JP2960208B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2960208B2
JP2960208B2 JP3174104A JP17410491A JP2960208B2 JP 2960208 B2 JP2960208 B2 JP 2960208B2 JP 3174104 A JP3174104 A JP 3174104A JP 17410491 A JP17410491 A JP 17410491A JP 2960208 B2 JP2960208 B2 JP 2960208B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室外ユニットおよび複
数の室内ユニットからなるマルチタイプの空気調和機に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、室外ユニットおよび複数の室内
ユニットからなるマルチタイプの空気調和機では、各室
内ユニットの要求能力の総和に応じて圧縮機の能力を制
御する。
【0003】さらに、各室内ユニットにつながる液管に
それぞれ流量調整弁および膨張弁を設け、各流量調整弁
の開度を対応する室内ユニットの要求能力に応じて個別
に制御する。また、冷房運転時は、各膨張弁の自らの温
度感知に基づく開度調節により、各室内ユニットでの冷
媒過熱度を一定に制御する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の空気
調和機では、各流量調整弁の開度制御が室内ユニットご
とに分離しているため、暖房運転時、しかも各室内ユニ
ットの要求能力に大きな差がある場合、次の不具合を生
じる。
【0005】すなわち、暖房運転においては、流量調整
弁による流量制御が各室内ユニットの下流側で行なわれ
るため、各室内ユニットの要求能力に大きな差がある場
合に、要求能力の小さい側の室内ユニットに多量の液冷
媒が溜まり込み、冷凍サイクル全体での冷媒循環量が不
足してしまう。
【0006】冷媒循環量が不足すると、各電子膨脹弁の
開度を制御するだけで、熱源側室外熱交換器としての冷
媒加熱器での冷媒過熱度を一定に制御することをはでき
なくなる。
【0007】このことを防止するために、冷媒加熱器の
加熱量を減少して暖房能力を落とすか、あるいは流量調
整弁の最小限界開度を大きくして各室内ユニットの暖房
能力比を大きく取れなくすることが考えられるが、いず
れの場合も空気調和機の仕様を悪くするという問題点が
ある。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は暖房運転時に各室内ユニットの過冷却度
を一定に保つことにより室内ユニットでの暖房要求に大
きな差があった場合でも熱源側室外熱交換器における冷
媒過熱度を所定値に保つように制御して常に適正な暖房
能力を確保することができる空気調和機を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項第1項に係わる空
気調和機は圧縮機,四方弁,複数の並列接続された室内
熱交換器、各室内熱交換器に連通するそれぞれの液管に
設けた電子膨脹弁および熱源側室外熱交換器を接続する
と共に、前記各室内熱交換器に連通する、前記各室内熱
交換器と四方弁との間のガス管に設けられ各室内熱交換
器への冷媒分流量を調整する流量調整装置とを備えた冷
凍サイクルから構成する空気調和機において、前記圧縮
機から吐出される冷媒を四方弁,各室内熱交換器,各電
子膨張弁,室外熱交換器に通して流し暖房運転を実行す
る手段と、この暖房運転時、前記圧縮機の能力等を各室
内ユニットの要求能力の総和に応じて制御する手段と、
前記室外熱交換器での冷媒過熱度を検出する手段と、こ
の検出冷媒過熱度が、所定値となるよう前記各電子膨張
弁の合計開度を制御する手段と、各室内熱交換器での過
冷却度をそれぞれ検出する手段と、この各室内熱交換器
での過冷却度が等しくなるように各電子膨脹弁の合計開
度を一定に保ちながら各電子膨脹弁の開度を開閉調整制
御する手段とを具備する。
【0010】請求項第2項に係わる空気調和機は圧縮
機,四方弁,複数の並列接続された室内熱交換器、各室
内熱交換器に連通するそれぞれの液管に設けた電子膨脹
弁および熱源側室外熱交換器を接続すると共に、前記各
室内熱交換器に連通する、前記各室内熱交換器と四方弁
との間のガス管に設けられ各室内熱交換器への冷媒分流
量を調整する流量調整装置とを備えた冷凍サイクルから
構成する空気調和機において、前記圧縮機から吐出され
る冷媒を四方弁,各室内熱交換器,各電子膨張弁,室外
熱交換器に通して流し暖房運転を実行する手段と、この
暖房運転時、前記圧縮機の能力等を各室内ユニットの要
求能力の総和に応じて制御する手段と、前記室外熱交換
器での冷媒過熱度を検出する手段と、この検出冷媒過熱
度が、所定値となるよう前記各電子膨張弁の合計開度を
制御する手段と、各室内熱交換器での過冷却度をそれぞ
れ検出する手段と、この各室内熱交換器での過冷却度が
等しくなるように各電子膨脹弁の合計開度を一定に保ち
ながら各電子膨脹弁の開度を開閉調整制御する手段と、
各室内熱交換器での要求能力の差が設定値よりも大きい
ときに前記流量調整装置により要求能力の大きい方の流
量を増加させるよう制御させる手段と、前記電子膨脹弁
の大きい側の開度が設定値以上の状態で各室内熱交換器
の過冷却度の差が設定値以上の状態が一定時間以上経過
した場合には、流量調整装置の開度を一定量開放させる
制御手段とを具備する。
【0011】
【作用】請求項第1項においては、暖房運転時、圧縮機
の能力等を各室内ユニットの要求能力の総和に応じて制
御する。そして、熱源側室外熱交換器での冷媒過熱度が
所定値となるよう各電子膨張弁の合計開度を制御する。
また、各室内熱交換器での過冷却度が等しくなるように
各電子膨脹弁の合計開度を一定に保ちながら各電子膨脹
弁の開度を開閉調整制御する。
【0012】請求項第2項においては、、各室内熱交換
器での要求能力の差が設定値よりも大きいときに流量調
整装置により要求能力の大きい方の流量を増加させる制
御を行なう。そして、請求項第1項の制御を行ない、各
室内熱交換器での過冷却度が等しくなるように各電子膨
脹弁の合計開度を一定に保ちながら各電子膨脹弁の開度
を開閉調整制御しても、電子膨脹弁の大きい側の開度が
設定値以上の状態で各室内熱交換器の過冷却度の差が設
定値以上の状態が一定時間以上経過した場合には、流量
調整装置の開度を一定量開放させるように制御してい
る。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1において、Aは室外ユニット、B
1 ,B2 は室内ユニットで、これらユニット間に次の冷
凍サイクルを構成している。
【0014】圧縮機1の吐出口に四方弁2を介して室外
熱交換器3を接続し、その室外熱交換器3に順方向の逆
止弁4および一対の液管W1 ,W2 を介して室内熱交換
器12,22を接続する。
【0015】室内熱交換器12,22にガス管G1 ,G
2 、上記四方弁2、および順方向の逆止弁5を介してア
キュームレータ6を接続し、そのアキュームレータ6に
圧縮機1の吸込口を接続する。上記液管W1 ,W2にそ
れぞれ電子膨張弁11,21を設ける。液管W1 ,W2
にそれぞれ冷媒温度センサ17,27をそれぞれ設け
る。上記ガス管G1 ,G2 の相互間に電子流量調整弁7
を連通して設ける。
【0016】ガス管G1 ,G2 において、流量調整弁7
の連通位置よりも四方弁2側の位置にそれぞれ二方弁1
3,23を設ける。流量調整弁7及び二方弁13,23
により流量調整装置を構成する。
【0017】室外熱交換器9につながる逆止弁4と電子
膨張弁11,21との連通部から、圧縮機1の吸込口側
のアキュームレータ6にかけて、二方弁8を介して冷媒
加熱器30を連通して設ける。
【0018】この冷媒加熱器30は、ガスバーナ31、
燃焼用ファン32、比例弁33、後述する点火器34お
よび火炎検知器35などを付属して備え、ガスバーナ3
1の燃焼火炎によって冷媒を加熱するものである。室外
熱交換器3の近傍に室外ファン9を設け、室内熱交換器
12,22のそれぞれ近傍に室内ファン14,24を設
ける。室内熱交換器12,22にそれぞれ熱交換器温度
センサ15,25を取り付ける。ガス管G1 ,G2 にそ
れぞれ冷媒温度センサ16,26を取り付ける。
【0019】逆止弁4と電子膨張弁11,21との連通
部において、冷媒加熱器30の系統の接続部よりもわず
かに電子膨張弁11,21側の位置に冷媒温度センサ4
1を取り付ける。冷媒加熱器30からアキュームレータ
6にかけての連通部に冷媒温度センサ42を取り付け
る。制御回路を図2に示す。室外ユニットAは室外制御
部50を備える。室外制御部50は、マイクロコンピュ
ータおよびその周辺回路からなり、室外ユニットAの全
般にわたる制御を行なうものである。
【0020】この室外制御部50に、電子膨張弁11,
21、電子流量調整弁7、比例弁33、点火器34、火
炎検知器35、燃焼用ファンモータ32M、四方弁2、
室外ファンモータ9M、冷媒温度センサ16,17,2
6,27,41,42、二方弁13,28,8、および
インバータ回路51を接続する。
【0021】インバータ回路51は、商用交流電源52
の電圧を整流し、それを室外制御部50の指令に応じた
所定周波数およびレベルの交流電圧に変換し、出力する
ものである。この出力を圧縮機モータ1Mへ駆動電力と
して供給する。室内ユニットB1 は室内制御部60を備
える。室内制御部60は、マイクロコンピュータおよび
その周辺回路からなり、室内ユニットB1 のそれぞれ全
般にわたる制御を行なうものである。
【0022】この室内制御部60に、室内温度センサ6
1、熱交換器温度センサ15、リモコン式の運転操作部
(以下、リモコンと略称する)62、および室内ファン
モータ14Mを接続する。室内ユニットB2 は室内制御
部60を備える。室内制御部60は、マイクロコンピュ
ータおよびその周辺回路からなり、室内ユニットB2 の
それぞれ全般にわたる制御を行なうものである。この室
内制御部60に、室内温度センサ61、熱交換器温度セ
ンサ25、リモコン62、および室内ファンモータ24
Mを接続する。そして、室内制御部60,60をそれぞ
れ電源ラインACLおよびシリアル信号ラインSLにて
室外制御部50に接続する。室内制御部60,60は、
次の機能手段を備える。 (1)リモコン62の操作による運転モード指令や設定
室内温度データを電源電圧同期のシリアル信号にて室外
制御部50に送る手段。
【0023】(2)室内温度センサ61の検知温度とリ
モコン62の設定室内温度との差(つまり空調負荷)を
検出し、それを要求能力として且つ電源電圧同期のシリ
アル信号にて室外制御部50に送る手段。 (3)熱交換器温度センサ15,25の検知温度データ
を電源電圧同期のシリアル信号にて室外制御部50に送
る手段。 室外制御部50は、次の機能手段を備える。
【0024】(1)室内ユニットB1 ,B2 からの冷房
運転モード指令に基づき、圧縮機1から吐出される冷媒
を四方弁2、室外熱交換器3、逆止弁4、電子膨張弁1
1,21、室内熱交換器12,22、二方弁13,2
3、四方弁2、逆止弁5、アキュームレータ6に通して
流し、冷房運転を実行する手段。 (2)この冷房運転時、圧縮機1の能力(=インバータ
回路51の出力周波数F)を室内ユニットB1 ,B2 の
要求能力の総和に応じて制御する手段。
【0025】(3)冷房運転時、二方弁13,23のう
ち、室内ユニットB1,B2 の要求能力の大きい方に対
応する二方弁を開き、小さい方に対応する二方弁を閉じ
る手段。
【0026】(4)冷房運転時、室内ユニットB1 ,B
2 での冷媒蒸発温度(=熱交換器温度センサ15,25
の検知温度)Tc1 ,Tc2 の差(または比)が室内ユ
ニットB1 ,B2 の要求能力に基づく所定の関係(=要
求能力の比または差に応じた値)となるよう、流量調整
弁7の開度を制御する手段。
【0027】(5)冷房運転時、室内熱交換器12,2
2での冷媒過熱度(=熱交換器温度センサ15,25の
検知温度と冷媒温度センサ16,26の検知温度との
差)を検出する手段。 (6)これら検出冷媒過熱度がそれぞれ一定値となるよ
う、電子膨張弁11,21の開度を制御する手段。
【0028】(7)室内ユニットB1 ,B2 からの暖房
運転モード指令に基づき、圧縮機1から吐出される冷媒
を四方弁2、二方弁13,23、室内熱交換器12,2
2、電子膨張弁11,21、二方弁8、冷媒加熱器3
0、アキュームレータ6に通して流し、暖房運転を実行
する手段。
【0029】(8)この暖房運転時、圧縮機1の能力
(=インバータ回路51の出力周波数F)および冷媒加
熱器30の加熱量(=ガスバーナ31の燃焼量)を室内
ユニットB1 ,B2 の要求能力の総和に応じて制御する
手段。
【0030】(9)暖房運転時、二方弁13,23のう
ち、室内ユニットB1,B2 の要求能力の大きい方に対
応する二方弁を開き、小さい方に対応する二方弁を閉じ
る手段。
【0031】(10)暖房運転時、室内熱交換器12,
22に流入する冷媒の温度(=冷媒温度センサ16,2
6の検知温度)Tg1 ,Tg2 の差(または比)が室内
ユニットB1 ,B2 の要求能力に基づく所定の関係(=
要求能力の比または差に応じた値)となるよう、流量調
整弁7の開度を制御する手段。
【0032】(11)この暖房運転時に、各室内熱交換
器12,22における過冷却度を検出し、両過冷却度が
等しくなるように、電子膨脹弁11,21の合計開度を
一定に保つように電子膨脹弁11,21のうち一方の弁
を一定量開け、他方の弁を一定量閉じる手段。
【0033】(12)暖房運転時、冷媒加熱器30での
冷媒過熱度ΔTe(=冷媒温度センサ42の検知温度T
eoと冷媒温度センサ41の検知温度Teiとの差)を検出
する手段。 (13)この検出冷媒過熱度が所定値となるよう、電子
膨張弁11,21の開度を制御する手段。つぎに、動作
について作用を説明する。
【0034】室内ユニットB1 のリモコン62で冷房運
転モードおよび所望の室内温度が設定され、かつ運転開
始操作がなされたとする。なお、室内ユニットB2 につ
いては運転停止とする。この場合、運転側の二方弁13
を開き、停止側の二方弁23を閉じる。さらに、流量調
整弁7を全閉する。
【0035】そして、圧縮機1を起動し、圧縮機1から
吐出される冷媒を図1の実線矢印のように四方弁2、室
外熱交換器3、電子膨張弁11、室内熱交換器12、二
方弁13、四方弁2、逆止弁5、アキュームレータ6に
通して流し、室内ユニットB1 の冷房単独運転を開始す
る。
【0036】この冷房単独運転時、圧縮機1の能力(=
インバータ回路51の出力周波数F)を室内ユニットB
1 の要求能力に応じて制御する。さらに、室内熱交換器
12での冷媒過熱度(=熱交換器温度センサ15の検知
温度と冷媒温度センサ16の検知温度との差)を検出
し、その検出冷媒過熱度が一定値となるよう電子膨張弁
11の開度を制御する。
【0037】また、室内ユニットB1 のリモコン62で
暖房運転モードおよび所望の室内温度が設定され、かつ
運転開始操作がなされたとする。なお、室内ユニットB
2 については運転停止とする。この場合、運転側の二方
弁13を開き、停止側の二方弁23を閉じる。さらに、
流量調整弁7を全閉する。
【0038】そして、圧縮機1を起動し、圧縮機1から
吐出される冷媒を図1の破線矢印のように四方弁2、二
方弁13、室内熱交換器12、電子膨張弁11、二方弁
8、冷媒加熱器30、アキュームレータ6に通して流
し、室内ユニットB1 の暖房単独運転を開始する。
【0039】この暖房単独運転時、圧縮機1の能力(=
インバータ回路51の出力周波数F)および冷媒加熱器
30の加熱量(=ガスバーナ31の燃焼量)を室内ユニ
ットB1 の要求能力に応じて制御する。さらに、冷媒加
熱器30での冷媒過熱度ΔTe(=冷媒温度センサ42
の検知温度Teoと冷媒温度センサ41の検知温度Teiと
の差)を検出し、その検出冷媒過熱度ΔTeが所定値と
なるよう電子膨張弁11の開度を制御する。一方、室内
ユニットB1,B2 のそれぞれリモコン62で冷房運転
モードおよび所望の室内温度が設定され、かつ運転開始
操作がなされたとする。
【0040】この場合、室内ユニットB1 ,B2 の要求
能力の差が異なれば、要求能力の大きい側たとえば室内
ユニットB1 側の二方弁13を開き、要求能力の小さい
側たとえば室内ユニットB2 側の二方弁23を閉じる。
【0041】そして、圧縮機1を起動し、圧縮機1から
吐出される冷媒を図1の実線矢印のように四方弁2、室
外熱交換器3、電子膨張弁11,21、室内熱交換器1
2,22、流量調整弁7、二方弁13、四方弁2、逆止
弁5、アキュームレータ6に通して流し、室内ユニット
B1 ,B2 の冷房並列運転を開始する。この冷房並列運
転時、圧縮機1の能力(=インバータ回路51の出力周
波数F)を室内ユニットB1 ,B2 の要求能力の総和に
応じて制御する。
【0042】さらに、室内ユニットB1 ,B2 での冷媒
蒸発温度(=熱交換器温度センサ15,25の検知温
度)Tc1 ,Tc2 の差の絶対値ΔTcが室内ユニット
B1 ,B2 の要求能力の比に応じた所定値となるよう、
流量調整弁7の開度を制御する。
【0043】この流量調整弁7の開度制御により、要求
能力の小さい側の室内ユニットB2に流れる冷媒の量が
同要求能力に対応する適切な状態に設定される。ひいて
は、室内ユニットB1 に流れる冷媒の量が同室内ユニッ
トB1 の要求能力に対応する適切な状態に設定される。
【0044】なお、室内熱交換器12,22での冷媒過
熱度(=熱交換器温度センサ15,25の検知温度と冷
媒温度センサ16,26の検知温度との差)を検出し、
それら検出冷媒過熱度がそれぞれ一定値となるよう電子
膨張弁11,21の開度を制御する。
【0045】この場合、要求能力の大きい側の室内ユニ
ットB1 については十分な量の冷媒が流れているため、
電子膨張弁11による冷媒過熱度制御が有効に働き、室
内熱交換器12での冷媒過熱度を常に一定に維持でき
る。
【0046】しかも、要求能力の小さい側の室内ユニッ
トB2 についても、適切かつ十分な量の冷媒が流れてい
るので、電子膨張弁21による冷媒過熱度制御が有効に
働き、室内熱交換器22での冷媒過熱度を常に一定に維
持できる。したがって、冷凍サイクルが安定となり、適
正な冷房能力を得ることができる。ところで、この冷房
並列運転では、室内ユニットB1 ,B2 の要求能力がほ
ぼ同じになることがある。
【0047】この場合は、室内ユニットB1 ,B2 での
冷媒蒸発温度(=熱交換器温度センサ15,25の検知
温度)Tc1 ,Tc2 を監視し、両者のうち大きい側た
とえば室内ユニットB1 側の二方弁13を閉じ、小さい
側たとえば室内ユニットB2側の二方弁23を開く。こ
こでの二方弁13,23の開閉の関係は、異なる要求能
力の場合の反対である。
【0048】さらに、冷媒蒸発温度Tc1 ,Tc2 の差
の絶対値ΔTcがほぼ零となるよう、流量調整弁7の開
度を制御する。この流量調整弁7の開度制御により、室
内ユニットB1 ,B2 にそれぞれ適切な量の冷媒が分配
される。
【0049】次に、室内ユニットB1 ,B2 のそれぞれ
リモコン62で暖房運転モードおよび所望の室内温度が
設定され、かつ運転開始操作がなされたとする。この運
転動作を図3及び図4のフロ−チャ−トを参照しながら
説明する。
【0050】まず、室内ユニットB1 ,B2 の要求能力
の差が設定値より大きければ、要求能力の大きい側たと
えば室内ユニットB1 側の二方弁13を開き、要求能力
の小さい側たとえば室内ユニットB2 側の二方弁23を
閉じる。
【0051】そして、圧縮機1を起動し、圧縮機1から
吐出される冷媒を図1の破線矢印のように四方弁2、二
方弁13、流量調整弁7、室内熱交換器12,22、電
子膨張弁11,21、二方弁8、冷媒加熱器30、アキ
ュームレータ6に通して流し、室内ユニットB1 ,B2
の暖房並列運転を開始する。
【0052】この暖房並列運転時、圧縮機1の能力(=
インバータ回路51の出力周波数F)および冷媒加熱器
30の加熱量(=ガスバーナ31の燃焼量)を室内ユニ
ットB1 ,B2 の要求能力の総和に応じて制御する。
【0053】さらに、室内熱交換器12,22に流入す
る冷媒の温度(=冷媒温度センサ16,26の検知温
度)Tg1 ,Tg2 の差の絶対値ΔTgが室内ユニット
B1 ,B2 の要求能力の比に応じた所定値となるよう、
流量調整弁7の開度を制御する。
【0054】この流量調整弁7の開度制御により、要求
能力の小さい側の室内ユニットB2に流れる冷媒の量が
同要求能力に対応する適切な状態に設定される。ひいて
は、室内ユニットB1 に流れる冷媒の量が同室内ユニッ
トB1 の要求能力に対応する適切な状態に設定される。
【0055】そして、室内熱交換器12の過冷却度(熱
交換器温度センサ15の検知温度Tc1 と冷媒温度セン
サ17の検知温度ω1 との差)と室内熱交換器22の過
冷却度(熱交換器温度センサ25の検知温度Tc2 と冷
媒温度センサ27の検知温度ω2 との差)との差ΔTを
算出する。
【0056】電子膨脹弁11または12の開度が設定角
度(例えば、全開または全開に近い開度)以下であれ
ば、ΔTの値が零になるように過冷却度が大きい方の室
内熱交換器、つまり室内熱交換器22に接続される電子
膨脹弁21の開度を一定開度開け、他方の電子膨脹弁1
1の開度を一定量閉じる。この結果、暖房要求能力の小
さい側の室内熱交換器22に冷媒が溜まり込むことが防
止でき、冷凍サイクル全体での冷媒循環量が不足するこ
とはない。
【0057】さらに、他方の電子膨脹弁11の開度を一
定量閉じることにより、電子膨脹弁11,21の合計開
度を一定に保ち、冷媒加熱器30での冷媒過熱度ΔTe
を所定値に保つ制御に影響を与えないようにしている。
【0058】ところで、ΔTの値が零になるよう過冷却
度が大きい方の室内熱交換器22に接続される電子膨脹
弁21の開度を一定開度を開ける制御を行っていき、電
子膨脹弁21の開度が設定開度以上の開度となり、過冷
却度の差ΔTが設定値以上の状態が一定時間継続した場
合には流量調整弁7を一定量開けるようにしている。
【0059】このようにすることにより、電子膨脹弁2
1の開度を制御しても過冷却度の差ΔTを零にすること
ができなくなった場合でも、冷媒加熱器30の加熱量を
落とすことなく、冷媒加熱器30での冷媒過熱度ΔTe
を所定値になるように制御することができる。
【0060】なお、冷媒加熱器30での冷媒過熱度ΔT
e(=冷媒温度センサ42の検知温度Teoと冷媒温度セ
ンサ42の検知温度Teiとの差)を検出し、その検出冷
媒過熱度が一定値となるよう、電子膨張弁11,21の
合計開度を制御する。ところで、この暖房並列運転で
は、室内ユニットB1 ,B2 の要求能力の差が設定値以
下になることがある。この場合には、両方の二方弁1
3,23を開ける。そして、検出冷媒過熱度ΔTeが所
定値となるよう、電子膨張弁11,21の合計開度を制
御する。なお、本発明は冷媒加熱器30を備えていない
図5に示すような冷凍サイクルを有する空気調和機につ
いても同様に適用できる。
【0061】さらに、図6に示すように冷媒加熱器30
を備え、複数の室内熱交換器12,22,…を備え、各
室外熱交換器12,22,…と四方弁2との間のガス管
G1,G2 ,…にそれぞれ流量調整弁81,82,…を
設けた冷凍サイクルを有する空気調和機についても同様
に適用できる。このような空気調和機においては、ΔT
の値が零になるよう過冷却度が大きい方の室内熱交換器
に接続される電子膨脹弁11,12,…のうちのいずれ
かの弁の開度を一定開度を開ける制御を行っていき、あ
る電子膨脹弁の開度が設定開度以上の開度となり、過冷
却度の差ΔTが設定値以上の状態が一定時間継続した場
合には流量調整弁81,82,…の内適宜選択した流量
調整弁を一定量開けるようにすれば良い。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、暖
房運転時に各室内ユニットの過冷却度を一定に保つこと
により室内ユニットでの暖房要求に大きな差があった場
合でも熱源側室外熱交換器における冷媒過熱度を所定値
に保つように制御して常に適正な暖房能力を確保するこ
とができる空気調和機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のこの発明の一実施例の冷凍サイクルの
構成を示す図。
【図2】同実施例の制御回路の構成を示す図。
【図3】同実施例の作用を説明するためのフローチャー
