JP2001071638A - オキソノール色素を含有する光情報記録媒体 - Google Patents
オキソノール色素を含有する光情報記録媒体Info
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Abstract
録媒体を提供する。 【解決手段】 基体上に、波長550nm以下のレーザ
ー光照射により情報の記録が可能な記録層が設けられて
なる情報記録媒体において、該記録層が、下記一般式
(I−1)又は(I−2)で表される色素化合物を含む
情報記録媒体。 【化1】 〔式中、A、B、B1 、及びRは各々水素原子又は置換
基をを表し、Y1 及びZ1 は各々炭素環又は複素環を形
成するために必要な原子団を表し、E及びGは各々、共
役二重結合鎖を完成するために必要な原子団を表し、X
1 は=O、=NR1 または=C(CN)R1 を表し(但
し、R1 は置換基をを表す)、X2 は−O、−NR1 ま
たは−C(CN)R1 を表し(但し、R1 は置換基を表
す)、xおよびyは各々独立に0または1を表し、nは
0、1または2を表し、Mk+はカチオンを表し、kは、
1〜10の整数を表す。〕
Description
のレーザ光を用いて情報の書き込みが可能な情報記録媒
体特に情報記録媒体の製造に有利に用いることが出来る
色素化合物に関するものである。
報の記録が可能な情報記録媒体(光ディスク)が知られ
ている。該情報記録媒体は、追記型CD(所謂CD−
R)とも称され、従来のCDの作製に比べて少量のCD
を手頃な価格でしかも迅速に提供できる利点を有してお
り、最近のパーソナルコンピュータの普及に伴ってその
需要も増大している。CD−R型の情報記録媒体の代表
的な構造は、透明な円盤状基板上に有機色素からなる記
録層、金などの金属からなる反射層、更に樹脂製の保護
層をこの順に積層したものである。そして光ディスクへ
の情報の記録は、近赤外域のレーザ光(通常780nm
付近の波長のレーザ光)を照射して記録層を局所的に発
熱変形させることにより行われる。一方情報の読み取り
(再生)は通常、記録用のレーザ光と同じ波長のレーザ
光を照射して、記録層が発熱変形された部位(記録部
分)と変形されない部位(未記録部分)との反射率の違
いを検出することにより行われている。
求められている。記録密度を高めるには、照射されるレ
ーザの光径を小さく絞ることが有効であり、また波長が
短いレーザ光ほど小さく絞ることができるため、高密度
化に有利であることが理論的に知られている。そのた
め、従来から用いられている780nmより短波長のレ
ーザ光を用いて記録再生を行うための光ディスクの開発
が進めらいる。
は、オキソノール色素からなる記録層が基板上に設けら
れたCD−R型の情報記録媒体が開示されている。この
色素化合物を用いることにより、長期間にわたり安定し
た記録再生特性を維持し得るとされている。そしてここ
には、分子内に塩の形でアンモニウムが導入されたオキ
ソノール色素化合物が記載されている。
討を重ねた結果、記録層用色素として特定のオキソノ−
ル色素を使用すれば、CD−Rに使用されている780
nmより遙かに低波長のレ−ザ−光(例えば、波長55
0nm以下のレ−ザ−光)によっても問題なく記録ピッ
トが形成され、実用的に充分な反射率を得ることが出来
ることを見出した。従って、本発明の主な目的は、波長
550nm以下のレ−ザ−光を照射することにより情報
の記録および再生を好適に行なうことが出来る情報記録
媒体および該情報記録媒体を用いる情報の記録方法を提
供することである。
に一般式(I−1)および/または一般式(I−2)で
表されるオキソノ−ル色素を用いることにより、波長5
50nm以下のレーザー光に対して優れた記録再生特性
を有する情報記録媒体が見出された。前記の課題は下記
の(1)〜(3)により解決された。 (1) 基体上に、波長550nm以下のレーザー光を
照射することにより情報の記録が可能な記録層が設けら
れてなる情報記録媒体において、該記録層が、下記一般
式(I−1)および/または一般式(I−2)で表され
る色素化合物を含むことを特徴とする情報記録媒体。
に水素原子または置換基をを表し、Y1 及びZ1 は各々
独立に炭素環もしくは複素環を形成するために必要な原
子団を表し、EおよびGは各々独立に、共役二重結合鎖
を完成するために必要な原子団を表し、X1 は=O、=
NR1 または=C(CN)R1 を表し(但し、R1 は置
換基をを表す)、X2 は−O、−NR1 または−C(C
N)R1 を表し(但し、R1 は置換基をを表す)、xお
よびyは各々独立に0または1を表し、nは0、1また
は2を表し、nが2のときは複数のA、Bは各々互いに
同じでも異なってもよく、Mk+はカチオンを表し、k
は、1〜10の整数を表す。〕 (2) 記録層上に反射層が設けられていることを特徴
とする(1)に記載の情報記録媒体。 (3) レーザー光の波長が390〜450nmである
ことを特徴とする(1)または(2)に記載の情報記録
媒体。
が下記一般式(I−1)および/または一般式(I−
2)で表されるオキソノ−ル色素を含むことを特徴とす
る。
るアニオン性を示す成分(B)(以下単に、アニオン
部)とカチオン性を示す成分(C)(以下単に、カチオ
ン部)からなる。まず、アニオン部(B)について詳述
する。上記式において、A、B、B1 、及びRで表され
る置換基としては、例えば以下のものを挙げることがで
きる。炭素数1〜18(好ましくは炭素数1〜8)の置
換もしくは無置換の直鎖状、分岐鎖状または環状のアル
キル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブ
チル、シクロヘキシル、メトキシエチル、エトキシカル
ボニルエチル、シアノエチル、ジエチルアミノエチル、
ヒドロキシエチル、クロロエチル、アセトキシエチル、
トリフルオロメチル等);炭素数2〜18(好ましくは
炭素数2〜8)のアルケニル基(例、ビニル等);炭素
数2〜18(好ましくは炭素数2〜8)のアルキニル基
(例、エチニル等);炭素数6〜18(好ましくは炭素
数6〜10)の置換もしくは無置換のアリール基(例、
フェニル、4−メチルフェノル、4−メトキシフェニ
ル、4−カルボキシフェニル、3,5−ジカルボキシフ
ェニル等);炭素数7〜18(好ましくは炭素数7〜1
2)の置換もしくは無置換のアラルキル基(例、ベンジ
ル、カルボキシベンジル等);
8)の置換もしくは無置換のアシル基(例、アセチル、
プロピオニル、ブタノイル、クロロアセチル等);炭素
数1〜18(好ましくは炭素数1〜8)の置換もしくは
無置換のアルキルまたはアリールスルホニル基(例、メ
タンスルホニル、p−トルエンスルホニル等);炭素数
1〜18(好ましくは炭素数1〜8)のアルキルスルフ
ィニル基(例、メタンスルフィニル、エタンスルフィニ
ル、オクタンスルフィニル等);炭素数2〜18(好ま
しくは炭素数2〜8)のアルコキシカルボニル基(例、
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ブトキシカ
ルボニル等);炭素数7〜18(好ましくは炭素数7〜
12)のアリールオキシカルボニル基(例、フェノキシ
カルボニル、4−メチルフェノキシカルボニル、4−メ
トキシフェニルカルボニル等);炭素数1〜18(好ま
しくは炭素数1〜8)の置換もしくは無置換のアルコキ
シ基(例、メトキシ、エトキシ、n−ブトキシ、メトキ
シエトキシ等);炭素数6〜18(好ましくは炭素数6
〜10)の置換もしくは無置換のアリールオキシ基
(例、フェノキシ、4−メトキシフェノキシ等);炭素
数1〜18(好ましくは炭素数1〜8)のアルキルチオ
基(例、メチルチオ、エチルチオ等);炭素数6〜10
(好ましくは炭素数1〜8)のアリールチオ基(例、フ
ェニルチオ等);
8)の置換もしくは無置換のアシルオキシ基(例、アセ
トキシ、エチルカルボニルオキシ、シクロヘキシルカル
ボニルキシ、ベンゾイルオキシ、クロロアセチルオキシ
等);炭素数1〜18(好ましくは炭素数1〜8)の置
換もしくは無置換のスルホニルオキシ基(例、メタンス
ルホニルオキシ等);炭素数2〜18(好ましくは炭素
数2〜8)の置換もしくは無置換のカルバモイルオキシ
基(例、メチルカルバモイルオキシ、ジエチルカルバモ
イルオキシ等);無置換のアミノ基、もしくは炭素数1
〜18(好ましくは炭素数1〜8)の置換アミノ基
(例、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミ
ノ、アニリノ、メトキシフェニルアミノ、クロロフェニ
ルアミノ、ピリジルアミノ、メトキシカルボニルアミ
ノ、n−ブトキシカルボニルアミノ、フェノキシカルボ
ニルアミノ、フェニルカルバモイルアミノ、エチルチオ
カルバモイルアミノ、メチルスルファモイルアミノ、フ
ェニルスルファモイルアミノ、エチルカルボニルアミ
ノ、エチルチオカルボニルアミノ、シクロヘキシルカル
ボニルアミノ、ベンゾイルアミノ、クロロアセチルアミ
ノ、メタンスルホニルアミノ、ベンゼンスルホニルアミ
ノ等);
8)のアミド基(例、アセトアミド、アセチルメチルア
ミド、アセチルオクチルアミド等);炭素数1〜18
(好ましくは炭素数1〜8)の置換もしくは無置換のウ
レイド基(例、無置換のウレイド、メチルウレイド、エ
チルウレイド、ジメチルウレイド等);炭素数1〜18
(好ましくは炭素数1〜8)の置換もしくは無置換のカ
ルバモイル基(例、無置換のカルバモイル、メチルカル
バモイル、エチルカルバモイル、n−ブチルカルバモイ
ル、t−ブチルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、
モルホリノカルバモイル、ピロリジノカルバモイル
等);無置換のスルファモイル基もしくは炭素数1〜1
8(好ましくは炭素数1〜8)の置換スルファモイル基
(例、メチルスルファモイル、フェニルスルファモイル
等);ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素等);水
酸基;メルカプト基;ニトロ基;シアノ基;カルボキシ
ル基;スルホ基;ホスホノ基(例、ジエトキシホスホノ
等);ヘテロ環基(例、オキサゾール環、ベンゾオキサ
ゾール環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、イミダ
ゾール環、ベンゾイミダゾール環、インドレニン環、ピ
リジン環、モルホリン環、ピペリジン環、ピロリジン
環、スルホラン環、フラン環、チオフェン環、ピラゾー
ル環、ピロール環、クロマン環、及びクマリン環な
ど)。
定数(σp )値が0.2以上のものであることが好まし
い。ハメットの置換基定数は例えば、Chem.Re
v.91,165(1991)に記載されている。特に
好ましい置換基は、シアノ基、ニトロ基、アルコキシ
基、アルコキシカルボニル基、アシル基、カルバモイル
基、スルファモイル基、アルキルスルホニル基及びアリ
ールスルホニル基である。
キル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ基又は置換
アミノ基であることが好ましい。
x −C(=X1 )−](以下、便宜的に、W1と称す
る。)と、Z1 に結合する[−C(−CR)=(G)y
=C(−X2 - ) −](以下、便宜的に、W2と称す
る)とはそれぞれ共役状態にあるため、Y1 とW1とで
形成される炭素環もしくは複素環、及びZ1 とW2とで
形成される炭素環もしくは複素環はそれぞれ共鳴構造の
1つとして考えられる。上記Y1 とW1、及びZ1 とW
2とで形成される炭素環もしくは複素環は、4〜7員環
が好ましく、特に好ましくは、5員環または6員環であ
る。これらの環は更に他の4〜7員環と縮合環を形成し
ていても良い。またこれらは置換基を有していてもよ
い。置換基としては、例えば、上記A、B、B1 、及び
Rで表される置換基として示したものが挙げられる。複
素環を形成するヘテロ原子として好ましいものは、B、
N、O、S、Se、及びTeである。特に好ましくは、
N、O及びSである。x及びyは、それぞれ独立に0ま
たは1であり、好ましくは共に0である。
R1 を表す。またX2 は、−O、−NR1 又は−C(C
N)R1 を表す。R1 は置換基を表す。R1 で表される
置換基は、前述したA、B、B1 、及びRで表される置
換基として示したものが挙げられる。R1 は、アリール
基(例、フェニル)、シアノ基、アルコキシカルボニル
基(例、メトキシカルボニル、ブトキシカルボニル)、
アルキルスルホニル基(例メタンスルホニル)、又はア
リールスルホニル基(例、ベンゼンスルホニル)である
ことが好ましい。本発明においては、X1 は、=Oであ
り、かつX2 は、−Oである場合が好ましい。
る炭素環としては例えば、以下のものが挙げられる。な
お、例示中、Ra 及びRb は各々独立に、水素原子また
は置換基を表す。
6及びA−7で示される炭素環である。特に好ましく
は、A−1で示される炭素環である。
る複素環としては例えば、以下のものが挙げられる。な
お、例示中、Ra 、Rb 及びRc は各々独立に、水素原
子または置換基を表す。
10、A−11、A−12、A−13、A−14、A−
16、A−17,A−36、A−39、A−41、A−
54、及びA−55で示される複素環である。更に好ま
しくは、A−8、A−9、A−10、A−13、A−1
4、A−17、A−36、A−41、A−54、及びA
−55で示される複素環である。最も好ましくは、A−
8、A−9、A−10、及びA−17で示される複素環
である。
それぞれ前記A、B、B1 、及びRで表される置換基と
して挙げたものと同義である。またRa 、Rb 及びRc
はそれぞれ互いに連結して炭素環又は複素環を形成して
もよい。炭素環としては、例えば、シクロヘキシル環、
シクロペンチル環、シクロヘキセン環、及びベンゼン環
などの飽和または不飽和の4〜7員の炭素環を挙げるこ
とができる。また複素環としては、例えば、ピペリジン
環、ピペラジン環、モルホリン環、テトラヒドロフラン
環、フラン環、チオフェン環、ピリジン環、及びピラジ
ン環などの飽和または不飽和の4〜7員の複素環を挙げ
ることができる。これらの炭素環または複素環は更に置
換されていてもよい。更に置換し得る基としては、前記
A、B、B1 、及びRで表される置換基として挙げたも
のと同義である。nは0、1または2を表すが、好まし
くは0または2である。nが2のときはA同志は同じで
も異なってもよく、B同志は同じでも異なってもよい。
一般式(I−1)において、nが2であり、X1 が=O
で、X2 がOである場合が好ましい。また、一般式(I
−1)において、nが0であり、X1 が=C(CN)R
1 であり、X2 が−C(CN)R1 である場合が好まし
い。
で表されるカチオンとしては、例えば、水素イオン又は
ナトリウムイオン、カリウムイオン、リチウムイオン、
カルシウムイオン、鉄イオン、銅イオン等の金属イオ
ン、金属錯体イオン、アンモニウムイオン、ピリジニウ
ムイオン、オキソニウムイオン、スルホニウムイオン、
ホスホニウムイオン、セレノニウムイオン、ヨードニウ
ムイオン等が挙げられる。好ましくは、第4級アンモニ
ウムイオンである。
ン(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ト
リブチルアミン、トリエタノールアミン、N−メチルピ
ロリジン、N−メチルピペリジン、N,N−ジメチルピ
ペラジン、トリエチレンジアミン、N,N,N´,N´
−テトラメチルエチレンジアミンなど)あるいは含窒素
複素環(ピリジン環、ピコリン環、2,2´−ビピリジ
ル環、4,4´−ビピリジル環、1,10−フェナント
ロリン環、キノリン環、オキサゾール環、チアゾール
