JPH0428185B2 - - Google Patents
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- JPH0428185B2 JPH0428185B2 JP59177857A JP17785784A JPH0428185B2 JP H0428185 B2 JPH0428185 B2 JP H0428185B2 JP 59177857 A JP59177857 A JP 59177857A JP 17785784 A JP17785784 A JP 17785784A JP H0428185 B2 JPH0428185 B2 JP H0428185B2
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- signal
- predetermined
- phase
- circuit
- timing
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L7/00—Arrangements for synchronising receiver with transmitter
- H04L7/02—Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information
- H04L7/033—Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information using the transitions of the received signal to control the phase of the synchronising-signal-generating means, e.g. using a phase-locked loop
- H04L7/0334—Processing of samples having at least three levels, e.g. soft decisions
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は復調装置に関し、特にデイジタル搬送
波伝送方式において、復調ベースバンド信号をサ
ンプリング整形してデイジタル変換するための、
タイミング信号発生手段を改良した復調装置に関
する。 (従来の技術) デイジタル搬送波伝送方式に用いられる復調装
置においては、一般に復調されたベースバンド信
号をデイジタル信号に変換するために、所定の周
期ならびにタイミング位相を有するタイミング信
号を必要とし、このタイミング信号の発生手段と
して、一般に、復調ベースバンド信号より所定の
タイミング信号を再生するタイミング同期回路が
用いられている。 第5図は、従来の復調装置の1例で、第1の位
相検波器1と、第2の位相検波器2と、π/2位相
推移器3と、2ビツトA/Dコンバータ4および
同5と、搬送波再生回路6と、電圧制御発振器4
0と、全波整流回路7および同8と、位相調整回
路9および同10と、位相比較器11、低域ろ波
器12および電圧制御発振器13より成る第1の
タイミング同期回路14と、第1のタイミング同
期回路と同様の構成内容および機能を有する第2
のタイミング同期回路15とを備えている。 この従来例は、4相位相変調波に対する復調装
置の場合を示しており、4相位相変調信号Sは2
分岐されて、それぞれ第1の位相検波器1および
第2の位相検波器2に入力される。一方、搬送波
再生回路6からの制御信号(誤差信号)を受けた
電圧制御発振器40からは所定の位相の搬送波再
生信号が出力され、2分岐されてπ/2位相推移器
3を介して相互にπ/2ラジアンの位相差を有する
基準信号として、それぞれ第1の位相検波器1お
よび第2の位相検波器2に供給される。第1の位
相検波器1および第2の位相検波器2において
は、2分岐された4相位相変調信号Sが、前記基
準信号を介して同期検波され、それぞれ2値ベー
スバンド信号として2ビツトA/Dコンバータ4
および5に送られるとともに、対応する全波整流
回路7および同8に入力される。全波整流回路7
および同8においては、それぞれの2値ベースバ
ンド信号は2逓倍され、タイミング信号が抽出さ
れる。この抽出信号は、それぞれ第1のタイミン
グ同期回路14および第2のタイミング同期回路
15に入力されるが、これらのタイミング同期回
路の動作内容については、いずれも同じであるの
で、第1のタイミング同期回路で説明する。 第1のタイミング同期回路14において、全波
整流回路7から出力される前記抽出タイミング信
号は、位相比較器11に入力されるが、位相比較
器11、低域ろ波器12および電圧制御発振器1
3は、位相同期系を形成しており、電圧制御発振
器13からは、前記抽出タイミング信号に位相同
期し、且つ等価的な狭帯域通過特性によりジツタ
成分が抑圧された再生タイミング信号が出力され
る。この再生タイミング信号は位相調整回路9に
入力され、位相を調整されて2ビツトA/Dコン
バータ4に入力される。同様に、第2のタイミン
グ同期回路15においても、全波整流回路8から
入力される抽出タイミング信号に対応して、ジツ
タ成分を抑圧された再生タイミング信号が出力さ
れ、位相調整回路10において位相変調されて2
ビツトA/Dコンバータ5に入力される。 2ビツトA/Dコンバータ4および同5におい
ては、前述のように、それぞれ第1の位相検波器
1および第2の位相検波器2から入力される2値
ベースバンド信号が、それぞれ位相調整回路9お
よび同10を経由して入力される前記タイミング
信号によりサンプリング整形されてデイジタル変
換され、データ信号X1およびY1として出力され
る。2ビツトA/Dコンバータ4および同5から
は、前記データ信号X1およびY1とともに、それ
ぞれデータ信号X2およびY2も出力され、これら
のデータ信号X1、X2、Y1およびY2は搬送波再生
回路6に入力される。そこで誤差信号が作成さ
れ、その出力が電圧制御発振器40を制御しその
出力で所定の搬送波再生信号が生成される。この
搬送波再生信号は2分されて、一方は直接第1の
位相検波器1に入力され、他方はπ/2位相推移器
3を経由して第2の位相検波器2に入力される。
搬送波再生回路6の作用については、すでに知ら
