JPH11351642A - 空調装置 - Google Patents

空調装置

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Publication number
JPH11351642A
JPH11351642A JP10157764A JP15776498A JPH11351642A JP H11351642 A JPH11351642 A JP H11351642A JP 10157764 A JP10157764 A JP 10157764A JP 15776498 A JP15776498 A JP 15776498A JP H11351642 A JPH11351642 A JP H11351642A
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JP
Japan
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indoor unit
expansion valve
opening
indoor
floor
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Application number
JP10157764A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Takada
浩行 高田
Mamoru Kubo
守 久保
Masashi Izumi
雅士 泉
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷暖房運転が短時間で行えるようにする。 【解決手段】 ビルの屋上などの高所に設置する室外機
10と各階に分散して設置する室内機30とを液送出管
21・気管22・液取入管24で接続して構成する空調
装置において、最上階以外に設けた室内機30の膨張弁
32を、最上階に設けた室内機30との高低差による流
体の流動抵抗に相当する開度を最上階に設けた室内機3
0の膨張弁32の開度から減じて得られる開度に固定し
て冷房運転の起動を行う制御装置20を設けるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空調装置に関するも
のであり、特に詳しくは室外機と、全数もしくは過半数
が室外機より下方に設置された複数の室内機との間で、
相変化可能な流体を循環させ、各室内機において冷暖房
可能に構成した装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置として、建物の屋上などに
室外機として設置した吸収式冷凍機で発生させる冷熱ま
たは温熱によって相変化した冷媒が、冷暖房何れの運転
においても各階に分散して配置した室内機に自然に循環
供給されるように構成したビルの空調システムが、例え
ば特開平7−318189号公報に提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成の空
調システムでは、全ての室内機の膨張弁を同じ開度に固
定して起動し、室内機入口での冷媒温度が所定温度に達
したものから、順次過冷却制御あるいは過熱度制御など
の定状時制御に移行するようになっている。
【0004】したがって、循環冷媒は押し込み推進力の
強い室内機に多く流れ、押し込み推進力の弱い室内機へ
の流入は遅れるので、冷媒流入の多い室内機(例えば、
冷房運転時の下層階設置の室内機、暖房運転時の上層階
設置の室内機)では所定の能力での空調が早くから可能
であるが、冷媒流入の少ない室内機(例えば、冷房運転
時の上層階設置の室内機、暖房運転時の下層階設置の室
内機)では空調の立ち上げが遅れると云った問題点があ
り、全ての室内機で速やかに空調できるようにする必要
があり、これが解決すべき課題であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術の
課題を解決するため、室外機と、複数階に分散設置さ
れ、全数もしくは過半数が室外機より下方に設置された
複数の室内機との間を気相管と液相管とで連結し、室外
機で放熱して凝縮した液体と室内機で吸熱して蒸発した
気体とを主に比重差を利用して循環させ、各室内機にお
いて冷房可能に構成した装置であって、最上階以外に設
置された室内機の膨張弁を、最上階に設置された室内機
との高低差による流体の流動抵抗に相当する開度を最上
階に設置された室内機の膨張弁開度から減じて得られる
開度に固定して冷房運転の起動を行う制御器を備えるよ
うにした第1の構成の空調装置と、
【0006】室外機と、複数階に分散設置され、全数も
