JPH10141788A - 多室形空気調和機 - Google Patents

多室形空気調和機

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JPH10141788A
JPH10141788A JP29672996A JP29672996A JPH10141788A JP H10141788 A JPH10141788 A JP H10141788A JP 29672996 A JP29672996 A JP 29672996A JP 29672996 A JP29672996 A JP 29672996A JP H10141788 A JPH10141788 A JP H10141788A
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JP
Japan
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superheat
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indoor
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Application number
JP29672996A
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English (en)
Inventor
Toru Kubo
徹 久保
Toru Muraki
徹 村木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/21Refrigerant outlet evaporator temperature

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各室内ユニットへの冷媒分流バランスがくず
れてもそれを是正して異常過熱や液バックを回避するこ
とができ、安全かつ安定した運転が可能な信頼性にすぐ
れた多室形空気調和機を提供する。 【構成】 各蒸発器(室内熱交換器)12,22,32
での過熱度SHが設定値SHsになるよう電動膨張弁1
1,21,31の開度Qを制御するとともに、各電動膨
張弁のうち少なくとも1つの流量調整弁の開度と、その
流量調整弁に対応する蒸発器での過熱度SHとに応じ
て、上記開度制御を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、室外ユニットお
よび複数の室内ユニットを備えた多室形空気調和機に関
する。
【0002】
【従来の技術】圧縮機および室外熱交換器を有する室外
ユニット、それぞれが室内熱交換器を有する複数の室内
ユニットを備えた多室形空気調和機では、各室内ユニッ
トを設置する部屋の空調負荷を検出し、これら空調負荷
の総和に対応する周波数コードを求め、その周波数コー
ドと室内機能力ランク組合せ毎の運転周波数テーブルと
の対照により圧縮機の運転周波数を決定している。
【0003】ただし、運転周波数が変化すると、冷凍サ
イクル中の冷媒流量が変化し、各室内熱交換器に流れる
冷媒の量も変化する。この冷媒流量の変化は、冷房時で
あれば、各室内熱交換器(蒸発器)における冷媒の過熱
度の変化となって現われる。この過熱度は、安定運転を
確保する上から一定の値に維持する必要がある。
【0004】そこで、各室内ユニットにつながる冷媒配
管に流量調整弁たとえば電動膨張弁が設けられ、各室内
熱交換器における冷媒の過熱度がそれぞれ一定の値(=
設定値)に収束するよう、各電動膨張弁の開度が調節さ
れる。
【0005】過熱度については、室内熱交換器および冷
凍サイクルのガス側配管にそれぞれ温度センサが取付け
られ、両温度センサの検知温度の差が過熱度として検出
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】室外ユニットから各室
内ユニットに分流する冷媒の量は、基本的には、上記の
過熱度制御により、それぞれの蒸発器に最適な状態へと
制御される。しかしながら、何らかの要因により、各蒸
発器への冷媒分流バランスが一旦くずれると、それを是
正するのはなかなか難しく、1室のみ冷媒流量が少なく
なって異常過熱を生じたり、あるいは1室のみ冷媒流量
が多くなって液バックを生じることがある。
【0007】また、圧縮機の運転周波数については、各
室内ユニットの空調負荷の総和(周波数コード)と運転
