JP2010001843A - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数の増加を抑え、他の部品に影響を与えないようにするとともにエアクリーナに適した配置場所が考慮された2次空気供給装置を備える鞍乗り型車両を提供する。
【解決手段】エンジンの吸気負圧を利用して開閉される2次空気制御弁と、この2次空気制御弁の上流に、エンジンに供給される空気を浄化するエアクリーナとは別に配置される2次空気供給用エアクリーナ111とからなり、エンジンの排気ガス流路途中に外部の空気を導入して排気ガス中の未燃焼成分を燃焼させる2次空気供給装置を備える鞍乗り型車両において、バッテリ131を保持するバッテリケース121に2次空気供給用エアクリーナ111を一体に設けた。
【選択図】図5

Description

本発明は鞍乗り型車両の改良に関するものである。
従来の鞍乗り型車両として、エンジンの吸気系に設けられるエアクリーナとは別に2次空気供給装置用の第2エアクリーナが設けられたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3427824号公報
特許文献1の図2によれば、エンジンのシリンダ17に排気マフラ25が接続され、この排気マフラ25に順に、分岐パイプ27、下流側二次空気導入管28、逆止弁29、上流側二次空気導入管31が接続され、この上流側二次空気導入管31の端部にエアクリーナ30が接続されている。エアクリーナ30は着座シート10の後部の下方で且つ後輪16の上方に配置されている。
上記のように、エンジンの吸気系のエアクリーナとは別に二次空気導入用のエアクリーナ30を設けることで、エンジンの吸気系のエアクリーナの大型化は避けられるが、エアクリーナ30によって部品数が増加する。
また、エアクリーナ30は、後輪16の上方に配置されるため、例えば、後輪16の上方への移動に影響を与えないように配置場所を考慮する必要がある。更に、エアクリーナ30は、雨水や土埃などを被りにくい場所に配置するのが望ましい。
本発明の目的は、部品点数の増加を抑え、エアクリーナに適した配置場所が考慮された2次空気供給装置を備える鞍乗り型車両を提供することにある。
請求項1に係る発明は、エンジンの吸気負圧を利用して開閉される2次空気制御弁と、この2次空気制御弁の上流に、エンジンに供給される空気を浄化する第1エアクリーナとは別に配置される第2エアクリーナとからなり、エンジンの排気ガス流路途中に外部の空気を導入して排気ガス中の未燃焼成分を燃焼させる2次空気供給装置を備える鞍乗り型車両において、電装品を保持する電装品保持部材に第2エアクリーナを一体に設けたことを特徴とする。
作用として、第2エアクリーナが電装品保持部材に一体に設けられることで、従来のような第1エアクリーナとは別に設けられた第2エアクリーナが不要になり、部品点数が少なくなる。
更に、バッテリが収納される電装品保持部材の周辺は、雨水や土埃等が侵入しにくい箇所であるため、第2エアクリーナを配置するのに都合がよい。
請求項2に係る発明は、電装品保持部材が、一側面に開口部を有してバッテリを収納するバッテリ収納部と、同じく一側面に開口部を有する第2エアクリーナ部と、バッテリ収納部と協働してバッテリを着脱自在に保持するためにバッテリ収納部の開口部に設けられたバッテリカバーとを備え、第2エアクリーナが、第2エアクリーナ部と、この第2エアクリーナ部の開口部を着脱自在に塞ぐ第2エアクリーナカバーとから構成されることを特徴とする。
作用として、バッテリカバーを開閉してバッテリの出し入れやメンテナンスを行ったり、第2エアクリーナカバーを開閉して第2エアクリーナ内のエアクリーナエレメントのメンテナンスを行ったりする作業が車両の同一の側方から出来る。
また、バッテリ収納部及び第2エアクリーナ部のそれぞれの開口が電装品保持部材の同じ側に設けられるため、電装品保持部材を型で成形する場合に、電装品保持部材の型抜きが容易になる。
請求項3に係る発明は、バッテリ収納部及び第2エアクリーナ部のそれぞれの長手方向が、共に車幅方向に沿うように配置されることを特徴とする。
作用として、バッテリ収納部を車幅方向に沿うように形成した場合に、バッテリ収納部は、比較的大きなバッテリを収納するために車幅方向に空間を確保することになるが、第2エアクリーナ部の長手方向をバッテリ収納部と同様に車幅方向に沿うように配置すれば、車幅方向に確保される空間を利用し第2エアクリーナ部の容量も大きく出来るとともに、第2エアクリーナ部の容量を大きくしても、エアクリーナケースの車両前後方向の幅は小さく抑えられる。
請求項4に係る発明は、第2エアクリーナカバーが、側面に2次空気を取り出す取出し口を備え、この取出し口が、その側面に沿って延びることを特徴とする。
作用として、第2エアクリーナの2次空気取出し口には、エンジンの排気ガス流路途中に外部の空気を導入するための配管が第2エアクリーナカバーの上記側面に沿って接続され、上記配管の第2エアクリーナカバーの側方への突出量が抑えられる。
請求項5に係る発明は、2次エアクリーナでは、車幅方向の一側に第2エアクリーナカバーが設けられ、他側に第2エアクリーナ部への空気取入れ口が設けられ、この空気取入れ口が、第2エアクリーナ部の突出端より車体内方に設けられることを特徴とする。
作用として、車幅方向の他側に設けられた空気取り入れ口は、車幅方向の他側に突出する第2エアクリーナ部の突出端よりも側方に突出しないため、電装品保持部材の車幅方向の寸法が抑えられる。
請求項6に係る発明は、電装品保持部材が、シート下方に設けられた燃料タンクの下方に配置されることを特徴とする。
作用として、電装品保持部材に収納される重量物であるバッテリが車両の低い位置に配置され、車両の重心が低くなる。
請求項7に係る発明は、電装品保持部材が、メインフレームと、シートを支持するシートレールと、このシートレールを補強するサブフレームとで形成される側面視三角形状の空間に配置されることを特徴とする。
作用として、車両に飛び石があった場合に、メインフレーム、シートレール、サブフレームが飛び石を遮り、電装品保持部材が保護される。
請求項8に係る発明は、三角形状の空間が、逆三角形状を成し、三角形の最も低位置の頂点の上方にバッテリが配置され、他の2つの頂点のうち一方の頂点に寄せて第2エアクリーナ部が配置されるとともに、第2エアクリーナ部が、メインフレーム、シートレール及びサブフレームのうちの2部材に沿う三角形状に形成されていることを特徴とする。
三角形の最も低位置の頂点の上方は、上下に大きな高さのある空間であり、この空間に大きなバッテリが配置される。また、バッテリが配置されて残ったバッテリの前後の空間の一方に、三角形状の第2エアクリーナ部が形成される。
請求項1に係る発明では、電装品を保持する電装品保持部材に第2エアクリーナを一体に設けたので、独立した第2エアクリーナを設けた場合に比べて、部品点数を削減することができる。
更に、バッテリが配置されている周辺は、雨水や土埃等が侵入しにくい箇所であるため、このような箇所に第2エアクリーナを配置することで、第2エアクリーナ内に設けられるエアクリーナエレメントが目詰まりしにくくし、エアクリーナエレメントの寿命を延ばすことができ、メンテナンス回数を減らすことができる。
請求項2に係る発明では、電装品保持部材が、バッテリを収納するバッテリ収納部と、このバッテリ収納部と協働してバッテリを着脱自在に保持するバッテリカバーと、第2エアクリーナを形成する第2エアクリーナ部とを備え、第2エアクリーナが、第2エアクリーナ部と、この第2エアクリーナ部の開口を着脱自在に塞ぐ第2エアクリーナカバーとからなり、バッテリカバーと第2エアクリーナカバーとが、電装品保持部材の同じ側面に設けられるので、バッテリカバー、第2エアクリーナカバーの取付け、取外し、バッテリやエアクリーナエレメントなどのメンテナンス作業を同じ側面から行うことができ、作業を効率良く行うことができる。
また、バッテリ収納部の開口部と第2エアクリーナ部の開口部とが同じ方向を向いているので、電装品保持部材成形時の型抜きが容易になり、生産性を向上させることができる。
請求項3に係る発明では、バッテリ収納部及び第2エアクリーナ部のそれぞれの長手方向が、共に車幅方向に沿うように配置されるので、バッテリを収納するために確保した車幅方向の空間を利用して第2エアクリーナ部の容量を大きく確保することができる。また、第2エアクリーナ部の容量が大きくなってもバッテリ収納部の長手方向と直交する車両前後方向での第2エアクリーナ部の幅を小さくすることができ、車両の全長を短くすることが可能になる。
請求項4に係る発明では、第2エアクリーナカバーが、側面に2次空気を取り出す取出し口を備え、この取出し口が、その側面に沿って延びるので、取出し口及びこの取出し口に接続される配管の車体側方への突出量を小さくすることができ、車幅が大きくなるのを防ぐことができる。
請求項5に係る発明では、2次エアクリーナでは、車幅方向の一側に第2エアクリーナカバーが設けられ、他側に第2エアクリーナ部への空気取入れ口が設けられ、この空気取入れ口が、第2エアクリーナ部の突出端より車体内方に設けられるので、空気取入れ口が第2エアクリーナ部の突出端よりも車幅方向に突出するのを防ぐことができ、車幅を小さくすることができる。
請求項6に係る発明では、電装品保持部材が、シート下方に設けられた燃料タンクの下方に配置されるので、重量物であるバッテリが低い位置に設けられ、車両の重心を低くすることができる。
請求項7に係る発明では、電装品保持部材が、メインフレームと、シートを支持するシートレールと、このシートレールを補強するサブフレームとで形成される側面視三角形状の空間に配置されるので、メインフレーム、シートレール、サブフレームによって電装品
保持部材を飛び石等から保護することができる。
請求項8に係る発明では、三角形状の空間が、逆三角形状を成し、三角形の最も低位置の頂点の上方にバッテリが配置され、他の2つの頂点のうち一方の頂点に寄せて第2エアクリーナ部が配置されるとともに、第2エアクリーナ部が、メインフレーム、シートレール及びサブフレームのうちの2部材に沿う三角形状に形成されているので、三角形の最も低位置の頂点の上方に大型のバッテリを配置することができ、最も低位置の頂点の他の頂点付近の空間を利用して第2エアクリーナ部を配置することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る鞍乗り型車両の側面図であり、鞍乗り型車両としての自動二輪車10は、骨格となる車体フレーム11が、前端に設けられたヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12から後方斜め下方に延びるメインフレーム13と、このメインフレーム13の後端に取付けられたピボットプレート14と、メインフレーム13の途中から後方斜め上方に延びる左右一対のシートレール16,17(手前側の符号16のみ示す。)と、メインフレーム13の後端及びシートレール16,17のそれぞれを連結する左右一対のサブフレーム18,19(手前側の符号18のみ示す。)とから構成され、ヘッドパイプ12にフロントフォーク21が操舵自在に取付けられ、メインフレーム13及びピボットプレート14にエンジン22が取付けられ、ピボットプレート14にピボット軸23を介してスイング自在にスイングアーム24が取付けられ、シートレール16,17に燃料タンク26が取付けられている。
フロントフォーク21は、その上部を構成するステアリングステム31にバーハンドル32が取付けられ、下端に前輪33が取付けられている。
エンジン22は、後部に一体的に変速機34が設けられて前後に長くほぼ水平に配置され、クランクケース36にシリンダブロック37が取付けられ、このシリンダブロック37にシリンダヘッド38が取付けられた駆動源である。
シリンダヘッド38の上部には吸気装置41が取付けられ、シリンダヘッド38の下部には排気装置42が取付けられている。
吸気装置41は、シリンダヘッド38に吸気管44を介して接続されたキャブレタ46と、このキャブレタ46にコネクティングチューブ45を介して接続されたエアクリーナ47とからなり、キャブレタ46に後で詳述する蒸発燃料処理装置50が接続されている。
排気装置42は、シリンダヘッド38に取付けられた排気管51と、この排気管51の後端に接続されたマフラ52とからなり、排気管51に後で詳述する2次空気供給装置53が接続されている。
変速機34は、クランクケース36の側面から出力軸54が突出し、この出力軸54にドライブスプロケット56が取付けられている。
スイングアーム24は、後端に後輪58が取付けられている。
後輪58には一体的にドリブンスプロケット61が設けられ、ドライブスプロケット56とドリブンスプロケット61とにチェーン62が掛けられている。
スイングアーム24の後端と、シートレール16,17にそれぞれ設けられたブラケット64,66(手前側の符号64のみ示す。)とにはリヤクッションユニット67,67(手前側の符号67のみ示す。)が渡されて取付けられている。
ここで、符号71はハンドルカバー、72はフロントカバー、73はフロントフェンダ、74はレッグシールド、76はシート、77はボディカバー、78はテールランプ、81はリヤフェンダ、82はメインスタンドである。
図2は本発明に係る蒸発燃料処理装置を示す側面図であり、燃料タンク26とキャブレタ46との間に、燃料タンク26内の燃料が蒸発して出来た蒸発燃料を吸気装置41のキャブレタ46に吸入させる蒸発燃料処理装置50が設けられている。
蒸発燃料処理装置50は、燃料タンク26内に存在する蒸発燃料の成分であるHC(炭化水素)をエンジンの吸気負圧により吸気系に混合気とともに吸入して燃焼させるシステムであり、燃料タンク26内の上部に設けられた気液セパレータ89と、この気液セパレータ89に一端が接続された上流側排出管90と、この上流側排出管90の他端に一端が接続された下流側排出管91と、この下流側排出管91の他端に接続されたキャニスタ92と、このキャニスタ92に一端が接続された第1パージ配管93と、この第1パージ配管93の他端に接続されたパージ制御弁94と、このパージ制御弁94に一端が接続されるとともに他端がキャブレタ46、詳しくは、キャブレタ46を構成するキャブレタボディ96の側面に接続された第2パージ配管97と、キャニスタ92に導入される新気を浄化するキャニスタ用エアクリーナ101と、このキャニスタ用エアクリーナ101及びキャニスタ92のそれぞれを接続する新気導入管102と、キャニスタ92内と外部とを連通させるためにキャニスタ92から下方に延びて下端が大気に開放された外部連通管103とからなる。
上記した気液セパレータ89は、燃料タンク26内に燃料が上限まで注油されたとき(いわゆる、満タン時)でも上流側排出管90及び下流側排出管91による蒸発燃料の排出を可能にするものである。詳細構造は後述する。
キャニスタ92は、蒸発燃料を一時的に吸着させる活性炭が充填された容器である。
第1バージ配管93及び第2パージ配管97は、パージ配管98を構成する部品であり、上記したパージ制御弁94は、弁の開弁方向が車両の前後方向となるようにパージ配管98の途中に設けられている。
パージ制御弁94は、一度に多量の蒸発燃料がキャブレタ46内に吸入されて混合気の空燃比が大きく変動するのを防ぐために蒸発燃料の吸入量を制御する一方向弁であり、所定値以上の負圧が作用したときにキャニスタ92からキャブレタ46への蒸発燃料の流れを許容し、キャブレタ46からキャニスタ92へのガスの流れを阻止する。
キャニスタ用エアクリーナ101は、エアクリーナ47(図1参照)とは別に後述するバッテリケースに設けられたサブエアクリーナ105の一部を構成するものである。
以上に述べた蒸発燃料処理装置50の作用を次に説明する。
キャニスタ92内に流入した蒸発燃料は、活性炭に一旦吸着される。そして、吸気系の吸気負圧がキャニスタ92に作用したときに、新気導入管102でキャニスタ92内に導入された新気により、蒸発燃料は、活性炭から離脱してキャブレタ46内へ吸入される。
図3(a),(b)は本発明に係る2次空気供給装置を示す説明図である。
(a)は2次空気供給装置53の側面図であり、2次空気供給装置53は、エンジンから排気装置42内に排出される排気ガスを浄化するためのものであり、サブエアクリーナ105に設けられた2次空気供給用エアクリーナ111と、この2次空気供給用エアクリーナ111にゴム製の第1ホース112を介して接続された2次空気制御弁113と、この2次空気制御弁113から排気管51側に延ばされたゴム製で耐熱性を有する第2ホース114と、この第2ホース114に一端が接続されるとともに他端が排気管51の途中に接続された金属製のチューブ116と、2次空気制御弁113及び吸気管44のそれぞれを接続するゴム製の第3ホース117とからなる。
2次空気供給用エアクリーナ111は、キャニスタ用エアクリーナ101(図2参照)と共にサブエアクリーナ105を構成している。
2次空気制御弁113は、吸気装置41の吸気管44から第3ホース117を介して得られる吸気負圧に応じて2次空気供給用エアクリーナ111から排気管51までの2次空気の流路を開閉することで排気管51内に供給される2次空気量を制御する部品である。
以上に述べた2次空気供給装置53の作用を次に説明する。
2次空気制御弁113内に吸気負圧が作用しない、あるいは作用する吸気負圧が小さい場合は、2次空気制御弁113内に設けられた流量調整弁が開状態となる。
排気管51内では、シリンダヘッドに設けられた排気弁の開閉によって正圧と負圧とが繰り返される排気圧力の脈動が生じているが、排気管51内が負圧となったときに、2次空気は、2次空気供給用エアクリーナ111から排気管51に供給される。
また、2次空気制御弁113内に大きな負圧が作用すると、流量調整弁が閉状態となるため、排気管51への2次空気の供給は停止する。
2次空気制御弁113内の出口には、一方向弁であるリード弁が設けられているため、排気管51内が正圧になると、リード弁が閉じ、2次空気制御弁113内への排気ガスが逆流するのを防止することができる。
(b)は2次空気供給装置53の要部平面図であり、2次空気制御弁113は、メインフレーム13の右側に取付けられ、第2ホース114とチューブ116とは、車幅方向で排気管51より内側を通っている。
図4は本発明に係る鞍乗り型車両の左要部側面図であり、図中の矢印(FRONT)は車両前方を示している(以下同じ。)。
鞍乗り型車両10は、メインフレーム13、シートレール16,17(手前側の符号16のみ示す。)及びサブフレーム18,19(手前側の符号18のみ示す。)で囲まれる三角形状(詳しくは、逆三角形状)の空間120にバッテリケース121が配置され、この空間120の上方に、シートレール16,17に前部取付部123及び後部取付部124で取付けられた燃料タンク26が配置され、また、空間120の左側方に、サブフレーム18にキャニスタ用ブラケット126で取付けられたキャニスタ92が前下がりの状態で配置されている。
バッテリケース121は、バッテリが収納されるバッテリ収納部121Aと、前述のサブエアクリーナ105(図2参照)の一部を形成するサブエアクリーナ部121Bとを備え、バッテリ収納部121Aの底壁121a(車幅方向で左側の外壁)にECU(Electronic Con−trol Unit)128が取付けられている。なお121bはサブエアクリーナ部121Bの底壁(車幅方向で左側の外壁)である。
図中の符号129は一端が空気取入れ口121mに接続され、他端が後で詳述する庇部121uの上方に開口する空気取入れ用ゴムホースである。
図5は本発明に係る鞍乗り型車両の右要部側面図であり、バッテリケース121の中央部に設けられたバッテリ収納部121Aにバッテリ131が収納され、バッテリ収納部121Aの前方にサブエアクリーナ105が配置されている。
バッテリ131は、その手前側がバッテリ収納部121Aの開口部を塞ぐバッテリカバー(不図示)で保持される。なお、図中の符号133はサブエアクリーナ105に備えるサブエアクリーナカバーである。
以上の図1、図5に示したように、エンジン22の吸気負圧を利用して開閉される2次空気制御弁113と、この2次空気制御弁113の上流に、エンジン22に供給される空気を浄化する第1エアクリーナとしてのエアクリーナ47とは別に配置される第2エアクリーナとしての2次空気供給用エアクリーナ111とからなり、エンジン22の排気ガス流路途中に外部の空気を導入して排気ガス中の未燃焼成分を燃焼させる2次空気供給装置53を備える鞍乗り型車両10において、電装品としてのバッテリ131を保持する電装品保持部材としてのバッテリケース121に2次空気供給用エアクリーナ111を一体に設けたので、独立した第2エアクリーナを設けた場合に比べて、部品点数を削減することができる。
また、バッテリ131を保持するバッテリケース121に2次空気供給用エアクリーナ111が設けられるから、他の部品の配置の影響を与えにくく、2次空気供給用エアクリーナ111の配置場所を特別に考慮する必要がない。
更に、バッテリ131が配置されている周辺は、雨水や土埃等が侵入しにくい箇所であるため、このような箇所に2次空気供給用エアクリーナ111を配置することで、2次空気供給用エアクリーナ111内に設けられる2次空気供給用エアクリーナエレメント142(図8(c)参照)が目詰まりしにくく、2次空気供給用エアクリーナエレメント142の寿命を延ばすことができ、メンテナンス回数を減らすことができる。
また、バッテリケース121が、シート76下方に設けられた燃料タンク26の下方に配置されるので、重量物であるバッテリ131が低い位置に設けられ、車両の重心を低くすることができる。
更に、図4に示されるように、バッテリケース121が、メインフレーム13と、シート76を支持するシートレール16,17(手前側の符号16のみ示す。)と、これらのシートレール16,17を補強するサブフレーム18,19(手前側の符号18のみ示す。)とで形成される側面視三角形状の空間120に配置されるので、メインフレーム13、シートレール16,17、サブフレーム18,19によってバッテリケース121を飛び石等から保護することができる。
また更に、図4、図5に示されるように、三角形状の空間120が、逆三角形状を成し、三角形の最も低位置の頂点の上方にバッテリ131が配置され、他の2つの頂点のうち一方の頂点(この実施形態では、メインフレーム13とシートレール16,17で形成される頂点)に寄せて2次空気供給用エアクリーナ部121Dが配置されるとともに、2次空気供給用エアクリーナ部121Dが、メインフレーム13、シートレール16,17及びサブフレーム18,19のうちの2部材(この実施形態では、メインフレーム13とシートレール16,17)に沿う三角形状に形成されているので、三角形の最も低位置の頂点の上方に大型のバッテリ131を配置することができ、最も低位置の頂点の他の頂点付近の空間を利用して2次空気供給用エアクリーナ部121Dを配置し空間を有効に利用することができる。
図6は本発明に係るバッテリケースを示す第1右側面図であり、バッテリケース121は、右側面121Rに開口部121cを有するバッテリ収納部121Aと、同じく右側面121Rに後述する開口部を有するサブエアクリーナ部121Bと、バッテリ収納部121Aの開口部121cを着脱自在に塞ぐバッテリカバー(不図示)とを備える。
バッテリ収納部121Aは、バッテリケース121の前後方向の中央部に設けられる縦長の凹部であり、開口部121cの下縁にヒンジ軸が取付けられるヒンジ軸受部121eが設けられ、ヒンジ軸でバッテリカバーが開閉自在に支持される。
サブエアクリーナ部121Bは、バッテリ収納部121Aの下部前部に隣接する縦長の開口部121fを有するキャニスタ用エアクリーナ部121Cと、このキャニスタ用エアクリーナ部121Cの前方斜め上方に位置する三角形状の開口部121gを有する2次空気供給用エアクリーナ部121Dとからなり、2つの開口部121f,121gが共通のサブエアクリーナカバー133(図5参照)で塞がれる。
キャニスタ用エアクリーナ部121Cは、底面121hに空気取出し口121jが設けられている。
2次空気供給用エアクリーナ部121Dは、底面121kに空気取入れ口121mが設けられている。
図中の符号121pはバッテリケース121にサブエアクリーナカバー133を取付けるビスをねじ込むねじ穴、121qはワイヤハーネスを固定するためにバッテリケース121の前端部下部に形成されたワイヤハーネス固定部、121rはバッテリケース121を車体フレーム11(図1参照)に取付けるための取付穴である。
図7は本発明に係るバッテリケースを示す第2右側面図であり、バッテリケース121にバッテリカバー135(輪郭を太線で示した部分である。)を取付けた状態を示している。
バッテリカバー135は、バッテリケース121のヒンジ軸受け部121eに下から係合させるために下端部に形成されたヒンジ軸部135aと、収納されたバッテリ131の上部を露出させるために上端部に形成された切欠き部135bと、バッテリカバー135の上部をバッテリケース121に固定するビス137を挿入するビス挿通穴135cとを備える。
図8(a)〜(c)は本発明に係るサブエアクリーナを示す説明図である。
(a)はサブエアクリーナ105を示す要部側面図であり、サブエアクリーナ105の一部を構成するサブエアクリーナカバー133は、外側面に前方に延びるとともに前方に開口する空気取出し口133aを備え、空気取出し口133aは、2次空気供給装置50(図3参照)の第1ホース112(図3参照)に接続される。
(b)は(a)のb−b線断面図であり、キャニスタ用エアクリーナ101の断面を示している。
キャニスタ用エアクリーナ101は、バッテリケース121に形成されたキャニスタ用エアクリーナ部121Cと、このキャニスタ用エアクリーナ部121Cの開口部121fを塞ぐサブエアクリーナカバー133と、これらのキャニスタ用エアクリーナ部121C及びサブエアクリーナカバー133のそれぞれの間に挟まれて固定されたキャニスタ用エアクリーナエレメント141とからなる。
サブエアクリーナカバー133は、キャニスタ用エアクリーナ101の空気取入れ口133b((a)参照)を備える。
キャニスタ用エアクリーナ部121Cは、その長手方向が車幅方向に沿うように設けられた部分である。
キャニスタ用エアクリーナエレメント141のサブエアクリーナカバー133側の空間はダーティサイド143、キャニスタ用エアクリーナエレメント141のキャニスタ用エアクリーナ部121C側の空間はクリーンサイド144である。
(c)は(a)のc−c線断面図であり、2次空気供給用エアクリーナ111は、バッテリケース121に形成された2次空気供給用エアクリーナ部121Dと、この2次空気供給用エアクリーナ部121Dの開口部121gを塞ぐサブエアクリーナカバー133と、これらの2次空気供給用エアクリーナ部121D及びサブエアクリーナカバー133のそれぞれの間に挟まれて固定された2次空気供給用エアクリーナエレメント142とからなる。
2次空気供給用エアクリーナ部121Dは、その長手方向が車幅方向に沿うように設けられた部分であり、2次空気供給用エアクリーナ部121Dの底壁121bに設けられた空気取入れ口121mは、底壁121bの突出端121tよりも車体内方に位置している。
2次空気供給用エアクリーナエレメント142の2次空気供給用エアクリーナ部121D側の空間はダーティサイド145、2次空気供給用エアクリーナエレメント142のサブエアクリーナカバー133側の空間はクリーンサイド146である。
図中の符号147はダーティサイド145内を区画するセパレータであり、2つの隔壁147a,147bが支持部材147c,147dで支持されるとともに、各隔壁147a,147bに連通管148が取付けられている。
空気取入れ口121mから2次空気供給用エアクリーナ111に流入した空気は、2つの矢印で示すように、2つの連通管148を通って2次空気供給用エアクリーナエレメント142側に至る。
図9は本発明に係るバッテリケース及びその周囲を示す斜視図であり、バッテリ収納部121Aの底壁121aには車幅方向に突出する庇部121uが一体に形成され、この庇部121uの下方にECU128が配置されている。これにより、庇部121uによってECU128に雨水や土埃等を被りにくくすることができる。
また、2次空気供給用エアクリーナ部121Dの底壁121bに設けられた空気取入れ口121mは、底壁121bの突出端121tよりも車体内方に位置しているため、例えば、突出端121tに空気取入れ口を設けるのに比べて2次空気供給用エアクリーナ部121Dの車幅方向の寸法を小さくすることができる。
また、空気取入れ口121mにゴムホースを取付けて車両後方に延ばしても、ゴムホースが車幅方向で2次空気供給用エアクリーナ部121Dより外側に突出するのを防ぐことができる。
更に、バッテリ収納部121Aと2次空気供給用エアクリーナ部121Dとは、共に長手方向が車幅方向に延びるように配置され、これらのバッテリ収納部121A及び2次空気供給用エアクリーナ部121Dは、2つの横壁121v,121wで一体に連結されている。従って、これらの横壁121v,121wによって、バッテリ収納部121A及び2次空気供給用エアクリーナ部121Dの剛性を高めることができ、振動を抑制することができる。
以上の図7、図8(a)〜(c)に示したように、バッテリケース121が、バッテリ131を収納するバッテリ収納部121Aと、このバッテリ収納部121Aと協働してバッテリ131を着脱自在に保持するバッテリカバー135と、2次空気供給用エアクリーナ111(図5参照)を形成する第2エアクリーナ部としての2次空気供給用エアクリーナ部121Dと、キャニスタ用エアクリーナ部121Cとを備え、2次空気供給用エアクリーナ111が、2次空気供給用エアクリーナ部121Dと、この2次空気供給用エアクリーナ部121Dの開口部121gを着脱自在に塞ぐ第2エアクリーナカバーとしてのサブエアクリーナカバー133とからなり、キャニスタ用エアクリーナ101が、キャニスタ用エアクリーナ部121Cと、このキャニスタ用エアクリーナ部121Cの開口部121fを着脱自在に塞ぐ第2エアクリーナカバーとしてのサブエアクリーナカバー133とからなり、バッテリカバー135とサブエアクリーナカバー133とが、バッテリケース121の同じ側面に設けられるので、バッテリカバー135、サブエアクリーナカバー133の取付け、取外し、バッテリ131や2次空気供給用エアクリーナエレメント142などのメンテナンス作業を同じ側面から行うことができ、作業を効率良く行うことができる。
また、バッテリ収納部121Aの開口部121cと2次空気供給用エアクリーナ部121Dの開口部121gとキャニスタ用エアクリーナ部121Cの開口部121fとが同じ方向を向いているので、バッテリケース121の成形時の型抜きが容易になり、生産性を向上させることができる。
更に、キャニスタ用エアクリーナ101と2次空気供給用エアクリーナ111とのカバーをサブエアクリーナカバー133として一体にしたので、部品点数を削減することができる。
また、図8(a)〜(c)に示したように、バッテリ収納部121A及び2次空気供給用エアクリーナ部121Dのそれぞれの長手方向が、共に車幅方向に沿うように配置されるので、2次空気供給用エアクリーナ部121Dの容量を大きく確保することができる。また、2次空気供給用エアクリーナ部121Dの容量が大きくなってもバッテリ収納部121Aの長手方向と直交する車両前後方向での2次空気供給用エアクリーナ部121Dの幅を小さくすることができ、車両の全長を短くすることが可能になる。
更に、図8(a)に示したように、サブエアクリーナカバー133が、側面に2次空気を取り出す空気取出し口133aを備え、この空気取出し口133aが、その側面に沿って延びるので、空気取出し口133a及びこの空気取出し口133aに接続される第1ホース112(図3参照)の車体側方への突出量を小さくすることができ、車幅が大きくなるのを防ぐことができる。
また更に、図8(c)、図9に示したように、2次空気供給用エアクリーナ111では、車幅方向の一側にサブエアクリーナカバー133が設けられ、他側に2次空気供給用エアクリーナ部121Dへの空気取入れ口121mが設けられ、この空気取入れ口121mが、2次空気供給用エアクリーナ部121Dの突出端121tより車体内方に設けられるので、空気取入れ口121mが2次空気供給用エアクリーナ部121Dの突出端121tよりも車幅方向に突出するのを防ぐことができ、車幅を小さくすることができる。
図10は本発明に係る鞍乗り型車両の要部平面図であり、左右のシートレール16,17の下方にバッテリケース121が配置されるとともに、左右のシートレール16,17よりも外側方にバッテリケース121が突出している。
例えば、バッテリ収納部121Aの庇部121u、サブエアクリーナ部121Bの底壁121bは、シートレール16よりも左側方に突出し、サブエアクリーナカバー133の空気取出し口133aはシートレール17よりも右側方に突出している。
また、キャニスタ92は、シートレール16よりも左側方に突出している。
図11は本発明に係る燃料タンクを示す側面図(一部断面図)であり、燃料タンク26は、車体フレーム側に取付けられるロアタンク半体151と、このロアタンク半体151の上部に取付けられたアッパタンク半体152とからなり、ロアタンク半体151の周縁に形成されたロアフランジ151aと、アッパタンク半体152の周縁に形成されたアッパフランジ152aとが接合されている。
アッパタンク半体152は、燃料が給油される給油口153と、燃料の残量を計る計器が取付けられる計器取付部154とを上面に備える。
蒸発燃料処理装置50(図2参照)を構成する気液セパレータ89は、燃料タンク26内のアッパタンク半体152側に配置され、上流側排出管90は、その大部分が燃料タンク26内に配置され、上流側排出管90の先端部90aは、ロアタンク半体151の前壁を貫通して外部に突出している。
図12は本発明に係る燃料タンクを示す平面図(一部断面図)であり、気液セパレータ89には、ロアタンク半体151(図11参照)の右側壁151Rに取付けるための第1ブラケット156が取付けられ、上流側排出管90には、ロアタンク半体151の左側壁151Lに取付けるための第2ブラケット157が取付けられている。
図11に戻って、ロアタンク半体151に、気液セパレータ89に設けられた第1ブラケット156と、上流側排出管90に設けられた第2ブラケット157とが取付けられることで、燃料タンク26を組み立てるときに、予めロアタンク半体151に、気液セパレータ89に取付けられた第1ブラケット156と、上流側排出管90に取付けられた第2ブラケット157とを取付けておけば、ロアタンク半体151にアッパタンク半体152を容易に取付けることができる。
図13(a),(b)は本発明に係る気液セパレータの説明図である。
(a)は気液セパレータ89の断面図であり、気液セパレータ89は、セパレータケース161と、このセパレータケース161に挿入されたセパレータチューブ162とからなり、セパレータチューブ162は、上流側排出管90の先端に一体に設けられた部分である。
セパレータケース161は、筒部材164と、この筒部材164の一端の開口を塞ぐとともにセパレータチューブ162が貫通する第1キャップ165と、筒部材164の他端の開口を塞ぐ第2キャップ166とからなる。
セパレータチューブ162は、その端面162aが第2キャップ166に突き当てられ、端面162aから離れた位置の上部及び下部に、内外を連通する上部連通孔162b及び下部連通孔162cが開けられている。
筒部材164は、第1ブラケット156(図12参照)が取付けられるものである。
第1キャップ165は、セパレータチューブ162が嵌合する内周筒状部165aと、筒部材164の一端部の外周面に取付けられる外周筒状部165bとを備える。
第2キャップ166は、上部貫通孔166a及び下部貫通孔166bと、筒部材164の他端部の外周面に取付けられる外周筒状部166cとを備える。
以上に述べた気液セパレータ89の作用を次に説明する。
(b)は燃料タンク内の燃料170が気液セパレータ89よりも下方に溜まった状態を示している。
燃料170が蒸発して蒸発燃料が発生し、燃料タンク内の気相171の圧力が高まると、蒸発燃料は矢印で示すように、第2キャップ166の上部貫通孔166a及び下部貫通孔166bを通じてセパレータケース161内に流入し、更に、セパレータチューブ162の上部連通孔162b及び下部連通孔162cを通ってセパレータチューブ162内に入り込み、キャニスタ92(図2参照)に送られる。
例えば、気液セパレータ89内に燃料が浸入した場合には、その燃料は、下部貫通孔166bから気液セパレータ89の外に流出する。即ち、下部貫通孔166bはドレン用の孔である。
図14(a),(b)は本発明に係る排気装置の説明図である。
(a)は排気装置42の平面図であり、排気装置42は、その大部分が車両前後方向に延びる車体中心線175に対して右方に配置され、2次空気供給装置53(図3参照)を構成するチューブ116が、排気管51の上方から下方へ且つ内側から外側へ延びて排気管51の内側面に接続されている。これにより、チューブ116の排気管51への接続部が車体外側方から見えにくくなり、外観性を向上させることができる。また、車体外方にチューブ116が突出しないので、車幅方向で自動二輪車10(図1参照)を小型にできる。
図中の符号176はチューブ116を支持するためにチューブ116と排気管51とに渡されて取付けられたステー、177,177はマフラ52の外側面に遮熱カバー(不図示)を取付けるために設けられたカバー取付部材である。
(b)は(a)のb−b線断面図であり、マフラ52は、排気管51の後端に接続された内管組立体181と、この内管組立体181の周囲を覆うように排気管181及び内管組立体181に取付けられた外管組立体182とからなる。
内管組立体181は、排気管51から後へ順に接続された第1内テーパ管184、第1内管185、第2内テーパ管186、第2内管187、内テール管188からなり、内側テール管188が隔壁189で外管組立体182に連結されている。
第1内管185内には第1触媒191が取付けられ、第2内管187内には前から順に第2触媒192、第3触媒193が取付けられている。
外管組立体182は、排気管51から後へ順に接続された第1外テーパ管195、第1外管196、第2外テーパ管197、第2外管198を備え、第1外管196の後半部分から第2外管198までが遮熱カバー201で覆われている。
以上のように、マフラ52では、3つの触媒、即ち、第1触媒191、第2触媒192及び第3触媒193で順に排気ガス浄化を促進させるため、第1触媒191は排気ガスと最初に反応し、特に未燃焼燃料のほとんどがこの第1触媒191で燃焼するため高温になるが、第2触媒192及び第3触媒193は、反応するガス成分が少なくなるために第1触媒191ほど高温にはならないため、第2触媒192及び第3触媒193を板厚の薄い保持部材で保持することができる。
但し、第2触媒192及び第3触媒193の触媒反応が低下しないように所定温度を保つため、第2触媒192及び第3触媒193の外側には遮熱カバー201が設けられ、例えば、走行風による冷却が抑えられる。
尚、本実施形態では、図5に示したように、バッテリケース121のバッテリ収納部121Aの前方の三角形状の空間にサブエアクリーナ105を配置したが、これに限らず、バッテリ収納部121Aの後方の三角形状の空間にサブエアクリーナ105を配置してもよい。
本発明は、2次空気供給装置及び蒸発燃料処理装置を備えた鞍乗り型車両に好適である。
本発明に係る鞍乗り型車両の側面図である。 本発明に係る蒸発燃料処理装置を示す側面図である。 本発明に係る2次空気供給装置を示す側面図である。 本発明に係る鞍乗り型車両の左要部側面図である。 本発明に係る鞍乗り型車両の右要部側面図である。 本発明に係るバッテリケースを示す第1右側面図である。 本発明に係るバッテリケースを示す第2右側面図である。 本発明に係るサブエアクリーナを示す説明図である。 本発明に係るバッテリケース及びその周囲を示す斜視図である。 本発明に係る鞍乗り型車両の要部平面図である。 本発明に係る燃料タンクを示す側面図である。 本発明に係る燃料タンクを示す平面図である。 本発明に係る気液セパレータの説明図である。 本発明に係る排気装置の説明図である。
符号の説明
10…鞍乗り型車両(自動二輪車)、13…メインフレーム、16,17…シートレール、18,19…サブフレーム、22…エンジン、26…燃料タンク、47…第1エアクリーナ(エアクリーナ)、53…2次空気供給装置、76…シート、111…第2エアクリーナ(2次空気供給用エアクリーナ)、113…2次空気制御弁、120…三角形状の空間(空間)、121…電装品保持部材(バッテリケース)、121A…バッテリ収納部、121D…第2エアクリーナ部(2次空気供給用エアクリーナ部)、121R…一側面(右側面)、121c…バッテリ収納部の開口部、121g…第2エアクリーナ部の開口部、121m…空気取入れ口、121t…第2エアクリーナ部の突出端、131…電装品(バッテリ)、133…第2エアクリーナカバー(サブエアクリーナカバー)、133a…空気取出し口、135…バッテリカバー。

Claims (8)

  1. エンジンの吸気負圧を利用して開閉される2次空気制御弁と、この2次空気制御弁の上流に、前記エンジンに供給される空気を浄化する第1エアクリーナとは別に配置される第2エアクリーナとからなり、エンジンの排気ガス流路途中に外部の空気を導入して排気ガス中の未燃焼成分を燃焼させる2次空気供給装置を備える鞍乗り型車両において、
    電装品を保持する電装品保持部材に前記第2エアクリーナを一体に設けたことを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記電装品保持部材は、一側面に開口部を有してバッテリを収納するバッテリ収納部と、同じく一側面に開口部を有する第2エアクリーナ部と、前記バッテリ収納部と協働してバッテリを着脱自在に保持するためにバッテリ収納部の開口部に設けられたバッテリカバーとを備え、
    前記第2エアクリーナは、前記第2エアクリーナ部と、この第2エアクリーナ部の開口部を着脱自在に塞ぐ第2エアクリーナカバーとから構成されることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記バッテリ収納部及び前記第2エアクリーナ部のそれぞれの長手方向が、共に車幅方向に沿うように配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記第2エアクリーナカバーは、側面に2次空気を取り出す取出し口を備え、この取出し口が、前記側面に沿って延びることを特徴とする請求項2〜請求項3のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記2次エアクリーナは、車幅方向で一側に前記第2エアクリーナカバーが設けられ、他側に前記第2エアクリーナ部への空気取入れ口が設けられ、この空気取入れ口は、前記第2エアクリーナ部の突出端より車体内方に設けられることを特徴とする請求項3〜請求項4のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記電装品保持部材は、シート下方に設けられた燃料タンクの下方に配置されることを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
  7. 前記電装品保持部材は、メインフレームと、前記シートを支持するシートレールと、このシートレールを補強するサブフレームとで形成される側面視三角形状の空間に配置されることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
  8. 前記三角形状の空間は、逆三角形状を成し、三角形の最も低位置の頂点の上方に前記バッテリが配置され、他の2つの頂点のうち一方の頂点に寄せて前記第2エアクリーナ部が配置されるとともに、第2エアクリーナ部は、前記メインフレーム、前記シートレール及び前記サブフレームのうちの2部材に沿う三角形状に形成されていることを特徴とする請求項7記載の鞍乗り型車両。
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