しくは過半数が室外機より下方に設置された複数の室内
機との間を気相管と液相管とで連結し、室内機で放熱し
て凝縮した液体を室内機から室外機に液相管に設けたポ
ンプによって搬送し、室外機で吸熱して蒸発した気体を
室内機に流入させ、各室内機において暖房可能に構成し
た装置であって、最下階以外に設置された室内機の膨張
弁を、最下階に設置された室内機との高低差による流体
の流動抵抗に相当する開度を最下階に設置された室内機
の膨張弁開度から減じて得られる開度に固定して暖房運
転の起動を行う制御器を備えるようにした第2の構成の
空調装置と、
【0007】略水平に設置された室外機と複数の室内機
との間を気相管と液相管とで連結し、室外機で相変化さ
せた流体を室内機に循環供給し、各室内機において流体
の相変化時の潜熱を利用して冷暖房可能に構成した装置
であって、最遠部以外に設置された室内機の膨張弁を、
最遠部に設置された室内機との管長差による流体の流動
抵抗に相当する開度を最遠部に設置された室内機の膨張
弁開度から減じて得られる開度に固定して冷暖房運転の
起動を行う制御器を備えるようにした第3の構成の空調
装置と、
【0008】室外機と、複数階に分散設置され、全数も
しくは過半数が室外機より下方に設置された複数の室内
機との間を気相管と液相管とで連結し、室外機で放熱し
て凝縮した液体と室内機で吸熱して蒸発した気体とを主
に比重差を利用して循環させ、各室内機において冷房可
能に構成した装置であって、最上階以外に設置された室
内機の膨張弁については、最上階に設置された室内機と
の高低差による流体の流動抵抗に相当する開度を最上階
に設置された室内機の膨張弁開度から減じ、同じ階の最
遠部以外に設置された室内機の膨張弁については、最遠
部に設置された室内機との管長差による流体の流動抵抗
に相当する開度を最遠部に設置された室内機の膨張弁開
度から減じて得られる開度に固定して冷房運転の起動を
行う制御器を備えるようにした第4の構成の空調装置
と、
【0009】室外機と、複数階に分散設置され、全数も
しくは過半数が室外機より下方に設置された複数の室内
機との間を気相管と液相管とで連結し、室内機で放熱し
て凝縮した液体を室内機から室外機に液相管に設けたポ
ンプによって搬送し、室外機で吸熱して蒸発した気体を
室内機に流入させ、各室内機において暖房可能に構成し
た装置であって、最下階以外に設置された室内機の膨張
弁については、最下階に設置された室内機との高低差に
よる流体の流動抵抗に相当する開度を最下階に設置され
た室内機の膨張弁開度から減じ、同じ階の最遠部以外に
設置された室内機の膨張弁については、最遠部に設置さ
れた室内機との管長差による流体の流動抵抗に相当する
開度を最遠部に設置された室内機の膨張弁開度から減じ
て得られる開度に固定して暖房運転の起動を行う制御器
を備えるようにした第5の構成の空調装置と、を提供す
るものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
〜図3に基づいて説明する。本発明の空調装置は、例え
ばビルの屋上などに設置される室外機10と、各階に分
散して設置される多数の室内機30と、地下室などの最
も低い部分に設置される暖房用ポンプユニット40と、
これらを接続して相変化が可能な流体、例えば冷媒のR
−134aを循環させるための配管群とから構成され
る。
【0011】室外機10は、ガスバーナなどで生成する
熱を利用して運転し、これにより冷熱と温熱との選択的
供給が可能な吸収冷凍機11を備え、外部に対して熱源
発生部として機能する図示しない蒸発器の伝熱管12の
最も低い部分に液送出管21が連結され、その途中に冷
暖切替弁13・レシーバタンク14・冷房用補助ポンプ
15・冷暖切替弁16が吸収冷凍機11側から直列に介
在設置されている。
【0012】なお、吸収冷凍機の蒸発器内部に設けた伝
熱管12から冷熱を供給したり、温熱を供給することが
できるものとしては、例えば特開平7−318189号
公報などに開示されたものが使用できる。また、冷房運
転時には外気温度が高いために途中の配管などに滞留す
るR−134aは蒸発して気体になる。一方、暖房運転
時は外気温度が低いために配管などに滞留するR−13
4aは凝縮して液体となる。このため、暖房運転時には
冷房運転時より多くのR−134aが必要となるので、
暖房運転時に過不足をきたさないように封入したR−1
34aが冷房運転時に過剰とならいように、レシーバタ
ンク14の容積を決定する。
【0013】そして、暖房運転時に必要な液面高さが確
保できる伝熱管12の高さにオーバーフロー管22が接
続され、その他端が液送出管21の冷暖切替弁13とレ
シーバタンク14との間に接続され、オーバーフロー管
22の接続部より高い部位の伝熱管12に液取入管23
と液側路管24とが接続され、液側路管24には開閉弁
17が介在設置され、その他端は液送出管21の冷房用
補助ポンプ15と冷暖切替弁16との間に接続されてい
る。
【0014】さらに、伝熱管12の最上部には気管25
が接続され、この気管25とレシーバタンク14の上部
とは均圧管26によって連結されている。
【0015】また、室外機10には伝熱管12内を流れ
ている液体のR−134aの液面レベルを検出するため
の液面センサ18と、レシーバタンク14内に溜った液
体のR−134aの液面レベルを検出するための液面セ
ンサ19と、これらの液面センサなどの出力に基づいて
冷暖切替弁13・16や開閉弁17の開閉を制御した
り、冷房用補助ポンプ15や、後述する膨張弁32の運
転起動時における開度や暖房用ポンプ42の運転を制御
するための制御装置20も設けられている。
【0016】各室内機30は、それぞれに伝熱管31と
膨張弁32と送風機33とを有し、各伝熱管31の一端
は気管25の縦管25aから分岐して水平方向に延設さ
れた横引き管25bに接続され、他端は液送出管21の
縦管21aから分岐して水平方向に延設された横引き管
21bに膨張弁32を介して連結されている。
【0017】液送出管21の縦管21aの終端、すなわ
ち最も低い部分に液取入管23の始端が接続され、液取
入管23の始端側にU字状部が設けられ、そこに暖房用
ポンプユニット40を構成しているレシーバタンク41
・暖房用ポンプ42・逆止弁43が図示したように直列
に介在設置されている。
【0018】また、制御装置20は、図示しないパネル
面に設けたボタンスイッチなどによって冷暖房運転の指
示が行えるようにも構成されていて、例えば冷房運転が
指示されると、先ず冷暖切替弁13・16を開弁させる
ための所要の制御信号を出力すると共に、開閉弁17を
閉弁させるための所要の制御信号を出力する。
【0019】ところで、複数階に分散して設置された室
内機30の膨張弁32の開度相互にはある一定の法則が
ある。すなわち、
【0020】
【数1】
【0021】通常、ρL ≫ρG 、|h|×ρL ≫ΔP
KO-(K-1)O 、|h|×ρL ≫ΔPaKO-a(K-1)O などが成
り立つので、上式は ΔPaKO-KO≒≫ΔPa(K-1)O-(K-1)O±(h×ρL ) 暖
房;+、冷房;− と近似できる。
【0022】上記近似式は冷房運転時のK階の分岐−合
流間圧力差が(k−1)階の同圧力差より()内の項分
だけ小さいことを示している。また、上層階ほど同圧力
差が小さくなるので、最上階の同圧力差が系中で最低値
をとる。すなわち、最上階に設置された室内機30の膨
張弁32が最も大きな開度をとり、下層階に設置された
室内機30の膨張弁32ほど開度は小さくなって圧力が
バランスする。
【0023】しかも、1階分に相当する流動抵抗は(h
×ρL )であり、例えば図3に示したような特性図から
1階分に相当する弁開度の所要変化量が推測できるの
で、最上階に設置された室内機30の膨張弁32を例え
ば全開にして起動時するときには、最上階以外の階に設
置された室内機30の膨張弁32は、それが最上階より
α階下の階に設置された室内機30の膨張弁32の開度
であれば、流動抵抗が(h×ρL )αに相当する開度を
最上階に設置された室内機30の膨張弁32の開度から
減じて得られる開度に固定して冷房運転を開始する。
【0024】また、K階での分岐−合流間圧力差と各室
内機(膨張弁を含む)への流動抵抗を考えると、分岐−
合流部からm番目の室内機30に関しては式2に示す関
係が成立する。式2から、分岐−合流間圧力差、室内機
30の流動抵抗は固有値であるため、各室内機30の膨
張弁32の流動抵抗はその室内機30までの(横引き管
21b+横引き管25b)の流動抵抗が大きいものほど
小さくされて圧力がバランスする。すなわち、同じ階で
比較すると、縦管21a・25aからの配管が長い室内
機30ほどその膨張弁32の開度を大きくする必要があ
る。
【0025】
【数2】
【0026】したがって、制御装置20は同じ階に設置
された室内機30の膨張弁32については、縦管21a
・25aから最も離れた場所に設置された室内機30の
膨張弁32を最大開度とし、最遠部以外に設置された室
内機30の膨張弁32は、最遠部の室内機30との流動
抵抗分だけ絞るようにする。
【0027】例えば、m個の室内機30が設置されたK
階で縦管21a・25aから数えてl番目に設置された
室内機30の膨張弁32の開度であれば、縦管21a・
25aから最遠部のm番目に設置された室内機30の膨
張弁32の開度ΔPkmから、式3に相当する流動抵抗分
を減じた開度に固定して冷房運転の起動を行う。
【0028】
【数3】
【0029】さらに、吸収冷凍機11には再生器で加熱
して蒸発した冷媒が凝縮器に送られて放熱凝縮し、この
凝縮した冷媒液が蒸発器に送られて蒸発するための所要
の弁制御などの指示がなされるようにも構成されてい
て、吸収冷凍機11の蒸発器で蒸発する冷媒の気化熱に
よって気体のR−134aは伝熱管12の管壁を介して
冷却されて凝縮し、所定の低温度、例えば7℃の液体と
なって液送出管21に吐出し、レシーバタンク14に流
れ込み溜る。
【0030】また、制御装置20は、レシーバタンク1
4に溜っているR−134aの液面が液面センサ19に
よって、予め設定した所定のレベル以上(満杯に近い状
態)になったことが確認されると、冷房用補助ポンプ1
5を起動させるための制御信号を出力するようにも構成
されている。
【0031】冷房用補助ポンプ15が起動すると、室外
機10のレシーバタンク14に溜っている液体のR−1
34aは液送出管21の縦管21a・横引き管21bを
介して、各階に分散設置した室内機30に供給される。
【0032】室内機30に供給された温度の低い液体の
R−134aは、膨張弁32を介して伝熱管31に流入
し、送風機33によって供給される温度の高い室内空気
からその伝熱管31の管壁を介して熱を奪い、蒸発して
冷房作用を行う。
【0033】しかも、各室内機30の膨張弁32の開度
は、上記したように液体のR−134aが流入し難い場
所に設置された室内機30の膨張弁32ほど大きい開度
に固定して起動しているので、設置階や縦管21a・2
5aからの距離に関係なく全ての室内機30の伝熱管3
1に液体のR−134aが同じように流入し、全ての室
内機30で短時間の内に冷房運転が行えるようになる。
【0034】そして、制御装置20は室内機30に流入
する液体のR−134aが所定の温度に達すると、その
室内機30の膨張弁32の開度を、例えば従来周知の過
冷却制御に切り替えて制御するように構成されている。
【0035】なお、上記冷房作用によって蒸発した気体
のR−134aは、R−134aが凝縮して圧力が低く
なっている室外機10の吸収冷凍機11の伝熱管12に
気管25を介して戻る循環が行われる。
【0036】一方、制御装置20を操作して暖房運転を
指示すると、制御装置20は先ず冷暖切替弁13・16
と開閉弁17を閉弁させるための制御信号を出力すると
共に、暖房用ポンプ42を起動させるための制御信号を
出力する。
【0037】この暖房運転においても前記式1と近似式
とは成立し、この場合は分岐−合流間圧力差は下層階ほ
ど小さくなる。したがって、制御装置20により最下階
に設置された室内機30の膨張弁32の開度を例えば全
開にして起動するときには、最下階以外の階に設置され
た室内機30の膨張弁32は、それが最下階よりα階上
の階に設置された室内機30の膨張弁32の開度であれ
ば、流動抵抗が(h×ρL )αに相当する開度を最下階
に設置された室内機30の膨張弁32の開度から減じて
得られる開度に固定して暖房運転を開始する。
【0038】また、前記式2も同様に成立するので、制
御装置20は同じ階に設置された室内機30の膨張弁3
2については、縦管21a・25aから最も離れた場所
に設置された室内機30の膨張弁32を最大開度とし、
最遠部以外に設置された室内機30の膨張弁32は、前
記冷房運転時の場合と同様に開度を決定し、固定して起
動する。
【0039】暖房用ポンプ42の起動によって、液取入
管23の始端側に滞留している液体のR−134aは吸
収冷凍機11の伝熱管12に回収される。伝熱管12に
流入する量が多くなるとオーバーフロー管22を介して
液体のR−134aはレシーバタンク14に流れ込む。
そして、液面センサ19が検出するレシーバタンク14
内のR−134aの液面が、予め設定した所定レベルに
達すると、制御装置20から吸収冷凍機11に所要の制
御信号が出力されて、再生器で加熱されて蒸発した冷媒
と吸収液とが直接蒸発器に送られるようになっている。
【0040】したがって、室外機10においては吸収冷
凍機11の再生器から蒸発器に流入する高温の冷媒蒸気
や吸収液によって、液体のR−134aは伝熱管12の
管壁を介して加熱されて蒸発し、所定の高温度、例えば
55℃の気体となって気管25に吐出し、室内機30に
供給される。
【0041】そして、各室内機30の膨張弁32の開度
は、上記したように気体のR−134aが流入し難い場
所に設置された室内機30の膨張弁32ほど大きい開度
に固定して起動しているので、設置階や縦管21a・2
5aからの距離に関係なく全ての室内機30の伝熱管3
1に気体のR−134aが同じように流入し、全ての室
