JP2000312232A - クロック同期回路 - Google Patents

クロック同期回路

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JP2000312232A
JP2000312232A JP11118938A JP11893899A JP2000312232A JP 2000312232 A JP2000312232 A JP 2000312232A JP 11118938 A JP11118938 A JP 11118938A JP 11893899 A JP11893899 A JP 11893899A JP 2000312232 A JP2000312232 A JP 2000312232A
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Masanori Takahashi
政則 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディジタル搬送波伝送信号から再生されたベ
ースバンド信号に対して同期され、受信の全期間にわた
りジッタ特性が改善されたクロック信号を発生するクロ
ック同期回路を提供する。 【解決手段】 ベースバンド信号を形成する連続的な複
数のサンプルに基づいて互いに異なる第1及び第2の位
相条件(2)、(3)によりベースバンド信号から位相
情報を抽出し、ベースバンド信号に対してクロック信号
を同期させるように予め設定した条件(4)により第1
及び第2の位相情報のいずれかを選択し、選択された第
1または第2の位相情報により発生するクロック信号の
位相をベースバンド信号に同期させるように電圧制御発
振器(6)を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル搬送波
伝送方式の復調器に設けられるクロック同期回路に関
し、特に、復調されたベースバンド信号に基づいて再生
されたクロック信号におけるジッタを軽減するように改
善されたクロック同期回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタル搬送波伝送方式による信号を
復調する復調器においては、復調された信号をディジタ
ル変換する際に、これに信頼性をもって同期されたクロ
ック信号がまず必要となる。
【0003】この場合に考慮すべきこととして、ディジ
タル搬送波伝送方式の復調器により復調されるベースバ
ンド信号は、ビット速度が益々増大し、しかもディジタ
ル搬送波の伝送過程において雑音の混入、フェージング
等による信号品質上で好ましくない影響を受けるような
環境条件においても再生されるクロック信号におけるジ
ッタを増加させることなく、復調されたベースバンド信
号に対して信頼性をもって同期されたクロック信号が得
られることが要求されている。
【0004】このようなクロック信号を発生させる第1
の従来技術として、例えば、特開平5−33618号公
報に開示されている復調器が提案されている。
【0005】この第1の従来技術における復調器は、再
生信号の識別タイミングを各チャネルにおいて最適に保
持するようにクロック位相をチャネル毎に独立して行っ
ている。
【0006】しかしながら、この復調器は、識別タイミ
ングを各チャネルにおいて最適に保持するためのフィー
ドバック・ループにクロックの周波数成分に基づく位相
比較を行う位相比較器を備え、その出力により電圧制御
発振器の周波数を制御している。
【0007】従って、復調器ベースバンド信号の隣接す
るクロック位相に基づいて電圧制御発振器のクロック信
号の位相を制御するものではなく、フェージング等によ
る影響を受けたディジタル搬送波伝送方式によるディジ
タル信号の復調には適しない。
【0008】更に、第2の従来技術としてあげられる、
特開平6−350660号公報に開示されている復調装
置が提案されている。
【0009】この復調装置は、復調ベースバンド信号に
含まれているバースト信号を抽出し、これについてのみ
電圧制御発振器を同期させるものであり、バースト信号
が得られない期間では、安定した同期を期待することが
できず、またバースト信号の存在しない信号には、適用
することができない。
【0010】さらにまた、第3の従来技術としてあげら
れる、特開平9−83597号公報に開示されているF
SK搬送波信号再生装置がある。
【0011】このFSK搬送波信号再生装置は、位相差
検出器が規定帯域変調信号に同期したクロック信号を1
/Nに分周して得たサンプリング信号により位相差検出
を行っている。
【0012】このような位相差検出器の出力により制御
された電圧制御発振器は、使用しているビット速度レベ
ルでの位相同期の精度が悪く、ジッタの振れ幅及びLP