れている(例えば特開昭57−131151)。 (発明が解決しようとする問題点) この従来の復調装置において、タイミング信号
再生用として用いられているタイミング同期回路
においては、復調ベースバンド信号がA/Dコン
バータにおいて最適タイミングでサンプリングさ
れるようにするために、前述のように、位相調整
回路9および同10を用いて位相調整をしなけれ
ばならないという運用上の欠点がある。 (問題点を解決するための手段) 本発明の目的は上記欠点を除去し、タイミング
信号の位相調整を要することなく常時最適タイミ
ングで復調ベースバンド信号をサンプリング整形
することができ、且つ、広い引込同期範囲を得る
ことができるタイミング同期回路を具備した復調
装置を提供することにある。 上記の目的を達成するための本発明は次の構成
を有する。 即ち、N(N=2、4、8、16、…)相位相変
調方式または2L(L=2、3、4、…)値直交振
幅変調方式による、所定の帯域制限されたデイジ
タル搬送波変調信号と搬送波再生信号を受けて同
期検波し所定の復調ベースバンド信号を生成する
第1の位相検波器と、同じく前記所定の帯域制限
されたデイジタル搬送波変調信号と前記搬送波再
生信号に対しπ/2ラジアンの位相差を有する搬送
波再生信号を受けて同期検波し所定の復調ベース
バンド信号を生成する第2の位相検波器と、第1
の位相検波器からの復調ベースバンド信号を受け
て所定のタイミング信号によるサンプリング整形
作用によりデイジタル変換し所定のk(1以上の
整数)系列のデータ信号として出力するkビツト
A/Dコンバータと、第2の位相検波器からの復
調ベースバンド信号を受けて前記所定のタイミン
グ信号によるサンプリング整形作用によりデイジ
タル変換し所定のk(1以上の整数)系列のデー
タ信号として出力するkビツトA/Dコンバータ
と、前記一対のA/Dコンバータから出力される
1対のk系列のデータ信号の内の、少くとも2系
列以上の特定のデータ信号を入力して、前記デイ
ジタル搬送波変調信号の搬送波信号に対応する搬
送波再生信号を生成し、前記第1の位相検波器及
び前記第2の位相検波器に対する同期検波用とし
て出力する搬送波再生手段と、 前記タイミング信号を生成する手段として、所
定の位相制御信号により、当該タイミング信号の
出力位相が自動的に制御調整されるように形成さ
れるタイミング信号発生回路と、前記1対のA/
Dコンバータから出力される1対のk系列のデー
タ信号の内の、特定の極性判別用のデータ信号を
入力して、前記A/Dコンバータのサンプリング
点における前記帯域制限されたベースバンド信号
の微係数の極性を判別する極性判別回路と、前記
極性判別回路とともにタイミング同期システムの
位相制御信号検出系を形成し、前記極性判別回路
から出力される所定の極性判別信号を参照して、
前記1対のA/Dコンバータから出力される1対
のk系列のデータ信号の内の、所定のベースバン
ド信号の位置判別用データ信号に対して、所定の
論理操作を行うことにより前記位相制御信号を生
成して出力する論理回路とにより形成される所定
のタイミング同期回路と、 前記搬送波再生手段の非同期状態を検出する検
出回路と前記検出回路出力によつて前記タイミン
グ同期回路のループ定数を変化させる手段とを具
備することを特徴とする復調装置。 第1図は本発明の実施例の構成を示すブロツク
図であつて、4相位相変調方式による復調装置の
場合を示しており、第1の位相検波器16と、第
2の位相検波器17と、π/2位相推移器18と、
2ビツトA/Dコンバータ19および同20と、
搬送波再生回路21と、極性判別回路22、論理
回路23、低域ろ波器24および電圧制御発振器
25から成るタイミング同期回路26と、電圧制
御発振器40と、キヤリア非同期検出回路41と
を備えている。 前記低域ろ波器24および電圧制御発振器25
はタイミング信号発生回路を形成しており、また
前記低域ろ波器24は前記タイミング同期回路2
6のループ定数を変化させる手段ともなつてい
る。また搬送波再生回路21と電圧制御発振器4
0とで搬送波再生手段を構成している。 第1図において、中間周波数帯の4相位相変調
信号Sが2分岐されて、第1の位相検波器16お
よび第2の位相検波器17と、2ビツトA/Dコ
ンバータ19および同20とを経由して、データ
信号X1、X2、Y1およびY2に変換されて出力され
る動作過程については、既に従来の技術について
説明したとおりである。従つて、本発明の主眼と
なるタイミング同期回路26の動作内容に焦点を
おいて説明する。 (作用) まず、第2図aおよびbに示されるタイミング
同期系の動作説明図を参照して、タイミング同期
回路の動作原理について説明する。 第2図aにおいて、m1〜m4は帯域制限された
2値ベースバンド信号の波形を示しており、m1
は2値ベースバンド信号が「0→1→1」と変化
している場合、m2は「0→0→1」と変化して
いる場合、m3は「1→1→0」と変化している
場合、m4は「1→0→0」と変化する場合を示
している。この帯域制限された2値ベースバンド
信号は、所定の2ビツトA/Dコンバータにおい
てサンプリングされ、第2図aに示される基準レ
ベルl1、l2およびl3により識別されて、データ信
号X1およびX2に変換される。このベースバンド
信号mとデータ信号X1およびX2との関係は、第
1表に示されるとおりである。
波伝送方式において、復調ベースバンド信号をサ
ンプリング整形してデイジタル変換するための、
タイミング信号発生手段を改良した復調装置に関
する。 (従来の技術) デイジタル搬送波伝送方式に用いられる復調装
置においては、一般に復調されたベースバンド信
号をデイジタル信号に変換するために、所定の周
期ならびにタイミング位相を有するタイミング信
号を必要とし、このタイミング信号の発生手段と
して、一般に、復調ベースバンド信号より所定の
タイミング信号を再生するタイミング同期回路が
用いられている。 第5図は、従来の復調装置の1例で、第1の位
相検波器1と、第2の位相検波器2と、π/2位相
推移器3と、2ビツトA/Dコンバータ4および
同5と、搬送波再生回路6と、電圧制御発振器4
0と、全波整流回路7および同8と、位相調整回
路9および同10と、位相比較器11、低域ろ波
器12および電圧制御発振器13より成る第1の
