JP2921632B2 - 原子力発電所の冷房空調用冷水供給方法及び設備 - Google Patents

原子力発電所の冷房空調用冷水供給方法及び設備

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JP2921632B2 JP5278409A JP27840993A JP2921632B2 JP 2921632 B2 JP2921632 B2 JP 2921632B2 JP 5278409 A JP5278409 A JP 5278409A JP 27840993 A JP27840993 A JP 27840993A JP 2921632 B2 JP2921632 B2 JP 2921632B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明は、原子力発電所の冷房空調
用冷水供給方法及び設備に係り、特に、冬期の冷凍機の
低負荷時において冷凍機連続運転のためにダミー負荷を
行う原子力発電所の冷房空調用冷水供給方法及び設備に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原子力発電所の冷房空調用冷水供
給設備は、図2に示すように、冷凍機1の蒸発器1Aで
冷却された冷水は、冷水サイクル2を流れて原子力発電
所の空調ゾーン3を冷房空調する空調機4の冷却器4A
に送られる。冷却器4Aに送られた冷水は、空調ゾーン
3を冷却した後に還気される還気空気と熱交換して温め
られた後、再び蒸発器1Aに戻る循環を行う。一方、熱
交換器5で海水と熱交換して冷却された冷却水は、冷却
水サイクル6を流れて冷凍機1の凝縮器1Bに送られて
凝縮器1Bの凝縮熱源として使用された後、再び熱交換
器5に戻る循環を行う。
【0003】ところで、原子力発電所では、発電所内の
空調ゾーン3を冷房する為に夏期における最大設計発熱
量に対応できるように大型の冷房空調用冷水供給設備が
設置され、冷房空調用冷水供給設備には冷水を製造する
ための大容量の冷凍機1が設けられている。また、空調
ゾーン3のなかでも、制御室、原子炉格納容器内、電気
盤室、大型モータ室等のように発熱量の大きな機器が設
置されたエリアは、冬期においても冷房を必要とし、こ
れらのエリアだけを対象とした小容量の冷房空調が行わ
れる。
【0004】このように、原子力発電所では、夏期にお
ける冷房負荷の最大時と冬期における冷房負荷の最低時
との変動幅が大きい為、通常は、冷凍機1の容量制御
(通常、冷凍機は定格容量の100〜20%までの範囲
で容量制御できる)を行うことにより変動幅に対応して
いる。また、冬期における冷凍機1の低負荷時に、冷凍
機1が定格容量の20%を切った場合には、冷水が過冷
却となり、冷凍機1の蒸発器1A内の冷水凍結による故
障の原因となる為、冷凍機1が自動的に間欠運転するよ
うになっている。
【0005】しかし、冷凍機1が間欠運転すると、冷凍
機用モータは稼働・停止を繰り返すためモータにかかる
負担が大きくなり故障の原因になると共に、冷凍機1で
製造する冷水の水温が不安定になり、制御盤室及び原子
炉格納容器のような重要空調エリアの室温を一定に維持
できなくなるという問題が発生する。このことから、冬
期における冷凍機1の低負荷時に冷凍機1を安定して連
続運転させる為には、空調ゾーン3を冷房するための負
荷以外に冷凍機1に意図的に負荷を与えることのできる
ダミー負荷設備を必要とする。
【0006】そして、従来の冷房空調用冷水供給設備の
ダミー負荷設備は、図2に示すように、空調機4の冷却
器4Aと空調機入口7との間に加熱器4Bを設け、温熱
源設備8から加熱器4Bに蒸気或いは温水を供給して空
調機4に取り込まれる外気を加温できるようにし、これ
により冷凍機1にダミー負荷を与えるようにしていた。
即ち、外気が加熱器4Bで加温されることにより、空調
機4から冷凍機1に戻る冷水サイクル2の冷水温度が上
がり冷凍機1の負荷が大きくなるようにして、冬期にお
ける冷凍機1の低負荷時の場合でも冷凍機1を連続運転
できるようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、加熱器
4B、温熱源設備8を備えた従来の原子力発電所の冷房
空調用冷水供給設備の場合、次の欠点がある。 (1)冷凍機1に与える負荷を大きくするためにわざわ
ざ空調機4に取り込まれる外気を温めて冷凍機1にダミ
ー負荷を与えることは省エネに逆行すると共に、ランニ
ングコストが嵩む欠点がある。 (2)加熱器4B及び温熱源設備8のような大がかりな
ダミー負荷専用設備を設けることは、設備費が増大する
と共に、設置スペースが大きくなるという欠点がある。
更には、故障発生要因が増え、設備全体の信頼性が低下
するという欠点がある。 (3)既存の冷房空調用冷水供給設備に加熱器4B及び
温熱源設備8を後から増設する場合、多大な増設費がか
かる欠点がある。
【0008】本発明は、このうような事情に鑑みてなさ
れたもので、冬期における冷凍機の低負荷時でも、簡単
な方法及び設備で冷凍機が連続運転するためのダミー負
荷を与えることのできる原子力発電所の冷房空調用冷水
供給方法及び設備を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、原子力発電所の空調ゾーンを空調する空調機
と冷凍機の蒸発器との間を循環し、前記冷凍機で冷却さ
れた冷水を前記空調機の冷熱源として空調機に供給する
と共に、前記冷凍機の凝縮器を介して循環し、前記冷水
よりも水温の高い冷却水を前記凝縮器の凝縮冷熱源とし
て冷凍機に供給する原子力発電所の冷房空調用冷水供給
方法に於いて、前記冷却水が流れる循環路に前記凝縮器
に対する往路と復路をバイパスラインを介してつなぎ、
該バイパスラインのバイパス流量を調節することにより
前記循環路を流れる冷却水の温度を所定温度に一定に制
御し、前記冷凍機の低負荷時に前記一定制御された所定
温度の冷却水の一部を前記空調機から冷凍機に戻る冷水
に混入して冷凍機が所定負荷を維持できるようにすると
共に、前記混入した冷却水と同量の冷水を冷却水側に戻
すことを特徴とする。また、本発明は前記目的を達成す
る為に、原子力発電所の空調ゾーンを空調する空調機と
冷凍機の蒸発器との間を冷水ポンプにより循環し、前記
蒸発器で冷却された冷水を前記空調機の冷熱源として空
調機に供給する冷水サイクルと、前記冷凍機の凝縮器を
介して冷却水ポンプにより循環し、前記冷水よりも水温
の高い冷却水を前記凝縮器の凝縮冷熱源として凝縮器に
供給する冷却水サイクルと、から成る原子力発電所の冷
房空調用冷水供給設備に於いて、前記冷却水が流れる冷
却水サイクルに前記凝縮器に対する往路配管と復路配管
とをバイパス配管を介してつなぐと共に、該バイパス配
管に設けられた流量調整手段により前記バイパス配管の
バイパス流量を調節することにより前記冷却水サイクル
を流れる冷却水の温度を所定温度に一定に制御する冷却
水温度制御手段と、前記所定温度に一定制御された冷却
水サイクルの冷却水を、前記冷水サイクルの冷凍機入口
側に送水する送水手段と、前記冷水サイクルの冷水温度
を監視する監視手段と、前記冷水サイクルの冷凍機出口
側の冷水を、前記冷却水サイクルに送水する戻し手段
と、を備え、前記冷凍機の低負荷時に、前記監視手段で
監視される冷水温度が所定値以下にならないように前記
所定温度に一定制御された冷却水の一部を前記送水手段
で冷却水サイクルから冷水サイクルに混入して冷凍機が
所定負荷を維持できるようにすると共に、前記混入した
冷却水と同量の冷水を前記戻し手段で冷水サイクルから
冷却水サイクルに戻すことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明によれば、冷水サイクルの冷水温度より
高い冷却水サイクルの冷却水の一部を、送水手段で冷水
サイクルの冷凍機入口側に送水きるようにして冷凍機が
所定負荷を維持できるようにすると共に、前記混入した
冷却水と同量の冷水サイクルの冷水を冷却水サイクルに
戻すようにした。これにより、例えば冬期における冷凍
機の低負荷時に、冷凍機の容量制御だけでは対応できな
い場合でも、冷凍機にダミー負荷を与えて所定負荷を維
持させることができるので、簡単なダミー負荷設備で冷
凍機を連続運転させることができる。
【0011】また、混入した冷却水と同量の冷水サイク
ルの冷水を冷却水サイクルに戻すようにして冷水サイク
ル及び冷却水サイクルの水量が変化しないようにした。
これにより、冷却水を冷水に混入した時に冷水サイクル
内の水圧が高くならないので、冷却水をスムーズに冷水
に混入させることができると共に、冷却水サイクルに冷
却水を補充する必要がない。
【0012】また、前記送水手段の送水動力として前記
冷却水ポンプの吐出側水圧と前記冷水ポンプの吸込側水
圧との水圧差を利用すると共に、前記戻し手段の戻し動
力として前記冷水ポンプの吐出側水圧と前記冷却水ポン
プの吸込側水圧との水圧差を利用するようにしたので、
ダミー負荷の為の設備の部品及び機器を少なくできる。
【0013】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係る原子力発
電所の冷房空調用冷水供給方法及び設備の好ましい実施
例について詳説する。図1に示すように、空調機26の
送気側から延びた給気ダクト23は、送風機25を介し
て空調ゾーン24に繋がると共に、空調ゾーン24から
延びた還気ダクト27は空調機26の吸気側に繋がり、
空調サイクルを形成する。
【0014】また、冷凍機20の蒸発器20A出口から
延びた冷水往路配管22は、空調機26の冷却器26A
入口に繋がると共に、冷却器26A出口から延びた冷水
復路配管28は冷水ポンプ30を介して蒸発器20Aの
入口に繋がっている。これにより、冷凍機20で冷却さ
れた冷水は、冷水ポンプ30により空調機26に供給さ
れて空調サイクルの還気空気と熱交換して温められて再
び冷凍機20に戻る冷水サイクルを形成する。また、冷
水サイクルを流れる冷水は、冷水ポンプ30の吐出側か
ら5Kg/cm2 の吐出圧で吐出された後、冷凍機20
出口で4Kg/cm2 に低下し、空調機26を経て2K
g/cm2 まで低下して冷水ポンプ30の吸込側に戻
る。
【0015】一方、熱交換器36出口から延びた冷却水
往路配管38は冷凍機20の凝縮器20Bの入口に繋が
ると共に、凝縮器20B出口から延びた冷却水復路配管
32は冷却水ポンプ34を介して熱交換器36の入口に
繋がっている。更に、熱交換器36には、海水供給配管
40が設けられ、海水が海水ポンプ42により熱交換器
36に供給され、冷却水を冷却する。これにより、熱交
換器36で海水により冷却された冷却水は、冷却水ポン
プ34により冷凍機20に供給されて凝縮器20Bの凝
縮冷熱源として使用され、自らは温められて再び熱交換
器36に戻る冷却水サイクルを形成する。また、冷却水
サイクルを流れる冷却水は、冷却水ポンプ34の吐出側
から5Kg/cm2 の吐出圧で吐出された後、熱交換器
36出口で4Kg/cm2 に低下し、更に冷凍機20出
口で3Kg/cm2 に低下して冷却水ポンプ34の吸込
側に戻る。
【0016】また、冷却水復路配管32の冷却水ポンプ
34吐出側と冷却水往路配管38との間には、流量調整
弁46を介してバイパス配管48が設けられると共に、
冷却水往路配管38には、熱交換器36から冷凍機20
に供給される冷却水の水温を検出する冷却水温度検出器
50が設けられ、冷却水温度検出器50で検出された検
出温度は冷却水温度コントローラ52に逐次入力され
る。そして、冷却水温度コントローラ52は、入力され
た検出温度に基づいて冷却水往路配管38の冷却水温度
が35°Cで一定に維持されるように流量調整弁46の
開度を制御してバイパス配管48を流れる水量を調整す
る。この時の冷却水復路配管32を流れる冷却水温度は
冷凍機20の凝縮器20Bで温められて約40°Cにな
っている。
【0017】また、冷凍機20の蒸発器20Aと凝縮器
20Bとの間には、冷媒の循環サイクル44が形成さ
れ、冷媒が蒸発器20Aで蒸発する際の蒸発潜熱により
冷水サイクルの冷水を冷却すると共に、蒸発器20Aで
蒸発した冷媒は凝縮器20で冷却水サイクルの冷却水で
冷却されて凝縮する。また、冷凍機20は、循環サイク
ル44を流れる冷媒の流量調整を行うことにより、空調
機26の負荷に対応させて空調機26に供給する冷水の
温度が7°Cになるように容量制御(定格容量の100
%〜20%の範囲で容量制御可能)することができる。
【0018】しかし、冬期における冷凍機20の低負荷
時に、空調機26の熱交換量が冷凍機20の定格容量の
20%を切ると、冷凍機20は容量制御するだけでは対
応しきれなくなり冷凍機20が停止する。そこで、本発
明の原子力発電所の冷房空調用冷水供給設備では以下に
説明するダミー負荷設備を設けた。即ち、冷却水往路配
管38と冷水復路配管28の冷水ポンプ30吸引側との
間に送水用流量調整弁54を介して冷却水送水配管56
を設けると共に、冷水往路配管22と冷却水復路配管3
2の冷却水ポンプ34吸引側との間に戻り水用流量調整
弁55を介して冷水戻り配管58を設けた。これによ
り、送水用流量調整弁54を開くと、冷却水送水配管5
6を介して冷却水往路配管38と冷水復路配管22が連
通される。また、冷却水送水配管56は、冷却水往路配
管38の冷却水ポンプ34の吐出側に近い水圧3Kg/
cm2 の位置から冷水復路配管28の冷水ポンプ30の
吸込側に近い水圧2Kg/cm2 の位置に連結されてい
るので、冷却水往路配管38の冷却水は水圧差により冷
水復路配管28の冷水に流れ込む。
【0019】また、戻り水用流量調整弁55を開くと、
冷水戻り配管58を介して冷水往路配管22と冷却水復
路配管32が連通される。また、冷水戻り配管58は、
冷水往路配管22の冷水ポンプ30吐出側に近い水圧4
Kg/cm2 の位置から冷却水復路配管32の冷却水ポ
ンプ34吸込側に近い水圧3Kg/cm2 の位置に連結
されているので、冷水往路配管22の冷水は水圧差によ
り冷却水復路配管32の冷却水に流れ込む。
【0020】また、冷水復路配管28の冷凍機20入口
近傍には、空調機26から冷凍機20に戻る冷水の水温
を検出する冷水温度検出器60が設けられ、冷水温度検
出器60で検出された検出温度は冷水温度コントローラ
62に逐次入力される。また、冷水温度コントローラ6
2の設定温度は、冷凍機20が停止する冷水の下限温度
である8°Cに設定されている。そして、検出温度が下
限温度まで低下したら、コントローラ62は送水用流量
調整弁54の開度を制御して冷水復路配管28の冷水温
度が8°Cを切らないように冷却水送水配管56を流れ
る冷却水の水量を調整すると共に、戻り水用流量調整弁
55の開度を制御して、送水した冷却水と同量の冷水が
冷水往路配管22から冷却水往路配管32に戻るように
する。
【0021】以上の如く構成された本発明の原子力発電
所の冷房空調用冷水供給設備の作用について説明する。
冷凍機で7°Cに冷却された冷水は、冷水往路配管22
を流れて空調機26の冷却器26Aに供給され、冷却器
26Aで空調ゾーン24から還気される還気空気と熱交
換し、冷凍機20に戻る循環を行う。この冷水の循環に
おいて、冷水復路配管28に設けられた冷水温度検出器
60により冷水温度が検出され冷水温度コントローラ6
2に入力される。そして、冷水温度コントローラ62
は、検出温度が8°Cまで低下したら、送水用流量調整
弁54を開いて冷却水往路配管38を流れる35°Cの
冷却水を冷水復路配管28を流れる冷水に混入して冷凍
機20にダミー負荷を与える。この時、冷水温度コント
ローラ62は、冷水復路配管28の冷水温度が8°Cを
切らないように送水用流量調整弁54の開度を制御して
冷却水送水配管56を流れる冷却水の水量を調整すると
共に、戻り水用流量調整弁55の開度を制御して、送水
した冷却水と同量の冷水が冷水往路配管22から冷却水
復路配管32に戻るようにする。
【0022】これにより、冬期において空調ゾーン24
を冷房する冷熱要求量が小さくなり、冷凍機20を容量
制御するだけでは対応しきれない場合でも、簡単なダミ
ー負荷設備で確実に冷凍機20にダミー負荷を与えるこ
とができる。従って、冷凍機20を連続運転することが
できる。また、冷水復路配管28に混入した冷却水と同
量の冷水を冷水往路配管22から冷却水復路配管32に
戻すようにしたので、冷水サイクル及び冷却水サイクル
の流量が変化しない。これにより、冷水サイクル内の水
圧が高くならないので、冷却水をスムーズに冷水サイク
ルに混入させることができると共に、冷却水サイクルに
冷却水を補充する必要がない。
【0023】また、水圧差を利用して冷却水を冷水に混
入すると共に、冷水を冷却水に戻すようにしたので省エ
ネになる。尚、本実施例では、原子力発電所の冷房空調
用冷水供給設備で説明したが、これに限定されるもので
はなく、大容量の冷凍機が設けられ、且つ夏期と冬期の
冷凍機負荷の大幅な変動に対応するためにダミー負荷設
備を必要する冷房空調用冷水供給設備には全て適用する
ことができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る原子
力発電所の冷房空調用冷水供給方法及び設備によれば、
冷凍機の凝縮器に使用される冷却水を、空調機の冷熱源
としての冷水に混入する簡単な構成のダミー負荷設備
で、冬期のような冷凍機の負荷低下時でも冷凍機を連続
運転するためのダミー負荷を確実に冷凍機に与えること
ができる。
【0025】従って、本発明に係る原子力発電所の冷房
空調用冷水供給方法及び設備では、ダミー負荷の加熱源
として既設の冷却水サイクルを流れる冷却水を利用し、
この冷却水を水圧差によって冷水に混入するようにした
ので、従来の原子力発電所の冷房空調用冷水供給設備に
備えられているダミー負荷設備に比べて以下の点で有利
である。 (1)極めて少なく且つ安価な部品及び機器で構成する
ことができると共に、設置スペースをとらないので、設
備費が安価であると共に、既設の冷房空調用冷水供給設
備にも容易に増設できる。 (2)加熱源として既設の冷水サイクルの冷却水を利用
しているので、省エネになると共にダミー負荷のための
ランニングコストが少なくなる。 (3)ダミー負荷設備の構成が簡単なので、故障しにく
く冷房空調用冷水供給設備全体の信頼性が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原子力発電所の冷房空調用冷水供
給設備の構成図
【図2】従来の原子力発電所の冷房空調用冷水供給設備
の構成図
【符号の説明】
20…冷凍機 20A…蒸発器 20B…凝縮器 22…冷水往路配管 24…空調ゾーン 26…空調機 28…冷水復路配管 30…冷水ポンプ 32…冷却水復路配管 34…冷却水ポンプ 36…熱交換器 38…冷却水往路配管 54…送水用流量調整弁 55…戻り水用流量調整弁 56…冷却水送水配管 58…冷水戻り配管 60…冷水温度検出器 62…冷水温度コントローラ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子力発電所の空調ゾーンを空調する空調
    機と冷凍機の蒸発器との間を循環し、前記冷凍機で冷却
    された冷水を前記空調機の冷熱源として空調機に供給す
    ると共に、前記冷凍機の凝縮器を介して循環し、前記冷
    水よりも水温の高い冷却水を前記凝縮器の凝縮冷熱源と
    して冷凍機に供給する原子力発電所の冷房空調用冷水供
    給方法に於いて、前記冷却水が流れる循環路に前記凝縮器に対する往路と
    復路をバイパスラインを介してつなぎ、該バイパスライ
    ンのバイパス流量を調節することにより前記循環路を流
    れる冷却水の温度を所定温度に一定に制御し、 前記冷凍機の低負荷時に前記一定制御された所定温度の
    冷却水の一部を前記空調機から冷凍機に戻る冷水に混入
    して冷凍機が所定負荷を維持できるようにすると共に、 前記混入した冷却水と同量の冷水を冷却水側に戻すこと
    を特徴とする原子力発電所の冷房空調用冷水供給方法。
  2. 【請求項2】原子力発電所の空調ゾーンを空調する空調
    機と冷凍機の蒸発器との間を冷水ポンプにより循環し、
    前記蒸発器で冷却された冷水を前記空調機の冷熱源とし
    て空調機に供給する冷水サイクルと、前記冷凍機の凝縮
    器を介して冷却水ポンプにより循環し、前記冷水よりも
    水温の高い冷却水を前記凝縮器の凝縮冷熱源として凝縮
    器に供給する冷却水サイクルと、から成る原子力発電所
    の冷房空調用冷水供給設備に於いて、前記冷却水が流れる冷却水サイクルに前記凝縮器に対す
    る往路配管と復路配管とをバイパス配管を介してつなぐ
    と共に、該バイパス配管に設けられた流量調整手段によ
    り前記バイパス配管のバイパス流量を調節することによ
    り前記冷却水サイクルを流れる冷却水の温度を所定温度
    に一定に制御する冷却水温度制御手段と、 前記所定温度に一定制御された 冷却水サイクルの冷却水
    を、前記冷水サイクルの冷凍機入口側に送水する送水手
    段と、前記冷水サイクルの冷水温度を監視する監視手段と、 前記冷水サイクルの冷凍機出口側の冷水を、前記冷却水
    サイクルに送水する戻し手段と、を備え、 前記冷凍機の低負荷時に、前記監視手段で監視される冷
    水温度が所定値以下にならないように前記所定温度に一
    定制御された冷却水の一部を前記送水手段で冷却水サイ
    クルから冷水サイクルに混入して冷凍機が所定負荷を維
    持できるようにすると共に、前記混入した冷却水と同量
    の冷水を前記戻し手段で冷水サイクルから冷却水サイク
    ルに戻すことを特徴とする原子力発電所の冷房空調用冷
    水供給設備。
  3. 【請求項3】前記送水手段の送水動力として前記冷却水
    ポンプの吐出側水圧と前記冷水ポンプの吸込側水圧との
    水圧差を利用すると共に、前記戻し手段の戻し動力とし
    て前記冷水ポンプの吐出側水圧と前記冷却水ポンプの吸
    込側水圧との水圧差を利用することを特徴とする請求項
    2の原子力発電所の冷房空調用冷水供給設備。
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