内機30で短時間の内に暖房運転が行えるようになる。
【0042】そして、制御装置20は室内機30に流入
する気体のR−134aが所定の温度に達すると、その
室内機30の膨張弁32の開度を、例えば従来周知の過
熱度制御に切り替えて制御するように構成されている。
【0043】各室内機30においては、送風機33によ
って供給される温度の低い室内空気に気体のR−134
aが伝熱管31の管壁を介して放熱して凝縮液化し、こ
の凝縮時に暖房作用を行ない、さらに、凝縮した液体の
R−134aが膨張弁32を通ってレシーバタンク41
に流れ込み、暖房用ポンプ42によって室外機10に還
流すると云ったR−134aの循環が起こって、暖房運
転が継続される。
【0044】なお、レシーバタンク14内に溜ったR−
134aの液面が液面センサ19によって所定レベルに
達したことが確認され、吸収冷凍機11による加熱を開
始する際に、暖房用ポンプ42の運転を一旦停止し、吸
収冷凍機11による加熱によって伝熱管12内のR−1
34aの温度か圧力が所定値に達した後、暖房用ポンプ
42の運転を再開するように制御装置20の制御を構成
することもできる。この制御を行えば、室内機30では
より速やかな温風取り出しが可能になる。
【0045】運転中は負荷の変動、室外機10の吸収冷
凍機11の起動/停止などにより、配管内圧力は変動す
るので、R−134aの循環量も常に変動し、伝熱管1
2内での液体のR−134aのレベルも絶えず変動す
る。そして、伝熱管12内の液体のR−134aの液面
が低下し過ぎると、吸収冷凍機11で発生させた熱量を
液体のR−134aに伝達するのに必要な伝熱面積が確
保できなくなり、室内機30が必要とする量を搬送する
ことができなくなる。
【0046】このため、暖房運転中に液面センサ18が
検出する伝熱管12内にある液体のR−134aの液面
が、予め設定した所定の回収開始レベルより低くなる
と、制御装置20は所要の制御信号を出力して開閉弁1
7を開弁させると共に、冷房用補助ポンプ15を起動さ
せ、レシーバタンク14に溜っている液体のR−134
aを液側路管24を介して吸収冷凍機11の伝熱管12
に注入し、伝熱管12内におけるR−134aの液面レ
ベルの回復を図る。
【0047】この操作によって、伝熱管12内で液体の
R−134aが不足することがなくなるので、R−13
4aが過熱されたり、吸収冷凍機11の加熱能力に余力
があるにも拘らす室内機30が必要とする熱量に相当す
る気体のR−134aを発生さることができなくて、必
要な暖房が行えないと云った不都合が回避される。
【0048】なお、開閉弁17の閉弁操作と冷房用補助
ポンプ15の停止操作とは、液面センサ18が検出する
R−134aの液面が前記回収開始レベルより高い回収
停止レベルに達したときに、制御装置20から所要の制
御信号を出力して行う。
【0049】また、液取入管23を介して伝熱管12に
流入する液体のR−134aの量が多くなると、余剰と
なった液体のR−134aはオーバーフロー管22を介
してレシーバタンク14に入り込むので、伝熱管12か
ら気管25に漏れ込んで蒸発したR−134aの循環を
阻害すると云ったことは回避される。
【0050】なお、液面センサ18によって伝熱管12
内における液体のR−134aの液面低下を検出する代
わりに、伝熱管12内で蒸発した気体のR−134aの
温度と圧力からそのときの過熱度を求め、過熱度が所定
値を越えたときに開閉弁17を開弁して冷房用補助ポン
プ15を起動し、過熱度が完全に、あるいはある程度解
消したときに開閉弁17を閉弁して冷房用補助ポンプ1
5を停止するように制御装置20によって各機器を制御
するように構成することも可能である。
【0051】なお、室外機10と室内機30との間で循
環させる相変化可能な流体としては、R−134aの他
にも、R−407c、R−404A、R−410cなど
であっても良い。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、設
置階や配管の長短とは無関係に全ての室内機で冷暖房運
転の速やかな立ち上げが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す説明図である。
【図2】一実施形態の要部を示す説明図である。
【図3】膨張弁の特性を示す説明図である。
【符号の説明】
10 室外機 11 吸収冷凍機 12 伝熱管 13 冷暖切替弁 14 レシーバタンク 15 冷房用補助ポンプ 16 冷暖切替弁 17 開閉弁 18・19 液面センサ 20 制御装置 21 液送出管 22 オーバーフロー管 23 液取入管 24 液側路管 25 気管 26 均圧管 30 室内機 31 伝熱管 32 膨張弁 33 送風機 40 暖房ポンプユニット 41 レシーバタンク 42 暖房用ポンプ 43 逆止弁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外機と、複数階に分散設置され、全数