環、N−メチルイミダゾール環、ピラジン環、テトラゾ
ール環など)をアルキル化(メンシュトキン反応)、ア
ルケニル化、アルキニル化あるいはアリール化して得ら
れる。
としては、含窒素複素環からなる第4級アンモニウムイ
オンが好ましく、特に好ましくは第4級ピリジニウムイ
オンである。
1〜4である。特に好ましくは1〜2である。
(I−3)で示されるものが更に好ましい。これらの化
合物は、通常2,2’−ビピリジルあるいは4,4’−
ビピリジルを目的の置換基をもつハロゲン化物とのメン
シュトキン反応(例えば、特開昭61−148162号
公報参照)あるいは、特開昭51−16675号公報、
及び特開平1−96171号公報に記載の方法に準ずる
アリール化反応により容易に得ることができる。
を表し、R7 及びR8 は、各々独立にアルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、アラルキル基、アリール基ま
たは複素環基を表し、R5 とR6 、R5 とR7 、R6 と
R8 又はR7 とR8 は各々互いに連結して環を形成して
もよく、r及びsは、各々独立に0〜4の整数を表し、
そしてrとsが2以上の場合には、複数のR5 及びR6
は各々互いに同じであっても異なっていてもよい。
は、炭素数1〜18の置換もしくは無置換のアルキル基
が好ましく、より好ましくは炭素数1〜8の置換もしく
は無置換のアルキル基である。これらは、直鎖状、分岐
鎖状、あるいは環状であってもよい。これらの例として
は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ヘキシル、ネ
オペンチル、シクロヘキシル、アダマンチル及びシクロ
プロピル等が挙げられる。
ものを挙げることができる。炭素数2〜18(好ましく
は炭素数2〜8)の置換もしくは無置換のアルケニル基
(例、ビニル);炭素数2〜18(好ましくは炭素数2
〜8)の置換もしくは無置換のアルキニル基(例、エチ
ニル);炭素数6〜10の置換もしくは無置換のアリー
ル基(例、フェニル、ナフチル);ハロゲン原子(例、
F、Cl、Br等);炭素数1〜18(好ましくは炭素
数1〜8)の置換もしくは無置換のアルコキシ基(例、
メトキシ、エトキシ);炭素数6〜10の置換もしくは
無置換のアリールオキシ基(例、フェノキシ、p−メト
キシフェノキシ);炭素数1〜18(好ましくは炭素数
1〜8)の置換もしくは無置換のアルキルチオ基(例、
メチルチオ、エチルチオ);炭素数6〜10の置換もし
くは無置換のアリールチオ基(例、フェニルチオ);
炭素数2〜18(好ましくは炭素数2〜8)の置換もし
くは無置換のアシル基(例、アセチル、プロピオニ
ル);
8)の置換もしくは無置換のアルキルスルホニル基また
はアリールスルホニル基(例、メタンスルホニル、p−
トルエンスルホニル);炭素数2〜18(好ましくは炭
素数2〜8)の置換もしくは無置換のアシルオキシ基
(例、アセトキシ、プロピオニルオキシ);炭素数2〜
18(好ましくは炭素数2〜8)の置換もしくは無置換
のアルコキシカルボニル基(例、メトキシカルボニル、
エトキシカルボニル);炭素数7〜11の置換もしくは
無置換のアリールオキシカルボニル基(例、ナフトキシ
カルボニル);無置換のアミノ基、もしくは炭素数1〜
18(好ましくは炭素数1〜8)の置換アミノ基(例、
メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、アニ
リノ、メトキシフェニルアミノ、クロロフェニルアミ
ノ、ピリジルアミノ、メトキシカルボニルアミノ、n−
ブトキシカルボニルアミノ、フェノキシカルボニルアミ
ノ、メチルカルバモイルアミノ、エチルチオカルバモイ
ルアミノ、フェニルカルバモイルアミノ、アセチルアミ
ノ、エチルカルボニルアミノ、エチルチオカルバモイル
アミノ、シクロヘキシルカルボニルアミノ、ベンゾイル
アミノ、クロロアセチルアミノ、メチルスルホニルアミ
ノ);
8)の置換もしくは無置換のカルバモイル基(例、無置
換のカルバモイル、メチルカルバモイル、エチルカルバ
モイル、n−ブチルカルバモイル、t−ブチルカルバモ
イル、ジメチルカルバモイル、モルホリノカルバモイ
ル、ピロリジノカルバモイル);無置換のスルファモイ
ル基、もしくは炭素数1〜18(好ましくは炭素数1〜
8)の置換スルファモイル基(例、メチルスルファモイ
ル、フェニルスルファモイル);シアノ基;ニトロ基;
カルボキシ基;水酸基;ヘテロ環基(例、オキサゾール
環、ベンゾオキサゾール環、チアゾール環、ベンゾチア
ゾール環、イミダゾール環、ベンゾイミダゾール環、イ
ンドレニン環、ピリジン環、ピペリジン環、ピロリジン
環、モルホリン環、スルホラン環、フラン環、チオフェ
ン環、ピラゾール環、ピロール環、クロマン環、クマリ
ン環)。
基は、炭素数2〜18の置換もしくは無置換のアルケニ
ル基が好ましく、より好ましくは炭素数2〜8の置換も
しくは無置換のアルケニル基であり、例えば、ビニル、
アリル、1−プロペニル、1,3−ブタジエニル等が挙
げられる。アルケニル基の置換基としては、前記アルキ
ル基の置換基として挙げたものが好ましい。
基は、炭素数2〜18の置換もしくは無置換のアルキニ
ル基が好ましく、より好ましくは炭素数2〜8の置換も
