001285167A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で受信信号と送信信号の周波数を
一致させることができ、しかも回り込み除去機能を良好
に発揮させる。 【解決手段】 中継装置10において、回り込み除去機
能を有するキャンセラ22の前段にて、該キャンセラ2
2への入力信号に含まれる周波数誤差を検出し、それを
同入力信号から除去する。また、検出された周波数誤差
をキャンセラ22の後段で再び付加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は中継装置に関し、特
に単一周波数ネットワークに適用可能な中継装置に関す
る。
【0002】
【背景技術】次世代ディジタルテレビ放送では単一周波
数ネットワーク(SFN;Single Frequency Network)
の採用が計画されている。SFNにおいては、中継局に
て受信信号と送信信号の周波数を同一とする必要があ
る。図5は、受信信号と送信信号の周波数を同一とする
ことができる中継装置の構成例を示す図である。同図に
示す中継装置100において、フィルタ16及びフィル
タ30は高調波を除去する機能を有する。受信信号は乗
算器14にてローカル発振器12から供給されるローカ
ル周波数信号と複素乗算されるようになっており、ここ
でローカル周波数だけ周波数が下げられる。フィルタ1
6及び増幅器26は、受信信号の搬送周波数f1と当該
中継装置100のローカル周波数(f1+Δf)とに
差、すなわち周波数誤差Δfが生じている場合にも信号
が通過できるよう、共に通過帯域が調整されている。な
お、増幅器26は、その増幅度の検出や補正をペースバ
ンド帯のような低い周波数帯にて行う方が特性上安定す
るが、中継装置100の利得設計によってはフィルタ3
0の後段にも設置するようにできる。
【0003】ここで中継装置100における周波数変換
の様子を、具体的な回路構成例を示して説明する。な
お、ここでは周波数情報にのみ着目し、振幅の変化につ
いては無視して考える。図6は、図5におけるフィルタ
30の前段までの構成を詳細に示す図である。同図にお
いて乗算器14p,14q及び位相器14fは乗算器1
4(図5)に対応し、乗算器28p,28q、位相器2
8f及び加算器28aは乗算器28(図5)に対応す
る。同図に示す中継装置100では、cos(ω1t)
なる受信信号SAを、cos(ω2t+θ)なるローカ
ル発振器12の出力信号SBを用いて周波数変換(直交
検波)している。受信信号SAは乗算器14p,14q
に分配され、乗算器14pにはローカル発振器12から
の出力信号SBが供給される。ローカル発振器12から
の出力信号SBは移相器28fにも供給されており、そ
こで位相がπ/2シフトされ、図示は省略するがさらに
振幅が反転され(−1倍)、その結果が乗算器28qに
供給される。このとき、乗算器14p,14qの出力信
号SC,SDはそれぞれ次式(1)及び(2)で表され
る。
【0004】
【数1】 SC=cos(ω1t)×cos(ω2t+θ) =[cos{(ω1+ω2)t+θ}+cos{(ω1-ω2)t-θ}]/2 …(1) SD=cos(ω1t)×-sin(ω2t+θ) =-[sin{(ω1+ω2)t+θ}-sin{(ω1-ω2)t-θ}]/2 …(2) 式(1)及び(2)における第1項の高周波成分はフィ
ルタ16にて除去され、式(1)及び(2)の第2項が
それぞれ出力される。すなわち、出力には、△ω(=ω
1−ω2)なる周波数誤差が含まれている。この信号は
増幅器26に供給されており、そこで利得制御が行われ
る。増幅器26の出力信号SE,SFは、送信信号搬送
周波数であるローカル発振器12の出力信号SBによっ
て周波数変換(直交変調)が施されると、その出力信号
SG,SHは次式(3)及び(4)で表される。ここで
はπ/2移相された信号に対する振幅の−1倍は行わな
い。
【0005】
【数2】 SG=cos(△ωt-θ)×cos(ω2t+θ) =[cos(△ω+ω2)t+cos(△ω-ω2)t-2θ]/2 …(3) SH=sin(△ωt-θ)×sin(ω2t+θ) =[cos(△ω+ω2)t-cos(△ω-ω2)t-2θ]/2 …(4) その後、出力信号SG,SHは加算器28aにて加算さ
れ、次式(5)に示される送信信号SIが出力される。
この送信信号SIはフィルタ30に供給される。同式
(5)より、送信信号搬送周波数は受信信号搬送周波数
と一致しており、SFNが成立することが分かる。
【0006】
