JP3831522B2 - 空調装置およびその運転方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は空調技術に関するものであり、特に詳しくは室外機と、全数もしくは過半数が室外機より下方に設置された複数の室内機との間で、相変化可能な流体を循環させ、各室内機において冷暖房可能に構成した空調技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の技術として、建物の屋上などに室外機として設置した吸収式冷凍機で発生させる冷熱または温熱によって相変化した流体が、冷暖房何れの運転においても各階に分散して配置した室内機に自然に循環供給されるように構成したビルの空調システムが、例えば特開平7−318189号公報に提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記構成の空調システムにおいては、例えば室外機の吸収式冷凍機で発生させた温熱によって蒸発した気体を室内機に循環供給して暖房運転を行う際に、吸収式冷凍機の熱源発生部に還流する液体の量が充分でないときには、熱源発生部で発生する熱量を充分に流体に伝達することができないため、室内機が要求している熱量の供給ができないばかりか、蒸発した気体の過熱度が大きくなり過ぎたり、室外機である吸収式冷凍機の熱源発生部の温度が異常高を示して停止すると云った不都合があった。
【0004】
また、吸収式冷凍機の熱源発生部に還流する液体の量が多過ぎると、気管内に液体が入り込んで気体の流れを妨害したり、室内機にまで入り込んで暖房能力を低下させるなどと云った問題点があり、これらの解決が課題となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような
液取入管、液送出管、オーバーフロー管、液側路管および気管が接続されている熱源発生部を設けた室外機が複数の室内機よりも上方に設置され、上記の熱源発生部で相変化させた流体(以下、相変化流体という)を上記の室内機に循環供給すことにより、各上記の室内機で上記の相変化流体の潜熱を利用して冷暖房を行う空調装置において、
上記の熱源発生部の最も低い部分に上記の液送出管を接続し、上記の液送出管の接続部分よりも高い上記の熱源発生部の部分とレシーバタンクとの間に上記のオーバーフロー管を接続するとともに、上記のオーバーフロー管の接続部分よりも高い上記の熱源発生部の部分に上記の液取込管を接続することにより、上記の相変化流体の液体(以下、相変化液体という)の所定量を上記の熱源発生部に貯留するとともに、余剰の上記の相変化液体を上記のオーバーフロー管により溢出させて上記のレシーバタンクに貯留する熱源液貯留手段と、
上記のオーバーフロー管の接続部分よりも高い上記の熱源発生部の部分に上記の液側路管を接続するとともに、上記の熱源発生部における相変化液体の貯留量(以下、熱源液貯留量という)が所定量以下になったときに、上記のレシーバタンクに貯留されている相変化液体を、液側路管24を介して、上記の熱源発生部に注入することにより、上記の熱源液貯留量を回復する熱源液量回復手段と、
上記の熱源発生部の最も高い部分に上記の気管を接続することにより、上記の気管に上記の相変化液体が漏れ込むことを回避する洩込回避手段と
を設ける第1の構成と、
【0006】
上記の第1の構成において、
上記の熱源発生部に上記の液送出管を接続した部分を上記の液送出管の上流側として、上記の液送出管の下流側に、上記の第1の冷暖切替弁13、上記のレシーバタンク、上記の冷房用補助ポンプ、上記の第2の冷暖切替弁を順次に配置して上記の室内機に接続することにより、冷房運転時に、上記の相変化液体を上記の室内機に供給する上記の相変化液体の流路と、
上記の熱源発生部に上記の液側路管24を接続した部分を下流側として、上記の液側路管の上流側を、上記の開閉弁17を介して、上記の冷房用補助ポンプと上記の第2の冷暖切替弁との間の上記の液送出管に接続することにより、暖房運転時に、上記のレシーバタンクに貯留した上記の相変化液体を上記の熱源発生部に供給する上記の相変化液体の流路と、
