JP2001090992A - 空調装置 - Google Patents

空調装置

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JP2001090992A
JP2001090992A JP26553899A JP26553899A JP2001090992A JP 2001090992 A JP2001090992 A JP 2001090992A JP 26553899 A JP26553899 A JP 26553899A JP 26553899 A JP26553899 A JP 26553899A JP 2001090992 A JP2001090992 A JP 2001090992A
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春樹 西本
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清治 佐藤
Yuichi Suzuki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室外機で加熱蒸発させる熱操作流体の過熱度
を一定にし、室内機で常に所定の暖房作用が行えるよう
にする。 【解決手段】 ビルの屋上などに設置して冷媒のR−1
34aを加熱蒸発させる室外機10と、室外機10で蒸
発したR−134aによって室内空気を加熱し暖房作用
を行う室内機20と、室内機20で放熱凝縮したR−1
34aを室外機10に戻すポンプ32と、起動している
全ての室内機20が例えば7℃を標準設定過冷度として
膨張弁22の開度を制御しているときに、室外機10で
蒸発したR−134aの過熱度が所定の5℃(3℃)よ
り高く(低く)、且つ、膨張弁22の開度が所定の比較
的小さい(大きい)開度に制御された時間が所定時間、
例えば5分以上経過した室内機20が存在するときに
は、一部または全ての室内機20で放熱して凝縮するR
−134aの設定過冷度を、例えば1℃下げ(上げ)る
制御器50と、を設けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、暖房運転可能な空
調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】室外機に吸収冷凍機を使用し、この室外
機で発生させる温熱を利用して加熱蒸発させた気体の熱
操作流体を室内機に循環供給して暖房を行う空調装置が
ある。
【0003】上記空調装置においては、循環供給された
室内機で暖房作用を行い、この暖房作用時に放熱して凝
縮する熱操作流体の設定過冷度を一定に設定し、室外機
で加熱蒸発させる熱操作流体の過熱度に拘わらず、室内
機の膨張弁は前記設定過冷度を目標に、流入させる熱操
作流体の量を制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、室内機の運転
状況、外気の状態によっては室外機で加熱蒸発させる熱
操作流体の過熱度を一定にすることは難しく、したがっ
て目標過冷度になるように室内機に流入させる熱操作流
体の量を制御するのは困難であった。また、このことに
起因して、熱操作流体の循環不良、室内機における暖房
能力が不足するなどと云った問題点もあり、これら問題
点の解決が課題となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術の
課題を解決するため、室外機と室内機との間に形成され
た循環路を介して室外機で吸熱蒸発した気体の熱操作流
体を室内機に送り、室内機で室内空気と熱交換して室内
空気を加熱すると共に、室内機で室内空気と熱交換して
放熱凝縮した液体の熱操作流体を室外機に戻す暖房運転
可能な空調装置において、
【0006】室内機の膨張弁開度を検出する膨張弁開度
検出手段と、制御可能な最大開度に膨張弁の開度が所定
時間に渡って固定された室内機の存在が前記膨張弁開度
検出手段によって確認されたとき、一部または全ての室
内機で放熱して凝縮する熱操作流体の設定過冷度を上げ
る制御手段と、を有するようにした第1の構成の空調装
置と、
【0007】室内機の膨張弁開度を検出する膨張弁開度
検出手段と、制御可能な最小開度に膨張弁の開度が所定
時間に渡って固定された室内機の存在が前記膨張弁開度
検出手段によって確認されたとき、一部または全ての室
内機で放熱して凝縮する熱操作流体の設定過冷度を下げ
る制御手段と、を有するようにした第2の構成の空調装
置と、
