JP2001070950A - ジメチルスルホキシド含有排水の処理方法及び処理装置 - Google Patents

ジメチルスルホキシド含有排水の処理方法及び処理装置

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JP2001070950A JP24927799A JP24927799A JP2001070950A JP 2001070950 A JP2001070950 A JP 2001070950A JP 24927799 A JP24927799 A JP 24927799A JP 24927799 A JP24927799 A JP 24927799A JP 2001070950 A JP2001070950 A JP 2001070950A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体製造工場などにおいて発生する有機物が
共存するジメチルスルホキシド含有排水について、共存
有機物を酸化することなく、ジメチルスルホキシドを選
択的に酸化してジメチルスルホンとすることができるジ
メチルスルホキシド含有排水の処理方法及び処理装置を
提供する。 【解決手段】ジメチルスルホキシド含有排水の処理方法
において、排水のpHを9〜14に調整して過酸化水素水
を添加する処理方法、ジメチルスルホキシド含有排水と
過酸化水素含有排水を混合し、混合排水のpHを9〜14
に調整する処理方法、ジメチルスルホキシド含有排水の
pHを9〜14に調整する機構と、過酸化水素水を添加す
る機構を有する処理装置、及び、ジメチルスルホキシド
含有排水と過酸化水素含有排水を混合する機構と、混合
排水のpHを9〜14に調整する機構を有する処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジメチルスルホキ
シド含有排水の処理方法及び処理装置に関する。さらに
詳しくは、本発明は、半導体製造工場などにおいて発生
する有機物が共存するジメチルスルホキシド含有排水に
ついて、共存有機物を酸化することなく、ジメチルスル
ホキシドを選択的に酸化してジメチルスルホンとするこ
とができるジメチルスルホキシド含有排水の処理方法及
び処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ジメチルスルホキシドを処理
する方法として、好気性条件下で生物分解する方法が知
られている。この方法によると、生物処理槽で嫌気条件
となった一部から毒性悪臭物質であるメチルメルカプタ
ンヤ硫化水素などが発生する。この対策として、あらか
じめジメチルスルホキシドを酸化してジメチルスルホン
やメタンスルホン酸などとしたのちに生物分解する方法
があり、この方法によれば生物処理槽で嫌気反応がおこ
っても、毒性悪臭物質の発生を抑えることができる。ジ
メチルスルホキシドの物理化学的な酸化処理方法として
は、フェントン処理酸化法や、オゾン酸化法、過酸化水
素酸化法、紫外線照射酸化法などを単独で、あるいは組
み合わせて用いて酸化する方法がある。しかし、フェン
トン処理酸化法によると、処理にあたって大量の鉄スラ
ッジが発生するという問題がある。また、オゾン酸化
法、過酸化水素酸化法、紫外線照射酸化法によると、ジ
メチルスルホキシド以外の有機物、例えば、イソプロピ
ルアルコールなどが共存する場合、酸化剤が共存有機物
の酸化に消費されてしまい、見かけ上ジメチルスルホキ
シドのジメチルスルホンへの酸化反応が阻害され、効率
的にジメチルスルホキシドを酸化することができない。
このために、高濃度の有機物が共存するジメチルスルホ
キシド含有排水を物理化学的に酸化処理しようとする場
合、あらかじめ共存する有機物を除去する前処理を必要
とした。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、半導体製造
工場などにおいて発生する有機物が共存するジメチルス
ルホキシド含有排水について、共存有機物を酸化するこ
となく、ジメチルスルホキシドを選択的に酸化してジメ
チルスルホンとすることができるジメチルスルホキシド
含有排水の処理方法及び処理装置を提供することを目的
としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ジメチルスルホキ
シド含有排水のpHを9以上として過酸化水素を添加する
ことにより、共存する有機物が酸化されることなく、ジ
メチルスルホキシドが選択的に酸化されてジメチルスル
ホンとなることを見いだし、この知見に基づいて本発明
を完成するに至った。すなわち、本発明は、(1)ジメ
チルスルホキシドを含有する排水の処理方法において、
排水のpHを9〜14に調整して過酸化水素水を添加する
ことを特徴とするジメチルスルホキシド含有排水の処理
方法、(2)ジメチルスルホキシド含有排水の温度を4
0〜90℃に調整する第1項記載のジメチルスルホキシ
ド含有排水の処理方法、(3)ジメチルスルホキシド含
有排水と過酸化水素含有排水を混合し、混合排水のpHを
9〜14に調整することを特徴とするジメチルスルホキ
シド含有排水の処理方法、(4)ジメチルスルホキシド
含有排水のpHを9〜14に調整する機構と、過酸化水素
水を添加する機構を有することを特徴とするジメチルス
ルホキシド含有排水の処理装置、(5)ジメチルスルホ
キシド含有排水の温度を40〜90℃に調整する機構を
有する第4項記載のジメチルスルホキシド含有排水の処
理装置、及び、(6)ジメチルスルホキシド含有排水と
過酸化水素含有排水を混合する機構と、混合排水のpHを
9〜14に調整する機構を有することを特徴とするジメ
チルスルホキシド含有排水の処理装置、を提供するもの
である。さらに、本発明の好ましい態様として、(7)
過酸化水素水中の過酸化水素とジメチルスルホキシド含
有排水中のジメチルスルホキシドのモル比が、1:1〜
3:1である第1項記載のジメチルスルホキシド含有排
水の処理方法、及び、(8)過酸化水素含有排水中の過
酸化水素とジメチルスルホキシド含有排水中のジメチル
スルホキシドのモル比が、1:1〜3:1である第3項
記載のジメチルスルホキシド含有排水の処理方法、を挙
げることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のジメチルスルホキシド含
有排水の処理方法の第1の態様においては、排水のpHを
9〜14、より好ましくは10〜12に調整して過酸化
水素水を添加する。本発明方法によれば、ジメチルスル
ホキシドと他の有機物が共存する場合であっても、ジメ
チルスルホキシドが選択的に酸化され、ジメチルスルホ
キシドを生物処理の容易なジメチルスルホンに効果的に
変換することができる。排水のpHが9未満であると、ジ
メチルスルホキシドの酸化反応速度が遅く、ジメチルス
ルホキシドの効果的な除去が困難となるおそれがある。
排水のpHが14を超えると、過酸化水素が自己分解しや
すくなり、過酸化水素の利用効率が低下するおそれがあ
る。本発明方法により、共存する有機物を酸化すること
なく、ジメチルスルホキシドを選択的に酸化してジメチ
ルスルホンに変換することができるのは、次のような機
構によるものと考えられる。すなわち、過酸化水素H2
2は、水中ではごく微弱な二塩基酸として存在し、水
素イオンH+とヒドロペルオキシイオンHO2 -とに解離
して、式[1]に示す平衡が保たれる。20℃における
解離定数K=1.5×10-12である。 H22 ⇔ H+ + HO2 - …[1] したがって、pHが低いときは、水中のヒドロペルオキシ
イオンの濃度は低く、pHが高くなると、水中のヒドロペ
ルオキシイオンの濃度は高くなる。水中のヒドロペルオ
キシイオンは、式[2]に示すように互いに反応して自
己分解する。 2HO2 - → 2OH- + O2 …[2] また、ヒドロペルオキシイオンは、触媒やオゾンO3
存在下でヒドロキシルラジカル・OHを生成する。 HO2 - + O3 → ・OH + O2 - + O2 …[3] 通常、有機物の酸化分解は、有機物とヒドロキシラジカ
ルの反応によって起こる。しかし、ジメチルスルホキシ
ドのジメチルスルホンへの酸化には、式[1]で生成す
るヒドロペルオキシイオンが有効であり、さらに、ヒド
ロペルオキシイオンは、他の有機物とはほとんど反応し
ない。このために、ジメチルスルホキシド含有排水のpH
を9以上に調整して過酸化水素水を添加し、ヒドロキシ
ルラジカルの生成を抑えて、排水中のヒドロペルオキシ
イオンの濃度を高めることにより、排水中のジメチルス
ルホキシドを選択的に酸化してジメチルスルホンとする
ことができる。
【0006】本発明方法において、過酸化水素水の添加
量は、過酸化水素水とジメチルスルホキシドのモル比が
1:1〜3:1であることが好ましい。過酸化水素とジ
メチルスルホキシドのモル比が1:1未満であると、ジ
メチルスルホキシドの酸化が十分に進行しないおそれが
ある。過酸化水素とジメチルスルホキシドのモル比3:
1以下で十分な酸化反応が起こり、通常はモル比3:1
を超える過酸化水素は不要である。ジメチルスルホキシ
ド含有排水中のジメチルスルホキシド濃度をあらかじめ
分析し、過酸化水素水の添加量を選定することができ
る。本発明方法においては、ジメチルスルホキシド含有
排水の温度を40〜90℃に調整することが好ましく、
50〜70℃に調整することがより好ましい。ジメチル
スルホキシド含有排水を加熱して反応温度を40〜90
℃とすることにより、ジメチルスルホキシドの酸化反応
速度を高めて、ジメチルスルホキシドの除去率を向上す
ることができる。反応温度が40℃未満であると、ジメ
チルスルホキシドの酸化反応に長時間を要するおそれが
ある。反応温度が90℃を超えると、過酸化水素の自己
分解速度が大となり、過酸化水素が無駄に失われるおそ
れがある。本発明のジメチルスルホキシド含有排水の処
理方法の第2の態様においては、ジメチルスルホキシド
含有排水と過酸化水素含有排水を混合し、混合排水のpH
を9〜14、より好ましくは10〜12に調整する。混
合排水のpHを9〜14に調整することにより、ジメチル
スルホキシド含有排水のpHを9〜14に調整して過酸化
水素水を添加した場合と同様に、排水中のヒドロペルオ
キシイオンの濃度が高くなり、共存する有機物が酸化さ
れることなく、ジメチルスルホキシドが選択的に酸化さ
れてジメチルスルホンに変換される。本態様は、ジメチ
ルスルホキシド含有排水と過酸化水素含有排水の両者が
排出される半導体工場などにおいて、特に好適に実施す
ることができる。過酸化水素含有排水中の過酸化水素
と、ジメチルスルホキシド含有排水中のジメチルスルホ
キシドは、モル比で1:1〜3:1であることが好まし
い。過酸化水素含有排水中の過酸化水素の量が不足する
場合は、過酸化水素含有排水の混合と過酸化水素水の添
加を併用することができる。本態様によれば、過酸化水
素含有排水を有効に利用し得るのみならず、過酸化水素
含有排水の処理費を節減することができる。
【0007】本発明のジメチルスルホキシド含有排水の
処理装置の第1の態様は、ジメチルスルホキシド(DM
SO)含有排水のpHを9〜14に調整する機構と、過酸
化水素水を添加する機構を有するものである。さらに、
本発明装置は、ジメチルスルホキシド含有排水の温度を
40〜90℃に調整する機構を有することが好ましい。
図1は、本発明装置の一態様の系統図である。撹拌機1
を備えた反応槽2に、ジメチルスルホキシド含有排水が
導入される。反応槽にはpHセンサー3が設けられ、pHセ
ンサーから制御器4に信号が送られ、さらに制御器から
ポンプ5に信号が送られて、反応槽中のジメチルスルホ
キシド含有排水のpHが9〜14の間の所定の値となるよ
うに、アルカリ貯槽6に貯留されたアルカリが反応槽に
供給される。過酸化水素水は、ジメチルスルホキシド含
有排水中のジメチルスルホキシドの量に応じて、所定量
の過酸化水素が反応槽に添加されるように、ポンプ7に
より供給される。また、反応槽には温度センサー8が設
けられ、温度センサーから制御器9に信号が送られ、さ
らに制御器から調節弁10に信号が送られて、反応槽中
のジメチルスルホキシド含有排水の温度が40〜90℃
の間の所定の値となるように、蒸気が反応槽に供給され
る。ジメチルスルホキシド含有排水のpHを9〜14に調
整するためのアルカリ添加機構には特に制限はなく、例
えば、pHが所定の値となるようにあらかじめポンプの吐
出流量を調整して一定量を注入する機構とすることがで
き、反応槽にpHセンサーを設け、その計測結果に基づい
てポンプの起動と停止により制御する機構とすることも