【数3】 SI=SG+SH =cos(△ω+ω2)t=cos(ω1t) …(5) また、受信信号と送信信号との搬送周波数が同一である
というSFNの性質上、送信信号が受信信号に回り込む
現象が生じる。このため、この回り込みを除去又は低減
しないと、中継装置100にて発振状態に陥る事もあ
り、回り込み成分をキャンセルする機能が実際には必要
となる。この回り込みが発生している場合のスペクトル
例を図7に示す。同図によれば、回り込みが無い場合に
は受信信号の振幅が一定しているのに対し、回り込みが
生じている場合には受信信号の振幅が周期的に上昇する
ことが分かる。
【0007】このような回り込み成分に対するキャンセ
ラとしては、例えば図8又は図9に示される構成が考え
られる。図8に示されるキャンセラ22aは、加算器4
4と、レプリカ生成部46と、遅延メモリ48と、相関
部50とを含んで構成されている。相関部50では送信
信号と受信信号との相関によって回り込み成分を推定す
る。そして、遅延メモリ48では送信信号を一定時間記
憶するようにしており、レプリカ生成部46では遅延さ
せた送信信号に対してその推定結果を反映して回り込み
成分の複製(レプリカ)を生成し、それを加算器44に
て受信信号から差し引いている。こうして受信信号から
回り込み成分をキャンセルしている。
【0008】一方、図9に示されるキャンセラ22b
は、加算器44と、レプリカ生成部46と、遅延メモリ
48と、FFT部52と、パイロットシンボル抽出部5
4と、歪み抽出部56と、平均化処理部58とを含んで
構成されている。同図に示されるキャンセラ22bは、
受信信号にパイロットシンボルと呼ばれる既知信号が含
まれている場合に適用可能である。ここでは受信信号が
次世代ディジタルテレビ放送にて採用が計画されている
OFDM(直交周波数多重変調)方式により変調されて
おり、FFT部52で受信信号から各周波数成分が抽出
される。パイロットシンボル抽出部54では、それら周
波数成分からパイロットシンボルを抽出する。このパイ
ロットシンボルは歪み抽出部56に送られる。歪み抽出
部56はパイロットシンボルが既知のシンボルからどれ
だけ異なっているかを調べることにより、歪み情報を生
成する。歪み情報は平均化処理部58で周波数領域及び
時間領域において平均化され、その平均化された歪み情
報がレプリカ生成部46に供給される。レプリカ生成部
46では、その歪み情報に基づき、図8に示されるキャ
ンセラ22aと同様、遅延メモリ48に保持しておいた
送信信号を用いてレプリカを生成し、それを加算器44
に供給する。加算器44では受信信号からレプリカが引
き去られるようになっており、こうして回り込み成分を
キャンセルすることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図8又は図9に示され
るキャンセラ22a,22bにより、回り込み成分を抑
圧又は除去することが可能となるものの、前述した周波
数変換により、キャンセラ22a,22bの入力信号に
は周波数誤差が含まれてしまう。そして、このように入
力信号に周波数誤差が含まれる場合には、キャンセラ2
2a,22bの性能が劣化してしまうという問題があ
る。
【0010】例えば図8に示されるキャンセラ22aで
は、相関部50にて回り込み成分を推定するためある時
間幅にて相関処理を行うが、周波数誤差によって、その
時間幅に亘ってサンプル間の位相変化が生じると、例え
ば360度に亘る位相変化が発生している場合には、相
関出力が零になってしまい、相関処理として何も得られ
ない状況が発生しうる。また、図9に示されるキャンセ
ラ22bでは、既知信号(パイロットシンボル)の位相
変化が周波数誤差によっても変化し、歪み推定として誤
った結果を出力してしまうという問題がある。
【0011】そのため、キャンセラ22a,22bの入
力信号に対しては、予め周波数誤差の除去又は抑圧を施
しておく必要がある。図10は、キャンセラ22に入力
される受信信号から周波数誤差を除去又は抑圧すること
のできる中継装置の構成例を示す図である。同図に示す
中継装置100aは、図5に示す中継装置100に比
し、キャンセラ22の前段に周波数誤差除去手段が設け
られている点が異なる。周波数誤差除去手段は、具体的
には乗算器20と周波数誤差検出部60とから構成され
る。乗算器20は、フィルタ16とキャンセラ22との
間に設けられる。周波数誤差検出部60は、キャンセラ
22の入力信号を取得し、その信号に基づいて乗算器2
0からの出力信号に含まれる周波数誤差を検出する。そ
して、その周波数誤差に対応する信号を乗算器20に供
給する。こうして、フィルタ16からの出力信号から周
波数誤差が除去又は抑圧されるようになっている。周波
数誤差検出部60は、例えばOFDMを適用する場合、
1OFDMシンボル毎というように定期的に検出処理を
行う。周波数誤差の検出方法としては従来公知の技術を
適用することができる。
【0012】しかしながら、実際には同図に示す中継装
置100aではキャンセラ22の入力に含まれる周波数
誤差を抑圧することにより該キャンセラ22を所望の性
能とできたとしても、次のような問題がある。すなわ
ち、キャンセラ22の出力においては周波数誤差が抑圧
されたままであるため、上式(3)及び(4)において
△ω≒0となる。このため、それを乗算器28で送信周
波数に変換すると、送信信号搬送波周波数としてはω2
(ω1≠ω2)にて送信することとなり、SFNが成立
しなくなってしまう問題がある。
【0013】この点、図11に示す構成によれば、かか
る問題を解決することができる。同図に示す中継装置1
00bでは、周波数誤差検出部60が、キャンセラ22
の入力信号に基づいて該信号に含まれる周波数誤差を検
出する。この検出結果は平均化処理部64にて時間領域
及び周波数領域で平均化される。そして、その結果はD
/A変換器62によりアナログ信号に変換される。この
アナログ信号はローカル発振器12に供給されており、
ローカル発振器12は該アナログ信号に基づいてローカ
ル周波数と受信信号搬送波周波数との差、すなわち周波
数誤差を零にするよう出力信号の周波数を制御する。こ
うすれば、乗算器14と乗算器28とで同じ周波数の信
号を用いて周波数変換し、その他で周波数変換を行わな
いので、SFNを成立させることができる。
【0014】しかしながら、このような構成で例えばロ
ーカル発振器12の生成周波数をN倍(Nは正の実数)
して受信信号と送信信号の周波数変換用の周波数を用意
している場合には、検出した周波数誤差を1/N倍して
(図11では周波数誤差検出部60で1/N処理を想
定)し、平均化処理部64での平均化処理後にローカル
発振器12の周波数を制御する必要がある。しかしなが
ら、この場合、1/N倍の処理をしても所望の周波数誤
差除去性能が得られるような周波数誤差の推定精度が必
要となり、実現性の点で問題がある。例えばディジタル
信号処理をする場合には多くのビット数が必要となり、
さらに量子化誤差も小さく抑えなければならない。さら
に、ローカル発振器12における出力周波数制御につい
ては、D/A変換器62を介するアナログ信号制御が必
要であるため、周囲温度などによる制御の不安定という
問題もある。
【0015】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あって、その目的は、簡易な構成で受信信号と送信信号
の周波数を一致することができ、しかも回り込み除去機
能を良好に発揮させることのできる中継装置を提供する
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、受信信号の周波数を所定周波数だけ下げる第1の周
波数変換手段と、前記第1の周波数変換手段により周波
数変換された受信信号に含まれる周波数誤差を検出する
周波数誤差検出手段と、前記周波数誤差検出手段により
検出される周波数誤差を前記第1の周波数変換手段によ
り周波数変換された受信信号から除去する周波数誤差除
去手段と、前記周波数誤差除去手段により周波数誤差が
除去された受信信号に含まれる回り込み成分を除去する
回り込みキャンセラと、前記回り込みキャンセラにより
回り込み成分が除去された受信信号に前記周波数誤差検
出手段により検出される周波数誤差を再び付加する周波
数誤差付加手段と、前記周波数誤差付加手段により周波
数誤差が付加された受信信号の周波数を前記所定周波数
だけ再び上げる第2の周波数変換手段と、を含むことを
特徴とする。
【0017】本発明によれば、周波数誤差除去手段によ
り周波数誤差が除去された信号が回り込みキャンセラに
より処理される。このため、回り込み成分を好適に除去
することができるようになる。また、周波数誤差除去手
段により除去された周波数誤差が周波数誤差付加手段に
より再度付加されるので、第2の周波数変換手段により
所定周波数だけ周波数を上げることにより、SFNを成
立させることができるようになる。
【0018】また、本発明の一態様では、前記周波数誤
差付加手段は、複数回に分けて前記周波数誤差を付加す
る。こうすれば、周波数通過帯域が比較的狭い信号処理
手段を中間で利用することができるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づき詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の実施の形態に係る中継装
置の構成を示す図である。同図に示す中継装置10はロ
ーカル発振器12と、乗算器14と、フィルタ16,3
0と、乗算器20,24,28と、キャンセラ22と、
増幅器26と、周波数誤差検出部18とを含んで構成さ
れている。この中継装置10の特徴的なところは、キャ
ンセラ22の前段及び後段に乗算器20及び乗算器24
がそれぞれ設けられ、周波数誤差検出部18で検出され
た周波数誤差がキャンセラ22の前段で一旦除去又は抑
圧され、後段で再び付加されるところである。その他の
構成については、図10に示される中継装置100a等
と同様であるので、ここでは同一構成については同一符
号を付し、詳細な説明を省略する。
【0021】同図において、周波数誤差検出部18はキ
ャンセラ22に対する入力信号を取得し、それに基づい
て該入力信号に含まれる周波数誤差を検出する。周波数
誤差の検出方法は種々の公知技術を適用することができ
る。例えばOFDM方式を対象とする場合には次のよう
な方法も適用可能である。図2は一般的なOFDM信号
の構成を示したものであって、OFDM方式に固有なガ
ードインターバルと呼ばれる部分が、各OFDMシンボ
ルの先頭部に複写されている。このガードインターバル
と呼ばれる部分は、前シンボルからの符号間干渉対策と
して用意されているものであるが、その複写元が各OF
DMシンボルの後部にTe(有効シンボル時間)だけ離
れて存在しているため、両者の相関をとることにより周
波数誤差の推定が可能となる。図3は、この方法を適用
した周波数誤差検出部18の構成例を示す図である。同
図に示す周波数誤差検出部18はTe遅延部70及び相
関検出部72を含んで構成されており、Te遅延部70
は受信信号に有効シンボル時間Teだけ遅延を与える。
相関検出部72はこの遅延を与えた受信信号と現時点の
受信信号との相関量を検出する。こうすると、Teの間
隔で相関ピークを得ることができる。そして、その相関
検出を複素信号にて行えば、受信信号に周波数誤差が含
まれる場合には、Teの間隔で相関ピークにおける位相
が推移する様子を検知することができる。相関検出部7
2では、この位相推移量に基づいて周波数誤差を推定す
ることができる。
【0022】このようにして周波数誤差検出部18が周
波数誤差を検出すると、それに対応する信号が乗算器2
0に供給され、周波数誤差の除去又は抑圧が行われる。
それととともに、周波数誤差検出部18からの出力信号
は乗算器24にも供給される。乗算器24に対しては、
乗算器20に供給する場合の逆符号の角周波数信号が供
給される。こうして、乗算器24にて再び周波数誤差を
付加することができる。この結果、この信号を乗算器2
8にて周波数変換することで、受信信号と送信信号の周
波数を同一とすることができ、SFNを成立させること
ができる。なお、同図に示されるキャンセラ22として
は、例えば図8又は図9に示されるキャンセラ22a又
は22bをそのまま適用可能である。
【0023】キャンセラ22での処理をディジタル信号
により行う場合には、周波数誤差情報として、その周波
数誤差によって生じる位相変動を1サンプル毎に表現で
きるよう、1サンプル毎の位相変化に対応した位相情報
を用意すればよい。そして、乗算器28にて送信側の周
波数変換を行う以前にアナログ信号化を図ればよい。
【0024】また、フィルタ16の出力に対してディジ
タル化し、或いはフィルタ30の前段側でもディジタル
化が可能であり、周波数誤差検出部18での処理、キャ
ンセラ22での処理、及び乗算器24での処理をディジ
タル信号にて処理した後、アナログ信号化して乗算器2
8にて送信側の周波数変換を行うようにするようにして
もよい。また、キャンセラ22の出力に対する周波数誤
差の反映は、増幅器26をディジタル化する場合にはそ
の増幅出力に対して行ってもよい。
【0025】さらには、例えば増幅器26の通過帯域が
周波数誤差を十分に通過出来ないような場合、図4に示
される中継装置10aのように、増幅器26の前段側に
設けられた乗算器24と後段側に設けられた乗算器25
とで、分割して周波数誤差を付加するようにしてもよく
(同図においてαは0を含めた正の実数)、増幅器26
の後段側の乗算器25でのみ周波数誤差を付加するよう
にしてもよい。加えて、増幅器26がベースバンド帯に