    もしくは過半数が室外機より下方に設置された複数の室
    内機との間を気相管と液相管とで連結し、室外機で放熱
    して凝縮した液体と室内機で吸熱して蒸発した気体とを
    主に比重差を利用して循環させ、各室内機において冷房
    可能に構成した装置であって、最上階以外に設置された
    室内機の膨張弁を、最上階に設置された室内機との高低
    差による流体の流動抵抗に相当する開度を最上階に設置
    された室内機の膨張弁開度から減じて得られる開度に固
    定して冷房運転の起動を行う制御器を備えたことを特徴
    とする空調装置。
  2. 【請求項2】 室外機と、複数階に分散設置され、全数
    もしくは過半数が室外機より下方に設置された複数の室
    内機との間を気相管と液相管とで連結し、室内機で放熱
    して凝縮した液体を室内機から室外機に液相管に設けた
    ポンプによって搬送し、室外機で吸熱して蒸発した気体
    を室内機に流入させ、各室内機において暖房可能に構成
    した装置であって、最下階以外に設置された室内機の膨
    張弁を、最下階に設置された室内機との高低差による流
    体の流動抵抗に相当する開度を最下階に設置された室内
    機の膨張弁開度から減じて得られる開度に固定して暖房
    運転の起動を行う制御器を備えたことを特徴とする空調
    装置。
  3. 【請求項3】 略水平に設置された室外機と複数の室内
    機との間を気相管と液相管とで連結し、室外機で相変化
    させた流体を室内機に循環供給し、各室内機において流
    体の相変化時の潜熱を利用して冷暖房可能に構成した装
    置であって、最遠部以外に設置された室内機の膨張弁
    を、最遠部に設置された室内機との管長差による流体の
    流動抵抗に相当する開度を最遠部に設置された室内機の
    膨張弁開度から減じて得られる開度に固定して冷暖房運
    転の起動を行う制御器を備えたことを特徴とする空調装
    置。
  4. 【請求項4】 室外機と、複数階に分散設置され、全数
    もしくは過半数が室外機より下方に設置された複数の室
    内機との間を気相管と液相管とで連結し、室外機で放熱
    して凝縮した液体と室内機で吸熱して蒸発した気体とを
    主に比重差を利用して循環させ、各室内機において冷房
    可能に構成した装置であって、最上階以外に設置された
    室内機の膨張弁については、最上階に設置された室内機
    との高低差による流体の流動抵抗に相当する開度を最上
    階に設置された室内機の膨張弁開度から減じ、同じ階の
    最遠部以外に設置された室内機の膨張弁については、最
    遠部に設置された室内機との管長差による流体の流動抵
    抗に相当する開度を最遠部に設置された室内機の膨張弁
    開度から減じて得られる開度に固定して冷房運転の起動
    を行う制御器を備えたことを特徴とする空調装置。
  5. 【請求項5】 室外機と、複数階に分散設置され、全数
    もしくは過半数が室外機より下方に設置された複数の室
    内機との間を気相管と液相管とで連結し、室内機で放熱
    して凝縮した液体を室内機から室外機に液相管に設けた
    ポンプによって搬送し、室外機で吸熱して蒸発した気体
    を室内機に流入させ、各室内機において暖房可能に構成
    した装置であって、最下階以外に設置された室内機の膨
    張弁については、最下階に設置された室内機との高低差
    による流体の流動抵抗に相当する開度を最下階に設置さ
    れた室内機の膨張弁開度から減じ、同じ階の最遠部以外
    に設置された室内機の膨張弁については、最遠部に設置
    された室内機との管長差による流体の流動抵抗に相当す
    る開度を最遠部に設置された室内機の膨張弁開度から減
    じて得られる開度に固定して暖房運転の起動を行う制御
    器を備えたことを特徴とする空調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105135589A (zh) * 2015-09-16 2015-12-09 中船重工环境工程有限公司 一种气幕隔离装置

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