JPH08152204A - 空気調和機及びその運転方法 - Google Patents

空気調和機及びその運転方法

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JPH08152204A
JPH08152204A JP6296223A JP29622394A JPH08152204A JP H08152204 A JPH08152204 A JP H08152204A JP 6296223 A JP6296223 A JP 6296223A JP 29622394 A JP29622394 A JP 29622394A JP H08152204 A JPH08152204 A JP H08152204A
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temperature
compressor
evaporator
air conditioner
evaporation temperature
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JP6296223A
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English (en)
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Susumu Nakayama
進 中山
Hiroshi Yasuda
弘 安田
Yozo Hibino
陽三 日比野
Shinichiro Yamada
眞一朗 山田
Kenichi Nakamura
憲一 中村
Satoru Yoshida
悟 吉田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】空気調和機の可変容量圧縮機を冷却負荷に見合
った圧縮機容量で運転し、空気調和機の成績係数の低下
を防止するとともに、冷却能力を正確に制御する。 【構成】可変容量圧縮機105、凝縮器101、膨張弁
202及び蒸発器201を配管によって環状に接続して
冷凍サイクルを形成し、この冷凍サイクルの蒸発器20
1に蒸発温度を検出する蒸発温度検出手段204を設
け、この蒸発温度検出手段で検出した蒸発温度が設定蒸
発温度となるように、可変容量圧縮機105の容量を制
御する。 【効果】可変容量圧縮機を冷却負荷に見合った容量で運
転できるので、成績係数の低下を防止できる。また、圧
縮機の容量を制御することにより蒸発器の熱源温度を正
確に制御できるので、冷却器の能力制御を正確に行なえ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可変容量圧縮機を備え
た冷凍サイクルが形成された空気調和機に係り、特に冷
凍サイクル中の圧縮機の容量制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の可変容量圧縮機を備えた空気調和
機における圧縮機の容量制御方法は、例えば特開昭63
−263346号公報に記載のように、実際の室温と目
標室温との偏差によって圧縮機の容量を制御している。
◆この可変容量圧縮機を備えた従来の空気調和機の圧縮
機においては、容量(例えば、圧縮機のモータ回転数)
と冷凍サイクルの運転状態の関係は図7のようになって
いる。すなわち、圧縮機容量を小容量から定格容量まで
増加させると、圧縮機吸入圧力及び蒸発圧力は減少し、
圧縮機吐出圧力、蒸発器の冷却能力及び成績係数は増加
する。さらに、圧縮機容量を定格容量より大容量まで増
加させると、圧縮機吸入圧力は減少するが、蒸発圧力の
変化が少なくなる。これは、蒸発器と圧縮機間の冷媒流
路、特に配管の圧力損失が増加するためである。蒸発圧
力の変化が少ないために、圧縮機容量を大容量まで増加
させたにもかかわらず冷却能力の増加は少ない。一方、
圧縮機の吐出圧力と吸入圧力との差が拡大するので、圧
縮機の消費電力は増加し、このため成績係数が低下す
る。
【0003】また、従来の可変容量圧縮機を備えた多室
形空気調和機においては、圧縮機容量制御は、特開昭6
0−14032号公報に記載のように、低圧圧力の検出
手段を空気調和機に設け、検出した低圧圧力が設定圧力
となるように圧縮機の容量を制御し、冷却能力を制御し
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】実際の室温と目標室温
との偏差によって圧縮機の容量を制御する上記従来の技
術の前者においては、冷房負荷が大きく実際の室温と目
標室温との偏差がなかなか小さくならないと、圧縮機は
常に最大容量で運転される。しかし、前述のように、圧
縮機を最大容量で運転するにもかかわらず、冷却能力は
それほど増加せず、成績係数が低下するという不具合が
あった。
【0005】また、上記従来技術の後者である多室形空
気調和機においては、低圧圧力が設定圧力となるように
圧縮機の容量を制御している。しかし、制御対象を熱源
となる蒸発器の蒸発温度ではなく低圧圧力にしているの
で、例えば低圧圧力検出手段を備えた室外機と蒸発器を
備えた室内機とが接続配管で接続され、しかもその接続
配管が長いというような低圧圧力検出手段と蒸発器とが
離れている場合においては、低圧圧力を一定に保って
も、圧縮機の運転容量などの運転状況によって蒸発器の
蒸発温度が変化し、冷却能力も変化するという不具合が
あった。
【0006】本発明の目的は、上記従来の技術の課題を
解決し、成績係数の低下を防止することにある。また、
空気調和機の能力制御を改善することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、容量可変の圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発器を順
次配管接続して形成した冷凍サイクルを備えた空気調和
機において、蒸発器における冷媒の蒸発温度を検出する
蒸発温度検出手段を設けるとともに、この蒸発温度検出
手段が検出した蒸発温度が設定蒸発温度となるように前
記圧縮機の容量を制御する制御手段を設けたものであ
る。
【0008】また、容量可変の圧縮機及び凝縮器を備え
た室外機に、膨張弁及び蒸発器を備えた室内機を複数台
並列に配管接続して形成した冷凍サイクルを備えた空気
調和機において、各蒸発器における冷媒の平均蒸発温度
を検出する蒸発温度検出手段を設けるとともに、この蒸
発温度検出手段が検出した平均蒸発温度が設定蒸発温度
となるように圧縮機の容量を制御する制御手段を設けた
ものである。
【0009】そして、好ましくは前記制御手段は、前記
設定蒸発温度を冷却負荷の要求能力に応じて変化させる
ようにしたものである。◆また、好ましくは前記制御手
段は、前記設定蒸発温度を冷却負荷が大きいときは低
く、冷却負荷が小さいときは高く設定するものである。
◆また、好ましくは前記蒸発温度検出手段は、前記蒸発
器の入口と出口にそれぞれ設けられた温度センサであ
り、前記制御手段がこの蒸発器入口温度センサの検出値
と蒸発器出口温度センサの検出値に基づいて蒸発温度を
演算するものである。
【0010】更に本発明は、容量可変の圧縮機及び凝縮
器を備えた室外機と、膨張弁及び蒸発器を備えた室内機
を配管接続した空気調和機の運転方法において、冷房運
転時に蒸発器内を流通する冷媒の蒸発温度が設定温度に
なるように前記圧縮機の容量を制御するようにしたもの
である。◆そして好ましくは、前記蒸発器の入口に設け
た温度検出手段が検出した入口温度が、前記蒸発器の出
口に設けた温度検出手段が検出した出口温度より高いと
きには出口温度を蒸発温度とし、前記入口温度が出口温
度より低いときにはこの入口温度から所定量減じた値を
蒸発温度とするものである。
【0011】また本発明は、容量可変の圧縮機及び凝縮
器を備えた室外機と、膨張弁及び蒸発器を備えた室内機
を複数台配管接続した空気調和機の運転方法において、
冷房運転時に前記各々の蒸発器内を流通する冷媒の蒸発
温度が設定温度になるように前記圧縮機の容量を制御す
るものである。◆そして好ましくは、前記各蒸発器にお
ける過熱度が、設定値になるように前記各室内機に設け
た膨張弁開度を制御するものである。
【0012】
【作用】蒸発器の蒸発温度が目標値に到達すると、圧縮
機の容量はそれ以上増さないので、圧縮機が常に最大容
量で運転されることを防止できる。これにより、成績係
数の低下も防止できる。また、蒸発器の蒸発温度を圧縮
機容量を制御することにより制御しているので、熱源温
度を正確に制御できるととともに空気調和機の冷却能力
も正確に制御できる。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例を図1以下により説明
する。◆空気調和機の室外機100には、回転数が可変
の圧縮機105、四方弁106、室外熱交換器101、
過冷却器111、室外ファン103、逆止弁110、キ
ャピラリチューブ109、アキュムレータ104、コン
トローラ151及びモータ回転数制御器152が備えら
れている。また、室内機200には、室内熱交換器20
1、膨張弁202、室内ファン203及び温度検出器2
04、205が備えられている。そして、室外機100
と室内機200とはガス配管121及び液配管122で
接続されている。
【0014】次に、このように構成した空気調和機の冷
房運転時の動作を説明する。まず、冷媒の流れを説明す
る。図中の矢印は冷媒の流れ方向を示す。◆圧縮機10
5から吐出された冷媒は四方弁106を通って、室外熱
交換器101へ流入し、室外ファン103から送風され
た室外空気と熱交換して凝縮する。その後、凝縮した冷
媒は逆止弁110によって流れが阻止され逆止弁110
を通らずに過冷却器111へ流入し、室外ファン103
から送風された室外空気と熱交換して過冷却した液冷媒
となる。過冷却した液冷媒はキャピラリチューブ109
で若干減圧され、液とガスとの二相冷媒となって室外機
100から流出し、次いで液配管122へ入り、室内機
200へ送られる。室内機200に流入した二相冷媒は
膨張弁202でさらに減圧されて室内熱交換器201に
流入し、この室内熱交換器201内で室内ファン203
から送風された室内空気と熱交換して蒸発する。一方、
冷媒と熱交換した室内空気は冷却される。室内熱交換器
から流出する蒸発した冷媒は室内機2を出てガス配管1
21へ流入し、室外機100へ送られる。室外機1に流
入した冷媒は、四方弁106、アキュムレータ104を
順次経て圧縮機105に吸入され、圧縮機105で再び
圧縮される。以後、冷媒はこの経路を循環する。
【0015】次に、上記のように構成した空気調和機の
能力を制御する制御方法について説明する。◆室内熱交
換器201の入口に設けた温度検出器204と室内熱交
換器201の出口に設けた温度検出器205の出力はコ
ントローラ151へ入力され、蒸発温度Teが算出され
る。ところで、コントローラ151には目標蒸発温度T
e0が予め設定されている。そこで、コントローラ15
1では目標蒸発温度Te0と前記蒸発温度Teとの偏差
を求め、その偏差を用いてPID演算を行ない、圧縮機
モータの回転数操作信号をモータ回転数制御器152へ
送る。ここで、コントローラ151の演算はPID演算
に限るものではなく、比例制御等必要に応じて使用でき
る。モータ回転数制御器152は、圧縮機のモータ回転
数がコントローラ151から出力された操作信号に応じ
た回転数となるように圧縮機モータを制御する。なお、
膨張弁202は圧縮機の吐出温度が所定値となるように
制御されている。
【0016】ここで、コントローラ151に設定する目
標蒸発温度Te0は、以下のようにして決定する。圧縮
機105のモータ回転数と室内熱交換器201の蒸発温
度及び室内機200の冷却能力との関係は図2に示すよ
うに、圧縮機回転数が上昇すると蒸発温度が低下し、冷
却能力が増加する。そこで、室内の冷却負荷の大きいと
きは目標蒸発温度Te0を下げ、冷却負荷の小さいとき
は目標蒸発温度Te0を上げる。これにより、室内の冷
却負荷の大きいときは蒸発温度を下げるために圧縮機回
転数が上昇し、冷却能力が増加する。一方、冷却負荷の
小さいときは蒸発温度を上げるために圧縮機回転数が下
降し、冷却能力が減少する。なお、冷却負荷は室内空気
温度taと設定室内空気温度ta0との温度差Δtaで
表わされる。
【0017】蒸発器201の蒸発温度Teは以下のよう
にして求める。圧縮機105のモータ回転数と蒸発器2
01の各部圧力(飽和温度)との関係は図3に示すよう
に、圧縮機回転数が上昇すると蒸発圧力が低下する。ま
た、蒸発器201内の圧力損失は圧縮機105の回転数
により変化し、蒸発器出口圧力の方が入口圧力に比べて
圧縮機回転数に対する変化率が大きくなる。これに伴
い、出口飽和温度も入口飽和温度に比べて変化率が大き
くなる。検出誤差などをも考慮すると変化率の大きい方
が制御性が良い。そこで、出口側の温度検出器205で
検出する温度を蒸発温度とする。なお、蒸発器出口で冷
媒が過熱する場合は、出口側の温度検出器205では飽
和温度を検出できないので、入口側の温度検出器205
で検出する温度から圧力損失に相当する温度を減じた温
度を蒸発温度とする。コントローラ151では蒸発温度
を次式(1)〜(3)により求める。
【0018】 Te2≦Te1−ΔTのとき、Te=Te2 ……(1) Te>2Te1−ΔTのとき、Te=Te1−ΔT ……(2) ΔT=α×Hz×Hz×Te1 ……(3) ここで、Te :蒸発温度、 Te1:蒸発器入口温度(温度検出器204の検出
値)、 Te2:蒸発器出口温度(温度検出器205の検出
値)、 ΔT :蒸発器の圧力損失分の温度、 Hz :圧縮機回転数、 α :係数、 を表わす。以上述べた制御方法をブロック線図で表す
と、図8になる。
【0019】次に、本発明の他の実施例を図4に示す。
◆図4に、室外機100に2台の室内機200、300
を並列に接続した空気調和機を示す。図1の実施例と同
様に、室外機100には、モータ回転数が可変の圧縮機
105、四方弁106、室外熱交換器101、膨張弁1
02、室外ファン103、レシーバ107、アキュムレ
ータ104、コントローラ151及びモータ回転数制御
器152が備えられている。一方、室内機200及び室
内機300にはそれぞれ、室内熱交換器201、30
1、膨張弁202、302、室内ファン203、303
及び温度検出器204、205、304、305が備え
られている。そして、室外機100と2台の室内機20
0、300とはガス配管121及び液配管122により
接続されている。
【0020】次に、このように構成した多室型の空気調
和機の冷房運転時の動作について説明する。◆まず、冷
媒の流れを説明する。図中の矢印は冷媒流れ方向を示
す。◆圧縮機105から吐出された冷媒は、四方弁10
6を通って室外熱交換器101へ流入し、室外ファン1
03から送風された室外空気と熱交換して凝縮する。そ
の後、凝縮した冷媒は膨張弁102及びレシーバ107
を通過し、室外機100から液配管122へ流入し、室
内機200または室内機300へ送られる。室内機20
0及び室内機300に流入した冷媒は、それぞれ膨張弁
202及び302で減圧された後、室内熱交換器201
及び301へ流入し、室内ファン203及び303から
送風された室内空気と熱交換して蒸発し、一方、室内空
気は冷却される。その後、蒸発した冷媒は、室内機20
0及び室内機300からガス配管121へ流入し、室外
機100へ送られる。室外機100に流入した冷媒は四
方弁106、アキュムレータ104を通って圧縮機10
5に吸入され、圧縮機105内で圧縮される。以後この
経路を循環する。
【0021】次に、このように構成した多室型の空気調
和機の制御について説明する。◆室内熱交換器201の
入口に設けた温度検出器204と室内熱交換器201の
出口に設けた温度検出器205の信号及び室内熱交換器
301の入口に設けた温度検出器304と室内熱交換器
301の出口に設けた温度検出器305の信号はそれぞ
れコントローラ151へ入力され、室内熱交換器201
及び室内熱交換器301の平均蒸発温度が算出される。
コントローラ151には目標蒸発温度Te0が予め設定
されているから、目標蒸発温度Te0と前記平均蒸発温
度Teとの偏差を求める。次いで、この偏差を用いてP
ID演算を行ない、圧縮機モータの回転数操作信号をモ
ータ回転数制御器152へる。モータ回転数制御器15
2は圧縮機モータの回転数が操作信号に応じた回転数と
なるように圧縮機モータを制御する。コントローラ15
1では平均蒸発温度を以下の式(4)〜(10)を用い
て求める。
【0022】 Te=(TeA+TeB)/2 ……(4) TeA2≦TeA1−ΔTAのとき、TeA=TeA2 ……(5) TeA2>TeA1−ΔTAのとき、 TeA=TeA1−ΔTA ……(6) ΔTA=αA ……(7) TeB2≦TeB1−ΔTBのとき、TeB=TeB2 ……(8) TeB2>TeB1−ΔTBのとき、 TeB=TeB1−ΔTB ……(9) ΔTB=αB ……(10) ここで、式中のTeは平均蒸発温度、TeA1は室内機
200に設けた蒸発器201の入口温度であり、温度検
出器204が検出した検出温度、TeA2は室内機20
0に設けた蒸発器201の出口温度であり、温度検出器
205が検出した検出温度、ΔTAは室内機200に設
けた蒸発器201における圧力損失分の温度差であり、
αAは室内機200の係数である。また、TeB1は室
内機300に設けた蒸発器301の入口温度であり、温
度検出器304が検出した検出温度、TeB2は室内機
300に設けた蒸発器301の出口温度であり、温度検
出器305が検出した検出温度であり、ΔTBは室内機
300に設けた蒸発器301における圧力損失分の温度
差であり、αBは室内機300の係数である。
【0023】また、目標蒸発温度Te0は以下に示す式
(11)〜(14)から求められる。
【0024】 Te0=Te1+Te2+Te3 ……(11) Te1=(β1+β2×HR)×To+β3×HR+β4……(12) Te2=β5×(Ti1−β6) ……(13) Te3=β7×(F−F0) ……(14) ここで、式中のTe0は目標蒸発温度、HRは運転され
る室内機の合計容量と室外機の容量との比、Toは外気
温度、Ti1は運転される室内機の吸い込み空気温度の
平均値、Fは圧縮機モータの回転数、F0は圧縮機モー
タの基準回転数で、運転される室内機の容量と冷却負荷
(室内機の吸い込み空気温度と設定温度との差Δta)
から求められる量であり、F0=Σ(β8×運転室内容
量×Δta)である。そして、Δtaは室内機の吸い込
み空気温度と設定温度との差であり、β1〜β8は係数
である。
【0025】以上のように、目標蒸発温度は室内機容
量、外気温度、吸い込み空気温度および圧縮機モータの
回転数によって決まる。特に、式(14)は図5におい
て破線で示したように変化する。すなわち、圧縮機回転
数Fが上昇するにつれ目標蒸発温度Teoを高く設定する
ので、圧縮機回転数に対する蒸発温度の変化が少ない場
合、または蒸発温度に検出誤差がある場合でも、圧縮機
モータを基準回転数付近で運転させることができ、圧縮
機の容量不足や容量過多を防止できる。なお、膨張弁2
02及び膨張弁302は各室内機200、300へ流れ
る冷媒の流量を制御する。例えば、室内機200の冷却
負荷(室内機200の吸い込み空気温度taAと設定温
度taA0との差ΔtaA)が大きいときは、室内熱交
換器201の目標過熱度SHA0を小さくする。すなわ
ち、実際の過熱度SHA(=teA2−teA1)が目
標値SHA0になる様に、室内膨張弁202の開度EV
IAを制御する。これにより、各室内機の冷却能力QA
を個別に制御することが出来る。上記した制御方法を図
9にブロック線図で示す。
【0026】本発明のさらに他の実施例を図6に示す。
図6は、図4に示した実施例とは室外機100に設けた
圧縮機105の入口配管に吸入圧力センサ108を設け
た点が相違している。◆この実施例においては、吸入圧
力センサ108の信号はコントローラ151へ入力され
ている。このように構成した本実施例の冷房運転時の動
作を説明する。冷媒の流れは、図4の実施例と同じであ
る。制御の詳細について以下に説明する。
【0027】通常時は吸入圧力センサ108によって検
出された吸入圧力が設定圧力となるように圧縮機105
のモータ回転数を制御する。吸入圧力センサ108が故
障した場合は、図4の実施例と同じように平均蒸発温度
に基づいて圧縮機を制御する。なお、通常時には平均蒸
発温度に基づいて圧縮機を制御し、温度検出器204、
205、304、305が故障した場合に吸入圧力に基
づいて圧縮機を制御しても良い。こうすれば検出器の故
障に起因する空気調和機の停止を防止できる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、圧縮機容量を制御して
蒸発器の温度を冷凍サイクルに必要な熱源温度にするの
で、圧縮機を冷却負荷に応じた容量で運転できる。これ
により、圧縮機の容量を無駄に増加させて、成績係数を
低下させるという事態を防止できる。◆また、本発明に
よれば、圧縮機容量を制御して熱源温度を正確に制御す
るので、空気調和機のの能力制御を正確に行なえる。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の空気調和機の冷凍サイクル
構成図。
【図2】図1に示した一実施例の圧縮機モータ回転数と
蒸発温度及び冷却能力との関係を示す説明図。
【図3】図1に示した一実施例の圧縮機モータ回転数と
蒸発器入口出口圧力との関係をした説明図。
【図4】本発明の他の実施例の多室形の空気調和機の冷
凍サイクル構成図。
【図5】圧縮機モータ回転数と蒸発温度及び目標蒸発温
度の関係を示した説明図。
【図6】本発明のさらに他の実施例の多室形の空気調和
機の冷凍サイクル構成図。
【図7】従来の空気調和機の圧縮機容量と各部圧力、冷
却能力及び成績係数との関係を示した説明図。
【図8】図1の実施例の空気調和機の制御ブロック図。
【図9】図4の実施例の空気調和機の制御ブロック図。
【符号の説明】
100…室外機、101…室外熱交換器、102、20
2、302…膨張弁、105…圧縮機、108…吸入圧
力センサ、121…ガス配管、122…液配管、151
…コントローラ、152…モータ回転数制御器、20
0、300…室内機、201、301…室内熱交換器、
204、205、304、305…温度検出器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 眞一朗 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所空調システム事業部内 (72)発明者 中村 憲一 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所空調システム事業部内 (72)発明者 吉田 悟 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所空調システム事業部内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容量可変の圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸
    発器を順次配管接続して形成した冷凍サイクルを備えた
    空気調和機において、 前記蒸発器における冷媒の蒸発温度を検出する蒸発温度
    検出手段を設けるとともに、この蒸発温度検出手段が検
    出した蒸発温度が設定蒸発温度となるように前記圧縮機
    の容量を制御する制御手段を設けたことを特徴とする空
    気調和機。
  2. 【請求項2】容量可変の圧縮機及び凝縮器を備えた室外
    機に、膨張弁及び蒸発器を備えた室内機を複数台並列に
    配管接続して形成した冷凍サイクルを備えた空気調和機
    において、 前記各蒸発器における冷媒の平均蒸発温度を検出する蒸
    発温度検出手段を設けるとともに、この蒸発温度検出手
    段が検出した平均蒸発温度が設定蒸発温度となるように
    圧縮機の容量を制御する制御手段を設けたことを特徴と
    する空気調和機。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記設定蒸発温度を冷却
    負荷の要求能力に応じて変化させることを特徴とする請
    求項1又は2記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、前記設定蒸発温度を冷却
    負荷が大きいときは低く、冷却負荷が小さいときは高く
    設定することを特徴とする請求項1又は2記載の空気調
    和機。
  5. 【請求項5】前記蒸発温度検出手段は、前記蒸発器の入
    口と出口にそれぞれ設けられた温度センサであり、前記
    制御手段がこの蒸発器入口温度センサの検出値と蒸発器
    出口温度センサの検出値に基づいて蒸発温度を演算する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の空気調和機。
  6. 【請求項6】容量可変の圧縮機及び凝縮器を備えた室外
    機と、膨張弁及び蒸発器を備えた室内機を配管接続した
    空気調和機の運転方法において、 冷房運転時に蒸発器内を流通する冷媒の蒸発温度が設定
    温度になるように前記圧縮機の容量を制御することを特
    徴とする空気調和機の運転方法。
  7. 【請求項7】前記蒸発器の入口に設けた温度検出手段が
    検出した入口温度が、前記蒸発器の出口に設けた温度検
    出手段が検出した出口温度より高いときには出口温度を
    蒸発温度とし、前記入口温度が出口温度より低いときに
    はこの入口温度から所定量減じた値を蒸発温度とするこ
    とを特徴とする請求項6に記載の空気調和機の運転方
    法。
  8. 【請求項8】容量可変の圧縮機及び凝縮器を備えた室外
    機と、膨張弁及び蒸発器を備えた室内機を複数台配管接
    続した空気調和機の運転方法において、 冷房運転時に前記各々の蒸発器内を流通する冷媒の蒸発
    温度が設定温度になるように前記圧縮機の容量を制御す
    ることを特徴とする空気調和機の運転方法。
  9. 【請求項9】前記各蒸発器における過熱度が、設定値に
    なるように前記各室内機に設けた膨張弁開度を制御する
    ことを特徴とする請求項8に記載の空気調和機の運転方
    法。
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