タイミング同期回路14と、第1のタイミング同
期回路と同様の構成内容および機能を有する第2
のタイミング同期回路15とを備えている。 この従来例は、4相位相変調波に対する復調装
置の場合を示しており、4相位相変調信号Sは2
分岐されて、それぞれ第1の位相検波器1および
第2の位相検波器2に入力される。一方、搬送波
再生回路6からの制御信号(誤差信号)を受けた
電圧制御発振器40からは所定の位相の搬送波再
生信号が出力され、2分岐されてπ/2位相推移器
3を介して相互にπ/2ラジアンの位相差を有する
基準信号として、それぞれ第1の位相検波器1お
よび第2の位相検波器2に供給される。第1の位
相検波器1および第2の位相検波器2において
は、2分岐された4相位相変調信号Sが、前記基
準信号を介して同期検波され、それぞれ2値ベー
スバンド信号として2ビツトA/Dコンバータ4
および5に送られるとともに、対応する全波整流
回路7および同8に入力される。全波整流回路7
および同8においては、それぞれの2値ベースバ
ンド信号は2逓倍され、タイミング信号が抽出さ
れる。この抽出信号は、それぞれ第1のタイミン
グ同期回路14および第2のタイミング同期回路
15に入力されるが、これらのタイミング同期回
路の動作内容については、いずれも同じであるの
で、第1のタイミング同期回路で説明する。 第1のタイミング同期回路14において、全波
整流回路7から出力される前記抽出タイミング信
号は、位相比較器11に入力されるが、位相比較
器11、低域ろ波器12および電圧制御発振器1
3は、位相同期系を形成しており、電圧制御発振
器13からは、前記抽出タイミング信号に位相同
期し、且つ等価的な狭帯域通過特性によりジツタ
成分が抑圧された再生タイミング信号が出力され
る。この再生タイミング信号は位相調整回路9に
入力され、位相を調整されて2ビツトA/Dコン
バータ4に入力される。同様に、第2のタイミン
グ同期回路15においても、全波整流回路8から
入力される抽出タイミング信号に対応して、ジツ
タ成分を抑圧された再生タイミング信号が出力さ
れ、位相調整回路10において位相変調されて2
ビツトA/Dコンバータ5に入力される。 2ビツトA/Dコンバータ4および同5におい
ては、前述のように、それぞれ第1の位相検波器
1および第2の位相検波器2から入力される2値
ベースバンド信号が、それぞれ位相調整回路9お
よび同10を経由して入力される前記タイミング
信号によりサンプリング整形されてデイジタル変
換され、データ信号X1およびY1として出力され
る。2ビツトA/Dコンバータ4および同5から
は、前記データ信号X1およびY1とともに、それ
ぞれデータ信号X2およびY2も出力され、これら
のデータ信号X1、X2、Y1およびY2は搬送波再生
回路6に入力される。そこで誤差信号が作成さ
れ、その出力が電圧制御発振器40を制御しその
出力で所定の搬送波再生信号が生成される。この
搬送波再生信号は2分されて、一方は直接第1の
位相検波器1に入力され、他方はπ/2位相推移器
3を経由して第2の位相検波器2に入力される。
搬送波再生回路6の作用については、すでに知ら
れている(例えば特開昭57−131151)。 (発明が解決しようとする問題点) この従来の復調装置において、タイミング信号
再生用として用いられているタイミング同期回路
においては、復調ベースバンド信号がA/Dコン
バータにおいて最適タイミングでサンプリングさ
れるようにするために、前述のように、位相調整
回路9および同10を用いて位相調整をしなけれ
ばならないという運用上の欠点がある。 (問題点を解決するための手段) 本発明の目的は上記欠点を除去し、タイミング
信号の位相調整を要することなく常時最適タイミ
ングで復調ベースバンド信号をサンプリング整形
することができ、且つ、広い引込同期範囲を得る
ことができるタイミング同期回路を具備した復調
装置を提供することにある。 上記の目的を達成するための本発明は次の構成
を有する。 即ち、N(N=2、4、8、16、…)相位相変
調方式または2L(L=2、3、4、…)値直交振
幅変調方式による、所定の帯域制限されたデイジ
タル搬送波変調信号と搬送波再生信号を受けて同
期検波し所定の復調ベースバンド信号を生成する
第1の位相検波器と、同じく前記所定の帯域制限
されたデイジタル搬送波変調信号と前記搬送波再
生信号に対しπ/2ラジアンの位相差を有する搬送
波再生信号を受けて同期検波し所定の復調ベース
バンド信号を生成する第2の位相検波器と、第1
の位相検波器からの復調ベースバンド信号を受け
て所定のタイミング信号によるサンプリング整形
作用によりデイジタル変換し所定のk(1以上の
整数)系列のデータ信号として出力するkビツト
A/Dコンバータと、第2の位相検波器からの復
調ベースバンド信号を受けて前記所定のタイミン
グ信号によるサンプリング整形作用によりデイジ
タル変換し所定のk(1以上の整数)系列のデー
タ信号として出力するkビツトA/Dコンバータ
と、前記一対のA/Dコンバータから出力される
1対のk系列のデータ信号の内の、少くとも2系
列以上の特定のデータ信号を入力して、前記デイ
ジタル搬送波変調信号の搬送波信号に対応する搬
送波再生信号を生成し、前記第1の位相検波器及
び前記第2の位相検波器に対する同期検波用とし
て出力する搬送波再生手段と、 前記タイミング信号を生成する手段として、所
定の位相制御信号により、当該タイミング信号の
出力位相が自動的に制御調整されるように形成さ
れるタイミング信号発生回路と、前記1対のA/
Dコンバータから出力される1対のk系列のデー
タ信号の内の、特定の極性判別用のデータ信号を
入力して、前記A/Dコンバータのサンプリング
点における前記帯域制限されたベースバンド信号
の微係数の極性を判別する極性判別回路と、前記
極性判別回路とともにタイミング同期システムの
位相制御信号検出系を形成し、前記極性判別回路
から出力される所定の極性判別信号を参照して、
前記1対のA/Dコンバータから出力される1対
のk系列のデータ信号の内の、所定のベースバン
ド信号の位置判別用データ信号に対して、所定の
論理操作を行うことにより前記位相制御信号を生
成して出力する論理回路とにより形成される所定
のタイミング同期回路と、 前記搬送波再生手段の非同期状態を検出する検
出回路と前記検出回路出力によつて前記タイミン
グ同期回路のループ定数を変化させる手段とを具
備することを特徴とする復調装置。 第1図は本発明の実施例の構成を示すブロツク
図であつて、4相位相変調方式による復調装置の
場合を示しており、第1の位相検波器16と、第
2の位相検波器17と、π/2位相推移器18と、
2ビツトA/Dコンバータ19および同20と、
搬送波再生回路21と、極性判別回路22、論理
回路23、低域ろ波器24および電圧制御発振器
25から成るタイミング同期回路26と、電圧制
御発振器40と、キヤリア非同期検出回路41と
を備えている。 前記低域ろ波器24および電圧制御発振器25
はタイミング信号発生回路を形成しており、また
前記低域ろ波器24は前記タイミング同期回路2
6のループ定数を変化させる手段ともなつてい
る。また搬送波再生回路21と電圧制御発振器4
0とで搬送波再生手段を構成している。 第1図において、中間周波数帯の4相位相変調
信号Sが2分岐されて、第1の位相検波器16お
よび第2の位相検波器17と、2ビツトA/Dコ
ンバータ19および同20とを経由して、データ
信号X1、X2、Y1およびY2に変換されて出力され
る動作過程については、既に従来の技術について
説明したとおりである。従つて、本発明の主眼と
なるタイミング同期回路26の動作内容に焦点を
おいて説明する。 (作用) まず、第2図aおよびbに示されるタイミング
同期系の動作説明図を参照して、タイミング同期
回路の動作原理について説明する。 第2図aにおいて、m1〜m4は帯域制限された
2値ベースバンド信号の波形を示しており、m1
は2値ベースバンド信号が「0→1→1」と変化
している場合、m2は「0→0→1」と変化して
いる場合、m3は「1→1→0」と変化している
場合、m4は「1→0→0」と変化する場合を示
している。この帯域制限された2値ベースバンド
信号は、所定の2ビツトA/Dコンバータにおい
てサンプリングされ、第2図aに示される基準レ
ベルl1、l2およびl3により識別されて、データ信
号X1およびX2に変換される。このベースバンド
信号mとデータ信号X1およびX2との関係は、第
1表に示されるとおりである。
【表】
第2図bにおけるT-1、T0およびT1は、3タ
イムスロツト間における最適サプリング点を表わ
しており、今、信号m1〜m4がサンプリング点
T-1〜T1においてサンプリングされると、ベース
バンド信号の位置(A-1、a-1、B0、b0、C1、c1)
を判別しているデータ信号X2は、“1”または
“0”が等確率で出力されるが、仮に+Δtまたは
−Δtのタイミングにおいてサンプリングされる
場合には、データ信号X2の出力は第2表のよう
になる。
イムスロツト間における最適サプリング点を表わ
しており、今、信号m1〜m4がサンプリング点
T-1〜T1においてサンプリングされると、ベース
バンド信号の位置(A-1、a-1、B0、b0、C1、c1)
を判別しているデータ信号X2は、“1”または
“0”が等確率で出力されるが、仮に+Δtまたは
−Δtのタイミングにおいてサンプリングされる
場合には、データ信号X2の出力は第2表のよう
になる。
【表】
第2表より、データ信号X2において、ベース
バンド信号の波形m1〜m2、すなわちT0時点にお
ける微係数の極性が正であるベースバンド信号の
場合には、サンプリング点が+Δtになつた時に
は常に“1”、反対に−Δtになつた時には常に
“0”となる。他方、波形m3〜m4、すなわちT0
時点における微係数の極性が負であるベースバン
ド信号の場合には、前記m1〜m2の波形の場合の
逆極性のデータ信号X2を得ることができるので、
データ信号X2の極性を反転することにより、波
形m3〜m4の場合と同じデータ信号を得ることが
できる。従つて、上述のようにベースバンド信号
のT0時点における微係数の極性を判別し、その
判別結果を参照して、データ信号X2に対して所
定の論理操作を行えば、その出力信号は、前記サ
ンプリング点のずれを検出する誤差信号となり得
ることは明らかである。 なお、時刻T-1、T0、T1にてデータが「0→
0→0」、「0→1→0」、「1→0→1」、「1→1
→1」と変化している場合には、時刻T-1、T1の
復調信号から求められる微係数が0となり、サン
プリング点のずれを示す誤差信号を正しく求める
ことができない。従つて、微係数が0の場合は、
論理操作の結果を無視する処理が必要となる。 次に、前述の第1図に示される本発明の実施例
の動作について説明する。図において、第1図の
位相検波器16から出力され帯域制限されたベー
スバンド信号は、2ビツトA/Dコンバータ19
に入力されて、電圧制御発振器25より送られて
くるタイミング信号によりサンプリング整形され
て、データ信号X1およびX2として出力される。
2ビツトA/Dコンバータ19の動作について
は、第2図aおよびbと第1表とを参照して既に
説明したとおりで、所定の基準レベルl1、l2およ
びl3によりベースバンド信号mが識別されて、デ
ータ信号X1およびX2に変換される。データ信号
X1は、所定のデータ信号として出力されるとと
もに、同時に極性判別回路22に入力される。極
性判別回路22は、帯域制限されたベースバンド
信号の波形m1〜m4を判別する機能を有してお
り、出力される信号Gは波形m1〜m2の場合には
“1”となり、また信号は、波形m3〜m4の場
合に“1”となる。論理回路23は、2ビツト
A/Dコンバータ19から入力されるデータ信号
X2を、信号が“1”の場合に極性反転させ、
また、信号Gおよびの双方が“0”の場合に
は、波形m1〜m4のうちのいずれかの波形で、最
も近い過去のデータ信号X2を保持する回路を備
えており、この結果、論理回路23の出力には、
2ビツトA/Dコンバータ19におけるサンプリ
ング点のずれを検出する、所定の誤差信号が得ら
れる。この誤差信号を、タイミング信号同期系の
位相制御信号として、低域ろ波器24を介して電
圧制御発振器25に供給してやることにより、電
圧制御発振器25から出力される所定のタイミン
グ信号Tの位相が、自動的に制御調整されるタイ
ミング同期システムが形成され、2ビツトA/D
コンバータ19および同20に対して、常に最適
タイミングにおいて所定のタイミング信号Tが供
給される。 このタイミング同期回路は誤差信号を第2図の
如きアイダイヤグラムが開いた復調信号から得て
おり、キヤリア非同期時のようにアイダイヤグラ
ムが開いていない状態では、補正をしない限り、
著しくループ利得が低下するため、第1図の復調
装置の如く、クロツク同期回路が確立した後、キ
ヤリア同期回路が確立するシステムにおいては、
従来のクロツク同期回路に比し広い引込同期範囲
を得ることがむつかしい。 このため本発明においてはキヤリア非同期検出
回路41を設けループ利得を補正するようにして
いる。キヤリア非同期検出回路41は、キヤリア
非同期状態を検出するもので具体手な回路として
は搬送波再生回路21の出力の非同期時と同期時
のインピーダンス変化を利用する回路、あるいは
非同期時に生ずるビート信号を検波する回路等を
用いることができる。キヤリア非同期検出回路4
1の出力は低域ろ波器42の制御信号となり、低
域ろ波器42を定数をキヤリア非同期時と同期時
とで変化させる。これによつてループ利得の変化
によるループバンドの変化が補正され、ほぼ一定
に保たれ、広い引込同期範囲を得ることができ
る。 第3図は、極性判別回路22及び論理回路23
の1実施例で、前者はD型フリツプフロツプ27
〜29と、振幅比較器30とを備え、後者は、D
型フリツプフロツプ31,32,39と、OR/
NORゲート33と、ANDゲート34,35,3
8と、ORゲート36,37とを備えている。図
において、極性判別回路22においては、データ
信号X1およびタイミング信号Tの入力に対応し
て、D型フリツプフロツプ27,28,29は、
3ビツトのメモリとして動作し、D型フリツプフ
ロツプ27および29の出力y1およびy-1は振幅
比較器30に入力される。振幅比較器30は、2
ビツトA/Dコンバータ19における、サンプリ
ング点T0でのベースバンド信号の微係数の極性
を判別する機能を有し、サンプリング点T-1およ
びT1でのデータ比較により、前記微係数の極性
判別を行つている。すなわち、データ出力y-1お
よびy1において、“0”から“1”に変化する時
には微係数の極性は負とする。また、y-1、y1に
おいて、データ値が変化しないときは、微係数は
0である。振幅比較器30からは、極性を判定す
る信号Gおよびが出力されるが、ベースバンド
信号の波形がm1〜m2の時にはGは“1”、は
“0”となり、またm3〜m4時にはが“1”、G
が“0”となり、m1〜m4以外の時、すなわち、
微係数が0のときには、G==0となる。 一方、データ信号X2はD型フリツプフロツプ
31および32を介してOR/NORゲート33に
入力され、その出力信号は、それぞれANDゲー
ト34および35に入力される。ANDゲート3
4および35と、ORゲート37とにより形成さ
れるゲート回路は、信号Gが“1”の場合、デー
タ信号X2をそのまま出力し、信号が“1”の
場合、データ信号X2を極性反転させて出力する
ように動作する。また、ANDゲート38は、信
号Gおよびのどちらか一方が“1”の場合にタ
イミング信号Tを出力し、信号Gおよびが共に
“0”の場合には出力を0とするように動作する。
従つて、D型フリツプフロツプ39の出力には、ベ
ースバンド信号の波形がm1〜m4の状態にある場
合には、ORゲート37の出力がそのまま出力さ
れ、波形がm1〜m4の状態以外の場合には、現時
点から最も近い過去のm1〜m4の波形の、いずれ
かの時点のデータ信号X2または2を保持するよ
うに動作する。 第4図は低域ろ波器42の実施例で2次の遅れ
進みフイルタを示している。 R1〜R4は抵抗、C1はコンデンサ、X1ピンダイ
オード、RSはX1の導通抵抗、RRはオフ抵抗であ
る。 2次ループの同期引込範囲(ωP)は次式で表
わされるので 但し KpKd=ループ利得 τ1R1・C1、R1≫R2pff τ2=R2po・C1 or R2pff・C1 R2poRS+R2、R3≫RS R2pffR3+R2、R3≫RR KpKdの変化に対してMがほぼ一定になるよう
にR2po/R2pffを選択してやれば、キヤリア非同期
時において十分広い同期引込範囲を得ることがで
き、キヤリア同期時においては適正のループバン
ドにすることができる。 又KpKdの変化をなくする方法も考えられ、そ
のために、ループ内に設けられるDCアンプの利
得を制御しても同様の効果が得られる。 以上の説明においては、キヤリア非同期時と同
期時において、ループバンドをほぼ一定にするよ
うにおこなつたが、実際には必ずしもそうしなく
とも必要な同期引込範囲が得られるようなループ
定数にするためにR2pffを設定すれば良い。 以上においては、4相位相変調方式用復調装置
について説明したが、本発明の適用範囲はこれに
限定されるものではなく、それ以上の多相位相変
調方式、あるいは多値直交振幅変調方式に対して
も適用できる。例えば、64値直交振幅変調方式に
適用する場合には、第1図において、2ビツト
A/Dコンバータ19及び同20を4ビツトの
A/Dコンバータに変更するのみで良い。 本発明は一般的に言えば、N相位相変調方式及
び2L値直交振幅変調方式用復調装置に適用可能と
いえる。 (発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明は、多相位
相変調方式または多値直交振幅変調方式による復
調装置において、所定のA/Dコンパータに対す
るサンプリング整形用のタイミング信号の生成手
段として、前記A/Dコンパレータから出力され
るデータ信号の内の、特定のデータ信号を参照し
て形成されるタイミング同期回路を適用すること
により、前記A/Dコンバータに供給されるタイ
ミング信号に対する位相調整作用を全く不要と
し、常時、最適タイミングにおいて復調ベースバ
ンド信号をサンプリング整形することができ、且
つ十分広い同期引込範囲を得ることができる効果
がある。
バンド信号の波形m1〜m2、すなわちT0時点にお
ける微係数の極性が正であるベースバンド信号の
場合には、サンプリング点が+Δtになつた時に
は常に“1”、反対に−Δtになつた時には常に
“0”となる。他方、波形m3〜m4、すなわちT0
時点における微係数の極性が負であるベースバン
ド信号の場合には、前記m1〜m2の波形の場合の
逆極性のデータ信号X2を得ることができるので、
データ信号X2の極性を反転することにより、波
形m3〜m4の場合と同じデータ信号を得ることが
できる。従つて、上述のようにベースバンド信号
のT0時点における微係数の極性を判別し、その
判別結果を参照して、データ信号X2に対して所
定の論理操作を行えば、その出力信号は、前記サ
ンプリング点のずれを検出する誤差信号となり得
ることは明らかである。 なお、時刻T-1、T0、T1にてデータが「0→
0→0」、「0→1→0」、「1→0→1」、「1→1
→1」と変化している場合には、時刻T-1、T1の
復調信号から求められる微係数が0となり、サン
プリング点のずれを示す誤差信号を正しく求める
ことができない。従つて、微係数が0の場合は、
論理操作の結果を無視する処理が必要となる。 次に、前述の第1図に示される本発明の実施例
の動作について説明する。図において、第1図の
位相検波器16から出力され帯域制限されたベー
スバンド信号は、2ビツトA/Dコンバータ19
に入力されて、電圧制御発振器25より送られて
くるタイミング信号によりサンプリング整形され
て、データ信号X1およびX2として出力される。
2ビツトA/Dコンバータ19の動作について
は、第2図aおよびbと第1表とを参照して既に
説明したとおりで、所定の基準レベルl1、l2およ
びl3によりベースバンド信号mが識別されて、デ
ータ信号X1およびX2に変換される。データ信号
X1は、所定のデータ信号として出力されるとと
もに、同時に極性判別回路22に入力される。極
性判別回路22は、帯域制限されたベースバンド
信号の波形m1〜m4を判別する機能を有してお
り、出力される信号Gは波形m1〜m2の場合には
“1”となり、また信号は、波形m3〜m4の場
合に“1”となる。論理回路23は、2ビツト
A/Dコンバータ19から入力されるデータ信号
X2を、信号が“1”の場合に極性反転させ、
また、信号Gおよびの双方が“0”の場合に
は、波形m1〜m4のうちのいずれかの波形で、最
も近い過去のデータ信号X2を保持する回路を備
えており、この結果、論理回路23の出力には、
2ビツトA/Dコンバータ19におけるサンプリ
ング点のずれを検出する、所定の誤差信号が得ら
れる。この誤差信号を、タイミング信号同期系の
位相制御信号として、低域ろ波器24を介して電
圧制御発振器25に供給してやることにより、電
圧制御発振器25から出力される所定のタイミン
グ信号Tの位相が、自動的に制御調整されるタイ
ミング同期システムが形成され、2ビツトA/D
コンバータ19および同20に対して、常に最適
タイミングにおいて所定のタイミング信号Tが供
給される。 このタイミング同期回路は誤差信号を第2図の
如きアイダイヤグラムが開いた復調信号から得て
おり、キヤリア非同期時のようにアイダイヤグラ
ムが開いていない状態では、補正をしない限り、
著しくループ利得が低下するため、第1図の復調
装置の如く、クロツク同期回路が確立した後、キ
ヤリア同期回路が確立するシステムにおいては、
従来のクロツク同期回路に比し広い引込同期範囲
を得ることがむつかしい。 このため本発明においてはキヤリア非同期検出
回路41を設けループ利得を補正するようにして
いる。キヤリア非同期検出回路41は、キヤリア
非同期状態を検出するもので具体手な回路として
は搬送波再生回路21の出力の非同期時と同期時
のインピーダンス変化を利用する回路、あるいは
非同期時に生ずるビート信号を検波する回路等を
用いることができる。キヤリア非同期検出回路4
1の出力は低域ろ波器42の制御信号となり、低
域ろ波器42を定数をキヤリア非同期時と同期時
とで変化させる。これによつてループ利得の変化
によるループバンドの変化が補正され、ほぼ一定
に保たれ、広い引込同期範囲を得ることができ
る。 第3図は、極性判別回路22及び論理回路23
の1実施例で、前者はD型フリツプフロツプ27
〜29と、振幅比較器30とを備え、後者は、D
型フリツプフロツプ31,32,39と、OR/
NORゲート33と、ANDゲート34,35,3
8と、ORゲート36,37とを備えている。図
において、極性判別回路22においては、データ
信号X1およびタイミング信号Tの入力に対応し
て、D型フリツプフロツプ27,28,29は、
3ビツトのメモリとして動作し、D型フリツプフ
ロツプ27および29の出力y1およびy-1は振幅
比較器30に入力される。振幅比較器30は、2
ビツトA/Dコンバータ19における、サンプリ
ング点T0でのベースバンド信号の微係数の極性
を判別する機能を有し、サンプリング点T-1およ
びT1でのデータ比較により、前記微係数の極性
判別を行つている。すなわち、データ出力y-1お
よびy1において、“0”から“1”に変化する時
には微係数の極性は負とする。また、y-1、y1に
おいて、データ値が変化しないときは、微係数は
0である。振幅比較器30からは、極性を判定す
る信号Gおよびが出力されるが、ベースバンド
信号の波形がm1〜m2の時にはGは“1”、は
“0”となり、またm3〜m4時にはが“1”、G
が“0”となり、m1〜m4以外の時、すなわち、
微係数が0のときには、G==0となる。 一方、データ信号X2はD型フリツプフロツプ
31および32を介してOR/NORゲート33に
入力され、その出力信号は、それぞれANDゲー
ト34および35に入力される。ANDゲート3
4および35と、ORゲート37とにより形成さ
れるゲート回路は、信号Gが“1”の場合、デー
タ信号X2をそのまま出力し、信号が“1”の
場合、データ信号X2を極性反転させて出力する
ように動作する。また、ANDゲート38は、信
号Gおよびのどちらか一方が“1”の場合にタ
イミング信号Tを出力し、信号Gおよびが共に
“0”の場合には出力を0とするように動作する。
従つて、D型フリツプフロツプ39の出力には、ベ
ースバンド信号の波形がm1〜m4の状態にある場
合には、ORゲート37の出力がそのまま出力さ
れ、波形がm1〜m4の状態以外の場合には、現時
点から最も近い過去のm1〜m4の波形の、いずれ
かの時点のデータ信号X2または2を保持するよ
うに動作する。 第4図は低域ろ波器42の実施例で2次の遅れ
進みフイルタを示している。 R1〜R4は抵抗、C1はコンデンサ、X1ピンダイ
オード、RSはX1の導通抵抗、RRはオフ抵抗であ
る。 2次ループの同期引込範囲(ωP)は次式で表
わされるので 但し KpKd=ループ利得 τ1R1・C1、R1≫R2pff τ2=R2po・C1 or R2pff・C1 R2poRS+R2、R3≫RS R2pffR3+R2、R3≫RR KpKdの変化に対してMがほぼ一定になるよう
にR2po/R2pffを選択してやれば、キヤリア非同期
時において十分広い同期引込範囲を得ることがで
き、キヤリア同期時においては適正のループバン
ドにすることができる。 又KpKdの変化をなくする方法も考えられ、そ
のために、ループ内に設けられるDCアンプの利
得を制御しても同様の効果が得られる。 以上の説明においては、キヤリア非同期時と同
期時において、ループバンドをほぼ一定にするよ
うにおこなつたが、実際には必ずしもそうしなく
とも必要な同期引込範囲が得られるようなループ
定数にするためにR2pffを設定すれば良い。 以上においては、4相位相変調方式用復調装置
について説明したが、本発明の適用範囲はこれに
限定されるものではなく、それ以上の多相位相変
調方式、あるいは多値直交振幅変調方式に対して
も適用できる。例えば、64値直交振幅変調方式に
適用する場合には、第1図において、2ビツト
A/Dコンバータ19及び同20を4ビツトの
A/Dコンバータに変更するのみで良い。 本発明は一般的に言えば、N相位相変調方式及
び2L値直交振幅変調方式用復調装置に適用可能と
いえる。 (発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明は、多相位
相変調方式または多値直交振幅変調方式による復
調装置において、所定のA/Dコンパータに対す
るサンプリング整形用のタイミング信号の生成手
段として、前記A/Dコンパレータから出力され
るデータ信号の内の、特定のデータ信号を参照し
て形成されるタイミング同期回路を適用すること
により、前記A/Dコンバータに供給されるタイ
ミング信号に対する位相調整作用を全く不要と
し、常時、最適タイミングにおいて復調ベースバ
ンド信号をサンプリング整形することができ、且
つ十分広い同期引込範囲を得ることができる効果
がある。
第1図は本発明の実施例の構成を示すブロツク
図、第2図は本発明におけるタイミング同期系の
動作説明図、第3図は第1図の極性判別回路22
及び論理回路23の構成例を示す図、第4図は第
1図の低域ろ波器24の回路構成例を示す図、第
5図は従来の復調装置の構成例を示す図である。 1……第1の位相検波器、2……第2の位相検
波器、3……π/2位相推移器、4,5……2ビツ
トA/Dコンバータ、6……搬送波再生回路、
7,8……全波整流回路、9,10……位相調整
回路、11……位相比較器、12……低域ろ波
器、13……電圧制御発振器、14……第1のタ
イミング同期回路、15……第2のタイミング同
期回路、16……第1の位相検波器、17……第
2の位相検波器、18……π/2位相推移器、1
9,20……2ビツトA/Dコンバータ、21…
…搬送波再生回路、22……極性判別回路、23
……論理回路、24……低域ろ波器、25……電
圧制御発振器、26……タイミング同期回路、2
7,28,29……D型フリツプフロツプ、30
……振幅比較器、31,32……D型フリツプフ
ロツプ、33……OR/NORゲート、34,35
……ANDゲート、36,37……ORゲート、3
8……ANDゲート、39……D型フリツプフロ
ツプ、40……電圧制御発振器、41……キヤリ
ア非同期検出回路。
図、第2図は本発明におけるタイミング同期系の
動作説明図、第3図は第1図の極性判別回路22
及び論理回路23の構成例を示す図、第4図は第
1図の低域ろ波器24の回路構成例を示す図、第
5図は従来の復調装置の構成例を示す図である。 1……第1の位相検波器、2……第2の位相検
波器、3……π/2位相推移器、4,5……2ビツ
トA/Dコンバータ、6……搬送波再生回路、
7,8……全波整流回路、9,10……位相調整
回路、11……位相比較器、12……低域ろ波
器、13……電圧制御発振器、14……第1のタ
イミング同期回路、15……第2のタイミング同
期回路、16……第1の位相検波器、17……第
2の位相検波器、18……π/2位相推移器、1
9,20……2ビツトA/Dコンバータ、21…
…搬送波再生回路、22……極性判別回路、23
……論理回路、24……低域ろ波器、25……電
圧制御発振器、26……タイミング同期回路、2
7,28,29……D型フリツプフロツプ、30
……振幅比較器、31,32……D型フリツプフ
ロツプ、33……OR/NORゲート、34,35
……ANDゲート、36,37……ORゲート、3
8……ANDゲート、39……D型フリツプフロ
ツプ、40……電圧制御発振器、41……キヤリ
ア非同期検出回路。
Claims (1)
- 1 N(N=2、4、8、16、…)相位相変調方
式または2L(L=2、3、4、…)値直交振幅変
調方式による、所定の帯域制限されたデイジタル
搬送波変調信号と搬送波再生信号を受けて同期検
波し所定の復調ベースバンド信号を生成する第1
の位相検波器と、同じく前記所定の帯域制限され
たデイジタル搬送波変調信号と前記搬送波再生信
号に対しπ/2ラジアンの位相差を有する搬送波
再生信号を受けて同期検波し所定の復調ベースバ
ンド信号を生成する第2の位相検波器と、第1の
位相検波器からの復調ベースバンド信号を受けて
所定のタイミング信号によるサンプリング整形作
用によりデイジタル変換し所定のk(1以上の整
数)系列のデータ信号として出力するkビツト
A/Dコンバータと、第2の位相検波器からの復
調ベースバンド信号を受けて前記所定のタイミン
グ信号によるサンプリング整形作用によりデイジ
タル変換し所定のk(1以上の整数)系列のデー
タ信号として出力するkビツトA/Dコンバータ
と、前記一対のA/Dコンバータから出力される
1対のk系列のデータ信号の内の、少くとも2系
列以上の特定のデータ信号を入力して、前記デイ
ジタル搬送波変調信号の搬送波信号に対応する搬
送波再生信号を生成し、前記第1の位相検波器及
び前記第2の位相検波器に対する同期検波用とし
て出力する搬送波再生手段と、前記タイミング信
号を生成する手段として、所定の位相制御信号に
より、当該タイミング信号の出力位相が自動的に
制御調整されるように形成されるタイミング信号
発生回路と、前記1対のA/Dコンバータから出
力される1対のk系列のデータ信号の内の、特定
の極性判別用のデータ信号を入力して、前記A/
Dコンバータのサンプリング点における前記帯域
制限されたベースバンド信号の微係数の極性を判
別する極性判別回路と、前記極性判別回路ととも
にタイミング同期システムの位相制御信号検出系
を形成し、前記極性判別回路から出力される所定
の極性判別信号を参照して、前記1対のA/Dコ
ンバータから出力される1対のk系列のデータ信
号の内の、所定のベースバンド信号の位置判別用
データ信号に対して、所定の論理操作を行うこと
により前記位相制御信号を生成して出力する論理
回路とにより形成される所定のタイミング同期回
路と、前記搬送波再生手段の非同期状態を検出す
る検出回路と前記検出回路出力によつて前記タイ
ミング同期回路のループ定数を変化させる手段と
を具備することを特徴とする復調装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59177857A JPS6156555A (ja) | 1984-08-27 | 1984-08-27 | 復調装置 |
AU46641/85A AU574975B2 (en) | 1984-08-27 | 1985-08-26 | Digital demodulation |
CA000489398A CA1240001A (en) | 1984-08-27 | 1985-08-26 | Demodulation device for multiphase psk or multilevel qam carrier wave |
EP85110746A EP0173298B1 (en) | 1984-08-27 | 1985-08-27 | Demodulation device for multiphase psk or multilevel qam carrier wave |
DE8585110746T DE3582539D1 (de) | 1984-08-27 | 1985-08-27 | Demodulationsvorrichtung fuer traegerwellen mit mehrphasenumtastung oder mit mehrpegel-qam. |
US06/769,922 US4620159A (en) | 1984-08-27 | 1985-08-27 | Demodulator for multiphase PSK or multilevel QAM signals |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59177857A JPS6156555A (ja) | 1984-08-27 | 1984-08-27 | 復調装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6156555A JPS6156555A (ja) | 1986-03-22 |
JPH0428185B2 true JPH0428185B2 (ja) | 1992-05-13 |
Family
ID=16038300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59177857A Granted JPS6156555A (ja) | 1984-08-27 | 1984-08-27 | 復調装置 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4620159A (ja) |
EP (1) | EP0173298B1 (ja) |
JP (1) | JPS6156555A (ja) |
AU (1) | AU574975B2 (ja) |
CA (1) | CA1240001A (ja) |
DE (1) | DE3582539D1 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0624291B2 (ja) * | 1985-04-17 | 1994-03-30 | 日本電気株式会社 | 位相検出回路 |
CA1282127C (en) * | 1985-06-29 | 1991-03-26 | Nec Corporation | Digital demodulation system |
US4794341A (en) * | 1985-11-05 | 1988-12-27 | Signal Processors Limited | Digital filters and demodulators |
JP2756965B2 (ja) * | 1988-03-31 | 1998-05-25 | 日本無線株式会社 | 高速伝送レート変調信号用復調器 |
JP3403849B2 (ja) * | 1995-03-17 | 2003-05-06 | 富士通株式会社 | 多重無線装置の受信部に設けられるクロック位相検出回路及びクロック再生回路 |
US5799037A (en) * | 1996-02-16 | 1998-08-25 | David Sarnoff Research Center Inc. | Receiver capable of demodulating multiple digital modulation formats |
US6005640A (en) * | 1996-09-27 | 1999-12-21 | Sarnoff Corporation | Multiple modulation format television signal receiver system |
US6606357B1 (en) | 1999-09-10 | 2003-08-12 | Harris Corporation | Carrier injecting waveform-based modulation scheme for reducing satellite transponder power requirements and earth terminal antenna size |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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