JP3126420B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

Info

Publication number
JP3126420B2
JP3126420B2 JP03182629A JP18262991A JP3126420B2 JP 3126420 B2 JP3126420 B2 JP 3126420B2 JP 03182629 A JP03182629 A JP 03182629A JP 18262991 A JP18262991 A JP 18262991A JP 3126420 B2 JP3126420 B2 JP 3126420B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
heat exchanger
indoor
compressor
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03182629A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0642831A (ja
Inventor
光好 辰巳
春雄 野口
武 佐藤
勝美 古結
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Carrier Corp
Original Assignee
Toshiba Carrier Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Carrier Corp filed Critical Toshiba Carrier Corp
Priority to JP03182629A priority Critical patent/JP3126420B2/ja
Publication of JPH0642831A publication Critical patent/JPH0642831A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3126420B2 publication Critical patent/JP3126420B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、冷媒加熱器を備えた
空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機においては、ヒートポンプ式
冷凍サイクルに冷媒加熱器を設け、冷媒加熱器の燃焼熱
を利用して室内の暖房を行なうものがある。
【0003】すなわち、室内を暖房する場合、圧縮機か
ら吐出される冷媒を四方弁,室内熱交換器,減圧器,冷
媒加熱器を通して流すとともに、冷媒加熱器を運転オン
し、室内熱交換器を凝縮器、冷媒加熱器を蒸発器として
働かせる。
【0004】ただ、暖房運転の開始に当たっては、所定
時間にわたって冷媒加熱器への冷媒流通を遮断し且つ冷
媒加熱器の運転オフを維持し、室外熱交換器に溜まって
いる冷媒(圧縮機の潤滑油を含む)を圧縮機の吸入圧力
によって圧縮機側に回収するようにしている。これによ
り、冷凍サイクル中の冷媒循環量が不足するのを防いで
いる。冷媒循環量の不足は、高圧側圧力の異常上昇を生
じ、ひいては高圧保護の働きによる不要な運転停止を招
いてしまうからである。
【0005】ところで、このような空気調和機において
は、運転中は逆止弁によって室外熱交換器への冷媒の流
入を遮断するようにしているが、逆止弁や四方弁を通し
て室外熱交換器側に冷媒が漏れることがある。この場
合、運転が進むに従って室外熱交換器に冷媒が溜まり込
み、結局は冷媒循環量が不足する事態となる。そこで、
暖房運転の開始時だけでなく、運転中にも、必要に応じ
て冷媒回収を実行するものがある。
【0006】この運転中の冷媒回収は、四方弁の切換状
態および冷媒加熱器への冷媒流通を維持したまま、冷媒
加熱器の運転をオフし、かつ圧縮機の運転をオフして冷
凍サイクルの圧力バランスを確保し、その後で圧縮機を
運転オンするとともに冷媒加熱器への冷媒流通を遮断
し、室外熱交換器に溜まった冷媒を圧縮機の吸込圧力に
よって取込むようにしている。一方、冷媒加熱器を備え
た空気調和機として、複数の室内ユニットを有し、各室
内ユニットの室内熱交換器を互いに並列に接続したマル
チタイプがある。
【0007】このマルチタイプの空気調和機では、暖房
運転時、各室内ユニットのうちの少なくとも1台の運転
停止に際し、その停止室内ユニットへの冷媒の流通を一
定時間継続し、停止室内ユニットに溜まった冷媒をいわ
ゆる冷媒ブローによって圧縮機の吸込側に取込むように
している。
【0008】また、マルチタイプの空気調和機では、各
室内ユニットの要求運転モードが冷房と暖房とに異なる
場合があり、その場合は暖房運転を優先して実行し、暖
房以外を要求している室内ユニットについては運転を停
止して送風のみ行なうのが一般的となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、冷媒回収の
前に圧力バランスを確保する空気調和機では、その圧力
バランスに2分〜3分程度の時間がかかるため、その間
に室内温度が低下し、室内に冷風感を与えるという問題
がある。
【0010】一方のマルチタイプの空気調和機では、冷
媒回収時、運転側の室内熱交換器の温度が低い条件でも
十分な冷媒ブロー量が得られるよう圧縮機の能力を決定
するのが普通であるが、そうすると逆に、運転側の室内
熱交換器の温度が高い条件において冷凍サイクル全体で
の冷媒循環量が過剰気味となり、高圧側圧力が異常上昇
し、高圧保護の働きで運転停止に至ることがある。
【0011】また、マルチタイプの空気調和機では、暖
房運転中に室内ユニットの要求運転モードが冷房に変わ
ると、その室内ユニットでは暖房運転を停止して送風を
開始することになる。このとき、送風状態の室内ユニッ
トに冷媒回収のための冷媒が流通するが、その流通冷媒
は送風作用を受けて凝縮し、冷媒回収が困難となるばか
りか、逆に冷媒不足を助長してしまう。
【0012】さらに、マルチタイプの空気調和機では、
冷媒回収のための冷媒の流通を一定時間行なうが、その
一定時間については冷媒回収に必要であろうと思われる
最大の時間を設定しているため、場合によっては既に冷
媒回収が済んでいるにもかかわらず冷媒の流通が継続
し、返って運転効率の悪化につながることがある。この
発明は上記の事情を考慮したもので、請求項1の空気調
和機は、室内に冷風感を与えることなく冷媒を回収する
ことができ、これにより冷媒循環量の不足を直ちに解消
して高圧側圧力の異常上昇ひいては高圧保護による不要
な運転停止を防ぐことができ、しかも冷媒循環量の不足
を的確に捕らえて常に最適なタイミングで冷媒回収を実
行することができ、さらには冷凍サイクルの運転を安定
化させて暖房能力の立ち上がりを速めるとともに、冷媒
加熱器の温度過昇を防止して安全性の向上が図れること
を目的とする。
【0013】請求項2の空気調和機は、高圧側圧力の異
常上昇を招くことなく、ひいては圧縮機の不要な運転停
止を招くことなく、確実な冷媒回収を可能とし、しかも
冷媒不足が助長される不具合を解消することができ、ま
た暖房時の各室内ユニットに流れる冷媒の量を適切な状
態に設定することができ、さらには冷凍サイクルの運転
を安定化させて暖房能力の立ち上がりを速めることがで
きることを目的とする。請求項3の空気調和機は、確実
な冷媒回収を可能として冷媒循環量の不足を解消するこ
とができ、これにより常に必要十分な暖房能力を確保す
ることができ、しかも冷媒回収が済んでいるのに不要に
冷媒の流通が継続してしまう不具合を解消することがで
き、これにより運転効率の向上が図れることを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の空気調和機
は、圧縮機,四方弁,室外熱交換器,膨張弁,および室
内熱交換器を連通してなるヒートポンプ式冷凍サイクル
と、上記室外熱交換器と膨張弁の連通部から前記圧縮機
の吸込口にかけて連通して設けた冷媒加熱器と、上記圧
縮機から吐出される冷媒を四方弁,室内熱交換器,膨張
弁,冷媒加熱器を通して流し且つ冷媒加熱器を運転オン
して暖房運転を実行する手段と、暖房運転時、上記冷媒
加熱器における冷媒過熱度ΔTが設定値一定となるよう
上記膨張弁の開度を制御する手段と、暖房運転時、上記
冷媒加熱器から流出する冷媒の温度T 2 が温度過昇防止
用の設定値Teoを超えると、上記冷媒加熱器の加熱量を
減少する手段と、暖房運転時、上記冷媒過熱度ΔTが予
め設定してある加熱量制御条件のAゾーン(ΔTs 2
下)にあるとき、暖房負荷に応じて上記冷媒加熱器の加
熱量を調整する手段と、暖房運転時、上記冷媒過熱度Δ
Tが前記加熱量制御条件のBゾーン(ΔTs 2 以上)ま
で上昇すると、上記冷媒加熱器の加熱量を減少する手段
と、暖房運転時、上記冷媒過熱度ΔTが上記加熱量制御
条件のCゾーン(ΔTs 2 以下、ΔTs 1 以上)に下降
すると、上記冷媒加熱器の加熱量をそのままの状態に保
持する手段と、暖房運転時、上記冷媒過熱度ΔTが設定
値ΔTs 2 を超える回数をカウントし、そのカウント値
Nが所定値Nsに達すると、上記圧縮機の運転を継続し
たまま上記冷媒加熱器の運転を停止し、上記室外熱交換
器に溜まった冷媒を圧縮機の吸入圧力によって回収する
手段と、暖房運転時、上記冷媒過熱度ΔTが設定値ΔT
2 を超えている時間tを積算し、その積算時間taが
所定値tsに達すると、上記圧縮機の運転を継続したま
ま上記冷媒加熱器の運転を停止し、上記室外熱交換器に
溜まった冷媒を圧縮機の吸入圧力によって回収する手段
と、を備えている。
【0015】請求項2の空気調和機は、圧縮機,四方
弁,室外熱交換器を有する室外ユニットと、それぞれが
室内熱交換器を有する複数の室内ユニットと、上記各室
内熱交換器に対応して設けた複数の膨張弁と、上記圧縮
機,上記四方弁,上記室外熱交換器,上記各膨張弁,お
よび上記各室内熱交換器を連通してなるヒートポンプ式
冷凍サイクルと、上記室外熱交換器と上記各膨張弁の連
通部から上記圧縮機の吸込口にかけて連通して設けた冷
媒加熱器と、上記各室内ユニットからの暖房運転モード
指令に基づき、上記圧縮機から吐出される冷媒を四方
弁,各室内熱交換器,各膨張弁,冷媒加熱器を通して流
し且つ冷媒加熱器を運転オンして暖房運転を実行する手
段と、上記各室内ユニットの要求運転モードが異なる場
合に暖房運転を優先して実行し暖房以外を要求している
室内ユニットについては運転を停止して送風のみ行なう
手段と、暖房運転時、上記圧縮機の能力および上記冷媒
加熱器の加熱量を上記各室内ユニットの要求能力の総和
に応じて制御する手段と、暖房運転時、上記各室内熱交
換器に流入する冷媒の温度の差または比がその各室内ユ
ニットの要求能力に基づく所定の関係となるよう、各室
内ユニットへの冷媒流量を制御する手段と、暖房運転
時、上記冷媒加熱器での冷媒過熱度が一定値となるよ
う、上記各膨張弁の開度を制御する手段と、暖房運転
時、上記各室内ユニットのうちの少なくとも1台の運転
停止に際し、その停止室内ユニットへの冷媒の流通を一
定時間だけ継続して冷媒回収を実行する手段と、この冷
媒回収時、運転室内ユニットの室内熱交換器の温度、そ
の室内熱交換器から流出する冷媒の温度、または各室内
熱交換器から流出して合流する冷媒の温度のいずれかに
応じて上記圧縮機の能力を制御する手段と、上記冷媒回
収時、停止室内ユニットの送風を禁止する手段と、を備
える。
【0016】
【0017】請求項の空気調和機は、圧縮機,四方
弁,室外熱交換器を有する室外ユニットと、それぞれが
室内熱交換器を有する複数の室内ユニットと、上記各室
内熱交換器に対応して設けた複数の膨張弁と、上記圧縮
機,上記四方弁,上記室外熱交換器,上記各膨張弁,お
よび上記各室内熱交換器を連通してなるヒートポンプ式
冷凍サイクルと、上記室外熱交換器と上記各膨張弁の連
通部から上記圧縮機の吸込口にかけて連通して設けた冷
媒加熱器と、上記各室内ユニットからの暖房運転モード
指令に基づき、上記圧縮機から吐出される冷媒を四方
弁,各室内熱交換器,各膨張弁,冷媒加熱器を通して流
し且つ冷媒加熱器を運転オンして暖房運転を実行する手
段と、暖房運転時、上記各室内ユニットの運転台数の変
化に際し、運転が停止した室内ユニットまたは低能力側
の室内ユニットへの冷媒の流通を継続して冷媒回収を実
行する手段と、停止室内ユニットまたは低能力側室内ユ
ニットの室内熱交換器の温度とその室内熱交換器から流
出する冷媒の温度との差を検出する手段と、この検出し
た温度差が設定値以上の場合に上記冷媒回収をそのまま
続ける手段と、上記検出した温度差が設定値未満の場合
に上記冷媒回収を一定時間後に終了する手段と、を備え
る。
【0018】
【作用】請求項1の空気調和機では、暖房運転時、冷媒
加熱器における冷媒過熱度ΔTが設定値一定となるよう
膨張弁の開度を制御するが、冷媒加熱器から流出する冷
媒の温度T 2 が温度過昇防止用の設定値Teoを超える
と、冷媒加熱器の加熱量を減少する。冷媒過熱度ΔTが
予め設定してある加熱量制御条件のAゾーン(ΔTs 2
以下)にあるとき、暖房負荷に応じて冷媒加熱器の加熱
量を調整する。冷媒過熱度ΔTが前記加熱量制御条件の
Bゾーン(ΔTs 2 以上)まで上昇すると、冷媒加熱器
の加熱量を減少する。冷媒過熱度ΔTが加熱量制御条件
のCゾーン(ΔTs 2 以下、ΔTs 1 以上)に下降する
と、冷媒加熱器の加熱量をそのままの状態に保持する。
冷媒過熱度ΔTが設定値ΔTs 2 を超える回数をカウン
トし、そのカウント値Nが所定値Nsに達すると、圧縮
機の運転を継続したまま上記冷媒加熱器の運転を停止
し、室外熱交換器に溜まった冷媒を圧縮機の吸入圧力に
よって回収する。冷媒過熱度ΔTが設定値ΔTs 2 を超
えている時間tを積算し、その積算時間taが所定値t
sに達すると、圧縮機の運転を継続したまま上記冷媒加
熱器の運転を停止し、室外熱交換器に溜まった冷媒を圧
縮機の吸入圧力によって回収する。
【0019】請求項2の空気調和機では、各室内ユニッ
トの要求運転モードが異なる場合に暖房運転を優先して
実行し暖房以外を要求している室内ユニットについては
運転を停止して送風のみ行なう。そして、暖房運転時、
圧縮機の能力および冷媒加熱器の加熱量を各室内ユニッ
トの要求能力の総和に応じて制御する。各室内熱交換器
に流入する冷媒の温度の差または比がその各室内ユニッ
トの要求能力に基づく所定の関係となるよう、各室内ユ
ニットへの冷媒流量を制御する。冷媒加熱器での冷媒過
熱度が一定値となるよう、各膨張弁の開度を制御する。
各室内ユニットのうちの少なくとも1台の運転停止に際
し、その停止室内ユニットへの冷媒の流通を一定時間だ
け継続して冷媒回収を実行する。この冷媒回収時、運転
室内ユニットの室内熱交換器の温度、その室内熱交換器
から流出する冷媒の温度、または各室内熱交換器から流
出して合流する冷媒の温度のいずれかに応じて圧縮機の
能力を制御する。冷媒回収時、停止室内ユニットの送風
を禁止する。
【0020】
【0021】請求項の空気調和機では、暖房運転時、
各室内ユニットの運転台数の変化に際し、運転が停止し
た室内ユニットまたは低能力側の室内ユニットへの冷媒
の流通を継続して冷媒回収を実行する。停止室内ユニッ
トまたは低能力側室内ユニットの室内熱交換器の温度と
その室内熱交換器から流出する冷媒の温度との差を検出
する。この温度差が設定値以上の場合に上記冷媒回収を
そのまま続け、温度差が設定値未満の場合に上記冷媒回
収を一定時間後に終了する。
【0022】
【実施例】以下、この発明の第1実施例について図面を
参照して説明する。この第1実施例は、請求項1の空気
調和機に相当する。
【0023】図2に示すように、能力可変圧縮機1、四
方弁2、室外熱交換器3、逆止弁4(順方向)、減圧器
たとえば電動式膨張弁5、室内熱交換器6、前記四方弁
2、および逆止弁7(順方向)を順次連通し、ヒ―トポ
ンプ式冷凍サイクルを構成する。逆止弁4と膨張弁5と
の連通部から圧縮機1の吸込口にかけて、二方弁8およ
び冷媒加熱器9を順次連通する。冷媒加熱器9は、ガス
バ−ナ10を付属して備えており、そのガスバ−ナ10
を比例弁11を介して燃料供給源(図示しない)に接続
している。室外熱交換器3の近傍に室外ファン12を設
け、室内熱交換器6の近傍に室内ファン13を設ける。
逆止弁4と電動式膨張弁5との間の冷媒配管において、
電磁開閉弁8の接続部よりも電動式膨張弁5側に第1冷
媒温度センサ14を取付ける。冷媒加熱器9の出口側冷
媒配管に第2冷媒温度センサ15を取付ける。
【0024】なお、能力可変圧縮機1、四方弁2、室外
熱交換器3、逆止弁4、電動式膨張弁5、逆止弁7、二
方弁8、冷媒加熱器9(バーナ10および比例弁11を
含む)、室外ファン12、第1冷媒温度センサ14、お
よび第2冷媒温度センサ15などにより、室外ユニット
Aを構成している。また、少なくとも室内熱交換器6お
よび室内ファン13により、室内ユニットBを構成して
いる。制御回路を図1に示す。室外ユニットAの室外制
御部20を商用交流電源21に接続する。
【0025】室外制御部20は、マイクロコンピュータ
およびその周辺回路からなる。この室外制御部20に、
四方弁2、電子膨張弁5、二方弁8、比例弁11、室内
ファンモータ12M、冷媒温度センサ14,15、およ
びインバータ回路22を接続する。
【0026】インバータ回路22は、電源21の電圧を
整流し、それを室外制御部20の指令に応じたスイッチ
ングによって所定周波数の交流電圧に変換する。この出
力を駆動電力として圧縮機モータ1Mに供給する。
【0027】室外制御部20に、電源ラインACLおよ
びシリアル信号ラインSLを介して室内ユニットBの室
内制御部23を接続する。シリアル信号ラインSLは、
電源電圧に同期して各制御部間のデータ転送を行なうた
めのものである。
【0028】室内制御部23は、マイクロコンピュータ
およびその周辺回路からなる。この室内制御部23に、
室内ファンモータ13M、室内温度センサ24、および
リモートコントロール式の操作器(以下、リモコンと略
称する)25を接続する。そして、室外制御部20およ
び室内制御部23は、次の機能手段を備える。
【0029】(1)圧縮機1の運転オン、四方弁2の非
切換、二方弁8の閉成、および冷媒加熱器9の運転オフ
を設定し、圧縮機1から吐出される冷媒を四方弁2,室
外熱交換器3、逆止弁4、電動式膨張弁5を通して室内
熱交換器6に流し、その室内熱交換器6を経た冷媒を四
方弁2および逆止弁7を通して圧縮機1に戻し、冷房運
転を実行する手段。
【0030】(2)冷房運転時、室内温度センサ41の
検知温度とリモコン43の設定温度との差を求め、求め
た差に応じて圧縮機1の運転周波数(インバータ回路5
1の出力周波数)を制御する手段。
【0031】(3)圧縮機1の運転オン、四方弁2の切
換、二方弁8の開放、および冷媒加熱器9の運転オン
(ガスバーナ10の燃焼)を設定し、圧縮機1から吐出
される冷媒を四方弁2,室内熱交換器6、外熱交換器
3、逆止弁4、電動式膨張弁5、二方弁8を通して冷媒
加熱器9に流し、その冷媒加熱器9を経た冷媒を四方弁
2を通して圧縮機1に戻し、暖房運転を実行する手段。
【0032】(4)暖房運転時、リモコン43の検知温
度と室内温度センサ41の検知温度との差を暖房負荷と
して求め、その暖房負荷に応じて圧縮機1の運転周波数
(インバータ回路51の出力周波数)を制御する手段。
【0033】(5)暖房運転時、第2冷媒温度センサ1
5の検知温度T2 と第1冷媒温度センサ14の検知温度
1 との差ΔT(=T2 −T1 )を算出する算出手段。 (6)暖房運転時、上記算出した温度差ΔTつまり冷媒
過熱度が設定値ΔTsa(5〜8 deg)に一定となるよう
電動式膨張弁5の開度を制御する手段。
【0034】(7)暖房運転時、第2冷媒温度センサ1
5の検知温度T2 が温度過昇防止用の設定値Teoを超え
ると、比例弁11の開度を減少して冷媒加熱器9の加熱
量(ガスバーナ10の燃焼量)を減少する手段。
【0035】(8)暖房運転時、温度差ΔTが予め設定
してある加熱量制御条件(図4)のAゾーン(ΔTs2
以下)にあるとき、上記暖房負荷に応じて比例弁11の
開度(冷媒加熱器9の加熱量に相当)を調整する手段。 (9)暖房運転時、温度差ΔTが上記加熱量制御条件の
Bゾーン(ΔTs2 以上)まで上昇すると、比例弁11
の開度を減少する手段。
【0036】(10)暖房運転時、温度差ΔTが上記加熱
量制御条件のCゾーン(ΔTs2 以下、ΔTs1 以上)
に下降すると、比例弁11の開度をそのままの状態に保
持する手段。 (12)暖房運転時、温度差ΔTが設定値ΔTs2 を超え
る回数をカウントするカウント手段。 (13)暖房運転時、上記カウント手段のカウント値Nが
所定値Ns(たとえば“10”)に達すると、室外熱交
換器3側に溜まった冷媒を回収する手段。
【0037】(14)暖房運転時、温度差ΔTが設定値Δ
Ts2 を超えている時間tを積算し、その積算時間ta
が所定値tsに達すると、室外熱交換器3側に溜まった
冷媒を回収する手段。
【0038】(15)暖房運転時、圧縮機1の運転を継続
したまま冷媒加熱器9の運転を停止し(ガスバーナ10
の燃焼停止)、室外熱交換器3に溜まった冷媒を圧縮機
1の吸入圧力によって回収する手段。 つぎに、図3ないし図6を参照しながら作用を説明す
る。リモコン25で所望の室内温度が設定され、かつ暖
房運転の開始操作がなされると、先ず室内温度センサ2
4の検知温度と設定室内温度とを比較する。
【0039】室内温度センサ24の検知温度が設定室内
温度よりも低ければ、二方弁8を開いた状態で圧縮機1
を起動するとともに、四方弁2を切換作動し、さらに冷
媒加熱器9を運転オン(ガスバーナ10を燃焼)する。
【0040】すると、図2の破線矢印の方向に冷媒が流
れて暖房サイクルが形成され、室内熱交換器6が凝縮
器、冷媒加熱器9が蒸発器として働き、室内に温風が吹
出される。
【0041】この暖房運転時、リモコン25の操作に基
づく設定室内温度と室内温度センサ24の検知温度との
差を暖房負荷として求め、その暖房負荷に応じて圧縮機
1の運転周波数Fを制御する。
【0042】また、暖房運転時、温度センサ14の検知
温度T1 (膨張弁5を経て冷媒加熱器9に流入する冷媒
の温度)を取込み、さらに温度センサ15の検知温度T
2 (冷媒加熱器9から流出する冷媒の温度)を取込み、
両検知温度の差ΔT(= T2 −T1 )を算出する。こ
の温度差ΔTは、冷媒加熱器9における冷媒過熱度に相
当する。
【0043】そして、温度差ΔTが設定値Tsaに一定と
なるよう、電動式膨張弁5の開度を制御する。この一定
制御により、冷凍サイクルの運転が安定化し、暖房能力
の立ち上がりが速くなるなどの効果が得られる。
【0044】また、温度差ΔTと図4の加熱量制御条件
とを比較し、温度差ΔTが設定値Ts2 (たとえば26
℃)以下のAゾーンにあれば、比例弁11の開度を上記
暖房負荷に応じて調整し、冷媒加熱器9の加熱量(ガス
バーナ10の燃焼量)を制御する。ところで、運転中
に、冷媒が四方弁2や逆止弁4,7を通して室外熱交換
器3側に漏れることがある。冷媒が室外熱交換器3側に
漏れると、冷媒加熱器9を通る冷媒の循環量が減少し、
温度差ΔTが増大するようになる。。
【0045】温度差ΔTが増大すれば、それに伴って電
動式膨張弁5の開度が増していくが、冷媒循環量が減少
限界を超えると、電動式膨張弁5は全開となり、それ以
上は温度差ΔTの増大を抑え切れなくなる。増大を抑え
切れないまま温度差ΔTが設定値Ts2 以上のBゾーン
に入ると、比例弁11の開度を減少する。比例弁11の
開度が減少すると、冷媒加熱器9の加熱量が減少し、温
度差ΔTが小さくなる。
【0046】温度差ΔTがΔTs2 以下でΔTs1 (た
とえば24℃)以上のCゾーンに入ると、比例弁11の
開度つまり冷媒加熱器9の加熱量をそのままの状態に保
持する。
【0047】ここで、温度差ΔTがBゾーンに入ったと
き、制御部20,23は内部のフラグfを“1”にセッ
トする。さらに、制御部20,23は、内部のタイマに
よるタイムカウントtを開始し、かつタイムカウントt
をtaとして積算する。
【0048】温度差ΔTがAゾーンに入ったとき、フラ
グfが“1”かどうかを判別し、“1”ならば、つまり
Bゾーンによる加熱量減少が施された後ならば、制御部
20,23は内部のカウンタによる回数カウントNを
“1”インクリメントしてフラグfを“0”に戻してお
く。
【0049】こうして、回数カウント値Nが所定値Ns
(たとえば“10”)に達したとき、または積算時間t
aが所定値tsに達したとき、室外熱交換器3側に溜ま
った冷媒を回収する。
【0050】この冷媒回収は、圧縮機1の運転を継続し
たまま、先ず冷媒加熱器9の運転を停止し(ガスバーナ
10の燃焼停止)、次に所定時間にわたって二方弁8を
閉成し、室外熱交換器3に溜まった冷媒(圧縮機1の潤
滑油を含む)を圧縮機1の吸入圧力によってその圧縮機
1側に回収する。
【0051】このように、室外熱交換器3側に溜まった
冷媒を回収することにより、冷媒循環量の不足を直ちに
解消することができ、高圧側圧力の異常上昇ひいては高
圧保護による不要な運転停止を防ぐことができる。
【0052】しかも、冷媒回収を実行するかどうかは冷
媒過熱度が設定値を超える回数Nまたは超えている時間
taを基準にして決定するので、冷媒循環量の不足を的
確に捕らえることができる。したがって、常に最適なタ
イミングで冷媒回収を実行することができる。特に、圧
縮機1の運転を継続したまま冷媒回収に入り、従来のよ
うな圧力バランスを除去したので、室内に冷風感を与え
ることがない。
【0053】室内温度センサ24の検知温度が設定室内
温度に達すると、圧縮機1および冷媒加熱器9を運転オ
フし、暖房運転を中断する。このとき、フラグF、回数
カウントN、および積算時間taをそれぞれクリアす
る。リモートコントロール25の操作による運転停止に
際しても、同様にフラグF、回数カウントN、および積
算時間taをそれぞれクリアする。つぎに、この発明の
第2実施例について説明する。この第2実施例は、請求
項2および請求項3の空気調和機に相当する。図7にお
いて、Aは室外ユニット、B1 ,B2 は室内ユニット
で、これらユニット間に次の冷凍サイクルを構成してい
る。
【0054】圧縮機31の吐出口に四方弁32を介して
室外熱交換器33を接続し、その室外熱交換器33に順
方向の逆止弁34および一対の液管W1 ,W2 を介して
室内熱交換器42,52を接続する。
【0055】室内熱交換器42,52にガス管G1 ,G
2 、上記四方弁32、および順方向の逆止弁35を介し
てアキュ―ムレ―タ36を接続し、そのアキュ―ムレ―
タ36に圧縮機31の吸込口を接続する。上記液管
1 ,W2 にそれぞれ電子膨張弁41,51を設ける。
上記ガス管G1 ,G2 の相互間に電子流量調整弁37を
連通して設ける。ガス管G1 ,G2 において、流量調整
弁37の連通位置よりも四方弁32側の位置にそれぞれ
二方弁43,53を設ける。
【0056】室外熱交換器33につながる逆止弁34と
電子膨張弁41,51との連通部から、圧縮機31の吸
込口側のアキュ―ムレ―タ36にかけて、二方弁38を
介して冷媒加熱器60を連通して設ける。
【0057】この冷媒加熱器60は、ガスバーナ61、
燃焼用ファン62、比例弁63、後述する点火器64お
よび火炎検知器65などを付属して備え、ガスバーナ6
1の燃焼火炎によって冷媒を加熱するものである。室外
熱交換器33の近傍に室外ファン39を設け、室内熱交
換器42,52のそれぞれ近傍に室内ファン44,54
を設ける。室内熱交換器42,52にそれぞれ熱交換器
温度センサ45,55を取り付ける。ガス管G1 ,G2
にそれぞれ冷媒温度センサ46,56を取り付ける。
【0058】逆止弁34と電子膨張弁41,51との連
通部において、冷媒加熱器60の系統の接続部よりもわ
ずかに電子膨張弁41,51側の位置に冷媒温度センサ
71を取付ける。冷媒加熱器60からアキュ―ムレ―タ
36にかけての連通部に冷媒温度センサ72を取付け
る。制御回路を図8示す。室外ユニットAの室外制御部
80を商用交流電源81に接続する。
【0059】室外制御部80は、マイクロコンピュータ
およびその周辺回路からなる。この室外制御部80に、
電子膨張弁41,51、電子流量調整弁37、比例弁6
3、点火器64、火炎検知器65、燃焼用ファンモータ
62M、四方弁32、室外ファンモータ39M、冷媒温
度センサ46,56,71,72、二方弁43,53,
38、およびインバータ回路82を接続する。
【0060】インバータ回路82は、電源81の電圧を
整流し、それを室外制御部80の指令に応じたスイッチ
ングによって所定周波数の交流電圧に変換する。この出
力を圧縮機モータ31Mへ駆動電力として供給する。室
内ユニットB1 ,B2 は、それぞれ室内制御部90を備
える。
【0061】室内制御部90は、マイクロコンピュータ
およびその周辺回路からなる。この室内制御部90に、
室内温度センサ91、熱交換器温度センサ45(および
55)、リモートコントロール式の操作器(以下、リモ
コンと略称する)92、および室内ファンモータ44M
(および54M)を接続する。そして、各室内制御部9
0をそれぞれ電源ラインACLおよびシリアル信号ライ
ンSLにて室外制御部80に接続する。室内制御部90
は、次の機能手段を備える。 (1)リモコン92の操作による運転モード指令や設定
室内温度データを電源電圧同期のシリアル信号にて室外
制御部80に送る手段。
【0062】(2)室内温度センサ91の検知温度とリ
モコン92の設定室内温度との差(つまり空調負荷)を
検出し、それを要求能力として且つ電源電圧同期のシリ
アル信号にて室外制御部80に送る手段。 (3)熱交換器温度センサ45,55の検知温度データ
を電源電圧同期のシリアル信号にて室外制御部80に送
る手段。室外制御部80は、次の機能手段を備える。
【0063】(1)室内ユニットB1 ,B2 からの冷房
運転モード指令に基づき、圧縮機31から吐出される冷
媒を四方弁32、室外熱交換器33、逆止弁34、電子
膨張弁41,51、室内熱交換器42,52、二方弁4
3,53、四方弁32、逆止弁35、アキュ―ムレ―タ
36に通して流し、冷房運転を実行する手段。 (2)この冷房運転時、圧縮機31の能力(=インバー
タ回路82の出力周波数F)を室内ユニットB1 ,B2
の要求能力の総和に応じて制御する手段。
【0064】(3)冷房運転時、二方弁43,53のう
ち、室内ユニットB1 ,B2 の要求能力の大きい方に対
応する二方弁を開き、小さい方に対応する二方弁を閉じ
る手段。
【0065】(4)冷房運転時、室内ユニットB1 ,B
2 での冷媒蒸発温度(=熱交換器温度センサ45,55
の検知温度)Tc1 ,Tc2 の差(または比)が室内ユ
ニットB1 ,B2 の要求能力に基づく所定の関係(=要
求能力の比または差に応じた値)となるよう、流量調整
弁37の開度を制御する手段。
【0066】(5)冷房運転時、室内熱交換器42,5
2での冷媒過熱度(=熱交換器温度センサ45,55の
検知温度と冷媒温度センサ46,56の検知温度との
差)を検出する手段。 (6)これら検出冷媒過熱度がそれぞれ一定値となるよ
う、電子膨張弁41,51の開度を制御する手段。
【0067】(7)室内ユニットB1 ,B2 からの暖房
運転モード指令に基づき、圧縮機31から吐出される冷
媒を四方弁32、二方弁43,53、室内熱交換器4
2,52、電子膨張弁41,51、二方弁38、冷媒加
熱器60、アキュ―ムレ―タ36に通して流し、暖房運
転を実行する手段。
【0068】(8)この暖房運転時、圧縮機31の能力
(=インバータ回路82の出力周波数F)および冷媒加
熱器60の加熱量(=ガスバーナ61の燃焼量)を室内
ユニットB1 ,B2 の要求能力の総和に応じて制御する
手段。
【0069】(9)暖房運転時、二方弁43,53のう
ち、室内ユニットB1 ,B2 の要求能力の大きい方に対
応する二方弁を開き、小さい方に対応する二方弁を閉じ
る手段。
【0070】(10)暖房運転時、室内熱交換器42,5
2に流入する冷媒の温度(=冷媒温度センサ46,56
の検知温度)Tg1 ,Tg2 の差(または比)が室内ユ
ニットB1 ,B2 の要求能力に基づく所定の関係(=要
求能力の比または差に応じた値)となるよう、流量調整
弁37の開度を制御する手段。 (11)暖房運転時、冷媒加熱器60での冷媒過熱度(=
冷媒温度センサ71の検知温度と冷媒温度センサ72の
検知温度との差)を検出する手段。 (12)この検出冷媒過熱度が一定値となるよう、電子膨
張弁41,51の開度を同時に同量ずつ制御する手段。
【0071】(13)暖房運転時、室内ユニットB1 ,B
2 のうちの少なくとも1台の運転停止に際し、その停止
室内ユニットへの冷媒の流通を一定時間だけ継続して冷
媒回収を実行する手段。 (14)この冷媒回収時、運転室内ユニットの室内熱交換
器の温度に応じて圧縮機31の能力を制御する手段。 (15)冷媒回収時、停止室内ユニットの送風を禁止する
手段。 つぎに、上記の構成において作用を説明する。先ず、全
体的な作用について図9,図10を参照しながら説明す
る。
【0072】室内ユニットB1 のリモコン92で冷房運
転モードおよび所望の室内温度が設定され、かつ運転開
始操作がなされたとする。なお、室内ユニットB2 につ
いては運転停止とする。この場合、運転側の二方弁43
を開き、停止側の二方弁53を閉じる。さらに、流量調
整弁37を全閉する。
【0073】そして、圧縮機31を起動し、圧縮機31
から吐出される冷媒を図7の実線矢印のように四方弁3
2、室外熱交換器33、電子膨張弁41、室内熱交換器
52、二方弁43、四方弁32、逆止弁35、アキュ―
ムレ―タ36に通して流し、室内ユニットB1 の冷房単
独運転を開始する。
【0074】この冷房単独運転時、圧縮機31の能力
(=インバータ回路82の出力周波数F)を室内ユニッ
トB1 の要求能力に応じて制御する。さらに、室内熱交
換器42での冷媒過熱度(=熱交換器温度センサ45の
検知温度と冷媒温度センサ46の検知温度との差)を検
出し、その検出冷媒過熱度が一定値となるよう電子膨張
弁41の開度を制御する。
【0075】また、室内ユニットB1 のリモコン92で
暖房運転モードおよび所望の室内温度が設定され、かつ
運転開始操作がなされたとする。なお、室内ユニットB
2 については運転停止とする。この場合、運転側の二方
弁43を開き、停止側の二方弁53を閉じる。さらに、
流量調整弁37を全閉する。
【0076】そして、圧縮機31を起動し、圧縮機31
から吐出される冷媒を図7の破線矢印のように四方弁3
2、二方弁43、室内熱交換器42、電子膨張弁41、
二方弁38、冷媒加熱器60、アキュ―ムレ―タ36に
通して流し、室内ユニットB1 の暖房単独運転を開始す
る。
【0077】この暖房単独運転時、圧縮機31の能力
(=インバータ回路82の出力周波数F)および冷媒加
熱器60の加熱量(=ガスバーナ61の燃焼量)を室内
ユニットB1 の要求能力に応じて制御する。さらに、冷
媒加熱器60での冷媒過熱度(=冷媒温度センサ71の
検知温度と冷媒温度センサ72の検知温度との差)を検
出し、その検出冷媒過熱度が一定値となるよう電子膨張
弁41の開度を制御する。一方、室内ユニットB1 ,B
2 のそれぞれリモコン92で冷房運転モードおよび所望
の室内温度が設定され、かつ運転開始操作がなされたと
する。
【0078】この場合、室内ユニットB1 ,B2 の要求
能力が異なれば、要求能力の大きい側たとえば室内ユニ
ットB1 側の二方弁43を開き、要求能力の小さい側た
とえば室内ユニットB2 側の二方弁53を閉じる。
【0079】そして、圧縮機31を起動し、圧縮機31
から吐出される冷媒を図7の実線矢印のように四方弁3
2、室外熱交換器33、電子膨張弁41,51、室内熱
交換器42,52、流量調整弁37、二方弁43、四方
弁32、逆止弁35、アキュ―ムレ―タ36に通して流
し、室内ユニットB1 ,B2 の冷房並列運転を開始す
る。この冷房並列運転時、圧縮機31の能力(=インバ
ータ回路82の出力周波数F)を室内ユニットB1 ,B
2 の要求能力の総和に応じて制御する。
【0080】さらに、室内ユニットB1 ,B2 での冷媒
蒸発温度(=熱交換器温度センサ45,45の検知温
度)Tc1 ,Tc2 の差の絶対値ΔTcが室内ユニット
1,B2 の要求能力の比に応じた所定値となるよう、
流量調整弁37の開度を制御する。
【0081】この流量調整弁37の開度制御により、要
求能力の小さい側の室内ユニットB2 に流れる冷媒の量
が同要求能力に対応する適切な状態に設定される。ひい
ては、室内ユニットB1 に流れる冷媒の量がその室内ユ
ニットB1 の要求能力に対応する適切な状態に設定され
る。
【0082】なお、室内熱交換器42,52での冷媒過
熱度(=熱交換器温度センサ45,55の検知温度と冷
媒温度センサ46,56の検知温度との差)を検出し、
それら検出冷媒過熱度がそれぞれ一定値となるよう電子
膨張弁41,51の開度を制御する。
【0083】この場合、要求能力の大きい側の室内ユニ
ットB1 については十分な量の冷媒が流れているため、
電子膨張弁41による冷媒過熱度制御が有効に働き、室
内熱交換器42での冷媒過熱度を常に一定に維持でき
る。
【0084】しかも、要求能力の小さい側の室内ユニッ
トB2 についても、適切かつ十分な量の冷媒が流れてい
るので、電子膨張弁51による冷媒過熱度制御が有効に
働き、室内熱交換器52での冷媒過熱度を常に一定に維
持できる。したがって、冷凍サイクルが安定となり、適
正な冷房能力を得られる。ところで、この冷房並列運転
では、室内ユニットB1 ,B2 の要求能力がほぼ同じに
なることがある。
【0085】この場合は、室内ユニットB1 ,B2 での
冷媒蒸発温度(=熱交換器温度センサ45,55の検知
温度)Tc1 ,Tc2 を監視し、両者のうち大きい側た
とえば室内ユニットB1 側の二方弁43を閉じ、小さい
側たとえば室内ユニットB2側の二方弁53を開く。こ
こでの二方弁43,53の開閉の関係は、異なる要求能
力の場合の反対である。
【0086】さらに、冷媒蒸発温度Tc1 ,Tc2 の差
の絶対値ΔTcがほぼ零となるよう、流量調整弁37の
開度を制御する。この流量調整弁37の開度制御によ
り、室内ユニットB1 ,B2 にそれぞれ適切な量の冷媒
が分配される。次に、室内ユニットB1 ,B2 のそれぞ
れリモコン92で暖房運転モードおよび所望の室内温度
が設定され、かつ運転開始操作がなされたとする。
【0087】この場合、室内ユニットB1 ,B2 の要求
能力が異なれば、要求能力の大きい側たとえば室内ユニ
ットB1 側の二方弁43を開き、要求能力の小さい側た
とえば室内ユニットB2 側の二方弁53を閉じる。
【0088】そして、圧縮機31を起動し、圧縮機31
から吐出される冷媒を図7の破線矢印のように四方弁3
2、二方弁43、流量調整弁37、室内熱交換器42,
52、電子膨張弁41,51、二方弁38、冷媒加熱器
60、アキュ―ムレ―タ36に通して流し、室内ユニッ
トB1 ,B2 の暖房並列運転を開始する。
【0089】この暖房並列運転時、圧縮機31の能力
(=インバータ回路82の出力周波数F)および冷媒加
熱器60の加熱量(=ガスバーナ61の燃焼量)を室内
ユニットB1 ,B2 の要求能力の総和に応じて制御す
る。
【0090】さらに、室内熱交換器42,52に流入す
る冷媒の温度(=冷媒温度センサ46,56の検知温
度)Tg1 ,Tg2 の差の絶対値ΔTgが室内ユニット
1,B2 の要求能力の比に応じた所定値となるよう、
流量調整弁37の開度を制御する。
【0091】この流量調整弁37の開度制御により、要
求能力の小さい側の室内ユニットB2 に流れる冷媒の量
が同要求能力に対応する適切な状態に設定される。ひい
ては、室内ユニットB1 に流れる冷媒の量が同室内ユニ
ットB1 の要求能力に対応する適切な状態に設定され
る。
【0092】なお、冷媒加熱器60での冷媒過熱度(=
冷媒温度センサ71の検知温度と冷媒温度センサ72の
検知温度との差)を検出し、その検出冷媒過熱度が一定
値となるよう、電子膨張弁41,51の開度を同時に同
量ずつ制御する。
【0093】このように、室内ユニットB1 ,B2 に対
し常に適切な量の冷媒を流すので、要求能力の小さい側
の室内ユニットに多量の液冷媒が溜まり込むという不具
合を解消することができ、冷凍サイクル全体で冷媒循環
量が不足することもない。したがって、冷凍サイクル中
の冷媒温度の低下を防ぐことができ、十分な暖房能力が
得られる。
【0094】しかも、冷媒循環量が不足しないため、冷
媒の封入量を予め増しておく必要はなく、よって大きな
容量の受液器(リキッドタンク)が不要である。これ
は、装置全体の大型化やコストの上昇を防ぐことにな
る。また、冷媒循環量が不足しないため、圧縮機モータ
31Mの回転数を増す必要もなく、消費電力の増大を防
ぐことができる。ところで、この暖房並列運転では、室
内ユニットB1 ,B2 の要求能力がほぼ同じになること
がある。
【0095】この場合は、室内熱交換器42,52に流
入する冷媒の温度(=冷媒温度センサ46,56の検知
温度)Tg1 ,Tg2 を監視し、両者のうち大きい側た
とえば室内ユニットB1 側の二方弁43を閉じ、小さい
側たとえば室内ユニットB2側の二方弁53を開く。こ
こでの二方弁43,53の開閉の関係は、異なる要求能
力の場合の反対である。
【0096】さらに、冷媒の温度Tg1 ,Tg2 の差の
絶対値ΔTgがほぼ零となるよう、流量調整弁37の開
度を制御する。この流量調整弁37の開度制御により、
室内ユニットB1 ,B2 にそれぞれ適切な量の冷媒が分
配される。一方、暖房並列運転において、室内ユニット
1 ,B2 のいずれか1つの運転が停止すると、図11
に示す冷媒回収を実行する。
【0097】たとえば、室内ユニットB1 が停止した場
合、二方弁43を閉じ、流量調整弁37および膨張弁4
1をそれぞれ設定開度に維持する。この場合、運転側の
二方弁53を経た冷媒が流量調整弁37を通って室内熱
交換器42に流入し、その室内熱交換器42に溜まって
いる冷媒が膨張弁41を通して低圧側にブローされる。
なお、流量調整弁37および膨張弁41の設定開度は、
冷媒が通る際に不快音な冷媒音が発生しないよう、最適
な値に設定されている。
【0098】この冷媒回収時、タイムカウントtを開始
するとともに、圧縮機31の運転周波数Fを設定値F2
にセットする。この運転周波数F2 は、運転側の室内熱
交換器52の温度が低い条件であっても、十分な冷媒ブ
ロー量を確保するためのものである。そして、熱交換器
温度センサ55の検知温度Tc、つまり運転側の室内ユ
ニットB2 の温度を取込み、その検知温度Tcと設定値
2 とを比較する。検知温度Tcが設定値T2 よりも低
ければ(Tc≦T2 )、運転周波数F2 による冷媒回収
をそのまま続ける。
【0099】検知温度Tcが設定値T2 を超えると(T
c>T2 )、運転周波数FをF2 からF1 に低下させる
とともに、今度は検知温度Tcと設定値T1 (<T2
とを比較する。
【0100】検知温度Tcが設定値T1 より高ければ
(T1 ≦Tc≦T2 )、運転周波数F2 による冷媒回収
をそのまま続ける。ただし、検知温度Tcが設定値T1
を下回ると(Tc<T1 )、運転周波数FをF1 から元
のF2 に上昇させる。
【0101】なお、室内ユニットB1 の停止が異要求つ
まり冷房運転モードや送風運転モードの要求に基づくも
のであれば、室内ファン44の運転のみオンし、室内ユ
ニットB1 で送風を行なう。
【0102】室内ユニットB1 の停止が異要求でなく空
調負荷や停止操作に基づくものであれば、室内ファン4
4の運転を禁止する。この禁止は、送風作用があると、
冷媒回収のために室内熱交換器42に流入された冷媒が
熱交換して凝縮し、冷媒回収が困難となったり、冷媒不
足を助長してしまうことに対処したものであり、そのよ
うな不具合を未然に防いでいる。
【0103】タイムカウントtが一定時間tsに達する
と(t≧ts)、停止室内ユニットがB1 であったこと
を根拠に、流量調整弁37および膨張弁41を全閉す
る。つまり、冷媒回収が終了となる。
【0104】このように、室内ユニットの運転停止に際
して冷媒回収を実行することにより、流量調整弁37に
よる冷媒の分配作用と合わせて、冷媒循環量の不足を解
消することができ、常に必要十分な暖房能力を確保する
ことができる。
【0105】特に、冷媒回収時、運転側の室内ユニット
の温度が高い条件では冷凍サイクル全体での冷媒循環量
が過剰気味となり、高圧側圧力が異常上昇し、高圧保護
の働きで運転停止に至る心配があるが、そのような条件
の下では圧縮機31の能力を低減するので、高圧側圧力
の異常上昇を招くことなく、ひいては圧縮機31の不要
な運転停止を招くことなく、確実な冷媒回収が可能であ
【0106】なお、上記実施例では、冷媒回収時、圧縮
機31の運転周波数Fを運転室内ユニットの室内熱交換
器の温度に応じて変化させる構成としたが、運転室内ユ
ニットの室内熱交換器から流出する冷媒の温度(温度セ
ンサ46または56の検知温度)、または室内熱交換器
1 ,B2 から流出して合流する冷媒の温度(温度セン
サ71の検知温度)に応じて変化させる構成としてもよ
い。この発明の第3実施例を説明する。この実施例は、
請求項4の空気調和機に相当する。ここでは、室内ユニ
ットの運転停止時だけでなく、室内ユニットの運転台数
増加時にも冷媒回収を実行する。
【0107】まず、図7に破線で示すように、室内熱交
換器42,52と膨張弁41,51との間の液側管
1 ,W2 にそれぞれ冷媒温度センサ47,57を取付
ける。そして、室外制御部80の持つ機能が、第2実施
例の場合の(13)(14)について下記のように異なる。
なお、(15)の機能は持たない。
【0108】(13)暖房運転時、室内ユニットB1 ,B
2 の運転台数の変化に際し、運転が停止した室内ユニッ
トまたは低能力側の室内ユニットへの冷媒の流通を所定
時間だけ継続して冷媒回収を実行する手段。
【0109】(14)上記所定時間を停止室内ユニットま
たは低能力側室内ユニットの室内熱交換器の温度(熱交
換器温度センサ45または55の検知温度)とその室内
熱交換器から流出する冷媒の温度(冷媒温度センサ47
または57の検知温度)との差に応じて可変する手段。 他の構成については第2実施例と同じである。作用につ
いて図12のフローチャートを参照しながら説明する。
【0110】暖房運転時、室内ユニットB1 ,B2 の2
台運転から1台運転に変化したとき、停止室内ユニット
について冷媒回収を実行する。また、室内ユニット
1 ,B2 の1台運転から2台運転に変化し、しかも運
転を開始する室内ユニットの要求能力がすでに運転して
いる室内ユニットの要求能力より大きいとき、低能力側
つまりすでに運転状態の室内ユニットについて冷媒回収
を実行する。
【0111】たとえば、室内ユニットB1 ,B2 の2台
運転から室内ユニットB1 の運転が停止した場合、室内
ユニットB1 について冷媒回収を実行する。また、室内
ユニットB1 の1台運転から室内ユニットB2 が起動し
て2台運転となり、しかも起動した室内ユニットB2
要求能力が室内ユニットB1 の要求能力より大きいと
き、低能力側の室内ユニットB1 について冷媒回収を実
行する。
【0112】すなわち、室内ユニットB1 に対する冷媒
回収では、二方弁43を閉じ、流量調整弁37および膨
張弁41をそれぞれ設定開度に維持する。この場合、運
転側の二方弁53を経た冷媒が流量調整弁37を通って
室内熱交換器42に流入し、その室内熱交換器42に溜
まっている冷媒が膨張弁41を通して低圧側にブローさ
れる。
【0113】この冷媒回収時、タイムカウントt1 を開
始するとともに、熱交換器温度センサ45の検知温度T
cと冷媒温度センサ46の検知温度Tgとの差ΔTcg
(=Tc−Tg)を求める。そして、温度差ΔTcgと設
定値(たとえば2度C)とを比較する。温度差ΔTcgが
設定値以上ならば(ΔTcg≧2)、回収すべき冷媒がま
だ残っているとの判断の下に、そのまま冷媒回収をつづ
ける。
【0114】温度差ΔTcgが設定値を下回ると(ΔTcg
<2)、回収すべき冷媒が少なくなったとの判断の下
に、タイムカウントt2 による10秒が経過した後に冷
媒回収を終了する。温度差ΔTcgが設定値を下回らない
場合でも、タイムカウントt1 に基づく80秒が経過し
たら、そこで冷媒回収を終了する。
【0115】このように、室内ユニットの運転停止に際
して冷媒回収を実行することにより、流量調整弁37に
よる冷媒の分配作用と合わせて、冷媒循環量の不足を解
消することができ、常に必要十分な暖房能力を確保する
ことができる。
【0116】特に、冷媒回収の実行時間を熱交換器の温
度とその熱交換器から流出する冷媒の温度との差に応じ
て変化させるようにしたので、既に冷媒回収が済んでい
るのに不要に冷媒の流通が継続してしまう不具合を解消
することができ、運転効率の向上が図れる。
【0117】なお、上記各実施例では、室内ユニットB
1 ,B2 への冷媒の分配を電子流量調整弁37の開度変
化によって賄う構成としたが、図13に示すように、電
子流量調整弁37および二方弁43,53に代えて複数
の電子流量調整弁101,102を採用し、電子流量調
整弁101,102のそれぞれの開度変化によって室内
ユニットB1 ,B2 への冷媒の分配を賄う構成としても
よい。この場合にも、同様の冷媒回収を行なうことがで
きる。
【0118】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、
【0119】請求項1の空気調和機は、室内に冷風感を
与えることなく冷媒を回収することができ、これにより
冷媒循環量の不足を直ちに解消して高圧側圧力の異常上
昇ひいては高圧保護による不要な運転停止を防ぐことが
でき、しかも冷媒循環量の不足を的確に捕らえて常に最
適なタイミングで冷媒回収を実行することができ、さら
には冷凍サイクルの運転を安定化させて暖房能力の立ち
上がりを速めるとともに、冷媒加熱器の温度過昇を防止
して安全性の向上が図れる。
【0120】請求項2の空気調和機は、高圧側圧力の異
常上昇を招くことなく、ひいては圧縮機の不要な運転停
止を招くことなく、確実な冷媒回収を可能とし、しかも
冷媒不足が助長される不具合を解消することができ、ま
た暖房時の各室内ユニットに流れる冷媒の量を適切な状
態に設定することができ、さらには冷凍サイクルの運転
を安定化させて暖房能力の立ち上がりを速めることがで
きる。
【0121】
【0122】請求項の空気調和機は、確実な冷媒回収
を可能として冷媒循環量の不足を解消することができ、
これにより常に必要十分な暖房能力を確保することがで
き、しかも冷媒回収が済んでいるのに不要に冷媒の流通
が継続してしまう不具合を解消することができ、これに
より運転効率の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の制御回路の構成を示す
ブロック図。
【図2】第1実施例の冷凍サイクルの構成を示す図。
【図3】第1実施例の全体的な作用を説明するためのフ
ローチャート。
【図4】第1実施例の加熱量制御条件を示す図。
【図5】第1実施例における温度差ΔTの変化の一例を
示す図。
【図6】第1実施例の冷媒回収制御を説明するためのフ
ローチャート。
【図7】この発明の第2および第3実施例の冷凍サイク
ルの構成を示す図。
【図8】第2および第3実施例の制御回路の構成を示す
ブロック図。
【図9】第2および第3実施例の全体的な作用を説明す
るためのフローチャート。
【図10】第2および第3実施例の全体的な作用を説明
するためのフローチャート。
【図11】第2実施例の冷媒回収制御を説明するための
フローチャート。
【図12】第3実施例の冷媒回収制御を説明するための
フローチャート。
【図13】第2および第3実施例の冷凍サイクルの変形
例の要部の構成を示す図。
【符号の説明】
1…能力可変圧縮機、2…四方弁、3…室外熱交換器、
6…室内熱交換器、9…冷媒加熱器、A…室外ユニッ
ト、B…室内ユニット、20…室外制御部、23室内制
御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古結 勝美 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東 芝富士工場内 (56)参考文献 特開 平1−312366(JP,A) 特開 昭63−169451(JP,A) 特開 平2−13760(JP,A) 特開 昭63−91465(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 13/00 341 F25B 13/00 104

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機,四方弁,室外熱交換器,膨張
    弁,および室内熱交換器を連通してなるヒートポンプ式
    冷凍サイクルと、 前記室外熱交換器と膨張弁の連通部から前記圧縮機の吸
    込口にかけて連通して設けた冷媒加熱器と、 前記圧縮機から吐出される冷媒を四方弁,室内熱交換
    器,膨張弁,冷媒加熱器を通して流し且つ冷媒加熱器を
    運転オンして暖房運転を実行する手段と、暖房運転時、前記冷媒加熱器における冷媒過熱度ΔTが
    設定値一定となるよう前記膨張弁の開度を制御する手段
    と、 暖房運転時、前記冷媒加熱器から流出する冷媒の温度T
    2 が温度過昇防止用の設定値Teoを超えると、前記冷媒
    加熱器の加熱量を減少する手段と、 暖房運転時、前記冷媒過熱度ΔTが予め設定してある加
    熱量制御条件のAゾーン(ΔTs 2 以下)にあるとき、
    暖房負荷に応じて前記冷媒加熱器の加熱量を調整する手
    段と、 暖房運転時、前記冷媒過熱度ΔTが前記加熱量制御条件
    のBゾーン(ΔTs 2 以上)まで上昇すると、前記冷媒
    加熱器の加熱量を減少する手段と、 暖房運転時、前記冷媒過熱度ΔTが前記加熱量制御条件
    のCゾーン(ΔTs 2 以下、ΔTs 1 以上)に下降する
    と、前記冷媒加熱器の加熱量をそのままの状態に保持す
    る手段と、 暖房運転時、前記冷媒過熱度ΔTが設定値ΔTs 2 を超
    える回数をカウントし、そのカウント値Nが所定値Ns
    に達すると、前記圧縮機の運転を継続したまま前記冷媒
    加熱器の運転を停止し、前記室外熱交換器に溜まった冷
    媒を圧縮機の吸入圧力によって回収する手段と、 暖房運転時、前記検出した冷媒過熱度ΔTが設定値ΔT
    2 を超えている時間tを積算し、その積算時間taが
    所定値tsに達すると、前記圧縮機の運転を継続したま
    ま前記冷媒加熱器の運転を停止し、前記室外熱交換器に
    溜まった冷媒を圧縮機の吸入圧力によって回収する手段
    と、 を具備したことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 圧縮機,四方弁,室外熱交換器を有する
    室外ユニットと、 それぞれが室内熱交換器を有する複数の室内ユニット
    前記各室内熱交換器に対応して設けた複数の膨張弁と、 前記圧縮機,前記四方弁,前記室外熱交換器,前記各膨
    張弁,および前記各室内熱交換器を連通してなるヒート
    ポンプ式冷凍サイクルと、 前記室外熱交換器と前記各膨張弁の連通部から前記圧縮
    機の吸込口にかけて連通して設けた冷媒加熱器と、 前記各室内ユニットからの暖房運転モード指令に基づ
    き、前記圧縮機から吐出される冷媒を四方弁,各室内熱
    交換器,各膨張弁,冷媒加熱器を通して流し且つ冷媒加
    熱器を運転オンして暖房運転を実行する手段と、 前記各室内ユニットの要求運転モードが異なる場合に暖
    房運転を優先して実行し暖房以外を要求している室内ユ
    ニットについては運転を停止して送風のみ行なう手段
    と、 暖房運転時、前記圧縮機の能力および前記冷媒加熱器の
    加熱量を前記各室内ユニットの要求能力の総和に応じて
    制御する手段と、 暖房運転時、前記各室内熱交換器に流入する冷媒の温度
    の差または比がその各室内ユニットの要求能力に基づく
    所定の関係となるよう、各室内ユニットへの冷媒流量を
    制御する手段と、 暖房運転時、前記冷媒加熱器での冷媒過熱度が一定値と
    なるよう、前記各膨張弁の開度を制御する手段と、 暖房運転時、前記各室内ユニットのうちの少なくとも1
    台の運転停止に際し、その停止室内ユニットへの冷媒の
    流通を一定時間だけ継続して冷媒回収を実行する手段
    と、 この冷媒回収時、運転室内ユニットの室内熱交換器の温
    度、その室内熱交換器から流出する冷媒の温度、または
    各室内熱交換器から流出して合流する冷媒の温度のいず
    れかに応じて前記圧縮機の能力を制御する手段と、 前記冷媒回収時、停止室内ユニットの送風を禁止する手
    段と、 を具備したことを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】 圧縮機,四方弁,室外熱交換器を有する
    室外ユニットと、 それぞれが室内熱交換器を有する複数の室内ユニット
    前記各室内熱交換器に対応して設けた複数の膨張弁と、 前記圧縮機,前記四方弁,前記室外熱交換器,前記各膨
    張弁,および前記各室内熱交換器を連通してなるヒート
    ポンプ式冷凍サイクルと、 前記室外熱交換器と前記各膨張弁の連通部から前記圧縮
    機の吸込口にかけて連通して設けた冷媒加熱器と、 前記各室内ユニットからの暖房運転モード指令に基づ
    き、前記圧縮機から吐出される冷媒を四方弁,各室内熱
    交換器,各膨張弁,冷媒加熱器を通して流し且つ冷媒加
    熱器を運転オンして暖房運転を実行する手段と、 暖房運転時、前記各室内ユニットの運転台数の変化に際
    し、運転が停止した室内ユニットまたは低能力側の室内
    ユニットへの冷媒の流通を継続して冷媒回収を実行する
    手段と、 停止室内ユニットまたは低能力側室内ユニットの室内熱
    交換器の温度とその室内熱交換器から流出する冷媒の温
    度との差を検出する手段と、 この検出した温度差が設定値以上の場合に前記冷媒回収
    をそのまま続ける手段と、 前記検出した温度差が設定値未満の場合に前記冷媒回収
    を一定時間後に終了する手段と、 を具備したことを特徴とする空気調和機。
JP03182629A 1991-07-23 1991-07-23 空気調和機 Expired - Fee Related JP3126420B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03182629A JP3126420B2 (ja) 1991-07-23 1991-07-23 空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03182629A JP3126420B2 (ja) 1991-07-23 1991-07-23 空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0642831A JPH0642831A (ja) 1994-02-18
JP3126420B2 true JP3126420B2 (ja) 2001-01-22

Family

ID=16121635

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03182629A Expired - Fee Related JP3126420B2 (ja) 1991-07-23 1991-07-23 空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3126420B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6121163A (en) * 1996-02-09 2000-09-19 Applied Materials, Inc. Method and apparatus for improving the film quality of plasma enhanced CVD films at the interface
WO2021192275A1 (ja) * 2020-03-27 2021-09-30 三菱電機株式会社 室外機及びそれを備える冷凍サイクル装置
CN113587402A (zh) * 2021-06-30 2021-11-02 珠海拓芯科技有限公司 空调器控制方法及空调器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0642831A (ja) 1994-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR950014469B1 (ko) 공기조화기
KR0152286B1 (ko) 냉난방겸용 공기조화기 및 그 제어방법
JP3322684B2 (ja) 空気調和機
JPH0828984A (ja) 空気調和機
JP4290480B2 (ja) 温度制御方法
JP2004278825A (ja) 空気調和機
JPH06337174A (ja) 空気調和装置の運転制御装置
JP3418287B2 (ja) マルチ式空気調和機の油回収制御装置
JP3126420B2 (ja) 空気調和機
JP5517891B2 (ja) 空気調和装置
JP4499863B2 (ja) マルチ形空気調和機
JP3481076B2 (ja) 空気調和機の運転制御装置
KR100680617B1 (ko) 공기조화기 및 그 크랭크케이스 히터 제어방법
JPH11101495A (ja) 多室型空気調和装置のファン制御方法及びその装置
JP2001141323A (ja) 空気調和装置
JP2912811B2 (ja) 空気調和装置
JP2504424B2 (ja) 冷凍サイクル
JPH0526530A (ja) 空気調和機
JP2793333B2 (ja) 空気調和機
KR100625567B1 (ko) 공기조화기
JP3242221B2 (ja) 空気調和機
JP2009192197A (ja) ヒートポンプサイクル装置
JP2845617B2 (ja) 空気調和機
JP3599958B2 (ja) 空調装置
JP3594426B2 (ja) 空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071102

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091102

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees