JPH0234548B2 - - Google Patents
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- JPH0234548B2 JPH0234548B2 JP59144713A JP14471384A JPH0234548B2 JP H0234548 B2 JPH0234548 B2 JP H0234548B2 JP 59144713 A JP59144713 A JP 59144713A JP 14471384 A JP14471384 A JP 14471384A JP H0234548 B2 JPH0234548 B2 JP H0234548B2
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- signal
- phase
- circuit
- timing
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L27/00—Modulated-carrier systems
- H04L27/18—Phase-modulated carrier systems, i.e. using phase-shift keying
- H04L27/22—Demodulator circuits; Receiver circuits
- H04L27/227—Demodulator circuits; Receiver circuits using coherent demodulation
- H04L27/2271—Demodulator circuits; Receiver circuits using coherent demodulation wherein the carrier recovery circuit uses only the demodulated signals
- H04L27/2273—Demodulator circuits; Receiver circuits using coherent demodulation wherein the carrier recovery circuit uses only the demodulated signals associated with quadrature demodulation, e.g. Costas loop
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
Description
(技術分野)
本発明は復調装置に関し、特にデイジタル搬送
波伝送方式において、復調ベースバンド信号をサ
ンプリング整形してデイジタル変換するための、
タイミング信号発生手段を改良する復調装置に関
する。 (従来技術) デイジタル搬送波伝送方式に用いられる復調装
置においては、一般に復調されたベースバンド信
号をデイジタル信号に変換するために、所定の周
期ならびにタイミング位相を有するタイミング信
号を必要とし、このタイミング信号の発生手段と
して、一般に、復調ベースバンド信号より所定の
タイミング信号を再生するタイミング同期回路が
用いられている。 第1図に示されるのは、従来の復調装置の1例
で、第1の位相検波器1と、第2の位相検波器2
と、π/2位相推移器3と、2ビツトA/Dコン
バータ4および5と、搬送波再生回路6と、全波
整流回路7および8と、位相調整回路9および1
0と、位相比較器11、低域ろ波器12および電
圧制御発振器13より成る第1のタイミング同期
回路14と、第1のタイミング同期回路と同様の
構成内容および機能を有する第2のタイミング同
期回路15とを備えている。 この従来例は、4相位相変調波に対する復調装
置の場合を示しており、4相位相変調信号Sは2
分岐されて、それぞれ第1および第2の位相検波
器1および2に入力される。一方、搬送波再生回
路6からは所定の位相の搬送波再生信号が出力さ
れ、2分岐されてπ/2位相推移器3を介して相
互にπ/2ラジアンの位相差を有する基準信号と
して、それぞれ第1および第2の位相波波器に供
給される。第1および第2の位相検波器1および
2においては、2分岐された4相位相変調信号S
が、前記基準信号を介して同期検波され、それぞ
れ2値ベースバンド信号として2ビツトA/Dコ
ンバータ4および5に送られるとともに、対応す
る全波整流回路7および8に入力される。全波整
流回路7および8においては、それぞれの2値ベ
ースバンド信号は2逓倍され、タイミング信号が
抽出される。この抽出信号は、それぞれ第1およ
び第2のタイミング同期回路14および15に入
力されるが、これらのタイミング同期回路の動作
内容については、どちらか一方について説明すれ
ば十分であるので、第1のタイミング同期回路を
選択して説明するものとする。 第1のタイミング同期回路14において、全波
整流回路7から出力される前記抽出タイミング信
号は、位相比較器11に入力されるが、位相比較
器11、低域ろ波器12および電圧制御発振器1
3は、位相同期系を形成しており、電圧制御発振
器13からは、前記抽出タイミング信号に位相同
期し、且つ等価的な狭帯域通過特性によりジツタ
成分が抑圧された再生タイミング信号が出力され
る。この再生タイミング信号は位相調整回路9に
入力され、位相を調整されて2ビツトA/Dコン
バータ4に入力される。同様に、第2のタイミン
グ同期回路15においても、全波整流回路8から
入力される抽出タイミング信号に対応して、ジツ
タ成分を抑圧された再生タイミング信号が出力さ
れ、倍相調整回路10において位相調整されて2
ビツトA/Dコンバータ5に入力される。 2ビツトA/Dコンバータ4および5において
は、前述のように、それぞれ第1および第2の位
相検波器1および2から入力される2値ベースバ
ンド信号が、それぞれ位相調整回路9および10
を経由して入力される前記タイミング信号により
サンプリング整形されてデイジタル変換され、デ
ータ信号X1およびY1として出力される。2ビツ
トA/Dコンバータ4および5からは、前記デー
タ信号X1およびY1とともに、それぞれデータ信
号X2およびY2も出力され、これらのデータ信号
X1,X2,Y1およびY2は搬送波再生回路6に入力
され、所定の搬送波再生信号が生成される。この
搬送波再生信号は2分されて、一方は直接第1の
位相検波器1に入力され、他方はπ/2位相推移
器3を経由して第2の位相検波器2に入力され
る。第1および第2の位相検波器1および2の作
用については既に前述したとおりである。また、
搬送波再生回路6の作用については、例えば、搬
送波再生回路(特開昭57−131151)等に詳細され
ているので説明は省略する。 この従来の復調装置において、タイミング信号
再生用として用いられているタイミング同期回路
においては、復調ベースバンド信号がA/Dコン
バータにおいて最適タイミングでサンプリングさ
れるようにするために、前述のように、位相調整
回路9および10を用いて位相調整をしなければ
ならないという運用上の欠点がある。 (発明の目的) 本発明の目的は上記の欠点を除去し、A/Dコ
ンバータから出力されるデータ信号を参照してタ
イミング信号に対する位相制御系を形成して、位
相調整を要することなく、常時最適タイミングに
おいて復調ベースバンド信号をサンプリング整形
することのできる復調装置を提供することにあ
る。 (発明の構成) 本発明の復調装置は、N(N=2、4、8、16、
…)相位相変調方式またはL2(L=2、3、4、
…)値直交振幅変調方式による、所定の帯域制限
されたデイジタル搬送波変調信号をそれぞれ入力
して、相互にπ/2ラジアンの位相差を有する搬
送波再生信号を介して同期検波し、所定の一対の
復調ベースバンド信号を生成する第1および第2
の一対の位相検波器と、 帯域制限された前記一対の復調ベースバンド信
号を入力して、所定のタイミング信号によるサン
プリング整形作用を介してデイジタル変換し、そ
れぞれ所定のk(1以上の整数)系列のデータ信
号として出力する一対のkビツトA/Dコンバー
タと、 前記デイジタル搬送波変調信号の搬送波信号に
対応する搬送波再生信号を生成し、前記一対の位
相検波器に対する同期検波用として出力する搬送
波再生回路と、 前記搬送波再生回路から出力され2分岐される
前記搬送波再生信号を、前記一対の位相検波器に
対して同期検波用として供給するために、相互に
π/2ラジアンの位相差を付与するπ/2位相推
移器と、 前記タイミング信号を生成する手段として、所
定の位相制御信号により、当該タイミング信号の
出力位相が自動的に制御調整されるように形成さ
れるタイミング信号発生回路と、前記一対のA/
Dコンバータから出力される一対のk系列のデー
タ信号の内の、特定の極性判別用のデータ信号を
入力して、前記A/Dコンバータのサンプリング
点における前記帯域制限されたベースバンド信号
の微係数の極性を判別する極性判別回路と、前記
極性判別回路とともにタイミング同期システムの
位相制御信号検出系を形成し、前記極性判別回路
から出力される所定の極性判別信号を参照して、
前記一対のA/Dコンバータから出力される一対
のk系列のデータ信号の内の、所定のベースバン
ド信号の位置判別用データ信号に対して、所定の
論理操作を行うことにより前記位相制御信号を生
成して出力する論理回路と、により形成される所
定のタイミング同期回路と、を備えて構成され
る。 (発明の実施例) 以下、本発明について図面を参照して詳細に説
明する。 第2図は、本発明の第1の実施例の要部を示す
ブロツク図で、4相位相変調方式による復調装置
の場合を示す。図において、本実施例は、第1の
位相検波器16と、第2の位相検波器17と、
π/2位相推移器18と、2ビツトA/Dコンバ
ータ19および20と、搬送波再生回路21と、
極性判別回路22、論理回路23、低域ろ波器2
4および電圧制御発振器25より成るタイミング
同期回路26とを備えている。 第2図において、中間周波数帯の4相位相変調
信号Sが2分岐されて、第1および第2の位相検
波器16および17と、2ビツトA/Dコンバー
タ19および20とを経由して、データ信号X1,
X2,Y1およびY2に変換されて出力される動作過
程については、既に従来例について説明したとお
りである。従つて、本発明の主眼となるタイミン
グ同期回路26の動作内容に焦点をおいて説明す
る。 第2図に示される第1の実施例について説明す
る前に、第3図aおよびbに示されるタイミング
同期系の動作説明図を参照して、タイミング同期
回路の動作原理について説明する。 第3図aにおいて、m1〜m4は帯域制限された
2値ベースバンド信号の波形を示しており、この
帯域制限された2値ベースバンド信号は、所定の
2ビツトA/Dコンバータにおいてサンプリング
され、第3図aに示される基準レベルl1、l2およ
びl3により識別されて、データ信号X1およびX2
に変換される。このベースバンド信号mとデータ
信号X1およびX2との関係は、下記の第1表に示
されるとおりである。
波伝送方式において、復調ベースバンド信号をサ
ンプリング整形してデイジタル変換するための、
タイミング信号発生手段を改良する復調装置に関
する。 (従来技術) デイジタル搬送波伝送方式に用いられる復調装
置においては、一般に復調されたベースバンド信
号をデイジタル信号に変換するために、所定の周
期ならびにタイミング位相を有するタイミング信
号を必要とし、このタイミング信号の発生手段と
して、一般に、復調ベースバンド信号より所定の
タイミング信号を再生するタイミング同期回路が
用いられている。 第1図に示されるのは、従来の復調装置の1例
で、第1の位相検波器1と、第2の位相検波器2
と、π/2位相推移器3と、2ビツトA/Dコン
バータ4および5と、搬送波再生回路6と、全波
整流回路7および8と、位相調整回路9および1
0と、位相比較器11、低域ろ波器12および電
圧制御発振器13より成る第1のタイミング同期
回路14と、第1のタイミング同期回路と同様の
構成内容および機能を有する第2のタイミング同
期回路15とを備えている。 この従来例は、4相位相変調波に対する復調装
置の場合を示しており、4相位相変調信号Sは2
分岐されて、それぞれ第1および第2の位相検波
器1および2に入力される。一方、搬送波再生回
路6からは所定の位相の搬送波再生信号が出力さ
れ、2分岐されてπ/2位相推移器3を介して相
互にπ/2ラジアンの位相差を有する基準信号と
して、それぞれ第1および第2の位相波波器に供
給される。第1および第2の位相検波器1および
2においては、2分岐された4相位相変調信号S
が、前記基準信号を介して同期検波され、それぞ
れ2値ベースバンド信号として2ビツトA/Dコ
ンバータ4および5に送られるとともに、対応す
る全波整流回路7および8に入力される。全波整
流回路7および8においては、それぞれの2値ベ
ースバンド信号は2逓倍され、タイミング信号が
抽出される。この抽出信号は、それぞれ第1およ
び第2のタイミング同期回路14および15に入
力されるが、これらのタイミング同期回路の動作
内容については、どちらか一方について説明すれ
ば十分であるので、第1のタイミング同期回路を
選択して説明するものとする。 第1のタイミング同期回路14において、全波
整流回路7から出力される前記抽出タイミング信
号は、位相比較器11に入力されるが、位相比較
器11、低域ろ波器12および電圧制御発振器1
3は、位相同期系を形成しており、電圧制御発振
器13からは、前記抽出タイミング信号に位相同
期し、且つ等価的な狭帯域通過特性によりジツタ
成分が抑圧された再生タイミング信号が出力され
る。この再生タイミング信号は位相調整回路9に
入力され、位相を調整されて2ビツトA/Dコン
バータ4に入力される。同様に、第2のタイミン
グ同期回路15においても、全波整流回路8から
入力される抽出タイミング信号に対応して、ジツ
タ成分を抑圧された再生タイミング信号が出力さ
れ、倍相調整回路10において位相調整されて2
ビツトA/Dコンバータ5に入力される。 2ビツトA/Dコンバータ4および5において
は、前述のように、それぞれ第1および第2の位
相検波器1および2から入力される2値ベースバ
ンド信号が、それぞれ位相調整回路9および10
を経由して入力される前記タイミング信号により
サンプリング整形されてデイジタル変換され、デ
ータ信号X1およびY1として出力される。2ビツ
トA/Dコンバータ4および5からは、前記デー
タ信号X1およびY1とともに、それぞれデータ信
号X2およびY2も出力され、これらのデータ信号
X1,X2,Y1およびY2は搬送波再生回路6に入力
され、所定の搬送波再生信号が生成される。この
搬送波再生信号は2分されて、一方は直接第1の
位相検波器1に入力され、他方はπ/2位相推移
器3を経由して第2の位相検波器2に入力され
る。第1および第2の位相検波器1および2の作
用については既に前述したとおりである。また、
搬送波再生回路6の作用については、例えば、搬
送波再生回路(特開昭57−131151)等に詳細され
ているので説明は省略する。 この従来の復調装置において、タイミング信号
再生用として用いられているタイミング同期回路
においては、復調ベースバンド信号がA/Dコン
バータにおいて最適タイミングでサンプリングさ
れるようにするために、前述のように、位相調整
回路9および10を用いて位相調整をしなければ
ならないという運用上の欠点がある。 (発明の目的) 本発明の目的は上記の欠点を除去し、A/Dコ
ンバータから出力されるデータ信号を参照してタ
イミング信号に対する位相制御系を形成して、位
相調整を要することなく、常時最適タイミングに
おいて復調ベースバンド信号をサンプリング整形
することのできる復調装置を提供することにあ
る。 (発明の構成) 本発明の復調装置は、N(N=2、4、8、16、
…)相位相変調方式またはL2(L=2、3、4、
…)値直交振幅変調方式による、所定の帯域制限
されたデイジタル搬送波変調信号をそれぞれ入力
して、相互にπ/2ラジアンの位相差を有する搬
送波再生信号を介して同期検波し、所定の一対の
復調ベースバンド信号を生成する第1および第2
の一対の位相検波器と、 帯域制限された前記一対の復調ベースバンド信
号を入力して、所定のタイミング信号によるサン
プリング整形作用を介してデイジタル変換し、そ
れぞれ所定のk(1以上の整数)系列のデータ信
号として出力する一対のkビツトA/Dコンバー
タと、 前記デイジタル搬送波変調信号の搬送波信号に
対応する搬送波再生信号を生成し、前記一対の位
相検波器に対する同期検波用として出力する搬送
波再生回路と、 前記搬送波再生回路から出力され2分岐される
前記搬送波再生信号を、前記一対の位相検波器に
対して同期検波用として供給するために、相互に
π/2ラジアンの位相差を付与するπ/2位相推
移器と、 前記タイミング信号を生成する手段として、所
定の位相制御信号により、当該タイミング信号の
出力位相が自動的に制御調整されるように形成さ
れるタイミング信号発生回路と、前記一対のA/
Dコンバータから出力される一対のk系列のデー
タ信号の内の、特定の極性判別用のデータ信号を
入力して、前記A/Dコンバータのサンプリング
点における前記帯域制限されたベースバンド信号
の微係数の極性を判別する極性判別回路と、前記
極性判別回路とともにタイミング同期システムの
位相制御信号検出系を形成し、前記極性判別回路
から出力される所定の極性判別信号を参照して、
前記一対のA/Dコンバータから出力される一対
のk系列のデータ信号の内の、所定のベースバン
ド信号の位置判別用データ信号に対して、所定の
論理操作を行うことにより前記位相制御信号を生
成して出力する論理回路と、により形成される所
定のタイミング同期回路と、を備えて構成され
る。 (発明の実施例) 以下、本発明について図面を参照して詳細に説
明する。 第2図は、本発明の第1の実施例の要部を示す
ブロツク図で、4相位相変調方式による復調装置
の場合を示す。図において、本実施例は、第1の
位相検波器16と、第2の位相検波器17と、
π/2位相推移器18と、2ビツトA/Dコンバ
ータ19および20と、搬送波再生回路21と、
極性判別回路22、論理回路23、低域ろ波器2
4および電圧制御発振器25より成るタイミング
同期回路26とを備えている。 第2図において、中間周波数帯の4相位相変調
信号Sが2分岐されて、第1および第2の位相検
波器16および17と、2ビツトA/Dコンバー
タ19および20とを経由して、データ信号X1,
X2,Y1およびY2に変換されて出力される動作過
程については、既に従来例について説明したとお
りである。従つて、本発明の主眼となるタイミン
グ同期回路26の動作内容に焦点をおいて説明す
る。 第2図に示される第1の実施例について説明す
る前に、第3図aおよびbに示されるタイミング
同期系の動作説明図を参照して、タイミング同期
回路の動作原理について説明する。 第3図aにおいて、m1〜m4は帯域制限された
2値ベースバンド信号の波形を示しており、この
帯域制限された2値ベースバンド信号は、所定の
2ビツトA/Dコンバータにおいてサンプリング
され、第3図aに示される基準レベルl1、l2およ
びl3により識別されて、データ信号X1およびX2
に変換される。このベースバンド信号mとデータ
信号X1およびX2との関係は、下記の第1表に示
されるとおりである。
【表】
第3図bにおけるT-1、T0およびT1は、3タ
イムスロツト間における最適サンプリング点を表
わしており、今、信号m1〜m4がサンプリング点
T-1〜T1においてサンプリングされると、ベース
バンド信号の位置(A-1、a-1、B0、b0、C1、c1)
を判別しているデータ信号X2は、“1”または
“0”が等確率で出力されるが、仮に+Δtまたは
−Δtのタイミングにおいてサンプリングされる
場合には、データ信号X2の出力は下表のように
なる。
イムスロツト間における最適サンプリング点を表
わしており、今、信号m1〜m4がサンプリング点
T-1〜T1においてサンプリングされると、ベース
バンド信号の位置(A-1、a-1、B0、b0、C1、c1)
を判別しているデータ信号X2は、“1”または
“0”が等確率で出力されるが、仮に+Δtまたは
−Δtのタイミングにおいてサンプリングされる
場合には、データ信号X2の出力は下表のように
なる。
【表】
上記の第2表より、データ信号X2において、
ベースバンド信号の波形m1〜m2、すなわちT0時
点における微係数の極性が正であるベースバンド
信号の場合には、サンプリング点が+Δtになつ
た時には常に“1”、反対に、−Δtになつた時に
は常に“0”となる。他方、波形m3〜m4、すな
わちT0時点における微係数の極性が負であるベ
ースバンド信号の場合には、前記m1〜m2の波形
の場合の逆極性のデータ信号X2を得ることがで
きるので、データ信号X2の極性を反転すること
により、波形m3〜m4の場合と同じデータ信号を
得ることができる。従つて、上述のようにベース
バンド信号のT0時点における微係数の極性を判
別し、その判別結果を参照して、データ信号X2
に対して所定の論理操作を行えば、その出力信号
は、前記サンプリング点のずれを検出する誤差信
号となり得ることは明らかである。 次に、前述の第2図に示される本発明の第1の
実施例の動作について説明する。図において、第
1の位相検波器16から出力され帯域制限された
ベースバンド信号は、2ビツトA/Dコンバータ
19に入力されて、電圧制御発振器25より送ら
れてくるタイミング信号によりサンプリング整形
されて、データ信号X1およびX2として出力され
る。2ビツトA/Dコンバータ19の動作につい
ては、第3図aおよびbと第1表とを参照して既
に説明したとおりで、所定の基準レベルl1、l2お
よびl3によりベースバンド信号mが識別されて、
データ信号X1およびX2に変換される。データ信
号X1は、所定のデータ信号として出力されると
ともに、同時に極性判別回路22に入力される。
極性判別回路22は、帯域制限されたベースバン
ド信号の波形m1〜m4を判別する機能を有してお
り、出力される信号Gは、波形m1〜m2の場合に
は“1”となり、また信号は、波形m3〜m4の
場合に“1”となる。論理回路23は、2ビツト
A/Dコンバータ19から入力されるデータ信号
X2を、信号が“1”の場合に極性反転させ、
また、信号Gおよびの双方が“0”の場合に
は、波形m1〜m4のうちのいずれかの波形で、最
も近い過去のデータ信号X2を保持する回路の備
えており、この結果、論理回路23の出力には、
2ビツトA/Dコンバータ19におけるサンプリ
ング点のずれを検出する、所定の誤差信号が得ら
れる。この誤差信号を、タイミング信号同期系の
位相制御信号として、低域ろ波器24を介して電
圧制御発振器25に供給してやることにより、電
圧制御発振器25から出力される所定のタイミン
グ信号Tの位相が、自動的に制御調整されるタイ
ミング同期システムが形成され、2ビツトA/D
コンバータ19および20に対して、常に最適タ
イミングにおいて所定のタイミング信号Tが供給
される。 なお、第4図に示されるのは、極性判別回路2
2および論理回路23の一実施例で、前者は、D
タイプ・フリツプフロツプ27〜29と、振幅比
較器30とを備え、後者は、Dタイプ・フリツプ
フロツプ31,32,39と、OR/NORゲート
33と、ANDゲート34,35,38と、ORゲ
ート36,37とを備えている。図において、極
性判別回路22においては、データ信号X1およ
びタイミング信号Tの入力に対応して、Dタイ
プ・フリツプフロツプ27,28,29は、3ビ
ツトのメモリとして動作し、Dタイプ・フリツプ
フロツプ27および29の出力y1およびy-1は振
幅比較器30に入力される。振幅比較器30は、
2ビツトA/Dコンバータ19における、サンプ
リング点T0でのベースバンド信号の微係数の極
性を判別する機能を有し、サンプリング点T-1お
よびT1でのデータ比較により、前記微係数の極
性判別を行つている。すなわち、データ出力y-1
およびy1において、“0”から“1”に変化する
時には微係数の極性は負とする。振幅比較器30
からは、極性を判定する信号Gおよびが出力さ
れるが、ベースバンド信号の波形がm1〜m2の時
にはGは“1”となり、またm3〜m4の時には
が“1”となる。 一方、データ信号X2はDタイプ・フリツプフ
ロツプ31および32を介してOR/NORゲート
33に入力され、その出力信号は、それぞれ
ANDゲート34および35に入力される。AND
ゲート34および35と、ORゲート37とによ
り形成されるゲート回路は、信号Gが“1”の場
合、データ信号X2をそのまま出力し、信号が
“1”の場合、データ信号X2を極性反転させて出
力するように動作する。また、ANDゲート38
は、信号Gおよびのどちらか一方が“1”の場
合にタイミング信号Tを出力し、信号Gおよび
が共に“0”の場合には出力を0とするように動
作する。従つて、Dタイプ・フリツプフロツプ3
9の出力には、ベースバンド信号の波形がm1〜
m4の状態にある場合には、ORゲート37の出力
がそのまま出力され、波形がm1〜m4の状態以外
の場合には、現在点から最も近い過去のm1〜m4
の波形の、いずれかの時点のデータ信号X2を保
持するように動作する。 次に、本発明の第2の実施例について、その動
作を説明する。 第5図は、第2の実施例の要部を示すブロツク
図で、4相位相変調方式による復調装置に対する
本発明の一適用例である。図において、本実施例
は、第1の位相検波器40と、第2の位相検波器
41と、π/2位相推移器42と、2ビツトA/
Dコンバータ43および44と、搬送波再生回路
45と、極性判別回路46および47、論理回路
48および49、加算回路50、低域ろ波器51
および電圧制御発振器52より成るタイミング同
期回路53とを備えている。 第5図において、4相位相変調信号Sの入力に
対応する、第1および第2の位相検波器40およ
び41、π/2位相推移器42、2ビツトA/D
コンバータ43および44、搬送波再生回路45
等の動作については、従来例の説明において動作
説明が行われているので説明を省略する。このこ
とは、以下の各実施例の説明の場合においても同
様である。 第2の実施例は、極性判別回路46および論理
回路48より成る位相制御信号検出系と、極性判
別回路47および論理回路49より成る位相制御
信号検出系とを含む、2系統の位相制御信号検出
系がタイミング同期回路53に備えられ、且つ、
電圧制御発振器52から出力されるタイミング信
号Tが、1系統のタイミング信号として2ビツト
A/Dコンバータ43および44の双方に対して
共通に供給される場合に相当している。 第1および第2の位相検波器40および41か
ら、それぞれ出力される2値のベースバンド信号
は、2ビツトA/Dコンバータ43および44に
入力され、電圧制御発振器52より送られてくる
共通のタイミング信号Tによるサンプリング整形
作用を介してデイジタル化されて、デイジタル信
号X1,X2,Y1およびY2として出力される。デー
タ信号X1およびY1は、それぞれ極性判別用とし
て極性判別回路46および47に送られ、また、
データ信号X2およびY2は、それぞれ位置判別用
として論理回路48および49に送られる。 極性判別回路46および論理回路48より成る
位相制御信号検出系と、極性判別回路47および
論理回路49より成る位相制御信号検出系とにお
いて、それぞれ位相制御信号が検出され出力され
る動作については、前述の第1の実施例の場合と
同様である。論理回路48および49から出力さ
れる位相制御信号は加算回路50において加算さ
れ、低域ろ波器51を経由して電圧制御発振器5
2に入力されて、電圧制御発振器52において発
振出力されるタイミング信号Tの位相を制御調整
する。この結果、前記タイミング信号Tは、2ビ
ツトA/Dコンバータ43および44の双方に対
して、常に最適タイミングにおいて供給される。 次に、本発明に第3の実施例について、その動
作を説明する。 第6図は、第3の実施例の要部を示すブロツク
図で、4相位相変調方式による復調装置に対する
本発明の一適用例である。図において、本実施例
は、第1の位相検波器54と、第2の位相検波器
55と、π/2位相推移器56と、2ビツトA/
Dコンバータ57および58と、搬送波再生回路
59と、極性判別回路60および61、論理回路
62および63、低域ろ波器64および65、お
よび電圧制御発振器66および67より成るタイ
ミング同期回路68とを備えている。 第3の実施例は、極性判別回路60および論理
回路62より成る位相制御信号検出系と、極性判
別回路61および論理回路63より成る位相制御
信号検出系とを含む、2系統の位相制御信号検出
系がタイミング同期回路68に備えられており、
これらの位相制御信号検出系から出力される一対
の位相制御信号は、それぞれ対応する低域ろ波器
64および65を経由して電圧制御発振器66お
よび67に入力されて、それぞれ電圧制御発振器
66および67において発振出力されるタイミン
グ信号T′およびT″の位相を制御調整する。これ
らのタイミング信号T′およびT″は、それぞれ対
応する2ビツトA/Dコンバータ57および58
に対して、個別に、常に最適タイミングにおいて
供給される。なお、タイミング同期回路68の基
本的な動作内容は、前述の第1の実施例の場合と
同様である。 次に、本発明の第4の実施例について、その動
作を説明する。 第7図は、第4の実施例の要部を示すブロツク
図で、4相位相変調方式による復調装置に対する
本発明の一適用例である。図において、本実施例
は、第1の位相検波器69と、第2の位相検波器
70と、π/2位相推移器71と、2ビツトA/
Dコンバータ72および73と、搬送波再生回路
74と、極性判別回路75および76、論理回路
77および78、低域ろ波器79および80、電
圧制御発振器81および可変位相器82より成る
タイミング同期回路83とを備えている。 第4の実施例においては、極性判別回路75お
よび論理回路77より成る位相制御信号検出系
と、極性判別回路76および論理回路78より成
る位相制御信号検出系とを含む、2系統の位相制
御信号検出系がタイミング同期回路83に備えら
れており、前者の位相制御信号検出系において
は、2ビツトA/Dコンバータ72から出力され
るデータ信号X1が極性判別用として参照され、
その位相制御信号の出力は、低域ろ波器79を経
由して可変位相器82に入力される。また、他
方、後者の位相制御信号検出系においては、2ビ
ツトA/Dコンバータ73から出力されるデータ
信号Y1が極性判別用として参照され、その位相
制御信号の出力は、低域ろ波器80を経由して電
圧制御発振器81に送られる。電圧制御発振器8
1においては、前記位相制御信号により制御され
て、所定のタイミング信号T′が生成され、2ビ
ツトA/Dコンバータ72に供給される。一方、
可変位相器82においては、低域ろ波器79から
送られてくる前記位相制御信号により、電圧制御
発振器81から入力されるタイミング信号の位相
が制御調整されて、所定のタイミング信号T″が
生成され、2ビツトA/Dコンバータ73に供給
される。 本実施例においては、2ビツトA/Dコンバー
タ72に供給されるタイミング信号T′は、極性
判別用としてデータ信号Y1が参照されて生成さ
れ、2ビツトA/Dコンバータ73に供給される
タイミングT″は、極性判別用としてデータ信号
X1が参照されて生成されている。しかし、電圧
制御発振器81から出力されるタイミング信号
が、可変位相器82により位相制御されてタイミ
ング信号T″が生成されるクロス制御過程を介し
て、上記一対の2ビツトA/Dコンバータ72お
よび73に対して送出されるタイミング信号
T′およびT″は、それぞれ最適タイミングにおい
て供給される。なお、極性判別回路75および論
理回路77より成る位相制御信号検出系と、極性
判別回路76および論理回路78より成る位相制
御信号検出系の動作については、前述の第1の実
施例の場合と同様である。 次に、本発明の第5の実施例について、その動
作を説明する。 第8図は、第5の実施例の要部を示すブロツク
図で、16値直交振幅変調方式による復調装置に対
する本発明の一適用例である。図において、本実
施例は、第1の位相検波器84と、第2の位相検
波器85と、π/2位相推移器86と、3ビツト
A/Dコンバータ87および88と、搬送波再生
回路89と、極性判別回路90、論理回路91、
低域ろ波器92および電圧制御発振器93より成
るタイミング同期回路94とを備えている。 第5の実施例は、16値直交振幅変調信号Sの入
力に対応して、A/Dコンバータとしては、一対
の3ビツトA/Dコンバータ87および88が備
られており、極性判別回路90に対する極性判別
用信号としては、3ビツトA/Dコンバータ87
から出力されるデータ信号X1およびX2が参照さ
れ、またベースバンド信号の位置判別用として
は、3ビツトA/Dコンバータから出力される3
系列のデータ信号の内の、データ信号X3が論理
回路91に入力されている。極性判別回路90の
一実施例は、その要部が第11図のブロツク図に
示されており、図に示されるように、Dタイプ・
フリツプフロツプ117〜122と、振幅比較器
123とにより形成されている。極性判別回路9
0に入力されるデータ信号X1およびX2と、タイ
ミング信号Tとに対応して、Dタイプ・フリツプ
フロツプ117および120の出力には、データ
信号X1およびX2のサンプリング点T1時における
データy1が得られ、Dタイプ・フリツプフロツプ
119および122の出力には、データ信号X1
およびX2のサンプリング点T-1時におけるデータ
y-1が得られる。これらのデータy1およびy-1は、
振幅比較器123に入力され、それらのレベルが
論理演算処理されて、3ビツトA/Dコンバータ
87に入力される4値ベースバンド信号の微係数
の極性が判別される。今、T-1時点の4値信号を
E-1とし、T1時点の4値信号をE1とすると、振幅
比較器123においてはE1−E-1=Mが演算さ
れ、Mが正、すなわちT0時点における微係数が
正の時には、信号Gは“1”として出力され、M
が負、すなわちT0時点における微係数が負の時
には、信号が“1”として出力される。なお、
上記のE-1およびE1は、Dタイプ・フリツプフロ
ツプ117,119,120および122の出力
から、上述のように、振幅比較器123における
論理演算処理作用の一環として得られる。 上述のように、極性判別回路90からは信号G
およびが出力され、論理回路91に入力される
が、論理回路91の動作については、前述の各実
施例の場合と同様であり、論理回路91から出力
される位相制御信号は、低域ろ波器92を経由し
て電圧制御発振器93に入力され、電圧制御発振
器93において発振出力されるタイミング信号T
の位相が制御調整される。このタイミング信号T
は、一対の3ビツトA/Dコンバータ87および
88に対して、共通の1系統のタイミング信号と
して供給される。 次に、本発明の第6の実施例について、その動
作を説明する。 第9図は、第6の実施例の要部を示すブロツク
図で、16値直交振幅変調方式による復調装置に対
する本発明の一適用例である。図において、本実
施例は、第1の位相検波器95と、第2の位相検
波器96と、π/2位相推移器97と、3ビツト
A/Dコンバータ98および99と、搬送波再生
回路100と、極性判別回路101、論理回路1
02、低域ろ波器103および電圧制御発振器1
04より成るタイミング同期回路105とを備え
ている。 この第6の実施例が、前述の第5の実施例と異
なる点は、極性判別回路101に対して、極性判
別用として入力されるデータ信号が、3ビツト
A/Dコンバータ98から出力されるデータ信号
X1のみであり、データ信号X2を必要としていな
いことである。この場合における極性判別回路1
01の一実施例は、第4図に示される極性判別回
路22と同様であり、データ信号X1のみが極性
判別用として参照され、信号Gおよびが論理回
路102に送られる。論理回路102から出力さ
れる位相制御信号が、低域ろ波器103を経由し
て電圧制御発振器104に送られ、電圧制御発振
器104において発振出力されるタイミング信号
の位相が制御調整されて、所定のタイミング信号
Tとして、一対の3ビツトA/Dコンバータ78
および99に対して共通に供給される動作につい
ては、前述の第5の実施例の場合と同様である。 なお、前述の第5および第6の実施例における
比較対比より明らかなように、第6の実施例にお
いては、3ビツトA/Dコンバータ98から出力
される3系列のデータ信号X1,X2およびX3の内
の、1系列のデータ信号X1のみが、極性判別用
として極性判別回路101に対して参照されてお
り、これにともなつて、極性判別回路101も、
第5の実施例における極性判別回路90と比較し
て構成が簡易化されている。 次に、本発明の第7の実施例について、その動
作を説明する。 第10図は、第7の実施例の要部を示すブロツ
ク図で、64値直交振幅変調方式による復調装置に
対する本発明の一適用例である。図において、本
実施例は、第1の位相検波器106と、第2の位
相検波器107と、π/2位相推移器108と、
4ビツトA/Dコンバータ109および110
と、搬送波再生回路111と、極性判別回路11
2、論理回路113、低域ろ波器114および電
圧制御発振器115より成るタイミング回路11
6とを備えている。 この第7の実施例が、前述の第6の実施例と異
なる点は、64値直交振幅変調方式に対応して、
A/Dコンバータが、一対の4ビツトA/Dコン
バータ109および110により形成されている
ことであり、極性判別回路112に対する極性判
別用としては、第6の実施例の場合と同様に、4
ビツトA/Dコンバータ109から出力されるデ
ータ信号X1のみが用いられている。言うまでも
なく、極性判別回路112および論理回路113
より成る位相制御信号検出系の作用は、第6の実
施例の場合と同様である。 なお上記の説明においては、本発明を適用する
実施例として、4相位相変調方式、16値直交振幅
変調方式および64値直交振幅変調方式等による復
調装置に対する適用例について説明を行つている
が、本発明の適用範囲は、上記の多相位相変調方
式および多値直交振幅変調方式の範囲に限定され
るものではなく、N=2、4、8、16、…、およ
びL2=2、3、4、…、により規定されるよう
に、一般的には更に多相のN相位相変調方式、お
よび更に多値のL2値直交振幅変調方式による復
調装置に対しても、有効に適用されることは言う
までもない。又前記実施例における搬送波再生回
路はA/D CONV出力を用いて実現している
が、本発明においてはこれに限定されるものでは
なく、従来の搬送波再生回路(例えばIF帯で用
いられる逆変調方式あるいはベースバンドコスタ
ス形etc)を用いることができることは明らかで
ある。 (発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明は、多相位
相変調方式または多値直交振幅変調方式による復
調装置において、所定のA/Dコンバータに対す
るサンプリング整形用のタイミング信号の生成手
段として、前記A/Dコンバータから出力される
データ信号の内の、特定のデータ信号を参照して
形成されるタイミング同期回路を適用することに
より、前記A/Dコンバータに供給されるタイミ
ング信号に対する位相調整作用を全く不要とし、
常時、最適タイミングにおいて復調ベースバンド
信号をサンプリング整形することができるという
効果がある。
ベースバンド信号の波形m1〜m2、すなわちT0時
点における微係数の極性が正であるベースバンド
信号の場合には、サンプリング点が+Δtになつ
た時には常に“1”、反対に、−Δtになつた時に
は常に“0”となる。他方、波形m3〜m4、すな
わちT0時点における微係数の極性が負であるベ
ースバンド信号の場合には、前記m1〜m2の波形
の場合の逆極性のデータ信号X2を得ることがで
きるので、データ信号X2の極性を反転すること
により、波形m3〜m4の場合と同じデータ信号を
得ることができる。従つて、上述のようにベース
バンド信号のT0時点における微係数の極性を判
別し、その判別結果を参照して、データ信号X2
に対して所定の論理操作を行えば、その出力信号
は、前記サンプリング点のずれを検出する誤差信
号となり得ることは明らかである。 次に、前述の第2図に示される本発明の第1の
実施例の動作について説明する。図において、第
1の位相検波器16から出力され帯域制限された
ベースバンド信号は、2ビツトA/Dコンバータ
19に入力されて、電圧制御発振器25より送ら
れてくるタイミング信号によりサンプリング整形
されて、データ信号X1およびX2として出力され
る。2ビツトA/Dコンバータ19の動作につい
ては、第3図aおよびbと第1表とを参照して既
に説明したとおりで、所定の基準レベルl1、l2お
よびl3によりベースバンド信号mが識別されて、
データ信号X1およびX2に変換される。データ信
号X1は、所定のデータ信号として出力されると
ともに、同時に極性判別回路22に入力される。
極性判別回路22は、帯域制限されたベースバン
ド信号の波形m1〜m4を判別する機能を有してお
り、出力される信号Gは、波形m1〜m2の場合に
は“1”となり、また信号は、波形m3〜m4の
場合に“1”となる。論理回路23は、2ビツト
A/Dコンバータ19から入力されるデータ信号
X2を、信号が“1”の場合に極性反転させ、
また、信号Gおよびの双方が“0”の場合に
は、波形m1〜m4のうちのいずれかの波形で、最
も近い過去のデータ信号X2を保持する回路の備
えており、この結果、論理回路23の出力には、
2ビツトA/Dコンバータ19におけるサンプリ
ング点のずれを検出する、所定の誤差信号が得ら
れる。この誤差信号を、タイミング信号同期系の
位相制御信号として、低域ろ波器24を介して電
圧制御発振器25に供給してやることにより、電
圧制御発振器25から出力される所定のタイミン
グ信号Tの位相が、自動的に制御調整されるタイ
ミング同期システムが形成され、2ビツトA/D
コンバータ19および20に対して、常に最適タ
イミングにおいて所定のタイミング信号Tが供給
される。 なお、第4図に示されるのは、極性判別回路2
2および論理回路23の一実施例で、前者は、D
タイプ・フリツプフロツプ27〜29と、振幅比
較器30とを備え、後者は、Dタイプ・フリツプ
フロツプ31,32,39と、OR/NORゲート
33と、ANDゲート34,35,38と、ORゲ
ート36,37とを備えている。図において、極
性判別回路22においては、データ信号X1およ
びタイミング信号Tの入力に対応して、Dタイ
プ・フリツプフロツプ27,28,29は、3ビ
ツトのメモリとして動作し、Dタイプ・フリツプ
フロツプ27および29の出力y1およびy-1は振
幅比較器30に入力される。振幅比較器30は、
2ビツトA/Dコンバータ19における、サンプ
リング点T0でのベースバンド信号の微係数の極
性を判別する機能を有し、サンプリング点T-1お
よびT1でのデータ比較により、前記微係数の極
性判別を行つている。すなわち、データ出力y-1
およびy1において、“0”から“1”に変化する
時には微係数の極性は負とする。振幅比較器30
からは、極性を判定する信号Gおよびが出力さ
れるが、ベースバンド信号の波形がm1〜m2の時
にはGは“1”となり、またm3〜m4の時には
が“1”となる。 一方、データ信号X2はDタイプ・フリツプフ
ロツプ31および32を介してOR/NORゲート
33に入力され、その出力信号は、それぞれ
ANDゲート34および35に入力される。AND
ゲート34および35と、ORゲート37とによ
り形成されるゲート回路は、信号Gが“1”の場
合、データ信号X2をそのまま出力し、信号が
“1”の場合、データ信号X2を極性反転させて出
力するように動作する。また、ANDゲート38
は、信号Gおよびのどちらか一方が“1”の場
合にタイミング信号Tを出力し、信号Gおよび
が共に“0”の場合には出力を0とするように動
作する。従つて、Dタイプ・フリツプフロツプ3
9の出力には、ベースバンド信号の波形がm1〜
m4の状態にある場合には、ORゲート37の出力
がそのまま出力され、波形がm1〜m4の状態以外
の場合には、現在点から最も近い過去のm1〜m4
の波形の、いずれかの時点のデータ信号X2を保
持するように動作する。 次に、本発明の第2の実施例について、その動
作を説明する。 第5図は、第2の実施例の要部を示すブロツク
図で、4相位相変調方式による復調装置に対する
本発明の一適用例である。図において、本実施例
は、第1の位相検波器40と、第2の位相検波器
41と、π/2位相推移器42と、2ビツトA/
Dコンバータ43および44と、搬送波再生回路
45と、極性判別回路46および47、論理回路
48および49、加算回路50、低域ろ波器51
および電圧制御発振器52より成るタイミング同
期回路53とを備えている。 第5図において、4相位相変調信号Sの入力に
対応する、第1および第2の位相検波器40およ
び41、π/2位相推移器42、2ビツトA/D
コンバータ43および44、搬送波再生回路45
等の動作については、従来例の説明において動作
説明が行われているので説明を省略する。このこ
とは、以下の各実施例の説明の場合においても同
様である。 第2の実施例は、極性判別回路46および論理
回路48より成る位相制御信号検出系と、極性判
別回路47および論理回路49より成る位相制御
信号検出系とを含む、2系統の位相制御信号検出
系がタイミング同期回路53に備えられ、且つ、
電圧制御発振器52から出力されるタイミング信
号Tが、1系統のタイミング信号として2ビツト
A/Dコンバータ43および44の双方に対して
共通に供給される場合に相当している。 第1および第2の位相検波器40および41か
ら、それぞれ出力される2値のベースバンド信号
は、2ビツトA/Dコンバータ43および44に
入力され、電圧制御発振器52より送られてくる
共通のタイミング信号Tによるサンプリング整形
作用を介してデイジタル化されて、デイジタル信
号X1,X2,Y1およびY2として出力される。デー
タ信号X1およびY1は、それぞれ極性判別用とし
て極性判別回路46および47に送られ、また、
データ信号X2およびY2は、それぞれ位置判別用
として論理回路48および49に送られる。 極性判別回路46および論理回路48より成る
位相制御信号検出系と、極性判別回路47および
論理回路49より成る位相制御信号検出系とにお
いて、それぞれ位相制御信号が検出され出力され
る動作については、前述の第1の実施例の場合と
同様である。論理回路48および49から出力さ
れる位相制御信号は加算回路50において加算さ
れ、低域ろ波器51を経由して電圧制御発振器5
2に入力されて、電圧制御発振器52において発
振出力されるタイミング信号Tの位相を制御調整
する。この結果、前記タイミング信号Tは、2ビ
ツトA/Dコンバータ43および44の双方に対
して、常に最適タイミングにおいて供給される。 次に、本発明に第3の実施例について、その動
作を説明する。 第6図は、第3の実施例の要部を示すブロツク
図で、4相位相変調方式による復調装置に対する
本発明の一適用例である。図において、本実施例
は、第1の位相検波器54と、第2の位相検波器
55と、π/2位相推移器56と、2ビツトA/
Dコンバータ57および58と、搬送波再生回路
59と、極性判別回路60および61、論理回路
62および63、低域ろ波器64および65、お
よび電圧制御発振器66および67より成るタイ
ミング同期回路68とを備えている。 第3の実施例は、極性判別回路60および論理
回路62より成る位相制御信号検出系と、極性判
別回路61および論理回路63より成る位相制御
信号検出系とを含む、2系統の位相制御信号検出
系がタイミング同期回路68に備えられており、
これらの位相制御信号検出系から出力される一対
の位相制御信号は、それぞれ対応する低域ろ波器
64および65を経由して電圧制御発振器66お
よび67に入力されて、それぞれ電圧制御発振器
66および67において発振出力されるタイミン
グ信号T′およびT″の位相を制御調整する。これ
らのタイミング信号T′およびT″は、それぞれ対
応する2ビツトA/Dコンバータ57および58
に対して、個別に、常に最適タイミングにおいて
供給される。なお、タイミング同期回路68の基
本的な動作内容は、前述の第1の実施例の場合と
同様である。 次に、本発明の第4の実施例について、その動
作を説明する。 第7図は、第4の実施例の要部を示すブロツク
図で、4相位相変調方式による復調装置に対する
本発明の一適用例である。図において、本実施例
は、第1の位相検波器69と、第2の位相検波器
70と、π/2位相推移器71と、2ビツトA/
Dコンバータ72および73と、搬送波再生回路
74と、極性判別回路75および76、論理回路
77および78、低域ろ波器79および80、電
圧制御発振器81および可変位相器82より成る
タイミング同期回路83とを備えている。 第4の実施例においては、極性判別回路75お
よび論理回路77より成る位相制御信号検出系
と、極性判別回路76および論理回路78より成
る位相制御信号検出系とを含む、2系統の位相制
御信号検出系がタイミング同期回路83に備えら
れており、前者の位相制御信号検出系において
は、2ビツトA/Dコンバータ72から出力され
るデータ信号X1が極性判別用として参照され、
その位相制御信号の出力は、低域ろ波器79を経
由して可変位相器82に入力される。また、他
方、後者の位相制御信号検出系においては、2ビ
ツトA/Dコンバータ73から出力されるデータ
信号Y1が極性判別用として参照され、その位相
制御信号の出力は、低域ろ波器80を経由して電
圧制御発振器81に送られる。電圧制御発振器8
1においては、前記位相制御信号により制御され
て、所定のタイミング信号T′が生成され、2ビ
ツトA/Dコンバータ72に供給される。一方、
可変位相器82においては、低域ろ波器79から
送られてくる前記位相制御信号により、電圧制御
発振器81から入力されるタイミング信号の位相
が制御調整されて、所定のタイミング信号T″が
生成され、2ビツトA/Dコンバータ73に供給
される。 本実施例においては、2ビツトA/Dコンバー
タ72に供給されるタイミング信号T′は、極性
判別用としてデータ信号Y1が参照されて生成さ
れ、2ビツトA/Dコンバータ73に供給される
タイミングT″は、極性判別用としてデータ信号
X1が参照されて生成されている。しかし、電圧
制御発振器81から出力されるタイミング信号
が、可変位相器82により位相制御されてタイミ
ング信号T″が生成されるクロス制御過程を介し
て、上記一対の2ビツトA/Dコンバータ72お
よび73に対して送出されるタイミング信号
T′およびT″は、それぞれ最適タイミングにおい
て供給される。なお、極性判別回路75および論
理回路77より成る位相制御信号検出系と、極性
判別回路76および論理回路78より成る位相制
御信号検出系の動作については、前述の第1の実
施例の場合と同様である。 次に、本発明の第5の実施例について、その動
作を説明する。 第8図は、第5の実施例の要部を示すブロツク
図で、16値直交振幅変調方式による復調装置に対
する本発明の一適用例である。図において、本実
施例は、第1の位相検波器84と、第2の位相検
波器85と、π/2位相推移器86と、3ビツト
A/Dコンバータ87および88と、搬送波再生
回路89と、極性判別回路90、論理回路91、
低域ろ波器92および電圧制御発振器93より成
るタイミング同期回路94とを備えている。 第5の実施例は、16値直交振幅変調信号Sの入
力に対応して、A/Dコンバータとしては、一対
の3ビツトA/Dコンバータ87および88が備
られており、極性判別回路90に対する極性判別
用信号としては、3ビツトA/Dコンバータ87
から出力されるデータ信号X1およびX2が参照さ
れ、またベースバンド信号の位置判別用として
は、3ビツトA/Dコンバータから出力される3
系列のデータ信号の内の、データ信号X3が論理
回路91に入力されている。極性判別回路90の
一実施例は、その要部が第11図のブロツク図に
示されており、図に示されるように、Dタイプ・
フリツプフロツプ117〜122と、振幅比較器
123とにより形成されている。極性判別回路9
0に入力されるデータ信号X1およびX2と、タイ
ミング信号Tとに対応して、Dタイプ・フリツプ
フロツプ117および120の出力には、データ
信号X1およびX2のサンプリング点T1時における
データy1が得られ、Dタイプ・フリツプフロツプ
119および122の出力には、データ信号X1
およびX2のサンプリング点T-1時におけるデータ
y-1が得られる。これらのデータy1およびy-1は、
振幅比較器123に入力され、それらのレベルが
論理演算処理されて、3ビツトA/Dコンバータ
87に入力される4値ベースバンド信号の微係数
の極性が判別される。今、T-1時点の4値信号を
E-1とし、T1時点の4値信号をE1とすると、振幅
比較器123においてはE1−E-1=Mが演算さ
れ、Mが正、すなわちT0時点における微係数が
正の時には、信号Gは“1”として出力され、M
が負、すなわちT0時点における微係数が負の時
には、信号が“1”として出力される。なお、
上記のE-1およびE1は、Dタイプ・フリツプフロ
ツプ117,119,120および122の出力
から、上述のように、振幅比較器123における
論理演算処理作用の一環として得られる。 上述のように、極性判別回路90からは信号G
およびが出力され、論理回路91に入力される
が、論理回路91の動作については、前述の各実
施例の場合と同様であり、論理回路91から出力
される位相制御信号は、低域ろ波器92を経由し
て電圧制御発振器93に入力され、電圧制御発振
器93において発振出力されるタイミング信号T
の位相が制御調整される。このタイミング信号T
は、一対の3ビツトA/Dコンバータ87および
88に対して、共通の1系統のタイミング信号と
して供給される。 次に、本発明の第6の実施例について、その動
作を説明する。 第9図は、第6の実施例の要部を示すブロツク
図で、16値直交振幅変調方式による復調装置に対
する本発明の一適用例である。図において、本実
施例は、第1の位相検波器95と、第2の位相検
波器96と、π/2位相推移器97と、3ビツト
A/Dコンバータ98および99と、搬送波再生
回路100と、極性判別回路101、論理回路1
02、低域ろ波器103および電圧制御発振器1
04より成るタイミング同期回路105とを備え
ている。 この第6の実施例が、前述の第5の実施例と異
なる点は、極性判別回路101に対して、極性判
別用として入力されるデータ信号が、3ビツト
A/Dコンバータ98から出力されるデータ信号
X1のみであり、データ信号X2を必要としていな
いことである。この場合における極性判別回路1
01の一実施例は、第4図に示される極性判別回
路22と同様であり、データ信号X1のみが極性
判別用として参照され、信号Gおよびが論理回
路102に送られる。論理回路102から出力さ
れる位相制御信号が、低域ろ波器103を経由し
て電圧制御発振器104に送られ、電圧制御発振
器104において発振出力されるタイミング信号
の位相が制御調整されて、所定のタイミング信号
Tとして、一対の3ビツトA/Dコンバータ78
および99に対して共通に供給される動作につい
ては、前述の第5の実施例の場合と同様である。 なお、前述の第5および第6の実施例における
比較対比より明らかなように、第6の実施例にお
いては、3ビツトA/Dコンバータ98から出力
される3系列のデータ信号X1,X2およびX3の内
の、1系列のデータ信号X1のみが、極性判別用
として極性判別回路101に対して参照されてお
り、これにともなつて、極性判別回路101も、
第5の実施例における極性判別回路90と比較し
て構成が簡易化されている。 次に、本発明の第7の実施例について、その動
作を説明する。 第10図は、第7の実施例の要部を示すブロツ
ク図で、64値直交振幅変調方式による復調装置に
対する本発明の一適用例である。図において、本
実施例は、第1の位相検波器106と、第2の位
相検波器107と、π/2位相推移器108と、
4ビツトA/Dコンバータ109および110
と、搬送波再生回路111と、極性判別回路11
2、論理回路113、低域ろ波器114および電
圧制御発振器115より成るタイミング回路11
6とを備えている。 この第7の実施例が、前述の第6の実施例と異
なる点は、64値直交振幅変調方式に対応して、
A/Dコンバータが、一対の4ビツトA/Dコン
バータ109および110により形成されている
ことであり、極性判別回路112に対する極性判
別用としては、第6の実施例の場合と同様に、4
ビツトA/Dコンバータ109から出力されるデ
ータ信号X1のみが用いられている。言うまでも
なく、極性判別回路112および論理回路113
より成る位相制御信号検出系の作用は、第6の実
施例の場合と同様である。 なお上記の説明においては、本発明を適用する
実施例として、4相位相変調方式、16値直交振幅
変調方式および64値直交振幅変調方式等による復
調装置に対する適用例について説明を行つている
が、本発明の適用範囲は、上記の多相位相変調方
式および多値直交振幅変調方式の範囲に限定され
るものではなく、N=2、4、8、16、…、およ
びL2=2、3、4、…、により規定されるよう
に、一般的には更に多相のN相位相変調方式、お
よび更に多値のL2値直交振幅変調方式による復
調装置に対しても、有効に適用されることは言う
までもない。又前記実施例における搬送波再生回
路はA/D CONV出力を用いて実現している
が、本発明においてはこれに限定されるものでは
なく、従来の搬送波再生回路(例えばIF帯で用
いられる逆変調方式あるいはベースバンドコスタ
ス形etc)を用いることができることは明らかで
ある。 (発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明は、多相位
相変調方式または多値直交振幅変調方式による復
調装置において、所定のA/Dコンバータに対す
るサンプリング整形用のタイミング信号の生成手
段として、前記A/Dコンバータから出力される
データ信号の内の、特定のデータ信号を参照して
形成されるタイミング同期回路を適用することに
より、前記A/Dコンバータに供給されるタイミ
ング信号に対する位相調整作用を全く不要とし、
常時、最適タイミングにおいて復調ベースバンド
信号をサンプリング整形することができるという
効果がある。
第1図は、従来の復調装置の要部を示すブロツ
ク図、第2図、第5図、第6図、第7図、第8
図、第9図および第10図は、それぞれ、第1、
第2、第3、第4、第5、第6および第7の実施
例の要部を示すブロツク図、第3図はタイミング
同期系の動作説明図、第4図は、極性判別回路お
よび論理回路の一実施例の要部を示すブロツク
図、第11図は、極性判別回路の他の実施例の要
部を示すブロツク図である。図において、1,1
6,40,54,69,84,95,106……
第1の位相検波器、2,17,41,55,7
0,85,96,107……第2の位相検波器、
3,18,42,56,71,86,97,10
8……π/2位相推移器、4,5,19,20,
43,44,57,58,72,73……2ビツ
トA/Dコンバータ、6,21,45,59,7
4,89,100,111……搬送波再生回路、
7,8……全波整流回路、9,10……位相調整
回路、11……位相比較器、12,24,51,
64,65,79,80,92,103,114
……低域ろ波器、13,25,52,66,6
7,81,93,104,115……電圧制御発
振器、14,15,26,53,68,83,9
4,105,116……タイミング同期回路、2
2,46,47,60,61,75,76,9
0,101,112……極性判別回路、23,4
8,49,62,63,77,78,91,10
2,113……論理回路、27,28,29,3
1,32,39,117,118,119,12
0,121,122……Dタイプ・フリツプフロ
ツプ、30,123……振幅比較器、33……
OR/NORゲート、34,35,38……AND
ゲート、36,37……ORゲート、50……加
算回路、82……可変位相器、87,88,9
8,99……3ビツトA/Dコンバータ、10
9,110……4ビツトA/Dコンバータ。
ク図、第2図、第5図、第6図、第7図、第8
図、第9図および第10図は、それぞれ、第1、
第2、第3、第4、第5、第6および第7の実施
例の要部を示すブロツク図、第3図はタイミング
同期系の動作説明図、第4図は、極性判別回路お
よび論理回路の一実施例の要部を示すブロツク
図、第11図は、極性判別回路の他の実施例の要
部を示すブロツク図である。図において、1,1
6,40,54,69,84,95,106……
第1の位相検波器、2,17,41,55,7
0,85,96,107……第2の位相検波器、
3,18,42,56,71,86,97,10
8……π/2位相推移器、4,5,19,20,
43,44,57,58,72,73……2ビツ
トA/Dコンバータ、6,21,45,59,7
4,89,100,111……搬送波再生回路、
7,8……全波整流回路、9,10……位相調整
回路、11……位相比較器、12,24,51,
64,65,79,80,92,103,114
……低域ろ波器、13,25,52,66,6
7,81,93,104,115……電圧制御発
振器、14,15,26,53,68,83,9
4,105,116……タイミング同期回路、2
2,46,47,60,61,75,76,9
0,101,112……極性判別回路、23,4
8,49,62,63,77,78,91,10
2,113……論理回路、27,28,29,3
1,32,39,117,118,119,12
0,121,122……Dタイプ・フリツプフロ
ツプ、30,123……振幅比較器、33……
OR/NORゲート、34,35,38……AND
ゲート、36,37……ORゲート、50……加
算回路、82……可変位相器、87,88,9
8,99……3ビツトA/Dコンバータ、10
9,110……4ビツトA/Dコンバータ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 N(N=2、4、8、16、…)相位相変調方
式またはL2(L=2、3、4、…)値直交振幅変
調方式による、所定の帯域制限されたデイジタル
搬送波変調信号をそれぞれ入力して、相互にπ/
2ラジアンの位相差を有する搬送波再生信号を介
して同期検波し、所定の一対の復調ベースバンド
信号を生成する第1および第2の一対の位相検波
器と、 帯域制限された前記一対の復調ベースバンド信
号を入力して、所定のタイミング信号によるサン
プリング整形作用を介してデイジタル変換し、そ
れぞれ所定のk(1以上の整数)系列のデータ信
号として出力する一対のkビツトA/Dコンバー
タと、 前記デイジタル搬送波変調信号の搬送波信号に
対応する搬送波再生信号を生成し、前記一対の位
相検波器に対する同期検波用として出力する搬送
波再生回路と、 前記タイミング信号を生成する手段として、所
定の位相制御信号により、当該タイミング信号の
出力位相が自動的に制御調整されるように形成さ
れるタイミング信号発生回路と、前記一対のA/
Dコンバータから出力される一対のk系列のデー
タ信号の内の、特定の極性判別用のデータ信号を
入力して、前記A/Dコンバータのサンプリング
点における前記帯域制限されたベースバンド信号
の微係数の極性を判別する極性判別回路と、前記
極性判別回路とともにタイミング同期システムの
位相制御信号検出系を形成し、前記極性判別回路
から出力される所定の極性判別信号を参照して、
前記一対のA/Dコンバータから出力される一対
のk系列のデータ信号の内の、所定のベースバン
ド信号の位置判別用データ信号に対して、所定の
論理操作を行うことにより前記位相制御信号を生
成して出力する論理回路と、により形成される所
定のタイミング同期回路と、 を備えることを特徴とする復調装置。 2 前記タイミング同期回路に、前記極性判別回
路および論理回路より成る1系統の位相制御信号
検出系が備えられており、この1系統の位相制御
信号検出系に対応して、前記帯域制限されたベー
スバンド信号の徴係数の極性判定用として、前記
一対のA/Dコンバータの内の、所定の一方の
A/Dコンバータから出力される特定の(k−
1)系列、または特定の1系列のデータ信号のい
ずれかが参照されるとともに、前記1系統の位相
制御信号検出系に対応して生成される1系統のタ
イミング信号が、前記一対のA/Dコンバータに
対して共通に供給される特許請求の範囲第1項記
載の復調装置。 3 前記タイミング同期回路に、前記極性判別回
路および論理回路より成る2系統の位相制御信号
検出系が備えられており、この2系統の位相制御
信号検出系に対応して、前記帯域制限されたベー
スバンド信号の微係数の極性判定用として、前記
一対のA/Dコンバータからそれぞれ出力され
る、特定の(k−1)系列または特定の1系列の
データ信号のいずれかが、それぞれ参照されると
ともに、前記2系統の位相制御信号検出系に対応
して生成される1系統のタイミング信号が、前記
一対のA/Dコンバータに対して共通に供給され
る特許請求の範囲第1項記載の復調装置。 4 前記タイミング同期回路に、前記極性判別回
路および論理回路より成る少くとも2系統の位相
制御信号検出系が備えられており、この2系統の
位相制御信号検出系に対応して、前記帯域制限さ
れたベースバンド信号の微係数の極性判定用とし
て、前記一対のA/Dコンバータからそれぞれ出
力される、特定の(k−1)系列または特定の1
系列のデータ信号のいずれかが、それぞれ個別に
参照されるとともに、前記2系統の位相制御信号
検出系に対応して生成される2系統のタイミング
信号が、それぞれ対応するA/Dコンバータに対
して独立に供給される特許請求の範囲第1項記載
の復調装置。 5 前記タイミング同期回路に、前記タイミング
信号発生回路の出力信号の位相を、少くとも1系
統の所定の位相制御信号を介して自動的に制御調
整する所定の可変位相器と、前記極性判別回路お
よび論理回路より成る位相制御信号検出系が、前
記タイミング信号発生回路の出力位相を自動的に
制御調整する系と、前記可変位相器により前記タ
イミング信号発生回路の出力信号の位相を自動的
に制御調整する系とに対応して、少くとも2系統
備えられており、この2系統の位相制御信号検出
系に対応して、前記帯域制限されたベースバンド
信号の微係数の極性判定用として、前記一対の
A/Dコンバータからそれぞれ出力される、特定
の(k−1)系列または特定の1系列のデータ信
号のいずれかが、それぞれ個別に参照されて、前
記2系統の位相制御信号検出系に対応して生成さ
れる2系統のタイミング信号が、それぞれ、極性
判定用として参照されないデータ信号に対応する
A/Dコンバータに対して、独立に供給される特
許請求の範囲第1項記載の復調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14471384A JPS6124356A (ja) | 1984-07-12 | 1984-07-12 | 復調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14471384A JPS6124356A (ja) | 1984-07-12 | 1984-07-12 | 復調装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6124356A JPS6124356A (ja) | 1986-02-03 |
JPH0234548B2 true JPH0234548B2 (ja) | 1990-08-03 |
Family
ID=15368558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14471384A Granted JPS6124356A (ja) | 1984-07-12 | 1984-07-12 | 復調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6124356A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4726043A (en) * | 1986-11-28 | 1988-02-16 | American Telephone And Telegraph Company | Data decision-directed timing and carrier recovery circuits |
JP2550041B2 (ja) * | 1986-12-26 | 1996-10-30 | 株式会社東芝 | クロック再生方式 |
-
1984
- 1984-07-12 JP JP14471384A patent/JPS6124356A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6124356A (ja) | 1986-02-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |