JPH07154129A - Lms方式のアダプティブアレイアンテナ装置 - Google Patents

Lms方式のアダプティブアレイアンテナ装置

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JPH07154129A
JPH07154129A JP5298274A JP29827493A JPH07154129A JP H07154129 A JPH07154129 A JP H07154129A JP 5298274 A JP5298274 A JP 5298274A JP 29827493 A JP29827493 A JP 29827493A JP H07154129 A JPH07154129 A JP H07154129A
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signal
pilot
pilot signal
array antenna
adaptive array
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JP5298274A
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Hitoshi Ooshima
等志 大島
Kazuhiro Miyatsu
和弘 宮津
Hidehiko Eguchi
日出彦 江口
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Nippon Motorola Ltd
Motorola Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 LMS方式のアダプティブアレイアンテナ装
置においてフェージングの影響を受けても妨害信号を除
去して希望信号を良好に受信する。 【構成】 所定間隔毎にデータ信号と時分割多重化され
たパイロット信号を含む電波信号が複数のアンテナから
受信され、複数のアンテナ各々で受信された電波信号に
重み付け係数を個別に乗算手段において乗算し、更にそ
れら各出力信号を加算手段により加算した信号から時分
割多重化されたパイロット信号を抽出してその抽出した
パイロット信号に基づいて加算手段の出力信号の位相及
び振幅を補償して基準信号を発生する。 【効果】 パイロット信号が含まれる帯域のうちの一部
帯域がフェージングの影響により失われても受信信号か
らパイロット信号を抽出することができ、希望信号の受
信動作を開始したときにフェージングの影響を受けても
妨害信号を除去して希望信号を良好に受信することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動通信システム等の
受信装置に用いられるLMS方式のアダプティブアレイ
アンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通信電波に対する干渉信号等の妨害信号
を受信側で除去する装置としてアダプティブアレイアン
テナ装置がある。アダプティブアレイアンテナ装置は図
1に示した指向性パターンから分かるように妨害信号の
到来方向に自動的に零感度点を形成することにより、そ
れら妨害信号を除去する機能を有している。この機能を
用いるためには電波信号のうちの受信すべき希望信号と
除去すべき妨害信号とを区別するために希望信号につい
ての事前情報が必要となる。事前情報として希望信号の
時間波形を用いたLMS(Least Mean Square)方式、
希望信号の到来方向を用いたMSN(Maximum Signal t
o Noise Radio)方式、希望信号の放射電力を用いたP
I(Power Inversion)方式とが知られている。
【0003】従来のLMS方式のアダプティブアレイア
ンテナ装置は、図2に示すように複数のアンテナ111
〜11n(nは2以上の整数)各々に係数乗算器121
12nが接続され、アンテナ111〜11nによる受信R
F信号に個別に重み付けがされるようになっている。乗
算器121〜12nの各出力信号が加算器13によって合
成され、それが受信機に供給されると共に基準信号発生
回路14に供給される。基準信号発生回路14は希望信
号と妨害信号とを区別するために希望信号とは相関が強
くかつ妨害信号とは相関の弱い基準信号を発生する。基
準信号と加算器13の出力信号との差が減算器15にお
いて採られ、その差信号が制御回路16に供給される。
制御回路16は差信号に応じて乗算器121〜12n各々
の乗算係数を設定することにより妨害信号成分を打ち消
すように重み付け制御を行なう。これにより、希望信号
の到来方向に感度が最大となり妨害信号の到来方向に感
度が最小となり、妨害信号を除去しつつ希望信号を受信
RF信号として得ることができるのである。
【0004】ところで、基準信号を発生するために希望
信号において図3に示すように伝送すべきデータ信号と
は異なる所定の周波数域にパイロット信号を含ませる周
波数分割多重化が行なわれている。よって、受信信号中
から所定の周波数域のパイロット信号を抽出することに
より希望信号と妨害信号とを区別することができるの
で、適切な基準信号を発生することができるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、希望信
号の所定の周波数域に挿入されたパイロット信号を用い
たLMS方式のアダプティブアレイアンテナ装置におい
ては、図4に示すように希望信号の所定の周波数域が周
波数選択性のフェージングの影響を希望信号の受信動作
を開始したときに受けると、パイロット信号を抽出する
ことが不可能になる。よって、適切な基準信号を発生す
ることができず、妨害信号を除去して希望信号を良好に
受信することができないことが生じるという問題点があ
った。
【0006】そこで、本発明の目的は、フェージングの
影響を受けても妨害信号を除去して希望信号を良好に受
信することができるLMS方式のアダプティブアレイア
ンテナ装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のLMS方式のア
ダプティブアレイアンテナ装置は、複数のアンテナと、
複数のアンテナ各々で受信された電波信号に重み付け係
数を個別に乗算する乗算手段と、乗算手段の各出力信号
を加算してアンテナ装置の出力信号とする加算手段と、
加算手段の出力信号から予め定められた内容を示すパイ
ロット信号を抽出する抽出手段と、抽出手段によって抽
出されたパイロット信号に基づいて加算手段の出力信号
を補償して基準信号を発生する基準信号発生手段と、加
算手段の出力信号と基準信号との差信号を算出する減算
手段と、差信号が最小になるように乗算手段の各重み付
け係数を制御する制御手段とからなるLMS方式のアダ
プティブアレイアンテナ装置であって、電波信号にはパ
ターン信号が所定間隔毎にデータ信号と時分割多重化さ
れて含まれ、抽出手段は時分割多重化されたパイロット
信号を抽出することを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明のLMS方式のアダプティブアレイアン
テナ装置によれば、所定間隔毎にデータ信号と時分割多
重化されたパイロット信号を含む電波信号が複数のアン
テナから受信されるので、複数のアンテナ各々で受信さ
れた電波信号に重み付け係数を個別に乗算手段において
乗算し、更にそれら各出力信号を加算手段により加算し
た信号から時分割多重化されたパイロット信号を抽出し
てその抽出したパイロット信号に基づいて加算手段の出
力信号の位相及び振幅を補償して基準信号を発生するこ
とが行なわれる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳
細に説明する。本発明によるアダプティブアレイアンテ
ナ装置を備えた移動通信システムにおいて、送信装置は
例えば、16QAM(16-level Quadrature Amplitude M
odulation)変調部を有し、当該変調方式に準じた変調信
号を伝搬経路を通じて受信装置に送信する。かかる伝搬
経路においては、送信された信号がフェージング(Fadi
ng)歪を受けることとなる。この伝搬経路を経た送信信
号は、受信装置においてアダプティブアレイアンテナ装
置で受信されると16QAM復調部に供給される。16
QAM復調部は受信信号に対して16QAMに準じた復
調をなすものであり、更に上記のフェージング歪による
信号の劣化を補償するためにフェージング補償部が設け
られている。
【0010】変調部でキャリアを変調する伝送データ信
号は1フレームを単位として送信される。伝送データ信
号は、図5に示すように連続するシンボル列すなわち所
定のタイムスロット毎にデータ信号が順に配列されて形
成される。更に、所定数のデータ信号毎にフェージング
歪を検出するためのパイロット信号(パイロットシンボ
ル)が挿入される。例えば1フレーム内には18個のパ
イロット信号が10タイムスロットおきに挿入される。
パイロット信号は予め定められた内容を有しており、複
素数で表わすことができる。
【0011】図6は本発明によるアダプティブアレイア
ンテナ装置を含む移動通信システムの端末の受信装置を
示している。この受信装置においては、複数のアンテナ
21 1〜21n各々に係数乗算器221〜22nが接続さ
れ、アンテナ211〜21nによる受信RF信号に個別に
重み付けがされる。乗算器221〜22nの出力には加算
器23が接続され、加算器23によって乗算器221
22nの各出力信号が合成される。加算器23の出力信
号が受信機30に供給されると共に基準信号発生回路2
4に供給される。基準信号発生回路24は2つの乗算器
25,26からなる。乗算器25は加算器23の出力信
号と後述のパイロット補間回路から位相補償信号とを乗
算する。乗算器26は乗算器25の出力信号とパイロッ
ト補間回路から振幅補償信号とを乗算する。乗算器26
の出力信号が基準信号であり、減算器27に供給され
る。減算器27は基準信号から加算器23の出力信号を
差し引いて差信号を得てそれを制御回路28に供給す
る。制御回路28は差信号に応じて乗算器221〜22n
各々の乗算係数を設定することにより重み付け制御を行
なう。
【0012】加算器23の出力信号をアンテナの受信R
F信号として受け入れる受信機30においては、16Q
AM復調のためのダウンコンバート部31が設けられ、
そこで受信信号をベースバンドまで落とすための周波数
変換、サンプリング及び量子化の信号処理が施される。
かかる信号処理されたベースバンド信号は、ミキサ33
に供給される。ミキサ33の出力信号はパルス整形フィ
ルタ34を経て、スロット内の各シンボルをサンプリン
グするためのシンボルサンプラ35に供給される。
【0013】ダウンコンバート部31の出力はタイミン
グ抽出部36に供給される。タイミング抽出部36は、
該前処理出力に基づいてフレーム及びビットの同期を推
定し、その同期をとるとともに、シンボルサンプラ35
におけるサンプルタイミングを生成し、これをシンボル
サンプラ35に与える。シンボルサンプラ35は、与え
られたサンプルタイミングに基づいてサンプリング処理
を行なう。
【0014】シンボルサンプラ35の出力信号はまた、
オフセット周波数を検知するためのAFC回路37へ供
給される。AFC回路37は、供給された信号から上記
プリアンブルを取り出し、搬送波の位相偏移(送信時と
受信時における位相ずれ)を検出し、その検出した位相
偏移を周波数偏差に変換し、この変換出力をループフィ
ルタを介してミキサ33に供給する。ミキサ33は、供
給された信号をAFC信号すなわちオフセット周波数に
応じた信号としてベースバンド信号に乗じる。これによ
り、送信装置と受信装置との間のキャリア周波数偏差が
補正されるのである。
【0015】シンボルサンプラ35の出力にはパイロッ
ト補間回路40が接続されている。パイロット補間回路
40は複素数をなすパイロット信号を抽出してパイロッ
ト信号各々からフェージング波形を推定すべく数値信号
を乗算してそれらの複素共役をとって位相補償信号を発
生すると共に、パイロット信号の各々の絶対値の自乗を
とりそれら絶対値の自乗を加算しかつ逆数をとることに
より振幅補償信号を発生する。
【0016】パイロット補間回路40においては、図7
に示すようにシンボルサンプラ35の出力信号からパイ
ロット信号を抽出するパイロットサンプラ41が設けら
れている。パイロットサンプラ41には図示してない
が、タイミング抽出部36からタイミング信号が供給さ
れる。パイロットサンプラ41の出力にはパイロット補
間フィルタ42が接続されている。パイロット補間フィ
ルタ42は、シフトレジスタ43、m個(ただしmは2
以上の整数)の乗算器451〜45m、数値発生器46及
び加算器47からなる。シフトレジスタ43はm個のパ
イロット信号をサンプル順に保持して各保持パイロット
信号を出力する。乗算器451〜45m各々は対応するシ
フトレジスタ43の保持出力に接続されている。数値発
生器46はクロック信号に同期してm個分の数値信号を
発生して対応する乗算器451〜45mに供給する。数値
信号は例えば、ベッセル関数に基づいた係数である。乗
算器451〜45m各々は供給される保持パイロット信号
と数値信号とを乗算し、その乗算結果の信号を加算器4
7に供給する。加算器47の出力に複素共役回路51が
接続されている。複素共役回路51の出力信号が位相補
償信号であり、位相補償回路38と共に上記の基準信号
発生回路24の乗算器25に供給される。
【0017】シフトレジスタ43には振幅補償信号を発
生する絶対値自乗回路44が接続されている。絶対値自
乗回路44はm個の乗算器481〜48m及び加算器49
からなる。乗算器481〜48m各々は対応するシフトレ
ジスタ42の保持出力に接続され、供給される保持パイ
ロット信号を自乗し、その自乗結果の信号を加算器49
に供給する。加算器49には逆数回路52が接続されて
いる。逆数回路52の出力信号は振幅補償信号であり、
振幅補償回路39と共に上記の基準信号発生回路24の
乗算器26に供給される。
【0018】位相補償回路38及び振幅補償回路39は
シンボルサンプラ35の出力に直列に接続されている。
位相補償回路38及び振幅補償回路39は共に乗算器か
らなり、位相補償回路38はシンボルサンプラ35から
出力されるデータ信号に位相補償信号を乗算する。振幅
補償回路39は位相補償回路38から出力される位相補
償されたデータ信号に振幅補償信号を乗算する。振幅補
償回路39の出力信号がフェージング補償された信号と
して判定回路50に供給される。判定回路50は供給さ
れるデータ信号を基準値と比較してデータ信号が論理0
及び1のいずれであるかを判定し、判定回路50の出力
信号が復調された信号となる。なお、位相補償回路3
8、振幅補償回路39及びパイロット補間回路40がフ
ェージング補償部を構成している。
【0019】かかる構成の受信装置において、アンテナ
211〜21n各々で受信された信号は乗算器221〜2
nを介して加算器23にて加算される。その加算され
た受信信号は受信機30に供給される。受信機30に供
給された受信RF信号はダウンコンバート部31におい
て周波数変換、サンプリング及び量子化の信号処理が施
されてベースバンド信号としてミキサ33に供給され
る。ミキサ33においてAFC信号と混合された後、パ
ルス整形フィルタ34に供給される。パルス整形フィル
タ34の出力信号のスロット内の各シンボルがシンボル
サンプラ35においてタイミング抽出部36からのタイ
ミング信号に応じてサンプリングされる。
【0020】シンボルサンプラ35から出力されるシン
ボル単位の信号は更にパイロットサンプラ41において
パイロット信号のみが抽出される。抽出されたパイロッ
ト信号はシフトレジスタ43に順次保持され、新たにパ
イロット信号が抽出される毎に既に保持されているパイ
ロット信号はシフトする。シフトレジスタ43に保持さ
れたパイロット信号は対応する乗算器451〜45mに供
給され、乗算器451〜45mにおいて数値発生器46か
らの数値信号と乗算される。これら乗算結果は加算器4
7によって全て加算され、その加算結果の複素共役が複
素共役回路51でとられる。その複素共役が位相補償信
号となる。また、シフトレジスタ43に保持されたパイ
ロット信号は対応する乗算器481〜48mにも供給さ
れ、乗算器481〜48mにおいて自乗される。これによ
り、パイロット信号の各々の絶対値の自乗がとられるの
である。これら乗算器481〜48mによる自乗結果は加
算器49によって全て加算され、その加算結果の逆数が
逆数回路52でとられて振幅補償信号となる。
【0021】位相補償信号は位相補償回路38にてデー
タ信号に乗算されることによりデータ信号を位相シフト
させる。位相補償回路38において位相補償されたデー
タ信号は振幅補償回路39にて振幅補償信号と乗算され
ることにより振幅補償される。受信信号はフェージング
の影響を受けているのでその位相及び振幅周波数特性が
変動している。受信信号の振幅変動について説明する
と、例えば、送信信号が図8(a)に示すように形成さ
れているとすると、伝搬経路においてフェージングの影
響を受けて受信信号の振幅は例えば、図8(b)に示す
ように変動する。よって、受信パイロット信号は図8
(c)に示すように抽出される。この受信パイロット信
号から位相補償回路38において伝搬経路におけるフェ
ージング波形を図8(d)に示すように推定するのであ
る。受信データ信号は図8(e)に示すように変動して
いるので、振幅補償信号と乗算して図8(f)に示すよ
うにフェージングの影響を除去するように振幅補償され
るのである。
【0022】更に、位相補償信号及び振幅補償信号は基
準信号発生回路24の乗算器25,26に供給されるの
で、加算器23から出力された受信RF信号は位相補償
信号と乗算器25にて乗算され、その乗算結果は更に振
幅補償信号と乗算器26にて乗算される。よって、パイ
ロット信号が得られる希望信号に対してはその位相及び
振幅が補償され、乗算器26の乗算結果は希望信号の基
準信号として得られることになる。この基準信号と加算
器23から出力された受信RF信号との差である差信号
が減算器27から得られるので、制御回路28は差信号
が最小になるように乗算器221〜22n各々の乗算係数
を調整するのである。
【0023】送信信号中のパイロット信号は図5に示し
たように時間領域で、すなわち時分割多重化により挿入
されているので、パイロット信号の周波数特性は図9に
示すようにデータ信号とほぼ同一の帯域となっている。
これにより、図10に示すように希望信号の所定の周波
数域が周波数選択性のフェージングの影響を受けてもパ
イロット信号の一部が失われるだけであり、上記のパイ
ロットサンプラ41は失われなかったパイロット信号を
十分に抽出することができるので、位相補償信号及び振
幅補償信号は基準信号発生回路24の乗算器25,26
に供給される。よって、希望信号がフェージングの影響
を受けた場合でも基準信号発生回路24は適切な基準信
号を発生することができるのである。
【0024】なお、上記した実施例においては、受信機
30内にフェージング補償のためにパイロット補間回路
40が設けられているので、それをLMS方式のアダプ
ティブアレイアンテナ装置に用いているが、このパイロ
ット補間回路40とは別に図11に示すようにパイロッ
ト補間回路29を設けても良いのである。この場合にお
いてパイロット補間回路29はパイロット補間回路40
と同様に構成される。
【0025】また、上記した実施例においては、ディジ
タルデータを伝送するための線形変調方式として16Q
AM変調を用いた移動通信システムにおけるLMS方式
のアダプティブアレイアンテナ装置を示したが、この変
調方式に限らず、他のスペクトル拡散変調,PSK等の
変調方式の移動通信システムにも本発明を適用すること
ができる。
【0026】
【発明の効果】以上の如く、LMS方式のアダプティブ
アレイアンテナ装置においては、所定間隔毎にデータ信
号と時分割多重化されたパイロット信号を含む電波信号
が複数のアンテナから受信されるので、パイロット信号
が含まれる帯域のうちの一部帯域がフェージングの影響
により失われても受信信号からパイロット信号を抽出す
ることができる。更に、抽出したパイロット信号に基づ
いてフェージングによる位相及び振幅を補償して基準信
号を発生するので、希望信号の受信動作を開始したとき
にフェージングの影響を受けても妨害信号を除去して希
望信号を良好に受信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アダプティブアレイアンテナ装置が形成する指
向性パターン例を示す図である。
【図2】従来のLMS方式のアダプティブアレイアンテ
ナ装置を示すブロック図である。
【図3】周波数分割多重化されたデータ信号とパイロッ
ト信号との関係を示す周波数分布図である。
【図4】パイロット信号に影響を与えるフェージングの
周波数特性を示す図である。
【図5】伝送データ信号の構成を示す図である。
【図6】本発明によるLMS方式のアダプティブアレイ
アンテナ装置を備えた移動通信システムの端末の受信装
置を示すブロック図である。
【図7】図6の装置中のパイロット補間回路を具体的に
示すブロック図である。
【図8】パイロット補間回路の動作を説明するための図
である。
【図9】時分割多重化されたデータ信号とパイロット信
号との関係を示す周波数分布図である。
【図10】時分割多重化のパイロット信号に影響を与え
るフェージングの周波数特性を示す図である。
【図11】本発明の他の実施例を示すブロック図であ
る。
【主要部分の符号の説明】
14,24 基準信号発生回路 29,40 パイロット補間回路 30 受信機 31 ダウンコンバート部 35 シンボルサンプラ 38 位相補償回路 39 振幅補償回路 41 パイロットサンプラ 42 シフトレジスタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のアンテナと、 前記複数のアンテナ各々で受信された電波信号に重み付
    け係数を個別に乗算する乗算手段と、 前記乗算手段の各出力信号を加算して前記アンテナ装置
    の出力信号とする加算手段と、 前記加算手段の出力信号から予め定められた内容を示す
    パイロット信号を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段によって抽出された前記パイロット信号に
    基づいて前記加算手段の出力信号を補償して基準信号を
    発生する基準信号発生手段と、 前記加算手段の出力信号と前記基準信号との差信号を算
    出する減算手段と、 前記差信号が最小になるように前記乗算手段の各重み付
    け係数を制御する制御手段と、からなるLMS(最小2
    乗平均化)方式のアダプティブアレイアンテナ装置であ
    って、 前記電波信号には前記パターン信号が所定間隔毎にデー
    タ信号と時分割多重化されて含まれ、 前記抽出手段は時分割多重化された前記パイロット信号
    を抽出することを特徴とするLMS方式のアダプティブ
    アレイアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 前記基準信号発生手段は、前記抽出手段
    によって抽出された前記パイロット信号を順次保持する
    シフトレジスタと、前記シフトレジスタの保持パイロッ
    ト信号各々に予め定められた係数を乗算しそれら加算値
    の複素共役をとって位相補償信号を発生する位相補償信
    号発生手段と、前記シフトレジスタの保持パイロット信
    号各々の絶対値の自乗をとりそれら絶対値の自乗を加算
    しかつその逆数をとって振幅補償信号を発生する振幅補
    償信号発生手段と、前記加算手段の出力信号に前記位相
    補償信号を乗算する第1乗算器と、前記第1乗算器の出
    力信号に前記振幅補償信号を乗算して前記基準信号とし
    て出力する第2乗算器とからなることを特徴とする請求
    項1記載のLMS方式のアダプティブアレイアンテナ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記抽出手段、前記シフトレジスタ、前
    記位相補償信号発生手段及び前記振幅補償信号発生手段
    は受信装置のフェージング補償部に設けられた構成を兼
    用することを特徴とする請求項2記載のLMS方式のア
    ダプティブアレイアンテナ装置。
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