は存在せず、乗算器28における送信側の周波数変換後
に設置されている場合、キャンセラ22の出力に対して
周波数誤差を付加すればよい。
【0026】なお、以上の説明はディジタル信号処理を
対象にしているが、アナログ信号処理を採用するように
してもよい。ただ、一般にアナログ信号における処理に
比べてディジタル信号処理の方が安定性の面から有利で
ある。
【0027】また、中継装置10及び10aでは、受信
信号を1段でベースバンド帯に変換し、キャンセラ22
の出力信号は1段の直交変調にて送信周波数に変換する
ようにしたが、受信側も送信側も共通のローカル発振器
を用いるのであれば、無線周波数とベースバンド帯の間
にIF帯への変換を含める構成としてもよい。
【0028】また、キャンセラ22等での信号処理は必
ずしもベースバンド帯で行う必要はない。例えば、IF
帯にてキャンセラ22を動作させ、ベースバンド帯には
変換しない場合、IF帯、即ち最後の周波数変換をした
段階で周波数誤差を検出し、IF帯におけるキャンセラ
22の出力信号に対して周波数誤差を付加するようにし
てもよい。
【0029】以上説明した中継装置10,10aによれ
ば、回り込み除去用のキャンセラ22は周波数誤差が
零、或いは十分に抑圧された状態で動作することができ
るようになり、また、キャンセラ22の出力に対して再
度周波数誤差を付加させるという構成をとるため、装置
における周波数誤差が生じていてもSFNを成立させる
ことができる。
【0030】さらに周波数誤差の除去及び付加をディジ
タル信号にて行えば、周波数誤差に応じた位相量も含め
て安定処理が可能となり、従来のアナログ信号による周
波数誤差制御で生じていた制御不安定の問題も回避でき
る。
【0031】また、周波数誤差の除去及び付加を、送受
信に共通のローカル発振器12に直接帰還させないよう
にしたため、周波数誤差推定精度に対しても1/N倍操
作を考慮した精度要求を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る中継装置の構成を
示す図である。
【図2】 OFDM信号の構成を示す図である。
【図3】 周波数誤差検出部の構成を示す図である。
【図4】 本発明の他の実施の形態に係る中継装置の構
成を示す図である。
【図5】 背景技術に係る中継装置の構成を示す図であ
る。
【図6】 図5に示す中継装置の一部構成を詳細に示す
図である。
【図7】 回り込みが生じた場合の受信信号の振幅変動
を示す図である。
【図8】 回り込みキャンセラの構成を示す図である。
【図9】 他の回り込みキャンセラの構成を示す図であ
る。
【図10】 背景技術に係る周波数誤差除去機能を備え
た中継装置の構成を示す図である。
【図11】 背景技術に係る周波数誤差除去機能を備え
た他の中継装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
10,10a 中継装置、12 ローカル発振器、1
4,20,24,28乗算器、16,30 フィルタ、
18,18a 周波数誤差検出部、22 (回り込み)
キャンセラ、26 増幅器、70 Te遅延部、72
相関検出部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号の周波数を所定周波数だけ下げ
    る第1の周波数変換手段と、 前記第1の周波数変換手段により周波数変換された受信
    信号に含まれる周波数誤差を検出する周波数誤差検出手
    段と、 前記周波数誤差検出手段により検出される周波数誤差を
    前記第1の周波数変換手段により周波数変換された受信
    信号から除去する周波数誤差除去手段と、 前記周波数誤差除去手段により周波数誤差が除去された
    受信信号に含まれる回り込み成分を除去する回り込みキ
    ャンセラと、 前記回り込みキャンセラにより回り込み成分が除去され
    た受信信号に前記周波数誤差検出手段により検出される
    周波数誤差を再び付加する周波数誤差付加手段と、 前記周波数誤差付加手段により周波数誤差が付加された
    受信信号の周波数を前記所定周波数だけ再び上げる第2
    の周波数変換手段と、 を含むことを特徴とする中継装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の中継装置において、 前記周波数誤差付加手段は、複数回に分けて前記周波数
    誤差を付加することを特徴とする中継装置。
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