JP3599980B2 - 空調装置の運転方法 - Google Patents

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    • Y02B30/62Absorption based systems

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は空調装置に関するものであり、特に詳しくは室外機と、全数もしくは過半数が室外機より下方に設置された複数の室内機との間で、気体と液体との二相に相変化可能な冷媒を循環させ、各室内機において冷暖房可能に構成した装置の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の装置として、例えば図4に示した構成の空調装置が、例えば特開平7−151359号公報に開示されている。図中1は冷水または温水が供給できる室外熱交換器(以下、室外機)、4は室外機1より下層の階に設置された室内機、5は室内機の熱交換器、8は流量調整弁、27は電動ポンプ、28〜31は開閉弁であり、これらを液相管6と気相管7とで図のように配管接続して閉回路3を形成し、閉回路3に封入した冷媒が室外機1と室内機4との間で循環して、室内機4において冷/暖房が行えるようになっている。なお、32は室外機1の側面に設置された液レベルセンサであり、暖房運転時に室外機1に溜った冷媒液が一定となるように電動ポンプ27を制御する。
【0003】
すなわち、上記構成の空調装置においては、室内機4が設置されている室内空気の温度が高いときに、電動ポンプ27を停止した状態で、開閉弁28・29を閉じて開閉弁30・31を開けると共に、流量調整弁8も開け、室外機1において発生させる冷熱によって閉回路3に封入した冷媒を冷却して凝縮させると、室外機1で凝縮した冷媒液は液相管6を自重で流下し、開閉弁30・31および流量調整弁8を介して熱交換器5に流入する。
【0004】
そして、熱交換器5に流入した冷媒液は、熱交換器の管壁を介して室内空気から熱を奪って冷房作用を行うと共に、冷媒自身は蒸発して気相管7に流入し、冷媒が凝縮して低圧となっている室外機1に還流すると云った自然循環が起こるので、電力消費量が年間を通じて最大となる夏期に電動ポンプ27を駆動する電力が不要であり、ランニングコストが削減できると云った利点がある。
【0005】
また、開閉弁28・31を閉じて開閉弁29・30を開けると共に、流量調整弁8も開け、電動ポンプ27を起動して、室外機1において発生させる冷熱によって閉回路3に封入した冷媒を冷却して凝縮させると、室外機1で凝縮した冷媒液は自重と電動ポンプ27の吐出力とで液相管6を流下し、流量調整弁8を通って熱交換器5に入り、冷房作用を行う冷媒の循環が強制的に行われる。
【0006】
このように、電動ポンプ27を起動して冷房を行う場合は、室外機1の直ぐ下に当たる上層階に設置した熱交換器5にも十分な量の冷媒液が供給できると云った利点がある。
【0007】
一方、室内機4が設置されている室内空気の温度が低いときに、開閉弁29・30を閉じて開閉弁28・31を開けると共に、流量調整弁8も開け、電動ポンプ27を起動した状態で、室外機1において発生させる温熱によって閉回路3に封入した冷媒を加熱して蒸発させると、室外機1で蒸発した冷媒蒸気は気相管7を介して熱交換器5に流入する。
【0008】
そして、熱交換器5に流入した冷媒蒸気は、熱交換器の管壁を介して室内空気に放熱して暖房作用を行うと共に、冷媒自身は凝縮して液相管6に流入し、開閉弁31・28を介して電動ポンプ27により室外機1に還流すると云った循環が起こり、室内機4における暖房運転が継続されるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記構成の空調装置の冷房運転においては、相変化可能な冷媒の閉回路内圧力は冷房の負荷変動などにより絶えず変化しており、圧力が低下したときには液相管内で液相冷媒の一部が気化して気泡が発生することがある。
【0010】
特に、冷房運転を開始する時などは、液相管が断熱材によって被覆されていても、液相冷媒の温度は外気により加熱されて比較的高くなっているので、室外機が冷却を開始して回路内圧力が急激に低下すると、液相管内で一斉に泡立つことがある。このため、液相冷媒の本来のスムースな循環が望めないので、室内機では液相冷媒の継続した蒸発による冷房作用が速やかには起こり難いと云った問題点があった。
【0011】
