JP2001088761A - エアークリーナー装置 - Google Patents
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Abstract
部を効率的に形成する。 【手段】エーアクリーナ15の下方にエーアクリーナケ
ース20の底部と一体のツールボックス30を形成し、
さらにツールボックス30の下方に小物入れ31を一体
に形成する。ツールボックス30と小物入れ31は互い
に逆向きに開口し、小物入れ31は側面視略三角形状で
かつ底部を斜めに配置し、U字型ロック装置43をコン
パクトに収納可能とする。
Description
適用されるエーアクリーナケースに物入れを一体化した
ものに関する。
り、一例として実開昭60−170289号には、自動
2輪車のエーアクリーナ下部にバッテリボックスを一体
化したものが示されている。
はスクーター型車両を除き、一般に物入れとして標準的
に装備されているものはツールボックス程度である。し
かしツールボックスの他に種々の物品、例えば車両のロ
ック装置等を収納するための他の物品収納部が必要とな
る場合が少なくない。そこで、仮にこの他の物品収納部
をエーアクリーナのツールボックスと別に形成して他の
場所に配置するとすれば、物品点数が増大するととも
に、このような他の物品収納部のための配置スペースを
確保するために車体レイアウト上の制約が多くなる。本
願発明は係る問題点の解決を目的とする。
本願発明のエーアクリーナ装置に係る第1の発明は、エ
ーアクリーナケースの下部にツールボックスを一体化し
た自動2輪車のエーアクリーナにおいて、ツールボック
スと上下方向に重なる他の物品収納部を設けたことを特
徴とする。第2の発明は、上記第1の発明において、エ
ーアクリーナケースと前記他の物品収納部を一体に形成
したことを特徴とする。第3の発明は上記第1の発明に
おいて、前記他の物品収納部に車両のロック装置を収納
可能にしたことを特徴とする。第4の発明は上記第3の
発明において、上記車両のロック装置がU字型ロック装
置であることを特徴とする。
アクリーナにツールボックスのみならず他の物品収納部
を備えたので、エーアクリーナに集中して各種の収納部
を形成でき、かつエーアクリーナ下方空間を有効利用で
きる。
ーアクリーナケースと一体に形成したので、他の物品収
納部とツールボックスをすべて一体にできるので、物品
点数を削減でき、他の物品収納部を他の場所へ設ける場
合の車体レイアウト上における問題を解消する。
両のロック装置を収納したので、このような比較的場所
をとって不使用時に最適な保管場所を得にくい車両のロ
ック装置を適切に保管できる。
U字型ロック装置としたので、他の物品収納部をエーア
クリーナの下方に大型のU字型ロック装置を保管する場
所を確保できる。
説明する。図1及至図6は第一実施例に係り、図1はエ
ーアクリーナの縦断面図(図3の1−1線相当)、図2
はこのエーアクリーナが適用された自動2輪車の側面
図、図3はエーアクリーナの側面図、図4はその一部切
り欠き平面図、図5は左サイドカバー16の側面図、図
6はその平面図である。
プレス成形等により形成された車体フレーム1を備え、
その前端上部のヘッドパイプ2から前後方向へ延びるメ
イン部3、ヘッドパイプ2から斜め下がりに後方へ延び
るフロンダウン部4、中央を上下方向へ延びるセンター
部5、メイン部3の後端部から後方へ延びるシートレー
ル部6、このシートレール部6とセンター部5を斜めに
結ぶリヤ部7を一体に備えている。
の上部が回動自在に支持され下端に支持された前輪9を
ハンドル10により操舵する。メイン部3上には燃料タ
ンク11が支持され、シートレール部6上にはシート1
2が支持されるとともに、メイン部3の下方にはエンジ
ン13が車体フレーム1に支持され、そのシリンダ部1
3a後方に気化器14が配設されている。
は、センター部5、シートレール部6及びリヤ部7の間
に形成された略三角形の空間内に配置され、その側方は
車体左側のサイドカバー16で覆われている。後輪17
は、前端をセンター部5へ揺動自在に支持されたリヤア
ーム18の後端に支持され、リヤクッション19に懸架
されている。
図1,3及び図4に示すように、エーアクリーナ15
は、エーアクリーナケース20とカバー21により形成
される密閉空間内を平面視で前後方向において前側が車
体側方へ開くように斜め配置されたフィルタ22により
ダーティルーム23とクリーンルーム24に区画する。
り、後方から外気を吸入する。吸入ダクト25はエーア
クリーナケース20の背面中央から車体右側へ延びて前
方へ屈曲し、フィルタ22の後端近傍におけるダーティ
ルーム23の後部へ接続している。クリーンルーム24
の清浄空気はカバー21前面中央より前方へ延びるコン
チューブ26から気化器14へ供給される。
ケース20の車体左側面にはバッテリホルダ27が側面
視で上方へ開放された略コ字状のリブ状をなして一体に
側方へ突出形成され、ここにバッテリ28が支持されて
いる。
47を収納するツールボックス30及び本願発明におけ
る他の物品収納部の一例である小物入れ31が上下に重
なって一体に形成されている。ツールボックス30は車
体左側へ開放されて、開口部を着脱自在にフタ32で閉
じられ、その底部並び小物入れ31の天井部に相当する
隔壁33は車体左側へ向かって斜めに傾斜している。
れる筒状の空間をなし、下部カバー34によって覆わ
れ、この下部カバー34と一体に形成されている小物入
れ31の開口部形状と一致する筒状突出部35を、開口
部周囲へ嵌合するようになっている。
カバー36の下部内側へ重なり、小物入れ31の側方並
びにカバー21の下部から垂下するドレン29の側方ま
でを覆う。カバー21の側方は車体右側のサイドカバー
36で覆われている。
ぞれ逆向きに開口し、かつ斜めの隔壁33により、開口
側へ向かって空間が拡大し、それぞれの間口が大きくな
るように形成されている。
31を逆向きに傾斜させると、これらを形成するための
左右逆方向へ抜く抜き型をそれぞれ逆向きのテーパー状
にすることで容易に形成できる。また、ツールボックス
30の開口側と小物入れ31の底部37の間に段部空間
が形成され、ここにチェーン39の上部側が配設されて
いる(図1)。
し(図3)、間口の広い部分40を下方とし、間口の狭
い部分41を上方にして底部42を斜めになるように形
成してある。この小物入れ31内に車両のロック装置の
一例である公知のU字型ロック装置43が収納されてい
る。U字型ロック装置43は、丸棒状で太いロック部4
4と、開口の狭い部分41より細い径でU字型をなす掛
け金45を備え、キー46で開閉するようになってい
る。
還元室、図3中の符号51はブローバイガス還元チュー
ブ、52,53及び54はサイドカバー16の取付部で
ある。図5に示すように、サイドカバー16は上下方向
において、上部を前後2ヶ所(52,53)、下部を1
ヶ所(54)で車体及び車体フレーム1へ取付けてい
る。このうち下部の取付部54はキーロックにより車体
フレーム1へ取付けられている。
は、車体内方へ突出する略矢形の突起であり、車体フレ
ーム側の取付穴へ差し込みで係合する。上部後方の取付
部53は車体内方へ突出する舌片状をなし、ここに形成
された穴に、車体側から突出する突起55(図5参照)
を差し込むことにより係合する。また、サイドカバー1
6の前端部上方には気化器14(図2)の気化器カバー
部56が設けられ、その前面にはスリット状の開口57
が形成されている。
び図3に示すように、ツールボックス30と上下方向重
なる小物入れ31を設けたので、ツールボックス30へ
収納するツール以外の各種物品を収納することができ
る。
ックス30下方のこれまで利用されない空間を活用で
き、他の場所へ設ける場合は、車体全体のデザインに影
響し、配設スペースを確保するためのレイアウトが難し
く、かつ別部品とすることにより部品点数が増大してコ
スト高になる等の問題を生じるが、本実施例によれば、
このような問題を解決できる。
で、大型で不使用時に収納に困ることの多いU字型ロッ
ク装置43を収納することができる。この場合、図1に
示すようにU字型ロック装置43におけるロック部44
の長さ方向を車幅方向へ向け、底部42に合わせて掛け
金45を斜めにして挿入する。
とにより太いロック部44を収納でき、かつ細い掛け金
45は斜めにして先端側を間口の狭い部分41へ収納で
き、無駄な空間を形成せずにU字型ロック装置43を収
納できる。しかも、底部42が斜めであることにより、
小物入れ31をU字型ロック装置43の収納に必要十分
な容量に止めることができ、エーアクリーナケース20
下方への突出量を少なくし、比較的限られたツールボッ
クス30下方の空間内へ小物入れ31を効率的に形成で
きる。
を逆向きに開口させ、かつ隔壁33を斜めにすることに
より、エーアクリーナケース20の成形と同時にツール
ボックス30と小物入れ31を抜き型を用いて容易に成
形できる。
奥行き方向の底壁37の側方にチェーン配設空間38を
形成したので、ツールボックス30及び小物入れ31を
チェーン39の配設スペースぎりぎりまで形成でき、そ
れぞれの容量を大きくできる。
説明する。なお、前実施例と共通機能部分については共
通符号を用いる。この実施例では、ツールボックス30
と小物入れ31を同一方向へ開口させている点が相違
し、それぞれは同一方向からテーパー状の抜き型により
成形することにより、間口が広く奥行き狭い空間として
形成され、隔壁33の肉厚はこれらの開口側が薄く奥行
き側へ次第に厚くなっている。
1の各開口部は共通のリッド60で覆われ、ツールボッ
クス30と小物入れ31の境界部分は薄肉の樹脂ヒンジ
部61とし、これを挟んで上方をツール部62、下方を
ボックス部63としている。エーアクリーナ15の右側
を覆うサイドカバー36の下部は、このヒンジ部61近
くまで延びており、ツール部62の外方を覆っている。
には、サイドカバー36を取り去ってからリッド60を
外す必要があり、盗難防止となる。但し、小物入れ31
を開けるだけならばボックス部63部分をヒンジ部61
から開閉させることができるので、サイドカバー36を
取り去らずに小物入れ31を利用でき、操作性に優れた
ものになる。その他の部分は、前実施例と同様構造かつ
同効である。
れず、種々に応用や変形が可能であり、例えば、ツール
ボックス30と小物入れ31の位置関係を上下逆にする
こともできる。
1−1線断面図
平面図
ーアクリーナケース、30:ツールボックス、31:小
物入れ、32:フタ、33:隔壁、34:下部カバー、
35:筒状突出部、36:サイドカバー、43:U字型
ロック装置(車両のロック装置)
Claims (4)
- 【請求項1】 エーアクリーナケースの下部にツールボ
ックスを一体化した自動2輪車のエーアクリーナにおい
て、ツールボックスと上下方向に重なる他の物品収納部
を設けたことを特徴とするエーアクリーナ装置。 - 【請求項2】 エーアクリーナケースと前記他の物品収
納部を一体に形成したことを特徴とする請求項1に記載
したエーアクリーナ装置。 - 【請求項3】 前記他の物品収納部に車両のロック装置
を収納可能にしたことを特徴とする請求項1に記載した
エーアクリーナ装置。 - 【請求項4】 上記車両のロック装置がU字型ロック装
置であることを特徴とする請求項3に記載したエーアク
リーナ装置。
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