でき、ポンプの代わりにアルカリを反応槽へ導入するた
めの自動弁を配管上に設けて弁を開閉制御することもで
き、さらに、自動弁の代わりに調節弁を設けpHセンサー
によるPID制御をすることもできる。これらの機構の
中で、pHセンサーを用いてポンプの起動と停止により制
御する機構は、設備費が安価で、制御が容易なので、特
に好適に用いることができる。過酸化水素水を添加する
機構に特に制限はなく、例えば、過酸化水素水貯槽より
過酸化水素水ポンプを使用して反応槽に添加する機構と
することができる。過酸化水素水の添加量は、ジメチル
スルホキシド含有排水中のジメチルスルホキシドの濃度
をあらかじめ分析し、反応槽内における過酸化水素とジ
メチルスルホキシドのモル比が1:1〜3:1になるよ
うな添加量を算出し、その算出結果に基づいた注入量を
一定注入することが好ましい。ジメチルスルホキシド含
有排水の温度を40〜90℃に調整する機構に特に制限
はなく、例えば、温度センサーと制御器と調節弁を用い
て、反応槽に供給する蒸気の量を制御する機構とするこ
とができ、ジャケット付きの反応槽を用いて熱媒体によ
り加熱する機構とすることもでき、あるいは、電気的に
加熱する機構とすることもできる。本発明装置において
は、必要に応じて、反応速度を向上させるための触媒又
は触媒添加装置、過酸化水素の濃度を監視するための過
酸化水素濃度計又は酸化還元電位計、反応速度を向上さ
せるための電磁波装置、超音波発振器、加圧装置などを
設けることができる。
【0008】本発明のジメチルスルホキシド含有排水の
処理装置の第2の態様は、ジメチルスルホキシド(DM
SO)含有排水と過酸化水素(H22)含有排水を混合
する機構と、混合排水のpHを9〜14に調整する機構を
有するものである。図2は、本発明装置の他の態様の系
統図である。撹拌機11を備えた反応槽12に、ジメチ
ルスルホキシド含有排水と過酸化水素含有排水が導入さ
れ、撹拌により混合される。反応槽にはpHセンサー13
が設けられ、pHセンサーから制御器14に信号が送ら
れ、さらに制御器からポンプ15に信号が送られて、反
応槽中の混合排水のpHが9〜14の間の所定の値となる
ように、アルカリ貯槽16に貯留されたアルカリが反応
槽に供給される。また、反応槽には温度センサー17が
設けられ、温度センサーから制御器18に信号が送ら
れ、さらに制御器から調節弁19に信号が送られて、反
応槽中の混合排水の温度が40〜90℃の間の所定の値
となるように、蒸気が反応槽に供給される。本態様にお
いては、過酸化水素含有排水とジメチルスルホキシド含
有排水は、各排水に含まれる過酸化水素とジメチルスル
ホキシドの濃度を分析し、反応槽内における過酸化水素
とジメチルスルホキシドのモル比が1:1〜3:1にな
るように混合することが好ましい。ジメチルスルホキシ
ド含有排水と過酸化水素含有排水の混合比率の調整手段
に特に制限はなく、例えば、各排水を反応槽に導入する
ための配管にそれぞれ流量計と流量調節弁を設け、各排
水の導入流量を調節することができ、各排水を反応槽の
前段で別々に貯留するタンクを設け、各タンクからポン
プにより反応槽へ各排水を導入する際に、ポンプの稼働
時間を制御して、各排水の導入量を制御することもで
き、あるいは、各排水を反応槽の前段で別々に貯留する
タンクを設け、各タンクからポンプにより反応槽へ各排
水を導入する際に、反応槽に設けた水位検出器により各
ポンプの起動と停止を制御して、各排水の導入量を制御
することもできる。
【0009】図3は、本発明装置の他の態様の系統図で
ある。本態様においては、反応槽20の前段にジメチル
スルホキシド(DMSO)含有排水貯留タンク21と過
酸化水素(H22)含有排水貯留タンク22が設けら
れ、各タンクからポンプ23及び24により反応槽へ各
排水が導入される。反応槽には、受入開始レベルL、ジ
メチルスルホキシド含有排水受入レベルM及び過酸化水
素含有排水受入レベルHに水位検出器が設けられてい
る。処理水を排出して水位が受入開始レベルLまで下が
ると、ジメチルスルホキシド含有排水ポンプが起動し
て、ジメチルスルホキシド含有排水が反応槽に導入され
る。ジメチルスルホキシド含有排水が導入され、水位が
ジメチルスルホキシド含有排水受入レベルMに達する
と、ジメチルスルホキシド含有排水ポンプが停止し、過
酸化水素含有排水ポンプが起動して、過酸化水素含有排
水が反応槽に導入される。過酸化水素含有排水が導入さ
れ、水位が過酸化水素含有排水受入レベルHに達すると
過酸化水素含有排水ポンプが停止する。ジメチルスルホ
キシド含有排水と過酸化水素含有排水の混合排水のpHを
9〜14に調整するためのアルカリ添加機構には特に制
限はなく、例えば、pHが所定の値となるようにあらかじ
めポンプの吐出流量を調整して一定量を注入する機構と
することができ、反応槽にpHセンサーを設け、その計測
結果に基づいてポンプの起動と停止により制御する機構
とすることもでき、ポンプの代わりにアルカリを反応槽
へ導入するための自動弁を配管上に設けて弁を開閉制御
することもでき、さらに、自動弁の代わりに調節弁を設
けpHセンサーによるPID制御をすることもできる。こ
れらの機構の中で、pHセンサーを用いてポンプの起動と
停止により制御する機構は、設備費が安価で、制御が容
易なので、特に好適に用いることができる。本態様の装
置においては、ジメチルスルホキシド含有排水と過酸化
水素含有排水の混合排水の温度を40〜90℃に調整す
る機構を設けることができる。混合排水の温度を40〜
90℃に調整する機構に特に制限はなく、例えば、温度
センサーと制御器と調節弁を用いて、反応槽に供給する
蒸気の量を制御する機構とすることができ、ジャケット
付きの反応槽を用いて熱媒体により加熱する機構とする
こともでき、あるいは、電気的に加熱する機構とするこ
ともできる。本発明方法及び装置によれば、ジメチルス
ルホキシドと他の共存する有機物を含有する排水、例え
ば、高濃度のイソプロピルアルコールを含有するジメチ
ルスルホキシド含有排水を処理して、共存する有機物を
酸化分解することなく、ジメチルスルホキシドを選択的
に酸化してジメチルスルホンとすることができるので、
ジメチルスルホキシド含有排水を生物処理する際の前処
理において、共存する有機物を除去する必要がなく、少
ないエネルギーと薬品で処理することができ、装置の単
純化とコストの低減を実現することができる。
【0010】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 実施例1 図1に示す装置を用いて、ジメチルスルホキシド3,5
00mg/L、イソプロピルアルコール3.0重量%、pH
6.0の水質を有するジメチルスルホキシド含有排水の
処理を行った。反応槽にジメチルスルホキシド含有排水
12m3を入れ、スチームを吹き込んで60℃に昇温
し、水酸化ナトリウム水溶液を供給して、pHを10.0
に調整した。次いで、35重量%過酸化水素水100kg
を添加し、60℃を保ったまま1時間撹拌することによ
り、酸化処理を行った。処理水の水質は、過酸化水素
0.0重量%、ジメチルスルホキシド0mg/L、ジメチ
ルスルホン4,200mg/L、メタンスルホン酸10mg
/L、イソプロピルアルコール3.0重量%、pH10.0
であった。実施例1における排水及び処理水の水質を、
第1表に示す。
【0011】
【表1】
【0012】第1表に見られるように、処理水中にジメ
チルスルホキシドは含まれず、ジメチルスルホキシド含
有排水中のジメチルスルホキシドは、ごく少量のメタン
スルホン酸のほか、ほぼ全量がジメチルスルホンに酸化
されている。また、ジメチルスルホキシド含有排水中の
イソプロピルアルコールの濃度と、処理水中のイソプロ
ピルアルコールの濃度が等しいことから、イソプロピル
アルコールは酸化されず、ジメチルスルホキシドのみが
選択的に酸化されていることが分かる。 実施例2 図2に示す装置を用いて、ジメチルスルホキシド含有排
水の処理を行った。反応槽にジメチルスルホキシド含有
排水10m3/hと過酸化水素含有排水3m3/hを導入
し、処理水13m3/hを抜き出した。反応槽中の水量
は13m3なので、反応時間は1時間である。ジメチル
スルホキシド含有排水の水質は、ジメチルスルホキシド
3,500mg/L、イソプロピルアルコール3.0重量
%、pH6.0であった。過酸化水素含有排水の水質は、
過酸化水素1.0重量%、硫酸1,000mg/L、pH2.
2であった。反応槽内に設けたpHセンサーにより混合排
水のpHを測定し、制御器よりポンプに信号を送って水酸
化ナトリウム水溶液の供給量を制御し、混合排水のpHを
10.0に保った。また、反応槽内に設けた温度センサ
ーにより混合排水の温度を測定し、制御器より調節弁に
信号を送って蒸気の供給量を制御し、混合排水の温度を
60℃に保った。反応槽より抜き出した処理水の水質
は、過酸化水素0.0重量%、ジメチルスルホキシド0m
g/L、ジメチルスルホン3,200mg/L、メタンスル
ホン酸8mg/L、イソプロピルアルコール2.3重量
%、pH10.0であった。実施例2における各排水及び
処理水の水質を、第2表に示す。
【0013】
【表2】
【0014】第2表に見られるように、処理水中にジメ
チルスルホキシドは含まれず、ジメチルスルホキシド含
有排水中のジメチルスルホキシドは、ごく少量のメタン
スルホン酸のほか、ほぼ全量がジメチルスルホンに酸化
されている。また、導入されたジメチルスルホキシド含
有排水中のイソプロピルアルコールの総量と、抜き出さ
れた処理水中のイソプロピルアルコールの総量がほぼ等
しいことから、イソプロピルアルコールはほとんど酸化
されず、ジメチルスルホキシドが選択的に酸化されてい
ることが分かる。 実施例3 ジメチルスルホキシド含有水のpHと、ジメチルスルホキ
シド除去率の関係をしらべた。ジメチルスルホキシド
5.00gに水を加えて全量を1Lとし、塩酸によりpH
を2に調整した。この溶液に35重量%過酸化水素水1
2.5gを加え、60℃で10分撹拌したのち、ジメチ
ルスルホキシドの濃度を分析した。ジメチルスルホキシ
ドの濃度は4.76g/Lであり、ジメチルスルホキシ
ドの除去率4.8%であった。塩酸又は水酸化ナトリウ
ム水溶液によりpHを3〜14に調整して、同じ操作を繰
り返した。pH9のとき、ジメチルスルホキシドの濃度
3.90g/L、除去率22.0%、pH10のとき、ジメ
チルスルホキシドの濃度3.00g/L、除去率40.0
%、pH11のとき、ジメチルスルホキシドの濃度0.9
6g/L、除去率80.8%、pH12のとき、ジメチル
スルホキシドの濃度0.12g/L、除去率97.6%で
あった。実施例3におけるpHとジメチルスルホキシドの
濃度及び除去率の関係を、第3表に示す。
【0015】
【表3】
【0016】第3表に見られるように、ジメチルスルホ
キシドを含有する水が酸性である場合は、過酸化水素水
を加えてもジメチルスルホキシドの酸化はあまり進まな
いが、ジメチルスルホキシド含有水のpHが9以上になる
と、効果的に酸化が起こってジメチルスルホキシドが除
去されることが分かる。
【0017】
【発明の効果】本発明方法及び装置によれば、有機物が
共存するジメチルスルホキシド含有排水であっても、共
存有機物を酸化することなく、ジメチルスルホキシドを
選択的に酸化してジメチルスルホンとすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明装置の一態様の系統図である。
【図2】図2は、本発明装置の他の態様の系統図であ
る。
【図3】図3は、本発明装置の他の態様の系統図であ
る。
【符号の説明】
1 撹拌機 2 反応槽 3 pHセンサー 4 制御器 5 ポンプ 6 アルカリ貯槽 7 ポンプ 8 温度センサー 9 制御器 10 調節弁 11 撹拌機 12 反応槽 13 pHセンサー 14 制御器 15 ポンプ 16 アルカリ貯槽 17 温度センサー 18 制御器 19 調節弁 20 反応槽 21 ジメチルスルホキシド含有排水貯留タンク 22 過酸化水素含有排水貯留タンク 23 ポンプ 24 ポンプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジメチルスルホキシドを含有する排水の処
    理方法において、排水のpHを9〜14に調整して過酸化
    水素水を添加することを特徴とするジメチルスルホキシ
    ド含有排水の処理方法。
  2. 【請求項2】ジメチルスルホキシド含有排水の温度を4
    0〜90℃に調整する請求項1記載のジメチルスルホキ
    シド含有排水の処理方法。
  3. 【請求項3】ジメチルスルホキシド含有排水と過酸化水
    素含有排水を混合し、混合排水のpHを9〜14に調整す
    ることを特徴とするジメチルスルホキシド含有排水の処
    理方法。
  4. 【請求項4】ジメチルスルホキシド含有排水のpHを9〜
    14に調整する機構と、過酸化水素水を添加する機構を
    有することを特徴とするジメチルスルホキシド含有排水
    の処理装置。
  5. 【請求項5】ジメチルスルホキシド含有排水の温度を4
    0〜90℃に調整する機構を有する請求項4記載のジメ
    チルスルホキシド含有排水の処理装置。
  6. 【請求項6】ジメチルスルホキシド含有排水と過酸化水
    素含有排水を混合する機構と、混合排水のpHを9〜14
    に調整する機構を有することを特徴とするジメチルスル
    ホキシド含有排水の処理装置。
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