一方、暖房運転においては、室外機で加熱蒸発させた気相冷媒が気相管内で冷却されて凝縮・液化することがある。特に、暖房運転を開始する時などは、気相管は断熱材によって被覆されていてもかなりの低温度となっているので、室外機で加熱して蒸発させた気相冷媒は気相管の内部で容易に凝縮・液化する。
【0012】
そして、このようにして気相管内で発生した液相冷媒は、室内機への気相冷媒の循環を不安定にしたり、各室内機への気相冷媒の分流を不確実なものにして、速やかな暖房作用が起こり難くすると云った問題点があった。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来技術の課題を解決するため、室外機と、全数もしくは過半数が室外機より下方に設置された複数の室内機との間を、気相管と、ポンプを備えた液相管とで連結し、室外機で吸熱して蒸発させた気体を室内機に導入して放熱・凝縮させ、この凝縮した液体をレシーバタンクに溜めた後、前記ポンプの吐出力によって室外機に戻し、各室内機において前記凝縮熱を用いて暖房可能に構成すると共に、室外機で放熱して凝縮させた液体を気体との比重差を利用して室内機に搬送し、室内機で吸熱・蒸発させて室外機に戻し、各室内機において前記蒸発熱を用いて冷房可能に構成した装置において、各室内機の液相管側に液体の流量調整が可能な流量調整弁を設け、冷房運転開始時には、室外機の運転を開始すると共に、冷房運転が指示されていない全室内機、若しくは一部室内機の前記流量調整弁の開弁操作および/または前記ポンプの短期運転を行うようにした第1の構成の空調装置の運転方法と、
【0014】
室外機と、全数もしくは過半数が室外機より下方に設置された複数の室内機との間を、気相管と、ポンプを備えた液相管とで連結し、室外機で吸熱して蒸発させた気体を室内機に導入して放熱・凝縮させ、この凝縮した液体をレシーバタンクに溜めた後、前記ポンプの吐出力によって室外機に戻し、各室内機において前記凝縮熱を用いて暖房可能に構成すると共に、室外機で放熱して凝縮させた液体を気体との比重差を利用して室内機に搬送し、室内機で吸熱・蒸発させて室外機に戻し、各室内機において前記蒸発熱を用いて冷房可能に構成した装置において、各室内機の液相管側に液体の流量調整が可能な流量調整弁を設け、冷房運転開始時には、室外機の運転を開始すると共に、室外機で凝縮した液体の量に基づき、冷房運転が指示されていない全室内機、若しくは一部室内機の前記流量調整弁の開弁操作および/または前記ポンプの短期運転を行うようにした第2の構成の空調装置の運転方法と、
【0015】
前記何れかの空調装置の運転方法において、冷房運転開始時における冷房運転が指示されていない全室内機、若しくは一部室内機の前記流量調整弁の開弁操作が、上層階に設置された室内機の前記流量調整弁について行われるようにした第3の構成の空調装置の運転方法と、
【0016】
室外機と、全数もしくは過半数が室外機より下方に設置された複数の室内機との間を、気相管と、ポンプを備えた液相管とで連結し、室外機で吸熱して蒸発させた気体を室内機に導入して放熱・凝縮させ、この凝縮した液体をレシーバタンクに溜めた後、前記ポンプの吐出力によって室外機に戻し、各室内機において前記凝縮熱を用いて暖房可能に構成すると共に、室外機で放熱して凝縮させた液体を気体との比重差を利用して室内機に搬送し、室内機で吸熱・蒸発させて室外機に戻し、各室内機において前記蒸発熱を用いて冷房可能に構成した装置において、各室内機の液相管側に液体の流量調整が可能な流量調整弁を設け、暖房運転開始時には、室外機と前記ポンプの運転を開始すると共に、少なくとも下層階側に設置され、暖房運転が指示されていない全室内機、若しくは一部室内機の前記流量調整弁の開弁操作を行うようにした第4の構成の空調装置の運転方法と、
を提供するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。なお、理解を容易にするため、これらの図においても前記図4において説明した部分と同様の機能を有する部分には、同一の符号を付した。
【0018】
図1は、本発明の方法によって運転する空調装置の一構成例を示したものであり、1は冷熱または温熱を選択的に発生させることができる、例えば吸収式冷凍機などからなる室外機であり、建物の例えば屋上にある機械室などに設置され、例えば蒸発器の内部に配管した熱交換器2を介して、閉回路3に封入した相変化が可能な冷媒、例えば低温度でも圧力が低下すると容易に蒸発し得る、冷媒のR−134aと熱の授受を行う。
【0019】
なお、蒸発器に配管した熱交換器2から冷熱を供給したり、温熱を供給することができる吸収式冷凍機としては、例えば特開平7−318189号公報などに開示されたものが使用できる。
【0020】
5は、建物の各部屋に設置した室内機4の熱交換器であり、室外機1の熱交換器2とは、図のように液相管6・気相管7および流量調整弁8によって配管・接続されて、前記閉回路3を形成している。
【0021】
そして、液相管6は、室内機4の熱交換器5で暖房作用を行って凝縮し、流れ出た液体のR−134aを溜めるためのレシーバタンク9と、このタンクに溜ったR−134aを室外機1に戻すための電動ポンプ10を備えて、主に暖房運転時には液体のR−134aを室外機1に戻し、室外機1の熱交換器2で放熱して凝縮したR−134aを室内機4に送って室内機4で蒸発させる。なお、暖房運転時には熱交換器2の中間部に液体のR−134aを戻し、冷房運転時には熱交換器2の下部から液体のR−134aを供給するようになっている。
【0022】
また、12は室内空気を熱交換器5に吹き付けて室内に還流させるための送風機、13は図示しない吸収液を加熱して冷媒蒸気を蒸発分離するためのバーナ14に接続した燃料管に設けた燃料調整弁、15は冷房運転時に室外機1が冷熱を発生してR−134aから熱を奪って凝縮させているときのR−134aの凝縮量、すなわち熱交換器2におけるR−134aの液面を検出するための液面センサ、16〜19は閉回路3を循環しているR−134aの温度を検出するための温度センサであり、温度センサ16と17は熱交換器2の出入口部に、温度センサ18と19は熱交換器5の出口部に、それぞれ設けられている。
【0023】
また、室外機1と室内機4には、相互に通信可能な室外制御装置20と室内制御装置21とを設けてある。そして、室外制御装置20は、電動ポンプ10の運転を制御すると共に、冷房運転中は温度センサ17が検出するR−134aの温度、すなわち熱交換器2で冷却作用を受けて凝縮し、液相管6に吐出するR−134aの温度が所定温度、例えば7℃になるように、燃料調整弁13の開度を調節する機能を備え、暖房運転中は温度センサ16が検出するR−134aの温度、すなわち熱交換器2で加熱作用を受けて蒸発し、気相管6に吐出するR−134aの温度が所定温度、例えば55℃になるように、燃料調整弁13の開度を調節する機能を備えており、室内制御装置21は、冷房運転中は温度センサ19が検出するR−134aの温度、すなわち熱交換器5を介して冷房作用を行って蒸発し、温度上昇して気相管7に吐出するR−134aの温度が所定温度、例えば12℃になるように流量調整弁8の開度を調節する機能を備え、暖房運転中は温度センサ18が検出するR−134aの温度、すなわち熱交換器5を介して暖房作用を行って凝縮し、温度低下して液相管6に吐出するR−134aの温度が所定温度、例えば50℃になるように流量調整弁8の開度を調節する機能を備えている。
【0024】
また、室内制御装置21と通信可能で、冷暖房の指定、運転の開始と停止、送風の強弱選択、温度設定などが行えるリモコン22を各室内機4に対応して設置してある。
【0025】
そして、室外機1においては、冷房モードでの運転中に燃料調整弁13の開度を大きくし、バーナ14に供給する燃料を増やして火力を増加すると、図示しない吸収液から蒸発分離する冷媒の量が増加する。この増加した冷媒蒸気が、図示しない凝縮器で放熱して凝縮し、液体となって熱交換器2の周囲に供給され、熱交換器2内を流れるR−134aから熱を奪って蒸発するので、熱交換器2内を流れるR−134aを冷却する機能が強化され、流量が同じであればその温度低下幅が拡大する。逆に、燃料調整弁13の開度を小さくしてバーナ14の火力を減じると、熱交換器2内を流れるR−134aを冷却する機能が弱まり、その温度低下幅は縮小する。一方、暖房モードでの運転中に燃料調整弁13の開度を大きくし、バーナ14に供給する燃料を増やして火力を増加すると、図示しない吸収液から蒸発分離する冷媒の量が増加する。この増加した冷媒蒸気と、加熱されて冷媒を蒸発分離した吸収液とが、熱交換器2の周囲に供給され、熱交換器2内を流れるR−134aに放熱するので、熱交換器2内を流れるR−134aを加熱する機能が強化され、流量が同じであればその温度上昇幅が拡大する。逆に、燃料調整弁13の開度を小さくしてバーナ14の火力を減じると、熱交換器2内を流れるR−134aを加熱する機能が弱まり、その温度上昇幅は縮小する。
【0026】
一方、室内機4においては、流量調整弁8の開度が同じであれば、空調負荷が大きいほど温度センサ18と19が検出するR−134aの温度差は拡大し、空調負荷が小さいほど前記温度差は縮小する。
【0027】
次に、閉回路3に封入したR−134aの循環サイクルを説明すると、冷房運転中は、室外機1では前記のようにして冷熱が発生しており、この冷熱によってR−134aが熱交換器2の管壁を介して冷却され、凝縮して液相管6に吐出し、流量調整弁8を介して室内機4に所定温度、例えば7℃で供給される。
【0028】
また、各室内機4においては、送風機12によって温度の高い室内空気が熱交換器5に強制的に供給されているので、室外機1から7℃で供給された液体のR−134aは室内空気から熱を奪って蒸発し、冷房作用を行う。
【0029】
そして、気体となったR−134aは、冷却されて凝縮・液化し、低圧になっている室外機1の熱交換器2に気相管7を通って流入すると云った循環が自然に起こる。
【0030】
このR−134aの循環において、ある室内機4における冷房負荷が増加(または減少)し、その室内機4の温度センサ19が検出するR−134aの温度が上昇(または低下)すると、その温度上昇(または温度低下)が解消するように、その室内制御装置21からの制御信号を受けて該当する流量調整弁8の開度が増加(または減少)し、冷房負荷が増加した室内機4の熱交換器5に流入するR−134aの量が増加(または減少)するので、その温度センサ19が検出するR−134aの温度上昇(または低下)はその内解消する。
【0031】
そして、冷房負荷の変動に起因する、温度が変化したR−134aが室外機1に流入したり、室外機1に流入するR−134aの流量が変化して、温度センサ17が検出するR−134aの温度に変化が生じると、その変化を解消するように、燃料調整弁13の開度を室外制御装置20により制御する。
【0032】
しかし、前記したように液相管6の温度が高いときなどの冷房運転の開始時においては、液相管6にある液体のR−134aが一斉に蒸発して泡立ち、各室内機4への液体のR−134aの循環供給に支障を来すことがあるため、室外制御装置20と室内制御装置21によって、室外機1の起動と共に、例えばリモコン22によって冷房運転が指示されていない全ての室内機4の送風機12を停止させた状態で、その流量調整弁8を全開し、且つ、電動ポンプ10を起動する。
【0033】
したがって、冷房運転の開始時に圧力低下した液相管6において、液体のR−134aに気泡が発生しても、発生した気泡は液体のR−134aと共に全開された流量調整弁8を介して室内機4の熱交換器5に送られて気相管7に排出されるか、電動ポンプ10によって暖房時搬送液相管を介して室外機1の熱交換器2に送られて再び凝縮するので、液相管6におけるR−134aの気泡は速やかに消滅し、これにより冷房運転の立ち上げ時間が短縮される。
【0034】
なお、液相管6で発生したR−134aの気泡は管内を上昇するので、冷房運転の開始時に全開する流量調整弁8は、リモコン22によって冷房運転が指示されていない室内機4の内の、例えば最上層階に設置された室内機4の流量調整弁8のみを開弁するようにしても、液相管6で発生したR−134aの気泡は気相管7に速やかに排出される。また、電動ポンプ10の運転と流量調整弁8の開弁操作の何れか一方のみを行うようにしても良い。
【0035】
また、液相管6における液体のR−134aに気泡が発生すると、液体のR−134aの量(体積)は見掛け上増加し、熱交換器2における液面が上昇するので、液面センサ15が検出するR−134aの液面が所定のレベル以上となり、液体のR−134aを各室内機4に循環供給することが困難なほど液相管6に気泡が発生したと確認されたときだけ、液相管6からR−134aの気泡が消滅するように、電動ポンプ10を起動したり、流量調整弁8を開弁しても良い。
【0036】
この場合、液面センサ15が検出する熱交換器2におけるR−134aの液面が第1の所定レベル以上になると、電動ポンプ10を起動するか流量調整弁8を全開し、液面センサ15が検出するR−134aの液面が前記第1の所定レベルより高い第2の所定レベル以上になると、電動ポンプ10の起動と流量調整弁8の全開操作の両方を行うように制御しても良い。
【0037】
そして、電動ポンプ10の運転停止と、全開していた流量調整弁8の閉弁操作とは、例えば図2のようにして行う。すなわち、液相管6において液体のR−134aから気泡が消滅したことを、熱交換器2におけるR−134aの液面低下として液面センサ15によって確認してから行う。
【0038】
なお、液面センサ15による熱交換器2におけるR−134aの液面検出は、室外機1が発生する冷熱によってR−134aが凝縮し、閉回路3内の圧力が下がって気相管6で液体のR−134aに気泡が生じるだけの時間が経過したのち行う。すなわち、冷熱の発生が未だ充分でない室外機1の起動直後は、液相管6においてはR−134aに気泡が発生することがないので、液相管6における液体のR−134aの体積も変化せず、したがって液面センサ15が検出するR−134aの液面も変化しないので、所定時間が経過するなどしてから行う。
【0039】
なお、空調装置としては、図1に破線で示したように、レシーバタンク23と冷房用補助ポンプとしての電動ポンプ24とを液相管6に設置した構成であっても良い。このような構成の空調装置では、冷房運転ではR−134aの液体と気体の比重差に加えて電動ポンプ24による搬送力が作用するので、室内機4の一部を室外機1より高いフロアや同じフロアに設置することができる。
【0040】
そして、電動ポンプ24を備えた空調装置の冷房運転は、室外機1の起動と電動ポンプ10の起動のみを行って開始しても良いし、電動ポンプ10と24を同時に起動して開始することもできる。
【0041】
この起動操作によっても、運転開始時に液相管6のR−134aに生じる気泡は速やかに消滅するので、冷房運転の立ち上げ時間が短縮される。
【0042】
次に、暖房運転時におけるR−134aの循環サイクルを説明すると、室外機1では前記のようにして温熱が発生しており、この温熱によってR−134aが熱交換器2の管壁を介して加熱され、蒸発して気相管7に吐出し、室内機4の各熱交換器5に所定温度、例えば55℃で供給される。
【0043】
各室内機4においては、送風機12によって温度の低い室内空気が熱交換器5に強制的に供給されているので、室外機1から55℃で供給された気体のR−134aは室内空気に放熱して凝縮し、暖房作用を行う。
【0044】
そして、凝縮して液体となったR−134aは、レシーバタンク9に溜り、電動ポンプ10によって室外機1の熱交換器2に液相管6を通って送られる。
【0045】
このR−134aの循環において、ある室内機4における暖房負荷が増加(または減少)し、その室内機4の温度センサ18が検出するR−134aの温度が低下(または上昇)すると、その温度低下(または温度上昇)が解消するように、その室内制御装置21からの制御信号を受けて該当する流量調整弁8の開度が増加(または減少)し、暖房負荷が増加した室内機4の熱交換器5に流入するR−134aの量が増加(または減少)するので、その温度センサ19が検出するR−134aの温度低下(または上昇)はその内解消する。
【0046】
そして、暖房負荷の変動に起因する、温度が変化したR−134aが室外機1に流入したり、室外機1に流入するR−134aの流量が変化して、温度センサ17が検出するR−134aの温度に変化が生じると、その変化を解消するように、燃料調整弁13の開度を室外制御装置20により制御する。
【0047】
しかし、前記したように気相管7の温度が低いときなどの暖房運転の開始時においては、気相管7を流れる気体のR−134aが凝縮・液化し、各室内機4への気体のR−134aの循環供給に支障を来すことがあるため、室外制御装置20と室内制御装置21によって、室外機1の起動と共に、例えばリモコン22によって暖房運転が指示されていない全ての室内機4の送風機12を停止させた状態でその流量調整弁8を全開し、且つ、電動ポンプ10を起動する。
【0048】
したがって、暖房運転の開始時に温度の低い気相管7においてR−134aが凝縮・液化しても、この凝縮した液体のR−134aは全開された流量調整弁8を介して液相管6に排出されるので、気相管7におけるR−134aの液体は速やかになくなり、これにより暖房運転の立ち上げ時間が短縮される。
【0049】
なお、気相管7で発生した液体のR−134aは管内を降下するので、暖房運転開始時に全開する流量調整弁8は、リモコン22によって暖房運転が指示されていない室内機4の内の、例えば最下層階に設置された室内機4の流量調整弁8のみを開弁するようにしても液相管6に排出できる。
【0050】
そして、全開していた流量調整弁8の閉弁操作は、例えば図3のようにして行う。すなわち、室外機1で吸熱して蒸発したR−134aが凝縮することなく室内機4に供給されるようになったことを、例えば温度センサ19が検出するR−134aの温度に基づいて確認してから行う。
【0051】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0052】
また、閉回路3に封入する相変化可能な冷媒としては、R−134aの他にも、温度と圧力の制御によって容易に相変化するR−407c、R−404A、R−410cなどであっても良い。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のようにして冷房運転を開始する空調装置の運転方法によれば、冷房運転の開始時に液相管で蒸発が起こって気泡が発生しても、気泡は気相管に排出されたり、室外機に戻されて再凝縮され、速やかになくなるので、冷房運転の起動時間が短縮できる。
【0054】
また、本発明のようにして暖房運転を開始する空調装置の運転方法によれば、暖房運転の開始時に気相管で凝縮が起こっても、この凝縮液は気相管から液相管に速やかに排出されるので、暖房運転の起動時間が短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法で運転する空調装置の説明図である。
【図2】冷房運転を開始する際の制御の説明図である。
【図3】暖房運転を開始する際の制御の説明図である。
【図4】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 室外機
2 熱交換器
3 閉回路
4 室内機
5 熱交換器
6 液相管
7 気相管
8 流量調整弁
9 レシーバタンク
10 電動ポンプ
12 送風機
13 燃料調整弁
14 バーナ
15 液面センサ
16〜19 温度センサ
20 室外制御装置
21 室内制御装置
22 リモコン
23 レシーバタンク
24 電動ポンプ

Claims (4)

  1. 室外機と、全数もしくは過半数が室外機より下方に設置された複数の室内機との間を、気相管と、ポンプを備えた液相管とで連結し、室外機で吸熱して蒸発させた気体を室内機に導入して放熱・凝縮させ、この凝縮した液体をレシーバタンクに溜めた後、前記ポンプの吐出力によって室外機に戻し、各室内機において前記凝縮熱を用いて暖房可能に構成すると共に、室外機で放熱して凝縮させた液体を気体との比重差を利用して室内機に搬送し、室内機で吸熱・蒸発させて室外機に戻し、各室内機において前記蒸発熱を用いて冷房可能に構成した装置において、各室内機の液相管側に液体の流量調整が可能な流量調整弁を設け、冷房運転開始時には、室外機の運転を開始すると共に、冷房運転が指示されていない全室内機、若しくは一部室内機の前記流量調整弁の開弁操作および/または前記ポンプの短期運転を行うことを特徴とする空調装置の運転方法。
  2. 室外機と、全数もしくは過半数が室外機より下方に設置された複数の室内機との間を、気相管と、ポンプを備えた液相管とで連結し、室外機で吸熱して蒸発させた気体を室内機に導入して放熱・凝縮させ、この凝縮した液体をレシーバタンクに溜めた後、前記ポンプの吐出力によって室外機に戻し、各室内機において前記凝縮熱を用いて暖房可能に構成すると共に、室外機で放熱して凝縮させた液体を気体との比重差を利用して室内機に搬送し、室内機で吸熱・蒸発させて室外機に戻し、各室内機において前記蒸発熱を用いて冷房可能に構成した装置において、各室内機の液相管側に液体の流量調整が可能な流量調整弁を設け、冷房運転開始時には、室外機の運転を開始すると共に、室外機で凝縮した液体の量に基づき、冷房運転が指示されていない全室内機、若しくは一部室内機の前記流量調整弁の開弁操作および/または前記ポンプの短期運転を行うことを特徴とする空調装置の運転方法。
  3. 冷房運転開始時における冷房運転が指示されていない全室内機、若しくは一部室内機の前記流量調整弁の開弁操作が、上層階に設置された室内機の前記流量調整弁について行われることを特徴とする請求項1または2記載の空調装置の運転方法。
  4. 室外機と、全数もしくは過半数が室外機より下方に設置された複数の室内機との間を、気相管と、ポンプを備えた液相管とで連結し、室外機で吸熱して蒸発させた気体を室内機に導入して放熱・凝縮させ、この凝縮した液体をレシーバタンクに溜めた後、前記ポンプの吐出力によって室外機に戻し、各室内機において前記凝縮熱を用いて暖房可能に構成すると共に、室外機で放熱して凝縮させた液体を気体との比重差を利用して室内機に搬送し、室内機で吸熱・蒸発させて室外機に戻し、各室内機において前記蒸発熱を用いて冷房可能に構成した装置において、各室内機の液相管側に液体の流量調整が可能な流量調整弁を設け、暖房運転開始時には、室外機と前記ポンプの運転を開始すると共に、少なくとも下層階側に設置され、暖房運転が指示されていない全室内機、若しくは一部室内機の前記流量調整弁の開弁操作を行うことを特徴とする空調装置の運転方法。
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