JPH11148694A - 空調装置の運転制御方法 - Google Patents

空調装置の運転制御方法

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JPH11148694A
JPH11148694A JP9316839A JP31683997A JPH11148694A JP H11148694 A JPH11148694 A JP H11148694A JP 9316839 A JP9316839 A JP 9316839A JP 31683997 A JP31683997 A JP 31683997A JP H11148694 A JPH11148694 A JP H11148694A
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JP
Japan
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working fluid
cooling
outdoor unit
phase
air conditioner
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Application number
JP9316839A
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English (en)
Inventor
Masashi Izumi
雅士 泉
Hiroyuki Takada
浩行 高田
Akira Hatayama
朗 畑山
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内温度の制御性改善と、冷房用補助ポンプ
の寿命延長を図る。 【解決手段】 凝縮器として機能する室外機1と、全数
もしくは過半数が室外機1より下方に設置された複数の
室内機4とを、気相管6と液相管7とで連結し、室外機
1と室内機4との間で相変化可能な流体、例えばR−1
34aを液相と気相との比重差と、液相管6に設けた電
動ポンプ11の吐出力とを利用して循環させ、各室内機
において冷房可能に構成した装置において、冷房用補助
ポンプである電動ポンプ11の吸入側にレシーバタンク
10を設け、このタンクに溜ったR−134aの量に基
づいて、電動ポンプ11の回転数を制御するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空調装置に関するも
のであり、特に詳しくは室外機と、全数もしくは過半数
が室外機より下方に設置された複数の室内機との間で、
相変化可能な流体を液相と気相との比重差と、液相管に
設置した冷房用補助ポンプの吐出力とを利用して循環さ
せ、各室内機において冷房可能に構成した装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、相変化可能な流体、すなわち
潜熱を出し入れすることによって液体と気体との間で状
態が変化する流体の搬送動力を必要としない空調装置と
して、例えば図9に示されるような装置があるが、この
装置は凝縮器として機能する室外機1を建物の高所位置
に設置し、この室外機1と、これより低い位置にある被
空調室に設置の室内機4の熱交換器5との間を液相管6
と気相管7とで連結し、室外機1で放熱・凝縮した液体
をその自重によって室内機4の熱交換器5に液相管6を
介して供給する一方、室内機4の熱交換器5で温度の高
い室内空気と熱交換して吸熱・蒸発した気体を、流体が
凝縮して低圧となっている室外機1に気相管7を介して
流入させることで循環を可能とするものであから、電動
ポンプなどの搬送動力が不要となり、ランニングコスト
が抑制できると云った利点がある。なお、8は流量調整
弁、9は送風機である。
【0003】また、液相管6にレシーバタンク10と電
動ポンプ11とを破線で示したように直列に組み込み、
レシーバタンク10に溜った相変化が可能な流体の液面
レベルに基づいて、電動ポンプ11をオン/オフ制御
し、一部の室内機4を室外機1と同じ高さに設置した
り、さらに高い位置にも設置しても、相変化可能な流体
が循環し得るように構成した空調装置も周知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成の空
調装置にあっては、冷房用補助ポンプとして使用する電
動ポンプが、相変化可能な流体の液面レベルに基づいて
オン/オフ制御され、送液量が不連続に大きく変化する
ため、流量調整弁の制御が間に合わず、気相管に液体が
入り込むなどして、室内温度を安定的に制御することが
できなかった。また、オン/オフが繰り返されるため、
電動ポンプの寿命が短いと云った問題点もあり、これら
の解決が課題となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術の
課題を解決するため、作動流体を冷却する室外機と、全
数もしくは過半数が前記室外機より下方に設置され、前
記作動流体を用いて冷房運転を可能にした複数の室内機
との間で、比重差のある液相と気相との間で相変化可能
に構成された前記作動流体を、冷房用補助ポンプの吐出
力で循環させるように構成した空調装置において、前記
冷房用補助ポンプの運転を、このポンプの吸入側に設け
るレシーバタンクに溜る前記作動流体の液量に基づいて
制御するようにした第1の構成の運転制御方法と、
【0006】作動流体を冷却する室外機と、全数もしく
は過半数が前記室外機より下方に設置され、前記作動流
体を用いて冷房運転を可能にした複数の室内機との間
で、比重差のある液相と気相との間で相変化可能に構成
された前記作動流体を、流量制御弁の上流側に設置した
冷房用補助ポンプの吐出力で循環させるように構成した
空調装置において、前記冷房用補助ポンプの吸入側に設
けるレシーバタンクに溜る前記作動流体の液量に基づい
て、前記冷房用補助ポンプをオン/オフ制御すると共
に、前記流量制御弁の開度を制御するようにした第2の
構成の運転制御方法と、
【0007】作動流体を冷却する室外機と、全数もしく
は過半数が前記室外機より下方に設置され、前記作動流
体を用いて冷房運転を可能にした複数の室内機との間
で、比重差のある液相と気相との間で相変化可能に構成
された前記作動流体を、冷房用補助ポンプの吐出力で循
環させるように構成した空調装置において、前記冷房用
補助ポンプの運転を、室外機を流れる前記作動流体と前
記冷房用補助ポンプによって吐出された前記作動流体と
の圧力差が所定圧となるように制御するようにした第3
の構成の運転制御方法と、
【0008】作動流体を冷却する室外機と、全数もしく
は過半数が前記室外機より下方に設置され、前記作動流
体を用いて冷房運転を可能にした複数の室内機との間
で、比重差のある液相と気相との間で相変化可能に構成
された前記作動流体を、吸入側と吐出側とがレリーフ弁
を介して連結された冷房用補助ポンプの吐出力で循環さ
せるように構成した空調装置において、前記冷房用補助
ポンプを、このポンプの吸入側に設けるレシーバタンク
に溜る前記作動流体の液量に基づいてオン/オフ制御す
るようにした第4の構成の運転制御方法と、
【0009】作動流体を冷却する室外機と、全数もしく
は過半数が前記室外機より下方に設置され、前記作動流
体を用いて冷房運転を可能にした複数の室内機との間
で、比重差のある液相と気相との間で相変化可能に構成
された前記作動流体を、吸入側と吐出側とが開閉弁を介
して連結された冷房用補助ポンプの吐出力で循環させる
ように構成した空調装置において、前記開閉弁を経由し
て室外機から室内機に流れる前記作動流体の流量が所定
量以下になったとき、前記開閉弁を閉じて前記冷房用補
助ポンプを起動するようにした第5の構成の運転制御方
法と、を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図1〜図8を参照して説明する。なお、理解を容易
にするため、これらの図においても前記図9において説
明した部分と同様の機能を有する部分には、同一の符号
を付した。
【0011】〔第1の実施形態〕図1と図2に基づい
て、請求項1の発明に係わる第1の実施形態を説明す
る。なお、図1は冷房運転のみが可能な空調装置の一構
成例を示したものであり、1は冷熱を発生させることが
できる、例えば吸収式冷凍機などからなる室外機であ
り、建物の例えば屋上にある機械室などに設置され、例
えば蒸発器の内部に配管した熱交換器2を介して、閉回
路3に封入した相変化が可能な流体、例えば低温度でも
圧力が低下すると容易に蒸発し得る、冷媒のR−134
aと熱の授受を行う。
【0012】5は、建物の各部屋に設置した室内機4の
熱交換器であり、室外機1の熱交換器2とは、図のよう
に液相管6・気相管7および流量調整弁8により配管・
接続されて、前記閉回路3を形成している。
【0013】そして、液相管6には、室外機1の熱交換
器2で放熱し、凝縮して流れ出た液体のR−134aを
溜めるためのレシーバタンク10と、このタンクに溜っ
たR−134aを室内機4に供給するための電動ポンプ
11とを直列に設置し、レシーバタンク10には内部に
溜っているR−134aの量を、圧力・電位差・靜電容
量などから検出する液面センサ12を設けてある。
【0014】なお、13は図示しない吸収液を加熱して
冷媒蒸気を蒸発分離するためのバーナ14に接続した燃
料管に設けた燃料調整弁、15〜18は閉回路3を循環
しているR−134aの温度を検出するための温度セン
サであり、温度センサ15は熱交換器2の入口部に、温
度センサ16は熱交換器2の出口部に、温度センサ17
は熱交換器5の入口部に、温度センサ18は熱交換器5
の出口部に、それぞれ設けられている。
【0015】また、室外機1には室外制御装置19を、
室内機4には室内制御装置20を設けてある。そして、
室外制御装置19は、温度センサ16が検出するR−1
34aの温度、すなわち熱交換器2で冷却作用を受けて
液相管6に吐出するR−134aの温度が所定温度、例
えば7℃になるように、燃料調整弁13の開度を調節す
る機能を備え、室内制御装置20は、温度センサ18が
検出するR−134aの温度、すなわち熱交換器5を介
して冷房作用を果たし、温度上昇して気相管7に吐出す
るR−134aの温度が所定温度、例えば12℃になる
ように流量調整弁8の開度を調節する機能を備えてい
る。
【0016】また、室内制御装置20と通信可能で、冷
房の起動/停止、送風の強弱選択、温度設定などが行え
るリモコン21を各室内機4に対応して設置してある。
【0017】そして、室外機1においては、燃料調整弁
13の開度を大きくし、バーナ14に供給する燃料を増
やして火力を増加すると、図示しない吸収液から蒸発分
離する冷媒の量が増加する。この増加した冷媒蒸気が、
図示しない凝縮器で放熱して凝縮し、液体となって熱交
換器2の周囲に供給され、熱交換器2内を流れるR−1
34aから熱を奪って蒸発するので、熱交換器2内を流
れるR−134aを冷却する機能が強化され、流量が同
じであればその温度低下幅が拡大する。逆に、燃料調整
弁13の開度を小さくしてバーナ14の火力を減じる
と、熱交換器2内を流れるR−134aを冷却する機能
が弱まり、その温度低下幅は縮小する。
【0018】一方、室内機4においては、流量調整弁8
の開度が同じであれば、空調負荷が大きいほど温度セン
サ17と18が検出するR−134aの温度差は拡大
し、空調負荷が小さいほど前記温度差は縮小する。
【0019】次に、閉回路3に封入したR−134aの
循環サイクルを説明すると、室外機1で発生した冷熱に
よってR−134aは熱交換器2の管壁を介して冷却さ
れるので、R−134aは凝縮して液相管6に吐出し、
レシーバタンク10に溜り、電動ポンプ11の吐出力に
よって各室内機4の熱交換器5に所定温度、例えば7℃
で供給される。
【0020】また、各室内機4においては、送風機9に
よって温度の高い室内空気が強制的に供給されているの
で、室外機1から7℃で供給された液体のR−134a
は室内空気から熱を奪って蒸発し、冷房作用を行なう。
【0021】そして、気体のR−134aは、冷却され
て凝縮・液化し、低圧になっている室外機1の熱交換器
2に気相管7を通って流入すると云った循環が起こる。
【0022】このR−134aの循環において、ある室
内機4における冷房負荷が増加(または減少)し、その
室内機4の温度センサ18が検出するR−134aの温
度が上昇(または低下)すると、その温度上昇(または
温度低下)が解消するように、その室内制御装置20か
らの制御信号を受けて該当する流量調整弁8の開度が増
加(または減少)し、冷房負荷が増加した室内機4の熱
交換器5に流入するR−134aの量が増加(または減
少)するので、その温度センサ18が検出するR−13
4aの温度上昇(または低下)はその内解消する。
【0023】そして、冷房負荷の変動に起因する、温度
が変化したR−134aが室外機1に流入したり、室外
機1に流入するR−134aの流量が変化して、温度セ
ンサ16が検出するR−134aの温度に変化が生じる
と、その変化を解消するように、燃料調整弁13の開度
を室外制御装置19により制御する。
【0024】閉回路3内でR−134aを上記のように
強制循環させる電動ポンプ11を、液面センサ12が検
出するR−134aの量に基づいて制御する。すなわ
ち、電動ポンプ11に供給する電力の周波数を、例えば
周波数変換器22によって図2のように変換して、電動
ポンプ11の回転数を制御する。
【0025】このため、室内機4に供給されるR−13
4aの量は急激に変化することがないので、流量調整弁
8の開度を送液量に追従して調整することが容易であ
り、これにより液体のR−134aが気相管7に流入す
ると云った事態は勿論起こり得ないし、送風機9によっ
て循環供給され、熱交換器5で熱交換して室内に吹き出
す空気の安定した温度制御が行えるようになった。
【0026】また、電動ポンプ11は、オン/オフ制御
されないので、電磁部品などを損傷する機会が激減し、
これにより装置寿命が大幅に延びる。
【0027】〔第2の実施形態〕図3と図4に基づい
て、請求項2の発明に係わる第2の実施形態を説明す
る。なお、この第2の実施形態の説明では、図1で説明
した前記第1の実施形態と異なる点についてのみ説明す
る(第3の実施形態以下も同じ)。
【0028】この第2の実施形態においては、電動ポン
プ11の下流側に流量調整弁23を設け、電動ポンプ1
1のオン/オフ制御と、流量調整弁23の開度とを、液
面センサ12が検出するR−134aの量に基づいて、
室外制御装置19により例えば図4のように制御する。
【0029】すなわち、液面センサ12が検出するR−
134aの量が所定量以下の場合は電動ポンプ11の運
転を停止し、R−134aが所定量以上になったときに
電動ポンプ11の定速運転を始めると共に、流量調整弁
23の開度をレシーバタンク10におけるR−134a
の量に比例して増やすようにする。
【0030】この制御によっても室内機4に供給される
R−134aの量は急変することがないので、流量調整
弁8の開度を送液量に追従して調整することが容易であ
り、これにより液体のR−134aが気相管7に流入す
ると云った事態は勿論起こり得ないし、送風機9によっ
て循環供給され、熱交換器5で熱交換して室内に吹き出
す空気の安定した温度制御が行えるようになった。ま
た、電動ポンプ11は、オン/オフする回数が激減する
ので、装置寿命が大幅に延びる。
【0031】〔第3の実施形態〕図5に基づいて、請求
項3の発明に係わる第3の実施形態を説明する。この第
3の実施形態においては、電動ポンプ11の吐出側と熱
交換器2の出口部それぞれにR−134aの圧力を検出
する圧力センサ24・25を設け、圧力センサ24・2
5が検出するR−134aの圧力差が所定圧力、例えば
凝縮したR−134aの5mの高低差に相当する圧力
(以下、5m−凝縮液と記す)になるように、電動ポン
プ11の回転数を室外制御装置19によって制御する。
【0032】この制御によれば、室内機4にR−134
aが圧力が安定した状態で供給されるので、従来のよう
に電動ポンプ11が停止する際に圧力が急減して、室内
機4の熱交換器5に流入する前や、熱交換器5の内部で
R−134aが激しく蒸発して気泡化し、抵抗が急増し
て循環に支障を来すといった不都合が回避される。ま
た、冷房負荷に見合ったR−134aの循環量が確保で
きると共に、電動ポンプ11をオン/オフする回数が減
少するので、装置寿命が延びる効果もある。
【0033】〔第4の実施形態〕図6に基づいて、請求
項4の発明に係わる第4の実施形態を説明する。この第
4の実施形態においては、レシーバタンク10の気相部
と、電動ポンプ11の吐出側とを、例えば圧力差が5m
−凝縮液を越えると連通するレリーフ弁26を介して連
結すると共に、液面センサ12が検出するR−134a
の量に基づいて、電動ポンプ11を室外制御装置19に
よりオン/オフ制御するようにした。
【0034】すなわち、液面センサ12が検出するR−
134aの量が所定量以下の場合は電動ポンプ11の運
転を停止し、R−134aが所定量を越えたときに電動
ポンプ11の運転を始める。そして、電動ポンプ11の
運転中に、電動ポンプ11の吐出側圧力がレシーバタン
ク10の気相部の圧力より、5m−凝縮液を越えるとレ
リーフ弁26が連通して、その圧力がレシーバタンク1
0に逃がされるので、室内機4に供給されるR−134
aの圧力が著しく上昇することがない。
【0035】したがって、気相管7への液体のR−13
4aの混入防止や、室内機4の熱交換器5の凍結防止が
できる。そして、室内機4には圧力が安定した状態でR
−134aが供給され、冷房負荷に見合ったR−134
aの循環量が確保できる。また、その結果として、電動
ポンプ11をオン/オフする回数が減少し、装置寿命が
延びる効果もある。
【0036】〔第5の実施形態〕図7と図8に基づい
て、請求項5の発明に係わる第5の実施形態を説明す
る。図7の空調装置は、開閉弁27を電動ポンプ10の
下流側に設けて、室外機1の熱交換器2で凝縮したR−
134aが各室内機4に電動ポンプ11の搬送力によっ
て流入可能に構成すると共に、室内機4の熱交換器5で
放熱して凝縮したR−134aの液体を溜めるためのレ
シーバタンク28と、このタンク内のR−134aを室
外機1に供給するための電動ポンプ29と、開閉弁30
とを、図に示すように直列に接続し、電動ポンプ29の
運転を停止すると共に、開閉弁30を閉弁し、開閉弁2
7を開弁したときには、前記第1の実施形態と実質的に
は同じ配管構成になるので、室外機1において冷熱を発
生させると前記図1と同様にR−134aが循環して電
動ポンプ11による(強制循環)冷房運転が行える。
【0037】また、電動ポンプ11・29の運転を停止
し、開閉弁27・30を開弁すると、電動ポンプを備え
ない従来技術と同じ配管構成になって、R−134aの
自然循環が起こり、冷房運転時に電動ポンプ11を起動
する動力が節約できる。
【0038】一方、室外機1で温熱を発生しながら、開
閉弁27を閉弁し、開閉弁30を開弁し、電動ポンプ1
1の運転を停止して電動ポンプ29を運転したときに
は、室外機1で発生した温熱によって閉回路3のR−1
34aが熱交換器2の管壁を介して加熱されて蒸発し、
気相管7を介して各室内機4の熱交換器5に所定温度、
例えば55℃で供給され、各熱交換器5においては、送
風機9によって強制的に供給された温度の低い室内空気
にR−134aが放熱して凝縮・液化し、この凝縮・液
化時に暖房作用を行ない、さらに、凝縮したR−134
aの液体が流量調整弁8を通ってレシーバタンク28に
溜り、このR−134aが電動ポンプ29の搬送力によ
って室外機1の熱交換器2に開閉弁30を通って戻る。
【0039】すなわち、図7に示した空調装置は、冷/
暖房の何れか一方の空調が選択実施可能になっている。
なお、蒸発器に配管した熱交換器2から冷熱を供給した
り、温熱を供給することができる吸収式冷凍機として
は、例えば特開平7−318189号公報などに開示さ
れたものが使用できる。
【0040】そして、電動ポンプ11と開閉弁27との
間に、R−134aの流量を検出するための流量センサ
31を設置し、この流量センサ31が検出するR−13
4aの流量に基づいて、開閉弁30の開閉と、電動ポン
プ11の起動停止とを、室外制御装置19により、例え
ば図8のように制御する。
【0041】すなわち、室外機1で冷熱を発生しなが
ら、開閉弁27・30を開弁し、電動ポンプ11・29
を停止し、R−134aを自然循環させる冷房運転中に
おいて、ステップS1では流量センサ31によりR−1
34aの流量を検出する。
【0042】そして、ステップS2ではその流量が所定
量以下であるか否かを判定し、所定量以上であるときに
は、ステップS1に戻ってR−134aの流量検出を繰
り返し、所定量以下であると判定されたときにはステッ
プS3に移行して開閉弁30を閉弁し、続いてステップ
S4に移行して電動ポンプ11を起動する。
【0043】そして、ステップS5では電動ポンプ11
の運転時間が所定時間、例えば30分が経過したか否か
を判定し、所定時間が経過するのを待って、ステップS
6に移行し、電動ポンプ11の運転を停止し、さらにス
テップS7に移行して開閉弁30を開弁し、ステップS
1に戻る。
【0044】上記制御を行うことにより、冷房運転時の
電力消費量を必要最低限度に抑えることが可能になる。
【0045】なお、暖房運転時の制御を説明しておく
と、例えばある室内機4における暖房負荷が増加(また
は減少)し、その室内機4の温度センサ17が検出する
R−134aの温度が低下(または上昇)すると、その
温度低下(または温度上昇)が解消するように、その室
内制御装置20からの制御信号を受けて該当する流量調
整弁8の開度が増加(または減少)し、暖房負荷が増加
した室内機4の熱交換器5に流入するR−134aの量
が増加(または減少)するので、その温度センサ18が
検出するR−134aの温度低下(または上昇)はその
内解消する。
【0046】そして、暖房負荷の変動に起因する、温度
が変化したR−134aが室外機1に流入したり、室外
機1に流入するR−134aの流量が変化して、温度セ
ンサ15が検出するR−134aの温度に変化が生じる
と、その変化を解消するように、燃料調整弁13の開度
を室外制御装置19により制御する。
【0047】ところで、本発明は上記実施形態に限定さ
れるものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨か
ら逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0048】例えば、液相管6における電動ポンプ11
と開閉弁27とを連結している部分と、電動ポンプ29
と開閉弁30とを連結している部分とは、連通しないよ
うに配管することもできる。
【0049】また、温度センサ17・18は、熱交換器
5に吹き付ける室内空気の温度変化が検出できるように
設置したり、温度センサ17・18に代えて、熱交換器
5の出入口部におけるR−134aの圧力差が検出でき
る圧力センサを設置して、室内制御装置20に空調負荷
として出力するように構成することもできる。
【0050】そして、閉回路3に封入する相変化可能な
流体としては、R−134aの他にも、温度と圧力の制
御によって容易に相変化するR−407c、R−404
A、R−410cなどであっても良い。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
制御方法によれば、室内機に供給される相変化が可能な
流体の量が急変することがないので、流量調整弁の開度
を送液量に追従して調整することが容易であり、これに
より前記流体が液体のまま気相管に流入すると云った事
態は勿論起こり得ないし、送風機によって循環供給さ
れ、熱交換器で熱交換して室内に吹き出す空気の安定し
た温度制御が行える。
【0052】また、電動ポンプは、オン/オフ制御され
ないので、電磁部品などを損傷する機会が激減し、これ
により装置寿命が大幅に延びる。
【0053】また、請求項2の発明の制御方法において
も、前記請求項1の発明の制御方法と同様の作用効果が
得られる。
【0054】また、請求項3の発明の制御方法によれ
ば、室内機に前記流体が圧力が安定した状態で供給され
るので、従来のように電動ポンプが停止する際に圧力が
急減して、室内機の熱交換器に流入する前や、熱交換器
の内部で前記流体が激しく蒸発して気泡化し、抵抗が急
増して循環に支障を来すといった不都合が回避される。
また、冷房負荷に見合った前記流体の循環量が確保でき
ると共に、電動ポンプをオン/オフする回数が減少する
ので、装置寿命が延びる効果もある。
【0055】また、請求項4の発明の制御方法によって
も、室内機には圧力が安定した状態で前記流体が供給さ
れるので、冷房負荷に見合った循環量が確保できる。ま
た、その結果として、電動ポンプをオン/オフする回数
が減少し、装置寿命が延びる効果もある。
【0056】さらに、請求項5の発明の制御方法によれ
ば、冷房運転時の電力消費量を必要最低限度に抑えるこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わる装置構成を示す説明図
である。
【図2】第1の実施形態の制御例を示す説明図である。
【図3】第2の実施形態に係わる装置構成を示す説明図
である。
【図4】第2の実施形態の制御例を示す説明図である。
【図5】第3の実施形態を示す説明図である。
【図6】第4の実施形態を示す説明図である。
【図7】第5の実施形態に係わる装置構成を示す説明図
である。
【図8】第5の実施形態の制御例を示す説明図である。
【図9】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 室外機 2 熱交換器 3 閉回路 4 室内機 5 熱交換器 6 液相管 7 気相管 8 流量調整弁 9 送風機 10 レシーバタンク 11 電動ポンプ 12 液面センサ 13 燃料調整弁 14 バーナ 15〜18 温度センサ 19 室外制御装置 20 室内制御装置 21 リモコン 22 周波数変換器 23 流量調整弁 24・25 圧力センサ 26 レリーフ弁 27 開閉弁 28 レシーバタンク 29 電動ポンプ 30 開閉弁 31 流量センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動流体を冷却する室外機と、全数もし
    くは過半数が前記室外機より下方に設置され、前記作動
    流体を用いて冷房運転を可能にした複数の室内機との間
    で、比重差のある液相と気相との間で相変化可能に構成
    された前記作動流体を、冷房用補助ポンプの吐出力で循
    環させるように構成した空調装置において、前記冷房用
    補助ポンプの運転を、このポンプの吸入側に設けるレシ
    ーバタンクに溜る前記作動流体の液量に基づいて制御す
    ることを特徴とする空調装置の運転制御方法。
  2. 【請求項2】 作動流体を冷却する室外機と、全数もし
    くは過半数が前記室外機より下方に設置され、前記作動
    流体を用いて冷房運転を可能にした複数の室内機との間
    で、比重差のある液相と気相との間で相変化可能に構成
    された前記作動流体を、流量制御弁の上流側に設置した
    冷房用補助ポンプの吐出力で循環させるように構成した
    空調装置において、前記冷房用補助ポンプの吸入側に設
    けるレシーバタンクに溜る前記作動流体の液量に基づい
    て、前記冷房用補助ポンプをオン/オフ制御すると共
    に、前記流量制御弁の開度を制御することを特徴とする
    空調装置の運転制御方法。
  3. 【請求項3】 作動流体を冷却する室外機と、全数もし
    くは過半数が前記室外機より下方に設置され、前記作動
    流体を用いて冷房運転を可能にした複数の室内機との間
    で、比重差のある液相と気相との間で相変化可能に構成
    された前記作動流体を、冷房用補助ポンプの吐出力で循
    環させるように構成した空調装置において、前記冷房用
    補助ポンプの運転を、室外機を流れる前記作動流体と前
    記冷房用補助ポンプによって吐出された前記作動流体と
    の圧力差が所定圧となるように制御することを特徴とす
    る空調装置の運転制御方法。
  4. 【請求項4】 作動流体を冷却する室外機と、全数もし
    くは過半数が前記室外機より下方に設置され、前記作動
    流体を用いて冷房運転を可能にした複数の室内機との間
    で、比重差のある液相と気相との間で相変化可能に構成
    された前記作動流体を、吸入側と吐出側とがレリーフ弁
    を介して連結された冷房用補助ポンプの吐出力で循環さ
    せるように構成した空調装置において、前記冷房用補助
    ポンプを、このポンプの吸入側に設けるレシーバタンク
    に溜る前記作動流体の液量に基づいてオン/オフ制御す
    ることを特徴とする空調装置の運転制御方法。
  5. 【請求項5】 作動流体を冷却する室外機と、全数もし
    くは過半数が前記室外機より下方に設置され、前記作動
    流体を用いて冷房運転を可能にした複数の室内機との間
    で、比重差のある液相と気相との間で相変化可能に構成
    された前記作動流体を、吸入側と吐出側とが開閉弁を介
    して連結された冷房用補助ポンプの吐出力で循環させる
    ように構成した空調装置において、前記開閉弁を経由し
    て室外機から室内機に流れる前記作動流体の流量が所定
    量以下になったとき、前記開閉弁を閉じて前記冷房用補
    助ポンプを起動することを特徴とする空調装置の運転制
    御方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011204154A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Hitachi Plant Technologies Ltd 電子機器の冷却システム
JP2013088031A (ja) * 2011-10-18 2013-05-13 Hitachi Plant Technologies Ltd 冷却システムとその制御方法
JP2013257889A (ja) * 2013-07-24 2013-12-26 Hitachi Ltd 電子機器の冷却システム
EP3974737A4 (en) * 2019-05-22 2022-06-01 Mitsubishi Electric Corporation AIR CONDITIONING AND METHOD OF CALCULATING THE FLOW RATE OF A HEATING MEDIUM

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