上記の熱源発生部にオーバーフロー管を接続した部分を下流側として、上記のオーバーフロー管の上流側を、上記の第1の冷暖切替弁と上記のレシーバタンクとの間の上記の液送出管、または、上記のレシーバタンクに接続することにより、暖房運転時に、上記の熱源発生部からの余剰の上記の相変化液体を上記のレシーバタンクに貯留する上記の相変化液体の流路と、
上記のレシーバタンクの上部と上記の気管とを均圧管で接続した上記の相変化流体の気体の流路と、
上記の熱源発生部に上記の液取入管23を接続した部分を下流側として,上記の液取入管の上流側の最も低い部分と、上記の液送出管の下流側の最も低い部分との間に、上記の液送出管の下流側から、第2のレシーバタンク、暖房用ポンプ、上記の液取入管の下流側のみに流動を可能とする逆止弁を設けた上記の相変化液体の流路と
を設ける第2の構成と、
【0007】
上記の第1の構成または上記の第2の構成の運転方法において、
上記の第1の冷暖切替弁および上記の第2の冷暖切替弁を開弁し、上記の液側路管の上記の開閉弁を閉弁し、上記の熱源発生部で冷熱を発生させ、上記の第レシーバタンク内に溜っている上記の相変化液体が所定量より多いことを確認した後に、上記の冷房用補助ポンプを起動して冷房運転を開始するようにした
第1の運転方法と、
【0008】
上記の第1の構成または上記の第2の構成の運転方法において、
上記の第1の冷暖切替弁、上記の第2の冷暖切替弁および上記の液側路管の上記の開閉弁を閉弁して上記の暖房用ポンプを起動し、上記の熱源発生部および上記のレシーバタンク内に上記の相変化液体を回収し、上記のレシーバタンク内に回収された上記の相変化液体が所定量より多いことを確認した後に、上記の熱源発生部で温熱を発生させて暖房運転を開始するようにした
第2の運転方法と、
【0009】
上記の第2の運転方法において、
上記の暖房運転を開始した後に、上記の熱源発生部における上記の相変化液体の液面が所定位置より低くなったときに、上記の液側路管の上記の開閉弁を開弁して上記の冷房用補助ポンプを起動し、上記のレシーバタンクから上記の熱源発生部に上記の相変化液体を還流させるように上記の液面の制御を行うようにした
第3の運転方法と、
【0010】
上記の第2の運転方法において、
上記の暖房運転を開始した後に、上記の熱源発生部における上記の相変化流体の気体の過熱度を算出し、算出した過熱度が所定値を越えたときに、上記の液側路管の上記の開閉弁を開弁して上記の冷房用補助ポンプを起動し、上記のレシーバタンクから上記の熱源発生部に上記の相変化液体を還流させて上記の相変化流体の気体の過熱度を下げる制御を行うようにした
第4の運転方法とにより、上記の課題を解決したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1に基づいて説明する。本発明の空調装置は、例えばビルの屋上などに設置される室外機10と、各階に分散して設置される多数の室内機30と、地下室などの最も低い部分に設置される暖房用ポンプユニット40と、これらを接続して相変化が可能な流体、例えば冷媒のR−134aを循環させるための配管群とから構成される。
【0012】
室外機10は、ガスバーナなどで生成する熱を利用して運転し、これにより冷熱と温熱との選択的供給が可能な吸収冷凍機11を備え、外部に対して熱源発生部として機能する図示しない蒸発器の伝熱管12の最も低い部分に液送出管21が連結され、その途中に冷暖切替弁13・レシーバタンク14・冷房用補助ポンプ15・冷暖切替弁16が吸収冷凍機11側から直列に介在設置されている。
【0013】
なお、吸収冷凍機の蒸発器内部に設けた伝熱管12から冷熱を供給したり、温熱を供給することができるものとしては、例えば特開平7−318189号公報などに開示されたものが使用できる。また、冷房運転時には外気温度が高いために途中の配管などに滞留するR−134aは蒸発して気体になる。一方、暖房運転時は外気温度が低いために配管などに滞留するR−134aは凝縮して液体となる。このため、暖房運転時には冷房運転時より多くのR−134aが必要となるので、暖房運転時に過不足をきたさないように封入したR−134aが冷房運転時に過剰とならいように、レシーバタンク14の容積を決定する。
【0014】
そして、暖房運転時に必要な液面高さが確保できる伝熱管12の高さにオーバーフロー管22が接続され、その他端が液送出管21の冷暖切替弁13とレシーバタンク14との間に接続され、オーバーフロー管22の接続部より高い部位の伝熱管12に液取入管23と液側路管24とが接続され、液側路管24には開閉弁17が介在設置され、その他端は液送出管21の冷房用補助ポンプ15と冷暖切替弁16との間に接続されている。
【0015】
さらに、伝熱管12の最上部には気管25が接続され、この気管25とレシーバタンク14の上部とは均圧管26によって連結されている。
【0016】
また、室外機10には伝熱管12内を流れている液体のR−134aの液面レベルを検出するための液面センサ18と、レシーバタンク14内に溜った液体のR−134aの液面レベルを検出するための液面センサ19と、これらの液面センサなどの出力に基づいて冷暖切替弁13・16や開閉弁17の開閉を制御したり、冷房用補助ポンプ15や、後述する暖房用ポンプ42の運転を制御するための制御装置20も設けられている。
【0017】
各室内機30は、それぞれに伝熱管31と膨張弁32と送風機33とを有し、各伝熱管31の一端は気管25の縦管25aから分岐して水平方向に延設された横引き管25bに接続され、他端は液送出管21の縦管21aから分岐して水平方向に延設された横引き管21bに膨張弁32を介して連結されている。
【0018】
液送出管21の縦管21aの終端、すなわち最も低い部分に液取入管23の始端が接続され、液取入管23の始端側にU字状部が設けられ、そこに暖房用ポンプユニット40を構成しているレシーバタンク41・暖房用ポンプ42・逆止弁43が図示したように直列に介在設置されている。
【0019】
また、制御装置20は、図示しないパネル面に設けたボタンスイッチなどによって冷暖房運転の指示が行えるようにも構成されていて、例えば冷房運転が指示されると、先ず冷暖切替弁13・16を開弁させるための所要の制御信号を出力すると共に、開閉弁17を閉弁させるための所要の制御信号を出力する。
【0020】
さらに、吸収冷凍機11には再生器で加熱して蒸発した冷媒が凝縮器に送られて放熱凝縮し、この凝縮した冷媒液が蒸発器に送られて蒸発するための所要の弁制御などの指示がなされるようにも構成されていて、吸収冷凍機11の蒸発器で蒸発する冷媒の気化熱によって気体のR−134aは伝熱管12の管壁を介して冷却されて凝縮し、所定の低温度、例えば7℃の液体となって液送出管21に吐出し、レシーバタンク14に流れ込み溜る。
【0021】
また、制御装置20は、レシーバタンク14に溜っているR−134aの液面が液面センサ19によって、予め設定した所定のレベル以上(満杯に近い状態)になったことが確認されると、冷房用補助ポンプ15を起動させるための制御信号を出力するようにも構成されている。
【0022】
冷房用補助ポンプ15が起動すると、室外機10のレシーバタンク14に溜っている液体のR−134aは液送出管21の縦管21a・横引き管21bを介して、各階に分散設置した室内機30に供給される。
【0023】
室内機30に供給された温度の低い液体のR−134aは、膨張弁32を介して伝熱管31に流入し、送風機33によって供給される温度の高い室内空気からその伝熱管31の管壁を介して熱を奪い、蒸発して冷房作用を行う。この冷房作用によって蒸発した気体のR−134aは、R−134aが凝縮して圧力が低くなっている室外機10の吸収冷凍機11の伝熱管12に気管25を介して戻る循環が行われる。
【0024】
一方、制御装置20を操作して暖房運転を指示すると、制御装置20は先ず冷暖切替弁13・16と開閉弁17を閉弁させるための制御信号を出力すると共に、暖房用ポンプ42を起動させるための制御信号を出力する。
【0025】