Fの時定数も大となるので、高速の位相同期確立及びジ
ッタの少ないクロック信号が得られない。
【0013】このようなジッタ特性を改善させた第4の
従来技術として、特公平2−23106号公報に開示さ
れた「タイミング同期回路」が知られている。
【0014】この第4の従来技術による回路によれば、
アナログ・ディジタル変換器から出力されるQPSKを
含む多値直交振幅変調されたベースバンド信号のアイ・
パターン上における収束点をサンプリング点として選択
し、そのベースバンド信号のレベル値を所定の3つの基
準レベルとそれぞれ比較をし、それらの比較結果におけ
る微係数の正負極性を判別し、この正負極性に基づいて
サンプリング点のずれに応動した誤差信号を発生し、か
つこの誤差信号が論理“0”及び“1”の両方で等確率
で発生するように電圧制御発振器を制御することによ
り、多値直交振幅変調されたベースバンド信号の復調に
最適なタイミング信号を得るようにしている。
【0015】この第4の従来技術による「タイミング同
期回路」のような構成では、ディジタル搬送波の信号品
質が低いために、アイ・パターン上における前記ベース
バンド信号の収束点が明確でないときには、最適なサン
プリング点を確定することができず、従ってサンプリン
グ点のずれに正しく応動すべき誤差検出信号がノイズの
多いものとなり、最終的に得られるタイミング信号にお
いて十分にジッタが抑圧されていないという問題点があ
る。
【0016】このようなジッタ特性を改善させるため
に、第5の従来技術としてあげられる特開平9−247
229号(特許第284820号)公報に「クロック同
期回路」が開示されている。
【0017】この第5の従来技術による回路によれば、
多値直交振幅変調信号から同期検波された互いに直交す
る2チャネルのベースバンド信号のいずれかをそのシン
ボル速度の2倍のサンプリング速度でサンプリングし、
アナログ・ディジタル変換器によりディジタル変換した
後に、連続する3つのサンプリング信号の論理値に基づ
き、前記ベースバンド信号がアイ・パターン上でほぼ同
一のタイミングでゼロクロスするという論理条件を満足
させるサンプリング信号のみを選択的に抽出し、このサ
ンプリング信号によって電圧制御発振器を制御し、この
電圧制御発振器の出力により前記アナログ・ディジタル
変換器を動作させるようにしている。
【0018】このような第5の従来技術による「クロッ
ク同期回路」によれば、前述の論理条件を満足させるサ
ンプリング信号のみにより制御された電圧制御発振器に
よって、復調信号を得ているので、そのようなサンプリ
ング信号が比較的安定して得られる限り、ジッタの少な
い追従性の良好なサンプリング用のクロック信号が得ら
れる。
【0019】しかしながら、このようなクロック同期回
路は、位相判定の利得が小さく、前述の論理条件がしば
しば満足されないような低品質の入力信号においては、
電圧制御発振器を制御するための位相情報が十分に得ら
れない頻度が高くなるかまたは期間が長くなり、それだ
け電圧制御発振器の入力に対する同期特性が低下する。
【0020】従って、このような電圧制御発振器の出力
によるサンプリング信号、即ち再生されたクロック信号
におけるジッタ特性の改善を含む同期の信頼性は、十分
とわいえない問題点がある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】叙上の第5の従来技術
である特開平9−247229号公報に開示された従来
技術のように、低品質の多値直交振幅変調信号のときに
は、その信号に対して適切なサンプリング点を安定して
確保することが困難であるという問題点があり、また、
アイ・パターン上においてほぼ同一のタイミングで各ベ
ースバンド信号におけるゼロクロスが確保されたベース
バンド信号のみから抽出された位相情報を使用すること
により、位相判定の利得が小さな位相同期特性のタイミ
ング信号しか得られないという問題点がある。
【0022】本発明は従来の上記実情に鑑み、従来の技
術に内在する上記欠点を解消するためになされたもので
あり、従って本発明の目的は、ディジタル搬送波伝送さ
れたベースバンド信号の全受信期間を通じ、その位相判
定の利得を低下させることなく、良好なジッタ特性を確
保することにより、信頼性の高い再生クロックを得るこ
とを可能とした新規なクロック同期回路を提供すること
にある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明に係るクロック同期回路は、ディジタル搬送
波伝送方式の復調器に設けられてディジタル搬送波から
再生されるベースバンド信号に対してクロック信号を同
期させるクロック同期回路において、前記ベースバンド
信号から抽出された連続的な複数のビット期間における
第1の位相条件により前記ベースバンド信号を判定する
第1の位相判定回路と、前記第1の位相判定条件より多
数のビット期間における第2の位相条件により前記ベー
スバンド信号を判定する第2の位相判定回路と、前記第
1及び第2の位相判定回路の判定結果に基づいて前記ベ
ースバンド信号に対して前記クロック信号を同期させる
ようにあらかめ設定した条件により前記第1及び第2の
位相判定回路の位相条件のいずれかを選択する位相情報
選択回路と、前記位相情報選択回路により選択された位
相条件により前記クロック信号の位相を前記ベースバン
ド信号に同期するようにクロック信号を制御して発生す
る電圧制御発振器とを備えていることを特徴とする。
【0024】前記第1の位相判定回路の前記第1の位相
判定条件は、前記ベースバンド信号から連続的に抽出さ
れた第1及び第2のサンプル値が互いに異なる極性を有
するときに、前記第1のサンプル値の極性と、前記第1
及び第2のサンプル値の中間値の極性排他論理和により
求める条件を含んでいる。
【0025】前記第2の位相判定回路の前記第2の位相
判定条件は、前記ベースバンド信号から連続的に抽出さ
れた第1及び第2のサンプル値が互いに異なる極性を有
するときに、前記第1のサンプル値の極性と前記第2の
サンプル値との間の排他論理和により求める条件を含ん
でいる。
【0026】前記位相情報選択回路における前記予め設
定した条件は、前記ベースバンド信号から連続的に抽出
された第1及び第2のサンプル値が互いに異なる極性を
有することを示す第1の制御条件、及び前記第1の制御
条件を有しかつ前記第2のサンプル値に続く第3のサン
プル値と前記第2のサンプル値とが同一の極性を有する
ことを示す第2の制御条件を備え、前記第1の制御条件
が達成されず、前記第2の制御条件が達成されたときに
のみ前記第2の位相判定回路の位相条件を選択し、それ
以外のときには前記第1の制御条件を選択する条件を含
んでいる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明をその好ましい一実
施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0028】図1は、本発明による一実施の形態を示す
ブロック構成図である。
【0029】[実施の形態の構成]図1を参照するに、
多値直交振幅変調信号を同期検波することにより得たベ
ースバンド信号がアナログ・ディジタル変換器(A/
D)1に入力されている。
【0030】アナログ・ディジタル変換器1は、帯域制
限されたベースバンド信号を以下に詳細に説明する、い
わゆるローカル的に再生されたクロック信号によりサン
プリングして、量子化されたベースバンド信号を出力す
る。この量子化されたベースバンド信号は第1及び第2
の位相判定回路2及び3に入力される。
【0031】第1及び第2の位相判定回路2及び3は、
以下で詳細に説明するように、それぞれ選択したサンプ
リング点においてアナログ・ディジタル変換器1からの
ベースバンド信号に含まれている位相情報をそれぞれ抽
出し、それぞれ選択された極性判定レベルにより判定
し、その判定結果を位相判定信号として出力する。
【0032】位相判定回路2及び3から出力された位相
判定信号は、位相情報選択回路4に入力される。位相情
報選択回路4は、位相判定回路2及び3から供給される
位相判定信号に従っていずれかを選択して出力する。
【0033】位相情報選択回路4の出力は、その高調波
成分を除去する低域ろ波器5に入力される。低域ろ波器
5の出力は電圧制御発振器6の制御入力に供給される。
電圧制御発振器6の出力即ちクロック信号は、アナログ
・ディジタル変換器1のサンプリング・クロック入力に
供給される。
【0034】従って、クロック同期回路には、位相同期
のためのフィードバック・ループが形成されている。
【0035】図2は、図1に示す第1の位相判定回路2
の詳細な回路構成を示す論理回路図である。
【0036】図2を参照するに、アナログ・ディジタル
変換器1からの量子化されたベースバンド信号は、象現
信号としてフリップ・フロップ21に入力され、そのク
ロック入力には、図示されていないが、電圧制御発振器
6からのクロック信号が供給されている。
【0037】また、フリップ・フロップ21の出力は、
フリップ・フロップ21と同一構成のフリップ・フロッ
プ22の入力、排他論理和ゲート23の第1の入力及び
中間点計算回路24のA入力に供給されている。
【0038】フリップ・フロップ22の出力は排他論理
和ゲート23の第2の入力、中間値計算回路24のB入
力及び排他論理和ゲート25の第1の入力に供給されて
いる。
【0039】従って、排他論理和ゲート23の入力には
アナログ・ディジタル変換器1の出力から供給される連
続的な第1及び第2のサンプルが入力されることにな
る。
【0040】排他論理和ゲート23の出力は制御信号1
として位相情報選択回路4に供給される。第1及び第2
のサンプルが互いに異なる値を有し、アイ・パターン上
での収束点間の中心に設定されたゼロ点に対して対称を
なす位置に存在するときには、この制御信号1は論理
“1”となる。
【0041】中間値計算回路24は、図2の中間値計算
回路24内に、(A+B)/2と示されているように、
A入力即ちフリップ・フロップ21の出力であるサンプ
ルAと、B入力即ちフリップ・フロップ22の出力であ
るサンプルBとの中間点の論理値A+B/2を求め、O
UT端から出力する。この出力は排他論理和ゲート25
の第2の入力に供給される。
【0042】排他論理和ゲート25は、前述のように、
その第1の入力にフリップ・フロップ22の出力即ちア
ナログ・ディジタル変換器1の出力をサンプリングした
第2のサンプルBが入力され、その第2の入力に中間値
計算回路24の出力である論理値A+B/2を入力し、
それらの排他論理和をとった結果を位相情報1として出
力する。この位相情報1は、フリップ・フロップ22か
らの第1のサンプルBと、中間値計算回路24からの中
間点の論理値A+B/2とが一致しているか否かを表
す。
【0043】図3は図1に示す第2の位相判定回路3の
詳細な回路構成を示す論理回路図である。
【0044】図3を参照するに、この位相判定回路3
は、連続する3つのサンプルA、B及びC(時間はサン
プルC、B、Aの順に進行する)を使用して制御信号2
及び位相情報2を抽出する。クロック位相を抽出できる
条件は、サンプルB及びサンプルAが同一極性、かつサ
ンプルC及びサンプルBが異なる極性のときである。ア
ナログ・ディジタル変換器1からの量子化されたベース
バンド信号は、象現信号としてフリップ・フロップ31
の入力に供給されている。
【0045】フリップ・フロップ31は、3段のシフト
・レジスタとして機能するためにフリップ・フロップ3
2及び33を縦続接続しており、特に図示していない
が、電圧制御発振器6からのクロック信号により駆動さ
れ、これらはベースバンド信号の3つのサンプルA、B
及びCを保持する。
【0046】同様の構成により、フリップ・フロップ3
4は、2段のシフト・レジスタとして機能するためにフ
リップ・フロップ35を縦続接続しており、電圧制御発
振器6からのクロック信号により駆動され、E信号とし
てのベースバンド信号の2つのサンプルA及びBを保持
する。
【0047】フリップ・フロップ31及び32の出力
は、排他論理和ゲート36の第1及び第2の入力にそれ
ぞれ供給され、サンプルB及びサンプルAが同一極性で
あるか否かを判断する。
【0048】フリップ・フロップ32及び33の出力
は、排他論理和ゲート37の第1及び第2の入力にそれ
ぞれ供給され、サンプルC及びサンプルBが異なる極性
であるか否かを判断する。
【0049】排他論理和ゲート36の論理反転出力及び
排他論理和ゲート37の出力は、アンド・ゲート38の
第1及び第2の入力に接続されている。アンド・ゲート
38の出力は、制御信号2として出力される。
【0050】さらにフリップ・フロップ33及び35の
出力は、排他論理和ゲート39の第1及び第2の入力に
接続されており、サンプルC及びサンプルBが異なる極
性であるか否かを判断し、排他論理和ゲート39の出力
はその判断の結果を位相情報2として出力される。
【0051】従って、この制御信号2は、フリップ・フ
ロップ33及び32の出力、即ち第1及び第2のサンプ
ルC及びBが互いに異なる論理値であり、かつフリップ
・フロップ32及び31の出力、即ち第2及び第3のサ
ンプルB及びAが同一の論理値であるときに、論理値
“1”をとる。
【0052】また位相情報2は、フリップ・フロップ3
3及び35の出力、即ち、第1及び第2のサンプルC及
Bが互いに異なる論理値であるときに、論理値“1”を
とる。
【0053】図4は、図1に示す位相情報選択回路4の
詳細な回路構成を示す論理回路図である。
【0054】図4を参照するに、位相情報選択回路4
は、位相判定回路2及び3が共にクロック位相情報を抽
出した場合には、制御信号1及び2の論理値を“1”に
し、一方、共にクロック位相情報を抽出しなかった場合
には、制御信号1及び2の論理値を“0”にするという
条件のもとに、クロック信号の位相遅れまたは位相進み
を除去するように、位相情報1または2を選択する回路
である。
【0055】制御信号1及び2と位相情報1及び2の対
応関係を表1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】位相情報選択回路4において、位相判定回
路2及び3からの制御信号1及び2は、論理和ゲート4
1の第1及び第2の入力と、選択回路42のA及びB入
力にそれぞれ供給されている。選択回路42は、表1に
示すように、そのS入力の制御信号1及び2に従って、
そのAまたはB入力の位相情報1または2を選択して出
力する。
【0058】選択回路43は、その選択制御Sに論理和
ゲート41の出力が供給され、またその選択入力1に選
択回路42の出力が供給され、選択入力0にフリップ・
フロップ44の出力が供給されている。
【0059】フリップ・フロップ44は、その入力に選
択回路43の出力が供給され、この出力が変化するまで
その論理値を保持する。フリップ・フロップ44は、こ
の位相情報選択回路4の出力となる。
【0060】[実施の形態の動作]次に、以上のような
構成を有する本発明に係るクロック同期回路の動作を説
明する。
【0061】図5は第1の位相判定回路2の動作を説明
する波形図である。
【0062】(1)、電圧制御発振器6からのクロック
信号の位相が受信するベースバンド信号に対して適正に
同期されている場合には、連続する2つのサンプルは、
アイ・パターン上の収束点の中心に設定されたゼロ点か
ら互いにほぼ対称な位置をとる。
【0063】従って、両者の中間点は、ほぼ同一の確率
で極性“1”または“0”の値をとり、位相情報1もそ
のような値をとる。
【0064】(2)、クロック信号の位相が受信するベ
ースバンド信号に対して遅れ位相の場合には、図5の
(a)または図5の(b)に示すようになる。図5の
(a)では、連続する2つのサンプルA及びBの中間点
が極性(論理)“1”と“0”との間の点線により示す
境界線より上、即ち極性“1”に位置し、サンプルAは
極性“0”であり、かつサンプルBは極性“1”であ
る。
【0065】図5の(b)では、連続する2つのサンプ
ルA及びBの中間点が極性“1”と“0”との間の境界
線より下、即ち極性“0”に位置し、サンプルAは極性
“1”であり、サンプルBは極性“0”である。
【0066】ここで、排他論理和ゲート25の動作に対
応する(Bの極性)XOR(A+B/2)を求めると、
(a)及び(b)は共に極性“0”、従って位相情報1
は論理“0”となる。
【0067】(3)、クロック信号の位相が受信するベ
ースバンド信号に対して進み位相の場合には、図5の
(c)または(d)に示すようになる。
【0068】図5の(c)の場合の中間点は極性“0”
となり、(Bの極性)XOR(A+B/2)の結果は、
極性“1”、従って位相情報1は論理“1”となる。
【0069】図5の(d)の中間点は極性“1”とな
り、(Bの極性)XOR(A+B/2)の結果は極性
“1”、従って位相情報1は論理“1”となる。
【0070】次に、図3に示す位相判定回路3の動作を
図6を参照して説明する。
【0071】図6の時間軸は左から右へ進行し、前述の
ように、サンプリングはC、B、Aの順に発生する。
【0072】クロック位相を抽出できる条件は、B及び
Aが同一極性、かつC及びBが異なる極性のときのみで
ある。
【0073】位相遅れの場合(a)、(b)、及び位相
進みの場合(c)、(d)において、B点におけるE信
号(誤差信号)が互いに相違したものになるので、C点
のサンプリング信号の極性とB点のE信号の極性との排
他論理和(C点のサンプリング信号の極性XOR Bの
E信号の極性)をとることにより、位相遅れ及び位相進
みにそれぞれにおいて異なる極性“0”及び“1”を有
するE信号を得る。
【0074】これにより得た位相情報1または2を低域
ろ波器5を介して電圧制御発振器6の制御入力に印加し
て発生するクロック信号の位相を制御する。
【0075】以上の説明は、入力されるベースバンド信
号がQPSKの場合について説明したものであるが、こ
れは多値QAMであってもよい。
【0076】これについて以下で更に説明する。
【0077】図2の位相判定回路2の説明において、第
1及び第2のサンプル・データを、これらが属すると判
定したm2 QAM(mは2,4,8,16)の信号点
であるとみなしたときに、これらがアイ・パターンにお
けるm個の収束点の中心をゼロ点に有する対称的な位置
に存在するときには、その位置情報を前述のQPSKの
場合と同様に、第1のサンプル・データの極性と、演算
により求めた第1及び第2の中間点の極性と一致するか
否かの情報とをクロック位相情報として利用することが
できる。
【0078】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成され、作用する
ものであり、本発明によれば以下に示す効果が得られ
る。
【0079】本発明に係るクロック同期回路によれば、
互いにクロック位相の判定条件を異にする第1及び第2
の位相判定回路を備え、同期対称の信号の状態に応じて
それらの判定結果いずれかを選択し、これによって電圧
制御発振器を制御することにより、同期の全期間を通じ
て位相判定の利得の低下を回避すると共に、良好なジッ
タ特性を有する信頼性の高い再生クロックが得られると
いう効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクロック同期回路の一実施の形態
を示すブロック構成図である。
【図2】図1に示す第1の位相判定回路の一実施例であ
る詳細な回路構成を示す論理回路図である。
【図3】図1に示す第2の位相判定回路の一実施例であ
る詳細な回路構成を示す論理回路図である。
【図4】図1に示す位相情報選択回路の一実施例である
詳細な回路構成を示す論理回路図である。
【図5】(a)〜(d)は図1に示す第1の位相判定回
路の動作を説明する波形図である。
【図6】(a)〜(d)は図1に示す第2の位相判定回
路の動作を説明する波形図である。
【符号の説明】
1…アナログ・ディジタル変換器(A/D) 2、3…位相判定回路 4…位相情報選択回路 5…低域ろ波器 6…電圧制御発振器(VCO)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル搬送波伝送方式の復調器に設
    けられてディジタル搬送波から再生されるベースバンド
    信号に対してクロック信号を同期させるクロック同期回
    路において、 前記ベースバンド信号から抽出された連続的な複数のビ
    ット期間における第1の位相条件により前記ベースバン
    ド信号を判定する第1の位相判定回路と、 前記第1の位相判定条件より多数のビット期間における
    第2の位相条件により前記ベースバンド信号を判定する
    第2の位相判定回路と、 前記第1及び第2の位相判定回路の判定結果に基づいて
    前記ベースバンド信号に対して前記クロック信号を同期
    させるようにあらかめ設定した条件により前記第1及び
    第2の位相判定回路の位相条件のいずれかを選択する位
    相情報選択回路と、 前記位相情報選択回路により選択された位相条件により
    前記クロック信号の位相を前記ベースバンド信号に同期
    するようにクロック信号を制御して発生する電圧制御発
    振器と、 を備えていることを特徴とするクロック同期回路。
  2. 【請求項2】 前記第1の位相判定回路の前記第1の位
    相判定条件は、前記ベースバンド信号から連続的に抽出
    された第1及び第2のサンプル値が互いに異なる極性を
    有するときに、前記第1のサンプル値の極性と、前記第
    1及び第2のサンプル値の中間値の極性排他論理和によ
    り求める条件を含むことを更に特徴とする請求項1に記
    載のクロック同期回路。
  3. 【請求項3】 前記第2の位相判定回路の前記第2の位
    相判定条件は、前記ベースバンド信号から連続的に抽出
    された第1及び第2のサンプル値が互いに異なる極性を
    有するときに、前記第1のサンプル値の極性と前記第2
    のサンプル値との間の排他論理和により求める条件を含
    むことを更に特徴とする請求項1に記載のクロック同期
    回路。
  4. 【請求項4】 前記位相情報選択回路における前記予め
    設定した条件は、前記ベースバンド信号から連続的に抽
    出された第1及び第2のサンプル値が互いに異なる極性
    を有することを示す第1の制御条件、及び前記第1の制
    御条件を有しかつ前記第2のサンプル値に続く第3のサ
    ンプル値と前記第2のサンプル値とが同一の極性を有す
    ることを示す第2の制御条件を備え、前記第1の制御条
    件が達成されず、前記第2の制御条件が達成されたとき
    にのみ前記第2の位相判定回路の位相条件を選択し、そ
    れ以外のときには前記第1の制御条件を選択する条件を
    含むことを更に特徴とする請求項1に記載のクロック同
    期回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006520553A (ja) * 2003-02-25 2006-09-07 コアオプティックス・インコーポレイテッド オーバーサンプリングレシーバにおけるサンプリング位相調整のためのセルフタイミング法および回路

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JP2006520553A (ja) * 2003-02-25 2006-09-07 コアオプティックス・インコーポレイテッド オーバーサンプリングレシーバにおけるサンプリング位相調整のためのセルフタイミング法および回路

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