周波数テーブルとの対照により決定するようにしている
が、運転周波数テーブルを室内機能力ランク組合せ毎に
用意しなければならず、制御部のメモリ容量が大形化す
る傾向にある。運転周波数の制御値間隔を拡げてメモリ
容量を少なくすることもできるが、そうすると室内温度
変動が大きくなるという問題がある。
【0008】この発明は上記の事情を考慮したもので、
その目的とするところは、各室内ユニットへの冷媒分流
バランスがくずれた場合にはそれを是正して異常過熱や
液バックを回避することができ、安全かつ安定した運転
が可能な信頼性にすぐれた多室形空気調和機を提供する
ことにある。
【0009】さらに、この発明は、制御部のメモリ容量
の大形化を招くことなく、また運転周波数の制御値間隔
を拡げる必要なく、室内温度変動の小さい最適空調が可
能な多室形空気調和機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明の空気調和機
は、室外ユニットの凝縮器と、複数の室内ユニットのそ
れぞれに設けられ上記凝縮器と配管接続された蒸発器
と、上記凝縮器と各蒸発器間に設けられた流量調整弁
と、各蒸発器での過熱度を検出する過熱度検出手段と、
これら過熱度検出手段の検出結果に応じて対応する蒸発
器の過熱度が設定値になるよう各流量調整弁の開度を制
御する制御手段と、を備えたものであって、複数の流量
調整弁のうち、少なくとも1つの流量調整弁の開度と、
その流量調整弁に対応する蒸発器での過熱度とに応じ
て、上記制御手段による開度制御を変更する開度条件変
更手段を備える。
【0011】第2の発明の空気調和機は、第1の発明に
おいて、開度条件変更手段は、複数の流量調整弁のう
ち、少なくとも1つの流量調整弁の開度がほぼ全開で且
つその流量調整弁に対応する蒸発器での過熱度が所定値
以上になった場合、上記制御手段の開度制御に用いる上
記設定値をより大きい値に変更する。
【0012】第3の発明の空気調和機は、第1の発明に
おいて、開度条件変更手段は、複数の流量調整弁のう
ち、少なくとも1つの流量調整弁の開度がほぼ全閉で且
つその流量調整弁に対応する蒸発器での過熱度が所定値
以下になった場合、上記制御手段の開度制御に用いる上
記設定値をより小さい値に変更する。
【0013】第4の発明の空気調和機は、第1ないし第
3の発明のいずれかに加え、室外ユニットに設けられた
インバータと、室外ユニットに設けられ、上記インバー
タの出力周波数により回転数が可変の圧縮機と、各室内
ユニットに設けられ、空調負荷に基づき上記インバータ
の出力周波数値を指令する室内制御部と、これら室内制
御部から指令される出力周波数値のうち、最大出力周波
数値と、その最大出力周波数値を除く出力周波数値の係
数倍の値とを合計し、この合計値に応じて上記インバー
タの出力周波数を制御する出力周波数制御手段と、を備
える。
【0014】第5の発明は、第4の発明に加え、各室内
ユニットの運転台数を計数する運転台数計数手段と、出
力周波数制御手段における係数を上記運転台数計数手段
の計数結果に応じて変更する係数変更手段と、を備え
る。
【0015】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図2において、Aは室外ユニット、B
1 ,B2 ,B3 は室内ユニットで、これらユニットに次
の冷凍サイクルが構成される。
【0016】圧縮機1の吐出口に四方弁2を介して室外
熱交換器3が接続され、その室外熱交換器3に液側主管
Wが接続される。液側主管Wは液側支管W1 ,W2 ,W
3 に分岐され、その各液側支管に室内熱交換器12,2
2,32が接続される。
【0017】液側支管W1 ,W2 ,W3 に流量調整弁と
して電動膨張弁11,21,31が設けられる。これら
電動膨張弁は、供給される駆動パルスの数に応じて開度
が変化するパルスモータバルブ(PMV)である。
【0018】室内熱交換器12,22,32にガス側支
管G1 ,G2 ,G3 が接続され、そのガス側支管G1
2 ,G3 に冷媒温度センサ16,25,35が取付け
られる。各ガス側支管はガス側主管Gに集結され、その
ガス側主管Gは上記四方弁2を介して圧縮機1の吸込口
に接続される。
【0019】室外熱交換器3の近傍に室外ファン4が設
けられ、室外熱交換器3に熱交換器温度センサ5が取付
けられる。室内熱交換器12,22,32の近傍に室内
ファン13,23,33が設けられ、室内熱交換器1
2,22,32に熱交換器温度センサ14,24,34
がそれぞれ取付けられる。
