JP2001068998A - Pll回路及び位相誤差検出方法 - Google Patents

Pll回路及び位相誤差検出方法

Info

Publication number
JP2001068998A
JP2001068998A JP24389999A JP24389999A JP2001068998A JP 2001068998 A JP2001068998 A JP 2001068998A JP 24389999 A JP24389999 A JP 24389999A JP 24389999 A JP24389999 A JP 24389999A JP 2001068998 A JP2001068998 A JP 2001068998A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
sampling
phase error
input signal
provisional
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP24389999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4178680B2 (ja
Inventor
Shinichi Fukuda
伸一 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP24389999A priority Critical patent/JP4178680B2/ja
Publication of JP2001068998A publication Critical patent/JP2001068998A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4178680B2 publication Critical patent/JP4178680B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パーシャルレスポンス(1,0,−1)の3
値等化波形の入力信号に対応したPLL回路において、
正しい位相引き込みを確実にできるようにする。 【解決手段】 クロック信号を基準として入力信号をサ
ンプリングすることにより得られるデータ列のうち、i
−1番目のサンプリングデータをBi-1、i番目のサン
プリングデータをBiとする。また、サンプリングデー
タから3値のデータ列を仮判定することにより得られる
データ列のうち、i−1番目の仮判定データをDi-1
i番目の仮判定データをDiとする。そして、仮判定さ
れたデータ列が(0,1,0,−1)の繰り返しを含
み、i番目の仮判定データDiが上記繰り返しの一部に
なっている場合には、位相誤差検出を行わず、その他の
場合には、入力信号とクロック信号との位相誤差θi
下記式(1)により求める。 θi=Bi×Di-1−Bi-1×Di ・・・(1)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーシャルレスポ
ンス(1,0,−1)の3値等化波形の入力信号に対応
し、当該入力信号のクロック成分に同期したクロック信
号を生成するPLL回路に関する。また、そのようなP
LL回路における位相誤差検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】パーシャルレスポンス(1,0,−1)
の3値等化波形の入力信号に対応し、当該入力信号のク
ロック成分に同期したクロック信号を生成するPLL回
路において、入力信号とクロック信号との位相誤差を、
下記式(1)により検出する方法がある。
【0003】 θi=Bi×Di-1−Bi-1×Di ・・・(1) なお、ここでは、クロック信号を基準として入力信号を
サンプリングすることにより得られるデータ列を、{・
・・,Bi-1,Bi,Bi+1,・・・}としている。すな
わち、Bi-1はi−1番目のサンプリングデータ、Bi
i番目のサンプリングデータである。また、サンプリン
グデータから3値のデータ列を仮判定することにより得
られるデータ列を、{・・・,Di-1,Di,Di+1,・
・・}としている。すなわち、Di-1はi−1番目の仮
判定データ、Diはi番目の仮判定データである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】パーシャルレスポンス
(1,0,−1)の3値等化波形において、(1,1,
−1,−1)の繰り返し信号と、(0,1,0,−1)
の繰り返し信号は、位相は異なるが、同じ4クロック周
期の正弦波に等化される。その様子を図5及び図6に示
す。
【0005】なお、図5では、(1,1,−1,−1)
の繰り返し信号Bを示しているともに、その場合に、当
該繰り返し信号Bから仮判定される仮判定データDi
並びに、上記式(1)により検出される位相誤差θi
示している。また、図6では、(0,1,0,−1)の
繰り返し信号Bを示しているとともに、その場合に、当
該繰り返し信号Bから仮判定される仮判定データDi
並びに、上記式(1)により検出される位相誤差θi
示している。
【0006】図5及び図6に示すように、(1,1,−
1,−1)の繰り返し信号と、(0,1,0,−1)の
繰り返し信号は、同じ4クロック周期の正弦波に等化さ
れる。そのため、上記式(1)のように位相誤差を検出
すると、両方の位相を引き込むことがある。すなわち、
(1,1,−1,−1)の繰り返し信号が入力された場
合、上記式(1)により位相誤差を検出すると、(1,
1,−1,−1)の繰り返し信号を正しく引き込む場合
と、(0,1,0,−1)の繰り返し信号とみなされて
引き込む場合とがある。そのため、位相誤差検出に上記
式(1)をそのまま適用したのでは、PLL回路として
実用にならない。
【0007】そこで、従来は、例えば、PLL引き込み
用のプリアンブル信号に(1,1,−1,−1)の繰り
返しパターンを用い、プリアンブル部では仮判定を1/
0/−1の3値ではなく、1/−1の2値にするなどの
工夫を施している。
【0008】しかしながら、このような工夫が常に適用
できるとは限らない。例えば、ヘリカルスキャン方式の
テープ記録のノントラッキング再生では、再生ヘッドが
複数のトラックを横切るため、その都度PLL引き込み
を行う必要がある。そのため、確実なプリアンブル区間
の設定が難しく、上述のような工夫を適用することはで
きない。
【0009】本発明は、以上のような従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、パーシャルレスポンス(1,
0,−1)の3値等化波形の入力信号に対応したPLL
回路において、(1,1,−1,−1)の繰り返し信号
が(0,1,0,−1)の繰り返し信号に間違われるこ
とを防ぎ、正しい位相引き込みを確実にできるようにす
ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るPLL回路
は、パーシャルレスポンス(1,0,−1)の3値等化
波形の入力信号に対応し、当該入力信号のクロック成分
に同期したクロック信号を生成するPLL回路である。
そして、入力信号サンプリング用のクロック信号を発振
するクロック信号発振手段と、上記クロック信号発振手
段からのクロック信号を基準として入力信号をサンプリ
ングするサンプリング手段と、上記サンプリング手段に
よりサンプリングされたデータから3値のデータ列を仮
判定する仮判定手段と、入力信号とクロック信号との位
相誤差を検出し当該位相誤差を上記クロック信号発振手
段にフィードバックしてクロック信号の位相を制御する
位相制御手段とを備える。
【0011】ここで、上記サンプリング手段によりサン
プリングされたデータ列のうち、i−1番目のサンプリ
ングデータをBi-1、i番目のサンプリングデータをBi
とする。また、上記仮判定手段により仮判定されたデー
タ列のうち、i−1番目の仮判定データをDi-1、i番
目の仮判定データをDiとする。
【0012】そして、本発明に係るPLL回路におい
て、上記位相制御手段は、上記仮判定手段により仮判定
されたデータ列が(0,1,0,−1)の繰り返しを含
み、i番目の仮判定データDiが上記繰り返しの一部に
なっていると判断した場合には、i番目のサンプリング
データ及び仮判定データに対応した位相誤差θiを0と
するか、或いは位相誤差検出を行わないようにする。そ
して、その他の場合には、i番目のサンプリングデータ
及び仮判定データに対応した位相誤差θiを下記式
(1)により求める。
【0013】 θi=Bi×Di-1−Bi-1×Di ・・・(1) また、本発明に係る位相誤差検出方法は、パーシャルレ
スポンス(1,0,−1)の3値等化波形の入力信号に
対応し当該入力信号のクロック成分に同期したクロック
信号を生成するPLL回路における位相誤差の検出方法
に関する。
【0014】ここで、クロック信号を基準として入力信
号をサンプリングすることにより得られるデータ列のう
ち、i−1番目のサンプリングデータをBi-1、i番目
のサンプリングデータをBiとする。また、入力信号を
サンプリングすることにより得られたデータから3値の
データ列を仮判定することにより得られるデータ列のう
ち、i−1番目の仮判定データをDi-1、i番目の仮判
定データをDiとする。
【0015】そして、本発明に係る位相誤差検出方法で
は、仮判定されたデータ列が(0,1,0,−1)の繰
り返しを含み、i番目の仮判定データDiが上記繰り返
しの一部になっていると判断された場合には、i番目の
サンプリングデータ及び仮判定データに対応した位相誤
差θiを0とするか、或いは位相誤差検出を行わないよ
うにする。そして、その他の場合には、i番目のサンプ
リングデータ及び仮判定データに対応した位相誤差θi
を下記式(1)により求める。
【0016】 θi=Bi×Di-1−Bi-1×Di ・・・(1)
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】本発明を適用したPLL回路のブロック図
を図1に示す。このPLL回路1は、パーシャルレスポ
ンス(1,0,−1)の3値等化波形の入力信号に対応
し、当該入力信号のクロック成分に同期したクロック信
号を生成するデジタルPLL回路である。
【0019】このPLL回路1は、入力信号サンプリン
グ用のクロック信号を発振する発振器2と、発振器2か
らのクロック信号を基準として入力信号をサンプリング
してデジタルデータに変換するA/Dコンバータ3と、
A/Dコンバータ3によりサンプリングされたデータか
ら3値のデータ列を仮判定する仮判定部4と、入力信号
とクロック信号との位相誤差を検出する位相誤差検出部
5と、位相誤差検出部からの位相誤差検出信号からノイ
ズ成分を除去するフィルタ6とを備える。
【0020】そして、このPLL回路1では、位相誤差
検出部5により入力信号とクロック信号との位相誤差を
検出して、位相誤差検出信号をフィルタ6を介して発振
器2にフィードバックする。これにより、入力信号のク
ロック成分と、発振器2からのクロック信号とが正確に
同期するように制御する。すなわち、このPLL回路1
では、発振器2からのクロック信号を基準としてA/D
コンバータ3により入力信号のサンプリングを行うとと
もに、このクロック信号が入力信号の所定の検出点での
サンプリングタイミングに一致するように、位相引き込
みを行う。
【0021】以上のようなPLL回路1で処理される信
号の例を図2に示す。図2(a)は、もともとの2値信
号{Ai}の例を示している。図2(b)は、図2
(a)の2値信号{Ai}をパーシャルレスポンス
(1,0,−1)によって等化した3値等化信号
{Ai’}を示している。なお、Ai’=Ai−Ai-2であ
る。
【0022】図2(c)は、図2(b)の3値等化信号
{Ai’}に対応した実際の3値等化波形を示してい
る。上記PLL回路1では、このような3値等化波形が
入力信号としてA/Dコンバータ3に入力される。すな
わち、この3値等化波形をA/Dコンバータ3でサンプ
リングすることで、サンプリングデータ列{Bi}が得
られる。
【0023】なお、図2(c)中の白丸は、最適サンプ
リングタイミングを示している。また、図2(c)中の
点線は、スレッシュホールドレベルを示している。仮判
定部4における3値のデータ列の仮判定は、このスレッ
シュホールドレベルを基準として行われる。そして、図
2(d)は、このように仮判定部4で仮判定された3値
のデータ列{Di}を示している。
【0024】そして、上記PLL回路1では、入力信号
とクロック信号との位相誤差を位相誤差検出部5によ
り、下記式(1)により求める。
【0025】 θi=Bi×Di-1−Bi-1×Di ・・・(1) なお、ここでは、クロック信号を基準としてA/Dコン
バータ3により入力信号をサンプリングすることで得ら
れるデータ列を、{・・・,Bi-1,Bi,Bi+ 1,・・
・}としている。すなわち、Bi-1はi−1番目のサン
プリングデータ、Biはi番目のサンプリングデータで
ある。また、仮判定部4によりサンプリングデータから
3値のデータ列を仮判定することで得られるデータ列
を、{・・・,Di-1,Di,Di+1,・・・}としてい
る。すなわち、Di-1はi−1番目の仮判定データ、Di
はi番目の仮判定データである。
【0026】つぎに、図3を参照して、上記式(1)に
基づく位相誤差検出について説明する。なお、図3は入
力信号が(1,1,−1,−1,1,1)の場合の例を
示しており、図3(a)はサンプリング位相誤差が無い
場合、図3(b)はサンプリングの位相が遅れている場
合、図3(c)はサンプリングの位相が進んでいる場合
を示している。
【0027】サンプリング位相誤差が無い図3(a)の
場合、各サンプリング点において、サンプリングデータ
iは、それぞれ(1,1,−1,−1,1,1)とな
る。このとき、仮判定データDiは、それぞれ(1,
1,−1,−1,1,1)となり、位相誤差θiは、そ
れぞれ(0,0,0,0,0,0)となる。
【0028】一方、サンプリングの位相が遅れている図
3(b)の例の場合、各サンプリング点において、サン
プリングデータBiは、それぞれ(1.2,0.7,−
1.2,−0.7,1.2,0.7)となっている。こ
のとき、仮判定データDiは、それぞれ(1,1,−
1,−1,1,1)となり、位相誤差θiは、それぞれ
(−0.5,−0.5,−0.5,−0.5,−0.
5,−0.5)となる。
【0029】また、サンプリングの位相が進んでいる図
3(c)の例の場合、各サンプリング点において、サン
プリングデータBiは、それぞれ(0.7,1.2,−
0.7,−1.2,0.7,1.2)となっている。こ
のとき、仮判定データDiは、それぞれ(1,1,−
1,−1,1,1)となり、位相誤差θiは、それぞれ
(0.5,0.5,0.5,0.5,0.5,0.5)
となる。
【0030】図3(a)〜(c)から分かるように、サ
ンプリング位相誤差が無いとき、θiは0となり、サン
プリングの位相が遅れているとき、θiは負となり、サ
ンプリングの位相が進んでいるとき、θiは正となる。
したがって、上記式(1)によりθiを求めることで、
位相誤差を検出することができる。
【0031】しかしながら、位相誤差を上記式(1)で
定義した場合、当該位相誤差θiは、図5及び図6に示
したように、クロック信号が波形の検出点に一致したと
きに0となるだけでなく、検出点と検出点のちょうど間
になったときにも0となる場合がある。すなわち、クロ
ック位相が検出点の近傍にあるならば検出点に引き込ま
れるが、180°近く位相がずれた位置にあると、18
0°ずれた位相に引き込まれてしまう。なお、以下の説
明では、このように180°ずれた位相に引き込まれて
しまうことを、「裏ロック」と称する。
【0032】裏ロックは、仮検出を誤るから起こる。仮
検出が±180°の位相ずれまで正しければ、裏ロック
するようなことはないが、これは必ず起こり得る。ただ
し、180°ずれた位相に引き込む位相範囲よりも、正
しい検出点に引き込む位相範囲の方が広い。なぜなら、
波形の曲率カーブの特性により、正しく仮検出されるこ
との方が多いからである。したがって、入力信号がラン
ダムパターンの場合には、PLL回路として十分に成立
する。
【0033】問題となるのは、(1,1,−1,−1)
の繰り返し信号と、(0,1,0,−1)の繰り返し信
号である。すなわち、(1,1,−1,−1)の繰り返
し信号が入力された場合、上記式(1)により位相誤差
を検出すると、(1,1,−1,−1)の繰り返し信号
を(0,1,0,−1)の繰り返し信号に間違えて位相
引き込みを行ってしまう場合がある。
【0034】そこで、本発明を適用したPLL回路1で
は、仮判定部4により仮判定されたデータ列{Di}が
(0,1,0,−1)の繰り返しを含み、i番目の仮判
定データDiが(0,1,0,−1)の繰り返しの一部
になっていると判断した場合には、i番目のサンプリン
グデータ及び仮判定データに対応した位相誤差θiを0
とする。これにより、(1,1,−1,−1)の繰り返
し信号が(0,1,0,−1)の繰り返し信号に間違わ
れることを防ぎ、正しい位相引き込みが確実にできるよ
うになる。
【0035】以上のようなPLL回路1において、
(1,1,−1,−1)の繰り返し信号が入力されたと
きの様子を図4に示す。なお、図4では、A/Dコンバ
ータ3に入力される(1,1,−1,−1)の繰り返し
信号に対応した3値等化波形Bを示しているともに、そ
のときに仮判定される仮判定データDi、並びに、検出
される位相誤差θiを示している。図4に示すように、
上記PLL回路1では、180°ずれた位相の近傍で
は、位相誤差θi=0としているので、裏ロックが起こ
るようなことはない。
【0036】ところで、情報を記録する場合、記録チャ
ネルの特性(記録再生用デバイスや記録媒体の特性、或
いは、波形等化の特性など)に合わせて、記録情報をデ
ジタル変調して記録するのが一般的である。
【0037】そして、低域が6dB/octで減衰し、
DC成分を通さない磁気記録系では、記録信号が、2値
の記録レベル(1,0)のバランスが取れているDCフ
リーの信号に変換されることが多い。すなわち、記録信
号は、DC成分が無く低域スペクトルも少ないDCフリ
ーのコードにデジタル変調されることが多い。
【0038】なお、パーシャルレスポンス(1,0,−
1)では波形等化により低域を落とすので、必ずしもD
Cフリーのコードを使う必要はない。しかし、大きな符
号利得が得られるトレリスコードは、DCフリーコード
になっており、パーシャルレスポンス(1,0,−1)
とDCフリーコードを組み合わせるケースは多い。
【0039】そして、本発明を適用したPLL回路1
は、入力信号が、DCフリーのコードをパーシャルレス
ポンス(1,0,−1)で等化した信号の場合に特に好
適である。以下、このことについて説明する。
【0040】パーシャルレスポンス(1,0,−1)で
の波形等化後に、(0,1、0,−1)の繰り返しとな
るのは、次に2つのケースだけである。なお、{Ai
は、もともとの2値信号であり、{Ai’}は、2値信
号{Ai}をパーシャルレスポンス(1,0,−1)で
波形等化した3値等化信号である。
【0041】 第1のケース {Ai }=0, 0, 0, 1, 0, 0, 0, 1, 0, 0, 0, 1, 0, 0, 0, 1, 0, 0, {Ai'}= 0, 1, 0,-1, 0, 1, 0,-1, 0, 1, 0,-1, 0, 1, 0,-1, 第2のケース {Ai }=1, 0, 1, 1, 1, 0, 1, 1, 1, 0, 1, 1, 1, 0, 1, 1, 1, 0, {Ai'}= 0, 1, 0,-1, 0, 1, 0,-1, 0, 1, 0,-1, 0, 1, 0,-1, これらのケースにおいて、2値信号{Ai}を見ると、
1と0の出現の割合が3:1又は1:3の比になってい
る。したがって、これらのパターンでは、DC成分が急
激に蓄積する。したがって、2値の記録レベル(1,
0)のバランスが取れているDCフリーコードでは、こ
のようなパターンが長く連続することはない。
【0042】上述したように、本発明を適用したPLL
回路1では、3値等化信号{Ai’}から仮検出された
データDiが(0,1,0,−1)の繰り返しの一部に
なっている場合に、位相誤差θiを0とし、位相誤差検
出を行わないようにするが、このような区間があまりに
長いと、位相誤差が大きくなってしまう恐れがある。
【0043】しかし、DCフリーのコードの場合には、
上述した第1のケースや第2のケースのパターンが長く
連続することはないので、その区間だけ位相誤差検出を
行わないようにしたとしても、問題が生じるようなこと
はない。したがって、上記PLL回路1は、入力信号が
DCフリーのコードの場合に特に好適である。
【0044】つぎに、以上のようなPLL回路1におい
て、サンプリングデータから仮検出されたデータ列{D
i}が(0,1,0,−1)の繰り返しの一部になって
いるか否かをどのように判断するかについて、具体的な
例を挙げて説明する。
【0045】まず、サンプリングデータの2サンプル前
まで考慮して判定する場合について説明する。ここで
は、i番目の仮判定データDiに対応した位相誤差θi
算出方法を、当該仮判定データDiと、i−1番目の仮
判定データDi-1と、i−2番目の仮判定データDi-2
に基づいて判定する。そして、サンプリングデータの2
サンプル前まで考慮して判定する場合は、サンプリング
データから仮検出されたデータ列に応じて、表1に示す
ように位相誤差を求める。
【0046】
【表1】
【0047】表1に示すように、(Di-2,Di-1
i)が(−1,0,1),(1,0,−1),(0,
1,0),(0,−1,0)のいずれかの場合には、i
番目の仮判定データDiが(0,1,0,−1)の繰り
返しの一部になっていると判断し、その場合には、位相
誤差θi=0とする。そして、その他の場合には、位相
誤差θiを上記式(1)により求める。このようにする
ことで、(1,1,−1,−1)の繰り返し信号が
(0,1,0,−1)の繰り返し信号に間違われること
を防ぎ、正しい位相引き込みが確実にできるようにな
る。
【0048】なお、(Di-2,Di-1,Di)=(1,
0,1)、(Di-2,Di-1,Di)=(−1,0,−
1)となるのはルール外であり、これらのパターンはパ
ーシャルレスポンス(1,0,−1)の3値等化波形に
は現れないはずである。もしこれらが現れた場合には、
位相誤差検出は行わないものとする。
【0049】つぎに、サンプリングデータの3サンプル
前まで考慮して判定する場合について説明する。ここで
は、i番目の仮判定データDiに対応した位相誤差θi
算出方法を、当該仮判定データDiと、i−1番目の仮
判定データDi-1と、i−2番目の仮判定データD
i-2と、i−3番目の仮判定データDi-3とに基づいて判
定する。この場合は、サンプリングデータから仮検出さ
れたデータ列に応じて、表2に示すように位相誤差を求
める。
【0050】
【表2】
【0051】表2に示すように、(Di-3,Di-2,D
i-1,Di)が(0,−1,0,1),(0,1,0,−
1),(−1,0,1,0),(1,0,−1,0)の
いずれかの場合には、i番目の仮判定データDi
(0,1,0,−1)の繰り返しの一部になっていると
判断し、その場合には、位相誤差θi=0とする。そし
て、その他の場合には、i番目のサンプリングデータ及
び仮判定データに対応した位相誤差θiを上記式(1)
により求める。このようにすることで、(1,1,−
1,−1)の繰り返し信号が(0,1,0,−1)の繰
り返し信号に間違われることを防ぎ、正しい位相引き込
みが確実にできるようになる。
【0052】なお、(Di-2,Di-1,Di)=(1,
0,1)、(Di-3,Di-2,Di-1,Di)=(1,0,
1,0)、(Di-2,Di-1,Di)=(−1,0,−
1)、(Di-3,Di-2,Di-1,Di)=(−1,0,−
1,0)となるのはルール外であり、これらのパターン
はパーシャルレスポンス(1,0,−1)の3値等化波
形には現れないはずである。もしこれらが現れた場合に
は、位相誤差検出は行わないものとする。
【0053】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、パーシャルレスポンス(1,0,−1)の3値等
化波形の入力信号に対応したPLL回路において、
(1,1,−1,−1)の繰り返し信号が(0,1,
0,−1)の繰り返し信号に間違われることを防ぎ、正
しい位相引き込みを確実にできるようにすることができ
る。
【0054】特に本発明は、ヘリカルスキャン方式のテ
ープ記録のノントラッキング再生のように、記録トラッ
クの途中のいかなる場所からも位相ロックをかける機能
が必要なシステムにおいて、非常に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したPLL回路の一構成例を示す
ブロック図である。
【図2】上記PLL回路で処理される信号の例を示す図
である。
【図3】上記式(1)に基づく位相誤差検出を説明する
ための図であり、図3(a)はサンプリング位相誤差が
無い場合を示す図、図3(b)はサンプリングの位相が
遅れている場合を示す図、図3(c)はサンプリングの
位相が進んでいる場合を示す図である。
【図4】本発明を適用したPLL回路において、(1,
1,−1,−1)の繰り返し信号が入力されたときに、
仮判定される仮判定データDi、並びに、検出される位
相誤差θiを示す図である。
【図5】従来のPLL回路において、(1,1,−1,
−1)の繰り返し信号が入力されたときに、仮判定され
る仮判定データDi、並びに、検出される位相誤差θi
示す図である。
【図6】従来のPLL回路において、(0,1,0,−
1)の繰り返し信号が入力されたときに、仮判定される
仮判定データDi、並びに、検出される位相誤差θiを示
す図である。
【符号の説明】
1 PLL回路、 2 発振器、 3 A/Dコンバー
タ、 4 仮判定部、5 位相誤差検出部、 6 フィ
ルタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーシャルレスポンス(1,0,−1)
    の3値等化波形の入力信号に対応し、当該入力信号のク
    ロック成分に同期したクロック信号を生成するPLL回
    路であって、 入力信号サンプリング用のクロック信号を発振するクロ
    ック信号発振手段と、 上記クロック信号発振手段からのクロック信号を基準と
    して入力信号をサンプリングするサンプリング手段と、 上記サンプリング手段によりサンプリングされたデータ
    から3値のデータ列を仮判定する仮判定手段と、 入力信号とクロック信号との位相誤差を検出し、当該位
    相誤差を上記クロック信号発振手段にフィードバックし
    てクロック信号の位相を制御する位相制御手段とを備
    え、 上記サンプリング手段によりサンプリングされたデータ
    列のうち、i−1番目のサンプリングデータをBi-1
    i番目のサンプリングデータをBiとするとともに、上
    記仮判定手段により仮判定されたデータ列のうち、i−
    1番目の仮判定データをDi-1、i番目の仮判定データ
    をDiとしたとき、 上記位相制御手段は、 上記仮判定手段により仮判定されたデータ列が(0,
    1,0,−1)の繰り返しを含み、i番目の仮判定デー
    タDiが上記繰り返しの一部になっていると判断した場
    合には、i番目のサンプリングデータ及び仮判定データ
    に対応した位相誤差θiを0とするか、或いは位相誤差
    検出を行わず、 その他の場合には、i番目のサンプリングデータ及び仮
    判定データに対応した位相誤差θiを下記式(1)によ
    り求めること θi=Bi×Di-1−Bi-1×Di ・・・(1) を特徴とするPLL回路。
  2. 【請求項2】 上記仮判定手段により仮判定されたデー
    タ列のうち、i−2番目の仮判定データをDi-2、i−
    1番目の仮判定データをDi-1、i番目の仮判定データ
    をDiとしたとき、 上記位相制御手段は、(Di-2,Di-1,Di)が(−
    1,0,1),(1,0,−1),(0,1,0),
    (0,−1,0)のいずれかの場合に、i番目の仮判定
    データDiが上記繰り返しの一部になっていると判断す
    ることを特徴とする請求項1記載のPLL回路。
  3. 【請求項3】 上記仮判定手段により仮判定されたデー
    タ列のうち、i−3番目の仮判定データをDi-3、i−
    2番目の仮判定データをDi-2、i−1番目の仮判定デ
    ータをDi-1、i番目の仮判定データをDiとしたとき、 上記位相制御手段は、(Di-3,Di-2,Di-1,Di)が
    (0,−1,0,1),(0,1,0,−1),(−
    1,0,1,0),(1,0,−1,0)のいずれかの
    場合に、i番目の仮判定データDiが上記繰り返しの一
    部になっていると判断することを特徴とする請求項1記
    載のPLL回路。
  4. 【請求項4】 上記入力信号は、DCフリーのコードを
    パーシャルレスポンス(1,0,−1)で等化した信号
    であることを特徴とする請求項1記載のPLL回路。
  5. 【請求項5】 パーシャルレスポンス(1,0,−1)
    の3値等化波形の入力信号に対応し、当該入力信号のク
    ロック成分に同期したクロック信号を生成するPLL回
    路において、入力信号とクロック信号との位相誤差を検
    出する際に、 クロック信号を基準として入力信号をサンプリングする
    ことにより得られるデータ列のうち、i−1番目のサン
    プリングデータをBi-1、i番目のサンプリングデータ
    をBiとするとともに、 入力信号をサンプリングすることにより得られたデータ
    から3値のデータ列を仮判定することにより得られるデ
    ータ列のうち、i−1番目の仮判定データをDi-1、i
    番目の仮判定データをDiとしたとき、 仮判定されたデータ列が(0,1,0,−1)の繰り返
    しを含み、i番目の仮判定データDiが上記繰り返しの
    一部になっていると判断された場合には、i番目のサン
    プリングデータ及び仮判定データに対応した位相誤差θ
    iを0とするか、或いは位相誤差検出を行わず、 その他の場合には、i番目のサンプリングデータ及び仮
    判定データに対応した位相誤差θiを下記式(1)によ
    り求めること θi=Bi×Di-1−Bi-1×Di ・・・(1) を特徴とする位相誤差検出方法。
  6. 【請求項6】 仮判定されたデータ列のうち、i−2番
    目の仮判定データをDi-2、i−1番目の仮判定データ
    をDi-1、i番目の仮判定データをDiとしたとき、 (Di-2,Di-1,Di)が(−1,0,1),(1,
    0,−1),(0,1,0),(0,−1,0)のいず
    れかの場合に、i番目の仮判定データDiが上記繰り返
    しの一部になっていると判断することを特徴とする請求
    項5記載の位相誤差検出方法。
  7. 【請求項7】 仮判定されたデータ列のうち、i−3番
    目の仮判定データをDi-3、i−2番目の仮判定データ
    をDi-2、i−1番目の仮判定データをDi-1、i番目の
    仮判定データをDiとしたとき、 (Di-3,Di-2,Di-1,Di)が(0,−1,0,
    1),(0,1,0,−1),(−1,0,1,0),
    (1,0,−1,0)のいずれかの場合に、i番目の仮
    判定データDiが上記繰り返しの一部になっていると判
    断することを特徴とする請求項5記載の位相誤差検出方
    法。
  8. 【請求項8】 上記入力信号は、DCフリーのコードを
    パーシャルレスポンス(1,0,−1)で等化した信号
    であることを特徴とする請求項5記載の位相誤差検出方
    法。
JP24389999A 1999-08-30 1999-08-30 Pll回路及び位相誤差検出方法 Expired - Fee Related JP4178680B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24389999A JP4178680B2 (ja) 1999-08-30 1999-08-30 Pll回路及び位相誤差検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24389999A JP4178680B2 (ja) 1999-08-30 1999-08-30 Pll回路及び位相誤差検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001068998A true JP2001068998A (ja) 2001-03-16
JP4178680B2 JP4178680B2 (ja) 2008-11-12

Family

ID=17110663

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24389999A Expired - Fee Related JP4178680B2 (ja) 1999-08-30 1999-08-30 Pll回路及び位相誤差検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4178680B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006318529A (ja) * 2005-05-10 2006-11-24 Sony Corp 位相同期装置および方法、データ再生装置および方法、並びに、プログラム
JP2006318530A (ja) * 2005-05-10 2006-11-24 Sony Corp 位相同期装置および方法、データ再生装置および方法、並びに、プログラム
CN102025369A (zh) * 2009-09-10 2011-04-20 索尼公司 相位误差检测设备、相位误差检测方法和再现设备

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0684290A (ja) * 1992-09-01 1994-03-25 Fujitsu Ltd 磁気ディスク装置のクロック再生回路
JPH0684289A (ja) * 1992-09-01 1994-03-25 Fujitsu Ltd 磁気ディスク装置のクロック再生回路
JPH10199144A (ja) * 1997-01-09 1998-07-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 最尤復号器
JPH10290160A (ja) * 1997-04-15 1998-10-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 位相比較器

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0684290A (ja) * 1992-09-01 1994-03-25 Fujitsu Ltd 磁気ディスク装置のクロック再生回路
JPH0684289A (ja) * 1992-09-01 1994-03-25 Fujitsu Ltd 磁気ディスク装置のクロック再生回路
JPH10199144A (ja) * 1997-01-09 1998-07-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 最尤復号器
JPH10290160A (ja) * 1997-04-15 1998-10-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 位相比較器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006318529A (ja) * 2005-05-10 2006-11-24 Sony Corp 位相同期装置および方法、データ再生装置および方法、並びに、プログラム
JP2006318530A (ja) * 2005-05-10 2006-11-24 Sony Corp 位相同期装置および方法、データ再生装置および方法、並びに、プログラム
JP4665597B2 (ja) * 2005-05-10 2011-04-06 ソニー株式会社 位相同期装置および方法、データ再生装置および方法、並びに、プログラム
JP4696672B2 (ja) * 2005-05-10 2011-06-08 ソニー株式会社 位相同期装置および方法、データ再生装置および方法、並びに、プログラム
CN102025369A (zh) * 2009-09-10 2011-04-20 索尼公司 相位误差检测设备、相位误差检测方法和再现设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP4178680B2 (ja) 2008-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7813065B2 (en) Systems and methods for acquiring modified rate burst demodulation in servo systems
US7167328B2 (en) Synchronizing an asynchronously detected servo signal to synchronous servo demodulation
JP3307527B2 (ja) Ppm復調装置
JPH097304A (ja) ディジタル信号再生装置
JP2001068998A (ja) Pll回路及び位相誤差検出方法
KR100229242B1 (ko) 데이터재생장치
JPH09289461A (ja) データ復調装置
JP3428339B2 (ja) 位相同期制御回路
JP2002008322A (ja) クロック抽出回路
US6804074B2 (en) PLL circuit and recording and playback apparatus using same
EP0695089A2 (en) Digital signal processing apparatus
JP2763454B2 (ja) データ検出装置
JP2983381B2 (ja) クロック再生のための制御信号作成回路
JP3618787B2 (ja) 信号処理装置
JPH0896516A (ja) クロック発生装置
JP3824204B2 (ja) 情報再生装置
JP3167341B2 (ja) 連続位相変調信号復調回路
JPH06180949A (ja) ディジタル情報再生装置
JPH05274614A (ja) 磁気記録再生方法およびその装置
JP3781163B2 (ja) 再生装置
JP3956401B2 (ja) ディジタル情報記録再生同期装置
JP2675739B2 (ja) データ復調回路
JPH114264A (ja) ディジタル信号識別回路
JP2000312232A (ja) クロック同期回路
JP2001332033A (ja) 位相比較器およびこれを用いる同期信号生成回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080422

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080805

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080818

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees