JP3482845B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP3482845B2 JP32228897A JP32228897A JP3482845B2 JP 3482845 B2 JP3482845 B2 JP 3482845B2 JP 32228897 A JP32228897 A JP 32228897A JP 32228897 A JP32228897 A JP 32228897A JP 3482845 B2 JP3482845 B2 JP 3482845B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、室外機に複数の
室内機を接続して構成される空気調和機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の多室空調用マルチ形空気調和機に
おいては、室外機に接続可能な室内機の台数は、室外機
に設けられている接続ポート数によって予め定められ、
このポート数は室外機の能力に概略比例し、能力の大き
な室外機ほどポート数を多くした仕様で作製されてい
る。
【0003】したがって、例えば、室内機の接続台数が
少ないにもかかわらず、これらの合計容量が大きいとき
には、接続ポートに空きが生じてもこの合計容量に応じ
た能力の室外機を選定せざるを得ず、このため、コスト
面で課題を有する空調システムとなる場合がある。
【0004】また、室外機に各室内機を互いに並列に接
続する構成であるため、トータルの接続配管長が長くな
り、これによってもコストが高くなると共に、施工が煩
雑なものとなる。
【0005】このように、従来のマルチ形空気調和機
は、室外機に室内機を並列に接続する構成であることに
起因するコスト面・施工面での課題を有している。そこ
で、例えば特開平9−178277号公報に、第1・第
2の2台の室内機を直列にして室外機に接続した構成の
空気調和機が提案されている。
【0006】この空気調和機においては、暖房運転時に
は、室外機内における圧縮機からの吐出冷媒が、第1室
内機と第2室内機とに各々内装された室内熱交換器を順
次流通した後に室外熱交換器から圧縮機に返流され、ま
た、室外機内の四路切換弁を上記から切換えたときの冷
房運転時には、圧縮機からの吐出冷媒が、室外熱交換器
から、第2室内機・第1室内機の順で順次通過した後に
圧縮機に返流されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように室内機を直列に接続した構成では、室内機のいず
れか一方が停止状態であっても、圧縮機からの吐出冷媒
はこの停止側の室内機を通しても流通することになり、
この場合に、上記公報記載の装置においては、例えば、
冷房運転時に第2室内機を停止し、第1室内機を運転し
ている状態では、室外熱交換器で凝縮した液冷媒は、停
止中の第2室内機にまず供給され、これを通して流通し
た後に第1室内機に供給されることになるため、運転側
の第1室内機に達するまでに大きなヒートロスを生じ、
これによって、効率が低下するという問題を有してい
る。
【0008】この発明は、上記した問題点に鑑みなされ
たもので、その目的は、室外機に直列に接続された室内
機のうちに停止中のものがあっても、ヒートロスを低減
してより効率的な運転が可能であると共に、さらに、冷
房運転時における停止側室内機での氷結や騒音を抑制し
て空調快適性を向上し得る空気調和機を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1の空気調和機は、圧縮機2と室外熱交換器7とが内装
された室外機1に、それぞれ室内熱交換器15・18が
内装された第1室内機14と第2室内機17とを直列に
接続して成る空気調和機であって、両室内機14・17
の一方が停止状態のとき、運転側の室内機から停止側の
室内機へと冷媒が流通するように、冷媒の流通方向を両
室内機の運転停止状態に応じて切換える冷媒流通切換手
段13を設けていることを特徴としている。
【0010】この構成によれば、第1室内機14と第2
室内機17とのいずれが停止状態であっても、冷媒流通
切換手段13によって、圧縮機2からの吐出冷媒が先に
運転側の室内機へと供給されるように冷媒の流通方向が
切換えられるので、この間のヒートロスは極力小さく抑
えられ、したがって、より効率的な運転状態を維持する
ことができる。
【0011】請求項2の空気調和機は、室外熱交換器7
に接続した液管11に電動膨張弁10を介設する一方、
両室内機14・17の一方を停止した状態での冷房運転
時、運転側の室内熱交換器を通過した冷媒が、停止側の
室内熱交換器の出口に至る前の温度検出箇所において所
定の過熱度を有する過熱蒸気となるように、上記電動膨
張弁10の開度を制御する第1開度制御手段31を設け
ていることを特徴としている。
【0012】このような構成により、停止側の室内熱交
換器での氷結が抑制される。つまり電動膨張弁10の開
度を過熱度制御するに際し、従来のように、室外機内に
おける圧縮機への返流ガスの温度を検出してこれが所定
の過熱度を有するように制御するのでは、この室外機と
運転側室内熱交換器との間に存する停止側室内熱交換器
内を流通する際の冷媒状態が定まらず、この停止側室内
熱交換器内でも蒸発が継続しているような冷媒流通状態
では、この停止側室内熱交換器と周囲の滞留している空
気とが蒸発温度に応じて0℃以下に低下する状態を生じ
易い。このときに、この停止側室内熱交換器に氷結が生
じる。
【0013】そこで、運転側の室内熱交換器を通過した
冷媒が、停止側室内熱交換器の出口に至る前の温度検出
箇所において所定の過熱度を有する過熱蒸気となるよう
に制御することで、停止側室内熱交換器の温度低下の度
合いが抑えられ、この結果、氷結の発生が抑制される。
【0014】請求項3の空気調和機は、上記した第1開
度制御手段31によって、運転側の室内熱交換器を通過
した冷媒を停止側の室内熱交換器に流入させる配管中で
の冷媒温度を運転側の室内熱交換器内の冷媒温度以下と
し、かつ、上記配管中での冷媒温度に対し、停止側の室
内熱交換器内で所定の過熱度を有する過熱蒸気となるよ
うに制御することを特徴としている。
【0015】このような構成によって、より安定した過
熱度制御を行わせることが可能となる。つまり、運転側
の室内熱交換器での蒸発温度を基準として停止側室内熱
交換器内で所定の過熱度を付与するように制御する構成
では、これら温度検出箇所間の配管長が長く、この間で
の圧力損失に伴う蒸発温度の温度低下分を推定して過熱
度を設定する必要がある。このとき、実際の圧力損失量
が推定値から大きく変動するおそれがあり、充分な制御
精度を確保し難い。
【0016】そこで、運転側室内熱交換器から停止側室
内熱交換器に至る間の配管内でも蒸発が継続するよう
に、この配管中での冷媒温度を運転側の室内熱交換器内
の冷媒温度以下とし、そして、この配管中での蒸発温度
を基準として、停止側の室内熱交換器内で所定の過熱度
を有するように制御することで、この場合の両温度検出
箇所間の配管長が短くなる。これにより、この間の圧力
損失の変動量も小さくなるので、精度の良好な安定した
制御状態を維持することができる。
【0017】請求項4の空気調和機は、室外熱交換器7
に接続した液管11に電動膨張弁10を介設する一方、
両室内機14・17の一方を停止した状態での冷房運転
時、停止側の室内熱交換器内における冷媒温度を運転側
の室内熱交換器内での冷媒温度以下とし、かつ、停止側
の室内熱交換器を通過後の温度検出箇所において所定の
過熱度を有する過熱蒸気となるように、上記電動膨張弁
10の開度を制御する第2開度制御手段32を設けてい
ることを特徴としている。
【0018】このような構成により、停止側室内熱交換
器でのガス流速音の発生を低減することができる。つま
り、運転側室内熱交換器から停止側室内熱交換器へと流
れる冷媒の蒸発が停止側室内熱交換器に流入する前に完
了し、この停止側室内熱交換器に過熱蒸気が高速で流入
する状態ではガス流速音が発生して、停止側の室内快適
性を損なう結果となる。
【0019】そこで、停止側室内熱交換器内における冷
媒温度を運転側室内熱交換器内での冷媒温度以下とし、
これによって、冷媒の蒸発を停止側室内熱交換器内まで
継続させた上で、停止側室内熱交換器を通過後の冷媒温
度が所定の過熱度で保持されるように制御することによ
り、前記したガス流速音の発生が防止され、停止室側の
快適性の低下が抑制される。
【0020】請求項5の空気調和機は、上記した第2開
度制御手段32によって、停止側の室内熱交換器内にお
ける冷媒温度に対し、この停止側の室内熱交換器を通過
後に所定の過熱度を有する過熱蒸気となるように制御す
ることを特徴としている。
【0021】すなわち、冷媒の蒸発が停止側室内熱交換
器内まで継続している状態において、過熱度設定の基準
となる蒸発温度としては、運転側室内熱交換器での蒸発
温度を採用することも可能であるが、上記のように停止
側室内熱交換器での蒸発温度を基準とすることで、この
場合も、両温度検出箇所間の配管長が短くなり、したが
って、圧力損失の変動の影響がより少なくなって、精度
の良好な安定した制御状態を維持することができる。
【0022】請求項6の空気調和機は、室外熱交換器7
に接続した液管11に電動膨張弁10を介設する一方、
両室内機14・17の一方を停止した状態での冷房運転
時、運転側の室内熱交換器を通過した冷媒が停止側の室
内熱交換器の出口に至る前の温度検出箇所において所定
の過熱度を有する過熱蒸気となるように上記電動膨張弁
10の開度を制御する第1開度制御手段31と、停止側
の室内熱交換器内における冷媒温度を運転側の室内熱交
換器内での冷媒温度以下とし、かつ、停止側の室内熱交
換器を通過後の温度検出箇所において所定の過熱度を有
する過熱蒸気となるように上記電動膨張弁10の開度を
制御する第2開度制御手段32と、第2開度制御手段3
2による制御で停止側の室内熱交換器内の冷媒温度が所
定の温度以下になるときに、第2開度制御手段32によ
る制御から第1開度制御手段31による制御に切換える
開度制御切換手段33とを設けていることを特徴として
いる。
【0023】この構成によれば、まず、ガス流速音の発
生を防止するために、冷媒の蒸発を停止側室内熱交換器
内まで継続させる第2開度制御手段32による制御を行
う。このときの停止側室内熱交換器の温度状態から、こ
れの制御を継続した場合に氷結が生じるか否かを判別す
ることが可能である。そして、氷結のおそれがあるとき
にだけ、第1開度制御手段31による制御への切換えを
行う。このような切換制御により、ガス流速音による快
適性の低下を極力抑え、かつ、氷結の発生を抑制するた
めの制御をより的確に行わせることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、この発明の空気調和機の具
体的な実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明
する。
【0025】図1に示すように、本実施形態のセパレー
ト形空気調和機における室外機1内には、圧縮機2と、
この圧縮機2の吐出配管3および吸込配管4が接続され
た冷暖切換用の第1四路切換弁5と、この第1四路切換
弁5の一方の切換ポートに第1ガス管6を介して接続さ
れた室外熱交換器7とが内装されている。上記吸込配管
4にはアキュムレータ8が介設されている。また、第1
四路切換弁5の他方の切換ポートに第2ガス管9が接続
される一方、室外熱交換器7には、減圧機構としての電
動膨張弁10が介設された液管11が接続されている。
なお、圧縮機2は、その回転速度、つまり圧縮能力を制
御するためのインバータを有するものである。
【0026】上記構成の室外機1には、さらに、室内機
接続ユニット12が付設されている。このユニット12
には第2四路切換弁(冷媒流通切換手段)13が内装さ
れており、この第2四路切換弁13に、上記した液管1
1と第2ガス管9とが接続されている。この第2四路切
換弁13の一方の切換ポートに、第1室内機14に内装
されている第1室内熱交換器15が第1連絡配管16を
介して接続され、また、第2四路切換弁13の他方の切
換ポートに、第2室内機17に内装されている第2室内
熱交換器18が、第2連絡配管19を介して接続されて
いる。そして、第1室内熱交換器15と第2室内熱交換
器18とが、室内機連絡配管20によって相互に接続さ
れることにより、前記圧縮機2から吐出される冷媒が、
室外熱交換器7と両室内熱交換器15・18とを順次通
過して圧縮機2に返流される冷媒循環回路が形成されて
いる。
【0027】上記した空気調和機においては、第1四路
切換弁5を図中実線で示す切換位置に位置させ、圧縮機
2からの吐出冷媒を室外熱交換器7から各室内熱交換器
15・18へと流通させて圧縮機2に返流させること
で、室外熱交換器7が凝縮器、各室内熱交換器15・1
8がそれぞれ蒸発器として機能して冷房運転が行われ
る。一方、第1四路切換弁5を上記から図中破線で示す
切換位置に切換えて、圧縮機2からの吐出冷媒を各室内
熱交換器15・18から室外熱交換器7へと流通させて
圧縮機2に返流させることで、各室内熱交換器15・1
8が凝縮器、室外熱交換器7が蒸発器として機能して暖
房運転が行われる。
【0028】第2四路切換弁13については、まず、第
1・第2室内機14・17を同時に運転する場合には、
予め定められている優先順位、例えば、上記した第1室
内機14の容量が4.0kw、第2室内機17の容量が
1.6kwとすると、容量の大きな第1室内機14を優
先させた運転状態、すなわち、第1室内機14が第2室
内機17よりも冷媒流通経路における上流側となるよう
に、冷房運転時には図中実線で示す切換位置に設定し、
また、暖房運転時には図中破線で示す切換位置に設定す
る。
【0029】一方、第1室内機14と第2室内機17と
の一方が停止状態のときには、第2四路切換弁13は、
運転側の室内機を冷媒流通経路における上流側となるよ
うに切換設定する。例えば第1室内機14を運転し、第
2室内機17を停止させた状態(すなわち、第2室内熱
交換器18に付設されている図示しない室内ファンを作
動させない状態)での冷房運転では、第2四路切換弁1
3は図中実線で示す切換位置に設定する。また、第2室
内機17を運転し、第1室内機14を停止させた冷房運
転では、第2四路切換弁13は図中破線で示す切換位置
に設定する。
【0030】このように、一方の室内機が停止している
ときには、運転側の室内機が常に上流側となるように、
第2四路切換弁13によって冷媒循環経路が切換えられ
ることで、ヒートロスが低減された運転状態を維持する
ことができる。つまり、このような切換えが行われず
に、室外熱交換器7で凝縮した液冷媒が、停止側の室内
機を通過後に運転側の室内機に供給される状態では、停
止側の室内機を通過時に、これが停止中であるとして
も、その室内熱交換器における流路長の長いフィン付き
配管を通過する際に周囲からの吸熱をある程度生じてし
まい、これによって、大きなヒートロスを生じてしま
う。
【0031】そこで、上記のように、一方の室内機が停
止しているときには、運転側の室内機が常に上流側とな
るように冷媒循環経路を切換えることで、上記したヒー
トロスの低減された運転状態が維持される。
【0032】なお、暖房運転において一方の室内機が停
止状態のとき、例えば、第1室内機14を運転し、第2
室内機17を停止させた状態のときは、第2四路切換弁
13は図中破線で示す切換位置に、また、第1室内機1
4を停止、第2室内機17を運転させた状態のときは、
第2四路切換弁13は図中実線で示す切換位置に設定さ
れることになる。
【0033】ところで、上記した冷房運転や暖房運転
は、インバータによる圧縮機2の運転周波数が、室内側
の合計負荷の変化に応じて逐次変更されながら運転が継
続される。そして、暖房運転時には、室外熱交換器7で
の蒸発温度と圧縮機2への吸込ガス温度とを検出し、蒸
発温度に対する吸込ガス温度の過熱度が所定の過熱度と
なるように電動膨張弁10の開度を制御することによっ
て、冷媒循環量が調整される。
【0034】一方、冷房運転時には、各室内熱交換器1
5・18側での蒸発温度に基づいて、上記と同様の過熱
度制御が行われることになるが、以下、この冷房運転時
の過熱度制御について説明する。
【0035】この制御は、第1室内熱交換器15および
第2室内熱交換器18での各中心箇所での冷媒温度をそ
れぞれ検出する第1熱交換器温度センサDC1・第2熱交
換器温度センサDC2と、前記室内機連絡配管20を流れ
る冷媒温度を検出するために、第2室内熱交換器18に
おける室内機連絡配管20側の端部配管に付設されてい
る熱交換器間温度センサDL と、前記第2ガス管9での
冷媒温度検出するために、この第2ガス管9に付設され
ているガス管温度センサDG との各温度センサからの検
出温度信号が入力される過熱度制御装置30によって行
われる。
【0036】この過熱度制御装置30には、後述する停
止側室内機での氷結の発生を抑制するための制御(以
下、氷結防止制御という)を行う第1開度制御部(第1
開度制御手段)31と、停止側室内機での騒音発生を抑
制するための制御(以下、騒音防止制御という)を行う
第2開度制御部(第2開度制御手段)32と、これら制
御部31・32のいずれの制御を行わせるかを設定する
開度制御切換部(開度制御切換手段)33とが設けられ
ている。
【0037】まず、第1・第2室内機14・17が共に
運転状態にあり、第2四路切換弁13が図中実線で示す
切換位置に位置しているときには、室外熱交換器7で凝
縮した液冷媒は第2四路切換弁13を通して第1室内熱
交換器15に供給され、この第1室内熱交換器15から
第2室内熱交換器18を順次通過した後、第2四路切換
弁13・第2ガス管9・第1四路切換弁5・吸込配管4
を通して圧縮機2に返流される。
【0038】この冷媒循環状態において、冷媒の蒸発は
第1室内熱交換器15への流入箇所から開始されるが、
この蒸発を第2室内熱交換器18まで継続させるために
は、第2熱交換器温度センサDC2での検出温度TC2が、
第1熱交換器温度センサDC1での検出温度TC1、すなわ
ち、第1室内熱交換器15での蒸発温度と同等以下であ
ること(実際には、配管流れに伴う圧力損失が生じ、圧
力相当飽和温度が冷媒の流れ方向に沿って次第に低下す
ることから、TC2<TC1であること)が必要である。そ
して、この条件を満たした上で、ガス管温度センサDG
での検出温度TG が第2熱交換器温度センサDC2での蒸
発温度TC2に対し、所定の過熱度で保持されるように、
電動膨張弁10の開度を制御することによって、両室の
冷房運転が行われる。
【0039】一方、例えば、第2室内機17を停止し、
第1室内機14を運転する場合、まず、第2四路切換弁
12は、前記したように図中実線で示す切換位置に設定
されるが、このとき、運転側の第1室内熱交換器15で
の蒸発温度、すなわち、第1熱交換器温度センサDC1
の検出温度TC1に対して、ガス管温度センサDG での検
出温度TG が所定の設定過熱度だけ高くなるように電動
膨張弁10の開度制御を行うのでは、停止側の第2室内
熱交換器18に氷結が生じることがある。
【0040】図2には、第1室内機14を運転し、第2
室内機17を停止して上記のような制御を行ったときの
第1室内熱交換器15(運転側室内熱交換器)から第2
室内熱交換器18(停止側室内熱交換器)を通して流通
する冷媒の温度測定結果の一例を示している。図中、下
段に“□”で示している各点は、第1室内熱交換器15
の入口箇所および前記室内機連絡配管20の箇所、第2
室内熱交換器18の出口箇所での圧力測定結果である。
これらを外挿した直線PL に示すように、第1室内熱交
換器15から第2室内熱交換器18を流通する際の圧力
損失に応じて圧力は次第に低下する。
【0041】一方、図中上段には、上記の“□”で示す
各圧力値で蒸発するとしたときの圧力相当飽和温度を
“△”でそれぞれ示している。これら“△”の各プロッ
ト値を外挿した直線SL によって、上記した圧力変化直
線PL に対応する飽和温度の変化が示される。そして、
図中“●”で示す実測温度は、第1室内熱交換器15の
入口から第2室内熱交換器18の出口に至るまで、この
圧力相当飽和温度の直線SL にほぼ沿った温度状態とな
っている。
【0042】すなわち、この場合には、第2室内熱交換
器18の出口近傍に至るまで蒸発は完了しておらず、圧
力損失によって次第に低下する圧力に対応して、出口近
傍での温度は0℃付近まで低下している。このような運
転状態が継続すると、この停止側での第2室内熱交換器
18に霜付きが生じ氷結する。
【0043】そこで、本実施形態においては、前記第1
開度制御部31において、上記した氷結の発生を抑制す
るために、停止側の室内機に設けられている温度検出セ
ンサを利用して過熱度制御を行う。つまり、図1におい
て停止側の第2室内熱交換器18中央の第2熱交換器温
度センサDC2による温度検出箇所において、この箇所を
流通する冷媒が、所定の過熱度を有する過熱蒸気となる
ように電動膨張弁10の開度を制御するのである。
【0044】なお、このような過熱度制御を行う際、運
転側の第1室内熱交換器15における第1熱交換器温度
センサDC1で検出される温度TC1を基準とし、これに、
第2熱交換器温度センサDC2による検出箇所に至るまで
の圧力損失に応じた圧力相当飽和温度の低下を見込んで
所定の過熱度を設定することも可能であるが、この場合
には、両検出箇所間の配管長が長く、したがって、この
間での実際の圧力損失量が推定値から大きく変動するお
それがあり、充分な制御精度を確保し難い。
【0045】そこで、本実施形態では、第2室内熱交換
器18の入口端に取り付けられている熱交換器間温度セ
ンサDL での検出温度TL を、第1熱交換器温度センサ
C1で検出される温度TC1以下とし、かつ、上記検出温
度TL に対し、第2熱交換器温度センサDC2での検出箇
所で所定の過熱度を有するように制御している。つま
り、TL がTC1以下であることにより、熱交換器間温度
センサDL での取り付け箇所まで蒸発を継続させ、この
箇所での蒸発温度を基準として、第2熱交換器温度セン
サDC2での検出箇所における所定の過熱度を設定してい
る。この場合には、熱交換器間温度センサDL と第2熱
交換器温度センサDC2との間の配管長が短く、したがっ
て、この間の圧力損失の変動量も小さくなるので、精度
の良好な制御状態を維持することができる。
【0046】図3には、このような制御を行った場合に
おける前記同様の温度測定結果の一例を示している。同
図の場合、実測温度が圧力相当飽和温度の直線SL に沿
うのは、停止側の第2室内熱交換器18における入口側
の領域までであり、したがって、この箇所で冷媒の蒸発
は完了し、以降は、圧力相当飽和温度の直線SL に対し
て次第に温度上昇が生じている。そして、この停止側の
第2室内熱交換器18におけるほぼ中央部で、直線SL
上の温度よりも5℃程度高い温度となり、さらに、この
過熱ポイントよりも下流側の各点では、さらに温度が上
昇している。したがって、前記した図2での測定結果に
比し、停止側の第2室内熱交換器18における最低温度
がより高くなり、この結果、この熱交換器18全体をよ
り高い温度状態に保持することができるので、氷結が生
じることが抑制される。
【0047】なお、図1において第2室内機17を運転
し、第1室内機14を停止したときの冷房運転では、第
2四路切換弁13を上記から切換えることによって、室
外熱交換器7での凝縮冷媒が第2室内熱交換器18に流
入して蒸発することになるが、この場合、熱交換器間温
度センサDL での検出温度TL を、第2熱交換器温度セ
ンサDC2で検出される温度TC2以下とし、かつ、上記検
出温度TL に対し、第1熱交換器温度センサDC1で検出
される冷媒温度が所定の過熱度を有するように、電動膨
張弁10の開度制御が行われることになる。
【0048】次に、停止側の室内機での騒音発生を防止
するための前記第2開度制御部32での制御内容につい
て説明する。
【0049】例えば、第1室外機14を運転し、第2室
外機17を停止した状態での冷房運転時において、冷媒
の蒸発が第2室内熱交換器18に流入する前に完了し、
したがって、過熱蒸気となったガス冷媒が第2室内熱交
換器18に高速で流入する際にはガス流速音が発生し
て、停止側の室内快適性を損なう結果となる。そこで、
前記した第2開度制御部32では、このガス流速音の発
生を防止するために、冷媒の蒸発を第2室内熱交換器1
8内まで継続させるように制御する。
【0050】すなわち、まず、第2熱交換器温度センサ
C2での検出温度TC2が、第1熱交換器温度センサDC1
での検出温度TC1以下であること、これによって、第1
室内熱交換器15での蒸発状態を第2室内熱交換器18
内まで継続させた上で、第2熱交換器温度センサDC2
の検出温度TC2に対し、前記ガス管温度センサDG での
検出温度TG が所定の設定過熱度だけ高い状態に保持さ
れるように、電動膨張弁10の開度を制御するのであ
る。
【0051】これにより、停止側室内熱交換器に流入す
るときの冷媒が湿り状態であることが確保され、この結
果、過熱ガスが高速で流入する際に生じる騒音の発生が
抑制され、停止室側の快適性を維持することができる。
【0052】ところで、上記した第2開度制御部32に
よる制御では、ガス管温度センサDG の取り付け部位で
過熱度を付けるものであり、この場合には、第2室内熱
交換器18の出口側まで蒸発が継続する状態も生じ得
る。すなわち、前記した第1開度制御部31による氷結
防止制御と相反するものである。そこで、本実施形態で
は、前記した開度制御切換部33において、第1開度制
御部31と第2開度制御部32との各制御の切換えを行
うようになっており、以下、その手順について、図4を
参照して説明する。
【0053】一方の室内機を停止した冷房運転が開始さ
れると、同図のように、まず、第2開度制御部32によ
る騒音防止制御を開始させ(ステップS1)、次いで、
この制御状態における停止側の熱交換器温度センサDCi
での検出温度TCiを、所定の基準温度TP と比較する
(ステップS2)。TCiがTP よりも高ければ、ステッ
プS2からS1に戻り、したがって、以降も、TCiがT
P よりも高い状態が維持される限り、上記した騒音防止
制御が継続される。
【0054】上記基準温度TP としては、停止側室内熱
交換器内を流通する冷媒の蒸発が出口まで継続したとす
るとき、この室内熱交換器における中央で検出される蒸
発温度と、出口での蒸発温度とについての圧力損失に応
じて見込まれる最大温度差が設定されている。すなわ
ち、熱交換器温度センサDCiでの検出温度TCiが基準温
度TP よりも高い場合には、この室内熱交換器内の蒸発
が出口まで継続したときでも、出口での蒸発温度(TCi
−TP )は0℃よりも高く、したがって、この停止側室
内熱交換器の全体が0℃よりも高い温度に保持されるの
で、この運転状態を継続しても氷結を生じない。
【0055】一方、検出温度TCiが基準温度TP 以下の
ときには、この室内熱交換器内の蒸発が出口まで継続し
たときに出口での温度が0℃以下になるおそれが生じ、
このような温度状態であることが前記ステップS2で判
別されると、このステップS2からS3に移行し、第1
開度制御部31による前記した氷結防止制御に切換え
て、この制御を運転が停止されるまで継続する。
【0056】これにより、停止側の熱交換器温度センサ
Ciの取り付け位置で所定の過熱度を付ける制御に切換
わり、この停止側室内熱交換器全体の温度の上昇を生じ
させた運転状態となって、氷結の発生が抑制される。
【0057】以上にこの発明の具体的な実施形態につい
て説明したが、この発明は上記形態に限定されるもので
はなく、この発明の範囲内で種々変更して実施すること
ができる。例えば上記では、第1開度制御部31による
氷結防止制御において、停止側室内熱交換器への熱交換
器温度センサの取り付け部位で過熱度を付ける制御構成
としたが、例えば第1室内機14を運転、第2室内機1
7を停止した状態の場合に、第1熱交換器温度センサD
C1での検出温度(蒸発温度)TC1に対して熱交換器間温
度センサDL での温度検出部位で冷媒温度が所定の過熱
度を有するように、すなわち、熱交換器間温度センサD
L での取り付け部位で過熱度を付けるような制御構成と
することも可能である。
【0058】この場合には、停止側の第2室内熱交換器
18には、その入口で過熱蒸気となった冷媒が流入し、
したがって、この第2室内熱交換器18の全体的な温度
状態をより高くすることができるので、氷結が生じるこ
とをより確実に抑えることができる。
【0059】一方、上記実施形態では、第2開度制御部
32による騒音防止制御において、停止側室内熱交換器
への熱交換器温度センサの取り付け部位で検出される蒸
発温度を基準として、ガス管温度センサDG での温度検
出部位で所定の過熱度を付けるような制御構成とした
が、運転側室内熱交換器から停止側室内熱交換器へと至
る間での圧力損失に伴う蒸発温度の低下が小さいとき
や、変動が少ない場合には、停止側室内熱交換器での検
出温度を運転側室内熱交換器での検出温度以下とする条
件はそのままで、運転側室内熱交換器で検出される蒸発
温度を基準として、ガス管温度センサDG での温度検出
箇所で所定の過熱度を付けるように構成することも可能
である。
【0060】また、上記実施形態では、冷房運転の開始
時に、第2開度制御部32による騒音防止制御を行い、
この結果、停止側室内熱交換器の温度が所定の温度以下
になるときに、第1開度制御部31による氷結防止制御
に切換える開度制御切換部33を設けて構成した例を示
したが、例えば、第1開度制御部31による制御中に、
運転側室内熱交換器での蒸発温度から、停止側室内熱交
換器出口に至るまでの圧力損失に伴う蒸発温度の低下分
を推定し、この推定した出口箇所での蒸発温度が0℃を
超えるときには第2開度制御部32による制御に適宜切
換えるような切換手段等をさらに設けて構成することも
可能である。
【0061】また、上記実施形態においては、室外機7
に第1室内機14と第2室内機17との2台の室内機を
直列に接続した構成を挙げたが、これら2台の室内機の
間に、運転/停止がこれら2台の室内機のいずれかに従
属するような他の室内機をさらに設けて、3台以上の複
数の室内機を直列に接続した構成とすることも可能であ
る。この場合に、運転/停止が互いに同一となる室内機
群を第1室内機、或いは第2室内機とみなして本発明を
適用することができる。また、本発明は、複数の接続ポ
ートを備えるマルチ形空気調和機用の室外機における各
接続ポートに、それぞれ複数の室内機を直列に接続させ
た構成の空気調和機にも適用することが可能である。
【0062】
【発明の効果】以上の説明のように、この発明の請求項
1の空気調和機においては、室外機に直列に接続された
第1室内機と第2室内機とのうちの一方が停止状態のと
きに、運転側の室内機から停止側の室内機へと冷媒を流
通させる冷媒流通切換手段を設けているので、圧縮機か
らの吐出冷媒が運転側の室内機へと供給されるまでのヒ
ートロスを極力小さなものとすることができ、したがっ
て、より効率的な運転状態を維持することができる。
【0063】請求項2の空気調和機においては、両室内
機の一方を停止した状態での冷房運転時、停止側の室内
熱交換器の出口に至る前の温度検出箇所において所定の
過熱度を有する過熱蒸気となるように第1開度制御手段
によって制御するので、停止側室内熱交換器の温度低下
の度合いが抑えられ、この結果、氷結の発生が抑制され
る。
【0064】請求項3の空気調和機においては、上記第
1開度制御手段により、運転側の室内熱交換器を通過し
た後の冷媒を停止側の室内熱交換器に流入させる配管中
での冷媒の蒸発温度を検出し、これに対し、停止側の室
内熱交換器内で所定の過熱度を有する過熱蒸気となるよ
うに制御するので、基準となる蒸発温度の測定箇所から
所定の過熱度を付与するまでの配管長が短くなり、この
間の圧力損失の変動量も小さくなるので、精度の良好な
安定した制御状態を維持することができる。
【0065】請求項4の空気調和機においては、両室内
機の一方を停止した状態での冷房運転時、停止側の室内
熱交換器内に至るまで蒸発状態を継続させ、停止側の室
内熱交換器を通過後に所定の過熱度を有する過熱蒸気と
なるように第2開度制御手段32によって制御するの
で、過熱蒸気となったガス冷媒が停止側の室内熱交換器
に高速で流入する際のガス流速音の発生が防止され、停
止側の空調快適性の低下が抑制される。
【0066】請求項5の空気調和機は、上記第2開度制
御手段32により、停止側の室内熱交換器内における蒸
発温度を検出し、これに対して所定の過熱度を有する過
熱蒸気となるように制御するので、この場合も、基準と
なる蒸発温度の測定箇所から所定の過熱度を付与するま
での配管長さが短くなり、この間の圧力損失の変動量が
小さくなるので、精度の良好な安定した制御状態を維持
することができる。
【0067】請求項6の空気調和機は、上記した第2開
度制御手段による制御で停止側の室内熱交換器の温度が
所定の温度以下になるときに、第2開度制御手段による
制御から第1開度制御手段による制御に切換える開度制
御切換手段を設けているので、ガス流速音による快適性
の低下を必要最小限に抑え、かつ、氷結の発生を抑制す
るための制御をより的確に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における空気調和機の構成
を示すもので、制御ブロック図を付記した冷媒回路図で
ある。
【図2】上記空気調和機における冷房運転で、圧縮機の
吸込ガス管の部位で過熱度を付けるように制御したとき
の室内熱交換器での冷媒圧力および冷媒温度の測定結果
を示すグラフである。
【図3】上記空気調和機における冷房運転で、停止側の
室内熱交換器の部位で過熱度を付けるように制御したと
きの室内熱交換器での冷媒圧力および冷媒温度の測定結
果を示すグラフである。
【図4】上記空気調和機の過熱度制御装置における開度
制御切換部での制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 室外機 2 圧縮機 7 室外熱交換器 10 電動膨張弁 11 液管 13 第2四路切換弁(冷媒流通切換手段) 14 第1室内機 15 第1室内熱交換器 17 第2室内機 18 第2室内熱交換器 30 過熱度制御装置 31 第1開度制御部(第1開度制御手段) 32 第2開度制御部(第2開度制御手段) 33 開度制御切換部(開度制御切換手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 5/04 F24F 11/02 102 F25B 13/00 104

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(2)と室外熱交換器(7)とが
    内装された室外機(1)に、それぞれ室内熱交換器(1
    5)(18)が内装された第1室内機(14)と第2室
    内機(17)とを直列に接続して成る空気調和機であっ
    て、両室内機(14)(17)の一方が停止状態のと
    き、運転側の室内機から停止側の室内機へと冷媒が流通
    するように、冷媒の流通方向を両室内機の運転停止状態
    に応じて切換える冷媒流通切換手段(13)を設けてい
    ることを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 室外熱交換器(7)に接続した液管(1
    1)に電動膨張弁(10)を介設する一方、両室内機
    (14)(17)の一方を停止した状態での冷房運転
    時、運転側の室内熱交換器を通過した冷媒が、停止側の
    室内熱交換器の出口に至る前の温度検出箇所において所
    定の過熱度を有する過熱蒸気となるように、上記電動膨
    張弁(10)の開度を制御する第1開度制御手段(3
    1)を設けていることを特徴とする請求項1の空気調和
    機。
  3. 【請求項3】 運転側の室内熱交換器を通過した冷媒を
    停止側の室内熱交換器に流入させる配管中での冷媒温度
    を運転側の室内熱交換器内の冷媒温度以下とし、かつ、
    上記配管中での冷媒温度に対し、停止側の室内熱交換器
    内で所定の過熱度を有する過熱蒸気となるように、上記
    第1開度制御手段(31)による制御が行われることを
    特徴とする請求項2の空気調和機。
  4. 【請求項4】 室外熱交換器(7)に接続した液管(1
    1)に電動膨張弁(10)を介設する一方、両室内機
    (14)(17)の一方を停止した状態での冷房運転
    時、停止側の室内熱交換器内における冷媒温度を運転側
    の室内熱交換器内での冷媒温度以下とし、かつ、停止側
    の室内熱交換器を通過後の温度検出箇所において所定の
    過熱度を有する過熱蒸気となるように、上記電動膨張弁
    (10)の開度を制御する第2開度制御手段(32)を
    設けていることを特徴とする請求項1の空気調和機。
  5. 【請求項5】 停止側の室内熱交換器内における冷媒温
    度に対し、この停止側の室内熱交換器を通過後に所定の
    過熱度を有する過熱蒸気となるように、上記第2開度制
    御手段(32)による制御が行われることを特徴とする
    請求項4の空気調和機。
  6. 【請求項6】 室外熱交換器(7)に接続した液管(1
    1)に電動膨張弁(10)を介設する一方、両室内機
    (14)(17)の一方を停止した状態での冷房運転
    時、運転側の室内熱交換器を通過した冷媒が停止側の室
    内熱交換器の出口に至る前の温度検出箇所において所定
    の過熱度を有する過熱蒸気となるように上記電動膨張弁
    (10)の開度を制御する第1開度制御手段(31)
    と、停止側の室内熱交換器内における冷媒温度を運転側
    の室内熱交換器内での冷媒温度以下とし、かつ、停止側
    の室内熱交換器を通過後の温度検出箇所において所定の
    過熱度を有する過熱蒸気となるように上記電動膨張弁
    (10)の開度を制御する第2開度制御手段(32)
    と、第2開度制御手段(32)による制御で停止側の室
    内熱交換器内の冷媒温度が所定の温度以下になるとき
    に、第2開度制御手段(32)による制御から第1開度
    制御手段(31)による制御に切換える開度制御切換手
    段(33)とを設けていることを特徴とする請求項1の
    空気調和機。
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