JP2000140865A - スルホキシド類含有排気の処理方法及びスルホキシド類含有排気の処理装置 - Google Patents

スルホキシド類含有排気の処理方法及びスルホキシド類含有排気の処理装置

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JP2000140865A
JP2000140865A JP10319307A JP31930798A JP2000140865A JP 2000140865 A JP2000140865 A JP 2000140865A JP 10319307 A JP10319307 A JP 10319307A JP 31930798 A JP31930798 A JP 31930798A JP 2000140865 A JP2000140865 A JP 2000140865A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】有機排気からスルホキシド類有機硫黄化合物と
ともにアミン類有機化合物を除去することができ且つ有
害な化合物を生成しないスルホキシド類含有排気の処理
方法及びスルホキシド類含有排気の処理装置を提供す
る。 【解決手段】スルホキシド類有機硫黄化合物含有排気を
洗浄水12に接触させてスルホキシド類有機硫黄化合物
を溶解させる気液接触部2が設置されてなる洗浄塔1
と、洗浄水12に過酸化水素を供給する過酸化水素供給
部0と、過酸化水素を含有する洗浄水12に紫外線を照
射する紫外線ランプ10が設置されてなる紫外線照射部
3とを有してなり、スルホキシド類有機硫黄化合物含有
排気を洗浄水12に接触させてスルホキシド類有機硫黄
化合物を溶解させ、洗浄水12に過酸化水素共存下紫外
線を照射しスルホキシド類有機硫黄化合物を分解する。
以上により上記目的を達成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スルホキシド類有
機硫黄化合物(R−SO−R’:R、R’は炭化水素
基)を汚染物として含有する有機排気の処理方法及び前
記スルホキシド類有機硫黄化合物を含有する有機排気の
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ジメチルスルホキシド((C
32SO:以下、「DMSO」と略す)は国内で年間
約3000トン生産され、主にアクリル繊維、医薬・農
薬等の合成、染料・顔料用溶剤、又は剥離・洗浄剤等に
使用されている。近年、液晶パネルや半導体の製造工程
において、DMSOを含有した洗浄剤が多く用いられて
おり、DMSOが蒸発し気体又はミストとして空気中に
拡散するため、前記製造工程では、DMSOを含む有機
排気が大量に空気中に放出される。しかしながら、この
ようなDMSOを含む有機排気をそのまま放出すること
は環境保全上不適当であるため、DMSOを可能な限り
分解除去したのちに排出することが要求されている。
【0003】一般に、有機排気中から有機物を除去する
方法としては、活性炭やゼオライト等の多孔質体による
吸着や、溶媒への溶解後加熱下での触媒酸化及び燃焼処
理等が用いられている。特に、DMSOのように比較的
沸点の高い有機物を含む有機排気を処理する場合、DM
SOの水溶性の高い性質を利用して、水スクラバー式排
気処理法が用いられている。例えば、特開平7−163
841号には、水スクラバー式排気処理法を用いて有機
排気中のDMSOを除去する方法が開示されている。
【0004】特開平7−163841号に示される従来
の水スクラバー式排気処理法による有機排気の処理方法
を図5に示す。洗浄塔31内に設置される気液接触部3
2で有機排気中のDMSOを洗浄水に溶解させたのち、
酸化剤である次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)を前
記洗浄水に添加するとともに、前記洗浄水のpHをpH
コントローラ33により測定し、必要であればpH調整
剤(NaOH)を添加することにより洗浄水のpHを強
塩基性に調整する。この場合、次亜塩素酸ナトリウムの
強い酸化力により、有機排気中のDMSOはジメチルス
ルホン(CH32SO2を経て、ジメチルスルホン酸
(CH32SO4となる。即ち、 (CH32SO + NaClO → (CH32SO2 + NaCl (CH32SO2 + 2NaClO → (CH32SO4 + 2NaCl また、ジメチルスルホン酸は、塩基性条件下でモノメチ
ル硫酸ナトリウム塩Na・CH3SO4となり、酸性条件
下では水と反応し、アルコールと硫酸になる。 (CH32SO4 + NaOH → Na・CH3SO4 + CH3OH (CH32SO4 + 2H2O → 2CH3OH + H2SO4
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示される従来の有機排気の処理方法においては次のよう
な問題点があった。一般に、液晶パネルや半導体の製造
工程において用いられているDMSOを含有する溶剤・
洗浄剤は一般に、主成分であるDMSOの他に、アミン
類有機化合物(R−NH2、R−NH−R’:R、R’
は主に炭化水素からなる基)を含有している。このアミ
ン類有機化合物はDMSOと同様、洗浄水に溶解させて
捕集することで分離除去される。前記アミン類有機化合
物は、一般に特有の臭気を有するため、DMSOと同様
に前記アミン類有機化合物も排気中から除去することが
必要である。一方、従来の有機排気の処理方法において
は、DMSOを酸化するために、DMSOに対して等量
以上の強い酸化力を有する次亜塩素酸ナトリウム等の酸
化剤を使用する必要がある。この場合、洗浄水のpHが
強塩基性でないと、次亜塩素酸ナトリウムによるDMS
Oの酸化が十分に進行しない。しかしながら、洗浄水の
pHが強塩基性になると、洗浄水に対するアミン類有機
化合物の溶解度が低くなるため、有機排気からアミン類
有機化合物を十分除去することができなかった。
【0006】また、この場合、アミン類有機化合物の一
部が洗浄水に溶解したとしても、酸化剤である次亜塩素
酸ナトリウムが、アミン類有機化合物等のDMSOを含
む溶剤又は洗浄剤以外の成分と反応し、有害な有機塩素
化合物が生成してしまうという問題が生じていた。
【0007】さらに、上記の反応式において、ジメチル
スルホン((CH32SO2)と次亜塩素酸ナトリウム
(NaClO)との反応は、実際には次亜塩素酸ナトリ
ウム(NaClO)の濃度が非常に高くなければ進行し
ない。しかしながら、次亜塩素酸ナトリウムの濃度を非
常に高くして処理を行うと、処理中に有害な塩素ガスが
多く発生してしまうという問題が生じていた。
【0008】本発明は、以上の従来技術における問題に
鑑みてなされたものである。本発明の目的は、上記問題
点を解決し、有機排気からスルホキシド類有機硫黄化合
物とともにアミン類有機化合物を除去することが可能で
あり、且つ有害な化合物を生成しないスルホキシド類含
有排気の処理方法及びスルホキシド類含有排気の処理装
置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本出
願第1の発明は、スルホキシド類有機硫黄化合物を含有
する排気を洗浄水に接触させて前記スルホキシド類有機
硫黄化合物を溶解させ、前記洗浄水に過酸化水素を共存
させて紫外線を照射し、スルホキシド類有機硫黄化合物
を分解することを特徴とするスルホキシド類含有排気の
処理方法である。
【0010】上記構成を有する本出願第1の発明のスル
ホキシド類含有排気の処理方法によると、スルホキシド
類有機硫黄化合物を含有する排気を洗浄水に接触させて
前記スルホキシド類有機硫黄化合物を溶解させ、前記洗
浄水に過酸化水素を共存させて紫外線を照射する場合の
前記スルホキシド類有機硫黄化合物の分解は、光反応に
よりヒドロキシラジカル(OH・)が生じ、これを前記
スルホキシド類の炭素−硫黄結合解離部分と反応させ
て、悪臭を発生させないスルホン酸類が生じるものであ
る。さらに、洗浄水中に共存する過酸化水素又はヒドロ
キシラジカル(OH・)により炭素−硫黄結合部分での
紫外線吸収が起こりやすくなると考えられる。以上によ
り、従来のスルホキシド類含有排気の処理方法とは異な
りスルホキシド類有機硫黄化合物の分解に次亜塩素酸ナ
トリウムを使用する必要がないため、有害な化合物を生
成することなくスルホキシド類含有排気を処理すること
ができる。
【0011】また、本出願第2の発明のスルホキシド類
含有排気の処理方法は、スルホキシド類有機硫黄化合物
及び少なくとも1種類のアミン類有機化合物を含有する
排気を洗浄水に接触させて前記スルホキシド類有機硫黄
化合物及び前記アミン類有機化合物を溶解させ、前記洗
浄水に過酸化水素を共存させて紫外線を照射し、スルホ
キシド類有機硫黄化合物を分解することを特徴とするス
ルホキシド類含有排気の処理方法である。
【0012】上記構成を有する本出願第2の発明のスル
ホキシド類含有排気の処理方法によると、スルホキシド
類有機硫黄化合物及び少なくとも1種類のアミン類有機
化合物を含有する排気を洗浄水に接触させて前記スルホ
キシド類有機硫黄化合物及び前記アミン類有機化合物を
溶解させ、前記洗浄水に過酸化水素を共存させて紫外線
を照射する場合の前記スルホキシド類有機硫黄化合物の
分解は、光反応によりヒドロキシラジカルが生じ、これ
を前記スルホキシド類の炭素−硫黄結合解離部分と反応
させて、悪臭を発生させないスルホン酸類が生じるもの
である。さらに、洗浄水中に共存する過酸化水素又はヒ
ドロキシラジカル(OH・)により炭素−硫黄結合部分
での紫外線吸収が起こりやすくなると考えられる。以上
により、従来のスルホキシド類含有排気の処理方法とは
異なりスルホキシド類有機硫黄化合物の分解に次亜塩素
酸ナトリウムを使用する必要がないため、有害な化合物
を生成することなくスルホキシド類含有排気を処理する
ことができる。また、この場合洗浄水は生成したスルホ
ン酸類を含むためpH酸性であるので、一般に塩基性を
有するアミン類有機化合物の洗浄水への溶解度が向上す
るため、前記排気からアミン類有機化合物を効果的に除
去することができる。さらに、
【0013】水溶液中に過酸化水素を共存させる場合に
は、紫外線照射による光反応によってヒドロキシラジカ
ル(OH・)が生じ、これがスルホキシド類の炭素−硫
黄結合解離部分と反応し、その結果スルホン酸類(R−
SO3H)が生じる。紫外線は電磁波の一種であり、比
較的短波長(100〜400nm)の領域のものであ
り、波長が短いほど高いエネルギーを有している。紫外
線を照射することにより、スルホキシド類有機硫黄化合
物の炭素−硫黄結合を解離させることができるため、ス
ルホキシド類有機硫黄化合物をスルホン酸類へと直ちに
変換することができる。
【0014】また、本出願第3の発明のスルホキシド類
含有排気の処理装置は、スルホキシド類有機硫黄化合物
を含有する排気を洗浄水に接触させて前記スルホキシド
類有機硫黄化合物を溶解させる気液接触部が設置されて
なる洗浄塔と、前記洗浄水に過酸化水素を供給する過酸
化水素供給部と、過酸化水素を含有する前記洗浄水に紫
外線を照射する紫外線ランプが設置されてなる紫外線照
射部とを有してなることを特徴とする。
【0015】上記構成を有する本出願第3の発明のスル
ホキシド類含有排気の処理装置によると、スルホキシド
類有機硫黄化合物を含有する排気を洗浄水に接触させて
前記スルホキシド類有機硫黄化合物を溶解させる気液接
触部が設置されてなる洗浄塔と、前記洗浄水に過酸化水
素を供給する過酸化水素供給部と、過酸化水素を含有す
る前記洗浄水に紫外線を照射する紫外線ランプが設置さ
れてなる紫外線照射部とを有してなる。上記装置を用い
ることにより、前記洗浄水に過酸化水素を共存させて紫
外線を照射する場合の前記スルホキシド類有機硫黄化合
物の分解が前記紫外線照射部で起こる。前記分解は、光
反応によりヒドロキシラジカルが生じ、これを前記スル
ホキシド類の炭素−硫黄結合解離部分と反応させて、悪
臭を発生させないスルホン酸類が生じるものである。さ
らに、洗浄水中に共存する過酸化水素又はヒドロキシラ
ジカル(OH・)により炭素−硫黄結合部分での紫外線
吸収が起こりやすくなると考えられる。以上により、従
来の装置とは異なりスルホキシド類有機硫黄化合物の分
解に次亜塩素酸ナトリウムを使用しないため、有害な化
合物を生成することなくスルホキシド類含有排気を処理
がすることができる。
【0016】また、本出願第4の発明のスルホキシド類
含有排気の処理装置は、スルホキシド類有機硫黄化合物
及び少なくとも1種類のアミン類有機化合物を含有する
排気を洗浄水に接触させて前記スルホキシド類有機硫黄
化合物及び前記アミン類有機化合物を溶解させる気液接
触部が設置されてなる洗浄塔と、前記洗浄水に過酸化水
素を供給する過酸化水素供給部と、過酸化水素を含有す
る前記洗浄水に紫外線を照射する紫外線ランプとを有し
てなることを特徴とする。
【0017】上記構成を有する本出願第4の発明のスル
ホキシド類含有排気の処理装置によると、スルホキシド
類有機硫黄化合物及び少なくとも1種類のアミン類有機
化合物を含有する排気を洗浄水に接触させて前記スルホ
キシド類有機硫黄化合物及び前記アミン類有機化合物を
溶解させる気液接触部が設置されてなる洗浄塔と、過酸
化水素を含有する前記洗浄水に紫外線を照射する紫外線
ランプとを有してなることにより、前記洗浄水に過酸化
水素を共存させて紫外線を照射する場合の前記スルホキ
シド類有機硫黄化合物の分解が前記紫外線照射部で起こ
る。前記分解は、光反応によりヒドロキシラジカルが生
じ、これを前記スルホキシド類の炭素−硫黄結合解離部
分と反応させて、悪臭を発生させないスルホン酸類が生
じるものである。さらに、洗浄水中に共存する過酸化水
素又はヒドロキシラジカル(OH・)により炭素−硫黄
結合部分での紫外線吸収が起こりやすくなると考えられ
る。以上により、従来の装置とは異なりスルホキシド類
有機硫黄化合物の分解に次亜塩素酸ナトリウムを使用し
ないため、有害な化合物を生成することなくスルホキシ
ド類含有排気を処理がすることができる。さらに、この
場合洗浄水は生成したスルホン酸類を含むためpH酸性
であるので、一般に塩基性を有するアミン類有機化合物
の洗浄水への溶解度が向上するため、前記排気からアミ
ン類有機化合物を除去することができる。
【0018】また、本出願第5の発明のスルホキシド類
含有排気の処理装置は、本出願第3又は本出願第4の発
明ののスルホキシド類含有排気の処理装置であって、紫
外線照射部が気液接触部内に設けられてなることを特徴
とする。
【0019】上記構成を有する本出願第5の発明のスル
ホキシド類含有排気の処理装置によると、紫外線照射部
が気液接触部内に設けられてなることにより、紫外線照
射部に設けられた紫外線ランプからの紫外線の照射をス
ルホキシド類有機硫黄化合物の分解のためだけでなく洗
浄水中の生物繁殖の抑制のために用いることができるた
め、より長期間洗浄水を使用することができ洗浄水の交
換回数を減らすことができる。これにより、スルホキシ
ド類含有排気の処理の低コスト化を図ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明するが、以
下の実施の形態は本発明に係る一例にすぎない。図1
は、本実施の形態に係るスルホキシド類含有排気の処理
装置の概略図である。図2は、本実施の形態に係るスル
ホキシド類含有排気の処理を工程順に示すフローチャー
トである。
【0021】本実施の形態に係るスルホキシド類含有排
気の処理方法及び処理装置を図1及び図2を参照して説
明する。本実施の形態に係るスルホキシド類含有排気の
処理装置は図1に示すように、スルホキシド類有機硫黄
化合物を含有する有機排気を導入する洗浄塔1、有機排
気と洗浄水12を接触させスルホキシド類有機硫黄化合
物を洗浄水12に溶解させる気液接触部2、洗浄水12
に過酸化水素を供給する過酸化水素供給部0、過酸化水
素が添加された洗浄水12に紫外線を照射して洗浄水1
2中に溶解したスルホキシド類有機硫黄化合物を分解す
る紫外線照射部3、及び気液接触部2からpH調整槽4
を経て紫外線照射部3との間で洗浄水12を循環させる
循環系17により構成される。気液接触部2は洗浄塔1
内に設置され、気液接触部2の下部には洗浄水12が貯
蔵されている。過酸化酸素供給部0は、洗浄水12のp
Hを調整するpH調整槽4、pH調整槽4に過酸化水素
を供給する過酸化水素貯槽7、洗浄水12のpHを測定
するpHコントローラ5、及び洗浄水12のORP(o
xidation−reduction−potent
ial:酸化還元電位)を測定し二酸化炭素の添加量を
調整するORPコントローラ6からなる。気液接触部2
と紫外線照射部3、気液接触部2とpH調整槽4、pH
調整槽4と過酸化水素貯槽7、及び紫外線照射部3とp
H調整槽4はそれぞれラインにより接続されており、p
Hコントローラ5及びORPコントローラ6はそれぞ
れ、循環系17の気液接触部2とpH調整槽4とを結ぶ
ライン上に設けられる。紫外線照射部3は紫外線ランプ
10と石英製反応槽11からなり、石英製反応槽11に
洗浄水12が導入され、紫外線が紫外線ランプ10から
照射される。
【0022】次に、本実施の形態に係るスルホキシド類
含有排気の処理装置の動作について図1を参照して詳細
に説明する。スルホキシド類有機硫黄化合物及び少なく
とも1種類以上のアミン類有機化合物を含む有機排気を
吹込口8から洗浄塔1に導入し、気液接触部2で前記有
機排気を洗浄水12と接触させることで有機排気中の水
溶性成分(スルホキシド類有機硫黄化合物及びアミン類
有機化合物を含む)を洗浄水12に溶解させることによ
り、有機排気中から前記水溶性成分を除去し(図2のス
テップ1)、清浄空気14として排気口9から放出する
(図2のステップ2)。一方、スルホキシド類有機硫黄
化合物を溶解させた洗浄水12はpH調整槽4に導入さ
れ、過酸化水素を添加し(図2のステップ3)、必要で
あればpH調整を行った後、前記洗浄水12を紫外線照
射部3に導入する。紫外線照射部3において、洗浄水1
2に紫外線照射を行い、洗浄水12中のスルホキシド類
有機硫黄化合物をスルホン酸類に分解する(図2のステ
ップ4)。また、洗浄水12はpH調整槽4に送られ、
pHコントローラ5及びORPコントローラ6でpHと
ORPを調整された後、循環系17で気液接触部2に循
環送水される。以上の工程により洗浄水12中からスル
ホキシド類有機硫黄化合物が除去された結果、洗浄水1
2中にはスルホン酸類及びアミン類有機化合物が残り、
処理を繰り返す毎に洗浄水12中にこれらが蓄積されて
ゆくため、洗浄水12は適宜交換される。なお、本実施
の形態においては、スルホキシド類有機硫黄化合物及び
少なくとも1種類以上のアミン類有機化合物を含む有機
排気の処理を示したが、前記有機排気にアミン類有機化
合物が含まれていない場合においても同様に、有機排気
中からスルホキシド類有機硫黄化合物を除去することが
可能である。
【0023】
【実施例】次に、本実施の形態の実施例を、図面を参照
して詳細に説明する。図3は、実施例のスルホキシド類
含有排気の処理方法及び処理装置を示す。本実施例に係
るスルホキシド類含有排気の処理装置の構成は、図1に
示す本実施の形態に係るスルホキシド類含有排気の処理
装置の構成とほぼ同様であるが、洗浄水12を排水する
際に過酸化水素を処理する過酸化水素除去槽22が排水
口18に設置されている点が異なる。これにより、排水
から過酸化水素を除去することができる。また、紫外線
ランプ210、及び石英製反応槽11を用いて洗浄水1
2に紫外線を照射する。本実施例においては、有機排気
に含まれるスルホキシド類有機硫黄化合物がジメチルス
ルホキシド213である場合を示す。なお、本実施例に
おいて、本実施の形態と同様の機能を有する部分は同じ
符号で示す。
【0024】次に、本発明の実施例に係るスルホキシド
類含有排気の処理装置の動作及びスルホキシド類含有排
気の処理工程について、図3を参照して説明する。ジメ
チルスルホキシド及び少なくとも1種類以上のアミン類
有機化合物を含む有機排気213を洗浄塔1に導入し、
気液接触部2でジメチルスルホキシド及びアミン類有機
化合物を洗浄水に接触させて溶解させる。ジメチルスル
ホキシドを溶解した洗浄水12にジメチルスルホキシド
に対し等量以上の過酸化水素を添加し、紫外線照射部3
で紫外線を照射し、ジメチルスルホキシドをメタンスル
ホン酸に分解する。その後、pH調整槽4において、p
Hコントローラ5によりpHを4以下に調整し、ORP
の変化をORPコントローラ6で測定し、過酸化水素濃
度が不足しないよう、ジメチルスルホキシドからメタン
スルホン酸への反応で消費された過酸化水素を過酸化水
素貯槽7より添加する。また、洗浄水12は水質を調整
されたのち、循環系17により再び気液接触部2に送液
する。
【0025】本実施例において、ジメチルスルホキシド
及びアミン類有機化合物が洗浄水12に溶解するととも
に、過酸化水素を共存させて紫外線を照射することによ
り、ヒドロキシラジカルを生じさせ、これがジメチルス
ルホキシドと反応することによりメタンスルホン酸に変
換される。さらにこの場合、洗浄水中に共存する過酸化
水素又はヒドロキシラジカル(OH・)により炭素−硫
黄結合部分での紫外線吸収が起こりやすくなると考えら
れる。以上により、ジメチルスルホキシド及びアミン類
有機化合物を有機排気から効果的に除去することができ
る。
【0026】(第2の実施形態)次に、本発明の他の実
施の形態について図面を参照して説明する。図4は本発
明の第2の実施の形態に係るスルホキシド類含有排気の
処理装置及び処理方法を示す図である。本実施の形態に
おいては、本発明の第1の実施の形態に係るスルホキシ
ド類含有排気の処理装置及び処理方法の構成とほぼ同様
であるが、洗浄塔1内部の気液接触部2下部に紫外線照
射部43が設けられている点が異なる。すなわち、図4
に示すように、紫外線ランプ10を洗浄塔1内の気液接
触部2下部の洗浄水12内に設置することで、紫外線が
洗浄水12に常に照射されるため、前記照射により洗浄
水12中に存在するスルホキシド類有機硫黄化合物の分
解を行うことができるだけでなく、洗浄水12中の生物
繁殖を抑制することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係るスルホ
キシド類含有排気の処理方法によれば、スルホキシド類
有機硫黄化合物を含有する排気を洗浄水に接触させて前
記スルホキシド類有機硫黄化合物を溶解させ、前記洗浄
水に過酸化水素を共存させて紫外線を照射し、スルホキ
シド類有機硫黄化合物を分解することにより、光反応に
よりヒドロキシラジカルを生じ、これを前記スルホキシ
ド類の炭素−硫黄結合解離部分と反応させてスルホン酸
類を生じさせる。さらにこの場合、洗浄水中に共存する
過酸化水素又はヒドロキシラジカル(OH・)により炭
素−硫黄結合部分での紫外線吸収が起こりやすくなると
考えられる。以上により、従来のスルホキシド類含有排
気の処理方法とは異なりスルホキシド類有機硫黄化合物
の分解に次亜塩素酸ナトリウムを使用する必要がないた
め、有害な化合物を生成することなくスルホキシド類含
有排気を処理することができる。さらに、この場合洗浄
水は生成したスルホン酸類によりpH酸性であるので、
有機排気中にアミン類有機化合物が含まれている場合に
は、一般に塩基性を有するアミン類有機化合物の洗浄水
への溶解度が向上するため、前記有機排気からアミン類
有機化合物を効果的に除去することができる。
【0028】また、本発明に係るスルホキシド類含有排
気の処理装置によれば、スルホキシド類有機硫黄化合物
を含有する有機排気を洗浄水に接触させて前記スルホキ
シド類有機硫黄化合物を溶解させる気液接触部が設置さ
れてなる洗浄塔と、前記洗浄水に過酸化水素を供給する
過酸化水素供給部と、過酸化水素を含有する前記洗浄水
に紫外線を照射する紫外線ランプとを有してなることに
より、前記洗浄水に過酸化水素を共存させて紫外線を照
射する場合の前記スルホキシド類有機硫黄化合物の分解
が前記紫外線照射部で起こる。前記分解は、光反応によ
りヒドロキシラジカルを生じ、これを前記スルホキシド
類の炭素−硫黄結合解離部分と反応させてスルホン酸類
を生じさせるものである。さらに、洗浄水中に共存する
過酸化水素又はヒドロキシラジカル(OH・)により炭
素−硫黄結合部分での紫外線吸収が起こりやすくなると
考えられる。以上により、従来の装置とは異なりスルホ
キシド類有機硫黄化合物の分解に次亜塩素酸ナトリウム
を使用しないため、有害な化合物を生成することなくス
ルホキシド類含有排気を処理がすることができる。さら
に、この場合洗浄水は生成したスルホン酸類によりpH
酸性であるので、一般に塩基性を有するアミン類有機化
合物の洗浄水への溶解度が向上するため、前記有機排気
からアミン類有機化合物を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係るスルホキシ
ド類含有排気の処理装置の概略図である。
【図2】 本発明の一実施の形態に係るスルホキシド類
含有排気の処理を工程順に示すフローチャートである。
【図3】 本発明の実施例1に係るスルホキシド類含有
排気の処理装置の概略図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態に係るスルホキシ
ド類含有排気の処理装置の概略図である。
【図5】 従来のスルホキシド類含有排気の処理装置の
概略図である。
【符号の説明】
0 過酸化水素供給部 1・31 洗浄塔 2・32 気液接触部 3・43 紫外線照射部 4 pH調整槽 5・35 pHコントローラ 6 ORPコントローラ 7 過酸化水素貯槽 8・38 吹込口 9・39 排気口 10 紫外線ランプ 11 石英製反応槽 12・312 洗浄水 13・313 スルホキシド類及びアミン類含有有機排
気 14・314 清浄空気 15 スルホン酸類有機硫黄化合物 16・316 アミン類有機化合物 17 循環系 18 排水口 21 過酸化水素分解槽 213・313 ジメチルスルホキシド及びアミン類含
有有機排気 215 メタンスルホン酸 317 NaClO水溶液槽 318 NaOH水溶液槽 319 ジメチルスルホン酸
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月18日(1999.10.
18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 スルホキシド類含有排気の処理方法及
びスルホキシド類含有排気の処理装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スルホキシド類有
機硫黄化合物(R−SO−R’:R、R’は炭化水素
基)を汚染物として含有する有機排気の処理方法及び前
記スルホキシド類有機硫黄化合物を含有する有機排気の
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ジメチルスルホキシド((C
32SO:以下、「DMSO」と略す)は国内で年間
約3000トン生産され、主にアクリル繊維、医薬・農
薬等の合成、染料・顔料用溶剤、又は剥離・洗浄剤等に
使用されている。近年、液晶パネルや半導体の製造工程
において、DMSOを含有した洗浄剤が多く用いられて
おり、DMSOが蒸発し気体又はミストとして空気中に
拡散するため、前記製造工程では、DMSOを含む有機
排気が大量に空気中に放出される。しかしながら、この
ようなDMSOを含む有機排気をそのまま放出すること
は環境保全上不適当であるため、DMSOを可能な限り
分解除去したのちに排出することが要求されている。
【0003】一般に、有機排気中から有機物を除去する
方法としては、活性炭やゼオライト等の多孔質体による
吸着や、溶媒への溶解後加熱下での触媒酸化及び燃焼処
理等が用いられている。特に、DMSOのように比較的
沸点の高い有機物を含む有機排気を処理する場合、DM
SOの水溶性の高い性質を利用して、水スクラバー式排
気処理法が用いられている。例えば、特開平7−163
841号には、水スクラバー式排気処理法を用いて有機
排気中のDMSOを除去する方法が開示されている。
【0004】特開平7−163841号に示される従来
の水スクラバー式排気処理法による有機排気の処理方法
を図5に示す。洗浄塔31内に設置される気液接触部3
2で有機排気中のDMSOを洗浄水に溶解させたのち、
酸化剤である次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)を前
記洗浄水に添加するとともに、前記洗浄水のpHをpH
コントローラ33により測定し、必要であればpH調整
剤(NaOH)を添加することにより洗浄水のpHを強
塩基性に調整する。この場合、次亜塩素酸ナトリウムの
強い酸化力により、有機排気中のDMSOはジメチルス
ルホン(CH32SO2を経て、ジメチルスルホン酸
(CH32SO4となる。即ち、 (CH32SO + NaClO → (CH32SO2 + NaCl (CH32SO2 + 2NaClO → (CH32SO4 + 2NaCl また、ジメチルスルホン酸は、塩基性条件下でモノメチ
ル硫酸ナトリウム塩Na・CH3SO4となり、酸性条件
下では水と反応し、アルコールと硫酸になる。 (CH32SO4 + NaOH → Na・CH3SO4 + CH3OH (CH32SO4 + 2H2O → 2CH3OH + H2SO4
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示される従来の有機排気の処理方法においては次のよう
な問題点があった。一般に、液晶パネルや半導体の製造
工程において用いられているDMSOを含有する溶剤・
洗浄剤は一般に、主成分であるDMSOの他に、アミン
類有機化合物(R−NH2、R−NH−R’:R、R’
は主に炭化水素からなる基)を含有している。このアミ
ン類有機化合物はDMSOと同様、洗浄水に溶解させて
捕集することで分離除去される。前記アミン類有機化合
物は、一般に特有の臭気を有するため、DMSOと同様
に前記アミン類有機化合物も排気中から除去することが
必要である。一方、従来の有機排気の処理方法において
は、DMSOを酸化するために、DMSOに対して等量
以上の強い酸化力を有する次亜塩素酸ナトリウム等の酸
化剤を使用する必要がある。この場合、洗浄水のpHが
強塩基性でないと、次亜塩素酸ナトリウムによるDMS
Oの酸化が十分に進行しない。しかしながら、洗浄水の
pHが強塩基性になると、洗浄水に対するアミン類有機
化合物の溶解度が低くなるため、有機排気からアミン類
有機化合物を十分除去することができなかった。
【0006】また、この場合、アミン類有機化合物の一
部が洗浄水に溶解したとしても、酸化剤である次亜塩素
酸ナトリウムが、アミン類有機化合物等のDMSOを含
む溶剤又は洗浄剤以外の成分と反応し、有害な有機塩素
化合物が生成してしまうという問題が生じていた。
【0007】さらに、上記の反応式において、ジメチル
スルホン((CH32SO2)と次亜塩素酸ナトリウム
(NaClO)との反応は、実際には次亜塩素酸ナトリ
ウム(NaClO)の濃度が非常に高くなければ進行し
ない。しかしながら、次亜塩素酸ナトリウムの濃度を非
常に高くして処理を行うと、処理中に有害な塩素ガスが
多く発生してしまうという問題が生じていた。
【0008】本発明は、以上の従来技術における問題に
鑑みてなされたものである。本発明の目的は、上記問題
点を解決し、有機排気からスルホキシド類有機硫黄化合
物とともにアミン類有機化合物を除去することが可能で
あり、且つ有害な化合物を生成しないスルホキシド類含
有排気の処理方法及びスルホキシド類含有排気の処理装
置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本出
願第1の発明は、スルホキシド類有機硫黄化合物を含有
する排気を洗浄水に接触させて前記スルホキシド類有機
硫黄化合物を溶解させ、前記洗浄水に過酸化水素を共存
させて、気液接触部内に設けられてなる紫外線照射部で
紫外線を照射し、スルホキシド類有機硫黄化合物を分解
することを特徴とするスルホキシド類含有排気の処理方
法である。
【0010】上記構成を有する本出願第1の発明のスル
ホキシド類含有排気の処理方法によると、スルホキシド
類有機硫黄化合物を含有する排気を洗浄水に接触させて
前記スルホキシド類有機硫黄化合物を溶解させ、前記洗
浄水に過酸化水素を共存させて、気液接触部内に設けら
れてなる紫外線照射部で紫外線を照射する場合の前記ス
ルホキシド類有機硫黄化合物の分解は、光反応によりヒ
ドロキシラジカル(OH・)が生じ、これを前記スルホ
キシド類の炭素−硫黄結合解離部分と反応させて、悪臭
を発生させないスルホン酸類が生じるものである。さら
に、洗浄水中に共存する過酸化水素又はヒドロキシラジ
カル(OH・)により炭素−硫黄結合部分での紫外線吸
収が起こりやすくなると考えられる。以上により、従来
のスルホキシド類含有排気の処理方法とは異なりスルホ
キシド類有機硫黄化合物の分解に次亜塩素酸ナトリウム
を使用する必要がないため、有害な化合物を生成するこ
となくスルホキシド類含有排気を処理することができ
る。また、紫外線照射部が気液接触部内に設けられてな
ることにより、紫外線照射部に設けられた紫外線ランプ
からの紫外線の照射をスルホキシド類有機硫黄化合物の
分解のためだけでなく洗浄水中の生物繁殖の抑制のため
に用いることができる。従って、より長期間洗浄水を使
用することができ洗浄水の交換回数を減らすことがで
き、その結果として、スルホキシド類含有排気の処理の
低コスト化を図ることができる。
【0011】また、本出願第2の発明のスルホキシド類
含有排気の処理方法は、スルホキシド類有機硫黄化合物
及び少なくとも1種類のアミン類有機化合物を含有する
排気をpHが4以下の洗浄水に接触させて前記スルホキ
シド類有機硫黄化合物及び前記アミン類有機化合物を溶
解させ、前記洗浄水に過酸化水素を共存させて紫外線を
照射し、スルホキシド類有機硫黄化合物を分解すること
を特徴とするスルホキシド類含有排気の処理方法であ
る。
【0012】上記構成を有する本出願第2の発明のスル
ホキシド類含有排気の処理方法によると、スルホキシド
類有機硫黄化合物及び少なくとも1種類のアミン類有機
化合物を含有する排気をpHが4以下の洗浄水に接触さ
せて前記スルホキシド類有機硫黄化合物及び前記アミン
類有機化合物を溶解させ、前記洗浄水に過酸化水素を共
存させて紫外線を照射する場合の前記スルホキシド類有
機硫黄化合物の分解は、光反応によりヒドロキシラジカ
ルが生じ、これを前記スルホキシド類の炭素−硫黄結合
解離部分と反応させて、悪臭を発生させないスルホン酸
類が生じるものである。さらに、洗浄水中に共存する過
酸化水素又はヒドロキシラジカル(OH・)により炭素
−硫黄結合部分での紫外線吸収が起こりやすくなると考
えられる。以上により、従来のスルホキシド類含有排気
の処理方法とは異なりスルホキシド類有機硫黄化合物の
分解に次亜塩素酸ナトリウムを使用する必要がないた
め、有害な化合物を生成することなくスルホキシド類含
有排気を処理することができる。また、この場合洗浄水
は生成したスルホン酸類を含むためpH酸性であるの
で、一般に塩基性を有するアミン類有機化合物の洗浄水
への溶解度が向上するため、前記排気からアミン類有機
化合物を効果的に除去することができる。さらに、
た、紫外線照射部が気液接触部内に設けられてなること
により、紫外線照射部に設けられた紫外線ランプからの
紫外線の照射をスルホキシド類有機硫黄化合物の分解の
ためだけでなく洗浄水中の生物繁殖の抑制のために用い
ることができる。従って、より長期間洗浄水を使用する
ことができ洗浄水の交換回数を減らすことができ、その
結果として、スルホキシド類含有排気の処理の低コスト
化を図ることができる。
【0013】水溶液中に過酸化水素を共存させる場合に
は、紫外線照射による光反応によってヒドロキシラジカ
ル(OH・)が生じ、これがスルホキシド類の炭素−硫
黄結合解離部分と反応し、その結果スルホン酸類(R−
SO3H)が生じる。紫外線は電磁波の一種であり、比
較的短波長(100〜400nm)の領域のものであ
り、波長が短いほど高いエネルギーを有している。紫外
線を照射することにより、スルホキシド類有機硫黄化合
物の炭素−硫黄結合を解離させることができるため、ス
ルホキシド類有機硫黄化合物をスルホン酸類へと直ちに
変換することができる。
【0014】また、本出願第3の発明のスルホキシド類
含有排気の処理装置は、スルホキシド類有機硫黄化合物
を含有する排気を洗浄水に接触させて前記スルホキシド
類有機硫黄化合物を溶解させる気液接触部が設置されて
なる洗浄塔と、前記洗浄水に過酸化水素を供給する過酸
化水素供給部と、過酸化水素を含有する前記洗浄水に紫
外線を照射する紫外線ランプが設置されてなる紫外線照
射部とを有してなり、前記紫外線照射部が気液接触部内
に設けられてなることを特徴とする。
【0015】上記構成を有する本出願第3の発明のスル
ホキシド類含有排気の処理装置によると、スルホキシド
類有機硫黄化合物を含有する排気を洗浄水に接触させて
前記スルホキシド類有機硫黄化合物を溶解させる気液接
触部が設置されてなる洗浄塔と、前記洗浄水に過酸化水
素を供給する過酸化水素供給部と、過酸化水素を含有す
る前記洗浄水に紫外線を照射する紫外線ランプが設置さ
れてなる紫外線照射部とを有してなり、前記紫外線照射
部が気液接触部内に設けられてなる。上記装置を用いる
ことにより、前記洗浄水に過酸化水素を共存させて紫外
線を照射する場合の前記スルホキシド類有機硫黄化合物
の分解が前記紫外線照射部で起こる。前記分解は、光反
応によりヒドロキシラジカルが生じ、これを前記スルホ
キシド類の炭素−硫黄結合解離部分と反応させて、悪臭
を発生させないスルホン酸類が生じるものである。さら
に、洗浄水中に共存する過酸化水素又はヒドロキシラジ
カル(OH・)により炭素−硫黄結合部分での紫外線吸
収が起こりやすくなると考えられる。以上により、従来
の装置とは異なりスルホキシド類有機硫黄化合物の分解
に次亜塩素酸ナトリウムを使用しないため、有害な化合
物を生成することなくスルホキシド類含有排気を処理が
することができる。
【0016】また、本出願第4の発明のスルホキシド類
含有排気の処理装置は、スルホキシド類有機硫黄化合物
及び少なくとも1種類のアミン類有機化合物を含有する
排気をpHが4以下の洗浄水に接触させて前記スルホキ
シド類有機硫黄化合物及び前記アミン類有機化合物を溶
解させる気液接触部が設置されてなる洗浄塔と、前記洗
浄水に過酸化水素を供給する過酸化水素供給部と、過酸
化水素を含有する前記洗浄水に紫外線を照射する紫外線
ランプとを有してなることを特徴とする。
【0017】上記構成を有する本出願第4の発明のスル
ホキシド類含有排気の処理装置によると、スルホキシド
類有機硫黄化合物及び少なくとも1種類のアミン類有機
化合物を含有する排気をpHが4以下の洗浄水に接触さ
せて前記スルホキシド類有機硫黄化合物及び前記アミン
類有機化合物を溶解させる気液接触部が設置されてなる
洗浄塔と、過酸化水素を含有する前記洗浄水に紫外線を
照射する紫外線ランプとを有してなることにより、前記
洗浄水に過酸化水素を共存させて紫外線を照射する場合
の前記スルホキシド類有機硫黄化合物の分解が前記紫外
線照射部で起こる。前記分解は、光反応によりヒドロキ
シラジカルが生じ、これを前記スルホキシド類の炭素−
硫黄結合解離部分と反応させて、悪臭を発生させないス
ルホン酸類が生じるものである。さらに、洗浄水中に共
存する過酸化水素又はヒドロキシラジカル(OH・)に
より炭素−硫黄結合部分での紫外線吸収が起こりやすく
なると考えられる。以上により、従来の装置とは異なり
スルホキシド類有機硫黄化合物の分解に次亜塩素酸ナト
リウムを使用しないため、有害な化合物を生成すること
なくスルホキシド類含有排気を処理がすることができ
る。さらに、この場合洗浄水は生成したスルホン酸類を
含むためpH酸性であるので、一般に塩基性を有するア
ミン類有機化合物の洗浄水への溶解度が向上するため、
前記排気からアミン類有機化合物を除去することができ
る。
【0018
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明するが、以
下の実施の形態は本発明に係る一例にすぎない。図1
は、本実施の形態に係るスルホキシド類含有排気の処理
装置の概略図である。図2は、本実施の形態に係るスル
ホキシド類含有排気の処理を工程順に示すフローチャー
トである。
【0019】本実施の形態に係るスルホキシド類含有排
気の処理方法及び処理装置を図1及び図2を参照して説
明する。本実施の形態に係るスルホキシド類含有排気の
処理装置は図1に示すように、スルホキシド類有機硫黄
化合物を含有する有機排気を導入する洗浄塔1、有機排
気と洗浄水12を接触させスルホキシド類有機硫黄化合
物を洗浄水12に溶解させる気液接触部2、洗浄水12
に過酸化水素を供給する過酸化水素供給部0、過酸化水
素が添加された洗浄水12に紫外線を照射して洗浄水1
2中に溶解したスルホキシド類有機硫黄化合物を分解す
る紫外線照射部3、及び気液接触部2からpH調整槽4
を経て紫外線照射部3との間で洗浄水12を循環させる
循環系17により構成される。気液接触部2は洗浄塔1
内に設置され、気液接触部2の下部には洗浄水12が貯
蔵されている。過酸化酸素供給部0は、洗浄水12のp
Hを調整するpH調整槽4、pH調整槽4に過酸化水素
を供給する過酸化水素貯槽7、洗浄水12のpHを測定
するpHコントローラ5、及び洗浄水12のORP(o
xidation−reduction−potent
ial:酸化還元電位)を測定し二酸化炭素の添加量を
調整するORPコントローラ6からなる。気液接触部2
と紫外線照射部3、気液接触部2とpH調整槽4、pH
調整槽4と過酸化水素貯槽7、及び紫外線照射部3とp
H調整槽4はそれぞれラインにより接続されており、p
Hコントローラ5及びORPコントローラ6はそれぞ
れ、循環系17の気液接触部2とpH調整槽4とを結ぶ
ライン上に設けられる。紫外線照射部3は紫外線ランプ
10と石英製反応槽11からなり、石英製反応槽11に
洗浄水12が導入され、紫外線が紫外線ランプ10から
照射される。
【0020】次に、本実施の形態に係るスルホキシド類
含有排気の処理装置の動作について図1を参照して詳細
に説明する。スルホキシド類有機硫黄化合物及び少なく
とも1種類以上のアミン類有機化合物を含む有機排気を
吹込口8から洗浄塔1に導入し、気液接触部2で前記有
機排気を洗浄水12と接触させることで有機排気中の水
溶性成分(スルホキシド類有機硫黄化合物及びアミン類
有機化合物を含む)を洗浄水12に溶解させることによ
り、有機排気中から前記水溶性成分を除去し(図2のス
テップ1)、清浄空気14として排気口9から放出する
(図2のステップ2)。一方、スルホキシド類有機硫黄
化合物を溶解させた洗浄水12はpH調整槽4に導入さ
れ、過酸化水素を添加し(図2のステップ3)、必要で
あればpH調整を行った後、前記洗浄水12を紫外線照
射部3に導入する。紫外線照射部3において、洗浄水1
2に紫外線照射を行い、洗浄水12中のスルホキシド類
有機硫黄化合物をスルホン酸類に分解する(図2のステ
ップ4)。また、洗浄水12はpH調整槽4に送られ、
pHコントローラ5及びORPコントローラ6でpHと
ORPを調整された後、循環系17で気液接触部2に循
環送水される。以上の工程により洗浄水12中からスル
ホキシド類有機硫黄化合物が除去された結果、洗浄水1
2中にはスルホン酸類及びアミン類有機化合物が残り、
処理を繰り返す毎に洗浄水12中にこれらが蓄積されて
ゆくため、洗浄水12は適宜交換される。なお、本実施
の形態においては、スルホキシド類有機硫黄化合物及び
少なくとも1種類以上のアミン類有機化合物を含む有機
排気の処理を示したが、前記有機排気にアミン類有機化
合物が含まれていない場合においても同様に、有機排気
中からスルホキシド類有機硫黄化合物を除去することが
可能である。
【0021
【実施例】次に、本実施の形態の実施例を、図面を参照
して詳細に説明する。図3は、実施例のスルホキシド類
含有排気の処理方法及び処理装置を示す。本実施例に係
るスルホキシド類含有排気の処理装置の構成は、図1に
示す本実施の形態に係るスルホキシド類含有排気の処理
装置の構成とほぼ同様であるが、洗浄水12を排水する
際に過酸化水素を処理する過酸化水素除去槽22が排水
口18に設置されている点が異なる。これにより、排水
から過酸化水素を除去することができる。また、紫外線
ランプ210、及び石英製反応槽11を用いて洗浄水1
2に紫外線を照射する。本実施例においては、有機排気
に含まれるスルホキシド類有機硫黄化合物がジメチルス
ルホキシド213である場合を示す。なお、本実施例に
おいて、本実施の形態と同様の機能を有する部分は同じ
符号で示す。
【0022】次に、本発明の実施例に係るスルホキシド
類含有排気の処理装置の動作及びスルホキシド類含有排
気の処理工程について、図3を参照して説明する。ジメ
チルスルホキシド及び少なくとも1種類以上のアミン類
有機化合物を含む有機排気213を洗浄塔1に導入し、
気液接触部2でジメチルスルホキシド及びアミン類有機
化合物を洗浄水に接触させて溶解させる。ジメチルスル
ホキシドを溶解した洗浄水12にジメチルスルホキシド
に対し等量以上の過酸化水素を添加し、紫外線照射部3
で紫外線を照射し、ジメチルスルホキシドをメタンスル
ホン酸に分解する。その後、pH調整槽4において、p
Hコントローラ5によりpHを4以下に調整し、ORP
の変化をORPコントローラ6で測定し、過酸化水素濃
度が不足しないよう、ジメチルスルホキシドからメタン
スルホン酸への反応で消費された過酸化水素を過酸化水
素貯槽7より添加する。また、洗浄水12は水質を調整
されたのち、循環系17により再び気液接触部2に送液
する。
【0023】本実施例において、ジメチルスルホキシド
及びアミン類有機化合物が洗浄水12に溶解するととも
に、過酸化水素を共存させて紫外線を照射することによ
り、ヒドロキシラジカルを生じさせ、これがジメチルス
ルホキシドと反応することによりメタンスルホン酸に変
換される。さらにこの場合、洗浄水中に共存する過酸化
水素又はヒドロキシラジカル(OH・)により炭素−硫
黄結合部分での紫外線吸収が起こりやすくなると考えら
れる。以上により、ジメチルスルホキシド及びアミン類
有機化合物を有機排気から効果的に除去することができ
る。
【0024】(第2の実施形態)次に、本発明の他の実
施の形態について図面を参照して説明する。図4は本発
明の第2の実施の形態に係るスルホキシド類含有排気の
処理装置及び処理方法を示す図である。本実施の形態に
おいては、本発明の第1の実施の形態に係るスルホキシ
ド類含有排気の処理装置及び処理方法の構成とほぼ同様
であるが、洗浄塔1内部の気液接触部2下部に紫外線照
射部43が設けられている点が異なる。すなわち、図4
に示すように、紫外線ランプ10を洗浄塔1内の気液接
触部2下部の洗浄水12内に設置することで、紫外線が
洗浄水12に常に照射されるため、前記照射により洗浄
水12中に存在するスルホキシド類有機硫黄化合物の分
解を行うことができるだけでなく、洗浄水12中の生物
繁殖を抑制することができる。
【0025
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係るスルホ
キシド類含有排気の処理方法によれば、スルホキシド類
有機硫黄化合物を含有する排気を洗浄水に接触させて前
記スルホキシド類有機硫黄化合物を溶解させ、前記洗浄
水に過酸化水素を共存させて紫外線を照射し、スルホキ
シド類有機硫黄化合物を分解することにより、光反応に
よりヒドロキシラジカルを生じ、これを前記スルホキシ
ド類の炭素−硫黄結合解離部分と反応させてスルホン酸
類を生じさせる。さらにこの場合、洗浄水中に共存する
過酸化水素又はヒドロキシラジカル(OH・)により炭
素−硫黄結合部分での紫外線吸収が起こりやすくなると
考えられる。以上により、従来のスルホキシド類含有排
気の処理方法とは異なりスルホキシド類有機硫黄化合物
の分解に次亜塩素酸ナトリウムを使用する必要がないた
め、有害な化合物を生成することなくスルホキシド類含
有排気を処理することができる。さらに、この場合洗浄
水は生成したスルホン酸類によりpH酸性であるので、
有機排気中にアミン類有機化合物が含まれている場合に
は、一般に塩基性を有するアミン類有機化合物の洗浄水
への溶解度が向上するため、前記有機排気からアミン類
有機化合物を効果的に除去することができる。
【0026】また、本発明に係るスルホキシド類含有排
気の処理装置によれば、スルホキシド類有機硫黄化合物
を含有する有機排気を洗浄水に接触させて前記スルホキ
シド類有機硫黄化合物を溶解させる気液接触部が設置さ
れてなる洗浄塔と、前記洗浄水に過酸化水素を供給する
過酸化水素供給部と、過酸化水素を含有する前記洗浄水
に紫外線を照射する紫外線ランプとを有してなることに
より、前記洗浄水に過酸化水素を共存させて紫外線を照
射する場合の前記スルホキシド類有機硫黄化合物の分解
が前記紫外線照射部で起こる。前記分解は、光反応によ
りヒドロキシラジカルを生じ、これを前記スルホキシド
類の炭素−硫黄結合解離部分と反応させてスルホン酸類
を生じさせるものである。さらに、洗浄水中に共存する
過酸化水素又はヒドロキシラジカル(OH・)により炭
素−硫黄結合部分での紫外線吸収が起こりやすくなると
考えられる。以上により、従来の装置とは異なりスルホ
キシド類有機硫黄化合物の分解に次亜塩素酸ナトリウム
を使用しないため、有害な化合物を生成することなくス
ルホキシド類含有排気を処理がすることができる。さら
に、この場合洗浄水は生成したスルホン酸類によりpH
酸性であるので、一般に塩基性を有するアミン類有機化
合物の洗浄水への溶解度が向上するため、前記有機排気
からアミン類有機化合物を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係るスルホキシ
ド類含有排気の処理装置の概略図である。
【図2】 本発明の一実施の形態に係るスルホキシド類
含有排気の処理を工程順に示すフローチャートである。
【図3】 本発明の実施例1に係るスルホキシド類含有
排気の処理装置の概略図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態に係るスルホキシ
ド類含有排気の処理装置の概略図である。
【図5】 従来のスルホキシド類含有排気の処理装置の
概略図である。
【符号の説明】 0 過酸化水素供給部 1・31 洗浄塔 2・32 気液接触部 3・43 紫外線照射部 4 pH調整槽 5・35 pHコントローラ 6 ORPコントローラ 7 過酸化水素貯槽 8・38 吹込口 9・39 排気口 10 紫外線ランプ 11 石英製反応槽 12・312 洗浄水 13・313 スルホキシド類及びアミン類含有有機排
気 14・314 清浄空気 15 スルホン酸類有機硫黄化合物 16・316 アミン類有機化合物 17 循環系 18 排水口 21 過酸化水素分解槽 213・313 ジメチルスルホキシド及びアミン類含
有有機排気 215 メタンスルホン酸 317 NaClO水溶液槽 318 NaOH水溶液槽 319 ジメチルスルホン酸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D002 AA05 AA14 BA02 BA05 BA09 CA01 DA35 DA52 EA02 GA03 GB09 4D020 AA08 AA10 BA23 BB03 CB25 DA01 DB08 4D037 AA01 AB12 AB13 BA18 BB09 CA11 CA14 4D050 AA01 AB17 AB18 BB09 BC09 BD02 BD03 BD06 BD08 CA13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スルホキシド類有機硫黄化合物を含有する
    排気を洗浄水に接触させて前記スルホキシド類有機硫黄
    化合物を溶解させ、前記洗浄水に過酸化水素を共存させ
    て紫外線を照射し、スルホキシド類有機硫黄化合物を分
    解することを特徴とするスルホキシド類含有排気の処理
    方法。
  2. 【請求項2】スルホキシド類有機硫黄化合物及び少なく
    とも1種類のアミン類有機化合物を含有する排気を洗浄
    水に接触させて前記スルホキシド類有機硫黄化合物及び
    前記アミン類有機化合物を溶解させ、前記洗浄水に過酸
    化水素を共存させて紫外線を照射し、スルホキシド類有
    機硫黄化合物を分解することを特徴とするスルホキシド
    類含有排気の処理方法。
  3. 【請求項3】スルホキシド類有機硫黄化合物を含有する
    排気を洗浄水に接触させて前記スルホキシド類有機硫黄
    化合物を溶解させる気液接触部が設置されてなる洗浄塔
    と、前記洗浄水に過酸化水素を供給する過酸化水素供給
    部と、過酸化水素を含有する前記洗浄水に紫外線を照射
    する紫外線ランプが設置されてなる紫外線照射部とを有
    してなることを特徴とするスルホキシド類含有排気の処
    理装置。
  4. 【請求項4】スルホキシド類有機硫黄化合物及び少なく
    とも1種類のアミン類有機化合物を含有する排気を洗浄
    水に接触させて前記スルホキシド類有機硫黄化合物及び
    前記アミン類有機化合物を溶解させる気液接触部が設置
    されてなる洗浄塔と、前記洗浄水に過酸化水素を供給す
    る過酸化水素供給部と、過酸化水素を含有する前記洗浄
    水に紫外線を照射する紫外線ランプが設置されてなる紫
    外線照射部とを有してなることを特徴とするスルホキシ
    ド類含有排気の処理装置。
  5. 【請求項5】紫外線照射部が気液接触部内に設けられて
    なることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のス
    ルホキシド類含有排気の処理装置。
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