ト。
【図4】同実施例の作用を説明するためのフローチャー
ト。
【図5】本発明の他の実施例の冷凍サイクルの構成を示
す図。
【図6】本発明の他の実施例の冷凍サイクルの構成を示
す図。
【符号の説明】
A…室外ユニット、B1 ,B2 …室内ユニット、1…圧
縮機、3…室外熱交換器、11,21…電子膨張弁、1
2,22…室内熱交換器、7…電子流量調整弁、13,
23…二方弁、30…冷媒加熱器、50…室外制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 隅谷 茂人 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東 芝富士工場内 (56)参考文献 特開 昭61−128069(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 11/02 102 F25B 13/00 104

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機,四方弁,複数の並列接続された
    室内熱交換器、各室内熱交換器に連通するそれぞれの液
    管に設けた電子膨脹弁および熱源側室外熱交換器を接続
    すると共に、前記各室内熱交換器に連通する、前記各室
    内熱交換器と四方弁との間のガス管に設けられ各室内熱
    交換器への冷媒分流量を調整する流量調整装置とを備え
    た冷凍サイクルから構成する空気調和機において、前記
    圧縮機から吐出される冷媒を四方弁,各室内熱交換器,
    各電子膨張弁,室外熱交換器に通して流し暖房運転を実
    行する手段と、この暖房運転時、前記圧縮機の能力等を
    各室内ユニットの要求能力の総和に応じて制御する手段
    と、前記室外熱交換器での冷媒過熱度を検出する手段
    と、この検出冷媒過熱度が、所定値となるよう前記各電
    子膨張弁の合計開度を制御する手段と、各室内熱交換器
    での過冷却度をそれぞれ検出する手段と、この各室内熱
    交換器での過冷却度が等しくなるように各電子膨脹弁の
    合計開度を一定に保ちながら各電子膨脹弁の開度を開閉
    調整制御する手段とを具備したことを特徴とする空気調
    和機。
  2. 【請求項2】 圧縮機,四方弁,複数の並列接続された
    室内熱交換器、各室内熱交換器に連通するそれぞれの液
    管に設けた電子膨脹弁および熱源側室外熱交換器を接続
    すると共に、前記各室内熱交換器に連通する、前記各室
    内熱交換器と四方弁との間のガス管に設けられ各室内熱
    交換器への冷媒分流量を調整する流量調整装置とを備え
    た冷凍サイクルから構成する空気調和機において、前記
    圧縮機から吐出される冷媒を四方弁,各室内熱交換器,
    各電子膨張弁,室外熱交換器に通して流し暖房運転を実
    行する手段と、この暖房運転時、前記圧縮機の能力等を
    各室内ユニットの要求能力の総和に応じて制御する手段
    と、前記室外熱交換器での冷媒過熱度を検出する手段
    と、この検出冷媒過熱度が、所定値となるよう前記各電
    子膨張弁の合計開度を制御する手段と、各室内熱交換器
    での過冷却度をそれぞれ検出する手段と、この各室内熱
    交換器での過冷却度が等しくなるように各電子膨脹弁の
    合計開度を一定に保ちながら各電子膨脹弁の開度を開閉
    調整制御する手段と、各室内熱交換器での要求能力の差
    が設定値よりも大きいときに前記流量調整装置により要
    求能力の大きい方の流量を増加させるよう制御させる手
    段と、前記電子膨脹弁の大きい側の開度が設定値以上の
    状態で各室内熱交換器の過冷却度の差が設定値以上の状
    態が一定時間以上経過した場合には、流量調整装置の開
    度を一定量開放させる制御手段とを具備したことを特徴
    とする空気調和機。
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