そして、暖房用ポンプ42の起動によって、液取入管23の始端側に滞留している液体のR−134aは吸収冷凍機11の伝熱管12に回収される。伝熱管12に流入する量が多くなるとオーバーフロー管22を介して液体のR−134aはレシーバタンク14に流れ込む。そして、液面センサ19が検出するレシーバタンク14内のR−134aの液面が、予め設定した所定レベルに達すると、制御装置20から吸収冷凍機11に所要の制御信号が出力されて、再生器で加熱されて蒸発した冷媒と吸収液とが直接蒸発器に送られるようになっている。
【0026】
したがって、室外機10においては吸収冷凍機11の再生器から蒸発器に流入する高温の冷媒蒸気や吸収液によって、液体のR−134aは伝熱管12の管壁を介して加熱されて蒸発し、所定の高温度、例えば55℃の気体となって気管25に吐出し、室内機30に供給される。
【0027】
なお、レシーバタンク14内に溜ったR−134aの液面が液面センサ19によって所定レベルに達したことが確認され、吸収冷凍機11による加熱を開始する際に、暖房用ポンプ42の運転を一旦停止し、吸収冷凍機11による加熱によって伝熱管12内のR−134aの温度か圧力が所定値に達した後、暖房用ポンプ42の運転を再開するように制御装置20の制御を構成することもできる。この制御を行えば、室内機30ではより速やかな温風取り出しが可能になる。
【0028】
各室内機30においては、送風機33によって供給される温度の低い室内空気に気体のR−134aが伝熱管31の管壁を介して放熱して凝縮液化し、この凝縮時に暖房作用を行ない、さらに、凝縮した液体のR−134aが膨張弁32を通ってレシーバタンク41に流れ込み、暖房用ポンプ42によって室外機10に還流すると云ったR−134aの循環が起こって、暖房運転が継続される。
【0029】
運転中は負荷の変動、室外機10の吸収冷凍機11の起動/停止などにより、配管内圧力は変動するので、R−134aの循環量も常に変動し、伝熱管12内での液体のR−134aのレベルも絶えず変動する。そして、伝熱管12内の液体のR−134aの液面が低下し過ぎると、吸収冷凍機11で発生させた熱量を液体のR−134aに伝達するのに必要な伝熱面積が確保できなくなり、室内機30が必要とする量を搬送することができなくなる。
【0030】
このため、暖房運転中に液面センサ18が検出する伝熱管12内にある液体のR−134aの液面が、予め設定した所定の回収開始レベルより低くなると、制御装置20は所要の制御信号を出力して開閉弁17を開弁させると共に、冷房用補助ポンプ15を起動させ、レシーバタンク14に溜っている液体のR−134aを液側路管24を介して吸収冷凍機11の伝熱管12に注入し、伝熱管12内におけるR−134aの液面レベルの回復を図る。
【0031】
この操作によって、伝熱管12内で液体のR−134aが不足することがなくなるので、R−134aが過熱されたり、吸収冷凍機11の加熱能力に余力があるにも拘らず室内機30が必要とする熱量に相当する気体のR−134aを発生させることができなくて、必要な暖房が行えないと云った不都合が回避される。
【0032】
なお、開閉弁17の閉弁操作と冷房用補助ポンプ15の停止操作とは、液面センサ18が検出するR−134aの液面が前記回収開始レベルより高い回収停止レベルに達したときに、制御装置20から所要の制御信号を出力して行う。
【0033】
また、液取入管23を介して伝熱管12に流入する液体のR−134aの量が多くなると、余剰となった液体のR−134aはオーバーフロー管22を介してレシーバタンク14に入り込むので、伝熱管12から気管25に漏れ込んで蒸発したR−134aの循環を阻害すると云ったことは回避される。
【0034】
なお、液面センサ18によって伝熱管12内における液体のR−134aの液面低下を検出する代わりに、伝熱管12内で蒸発した気体のR−134aの温度と圧力からそのときの過熱度を求め、過熱度が所定値を越えたときに開閉弁17を開弁して冷房用補助ポンプ15を起動し、過熱度が完全に、あるいはある程度解消したときに開閉弁17を閉弁して冷房用補助ポンプ15を停止するように制御装置20によって各機器を制御するように構成することも可能である。
【0035】
なお、室外機10と室内機30との間で循環させる相変化可能な流体としては、R−143aの他にも、R−407c、R−404A、R−410cなどであっても良い。
ここで、以上の構成を要約すると、概括的には、第1には、
液取入管23、液送出管21、オーバーフロー管23、液側路管24および気管25が接続されている熱源発生部(伝熱管12)を設けた室外機10が複数の室内機30よりも上方に設置され、熱源発生部(伝熱管12)で相変化させた流体(以下、相変化流体という)(R−134a)を室内機30に循環供給することにより、各室内機30で相変化流体(R−134a)の潜熱を利用して冷暖房を行う空調装置において、
熱源発生部(伝熱管12)の最も低い部分に液送出管21を接続し、液送出管21の接続部分よりも高い熱源発生部(伝熱管12)の部分とレシーバタンク14との間にオーバーフロー管22を接続するとともに、オーバーフロー管22の接続部分よりも高い熱源発生部(伝熱管12)の部分に液取込管23を接続することにより、相変化流体の液体(液体のR−134a)(以下、相変化液体という)の所定量を熱源発生部(伝熱管12)に貯留するとともに、余剰の相変化液体(液体のR−134a)をオーバーフロー管22により溢出させて上記のレシーバタンク14に貯留すると熱源液貯留手段と、
オーバーフロー管22の接続部分よりも高い熱源発生部(伝熱管12)の部分に液側路管24を接続するとともに、熱源発生部(伝熱管12)における相変化液体(液体のR−134a)の貯留量(以下、熱源液貯留量という)が所定量以下になったときに、レシーバタンク14に貯留されている相変化液体(液体のR−134a)を、液側路管24を介して、熱源発生部(伝熱管12)に注入することにより、上記の熱源液貯留量を回復する熱源液量回復手段と、
上記の熱源発生部(伝熱管12)の最も高い部分に上記の気管25を接続することにより、上記の気管25に上記の相変化液体(液体のR−134a)が漏れ込むことを回避する洩込回避手段と
を設けた上記の第1の構成を構成していることになるものである。
また、第2には、上記の第1の構成において、
熱源発生部(伝熱管12)に液送出管21を接続した部分を液送出管21の上流側として、液送出管21の下流側に、第1の冷暖切替弁13、第1のレシーバタンク14、冷房用補助ポンプ15、第2の冷暖切替弁16を順次に配置して室内機30に接続することにより、冷房運転時に、相変化液体(液体のR−134a)を室内機30に供給する相変化液体(液体のR−134a)の流路と、
熱源発生部(伝熱管12)に液側路管24を接続した部分を下流側として、液側路管24の上流側を、開閉弁17を介して、冷房用補助ポンプ15と第2の冷暖切替弁16との間の液送出管21に接続することにより、暖房運転時に、第1のレシーバタンク13に貯留した相変化液体(液体のR−134a)を熱源発生部(伝熱管12)に供給する相変化液体(液体のR−134a)の流路と、
熱源発生部(伝熱管12)にオーバーフロー管22を接続した部分を下流側として、オーバーフロー管22の上流側を、第1の冷暖切替弁13と第1のレシーバタンク14との間の液送出管21、または、第1のレシーバタンク14に接続することにより、暖房運転時に、熱源発生部(伝熱管12)からの余剰の相変化液体(液体のR−134a)を第1のレシーバタンク14に貯留する相変化液体(液体のR−134a)の流路と、
第1のレシーバタンク14の上部と気管25とを均圧管26で接続した相変化流体の気体(気体のR−134a)の流路と、
熱源発生部(伝熱管12)に液取入管23を接続した部分を下流側として,液取入管23の上流側の最も低い部分と、液送出管21の下流側の最も低い部分との間に、液送出管21の下流側から、第2のレシーバタンク41、暖房用ポンプ42、液取入管23の下流側のみに流動を可能とする逆止弁43を設けた相変化液体(液体のR−134a)の流路と
を設けた上記の第2の構成を構成していることになるものである。
さらに、第3には、上記の第1の構成または上記の第2の構成の運転方法において、
上記の第1の冷暖切替弁13、上記の第2の冷暖切替弁16および上記の液側路管24の上記の開閉弁17を閉弁して上記の暖房用ポンプ42を起動し、上記の熱源発生部(伝熱管12)および上記のレシーバタンク14内に上記の相変化液体(液体のR−134a)を回収し、上記のレシーバタンク14内に回収された上記の相変化液体(液体のR−134a)が所定量より多いことを確認した後に、上記の熱源発生部(伝熱管12)で温熱を発生させるようにした
上記の第1の運転方法を構成していることになるものである。
そして、第4には、上記の第1の構成または上記の第2の構成の運転方法において、
上記の第1の冷暖切替弁13、上記の第2の冷暖切替弁16および上記の液側路管24の上記の開閉弁17を閉弁して上記の暖房用ポンプ42を起動し、上記の熱源発生部(伝熱管12)および上記のレシーバタンク14内に上記の相変化液体(液体のR−134a)を回収し、上記のレシーバタンク14内に回収された上記の相変化液体(液体のR−134a)が所定量より多いことを確認した後に、上記の熱源発生部(伝熱管12)で温熱を発生させて暖房運転を開始するようにした
上記の第2の運転方法を構成していることになるものである。
また、第5には、上記の第2の運転構成において、
上記の暖房運転を開始した後に、上記の熱源発生部12における上記の相変化液体(液体のR−134a)の液面が所定位置より低くなったときに、上記の液側路管24の上記の開閉弁17を開弁して上記の冷房用補助ポンプ15を起動し、上記のレシーバタンク14から上記の熱源発生部(伝熱管12)に上記の相変化液体(液体のR−134a)を還流させるように上記の液面の制御を行うようにした
上記の第3の運転方法を構成していることになるものである。
さらに、第6には、上記の第2の運転構成において、
上記の暖房運転を開始した後に、上記の熱源発生部(伝熱管12)における上記の相変化流体の気体(気体のR−134a)の過熱度を算出し、算出した過熱度が所定値を越えたときに、上記の液側路管24の上記の開閉弁17を開弁して上記の冷房用補助ポンプ15を起動し、上記のレシーバタンク14から上記の熱源発生部(伝熱管12)に上記の相変化液体(液体のR−134a)を還流させて上記の相変化流体の気体(気体のR−134a)の過熱度を下げる制御を行うようにした
上記の第4の運転方法を構成していることになるものである。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、相変化可能な流体を冷暖房何れの運転においても、室外機と室内機との間で過不足なく循環させることができるので、室内機により常に正常な状態で空調が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 室外機
11 吸収冷凍機
12 伝熱管
13 冷暖切替弁
14 レシーバタンク
15 冷房用補助ポンプ
16 冷暖切替弁
17 開閉弁
18・19 液面センサ
20 制御装置
21 液送出管
22 オーバーフロー管
23 液取入管
24 液側路管
25 気管
26 均圧管
30 室内機
31 伝熱管
32 膨張弁
33 送風機
40 暖房ポンプユニット
41 レシーバタンク
42 暖房用ポンプ
43 逆止弁

Claims (6)

  1. 液取入管、液送出管、オーバーフロー管、液側路管および気管が接続されている熱源発生部を設けた室外機が複数の室内機よりも上方に設置され、前記熱源発生部で相変化させた流体(以下、相変化流体という)を前記室内機に循環供給すことにより、各前記室内機で前記相変化流体の潜熱を利用して冷暖房を行う空調装置であって、
    前記熱源発生部の最も低い部分に前記液送出管を接続し、前記液送出管の接続部分よりも高い前記熱源発生部の部分とレシーバタンクとの間に前記オーバーフロー管を接続するとともに、前記オーバーフロー管の接続部分よりも高い前記熱源発生部の部分に前記液取込管を接続することにより、前記相変化流体の液体(以下、相変化液体という)の所定量を前記熱源発生部に貯留するとともに、余剰の前記相変化液体を前記オーバーフロー管により溢出させて前記レシーバタンクに貯留する熱源液貯留手段と、
    前記オーバーフロー管の接続部分よりも高い前記熱源発生部の部分に前記液側路管を接続するとともに、前記熱源発生部における相変化液体の貯留量(以下、熱源液貯留量という)が所定量以下になったときに、前記レシーバタンクに貯留されている相変化液体を、液側路管24を介して、前記熱源発生部に注入することにより、前記熱源液貯留量を回復する熱源液量回復手段と、
    前記熱源発生部の最も高い部分に前記気管を接続することにより、前記気管に前記相変化液体が漏れ込むことを回避する洩込回避手段と
    を具備することを特徴とする空調装置。
  2. 前記熱源発生部に前記液送出管を接続した部分を前記液送出管の上流側として、前記液送出管の下流側に、前記第1の冷暖切替弁13、前記レシーバタンク、前記冷房用補助ポンプ、前記第2の冷暖切替弁を順次に配置して前記室内機に接続することにより、冷房運転時に、前記相変化液体を前記室内機に供給する前記相変化液体の流路と、
    前記熱源発生部に前記液側路管24を接続した部分を下流側として、前記液側路管の上流側を、前記開閉弁17を介して、前記冷房用補助ポンプと前記第2の冷暖切替弁との間の前記液送出管に接続することにより、暖房運転時に、前記レシーバタンクに貯留した前記相変化液体を前記熱源発生部に供給する前記相変化液体の流路と、
    前記熱源発生部にオーバーフロー管を接続した部分を下流側として、前記オーバーフロー管の上流側を、前記第1の冷暖切替弁と前記レシーバタンクとの間の前記液送出管、または、前記レシーバタンクに接続することにより、暖房運転時に、前記熱源発生部からの余剰の前記相変化液体を前記レシーバタンクに貯留する前記相変化液体の流路と、
    前記レシーバタンクの上部と前記気管とを均圧管で接続した前記相変化流体の気体の流路と、
    前記熱源発生部に前記液取入管23を接続した部分を下流側として,前記液取入管の上流側の最も低い部分と、前記液送出管の下流側の最も低い部分との間に、前記液送出管の下流側から、第2のレシーバタンク、暖房用ポンプ、前記液取入管の下流側のみに流動を可能とする逆止弁を設けた前記相変化液体の流路と
    を具備することを特徴とする請求項1記載の空調装置。
  3. 前記第1の冷暖切替弁および前記第2の冷暖切替弁を開弁し、前記液側路管の前記開閉弁を閉弁し、前記熱源発生部で冷熱を発生させ、前記第レシーバタンク内に溜っている前記相変化液体が所定量より多いことを確認した後に、前記冷房用補助ポンプを起動して冷房運転を開始することを特徴とする請求項 1 または請求項2記載の空調装置の運転方法。
  4. 前記第1の冷暖切替弁、前記第2の冷暖切替弁および前記液側路管の前記開閉弁を閉弁して前記暖房用ポンプを起動し、前記熱源発生部および前記レシーバタンク内に前記相変化液体を回収し、前記レシーバタンク内に回収された前記相変化液体が所定量より多いことを確認した後に、前記熱源発生部で温熱を発生させて暖房運転を開始することを特徴とする請求項 1 または請求項2記載の空調装置の運転方法。
  5. 前記暖房運転を開始した後に、前記熱源発生部における前記相変化液体の液面が所定位置より低くなったときに、前記液側路管の前記開閉弁を開弁して前記冷房用 補助ポンプを起動し、前記レシーバタンクから前記熱源発生部に前記相変化液体を還流させるように前記液面の制御を行うことを特徴とする請求項4記載の運転方法。
  6. 前記暖房運転を開始した後に、前記熱源発生部における前記相変化流体の気体の過熱度を算出し、算出した過熱度が所定値を越えたときに、前記液側路管の前記開閉弁を開弁して前記冷房用補助ポンプを起動し、前記レシーバタンクから前記熱源発生部に前記相変化液体を還流させて前記相変化流体の気体の過熱度を下げる制御を行うことを特徴とする請求項4記載の運転方法。
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