【0008】室外機で蒸発した熱操作流体の過熱度を検
出する過熱度検出手段と、室内機の膨張弁開度を検出す
る膨張弁開度検出手段と、過熱度検出手段が検出した熱
操作流体の過熱度と膨張弁開度検出手段が検出した室内
機の膨張弁開度とに基づいて、室内機で放熱して凝縮す
る熱操作流体の設定過冷度を変更する制御手段と、を有
するようにした第3の構成の空調装置と、
【0009】前記第3の構成の空調装置において、過熱
度検出手段が検出する熱操作流体の過熱度が所定値より
高く、且つ、膨張弁が所定開度より小さい開度に所定時
間に渡って制御された室内機の存在が膨張弁開度検出手
段によって確認されたとき、制御手段が一部または全て
の室内機で放熱して凝縮する熱操作流体の設定過冷度を
下げる機能を有するようにした第4の構成の空調装置
と、
【0010】前記第3の構成の空調装置において、過熱
度検出手段が検出する熱操作流体の過熱度が所定値より
低く、且つ、膨張弁が所定開度より大きい開度に所定時
間に渡って制御された室内機の存在が膨張弁開度検出手
段によって確認されたとき、制御手段が一部または全て
の室内機で放熱して凝縮する熱操作流体の設定過冷度を
上げる機能を有するようにした第5の構成の空調装置
と、
【0011】前記第1〜第5何れかの構成の空調装置に
おいて、室外機に吸収冷凍機を使用するようにした第6
の構成の空調装置と、を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
に基づいて説明する。図1に示した冷暖房可能な空調装
置は、例えばビルの屋上などに設置される室外機10
と、各階に分散して設置される複数の室内機20と、地
下室などの最も低い部分に設置され、暖房時に運転され
る揚液ポンプユニット30と、これらを接続して循環時
に相変化が可能な熱操作流体、例えば冷媒のR−134
aを循環させるための配管群40と、これらの機器を制
御する制御器50とから構成されている。
【0013】図中、実線矢印は暖房運転時における冷媒
の流れの方向を示し、破線矢印は冷房運転時における冷
媒の流れの方向を示し、それぞれ太線によって冷媒液の
流れ方向を示し、細線によって冷媒蒸気の流れ方向を示
している。
【0014】室外機10は、配管群40を通って室内機
20から戻ってきた冷媒のR−134aを加熱して蒸発
させたり、冷却して凝縮させたりするための熱操作部1
1、レシーバタンク12、ポンプ13などを備えて構成
されている。
【0015】そして、熱操作部11は例えば特開平7−
318189号公報などに開示された吸収冷凍機の下胴
からなるものであり、図示しないガスバーナなどで生成
する熱を利用して駆動され、図示しない蒸発器に設けた
伝熱管の管壁などを介して冷媒のR−134aを加熱蒸
発させた気体のR−134aをガス管41に供給した
り、放熱凝縮させた液体のR−134aをレシーバタン
ク12、ポンプ13が介在する液降下管42に供給する
ことが、適宜選択できるようになっている。
【0016】なお、液降下管42の熱操作部11とレシ
ーバタンク12とを連結している部分と、ポンプ13の
吐出側には、開閉弁14、15が設けられ、さらにレシ
ーバタンク12の上部とガス管41とは、途中に開閉弁
16を備えた均圧管17を介して連結されている。
【0017】また、レシーバタンク12には液面センサ
12A、12Bが上下二箇所に設けられ、タンクに溜ま
っている液体のR−134aの液面が液面センサ12A
の取り付け位置より低いのか、液面センサ12Bの取り
付け位置より高いのか、液面センサ12Aと12Bとの
間に位置しているのかが検出できるようになっている。
【0018】さらに、ガス管41の熱操作部11側には
温度センサ18Aと圧力センサ18Bとが設けられて、
熱操作部11で吸熱蒸発してガス管41に流れ出た気体
のR−134aの温度と圧力とが検出できるようになっ
ている。また、液降下管42の熱操作部11側には温度
センサ19が設けられて、熱操作部11で放熱凝縮して
液降下管42に流れ出た液体のR−134aの温度が検
出できるようにもなっている。
【0019】室内機20は、冷媒のR−134aが図示
しない送風機によって送られる室内空気と熱交換するた
めの熱交換器21と、膨張弁22などを備えて構成さ
れ、熱交換器21の膨張弁22が設けられた側が液降下
管42に連結されている液水平管43に連結され、その
反対側がガス管41に連結されている。
【0020】また、熱交換器21の出入口に臨んだ部位
と、熱交換器21の略中間部には温度センサ23、2
4、25が設けられて、管内を流れている冷媒のR−1
34aの温度が検出できるようになっている。
【0021】また、この場合の膨張弁22は、例えば6
0〜480のパルスにより駆動するステッピングモータ
26によって多段階に開度調整され、且つ、その開度が
制御器50に送信されるようになっている。
【0022】揚液ポンプユニット30は、レシーバタン
ク31と、その下流側に設けられたポンプ32とから構
成され、液降下管42と液上昇管44の下端部に図示し
たよう接続されている。すなわち、液降下管42の下端
部がレシーバタンク31を介してポンプ32の吸込み側
に連結され、上端部が熱操作部11に連結されている液
上昇管44の下端部がポンプ32の吐出側に連結されて
いる。
【0023】なお、レシーバタンク31には液面センサ
31A、31Bが上下二箇所に設けられ、タンクに溜ま
っている液体のR−134aの液面が液面センサ31A
の取り付け位置より低いのか、液面センサ31Bの取り
付け位置より高いのか、液面センサ31Aと31Bとの
間に位置しているのかが検出できるようになっている。
【0024】制御器50は、図示しないパネル面に設け
たボタンスイッチなどにより冷暖房運転の切換指示など
が行えるように構成されている。そして、例えば冷房運
転が指示されると、室外機10の熱操作部11で冷却す
る冷媒のR−134aが所定の低温度、例えば7℃の液
体となって液下降管42に流れ出るようにするための所
要の制御プログラムを制御器50は備えている。
【0025】すなわち、冷房運転が指示されたときには
開閉弁14、15、16は開弁され、熱操作部11にお
ける冷媒のR−134aに対する冷却は、温度センサ1
9が計測する冷媒のR−134aの温度が所定の7℃に
なるように制御される。
【0026】そして、熱操作部11で所定の温度に冷却
され、凝縮して液下降管42に流れ出た液体のR−13
4aは、その自重(詳細には液体と気体との比重差)に
よりレシーバタンク12に流れ込み、上側に設置された
液面センサ12Bが液体のR−134aを検出するとポ
ンプ13の運転を開始して液体のR−134aを液下降
管42と液水平管43とを介して各階に分散設置された
室内機20に供給し、下側に設置された液面センサ12
Aが液体のR−134aを検出しなくなるとポンプ13
の運転を停止するように制御される。
【0027】各室内機20の膨張弁22の開度は、例え
ば温度センサ24と25が検出する冷媒のR−134a
の温度差が所定の温度差、例えば3℃となるように制御
器50によって制御されており、このように開度が制御
される膨張弁22を通って熱交換器21に流入した液体
のR−134aが図示しない送風機によって供給される
温度の高い室内空気から熱を奪って蒸発し冷房作用を行
う。
【0028】そして、この冷房作用によって蒸発した気
体のR−134aは、R−134aが凝縮して圧力が低
くなっている室外機10にガス管41を介して戻され
る。
【0029】また、制御器50は、暖房運転が指示され
たときには室外機10の熱操作部11で加熱する冷媒の
R−134aが所定の高温度、例えば55℃の気体とな
ってガス管41に流れ出るようにするためと、揚液ポン
プユニット30のポンプ32を起動してレシーバタンク
31に溜まっている液体のR−134aを室外機10に
戻すための所要の制御プログラムも備えている。
【0030】すなわち、暖房運転が指示されたときには
開閉弁14、15、16は閉弁され、熱操作部11にお
ける冷媒のR−134aに対する加熱は、温度センサ1
8Aが計測するR−134aの温度が所定の55℃にな
るように制御される。
【0031】そして、室外機10の熱操作部11で加熱
され、蒸発してガス管41に流れ出た気体のR−134
aは各室内機20に供給される。
【0032】各室内機20においては、図示しない送風
機によって供給される温度の低い室内空気に気体のR−
134aが熱交換器21の図示しない伝熱管壁を介して
放熱凝縮し、主にR−134aの凝縮熱によって暖房作
用を行なう。
【0033】この場合、室内機20の膨張弁22の開度
は、熱交換器21で室内空気に放熱して凝縮した冷媒の
R−134aの過冷度、例えば温度センサ24が検出す
る液体のR−134aの温度T24と、温度センサ23が
検出する液体のR−134aの温度T23との差(T24
23)が所定の温度(以下、この温度を設定過冷度と云
う)となるように制御される。
【0034】また、この設定過冷度は、室外機10で加
熱されて蒸発した冷媒のR−134aの過熱度、すなわ
ち温度センサ18Aが検出した気体のR−134aの温
度TA と圧力センサ18Bが検出した気体のR−134
aの圧力から求めた飽和温度TB との差(TA −TB
と、室内機20の膨張弁22の開度とに基づいて、制御
器50により変更されるようになっている。
【0035】例えば、起動し運転している全ての室内機
20が7℃を標準設定過冷度として膨張弁22の開度を
制御している装置において、室外機10で蒸発した冷媒
のR−134aの過熱度が所定の例えば5℃より高く、
且つ、膨張弁22の開度が所定の小さな開度、すなわち
ステッピングモータ26を駆動するパルス数が例えば2
50パルス以下に制限された時間が所定時間、例えば5
分以上経過した室内機20が存在するときには、制御器
50は一部または全ての室内機20で放熱して凝縮する
冷媒のR−134aの設定過冷度を、例えば1℃下げて
6℃とするように制御する。
【0036】設定過冷度が1℃下げられた室内機20に
おいては、温度センサ24が検出する冷媒のR−134
aの温度T24と、温度センサ23が検出する冷媒のR−
134aの温度T23との温度差(T24−T23)を1℃だ
け縮小するように、制御器50からの制御信号を受けた
ステッピングモータ26によって膨張弁22の開度はさ
らに大きく開けられ、熱交換器21を流れる冷媒のR−
134aの量は増加する。
【0037】したがって、冷媒のR−134aが不足
し、R−134aの過熱が所定の状態を超えて進行して
いる室外機10には、液体のR−134aが室内機20
からそれまでより多く戻されるので、室外機10で加熱
して蒸発させる冷媒のR−134aの著しい過熱状態は
速やかに解消する。
【0038】また、制御器50は、室外機10で蒸発し
た冷媒のR−134aの過熱度が所定の3℃より低く、
且つ、膨張弁22の開度が所定の大きな開度、例えばス
テッピングモータ26を駆動するパルス数が400パル
ス以上となっていた時間が所定時間、例えば5分以上経
過した室内機20が存在するときには、一部または全て
の室内機20で放熱して凝縮する冷媒のR−134aの
設定過冷度を、例えば1℃上げて8℃とするように制御
する。
【0039】設定過冷度が1℃上げられた室内機20に
おいては、温度センサ24が検出する冷媒のR−134
aの温度T24と、温度センサ23が検出する冷媒のR−
134aの温度T23との温度差(T24−T23)を1℃だ
け拡大するように、制御器50からの制御信号を受けた
ステッピングモータ26によって膨張弁22の開度が少
し絞られ、熱交換器21を流れる冷媒のR−134aの
量は減少する。
【0040】したがって、冷媒のR−134aが過剰気
味で、R−134aが所定の過熱状態に至っていない室
外機10には、それまでより少ない量の液体のR−13
4aが室内機20から戻されるので、室外機10で加熱
して蒸発させる冷媒のR−134aは所定の過熱状態に
速やかに戻る。
【0041】また、制御器50は、膨張弁22が制御可
能な最大開度、すなわちステッピングモータ26を駆動
するステップ数が最大の480ステップとなっていた時
間が所定の5分を経過した室内機20が存在するときに
は、室外機10で蒸発した冷媒のR−134aの過熱度
の如何に拘わらず、一部または全ての室内機20で放熱
して凝縮する冷媒のR−134aの設定過冷度を1℃上
げて6℃とする。
【0042】この場合も、設定過冷度が1℃上げられた
室内機20においては、温度センサ24が検出する冷媒
のR−134aの温度T24と、温度センサ23が検出す
る冷媒のR−134aの温度T23との温度差(T24−T
23)を1℃だけ拡大するように、膨張弁22の開度はス
テッピングモータ26によって少し絞られ、熱交換器2
1を流れる冷媒のR−134aの量を減少させるので、
制御可能な最大開度に所定時間に渡って固定されている
膨張弁22に流れ込む冷媒のR−134aの量が増加
し、制御可能な最大開度に膨張弁22が制御されても暖
房能力が不足していた室内機20の暖房能力が向上す
る。
【0043】また、制御器50は、膨張弁22が制御可
能な最小開度、すなわちステッピングモータ26を駆動
するステップ数が最低の60ステップとなっていた時間
が所定の5分を経過した室内機20が存在するときに
は、室外機10で蒸発した冷媒のR−134aの過熱度
の如何に拘わらず、一部または全ての室内機20で放熱
して凝縮する冷媒のR−134aの設定過冷度を1℃下
げて5℃とする。
【0044】この場合も、設定過冷度が1℃下げられた
室内機20においては、温度センサ24が検出する冷媒
のR−134aの温度T24と、温度センサ23が検出す
る冷媒のR−134aの温度T23との温度差(T24−T
23)を1℃だけ縮小するように、膨張弁22の開度はさ
らに少し開けられ、熱交換器21を流れる冷媒のR−1
34aの量を増加させるので、制御可能な最小開度に所
定時間に渡って固定されている膨張弁22に流れ込む量
が減少し、制御可能な最小開度に膨張弁22が制御され
ても暖房能力が過剰であった室内機20の暖房能力が落
とされる。
【0045】なお、制御可能な最大開度に開弁された膨
張弁22を有する室内機20と、制御可能な最小開度に
開弁された膨張弁22を有する室内機20とが同時に存
在するときには、制御器50は室内機20で放熱して凝
縮する冷媒のR−134aの設定過冷度を変更しないよ
うになっている。
【0046】また、揚液ポンプユニット30のポンプ3
2は、上側に設置された液面センサ31Bが液体のR−
134aを検出すると運転を開始し、下側に設置された
液面センサ31Aが液体のR−134aを検出しなくな
ると運転を停止するように制御器50により制御され
る。
【0047】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸
脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0048】例えば、制御器50は、室内機20で室内
空気に放熱して凝縮する冷媒のR−134aの過冷度
を、温度センサ25が検出する冷媒のR−134aの温
度T25と、温度センサ24が検出する冷媒のR−134
aの温度T24との温度差(T25−T24)、または温度セ
ンサ25が検出する冷媒のR−134aの温度T25と、
温度センサ23が検出する冷媒のR−134aの温度T
23との温度差(T25−T23)として求めて制御するよう
にすることもできる。
【0049】また、ポンプ13を設置せず、冷房運転時
には冷媒のR−134aの液体と気体の比重差を利用し
て循環させるものであっても良いし、液降下管42も設
けないで、暖房運転専用の空調装置とすることもでき
る。
【0050】また、制御器50は、室外機10に設置さ
れて室外機10を制御する室外機制御器と、室内機20
に設置されて室内機20を制御する室内機制御器と、管
理室などに設置されて室外機制御器および室内機制御器
と通信し、全体を制御するシステム制御器とからなるよ
うに構成することもできる。
【0051】また、室外機10と室内機20との間で循
環させる流体としては、R−134aの他にもR−40
7c、R−404A、R−410cなどの他の相変化可
能なものであっても良い。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、制御可能な最大開
度に膨張弁の開度が所定時間に渡って固定された室内機
の存在が確認されたときに、一部または全ての室内機で
放熱して凝縮する熱操作流体の設定過冷度を上げる制御
手段を備えるようにした請求項1の発明によれば、制御
可能な最大開度に膨張弁が制御されても暖房能力が不足
していた室内機の暖房能力を向上させることができる。
【0053】また、制御可能な最小開度に膨張弁の開度
が所定時間に渡って固定された室内機の存在が確認され
たときに、一部または全ての室内機で放熱して凝縮する
熱操作流体の設定過冷度を下げる制御手段を備えるよう
にした請求項2の発明によれば、制御可能な最小開度に
膨張弁が制御されても暖房能力が過剰となっていた室内
機の暖房能力を抑えることができる。
【0054】また、室外機で加熱して蒸発させた熱操作
流体の過熱度が所定値より高く、且つ、膨張弁が所定開
度より小さい開度に所定時間に渡って制御された室内機
の存在が膨張弁開度検出手段によって確認されたとき、
一部または全ての室内機で放熱して凝縮する熱操作流体
の設定過冷度を下げる機能を有する制御手段を備えるよ
うにした請求項3および4の発明によれば、熱操作流体
が不足し、熱操作流体の過熱が所定の状態を超えて進行
している室外機には、液体の熱操作流体が室内機からそ
れまでより多く戻されるので、室外機で加熱して蒸発さ
せる熱操作流体の著しい過熱状態は速やかに解消する。
【0055】また、室外機で加熱して蒸発させた熱操作
流体の過熱度が所定値より低く、且つ、膨張弁が所定開
度より大きい開度に所定時間に渡って制御された室内機
の存在が膨張弁開度検出手段によって確認されたとき、
一部または全ての室内機で放熱して凝縮する熱操作流体
の設定過冷度を上げる機能を有する制御手段を備えるよ
うにした請求項3および5の発明によれば、熱操作流体
が過剰気味で、熱操作流体が所定の過熱状態になってい
ない室外機には、それまでより少ない量の液体の熱操作
流体が室内機から戻されるので、室外機で加熱して蒸発
させる熱操作流体は所定の過熱状態に速やかに戻る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 室外機 11 熱操作部 12 レシーバタンク 12A、12B 液面センサ 13 ポンプ 14、15、16 開閉弁 17 均圧管 18A 温度センサ 18B 圧力センサ 19 温度センサ 20 室内機 21 熱交換器 22 膨張弁 23、24、25 温度センサ 26 ステッピングモータ 30 揚液ポンプユニット 31 レシーバタンク 31A、31B 液面センサ 32 ポンプ 40 配管群 41 ガス管 42 液降下管 43 液水平管 44 液上昇管 50 制御器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外機と室内機との間に形成された循環
    路を介して室外機で吸熱蒸発した気体の熱操作流体を室
    内機に送り、室内機で室内空気と熱交換して室内空気を
    加熱すると共に、室内機で室内空気と熱交換して放熱凝
    縮した液体の熱操作流体を室外機に戻す暖房運転可能な
    空調装置において、室内機の膨張弁開度を検出する膨張
    弁開度検出手段と、制御可能な最大開度に膨張弁の開度
    が所定時間に渡って固定された室内機の存在が前記膨張
    弁開度検出手段によって確認されたとき、一部または全
    ての室内機で放熱して凝縮する熱操作流体の設定過冷度
    を上げる制御手段と、を有することを特徴とする空調装
    置。
  2. 【請求項2】 室外機と室内機との間に形成された循環
    路を介して室外機で吸熱蒸発した気体の熱操作流体を室
    内機に送り、室内機で室内空気と熱交換して室内空気を
    加熱すると共に、室内機で室内空気と熱交換して放熱凝
    縮した液体の熱操作流体を室外機に戻す暖房運転可能な
    空調装置において、室内機の膨張弁開度を検出する膨張
    弁開度検出手段と、制御可能な最小開度に膨張弁の開度
    が所定時間に渡って固定された室内機の存在が前記膨張
    弁開度検出手段によって確認されたとき、一部または全
    ての室内機で放熱して凝縮する熱操作流体の設定過冷度
    を下げる制御手段と、を有することを特徴とする空調装
    置。
  3. 【請求項3】 室外機と室内機との間に形成された循環
    路を介して室外機で吸熱蒸発した気体の熱操作流体を室
    内機に送り、室内機で室内空気と熱交換して室内空気を
    加熱すると共に、室内機で室内空気と熱交換して放熱凝
    縮した液体の熱操作流体を室外機に戻す暖房運転可能な
    空調装置において、室外機で蒸発した熱操作流体の過熱
    度を検出する過熱度検出手段と、室内機の膨張弁開度を
    検出する膨張弁開度検出手段と、過熱度検出手段が検出
    した熱操作流体の過熱度と膨張弁開度検出手段が検出し
    た室内機の膨張弁開度とに基づいて、室内機で放熱して
    凝縮する熱操作流体の設定過冷度を変更する制御手段
    と、を有することを特徴とする空調装置。
  4. 【請求項4】 過熱度検出手段が検出する熱操作流体の
    過熱度が所定値より高く、且つ、膨張弁が所定開度より
    小さい開度に所定時間に渡って制御された室内機の存在
    が膨張弁開度検出手段によって確認されたとき、制御手
    段が一部または全ての室内機で放熱して凝縮する熱操作
    流体の設定過冷度を下げる機能を有することを特徴とす
    る請求項3記載の空調装置。
  5. 【請求項5】 過熱度検出手段が検出する熱操作流体の
    過熱度が所定値より低く、且つ、膨張弁が所定開度より
    大きい開度に所定時間に渡って制御された室内機の存在
    が膨張弁開度検出手段によって確認されたとき、制御手
    段が一部または全ての室内機で放熱して凝縮する熱操作
    流体の設定過冷度を上げる機能を有することを特徴とす
    る請求項3記載の空調装置。
  6. 【請求項6】 室外機に吸収冷凍機が使用されたことを
    特徴とする請求項1〜5何れかに記載の空調装置。
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