JP3599958B2 - 空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、相変化可能な流体、すなわち潜熱を出し入れすることによって液体と気体との間で状態が変化する流体の搬送動力を必要としない空調装置として、例えば図7に示されるような装置があるが、この装置は凝縮器として機能する室外機1を建物の高所位置に設置し、この室外機1と、これより低い位置にある被空調室に設置の室内機4の熱交換器5との間を液相管6と気相管7とで連結し、室外機1で放熱・凝縮した液体をその自重によって室内機4の熱交換器5に液相管6を介して供給する一方、室内機4の熱交換器5で温度の高い室内空気と熱交換して吸熱・蒸発した気体を、流体が凝縮して低圧となっている室外機1に気相管7を介して流入させることで循環を可能とするものであるから、電動ポンプなどの搬送動力が不要となり、ランニングコストが抑制できると云った利点がある。なお、8は流量調整弁、9は送風機である。
【0003】
また、室外機1においては、ここから液相管6に吐出する流体の温度が一定に維持されるように室外機1に投入する熱量が制御され、各室内機4においては、室外機1から液相管6を介して一定の温度で供給される流体が、送風機9によって供給される室内空気と熱交換したのち、所定の温度で気相管7に吐出するように、流量調整弁8の開度が制御されてその流量が制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記構成の空調装置にあっては、電動ポンプなどによる強制循環が行われないため従来より流体の循環速度が遅くなっているが、室内機の運転台数が変化したり、室内における空調負荷の変動があって室内機に出入りする流体の温度差が変化したり、流量調整弁の開度が変化するなどしても、室外機における投入熱量を直ちに変化させるのではなく、強制循環していた従来と同様に室外機から液相管に吐出する流体の実際の温度変化を確認した後、その温度が所定の温度に復帰するように室外機に投入する熱量を制御していたため、空調負荷の変化に対する対応が遅れると云う問題点があった。また、強制循環する従来タイプの空調装置においても、空調負荷の変化に対するより速やかな対応が求められていると云う問題点があり、これら問題点の解決が課題となっている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来技術の課題を解決するため、室外機と、複数の室内機との間で流体を循環させ、全室内機が同時に冷暖房の同一モードで運転可能に構成した装置において、室外機から吐出する流体の温度を設定温度に保つように室外機における熱操作量を制御する第1の制御機能と、室内機の運転台数の変化、各室内機に設けた流量制御弁の開度の総和の変化、各室内機に出入する流体の温度差の変化などの空調負荷変化関連値を求め、その空調負荷変化関連値が予め設定した値を超えて空調負荷が減少する方向に変化したときには、第1の制御機能に代わって、前記流体の温度が設定温度を冷房運転中であれば所定時間だけ上回り、暖房運転中であれば所定時間だけ下回り、前記空調負荷変化関連値が予め設定した値を超えて空調負荷が増加する方向に変化したときには、前記流体の温度が設定温度を冷房運転中であれば所定時間だけ下回り、暖房運転中であれば所定時間だけ上回るように室外機における熱操作量を制御する第2の制御機能とを設けるようにした第1の構成の空調装置と、
【0006】
前記第1の構成の空調装置において、室外機と室内機との間で循環する流体が相変化可能な流体からなり、且つ、室内機の全数もしくは過半数が室外機より下方に設置され、前記相変化可能な流体が冷房運転時には液相と気相との主に比重差を利用して室外機と室内機との間を循環するようにした第2の構成の空調装置と、
を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。なお、理解を容易にするため、これらの図においても前記図7において説明した部分と同様の機能を有する部分には、同一の符号を付した。
【0009】
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明になる第1の実施形態の装置構成を示したものであり、1は冷熱を発生させることができる、例えば吸収式冷凍機などからなる室外機であり、建物の例えば屋上にある機械室などに設置され、例えば蒸発器の内部に配管した熱交換器2を介して、閉回路3に封入した相変化が可能な流体、例えば低温度でも圧力が低下すると容易に蒸発し得る、R−134aと熱の授受を行う。
【0010】
5は、建物の各部屋に設置した室内機4の熱交換器であり、室外機1の熱交換器2とは、図のように液相管6・気相管7および流量調整弁8により配管・接続されて、前記閉回路3を形成している。
【0011】
なお、10は図示しない吸収液を加熱して冷媒蒸気を蒸発分離するためのバーナ11に接続した燃料管に設けた燃料調整弁、12は閉回路3を循環しているR−134aの流速を検出するための流速センサ、13〜16は閉回路3を循環しているR−134aの温度を検出するための温度センサであり、温度センサ13は熱交換器2の入口部に、温度センサ14は熱交換器2の出口部に、温度センサ15は熱交換器5の入口部に、温度センサ16は熱交換器5の出口部に、それぞれ設けられている。
【0012】
また、室外機1には室外制御装置17を、室内機4には室内制御装置18を設けてある。そして、室外制御装置17は、温度センサ14が検出するR−134aの温度、すなわち熱交換器2で冷却作用を受けて液相管6に吐出するR−134aの温度が所定温度、例えば7℃になるように、燃料調整弁10の開度を調節する機能を備え、室内制御装置18は、温度センサ16が検出するR−134aの温度、すなわち熱交換器5を介して冷房作用を果たし、温度上昇して気相管7に吐出するR−134aの温度が所定温度、例えば12℃になるように流量調整弁8の開度を調節する機能を備えている。
【0013】
また、室内制御装置18と通信可能で、冷房の起動/停止、送風の強弱選択、温度設定などが行えるリモコン19を各室内機4に対応して設置してある。
【0014】
そして、室外機1においては、燃料調整弁10の開度を大きくし、バーナ11に供給する燃料を増やして火力を増加すると、図示しない吸収液から蒸発分離する冷媒の量が増加する。この増加した冷媒蒸気が、図示しない凝縮器で放熱して凝縮し、液体となって熱交換器2の周囲に供給され、熱交換器2内を流れるR−134aから熱を奪って蒸発するので、熱交換器2内を流れるR−134aを冷却する機能が強化され、流量が同じであればその温度低下幅が拡大する。逆に、燃料調整弁10の開度を小さくしてバーナ11の火力を減じると、熱交換器2内を流れるR−134aを冷却する機能が弱まり、その温度低下幅は縮小する。
【0015】
一方、室内機4においては、流量調整弁8の開度が同じであれば、空調負荷が大きいほど温度センサ15と16が検出するR−134aの温度差は拡大し、空調負荷が小さいほど前記温度差は縮小する。
【0016】
次に、閉回路3に封入したR−134aの循環サイクルを説明すると、室外機1で発生した冷熱によってR−134aは熱交換器2の管壁を介して冷却されるので、R−134aは凝縮して下流側の液相管6に吐出し、流量調整弁8を介して各室内機4の熱交換器5に所定温度、例えば7℃で供給される。
【0017】
また、各室内機4においては、送風機9によって温度の高い室内空気が強制的に供給されているので、室外機1から7℃で供給された液体のR−134aは室内空気から熱を奪って蒸発し、冷房作用を行う。
【0018】
そして、気体のR−134aは、冷却されて凝縮・液化し、低圧になっている室外機1の熱交換器2に気相管7を通って流入すると云った循環が自然に起こる。
【0019】
このR−134aの循環において、ある室内機4における冷房負荷が増加(または減少)し、その室内機4の温度センサ16が検出するR−134aの温度が上昇(または低下)すると、その温度上昇(または温度低下)が解消するように、その室内制御装置18からの制御信号を受けて該当する流量調整弁8の開度が増加(または減少)し、冷房負荷が増加した室内機4の熱交換器5に流入するR−134aの量が増加(または減少)するので、その温度センサ16が検出するR−134aの温度上昇(または低下)はその内解消する。
【0020】
そして、冷房負荷の変動に起因する、温度が変化したR−134aが室外機1に流入したり、室外機1に流入するR−134aの流量が変化して、温度センサ14が検出するR−134aの温度に変化が生じることになるが、室内機4全体の冷房負荷が短時間に大きく変動したときには、温度センサ14によるR−134aの温度変化の検出を持つことなく、室外制御装置17においては燃料調整弁10の開度を制御する際に目標温度となる温度センサ14が検出するR−134aの温度を、例えば室内機4の流量調整弁8の開度変化に基づいて変更する。
【0021】
すなわち、運転中に冷房負荷が増えて、温度センサ16が検出するR−134aの温度が上昇したときには、その温度上昇を解消するために流量調整弁8の開度が増加して熱交換器5に流入するR−134aの量を増加させるが、室内機4全体で流量調整弁8の開度増加率が例えば5〜10%/分以上になったときには、直ちに温度センサ14が検出するR−134aの目標温度を例えば7℃→5℃と引き下げ、この新しい目標温度に温度センサ14が検出するR−134aの温度が収斂するように燃料調整弁10の開度を増加してバーナ11の火力を増やす。
【0022】
また、運転中に冷房負荷が減少し、温度センサ16が検出するR−134aの温度が低下したときには、その温度低下を解消するために流量調整弁8の開度が減少して熱交換器5に流入するR−134aの量を減少させるが、室内機4全体で流量調整弁8の開度減少率が例えば5%/分以上になったときには、直ちに温度センサ14が検出するR−134aの目標温度を例えば7℃→9℃と引き上げ、この新しい目標温度に温度センサ14が検出するR−134aの温度が収斂するように燃料調整弁10の開度を減少してバーナ11の火力を減らす。
【0023】
例えば、温度センサ14が検出するR−134aの温度Tが7℃となるようにバーナ11の燃料調整弁10の開度を制御していて、空調負荷が急増したときには前記温度Tが所定時間だけ例えば5℃となるように燃料調整弁10の開度を制御し、空調負荷が急減したときには前記温度Tが9℃となるように燃料調整弁10の開度を制御して冷房運転を行う際の制御例を、図2に基づいて具体的に説明する。
【0024】
ステップS1では、起動している全室内機4の流量調整弁8の現在の開度の総和KVを、例えば10秒毎に求める。
【0025】
ステップS2では、開度総和KVの変化量、すなわち現在の開度総和KVと10秒前の開度総和KVとの差ΔKVが、起動している全室内機4の流量調整弁8の全開開度の総和の、例えば10%以上であるか否かを判定し、イエスと判定されたときにはステップS3に移行し、ノーと判定されたときにはステップS4に移行する。
【0026】
ステップS3では、ΔTtgt =−2℃として、所定時間、例えば5〜10分程度の計時を開始する。なお、このタイマーの計時開始は、タイマーが計時を行っていないときの動作であり、タイマーが計時を行っているときは、タイマーを一旦リセットしたのち計時を開始する。
【0027】
ステップS4では、前記ΔKVが−10%未満であるか否かを判定し、イエスと判定されたときにはステップS5に移行し、ノーと判定されたときにはステップS6に移行する。
【0028】
ステップS5では、ΔTtgt =+2℃として、前記ステップS3と同様の計時を開始する。ステップS6では、計時中であるか否かを判定し、イエスと判定されたときにはステップS8に移行し、ノーと判定されたときにはステップS7に移行する。
【0029】
そして、ステップS7では、ΔTtgt =0℃とし、ステップS8では、温度センサ14が検出したR−134aの温度Tと、設定温度Ttgt (この場合は7℃)+ΔTtgt とに基づいて、燃料調整弁10の開度を、例えば容量制御などによって制御し、ステップS1に戻る。
【0030】
また、バーナ11の燃焼量を、所要時に直接補正するようにした制御例を図3に基づいて説明すると、ステップS11では温度センサ14が検出したR−134aの温度Tと、設定温度Ttgt (例えば7℃)とに基づいて、バーナ11の燃焼量Sを求める。
【0031】
ステップS12では、起動している全室内機4の流量調整弁8の現在の開度の総和KVを、例えば10秒毎に求める。
【0032】
ステップS13では、開度総和KVの変化量、すなわち現在の開度総和KVと10秒前の開度総和KVとの差ΔKVが、起動している全室内機4の流量調整弁8の全開開度の総和の、例えば10%以上であるか否かを判定し、イエスと判定されたときにはステップS14に移行し、ノーと判定されたときにはステップS15に移行する。
【0033】
ステップS14では、例えばΔSをバーナ11の最大燃焼の1割として、前記ステップS3と同様の計時を開始する。
【0034】
ステップS15では、前記ΔKVが−10%未満であるか否かを判定し、イエスと判定されたときにはステップS16に移行し、ノーと判定されたときにはステップS17に移行する。
【0035】
ステップS16では、例えばΔSをバーナ11の最大燃焼の−1割として、前記と同様の計時を開始する。
【0036】
ステップS17では、計時が終了したか否かを判定し、イエスと判定されたときにはステップS18に移行し、バーナ11の燃焼量をステップS11で求めたSに制御した後、ステップS11に戻る。
【0037】
一方、ステップS17でノーと判定されたときには、ステップS19に移行してS´=S+ΔSとし、さらにステップS20に移行してバーナ11の燃焼量をこのS´に制御し、ステップS11に戻る。
【0038】
また、さらに他の制御例を図4に基づいて説明すると、ステップS21では温度センサ14が検出したR−134aの温度Tと、設定温度Ttgt (例えば初期値は7℃)とに基づいて、バーナ11の燃焼量を制御する。
【0039】
ステップS22では、起動している全室内機4の流量調整弁8の現在の開度の総和KVを、例えば10秒毎に求める。
【0040】
そして、ステップS23では、その開度総和KVの変化量(変化の方向を問わない)、すなわち現在の開度総和KVと10秒前の開度総和KVとの差ΔKVが、起動している全室内機4の流量調整弁8の全開開度の総和の、例えば10%以上であるか否かを判定し、イエスと判定されたときにはステップS24に移行し、ノーと判定されたときにはステップS25に移行する。
【0041】
ステップS24では、例えばTtgt =Ttgt −(ΔKV/10)としてステップS21に戻り、ステップS25では、Ttgt を初期値(すなわち7℃)に戻してステップS21に戻る。
【0042】
このように、上記構成の本発明の空調装置においては、温度センサ14が検出するR−134aの温度、すなわち室内機4で冷房作用を行って温度が上昇したのち室外機1に流入し、熱交換器2で冷却されて液相管6に吐出するR−134aの温度が所定の7℃から大きく外れるのを確認してから、燃料調整弁10の開度を増減してバーナ11の火力を調節する従来の制御に比べて、燃料調整弁10の開度、すなわちバーナ11の火力が冷房負荷の変動に直ちに追従するため、室温の速やかで安定した制御が可能となる。
【0043】
なお、上記の制御は、室内機4の運転台数やR−134aの循環速度が急激に変化したときに行うようにしても良い。
【0044】
また、本発明の空調装置は、図1に破線で示したように、レシーバタンク20と電動ポンプ21とを設置した構成とすることも可能である。
【0045】
このように構成すると、R−134aの液体と気体の比重差に加えて電動ポンプ21による搬送力が作用するので、室内機4の一部を室外機1より高いフロアや同じフロアに設置することが可能になる。
【0046】
〔第2の実施形態〕
図5に基づいて第2の実施形態の装置構成を説明する。この第2の実施形態においては、液相管6に冷暖切替弁(開閉弁)22・レシーバタンク23・暖房用の電動ポンプ24を図のように配管接続し、室外機1で冷熱を発生しながら電動ポンプ24の運転を停止し、開閉弁22を開弁したときには前記第1の実施形態と同じR−134aの循環が起こって冷房運転が行え、室外機1で温熱を発生しながら開閉弁22を閉弁し、電動ポンプ24を運転したときには、室外機1で発生した温熱によって閉回路3のR−134aが熱交換器2の管壁を介して加熱されて蒸発し、気相管7を介して各室内機4の熱交換器5に所定温度、例えば55℃で供給され、各熱交換器5においては、送風機9によって強制的に供給された温度の低い室内空気にR−134aが放熱して凝縮・液化し、この凝縮・液化時に暖房作用を行い、さらに、凝縮したR−134aの液体が流量調整弁8を通ってレシーバタンク23に入り、電動ポンプ24の搬送力によって室外機1の熱交換器2に流入するR−134aの循環が可能に、すなわち冷/暖房の何れか一方の空調が選択実施可能になっている。
【0047】
なお、蒸発器に配管した熱交換器2から冷熱を供給したり、温熱を供給することができる吸収式冷凍機としては、例えば特開平7−318189号公報などに開示されたものが使用できる。
【0048】
暖房運転中に、ある室内機4における暖房負荷が増加(または減少)し、その室内機4の温度センサ15が検出するR−134aの温度が低下(または上昇)すると、その温度低下(または温度上昇)が解消するように、その室内制御装置18からの制御信号を受けて該当する流量調整弁8の開度が増加(または減少)し、暖房負荷が増加した室内機4の熱交換器5に流入するR−134aの量が増加(または減少)するので、その温度センサ16が検出するR−134aの温度低下(または上昇)はその内解消する。
【0049】
そして、暖房負荷の変動に起因する、温度が変化したR−134aが室外機1に流入したり、室外機1に流入するR−134aの流量が変化して、温度センサ13が検出するR−134aの温度に変化が生じることになるが、室内機4全体の暖房負荷が短時間に大きく変動したときには、温度センサ13によるR−134aの温度変化の検出を待つことなく、室外制御装置17においては燃料調整弁10の開度を制御する際に目標温度となる温度センサ13が検出するR−134aの温度を、例えば室内機4の流量調整弁8の開度変化に基づいて変更する。
【0050】
すなわち、運転中に暖房負荷が増加して、温度センサ15が検出するR−134aの温度が低下したときには、その温度低下を解消するために流量調整弁8の開度が増加して熱交換器5に流入するR−134aの量を増加させるが、室内機4全体で流量調整弁8の開度増加率が例えば5〜10%/分以上になったときには、直ちに温度センサ13が検出するR−134aの目標温度を例えば55℃→57℃と引き上げ、この新しい目標温度に温度センサ13が検出するR−134aの温度が収斂するように燃料調整弁10の開度を増加してバーナ11の火力を増やす。
【0051】
また、運転中に暖房負荷が減少し、温度センサ15が検出するR−134aの温度が上昇したときには、その温度上昇を解消するために流量調整弁8の開度が減少して熱交換器5に流入するR−134aの量を減少させるが、室内機4全体で流量調整弁8の開度減少率が例えば5%/分以上になったときには、直ちに温度センサ13が検出するR−134aの目標温度を例えば55℃→53℃と引き下げ、この新しい目標温度に温度センサ13が検出するR−134aの温度が収斂するように燃料調整弁10の開度を減少してバーナ11の火力を減らす。
【0052】
例えば、温度センサ13が検出するR−134aの温度Tが55℃となるようにバーナ11の燃料調整弁10の開度を制御していて、空調負荷が急増したときには前記温度Tが所定時間だけ例えば57℃となるように燃料調整弁10の開度を制御し、空調負荷が急減したときには前記温度Tが53℃となるように燃料調整弁10の開度を制御して暖房運転を行う際の制御例を、図6に基づいて具体的に説明する。
【0053】
ステップS31では起動している全室内機4の流量調整弁8の現在の開度の総和KVを、例えば10秒毎に求める。
【0054】
ステップS32では、開度総和KVの変化量、すなわち現在の開度総和KVと10秒前の開度総和KVとの差ΔKVが、起動している全室内機4の流量調整弁8の全開開度の総和の、例えば10%以上であるか否かを判定し、イエスと判定されたときにはステップS33に移行し、ノーと判定されたときにはステップS34に移行する。
【0055】
ステップS33では、ΔTtgt =+2℃として、前記と同様の計時を開始し、ステップS34では、前記ΔKVが−10%未満であるか否かを判定し、イエスと判定されたときにはステップS35に移行し、ノーと判定されたときにはステップS36に移行する。
【0056】
ステップS35では、ΔTtgt =−2℃として、ステップS33と同様の計時を開始する。ステップS36では、計時中であるか否かを判定し、イエスと判定されたときにはステップS38に移行し、ノーと判定されたときにはステップS37に移行する。
【0057】
そして、ステップS37では、ΔTtgt =0℃とし、ステップS38では、温度センサ13が検出したR−134aの温度Tと、設定温度Ttgt (この場合は55℃)+ΔTtgt とに基づいて、燃料調整弁10の開度を、例えば容量制御などによって制御し、ステップS31に戻る。
【0058】
このように、上記構成の本発明の空調装置においては、温度センサ13が検出するR−134aの温度、すなわち室内機4で暖房作用を行って温度が低下したのち室外機1に流入し、熱交換器2で加熱されて気相管7に吐出するR−134aの温度が所定の55℃から大きく外れるのを確認してから、燃料調整弁10の開度を増減してバーナ11の火力を調節する従来の制御に比べて、燃料調整弁10の開度、すなわちバーナ11の火力が冷房負荷の変動に直ちに追従するため、室温の速やかで安定した制御が可能となる。
【0059】
この暖房運転においても、前記図3、図4と同様に制御することもできる。また、上記の制御は、室内機4の運転台数やR−134aの循環速度が急激に変化したときに行うようにしても良いし、熱交換器2で加熱されて蒸発したR−134aの蒸気圧が所定値に収斂するように制御することもできる。
【0060】
なお、この第2の実施形態の空調装置においても、図5に破線で示したように、前記図1において説明したレシーバタンク20と冷房用の電動ポンプ21とを設置することで、冷房運転時に前記と同様の作用効果を得ることができる。
【0061】
また、暖房運転時に開弁し、冷房運転時に閉弁する、破線で示した冷暖切替弁(開閉弁)25を図のように設置することにより、冷房時に使用する電動ポンプ21が設置されていても、暖房用の電動ポンプ24によって室外機1に向けて搬送されるR−134aが電動ポンプ21を経由しないので、搬送抵抗を減少させることができる。
【0062】
また、温度センサ15と16は、熱交換器5に吹き付ける室内空気の温度変化が検出できるように設置したり、温度センサ15・16に代えて、熱交換器5の出入口部におけるR−134aの圧力差が検出できるように圧力センサを設置して、制御用データを検出することもできる。
【0063】
さらに、閉回路3に封入する流体としては、R−134aの他にも、温度と圧力の制御によって容易に相変化するR−407c、R−404A、R−410cなどであっても良いし、閉回路3の循環では相変化しない水であってもよい。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の空調装置によれば、室内機の運転台数の変化、各室内機に設けた流量制御弁の開度の総和の変化、各室内機に出入する流体の温度差の変化などの空調負荷変化関連値を求め、その空調負荷変化関連値が予め設定した値を超えて空調負荷が減少する方向に変化したときには、前記流体の温度が冷房運転中であれば所定時間だけ設定温度を上回り、暖房運転中であれば所定時間だけ下回り、前記空調負荷変化関連値が予め設定した値を超えて空調負荷が増加する方向に変化したときには、前記流体の温度が冷房運転中であれば所定時間だけ設定温度を下回り、暖房運転中であれば所定時間だけ上回るように室外機における熱操作量が制御されるので、空調負荷変動に対する室外機における熱操作の速やかな追従が可能であり、室温の速やかで安定した制御が可能となる。
【0065】
特に、室外機と室内機との間を、相変化可能な流体が主に液相と気相の比重差を利用して循環する請求項2の発明においては、電動ポンプなどによって搬送力を与える空調装置に比べて流体の循環速度が遅くなるが、空調負荷の変動に対する熱操作の追従性は変わらないので、この場合も室温の速やかで安定した制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷房専用空調装置の構成を示す説明図である。
【図2】冷房運転時の制御例を示す説明図である。
【図3】冷房運転時の他の制御例を示す説明図である。
【図4】冷房運転時の他の制御例を示す説明図である。
【図5】冷暖房可能な空調装置の構成を示す説明図である。
【図6】暖房運転時の制御例を示す説明図である。
【図7】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 室外機
2 熱交換器
3 閉回路
4 室内機
5 熱交換器
6 液相管
7 気相管
8 流量調整弁
9 送風機
10 燃料調整弁
11 バーナ
12 流量センサ
13〜16 温度センサ
17 室外制御装置
18 室内制御装置
19 リモコン
20 レシーバタンク
21 電動ポンプ
22 冷暖切替弁(開閉弁)
23 レシーバタンク
24 電動ポンプ
25 冷暖切替弁(開閉弁)

Claims (2)

  1. 室外機と、複数の室内機との間で流体を循環させ、全室内機が同時に冷暖房の同一モードで運転可能に構成した装置であって、室外機から吐出する流体の温度を設定温度に保つように室外機における熱操作量を制御する第1の制御機能と、室内機の運転台数の変化、各室内機に設けた流量制御弁の開度の総和の変化、各室内機に出入する流体の温度差の変化などの空調負荷変化関連値を求め、その空調負荷変化関連値が予め設定した値を超えて空調負荷が減少する方向に変化したときには、第1の制御機能に代わって、前記流体の温度が設定温度を冷房運転中であれば所定時間だけ上回り、暖房運転中であれば所定時間だけ下回り、前記空調負荷変化関連値が予め設定した値を超えて空調負荷が増加する方向に変化したときには、前記流体の温度が設定温度を冷房運転中であれば所定時間だけ下回り、暖房運転中であれば所定時間だけ上回るように室外機における熱操作量を制御する第2の制御機能とを備えた制御手段を設けたことを特徴とする空調装置。
  2. 室外機と室内機との間で循環する流体が相変化可能な流体からなり、且つ、室内機の全数もしくは過半数が室外機より下方に設置され、前記相変化可能な流体が冷房運転時には液相と気相との主に比重差を利用して室外機と室内機との間を循環することを特徴とする請求項1記載の空調装置。
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