しくは無置換のアルキニル基であり、例えば、エチニ
ル、2−プロピニル等が挙げられる。アルキニル基の置
換基は、前記アルキル基の置換基として挙げたものが好
ましい。
は、炭素数7〜18の置換もしくは無置換のアラルキル
基が好ましく、例えば、ベンジル、メチルベンジル等が
好ましい。アラルキル基の置換基は前記アルキル基の置
換基として挙げたものが挙げられる。
は、炭素数6〜18の置換もしくは無置換のアリール基
が好ましく、例えば、フェニル、ナフチル等が挙げられ
る。アリール基の置換基は前記アルキル基の置換基とし
て挙げたものが好ましい。またこれらの他に、アルキル
基(例えば、メチル、エチル等)も好ましい。
炭素原子、窒素原子、酸素原子、あるいは硫黄原子から
構成される5〜6員環の飽和又は不飽和の複素環であ
り、これらの例としては、オキサゾール環、ベンゾオキ
サゾール環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、イミ
ダゾール環、ベンゾイミダゾール環、インドレニン環、
ピリジン環、ピペリジン環、ピロリジン環、モルホリン
環、スルホラン環、フラン環、チオフェン環、ピラゾー
ル環、ピロール環、クロマン環、及びクマリン環が挙げ
られる。複素環基は置換されていてもよく、その場合の
置換基としては、前記アルキル基の置換基として挙げた
ものが好ましい。
ルキル基の置換基として挙げたものと同義である。また
これらの他に、アルキル基(例えばメチル、エチル等)
も挙げることができる。本発明においては、R5 及びR
6 で表される置換基は、水素原子またはアルキル基であ
ることが好ましい。特に好ましくは、水素原子である。
(I−2)において、その一般式(I−3)で表される
カチオン部は、下記一般式(I−4)又は(I−5)で
表されることが特に好ましい。
R5 及びR6 で表される置換基と同義であり、またそれ
ぞれについて、その好ましい範囲も同一である。R19及
びR 20は、それぞれ前述したR7 及びR8 で表される置
換基と同義であり、またそれぞれについて、その好まし
い範囲も同一である。r及びsは、各々独立に0〜4の
整数を表し、そしてrとsが2以上の場合には、複数の
R17及びR18は各々互いに同じであっても異なっていて
もよい。
R5 及びR6 で表される置換基と同義であり、またそれ
ぞれについて、その好ましい範囲も同一である。R21と
R22は、それぞれ互いに連結して炭素環または複素環を
形成している場合も好ましく、特に好ましくは、R21と
R22がそれぞれ結合しているピリジン環との縮合芳香環
である。r及びsは、各々独立に0〜4の整数を表し、
そしてrとsが2以上の場合には、複数のR21及びR22
は各々互いに同じであっても異なっていてもよい。
び/または一般式(I−2)で表される色素化合物のア
ニオン部(〔B−〕で表示)とカチオン部(「C−」で
表示)の例を以下に具体的に記載する。
物例を下記の表1に示す。表1において、化合物例(Dy
e)は、アニオン部とカチオン部との組み合わせてなるも
のである。例えば、以下に、化合物Dye No.1の例を挙げ
て説明する。化合物Dye No.1〔アニオン部(B−4)/
カチオン部(C−123)〕で示される化合物例は、そ
れぞれ下記の式で示される。
いても同様な意味である。
たは一般式(I−2)で表される色素化合物は、一般に
該当する活性メチレン化合物(例、ピラゾロン、バルビ
ツ−ル酸、チオバルビツ−ル酸、イソオキサゾロン、メ
ルドラム酸、シアノ酢酸エステル、シアノスルホニルエ
ステル、マロノニトリルなど)とメチン染料にメチン基
を導入するためのメチン源との縮合反応によって合成す
ることが出来る。この種の合成についての詳細は、特公
昭39−22069号、同43−3504号、同52−
38056号、同54−38129号、同55−100
59号、同58−35544号、特開昭49−9962
0号、同52−92716号、同59−16834号、
同63−316853号、および同64−40827号
各公報、並びに英国特許第1133986号、米国特許
第3247127号、同4042397号、同4181
225号、同5213956号、および同526017
9号各明細書を参照することが出来る。
ルトギ酸エチル、オルト酢酸エチルなどのオルトエステ
ル類またはN,N−ジフェニルホルムアミジン塩酸塩な
どが使用される。
/または一般式(I−2)で表される色素化合物は単独
で用いても良いし、または二種以上を併用しても良い。
或いはまた本発明に係る色素化合物とこれら以外の従来
から情報記録媒体用の色素化合物と併用しても良い。こ
れらの例としては、本発明で使用される以外のオキソノ
−ル系色素、シアニン系色素、アゾ金属錯体、フタロシ
アニン系色素、ピリリウム系色素、チオピリリウム系色
素、アズレニウム系色素、スクワリリウム系色素、ナフ
トキノン系色素、トリフェニルメタン系色素、及びトリ
アリルメタン系色素等を挙げることが出来る。
めに、種々の褪色防止剤を含有することが好ましい。褪
色防止剤としては、一般的に一重項酸素クエンチャーが
用いられる。一重項酸素クエンチャーとしては、既に公
知の特許明細書等の刊行物に記載のものを利用すること
ができる。その具体例としては、特開昭58−1756
93号、同59−81194号、同60−18387
号、同60−19586号、同60−19587号、同
60−35054号、同60−36190号、同60−
36191号、同60−44554号、同60−445
55号、同60−44389号、同60−44390
号、同60−54892号、同60−47069号、同
63−209995号、特開平4−25492号、特公
平1−38680号、及び同6−26028号等の各公
報、ドイツ特許350399号明細書、そして日本化学
学会誌1992年10月号第1141頁などに記載のも
のを挙げることができる。好ましい一重項酸素クエンチ
ャーの例としては、下記の一般式(II)で表される化合
物を挙げることができる。 一般式(II)
アルキル基を表わし、そしてQ- はアニオンを表わ
す。)
てもよい炭素数1〜8のアルキル基が一般的であり、無
置換の炭素数1〜6のアルキル基が好ましい。アルキル
基の置換基としては、ハロゲン原子(例、F,Cl)、
アルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ)、アルキルチ
オ基(例、メチルチオ、エチルチオ)、アシル基(例、
アセチル、プロピオニル)、アシルオキシ基(例、アセ
トキシ、プロピオニルオキシ)、ヒドロキシ基、アルコ
キシカルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシ
カルボニル)、アルケニル基(例、ビニル)、アリール
基(例、フェニル、ナフチル)を挙げることができる。
これらの中で、ハロゲン原子、アルコキシ基、アルキル
チオ基、アルコキシカルボニル基が好ましい。Q- のア
ニオンの例としては、ClO4 - 、AsF6 - 、BF4
- 、及びSbF6 - が好ましい。一般式(II)で表される
化合物の例を表2に記載する。
クピッチのプレグルーブが形成された円盤状基板上に記
録層、光反射層および保護層をこの順に有する構成、あ
るいは該基板上に光反射層、記録層および保護層をこの
順に有する構成であることが好ましい。また、一定のト
ラックピッチのプレグルーブが形成された透明な円盤状
基板上に記録層及び光反射層が設けられてなる二枚の積
層体が、それぞれの記録層が内側となるように接合され
た構成も好ましい。
密度を達成するためにCD−RやDVD−Rに比べて、
より狭いトラックピッチのプレグループが形成された基
板を用いることが可能である。本発明の光情報記録媒体
の場合、該トラックピッチは0.3〜0.8μmが好ま
しく、更に0.4〜0.6μmが好ましい。
に述べるような方法により製造することができる。光情
報記録媒体の基板は、従来の光情報記録媒体の基板とし
て用いられている各種の材料から任意に選択することが
できる。基板材料としては、例えばガラス、ポリカーボ
ネート、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、
ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系
樹脂、エポキシ樹脂、アモルファスポリオレフィンおよ
びポリエステルなどを挙げることができ、所望によりそ
れらを併用してもよい。なお、これらの材料はフィルム
状としてまたは剛性のある基板として使うことができ
る。上記材料の中では、耐湿性、寸法安定性および価格
などの点からポリカーボネートが好ましい。
面性の改善、接着力の向上および記録層の防止の目的
で、下塗層が設けられてもよい。下塗層の材料としては
例えば、ポリメチルメタクリレート、アクリル酸・メタ
クリル酸共重合体、スチレン・無水マレイン酸共重合
体、ポリビニルアルコール、N−メチロールアクリルア
ミド、スチレン・ビニルトルエン共重合体、クロルスル
ホン化ポリエチレン、ニトロセルロース、ポリ塩化ビニ
ル、塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイミ
ド、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体、エチレン・酢酸
ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
カーボネート等の高分子物質;およびシランカップリン
グ剤などの表面改質剤を挙げることができる。下塗層
は、上記物質を適当な溶剤に溶解または分散して塗布液
を調製したのち、この塗布液をスピンコート、ディップ
コート、エクストルージョンコートなどの塗布法により
基板表面に塗布することにより形成することができる。
下塗層の層厚は一般に0.005〜20μmの範囲にあ
り、好ましくは0.01〜10μmの範囲である。
りクエンチャー、結合剤などを溶剤に溶解して塗布液を
調製し、次いでこの塗布液を基板表面に塗布して塗膜を
形成したのち乾燥することにより行うことができる。色
素層塗布液の溶剤としては、酢酸ブチル、セロソルブア
セテートなどのエステル;メチルエチルケトン、シクロ
ヘキサノン、メチルイソブチルケトンなどのケトン;ジ
クロルメタン、1、2−ジクロルエタン、クロロホルム
などの塩素化炭化水素;ジメチルホルムアミドなどのア
ミド;シクロヘキサンなどの炭化水素;テトラヒドロフ
ラン、エチルエーテル、ジオキサンなどのエーテル;エ
タノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−
ブタノールジアセトンアルコールなどのアルコール;
2,2,3,3−テトラフロロプロパノールなどのフッ
素系溶剤;エチレングリコールモノメチルエーテル、エ
チレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリ
コールモノメチルエーテルなどのグリコールエーテル類
などを挙げることができる。上記溶剤は使用する色素の
溶解性を考慮して単独または二種以上併用して適宜用い
ることができる。塗布液中にはさらに酸化防止剤、UV
吸収剤、可塑剤、潤滑剤など各種の添加剤を目的に応じ
て添加してもよい。
は、たとえばゼラチン、セルロース誘導体、デキストラ
ン、ロジン、ゴムなどの天然有機高分子物質;およびポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイソ
ブチレン等の炭化水素系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリ塩化ビニル・ポリ酢酸ビニル共重合
体等のビニル系樹脂、ポリアクリル酸メチル、ポリメタ
クリル酸メチル等のアクリル樹脂、ポリビニルアルコー
ル、塩素化ポリエチレン、エポキシ樹脂、ブチラール樹
脂、ゴム誘導体、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂等
の熱硬化性樹脂の初期縮合物などの合成有機高分子を挙
げることができる。記録層の材料として結合剤を併用す
る場合に、結合剤の使用量は、一般に色素に対して0.
01倍量〜50倍量(重量比)の範囲にあり、好ましく
は0.1倍量〜5倍量(重量比)の範囲にある。このよ
うにして調製される塗布液の濃度は、一般に0.01〜
10重量%の範囲にあり、好ましくは0.1〜5重量%
の範囲にある。
ート法、ディップ法、ロールコート法、ブレードコート
法、ドクターロール法、スクリーン印刷法などを挙げる
ことができる。記録層は単層でも重層でもよい。記録層
の層厚は一般に20〜500nmの範囲にあり、好まし
くは50〜300nmの範囲にある。
射率の向上の目的で光反射層を設けることが好ましい。
光反射層の材料である光反射性物質はレーザーに対する
反射率が高い物質であり、その例としては、Mg、S
e、Y、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、M
o、W、Mn、Re、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、
Pd、Ir、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、A
l、Ga、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、S
n、Biなどの金属及び半金属あるいはステンレス鋼を
挙げることができる。これらのうちで好ましいものは、
Cr、Ni、Pt、Cu、Ag、Au、Alおよびステ
ンレス鋼であり、更に好ましくはAg、Auであり、特
にAgが好ましい。これらの物質は単独で用いてもよい
し、あるいは二種以上の組合せで、または合金として用
いてもよい。光反射層は、たとえば上記光反射性物質を
蒸着、スパッタリングまたはイオンプレーティングする
ことにより記録層の上に形成することができる。光反射
層の層厚は、一般的には10〜300nmの範囲にあ
り、50〜200nmの範囲が好ましい。
よび化学的に保護する目的で保護層を設けるのが好まし
い。なお、DVD−R型の光情報記録媒体の製造の場合
と同様の形態、すなわち2枚の基板を記録層を内側にし
て張り合わせる構成をとる場合は、必ずしも保護層の付
設は必要ではない。保護層に用いられる材料の例として
は、SiO、SiO2 、MgF2 、SnO2 、Si3 N
4 等の無機物質、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、UV硬
化性樹脂等の有機物質を挙げることができる。保護層
は、例えばプラスチックの押出加工で得られたフィルム
を接着剤を介して反射層上にラミネートすることにより
形成することができる。あるいは真空蒸着、スパッタリ
ング、塗布等の方法により設けられてもよい。また、熱
可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の場合には、これらを適当な
溶剤に溶解して塗布液を調製したのち、この塗布液を塗
布し、乾燥することによっても形成することができる。
UV硬化性樹脂の場合には、そのままもしくは適当な溶
剤に溶解して塗布液を調製したのちこの塗布液を塗布
し、UV光を照射して硬化させることによっても形成す
ることができる。これらの塗布液中には、更に帯電防止
剤、酸化防止剤、UV吸収剤等の各種添加剤を目的に応
じて添加してもよい。保護層の層厚は一般には0.1〜
100μmの範囲にある。以上の工程により、基板上
に、記録層、光反射層そして保護層が設けられた積層体
を製造することができる。
録媒体を用いて、例えば、次のように行れる。まず光情
報記録媒体を定線速度(CDフォーマットの場合は1.
2〜14m/秒)または定角速度にて回転させながら、
基板側あるいは保護層側から半導体レーザーなどの記録
用の光を照射する。この光の照射により、記録層と反射
層との界面に空洞を形成(空洞の形成は、記録層または
反射層の変形、あるいは両層の変形を伴って形成され
る)するか、基板が肉盛り変形する、あるいは記録層に
変色、会合状態の変化等により屈折率が変化することに
より情報が記録されると考えられる。本発明において
は、記録光として390〜550nmの範囲の発振波長
を有する半導体レーザーが用いられる。好ましい光源と
しては390〜415nmの範囲の発振波長を有する青
紫色半導体レーザー、中心発信波長515nmの青緑色
半導体レーザー、中心発信波長850nmの赤外半導体
レーザーを光導波路素子を使って半分の波長にした中心
発信発振波長425nmの青紫色SHGレーザーをであ
り、中でも記録密度の点で青紫色半導体またはSHGレ
ーザーが特に好ましい。上記のように記録された情報の
再生は、光情報記録媒体を上記と同一の定線速度で回転
させながら半導体レーザーを基板側あるいは保護層側か
ら照射して、その反射光を検出することにより行うこと
ができる。
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
3,3−テトラフルオロプロパノールに溶解し、記録層
形成用塗布液(濃度:1重量%)を得た。この塗布液を
表面にスパイラルプレグルーブ(トラックピッチ:0.
6μm、グルーブ幅:0.3μm、グルーブの深さ:
0.15μm)が射出成形により形成されたポリカーボ
ネート基板(直径:120mm、厚さ:0.6mm)の
そのプレグルーブ側の表面にスピンコートし、記録層
(厚さ(プレグルーブ内):約120nm)を形成し
た。次に、記録層上に銀をスパッタして厚さ約100n
mの光反射層を形成した。更に、光反射層上にUV硬化
性樹脂(SD318、大日本インキ化学工業社製)を塗
布し、紫外線を照射して層厚7μmの保護層を形成し
た。以上の工程により本発明に従う光情報記録媒体1〜
10を得た。また、本発明の化合物の代わりに比較のた
めの化合物A、B、CおよびD(色素重量は本発明試料
の場合と同等)を用いた他は上記と全く同様にして比較
用の光情報記録媒体C−1〜4を得た。
記録媒体に線速度3.5m/sで14T−EFM信号を
波長408nmの青紫色半導体レーザーで記録した後、
記録特性を測定した。記録および記録特性評価はパルス
テック社製DDU1000を用いた。各試料の記録層に
用いた化合物および得られた評価結果を表3に示す。
に示す。
有する記録層からなる記録媒体1〜10は、比較例C−
1〜4に比べて高い感度、高い反射率および高い変調度
を示しており、従って大きな信号強度を高感度で得るこ
とができることがわかる。
り、高反射率、高感度、高変調度を有する光情報記録媒
体を得ることができる。特にCD−RやDVD−Rの場
合よりも短波長のレーザーを用いて上記効果が得られる
ことから、より高密度の情報記録媒体および記録再生法
を提供することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 基体上に、波長550nm以下のレーザ
ー光を照射することにより情報の記録が可能な記録層が
設けられてなる情報記録媒体において、該記録層が、下
記一般式(I−1)および/または一般式(I−2)で
表される色素化合物を含むことを特徴とする情報記録媒
体。 【化1】 〔式中、A、B、B1 、及びRは各々独立に水素原子ま
たは置換基を表し、Y 1 及びZ1 は各々独立に炭素環も
しくは複素環を形成するために必要な原子団を表し、E
およびGは各々独立に、共役二重結合鎖を完成するため
に必要な原子団を表し、X1 は=O、=NR1 または=
C(CN)R1 を表し(但し、R1 は置換基をを表
す)、X2 は−O、−NR1 または−C(CN)R1 を
表し(但し、R1 は置換基をを表す)、xおよびyは各
々独立に0または1を表し、nは0、1または2を表
し、nが2のときは複数のA、Bは各々互いに同じでも
異なってもよく、Mk+はカチオンを表し、kは、1〜1
0の整数を表す。〕 - 【請求項2】 記録層上に反射層が設けられていること
を特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。 - 【請求項3】 レーザー光の波長が390〜450nm
であることを特徴とする請求項1または2に記載の情報
記録媒体。
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---|---|---|---|
JP24776399A JP3901406B2 (ja) | 1999-09-01 | 1999-09-01 | オキソノール色素を含有する光情報記録媒体 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007007954A (ja) * | 2005-06-29 | 2007-01-18 | Fujifilm Holdings Corp | 光情報記録媒体および情報記録方法 |
EP1930339A2 (en) | 2001-10-22 | 2008-06-11 | Mitsui Chemicals, Inc. | Imide compound |
-
1999
- 1999-09-01 JP JP24776399A patent/JP3901406B2/ja not_active Expired - Fee Related
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EP1930339A2 (en) | 2001-10-22 | 2008-06-11 | Mitsui Chemicals, Inc. | Imide compound |
JP2007007954A (ja) * | 2005-06-29 | 2007-01-18 | Fujifilm Holdings Corp | 光情報記録媒体および情報記録方法 |
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