【0020】室内ユニットB1 ,B2 ,B3 について
は、室内熱交換器12,22,32の容量などをそれぞ
れ基準とする室内機能力ランクRxがあらかじめ定めら
れている。
【0021】制御回路を図1に示す。商用交流電源40
に、室外ユニットAの室外制御部50が接続される。こ
の室外制御部50は、マイクロコンピュータおよびその
周辺回路からなる。この室外制御部50に、四方弁2、
室外ファンモータ4M、熱交換器温度センサ5、電動膨
張弁11,21,31、冷媒温度センサ16,26,3
6、インバータ回路51が接続される。
【0022】インバータ回路51は、電源40の電圧を
整流し、それを室外制御部50の指令に応じた周波数お
よびレベルの電圧に変換し、出力する。この出力は圧縮
機モータ1Mに駆動電力として供給される。圧縮機1
は、インバータ回路51の出力周波数の変化により回転
数が可変である。
【0023】室内ユニットB1 ,B2 ,B3 はそれぞれ
室内制御部60を備える。室内制御部60は、マイクロ
コンピュータおよびその周辺回路からなる。この室内制
御部60に、室内温度センサ15(25,35)、熱交
換器温度センサ14(24,34)、室内ファンモータ
13M(23M,32M)、リモートコントロール式の
操作器(以下、リモコンと略称する)61が接続され
る。
【0024】これら室内制御部60と上記室外制御部5
0とが、それぞれ電源ラインACLおよびデータ転送用
のシリアル信号ラインSLにより接続される。各室内制
御部60は、主要な機能手段として次のものを有する。
【0025】[1]リモコン61の操作による運転条件
(設定温度Tsを含む)、熱交換器温度センサ14,2
4,34の検知温度などを電源電圧同期のシリアル信号
により室外ユニットAに知らせる手段。
【0026】[2]リモコン61で設定される設定温度
Tsと室内温度センサ15(25,35)の検知温度T
aとの差ΔT(=Ts−Ta)を空調負荷として検出
し、その空調負荷ΔTに対応する要求能力(要求出力周
波数値Fn)を室内機能力ランクに応じて決定し、それ
を電源電圧同期のシリアル信号により室外ユニットAに
知らせる手段。
【0027】[3]室内温度センサ15(25,35)
の検知温度Ta、熱交換器温度センサ14(24,3
4)の検知温度Tiを電源電圧同期のシリアル信号によ
り室外ユニットAに知らせる手段。
【0028】室外制御部50は、主要な機能手段として
次のものを有する。 [1]各室内ユニットからの冷房運転モード指令に基づ
き、圧縮機1から吐出される冷媒を四方弁2、室外熱交
換器3、電動膨張弁11,21,31、室内熱交換器1
2,22,32、四方弁2に通して圧縮機1に戻し、冷
房運転を実行する手段。
【0029】[2]各室内ユニットからの暖房運転モー
ド指令に基づき、四方弁2を切換え、圧縮機1から吐出
される冷媒を四方弁2、室内熱交換器12,22,3
2、電動膨張弁11,21,31、室外熱交換器3、四
方弁2に通して圧縮機1に戻し、暖房運転を実行する手
段。
【0030】[3]冷房運転時、冷媒温度センサ16,
26,36の検知温度Tgと室内ユニットから知らされ
る熱交換器温度センサ14,24,34の検知温度Ti
との差(=Tg−Ti)を室内熱交換器(蒸発器)1
2,22,32での冷媒の過熱度SH(スーパヒート
量)としてそれぞれ検出する過熱度検出手段。
【0031】[4]過熱度検出手段で検出される各過熱
度SHが設定値SHsになるよう電動膨張弁11,2
1,31の開度Qをそれぞれ制御する制御手段。 [5]流量調整弁11,21,31のうち、少なくとも
1つの流量調整弁の開度と、その流量調整弁に対応する
蒸発器での過熱度SHとに応じて、上記制御手段による
開度制御を変更する開度条件変更手段。具体的には、各
流量調整弁のうち、少なくとも1つの流量調整弁の開度
がほぼ全開で且つその流量調整弁に対応する蒸発器での
過熱度SHが所定値以上になった場合、制御手段の開度
制御に用いる設定値SHsをより大きい値に変更する。
また、各流量調整弁のうち、少なくとも1つの流量調整
弁の開度がほぼ全閉で且つその流量調整弁に対応する蒸
発器での過熱度SHが所定値以下になった場合、制御手
段の開度制御に用いる設定値SHsをより小さい値に変
更する。
【0032】[6]各室内制御部から指令される要求出
力周波数値Fnのうち、最大値Fnと、その最大値Fn
を除く要求出力周波数値Fnの係数倍(係数=a)の値
とを合計し、合計値Ftへとインバータ回路51の出力
周波数Fを設定する出力周波数制御手段。
【0033】[7]各室内ユニットの運転台数を計数す
る運転台数計数手段。 [8]上記出力周波数制御手段における係数aを上記運
転台数計数手段の計数結果に応じて変更する係数変更手
段。
【0034】つぎに、上記の構成の作用を説明する。図
3のフローチャートおよび図5の開度制御条件に示すよ
うに、冷房時、運転開始初期であれば、開度制御条件と
してAゾーンが選択されて、過熱度制御用の設定値SH
sとして“1k(ケルビン)”が選定される。そして、
室内熱交換器12,22,32における過熱度SHが設
定値SHs(=1k)となるよう、電動膨張弁11,2
1,31の開度Qがそれぞれ制御される。
【0035】運転開始から所定時間が経過して安定運転
域に入ったとき、複数台の室内ユニットが運転されてい
れば、電動膨張弁11,21,31のうち、少なくとも
1つの電動膨張弁の開度Qがほぼ全開のQ4 以上で且つ
その電動膨張弁に対応する蒸発器での過熱度SHが所定
値(たとえば4k)以上かどうか、判定される。
【0036】この判定が満足されるとき(Q≧Q4 かつ
SH>4k)、Bゾーンが選択されて、過熱度制御用の
設定値SHsとして通常(=1k)より大きい“4k”
が選定される。そして、室内熱交換器12,22,32
における過熱度SHがそれぞれ設定値SHs(=4k)
となるよう、電動膨張弁11,21,31の開度Qが制
御される。
【0037】すなわち、判定が満足されるのは、各室内
ユニットへの冷媒分流バランスがくずれて少なくとも1
つの室内ユニットで異常過熱が生じている状況であり、
その場合には、設定値SHsが通常より大きい値に変更
される。この変更に際し、異常過熱側の室内ユニットに
対応する電動膨張弁については過熱度SHが既に高い状
態にあることから開度Qの縮小はほとんどないが、それ
以外の室内ユニットに対応する電動膨張弁では開度Qが
縮小される。この縮小により、異常過熱側の室内ユニッ
トへ流れる冷媒の量が増え、冷媒分流バランスのくずれ
が是正されて異常過熱が回避される。
【0038】判定が満足されない場合には、電動膨張弁
11,21,31のうち、少なくとも1つの電動膨張弁
の開度Qがほぼ全閉のQ1 以下で且つその電動膨張弁に
対応する蒸発器での過熱度SHが所定値(たとえば−1
k)以上かどうか、判定される。
【0039】この判定が満足されるとき(Q≦Q1 かつ
SH<−1k)、Cゾーンが選択されて、設定値SHs
として通常より小さい“−1k”が選定される。そし
て、室内熱交換器12,22,32における過熱度SH
がそれぞれ設定値SHs(=−1k)となるよう、電動
膨張弁11,21,31の開度Qが制御される。
【0040】すなわち、判定が満足されるのは、各室内
ユニットへの冷媒分流バランスがくずれて少なくとも1
つの室内ユニットで液バックが生じている状況であり、
その場合には、設定値SHsが通常より小さい値に変更
される。この変更に際し、液バック側の室内ユニットに
対応する電動膨張弁については過熱度SHが既に低い状
態にあることから開度Qの増大はほとんどないが、それ
以外の蒸発器に対応する電動膨張弁では開度Qが増大さ
れる。この増大により、液バック側の室内ユニットへ流
れる冷媒の量が減り、冷媒分流バランスのくずれが是正
されて液バックが回避される。
【0041】判定が満足されない場合、つまり全ての電
動膨張弁がQ2 ≦Q≦Q3 の場合には、通常の設定値S
Hs=1kが選定される。このように、冷媒分流バラン
スのくずれを是正して異常過熱や液バックを回避するこ
とにより、能力不足や霜付などの不具合を生じることも
なく、安全かつ安定した運転が可能となって信頼性の向
上が図れる。
【0042】暖房時は、室外熱交換器(蒸発器)3の温
度(熱交換器温度センサ5の検知温度)Toが所定値と
なるよう、各電動膨張弁の開度Qが制御される。ただ
し、電動膨張弁の開度Qが絞られ過ぎると室内熱交換器
(凝縮器)12,22,32での冷媒の過冷却度が大き
すぎてしまう心配があることから、図4(図3に続く)
のフローチャートに示すように、各電動膨張弁の開度制
御に対し許容最低開度Qmin が設定される。
【0043】たとえば、凝縮器温度Tiが40℃以下なら
許容最低開度Qmin =50パルスが設定される。50パルス
とは、電動膨張弁に供給される駆動パルスの数であり、
パルス数が多いほど開度Qが大きくなる。
【0044】40℃<Ti<50℃の条件ではQmin = 100
パルス、50℃<Ti<60℃の条件ではQmin = 120パル
ス、60℃<Tiの条件ではQmin = 180パルスがそれぞ
れ設定される。
【0045】このように、凝縮器温度Tiが高いほど許
容最低開度Qmin を大きくすることにより、室内熱交換
器(凝縮器)12,22,32での冷媒の過冷却度が大
きすぎてしまう不具合を回避できる。
【0046】一方、室内ユニットB1 ,B2 ,B3
は、図6のフローチャートに示すように、リモコン61
で設定される設定温度Tsと室内温度センサ15(2
5,35)の検知温度Taとの差ΔT(=Ts−Ta)
が空調負荷として検出され、その空調負荷ΔTに対応す
る要求能力(要求出力周波数値Fn)が室内機能力ラン
クに応じて決定される。そして、決定された要求出力周
波数値Fnが室外ユニットAに知らされる。
【0047】室外ユニットAでは、図7のフローチャー
トに示すように、各室内ユニットから指令される要求出
力周波数値Fnの大小が相互に比較され、そのうちの最
大値Fnと、その最大値Fnを除く出力周波数値Fnの
係数倍(係数=a)の値とが合計され、その合計値Ft
へとインバータ回路51の出力周波数つまり圧縮機1の
運転周波数Fが設定される。許容最高運転周波数Fmax
= 120Hzである。
【0048】係数aは、各室内ユニットの運転台数に応
じて変更される。たとえば、3室運転時はa= 0.5、2
室運転時はa= 0.6であり、図8に示すように、運転台
数が多くなるほど、空調負荷ΔTの合計に対する運転周
波数Fは小さくなる。
【0049】このように、圧縮機1の運転周波数Fを室
内ユニットの運転台数を考慮した演算によって設定する
ことにより、従来のような室内機能力ランク組合せ毎の
運転周波数テーブルは不要であり、よって制御部のメモ
リ容量の大形化を招くことなく、また運転周波数の制御
値間隔を拡げる必要もなく、室内温度変動の小さい最適
空調が可能である。
【0050】なお、暖房時の許容最低開度Qmin につい
ては、図9に示すように、圧縮機1の運転周波数Fに応
じて設定する構成としてもよい。運転周波数Fが30Hz以
下の条件ではQmin =50パルス、30Hz<F<60Hzの条件
ではQmin = 100パルス、60Hz<F<90Hzの条件ではQ
min = 120パルス、90Hz<Fの条件ではQmin = 180パ
ルスがそれぞれ設定される。
【0051】また、図10に示すように、暖房時の許容
最低開度Qmin を室内ユニットの運転台数に応じて設定
する構成としてもよい。3台運転ではQmin =50パル
ス、2台運転ではQmin =60パルス、1台運転ではQmi
n = 100パルスがそれぞれ設定される。
【0052】図11に示すように、暖房時、電動膨張弁
の開度Qが減らされたことによって凝縮器温度Tiが低
下した場合には、新たに制御する開度Qを10パルス分増
やす構成としてもよい。
【0053】図12に示すように、暖房時、運転周波数
Fが増大されたことによって凝縮器温度Tiが低下した
場合には、新たに制御する開度Qを10パルス分増やす構
成としてもよい。また、上記実施例では、室内ユニット
が3台の場合を例に説明したが、室内ユニットが2台あ
るいは4台以上の場合にも同様に実施可能である。
【0054】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、各
蒸発器での過熱度が設定値になるよう各流量調整弁の開
度を制御するとともに、各流量調整弁のうち少なくとも
1つの流量調整弁の開度と、その流量調整弁に対応する
蒸発器での過熱度とに応じて、上記開度制御を変更する
構成としたので、各室内ユニットへの冷媒分流バランス
がくずれてもそれを是正して異常過熱や液バックを回避
することができ、安全かつ安定した運転が可能な信頼性
にすぐれた多室形空気調和機を提供することができる。
【0055】さらに、この発明によれば、室内制御部か
ら指令される出力周波数値のうち、最大出力周波数値
と、その最大出力周波数値を除く出力周波数値の係数倍
の値とを合計し、この合計値に応じてインバータの出力
周波数を制御する構成としたので、制御部のメモリ容量
の大形化を招くことなく、運転周波数の制御値間隔を拡
げる必要もなく、室内温度変動の小さい最適空調が可能
な多室形空気調和機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の制御回路のブロック図。
【図2】同実施例の冷凍サイクルの構成図。
【図3】同実施例の作用を説明するためのフローチャー
ト。
【図4】図3に続くフローチャート。
【図5】同実施例における開度制御条件を示す図。
【図6】同実施例における各室内制御部の作用を説明す
るためのフローチャート。
【図7】同実施例における室外制御部の作用を説明する
ためのフローチャート。
【図8】同実施例における空調負荷の合計と運転周波数
Fとの関係を室内ユニットの運転台数をパラメータとし
て示す図。
【図9】同実施例の暖房時の作用の変形例を説明するた
めのフローチャート。
【図10】同実施例の暖房時の作用の変形例を説明する
ためのフローチャート。
【図11】同実施例の暖房時の作用の変形例を説明する
ためのフローチャート。
【図12】同実施例の暖房時の作用の変形例を説明する
ためのフローチャート。
【符号の説明】
A…室外ユニット、B1 ,B2 ,B3 …室内ユニット、
1…圧縮機、2…四方弁、3…室外熱交換器、11,2
1,31…電動膨張弁(流量調整弁)、12,22,3
2…室内熱交換器、14,24,34…熱交換器温度セ
ンサ、15,25,35…室内温度センサ、16,2
6,36…冷媒温度センサ、50…室外制御部、60…
室内制御部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外ユニットの凝縮器と、複数の室内ユ
    ニットのそれぞれに設けられ前記凝縮器と配管接続され
    た蒸発器と、前記凝縮器と各蒸発器間に設けられた流量
    調整弁と、各蒸発器での過熱度を検出する過熱度検出手
    段と、これら過熱度検出手段の検出結果に応じて対応す
    る蒸発器の過熱度が設定値になるよう各流量調整弁の開
    度を制御する制御手段と、を備えた空気調和機におい
    て、 複数の流量調整弁のうち、少なくとも1つの流量調整弁
    の開度と、その流量調整弁に対応する蒸発器での過熱度
    とに応じて、前記制御手段による開度制御を変更する開
    度条件変更手段を備えたことを特徴とする多室形空気調
    和機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の多室形空気調和機にお
    いて、 前記開度条件変更手段は、複数の流量調整弁のうち、少
    なくとも1つの流量調整弁の開度がほぼ全開で且つその
    流量調整弁に対応する蒸発器での過熱度が所定値以上に
    なった場合、前記制御手段の開度制御に用いる前記設定
    値をより大きい値に変更することを特徴とする多室形空
    気調和機。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の多室形空気調和機にお
    いて、 前記開度条件変更手段は、複数の流量調整弁のうち、少
    なくとも1つの流量調整弁の開度がほぼ全閉で且つその
    流量調整弁に対応する蒸発器での過熱度が所定値以下に
    なった場合、前記制御手段の開度制御に用いる前記設定
    値をより小さい値に変更することを特徴とする多室形空
    気調和機。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の多室形空気調和機において、 前記室外ユニットに設けられたインバータと、 前記室外ユニットに設けられ、前記インバータの出力周
    波数により回転数が可変の圧縮機と、 前記各室内ユニットに設けられ、空調負荷に基づき前記
    インバータの出力周波数値を指令する室内制御部と、 前記各室内制御部から指令される出力周波数値のうち、
    最大出力周波数値と、その最大出力周波数値を除く出力
    周波数値の係数倍の値とを合計し、この合計値に応じて
    前記インバータの出力周波数を制御する出力周波数制御
    手段と、 を備えたことを特徴とする多室形空気調和機。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の多室形空気調和機にお
    いて、 前記各室内ユニットの運転台数を計数する運転台数計数
    手段と、 前記出力周波数制御手段における係数を前記運転台数計
    数手段の計数結果に応じて変更する係数変更手段と、 を備えたことを特徴とする多室形空気調和機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110594982A (zh) * 2019-09-19 2019-12-20 宁波奥克斯电气股份有限公司 一种空调回风温度检测修正控制方法

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